【とある】浜面家の人々 (30)

一部オリキャラ有り

俺が18歳になった時に、区切りとしてアイテムは解散した。
と言っても別に悪いことじゃない。

学園都市が平和になり、暗部の仕事が少なくなったからだ。
絹旗や黒夜は学校に中途入学して、フレンダと麦野は別の仕事を探した。

俺はというとこの年齢になるまで色々と資格を取ったので、それを元にバイト生活。
及び滝壺と同棲……。

まぁ、幸せな人生と言って良かった。
だけど、滝壺の妊娠が発覚。
それに以前の病気もあって出産費用に結構かかる。
普通の妊娠ぐらいなら金はあるけど、それ以上は用意してなかった。
だから、正直危険な仕事をやろうとしていた。合法だが、命のリスクがある仕事。

麦野「ねー、浜面」

浜面「ん?」

麦野「本当にやるつもり?」

浜面「それしかねーだろ」

麦野「あんたみたいな奴が勤まるわけ無いでしょ」

浜面「それでもやるさ」

麦野「…なら協力してあげようか?」

浜面「は?」

麦野「あんたがいいなら私がコネ使ってあげる」

麦野「レベル5が居たら仕事楽に終わるんじゃない?」

浜面「いいのかよ統括理事が」

麦野「その代わり…」

浜面「……?」

麦野「ガキ……欲しい」

浜面「は?」

麦野「おめーのガキ欲しいって言ってんだよ!」

浜面「いや、俺には滝壺がいてさ…」

麦野「うるせー知ってる」

麦野「でも、やりてーんだよ!馬鹿」

麦野「てめぇが困ってる今がチャンスなのよ!やらせろよ!」

浜面「麦野…」

麦野「……」


麦野「滝壺とお前ができても我慢した」

麦野「滝壺とお前が結婚しても我慢できた」

麦野「でも、滝壺にガキができたら我慢できない!」

麦野「私だって欲しい!」

浜面「分かったよこんな借金まみれの俺だから贅沢言ってらんねー」

浜面「もうオヤジだしな」

麦野「……浜面」

浜面「ところで…学園都市なんて避妊治療進んでるんだから俺の精子あれば十分じゃね?」

麦野「ふざけんな。やらせろ」

浜面「そ、そうかよ…」

一年後、浜面理上
二年後、麦野沈音が誕生した

二人の子持ちとなった俺は建築系株式会社アイテムを立ち上げる。

経理やら法務やら難しいところは絹旗や理后に任せて、俺は現場主義でどんどん監督やってる。

民主化されて他国も参入できるようになった学園都市は空前の建設ラッシュで、受注はどんどん来る。

ようやく一家の主としてちゃんとしてきた。というとこだろうか

絹旗「超…お願いします…」

沈音が4歳、理上が5歳になったその年、絹旗に攻められた。

浜面「絹旗…お前酔いまくりだろう」

絹旗「超…うるせーです。はまづらぁ…」

絹旗「んちゅ…ちゅ…」

浜面「んっ!ん!」

絹旗「ん…ちゅぱ!へへ…浜面のばかぁ」

浜面「よ、よせよ」

絹旗「超知ってますか?浜面?」

浜面「あ?」

絹旗「私、超大手からヘッドハンキングされたんですよ」

浜面「は?」

絹旗「もし、浜面がしてくれないなら…超そっちに行ってしまいましょうか」

浜面「う、嘘だろ」

絹旗「超本当ですよー」

絹旗「浜面と超えっちできれば断ってあげます」


浜面「いや!ダメだ…!俺は滝壺が…」

絹旗「沈音ちゃんと理上ちゃん…」

浜面「…」ドキッ

絹旗「二人共、超似てますね」

浜面「…………」

絹旗「あの麦野がどこぞの男と寝て、子供作って、別れた。とか言われても超信じられませんよ」

浜面「いや…その…」

絹旗「それに最近また麦野のお腹超大きくありません?」

浜面「…」ドキ

絹旗「もう一人やってるのに、なんで超ためらうんですか?」

浜面「う…」

浜面「……」

浜面「分かった」

浜面「そこまで言うなら理后の許可を取れ。愛人になりたいなら正妻の許可を取るのがマナーだ」

絹旗「何ですかそれ…」

絹旗「まぁ…でも超一理ありますね」

絹旗「今度超奥さんと話しましょう」

浜面(…ふぅ、なんとかなった)

浜面(理后ならちゃんと断ってくれるだろう)

理后「いいよ」

浜面「は?」

絹旗「本当ですか!超ありがとうございます!理后さん!」

浜面「ど、どいうことだよ?理后?」

理后「別に…絹旗ならいいと思って…」

浜面「は?」

理后「私達暗部って、元々悪いことしてきたから、普通に好きな人同士くっつくなんて幸せすぎるもん」

理后「こんな幸せ過ぎたら他のメンバーが可哀想になったの」

浜面「だ、だからって…」

理后「それに…あなたのエッチ最近多い。だから若い子が手伝ってくれるなら嬉しい」

浜面「」

絹旗「ぷっ!超絶倫なんですね、浜面」

浜面「そ、そんなこと…」

絹旗「じゃあ、ちょっとお借りしますね」グイ

浜面「おい…」

理后「ご飯までに帰って来て、パパ」

一年後、絹旗親愛 麦野仕郎誕生。

フレンダに再会した。

フレンダは多くの友人がいて、俺らとは別の仕事を紹介して貰い、そこで暮らしているようだった。

現在、アパレル系の企業でバリバリのキャリアウーマンとして働いているそうだ。

身長も高くなり、モデルとして働ているそうだ。

そんなフレンダが俺に近づいた。

建築とファッションなんぞどういう繋がりはあるんだよ。

フレンダ「今度、私が会社作るって訳よ」

浜面「は?どういうことだよ」

フレンダ「資金とコネと実績ができたって訳よ」

フレンダ「だから、結局独立するって訳よ」

浜面「それで?」

フレンダ「あんたにリフォーム任せようと思ったって訳よ」

浜面「マジかよ?」

フレンダ「知り合いに任せるほうが安心だし、浜面の腕も信頼しているって訳よ」

こうして、しばらくフレンダが客となった。
何度か打ち合わせする内に俺の子供の話となった。

フレンダ「へー絹旗と麦野の子供はあんたの種って訳?」

浜面「まあ…そうだよ」

フレンダ「まあ、結局、そうって思ってた訳よ」

フレンダ「結局、あんたが入る前のアイテムと、入った後のアイテムじゃ、別モンだったし」

フレンダ「特に絹旗と麦野の二人はベタ惚れだったって訳よ」

浜面「本当かよ?」

フレンダ「マジって訳よ」

フレンダ「麦野なんかダサいスパッツなのに浜面が来たら露骨にスケスケの下着着けてたり…」

フレンダ「絹旗は男の子っぽい格好してたのにいつのまにか短いスカート履くようになってさ」

フレンダ「結局、二人共バレバレって訳よ」

浜面「信じられねぇなぁ」

フレンダ(私もそれなりに、おしゃれしたのに気がつかないなんて、結局浜面って訳よ)

フレンダ「ねぇ…浜面…」

浜面「なんだよ。寄りかかって?酔ったのか?」

フレンダ「やんない?」

浜面「直球だな?」

フレンダ「いいじゃん、溜まってるって訳よ」

フレンダ「浜面もそうなんじゃない?」

浜面「悪いけど麦野や絹旗は例外だからな」

浜面「それ以外とは理后は裏切れない」

フレンダ「ちぇーケチ」

浜面「何とでも言え。どうしてもしたいなら理后に許可取れ」

理后「いいよ」

フレンダ「本当?ありがとうって訳よ」

浜面「は?」

浜面「おい。いいのかよ、理后?」

理后「麦野や、絹旗も許したんだから、フレンダだけ駄目だったら可哀想じゃない」

理后「それにあなたの得意先なんでしよう?」

理后「恩を売るのはいいと思う」

浜面「理后…」

フレンダ「ふーん、結局、理后も強いって訳よ」

理后「それにエッチするだけじゃないでしょう?」

フレンダ「…」ギクッ

浜面「え?」

理后「赤ちゃんも欲しいんじゃないの?」

フレンダ「うわ~、気づいていたって訳?」

理后「まあ、予測はつく」

フレンダ「まあ、そろそろ歳だしね。一人、二人は欲しいって訳よ」

浜面「おいおい、お前もかよ」

フレンダ「だって…嫉妬するって訳よ」

理后「あなた、フレンダも妊娠させてあげて」

理后「そうしたら平等でしょう」

浜面「……分かった」

一年後、フレシア、フレッド誕生。

滝壺が妊娠した。

仕事が順調になり、二人目が欲しいと言って来て、夜の方を頑張ると、無事子宝に恵まれた。

我ながら高い成功率だ。

だが、俺は一つ懸念点がある。

それは、黒夜に再会したことだ。

黒夜はあれ以降、暗部を辞めて、学校に入り、就職した。

なんでも医療系の仕事をしているそうだが、説明を聞いても、俺にはちんぷんかんぷんだった。

会社が俺の近くにあるのいいことに、飲みに誘ったり、昼飯をタカリにくる。

絹旗がいないからやりたい放題である。

黒夜「ねー浜チャン?」

浜面「ん?」

黒夜「奥さんとどうなのォ…?」

浜面「ラブラブだよ。この前もデートした」

黒夜「へー」

黒夜「ところでさぁ…」

黒夜「暗部時代に色々、助けてあげたよねェ」

浜面「まぁ…そうだな」

浜面「あの時は感謝してる」

黒夜「なら、お返し欲しいなァ…」

黒夜「浜面の赤チャン欲しいィ…」

浜面「…ブッ!!」

浜面「おいおい、酔いすぎた」

黒夜「いいじゃン、社長なら愛人一人二人囲ってもォ…」

黒夜「どうせ、絹旗のガキも浜面のでしょ」

浜面「なっ!?」

黒夜「分かるからァ、口がそっくりだもン」

浜面「…」

黒夜「ね、いいでしょ」

浜面「それとこれは別だから」

浜面「そもそも俺がそんな性欲絶倫の種馬じゃねぇの!」

浜面「理后が許してくれから、作っただけだよ」

黒夜「何それェ…」

黒夜「浮気男には変わらねェだろォ」

浜面「…」

浜面「分かったよ、なら理后に許可取れ」

浜面「麦野も絹旗も許可取ったし」

黒夜「ふーン…」

浜面(絹旗や麦野は元アイテムだし、滝壺は許してくれたが、黒夜は別に関係ない)
浜面(断るだろう)



~浜面家~

滝壺「駄目…」

黒夜「…」

浜面(まあそうだよな)

理后「……と言いたいとことだけど、お金払うならいいよ」

黒夜「本当!滝壺?」

浜面「り、理后?」

理后「月に二回だけだよ」

黒夜「OK」

浜面「おい、理后!」グイ

理后「何…?」

浜面「どういうことだよ?」

理后「黒夜の会社は業績いいの」

理后「だから仲良くしておくのはいい」

浜面「でもよ…」

理后「それに今ちょっとうちの業績が悪いの…」

浜面「え?そうなのか?」

浜面(経理は理后と絹旗任せだからなぁ…)

理后「だから…私が我慢すれば…」

浜面「…」

理后「それに、あなたもしたいでしょ」

浜面「へ?」

理后「黒夜のこと、好きだったでしょ」

浜面「え?」

理后「気づいて無かったの?鈍感」

浜面「いや…」

理后「さっさとエッチしてきなよ」

浜面「…」

理后「私とできないから溜まっているの、知ってるんだから」

浜面「」

黒夜白鳥誕生

沈音「早く来てよ、理上」

理上「待ってよ、沈音」

仕郎「理上兄ちゃん、はやくー」

沈音「もー遅いなぁ、あんた本当に年上なの?」

理上「うう…」

沈音「もうすぐ、理后さん生まれるんでしょ」

沈音「あんた!お兄ちゃんなんだからしっかりしなさいよ」

理上「わ、分かってるよ」

仕郎「……」

仕郎「ねーちゃん達仲良しだな」

仕郎「けっこん、すれば?」

2人「「!!??」」

理上「えっ…と」

沈音「馬鹿。私と理上は兄弟だから結婚できないのよ」

仕郎「あれ?理后ちゃんってママの妹でしょ」

仕郎「なら、いとこってやつだぞ。けっこんできるって、親愛ちゃんが、言ってたもん」

沈音「あのマセガキ…私の弟になんてこと教えてんのよ」

沈音「仕郎!いい?私達は結婚できない、いとこなの。特別なの」

仕郎「なんで?」

沈音「詳しく知らないでいい」

仕郎「えー、なんで、おしえてよー。」

沈音「あんたは知らなくていいの」

理上「えっ…と沈音ちゃん、ぼくと結婚ダメ…?」

沈音「は…?」

沈音「……」///

仕郎「ねーちゃん、顔赤いぞ」

沈音「うっさい、馬鹿仕郎」

浜面理亜 誕生

絹旗「おめでとうございます、理后さん」

理后「ありがとう、きぬはた」

黒夜「これで男と女かよ、そろったなァ」

絹旗「狙ったんでしょうか?」

浜面「うるせぇなー二人共病室だぞ」ガチャ

黒夜「おっ種馬」

浜面「誰が種馬だよ。失礼だな」

絹旗「超その通りじゃないですか。そこら中の女孕ましてるし」

黒夜「事実だなァ」

浜面「」

理后「あなた、なんかあった?」

浜面「フレンダから連絡」

浜面「出産おめでとう、だとよ」

黒夜「けっ、顔ぐらいみせろよォ」

絹旗「売れっ子モデルですからね。海外で飛び待ってますよ」

黒夜「二人産ンであの体だからなァ、羨ましィぜェ」

浜面「今度日本に帰るってよ」

理后「そう、楽しみ」

黒夜「麦野は?」

浜面「今向かってる」

絹旗「理上君は麦野に超面倒見てもらったんですよ」

黒夜「まじかよォ、普通愛人に子供任せるか?」

浜面「理上、麦野に懐いてるし大丈夫だろ」

理后「うん、平気」

絹旗「そうですかね?」

浜面「なんだよ、絹旗」

絹旗「麦野、超浜面に似てる、理上君のこと言っていましたよ」

黒夜「馬面でもガキの頃は可愛いもンだよなァ」

浜面「なっ…」

理后「…」

絹旗「超親子丼狙っているかもしれないですね」

黒夜「うわ…鬼畜ゥ…」

理后「…」ブチ

浜面「おい、落ち着け。産後は安静に…」

理后「理上はあんな年増にやらない…」

ガラッ

麦野「お邪魔するわ」

麦野「どう?理后?元気?」

絹旗「おっ」

黒夜「来たな、犯罪者ァ」

麦野「何よ、いきなり」

理后「理上は渡さないから」

麦野「は?何言ってんの」

浜面「すまん、産後で精神が安定してないんだ」

麦野「ふーん、そう」

浜面「理上はどう?」

麦野「大人しくていい子よ。今保育所に任せてる」

浜面「そうか」

麦野「ところで…最近余裕出てきたの」

浜面「……?」

麦野「三人目どう?」

浜面「」

おわり

浜面家

浜面仕上(27)
理后(27)
理上(9)男
理亜(0)女

麦野沈利(27)
麦野沈音(8)女
  仕郎(3)男

絹旗最愛(23)
  親愛(3)女

フレンダ(26)
フレシア(2)女
フレッド(2)男

黒夜海鳥(23)
  白鳥(1)女

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