【ガルパン】秋山「オナニーカウンター!」逸見「は?」【R-15くらい】 (69)

逸見「ああ……、」

逸見「あの頃は寮生活だったのよね。私もみほも、最初の訓練で成績よくて幹部候補生だったから、同室だったのよ」

逸見「で、同じ部屋で寝泊まりしてると何となく気付いちゃうのよね。ちょっとした仕草とか、座り方とか。着てる服とか、あと視線みたいなのとかで」

逸見「て言うほど、確信は持ってなかったんだけど」

逸見「それで、ああ、やっぱりレズビアンなのねって、お互い分かる時が来て」

逸見「その上で、みほって、もしかして私のこと好きなのかな? って強く思うことがあったのよ」

逸見「本当言うと、あんまりタイプじゃなかったんだけどね」

逸見「私のタイプって、もっとこう、頼れるお姉さんみたいな感じなのね」

逸見「まあ究極、うちの姉なんだけど、まあ実の姉妹だったし、そもそも血縁だし、それは無いなって思ったのが、家を出た理由のひとつなんだけど」

逸見「まあ私もみほも今より若かった、というか幼かったし、そんなに近くに同じ性的指向の人がいたの初めてで、浮かれていたのよね」

逸見「私もまあ、よく言う、恋に恋してたってことなのよ。恥ずかしいからあんまり認めたくないけれどね」

逸見「それで付き合うことになって、何せ同じ部屋で寝泊まりしてるから、というか私の方がかなり肉食系だったから」

逸見「何日もしない内に、そういうことをする夜があってね」

逸見「って、この話かなり恥ずかしいんだけど」

逸見「で、」

逸見「結論から言うと、うまくできなかったのよね」

逸見「どうしてあげればいいのか……、いや、たくさん本とか漫画も読んでたし、人の話も聞いてたから、知ってはいたんだけどね」

逸見「むしろどう”してもらえば”いいのかが分からなくてね」

逸見「あの子は、素直に触れてくれたし、ていうか、いま考えると彼女なりに一生懸命、すごく丁寧にトライしてくれてたんだと思うんだけど、私が全然気持ちよくなれなくてね」

逸見「私はこんなに頑張ってるのに、どうしてこの子は私のこと気持ちよくしてくれないんだろう? って」

逸見「やる気あるのかしら? って。……おかしいでしょ。でも笑い事じゃないのよこれが」

逸見「もしかしてしたくないのかな、無理させちゃったのかな、私のこと嫌いなのかなって」

逸見「いやそもそも私は本当にレズビアンなのかな? とまで思っちゃって」

逸見「女の子に何をされても私は感じないのかな? って」

逸見「でもそんなはずはないなあと、ぼんやりとした確信があって」

逸見「それでだんだん頭に来てね」

逸見「カーっとなって、何もできなくなってしまって」

逸見「…………」

逸見「……それで、まあ、そんな感じで、私達の初めての夜は、恐ろしく気まずい夜になっちゃったのよね」

逸見「……でまあ、そのあと考えてみて、いろんな人とも話してみたんだけど」

逸見「やっぱり原因は私にあったかもしれないのよね」

逸見「私って、子供の頃にちょっと変な性の目覚め方しちゃったせいで、それでビアンになったのかもなって思ってるんだけど」

逸見「おかげで、結構たくさん[田島「チ○コ破裂するっ!」]するのね。もう毎晩ね。人がそばにいてできない時は、トイレとかでね」

逸見「で、その[田島「チ○コ破裂するっ!」]がすごく変だから、だからみほとする時に、あんまりにも違ってしまって、それで気持ちよくなれなかったのかもって」

逸見「……しれないなって、そんな話になってね」

逸見「……でまあ、そのあと考えてみて、いろんな人とも話してみたんだけど」

逸見「やっぱり原因は私にあったかもしれないのよね」

逸見「私って、子供の頃にちょっと変な性の目覚め方しちゃったせいで、それでビアンになったのかもなって思ってるんだけど」

逸見「おかげで、結構たくさんオナニーするのね。もう毎晩ね。人がそばにいてできない時は、トイレとかでね」

逸見「で、そのオナニーがすごく変だから、だからみほとする時に、あんまりにも違ってしまって、それで気持ちよくなれなかったのかもって」

逸見「……しれないなって、そんな話になってね」

逸見「だからまあ、オナニーの仕方を変えるとか、もうオナニー自体やめちゃうとかね。本当にみほのことが好きならそれくらいしなさいよって、私も、他人になら平気で言えると思うんだけどね」

逸見「できなかったのよねえ」

逸見「まあ、やるだけはやったのよ。でもほら、何せ、黒森峰戦車道の幹部候補生、ていうか幹部だったから。こういうこと言うのすごくダサいなって知ってるけど、あれってやっぱりストレス半端なくてね」

逸見「毎回何日か我慢し続けるんだけど、毎回ある時どうしても我慢できなくなって、で結局トイレとか、みほがいない時とかを狙ってガーッとね」

逸見「あれをするとストレスが解消されるような気がしてね。実際にはわからないんだけれども」

逸見「その後も何度かみほと寝ようとしてみたんだけど、結局変えられなくて」

逸見「私の身勝手な気持ちを言えば、私がそういう大きなストレスを発散する方法は、私1人のオナニーではなくて、みほとのセックスの方が良かったんだけどね」

逸見「まあ、そうはならなくて」

逸見「みほは、エッチがうまくできないなら、それはそれでもいいって言ってくれたんだけど」

逸見「私も、みほがそう言うなら、それでいいかなって思ったんだけど」

逸見「みほに隠れて一人で変なオナニーしてるのって、何だか浮気してるみたいで、すごい罪悪感を感じるようになり始めてね」

逸見「別にそんなことで罪悪感なんか感じなくていいのにね。まあ、その時はもうそれが辛くて辛くて」

逸見「ああ、もうダメだなって」

逸見「別れる時ものすごく泣かれて、そのとき初めて、ああ、この子は私のこと本当に好きなんだなって思って」

逸見「なのにどうしてうまくいかないのかなってね」

秋山「…………」

秋山「……グラス、空いてますよ。何か飲みますか」

逸見「うん……、じゃあ、ホットワインがいい」

秋山「思うんですけどね」

逸見「なに」

秋山「ぶっちゃけ、それって単純にネコネコだったんでは?」

逸見「ああ。……ん~……」

逸見「……あるかもねえ。そうだったのかも」

秋山「えっ、最初に確認しなかったんですか?」

逸見「しなかったのよ。いや、まあ、そんなことがあることは知ってたんだけどね、物の本とか、人の話とかでね」

逸見「でもその時はそんなの気にしなかったのよ。愛があればなんとでもなると思ってたのよ。知識はあっても、常識がなかったのよ」

秋山「まあ、ありますよね、そういう時期ね」

逸見「私ならどちらでもできると思ってたのよね。まあ結果的に、今ならどっちでもできるけどね」

秋山「今なら問題解決できます?」

逸見「え、それはなに、今の手練手管を持ったまま過去に戻るってこと?」

秋山「そう」

逸見「それはどうかしらね……、技術の問題だったのかしらね」

秋山「少なくとも、みほ殿を気持ちよくさせてあげる技術は上がってるわけでしょ?」

逸見「まあね。でもそれだけじゃなくて、私のことも気持ちよくして欲しいのよね」

秋山「えー、まあ、それを海千山千のゴールドフィンガーでリードしてあげればいいわけでしょ?」

逸見「ん~……」

秋山「簡単な話のような気がしますけれどもねえ」

逸見「簡単なのかしらねえ。正直、もうよくわかんないわ」

秋山「あ、余談ですが、私もどっちでもできますよ」

逸見「あんたの話は聞いてないわよ……。でもまあ確かに、何でかしら、あんたできそうよね」

秋山「そう見えます? 昔から器用な方なんで」

逸見「器用さで変えられるものなら、いくらでも訓練したけどねえ」

秋山「あとまあ、アスリートって、テストステロンが高くて、性欲も高いって言いますけど、みほ殿って、何だか性欲薄そうなんですよね。ベッドでは淡白そう、というか、エッチ自体自分からはしなさそう」

逸見「そうなのよねえ。エッチが好きとか嫌いとかではなくて、単純に性欲がないだけみたいね」

秋山「それなのに付き合ってほんの数日で身体開いてくれるなんて、」

逸見「ああはいはい」

秋山「みほ殿も相当尽くしてたんですねえ」

逸見「はいはいはいはい、それなのにカーっと頭に来てたのは私よ、分かってるわよそんなこと」

秋山「彼女の気持ちを考えないで、”私のことを気持ちよくしてくれない”なんて、まるで男子中学生ですねえwwwww」

逸見「うっさい! その通りよ!!」

逸見「その通りよ、でもその時はそういう思考回路だったのよ。頭悪かったというか、未成熟だったと思うけど、正直仕方ないと思うわ、そういう人間だったんだもの」

秋山「ま、逆に逸見殿ほど性欲旺盛な女性も珍しいですよね。エロ同人誌から全裸でディルドとローションとリモコンバイブ持って飛び出してきたみたいな」

逸見「黙りなさいもじゃもじゃ!」

秋山「でも実際、このバーの常連、8割方食べたんじゃないですか?」

逸見「…………、いえ、そんなでもないわ。せいぜい6割くらいよ」

秋山「うっはぁ~。でもやっぱり、知り合いには手を出してないんですね。私もまだ声がかかってませんし」

逸見「私にだって選ぶ権利があるのよ」

秋山「ひっどいなあ!」

秋山「……考えたんですけどね」

逸見「なによ」

秋山「今更なんですが……、それって、逸見殿が、自分のオナニーをみほ殿に教えてあげれば解決したんじゃないんですかね」

逸見「それ言っちゃうのね」

秋山「だって私達のセックスなんて、要は2人でオナニーするようなものでしょ。それなら、2人でよく相談しないと」

秋山「正直、それこそ人に見られたり教えたりするものじゃないんですから、別にかっこいいセックスじゃなくていいんですし」

逸見「フフッ……、かっこいいセックス……、笑える……フフッ……、かっこいいセックス……!」

秋山「茶化さないでくださいよ、真面目に話してるんですから」

逸見「ま、秋山の言いたいことはよくわかるわ」

逸見「でも無理」

逸見「恥ずかしいもの」

秋山「そんなに恥ずかしいんですか?」

逸見「そうよ、恥ずかしいの」

秋山「え、だって、エッチの時は大事なところ全部丸見えですよ? 婦人科とか、お下の世話と同じですよ?」

逸見「それよりも恥ずかしいの」

秋山「え、じゃあ、今までエッチしてきた相手、誰にも教えてないんですか?」

逸見「そうよ」

秋山「それで、気持ちいいエッチできました?」

逸見「まあ、わりとね」

秋山「え、じゃあ、どうしてその人たちと付き合わなかったんですか?」

逸見「付き合ったわよ、だからエッチしたんじゃない」

秋山「一晩でしょ?」

逸見「長続きしたこともあるわよ、何ヵ月か」

秋山「でもそれってセフレとしてでは?」

逸見「そうよ。なにか悪い?」

逸見「…………」

逸見「相談すればよかったのにって、あなたは言ったけど」

逸見「心底その通りだと思うわ。私も他人のことなら、似たようなことを言うと思う」

逸見「でもね、あなたには分からないかもしれないけど、多分、普通、好きな人にこそ、恥ずかしいところは見られたくないし、知られたくないのよ」

秋山「……そうですか」

秋山「……そうかもしれませんね……」

秋山「来週もこのバー来ます?」

逸見「来るわよ。今日はあんたに邪魔されたけど、また女の子を漁りにね」

秋山「じゃあ、いいもの持ってきますよ。ぜひ見てみてください」

逸見「いいもの? ……いかがわしいものじゃないでしょうね」

秋山「いかがわしいものには、違いありませんがね。きっと役に立ちますよ」

逸見「……そう。今日は話しすぎたわ。忘れといてちょうだいね」

秋山「来週までは覚えときますよ。来週忘れますから」

逸見「そう。よくわからないけど、じゃあまた来週ね」

秋山「はい、おやすみなさい」

逸見「おやすみなさい」

秋山「ジャジャーン、オナニーカウンター!」コト

逸見「は?」

秋山「フフフフフフ、驚くのも無理ありませんね。創作上の産物としか思われていないあのオナニーカウンターが、こんな、なんの変哲もない眼鏡だなんて思いませんもんね」

逸見「いや、何て言うか、大して期待もしてなかったけど、なに、これはジョークなの?」

秋山「まあ、もし一般に流通したらジョークグッズとして一世を風靡するんでしょうけど、残念ながらこれはマジモンの危険物なので、あと1年くらいで単純所持だけで一発刑務所となる大変にヤバい代物です」

逸見「え、じゃあなに、これって本物なの?」

秋山「麻子殿が仕事でこういう品物を調べ倒さなきゃならない機会があったらしくて、必ず返すって条件で頼み込んで貸してもらいました」

秋山「麻子殿も、逸見殿のためなら仕方ないって言ってましたよ」

逸見「ああ……、あの子もいつまでも義理堅いのよね。天才だけど、そういうところ心配だわ」

秋山「まあまあ、それが麻子殿の良いところですよ」

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秋山「で、オナニーカウンターなんですが」

秋山「オナニーカウンターというのは本来、別に眼鏡型にこだわらないようで、つまり、この眼鏡のつるに内蔵されている指向性の高いセンサーが肝らしいんです。他にも様々な形があるんですが、眼鏡型の場合、レンズ部分がモニターとして使える点が便利で普及したというわけですね」

秋山「まあ百聞は一見にしかず、ちょうど店内には何人かお客さんが入ってます。誰でもいいので、ちょっと見てみてくださいよ」

逸見「…………」スッ

秋山「あっ、私はダメです!」グイー

逸見「何でよ、どうせおおかた私のこともこれで見たんでしょ?」

秋山「し、しませんよそんなこと! 絶対してません! そうじゃなくて、多分今後も二度と会わなそうな相手に使うからいいんですよ」

逸見「いいって何が?」

秋山「サンプルとしてです」

逸見「サンプル?」

秋山「いいから、誰か見てみてくださいよ。ほらあそこの、ソファ席の人とか」

逸見「…………」



眼鏡『自慰回数:3回/週』



逸見「あ、週辺りの回数なのね」

秋山「ホントは、1日当たりでも、1月当たりでも、1年当たりでも、合計でも見れるんですが、何かと便利なので週当たりに設定してます」

秋山「レンズに映ってる文字とかの表示は、外側からは見えないようになってますから、安心してください」

秋山「それで、ここの蝶番のところのボタンを押すとですね」



眼鏡『自慰内容:唾液と膣液で濡らしつつ中指で陰核を刺激する(約10年前~)』

眼鏡『補助素材:記憶の女性とのセックスの想像(半年前~)』



秋山「一番多いオナニーの内容と、一番多い補助素材、つまりオナペットと、それらがどれくらい前から始めたものなのか分かるんですよ」

逸見「はーん、これは確かに面白いわね」

秋山「でしょー? もう少し見てみましょうよ、次は今のソファ席の人の隣に座ってる人で」



眼鏡『自慰回数:5回/週』

眼鏡『自慰内容:ローションで濡らし、乳頭を指で触りつつ小型のバイブレーターで陰核を刺激する(4年前~)』

眼鏡『補助素材:女性とのセックスの記憶(2週間前~)』



逸見「あ~、やっぱクリよねえ」

秋山「感じやすいですからね~、あとあんまり体動かさなくていいですし」

逸見「そうそう、疲れててもやりやすいものね」

秋山「さ、どんどんいってみましょうか。次は同じソファ席の、さっきの2人の向かいに座ってる人で」

逸見「ん~……」



眼鏡『自慰回数:0.25回/週』

眼鏡『自慰内容:ローションで濡らしつつ、乳頭に触れながら、大型のバイブレーターを膣に抽挿(8年前~)』

眼鏡『補助素材:男性とのセックスの記憶(5年前~)』



逸見「えっ」

秋山「どうしました?」

逸見「”補助素材:男性とのセックスの記憶”って出てるんだけど」

秋山「あ~」

逸見「ここビアンバーなんだけど」

逸見「5年前からって、5年前にしたってことじゃなくて、今もしてるってことでしょ?」

秋山「まあ、男性とのセックス自体は5年前のことなんでしょうけど、それをオカズにしてるのは現在も継続中ってことでしょうね」

逸見「ヤバいんじゃないの、あの人」

秋山「いや、だって、バイの人だってレズバーに来ることはありますよ」

逸見「まあ、それはあり得るけど」

秋山「それに逸見殿、落ち着いて、想像してみてくださいよ」

逸見「なによ」

秋山「例えば、かつて、まさか自分がレズビアンだとは思ってない女性がいたとしますよ」

秋山「いくら同性婚が認められて二十数年の世とはいえ、世の人の大多数はヘテロセクシャルなわけで、そして、こと、この国の人間は”普通”に帰属することに無意識の内に固執しますからね」

秋山「で、その女性はある時誰か男性から告白を受けたとします。一般的には喜ばしいことですし、もし断る合理的理由がなかった場合、それを受け入れるのは全然あり得ることですよね。何せまだその子は、自分が女性を愛する人間だって知らないんですから」

秋山「で、時期が時期なら、大抵誰もが性愛について興味が旺盛です。その子が性について身体で学んだのは、ちょうどその時だったのかもしれません」

秋山「で、ほどなくして、その子はふと気付いてしまうわけです、ああ、自分は男性を愛せないのだと。自分は女性の方が好きなのだと」

逸見「…………」

秋山「でもその女性には記憶が残り続けるんですね、唯一の性体験、快感の入り口の記憶が」

逸見「…………」

逸見「……なんでそんなに詳しいの?」

秋山「詳しいわけじゃありませんよ、想像です」

逸見「……それって想像じゃなくて、」

秋山「なんですか?」

逸見「……いいわ、聞かないでおいてあげる」

秋山「透明なものに布を被せて隠すようなところ、エリカ殿らしいですねえ」

逸見「……どういう意味?」

秋山「……愛してますよいちゅみどの~」ムチュー

逸見「やめろもじゃもじゃ頭!」グイー

秋山「で、どうでしたか、オナニーカウンター」

逸見「すごい性能ね。一体どういう原理なのか、全く想像がつかないわ」

秋山「どのオナニーが一番恥ずかしかったですか?」

逸見「さあ、言うほど恥ずかしい感じはしなかったけど……」

秋山「逸見殿のオナニーと比べてどうでした?」

逸見「…………。私の方が恥ずかしいわよ」

秋山「そうですか? 3人目の方のオナニーなんか、なかなか人には言えないんじゃないですかね」

逸見「それはまあ、特殊な事情だし」

秋山「じゃ、仮に逸見殿があの女性と付き合ってるとして、案の定セックスがうまくいかなくって、あの女性が過去のことを逸見殿に言えなくて悩んでいたとしたら、逸見殿どうして欲しいですか?」

逸見「…………、まほさんが昔、黒森峰時代に言っていたわ。人と人とが仲良くするために、必ずしも全てを分かり合う必要は無いって。言えないことがあってもいいって」

秋山「私もみほ殿から、同じ言葉を聞いたことがあります。あの人達らしい、優しさと芯の太さを感じさせる言葉ですよね。その言葉で救われる時はきっと多いと思います。でも、その結果、逸見殿は大事なものを失ったのでしょう?」

逸見「……秋山「その経験を踏まえると、逸見殿は、大事なものを失うくらいなら、勇気を出して言って欲しいって、そう思いませんか」

逸見「…………」

秋山「私はこのオナニーカウンターで、老若男女、大勢のオナニーを見てきました。逸見殿がどんなオナニーをするのか、私が知ることは今後も誓ってありませんが、逸見殿のオナニーが、普通の人に比べて恥ずかしいなんて事は、ないと思いますよ」

秋山「痛いのが好きだとか、汚いのが好きだとか、息苦しいのが好きだとか、臭いのが好きだとか、いろんな人がいましたけど、全部誤差でしかありませんよ、そんなの」

逸見「…………」

秋山「私は、もし、私の好きな人がそれを教えてくれさえすれば、頑張りますけどね」

逸見「…………。そう……」

秋山「で、どうでしたか、オナニーカウンター」

逸見「すごい性能ね。一体どういう原理なのか、全く想像がつかないわ」

秋山「どのオナニーが一番恥ずかしかったですか?」

逸見「さあ、言うほど恥ずかしい感じはしなかったけど……」

秋山「逸見殿のオナニーと比べてどうでした?」

逸見「…………。私の方が恥ずかしいわよ」

秋山「そうですか? 3人目の方のオナニーなんか、なかなか人には言えないんじゃないですかね」

逸見「それはまあ、特殊な事情だし」

秋山「じゃ、仮に逸見殿があの女性と付き合ってるとして、案の定セックスがうまくいかなくって、あの女性が過去のことを逸見殿に言えなくて悩んでいたとしたら、逸見殿どうして欲しいですか?」

逸見「…………、まほさんが昔、黒森峰時代に言っていたわ。人と人とが仲良くするために、必ずしも全てを分かり合う必要は無いって。言えないことがあってもいいって」

秋山「私もみほ殿から、同じ言葉を聞いたことがあります。あの人達らしい、優しさと芯の太さを感じさせる言葉ですよね。その言葉で救われる時はきっと多いと思います。でも、その結果、逸見殿は大事なものを失ったのでしょう?」

逸見「……まあね」

秋山「その経験を踏まえると、逸見殿は、大事なものを失うくらいなら、勇気を出して言って欲しいって、そう思いませんか」

逸見「…………」

秋山「私はこのオナニーカウンターで、老若男女、大勢のオナニーを見てきました。逸見殿がどんなオナニーをするのか、私が知ることは今後も誓ってありませんが、逸見殿のオナニーが、普通の人に比べて恥ずかしいなんて事は、ないと思いますよ」

秋山「痛いのが好きだとか、汚いのが好きだとか、息苦しいのが好きだとか、臭いのが好きだとか、いろんな人がいましたけど、全部誤差でしかありませんよ、そんなの」

逸見「…………」

秋山「私は、もし、私の好きな人がそれを教えてくれさえすれば、頑張りますけどね」

逸見「…………。そう……」

逸見「……ま、言いたいことはわかるわ。毎回毎回、あなたの言うことは正論だわ」

逸見「でもこのやり方は誠実ではないと思う」

秋山「ええ~……、それ言っちゃいます? さっきまで面白がってたくせに」

逸見「そうよ、だから私も同罪よ」

逸見「でも不誠実なやり方で裏付けられた行動で幸せになるのって、私は受け入れがたいわ」

秋山「こじらせてますねえ……」

逸見「なんで笑うのよ……」

秋山「いや、何だか逸見殿の本音が聞けてるようで、嬉しくてつい」

逸見「何それよく分からない、気持ち悪いんだけど……」

秋山「逸見殿ほどじゃありませんよ」

逸見「…………、そうかもしれないわね、正直自分で言っててよくわからないわ……」

秋山「本音が聞けて嬉しいですが、でも、私は異論があります」

逸見「うん」

秋山「私はそう、逸見殿の言う通り不誠実な女かも知れません。正直、自分でもそう思います。でも幸福を得るためなら、多少の不誠実は許されるべきではないかと考えます」

逸見「私は幸福になるよりも誠実でいたいわ」

秋山「ええ~、カントにかぶれてみほ殿を永久に失うつもりですか?」

逸見「……あんたねえ、私に喧嘩を売りたいの? それとも偉そうに正論をぶって悦に入りたいの?」

秋山「…………」

秋山「いいでしょう」

逸見「何がよ」

秋山「その眼鏡で私を見てください」

逸見「何でよ」

秋山「いいから」

逸見「嫌よ」

秋山「大事な話があるんです」

逸見「じゃあ口で言いなさいよ」

秋山「お願いしますよ」

逸見「……あんたが過去に何かあって、それを今に引きずってるって話なら、さっきので分かったわよ」

秋山「……まあそうなんですが、そうじゃなくて」

逸見「…………」



眼鏡『自慰回数:9回/週』

眼鏡『自慰内容:スマホで録画しながら、ローションで濡らし、乳頭を刺激しつつバイブレーターを注挿』

眼鏡『補助素材:あなた(1年前~)』



逸見「”あなた”?」

秋山「あなたです。……すごい機能でしょ。もう魔法としか思えませんよ、科学の力ってすごいですね」

逸見「……私?」

秋山「そうですよ」

逸見「だって秋山は昔の男のこと忘れられないんじゃ」

秋山「男が好きなわけじゃないんですよ。ただ、私を気持ちよくしてくれた他人は男だけなんです。何人かのね」

逸見「それってまさか」

秋山「ああいや、何人かと順番に付き合ったってだけで、別に、さほど野蛮なことはしていません」

秋山「だから私のセックスの記憶は、というか私の身体は男とのセックスしか知らないって事なんですよ」

逸見「それで、どうやって私をオカズにするのよ」

秋山「…………」

逸見「……あっ、いや、言わなくてもいいんだけど」

秋山「逸見殿におちんちん生やすんですよ、頭の中でね」

逸見「…………」

逸見「はあ~…………」

秋山「どうですか。私のオナニーと逸見殿のオナニー、どっちが恥ずかしいですか」

逸見「知らないわよもう……、どんな自爆芸よ……」

秋山「こちらもやけくそですよ、仕方ありません」

逸見「何なのよ、何が目的なのよ」

秋山「いや分かってるでしょう。私がなんの下心もなく、こんな場所で逸見殿ののろけ話聞くと思いますか。いや本当は下心なんか持たずに、ただの親友でいたかったんですよ。でも、そうではなくなってしまったんです」

秋山「あなた、まだ全然、みほ殿のこと好きなんですよ。全然諦めきれてないんでしょう。だったらあっち行って下さいよ。こんなところ来ないで下さい。ここにみほ殿はいませんよ」

逸見「秋山……」

逸見「落ち着いた?」

秋山「いいえ……」

逸見「まあ、とりあえず落ち着いたわね」

秋山「いいえぇ……」

逸見「……ひとまず、はっきりさせておくけれど、」

秋山「ああ、わかっているのでいいです……」

逸見「そう?」

秋山「……いえ、やっぱりちゃんと聞かせてください」

逸見「…………」

逸見「……私はあんたとは付き合えないわ」

秋山「…………」

逸見「あんたもわかってた通り、私がこのレズバーに通ってたのも、要は逃避をしていたのよね。それで女の子漁りをしていたのよ。つまり本気でパートナーを探していたわけじゃないのよ」

逸見「と、言語化できるのは、あんたといろいろ話したからだと思うけど。だから、友達は抱きたくなかったのかしらね」

逸見「あんたを抱かなくてよかったって、いま、心底ほっとしてるわ」ギュウ

秋山「と言いながら抱くんですね……」

逸見「お黙りもじゃもじゃ。これは親愛のハグなのよ……」

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秋山「じゃあまあ、私はふられたわけですね」

逸見「まあ、そうなるわね」

秋山「どうですか。やっぱり、女の子をふると罪悪感ありますか」

逸見「そりゃまあ、全く無いってわけにはいかないけど」

秋山「許して欲しい?」

逸見「許すとか許さないとかではないでしょ……」

秋山「許して欲しくないですか?」

逸見「なによ、何をやらせたいのよ」

秋山「転んでもただでは起きませんよ。というか転んでません。多少の流れは想定と違いましたが、ここまでのことはおおむね規定路線です」

秋山「逸見殿がみほ殿とよりを戻したいけどいろいろなプライドとかが邪魔して自分だけでは切っ掛けが掴めないからビアンバーで女の子達を食い荒らしつつ火照りを鎮めてて、そこに私が都合よく現れて多少雰囲気よく飲めるようになった頃に元カノの話としてみほ殿の話を引っ張り出したわけです」

秋山「そんなわけなので私が逸見殿にふられるのも分かっていることでした、そうでないとビックリでした」

逸見「……それで何なのよ」

秋山「その眼鏡、明日まで借りられます。今日、いまからその眼鏡を外さないで、指定する場所まで向かってください。そうしたら、許してあげます」

逸見「はあ」

秋山「ズルしたら分かりますからね。魔法のような科学の力で分かりますからね」

逸見「意味わかんないわよ」

秋山「さあ、行って下さい。場所はすぐメールで送りますから、とにかくその眼鏡をかけて外に出てください」

逸見「よくわかんないけど……、まあいいわ、はいはい」

逸見「…………」

秋山「…………」

逸見「……あんた、ほんとに大丈夫?」

秋山「何がですか?」

逸見「…………」

逸見「…………、私にはもう当分、頼りにくいでしょうから。辛くなったら、誰かを頼るのよ。あんたのことだから、その分の貸しは、いろんな奴に、十分してるんでしょう」

秋山「……大丈夫ですよ、辛くなったりなんかしません。それにここは、レズバーですよ、パートナーなんて、探し放題ですよ」

逸見「そう」

逸見「……じゃあ行くわね」

秋山「はい」

逸見「……ものすっごく余計なお世話だったけど、まあ、感謝しておくわ」

秋山「自分をふった女に感謝されちゃいましたよ、なかなかありませんね!」

逸見「……じゃあね」

秋山「はい。行ってらっしゃい」

逸見「…………」ガチャン

秋山「…………」

秋山「…………」

秋山「……はー……」

冷泉「私はやめておいた方がいいと言ったんだがな」

秋山「……麻子殿……」

冷泉「一つは余計なお世話だから。もう一つは、お前が傷つくからだ」

秋山「見てらしたんですか。意地が悪いなあ」

冷泉「大事な話の途中のようだったから、遠くで見ていただけだ。話は聞いてない」

冷泉「……話は聞こえなかったが、案の定、優花里が落ち込んでいるように見えた」

秋山「別に落ち込んではいないですよ」

冷泉「……それで、話はついたんだな」

秋山「ええ、あれを麻子殿が融通して下さったおかげです。とりあえず私なりに話をして、向こうに行ってもらいました」

冷泉「先程お姉さんから連絡があった。向こうももうすぐ準備ができるそうだ」

秋山「後はお2人次第ですか」

冷泉「そうだな。まあ、私はあの2人には借りがある。返せるだけは返すが……、うまくいくかは、正直わからない」

秋山「……いきますよ。きっと。多分ね」

冷泉「……で、お前はそれでいいのか」

秋山「…………」

冷泉「お前、逸見さんのこと好きだったんだろ……」

秋山「……さっき、正式にふってもらいました」

冷泉「…………、そうか」

冷泉「…………」

冷泉「……じゃあ、まあ、今日は飲んで帰れよ。少しは付き合える」

秋山「例の話ですが……」

冷泉「…………、……別に今日じゃなくていいんだぞ」

秋山「いえ、今日済ませちゃいましょう」

冷泉「そうか。……じゃあ、済ませてくれ」

秋山「お受けしようと思います」

秋山「……今しがたふられた女が、10分も経たない内に、別の女と付き合うことを、もし、麻子殿が良いと言うなら」

冷泉「そうか……」

冷泉「お互い業が深いな……」

秋山「そうですね」

冷泉「……いいだろう。そういうことも、世の中にはある。たくさんある」

秋山「ええ」

冷泉「きっと後悔はさせない」

秋山「よろしくお願いします」

冷泉「うん」

冷泉「…………」

冷泉「……ちょっと暑くなってきたな……」

秋山「そうですか? ここ、けっこう安普請で隙間風吹いてますけど」

冷泉「そうなのか。……とにかく何か飲むよ、メニューくれ」

秋山「はいはい」

逸見「ふう……」

逸見(電車、座れてよかった……)

逸見(何だか疲れたわ)

逸見(……そりゃ疲れないわけないわよね)

逸見(正直このまま家に帰って寝たい)

逸見(明日が休みで良かったわ)

逸見(ええと)

逸見(この電車で30分と、徒歩で10分くらいか。ちょっと遠いな……)

逸見(目的地は、これは喫茶店かしら。念のためお金下ろしていかないと……)

逸見(……それにしても……)

逸見(その間ずっとこの眼鏡かけたままなのねえ……)

逸見(お向かいに座ってるサラリーマン風の男性)



眼鏡『自慰回数:14回/週』

眼鏡『自慰内容:ローションで濡らし、オナホールに注挿(2年前~)』

眼鏡『補助素材:AV(17年前~)』



逸見(う~……)

逸見(その男性の隣のOL風の女性)



眼鏡『自慰回数:0.04回/週』

眼鏡『自慰内容:中指で陰核を刺激(19年前~)』

眼鏡『補助素材:特になし(19年前~)』



逸見(0.04回って……え~と……、あ~、半年に1回か……)

逸見(いるのよねえ淡白な人って……)

逸見(その隣の男子高校生……は見たくないけど視界に入る……)



眼鏡『自慰回数:8回/週』

眼鏡『自慰内容:右手で陰茎をこする(6年前~)』

眼鏡『補助素材:インターネットのアダルト画像(6年前~)』



逸見(あ~……)

逸見(……ふーん……)

逸見(…………)

逸見(……それにしてもみんな普通よね……)

逸見(…………)

逸見(……やっぱり私のオナニーは変なのね。知ってたけど……)

逸見(…………)

逸見(…………?)

逸見(……あの入り口わきで立ってる女性……)



眼鏡『自慰回数:4回/週』

眼鏡『自慰内容:全身を自分の手と唾液で愛撫、乳頭を刺激しつつ膣に中指を注挿、陰核を中指で刺激、放尿(10年前~)』

眼鏡『補助素材:手足を失い触手に性的接触を受ける想像(5年前~)』



逸見(うわあ~これはなかなか……)

逸見(…………)

逸見(…………)

逸見(……でも分かる……触手はいい妄想ネタなのよね、……たまにする……)

逸見(あのマンガ読んでる男性は……)



眼鏡『自慰回数:20回/週』

眼鏡『自慰内容:ローションで濡らして肛門にバイブレーターを挿入して、陰茎と乳頭を刺激、放尿(15年前~)』

眼鏡『補助素材:記憶の女性から性的虐待を受ける想像(5年前~)』



逸見(ん、ん、ん~……)

逸見(……けど、これがあの人の欲求を発散する方法なのよね)

逸見(それを15年も続けているのね……)

逸見(向こうの壁際に座ってる女性)



眼鏡『自慰回数:12回/週』

眼鏡『自慰内容:ローションで濡らして肛門にバイブレーターを挿入して、乳頭を刺激しつつ陰核を刺激(11年前~)』

眼鏡『補助素材:BL恋愛シミュレーションゲームの美青年キャラになりきる妄想(7年前~)』



逸見(え? どういうこと、なりきるの? BLの登場キャラに?)

逸見(男のつもりになるということ?)

逸見(……あれってそういう楽しみ方をするものなの? ……そうなの?)

逸見(……向こうで立ってスマホで遊んでる男性は……)



眼鏡『自慰回数:11回/週』

眼鏡『自慰内容:唾液で濡らして肛門にディルドを挿入して、乳頭を刺激しつつ陰茎を刺激(16年前~)』

眼鏡『補助素材:成人向け同人誌の凌辱を受ける幼女キャラになりきる(10年前~)』

逸見(これもなりきる……漫画のキャラクターに感情移入しているということ?)

逸見(ていうか、男なのに、男に犯される女になりきるの?)

逸見(ちょっと良く分からない……、ホモなの?)

逸見(…………?)

逸見(その隣の女性は……)



眼鏡『自慰回数:4回/週』

眼鏡『自慰内容:中指と人差し指を注挿しつつ、陰核を刺激、放尿(12年前~)』

眼鏡『補助素材:自分の使用済み靴下(7年前~)』



逸見(あ~、匂いね、話には聞くけど、こういう人も居るのよね、そりゃね)

逸見(……匂いか……)

逸見(覚えてるなあ、みほの匂い)

逸見(何かあそこがアップルパイみたいないい匂いがして、え、これ大丈夫なのって騒いで)

逸見(何ともなかったんだけど)

逸見(今はどんな匂いしてるのかしらね……)

逸見(…………)

逸見(…………)

逸見(…………)

逸見(もうよく分からないわ……)

逸見(もしかして私のオナニー以外にも、強烈なオナニーをしてる人は世にあふれていて、その中に私のオナニーを混ぜても、埋没してしまうのかもしれない)

逸見(そういう意味では、全体から見たらごくごく一般的なのかもしれない)

逸見(秋山の言ってた通りかもしれない)

逸見(…………)

逸見(…………)

逸見(……いや、まあ、全体から見てどうと言うよりは、みほから見て普通に見られたいのだけれどね)

逸見(すっかりもじゃもじゃ頭の思惑に乗せられそうになったけれど、やはり恥ずかしいものは恥ずかしいのよ……)

逸見(お向かいの座席の端に座っている女性)



眼鏡『自慰回数:2回/週』

眼鏡『自慰内容:ベランダで姿見を置いて、スマホで撮影しながら唾液で濡らして乳頭を刺激しつつ陰核を刺激(3年前~)』

眼鏡『補助素材:記憶の少年(7年前~)』



逸見(スマホで撮影ね……あのもじゃもじゃも撮影してるらしいけど、そんなの撮ってどうするのかしら……、携帯落としたりしたら大変なのに……)

逸見(撮られてると興奮するのかしらね)

逸見(…………)

逸見(……あまり詮索すると良くなさそうだけれど……)

逸見(秋山か……もしあの子と寝たらどんな感じだったのかしら……)

逸見(…………)

逸見(……ま、私がふったのよね。しかもついさっき)

逸見(……はあーっ)

逸見(……もう帰りたい……)

逸見(もうこの車両はあらかた見たかしらね)

逸見(それにしても秋山のやつ、この眼鏡きちんと着けてないと分かるようなことを言っていたけど、本当かしら)

逸見(でもこの眼鏡の機能から言って、あながち嘘でもなさそうなのよね)

逸見(あと1年だかで規制されるようなことを言ってたけど、確かにこんなの絶対に一般人の手に渡っちゃダメなやつだわ、1年と言わず今この時から規制してほしいわ)

逸見(人間が戯れに手を出していい領域を、軽く超えてしまっている)

逸見(……不本意ながら、この私が盛大に不誠実を働いてしまっているわけね……)

逸見(…………)

逸見(…………)

逸見(偉そうなこと言っておいて、結局こうなるのよね。……いつもいつも)

逸見(……幸福と誠実の天秤か……)

逸見(正直こんなことが許されるとは思えないけれど、)

逸見(…………、まあ、一方的な約束だけど、守ってやらないと……)

逸見(…………)

逸見(……それにしても、結局その喫茶店に行って、どうすればいいのかしら)

逸見(……この流れから言って、多分、みほがいそうなのよね……)

逸見(……いるのかしら? 大学に入ってからは、大学選抜の訓練とテレビ以外で顔を見てないけど……)

逸見(みほでないとすると……、まほさんとか? でも、だとすると何故かしら……)

逸見(うちの妹に何をしてくれたんだとか? まほさんは私達が付き合ってたこと自体知らないはずだけど……、まあ、無いとは言えない……)

逸見(まほさんてば、あの”ドゥーチェ”アンチョビとドイツで結婚を前提に同棲してるらしいから、跡継ぎ問題を解決できるのはみほだけなんだろうけど……)

逸見(いや、その流れだと私が今現在みほと疎遠なのはいいことなんじゃないかしら?)

逸見(……とすると他に誰がいるのかしら……)

逸見(特定の知り合いじゃなくて、誰かとてもえげつないオナニーをする人かしら?)

逸見(……わざわざ? この電車の中でもそれなりのものを見たような気がするけれど……)

逸見(分からないわ……)

まほ「ああ、待っていたぞエリカ。今日は眼鏡なんだな」



眼鏡『自慰回数:0.02回/週』

眼鏡『自慰内容:中指で陰核を刺激する(6年前~)』

眼鏡『補助素材:現在パートナーの女性(6年前~)』



逸見「……え、ええ、お久しぶりですまほさん……、帰国なさってたんですね……」

まほ「ああ、所用でな。明日にはドイツに戻る」

逸見「今日は、どういうことなんでしょう。私は、秋山さんにここに来るように言われて来たんですけれども」

まほ「うん。もう気付いてるかもしれないが、秋山さんとは、ある約束がある」

逸見「約束ですか」

まほ「今、ちょうどトイレなんだ。もう戻るよ」

逸見「……ということは……、」

みほ「あ……、お、お久しぶりです……エリ、……逸見、さん」

逸見「…………、み、」



眼鏡『自慰回数:24回/週』

眼鏡『自慰内容:大きいぬいぐるみを人間に見立てて、床や家具に叩きつけたり、殴る踏むなどして痛めつけたのち、首を絞めながら陰部をこすりつける(12年前~)』

眼鏡『補助素材:あなた(4年前~)』



逸見「え、……う、あ……!」

まほ「どうした、青い顔をして。みほがいて、びっくりしたのか」

逸見「え……、いえ、はい、みほさんがいるとは知らなくて……」

まほ「そうだろう。秋山さんも、もしかしてバレるかもしれないが、なるべく隠すと言っていたんだ。最近会えていないと聞いていたから、喜ぶかと思ってな」

逸見「え、ええ、ありがとうございます……」

逸見(何これ……)

逸見(人間に見立てて床や家具に叩きつけたり殴る踏むなどして痛めつけたのち、首を絞めるって……)

逸見(セックスどころの騒ぎじゃないわ……、こんなのと一緒に寝たら、殺されてしまうかもしれない……)

逸見(12年前から? そんなに幼いころからこんな性癖だったの?)

逸見(西住流の歪みが顕れた結果なのかしら……)

逸見(大きいぬいぐるみって……、おおかた特大サイズのボコのことでしょうけれども……)

逸見(ていうか、)

逸見(……”あなた”?)

逸見(……本当に?)

まほ「積もる話もあるだろう。私はこのあと人を待たせているから、ここで失礼する」

逸見「え、えっ、でも、」

まほ「どうした。……そうだな、私たちも久し振りだからな。では少しだけ話していこうか」

逸見「あっ、ありがとうございます」

まほ「ふふ、どうしたエリカ。まるで初めて黒森峰に来たころのようだぞ」

逸見「えっ、いえっ、久し振りで、緊張してしまいまして」

まほ「何年も一緒に戦った仲だろう。肩の力を抜け。ほら、何か頼むといい。金はみほに渡していくから、何でも好きなだけ頼んでいいぞ」

逸見「あ、ありがとございます……」

逸見(何度見ても表示は変わらない……、誤作動や故障ではないということか……)

逸見(つまりみほは、私なんか目じゃないくらい特殊な性癖の持ち主だったということ……?)

まほ「私が3年生だから、もう2人とも2年生なんだな。どうだ、いい加減、大学にも慣れたころだろう。戦車道の方はどうだ」

逸見「ええ、おかげさまで、今年から大学選抜の方で、車長をやらせてもらえるようになりました」

まほ「うん、テレビで見たよ。これで作戦会議にも顔が出せるようになるな。自分の戦術が全体の作戦に影響を及ぼしていくのは、良くも悪くも面白いものがある。よく勉強しろ」

逸見「はい……」

みほ「逸見さん、どうしたの……? 具合悪そうだけど……」

逸見「えっ? いや、何でもないわよ……。ちょっと移動距離が長かったから、疲れたのかしらね……」

みほ「ごめんね。私とお姉ちゃんが合流するのに、この辺がちょうど良くて……」

逸見「そう……」

逸見(秋山のやつ、みほのオナニーのこと知っていたのかしら……)

逸見(知っていたからこその、この眼鏡なんでしょうけれども、それにしたってこれは、)

逸見(何てことなのかしら……)

逸見(もしみほが本当に私を狙っていて、かつプレイ内容が本当にあんなのだとしたら、……警察沙汰になってしまう……)

逸見(…………)

逸見(適当に話して、早くこの場を離れないと……)

まほ「さて、そろそろいい時間だな。安斎が待ちくたびれる頃だ。ここで失礼するよ」

逸見「え、そ、そうですか……」

みほ「うん。アンチョビさんによろしくね」

まほ「うん。じゃあ、2人とも元気でな」

みほ「…………」

逸見「…………」

みほ「…………」

逸見「…………」

逸見(気まずい……)

逸見「……それにしても久しぶりね、西住さん……」

みほ「うん……」

逸見「……何だか痩せたみたいだけど、ちゃんと食べてるのかしら」

みほ「それを言うなら逸見さんだって……、今日はなんだか疲れてるみたい」

逸見「……まあ、実際、今日は疲れてるのよ。いろいろあってね」

みほ「そんな日に呼び出しちゃって、ごめんね」

逸見「これって結局、あなたが呼び出したわけなの?」

みほ「最初に言い出したのは、優花里さんと麻子さんなんだけど」

逸見「ああ、そうなのね」

みほ「何故か、”いいから会ってみてください”って、聞かなくて」

逸見「何故かしらね……」

逸見(正直本当に分からないけれども)

逸見(秋山は、私を諦めることも、私をここに向かわせることも予定の内だと言っていた)

逸見(つまり私とみほの間に何かが起きることを想定、あるいは期待している)

逸見(でも、それなら、みほの[田島「チ○コ破裂するっ!」]については見ていないに違いない)

逸見(知っていたなら、”こんな女より私にしておきませんか”くらいのことは、)

逸見(……言わないか、さすがに)

逸見(じゃあ、やっぱり知っていた?)

逸見(そうだとすると、あいつは何を期待していたのかしら)

逸見(私が面食らうことかしら、それなら既に大成功だけど)

逸見(私にふられた腹いせなら理解できるけど、でもこの予定は、それがはっきり分かる前から決まっていたようなことを言っていた)

逸見(すると、秋山は本気で、これを見た私が、みほともう一度一緒になろうと思うなんて考えたのだろうか?)

逸見(正直、これが無ければそれもありえたかもしれないけど、…………)

逸見(正直本当に分からないけれども)

逸見(秋山は、私を諦めることも、私をここに向かわせることも予定の内だと言っていた)

逸見(つまり私とみほの間に何かが起きることを想定、あるいは期待していた)

逸見(でも、それなら、みほのオナニーについては見ていないに違いない)

逸見(知っていたなら、”こんな女より私にしておきませんか”くらいのことは、)

逸見(……言わないか、さすがに)

逸見(じゃあ、やっぱり知っていた?)

逸見(そうだとすると、あいつは何を期待していたのかしら)

逸見(私が面食らうことかしら、それなら既に大成功だけど)

逸見(私にふられた腹いせなら理解できるけど、でもこの予定は、それがはっきり分かる前から決まっていたようなことを言っていた)

逸見(すると、秋山は本気で、これを見た私が、みほともう一度一緒になろうと思うなんて考えたのだろうか?)

逸見(正直、これが無ければありえたかもしれないけど、…………)

みほ「逸見さん、眼鏡にしたの?」

逸見「え? ええ、最近、少し近眼が入ってきたから、試しにかけてみているの」

みほ「そうなんだ。……似合ってるよ。なんだか、知的なお姉さんって感じで」

逸見「そうかしら? ……ありがとう」

みほ「…………」

逸見「…………」

みほ「…………」

逸見「…………」

逸見(もじもじしながら、じっと見られている……)

逸見(なにかしら、やっぱり、今すぐ顔面にストレート決めて、この眼鏡を叩き割りたいとか、そういうことを考えているのかしら……)

逸見(……ちなみにこの眼鏡、割られたら、いくら弁償することになるのかしら……、高そう……)

逸見(…………)

逸見(……それにしても、考えてみると、私なんかより、よっぽど、この子の方が満たされなかったのかしらね……)

逸見(きっと前々から、私を殴りたかったり首を絞めたかったりして、でもそれを必死にこらえて、私を傷つけないように、私が気持ちよくなるように努めていたのでしょうね)

逸見(私から見たこの子は、性欲なんてほとんど無い子で、セックスも知らなくて、言われるがままに、下手くそな愛撫を続けるような子だったけれど)

逸見(本当はまるで違う子だったのね)

逸見(……私は、知らないのに知っているつもりだったのね)

みほ「逸見さん……? どうしたの?」

逸見「……ううん、何でもないわ……。……少し考え事をね」

みほ「考え事……、」

みほ「…………」

みほ「……昔は、いろいろあったもんね……」

逸見「…………」

逸見「……私にとっては、それほど昔のことでもないわ」

みほ「それって、……どういう意味……?」

逸見「逆にあんたは、ちゃんと昔のことにできてるの?」

みほ「…………」

みほ「…………」

みほ「……確かに、そんなに昔のことでもないかもね……」

逸見「…………」

逸見(よくよく考えてみると、私は誠実不誠実を語ったその日に、大勢の無関係の人に対して、そのオナニーを盗み見るという、最大級の不誠実を働いてきた)

逸見(でも正直、なんの罪悪感も沸かなかった)

逸見(それは、秋山との約束を守った結果に起こったことで、私の意思ではなかったから)

逸見(それより何より、私に無関係な人たちの恥ずかしい事実なんて、本当にどうでも良かったから)

逸見(まあ、参考にはなったけど)

逸見(確かに、私は私にとってどうでもいい人の恥ずかしい事実を知って、その人への見方を変えるようなこともあったかもしれない)

逸見(でも、そのことさえも私にとってはどうでも良かった)

逸見(でもどうしてか、みほに対してだけは、何故か、筋を通したくなる)

逸見(というより、筋を通せなかったことが悔しくてたまらない)

逸見(他の誰に不誠実を働いても、この子にだけは誠実でいたい)

逸見(何故だろう)

逸見(……かつて、身勝手な理由でふってしまったから、負い目を感じているのだろうか……)

逸見(それとも、やはり、それでも、好きなのだろうか)

逸見(ちゃんと、愛しているのだろうか)

逸見「大学、誰か、友達とかできた?」

逸見「好きな人とか、ちゃんと」

みほ「友達は、たくさんできたよ。いろんな人たちがいるけど、みんな、優しくしてくれる……」

みほ「好きな人は……、まだ……、かな……」

逸見「まだ……、ね」

逸見「…………」

逸見「……私はあんたの後に、20人は女の子と付き合ったわよ」

みほ「えっ」

逸見「その全員とエッチしたわ」

みほ「そ、そうなんだ……!」

逸見「もう、全員と別れちゃったけどね」

みほ「…………」

みほ「……やっぱり、みんな、私よりエッチ上手だった……?」

逸見「…………」

逸見「……正直ピンキリね。あんたより下手くそなのも、それなりにいたわ」

みほ「そうなんだ……」

逸見「あんたはあれから、まだ誰ともエッチしてないのね」

みほ「う……、うん……」

みほ「出会い系サイトとかで、ちょっとだけ会ったりすることもあったけど……」

みほ「ちゃんとしたエッチは、してないかな……、服の上から触りっこくらいで……」

逸見「へえ、あんたも出会い系とかするのね」

みほ「うん、ちょっとだけね……」

逸見「……家元やまほさんが知ったら卒倒するわね」

みほ「うん……、お姉ちゃんはどうか分からないけど、お母さんには言えないかなあ……」

逸見「…………」

逸見(仮にこの子が私以外の誰かと付き合うことになったとして、)

逸見(この子は自分の性癖を告白できるのだろうか)

逸見(幼い私にはできなかった、いや、今の私にも未だできないことだ)

逸見(存外、勇気のあるこの子のことだから、できてしまうかもしれない)

逸見(あるいは、相手を気遣って、できないかもしれない)

逸見(というか普通はやはり、相手が離れることを恐れて、告白などできまい)

逸見(私は、それが勇気で解決できるものではないのだと知っている)

みほ「逸見さんは……、その、20人の子達と、どうやって知り合ったの……?」

逸見「半分は出会い系とかアプリとかで、半分はバーでひっかけたのよ」

みほ「じゃあ、半分はここ最近……?」

逸見「あー、高3くらいから出入りしてたから、ここ2、3年くらいかしらね」

みほ「よくお店の人に見つからなかったねえ」

逸見「まあ、そこはそれ、……本当は見つかっていたのかもしれないんだけどね」

逸見(…………)

逸見(……あるいは、秘密はやはり秘密のままでいいのかもしれない)

逸見(下手くそでも、本当には満たされないセックスでも、この子は全身全霊で、できうる限りの愛を表現していたのかもしれない)

逸見(秘密を秘密のままにしているのは、その一環なのかもしれない)

逸見(そう考えると急に、なお一層、かつてのみほとのセックスが、その時のみほの姿が、いとおしく思える)

逸見(逆に、私は私のオナニーを知られて軽蔑されることを恐れつつ、その実、本当は知ってほしかったのではないか)

逸見(相反する感情が、私に不要なストレスを与えて感情を高ぶらせていたのかもしれない)

逸見(知られたくない、だから隠している、でも知られたい、どうして知ってくれないのか、分かってくれないのか、…………)

逸見(…………)

逸見(……秋山は、私に、自分の欲求を隠したまま人を愛そうとするみほを見せて、見習わせたかったのかもしれない)

逸見(バーで管を巻いている私を見て、呆れていたのかもしれない)

逸見(もし、秘密が秘密であり続けたとして)

逸見(その時が来たら、この子はどんなセックスをするのだろう)

逸見(この子が隠している凶暴なオナニーのような、バイオレンスなセックスをしないとしたら)

逸見(かつてのように、相手に合わせる限り合わせた結果、言われるがまま、されるがまま、ぎこちない愛撫を続けるのだろうか)

逸見(それでこの子は幸せなのだろうか)

逸見(かつての私とのセックスで、この子は幸せだったのだろうか)

逸見(あるいは、この子はそれでも幸せなのかもしれない)

逸見(分からない)

逸見(今後、この子が満たされるようなセックスはできるのだろうか)

逸見(そんな相手がどこかにいるのだろうか)

逸見(…………)

逸見(いてくれるのだろうか、誰か、この子を幸せにしてくれる人が)

逸見(この私以外に)

逸見(いるわけがないと思いつつ、誰かいて欲しいと思いつつ、しかし、それが私でなかったら、私は、)

逸見(どう思うのだろうか?)

みほ「……いいな。その20人の女の子たちは、逸見さんとエッチできたんだね……」

逸見「……あんたとだって、それなりにしたでしょ」

みほ「うん……」

みほ「…………」

みほ「…………」

みほ「…………」

みほ「……でも、また、したいかな」

逸見「…………」

逸見(こんなずるい道具で真実を知ってしまった、これはその代償かもしれない)

逸見(不正の結果得た枠は、他に選択の余地のない内容だった)

逸見(この子のオナニーを知っていて、)

逸見(それでいてこの子を愛しているのは、)

逸見(この私だけなのだ)

逸見「……本気?」

みほ「…………」

みほ「うん……、わりと……」

みほ「……わりと、いつも、そうだよ」

逸見「…………」

みほ「…………」

みほ「でも、私、下手だから、また逸見さんを困らせちゃうかな……」

逸見「…………」

みほ「…………」

逸見「…………」

逸見(まあ、)

逸見(この子の性格を鑑みれば、もしかして、求めるオナニーと求めるセックスは違うのかもしれない)

逸見(そういうことも、よくあるはずだ)

逸見(だが、もしもそれが一致していたときには、)

逸見(この私こそが、それを止めなければならないのだろう)

逸見(全てを受け入れることはできない。だから、私は私の、私達の妥協点を探りだしていこう)

逸見(もしかして、その過程で、比喩でなく血が流れる時も来るかもしれない)

逸見(その上で、この子が、)

逸見(そしてついでに、私も満足できるセックスを探そう)

逸見(事ここに至っては、それが私の使命なのだろう)

逸見「…………」

逸見「…………」

逸見「……下手でも、いいわよ」

みほ「…………」

みほ「……そ、う……?」

逸見「……今夜、空いてるの?」

みほ「え、う、うん……」

逸見「…………」

逸見「…………」

逸見「…………」カチャ

みほ「あれ……、もう、眼鏡、外しちゃうの?」

逸見「ええ。もう、十分見たから」

みほ「…………?」

逸見(不誠実を働いた私の、それが誠実の証である)

逸見「今夜は、長い話をしましょう、みほ」

おわり

最後まで読んでくださった方、お疲れさまでした、ありがとうございます。
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