【R-20】村娘「異世界から召喚された勇者様に全てを捧げます」【安価】 (98)



 その日、私はとても気持ち良く目を覚ました事を憶えています。

 陽が射し込む。暖かい風の吹く柔らかな朝。

 私は食事の支度をしていたお母さんに「おはよう」と言い、井戸場で顔を洗う旦那様にキスをしました。

 娘に朝から照れてしまっている旦那様をよそに、私も髪を結うついでに水を浴びました。

 村の中は、何だかいつもよりもみんな忙しそうだったと思います。

 東の森から来るはずの行商人が来ないとか、川辺に見知らぬ女の子がいたとか、西の森に赤い霧が出てたとか。

 他にも色々なお話が村のあちこちからよく聴こえて来る朝でした。




 もう少し詳しくお話を聞いていたかったけれど、水浴びを終えた私にお母さんは森で胡桃を拾って来るように言われました。

 東の森は穏やかで、魔物が出ないから私一人でも大丈夫です。

 よく村の狩人のおじさんは「狼に気をつけなよ」とは言われますが。

 ……それで、それで。

 胡桃があるのは東の森の、ちょっと深い所まで行った先にあるんです。

 何だかキラキラした泉が近くにありますが、村長から「絶対に入るな」と言われているので残念です。

 私は胡桃を拾いながらそんな事を考えていて。

 そうしているうちに、気づいたら目の前にいました。

 魔物……モンスターでした。




 鋭い爪、私の腰より太い腕、腐った肉体。

 旦那様の股間と同じ物を硬く起たせている、その魔物はグールというモンスターだと後で教わりました。

 私みたいな村娘にはとても敵わない。私にとっての死そのもの。

 けれど知らないという事は、やっぱり知らないんです。

 最初は怪我人かと思って話しかけたりしていたんですから。

 グールは何も言わず、私を殴りつけて来ました。頭の上から叩きつけるように。

 そうして私は気絶して……助けも呼べずに……


 ……そんな私を助けに来てくれたのが、彼でした。

 異世界から来た勇者様。

 私は世界の為、そしてこの方の為に全てを捧げようと思います。













     ___Act.1世界線___


     ……【捧げる物】……











< カタン

男「起きたかい」

村娘「あ……れ、勇者様」

男「何か書いていたようだけど、寝てしまったのかな」

村娘「あっ、あっ! 見ちゃダメです! これは『冒険の書』といって、大切な物なんです」

男「ふーん? 日記みたいなものか」

村娘「あ、すいません。それで何のご用ですか、勇者様」

男「実は近くにある町へ行こうと思うんだ、一緒に来ないか村娘」

村娘「え……?」


村娘(村の外に出るなんて初めて……16年生きてきて、大人になってからまだ森を出たことすら無い)

村娘(ど、どうしよう。でも勇者様はついてきて欲しいみたい……)


【!】村娘の行動
>>7

ついてく


『同行』判定


村娘「もちろん私もついて行きます!」

男「嬉しいなぁ、村娘ちゃんみたいな可愛い子も一緒だと捗るよ」

村娘「はかどる? ……って、そんな、可愛いだなんて……」カァア

男「可愛い可愛い」

村娘(褒められてしまいました……えへへ)


男「それじゃ、俺は表で待ってるから準備出来たらおいで」

村娘「あ、はいっ!」




母親「気をつけてね、村娘」

村娘「うん! お父さんにもよろしくねお母さん!」

男「無事に帰って来たら続きをしましょう、奥さん」

村娘「?」

母親「あ……え、ええっ! 気をつけて行ってらっしゃい二人共!」


村娘「何のことです?」

男「料理の話だよ、俺の世界にある食べ物で美味しいのがあるんだ」

村娘「へぇ……っ。何というお料理なんですか」

男「親子丼って言ってね」




村娘(町に行くには西の森を抜けるんだよね)

村娘(そういえば、大丈夫かな? 昨日の事とはいえ何だか森には何かあったような)

男「どうかした?」

村娘「いえ……なんでもないです!」

村娘「それよりも、勇者様はすごく強いですよね。どうしてですか」

男「んー、難しいなぁ。上手く答えられない質問だ」

村娘「やっぱり身体をとても鍛えたとか……?」

男「いいや。俺がこの世界に来る前、白い神様に貰ったんだよ」

村娘「神様に!? い、一体それは……」

男「魔法とは違う『異能』と呼ばれる力、それがこの……」


男「……村娘ちゃん?」ピタッ

男「なんだこの霧は、くそ、見えない……村娘ちゃん! 村娘ちゃん!」




村娘(あ……あれ? 勇者様、呼んでるのにお返事できない……)ビクッビクンッ

村娘(く、くるしい……頭が痛い)

村娘(なにこれ、なんでこんなに息が浅く……体が痺れて、お腹が……熱くなって……!)ビクビクッ


< シュゥゥゥウゥゥ


村娘(何か近づいて来る……?)

< ガパァッ

< ズルンッ!!

村娘(え……なにこれ、なにこれ……私のお尻、足、下半身が何かに飲まれて……や、やだ! 誰か……助けて……)


< グシャッ


 











     ___Act.2世界線___


     ……【捧げる物】……









村娘「………………え」

村娘「ッ……!!」ガタタンッ

村娘(わ、私の足……! 生きてる? 今の、夢!?)

男「どうしたんだい村娘ちゃん」

村娘「えっ……や、あの……」

男「??」

男「どこか、具合が悪いのかい?」




【!】村娘の行動
>>14

夢だと気づき、自分の首をしめる



村娘「これは夢……」

男「は?」

村娘「これは夢です、だってたしかに今朝! 私はこの家を出て勇者様と西の森へ……!!」ギチギチ

男「お、おいおい……止すんだ! 何してる!?」

< ガッ!

村娘「きゃんっ!」ドサッ

村娘「い、痛……」

男「落ち着いてくれよ村娘ちゃん、寝ボケるにしても異常だぞ」

村娘「ご、ごめんなさい……」

村娘(……冒険の書が開いたまま。これはやっぱり今朝の……?)


男「……」




男「実は近くにある町へ行こうと思ってたんだが、一人で行って来るよ」

村娘「え……でも」

男「昨日はあんな恐ろしい怪物に襲われたんだ。今日はゆっくり休んだ方がいいよ」

男「俺はほら、引きこもり生活が長かったから体力有り余っててさ! 君の家族の仕事も手伝えそうなら手伝っておくよ」

村娘「あ……」

村娘(勇者様を困らせてしまいました)

村娘(私はなんてダメな子なんでしょう、勇者様はとっても凄い御方なのに……)

男「ゆっくり寝てるといいよ」



【?】眠りますか
>>19


眠る



~~【夢】~~


──位相斬り


  「っ……!!」──

──「位相斬り」

 「転送爆破……!」 ──

  ヴンッ!!

──「収束斬り」ザムッ!!


 ……これは夢?

 赤々と染まった血の海の上で、巨大で悍ましい怪物と対峙する騎士様が見える。

 騎士様の剣は不思議です。

 景色の中に溶け込むような線の細さがあると思えば、時折湾刀の様に揺れ動く時がある。

 けれど、とても綺麗。あの剣が振るわれる度に景色の中で何か、見えない物が掻き消されるのが見えるから。



村娘(……あ)

村娘(なんだろう、喉がすごく乾いてる……?)

< パンッパンッ

村娘「はっ♥ く、ぅぅうん……!?♥♥」ビクビクッ!!

村娘(えっ? なにこれ……)

男「あれ。もう起きちゃったんだ村娘ちゃん」パンパン

男「このままイキ殺してやろうと思ってたのに」

村娘「ゆっ、勇者様? ぁっ♥ や、らめ……ぇ……っ♥」

男「もうすぐイクからね村娘ちゃん、すぐに君のお母さん達の後を追わせてあげるからね」



村娘「お、かあさん?」ユッサユッサ

男「ああ! そうだよ! 熟れた身体つきのわりに、君の父親は淡泊だったんだろうなぁ。下の口の締まりはとても良かったぜ!」

< ズッチュズッチュッ! パチュッパチュッ!

男「首を絞めながら犯してやったら、涙流して喜んでたよ! ははっ、ついでに俺のザーメン飲みながら失禁してて最高だった!」

村娘「ぁっ♥ あっ♥ ひぐ、うん……っ♥ 嫌ぁ、やめへ、勇者様ぁぁ……♥」

男「隣ん家のお友達の娘なんて、馬鹿みたいに蕩けた顔しちゃってさ」

男「……あぁ、全くこの力は最高だよ。もっと早くこうして好き勝手に能力を使えば良かったんだ」ズプッ!!ビクンッ!!

男「イクぞ……しっかり受け止めろよなッ」


<ドクッ!ドクッ……ビューッ、ビューッ……

村娘「あっ♥♥」



< ゴキッッ

< ドサッ……












     ___Act.3世界線___


     ……【捧げる物】……










村娘「……っ!!」がばっ

村娘(い、まのは……?)



【!】チュートリアルD完了、安価ルールにおけるプレイング操作についての説明を開始します。

【!】安価を行う場合。操作対象は常に村娘となり、その他NPCの行動または背景を安価で指定する事はできません。

   プレイング内容は最大文字数として約300文字とします。

   特別な選択肢を提示されていない場合、基本的に安価で指定された(記された)プレイング内容を基に判定が行われます。

   時には戦闘が発生しますが、現在の村娘に戦闘スキルは無いため。戦闘を誘発・襲撃または殺害等のプレイングが安価にて示された場合は失敗判定となり死亡するリスクが高まります。

   上記以外に安価で禁ずる、または注意すべき事はありません。


【!】村娘の行動
直下



村娘(ゆ……め?)

村娘(……っ)クチュ

村娘(やだ、私なんでここ、こんなにいっぱい濡れて……!?)


男「あ、あー……村娘ちゃん? なにしてるのかな」

村娘「きゃああっ!!」

男「うおっ! ご、ごめんよ。そんなに驚かせるつもりは無かったんだけど」

村娘「勇者様!」

村娘「ごめんなさい、私……」

男「何か怖い夢でも?」

村娘「夢? ……ゆめ」


──「すぐに君のお母さん達の後を追わせてあげるからね」


村娘「お母さん!」ダッ



村娘「お母さん! 旦那様!」

母親「あらやだ、村娘あんたなんて顔してるの」

父親「どうしたんだ一体」

村娘「……二人共生きてる」

村娘「よかったぁあ……」



【A】これは夢ではない
   村娘の体に火照りはあっても姦淫の痕は無い様だ。

【!】村娘の行動
安価直下





<パタン

村娘「はあ……」

村娘(何が起きてるんだろう。私はどうしちゃったのかな)

村娘(これは何かの罰なのかな)

村娘(勇者様に犯されてる私。何かに呑まれた私)

村娘(どれも鮮明で、私にはどれも夢じゃなかったように思える)


村娘(そうだ……冒険の書に書いていたらどうだろう)


【!】現時点、Act.3にて起きた出来事が固定されます

村娘(……よし。書けた)

【!】セーブ完了、世界線変動に微かな影響が起きました。


村娘「……っ?」クラッ


【●】籠った余熱を習得
【●】籠った余熱……[前Act.にて性行為を行っていた場合、次回スタート時に全判定にボーナスを加える]




村娘(なんだろう)

村娘(今、本から何かが私の中に入った気がする)

村娘(気のせいかな……)


< コンコンッ

「村娘ちゃん、いいかな?」


村娘「えっ、あ……勇者様、どうぞっ」

男「ごめんよ、さっきは。何か君を動揺させる事をしたなら謝るよ」

村娘「そんな! 勇者様は悪い事なんて何も……」


──「このままイキ殺してやろうと思ってたのに」


村娘「……」

村娘(大丈夫。あれは何か私が見た幻に違いないです)



男「でさ。実は近くにある町まで行こうと思ってたんだ」

男「俺はまだこっちの世界の事をよく知らないし、これからどうすればいいのかもよく分かってないからさ」

村娘「え……っと」

男「君にも来てもらおうかと思ってはいたんだけど、それは止した方がいいだろうね」

村娘「……」



【?】町へ同行しますか?(西の森へ向かいます)
直下


【!】直下での答えを基にした村娘の行動
>>36




村娘「いいえ、私も行きます!」

男「なぜだい?」

村娘「それは……」

村娘(思い出して。確か私は、西の森に勇者様と向かい……そして何かに襲われたのです)

村娘「いま、西の森では赤い霧が出ていると聞きます」

男「赤い霧?」

村娘「はい。何が原因かは分からないですが、その赤い霧の中には恐ろしい怪物が潜んでいるかもしれないのです」

男「怪物か……」


村娘(確証は無いし、あれは夢なのかもしれない。だけどこれが勇者様をお救いする為に必要な神の啓示だとしたら)

村娘(ここで私は……勇者様をお救いする為に、道を示すべきなのです!)

村娘(きっとそれが、私が彼に捧げるべき物の筈)




男「怪物くらいなら俺の力で退けられるかもしれない」

村娘「は……ぇ?」

男「先日、君をゾンビから救った時もそうだ。上手く説明できないが俺は魔法とか剣術に依った戦い方とは別の、俺だけの力を持ってるんだ」

男「森全体が怪物とか、液状型のモンスターでなければ負けはしないと思う」

村娘「で、でもっ」

男「大丈夫。君の事は俺が護るよ」ギュッ

村娘「勇者様……」


村娘(……迂回する気は無いですか。でも、私の事は守ってくれるって言ってるし……)

村娘「でしたら。私の手を離さないで下さいね」ギュッ


男「!」

男「勿論だ!」







【▼】エンディング『…遭遇…』に移行します。





< ザッザッザッ……

村娘(……今の所、何も出て来ない)

村娘(やっぱり勇者様と一緒だからかも?)チラッ

男「? どうかした?」

村娘「い、いえっ」


村娘(不思議な人……こんなに手は女性みたいに柔らかくて、体も旦那様に比べたら全然筋肉も無いのに)

村娘(なのに、近くに居るだけで分かります。この人はとっても……強くて、強くて……)

  「おいしそう」

村娘「そう、とってもおいし……おいしい? えっ?」

男「……! 赤い霧、これか?」

村娘「ゆ、勇者様今の声って……」




男「村娘ちゃんは俺の背中にくっついててくれ。絶対に離れないで!」

村娘「はいっ!」

村娘(あの時体験した夢が、本当なら……ううん。この光景を私は見た事があります)

村娘(この後、私はこの霧の中で──霧の中で?)

村娘「ち、がう。私っ、この霧のせいで息ができなくなって」

男「何!?」


村娘(息を止めなきゃ……!)バッ


  「息を止めてるの? 可愛いのね、貴女」


村娘「~~!?」ビクッ

男「何者だ、姿を見せてくれる気はあるのかな」


  「無いわよぅ? だって人間のアンタにはどうせ見えないもの」


男「見えない……!? くッ、俺の後ろに居ろよ村娘ちゃん!」

村娘「ぁ……あ……っ、ゆう、しゃ、さま…………」フラッ

男「村娘ちゃん?!」




村娘(思い出しました──)

村娘(違う。私は霧のせいであの時倒れたんじゃない)

村娘(あの時、私は……『彼女』を見たせいで……!)


魔女「あら? 貴女、私が見えてるのぅ?」

魔女「あっは♥ 嬉しい、お友達になりましょう!」


男「声の発生源……そこだァッ!」ギュンッ

魔女「あン♥ いったぁい♥ でもぉ」ズドッッ

男「!?」ギシッ

魔女「つぅかまえたぁ……♥」


村娘(勇者様……!)




< バキッッ!! パキパキッ

男「んぐウウウウウゥゥゥッッ!!??」ビクビクビクッ


魔女「小さくなぁーれ小さくなぁーれ」ぐぐぐ


村娘「あ……ぁ……」ガタガタ

村娘(勇者様が、織物みたいに折られて、小さくなって、たくさん……赤いのが……)

村娘(こんなのって無いよ……ひどすぎるよ……)

< グチャァッッ

魔女「ふぅ」ペロ


魔女「……それでぇ、貴女はどうしよっかぁ」

村娘「ふーっ……ふーっ……」ガタガタ

魔女「うーん。見えてるけど、『魔女の気』に当てられて過呼吸になってるねぇ」

魔女「ただの人間だけど共感性が高いのかな? 私みたいな下位の魔女にはわっかんないやぁ♥」れろぉ

村娘「ぅあ……」べちゃぁ

魔女「運が無かったんだねぇ、貴女」




 ──私は、それから何処かへと連れて行かれました。


 全身が焼け付くような甘い霧の奥。

 暗い洞窟をずるずると、私の足を軽々と……魔女を名乗っていた齢12程度の女の子が引き摺るのを私はただ見ているだけ。

 逃げる事も出来ず。

 助けを呼ぶ事も出来ず。

 ただただ、私は死の奥へと運ばれて行くのです。


魔女「私ね? ある人に色々頼まれてるんだけどぉ」

魔女「私が魔女として冠する使命はね、本当は別の事なんだ」

魔女「貴女には分からない事の方が多いとは思うんだけどぉ」

魔女「つまりぃ、貴女にはこれから私と仲良くなってほしいの」

魔女「次のお友達が見つかるまで……ね?」


 誰か助けて。

 こわい、こわい。

 目の前の少女が笑う度に、その眼が虚ろな事に気付いてしまう自分を何度も恨んだ。




 赤い視界。

 沢山の屍が、赤い部屋の壁面を埋め尽くすように張り付けられていた。

 私はただ苦悶に喘ぎ、涙を流しながら命乞いをするしかなかった。


魔女「だぁーいじょぉぶ」

魔女「この世界の人ってね? 沢山の命が上手くうまーく上位の魔女達に管理されて廻っているの」

魔女「だから。ここでちょっと怖い目に遭っても、今度はきっと幸福な人生が待ってるからぁ♥」

魔女「この世界は回ってるけど、人間は停滞している。息を潜めて、隠れて、ずっと時を待っているのよぉ」


 この少女が何を言っているのか、私には何も分かりませんでした。

 下腹部を貫く鋭い痛み。

 怖くて見下ろす事も出来ない私に、少女は楽しそうに赤い蔓を伸ばして動かしていた。

 そうして、


 ぐちゅぐちゅ。

 ぐちゅぐちゅ。

 ぐちゅぐちゅ。

 ぐちゅぐちゅ。


 私の身体の内側を削って、抉り貫いて行くのが分かりました。

 少女が合間に私へ手を伸ばせばその都度、身体から痛みが消えて傷が癒え……そして繰り返される。



 わたしは、それから……年後に、やっと、あのかたに、あえました。













     ___Act.11世界線___


     ……【黒い御方】……









【●】Act.10までの世界線リザルト

【●】シナリオ進行度:12% 攻略キャラ:0 入手アーティファクト:無

【●】BADエンドその2を解放




【●】血ノ記憶を習得
【●】血ノ記憶……[とあるステータスの補正を受ける魔女の固有魔法、その一端。性行為を行ったAct.中で戦闘に移った場合、敵対した相手が人間種に限り確殺する※]


※…ただし、安価におけるプレイング内で相手を殺さない等の指定がある場合は瀕死に留める。







【▼】廻る人物を変更できるようになりました。


村娘(年齢18)……[平均的ステータス。現在、冒険の書から再スタートが可能]

襤褸娘(年齢14)……[戦闘時、シナリオ中の敏捷判定に有利]


【?】どちらにしますか?
 安価2つ下




村娘「……っ」フワッ

村娘「ここは……」

村娘(私の家、だ)

村娘「帰って来た、の? 私……家にまた帰れた!」

村娘「わーいわーい! あはははは! ただいまー! みんなー!」

< ガチャッ

< タタタタッ


村娘「お母さん! お父さん!」

母親「あら、村娘。どうしたのそんなにはしゃいで」

父親「随分元気だなぁ、可愛いじゃないか」




男「……?」

村娘「勇者様ぁ!」ギュッ

男「うわぁ!? な、なんだなんだ? どうしたんだい一体」

村娘「えへへ……!」ギュゥゥ

村娘(私は、帰って来れたんですね。またこの家に)

村娘(あの魔女の所から……)

村娘(でも……どうやって死んだのか思い出せないけど。確かに憶えてる事があるのは確か)


村娘「勇者様。聞いて下さい」

男「?」

村娘「今日これから貴方が向かう西の森には今、とても恐ろしい魔女がいます」




男「魔女?」

村娘「はい。とても強力な、とっても恐ろしい魔女です」

村娘「勇者様も敵わない程の」

男「俺がか……」

村娘「……」

男「……」


男「……階位を上げないと通用しなかったか」ボソッ


村娘「え?」

男「いいや、なんでもないよ」

男「忠告ありがとう。少し村の人に話を聞いてくるよ」


【!】村娘の行動
直下



村娘「私も行きます!」

男「来てくれるかい? ありがとう、実はまだ話を聞けてない人がいてさ」

村娘「もしも進路をお考えでしたら私が村の外の事をよく知ってる方をご紹介しますよ!」

男「へぇ?」

村娘「さぁ、善は急げです! 行きましょう!」



【!】視点切り替えイベント発生





男(少し情緒不安定な子かと思ったが、良い子じゃないか)

村娘「あ! 友ちゃーん!」

村娘友「あら、村娘じゃないの。どうしたの」

村娘「じつはねー」

男(言葉遣いが丁寧な娘かとおもったら、こうして年相応に幼い口調の一面もある)

男(ファンタジーよりの世界かと思っていたが。結構環境は悪くないらしい)

男(そもそも微生物とかいないのか? 生水を飲んでしまった時はやっちまったと思ったものだが)

<「そうそう、北の集落にね……」

<「そうなんだー?」

男(よくわからない食物に、果物。味もはっきりとした例えが浮かばないような物ばかりだけど、美味い事は美味い)

男(悪くないよなぁ。さすが神様お墨付きの世界だ)

男(でも……このままじゃ俺は強くなれないのがな。まだ教会すら見つける事ができていないのに)


村娘「勇者様!」

男「うん?」




村娘「どうやら今、北の集落に都の演劇団が立ち寄ってるらしいですよ」

男「おー? 演劇団ってどんなのだろう」

村娘「私は見たことないので分かりませんが、何だか凄い人達みたいです」

村娘「特にそちらに興味が無いなら南の方に森を抜けて。そこから北東に川沿いに行けばショゴス村に着きますよ!」

男「村かぁ」


男(さて、どうしたものかな)

男(今の所はどちらに行っても構わないが、西の森の魔女が気になる)

男(そもそも何故この子がそんな事を知っているのかと疑問を持つわけだが)チラ


村娘「?」

~~男視点~~
村娘「?」Lv12
STR:5
DEF:5
MAK:90
MDF:5
ACO:2
~~男視点~~

男(明らかに部屋に籠ってから階位が上がり、ステータスも魔力補正が上昇している)

男(未だにゲームみたいなスキル群は見えないが、そのうちに全て『看破』してやろうかね)

男(何にせよ……この子から目を離す訳にはいかない)


男「さて、どうしようかな」


【!!】男の向かう先
直下

【!】村娘の行動
男の向かう先安価の下




男「ならその演劇団を見に行こうかな、もしかしなくても他の町の事をよく知っているだろうし」

村娘「それなら私もお供します!」

男「良いのかい?」

村娘「ええ……もうすっかり落ち着きましたから」

男「そうか、それなら俺がまた君を守るとしよう」


村娘(勇者様……本当に頼りになる御方です)

村娘(それにしても、私は……ううん。深く考えては駄目)

< カタカタ……

村娘(『一年じゃない』、あれは夢を見ていたという希望的空想すら壊すような時間と日々だったんだから)

村娘(私がこうして勇者様の元へ戻れるのは何かの意味がある筈、私はそれを見出さなきゃいけない)


キィン──『……に、気を付けなさい』


村娘「……っ」クラッ

男「村娘ちゃん?」




村娘「へ、平気です。ちょっと目眩が」

男「本当に大丈夫なのかい……? 気をつけてね」

村娘「はいっ」


村娘(北の集落に行くなら何か用意して行こうかな)


1,【?】何か持って行きますか
直下

2,【?】村での探索・会話をあと一回続けますか
1の直下

【!】上記のプレイングを見た上での村娘の行動
2の直下


【GM】27時間経過したので現状の安価で進行します。


村娘(……)チラ

村娘(いつもなら、一日の終わりに書いてたんだけど)

村娘(何でだろう。今日は何となく持って行った方が良い気がする)

【冒険の書を所持品に加えました】


<コンコンッ

村娘「はいっ」

男「準備は出来たかな?」ガチャッ

村娘「はいっ! 演劇団といっても、多分一時的な停泊でしょうし日帰りになると思って荷物は軽めです」

男「そうか、うんうん」



~~道中~~


村娘「そういえば勇者様はどうして他の町へ行こうと?」

男「うん? あ、あー……そういえば。なんでだろうね」

村娘「ご自分でも分からないのですか? もしかして啓示か何かで……」

男「いやいや、そんな大仰なもんじゃないけどね」

男「異世界に来たら先ずは情報収集、そういうセオリーがあるもんだからさ。俺のいた世界では」

男「もうずっと昔の話だけどね。こっちの世界で見れる天然素材の紙媒体の書籍なんて、もう今では見れないから」

村娘「はあ……というと、勇者様の世界では紙が無いんですか?」

男「2004年にイギリスのフォークスという町で起きた研究所爆発のせいで、世界に霧が出てしまったんだ」


村娘「??」

男「あ……っと、わかんないか。つまりは俺のいた国から離れた所で、事故が起きたんだよ」

男「一時は国の兵隊さんが頑張っていたみたいだけどね。結局、事故が起きた場所から出る霧を戻す事は出来なかった」

男「俺のいた世界は霧に覆われ、あらゆる生物達が霧の中から出て来た怪物に生態を脅かされた」

男「それは人間も例外じゃない。二世紀以上かけて漸く霧を消しても人類は怪物の存在に怯えて暮らすしかなかったんだ」

村娘「そんな大変なことに……勇者様はその世界をお救いになったのですか?」

男「まさか。今の話は俺が生まれるずっと前の事だよ」


男「俺の世界にはもう、邪魔な存在は居やしないんだ」




<「……そこの人、待ってくれ」


男「なんだい」

村娘「!」

黒衣の男「この近くに村があると聞いた。知っているか?」

男「村か」チラ

村娘(? なぜ、こちらを見てるんだろう)

男「……知っているが、あそこに何の用かな」

黒衣の男「その村から西の森へ、行かねばならない」

黒衣の男「一刻も、早くだ」


男(「村娘ちゃんはどう見る?」)コソッ

村娘(「え? どうって……」)

男(「彼は怪しい、本当に向かわせてしまって良いのだろうか」)コソコソ

村娘(……)


黒衣の男「知っているならば、教えて貰いたい」


【!】黒く染めた外套。全身を黒い布で巻いて黒衣を纏う、大柄な男が村娘の村へ行こうとしているようです。
   村の場所を教えますか?
   村娘の行動

 直下



村娘「あの……」

黒衣の男「なんだ」

村娘「貴方は何者ですか、なぜあの西の森へ行こうと?」

村娘(いま、あの森には恐ろしい魔女がいるんです……彼をこのまま行かせればみすみす死なせてしまう)

村娘(可能なら、やっぱり避けたいよ)


黒衣の男「……俺は旅の、傭兵だ」

黒衣の男「森の奥には、知人がいてな……用がある」


村娘「……?」

黒衣の男「さぁ、答えたぞ。村を教えろ」

村娘「あ、えっと……」



【!】『嘘をつかずに道を教える』を達成、『魔女狩りの男』からの好感度が上昇しました。


村娘「……で、向こうに出れば着くと思います」

村娘(少し東寄りになっちゃうけど、少なくとも今日これから魔女に出会うことは無い筈……!)

村娘(きちんとした村への道を教えられなくてごめんなさい、怪しいおじさんっ)


黒衣の男「……感謝する。これは礼だ、持って行くといい」

【▽】黒い液体を入手


村娘「何ですか、これ」ちゃぷっ

黒衣の男「異国の妖精が流す血だ」

村娘「え、ぇえ……?」

黒衣の男「飲めば傷に効く。塗れば媚薬になるとも聞いたが、俺にはよく分からん」

黒衣の男「瓶は手持ちがかさむ、いらないなら棄てればいい」ザッ

村娘「えっと、あの。ありがとうございますっ」ぺこり




男「良かったのかい」

村娘「何がですか?」

男「さっきの男、傭兵だなんて言ってたけど……」

村娘「でも、西の森に今近付くのは危険なのです。確かにちょっと怪しかったけど……でも何かあったじゃ気持ちが悪いですよ」

村娘「少し方向を外れる道を教えてしまいましたが、あながち適当でもないですから」

男「そういうものかぁ」


村娘「……」

村娘(自信を無くしてしまいそうになる、けど……確かに私は何年もあの恐ろしい魔女に囚われて、苦しかった)

村娘(この記憶はきっと嘘ではないよね……?)




守衛「……む、止まれ」


村娘「こんにちは! 私達、ペスト村から来ました!」

守衛「街道証はあるか」

村娘「街道証?」

守衛「やっぱり知らないよな……最近、領主様が各集落や村々に触れ回ってるんだ」

守衛「言ってみれば、ここら一帯を歩く為の許可証だな」

村娘「お金とか必要なのでしょうか?」

守衛「要らん。だが、自分の住む集落村の代表者の署名が入った身元保証が必要になる」

村娘「え、えっとそれって……??」


男「つまり村娘ちゃんが本当にその村に住んでいる確かな人なのかって、信用して貰う為の物だね」


守衛「その通りだ。アンタは?」

男「旅人だ」

守衛「これまた厄介な、いいだろう。アンタはこっちで少し話を聞いてから仮の許可証を渡す」




村娘(『許可証が普及するまではこんなものさ』って、あの守衛さん良い人で良かったぁ)

村娘(都の方では確かに最近、そういう物が増えてるんだよね)

村娘(なんで急にそんなものが増えてるんだろう?)


村娘(とりあえず、勇者様を待ってる間に噂の演劇団の人達を探してみようかな)

村娘(わぁ、集落って聞いたからもう少し小さい村かと思ったら人がたくさん……畑も幾つかあるみたい)

村娘(あれは何だろう……おっきなテント?)


【!】村娘の行動Or行先
  『集落の広場』
  『畑方面』
  『大きなテント』

 >>77

大きなテント



村娘(わぁ……凄い、家や村長さんのお屋敷よりも大きい)

村娘(この中はどうなってるのかな? 入口はどこだろう)キョロ


ピエロ「おんやぁ? お嬢さん、ヒヒ。何か御用かい?」

村娘「っ、ひゃ……!」ビクゥッ

ピエロ「ヒヒッ、驚かせちゃったかなぁ」くるくる

ピエロ「アタシは『隕鉄の翼』こと、当旅団の案内役を務めております……ピエロ、ですッ」ニカッ

村娘「ぴ、ぴえろ……?」

ピエロ「あらぁ? アラアラアラララ……」くるくる

ピエロ「……お嬢さん、もしかしてサーカスハジメテェ??」

村娘「さー……カス?」

ピエロ「んんんっぅふ!! これは教え甲斐のあるお嬢さんだ!!!」フスーッ


ピエロ「よろしい。であるならば不逞このピエロめがお嬢さんを素敵な世界への扉の前までお連れしましょぉおおっ!!」

ピエロ「さぁ! さあッ! こちらンンです!!」グイッ


村娘「あ、えぇっ?!」


【!】村娘の行動
直下




村娘(ついて来ちゃった……大丈夫かな)

ピエロ「あはぁぁ……不安気だねぇお嬢さん」

ピエロ「でも、だいじょーぶ!! 何故なら! 彼が、いるからぁ!!」

< チリンチリン

ピエロ「皆を笑顔にする! 『啓蒙の微笑』こと、当旅団が魅せる芸人!」

ピエロ「ピザァァアッ!!」


巨漢ピザ「……」のすっ


村娘「……」

ピエロ「……」



デブ「……」

村娘「……」

ピエロ「……」


デブ「……」

村娘「……」

ピエロ「……」


デブ「……」

村娘「……」

ピエロ「……」


デブ「……」

村娘「……」

ピエロ「……」


デブ「……」

村娘「……」

ピエロ「……」


デブ「……」

村娘「……」

ピエロ「……」




村娘(な、なにこれ)くす…

ピエロ「はい1微笑いただきましたサヨナラぁぁん!!!」

< ザーーーッ(カーテンが閉まる音)


村娘「えー? あははっ、あの、今の何だったんですか?」

ピエロ「彼はいつだって笑顔だが、あれって無表情なのよね」

ピエロ「だから、何も喋らせないでいると人は彼の微笑の仮面に見惚れ始める……!」

ピエロ「そうしている内に誰もが不気味な筈の彼を愛らしく思えて来る」

ピエロ「そして! 笑うのだよぉぉ! アハ、面白かった? 面白かった? アタシはぜぇんぜんっ!!」


ピエロ「さて、お次はこっちへおいで。面白い物を見せてあげよう」




< グルルル……

< ギャギャアッ


村娘「も、モンスター……!」

ピエロ「おっと大きな声は出さない方が良い、叫ぶ子ほどおいしそうに見えてしまうんだ」

ピエロ「……ナンテネ☆ 大丈夫だとも! この子らはキチンとした食事を与えられ、血肉の味をすっかり忘れ去った心優しい魔物達さ!」

ピエロ「今は休憩中で会えないが、彼等を従えている『無辜の歌声』こと『魔物使い』くんはとぉっても優しいんだ!」

村娘「すごい……こんな沢山のモンスターと人が暮らせるなんて」

ピエロ「暮らす? ノンノン! さっきのピザくんと一緒、彼等も芸人なのさ」

村娘「芸ができるんですか?」

ピエロ「もぉっちろんさ! スライムが自分の子達とボールジャグリングをし、キマイラが人喰いビーストと格闘を繰り広げ、ナッツフラワーが花の手品をしてお客を楽しませるのだよ!」

ピエロ「見たくなって来た?」

村娘「はい!」

ピエロ「じゃ、もし夜にまた来てくれればアタシ達のショウをお見せしよう!」

ピエロ「ハイコレ、チケット☆ 団長にはナイショダヨ?」シーッ




・ ・ ・


村娘「はわ~……何だかすごい体験しちゃった」

村娘(あれ? でも、演劇団が来てるって聞いてたんだけど。もしかしてさっきのサーカスの事だったのかなぁ)

村娘(『そろそろみんな帰って来ちゃうから、見学はここまで。マタ来てネ!』って言われたけど……)

村娘「これ、チケット一枚で勇者様も入場できるのかな……?」



村娘(そろそろ勇者様、集落に入れたかな)


【!】村娘の行動
直下



村娘(もしかすると、もう集落の中にいるかもしれないし)

村娘(勇者様を探しに行ってみようかな?)

村娘(それで、まずはサーカスの事をお話しして……)

村娘(それから……あ! 集落の広場の方で何だか人がいっぱい集まってるみたい?)

村娘(お祭りかなぁ、そういえばサーカスの芸人さん達がいま休憩してるって言ってたし、もしかするとピエロさんみたいに何かしてるのかも)


村娘(早く勇者様を探してこようっと!)






【▼】エンディング『…敵…』に移行します。




村娘「こんにちはー!」ひょこ

村娘「あの、勇者様……男さんはいらっしゃいませんか?」

< ……

村娘「……?」

村娘(あれ、守衛さんいないのかな)

村娘(勇者様もいないってことは、集落の方に案内されてるとか?)

村娘(行ってみよう)




村娘(……あれ……)

村娘(広場の方、あんなに人が沢山いたのに。みんないなくなってる?)

村娘(終わっちゃったのかな、残念です)


< カランッ

村娘「わ、っと……?」ヒョイッ


村娘(これって。確か守衛さんの被ってた兜かな)

村娘(なんで転がしてあるんだろう)

村娘(わざとかな……うーん)

村娘(いいや、持ってってあげよう)




< バシャァッ

< ザブッ ブシャッ

<ザッパァッ


村娘「?」

村娘(教会かなここ、裏から水を撒くような音がするけど……井戸でもあるのかな)チラッ



村娘「────え……?」





 ──集落の奥に立つ小さな教会。

 しきりに聴こえて来る、大量の水音を聞いた私が裏手へ回ったそこには。赤い壁がありました。

 呼吸が止まり、瞬きする事も出来ない私には……そうとしか思えなかったのです。

 十人、二十人……見たことも無い数の、物言わぬ肉塊。

 人の手や足は、身体の一部だなんて事。子供でもわかるでしょう。

 だけど私には分からなかったのです。

 人形のようにバラバラに積み上げられたそれは、断面から見たことも無い様な白い何かが飛び出ていた。

 それは知識の無い私に何故か強烈な嫌悪感と、恐怖を与えるには、充分な光景だったのです。


男「……フゥッ、フゥッ…………」

< チャプッ
ザバァッ!


 息を荒げて、粘り気のある赤黒い液体に満たされた桶を振り被り。教会の屋根へ振り撒く。

 返り血であろうと分かる、赤々とした染みに満たされた青年を私は知っていました。

 勇者様。私を助けてくれたはずの、異世界から来たのだと語ってくれた勇者様。

 その筈なのに、どうして。

 どうして、彼は、笑みを浮かべて教会の屋根に沢山の首を並べ、血に染めているのでしょうか。




 私は、嗚咽を漏らしながら崩れ落ちました。

 もう立っている事もままならなかったのです。


男「……! 誰だ……」


 振り向く彼は、こんなに怖い顔をする人だったでしょうか。

 ……違う。違う。あれは悪夢だった筈。過去に私を犯して殺したのは、あれは彼じゃない、そんな筈は……


男「あァ……村娘ちゃんか。見つかっちゃったな」

男「隠す気は……無いんだけどさ」

男「……は、ぁあ……ここにいても君の体の匂いがわかるよ」

男「とても。甘い香りがする……」


 黒い煙が勇者様と私が呼んでいた青年から出るのを見て、私は地面を這って逃げようとする。

 けど、いつの間にか彼は私の前に回り込んでいて。


男「君には見えないだろうが……俺のステータスなら今の君がどう抵抗しようと、捻れば殺せる」

男「それが堪らなく気持ちぃいいいいんだよぉおおおおおおおお」

男「最初から、最初からこの力を使えばよかったんだ」

男「妙なのが絡んで来たけど、それも俺のこの力の前では無力さ」


 私は首を振って、命乞いをしました。

 何度も、何度も。


男「助けて? はは、俺の能力が聞きたいか? 教えてやるよ」

男「……この世界の人間をぶっ殺して、教会をその血で汚すだけで何百倍にも強くなれるのさ」

男「だから、村娘ちゃん」

男「俺の為にペンキになってくれ」













     ___Act.6世界線___


     ……【死ノ魔女】……











【●】Act.5までの世界線リザルト

【●】シナリオ進行度:8% 攻略キャラ:0 入手アーティファクト:1

【●】BADエンドその5を解放




【●】死の眼を習得
【●】死の眼……[異世界からの召喚者を見分ける事が可能となる魔眼]


【★】男の真名が判明
【★】『冒涜の使者』異世界召喚者:男




【▼】廻る人物を変更できます。


村娘(年齢18)……[平均的ステータス。現在、冒険の書から再スタートが可能]

襤褸娘(年齢14)……[戦闘時、シナリオ中の敏捷判定に有利]


【?】どちらにしますか?
 安価2つ下


【!】新規で冒険の書による再スタート地点が追加されました。


< パンッパンッ♥

初老の男「はぁっ、はぁっ! おら……もっと鳴けよ」パンッパンッ

襤褸娘「ひっ♥ ぃぅ……んッ、はっ、はっ♥」

初老の男「お前みたいなスラムのガキを抱いてやれるのは俺だけだからな! いいか……っ」パンッパンッ

初老の男「病気も無い、親も無い、小汚くてもちょっと面倒見りゃそこらの娼婦より具合が良い」パンッパンッ

初老の男「そんな事言ってくれるのは誰だぁ~? 俺だよ!」ドビュッ!ビュルルッ!

襤褸娘「っ……!♥ あっ♥」びくんっ


初老の男「お前は具合はいいが、鳴き声がどうもな。それからもっと肉喰って体に色々つけりゃ男が喜ぶぞ」クチュクチュ


襤褸娘「はぁ……ぁ、あぁ……っ」

初老の男「何かいう事は?」ズルン

襤褸娘「……ありがとうございました」

初老の男「咥えろ」

襤褸娘「……ふぁい……ちゅ、く」かぷっ


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