提督「海の平和は、誰かの仕事でできている」 (15)

見学通路はこちらになりまーす

はぐれないようにしてくださーい



子供「ねぇねぇ、おじさん」

提督「ん?どうしたんだい?」

子供「だれがうみのてきをたおしてるの?」

提督「うーん……それはねぇ……」



長門「私だ」

飛龍「いえ、私ですよ!」

足柄「私よね」

天龍「いやいや俺だろ」

利根「我輩だな!」

綾波「わたしですよー」

北上「私忘れてない?」




提督「……いや、俺だ!」





海の平和は、誰かの仕事でできている





天龍「提督、ムキにになりすぎじゃね?」

提督「うるさいよ!」

おーい!補給が来たぞー!



作業員「(やっと今週の分の油か……)」

夕立「おじさんお疲れ様!今週も油持ってきたっぽい!!」

作業員「おぉ、お嬢ちゃんお疲れ様。よかったらジュース持ってきな。おっちゃんおごってやるよ」

夕立「ほんと!?やったー!みんなー!ジュースもらえるっぽーい!!」

作業員「(ホントは一人だけだったんだが……まぁいいか。)

    ふぅ……みんな好きなの言いな!おっちゃんがおごってやるぞー!」





海の平和は、誰かの仕事でできている





夕立「おじさん、夕立はエメマンがいいっぽい!」

作業員「お嬢ちゃんなかなか渋いの選ぶんだな……」

占守「そっちどうっすかー!?」

択捉「敵艦の反応はないわね」

松輪「こちらもないわ。大丈夫みたいね……」



子供「あの子達、入り江でなにやってんだろう……」



日振「掃討し終わったみたいね」

大東「あたいたちがいればすぐだっていっただろー?」

佐渡「おーい、みんなぁ!!こっちは大丈夫だぜぇ!存分に遊ぼうぜ!!」





子供「ほんと!?やったぁ!!」





海と子供の安全は、誰かの仕事でできている





佐渡「よっしゃぁ!お前ら、獲ったアサリの数で勝負だ!!」

補給でーす!受け取りおねがいしまーす!




比叡「輸送トラックかぁ……いいよなぁ、平和そうで」

運転手「艦娘かぁ……いいよなぁ、たまにしか戦わないから楽そうで」




比叡「しかしまぁ……もしあたしが運転手だったら……」

比叡『んぅ……はっ!何ですか!?寝てません!寝てませんて……うわぁぁあ!!!』

比叡「いやぁ、無理無理……」





運転手「もし俺が戦闘員だったら……」

運転手『発砲用意!……ってどうやるんだっけぇ!?』

運転手「ひどいことになるわなぁ……」






比叡「あなた……」

運転手「偉いな……」







海の平和は、誰かの仕事でできている






比叡「あ、お疲れ様です……」

運転手「いえ、こちらこそお疲れ様です」

建設員「はぁ……大変だったなぁ……これでやっと滑走路がまともになった……」


よし、作業終了!撤収するぞ!!


建設員「余韻に浸る間もないってか……まあいいけどよ……」






龍驤「おぉぉぉお!空港が使い物になっとる!」

瑞鳳「やった!これで基地航空隊が使えるよ!」

祥鳳「戦力アップですね!私たち以外の空母の負担も減ります!」





建設員「……あの娘さん達が艦娘ってやつなのか。まぁ美人が喜んでるのを見るのは悪くないよな」






海の平和は、誰かの仕事でできている






龍驤「ここまで見事に直すのもすごいな!」

瑞鳳「ぜひお礼言いたいですね!」




建設員「……っへへ。俺ですよ」




祥鳳「そこのあなた、作業員の方ですか?」




建設員「!?」

大和「連戦は……厳しいですね……」

赤城「ちょっとこれは……やすまないと」

提督「さすがに疲労がたまってるか……あと少しで押し切れるんだが……」



間宮「……あきらめるのはまだ早いです」

提督「え?どうするっていうんだ」

間宮「私が何とかしてみせます」

提督「さすがに気合じゃ何とかならないだろう」

間宮「最後の一押しくらいなら、搾り出してみせますっ!」

提督「……強いな」






前線でなくても、戦うものは強い






大和「オムライスありがとうございます!」

赤城「すいません、おかわりいいですか!!」

間宮「洋食でも甘味でも、何でも用意します!だからあと一撃おねがいします!!」

提督「おーし、戦闘終了だな。」

伊勢「第二艦隊も帰投したよー」

鬼怒「遠征もおわりおわりー!」

那智「今日も乗り切ったな……」

鈴谷「鈴谷も頑張ったよー?」

提督「わかってるよ……」

秋雲「あぁぁ……このエナドリ染みるんだよなあ……」

伊良湖「私はまだまだこれからっ」

翔鶴「まずはお疲れさまです」

提督「おつかれー。休憩も大事だぞ」





海の平和は、誰かの仕事でできている





提督「さて、もう一頑張りだ!」

提督「……以上が、現在までの戦闘状況となります」

元帥「困るねぇ……」

提督「……はい?」

元帥「君にふさわしい勲章がなくなるじゃないか……」

提督「いえ……もったいないお言葉です」





頑張りには、それにふさわしい評価が必要だ





元帥「これからも、よろしく頼むよ」


提督「……みんなのために間宮券、もっと集めないとだな」

加賀「後は任せなさい」

瑞鶴「……お願いします」

加賀「(後輩に惨めなところは見せられないわ)」

瑞鶴「(さすが先輩はすごい……)」



加賀「鎧袖一触よ。心配要らないわ」

瑞鶴「……。」

加賀「(隙があるところなんて見せられない)」

瑞鶴「(やっぱり先輩、隙がない……)」



加賀「っ……こんな傷、かすり傷よ」

瑞鶴「私をかばって……中破じゃないですか!」

加賀「(まだまだ私も甘いわね)」

瑞鶴「(いつも助けられてる……)」



加賀「お疲れ様。それなりの動きはしていたわね」

瑞鶴「あ……ありがとうございます。」

加賀「(やっぱり最新型は違うわね……)」

瑞鶴「(やっぱり歴戦の猛者は違うなぁ……)」



加賀「(私もまだまだ……)」

瑞鶴「(私ももっと)」




「「((成長しないと……))」」





だから私は、頑張れる





加賀「はい。これでも飲んで明日も頑張りなさい」

瑞鶴「あっ……ごちそうさまですっ」

未知の敵を前に、体を張った者たちがいた


高雄「いきますっ!」

那珂「おし、いっちゃうよー!」

夕張「深海凄艦を抑えているのは、一人の天才じゃない」

大淀「それは現場で戦っている……」

明石「私たちです!」






そして、この先の海を広げていくのは……






吹雪「私たちと……あなたですっ」






六年たっても、海の平和は、みんなの仕事でできている






艦隊これくしょん、六周年おめでとう







そして、これからも共に……



終わり





なんでかRに立ってしまったからもういいやと思って続けてみた

六周年おめでとう

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