キュルル「ただいま」a (8)
イエイヌ「お帰りなさいキュルルさん」ぱたぱた
キュルル「……………」にこにこ
ドゴッ!!
イエイヌ「がはっ!」
キュルル「お帰りなさいませご主人様だろ?この駄犬が」
イエイヌ「………ごほっ…ご…ごめんなさいご主人さm―――――」
バギッ!!
キュルル「申し訳ございませんでした。だろ?」
イエイヌ「も…申し訳ございませんでしたご主人さま……」かはっ…
キュルル「うん。分ればいいんだよ分かれば」にこ
イエイヌ「お…お茶が入りましたご主人さま」
キュルル「ん…」ごく…
イエイヌ「「ど…どうですか?」どきどき
キュルル「…………イエイヌ。ちょっとこっちに来て」にこにこ
イエイヌ「はいっ!」
キュルル「…………イエイヌこのお茶――――」
イエイヌ「「えへへ…おいしかtt―――――」
(上から)ばしゃー
イエイヌ「!?あっ熱い!!!!」
キュルル「そうだよ。熱いんだよ。ボクはもう少しぬるい方が好きなのに……」
イエイヌ「も…申し訳ございませんご主人さま……今入れ直しますから」ぽたぽた…
キュルル「もいいいよ。かばんさんのところからジャパリストロングゼロを貰ってきたから」ぺき…
キュルル「…………」ごくごく
イエイヌ「…………それカラダに悪い――――」
キュルル「ん?なに?ボクに何か意見でも?」
イエイヌ「いえ…何でも……」
キュルル「ふん。ならいいよ。ボクはかばんさんから貰ったジャパリカレーを食べるから、イエイヌはいつも通りそこに置いてある、ジャパリドッグフードを食べてろよ」
イエイヌ「はい……」
ぽりぽり……
キュルル「それで…イエイヌはもうそろそろ料理が出来る様になったのかい?」
イエイヌ「すみません…まだあまり、パイぐらいしか―――――」
キュルル「まったく……本当に使えない駄犬だねイエイヌは」はぁ
イエイヌ「……………」しゅん
キュルル「本当にボクのために頑張ってるの?ボクの事を考えてやってる?」
イエイヌ「そ…それは―――――」
キュルル「まったく…全然ボクの事を分かってないんだから…………まぁ分ってないのは、サーバルもカラカルもだけどさ」
イエイヌ「?」
キュルル「あいつら、ボクがかばんさんのところで世話になっていたら、いつの間にかかばんさんに靡きやがって……」
イエイヌ「…………」
キュルル「終いには、ボクよりかばんさんの方がヒトみたいだって……この霊長の存在であるボクに対して、あのけものどもはのうのうと言うんだよ」
イエイヌ「…………」
キュルル「まったくどいつもこいつも、かばんさんかばんさんって――――そんなにボクよりかばんさんの方がいいのかよ!?」
イエイヌ「キュ…ご主人さま…………」
キュルル「まったく誰もボクの事を分かる事も出来ない、分かろうとする事も出来ないバカで無能ばかりなんだから」
イエイヌ「ご…キュルルさん私h―――――」
キュルル「!!!」
ドゴ!ドゴ!!
イエイヌ「げぼ!!!」うぐぅ…
キュルル「何度言ったら――――まったくキミも僕をバカにするのか!!!!」
イエイヌ「かはっ…そ…そんなこと……」ひゅーひゅー
キュルル「…………ボクがこんなところにいるのは、キミがボクにとってばつぐんに都合がいいやつだからだけなんだからね」
イエイヌ「…………」
キュルル「だから、キミもボクを蔑ろにするなら、何時だってここを出たっていいんだから―――――」
イエイヌ「わ…私は……私だけはご主人さまを…キュルルさんを何があっても何をされても絶対にないがしろになんかしません!!」
キュルル「!!」
イエイヌ「だって…キュルルさんは私の…私の大切な―――――」
キュルル「イエイヌ――――」
バギッ!ドガッ!!ドゴ!!!
イエイヌ「がはぁ!!!!」
キュルル「だから何度も言ってるだろ?ご主人さまだって」はぁ
イエイヌ「……かはっ…も…もうしわ……けあり…ません……ごしゅじ――――」ごほっ!!
ビシャッ!
キュルル「でも―――――」
ぎゅっ
イエイヌ(えっ!?////////)ドキッ
キュルル「これからもボクと一緒にいて、ボクの為だけに尽くしてね」にこ
イエイヌ「!!」ぱぁぁ
イエイヌ「………ご主人さま…う…うれしいです。本当にウレシイ…………」うるうる…
キュルル「そうなんだ。よかったよ。今までちょっとだけ躾を厳しくてゴメンね?これもイエイヌの為だから我慢してね」ニコニコ
イエイヌ「ご…ご主人さま…………」ぽろぽろ
イエイヌ(えへへ……そう…ご主人さまは、ホントはこんなに優しいんだ……)じーん
キュルル「これからもよろしくね?ダイスキ?だよイエイヌ」
イエイヌ「!!////////////」きゅんっ
イエイヌ(そう…私だけが!ワタシダケが!!キュルルさんのコトを――――――――)
イエイヌ「はいっ!えへへ…わ…ワタシも御主人様の事がダイスキです!!」にこぉ
おしまい。
本編でのイエイヌさんが余りに不憫だと思い書かせて頂きました。
やはりハッピーエンドが一番だと思います。
それでは。
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