脳筋「みんな頭かち割れば死ぬっス!!!」 (49)


最強の魔法、最強の血筋、最強の防御…
どれほどのチカラをもってしても、敵わないものがそこにはあった。
筋肉!筋肉!筋肉!
欲!欲!欲!
人の本能に勝るものなど、この地平には存在しないのだ!
そしてここに、その全てを宿した者達が降臨した…!!!

………

脳筋「フンッ!フンッ!!」

ズバシャァッ!ズシャァッ!

僧侶「…ふふ。訓練に精が出ていますね♪」

脳筋「お、どうしたっスか?」

僧侶「…その……」

僧侶「貴方と一緒に居たくて…///」

脳筋「相変わらず物足りないんスね」

僧侶「えぇ。…いいですか?」

脳筋「いいっスよ」


勇者「…すいませーん!求人なんですけどぉー!」

脳筋「お!?今来るっスか」

僧侶「あら…残念」

脳筋「でもここで金が蓄えられれば、また一緒に暮らせるっスよ」

僧侶「ええ。それに理解のある人なら、私達の関係もわかってくれますしね…」

脳筋「……っスね…」


………

勇者「えーと、それじゃあ魔王討伐までお願いしますね^^」

魔法使い「はぁ~い?」

僧侶「は、はいっ!」

脳筋「うっス!!!」 

勇者「あれ…キミ誰?」

脳筋「筋肉っス!」

勇者「えー……」



勇者「俺女戦士を希望したんだけど…」

脳筋「戦士じゃないっス!筋肉っス!」

勇者「…それ職業なの?」

脳筋「職業は賢者っス!!」

勇者「うそやん」

僧侶「で、ですが彼は試験だけは合格していますよ?」

勇者「こう見えて頭いいのか…」

脳筋「うっス!自分筆記には自信あります!」

魔法使い「えー?どう見ても馬鹿じゃん?」

勇者「まぁいいやクビね」


僧侶「え……」

脳筋「どうしてっスか!!自分、絶対お役に立てますよ!!」

勇者「女侍らせたいし」

魔法使い「あは?勇者さん素直~?」

勇者「そういうわけで。さいならー」

脳筋「………」

僧侶「ま、待ってください!あの人が駄目なら…私もおります」

勇者「んー?なんでよ」

僧侶「その…婚約者なので……」

勇者「はぁ?そんなの俺が知るわけないでしょw」


勇者「婚約者だがなんだか知らないけどさぁ~?勇者の命令は絶対なわけ。知ってるのかな?」

僧侶「う…」

勇者「じゃ、おまえら離婚ねwお前今日から俺の女w」

僧侶「そんなぁ…!」

脳筋「……」

脳筋「勇者ってどうやってなれるんスかね?」

勇者「……………は??」


勇者「お前馬鹿だろ!勇者は血筋だよ!なるもんじゃないわけ!わかる!?」

魔法使い「やっぱ馬鹿じゃーんww」

脳筋「勇者は血なんすか?」

勇者「そうだよ!血だ!お前ら凡人がどれほど頑張ろうと絶対に届かない高み!それが勇者なんだよ!」

勇者「わかったら失せな!それとも法令違反で死にてぇかァ!?」

脳筋「…フンッ!」ベキッ

勇者「がっ…」

魔法使い「…え?」

僧侶「きました!会心の一撃!」


脳筋「へェー!勇者も頭かち割れば死ぬんスね!」

魔法使い「い、いや…なにこれ…」

脳筋「これが心臓っスか!フンッ!!」

脳筋「返り血浴びたっス!これで俺も勇者っスね!!」

僧侶「やりましたね!」

魔法使い「こ…この人殺し…!」

魔法使い「召喚魔法!いでよ鉄の竜兵!」


脳筋「へェー!トカゲも頭かち割れば死ぬんスね!!」

魔法使い「も、もう帰る……」グスッ

僧侶「これで魔王も倒せますね!」

脳筋「そっスね!!」

僧侶「それじゃあ早速殴りこみです!」

脳筋「っス!」


魔王「え?勇者死んだの?人に殺されたの?」

側近「はい。斧で頭から真っ二つです」

魔王「その人間はなんなの?山賊?」

側近「見た感じ裏切りですね」

魔王「ふぅーん…」

魔王「なんかよくわかんないけど、じゃ四天王に勧誘させるか」

側近「了解しました」


土魔人「えーと、あれが噂の筋肉か…」

脳筋「魔物死ぬっス!!」ブゥンッ

土魔人「いやちょい待てよー!俺まだ二言しか」

土魔人「」

脳筋「土魔人も頭から割れば死ぬんスね!!」

僧侶「復活しないように馬糞と混ぜましょう!」

糞魔人「」


魔王「信じて送り込んだ最弱の四天王が糞まみれにされるとは…」

側近「流石に同情ですねぇ」

魔王「じゃあ次は実体の無いお前、頼むわ」

雷魔人「随分適当ですね魔王様」

魔王「当たり前じゃん。勇者が死んだ以上俺にトドメさせる奴居ないからな」

雷魔人「老後も安泰ですね」

魔王「だな。わっはっは」


「」

脳筋「雷魔人も頭かち割れば死ぬんスね!!」

僧侶「解説します。斧の斬撃で亜空間を生みそれで消し飛ばしました」

脳筋「筋肉は絶縁体だからな!」

僧侶「雷さんとこの世と縁切りですね!」


魔王「あれ。雷魔人どうした」

側近「跡形も無く消えましたね。恐らく消滅したのかと」

魔王「え?あいつ消滅魔法使えんの?あの筋肉で?」

側近「…隣に居る小娘の攻撃やもしれませぬな」

魔王「じゃあ次は魔法耐性のある奴を出すか。アマタツー!」

ドラゴン「ポケモンじゃないんですからその呼び方やめてください」

魔王「いいじゃん。ほら、お前なら人間なんて余裕だろ?」

ドラゴン「まぁそうですけどw」


ド「」

脳筋「トカゲが死ぬのは知ってるっス」ハナホジ

僧侶「そんなことより見てください!腸でウォータースライダーできますよ!!」

脳筋「おし!やるっス!」ブチブチブチ!!

脳筋「あ…デカすぎて壊れたっス」

僧侶「おまけに私の服が溶けちゃいました…///」

脳筋「筋肉で隠すっス」ムキッ


側近「あ!ラッキースケベ…邪魔だよ肉!消えろこのクソタンパク質!」

魔王「おー…ロリパイ、だな…!…で、ドラゴンどしたー?」

側近「あ、殺された後死体で遊ばれてました。あいつらキチガイですよ」

魔王「は?やっば。サイコパスやん……」

側近「次はどうしますか?」

魔王「頭無かったら勝てるとか無いかな。というわけで亡霊兄貴頼む」

亡霊「俺筋肉苦手なんすけどー…」

魔王「魂ついでに食っていいから。な?」

亡霊「っしゃー!殺してくるぜ!!」

魔王「おーおー。死ぬなよー!」


シュバッ!…ファー

脳筋「ん?なんか消えたっス」

僧侶「筋肉は究極の鍛錬の証ですからね。聖なる光で魔なる者が死んだのかも」

脳筋「俺も死んだらユーレイになるんスかね?」

僧侶「試してみたらどうです?」

脳筋「フンッ!」ベキャァッ

脳筋「斧が砕け散ったっス…」

僧侶「これからは拳ですかぁ!?魔物さん平気かな……」


魔王「僧侶ちゃんエロいなー。もう全裸慣れてるじゃーん」

側近「ニューハーフ、TS、男の娘…それって全てホモでは?」

魔王「なんでそんなこと言うの…?」

側近「男に興味無いんで…。てかあの筋肉ゲイかよ…」

魔王「愛の在り方は人それぞれだろ。恥を知れ恥を。というわけでサキュバスちゃん!」

サキュバス「えー?私死にたくないんですけどー?」

魔王「死ぬ前に魅了すりゃいいだろ。ほら、勝ったら美男子好き放題だぞ!」

サキュバス「やーん?あの子貰いますねー?」

魔王「よーし愛の力で勝利だー!」


サキュ「」

脳筋「露出狂も頭かち割れば死ぬっス!!」

僧侶「見てください!この魔物、下半身がオナホになりますよ!」ヌップヌップ

僧侶「サキュバスの死体だけにバスバス犯しても壊れません!このド淫乱め!」

脳筋「断面グロ過ぎて無理っス!」

僧侶「おっぱいもあります!…頭邪魔ですね。外しますか!」ブチブチッ!

脳筋「俺はこの頭でリフティングでもしてるんで射精たら呼んで欲しいっス!」

僧侶「はい!…うっ……!」


側近「げぇーっ!おろろろろろ!なんなんやあいつらーっ!」

魔王「なんでそんなことするの…?」グスッ

側近「こっちはリョナ専ちゃうんやぞ!ふぎきんな!れ!れれ!」

魔王「あー気持ち悪いな…。お口直ししなきゃ。身体のパーツ取り外されてもグロくない……ゴーレム!」

ゴーレム「俺土魔人とキャラ被ってね?」

魔王「なんなら土魔人の名前やるから!何が何でも殺してこい!」

ゴーレム「ういーっす…!」ガチンッ

側近「こいつも死ぬんじゃないですか?」

魔王「ゴーレムは死なんよ。こやつには死の概念が無いからな…!」ニヤァ


脳筋「細切れにすれば振動しかしなくなるっス!!」

僧侶「今度はバイブになりますよ!おんおんおんおん?」ブブブ

脳筋「こいつぁ加工すればシックスパットになりそうっスね!」

僧侶「試しにさっきのオナホにつけてみたら…ほら!見てください!」

僧侶「解剖した蛙に電極つけるヤツみたいにピクピクしてますよ!あははは!」

脳筋「ちなみになんで脱子宮してるんスか?」

僧侶「死体を妊娠させる程度の性癖なんですよね。ほら!治癒魔法かけながらだと受精しますよ!」

脳筋「デキたら人肉としていいタンパク質になるっスね!どんどん孕ませるっス!」


魔王「はぁ…………………………」

側近「もぅマジ無理」

魔王「てかあいつさ、勧誘とか言ってたけど普通に侵攻してきてるから止めなきゃだよな…」

側近「私犯されたくないです…」

魔王「お前はメスだから平気だろ?あ、駄目じゃん」

側近「あの僧侶が女の子だったらレズレイプしてたのに……」

魔王「じゃあ身体改造するしかないわな。セクシャレイトエキスパート!」

触手「なんだその呼び名。てか身体改造はメインじゃないんだが…」

魔王「でも得意だしああいう小さい子好きだろ?やっちまってくれ!」

触手「フン…ひぃひぃ言わせてやるぜ…!」


脳筋「割愛っス!!」

僧侶「んああああっ?んあ、おほおおおおおっ?」ビクンビクン

脳筋「なぬっ!?まだ殺しきれて無かったっすか!?」

僧侶「あ、すみません…。戦闘中にオナニーしてました……」

脳筋「それはさっきの奴っスか?」

僧侶「はいっ?どうやらこいつの体液を浴びると女の子になれるみたいです?」

僧侶「よって死姦あるのみ!んおおおお?メスイキするのおおおおお?」

脳筋「ふむ…。興味深いっスね」

僧侶「あ、貴方も死姦しますか?」

脳筋「無理」


側近「あっあっ…リモートセックス気持ちいのおおおおお?」プシッ

魔王「あーもうめちゃくちゃだよ。あいつ死んでればなんでもいいんだな」

魔王「エッチなのは嫌いじゃないが…。流石に子分をここまで可愛がられちゃあ怒りが収まらん」

魔王「つーわけでそろそろ本気で殺すぞ。猫魔人!」

猫魔人「ハイッ!四天王最速です!」

魔王「…頼むぞ?マジで…!」

猫魔人「任せてください…っ!みんなの敵は、僕がとります!」

側近「あっ…いくいくいく?…あぁぁう、うあああああんっ、ひああああぁぁぁっ?」ビクビクビクッ

魔王「てめぇうるせぇな死ねよ!」 



脳筋「…殺し損ねたっス……」ガクッ

僧侶「ほらほらここがいいんですよね?ほ~ら、し~こし~こ…3…」

猫魔人「あぅ…もうらめぇ…?」

僧侶「四天王最速ですからね。攻撃が避けられても仕方無いですよ。2、1…」

猫魔人「はぁはぁ…っ?いく…にゃんこの汚い雄汁でる…?んああっ!」

僧侶「ふふふ。こっちも最速ですねっ!」

猫魔人「あああああああっ?」ドプッ

僧侶「今です!イッてる最中に殺してください!」

脳筋「フンッ!」

僧侶「…これが本当の、逝き顔ですね…?」


魔王「びえええええええん!!そんなのって、そんなのってないよおおおおお!」

側近「はぁはあ…僧侶君完全にこれ女の子面に落ちてますね…///」ヌチャ

魔王「てめぇはいつまで自慰してんだ!夜の街に売るぞ!」

側近「あ、私レズ専なんで」

魔王「えぇ!案外乗り気かよ!お前側近だよね!?魔王の側近だよね!?」

側近「稼ぎが良ければなんでもいいです」

クラーケン「………」

魔王「そんな……じゃあ今度ボーナス増やしとくわ…」

側近「わぁい魔王様大好き!」

魔王「離れろやクソレズ」

クラーケン「………………………」


脳筋「やっと発情収まったっスか?」

僧侶「女の子って結構性癖減るものなんですね。…はい!一丁上がり!」ジュー…

脳筋「いただくっス!…うーん!タコじゃなくてもタコ焼きは上手いっスね!」

僧侶「今まで倒した連中の素材だけあって含有魔力も凄いですね…今より強くなれそうです…!」

脳筋「えっあのオナホとか入れたんスか」

僧侶「はい!そのまま捨てるのも勿体無かったので!」

脳筋「だからイカ臭いんスね!」

僧侶「やだなぁこれイカ入れてるんですよぉ?」


魔王「なんか知らない間にまた一人食われてたわ」

側近「普通にお腹のすく光景でしたね」

魔王「えぇ?あんなゲテモン食えるかよ」

側近「僧侶君ちゃんの精液あるんですよ…?」キラキラ

魔王「…グロ映像の見過ぎでおかしくなったか。改めて許せんな、あの筋肉」

魔王「うむ。ここは筋肉量で勝負するしかないな。オーク!」

オーク「はぁっ!?この流れじゃ食われるの確定じゃないですか!マジで勘弁してください!」

魔王「大丈夫だ!オークで女騎士のお前なら属性量でも勝てる!行ってこい!」

オーク「…相続書書いてきます……」

あ、半角?は適当にハートマークにでも変換しといてください


脳筋「もっと早々と殺してあげれば良かったっスね」

僧侶「強化された魔術でする拷問は心地が良いものですね!!」

僧侶「魔力のある限り痛みと苦しみを与えられます!死んでも蘇生すれば完璧!」

脳筋「やることがエゲつないっスね」

僧侶「あ、でも精神はそうもいかないようです。壊れるまで1時間かかりませんでしたよ」

脳筋「僧侶って神様に信仰してるっスよね。あれの意味もう無いっスよ」

僧侶「ありますよ!あれは神様で妄想イキしてるんですっ」フンス

脳筋「これには流石の筋肉も弛緩するしか無いっスね…」


魔王「……やられたか…。くそ。そろそろ戦力が不味いぞ…」

側近「…ん?はい。はい。……え?」

魔王「どうした?」

側近「……大変な事態になりました。心持ちをしっかりして、お聞きください」

魔王「え。なんだよ。最強の四天王が自殺でもしたか?」

側近「魔王様の娘さんがあの筋肉のもとに………」

魔王「……………は?」


魔王娘「…大人達を殺した挙げ句もてあそぶ人間なんて、絶対に許せないわ…!」

魔王娘「お父様、そして死んだお母様。…私は今から、魔物の英雄になります…!」

魔王娘「みんな!力を貸して!」

スライム「ぴきー!」

小龍「ぎゃーす!」

ゾンビ「があああああああ!」

魔王娘「よし…いくわよ!!」

ドドドドド!!!


魔王娘「ひ…ひ………!」ガクガクガクガク

「」

脳筋「スライムも頭かち割れば死ぬっスね!!」

僧侶「あ、この小龍美味しいですよ。食べた後にハツへ治癒魔法かければ肉が再生するんでいくらでも食べれます!」

魔王娘「やだ………やだよぉ…!」

ジョロロロ…

脳筋「…ん、この迷子漏らしたっスよ?」

僧侶「あら…。…余程魔物に襲われたのが怖かったんですね…」

魔王娘「し、死にたくない……………!」

僧侶「……この娘、親に送り届けるんですよね?」

脳筋「その予定っス」

僧侶「…………」


僧侶「あの。この娘は魔物に襲われていたわけじゃないですか」

脳筋「そうっスね」

僧侶「なら、多少変わっていても親には説明がつきますよね?」

脳筋「そうっスね」

僧侶「…ちょっとくらい遊んでも、治癒魔法をすれば外見上はわからないんですよ」

脳筋「そうっスね」

僧侶「………へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ」

脳筋「程々にするっスよ~」

僧侶「さてと。…はぁ~い!きみ、私と遊びましょうね~……!」


魔王「…おい!さっきの映像ではこの辺だよな!!」

側近「はい…!ですが、彼らの侵攻速度を考慮すると…」

側近「あ…ああああああ!!」

魔王「っ!?どうした……。……あ…」

魔王娘「  」ブピュッ…ブピュッ…

魔王「…おい。なんだこれ…」

側近「……内部に回復の護符と主要器官が押し込まれ、外部を皮と肉で……」

側近「おえ……」

魔王「……………………」

魔王「……」ブチッ


脳筋「ついに魔王の城っスね~」

僧侶「もう私勃ちませんよw」

脳筋「あれ、男に戻ったんスか?」

僧侶「例の触手が沢山居るコロニーみたいなのを襲撃した時に色々と遊びましてね」

僧侶「現在、ふたなりです」

脳筋「へーっ!その気になればカイリキーになれたりするんスかね?」

僧侶「なれるんじゃないですか?」

脳筋「おー!ぜひ魔王の腕引きちぎって、俺のにしたいっスねぇ!」


「…そこまでだ」

脳筋「ン?」

僧侶「…!誰ですか!」

竜魔人「俺は最後の四天王の竜魔人にして魔王様の忠実なる兵士」

竜魔人「…ここから先はいかせんぞ。悪魔共め…!」ガタガタ

脳筋「………」

僧侶「………」

竜魔人「…な、なんだ!?返事くらいしたらどうなんだ…!」

脳筋「………そうっスね……」

竜魔人「…っ」ビクッ


脳筋「もうトカゲの頭かち割れば死ぬこと、知ってるんスよね~」


………

脳筋「ほおー!ここが魔王の玉座っスか!」

僧侶「あ、これ女性用の大人のおもちゃですよ!魔王のメスなのかな」

僧侶「流石に遊び尽くしたと思ってましたが魔王なら、楽しめそうですね!」

脳筋「そんなことより早く頭かち割りたいっスね~」

僧侶「貴方はいつもそれですねw少しは三大欲求を満たしては?」

脳筋「殺すこと以外は全てつまらないんスよね~」

脳筋「魔物を殺せばレベルが上がる。レベルが上がればもっと多くの魔物を殺せるようになる」

脳筋「寝る間も惜しみそこいらを彷徨く魔物共を根絶やしにする」

脳筋「糧になるのなら人間でも容赦はしない」

脳筋「ロールプレイングゲームの主人公とは、そういうもんっスから!」ニコッ


魔王「…ならそのふざけたゲームは今終わらせてやる。覚悟しろ、このクズめ…!」

脳筋「おー!来たっスね!久々に骨のありそうな奴っス!」

僧侶「私も参加したほうがいいですか?」

側近「…貴方の相手は私です。僧侶君ちゃん」

僧侶「おおーっ!美人さんの登場ですね!心が踊るなぁ!」

側近「……今にイキ地獄を見せてあげますよ」

魔王「……キサマだけは俺が殺す…覚悟しろ!人間!!」

脳筋「いいっスねそれ!」

魔王「喰らえ…!極大即死魔法……!!」


脳筋「フンッ!」

魔王「…!な、なにをした…!」

脳筋「魔法の頭をカッさばいて殺したっス」

魔王「…は?そんなことが、出来るわけ……」

脳筋「次はあんたっスよ」ズバッ

魔王「ぐお」

魔「」

脳筋「…………」

脳筋「なぁーんだ!魔王も頭かち割れば死ぬんスね!!」


僧侶「見てください!この魔物、自分の大腸を口に繋げてやって血便の地産地消させたら、舌噛み切って自決しましたよ!」

脳筋「はぁ?ここまで来て自決する奴が居るんスか~?根性足りてないっスねぇ」

僧侶「蘇生して何度でも遊べるので関係無いですよ!」

シュンッ!

僧侶「ぐあっ!!」ズバッ

脳筋「…!性癖ガイジ!」

魔王「…へへへ!娘の敵討ったぞ…!」

脳筋「あ、生きてたんスねあんた」


魔王「フン…!残念だが、この俺は勇者の一撃出ないと死なないように出来ているんだ…!」

魔王「故にどれだけキサマが切り刻もうが捻切ろうが、我が意思に関係無くひたすらに復讐を行える…!」

魔王「─キサマにはもう、勝ち目は無い…!」

脳筋「じゃあサンドバッグとして連れ帰るっス」ズバシャァッ

魔王「」

脳筋「あ、これはいいっスね。肉の破片からでも生き返るなら実質折り畳みサンドバッグじゃないっスか」

脳筋「いやー!wわざわざ魔物を絶滅させただけあったっス!」

脳筋「遠征は成功っスね!!」


………

脳筋「フンッ!フンッ!!」

ズバシャァッ!ズシャァッ!

僧侶「…ふふ。訓練に精が出ていますね♪」

脳筋「お、どうしたっスか?」

僧侶「…その……」

僧侶「貴方と一緒に居たくて…///」

脳筋「相変わらず物足りないんスね」

僧侶「えぇ。…いいですか?」

脳筋「いいっスよ」


僧侶「今日は魔王の娘と側近さんをおんなじ姿にしてみちゃいました!」

塵「」

塵「」

脳筋「おー。これまた小さくしたっスねぇ」

僧侶「これをそのサンドバッグに食べさせて~!魔力をぎゅーっ!!」

肉「…」ビクンビクン

僧侶「ほら!これで再生した魔王はもっと凄まじい強さになること間違いなしです!」

脳筋「これは面白いっスね!!」

僧侶「ええ!魔王娘さんと側近さんが身体に行き渡ったころに蘇生魔法をかけて爆ぜさせても面白そうです!」

僧侶「でもどうせなら、可愛く家族団欒させたほうが愉快かなって!」ニコッ

脳筋「いいっスね!強い相手を殺せるなら歓迎っス!」

僧侶「あはははは?やっぱり私のパートナーは貴方だけです?」


最強の魔法、最強の血筋、最強の防御…
どれほどのチカラをもってしても、敵わないものがそこにはあった。
筋肉!筋肉!筋肉!
食欲!性欲!屠殺欲!
人の本能に勝るものなど、この地平には存在しないのだ!
そしてここに、その全てを宿した者達が降臨してしまった……


畜生「みんな頭かち割れば死ぬっス!!!」

これにて終幕!!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom