エマ「たたり神」(41)

こんにちは、エマです!自然豊かなスイスから来ました。だから山や川自然のものが大好き♪

でも東京はあまり自然がなくて寂しいな・・・

そんな時だった

※ホラーです。キャラ崩壊注意、設定などはフィクションです

歩夢「キャンプ?」

せつ菜「私たちでですか?」

果林「ええ、ちょうど今シーズンだし親睦っていうかみんなでどこかに出かけないかなって」

かすみ「ん~かすみんは別にいいですよー」

しずく「私も賛成です」

愛「いいんじゃない」

璃奈「うん(^_^)v」

エマ「ねぇ彼方ちゃん」

彼方「ん~?」

エマ「キャンプって?」

彼方「んとね、山にいってテント立てて・・・」

エマ「や、山!自然!」キラキラ

エマ「私行きます!」

彼方「元気だね~」

果林「じゃあ、その予定で」

8人「分かりました('ω')ノ」

エマ「ふふふ♪」

みんなで行くキャンプ?は楽しいだろうな

その時の私はそんなことを考えながらワクワクしていました

~キャンプ場~

彼方「着いた~」

璃奈「たー(-_-)」

かすみ「全く、果林先輩が途中道間違うから」

果林「う・・・ごめん」

歩夢「まぁまぁ無事着いたんだし」

せつ菜「そうですよ。まだお昼ですしテントを張って楽しみましょう!」

果林「歩夢・・・せつ菜」ジーン

愛「んじゃあテント張るよ~♪」

しずく「はーい」

エマ「おー!」

~その後~

果林「終わったわ」

せつ菜「案外簡単でしたね」

彼方「今時は、女の子でもできるようにコンパクトになってるんだよ」

歩夢「へぇーそうなんですか」

かすみ「でもかすみんは非力だから~」

しずく「結構積極的にやってましたよ」

かすみ「あ・・・」

璃奈「この後どうするの?」

愛「まだ夕飯には早いし自由時間てことでいいんじゃない?」

エマ「賛成です!私その辺を散歩してきます」タタタタ

果林「うふふ、エマとっても楽しそうね」

せつ菜「大好きな自然に囲まれて幸せそうです」

彼方「むふふ」

かすみ「うふふ」

果林「な・・何?」

彼方「またまた~」ニヤニヤ

かすみ「果林先輩は、エマ先輩が最近元気がないからこのキャンプを計画したんでしょ?」ニヤニヤ

果林「は、はぁ?ち、違うわよ」アセアセ

彼方「顔が赤いよ~」ニヤニヤ

かすみ「先輩可愛いです♪」

果林「もう///」

歩夢「(かわいい)」

せつ菜「(食べちゃいたいです♡)」

しずく「(いい・・・)」

愛「(萌え)」

璃奈「(ツンデレは正義、はっきり分かんだね)」

~エマサイド~

エマ「♪~♪~」

エマ「気持ちいいな~♪」

やっぱり自然の中は落ち着くな。そうだ!あとで川もあるか探してみよう

エマ「ん?」ピタッ

エマ「なんだろう?」

私の前に現れたのは巨大な【門】のようなものだった

エマ「確か・・・ヤシロ(社)だったかな?」

エマ「じゃあこの先にジンジャー(神社)があるのかな」トコトコ

今思うとどうしてあそこに【それが】あったのか疑問に思うべきだった

エマ「果林ちゃんが言ってたな、神様を祀る?家みたいなものだって」

エマ「あとお願い事をすれば叶えてくれるって言ってたな」

エマ「あ、きっとあそこだ」タタタタ

エマ「うわー」

そこには古びた神社があった

エマ「えっとお祈りをすればいいんだよね」

スッ

エマ「(みんなともっと仲良くなれますように)」

エマ「(スクールアイドル活動が上手くなれますように)」

エマ「(ダンスや歌が上手になれますように)」

エマ「・・・アーメン」

これで大丈夫そう思って帰ろうとした。その時

キラッキラッ

エマ「?・・・鏡?」

エマ「そこに【鏡があった。とても綺麗な鏡だった】」

エマ「わぁキレイ」ヒョイ

その時私は【何故そこにかがみがあったのか?】とか【古びた神社の中で何故それだけキレイなのか?】とか【何故それが自分の手の届くところにあったのか?】など普通なら考えそうなことを考えてなかった

エマ「・・・」ジー

鏡「」

ガアーガアー

バサバサッ

エマ「わ!」ツル

エマ「あ」

パリーン

エマ「あ・・・あ・・どうしよう割れちゃった」オロオロ

その時

ズズズズズズ

エマ「!?」ゾクッ

言いようのない感覚に襲われた

エマ「あ・・・ああああ!!」タタタタ

私は無我夢中でそこを走ってそこを去った

~キャンプ場~

果林「あらエマおかえ・・どうしたの!?」

彼方「汗びっしょりだよ」フキフキ

エマ「ハァ・・・ハァ・・・なん・・・でも・・・ない・・よ」

せつ菜「とてもそうには見えませんが」

かすみ「とりあえずテントで休んでは」

エマ「そ・・・そうするね」ファサ

愛「大丈夫なの?」

しずく「顔が真っ青でしたが」

歩夢「心配だね」

璃奈「(みんなはその時気づいてなかったけど私は【それを見た】)」

璃奈「(【真っ黒な影がエマ先輩の後ろにピッタリ張り付いていたのを】)」

~テント内~

エマ「う・・ぐ・・・はぁ・・・はぁ」

―――・・・‐--

エマ「ぐぅ・・・あ」

―――・・る

エマ「ひぐ!」ビク


















【喰らってやる】

エマ「うわあああああ!!!」

果林「エマどうしたの!!」バサッ

エマ「いやぁあああああ!!!来ないで――――!!」バタバタ

かすみ「どどどど、どうしたんですか!?」

彼方「エマちゃん・・?」

エマ「あ・・・が・・・あぁ・・・おぉ・・・」

そこには元気いっぱいで誰よりも優しい少女の姿は無かった

白目をむき口を開けパクパクと痙攣している

メンバーが次々と集まってきたが誰1人状況を飲み込めず只々立ち尽くしていた

その中に1人の少女の一言で事態は動き出す

璃奈「影が・・・」

しずく「え?」

かすみ「な、何をいっているの?璃奈子?」

璃奈「みんなどうして!?【あれが見えないの!?】」

歩夢「【あれって一体何?】」

愛「ちょっとアンタまで・・・変なこと言わないでよ」

璃奈「・・・」

少女は絶句した【あれが見えているのは自分だけなのだ】と

璃奈「っ!どいて!」

そういって皆を押しのけ眼前の少女の元へと駆け寄る

エマ「あがああああ!!」バタバタ

璃奈「この、この、あっちいけ!エマちゃんから離れろ!」ブンブン

しかし【影は嘲笑うかのように少女の拳を避けていく】

いや正確には【当たってすらいない】

璃奈「どうして・・・どうして」ポロポロ

果林「やめなさい」ガシッ

せつ菜「璃奈さんお、落ち着いて」

どうして・・・このままじゃあエマ先輩が・・・

その時だった

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄・・・・・・

舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是・・・・・・

果林「え・・・」

愛「これお経?」

歩夢「どうして」

璃奈「あ」

しずく「どうしましたか?」

今【影が少しひるんだように見えた】

かすみ「一体何が・・・ひっ!」ビク

せつ菜「どうし・・わ!」

彼方「!?」

テントを出るとそこには【10人程の僧侶が経を唱えながらテントを囲っていた】

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄・・・・・・

舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是・・・・・・

歩夢「一体何が」

誰一人状況を飲み込めない只わかることは【異常事態】だという事だけだ

エマ「ううぅ・・・」

璃奈「か、影が離れた!」

愛「・・・良く分かんないけどさっきよりは・・・マシってのは分かるよ」

果林「エマ!エマ!」ユサユサ

???「いけません!」

果林「」ビクッ

せつ菜「あ、貴方は?」

住職「○○寺の宮司でございます」

お寺?お坊さん?

住職「貴方たちのご友人は大変危険な状態です。直ちにここから運び出します」

3、4人のお坊さんがエマ先輩を抱きかかえ連れて行こうとする

愛「ちょ、ちょっと待って!」

住職「」クル

愛「私らには何がなんだか分かんないって!」

せつ菜「そ、そうです。ちゃんと説明してください!」

歩夢「何が起こっているのですか?」

住職「・・・」

歩夢「友達がこんな状態なのに蚊帳の外何て嫌です!」

住職「・・・分かりました。着いてきてください」

~歩夢サイド~

何も分からないまま私たちは只々後を着いていった

30分くらいしたら【ある神社】に着いた。とても古い神社だった

璃奈「ひっ!」

愛「ど、どうしたの!?」

璃奈「嫌・・・ここ・・・【怖い】」ガタガタ

果林「璃奈・・・」

しずく「はぁ・・・はぁ・・・」

かすみ「しず子?」

せつ菜「大丈夫ですか?」

しずく「はい・・・ちょっと気分が・・・」

しずくちゃんの顔は真っ青だった

私たちはお坊さんに案内されてお堂の中へ入った

パリ

歩夢「?・・・ガラスかな・・・」

お堂の真ん中へ座るように言われた

お堂中では、お坊さんたちが中でお経を唱えていた

キャンプ場に来ていた人たちも合流し再びお経を唱え始めた

私たちは理解した【ここまでしないといけない事態なのだと】

エマちゃんが運ばれてきた

エマ「ギギ・・・ガ・・・アア・・ギ」

彼方「エマちゃ・・・うぅ・・・」

果林「」ギュ

次に住職さんが来た、変な言い方だが【ちゃんとした?服装だった】

そして私たちの前に正座しお経を唱え始めた

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄・・・・・・

舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是・・・・・・

エマ「ギ!?ガアアアアア!!」バタバタ

エマさんが尋常でないほど苦しみだした

その時だ

ズズズズズズ

8人「!!??」

私たちは・・・自分の目が信じられなかった・・・いや多分違う

私たちは【目の前の状況が理解できなかったのだ】

あれは・・・【影だ。それも途轍もなく大きい。お堂の天井まで届きそうなほど巨大な影】

歩夢「(ば、化け物)」ガタガタ

愛「(嘘嘘嘘嘘嘘)」ブルブル

かすみ「(何なんですか何なんですか)」ブルブル

せつ菜「~~っ!!」ガタガタ

璃奈「」ガタガタ

しずく「はぁ・・・はぁ・・・」ガタガタ

彼方「ふぅー・・・ふぅー」ブルブル

果林「うぅ・・・グスッ」ギュ

みんな言葉を失った・・・当然だ今の状況は現実なのか?そう思ってしまう

影はエマさんの周りをグルグル回っている。そうしている間もエマさんは苦しんでいる

やがてその影は・・・【私たちの元へやってきた】

ノシ・・・ノシ

影「」

【来た・・・私たちは直視できず俯いた】

歩夢「うっ!」

漂う異臭・・・今までに嗅いだことのない臭い・・・酷く不快になる

しずく「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」ガタガタ

歩夢「(しずく・・・!?)」チラ

影がしずくちゃんの傍にいる、目と鼻の先に

かすみ「(しず子)」ギュ

しずく「「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」ガタガタ

影「」








影「【美味そうだ】」ニタァ

8人「!!??」

歩夢「(い、今)」

愛「(もう嫌)」ジワァ

せつ菜「(喋って)」

しずく「ヒューヒューヒュー-ヒュー」ガタガタガタ

かすみ「(しず子しず子気をしっかり)」ギュ

影「グヒヒヒヒヒヒ」

彼方「っ!」

果林「(駄目よ今行っても)」ギュ

璃奈「(神様・・・助けてください)」

ピカーン

影「!」

彼方「!?」

せつ菜「(な、何!?)」

愛「(っ!)」

璃奈「(光だ)」

果林「(あれは)」

歩夢「鏡?」

影「・・・」



















影「【また、喰いそびれたか】」

住職&坊主たち「荒神降臨国津神降臨祓エ給エ清メ給エ・・・破ァ!!!」

辺りを光が包んだ

(・8・)チュンチュン

歩夢「う・・ん」パチ

朝になっていた

歩夢「エマちゃん」バッ

エマ「スースー」

歩夢「・・・良かった」

歩夢「みんな起きて!全部終わったよ」

せつ菜「う~ん・・・はっ!みなさん無事ですか!?」スクッ

愛「しずく!」

しずく「・・・」ポカーン

かすみ「しず子!」ギュ

璃奈「もう・・・大丈夫、終わったよ」ギュ

しずく「う・・・うぅ・・・あぁ・・うあああ」ポロポロ

愛「良かった」

彼方「エマちゃん!」トコトコ

果林「エマ!」タタタタ

エマ「」スースー

彼方「・・・グス」

果林「良かった」ナデナデ

住職「皆さん、おはようございます」

虹ケ咲「!」バッ

振り返ると住職さんがいた

住職「昨日は大変お疲れ様でした。本当に大変でした」

虹ケ咲「・・・」

住職「分かっていますよ。全てをお話します。ですが彼女が目を覚ましたらでよろしいでしょうか?」

虹ケ咲「・・・」

住職「全員に話しておきたいのです」

虹ケ咲「・・・はい」

しばらくして、エマさんが目を覚ました。キョトンとしていた

彼方先輩は泣きじゃくって抱きついてエマさんは訳が分からなそうだった

住職さんの計らいで○○寺で朝食をご馳走になった。美味しかった

そして・・・

~本堂~

住職「」

虹ケ咲「・・・」

本堂へ通された。そこの真ん中に【鏡があった】

住職さんがゆっくり話し始めた

私たちがキャンプした場所は江戸時代ある村があったそうだ

その村にはある神様を祀っていた。【荒神(こうじん)】といわれる神様だ

不動明王などに代表される神様で不浄や災難を除去する神様です

丁度本堂の右側にある怒った感じの像が荒神様だそうです

そしてこの本堂で祀っている神様が土着ノ国津神(どちゃくのくにつかみ)です

この神様は名前の通り国(今でいう県など)を守る神様です

同じく災難などから守ってくれる神様です

そういって住職さんはひと息いれて話し始めました

では一体これらの神様は【どんな災いからこの土地を守っていたのか?】と

ゾク

私たちに悪寒が走った

私たちが遭遇した【それ】から守っていたのだと住職さんは話してくれた

【祟り神】

神様の名前を冠してはいるが全くの別物で【魔物】といった方が分かりやすい

前述した【荒神様】も大別すればこのくくりに入るようだが基本的には別とのことでした

その【祟り神】を封じた鏡が真ん中にある。それだそうだ

その鏡を修行中の僧が悪戯半分で持ち出してあの神社に隠したらしい

それをエマさんが見つけて何かの拍子に割れてしまい、封印が解けてしまったそうです

虹ケ咲「・・・」

昨日のお経は祟り神の力を弱めるのと荒神様と国津神様を憑代(よりしろ)と呼ばれる仮の器におろす儀式だったそうです

私たちに怖い思いをさせてしまったと住職さんは心から謝罪し私たちをお祓いしてくれました

もうその祟り神はいなくなったんですか?そう質問すると住職さんは難しい顔をして

住職「完全に消し去ることはできない」そう言われた

極限まで弱らせることしかできないそうです

私たちはそんな煮え切らない感情の中エマさんが無事助かったから良かったと納得しお寺を後にした

怪我の功名っていったら不謹慎かもしれないけれどあの事件以来みんなとの絆が深まったきがする

エマさんはあれから後遺症みたいなものは全く出ずまた元気いっぱいの笑顔を見せてくれる

あの笑顔は私たちを元気にしてくれる。本当に良かった

さぁ、今日もスクールアイドルの練習を頑張らなきゃ

歩夢「行ってきまーす!」ガチャ











ズズズズズズ

~終~

以上です。参考にしたのはヤミツキテレビさんの「たたり神」でした。かなりアレンジしています。申し訳ございません。では!

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