【安価】上条「とある禁書とSAOで」キリト「仮面ライダー」 (525)

SSおーぷんの方で書いてたのを移動するでせう。

○とある魔術と科学にSAO(のキャラ)が加わる仮面ライダーストーリー。
○雑談OK
○時系列無視。あったら色々面倒い

◎禁書ライダースレの世界とはまた違う世界で、SAOと合併している世界と言う設定。
◎時期は7月。天井社長とオルソラさんが結婚した辺り。
◎主人公ポジはキリトとアスナ。元スレとは変えて本名にします。

最初1
香焼「上条さんの家で」レッサー「しばらく研修です!」上条「安価でか!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483196514

現行54
【安価】上条「とある禁書目録で」黄泉川「仮面ライダーじゃん」
【安価】上条「とある禁書目録で」黄泉川「仮面ライダーじゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1542937676/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1543069436

まさかの続き…直ちゃんが事実上のNTRされたんだよね。上条さんに

 キリト「え?・・・て、転校!?」


 「ああ、そうだ。君に・・・学園都市へ行ってもらおうかと思ってね」


 キリト「学園都市って、あの・・・」


 キリト「でも何で、俺が行かないといけないんですか?」


 「いやいや、強制ではないよ。学園都市の統括理事会が全国の学生を何人か選んで教育制度の体験をしてもらうと言う申し出を出したんだ」


 「その申し出がこの学校にも来て、どうかなと思ったんだが・・・」

 
 キリト「そうなんですか・・・あの、俺を選んだ理由は?」


 「桐ヶ谷君はメカトロニクスコースを専攻してアメリカ留学を目指しているんだったね?」


 「学園都市はとても科学の発展が進んでいる近未来の街だ。だから君が適任と思ったんだよ」


 キリト「そうなんですか・・・」


 「あぁ、それと・・・もし行くと思うなら結城さんと一緒に行く事になっているよ」


 キリト「え!?ア、アスナも・・・?」


 「うん。彼女は面白そうで一度行ってみたかったと言っていたから、行く事にしたみたいだ」

 
 キリト「(そんな話し聞いてないぞ、俺・・・)」


 「学園都市へ行くのは準備が出来次第、いつでも構わないと聞いているから・・・どうする?」


 キリト「・・・ま、まぁ、俺も一度行ってみたいとは思っていましたから・・・」


 キリト「・・・行きます。俺、学園都市へ」

 
 「うん。わかった」


 「それじゃあ手続きをするから、次の授業が終わった後に色々と書類を渡すよ」

  
 キリト「はい」


 和人「アスナ・・・」


 明日奈「あ、キリト君。・・・どうしたの?」

 
 和人「いや・・・さっき先生と話したんだけど・・・」


 和人「学園都市に行くって」

 
 明日奈「あ、ごめんね!先生と話して伝えようと思ったんだけど、キリト君が丁度居なかったから」


 和人「あ、あぁ、そうだったのか」

 
 明日奈「うん。それで・・・キリト君も行くの?」

 
 和人「ああ。後で先生から書類とか渡されるみたいだ」


 明日奈「そっか。・・・よかった・・・」ニコリ


 和人「え?」


 明日奈「断ってたらどうしようかと思ってた」クスッ


 和人「まぁ、お前と一緒に行く事になるなら悪くないと思ったからさ」


 和人「キリト君・・・//」クスッ


 和人「ははっ・・・//」テレ


 明日奈「・・・ありがとう/」


 里香「おーい、そこでイチャついてるカップルー」


 珪子「何かお話してるんですか?」


 明日奈「あ。リズ、シリカちゃんも」


 里香「何々~?どこかへデートの計画でも立ててたって感じ?」


 和人「いや、実はさ・・・」



 
 里香「えぇ!?学園都市へ!?ホントに?!」

 
 明日奈「うん。私もキリトくんも行く事になったの」


 珪子「す、すごいですね。学園都市に行けるなんて・・・」


 里香「そうなんだ。いいなぁ~、羨ましい」


 和人「羨ましいって行っても旅行に行くわけじゃないんだぞ?」


 里香「でも二人で行くんでしょ?なら新婚旅行と変わらないじゃないの」




 >>2 あ、いえ!ただ移動するだけでせう!

 珪子「あぁ、確かに」


 明日奈「し、新婚旅行って・・・///」


 和人「まだ結婚すらしてないだろ。何言ってるんだよ」タラー


 里香「(そこは照れるところでしょうが!何真面目に返答してんのさ)」


 里香「まぁ、おみやげよろしくね」


 珪子「あ、え、えっと・・・そこまで高価な物はいいですから」モジモジ


 和人「ああ。わかった」


 明日奈「しばらく会えないけど、風邪とか引かないようにね」


 珪子「はいっ」コクリ


 里香「それはこっちの台詞でもあるけど」クスッ


 
 -桐ヶ谷宅-

 直葉「え?学園都市に?」


 和人「ああ。だから、しばらく家には居ないからな」


 直葉「そ、それはわかってるけど・・・お、お母さんには話したの?」


 和人「・・・あ」


 直葉「もう・・・どうしてちゃんと話し合わずに即答しちゃうの?」

 
 和人「い、いや、つい・・・」

 
 直葉「アスナさんも一緒に行くから?」


 和人「何でわかったんだ!?」


 直葉「電話で聞いたから」


 和人「あ、な、なるほど」


 直葉「でも、よかったね。お兄ちゃん学園都市に行ってみたいって言ってたんだから」


 和人「まぁ、な・・・お土産は何がいいんだ?」


 直葉「ん~・・・」

 直葉「学園都市でしか買えない物とかでいいかな?」


 直葉「お兄ちゃんのお財布に余裕が出来るのでいいから」


 和人「わかった」


 直葉「どれくらい学園都市に居るの?」


 和人「書類には・・・一週間って書かれてたな」


 直葉「一週間か・・・じゃあ、アスナさんと一緒に楽しんで来てね」ニコリ


 和人「ああ。・・・ただな・・・」


 直葉「?。どうかしたの?」


 和人「ここに書かれてる・・・怪人注意って言うのが・・・」


 直葉「か、怪人注意?」


 和人「そう。何か全身黒色のタイツの集団が描かれててるんだ・・・」


 直葉「・・・ふ、不審者情報とかかな?」


 和人「だといいんだけど・・・」

 
 直葉「・・・ひょっとして本当に特撮番組に出てくる怪人だったりとか」


 和人「まさか。ゲームじゃあるまいし・・・」


 直葉「そ、そうだよね」


 和人「まぁ、気を付けないとな。よくわからない所だから」


 直葉「確かにね。ネットで調べてもあまり詳しいこと乗ってないし・・・」


 和人「そうだな。・・・スグ、ネット普通にやるようになったんだな」クスッ


 直葉「ま、まぁね。うん・・・」


 直葉「いつ行くの?」


 和人「準備が出来次第だから、明明後日くらいだな」


 直葉「ふーん・・・そっか」


 直葉「・・・その、お兄ちゃん。本当に気を付けてね」


 和人「ああ、勿論。一応気を受けるよ・・・」


 和人「ありがとな、スグ」ニコリ


 直葉「うん」ニコリ


 和人「(・・・とは言ったものの・・・)」


 和人「(俺、巻き込まれ体質のような気がするからな・・・)」

こないだのサチの件解決後って感じ?

 -某刑務所-

 「・・・くそ・・・くそくそっくそぉっ!」ガンガンッ!


 「アイツの・・・アイツのせいだ・・・」


 「アイツのせいで・・・ッ!」


 「随分とお怒りですね」


 「ッ!?だ、誰、だ・・・?・・・何者だ?」


 加頭「私は加頭順と言います。よろしく」


 加頭「・・・出会って早々に本題を話しますが、貴方はここから出たいですか?」


 「・・・ああ。もちろんだ!」


 加頭「では、こちらをどうぞ」スッ


 「?・・・これは・・・」


 加頭「そのUSBを使えば・・・貴方の望みが叶いますよ」


 加頭「誰かへの復讐・・・でも」


 「・・・!」


 「・・・くくく、くはははは・・・!ハハハハハッ!」


 「それはいい・・・それで、俺にどうしろと?ただで貰える物では無いんだろう?」


 加頭「私とご一緒してもらえるでしょうか」


 加頭「学園都市へ」


 
 http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira155252.png

 OP
 MasterPeas
 http://youtu.be/0Kd4so4xSXU

 
 crossing field
 http://youtu.be/IKZSY3i5YVs


 Over "Quartzer"
 https://youtu.be/vrBXu-VbB-Q

 -駅前-

 和人「・・・あっ。アスナー!」


 和人「キリトくん!おはようっ」


 和人「おはよう。良い時間に来たな」


 明日奈「うん。私達の他に行く人は?」

 
 和人「あそこに集まってるよ。結構居るみたいだな」

 
 明日奈「そうだね・・・あれ?」


 和人「ん?どうした?」


 明日奈「・・・あそこに居るのって・・・」


 和人「?」クルッ


 和人「あっ・・・シノン!?それにクラインも!?」


 詩乃「あ、キリト。アスナも・・・」


 遼太郎「よぉ!奇遇だな」


 明日奈「ど、どうして二人がここに?・・・もしかして学園都市へ行くの?」


 遼太郎「おお、そうだぞ」


 詩乃「二人もそうなんでしょう?何となく来そうな感じはしてたから」クスッ


 和人「あ、ははは・・・シノンも学校体験なんだよな?」


 詩乃「ええ、クラインは出張で行くそうだけど」


 明日奈「出張なの?」


 遼太郎「ああ。天井菓子株式会社ってとこに少しばかりな」


 遼太郎「それと幻夢コーポレーション学園都市社って所にも・・・」


 和人「幻夢コーポレーション・・・?」


 詩乃「何でも神って自称してるゲームクリエイターの社長が居るゲーム会社だそうよ」


 和人「へぇ、ゲーム会社か・・・良いな。クラインそこへ行ってどうするんだ?」


 遼太郎「さぁ?俺も行けって言われただけで仕事の内容はさっぱりなんだよ」


 和人「そうなのか」


 明日奈「でも知ってる人が二人も居て安心したね」クスッ


 詩乃「そうね。キリトとアスナはどこの学校へ入るの?」


 和人「ビックリなことに同じところなんだ。とある高校って校名で」


 詩乃「ふーん・・・」


 明日奈「シノンは?何て言う学校に入るの?」


 詩乃「・・・常盤台中学」


 和人「・・・ん?常盤台・・・中学?」

 
 詩乃「そうっ。学園都市にある名門校で世界有数のお嬢様学校よ」


 和人「へ、へぇ・・・すごいな・・・でもシノンって俺達より一つ下なだけだよな?」


 明日奈「どうして中学校なの?」


 詩乃「学園都市の中でも超能力を持った生徒が多いって聞いたから、見てみたくなったの」


 和人「超能力か・・・そう言えば学園都市にはそんな人間も居るんだったな」


 明日奈「でも名門校って学力が高そうなイメージだけど・・・」


 詩乃「大丈夫よ。学力には自信あるから」


 和人「流石だな」クスッ


 『間もなく、学園都市行きの列車が到着します。学園都市の学校体験に参加している生徒の皆さんはこちらへ、どうぞ』


 遼太郎「おっ、じゃあ俺は後から行くことになるからまた後でな」


 和人「ああ。先に行ってるよ」



 >>7 ではないでせう。ただただおーぷんからSS速報へ持って来てるだけでせうので。

 -電車内-

 和人「学園都市までは2時間半だったな・・・」


 明日奈「キリトくん、朝ごはんは食べてきた?」


 和人「ああ。・・・けど、まだ少し空腹が・・・」


 ―ぐぅぅ~・・・

 明日奈「ふふっ・・・じゃーん♪」


 明日奈「サンドイッチ、お腹空いてるときに食べよう時に食べようと思って作ってきたの」ニコリ


 和人「おぉ!ありがとな、アスナ」



 明日奈「はい、あーん♪」


 和人「あ、あー・・・」パクリ,モグモグッ


 明日奈「どう?」ワクワク

 
 和人「・・・んっ、うんっ。美味いよ」ニコリ


 明日奈「そう?よかった」ニコリ


 和人「アスナの手料理はやっぱすごいな」クスッ


 明日奈「そんなことないってば//」テレテレ


 和人「いくらでも食べれそうだよ」


 明日奈「うん、全部食べていいからね」ニコリ


 和人「よっしゃ、ラッキー♪」


 明日奈「ふふっ♪」ニコリ

 
 和人「じゃた、次はどれに・・・」


 小萌「あの・・・」


 和人「ん?」


 明日奈「はい?」


 小萌「桐ヶ谷和人さんと結城明日奈さんでしょうか?」


 和人「え?あ、そ、そうだけど・・・」


 明日奈「えっと・・・?(この子、誰だろう・・・)」


 小萌「初めまして!月詠小萌と言います」


 小萌「お二人がこれから体験入学として来校する、とある高校の教師をしていてちゃんとお二人が居るか確認にきたのです」


 和人「先生!?・・・いやいや、何言ってるんだ?」


 明日奈「小萌ちゃん、パパとママとハグれちゃったの?」ナデナデ


 小萌「むぅ~!先生はちゃんと大人なんですー!」プンスカ





 明日奈「ホントだ・・・」ナデナデ


 和人「ちゃんとした教育免許証状だ・・・」


 小萌「信じてもらえましたか?」ジトー

 
 明日奈「え、えっと、ごめんなさい・・・」パッ


 和人「(アスナ、膝の上に乗せて頭まで撫でたから・・・尚更気まずいな・・・)」タラー


 小萌「たまによくある事なので、もう気にしていません。それよりお二人に説明をお伝えしますね」


 和人「説明?」


 小萌「これから当然学園都市へ向かいます。学校体験は一週間と予定」


 小萌「学校がお休みの時はお二人も自由行動とします」


 和人・明日奈「「はい」」コクリ


 小萌「先生のクラスの子達は皆、良い子ばかりなのでわからない事があれば聞いて大丈夫だと思います」


 小萌「休日の日に学園都市を案内してもらっても良いかもしれませんね」


 和人「はい」


 明日奈「わかりました」


 小萌「・・・ですが!」


 和人・明日奈「「は、はい!?」」ビクッ!


 小萌「・・・特に明日奈ちゃん」


 明日奈「わ、私?」キョトン


 小萌「先生のクラスに居るツンツン頭の男の子には十分に注意してください。一目でウニ頭とわかりますので」


 明日奈「は、はい・・・(ど、どんな人なんだろ・・・)」


 和人・明日奈「そ、その男子生徒・・・何か問題児みたいな感じなんですか・・・?」


 小萌「もう、これでもかっ!ってくらいです!」

 小萌「昨年から今年にかけてまで先生を心配かけまくりで・・・」


 小萌「進級するのも、やっとこさなくらい不登校と学力不足でした」


 和人「(とんでもないワルそうな奴だな・・・アスナに手を出して来たら本気で相手しないとな)」


 小萌「その子の名前は上条ちゃんと言うのですが、特に女の子とのトラブルは頻繁に起こしてまして」


 明日奈「ど、どんなトラブルを・・・?」


 小萌「本人が自覚しなくても勝手にHな展開を繰り広げてくれるんですよ」


 明日奈「っ!?///」


 和人「そいつ退学させた方がいいですよね!?」


 小萌「そうはいきません。上条ちゃんは問題児であるのですが、とっても良い子なのです」


 和人「はぁ?いや、だって不登校して頭悪いほどのワルそうな奴なんじゃ」


 小萌「見ず知らずの赤の他人でも助けている子なんです」


 和人「え・・・?」


 小萌「例え不良に襲われていても時には果敢に向かっていき、時には姑息な手で助け出そうとして失敗して必至に逃げて助けて・・・」


 明日奈「(・・・カッコいいのかカッコわるいのかちょっと、よくわかんないな・・・)」


 小萌「それでも信念は固く、自慢できる生徒さんなのです」


 和人「・・・」


 小萌「ですから・・・上条ちゃんはきっとお二人とも仲良くなれると思います」ニコリ


 明日奈「・・・はいっ、わかりました」


 和人「アスナ・・・」


 アスナ「てっきりプレイボーイな人なのかと思ったけど・・・違うみたいだから平気だよ」


 小萌「あ」


 明日奈「え?」


 小萌「いえ・・・会ってみればわかります」


 和人「(今の察したような、あ、は何だったんだ・・・?)」


 和人「・・・まぁ、アスナがそう言うなら・・・」


 明日奈「ありがとう、キリトくん」ニコリ


 小萌「では、以上で説明を終わりますね。・・・ところで」


 和人「何ですか?」


 小萌「お二人はカップルさんなのですか?」


 明日奈「ま、まぁ、はい・・・//」テレ


 小萌「そうですか。校内で不純な事をするのはちょっと困りますので注意してくださいね」


 和人「それはもちろん」


 小萌「まぁ、先生のクラスの子達の内、何人か恋人同士の子が結構居ますから、仲良くなれると思います」


 明日奈「そうなんですか?」


 小萌「はい。・・・では、先生はこれで」ストン


 小萌「まだ時間がかかりますのでお二人はゆっくりしてくださいね。では」ペコリ

 ―トコトコ


 明日奈「・・・学園都市の学校ってなんだかすごいね」

 
 和人「そうだな・・・あんな見た目が子供な先生なんて・・・」


 和人「良い先生っぽいんだけど・・・」


 明日奈「常盤台中学もすごい学校なのかな?」


 和人「さぁな。・・・あ、そうだ。・・・これを忘れてた」ゴソゴソ、スッ


 明日奈「!。それって・・・?」


 和人「ああ。ユウキに使ってた視聴覚双方向通信プローブだ」


 和人「これを少し改造してみたんだ。だから・・・どうだ?ユイ」


 ユイ『はい!ちゃんと見えています、パパ』


 明日奈「ユイちゃん!?」


 和人「ああ。俺のパソコンに接続してからこれに入ってもらったんだ」


 ユイ『パパとママとお出かけ出来るなんて、とっても嬉しいです!』

 
 明日奈「・・・そうだね。私も嬉しいよ」ニコリ


 和人「学園都市ならこれくらいの作成も出来そうだし、もしかしたらもっと改良出来るかもしれないな」

 
 ユイ『それは楽しみですね!』


 明日奈「それに色んな人に出会えるチャンスかもね」


 ユイ『はい!』


 

 -学園都市-

 『皆さん、移動のお疲れが出ていると思いますので休憩をとりましょう』


 和人「ここが・・・学園都市か」


 明日奈「思ってたより・・・都会の風景に似てるね」

  
 和人「そうだな」クスッ

 
 ユイ『わぁ~!でもネットワークは外の世界と全然違いますよ!』


 和人「お、おい、ユイ。あんまりネットワークに入りこむなよ」アセアセ


 ユイ『あ、ごめんなさい。パパ・・・』


 和人「もしも何かあったら危ないからな?気をつけてくれよ」


 ユイ『はい、わかりました』


 明日奈「うん。良い子だね、ユイちゃんは」ニコリ

 詩乃「キリト、アスナ」


 和人「シノンか。どうしたんだ?」


 詩乃「私は先に常盤台中学へ行く事になったの。だから、もし何かあったら連絡して?」

 
 和人「ああ、わかった」


 明日奈「行ってらっしゃい、シノン」

 
 詩乃「ええ。じゃあ・・・」スタスタ



 サガラ『HALLO~~~~~~~ッ!学園都市の諸君~!DJ.サガラだ!』



 和人「うぉ、ビックリした・・・」



 サガラ『今日お届けする曲は~!学園都市の歌姫、ARISAの「アタリマエの距離」だぁーっ!』


 『宙に浮かんだ君の言葉はいつも~♪当たり前に僕を救ってくれたぁ~♪』


 『いろんな角度で見た君の目は~♪仇やカニ真っ直ぐに前向いてぇ~♪』



 和人「・・・」


 明日奈「あ、この人って・・・鳴護アリサさん、だよね?」


 和人「ああ。海外ライブツアーで10カ国回ったって聞いたことあるぞ」


 明日奈「学園都市出身だったんだ・・・知らなかったなぁ」


 和人「今は学園都市に居るってなるともしかしたら、会えるかもな」


 明日奈「そうかな・・・?じゃあ、色紙とか買わないと」


 和人「あ、会えたらな?」クスッ

 『それではバスにお乗りください』


 和人「行こう、アスナ、ユイ」


 明日奈「うん」


 ユイ『はいっ』



 -バス内-

 和人「先にとある高校へ向かうみたいだから、すぐに降りられるようにしておかないとな」


 明日奈「そうだね」


 ―キキィッ

 和人「・・・ん?うわっ、な、なんだ?」


 明日奈「すごい渋滞だね・・・何か事故でも起ったのかな?」


 ユイ『・・・あれ?パパ、ママ。前の方で何か・・・』

 ―ドォォオオオオンンッ!!

 
 和人「!?」


 <キャアアァアッ!
 <な、なんだ!?何か、爆発したのか!?
 <火事でも起きたのか?
 <ちょっと危ないんじゃないの・・・


 明日奈「キ、キリトくん・・・」


 和人「・・・大丈夫だ。俺がついてるよ」

 ―・・・ブロロロロロォーーッ

 和人「動き出したな・・・」

 
 明日奈「うん・・・」


 ―ボォオオオオオ・・・
 
 黄泉川<消火班はあっちへ行くじゃん!
 警備員a<了解!行くぞ!
 鉄装<はい!


 ユイ『車が半分になって燃えています・・・』


 和人「・・・なんだったんだ・・・?」


 明日奈「・・・」


 
 -とある高校-

 和人「ここだな。俺達が通うことになるとある高校は」


 明日奈「大きな学校だね。風車が沢山あるよ」


 ユイ『壮観な景色ですねぇ~』

 
 和人「だな。・・・あ、月詠先生だ」



 小萌 ヒラヒラ



 明日奈「行こ、キリトくん」


 和人「ああ」



 小萌「本日からここが和人ちゃんと明日奈ちゃんの教室になりますよ」

 
 和人・明日奈「「はい」」




 ―ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ


 和人・明日奈「「?」」

 
 小萌「おや?何か騒がしくなりましたね・・・」


 小萌「ちょっと様子を見てきますね」


 明日奈「は、はい・・・」



 ―ガラガラッ

 小萌「皆さん、少し静かに」


 美琴「アンタって奴はぁぁああああああ!!」ビリビリッ!

 
 上条「いやぁああああ!!」


 食蜂「当麻くんのばかぁあああっ!」ブンブンッ!


 上条「ブランバイザー振り回すなぁぁああああっ!」


 アリサ@乱れてる制服「み、皆!落ち着いて」


 サンドリヨン@制服【カボチャの馬車のお婆さん。ガラスの靴の試練をくださいな】

 
 
 サンドリヨン【わがままで不誠実な母や姉を悉く絶望の淵へ突き落とした、厳正にして冷酷なるガラスの靴の試練をお一つ下さいな】

 

 上条「こらぁあああああ!ここで術式使うなああぁあああ!!」


 吹寄「当麻ァァアアアアアアアアアアアッ!!」

 ―ゴチィィイイイイイインッ!!


 上条「ギャフンッ!」


 蜜蟻@制服「はい、会心の一撃い~」


 五和「と、当麻さんっ!」アセアセ


 雲川「ザマァなんだけど」フンス


 妖精オティヌス「まったくだ」ハアー

 青ピ「ナース服が今最強なんやぁああああーーー!!」


 土御門「にゃーっ!メイド服が最強なんだぜいーっ!」


 メビオ@ミニスカナース服「・・・」


 姫神@メイド服「・・・」


 トール@制服「ふあぁ~あ・・・」
  

 小萌「・・・な・・・」


 小萌「何やってるんですっかぁあああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」


 和人・明日奈「「」」


 ユイ『現実とゲームの世界観と変わらないような光景ですね』


 明日奈「ユイちゃん、見ちゃいけません」


 和人「お前には・・・目に毒だ・・・っ」


 ユイ『???』


 

 小萌「・・・さぁ、一先ず落ち着いた事ですから・・・まずは・・・」


 小萌「青髪ちゃんと土御門ちゃん。どうしてケンカをしていたんですか?」


 青ピ・土御門「「このにゃーにゃー(似非関西弁)野郎がナース服(メイド服)の良さを否定しやがったからや!(だにゃー!)」」

 
 和人・明日奈「「(何を言ってるのかわからない・・・)」」 


 小萌「なるほど。そうでしたか」


 和人・明日奈「「(納得するところ!?)」」

 小萌「先生も両方とも可愛らしくて素敵な服だとは思います」


 小萌「ですが・・・何故今この場でメビオちゃんと姫神ちゃんに着せていたんでしょうか?」


 青ピ「決まってるやないですか!」


 土御門「わからせるためだぜい!」


 小萌「だからと言って学校で着せる事はないでしょう!まさかここで着せたわけじゃありませんよね!?」


 青ピ・土御門「「それはもちろん」」コクリ


 姫神「更衣室で。着替えたから・・・」


 小萌「それならよかったです」


 小萌「・・・さて、ではお二人のほとぼりはまだ冷めていませんか?」


 青ピ・土御門「「・・・まぁ・・・」」スクッ


 青ピ・土御門「「・・・」」チラッ


 青ピ「・・・へへへ」


 土御門「にゃっはは~」ニコニコ


 明日奈「(仲直りしたのかな・・・)」


 青ピ・土御門「「まだ足りんっ!」」バッ!


 ―バキッ!ゴキッ!

 小萌「もぉぉ~~~~~!!」


 和人「・・・俺達とんでもない学校に来たみたいだな」


 明日奈「う、うん・・・」


 トール「よぉ。・・・お前らが外から来た学校体験の二人か?」


 明日奈「あ、は、はい・・・(わぁ・・・・す、すごい美人・・・)」


 トール「悪いな。初日からこんな歓迎で・・・」


 トール「俺はトール=セイヴェルンだ。ノルウェー出身って今年わかってな」


 和人「桐ヶ谷和人だ」


 明日奈「ゆ、結城明日奈です」

 
 トール「和人と明日奈ちゃんか。よろしくな」ニコリ


 明日奈「・・・あ、あの、勘違いしててごめんなさい。男の人・・・なんですね」


 トール「おう。まぁ、女装得意だけどな」ハハハッ

 
 明日奈「そ、そうなんですか・・・」


 トール「言っとくけど俺に触れてもダメだぞ?彼女居るからな」


 明日奈「あっ・・・え、っとご心配なく。私は・・・」スッ

 ―ニギッ

 和人「ア、アスナ・・・」


 トール「おぉ~お・・・なるほど」クスッ
  

 明日奈「えへへ///」


 オティヌス「ほぉ、またこのクラスにもラバーが増えるのか」


 和人「」ブファッ!


 明日奈「ななな、な、な、な、なっ!?///」カァアア


 オティヌス@いつもの服「?。どうした?」


 和人「な、なな、なんだよその服は!?///」アセアセ

 
 オティヌス「・・・あ、すまん。ついうっかり」 


 トール「お前なぁ・・・流石にその格好で初対面に会うのもどうかと思うぞ」


 オティヌス「仕方ないだろう、うっかり忘れていたんだ」


 明日奈「///」プシュウゥ~~
 
 ―フラ~~・・・


 和人「ア、アスナ!?」ガシッ!


 トール「おいおいおい!?大丈夫かよ!?」


 オティヌス@制服「これでいいか?」


 和人・トール「「遅っそい!」」



 
 小萌「次は・・・上条ちゃん」

 
 上条「はい・・・」


 小萌「アリサさんに何をしでかしたんですか?」


 白カチューシャ「はいはーい!キチンとスマホで動画撮りました!」


 小萌「ふむ・・・」



 上条『アリサ!急げってっ!』


 アリサ『ま、待ってぇえ~~!』


 白カチューシャ「お二人とも仲良く寝坊して手を繋いで走っていました」


 小萌「・・・これを撮っている白カチューシャちゃんも寝坊したんですね?」


 白カチューシャ「・・・は、はい」


 小萌「続きを」

 
 『キーンコーンカーンコーン』
 
 上条『危ねぇ~!ギリギリセーフ』

 
 アリサ『よ、よかった~・・・』

 
 妖精オティヌス『やれやれ・・・』


 吹寄『当麻。また遅刻ね・・・』


 美琴『何やってんだか・・・って、な、何手繋いでんのよ?』


 上条『え?・・・あ、いや。遅刻しそうだったから』


 食蜂『理由になってないわよぉ?』


 上条『だ、だから、遅刻しそうになったら俺がアリサを引っ張ってやってたってだけ、っととと』

 ―フラフラ、ツルッ

 上条『え』


 アリサ『あ』


 ―ズテーン!



 白カチューシャ「それから上条君がアリサさんに覆い被さってしかも胸触ってキスしちゃってたんです///」


 「「「「キャーッ///」」」」


 上条「不可抗力でせう!」


 小萌「補習ですね」ニッコリ


 上条「いやぁぁあああああああ!!」


 アリサ「せ、先生!あ、あの・・・」


 美琴「アリサ。ダメよ、ここで甘えさせちゃ」


 食蜂「これくらい少しは厳しくしておかないと」


 蜜蟻「そうそう」


 サンドリヨン【でないといつまでも治らないわよ。あの体質は】


 アリサ「そ、そんな・・・」


 小萌「さて・・・あれ?」キョロキョロ


 五和「あ、あの、小萌先生。先程のお二人は保健室に・・・」


 小萌「何があったんですか?!」


 トール「差し詰めこの空間のテンションについていけなくなって、倒れたんだろうな」

 
 小萌「保健室へ行ってきます!」ピューッ!


 吹寄「・・・さ!皆、机とか色々直すわよ」パンパンッ!


 「「「「「はーい」」」」」


 上条「・・・不幸だ・・・」


 白カチューシャ「アリサさんの胸と唇の感触はどうだった?」


 上条「最高に柔らかくて温かくて・・・。・・・あ」


 美琴・食蜂・蜜蟻・吹寄・サンドリヨン「「「「【】」」」」ゴゴゴゴッ


 上条「・・・」タラー

 
 上条「不幸だァアアアアアア!!」




 小萌「はい。皆さん改めて・・・」


 小萌「本日より外から学校体験としてお越しいただきました桐ヶ谷和人ちゃんと結城明日奈ちゃんです」


 和人「え、えっと・・・桐ヶ谷和人です。・・・まぁ、あだ名はキリトって呼んでくれて構わない」


 キリト「趣味は・・・買い食いとネットゲームが好きかな。プログラミングや自作マシンの制作が得意だ」


 キリト「一週間限りだけど、皆・・・よろしく頼みます」


 ―パチパチパチパチッ!


 小萌「はい、丁寧なご挨拶ありがとうございます!」

 
 小萌「では・・・明日奈ちゃん、大丈夫ですか?」


 明日奈「・・・は、はい///」



 トール<オティヌス、お前出とけば?


 妖精オティヌス<あ゙ぁ?


 上条<ケンカすんなよ・・・



 明日奈「え、えっと・・・結城明日奈です」


 アスナ「私の事もアスナでも結城でもどちらでも呼んで構いません」


 アスナ「趣味は料理を作ることです。超能力や色々なもんを見て学んでいきたいと思います」


 アスナ「ちなみに、キリトくんとは同じ学校で・・・」


 アスナ「そ、その・・・えっと・・・///」


 「「「「「あーはいはい、大体わかった」」」」」


 妖精オティヌス「私の台詞!私の台詞なのに!?」グイーッ


 上条「いでででで!髪の毛引っ張んな!」

 小萌「お二人とも、質問へ入って大丈夫ですかー?」


 キリト「俺はいいですけど・・・」


 アスナ「わ、私も大丈夫です」


 青ピ「じゃあはーい!」


 小萌「はい、青髪ちゃん」

 
 青ピ「アスナちゃんはナース服はミニスカ履いたらニーソ履くのんとストッキングどっちがええかと」


 ―グワシッ
 http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira156367.png


 メビオ「バビゾ・ギギデスンザ?」
     (何を・言ってるんだ?)



 青ピ「純粋にどっちがええか聞いただけやよ・・・」グエェ・・・


 アスナ「」ガクブル


 キリト「(怖ぇ・・・)」ゴクリッ

 
 小萌「では次の人ー」


 食蜂「お二人はぁ、恋人同士なのよねぇ?」


 キリト「ま、まぁ・・・」ポリポリ


 アスナ「///」


 食蜂「どこまでぇ、進んでるのかしらぁ?」


 キリト「え?」


 アスナ「進んでるって・・・」

 
 美琴「み、みみ、操祈なんて事聞くのよ!?///」


 食蜂「あらぁ?デートとかぁ一緒に食事とかしたり、って意味合いで聞いたのにぃ・・・」ニヤニヤ

 食蜂「雰囲気的にまだキスまでかしらぁ?」


 アスナ「///」


 キリト「・・・わ、悪いけど、その質問は却下で・・・」


 食蜂「そう、残念ねぇ」


 食蜂「(まぁ、大体わかったからいいけどぉ)」クスッ


 小萌「次に何か聞きたい人はいますか~?」


 吹寄「桐ヶ・・・いや、キリトか。貴様は女子の知り合いは多い方か?」


 キリト「え?・・・あぁ、まぁほとんど」


 サンドリヨン【アスナ以外にも彼女が居るとか】


 アスナ「はい!?」


 キリト「ここは日本だからな。そんなことできないぞ」


 トール「あ、さっきの騒動巻き起こしてたウニ頭の上条ちゃんは10人恋人持ちだぜ」


 キリト「」ササッ


 上条「バカ!警戒されたじゃないでせうか!」


 土御門「まー、後から聞いて引かれるよる今正直に語った方がいいかにゃーって」

 
 上条「お前なぁ~~・・・」


 キリト「(アイツにアスナを近づけさせたらやばいな)」


 上条「え、えっと、キリトさん?」
 

 キリト「・・・」

 
 上条「(あ、信頼に亀裂がざっくりでもう関係修復無理系かこれ)」


 小萌「それでは次の授業は歴史なのでチャイムがなるまで休憩でーす」


 「「「「「はーい」」」」」


 
 キリト「・・・」


 上条「・・・(何でよりにもよって俺の隣の席なんでせうか・・・)」

 
 キリト「・・・上条」


 上条「あ、な、なんだ?上条さんに何か」 


 キリト「アスナに指一本でも触れたら・・・わかってるな」

 
 アスナ「キ、キリトくん、仲良くしようよ。ね?」


 上条「・・・ああ。わかってるよ」


 上条「それだけ大事に思ってるって事は伝わってきたからな」


 キリト「・・・」


 上条「アスナ・・・良い恋人持ったな」クスッ


 アスナ「え?・・・あ、ありがと・・・/」


 キリト「・・・(あれ・・・意外と温厚なタイプなんだな・・・)」


 ―ヒュンッ

 キリト「ん?」チラッ


 マッハ(黒子)「はぁ・・・ちょっと休憩ですの」


 キリト「」


 マッハ(黒子)「上条さん。授業の方はきちんと・・・って、あら?」


 キリト「うぉわああああっ!?」ガターン!

 
 <何々!?
 <えっ?ど、どうしたの!?


 上条「大丈夫か?キリト」

 キリト「あ、ああ・・・大丈夫だ」


 上条「ほら」スッ

 
 キリト「・・・悪い」ガシッ、スクッ


 美琴「黒子、アンタびっくりさせちゃダメじゃないの」


 ―プシューッ

 黒子ッハ「い、いえ別にびっくりさせようと思ったわけでは」


 上条「美琴、俺かと思って話しかけてきてたんだ。それくらいにしてあげろよ。な?」


 美琴「・・・そ、そう」


 アスナ「ね、ねぇ、この子は・・・?」


 黒子ッハ「え?ご存知ありませんの・・・?」


 食蜂「アスナさんとぉキリトさんはぁ外から学校体験で来たからぁライダーの事は知らないと思うわぁ」


 キリト「ライダー・・・?」


 黒子ッハ「そうでしたの。そう言えば常盤台の方にも1名来る予定になってましたわね」


 アスナ「風紀委員?」

 
 黒子ッハ「ええ。所謂、おまわりさんみたいなものですの」


 黒子ッハ「学園都市の治安維持のために活動していましてよ」


 アスナ「そうなんだ・・・大変だね」


 黒子ッハ「まぁ、痣ぐらいで済むのでしたら今日は吉日ですの」

 キリト「・・・な、なぁ、それってもしかして・・・怪人と戦ってるからか?」


 黒子ッハ「あら、怪人のことはご存知なのですわね」


 キリト「ここへ来る前の書類に怪人注意って訳の分からない事が書いてあったからな」


 黒子ッハ「そうでしたか」


 上条「・・・何かその割りには慣れてるような感じだな」


 キリト「・・・ここへ来る前に車が爆発してたの見たから、な」


 アスナ「あれも怪人の仕業だったんだ・・・」


 黒子ッハ「それはさぞ恐かったでしょう。・・・その時、被害には遭いませんでしたの?」


 キリト「ああ、何か防具着てる人達が消火活動してたぐらいだったぞ」


 美琴「誰かが倒したのかしら?」




 ―ガラガラッ
 
 上里@制服「はぁーっ・・・はぁーっ・・・」


 上条「おぉ、上里。珍しいな、お前こんな時間まで遅刻したなんて」


 上里「ちょ、ちょっとね・・・ふぅーっ」


 上里「・・・?。見知らない二人だね」


 上条「今日から一週間学校体験で来た、キリトとアスナだ。この間、小萌先生が話してただろ」


 上里「あぁ・・・初めまして、ぼくは上里翔流だ」


 キリト「ああ。キリト・・・まぁ、本名は桐ヶ谷和人だけどあだ名でそう呼んでいいから」


 アスナ「私はそのままアスナか苗字の結城で呼んでね」


 上里「ああ。わかった」

 ―ピピー ピピー

 黒子ッハ「はい、こちら白井黒子」


 小牧『黒子さん。そろそろ交代の時間ですよ』


 黒子ッハ「あら、そうでしたの。わかりましたわ、では・・・」


 黒子ッハ「それでは私はこれにて。お二人ともどうぞ学園都市を楽しんでくださいな」


 アスナ「ありがとう、黒子ちゃん」


 キリト「その・・・頑張って、な?」


 黒子ッハ「はい。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 キリト・アスナ「「き、消えた」」


 美琴「黒子の能力は空間移動だからあんな風になるのよ


 アスナ「そんな魔法みたいに・・・」


 トール「魔法みたいな可愛いもんは無いけど、魔術はあるぜ」


 アスナ「ま、魔術?」


 サンドリヨン【ええ。けど・・・知ったらいけないこともあるから、それだけにしておいて?】


 アスナ「は、はい・・・(この人もすごく美人な人・・・童話のお姫様みたい・・・)」


 キリト「・・・ちなみに上条は何か能力持ってるのか?」

 
 上条「ん~・・・まぁ、能力じゃないけど・・・」


 美琴「ある意味一番厄介な力よね。私の能力だってほら」バチバチッ

 アスナ「きゃっ・・・」


 上条「こらこらアスナが驚いてるだろ」ポンッ

 ―パキィーーンッ


 美琴「あ、ごめんね」


 アスナ「い、いえ・・・わっ!?か、髪の毛が・・・」


 食蜂「んもぉ~、髪の毛が痛んじゃうでしょぉ。・・・はい、貸してあげるわぁ」


 アスナ「あ、ありがとうございます・・・」

 
 キリト「今のは・・・電気みたいな能力なのか?」


 美琴「そう。私はこの学園都市で7人・・・いえ、8人の内序列第三位の超能力者「超電磁砲」の御坂美琴よ」フフンッ


 キリト「超能力者・・・さっきパンフレットで見たな。御坂、はそんなすごいのか」


 食蜂「まぁ、私も同じくらいすごいんだゾ☆」


 アスナ「そうなんですか?」スッ


 食蜂「ええ、私は食蜂操祈。序列第五位の「心理掌握」なのよぉ」

 
 キリト「心理掌握・・・何か、心理的な能力・・・って意味がちょっと・・・」


 食蜂「今キリトさんとアスナさんが思ってる事がわかったりする能力よぉ」


 キリト・アスナ「「え。え!?」」 


 蜜蟻「私も同類の能力よお。ちなみに操祈さんはあリモコンを使わないとダメだからあ、今は見えてないわよお」


 アスナ「そ、そっか・・・」ホッ


 キリト「それだけすごいなら・・・第一位ってどんな奴なんだ?」


 上条「まぁ・・・漫画家やってて今さっきアスナに変な質問してた奴がそうだな」


 アスナ「あ、青髪くん、が・・・?」


 キリト「・・・アイツが第一位なのか?」

 吹寄「信じられないかもしれないけど、本当よ。しかも美琴さんと食蜂さんよりも更に上位の能力者なんだから」


 美琴「絶対能力者。誰も辿り着くことの出来ない境地にアイツは踏み込んでいるわ」

 
 上条「能力は・・・まぁ、「完全疾走」って言う肉体を変化させる能力だ」


 キリト「どんな風になんだ?」


 上条「どんな風に、か・・・とにかく全部の身体能力を変える事が出来るからな」


 上条「パワーもスピードも増力させられる・・・所謂「変身」って言えば良いか」


 キリト「変身・・・なんかカッコいいな」


 妖精オティヌス「そうだろう。変身という言葉に秘められたロマンは魅力的だからな」


 アスナ「・・・え、えっと、この子は・・・?」


 上里「上条がお世話してる妖精さんだよ」


 サンドリヨン【元魔神のね】


 妖精オティヌス「困った事があれば何でも聞くといい。先程の詫びを兼ねてやるからな」


 アスナ「・・・あっ///」


 キリト「ア、アスナ。落ち着けよ」アセアセ


 妖精オティヌス「・・・しかし、なんだ?何かお前達二人に近いものを感じるな」


 キリト「え?」


 妖精オティヌス「・・・まぁ、気のせいだろう。私の名前はオティヌスだ」

 吹寄「私も名前、言っておきましょうか。吹寄制理、学級委員長をしてるわ」


 サンドリヨン【サンドリヨンよ。意味は灰かぶり姫、つまり別名でシンデレラ】


 蜜蟻「蜜蟻愛愉よお」


 アスナ「よろしくね。吹寄さん、サンドリヨンさん、蜜蟻さん」


 五和「あ、え、えっと、五和です。よろしくお願いします」ペコリ


 五和「よろしければ・・・」スッ


 キリト「・・・え?あ、あぁ・・・(おしぼり?)」


 アリサ「鳴護アリサです。もしかしたら知ってるかもしれないけど・・・」クスッ


 アスナ「・・・え!?め、鳴護アリサって・・・」


 トール「ご存知、学園都市の歌姫ARISE様だぞ」


 アスナ「やっぱり!あ、し、色紙が無い・・・」ガーンッ


 アスナ「ご、ごめんなさい。普通の紙に・・・サインください!」


 アリサ「うん、いいよ」ニコリ

 ―サラサラ

 アリサ「はい。一応アスナさんの漢字はこれで大丈夫かな?」


 アスナ「あ、ありがとうございます!//あ、あと、握手も・・・//」


 アリサ「もちろん♪」ニコリ


 アスナ「わぁ~~っ///やったぁ・・・///」


 キリト「(アスナってミーハーだったっけ・・・?)」


 ―ブーーーンッ

 キリト「ん?・・・えっ?」


 ザビーゼクター「」ブーンッ


 キリト「・・・」

 キリト「ハチの・・・ロボットか?」


 蜜蟻「あらあ、また寂しくなったのお?」


 ザビーゼクター「」ブーンッ


 蜜蟻「もう。・・・仕方ない子ねえ」クスッ、ナデナデ


 キリト「蜜蟻・・・それ、お前のものなのか?」


 蜜蟻「そうよお。この子はザビーゼクターって言ってえ・・・」


 蜜蟻「サンドリヨンさんが所属してる「アイテム」って言う治安組織に居るテレスティーナさんが創ったのよねえ?」


 サンドリヨン【ええ。彼女は学園都市で研究を続けてきてたから、かなり凄腕なのよ】


 キリト「そうなのか・・・」


 ―キーンコーンカーンコーン

 小萌「はーい!授業始めますよー!」


 キリト「・・・後で、見させてもらっていいか?」


 蜜蟻「構わないわよお」 





 -常盤台中学-

 詩乃@常盤台中学制服「・・・や、やっぱりちょっとスカートが短い様な・・・/」


 詩乃「階段登ってる時に下から見えないかしら・・・//」


 小牧「詩乃さん。学校内の探索ですか?」


 詩乃「あっ、牧上さん」


 詩乃「ええ。色々と覚えておいた方がいいかと思って」


 小牧「そうですか。確かにそうした方がいいですよね、迷ったら大変でしょうから」アハハッ


 詩乃「ええ」クスッ


 小牧「制服、似合ってますね。可愛いですよ」ニコリ

 詩乃「あ、ありがとう・・・でも・・・」


 小牧「どうしました?」


 詩乃「ちょ、ちょっとスカートが短くて・・・//」

 
 小牧「あー、それですかー・・・」


 小牧「まぁ、慣れてください。もしダメってなればスパッツを下に履いてもOKですから」


 詩乃「そ、そう・・・」


 小牧「短パンだって履いてた先輩も居たんですよ。御坂美琴さんって人が」


 詩乃「御坂美琴・・・あの超能力者の?」


 小牧「そうです。突然飛び級すると言った食蜂さんの後を追って普通の高校へ入学して先生達を困惑させたの御坂先輩です」


 詩乃「飛び級出来る程頭はよかったのね・・・」


 小牧「そりゃまあ、ここの学力は他とは比べものになりませんよ」


 詩乃「ふーん・・・」


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「ふぅ~・・・」


 詩乃「?!」ギョッ


 小牧「あ、黒子さん。お疲れ様です」


 黒子ッハ「ええ、どうもですの。小牧」


 詩乃「い、今のが・・・能力・・・」


 黒子ッハ「あら?そちらの方は?」


 小牧「外から学校体験で来た朝田詩乃さんですよ。学校内の探索をしていたそうです」


 詩乃「は、初めまして。朝田詩乃です・・・」


 黒子ッハ「こちらこそお初目にお目にかかりますの。白井黒子ですわ」


 小牧「じゃあ、今度は私が巡回する番だね。行ってきまーす」


 黒子ッハ「行ってらっしゃいませ。・・・さて」


 詩乃「・・・」ペタペタ


 黒子ッハ「・・・。・・・あ、あのー、朝田さん?」


 詩乃「あ・・・ご、ごめんなさい!//つ、つい//」アセアセ


 黒子ッハ「い、いえ、外から来たのでしたら興味が湧くのもわかりますので」


 詩乃「・・・そ、それは何かの、その強化服みたいなものなの?」


 黒子ッハ「まぁ、平たく言えばご指摘通りですの。変身して装着しますので」


 詩乃「変身、装着・・・」


 黒子「ええ。これは・・・仮面ライダー、ですの」


 詩乃「仮面ライダー・・・?」


 黒子ッハ「・・・やはり外では世間に知られていませんのね」


 黒子ッハ「基本的に治安維持のために正義の味方として存在している・・・」


 黒子ッハ「・・・いえ、正義の為じゃなく人間の自由のために戦っていますの」


 詩乃「そんな・・・人が居るのね・・・」


 黒子ッハ「ちなみに小牧もそうですの。剣を武器に戦うサソリのライダーでしたわ」


 詩乃「へぇ、小牧さんも・・・」


 黒子ッハ「他にもまだまだ沢山居ますわ」


 黒子ッハ「私と小牧の様に学園都市で顔を知られている公安のライダーと知られていないライダーの2パターンありましてよ」


 詩乃「・・・顔を知られてはダメな理由があるの?」


 黒子ッハ「それは人それぞれですし。家まで押しかけてきたら堪ったものじゃないと思いますの」


 詩乃「あぁ、そう言う事ね・・・」


 黒子ッハ「ライダーも人でありますの。それぞれ個性もありますから、ね」


 黒子ッハ「私や「アイテム」はまぁ、割とオープンですけど」


 詩乃「アイテム?・・・何、それは?」


 黒子ッハ「治安組織ですの。大半をライダーで結成されていて、毎日学園都市のために頑張っていますのよ」


 詩乃「治安組織・・・か」

 
 猟虎「あっ・・・」

 
 詩乃「ん?」クルッ


 黒子ッハ「あら」


 猟虎@常盤台中学制服「ど、どどど、どど、どうも・・・」


 黒子ッハ「弓箭さん」


 詩乃「・・・」ジーッ


 猟虎「・・・え、えっと、あ、あああ、ああ、あの・・・」

 ―たゆん たゆんっ

 詩乃「(お、大き過ぎでしょ・・・)」


 猟虎「そそそ、そそ、そそ、そちらの方は・・・?」ヒシッ


 黒子ッハ「弓箭さん・・・柱の陰に隠れなくても大丈夫ですの」タラー


 猟虎「あぅ・・・」


 詩乃「・・・彼女、人間不信とかなの?」ヒソ


 黒子ッハ「いえいえただ人見知りが激しいだけですの」


 詩乃「・・・それだけ?」


 『オツカーレ』

 黒子「朝田さん。こちらの弓箭猟虎さんは漫画家さんなのでしてよ」


 詩乃「え?漫画家?」


 猟虎「・・・は、はは、はい」モジモジ


 黒子「とても面白いですので学園都市でも人気が高く、素晴らしい評価もあるのですわ」


 詩乃「へぇ・・・」


 黒子「朝田さんは漫画を読んだりは?」


 詩乃「・・・そうね。漫画はあまり・・・ゲームならあるのだけど」


 詩乃「・・・今度、読ませてもらってもいいかしら?」ニコリ


 猟虎「!・・・は、は、はは、はいっ」

 詩乃「よろしくね、猟虎さん」


 猟虎「こここ、こちこ、こちら、こそ・・・///」


 黒子「(あら、意外と猟虎さんが受け入れましたわね・・・私でさえ3日くらいは掛かりましたのに)」


 猟虎「で、では、わわわ、わわた、わたくしはこれで失礼しましゅ///」トタタタッ


 詩乃「・・・漫画家と知り合いになれるとは思わなかったわね」


 黒子「学園都市はアメリカ合衆国に似て自由な街ですし、もっとユニークな人が居ると思いますわ」


 詩乃「そう・・・まぁ、期待しておくわ」


 黒子「ええ。・・・朝田さんはどこのクラスになりましたの?」


 詩乃「小牧さんと同じ学年のクラスよ」


 詩乃「流石に3年生だと勉強する範囲が広すぎて無理だから・・・」クスッ


 黒子「なるほどですの」


 黒子「朝田さんこの後の授業は?」

 
 詩乃「あぁ、次は続きからになるから学校内を見てきていいって言われたの」


 黒子「そうでしたか」


 黒子「では、私が学舎の園をご案内いたしましょうか?」


 詩乃「え?・・・白井さんの方の授業はいいの?」


 黒子「ええ。成績の方はカバー出来ていますから、テストさえ悪くなければ問題ありませんわ」

 
 詩乃「(そう言う問題、なの・・・?)」


 黒子「そう言う訳ですので、どうしましょう?」


 詩乃「・・・じゃあ、お願いしていいかしら」


 黒子「かしこまりましたの」ニコリ


 黒子「とりあえず・・・能力に興味はお有りですの?」


 詩乃「まぁ・・・」


 黒子「では・・・手をお握りくださいな」スッ


 詩乃「?」

 ―ニギッ
 ―ヒュンッ

 -ケーキ屋-

 黒子「着きましたの」


 詩乃「・・・」ポカーン


 黒子「どうでしたか?これが能力でしてよ」クスッ


 詩乃「何て言うか・・・似てた・・・」


 黒子「似てた・・・?」


 詩乃「ゲームでやったみたいに・・・」


 黒子「・・・はぁ・・・」 


 黒子「・・・まぁ、ではこちらでお茶でもしましょう」


 詩乃「あ、ええ・・・」



 黒子「お好きなものをお選びくださいな」

 
 詩乃「・・・。・・・」


 詩乃「・・・こ・・・これ・・・何か、新手の詐欺とかじゃ」


 黒子「え?」キョトン


 詩乃「ケーキ一つの値段が、4桁、5桁っ!?」


 黒子「・・・(あ。金銭感覚の違いがあるのでしたね、一般人の方にとっては)」


 詩乃「どれも最低、万とか普通に考えてありえないでしょ・・・」


 黒子「ご心配なく。私がお支払いいたしますので」


 詩乃「え?えっ!?い、いやいや、そんな」


 黒子「お茶をお誘いしてお支払いをするのが学舎の園での暗黙のルールでしてよ(ありませんけど)」


 黒子「ですから、朝田さんはご心配をおかけしなくていいのですわ」


 詩乃「・・・。・・・ほ、本当にいいの?」


 黒子「ええ、ここは淑女として二言は有りませんわ」
 

 詩乃「・・・じゃ、じゃあ」


 黒子「・・・」ニコリ

 詩乃「・・・いただきます」


 黒子「どうぞ」


 黒子「(一番お安いショートケーキを選びましたね)」


 詩乃「・・・」パクリ


 詩乃「・・・!//」パァァア
 

 詩乃「何これ・・・今まで食べた中で一番美味しい・・・!//」


 詩乃「頬が落ちそうなくらい・・・//」


 黒子「それは何よりですわ」ニコリ


 詩乃「これは値段するだけはあるわ・・・」

 
 黒子「ちなみに最高額のケーキは・・・」


 黒子「9億610万のイチゴショートケーキでしてよ」


 詩乃「・・・。・・・。・・・。・・・。・・・え?」


 黒子「はい」


 詩乃「ごめんなさい・・・もう一度、言ってもらえる?」


 黒子「9億610万円ですの」


 黒子「特大いちごと言われる美人姫、高千穂ブランドの生クリームを使ったホイップクリーム、普通のスポンジケーキを使いまして作られる            イチゴショートケーキですの」


 詩乃「自費でオンラインゲームの会社立ち上げられそう・・・」


 黒子「あ、そのゲーム会社の社長がご自身で考えてこのケーキ店に作るのをお願いしたそうですわ」


 詩乃「その前に買う人が居るって居るの?」


 黒子「そのケーキを作るのに学園都市で有名なお菓子を作っている会社の天井菓子株式会社をバックに作ったので・・・」


 黒子「どこかのお金を持て余している方々がお買い上げなさっているそうですわ


 詩乃「サラブレッドが5、6頭は買えそうな価格ね」


 黒子「2016年に落札されたセレクトセールが4頭分ですわ」

 シグナルマッハ「」パラパパッ


 詩乃「これが変身するために必要なアイテムなのね」


 黒子「ええ。そのシグナルマッハの他にも5種類、力を貸してくださるのでしてよ」


 詩乃「つまり・・・意思を持ってるの?」


 黒子「ええ。最初の内は自分が持っている能力の動作を繰り返してしまう癖があって扱うのに苦労しましたわ」


 黒子「シグナルマガールは左折を繰り返し元の位置に戻ってしまい、シグナルトマーレはすぐに緊急停止をしてしまうんですの」
 

 詩乃「なるほどね・・・」


 ―カランカラン

 <いらっしゃいませ


 婚后「あら、白井さんではありませんの」


 黒子「婚后さん。ごきげんようですわ」ペコリ


 婚后「ごきげんよう」ペコリ


 詩乃「(へぇ、流石お嬢様なだけあるわね。綺麗な挨拶だわ)」


 婚后「そちらの方は・・・?」


 黒子「朝田詩乃さんですの。外から学校体験で常盤台にお越しになりましたのよ」


 詩乃「初めまして。婚后さん、で良いのかな?」


 婚后「ええ、如何にも常盤台の婚后光子でしてよ」フフンッ


 詩乃「そ、そう・・・」


 婚后「覚えていて損はありませんことよ。何せ、今では常盤台の最高上位の第二位として君臨しているのですから」


 婚后「おーほっほっほっ!」


 詩乃「(こんな笑い方する人、ホントに居るんだ)」


 黒子「ちなみに一位は私ですの。小牧は五位ですわ」


 詩乃「あ、そうなんだ」


 黒子「2ヶ月前まではお姉様・・・いえ、御坂美琴お姉様と食蜂操祈、そして帆風潤子先輩が上位に居ましたけど・・・」


 詩乃「飛び級したって話は聞いたわ」

 
 婚后「まぁ、あのお二人はもう次元が何と言いましょうか・・・」

  
 黒子「常識のレベルで考えてはいけませんの」


 詩乃「(どんな感じなんだろ・・・逆に気になってきた)」


 婚后「これからは私どもが後輩を引っ張っていく時代ですわ」


 婚后「私はお二人と同じ学年ですから、とんでもないプレッシャーを感じますし・・・」


 詩乃「大変ね・・・ところで、飛び級した理由は何かあるの?」


 詩乃「小牧さんからは突然するって言ったって聞いたけど」


 黒子「恋人の方のためですわ。全く・・・なりふり構わずしないでほしいものでしたの」フンスッ


 詩乃「こ、恋人のために・・・有名な高校とかを無視して普通の高校に入学したの?」


 婚后「お二人はそう言うことにはこだわらない人ですから」


 詩乃「ふーん・・・(どこの高校なのかしら・・・)」


 婚后「ですけど・・・羨まし・・・オホンッ!」


 婚后「けしからないことですわね。恋は盲点と言いますが、先生方を困らせてまで入学するなんて」


 黒子「・・・あっ。赤影様ですわ」


 婚后「えっ!?//」バッ!




 赤影(アウレオルス) シュタタタッ! バッ! 




 婚后「あ、赤影様ぁ・・・♥///」ウットリ


 詩乃「?。・・・今、何か通った?」


 黒子「忍者ですの」ズズーッ


 詩乃「・・・忍者・・・」


 婚后「ご、ごめんなさいませ!//少し野暮用を思い出しましたわ!///」アセアセ


 婚后「失礼しますの~~!///」

 ―カランカラーンッ
 
 詩乃「あ、え・・・行っちゃった」


 黒子「恋はいつでもハリケーン・・・ですわね」

 
 詩乃「何それ」


 黒子「・・・さぁ?ただ、恋に焦がれまくっているのですわ。彼女は」


 黒子「ちょっと妬いてしまいますわ」クスッ


 詩乃「・・・そう」

 詩乃「・・・えっと、話逸れるけど赤影って言う、忍者?は何者なの?」


 黒子「公安のライダーと同じような存在ですわ。他にも宇宙刑事に宇宙海賊が居ますの」


 黒子「果てはプリキュアと言う、女性だけが変身すると言われている方々が多数いますわ」


 詩乃「・・・ああ、パティシエとか魔法つかいとかプリンセスがいるアレのこと?」

  
 黒子「ええ。よくご存知でいらっしゃいますわね?」


 詩乃「いや、あれってテレビアニメの存在じゃ・・・」


 黒子「いいえ。こちらでは実在していしますの」


 黒子「噂では常盤台の生徒の中に居るみたいですわ」


 詩乃「・・・そ、そうなの」


 黒子「詩乃さんはプリキュアにご興味がありまして?」


 詩乃「・・・ま、まあ、うん・・・再放送で見ていたのはプリンセスプリキュアだったかな」


 黒子「そうですの。確かに女の子はお姫様に憧れますものね」


 詩乃「・・・けど、仮面ライダーも興味があるわ」


 黒子「あら、そうでしたか。ちなみに婚后さんは公安のライダーでしてよ」


 黒子「弓箭さんもお話しした「アイテム」所属のライダーですわ」


 詩乃「そうなんだ。意外ね・・・」


 黒子「「アイテム」は中々多文化な集まりですから」


 黒子「普段は遊園地で働いておりますから、いつでもお会いできますわよ」


 詩乃「それなら是非会いに行ってみるね」


 黒子「ええ。場所を教えいたしましょうか」

    
 詩乃「そうね。お願いするわ」

 -幻夢コーポレーション学園都市社-



 遼太郎@スーツ「幻夢コーポレーションかぁ・・・」 
 
 
 遼太郎「輸入商社の会社員が何でゲーム会社とお菓子会社へ出張になったのか謎だが・・・」



 遼太郎「給料は弾むって言ってたし頑張ってみるか!」

 
 遼太郎「おっしゃ!行くぜ!」


 
 -社長室-

 「こちらが社長室です」

 
 遼太郎「(まさか所属部署の挨拶じゃなくていきなり社長と面会かよ・・・)」ダラダラ

 
 遼太郎「(服装大丈夫だよな?)」

 ―コンコンッ

 <入りたまえ

 
 遼太郎「し・・・失礼します!」


 遼太郎「ほ、本日よりこちらの幻夢コーポレーション学園都市社に勤務することになりました・・・」


 遼太郎「壷井遼太郎です!よろしくお願いします!」


 「よろしく頼むよ。私は・・・この幻夢コーポレーション学園都市社の社長であり・・・」


   
 「神の中の神・・・最高神の・・・」



 黎斗「壇黎斗神だ」



 遼太郎「・・・。・・・お、あ。はい。・・・よろしくお願いします」


 遼太郎「(え?・・・え?なんだ?この人・・・今、とんでもない発言したような・・・)」


 黎斗「君がこれから所属するのは・・・私の秘書だ」


 遼太郎「・・・え?秘書?・・・秘書!?はい!?俺が!?・・・ですか?」


 黎斗「その通り」


 黎斗「神の秘書だ・・・光栄に思うと良い」


 黎斗「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」


 遼太郎「(・・・出張断ればよかった)」

 黎斗「さて・・・では早速だが・・・壷井君」


 遼太郎「あ、あぁ、はい?」


 黎斗「君はゲームにどれほど詳しいかのかな?」


 遼太郎「え?えぇ、あぁ・・・そうですね・・・」


 遼太郎「まぁ・・・。・・・。・・・オンラインゲームならそこそこ・・・」


 黎斗「なるほど。オンラインゲームか・・・」


 黎斗「時に協力し、時に競い合い、そして裏切ったりもする・・・」


 黎斗「まさに弱肉強食と言って良いものと思わないかい?」ニヤリ


 遼太郎「い、いやぁ・・・俺はそんな物騒な事はしたくないですよ」


 遼太郎「難易度がすっげぇ高いクエストを協力プレーで攻略して、喜び合うのが一番だと・・・思いますから」


 黎斗「・・・そうかね。まぁ君がそう思っているのであれば、それで良い」


 黎斗「さて・・・実はこの天!才!である最高神の私が新たに作り上げたゲーム・・・」


 画面『http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira156372.jpg


 遼太郎「仮面ライダー、バトライド・ウォー・・・オンライン?」


 黎斗「このテストプレイを・・・試してもらおうと思っていてね」


 遼太郎「は、はぁ・・・俺で大丈夫なんですか?」


 黎斗「もちろんだとも。このゲームは初心者でも最高に楽しめる・・・」


 黎斗「更に上級者となれば最高の夢と冒険を与えられ、満たすことが出来る・・・!」


 黎斗「まさに神作なのだぁああ!あぁぁ・・・自分の才能が恐ろしい程素晴らしい・・・!」


 遼太郎「(病院行った方がいいんじゃないすかね)」


 黎斗「無論。サポーターは付けよう」


 遼太郎「あ、それはありがたいです。・・・ちなみにどんな人ですか?」


 黎斗「この学園都市で・・・最強のゲーマーだ」


 遼太郎「(キリトみたいに年中ゲームに没頭してるやつかな、こりゃ・・・)」

 ―コンコンッ


 黎斗「来たようだね。入ってくれたまえ」

 
 ―ガチャッ

 芳川「失礼します」


 遼太郎「(ぉおおおおおおおおおお!!)」


 黎斗「彼女が学園都市で最強のゲーマーと呼ばれている、芳川桔梗だ」


 芳川「芳川です、よろしくお願いしますね」


 遼太郎「いやいやいやこちらの方こそ」キリッ


 遼太郎「まさかこんな美人な女性だったとは・・・」


 芳川「あら。そう褒められるのは悪くないわね」クスッ


 芳川「これでも二児の母だけど、まだまだやっていけそうだわ」


 遼太郎「あ、ご結婚されてるんですか・・・」


 芳川「いえ。してはいないわ」


 遼太郎「え?・・・あ、そ、そうですか・・・(結婚してないのに二児の母・・・)」


 遼太郎「(こりゃシングルマザーの複雑な家庭環境って奴だな。聞かないでおくのが一番だ)」


 芳川「それでテストプレイを一緒に受けるのね?」


 遼太郎「あ、はい。そうです」


 芳川「そう。じゃあ、壇社長」


 黎斗「ふむ。準備としよう・・・」


 黎斗「神の恵みだぁあ・・・ありがたく受け取りたまえ」


 遼太郎「(こう言うテンション無い時が無いもんかな)」


 

 黎斗「さて快適なゲーム環境へ整えた」


 遼太郎「(って、ただソファに座ってテレビ画面に向いてるだけだぞ・・・)」


 遼太郎「(・・・でもテレビはデケぇしソファの座り心地も良いな。しかも芳川さんが隣ってのが最高だな)」ニヤニヤ


 芳川「協力プレーで頑張りましょう。壷井さん」クスッ


 遼太郎「はーい」

 黎斗「それでは・・・始めよう。最高のゲームのスタートだぁあああ!」


 遼太郎「(うるさい・・・)」



 遼太郎@VRゴーグル「えっと・・・このVRゴーグルを起動させて・・・」

 ―キュィィイインッ

 遼太郎「お、おぉぉ・・・(画面がとんでもなくクリアだな・・・まぁ、けど・・・)」


 遼太郎「(アレには負ける・・・か)」


 
 遼太郎「・・・ん?ここは・・・街か?」


 芳川「ええ、学園都市の第七学区が再現されているの」


 遼太郎「へぇ・・・それで、このゲームはどんなやつなんですか?」


 芳川「迫り来る怪人を倒しまくるゲームよ」


 遼太郎「怪人?・・・あのテレビに出てくる化け物みたいな」


 芳川「そうよ。そいつらを倒していきながら、このゲームの世界を過ごしていけるの」


 芳川「朝から夜までの時間帯に合わせて時間が進んで、色々なクエストやイベントが楽しめるわよ」


 芳川「今はチュートリアルだから難易度は一番低くしているわ」


 遼太郎「そりゃありがたい」


 芳川「それから2つモードあって・・・1つはライドプレイモード」


 芳川「これは自分自身が仮面ライダーに変身して戦えるわ」


 遼太郎「仮面ライダー?・・・あ、あー、なんとなーくテレビで見た記憶が・・・」


 芳川「そしてタッグライドプレイ」


 芳川「こっちは仮面ライダーと自分自身が協力してプレイ出来るモードよ」


 芳川「オンラインで協力する人とでもどちらかがライダーになって一緒に戦えるわ」


 芳川「オフラインでも使用することが出来るから独り身でも楽しめるわよ」


 遼太郎「ほーん・・・そりゃ便利だな」


 遼太郎「ライドプレイモードもオフラインで使えるんですか?」


 芳川「ええ。もちろん」


 芳川「ライドプレイモードでは変身せずにそのライダーの武器を使って戦うことが出来るわ」


 芳川「縛りプレイとかで変身せずに攻略、なんてことも出来るの」


 芳川「以上で説明は終わるわね」


 遼太郎「はい、了解です」

 芳川「さて・・・まずは歩いてみましょうか」


 遼太郎「・・・ん?どう・・・あ、歩いた・・・」


 芳川「これは脳が現実でも同じように人体に命令している構造を利用しているからコントロールは自分自身になるのよ」


 遼太郎「へぇ。コントロールは要らないのか(仮想世界へ行かないSAOみたいだな)」


 芳川「NPCに話しかければ普通に会話が出来るわ」

 
 芳川「何か事件が起きそうな事を聞き込んでみましょう」


 遼太郎「はいっ」


 芳川「例えばひったくりとか軽犯罪を聞くと助けに来るライダーがいるわ」


 芳川「公安の仮面ライダーで青いのと白いのとか」


 遼太郎「そのライダーはNPCですか?」


 芳川「そう。声は本人が収録してくれているからファンには堪らないくらい嬉しいはずよ」クスッ


 芳川「ちなみにオープンワールドで、バイクはもちろん電車や車での自由移動が出来る、それも醍醐味であるわ」

 
 遼太郎「オープンワールドなのか。これまたすごい」


 芳川「私もこのゲームの開発にこだわって作らせてもらったわ」


 遼太郎「え?芳川さんが?」

 
 芳川「これでも研究者だから開発は出来るのよ」クスッ


 芳川「真剣に楽しんでもらえるよう、全力で力を注いだわ」


 遼太郎「それはとてもお疲れ様です」


 芳川「ありがとう」クスッ


 芳川「さて・・・あの話し合ってる少年少女に聞き込みをしてみましょうか」


 遼太郎「わかりました」

 「それで、そこの工場内に入ったら変な物音がして・・・」


 芳川「物音?」


 遼太郎「どんな?」


 「ゴォォォ・・・って唸り声に聞こえてたよ」


 「風紀委員の人が来てくれて捜索してくれたけど・・・何も無かったみたいだった」


 芳川「そう・・・ありがとう。お話聞かせてくれて」


 「ううん。「ライダーズ」の人ならちゃんと話しておかないといけないから」


 

 遼太郎「芳川さん。「ライダーズ」ってのは?」


 芳川「今画面に説明が表示されてるわ」


 遼太郎「あ、ホントだ。えっと・・・」


 遼太郎「学園都市に創立された公安組織。風紀委員や警備員と同じ学園都市の治安を守っている」


 遼太郎「街で暴れる怪人から人々を守るのが第一原則であり、ライダーと共に人類の自由と平和を守るのが使命となっている」


 遼太郎「なるほど」


 芳川「基本的にはこっちを攻撃しては来ないだろうけど、怪しい動きはしないようにね」


 芳川「倒されたらゲームオーバーよ」

 
 遼太郎「そりゃそうでしょ」


 ―ドガァアアアアアアンッ!

 遼太郎「おおおぉおおお!?何だ何だ!?」


 芳川「・・・あそこね!銀行がある場所だから・・・強盗だわ!」


 遼太郎「銀行強盗かよ!?怪人じゃないくて!?」


 芳川「この街では時たまあるのよ。武装無能力集団って言うヤンキーがよくやってるわ」


 遼太郎「・・・リアルでも?」


 芳川「まぁ」


 遼太郎「何か急に身の危険を感じてきたんですが・・・」


 芳川「最近はライダーが居るってわかってるから頻繁にはないわよ?」


 遼太郎「頻繁じゃなくても遭遇したらイヤでしょうに!」


 芳川「はいはい。じゃあ、行くわよ」


 遼太郎「あぁ、何かゲームなのに恐くなってきた・・・」

 <オラ!さっさと詰め込んで行くぞォ!
 <これで遊んで暮らせるな!
 <計画性がありゃな。そっちも早く持って来いよ!


 芳川「派手にやってるわね」


 遼太郎「怪我人とか大丈夫なのか・・・」


 芳川「救助するのも大事な事よ。・・・あら、来てくれたわよ」


 遼太郎「え?」


 ―ファンファンファンファンッ!
 ―キキィイッ!

 G3-X(麦野)「銃を捨てろ。手を上げな!」


 G4(滝壺)「大人しく捕まって」


 <くそ!来やがったぞ!
 <目にもの見せてやれ!

 
 遼太郎「あれが・・・仮面ライダーか?」


 芳川「VRゴーグルにあるボタンを押してスキャンしてみればデータが見れるわ」


 遼太郎「・・・お、出た。G3-X、変身者は麦野沈利・・・治安維持組織「アイテム」のリーダー」


 遼太郎「・・・これ全部見ないとダメですか?」


 芳川「後でいくらでも見れるわ」


 遼太郎「じゃあ次だ。仮面ライダーG4。変身者、滝壺理后。パワータイプ型で火力と力技を得意とする」




 『バード』
 『マグマ』
 『コックローチ』

 バードドーパント「お前らを倒せば俺らの未来は安泰するからよ」


 マグマドーパント「大人しく消えてくれやぁぁ!!」


 マグマドーパントが放ってきた火球をG3-Xは「原始崩し」でG4はスコーピオンで撃ち落とす。

 G4(滝壺)「対怪人法」


 G4(滝壺)「第一条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる」


 G4(滝壺)「第二条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、相手が怪人と認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる」


 G4(滝壺)「補足、場合によってはデリートすることも許される」


 G4(滝壺)「第四条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、人間の生命を最優先とし、これを顧みないあらゆる命令を排除することができる」


 G4(滝壺)「第五条、人間の信じる心を利用し、悪のために操る怪人と認めた場合、自らの判断で処罰することができる」


 G4(滝壺)「「第六条、子どもの夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い」


 G4(滝壺)「「第九条、仮面ライダーG4及びG3-X、G3は、あらゆる人々の平和を破壊する者を、自らの判断で倒すことができる」

 G3-X(麦野)「何度でも過ちを繰り返すなら、しっかりオシオキしないといけないわね」


 G3-X(麦野)「覚悟しなさいよっ!」


 G3-Xは無数の淡い緑色に光る球体を浮かばせると、全て同時にビームを放った。
 3体の怪人を巻き込んでビームが着弾した地点から大爆発を起こす。


 遼太郎「・・・半端ねぇ」


 芳川「あれがこの学園都市序列第四位の超能力者、麦野さんの能力「原始崩し」よ」


 芳川「ああ、わかると思うけどあの子女の子だから」


 遼太郎「あ、はい。声でわかりますとも」


 芳川「リアルでもあれくらいだけど、少し再現が足りないかしらね」

 
 遼太郎「えぇ・・・」


 芳川「あ、終わったみたいね」


 遼太郎「え?・・・ホントだもう終わってた・・・」


 

 G3-X(麦野)「状況終了」


 G4(滝壺)「やったね」


 G3-X(麦野)「ええっ」




 G3-X(麦野)「ったく、懲りも懲りずに・・・」


 芳川「麦野さん」


 G3-X(麦野)「ん?・・・あぁ、「ライダーズ」?新人かしら?」


 芳川「ええ。応援を呼んだから、もうすぐ警備員や風紀委員が来ると思うわ」


 G4(滝壺)「そっか。ありがとう」


 ―プシューーッ

 麦野-X「ぷはっ」


 滝壺4「ふぅ・・・」


 遼太郎「(えぇぇええっ!?めちゃくちゃ美人じゃねぇかよ!?)」

 麦野-X「・・・何?何か私の顔に付いてる?」スリスリ


 遼太郎「あ、いや、その。あ、握手してください」


 麦野-X「あぁ。はい」ニギッ


 遼太郎「てっきりどんな怖い人かと思ったら・・・」


 遼太郎「二人とも超絶美人でびっくりしましたよ」ハハハッ


 麦野-X「そう。まぁ、初見ならそう思うわよね」


 滝壺4「ありがとう」


 遼太郎「普段からこうして、悪党退治に励んでるですか?」


 滝壺4「そんなところ」


 麦野-X「初期の頃は報酬だけ貰えばよかったって思ってたけど」

 
 麦野-X「今は・・・ま、悪くないにゃーん」


 遼太郎「(にゃ、にゃーんって・・・)」


 滝壺4「普段は遊園地でアルバイトしてるよ」

 
 遼太郎「あ、遊園地のアルバイトを・・・」


 麦野-X「「アイテム」の私達は専ら出動要請があって大変よ」


 遼太郎「そりゃ、お疲れさんです」


 麦野-X「どーも。・・・さて、警備員達も来たことだし帰りますか」


 滝壺4「うん。・・・二人はこれからどうするの?」


 遼太郎「え?あー、いや、特には何も」


 滝壺4「よかったら「アイテム」のアジトに案内してあげようか?」


 『はいorいいえ』


 遼太郎「あ、コマンド選択もあるのか」


 芳川「これによってストーリへの変化はあまり無いけど、好感度とかに関わりが出てくるわ」


 遼太郎「なるほど。・・・じゃあ、行きます」


 滝壺4「うん。わかった」


 麦野-X「迷惑かけないよう頼むわよ」


 遼太郎「はい」

 ―キューン・・・

 遼太郎「・・・あっ。あれ?」


 黎斗「テストプレイはここまでだ。いかがだったかな?」


 遼太郎「よっと・・・」スポッ


 芳川「ふぅ・・・」スポッ


 遼太郎「すごかったな。こりゃ爆売れ間違いなしですよ」


 遼太郎「神を自称するだけありますね・・・正直嘗めてました。すんません」


 黎斗「気にすることはないさ。これまでも何度か言われてきたことなのだからね」


 黎斗「そしてそう言ってきた、この私と言う神を侮辱した者達に私の才能を目に焼き付けさせ屈服させてきた」


 遼太郎「(この人絶対危ない人だ。やばい、どうしよ)」ダラー


 芳川「テストプレイが終わったなら私は行くわね」


 黎斗「ああ。ご苦労だったよ、芳川桔梗」


 遼太郎「あ、もう行くんですか?」


 芳川「ちょっとうちの子達から呼び出しがあって・・・壷井さん楽しめたかしら?」


 遼太郎「はい。それ以外の言葉が無いですよ」


 芳川「それならよかったわ。じゃあ、また会えたらよろしくね」


 遼太郎「はい!もちろんです」


 芳川「そう。ありがとう」クスッ

 ―ガチャッ パタン

 遼太郎「・・・(綺麗な人だったなー、芳川さん)」


 黎斗「このバトライド・ウォー オンラインは先程のテストプレイに不具合な点が一切無ければ本日より量産化、そして予約開始とし」


 黎斗「この学園都市に神の恵みとして与えられるのだぁぁあっ!!ぶぁーはははははっ!!ははぁっ!」


 遼太郎「あ、はい」


 黎斗「ふっ・・・そう恐縮することはない」


 黎斗「君も今から我がゲームの神話の仲間入りをするのだからなぁ・・・これからの働きに期待してるぞ?」


 黎斗「ヴェハハハハハハハハハハハ!」


 遼太郎「・・・ども」


 黎斗「あぁ、そうだ。プロトデータが欲しいのでまた別の業務に付き合ってもらうよ」


 遼太郎「あ、はい。わかりました」


 遼太郎「(・・・一週間以内に胃炎にならないようにしないと)」

 -とある高校-
 
 ―キーンコーンカーンコーン

 小萌「はぁーい、お昼ご飯の時間ですよー」


 「飯の時間だぁーー!」
 「購買に急げぇーーっ!」
 「特売焼きそばパン誰かキープしておいてーっ!」

 小萌「こらぁ~~!廊下は走っちゃダメなのですよー!」


 
 キリト「ふぅ・・・(能力の実体がどんなのか、何となくはわかった・・・けど、混乱するな)」


 アスナ「」ホーホケキョッ

 
 キリト「・・・アスナ、大丈夫かー?」

 
 アスナ「な、何とか・・・」

 
 食蜂<当麻くん♪今日はどこで食べましょうかぁ?
 
 上条<そうだな・・・
 
 美琴<きょ、今日こそ誰のお弁当が一番か決めてもらうから!
 
 上条<も、もういいだろ・・・
 
 五和<そ、そんなわけには!
 
 サンドリヨン<いかないのよ

 蜜蟻<その通りい~
 
 上条<そんな・・・
 
 アリサ<と、当麻くん。私は普通に食べてもらいたいから、いいよ?
 
 上条<アリサ・・・

 
 美琴・蜜蟻・食蜂<<<むっ・・・ 
 
 
 キリト「・・・あれだけ付き合ってるのによく平気で居られるよな。上条」



 吹寄「今日はまだ軽い方よ」


 姫神「今日で。誰が抜け出せれるか」


 トール「まぁー、いつも通りはぐらかして昼飯食い終えるな」


 姫神「そうだね」クスッ


 キリト「あ、吹寄にトール。・・・あと、姫神さんだっけ?」

 
 姫神「うん。一緒にご飯でも。どうかと思って」

 キリト「・・・あっ!お、俺達弁当持って来てなかったよな」タラー


 アスナ「ふふっ♪私が用意してないと思ってた?」ニコリ


 キリト「あっ・・・俺の分も作ってくれてたのか」


 アスナ「うん。もちろん」スッ

 
 キリト「ありがとな。アスナ」 


 アスナ「美味しいの食べてほしいから」ニコリ


 キリト「アスナ・・・」


 トール「ひゅー。良い感じだなぁー」ニヤニヤ


 アスナ「も、もう・・・//恥ずかしいから・・・//」テレテレ


 姫神「そう言うトール君もそろそろ」


 帆風「トール様♪お弁当、一緒に食べましょう~♪」


 トール「はいよー♪」


 キリト「あの女の子がトールの恋人さんか?」


 アスナ「(すごい髪型・・・)」


 吹寄「ええ、帆風潤子さん。ある一件でトールに惚れて以来恋人になって、最強のカップルでもあるわ」


 吹寄「あの風呂敷を見た限り・・・またゴージャスなお弁当のようね」


 キリト「・・・え?最強のカップル?」


 姫神「そう。帆風さんはこの学校に数少ない大能力者。トール君はものすごく強くて。喧嘩に負けたことがなくて・・・」


 姫神「帆風さんも。戦闘において軍隊で戦術的価値を得られるくらい強いの」


 キリト「あぁ、なるほどな・・・すげぇ」


 姫神「と言うより。そんな人しか居ない」


 吹寄「そうそう」


 アスナ「キリトくん何人分くらい強いのかな?」


 キリト「いやいやそれはゲームの話しで・・・」


 トール「悪い、俺潤子ちゃんと一緒に食べてくっから。じゃっ」


 キリト「あ、ああ・・・ってもう行ったのか」


 吹寄「私達も食べましょう」


 姫神「今日は元春君と別のお弁当だから。少し手抜き・・・」

 キリト「吹寄は普段上条と食べてるのか?」


 吹寄「まぁ、そうね。今日はまぁ・・・ゆっくり食べたいと思ったから」


 姫神「私も。同じ感じ」


 アスナ「え?姫神さんも誰かと付き合ってるの?」


 姫神「うん。さっき青髪君と喧嘩してたにゃーにゃーサングラスの元春君と//」ポッ


 アスナ「え?あー・・・なんだか、意外。土御門君ってワイルドそうな見た目だから、姫神さん苦手かと思った」


 キリト「人は見かけによらずって言うからな」


 キリト「アスナだって閃光のぐほっ!?」


 アスナ「そ、それはゲームでの別名だから!//リアルでは普通の女の子なんだしっ//」


 吹寄・姫神「「?」」


 吹寄「・・・あ、二人ともクラスに馴染めそう?」


 アスナ「え、えっと、うん。クラスの皆良い人だから一週間楽しめそう」


 キリト「そうだな」


 キリト「・・・ネットゲームに詳しそうな奴が居なさそうなのがちょっと寂しいけどな」


 アスナ「もう・・・キリトくんたまにはゲームから離れたら?」ハァー


 キリト「い、いいだろ。好きなんだから」


 吹寄「ゲームねぇ・・・このクラスにそう言ったのが好きって言う子、あんまり居ないわね」


 姫神「ゲームと言えば。今年の始めから建てられた幻夢コーポレーションが新しいゲームを発売するって聞いた」


 キリト「幻夢コーポレーション・・・(クラインの出張先だったな)」


 吹寄「あー・・・あれね・・・」

 キリト「どんなゲームなんだ?」


 アスナ「(あぁ、もう興味持っちゃった・・・)」


 姫神「仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン」


 キリト「仮面ライダー・・・?」


 吹寄「さっき白井さんが変身していたでしょう?」


 アスナ「え、えっと・・・そもそも仮面ライダーって?」


 キリト「一から説明してくれると・・・」


 吹寄「魔術だったり、この町特有の科学技術だったり・・・それを基に変身して常人以上の力を持つ・・・」


 吹寄「人間の自由と平和のために戦ってるヒーローよ」


 アスナ「へぇ・・・格好いいね」


 キリト「そんな奴、この街にはいるのか・・・」


 姫神「今。目の前にいる人も仮面ライダーだよ」


 キリト・アスナ「「・・・え?」」


 吹寄「まぁ・・・そうよ。公安のライダーであるわ」クスッ


 アスナ「吹寄さんが・・・。・・・な、何となく納得・・・」


 キリト「なんか硬そうだし厳しそうだし、分かるな・・・」


 吹寄「褒め言葉として受け取っておくわ」ニコリ


 キリト「」ゾクッ

 
 キリト「(マズイ。地雷踏んだか?)ど、どんな武器とか使うんだ?」


 吹寄「これよ。カイザブレイガンとカイザフォン」コトッ,コトッ


 アスナ「携帯電話?」


 吹寄「ただの携帯電話じゃないわよ?これを使用して変身も出来てガンモードにすれば光弾を撃てるの」


 吹寄「それからこっちのカイザブレイガンは同様にガンモードにもなって剣にもなるわ」


 キリト「剣か。どうやって剣になるんだ?」


 吹寄「このメモリーを射し込めばここから刃が伸びてくるわ」


 キリト「なるほどな。・・・収納性がどうなってるのか気になるな」ジーッ


 キリト「・・・(あ。蜜蟻にあのハチ見せてもらうの忘れてた・・・)」


 姫神「キリト君。剣が好きなの?」


 吹寄「随分興味津々だけど」クスッ


 キリト「え?あ、あぁ、ごめん。まぁ・・・剣には心得が少しあるからな」


 吹寄「と言うと、剣道のこと?」


 キリト「ホントに少しだけ。途中でやめたから・・・」


 アスナ「ゲームでは、キリトくん剣だけあれば楽勝だもんね」クスッ


 吹寄「ふーん・・・」


 姫神「所謂。ゲーマーなんだね」


 キリト「そ、そうとも言うけど・・・」


 キリト「そのおかげで沢山の人を救ったことはあったけどな」


 吹寄「・・・?。どう言うこと?」


 姫神「オンラインゲームで活躍してるの?」


 キリト「え?。・・・あー、まぁSAOではそこそこ有名だし」


 アスナ「そこそこじゃなくて結構有名でしょ」クスッ


 吹寄・姫神「「・・・」」


 吹寄「・・・キリト?」


 キリト「ん?なんだ?」




 吹寄「SAO・・・って、何のこと?」

 キリト「・・・。・・・は、は?」


 アスナ「ふ、吹寄さん。ソード・アート・オンラインの事だよ」


 キリト「そ、そうそう!略称だ、SAOは」

 
 吹寄「そう・・・」


 姫神「有名な何かの商品名?」

  
 アスナ「え・・・」


 キリト「・・・ふ、二人とも、SAOはVRMMORPGのゲームだぞ?」


 キリト「ナーヴギアを、使って仮想空間へ接続して・・・」


 キリト「今はアルヴヘイム・オンライン、ALOっていうゲームに成り代わった・・・」


 吹寄「そんなゲームが外にはあるの?すごいわね・・・」


 姫神「学園都市も少し出し抜かされちゃうね」


 キリト「・・・」


 アスナ「SAOを知らないなんて・・・」


 吹寄「そ、そんなに時代遅れなの?」アセアセ


 キリト「・・・!。もしかして・・・ここでは発売されてないのか・・・?」

 
 姫神「学園都市には毎日情報が常に流されてるから。SAOって言うゲームが発売されたことは・・・」


 吹寄「無いわね。ナーヴギアって言うのも・・・どんな物なのかわからないわ」


 姫神「もしかしたら。規制か何かで発売中止になったって可能性があるかも」
 

 キリト「・・・そうなの、か・・・」


 アスナ「・・・」


 姫神「二人とも・・・大丈夫?」


 キリト「いや・・・よく考えたらこの街は閉鎖的で外から情報を得られなかったことを考えたら・・・」


 キリト「逆もあり得るんだよな・・・」


 吹寄「そうかもしれないわね」


 姫神「うん」

 キリト「・・・(あの事件のことを考えたら、知られないように情報隠蔽でもされたか?いや、でも・・・)」


 キリト「(あの事件は世界中に知られてる筈・・・何でこの国で起きた事件を隠す必要があるんだ・・・)」


 キリト「(外での出来事だからって、割りきった・・・なんてことは・・・)」


 姫神「キリト君。昼休憩後30分だから。食べてから考え事しようよ」


 キリト「・・・あ、ああ。そうだな・・・」パクッ,モグモグッ


 吹寄「アスナさんも、次は理科で移動するから」


 アスナ「う、うん・・・」モグモグッ


 吹寄「・・・(何か、あったのかしら・・・)」





 ―キーンコーンカーンコーン

 小萌「はーい。午後のホームルームを終わりますので皆さん気を付けて帰ってくださいねー」


 「「「「「はーい」」」」」


 キリト「アスナ、指定のホテルに行くか」


 アスナ「うん」


 キリト「じゃあ、また明日」


 アスナ「明日もよろしくね」


 <にゃー
 <バイならやでー
 <またな、二人とも
 <また明日ね

 -第七学区 街中 歩道-
 
 キリト「えっと・・・地図は・・・」ゴソゴソッ

  
 アスナ「・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 アスナ「・・・黙ってたんだけど・・・」


 キリト「・・・な、何だ?」


 アスナ「・・・吹寄さんの胸に目がいってなかった?」ムスッ


 キリト「」ズコーッ


 キリト「い、いってないっての!(確かにデカかったから、つい目がそっちにいきかけてたけど・・・)」


 アスナ「ホントに?」ジトー


 キリト「そ、その、下心的な意味じゃなくてこんなデカイの見たことないって驚いちゃって」


 アスナ「やっぱり見てたんじゃないの!///」ポカポカ


 キリト「痛い痛い!ご、ごめんって!でもアスナだって見てただろ!?」


 アスナ「あ、あれは・・・その・・・//」


 アスナ「・・・直葉ちゃんより大きいって思ったから、つい・・・」

 
 キリト「俺もそんな感じだから・・・ここはお互い様ってことで」


 アスナ「・・・じゃあ、そうする」


 キリト「」ホッ


 アスナ「(それにしても・・・何を食べたらあんなになるのかしら・・・)」


 アスナ「(・・・今度聞いてみようかな・・・)」


 キリト「・・・さてと、あ、あったあった。地図」

 キリト「・・・えーっと・・・ここが・・・あれ?」


 キリト「あ、向きが・・・いや、こうか・・・」


 アスナ「キリトくん」


 キリト「だ、大丈夫大丈夫。あ、今わかった。ここだ・・・あれ?違う・・・?」


 アスナ「迷ったんだよね。今、ここで」


 キリト「・・・」

 
 アスナ「・・・」


 アスナ「も~~~!どうするの!?」
 

 キリト「と、とりあえずシノンに連絡・・・」


 キリト「うわ。バッテリーが・・・」
 

 アスナ「えぇえ~~!?」

 
 
 キリト「ア、アスナの携帯から!」


 
 アスナ「・・・わ、私、ケースの中に入れちゃったままだからホテルだよ・・・」
 

 キリト「・・・」タラー



 上里「・・・あれ?」



 アスナ<うわぁ~~~ん!初日から野宿なんていやだよ~
 
 キリト<バ、バカ言うなよ!?野宿なんて




 上里「キリトくんとアスナさん・・・?」

 
 上里「二人とも、大声で何を叫んでるんだい?」


 キリト「あ・・・か、上里!」


 アスナ「やった!あ、あのね、実は・・・」


 
 
 上里「なるほど。わかった、僕が案内してあげるよ」



 キリト「そうか!ありがとな、上里」


 アスナ「恩に着るね。本当にありがとう!」


 上里「そんな大袈裟だよ」クスッ


 上里「まぁ、今度からは誰かと一緒に帰った方がいいかもしれないね」


 キリト「そうだな」


 上里「この街は安全なところは安全だけど・・・危険な所には絶対に行かないことだよ」


 アスナ「危険な所・・・」


 上里「ああ、例えば路地裏に廃墟。そして夜の学園都市、この街そのものがね」


 上里「能力を手に出来ないと思い込んでいる、ヤンキー集団がウロウロしているんだ」


 アスナ「そうなんだ・・・」


 上里「特にアスナさんは気をつけなよ。きみ程の可愛い子を見逃すわけがない」クスッ


 アスナ「えっ//」


 キリナ「(ナ、ナチュナルに口説いたな・・・)」グヌヌ


 上里「?・・・あぁ、ごめんよキリトくん」クスッ


 キリト「え?」
 

 上里「本当に危険だから真面目に伝えた方がよかったね。少し緊張感が解れてくれると思って、ああ言っただけだよ」


 キリト「あ、ああ・・・そうか」


 アスナ「キリトくんが、どうかしたの?」


 上里「まぁ・・・嫉妬かな」クスッ


 キリト「か、上里っ//」


 アスナ「ふーん・・・」ニヨニヨ

 キリト「な、何だよ//ニヤニヤ笑って・・・//」


 アスナ「ちょっと嬉しいかな、って・・・」クスッ


 キリト「え・・・?」


 アスナ「いつも私ばっかりだし・・・」


 キリト「?。何が・・・?」


 キリト「だって・・・」

 
 キリト「だって?」

 
 アスナ「キリトくん、あっちでもリアルでもヤキモキさせるんだもん・・・」


 キリト「・・・いつ、どこでだ?」


 アスナ「わからないんなら、結構でーすっ」プイッ


 キリト「な、なんだよ・・・」


 上里「(女の子は複雑なんだから、気をつけなよ)」ポンッ、クスッ


 キリト「(・・・あ、ああ・・・)」


 上里「さぁ、行くとしようか」


 アスナ「あ、うんっ」

 キリト「上里も外から来たのか」


 上里「ああ、京都から・・・学園都市に入ってきてね」


 キリト「京都かぁ。行ったこと・・・ないな」


 アスナ「私は何度かあるよ。八つ橋がとっても美味しかった」クスッ


 キリト「そうかぁ・・・アスナ、よかったら今度一緒に行かないか?」


 アスナ「うん、いいよ」ニコリ


 キリト「よしっ」クスッ


 上里「よかったね、キリトくん。おすすめは清水寺か嵐山かな?食べ歩き出来るから」


 キリト「ああ。ありがとう、上里」


 上里「どういたしまして」クスッ 


 上里「・・・二人は恋人同士なのかな?」


 キリト「ま、まぁな」


 アスナ「うん//」コクリ


 上里「なるほど。どこで知り合ったんだい?」


 キリト「・・・え、えっと、ゲーム内で知り合ったんだ。オンラインゲームで」


 アスナ「ソード・アート・オンライン・・・って、知ってるかな?」


 上里「・・・ああ。SAO、だっけ?ゲームの」


 キリト「!。そ、そうそう!上里、知ってるのか」


 上里「ぼくも元は外の住人だったからね。この街では知られてないけど、知っているよ」


 アスナ「そっか・・・(何だか、ホッとしちゃった)」


 上里「・・・となると、きみ達は帰還者だったかな?それになるんだね」


 キリト「ああ。そこでアスナと出会って・・・色々、苦労したな」クスッ


 アスナ「でも、こうしてキリトくんと会えたから・・・」


 アスナ「それはそれでラッキーだったけどね」クスッ


 キリト「そうだな」クスッ


 上里「(話によれば命がけで戦う世界だったようだから、お互いに助け合ったんだろうね)」

  
 上里「・・・よかったね。きっと運命だったんだよ」


 アスナ「運命?」

 上里「生まれた時から出会うことが決まってたんだろうね」


 キリト「そ、そうなのか?」


 アスナ「わぁ、ロマンチックだね・・・//」


 キリト「え?ア、アスナは信じるのか?」タラー


 アスナ「もうキリトくんは夢が無いんだから」プクー


 上里「夢とロマンが無いと人生はつまらないから信じてた方が良いとぼくは思うよ」クスッ


 キリト「そ、そうか・・・」




 上里「着いたよ。あのホテルがそうみたいだ」


 キリト「ありがとな、上里。ホントに助かったよ」


 上里「うん。じゃあ・・・ん?」


 <やめてください!私、行かないといけないからっ
 <いいじゃねぇかよ、遊ぼうぜ
 <楽しすぎて帰れなくなっちまうかもしれねぇけどな。ケハハッ!


 アスナ「あ、あれが・・・話してたヤンキー集団?」


 キリト「みたい、だな・・・と言うより、あの声・・・」



 直葉「あんまりしつこいと警察呼びますよ!」


 「は?警察?・・・あーなるほどね。外から来たのか」


 「なら、尚更放っておけないな。来いよ、一緒に!」グイッ


 直葉「いやっ・・・!」




 キリト「す、直葉!?」 

 上里「知り合いかい?」


 アスナ「キ、キリトくんの妹さんなんだけだど・・・どうして、学園都市に・・・?」


 キリト「助けないと!」タタッ!


 アスナ「あっ!キリトくん!」


 上里「アスナさん。ここで待ってるんだよ?いいね」タタッ!


 アスナ「えぇっ!?」



 キリト「おい!やめろ!」


 「ってぇな!何すんだよ!」


 直葉「お、お兄ちゃん!」


 キリト「俺の妹に触るなっ!」


 「妹?知るか。退け」グイッ


 キリト「っ!このっ・・・!」

 
 ―ポンポンッ

 「あ?」クルッ


 ―バキャッ!
 ―バタンッ
 
 「ごぶっ・・・ぶふっ・・・!」


 「だ、テメっ!?」


 上里「往来のこの場で堂々と何をやってるのかな?」


 上里「自分の考えしかできていない程、きみはKY?というわけかな?」クスクスッ


 「おい・・・嘗めた口してやがるな」


 「俺を怒らせた侘び、どうしてくれんだ?お?」

 ―ボォォォオッ!!


 キリト「!?(て、掌から炎が!?)」


 上里「(発火能力か)」


 「俺の靴でも舐めてくれたら許してやるぞ?」


 上里「生憎、ぼくにそんな趣味は持ち合わせていなくてね」


 上里「そう言うことは・・・友達同士でやりなよ」クスッ

 「死ねやオラァアア!」


 キリト「上里ッ!」


 上里「・・・はぁ」

 ―ザシュッ!

 「ギア゙ァ゙ァ゙アァアアアア!」

 
 キリト「・・・!?」

 
 ―ポタポタ ポタタ・・・

 直葉「うわ・・・」


 上里「あれ?どうしたんだい?」


 「て、てめ゙ぇ・・・くっぞぉ、能力者だったのか・・・!」


 上里「いいや?僕は・・・ただの平凡な高校生だよ」クスッ


 上里「仮面ライダーである以外、はね」ボソッ

 
 「ぐあぅぅ・・・っ!」


 上里「・・・救急車を呼ぼう。キリトくん、と直葉さんだったかな?」


 直葉「・・・あ、は、はい!?」


 上里「怪我は無いかい?」


 直葉「だ、大丈夫です・・・」


 キリト「俺も、大丈夫だ」


 上里「そうかい。・・・あ、救急です。武装能力集団をちょっと怪我させてしまって・・・」


 アスナ「キリトくん!直葉ちゃん!」


 アスナ「大丈夫?!怪我は無い!?」


 キリト「ア、アスナ。大丈夫だから、落ち着けって」



 『アームズ』

 「てめぇ、はぁ・・・ぶっ殺してやらぁ・・・!」ヨロヨロ



 上里「!。皆走れっ!」


 アスナ「え?」


 キリト「ど、どうした?」


 上里「早くっ!」グイッ


 キリト「うぉわっ!?」


 ―ギュゥウゥゥン・・・

 アームズドーパント「八つ裂きにして腸ぶち撒けやるぁあ!」


 アスナ「!?」


 直葉「な、何、あれ!?」


 キリト「な、なんだよ・・・!?」


 上里「あれは・・・怪人だ」


 キリト「怪人・・・(あれが・・・そうのか・・・!)」


 ―ファンファンファンッ!

 枝先「現場到着!・・・って、何で怪人が居るの!?」


 上里「枝先さん。ぼくが少しばかり煽ったのが原因なんだ」


 上里「そのせいで憤慨させてしまって、ガイアメモリを・・・」


 枝先「何でそんなことしたんですか!?」

 
 キリト「か、上里は悪くないんだ!俺と妹を助けようとしてくれたから・・・」


 枝先「え?あ、あー・・・とりあえず後で話は聞きます」


 アームズドーパント「アァァアアアア!!」


 アスナ「こ、こっちに来てる!」


 枝先「大丈夫ですよ。・・・G3、装着!」

 ―ピピピッ ガシャンッ
 ―ガチャガチャッ ガシャンッ ギュィィン
 ―ウィンッ ウィンッ 

 G3(枝先)「装着完了っ」


 キリト「おぉおっ!?」


 アスナ・直葉「」ポカーン


  G3(枝先)「さてっ!みなさん、隠れてください!」ダッ!

 
 G3はキリト達に指示を出すや否やアシスト機能で驚異的な瞬発力を発揮しアームズドーパントに接近した。
 目の前まで接近するとG3は右拳の正拳突きで顔面を殴り動きを止めると、続けて二段蹴りを繰り出す。
 

 上里「皆、こっちに。飛び道具の流れ弾が飛んでくるかもしれないから」


 キリト「わ、わかった」


 アスナ「キ、キリトくん、腰が抜けて」カクカクッ


 キリト「大丈夫か!?」

 
 アスナ「う、動けそうにないかも」アセアセ

 上里「・・・(このままじゃ危ない・・・早く事態を収めるなら、仕方ないか)」


 上里「・・・もし動けるようになったらあそこへ行くんだよ」ゴソゴソッ、スッ


 キリト「上里?」
 
 -シュイッ
 -カシャンッ キュリリリリリッ

 上里「変身!」

 [TURN UP]


 剣(上里)「ハッ!」ダダッ!


 アスナ「上里君が・・・」


 キリト「仮面ライダー・・・だったのか・・・!?」


 直葉「これ・・・何かのヒーローショーか何か?」アセアセ


 アームズドーパント「ッラァアアアッ!」


 G3(枝先)「っと!」


 剣(上里)「ェアアッ!」


 剣が振るったブレイラウザーがアームズドーパントの大剣に変化している左腕を弾く。

 -ビスッ!ビスッ!
 
 G3はバイザーでアームズドーパントの足元をロックオンし、狙いを定めてスコーピオンを撃つ。
 ロックされると足元に表示されたスコープが赤くなり音が鳴る。それによって精密な射撃が可能になるのだが。
 
 -チューンッ!チュィーンッ!

 アームズドーパントは大柄な体格とは裏腹に俊敏に弾丸を避ける。


 G3(枝先)「くっ・・・」


 剣(上里)「足止めをしてもらえれば、ぼくが一気に攻め込むんだけどっ」


 G3(枝先)「・・・!。じゃあ、やってみましょう!」


 G3は背中のバッテリーパックの右側面にマウントされているGA-04 アンタレスを右腕に装着した。

 G3(枝先)「縛りつけれれば動きを止められます。その間に」


 剣(上里)「わかったよ」


 剣は頷くと、G3の右斜め寄りに前に出てブレイラウザーを構える。
 構えはブレイラウザーの底部部にあるカードケースの端を左の掌に添え、右手で取って部分を支えている

 
 アームズドーパント「ウォオオアアアアアア!!」

 G3(枝先)「・・・今っ!」


 -バシュウウゥウウッ!!
 -グルルルッ ビシィッ!

 アンタレスから発射されたアンカーはアームズドーパントの体全体に巻き付いて自動的にロープが収縮し拘束した。
 アームズドーパントは身動きが取れなくなりその場で転倒した。


 G3(枝先)「今の内です!」

 
 剣(上里)「ああっ!」


 覚醒
 http://youtu.be/31BWiddB7h0


 剣が接近している最中アームズドーパントは何とか立ち上がることが出来たが、身動きが取れないのに気付く。
 ロープを解こうと踠くが簡単にはいかず疲労だけが溜まっていく。


 剣(上里)「ハアァッ!」


 アームズドーパント「グオァアッ!」

 
 剣は身動きがとれないアームズドーパントに問答無用で斬りかかる。
 アームズドーパントは動ける足だけで蹴りを繰り出すが一歩下がられるだけで回避され攻撃できない。


 剣(上里)「ゥエアァアッ!」


 アームズドーパント「グォオォ・・・ッ!」


 剣のブレイラウザーによる突きが腹部に刺さり、アームズドーパントは動きを止めた。


 剣はブレイラウザーを引き抜いて後退した。
 そしてカードケースを扇のように展開し、ラウズカードを二枚引き抜く。


 剣(上里)「合図したらロープを解いてくれ!」


 G3(枝先)「はいっ!」


 [SLASH] [THUNDER]

 [LIGHTNINGSLASH]

 剣(上里)「ハァァァッ・・・」


 剣は先程同様の構えで足を大きく広げていき、アームズドーパントに狙いを定めた。
 アームズドーパントは蓄積されたダメージのせいで既に覚束ない足取りとなっている。

 剣(上里)「・・・今だっ!」


 ―シュルルルッ! カシャンッ!

 剣の合図でG3はアンタレスのロープを解き、アームズドーパントを解放する。


 剣(上里)は構えたままの体勢でアームズドーパントへ接近していく。
 ブレイラウザーはディアーサンダーによって黄緑色に発光して帯電し、電飾がバチバチと飛び散っていた


 剣(上里)「ハァッ!デヤァッ!」

 
 剣(上里)「ッダアァアアッ!」


 ―ドガァァァアアンッ!!

 剣の三連続斬りが炸裂し、アームズドーパントは倒れながら爆発した。
 
 ―カランカランッ パキンッ!


 「ごぶふっ・・・!」バタンッ

 
 剣(上里)「・・・メモリは壊れたか」


 G3(枝先)「はぁー・・・あ。ご協力ありがとうございました」


 剣(上里)「ライダーは助け合いだからね。・・・前見た時より強くなったかい?」


 G3(枝先)「えっ?い、いやいやー、そんなことは」テレテレ


 剣(上里)「照れることないよ。日々努力してることがわかるから」クスッ


 G3(枝先)「えへへ・・・ありがとうございます」ニコリ


 キリト「上里・・・」


 剣(上里)「!。キリトくん」

 ―カシャンッ

 上里「アスナさんは?大丈夫なのかい?」


 キリト「ああ。もう立つことは出来てる。・・・上里、仮面ライダーだったのか」


 上里「・・・そうだよ。仮面ライダー剣だ」


 キリト「剣・・・か。良い命名だな」


 上里「ありがとう。シンプルだから少しだけ不安なところはあったから」クスッ


 キリト「さっきの装備は雷属性の攻撃が出来るのか?」


 上里「他にもあるんだ。殆どは自身に効果を付けるのだけどね」


 キリト「体術スキルみたいなもんか・・・」

 
 アスナ「もう、剣となるとこれなんだから・・・」


 直葉「で、でもさっきの構え、天然理心流でしたよ!?」キラキラ


 アスナ「て、てんねんりしんりゅうん?」


 キリト「あの構えでよく相手を斬り付けられたよな。慣れないと難しくないか?」


 上里「慣れてるからね。剣道でもあの構えなんだ」


 キリト「剣道やってるのか」


 キリト「・・・なら、あれだけの剣捌きが出来るわけだな」クスッ


 上里「うん」クスッ

 キリト「カードで剣をなぞってたのは、効果を発動するためか?」


 上里「そうだよ。ブレイラウザーと言う名称だけど、剣身にカードをスキャンするためにの溝があるんだ」


 上里「スキャンと言うよりラウズと言ってもいいかな」


 キリト「ラウズか・・・」


 枝先3「お話の途中ですみません。私はこれからこの人連行しますので」


 キリト「あ、ああ」


 枝先3「彼女さん守ってくださってありがとうございました」


 枝先3「まだまだ未熟ですみません」


 キリト「そんなことないさ。こっちは助けられたんだから」


 キリト「こちらこそ、ありがとな」


 枝先3「はい!ではっ」


 ―ズルズル・・・

 上里「・・・キリトくん。そろそろぼくも行くとするよ」


 キリト「そうか。あ、スグー!アスナー!」


 アスナ「あ・・・よ、呼ばれたね」



 
 アスナ「え、えっと・・・上里君、仮面ライダーだったんだね」


 上里「見てた通りだよ」クスッ


 直葉「あ、あの!上里、さん天然理心流を取得してるんですか?」ドキドキ


 上里「うん。小さい頃剣道場の師範の人に教えてもらったんだ」


 上里「その頃・・・あまり役に立たないと思っていたけど、今は師範に感謝しているよ」


 直葉「すごいですね・・・わ、私も剣道やってるんです!」


 上里「やっぱり。見慣れてる道具があったからそうなのかなって思ったんだ」クスッ

 キリト「・・・って、それよりスグ?何で学園都市に来てるんだよ」


 アスナ「あ、そ、そうだった。どうして?」


 直葉「実はね・・・私も学校体験で来ちゃったの」テレ


 直葉「もちろんお母さんにはちゃんと話したから、大丈夫だよ」


 キリト「そ、そうだったのか・・・」


 キリト「でも、連絡くらいはしてくれよ。ビックリしたぞ・・・」


 直葉「お兄ちゃんを驚かせようと思って・・・」


 直葉「ごめんね」


 キリト「・・・まぁ、無事に会えてよかったよ。ホントに・・・」


 直葉「うん・・・」


 アスナ「直葉ちゃんはどこの学校に行くの?」


 直葉「えっと・・・柵川中学校って所です」


 直葉「普通の学校みたいだから、良いかと思って」


 キリト「・・・ど、どうだろうなぁ」


 アスナ「私達の学校は・・・かなりすごいし・・・」


 直葉「すごい・・・?」


 上里「まぁ、大丈夫。うちの学校は特殊だから」


 上里「柵川中学校と言ったら、さっきの枝先さんもその学校の生徒さんだよ」


 直葉「そうなんですか。わかりました、ありがとうございます」


 上里「うん。・・・じゃあ、ぼくはこれで」


 キリト「ああ。また明日な、上里」


 上里「ああ。・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 上里「今度は巻き込まれないように気をつけるんだよ」


 上里「何か起きたら、必ずライダーが来るはずだ。・・・また明日」ヒラヒラ 


 キリト「・・・ああ」 

 -ホテル ロビー-

 直葉「上里さんはお兄ちゃんとアスナさんのクラスメイトなの?」


 キリト「ああ。・・・けど、ライダーだったのは知らなかったけどな」


 アスナ「うん。吹寄さんもそうだったけど・・・」


 アスナ「まだ他にも居るのかな?・・・居るなら、会ってみたいなぁ」


 直葉「あの剣捌きすっごく格好良かったよね!」

 
 キリト「・・・ま、まぁ。うん・・・」


 アスナ「・・・あれあれ~?もしかして妬いてるの~?」ニヤニヤ


 キリト「ばっ。そ、そんなわけないだろっ!」

  
 直葉「・・・あ、もちろんお兄ちゃんの戦ってるところもカッコいいよ?」


 キリト「だ、だからそんなんじゃ・・・」


 直葉「ふふっ・・・なんだから新鮮かも」クスッ


 キリト「ス、スグぅ~・・・」


 直葉「ごめんごめん。冗談だから」クスッ


 直葉「・・・明日から行く柵川中学でも友達ができるといいなぁ~」


 アスナ「直葉ちゃんなら大丈夫よ」


 キリト「ああ。友達もすぐに出来ると思うぞ」


 直葉「ありがとう」ニコリ


 詩乃「あ・・・え?リーファ?」


 キリト「おっ。シノン」


 アスナ「直葉ちゃんも急遽だけど学校体験で来たんだって」


 詩乃「あぁ、そうなの」


 直葉「はい。よろしくお願いしますね、シノンさん」


 詩乃「ええっ」コクリ  

 キリト「シノンの方はどうだった?」


 詩乃「学校?」


 アスナ「もちろん。私達の方は・・・まぁ・・・うん・・・」


 詩乃「?」


 キリト「濃すぎたな。とてつもなく・・・」


 アスナ「とんこつラーメンに醤油ラーメンを混ぜたみたいだったね・・・」


 詩乃「(よくわからない・・・)・・・まぁ、私の方は普通に過ごしたわ」


 詩乃「でも、庶民とお嬢様の格の違い・・・っていうのかしらね?」


 詩乃「それを見せつけられたわ・・・」


 キリト「やっぱお嬢様学校だからそうなのか・・・」


 詩乃「ケーキ一つの値段が4桁、5桁でどれも最低、万とか普通に考えてありえないでしょ?」


 アスナ「ケーキで万単位!?」


 直葉「どんなケーキなの・・・」


 詩乃「それが値段するだけあって、今まで食べてきたケーキで一番美味しかった」


 キリト「マジか。・・・食べてみたいけど・・・」


 アスナ「高いよね・・・」


 詩乃「・・・実は奢って貰って食べたんだけど、その奢ってくれた子が・・・」


 詩乃「友達にも食べさせてあげたいって言ったら・・・買ってくれて」スッ


 キリト「ホントかよ!?」


 アスナ「わぁ~、す、すごく高級そうな箱だね・・・」


 直葉「綺麗・・・」


 詩乃「その子がもっと高いにしてくれると言ってくれたんだけど、流石に申し訳なくって・・・」


 詩乃「何とか定価のにしてくれたわ」


 キリト「今食べたら夕飯が入らなくなるだろうしな・・・」


 詩乃「夕食後に部屋で食べてもらえるといいわ」


 キリト「そうだな」

 詩乃「ええ」クスッ


 直葉「シノンさんはどこの学校なんですか?私知らないですから・・・」

 
 詩乃「常盤台中学。学舎の園にあるお嬢様学校よ」


 直葉「へぇ・・・ん?でも、どうして中学校に・・・」


 詩乃「・・・それを私も聞きたいわ」ハァー


 詩乃「そう言えば、三人は聞いたかしら」


 詩乃「仮面ライダーについて」


 キリト「まぁ・・・ついさっき戦ってたのを見たからな」


 詩乃「え?そうなの?」


 アスナ「色々あったんだけど、私達を助けてくれたの」

  
 詩乃「助けてくれた?・・・何かあったの?」


 直葉「私が不良に絡まれてるところを助けてもらったんですけど・・・」


 詩乃「けど?」


 キリト「その不良が何を使ったかわからかったけど、怪人になったんだ」


 アスナ「赤い体に骸骨の頭で右腕が大剣になってたよね」


 キリト「ああ」コクリ


 詩乃「そんなのが居るの?この街に・・・」


 キリト「確かに見たからな、俺達は」


 アスナ「うん・・・」


 直葉「見ちゃいました」


 詩乃「・・・まぁ、私も年下だけど同級生の子が仮面ライダーなのと同じようなものね」


 キリト「え?本当か?」

 
 詩乃「少なくとも4人は居るかもしれない。風紀委員で何か変わった声の人が教えてくれたの」


 アスナ「・・・もしかして、白井黒子さん?」


 詩乃「ええ、そうよ。白井さんに会ったの?」

 
 キリト「学校でたまたまな。・・・そっか、あの子は常盤台の生徒だったんだ」


 詩乃「どこで会えたの?」


 キリト「俺達が通うことになった学校で。休憩スポットみたいらしいから」


 キリト「いきなりテレポートで現れてビックリしたよ」クスッ

 アスナ「ビックリし過ぎて背中から倒れたんだよね」クスクスッ


 直葉「そんなに?」


 詩乃「まぁ、確かにそうなるでしょうね」クスッ


 詩乃「・・・それで、その怪人はどうなったの?」


 キリト「二人の仮面ライダーが連携して倒したぞ。青色と銀のG3と剣って名前だ」


 キリト「普通の人なのに怪物並みに強かったから驚いたよ」


 詩乃「そう。・・・出来れば見てみたかったわね」


 直葉「いやいや怖過ぎますから、やめておいた方が・・・」


 アスナ「私なんて腰抜けちゃったもん」


 詩乃「そ、そんなに?」タラー


 キリト「俺が背負って避難させてあげたから大丈夫だったけどな」


 アスナ「ちょっと!//恥ずかしいから話すのはやめてよキリトくん!//」


 アスナ「(ちょっと、嬉しかったりもしたけど//)」


 キリト「恥ずかしいも何もないだろ。危険な状況だったんだからさ」


 直葉「あの場合は背負って避難したのが正解だと思いますよ」


 アスナ「うっ・・・そ、そうだね。ありがとう、キリトくん」


 キリト「良いってことさ。・・・にしても、あの上里が変身したライダー・・・」


 キリト「カードにモンスターみたいなのが描かれてたな」


 アスナ「そうなの?」


 キリト「ああ。SAOに出てきそうな感じではなかったけど、動物の系統は似てたな」


 キリト「・・・もしかしたらカードに封印しているモンスターなのかな」


 直葉「同じ学校でクラスメイトなんだから、聞いてみたらどう?」

 
 キリト「そうだな」


 詩乃「もう一人のライダーはどんな感じだったの?」


 キリト「なんて言うか・・・映画とかに出てくるパワードスーツみたいなのを着て、強化した感じかな」


 詩乃「着る・・・つまり装着型ね」


 アスナ「そうそう。腕に何かを付ける時、そう言ってたよ」

 
 直葉「銃を使いながら上里さんを援護していました」

 
 詩乃「銃ね。・・・もし会えたら色々聞いてみたいわ」クスッ


 詩乃「ところで・・・キリト?その肩に乗せている機械は?」


 キリト「あっ、これは視聴覚双方向通信プローブって言って・・・あっ」


 キリト「そう言えばユイが全然話しかけてこないぞ?どうした?」


 アスナ「ユイちゃん?もしかして寝ちゃってるのか?」


 詩乃「その中に入っているの?」


 アスナ「うん、そうだよ」


 「あ、ねぇねぇ。君たち」

 
 キリト「え?」


 アスナ「私達、ですか?」


 「他に居ないだろうな。この子がお前らのこと知ってるし」


 直葉「この子・・・?」


 ユイ『パパ~!ママ~!』ビェーン


 キリト・アスナ「「ユイ(ちゃん)っ!?」」


 「よかったぁ~。やっと見つけられたね」


 ユイ『ありがう、ございましたぁ・・・ポッピー、しゃん。パラドひゃん』エグエグッ


 ポッピー「どういたしまして♪」


 パラド「今度から気を付けるんだぞ」


 キリト「ど、どうして・・・と言う、どうしたんだ?」


 ユイ『パパとママが学校で授業を受けたいる最中にお昼寝をしていたんです・・・』


 ユイ『そうしたらいつの間にはネットワークに入ってしまっていて・・・』


 ポッピー「お散歩中だった私とパラドが見つけたってわけだよ」


 パラド「まさかネットワークに誰かが居るとは思わなくてな。危うく攻撃しそうだったぜ」


 パラド「悪かったな、ユイ」

 ユイ『いえいえ。嫌疑が貼れて良かったです』


 ポッピー「良い子だねー、ユイちゃんは」ニコリ


 キリト「・・・あの、あなた達は・・・」


 アスナ「散歩していたらユイちゃんと会ったって・・・」


 ポッピー「あ、初めまして!私はポッピーピポパポだよ!よろしくね!」


 パラド「パラドだ。・・・まぁ、俺達もユイに似た人工知能の塊だ」


 キリト「!?」


 アスナ「じ、人工知能?」


 パラド「簡単に言えばAIだな。俺はバグで生まれたが、ポッピーは純粋なAIだ」


 キリト「で、でも、実体がある、よな・・・?」 


 ポッピー「んー・・・ちょっと言えない事情が・・・」


 パラド「学園都市となればこれくらい楽勝なんだよ」


 ポッピー「え?あ、そ、そうそう!私とパラドは画面から出入りが出来るの」


 直葉「画面から・・・」


 詩乃「・・・携帯の画面でも?」

 
 パラド「見てろ」

 ―シュイーン


 パラド『ほらな』

 
 キリト「す、すげぇ・・・」


 アスナ「あ、あの。ユイちゃんがご迷惑おかけしました」ペコリ


 ポッピー「いいよいいよ。ユイちゃんとはお友達だもん!」


 アスナ「お、お友達・・・?」


 ユイ『はい!ポッピーさんとパラドさんはユイのお友達です!』


 ―シュイーン

 
 パラド「友達か・・・いい言葉だな」クスッ


 ポッピー「そうだよね!」ニコニコ


 直葉「で、でも、年齢差があり過ぎてるんじゃ・・・」


 ポッピー「私は15歳だからユイちゃんと少ししか変わらないよ」


 パラド「俺も15だから問題ないだろ」

 詩乃「年齢が外見と合ってない・・・」


 パラド「なぁ、キリトだったか?お前、ゲーム好きで得意なんだってな?」


 キリト「え?あ、ああ、まぁ・・・(ユイ、あんまり他人に言わないでくれよ・・・)」


 パラド「今度一緒にゲームして遊ばないか?」

 
 パラド「母さんが今度新しいゲームの開発をしたからそれで遊べるぜ?」

 
 キリト「新しいゲーム・・・?・・・もしかして、仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン?」


 パラド「なんだ、知ってるのか」


 キリト「学校でその話は聞いたからな」


 アスナ「パラドさんのお母さんが開発したんですか?」


 ポッピー「正確には開発の手伝いをしたんだよ。開発者は壇黎斗」


 

 黎斗「黎斗神だぁああああああああああ!!!」バンッ!!


 遼太郎「はいぃ!?」ビクッ!



 
 ポッピー「ついさっき全部の処理が終わって量産体制に入るんだって。後3分後に予約開始するって聞いたよ」


 ポッピー「ものすごくドヤ顔で自慢してた」


 キリト「黎斗って・・・幻夢コーポレーションの社長さんだったっけ?」


 パラド「ああ。ゲームクリエイターで自称神って言ってんだ」


 パラド「まぁ、それくらい面白いゲーム作ってんだけどな」フンス


 ポッピー「パラドのお母さんは私のお母さんにもなるけど、ゲームマスターなんだよ!」


 キリト「へ、へぇ・・・ゲームマスターか・・・」


 パラド「俺も彼女からはそう呼ばれてたっけかな」クスッ


 詩乃「・・・えっと、話しを割ってごめんなさい」


 詩乃「まずはユイちゃんをキリトとアスナに渡してあげれば・・・」


 ポッピー「そうだった!ごめんね」


 アスナ「あ、いえ・・・」
  

 ポッピー「・・・そうだ!ちょっと待っててね?」トテテッ


 キリト「え?」


 アスナ「あ、あの・・・」

 ポッピー「おー待たせー!」


 ユイ「・・・パ、パパ、ママ」


 キリト・アスナ「「」」


 直葉「え?・・・え?ユ、ユイちゃん?」

 
 詩乃「な、なんで・・・ここに・・・!?」


 ポッピー「これが私の本気だよ!エッヘーン!」


 パラド「ただ自分と一緒に出てきただけだろ」


 ポッピー「それでもすごいでしょー!」プンプンッ


 キリト「ユ、ユイ・・・さ、触れるな」ペタペタ


 アスナ「このプニプニな感触・・・間違いなく本物だよね・・・」


 ユイ「くすぐったいですよぉ」キャッキャッ


 直葉「ど、どうなってるの・・・」


 パラド「言ったろ?学園都市ならこれくらい当たり前なんだって」


 ポッピー「そうそう。AIである私達が出来るんだからユイちゃんにも出来ることなんなの」


 ポッピー「あ、だけど学園都市から出ちゃったらユイちゃんはネットワークに戻っちゃうから気をつけてね」


 キリト「あ、ああ。わかった・・・」


 パラド「SAOってゲームだけしか触れ合えないんだろ?家族で楽しめよ、この街を」

 
 パラド「さて・・・ユイも送り届けたことだし、そろそろ行こうぜ」

 
 ポッピー「そうだね。じゃあ皆、バイバーイ♪」


 パラド「ワーストとゲームでもして遊んでくるか」


 パラド「中々強くなったしな、アイツ」クスッ


 ―スタスタ

 キリト「・・・えっと、とりあえず・・・」


 アスナ「どうしよっか・・・」


 直葉「ユイちゃんのこと、話した方がいいんじゃ・・・」


 詩乃「・・・ユイちゃん?画面に入れないの?」


 ユイ「どうなんでしょう・・・試してみますね」


 ユイ「パソコンの画面に入ってみましょうか」
 
 ―シュイーン

 ユイ『入れました。次はhは・・・出てみます』

 ―シュイーン

 ユイ「・・・出れました!」


 キリト・アスナ・直葉「「「おぉ~!」」」パチパチッ


 -9610号室-

 キリト「ここが俺の部屋だな」


 アスナ「私はここ・・・お隣だね」クスッ


 直葉「私はちょっと部屋の用意が出来てないみたいだから、詩乃さんと一緒になったからね」


 詩乃「私はもう1つ上の階だから。夕食の時にまた会いましょ」


 キリト「ああ。・・・ユイは、どうする?ママの方に行くか?」


 ユイ「ん~~~~・・・。・・・そうです!パパとママと一緒に寝れば問題ありません!」


 キリト「・・・ん?」


 アスナ「つまり・・・どう言う事?」


 ユイ「パパのお部屋かママのお部屋のどちらかで三人一緒に寝るんです」


 ユイ「そうすれば問題ありません!」フフーン


 キリト「・・・いやいや、それ・・・根本が・・・」


 アスナ「で、でも、一緒の部屋に居ちゃいけないって話はないし・・・」


 アスナ「だ、大丈夫じゃないかなーなんて・・・」


 キリト「・・・アスナは、いいのか?その・・・俺と一緒に寝るのは」


 アスナ「え?・・・(キリトくんとユイちゃんと川の字で・・・)」ゴクリ


 アスナ「・・・う、うん!私は、そうしたい、かなっ//」


 キリト「そ、そうか・・・わかった。じゃあ、一緒に寝るか」


 ユイ「はい!」


 アスナ「うんっ(やった♪//)」



 -1階 レストラン-

 『皆さん、初日の学校体験はいかがでしたか?』


 『本日より一週間、こちらのレストランで昼食以外の食事をとっていただきます』


 『なお料理をお作りするシェフは学園都市の隠れ名店とされています「AGITΩ」の皆さんでございます』


 エツァリ「」ニコニコ

 
 『食事はバイキング形式なのでご自由のお楽しみください』


 
 ユイ「わぁ~!沢山お料理が並べられていますね」


 キリト「そうだな」


 アスナ「どれも美味しそうだね♪」

 ユイ「これが現実世界の料理なんですね・・・」シゲシゲ


 キリト「そうだぞ。好きなの食べていいからな」


 ユイ「はい!えっと・・・」


 アスナ「お野菜もちゃーんと食べてね?」クスッ


 ユイ「は、はい・・・」


 

 キリト・アスナ・ユイ・直葉・詩乃「「「「「いただきます!」」」」」


 ユイ「あーんっ・・・ん・・・」


 キリト「どうだ?ユイ」


 ユイ「とっても美味しいです!なんだか、食べたことあるような味が感じますけど・・・美味しいですね」ニコリ


 キリト「そっか」クスッ


 直葉「うん、ホントに美味しいね」


 アスナ「私もこれくらいの作ってみたいなぁ・・・」


 詩菜「・・・あら?これ・・・中身、お肉かと思ったんだけど、違うわ」


 直葉「・・・あ、はんぺんだ。これ」


 詩乃「あぁ、はんぺん・・・工夫されてるわね」


 ユイ「♪~」モグモグッ


 ユイ「・・・?」モゴモゴ


 アスナ「ユイちゃん?どうしたの?」


 ユイ「・・・この味もどこかで・・・」


 キリト「?。・・・」パク、モグモグ


 キリト「・・・(・・・あ、この苦みはピーマンか)」


 ユイ「すごくおいしいです!これ!」キラキラ


 キリト「え?あ・・・そ、そうか!」


 キリト「(ここは黙っておこうか・・・)」

 春上「お飲み物のジュースをお持ちしましたのー」コトッ


 アスナ「え?あ、あの・・・(頼んだ覚えが・・・)」


 春上「店長からのサービスなのー」ニコリ


 アスナ「え?」


 
 エツァリ「」ペコリ


 
 アスナ「あ・・・ありがとうございます。ほら、ユイちゃん」


 ユイ「ありがとうございます!」


 春上「どういたしましてなのー」ペコ、トコトコ


 直葉「あの店長さんって・・・どこの国の人なんだろうね?」


 詩乃「さぁ?」


 ユイ「」ジュ~


 ユイ「んっ・・・イチゴミルク美味しいです♪」


 キリト「え?・・・そ、そうだなー」


 アスナ「中々濃い目の人達ばかり、だったね」タラー


 直葉「え?それって・・・危なそうな人達なの?」


 キリト「いや、皆丁寧に教えてくれて良いやつだよ」


 アスナ「上条君って男子生徒の人が要注意って言われてたけど」クスッ

 
 詩乃「なんで?」

 
 キリト「その・・・決して悪いやつじゃないんだけど・・・」


 キリト「問題児扱いになってるんだよ・・・」タラー

 
 アスナ「う、うん・・・」


 直葉「遅刻数がすごいとか?」


 詩乃「学力が低くて毎年留年になってるとか?」


 キリト「し、詩乃のはちょっと言い過ぎだけど・・・大体あってるな」


 アスナ「でも、モテモテだよね」


 直葉「モテモテ?」


 アスナ「うん。恋人が10人居て」


 詩乃「」ブファッ!

 直葉「そんなイケメンなの!?」


 ユイ「優柔不断な恋愛ゲームの主人公みたいですね」


 アスナ「か、上条君は優柔不断ではないと思うけど・・・」


 キリト「そうでもしないとこの街が危ないからって認定されてるそうだぞ」


 直葉「へ、へぇ・・・」


 詩乃「レベルの高い能力者なの?」


 キリト「いや、レベルは0だって言ってた。ただ能力を打ち消す力みたいなのを持ってたぞ」


 詩乃「?。それは能力じゃないの?」


 アスナ「そうみたい。システムスキャンって言う検査で感知されなかったからレベルは0になったんだって」


 詩乃「そう・・・(そう言う事もあるのね)」


 直葉「能力かぁ・・・お兄ちゃんはもし能力を使えるってなったらどんな能力が良い?」


 キリト「んー・・・ゲームの武器をこう、召喚出来るような能力が良いかな」


 アスナ「・・・」ハァー


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 詩乃「とことんゲームに拘るのね」


 ユイ「パパらしいですけど、もう少し視野を広げても良いと思います」


 キリト「」グサッ!


 キリト「・・・じゃ、じゃあアスナはどうなんだ?」


 アスナ「私?私は・・・と、特に思いつかないかな・・・」


 直葉「え?そうなんですか?」


 詩乃「意外。空を自由に飛びたいとか、キリトを守れるくらい強くなれる能力がほしいって言うかと思ってた」


 アスナ「う、うーん・・・」


 アスナ「(本当はキリトくんがどこに居るのかわかる能力とか欲しいって思ってるんだけど・・・)」


 キリト「まぁ、アスナはアスナだしそのままでもいいんじゃないか?」

 
 キリト「(俺より強くなったらちょっと怖いし・・・)」


 直葉「・・・まぁ、そうだね」


 詩乃「普通が一番か」


 アスナ「う、うん。そうだよね」


 キリト「あ、ああ」



 



 キリト「食べたなぁ。満足したか?ユイ」


 ユイ「はい。お腹いっぱいですっ」


 アスナ「たくさん食べてたね」クスッ


 ユイ「はい!色々新鮮で、これが現実の世界なんだと思いました」


 ユイ「今度はママのお料理も食べてみたいです!」


 アスナ「え?いつも食べてると思うけど・・・」


 キリト「リアルでもアスナの料理を食べてみたいんだよ」クスッ

 
 アスナ「あ、そっか。うん、わかった」クスッ


 アスナ「作ってあげるね」ニコリ


 ユイ「ありがとうございますっ」ニコッ



 詩乃「じゃあ、おやすみないキリト、アスナ、ユイちゃん」


 直葉「また明日~」


 キリト「ああ、おやすみ。二人とも」



 ーキリトの部屋ー

 キリト「さてと・・・」パフンッ


 キリト「おぉ・・・すごい柔らかいベッドだな」モフモフ


 キリト「・・・」ポヨーンポヨーン


 キリト「・・・いや、もうこんな事していい歳じゃないし・・・//」フルフルッ


 キリト「・・・寝るにしてはまだ早いよな・・・」


 キリト「・・・どうしようかな」

 キリト「・・・まぁ、いつも通り」ゴソゴソッ


 キリト「リンクスタート」


 ―テロリーン
 ―キュルルルルッ・・・

 -仮想世界-

 キリト「・・・やっぱ見慣れてるからホッとするな」クスッ


 キリト「アスナ達は・・・(フレンドリスト・・・)」ピッピッ

 
 キリト「・・・来てないな。今日はそれぞれで話してるんだろうか」


 キリト「まぁ、今日はのんびりとするか」


 
 キリト「・・・」スタスタ


 キリト「クラインも居ないとなると・・・残業か?何かヘマしたんじゃないだろうな」クスッ


 キリト「ま、それは置いといて・・・」




 -キリアスユイ家もといログハウス-

 キリト「・・・」


 キリト「のんびりするとは言ったものの・・・」ゴロゴロ


 キリト「・・・暇だな・・・リズとシリカからの連絡も来ないし・・・」


 キリト「・・・釣りにでも行くとするか」ムクッ

 
 ―コンコンッ

 キリト「・・・?。今、誰かノックしたか・・・?」


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。今、出ますよー」ストンッ,スタスタッ


 ―ガチャッ

 キリト「どちら様で・・・」


 パラド「よぉ、キリト」ニコリ


 黎斗「ほぉ・・・中々の良い住まいだ。現実の建築技術をここまでリアルに出来るとは・・・」


 キリト「・・・なっ!?パ、パラド!?」

 キリト「それに・・・えっと・・・」


 黎斗「あぁ、これは失礼。私は・・・幻夢コーポレーション学園都市社の社長・・・」


 黎斗「そして、神である・・・壇っ!!」


 黎斗「黎斗神だあ!!」


 キリト「・・・あ、はい」タラー


 キリト「・・・と、とりあえず、どうぞ」


 パラド「悪いな。邪魔するぞ」



 
 キリト「えっと、それで・・・どうして、と言うよりどうやってここに?」


 パラド「ネットワークを泳いでたら変な空洞を見つけたんだ。それに入ったら・・・仮想世界に来たって訳だ」クスッ


 キリト「・・・(もしかして、俺がリンクスタートしたからか・・・?)」


 黎斗「私は秘書の壺井遼太郎・・・いや、クラインと呼んだ方が親しみがあるか」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 黎斗「彼からSAOの事を聞いてね。少し興味が沸いて仮想世界へ移動する装置を貸してもらい、それを元に自作したVRゴーグルでこちらへ来たのだよ」
   

 キリト「・・・学園都市ってホントなんでもありだな」ハァー


 パラド「と言うよりかは、こいつが凄過ぎなだけだ」


 黎斗「そうとも・・・これが神の才能を持った私の力だぁぁあっ!」


 黎斗「称えるが良いっ!だぁーーわはははっ!」


 キリト「(こんな人のところでクラインは1週間働くのか・・・)」


 黎斗「ところでキリト君だったかな」


 キリト「あ、はい」


 黎斗「君はゲーム好きなようだね?良ければ、私の会社へ来てみるのはどうだろう」


 キリト「え?幻夢コーポレーションに?」


 黎斗「壺井君から聞いているよ。君が・・・」


 黎斗「世界で初めて、SAOに囚われた人々を救った英雄だと言うことはね」


 キリト「・・・そ、そうですか・・・」


 パラド「やっぱすげぇ奴だったんだな。お前は」


 黎斗「君に興味が湧いてきてね。是非とも来てもらいたいのだが・・・」

 キリト「・・・行くのは構わないですけど・・・」


 キリト「俺に何かしてもらうとか、条件があるんじゃないですか?」


 黎斗「いいや?デバッグしたゲームを試験してもらおうと思っただけだよ」


 キリト「!。・・・」


 パラド「羨ましいなぁ、俺はダメだって言うんだぜ?」


 黎斗「君がやったとして感想を述べてくれると思っていないからね」


 パラド「フンッ・・・」


 キリト「・・・えっと、もし行くとなればいつですか?」


 黎斗「こちらから学校へ話は進めておくよ。君はゲストなのだからこちらが負担しよう」


 黎斗「それだけこちらは君に来てもらいたいのだよ」


 キリト「・・・(そこまでして来てもらいたいって、何か隠してるんじゃないのか・・・?)」


 黎斗「怪しむことはない。私は・・・君の才能の素晴らしさを評価しているからね」


 パラド「まだプレイしてるとこ見たことないのにか?」


 黎斗「神の勘でわかるのだよ・・・キリト君にはゲームの神に等しい力を備えている」ニヤリ


 キリト「い、いやいや、そんな」アセアセ


 キリト「・・・わ、わかりました。じゃあ・・・行きます」


 黎斗「ああ。ありがとう、キリト君」ニコリ


 パラド「なぁ、キリト。時間あるなら、ゲームして遊ぼうぜ?」


 キリト「あ、ああ。いいけど・・・」


 パラド「よしゃっ♪やったね」ニコリ



 -湖-

 パラド「・・・」


 キリト「・・・」


 黎斗「♪~」


 パラド「・・・なぁ、キリト。俺はゲームして遊ぼうぜ?って言ったよな」


 キリト「ああ。してるだろ?」


 パラド「どこがゲームなんだこれの」


 黎斗「釣りゲームとは中々作らないから、私はこうしてゆったりと時間が過ぎていくのが良いと思うがね」


 パラド「はぁ~~~・・・」

 キリト「結婚直後を思い出すなぁ・・・」


 黎斗「結婚?・・・キリト君はまだ18歳にはなっていないと思っていたんだが」


 キリト「あぁ、この仮想世界では未成年でも仮で結婚が出来るんですよ。お互いに承諾して・・・終わりですけど」


 黎斗「ほぉ・・・」


 パラド「・・・」ムスッ


 キリト「・・・後で、モンスター狩りに行ってみるか?」


 パラド「おっ!バトルゲームなら喜んでやるぜ」


 キリト「じゃあ、もう一頑張りしてからな」


 パラド「へへっ。よしっ」


 キリト「(よかった、機嫌がなおってくれたか・・・)」


 キリト「・・・それにしてもどうしてユイがこの街のネットワークに入り込んじゃったんだ?」


 パラド「多分、滞空回線のせいだろうな」


 キリト「滞空回線?」


 パラド「学園都市中に5000万機くらい散布されている70ナノメートルのシリコン塊だ」


 キリト「それが・・・何か関係あるのか?」


 パラド「それはどこかのお偉いさんが情報ネットワークに使っているから、それの中にユイは入り込んだんだろ」

 
 キリト「なるほど・・・」


 パラド「この街にはもう一つネットワークがあるみたいだが、俺も実際には見たことないな」

 
 黎斗「噂によれば。計画のために生み出された誰かのクローンだけが使えるものらしい」


 キリト「・・・クローン?」


 黎斗「そう。生物体の細胞から無性生殖的に増殖し、それと全く等しい形質と遺伝子組成を受け継ぐ別の個体」


 キリト「そんなのまで居るのかよ」


 パラド「この街には外の常識は通用しないぞ」


 パラド「何しろ金だけ吸い上げる自販機もあるしな」


 キリト「いや、それはぼったくりだろ」


 パラド「まぁな」ハハハッ

 ―ギュルルルルルッ!!

 黎斗「おおおぉおおっ!?」


 キリト「来ましたか!?」


 パラド「マジかよ!?」

 
 黎斗「~~っ!?」


 キリト「落ち着いて竿を立てて!」


 黎斗「な、何と言う引きだぁぁ・・・!」


 ―ギッギッ ギギギリリッ・・・!

 パラド「おいおい糸切れないだろうな・・・」


 キリト「大丈夫だ、まだそこまで・・・無いと思う」


 黎斗「キ、キリト君、この後は・・・!?」

 
 キリト「タイミング良く引くチャンスが来ますからそれまでは踏ん張ってください!」


 黎斗「くっ・・・くははははっ!この神に釣られるのぉ、喜ぶがいぃあっ!」





 黎斗「!。緩んだ・・・!」

  
 キリト「今だっ!」


 黎斗「私はぁぁぁ・・・神だぁぁぁああっ!!」


 ―ザッパァァアッ!!


 キリト「ヌシだっ!」
 

 パラド「・・・魚じゃねぇだろ、あれ」


 キリト「ハァァアッ!」

 ―ズバァァアンッ!!


 パラド「おぉ・・・剣で斬った・・・」

 キリト「やりましたね社長!」


 黎斗「ハハハハ!これはALOも我がゲームの完成を祝しているにちがいない!」


 黎斗「見たかぁぁぁあ!!ぶぁあーーはははははっ!!」


 ―パァァア・・・
 ―ヒュインッ


 キリト「おっ。釣竿がドロップされましたね」


 パラド「こう言うシステムなのか・・・」


 黎斗「なるほど。これは・・・中々素晴らしい物だ。是非部屋に飾っておこう」


 キリト「え?あ、いや、あの・・・」


 キリト「(・・・待てよ?ポッピーがユイをこっちに連れてきたみたいに、物でも可能なのか?)」


 パラド「さて・・・釣れたことだしキリト!モンスター狩りに行こうぜ!」


 キリト「あ、ああ。そうだな」


 
 -街-

 キリト「黎斗社長は先に帰ったから、パラドと二人になるな」


 パラド「ああ。・・・にしても、これが仮想世界の町か。ファンタジータイプな感じだな」


 キリト「まぁな。現代的な物とかはあるけどな」


 パラド「そうなのか」

 パラド「・・・お?この小物とかも持って帰れそうだな」


 キリト「パラド。それはお金払って買わないとダメなやつなんだ」


 パラド「だろうな。・・・このゲームでは何て言うんだ?円か?それとも別か?」


 キリト「コルだ」


 パラド「値段の価値観はどうなんだ?」

 
 キリト「日本円と同じ、100コルなら100円って感じだ」


 パラド「なるほどな。・・・エナジーアイテム一つで何コルなんだろうか」


 キリト「エナジーアイテム?」


 シリカ「あっ!」


 キリト「ん?ああ、シリカ」


 ピナ「ピィッ!」


 キリト「っと、ピナか」クスッ


 シリカ「キリトさん!ごめんなさい、今さっき通知を見て・・・」


 キリト「そうだったのか」

 
 パラド「キリトの友達か?」
 

 キリト「ああ。この子はシリカって言うだ」


 シリカ「えっと、初めまして。シリカです、この子はピナって言います」


 ピナ「きゅ~」


 パラド「よろしくな、俺はパラド。学園都市に居るAIの塊だ」


 シリカ「え?・・・ど、どういう事でしょうか・・・?」キョトン


 キリト「説明すると・・・」




 シリカ「・・・よ、よくはわからなかったですけど、ユイちゃんみたいな方なんですね」


 パラド「そう思ってくれ」


 シリカ「はい。・・・ところで、これからどこかに行くんでしたか?」
 

 キリト「ああ、パラドとモンスター狩りに行くところだったんだ」

 パラド「俺の心を躍らせてくれる奴が居るか楽しみだよ」ニコリ


 シリカ「そ、そうですか・・・」


 キリト「リズは居ないのか?」


 シリカ「リズさんは私用があるみたいで、今日は来れないそうです」


 キリト「そっか。じゃあ、狩りに行ってまた戻ってくるから」


 シリカ「はい!お二人ともお気を付けて」


 キリト「ああ、ありがとう」



 -ルグルー回路-

 パラド「キリト、お前って顔が広いんだな」


 キリト「まぁ・・・SAOが始まってから会ってるし、リアルでも会えてるからな」


 パラド「そうか」


 キリト「さて、じゃあこの剣を使ってくれ。俺はもう一本あるからな」


 パラド「ああ、サンキュ。・・・へぇ、重みも感じられるな」




 キリト「・・・おっ。居たぞ」


 オーク「グルルルッ!」


 パラド「デカイ猿か?」


 キリト「どっちかと言えば類人猿だな。この辺りに出現するモンスターのオークだ」


 キリト「アイツは手に持ってる分厚い包丁で攻撃してくる。気をつけていくぞ」


 パラド「よし。・・・行くぜ、キリト!」


 キリト「ああっ!」

 オーク「グルルルォオオッ!!」


 オークは二人の存在に気付くと、分厚い包丁を振り翳して突進してきた。キリトはジャンプして回避し、パラドは身体を回転させて回避する。
 目標を見失ったオークはブレーキを掛け急停止しようとする。


 パラド「隙だらけだ!」


 背後からパラドがキリトから借りたユナイティウォークスでオークの背中を斬り付ける。
 赤い切り口が無数に出来、オークは痛感のあまり雄叫びを上げる。


 パラド「よしっ!」


 キリト「パラド!スイッチだ!俺と交代で攻撃出来る!」


 パラド「オッケー!スイッチ!」

 キリトとパラドが入れ替わり、キリトはエクスキャリバーを翳しオークにトドメの一撃を繰り出す。
 オークは最後に呻き声のような鳴き声を出して一瞬全体が光り、そのまま光の粒子となって消失する。

 
 キリト「やったな、パラド」


 パラド「ああ。中々面白いな!このALOってゲーム」


 パラド「こう言うゲームはキリトくらいの学生からも人気高そうだな」


 キリト「それだけじゃなく、結構中高年の人でも居るんだ」


 パラド「へぇ・・・そりゃすごいな」


 パラド「今度、黎斗が発売するゲームは学園都市だけ限定だから学生だけしかしないだろうな」

 
 キリト「大人の人とかはやらないのか?」


 パラド「どうだろうな。好きでやる奴は居るとは思うけど」


 パラド「キリト、もしもバトライド・ウォー オンライン買えたから一緒にタッグ組んでやってみようぜ?」


 キリト「ん、ん~・・・ま、まぁ考えとくよ」


 パラド「ああ」ニコリ


 キリト「(今の段階でどれくらい売れちゃってるかが問題だな・・・)」

 パラド「じゃあ、またな。キリト」


 キリト「ああ、パラド。また会おうぜ」


 パラド「おう。久々に心躍って楽しかったぜ」

 
 パラド「じゃな」
 
 ―シュイーン
 
 キリト「・・・さて、俺もログアウト・・・」


 キリト「っと、その前にシリカに会わないとな」



 -街-

 シリカ「あ、キリトさん。・・・パラドさんは?」


 キリト「先に帰ったぞ。俺はお前に会ってからログアウトしようと思って」

 
 シリカ「あ、そうでしたか。すみません、わざわざ」


 キリト「いや」クスッ


 シリカ「そう言えば、学園都市はどうですか?」


 シリカ「何かすごいものとか見れました?」ワクワク


 キリト「・・・その・・・」


 シリカ「?」


 ピナ「ピィ?」


 キリト「見過ぎて明日もちょっと困惑しそうだな・・・」タラー


 シリカ「そ、そうですか」


 キリト「正直、シリカとリズは来なくて正解だったな」


 キリト「ツッコミ追いつかなくて途中で帰りたくなるって思うぞ・・・」


 シリカ「えぇ・・・」


 キリト「まぁ、でももっと面白そうな事はありそうだから楽しみだよ」クスッ


 シリカ「それなら、よかったです・・・」

 キリト「クラスメイトも濃い目の奴ばっかりだけど・・・」


 キリト「全然悪いやつは一人も居ないから、安心だ」


 シリカ「よかったですね。キリトさん」ニコリ


 キリト「ああ。・・・じゃあ、そろそろログアウトするよ」


 キリト「またな、シリカ、ピナ」


 ピナ「ピィ!」


 シリカ「はい、おやすみなさい」


 
 キリト「・・・んっ・・・」


 キリト「・・・丁度寝るには良いぐらいの時間だな」


 -アスナの部屋-

 ―コンコンッ
 
 キリト「アスナー」

 ―ガチャッ

 ユイ「はい、パパ。どうぞ入ってください」


 キリト「ありがとう、ユイ」ナデナデ


 アスナ@パジャマ「あ、キリトくん」


 キリト「おう。・・・もう寝るか?」


 アスナ「そうだね、こんな時間だし」


 ユイ「私も眠くなっちゃいました・・・」グシグシ


 キリト「じゃあ、寝るとするか」






 キリト「・・・これで大丈夫か?」


 アスナ「うん。ユイちゃんが真ん中で安定してるから」


 ユイ「パパとママと一緒に寝られて嬉しいです♪」


 キリト「そうだな」クスッ


 アスナ「私も嬉しいよ、ユイちゃん」ニコリ

 アスナ「まるで夢みたい・・・現実でこんなことが出来るなんて」

  
 キリト「俺もそう思ってたよ」クスッ


 ユイ「はい・・・私も・・・ですぅ・・・」


 ユイ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」スヤスヤ


 アスナ「・・・寝ちゃったね」ナデナデ


 キリト「ああ。・・・電気、切るぞ」


 アスナ「うん、お願い」

 ―フッ・・・

 キリト「・・・アスナ、今度俺・・・幻夢コーポレーションに行く事になったんだ」

 
 アスナ「え?どうして・・・?」

 
 キリト「SAOで社長の壇黎斗・・・神さんが是非来て欲しい、って言ってきてさ」


 キリト「そこでゲームの試験をしてほしいって頼まれてさ」

 
 アスナ「そう・・・よかったね。と言うより、すごいじゃない」


 アスナ「社長さん直々に頼まれるなんて」クスッ


 キリト「ああ・・・アスナも来るか?」


 アスナ「え?」


 キリト「多分、一緒に来ても大丈夫だと思うけど・・・」


 アスナ「ん~・・・少し考えとくね」


 キリト「ああ。・・・じゃあ、おやすみ」


 アスナ「おやすみ、キリトくん。・・・その・・・」


 キリト「ん?」


 アスナ「・・・おやすみの、キス・・・してほしいな、って//」


 キリト「・・・あ、ああ//」

 ―ズイッ
 
 アスナ「・・・//」


 キリト「・・・っ//」


 ―ちゅっ・・・

 アスナ「ん・・・ふぅ・・・//」


 キリト「・・・っ・・・//これで、いいか?//」


 アスナ「うん・・・//・・・ありがと//」ニコリ


 二日目


 キリト「Zzz・・・」


 ユイ「すぅ・・・すぅ・・・」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」


 キリト「・・・んーっ」


 キリト「・・・朝か・・・」チラッ


 ユイ「すぅ・・・」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」

 
 キリト「二人ともまだ寝てるか・・・」


 キリト「・・・」


 アスナ「くぅ・・・」


 キリト「・・・」


 ―ツンツンッ

 アスナ「ん・・・むにゃ・・・」


 キリト「(アスナの頬っぺた、柔らかいな・・・)」


 アスナ「くぅ・・・くぅ・・・」スヤスヤ


 キリト「・・・」ズイッ

 ―チュッ

 キリト「・・・//」


 アスナ「・・・ん・・・くぅ・・・」

 
 キリト「・・・//(やばい//なんか、しちゃいけないことしてるみたいだ・・・///)」


 アスナ「くぅ・・・」


 キリト「・・・もう一回やっても・・・//」ズイッ


 ユイ「・・・ぱぱ・・・?」


 キリト「」ピギッ!


 キリト「っ、ユ、ユイ、起きたのか?//」アセアセ


 ユイ「はぃ・・・」グシグシッ


 ユイ「・・・ままに、ちゅーしてましたね・・・」


 キリト「」サァー

 ユイ「わたしにもぉ、やってくだしゃぁい・・・」ムニャムニャ


 キリト「・・・(あ、寝ぼけてるのか?なら!)」


 キリト「・・・ね、寝ーん寝ーころーりーよー」ナデナデ


 ユイ「すぅ・・・すぅ・・・」スヤスヤ


 キリト「・・・ほぉ~・・・」ホッ,ポスン


 キリト「・・・//」




 -洗面所-

 キリト「・・・」シャカシャカッ

 
 アスナ「ふあ~ぁ・・・おはよー、キリトくん」ポケー


 キリト「おふぁよ」シャカシャカッ


 アスナ「顔洗お・・・」シャーッ

  
 アスナ「・・・ん?」


 キリト「ん?」シャカシャカッ


 アスナ「・・・何か、頬っぺたに赤い点が・・・」ポリポリ


 キリト「」ゴフッ!

 
 アスナ「?」


 キリト「ん、んーん?」シャカシャカッ


 アスナ「・・・何かしたの?」ジトー


 キリト「」ゴクッ,グジュグジュッ,ペッ


 キリト「・・・そ、その、な、撫でただけだぞ?//アセアセ


 アスナ「撫でてこんなになるわけないでしょ?」ズイッ


 アスナ「何を・・・したんですか?」ジーッ


 キリト「・・・キ・・・」


 アスナ「キ?」


 キリト「・・・キスしました//」


 アスナ「・・・!///」カァァア

 アスナ「・・・そ、そう//」

 
 アスナ「・・・ふーん//・・・//」シャカシャカッ


 キリト「・・・アスナさん?」


 アスナ「・・・//」シャカシャカッ


 アスナ「んっ・・・//」ゴクッ,グジュグジュッ,ペッ


 キリト「(怒らせちゃったか・・・?)」アセアセ


 アスナ「・・・じゃあ、お返しっ//」

 ーちゅっ・・・

 キリト「ん、ぐっ・・・!?//」


 アスナ「っ、はぁ・・・ふふっ♥//」ニコリ


 キリト「ア、アスナ・・・//」


 アスナ「もっとイイこと・・・しちゃう?///」


 キリト「・・・」



 悪魔キリト【よぉよぉ、イイんじゃないのかー?】


 紳士キリト【ダメです!学校があるのに!それに今から朝食ですよ!】



 キリト「・・・あ、いや・・・朝食、食べないとマズイし・・・ユイに見られたら大変だろ?//」


 キリト「だから・・・な?//」


 アスナ「・・・ふふっ//わかってるよ//」クスッ


 アスナ「キリトくんはこう言うとき真面目だもんね/」


 キリト「は、はは・・・//」


 -ホテル内 レストラン-

 詩乃「あ、おはよう。キリト、アスナ、ユイちゃん」


 直葉「おはよー」


 キリト「おはよう、二人とも」

 


 キリト「俺とアスナにシノンは昨日と同じ通りに学校に行くとなって・・・」


 アスナ「直葉ちゃんは柵川中学校へ行くんだよね」


 直葉「はいっ」


 詩乃「ユイちゃんはどうするの?」


 ユイ「大丈夫です!ネットワークの中へ入れば問題ありませんよ」


 詩乃「あぁ、そっか」


 キリト「もし、向こうでもパラドやポッピーに会えたらよろしく伝えてもらえるか?」


 ユイ「もちろんです!」

 
 キリト「ありがとう、ユイ」ナデナデ


 直葉「・・・はぁ、何だか緊張してきそう・・・」


 詩乃「大丈夫?」


 直葉「ま、まぁ、大丈夫だと思います・・・」


 直葉「悪目立ちさえしなければ・・・」


 キリト「大丈夫だってスグ。お前がそんな風に見られるわけないよ」


 アスナ「そうだよ。キリトくんの言うとおりっ」ニコリ


 ユイ「リーファさんはとっても優しいですから」


 直葉「あ、ありがとうございます//」テレ


 詩乃「ふふっ・・・」クスッ


 直葉「・・・よしっ。じゃあ、沢山食べて頑張ろうっ」

 -学舎の園 常盤台中学-

 <ごきげんよう
 <おはようございます


 小牧「おはよーっ!詩乃さん」


 詩乃@常盤台中学制服「あ、小牧さん。おはよう」


 小牧「今日も良い天気だねー。暑いけど・・・」ハァー


 詩乃「そうね」クスッ


 小牧「やだなー、日焼けしちゃの~・・・。・・・詩乃さんって日焼けとかしてないの?」

 
 小牧「お肌すごく白くて綺麗だけど」


 詩乃「そんなことないよ。結構焼けるとすぐ真っ赤になっちゃって・・・」


 詩乃「だから日焼け止めは必ず塗らないと」


 小牧「だよねー」


 「あら、小牧さん。おはようございます」

 
 詩乃「!?。ア、アス・・・」
 

 小牧「湾内さん。おはよう、そしてごきげんよう」


 湾内「ごきげんよう」ニコリ


 詩乃「・・・(違った・・・)」


 湾内「お隣の方は・・・?」
 

 小牧「あっ。こちらは朝田詩乃さんです。外から学校体験で常盤台に来まして」


 詩乃「は、初めまして・・・」


 湾内「初めまして。湾内絹穂と申します」ペコリ


 詩乃「・・・」


 湾内「・・・?。あの、どうかなさいましたか?」


 詩乃「あ、い、いえ・・・友達の声にそっくりで少しビックリして・・・」


 湾内「まぁ、そうなのですか?」


 詩乃「ええ・・・とっても(・・・スタイルいいわね、この子・・・)」


 湾内「それはとても不思議なことですわね」クスッ


 小牧「でも似てる声が似てるだけだったら、そこまで不思議じゃないんじゃないですか?」


 湾内「そうでしょうか・・・」

 小牧「あ、ところで泡浮さんは?」


 湾内「泡浮さんは収録がありますので、事前に遅刻申請をしています」


 小牧「そうですか」


 詩乃「湾内さんのお友達?」

 
 湾内「はい。声がお綺麗で美人な方で、歌手をやっていらっしゃるんです」


 詩乃「そう・・・」


 湾内「そうですわ。朝田様、よろしければ学校の案内をしますが、いかがでしょう?」


 詩乃「え?あぁ・・・小牧さん、まだ時間はあったかな?」


 小牧「うん、大丈夫だよ」


 詩乃「そう・・・えっと、湾内さんの方も大丈夫ならいいけど」


 湾内「はい、問題ありませんわ」ニコリ


 詩乃「じゃあ、お願いします」


 小牧「私、もし遅れてそうだったら先生に伝えておくね」


 詩乃「わかった。お願いね」


 湾内「では昨日で見回ったところはいくつかあるのですね」トコトコ


 詩乃「ええ。・・・(なんか、アスナがお嬢様口調で話してるみたいで・・・)」


 詩乃「(少し調子が狂いそう・・・)」クスッ


 湾内「朝田様?」


 詩乃「ううん、何でも」


 湾内「そうですか・・・」


 湾内「こちらか図書室になります。様々な文学、評論、小説、ビジネス、経済、歴史と地理」


 湾内「政治、社会、アートやデザイン、哲学や家庭医学に料理と事典などがあるんです」


 詩乃「図書室って言うよりも図書館みたいね」

 
 湾内「初めて常盤台へ来た方々は必ずそうおっしゃっていますわ」クスッ


 詩乃「そうでしょうね・・・ここは休憩時間にまた来てみるわ」


 湾内「はい。では・・・あっ」バサッ


 詩乃「拾うから。・・・これって楽譜?」


 湾内「そうですわ。私も泡浮さんと同じく歌のお仕事を少々していまして」クスッ


 詩乃「そうなの」

 湾内「泡浮さんの他にもアリサ様やボイジャーのサローニャ様ほどではありませんが・・・」
 

 湾内「一生懸命、歌詞を作っていますわ」 
 

 詩乃「頑張ってるわね・・・私には無理だわ」クスッ


 詩乃「もし出来上がったら一曲聴かせてほしいかな」


 湾内「は、はい。満足出来るほどのものが完成するかわかりませんが・・・」


 詩乃「楽しみにしてるわ」クスッ




 湾内「続いては・・・こちらです」


 湾内「私達常盤台の生徒さん達が暮らしている寮になります」


 詩乃「すごい内装ね・・・」


 詩乃「湾内さんもここに住んでるの?」


 湾内「はい。泡浮さんと同室なんです」


 詩乃「そう・・・友達なの?」


 湾内「大事な大事な・・・親友です」


 湾内「かけがえのない唯一無二の存在ですわ」


 詩乃「そこまで・・・とても仲良しなのね」クスッ


 湾内「は、はい・・・//私ったらつい熱が入ってしまいました//」


 詩乃「いいじゃない。友達を大切にしているって事なんだから」


 詩乃「私にも・・・そんな人達が沢山居るから」


 詩乃「気持ちはわかるの」クスッ


 湾内「・・・ありがとうございます」ニコリ


 湾内「朝田様のお友達はどんな方々なのですか?」


 詩乃「そうね・・・色んなタイプの人ばっかりね」


 詩乃「一番親しい一人はゲーム好きで恋人さんとは素敵な夫婦になると思ってる」


 詩乃「少しお調子者っぽいけど実は真面目な子、気弱そうな子だけど意外と芯は強い子も居るし・・・」


 詩乃「さっき話した恋人さんは湾内さんと似てる声の人で料理上手。他にも呑兵衛のおっさんが一人居るわ」

 湾内「まぁ、沢山居らっしゃるのですね」クスッ


 詩乃「うん・・・私には勿体ないくらい・・・」


 湾内「え・・・?」


 詩乃「・・・何でもない。でも、そのメンバーで色んな事件を解決してきたんだから・・・」


 詩乃「少し笑っちゃうかも」クスッ」


 湾内「は、はぁ・・・」
 

 詩乃「湾内さんにも友達は沢山居るの?」


 湾内「あ、はい。一番親しいのは泡浮さんですけど・・・」


 湾内「尊敬している方は婚后さんですわ!」


 詩乃「婚后・・・(あぁ、昨日会った・・・)」


 湾内「あの方は途中から常盤台へ転入したのですけど・・・当時はまだそこまでの実力を出せていなかったのですけど・・・」


 湾内「今は在校生の方々を抜いて、とてもお強くなられたんです!}


 詩乃「へぇ、そうなんだ・・・」


 湾内「ですから、私は尊敬しているんです」


 詩乃「私もゲームで強い人を知ってるから、尊敬する気持ちはわかる気がする」


 詩乃「・・・婚后さんは見た目お嬢様系だけど、ライダーなんだっけ?」


 湾内「はい。仮面ライダーデルタと言う名称でして、銃を使います」


 詩乃「へぇ、銃・・・」


 湾内「弓箭猟虎さんも銃をお使いになられていますわ」


 詩乃「そ、そう・・・お嬢様の淑女の嗜みで銃を扱うの?」


 湾内「いえいえ。まさか」クスッ


 湾内「淑女の嗜みは茶道に華道、そしてヴァイオリンと戦車道ですわ」


 詩乃「そう・・・。・・・ん?」


 湾内「では、次の場所へ」


 詩乃「・・・私の聞き間違いね」

  
 湾内「こちらが寮監様のお部屋になりますわ」


 詩乃「あぁ、昨日会ったあの・・・眼鏡を掛けてる人(めちゃくちゃ厳しそうな女の人)」


 湾内「はい。そうですわ」


 詩乃「そっか・・・」


 湾内「寮監様とは昨日お会いしたのですか?」


 詩乃「ええ、常盤台中学に入る前に制服を渡してくれてクラスに案内してくれたの」


 詩乃「・・・正直に言うと、視線で殺されるかと思った・・・」


 湾内「?。・・・ふふっ、それはあり得ませんわ」クスッ


 詩乃「・・・比喩よ。比喩」


 湾内「あ。なるほど」


 湾内「ですが、それほど寮監様の目が恐いですか?」


 詩乃「蛇・・・と言うか、虎のような鋭くて・・・」


 詩乃「丁寧に教えてくれたんだけど・・・恐かった」


 湾内「そうでしたか・・・」


 詩乃「うん・・・」


 湾内「ですけど、寮監様はお優しい方ですからご安心くださいね」ニコリ


 詩乃「え、ええ・・・」


 ―リーンゴーン リーンゴーン

 湾内「あ、ではこの辺りで案内は終わりにしましょうか」


 詩乃「そうね、ありがとう。湾内さん」


 湾内「どういたしまして」ニコリ


 湾内「もしよろしければ、お昼をご一緒しませんか?」


 詩乃「ええ。小牧さんも誘っていいかしら」


 湾内「もちろん、構いませんわ」


 詩乃「ありがとう」ニコリ



 





 -とある高校 校庭-

 黄泉川「んじゃ、体育始めるじゃんよ!」


 黄泉川「今日は・・・ドッジボールでもするじゃん。もちろん・・・学校体験者へのサービスでアレしてもいいじゃんよ」ニカッ


 「「「「「よっしゃぁああ!!」」」」」


 キリト「?」


 アスナ「何・・・?」


 黄泉川「まずはジャンケンして半分に人数分けからじゃん」





 吹寄「グーの人は私ところへ、チョキの人は青髪のところへわかれること」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「なぁ、上条。さっき黄泉川先生が言ってたアレって・・・なんだ?」


 上条「後々わかるよ。キリトはどっちになったんだ?」


 キリト「俺はチョキを出したから、青髪のとこだ」


 上条「そか。じゃあ一緒だな」


 キリト「お、そうか。・・・なんかよかった」クスッ


 上条「?」


 アスナ@体操着「キリトく~ん」


 キリト「アスナ。どっちになったんだ?」


 アスナ「私は・・・チョキだから青ピ君のチームだよ」


 キリト「よし!一緒だな」


 アスナ「やったぁ♪」


 上条「よかったな、アスナ」クスッ


 アスナ「うん♪でも、上条君は吹寄さんと別になっちゃったね・・・」

 
 上条「いや・・・アイツはお構いなしに投げてくるから、大丈夫だぞ」


 アスナ「え、えぇ・・・」


 上条「さて・・・他にチョキの奴は・・・」


 青ピ「僕のとこのチームは・・・このメンバーやね」


 サンドリヨン【当麻とは別になっちゃったわね・・・】


 食蜂「いいじゃないのぉ。・・・勝てば何でもって言う事が出来るかもしれないわよぉ?」


 蜜蟻「あらあ、いいわねえ」


 メビオ「クウガと一緒だ」フフンッ


 トール「おっし!いっちょやるぜ!」


 青ピ「みんなー!気合い入れて、行くでぇえーーーっ!」


 食蜂・サンドリヨン・蜜蟻・メビオ・トール「【「「「おぉーーっ!!」」」】」





 吹寄「ふむ。私のチームのメンバーはこの人選ね」


 美琴「ぃよっしっ!(当麻と一緒になれた!//)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 土御門「秋沙、危なかったら俺が守ってやるぜい」ニカッ


 姫神「うん・・・//」


 上里「キリトくん、アスナさん。よろしくね」


 キリト「こっちこそ」


 アスナ「よろしくね、上里君っ」


 吹寄「皆!勝って万歳よっ!!」


 美琴・五和・土御門・姫神・上里・キリト・アスナ・上条「「「「「「「「おおぉおーーっ!!」」」」」」」」

 アリサ「私はいつも通りに外からだね」


 上条「ああ。頼んだぜ、アリサ」


 アリサ「うん!」ニコリ


 キリト「アリサは何か理由があって外からなのか?」


 土御門「学園都市の歌姫が怪我したとなれば・・・」


 姫神「この学校が。どうなることか・・・」

 
 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」

 
 美琴「作戦会議するわよ~」


 五和「集まってくださーいっ」


 キリト「・・・アスナ」

 
 アスナ「うん?」


 キリト「怪我させないように・・・守るからな」


 アスナ「・・・う、うん//・・・私もちゃんと守ってあげるから//」


 アスナ「キリトくん・・・リアルだとひ弱そうだから・・・」


 キリト「え」ガーン


 上条「確かに・・・キリト、細いな。ちゃんと食ってるのか?」


 上里「病気か何かじゃないよね?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」ズーン


 アスナ「ご、ごめんね!その、もちろん頼りにしてるからっ!」アセアセ


 妖精オティヌス「まあ、経験は人を強くする。だからお前もこの期に覚悟しておけ」


 キリト「え?」


 アスナ「?」


 妖精オティヌス「わからないなら・・・この後、分かる」


 キリト・アスナ「「は、はぁ・・・」」




 黄泉川「始めるじゃん!笛鳴った後、ボールを投げるじゃん」

 ―ピィーーーッ!

 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 ―キュルルルルッ!

 青ピ・吹寄「「変身!」」

 [COMPLETE]

 カイザ(吹寄)「ハァアッ!」


 クウガ(青ピ)「ハァッ!」


 キリト・アスナ「「」」


 

 カイザ(吹寄)「貰ったぁっ!」バシンッ!


 クウガ(青ピ)「くっ!」


 キリト「あ、あれが・・・吹寄と青髪の変身する仮面ライダーか・・・」


 アスナ「・・・って、なんで変身してるの!?」


 トール「この学校の特別ルール!公安ライダーの二人が変身有りでスリル満点なドッジボールになるんだぜ!ベイビー!」

 
 
 キリト・アスナ「「えぇえ~~~!?」」


 
 上条「気をつけろよ!二人とも加減はしてるだろうけど、すっげぇ痛いからな!」


 上条「死ぬなよ!」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「・・・うん」


 キリト・アスナ「「ファイトッ!」」



 カイザ(吹寄)「まずはっ!」

 カイザ(吹寄)「操祈っ!」

 ―ビシュッ!

 ―トーンッ

 食蜂「やんっ!もぉ~・・・早速退場じゃないのぉ~」


 カイザ(吹寄)「運動神経がちょっと危うい人から狙うのが基本よ」


 アスナ「そう言う事ね・・・」


 キリト「・・・俺いの一番に狙われそうだな・・・」ゴクリ



 クウガ(青ピ)「貰ろうたっ!」


 カイザ(吹寄)「来るわよっ!」


 上里「二人は吹寄さんの後ろに行った方がいいよ」


 姫神「一番。安全地帯だから」


 キリト「わ、わかった!」


 アスナ「わわわっ・・・」アセアセ


 クウガ(青ピ)「・・・そこやぁっ!」




 ―ビシュッ!

 カイザ(吹寄)「土御門!」


 土御門「にゃっ・・・!」

 ―バシンッ!

 クウガ(青ピ)「だぁあ~~っ!投げが甘かったかぁ・・・」


 トール「何やってんだよ!」


 土御門「吹寄、頼むぜい」ポイッ


 カイザ(吹寄)「ええっ!」バッ!


 カイザ(吹寄)「・・・フンッ!」




 トール「甘いっての!」


 トール「づぁっ!」バシンッ!
 

 上条「げっ!「全能」使いやがった・・・」


 キリト「「全能」?」


 トール「今度は俺だぁっ!」

 トール「キリトォオッ!」

 ―ビシュッ!


 キリト「うぉおっ!?」

 
 五和「キリトさんっ!」バッ!

 ―トーンッ!

 五和「っと・・・アウトですね」


 キリト「い、五和・・・」

 
 五和「頑張ってください」ニコリ


 キリト「・・・ああ。お前の犠牲は無駄にしないさっ」


 上条「キリト!投げろっ!」


 キリト「ああっ!」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 キリト「・・・そこだっ!」

 


 ―ビシュッ!
 
 サンドリヨン【っと!】バシンッ!


 キリト「くっ・・・!」


 サンドリヨン【残念だったわね】クスッ


 サンドリヨン【青髪っ!】ポーイッ


 クウガ(青ピ)「ほいさっ!」

 
 
 ~カット~

 カイザ(吹寄)「・・・」

 
 クウガ(青ピ)「・・・ウオリャァアアアアアッ!!」


 ―ビシュッ!!

 ―ギュルルルルッ!!

 カイザ(吹寄)「・・・!!」


 ―バシィーーンッ!!
 ―ポーンッ・・・ コロコロ・・・


 カイザ(吹寄)「・・・くっ」ガクッ!


 黄泉川「青髪チームの勝利じゃん!」ピピーッ!


 クウガ(青ピ)「やったでぇ~!」


 トール「オッシャァ!」


 メビオ「ン」フーッ

 
 キリト「負けたなぁ・・・」


 アスナ「で、でも、キリトくん意外と最後の方まで居たからすごいよ!」


 上条「ああ、すごいぜ。キリト」

 
 青ピ「いやぁ、お疲れさんやで」


 キリト「あ、青髪・・・」


 青ピ「キリトくんやるやん!何回か狙ろうとったけど、全然当たらへんかったもん」


 青ピ「危うく・・・強化フォームになるとこやったわ」


 キリト「強化フォーム?」


 青ピ「あぁ、仮面ライダーの中には基本的な姿があってそこから強化型の姿と能力を身に付けられるようになるんよ」


 キリト「へぇ・・・そうなのか」


 青ピ「うん。・・・アスナちゃん守っとったキリトくん、格好良かったわぁ」


 アスナ「当然だもん。キリトくんは私の―――――」

 
 青ピ「・・・私の?」


 アスナ「私の・・・えと・・・」


 アスナ「その・・・///」


 キリト「アスナ?」キョトン


 青ピ「・・・」ニヨニヨ


 サンドリヨン【(あらあら)】クスクスッ

 アスナ「た、大切なパートナーだから!///」


 青ピ「うん、知っとるよ」クスッ


 アスナ「・・・///」


 キリト「あはは・・・//」

 
 サンドリヨン【当麻♪】ギュウッ


 上条「ん?サ、サンドリヨン?」


 サンドリヨン【今日は私も生き残ったから・・・ご褒美、ほしいなって】ニコリ


 上条「・・・えっと・・・何を要求するでせうか?」

 
 サンドリヨン【あのドロドロして・・・癖になような、白い・・・あ・れ♥】


 上条「・・・!?///」


 サンドリヨン【・・・何を想像してるの?//】


 上条「・・・ご、ご無沙汰だから、結構その・・・///」


 サンドリヨン【やーね//もう、よく奢ってくれたアイス屋のバニラよ/】クスッ


 上条「・・・」


 美琴・食蜂・蜜蟻・カイザ(吹寄)・五和「「「「「」」」」」ガシッ!グワシッ!ワシッ!

 
 上条「・・・は、はは」


 <<<<<当麻ぁああああ~~~っ!!

 ―ドガーン! チュドーン! ドォーーーンッ!!

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・花火かな?」


 キリト「・・・いや。もっと花火はこうパァーっと空で広がるもんだぞ」


 アスナ「そうだよね・・・」


 トール「あーあ・・・グランドの修正は上条ちゃんが一人でやらされるな」


 土御門「だにゃー」


 姫神「大変そう」


 黄泉川「小萌にもっと叱ってもらおうじゃん」フンス


 キリト「・・・上条って人生がハードモードなんだな」


 上里「不幸体質だからね」


 アスナ「不幸体質・・・」


 上里「不幸体質なんだけど、ある意味幸運体質でもあるんだけどね」クスッ


 キリト「どう言う事だ?」


 上里「・・・あ、ほら」


 キリト・アスナ「「?」」


 
 上条「ゼェッ!ハァッ!」ダダダッ!


 美琴「このぉ~~~っ!」


 食蜂・五和「「当麻さぁ~~~ん!」」


 カイザ(吹寄)「挟み打ちにしてやる・・・!」ダダッ!


 五和「食蜂さん!吹寄さんの方に!」


 食蜂「わかったわぁ!」

 
 

 蜜蟻「待ちなさあーい!当麻クーン!」タッタッタッ!


 美琴「もう許さないんだからぁああ!!」ダダッ!


 上条「堪忍してくれぇええええ!!」ダダダッ!


 カイザ(吹寄)「当麻ァアアアア!」ババッ!


 上条「おわっ!?」コケッ!


 五和「!。当麻さん!」バッ!


 上条は転んだ。数秒間宙に浮いた状態になって五和が抱き止めようとし、カイザはおでこクラッシュの体勢に入っている。
 

 食蜂「わっ・・・!」
 
 食蜂は転んだのに気付いて止まろうとしたが、足が縺れ前のめりになってその場で前転する。。
 上条はカイザの胸に額からぶつかって軽い脳震盪を起こした。カイザは急な事に驚き、後退しようとしたが足元が滑り背中から倒れていく。  


 五和「っ!」

 五和は上条を支えようと鎖骨辺りに手を当てたまま同じように背中から倒れて行く。
 上条の背後から走ってきた美琴と蜜蟻がこのまま行くと危険と判断し、立ち止まろうとする。


 蜜蟻「あっ・・・!」


 蜜蟻は先程上条が躓いた地点で同じように躓き、追いかけるように宙を浮く。

 ―ドシャァアアアンン!!
 
 上条「~~~~っ、ごぉぉ・・・」


 カイザ(吹寄)「っ、と、当麻・・・」


 五和「だ、大丈夫ですか?」


 食蜂「ったたぁ・・・」

 
 上条「な、何がどうなって・・・」


 ―ワシッ ムニュッ ムニュンッ

 五和「ひゃんっ!?///」


 食蜂「ふあぁっ・・・!?///」


 上条「・・・?(この感触はどっかで・・・)」


 蜜蟻「きゃあっ!」

 ―ドスンッ!

 上条「ごふっ!」


 蜜蟻「いったあ~い・・・」


 上条「あ、ゆ・・・腹に、頭突きは・・・いかん・・・」フルフル


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 トール「正直言うと、あれは初めて見た」ハハハッ


 土御門「なんかの芸術作品みたいだぜい」ニャハハハッ


 上里「さすが上条だな~・・・」


 青ピ「笑いの神に好かれとるわぁ・・・」


 アリサ「だ、大丈夫かな・・・」


 サンドリヨン【私もされたかったわ・・・ん~、チャンスを逃したわね】パチンッ


 アリサ「え、えぇ・・・」タラー

 美琴「ちょ、ちょっと、アンタ大丈夫?」


 上条「美琴・・・手、貸して・・・」


 上条「あと・・・愛愉も・・・出来れば・・・早急に、移動してもらえると・・・」


 愛愉「あ、え、ええ・・・」スッ


 美琴「ほら」


 上条「ああ・・・」スッ

 ―ツルッ 

 上条「おっと・・・」ガシッ

 ―スルルーッ


 上条「・・・ん?・・・あれ?ズボン・・・?」


 美琴「・・・」


 蜜蟻「・・・あー・・・」タラー


 上条「・・・紐・・・水色、ショーツ・・・」


 美琴@ズボンキャストオフ「・・・~~~~~~っ!!!////」


 ―バリバリバリバリッ!!



 トール「あ、やべ!逃げろおぉおおおおおおおっ!!」


 土御門「落雷が降るにゃぁーーーーーーーーーっ!!」


 
 ―わぁぁああああああああああ~~~~っ!!!

 
 ―カッ

 ―ドッガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!







 小萌「・・・と言うわけで・・・」


 小萌「本日の学校の授業はおしまいです。電気系統全てダメになってしまったので」


 キリト「・・・(校庭に隕石が落ちてきたが如く・・・クレーターが出来てる・・・)」


 小萌「ですので、皆さん。お家に帰ってもいいですし、自主勉強もOKです」


 ―ワイワイ ワイワイ

 トール「よかったなー。誰も怪我人出なくて」


 土御門「ホントにゃー」


 青ピ「爆発のせいでまだ耳がキーンってなってるような感覚やわ・・・」


 上里「上条は校長室へ呼ばれてしまったね」


 キリト「・・・だ、大丈夫なのか?」


 土御門「ボコられても翌日元気になって」


 トール「腕あぼーんされても生えてる無事な人間だから大丈夫だぞ」


 キリト「・・・。・・・そ、そっか」


 メビオ「クウガ、帰るのか?」


 青ピ「そやね。どっか遊びにでも行こか」


 土御門「俺達もそうするか?」


 姫神「うん」コクリ


 トール「俺も潤子ちゃんと遊びに行こーっと」


 キリト「・・・アスナ、俺達も・・・どこか行ってみるか?」


 アスナ「うん、そうしよっか」





 -柵川中学校-

 木山「本日より学校体験で外からきた桐ヶ谷直葉さんだ」


 木山「この学校のことはまだ少しだけしか教えられていないので、皆仲良くしてあげてくれ」


 「「「「「はーい」」」」」


 直葉「よ、よろしくお願いします」


 木山「君の席は佐天の後ろだ。あそこの黒髪で花の飾利を付けている子だ」


 佐天<ヒラヒラ

 
 直葉「あ、はい」


 直葉「っと・・・」


 佐天「初めまして、桐ヶ谷さん。私は佐天涙子だよ」

 
 初春「初春飾利です。よろしくお願いします」


 春上「春上衿衣なの」


 直葉「・・・え?あ、えっと、レストランで・・・」


 春上「私はここの学校の生徒なの」ニコリ


 直葉「そ、そうだったんだ・・・」


 佐天「あれ?顔見知りだったの?」


 春上「お店のお手伝い先で会ったの」


 佐天「へぇ、そっか」

 
 木山「では・・・学校体験の桐ヶ谷の為に昨日の授業の復習を数分だけ行なうぞ」


 ―ガラララッ!

 枝先3「セ、セウト!」


 直葉「!?」ギョッ


 木山「・・・早くG3を脱げ。馬鹿者」


 「「「はははははっ!」」」


 <またその格好で学校に来たの?
 <相変わらずだなー、枝先は
 <大変なんだから仕方ないけどさ

 枝先3「あはは・・・これまた失礼しましたー」

 ―ガシャンッ キリリリッ カチャンッ ガションッ

 枝先「よしっ」


 直葉「あ、あの子は・・・」


 春上「枝先絆理ちゃんなの。いつも遅刻しちゃった時はG3を着たまま登校してるの」


 直葉「えぇっ・・・それっていいの?色んな意味で心配だよ・・・」


 佐天「まぁ、悪い奴らをやっつける仮面ライダーだから仕方ないよ」


 初春「今日は早い方ですからね。一番遅いとお昼過ぎてからになりますし」

 
 直葉「そ、そうなんだ・・・」


 枝先「おはよー。・・・って、あれ?昨日の・・・」


 直葉「ど、どうも・・・」


 佐天「あれれー?枝先さんも顔見知りなんだ」


 枝先「うん、まぁ・・・」クスッ


 直葉「昨日は、その・・・助けてくれてありがとうね」


 枝先「いえいえ・・・」


 枝先「それにしても・・・」


 直葉「?」

 ―ピチッ

 枝先「大きい・・・」
 

 直葉「え?」

 
 木山「そこ、授業を始めるぞ」


 枝先「あ、はーいっ」




 
 木山「まず、この式を・・・」

 
 木山「操歯、答えろ」


 操歯・ドッペルゲンガー「「はい」」スクッ

 操歯・ドッペルゲンガー「「・・・ん?」」


 ―クスクスッ 

 木山「・・・姉の方で頼む」


 操歯「は、はい」


 ドッペルゲンガー「・・・はい」


 直葉「(名前が同じ・・・って事は、姉妹なのかな?よく見たらそっくりさんだし)」


 
 操歯「・・・」


 ―カッ カッ カカッ カッ カカッ カッ カカッ


 木山「・・・式を更に伸ばしてくれとは言ってないぞ」


 操歯「あ」タラー


 木山「・・・まぁ、正解としていいだろう。席に戻りなさい」


 操歯「はい・・・」ションボリ


 
 直葉「・・・操歯さんってすごく頭良いの?」


 佐天「出されたテストオール100点なんて珍しくないくらい」


 直葉「・・・す、すごいね・・・」
 

 ―キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

 木山「次の授業が始まる5分前までに休憩を終わるように」


 「「「「はーい」」」」

 ―ワイワイ ワイワイ
 
 佐天「桐ヶ谷さん、次の授業は国語だからまた教科書一緒に見ながらしよ?」

 
 直葉「ありがとう、佐天さん」ニコリ


 佐天「・・・ところで・・・」ジッ


 直葉「・・・?」タユン


 佐天「ほっ」


 ―ワシッ ムニュウッ

 直葉「・・・ぴゃっ!?///」


 枝先「おうふ・・・」


 春上「おぉ~・・・//」


 初春「さ・・・佐天さぁああああんっ!!」


 佐天「うーーおおーーー!すっげえーーー!!」

 直葉「な、な、なっ・・・!?///」


 佐天「パッドじゃない!私よりはるかに・・・デカイ!!」


 直葉「ちょ、佐天さんっ・・・!//やめ・・・!///」


 ドッペルゲンガー「何をやっとるんだお前は」グリグリグリッ


 佐天「あだだだだだだだ!頭が割れるうぅうううう!?」


 直葉「っ・・・///」


 初春「ご、ご、ごめんなさい桐ヶ谷さん!本当にごめんなさい!」アセアセ


 直葉「だ、大丈夫だよ・・・//」アセアセ


 初春「彼女の一種のスキンシップの挨拶みたいなものでして・・・その・・・」


 初春「ごめんなさい!」


 直葉「う、初春さん//もう、許してあげるからいいよ//」アセアセ

 
 枝先「でも佐天さんの気持ち・・・わかるなぁ」ジーッ

 
 直葉「」ハッ、ササッ


 枝先「しないから!しないから!」アセアセ


 佐天「き、桐ヶ谷さん・・・ごめんなさい」プシュ~


 直葉「あ、う、うん・・・//」


 ドッペルゲンガー「許してやってくれ。佐天には男性ホルモンが多く含まれているようだからな」


 ドッペルゲンガー「まったく、お兄ち・・・私の兄でさえそこまでがっつかないらしいのに」


 佐天「いやいや清ヶさんだって男なんですから、二人が知らないだけですよ」


 操歯「いや、挟美から聞いたが・・・あ、これは話してはいけないんだった」


 佐天「何ですか?何ですか?気になります!」


 操歯「ビデオカメラを仕舞えっ!と言うかちゃんと反省したのか?!」


 佐天「あ、ご、ごめんね」ペコペコ


 直葉「う、うん・・・」


 春上「つい出来心でやったの?」


 佐天「おっしゃる通りで・・・」


 直葉「・・・その、もうしないでね?//」


 佐天「はい・・・」

 佐天「えっと・・・桐ヶ谷さん、お詫びに学校帰りでクレープ奢ってあげるね?」


 直葉「え?い、いや、そんな。そこまでしなくても」アセアセ


 佐天「お願い!私の気が済まないから」


 直葉「佐天さん・・・」


 初春「直葉さん、奢らせてあげてください。こうなるとしつこいですから」ヒソヒソ


 直葉「・・・じゃ、じゃあ帰りに・・・お願いします」


 佐天「オッケー!わかった」


 佐天「・・・あ。初春」


 初春「え?あ。わ、私も奢らせて」


 ―バッサァァア!

 初春「もらえる・・・」


 佐天「片っぽ紐で縁がピンクに地は白か・・・」


 初春「・・・」


 直葉「///」カチコチ


 操歯・ドッペルゲンガー「「またか」」


 春上「おぉ~」


 初春「・・・さぁ~~て~~ん~~さぁ~~んん~~!///」ワナワナ


 佐天「てへ♪」ペロ


 初春「もぉおお~~~~!///許しませぇええ~~~んっ!!///」キィーーッ!


 佐天「やばっ」タタタッ!


 初春「待ってくださああぁあ~~い!///」


 ―ドッタンバッタン!

 直葉「・・・//」


 枝先「ごめんね、あれがここでは普通な光景だからアハハ・・・


 操歯「やれやれだ」


 直葉「そ、そう、なんだ・・・ね//」


 直葉「(今日はちょっと派手なの履いてきちゃったから、やられないでよかった・・・//)


 春上「ちなみにやられるのは初春さんだけなの。安心してなの」

 
 直葉「え?あ、そ、そうなの?」


 ドッペルゲンガー「唯一無二の友だからこそやってるんだ」


 操歯「まぁ、やられる方は堪ったもんじゃないだろうがな。公の場でもやられてたの見たぞ」


 直葉「えぇ・・・」


 春上「だから二人にとっては挨拶みたいなものなの」


 直葉「・・・いやいや女の子同士でもあれは・・・//」


 ドッペルゲンガー「言っただろう?男性ホルモンが含まれ過ぎているんだ」


 ドッペルゲンガー「まぁ、実際に調べたが基準的な量しか無かったが」


 直葉「調べたんだ・・・すごいね」


 操歯「私のコネでやったんだ。どうしても知りたいと佐天が言ってきて・・・」


 枝先「ま、中学生離れした見た目はしてるけどね。佐天さん」


 春上「今クラスではまだ一番らしいの」


 直葉「何が?」


 春上「お胸の大きさとか」


 直葉「あ・・・ふーん・・・//」


 操歯「まったく、乳房の大きさなど関係ないだろうに。必要なのは母乳が正常に出せるかが重要なんだぞ」フンス


 ドッペルゲンガー「悔しいの?」


 操歯「二位だから別に。お前も同位だろ」


 直葉「(二位なんだ・・・)」

 
 ドッペルゲンガー「私はお姉ちゃんのボディを完全コピーしているからな」


 ドッペルゲンガー「大人になっても大きさは変わらないろう」


 直葉「二人は双子なの?」


 操歯「双子・・・まぁ、双子の兄なら居るがドッペルは少し違うんだ」


 ドッペルゲンガー「私は人造人間だ」

 直葉「・・・え?」


 ドッペルゲンガー「見れば早いか」


 ―ガチャンッ

 直葉「!?。ええええぇえ!?」


 直葉「(腕が何か割れて銃みたいなのが出てきた!?)」


 ドッペルゲンガー「昔は荒れたりもしたが・・・今はこの身体に誇りを持っている」クスッ


 ドッペルゲンガー「医療機関などの進歩に繋がるために研究も兼ねているからな」


 直葉「い、医療って・・・もしかして人工心臓みたいな、ああ言うの?」


 操歯「ああ。私とドッペルは医療用サイボーグの開発に専念しているんだ」


 直葉「医療用サイボーグ・・・」


 操歯「そう言うのはあまり知らないか?」


 直葉「う、うん、わからない、かな・・・」


 ドッペルゲンガー「そう申し訳なさそうにしなくてもいい。わかるのは大抵医者などだからな」


 佐天「はぁ~~・・・」グデー


 枝先「あ、戻ってきた」


 春上「お帰りなさいなの」


 操歯「初春はどうした?撒いたのか?」


 佐天「ちょっとあまりにもお怒りで話し合い出来そうになったから・・・」


 佐天「鏡に入って逃げてきたの・・・」

 
 直葉「鏡に入って・・・?」


 佐天「あ、う、ううん!その・・・比喩!そう比喩で言ったの」アセアセ


 直葉「あ。あぁ、そう言う事・・・」


 枝先「後で謝っといた方がいいよ」


 春上「私でも宥めるの大変そうなの・・・」


 操歯「アイツを怒らせると色々ハッキングされて脅されるぞ」


 ドッペルゲンガー「風呂場の覗きシーンとかで変なサイトに載せられるかもしれん」


 佐天「ま、まさかぁ~・・・まさか無いよね?」タラー

 
 枝先「だから謝っときなよ」タラー


 ―キーンコーンカーンコーン






 -天井菓子株式会社-

 天井「初めまして、壷井さん。私は天井亜雄と申します」


 遼太郎「はい、どうも」


 天井「話しは昨日の電話でお伝えした通り、私の秘書として勤務してもらいます」


 天井「まぁ、お茶を淹れて出したり私が居ない間に身の回りの整頓をしてもらえればいいですから」


 遼太郎「わかりました(・・・昨日はまたどんな変な社長かと思ったんだけど・・・)」


 遼太郎「(普通に良い人っぽそうだな・・・)」


 天井「わからないことが有れば青星さんにお聞きください。そちらに座っている人です」

 
 青星「どうも。よろしくお願いします」ペコリ


 遼太郎「(おぉ~、如何にも美女秘書官だな・・・)」


 天井「午後は工場案内をしましょうか。色々と知ってもらうところもありますので」


 遼太郎「わかりました」


 天井「はい。では・・・」




 ―コンコンッ

 天井「はい」

 
 オルソラ<亜雄さん。オルソラです


 天井「あっ。壷井さん、開けてもらえますか?」


 遼太郎「はいはいっ」

 ―ガチャッ

 遼太郎「どうぞ・・・って・・・」


 オルソラ「あ、どうもありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「(な、なな、なんだこの人はぁああああ!?///)」


 遼太郎「(美人過ぎんだろおおおおお~~~!?///)」


 天井「オルソラさん。もしかしてお弁当を?」


 オルソラ「はい。散歩がてらお持ちしたのでございますよ」


 天井「そうでしたか。ありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「え、えっと・・・社長の・・・奥様ですか?」


 オルソラ「はい。オルソラ=天井=アクィナスと申します」ニコリ


 天井「そして・・・この子が私達の息子です」ニコリ


 遼太郎「あ、お子さんも・・・」


 遼太郎「(社長ってなるとやっぱこれぐらい強運になるんだなぁ・・・)」


 天井「チェレステ~。今日は良い子にしてるか~?」


 遼太郎「チェレステ・・・」


 青星「イタリア語では青空と言う意味です。天井社長の名前である亜雄とオルソラ夫人のソラを取ってそうなりました」


 遼太郎「おー、なるほど・・・」


 天井「いやぁ、はは・・・」


 天井「自分でも中々親バカになりますが、オルソラさん似でとても可愛い子です」


 遼太郎「(あぁ、納得できるなぁ・・・将来は美形だな。オルソラさん美人過ぎるから)」

 
 天井「ほら、チェレステ。新しく秘書さんになる壷井さんだよチョイチョイ


 遼太郎「は、初めまして~、チェレステくぅ~ん」


 <びぇえぇえええええ!!

 遼太郎「(知ってたよ)」シクシク


 青星「赤ちゃんは低い声が苦手で、大きい声だと敏感になり驚いてしまうからです」


 遼太郎「・・・そう言う事ですか」


 青星「ですから気を落とさないでください」


 青星「・・・そうでもないのに泣かれた私に比べれば」


 遼太郎「は、はい」

 
 オルソラ「それではまたお散歩へ行きますね」


 天井「はい。ありがとうございました」


 遼太郎「あ・・・どうぞ」ガチャッ


 オルソラ「どうもありがとうございます」ニコリ


 遼太郎「いえいえ・・・//」


 ―パタン・・・

 遼太郎「・・・社長は泣かれていませんでしたね、そう言えば」


 天井「私は毎日居ますから」クスッ


 天井「それに子供に泣かれていてはお菓子会社の社長なんて出来ませんよ」クスッ


 遼太郎「(すっげぇー・・・カッコいいなぁ)」


 天井「早速ですが壷井さん、淹れてもらえますか」


 青星「出来れば私もお願いします」


 遼太郎「あ、はい。了解です」




 天井「」ズズッ


 天井「青星君、例の書類は・・・これだね」


 青星「はい。それとこちらも」スッ


 天井「ありがとう」


 遼太郎「(はぁ~・・・すげぇなぁ。青星さん俺より若そうなのに・・・)」


 青星「遼太郎さん。あちらの扉の中に付箋が何種類かありますので黄緑、水色、赤色を取ってください」


 遼太郎「は、はいはいっ」


 青星「それと私の顔に何か付いていますか?」


 遼太郎「え?い、いえいえ、何も」


 青星「・・・そうですか」


 青星「では付箋を」


 遼太郎「はいっ」


 
 天井「」カリカリ


 天井「そう言えば・・・昨日は幻夢コーポレーションへ赴いていたそうですが・・・」


 遼太郎「あ、あぁ・・・まぁ・・・」


 遼太郎「壇・・・黎斗神社長は何て言うか変わった人でした・・・」


 天井「確かに変わってはいたね」


 遼太郎「は、はい・・・」


 遼太郎「あの人・・・何かあったんですか?」


 青星「あれが素なんだと私は思っています。でないと無理です、話しどころか会いたくないです」


 天井「青星さん・・・」クスッ


 遼太郎「ま、まぁ、ですけど悪い人じゃないですし・・・」

 青星「言いたい事は言っておかないとあの人は暴走しかねません」


 青星「私は天井社長が良いですから付いて居るんですし」


 天井「あはは・・・ありがとう」


 遼太郎「だ、大丈夫ですよ。今のとこは・・・」


 青星「そうですか?・・・それなら、いいのですけど」


 天井「程々にね。少し疲れたら休んで構わないよ」


 遼太郎「あ、ありがとうございます」


 青星「本職は輸入業だそうですし、慣れないでしょうからね」カキカキ


 遼太郎「まぁ、ははっ・・・」


 天井「昨日で仮面ライダー バトライド・ウォー オンラインが1時間後に予約完売したそうですね」


 遼太郎「はい。あれは正直ドン引きしましたよ」


 遼太郎「宿泊先のホテルでテレビを見てたらCMに社長の顔がドアップで映り込んできて・・・」


 遼太郎「そのまま気絶するかと思いました・・・」


 天井「あはは・・・」クスッ


 青星「私も自宅で見ましたが即テレビを消しました」


 遼太郎「俺もつい・・・。・・・あのゲームが売れたのは、ああ言うのもあるからなんでしょうか?」


 天井「まぁ、私も同じような方法で売り出しをやっていますし」クスッ


 遼太郎「青星さんはゲームとか何かされてますか?」


 遼太郎「天井社長はなんとなく、しそうなイメージが・・・」


 天井「いえいえ。まったく・・・」クスッ


 青星「私は同居人の子達と相手をしてあげたりしていますね」


 遼太郎「あぁ、なるほど・・・」


 遼太郎「得意なゲームの種類とかは?」


 青星「一番得意と言えば・・・そうですね・・・」


 青星「アクションゲームですね。特にスピーディーな感じがある」


 遼太郎「へぇ、アクションゲーム・・・(意外だな。推理ものとかやってそうだけど)」

 青星「同居人の子が必ずと言っていいほどしつこく対戦相手を強請られますから慣れてしまっています」


 遼太郎「そうなんですか」


 青星「今ハマっているのは電脳戦機バーチャロンで、前までは龍が如くシリーズに熱中していました」


 遼太郎「りゅ、龍が如くって・・・」


 遼太郎「(あのヤクザゲームか・・・最近オンラインが発売されるって出てたな)」


 遼太郎「ちょっと、意外ですね・・・」


 青星「そうでしょうか?」


 遼太郎「ま、まぁ、好きなゲームなんですから問題はないですよ」


 青星「それはどうも」


 遼太郎「ちなみに、シリーズでどれが一番好きですか?俺も3を後輩から借りてやってみたんですけど・・・」


 遼太郎「俺にはちょっと・・・合わなかった感じですね・・・」


 青星「その次回作の4が私の中では最高傑作です」

 
 青星「プレイキャラクターの魅力はもちろんアクションの演出も素晴らしいですから」

 
 遼太郎「へぇ・・・かなり好きなんですね」


 青星「はい。もちろん」


 青星「5と6が駄作などと言われていますが私は好きだから応援し続けます」


 遼太郎「それは・・・どんなゲームですか?」


 青星「無印があってバンダイナムコエンターテインメントとカプコンとセガのキャラクターによるクロスオーバー作品です」


 青星「OTEの桐生さんと真島の兄さんでしたので意外と周りとの違和感が無くてよかったですね」


 遼太郎「面白そうですね。今度ゲーム屋行った時に買ってみようかな・・・」


 青星「3DSはお持ちですか?」


 遼太郎「あ、3DSですか・・・」


 青星「はい」


 天井「・・・さて、ここで少し休憩としましょうか」


 青星「はい」


 遼太郎「お茶、淹れ直してきます」

 
 天井「ありがとう」ニコリ


 遼太郎「いえいえ」クスッ

 -第七学区公園-
 
 ユイ「ん~~・・・!」


 ユイ「良いお天気ですね~・・・」


 ユイ「・・・あれ?」


 ポッピー<昨日はずーっとやってたんだね
 番外個体<うん。だから寝不足で・・・

 
 ユイ「ポッピーさんです。お隣にいるのは、お友達でしょうか・・・?」


 ポッピー<・・・!。ユイちゃ~ん! ヒラヒラ
 番外個体<ユイ?


 ユイ「はーいっ」ヒラヒラ


 ポッピー「こんにちは!一人で何をしてたの?」


 ユイ「公園で遊んでいました。ネットワークでは遊べないので、こうして現実世界で遊べて楽しいです!」


 ポッピー「そっか、よかったね♪」


 ポッピー「あっ、この子ワーストちゃん。パラドの恋人さんだよ」


 番外個体「ちょっと、あっさり言わないでよ!//」

 
 ユイ「そうだったんですか。初めまして!ユイですっ」


 番外個体「あ、う、うん・・・//よろしく・・・//」


 番外個体「・・・ん?」


 ユイ「どうしたんですか?」


 ユイ「まるで「お姉様の友達の声に似てる」って感じがしますけど」


 番外個体「そのまんまだね、うん」


 ポッピー「ユイちゃんの声がお友達の子の声に似てるの?」

 
 番外個体「まぁ、ここまで幼そうな感じじゃないよ」

 番外個体「・・・何か、アンタからポッピーみたいな磁場出てるんだけど・・・」


 番外個体「何か持ってるの?」


 ポッピー「あっ、ユイちゃんも私とパラドみたいにAIが実体化した存在なの」


 番外個体「え?あー・・・なるほどね・・・」


 番外個体「人工生命体なわけね。3人全員」


 ポッピー「そうだよ」


 ユイ「はいっ」


 番外個体「・・・んじゃま、仲間として受け入れよっか。ギャハハッ☆」


 ユイ「え?・・・ん~・・・」


 番外個体「ん?どうしたの?」


 ユイ「仲間、って言うよりもお友達がいいです」


 番外個体「友達・・・ねぇ。まぁ、いいけど」


 ユイ「ありがとうございます!」


 番外個体「ん・・・」クスッ


 ユイ「お二人はこれからどこかに行くのですか?」


 ポッピー「そうだよ。ちょっとお買い物にね」


 番外個体「乙女の勝負で使う物を・・・ね//」


 ユイ「?。・・・何ですか?」


 ポッピー「ん~・・・あ。ママに聞いてみればわかると思うよ」ニコリ


 ユイ「はい!わかりました」


 番外個体「じゃあ・・・そろそろミサカ達は行こっか」


 ポッピー「そうだね。ユイちゃん、また会えたらどこか遊びに行こっ♪」


 ユイ「はい!もちろんですっ」


 番外個体「・・・ところで、ママって?アンタの創世者?」


 ユイ「いいえ。・・・大切な家族の人です!」


 番外個体「・・・そう」


 番外個体「まぁ、ママとパパが居るなら友達が増えたって言っとけば?」


 ユイ「はい!」ニコリ





 ユイ「お友達がまた増えました~♪」


 キリト<ユイ~!
 
 アスナ<ユイちゃ~ん


 ユイ「あ、パパとママです・・・?」


 キリト「ここで遊んでたのか。なぁ、これから遊園地に行くけど一緒に行くか?」


 ユイ「遊園地ですか!?行きたいです!」

 
 ユイ「あ。でも、チケットを買わないといけないはずじゃ・・・」
 

 アスナ「大丈夫。無料配布されてたから、3人で行けるよ」クスッ


 ユイ「そうなんですか!よかったです♪」


 キリト「よし、行くか」


 ユイ「はい!」


 アスナ「うんっ」ニコリ

 
 ユイ「ところでパパとママ。学校はもう終わったのですか?」


 キリト「ま、まぁ・・・な」


 アスナ「ちょっと学校の方が壊れちゃってね・・・」


 ユイ「大丈夫だったんですか!?」


 アスナ「あ、うん。大丈夫だったよ」


 キリト「クラスメイトのおかげでな」


 ユイ「よかったです・・・」ホッ


 アスナ「それにしても・・・すごかったね」


 キリト「あれが能力なんだなって・・・実感したよ」


 アスナ「私もよ・・・」

 
 ユイ「(そんなにすごかったんですね・・・)」


 キリト「も、もういいよな。十分危険な状況味わったし・・・」

 
 アスナ「う、うん・・・」






 -遊園地-

 キリト「着いたな。ここが学園都市では有名な遊園地だ」


 ユイ「わぁ~!とっても大きくて楽しそうですね!」


 アスナ「そうだね。じゃあ、入ってみよー!」


 ユイ「はぁーい♪」


 キリト「ああっ」クスッ


 
 キリト「さてと・・・まずはどうする?」


 アスナ「あそこでアイス売ってるから、食べない?」


 キリト「いいぞ。少し暑く感じてたからさ」


 
 キリト「すみません。アイスを3つ」


 麦野「はい。・・・アンタ、見ない制服だけど・・・もしかして外から来たの?」


 キリト「そ、そうです(すごいな、制服だけで見抜いたのか・・・)」


 麦野「やっぱり。何となく匂いでわかったのよ」


 キリト「え?」


 麦野「・・・なんて。冗談よ」クスッ


 麦野「さっき言った通り制服で見分けただけ」


 キリト「そ、そうですか・・・」


 麦野「えっと3つね。・・・後ろで座ってる女の子達の分?」


 キリト「はい」

 
 麦野「美人な子ね。隣の子も天使みたいに可愛い」クスッ


 キリト「ま、まぁ・・・(娘なんて言えるわけがない・・・)」


 麦野「ちゃんと守ってあげるのよ。・・・はい、これはサービスよ」スッ


 キリト「あ、ありがとうございます」


 麦野「お盆は紙だからゴミ箱に捨てておいてね」


 キリト「はい」

 麦野「ここの遊園地はおばけ屋敷が目玉だからどうかしら?」


 キリト「おばけ屋敷・・・」


 麦野「そう。一番最後のところが・・・やばいって評判なの」クスッ


 麦野「あの子ともっとくっつけるチャンスだと思うにゃーん」


 キリト「・・・。・・・わ、わかりました。じゃあ・・・」スタスタ


 麦野「・・・私も行こうかしら」ボソッ




 キリト「お待たせ。売り子の人がサービスしてくれたよ」


 アスナ「わぁ、やったね♪」


 ユイ「嬉しいです♪」


 キリト「ああ」クスッ


 アスナ「ん♪オレンジとニンジンって結構合うんだね。フワッとした甘さ」


 キリト「へぇ・・・このチョコアイスも美味いぞ」


 ユイ「バニラアイスも美味しいです♪」


 アスナ「ユイちゃん、一口食べてみる?」スッ


 ユイ「はいっ♪あーん・・・」パクッ、モムモム


 ユイ「あっ、美味しいですね」


 アスナ「そうでしょ」ニコリ


 キリト「俺にも一口食べさせてくれないか?チョコアイス一口あげるから」


 アスナ「いいよ。はいっ」スッ


 キリト「んっ・・・あぁ、美味いな。じゃあ・・・ほら」


 アスナ「あーんっ。・・・うん!ちょっとほろ苦くて美味しいね」


 ユイ「私も食べたいですっ」


 キリト「ユイもか?・・・じゃあ、これくらい、で」スッ

 
 ユイ「あむっ・・・」モムモムッ


 ユイ「美味しいです!」


 キリト「そっか。じゃあユイのバニラもちょっと貰えるか?」


 ユイ「はい。・・・どうぞ」スッ


 キリト「ああ。んっ・・・うん。バニラ、だな」クスッ

 アスナ「ユイちゃん、私にもちょうだい?」


 ユイ「はい、どうぞです」ニコリ


 アスナ「ありがとう♪」パクッ


 キリト「・・・」クスッ


 アスナ「うん♪美味しいね♪」


 ユイ「はいっ♪」


 キリト「・・・(良いな・・・こう言う平和って・・・)」


 キリト「(あの頃は・・・必死になってたからな・・・)」


 ―チョイチョイッ

 キリト「ん?・・・」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 サイドバッシャー「」ウィィイン


 キリト「・・・どわぁあああああっ!!?」


 アスナ「な、な、何!?何なの!?」アセアセ


 ユイ「大きなロボットと・・・鳥さんみたいな人ですね」


 キリト「ま、まま、まさか怪人か!?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 サイドバッシャー「」ウィィン


 アスナ「ユイちゃん、こっちに・・・!」ギュウッ


 ユイ「わっ」


 キリト「・・・」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ・・・」ゴソゴソッ


 ハゲタカヤミー「ヴ」スッ


 キリト「・・・?(なんだ?・・・袋に入ったお菓子・・・?)」


 キリト「(・・・「やぁ、僕はハーちゃんだよ。怖がらないでね」・・・)」


 アスナ「キ、キリトくん!どうしようっ!?」


 キリト「・・・あ、あぁ、いやアスナ?これ・・・着ぐるみ、みたいだぞ?」


 アスナ「え・・・?」


 キリト「ほら、お菓子くれたし」


 アスナ「お菓子・・・?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」スッ


 アスナ「キャッ・・・!?」


 ユイ「ありがとうございます」ニッコリ


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」


 アスナ「ユ、ユイちゃん・・・」アセアセ


 ユイ「ママ、よく見てください。学園都市公認マスコットのハーちゃんって書かれてますよ?」


 アスナ「マ、マスコット・・・?」


 ユイ「はい。ここに書いてありますよ」


 アスナ「・・・「やぁ、僕はハーちゃんだよ。仮面ライダーの敵が生み出した怪人だけど悪さは絶対しないよ」・・・」


 アスナ「やっぱり怪人じゃないの!」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」


 キリト「ライダーが居る世界でこうして生きて働いてるんだし・・・」


 キリト「ま、まぁ、見た目はともかく悪い奴じゃないだろ」


 ハゲタカヤミー「ヴヴ」コクリ


 ユイ「頷いてくれましたよ」


 アスナ「えぇぇ・・・」


 アスナ「・・・こ、こっちのロボットは?」


 「仮面ライダーカイザの愛車であり相棒のサイドバッシャー」

 
 吹寄「つまり私の最高のパートナーよ」クスッ


 キリト「吹寄?」


 吹寄「私が学校に行ってる時間帯は、ここに預かってもらってるの」ナデナデ


 サイドバッシャー「♪」

 吹寄「今日は早く帰れる事になったから、迎えに来たのよ」ナデナデ


 キリト「そ、そうか・・・」


 アスナ「その・・・サイドバッシャーって吹寄さんだけにしか優しいって訳ないよね?」


 吹寄「もちろん。大丈夫よ」クスッ


 吹寄「私には甘えん坊さんだけど、ちゃんと教育はしているから」クスッ

 
 吹寄「なんなら乗ってみる?」


 アスナ「え?乗れるの?」


 吹寄「もちろん。バッシャー」ポンポンッ

 
 サイドバッシャー「」コクリ

 [VEHICLE MOOD] 

 ―ガシャンッ ウィィインッ ガシャンッ

 サイドバッシャー(ビークルモード)「」

 
 キリト「バイクになった!?」


 ユイ「すごいです!」キラキラ
 

 吹寄「これで乗れるわ」


 ユイ「私乗ってみたいです!」ビシッ!


 アスナ「ユ、ユイちゃんっ」アセアセ


 吹寄「不安ならアスナさんも乗ってみれば?」


 アスナ「えぇっ!?わ、私が?」


 吹寄「そう。私が見本見せてあげるから」


 吹寄「自転車に乗るみたいに・・・こうして・・・」ポスン


 吹寄「これでいいわ。それから・・・」ピッピピッ

 [BATTLE MODE]

 ―ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

 サイドバッシャー(BATTLE MODE)「」ウィィイン


 吹寄「こうするの」


 キリト「へぇ・・・すごいな」


 ユイ「ママ!乗ってみましょう!」


 アスナ「うぅ・・・(ユイちゃんに頼まれると断れない・・・)」

 アスナ「こ、こう?」

 ―ポスンッ

 アスナ「(あ、意外と座り心地いいかも・・・)」


 吹寄「次は、ユイちゃんが。せーのっ・・・」ヒョイッ


 ユイ「ママの前に座りたいです」


 吹寄「ええっ。わかった・・・っと、これでよし」


 吹寄「バッシャー」ポンッ

 
 [BATTLE MODE]

 ―ウィーン ガシャンッ ガシャンッ
 
 アスナ「わぁあ~~~あ~っ!」


 ユイ「すごいです~!」


 キリト「おぉ~・・・じゃあ撮るぞ~」


 ―パシャッ

 キリト「・・・よし。サイドバッシャー中々写真写り良いな」クスッ


 サイドバッシャー「//」テレテレ

 ―ビョンッ ビョンッ
 ―ドッタン!バッタン!

 アスナ「いやぁあぁあぁあぁあっ!止まってぇ~~!」


 ユイ「あはははっ!」


 キリト「サ、サイドバッシャー!喜ぶのはいいけど後で頼む!」アセアセ


 サイドバッシャー「」シュン・・・


 アスナ「うぅ・・・怖かったぁ・・・」


 ユイ「楽しかったですね、ママ♪」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 キリト「ん?何だ?ハー、ちゃん」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 吹寄「あぁ、写真撮ってくれるみたいよ」


 吹寄「今度はキリトも一緒にって」クスッ


 キリト「あぁ、じゃあ頼むよ」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ

 ―パシャッ

 キリト「・・・撮れたか?」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ

 
 キリト「・・・うん、いいな。ありがとう、ハーちゃん」


 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」コクリ


 キリト「・・・(こいつホントに優しい奴だな)」
 

 ハゲタカヤミー「ヴヴッ」


 キリト「よしよし、飼い主・・・居るならその人によろしくなー」


 吹寄「さてと・・・じゃあ私達は行くわね」


 吹寄「降ろしてあげて」


 サイドバッシャー「」ウィィイン



 
 アスナ「はぁ~・・・」


 キリト「楽しかったか?」


 アスナ「・・・け、結構楽しかったかも」クスッ


 キリト「そうか」クスッ


 アスナ「味わったことないスリルだったから・・・」


 アスナ「すっごく・・・楽しめたよ」クスッ


 ユイ「私も楽しかったです!」

 
 キリト「それならよかったよ」クスッ


 吹寄「またね。キリト、アスナさん、ユイちゃん」


 キリト「ああ、ありがとな。吹寄」




 キリト「さてと・・・おばけ屋敷に行ってみるか」


 アスナ「おばけ屋敷かぁ・・・」


 ユイ「おばけって幽霊のことですか?」


 アスナ「そうそう。・・・私、ちょっと苦手だなぁ・・・」

 キリト「大丈夫だって。俺が付いてるから」クスッ


 アスナ「キリトくん・・・」


 キリト「俺の側を離れるなよ、二人とも」


 アスナ「・・・うんっ//」


 ユイ「はいですっ」

 

 裕也「ようこそー。ここから先が入り口になるから、もし怖くて進めなくなったら非常口から出るようにな」

 
 キリト「はいっ」


 キリト「じゃ・・・行くぞ」


 アスナ「」ドキドキッ


 ユイ「」ワクワク



   
 ―ひゅるるるる~ ドロドロ~ ギィィ・・・

 キリト「・・・」


 アスナ「うぅぅ・・・怖い・・・」


 ユイ「暗くてよく見えません・・・」

 
 ―・・・ピトッ 

 アスナ「ひゃぁああぁぁああああんっ!!」


 キリト「何だよ何だよ!?」


 アスナ「今今今今今!首に何かピトって!ヒヤって!」ウルウル


 ユイ「ママ、何も無いですよ」


 キリト「・・・うおっ」ビクッ

 
 アスナ「ねっ!ねっ!?」


 キリト「・・・この感触・・・こんにゃくとかか?」


 浜面<ギクッ!

 

 アスナ「こ、こんにゃく?」


 キリト「ああ。・・・何だ、意外と古典的な・・・」


 ユイ「食べれますか?」


 キリト「・・・いや、もう無いから」スカッ


 ユイ「そうですか・・・」

 キリト「・・・今、どこら辺かな」


 アスナ「もう少しペースあげて行った方がいいんじゃないの・・・?」


 キリト「いや、急に走ったりしたら危ないだろ・・・」


 アスナ「そ、そっか・・・」

 ―ポンポンッ

 
 アスナ「・・・え・・・?」クルッ


 ベルデ(絹旗)「うわー」


 アスナ「・・・キッ!」


 アスナ「キャァアアァアアァアアァァアアアッ!!」


 キリト「」キーン


 ユイ「ど、どうしたんですかママ!?」アセアセ


 アスナ「腰が、抜けちゃったぁ・・・」カクカクッ


 キリト「ま、またかよ・・・」キーン


 ユイ「大丈夫ですか?ママ」アセアセ


 キリト「今度はどうしたんだ・・・?」

 
 アスナ「カ、カメレオンが居たのぉ・・・」


 キリト「カメレオン?」


 キリト「・・・居ないぞ?」


 ユイ「うーん・・・飾りか何かじゃないですか?」


 アスナ「違うよぉ!絶対に生きてたもん~!」


 キリト「・・・学園都市の技術で景色と同化する何か、そう言うのじゃないか?」


 アスナ「わかんなよぉ・・・」グスッ


 
 ベルデ(絹旗)「(あちゃぁ、ちょっと超やりすぎましたか・・・?)」



 アスナ「キリトくぅん・・・」ブルブル


 キリト「わかったわかった。おぶってやるから・・・」

 キリト「ほらっ」スッ


 アスナ「せ、せーのっ・・・」


 ―のしっ・・・
 
 キリト「よい、せっ・・・っと」


 アスナ「んっ・・・」


 ユイ「大丈夫ですか?」


 アスナ「う、うん・・・」


 アスナ「キリトくんは・・・?」

 
 キリト「これくらい軽い軽い。・・・柔らかいし」ボソッ


 アスナ「何か言った?」ギュウッ


 キリト「いいえ?」グェ・・・




 キリト「・・・ここは・・・」


 アスナ「機械工場みたいだね・・・廃墟みたいにも見えるけど・・・」


 ユイ「・・・あれ?あそこに何か・・・」


 
 G4(滝壺)「」



 アスナ「な、何・・・?・・・昨日見た、あの、仮面ライダーに似てるっぽいけど・・・」


 キリト「確かに・・・って」

 
 ユイ「寝てるんですかー?」チョンチョン


 キリト・アスナ「「ユイ(ちゃ~~~~ん)!!」」


 ユイ「・・・起きないですね」


 キリト「何やってるんだよ!」アセアセ


 ユイ「もしかしたら誰も来ないと思って、寝てしまっているかと思って」


 アスナ「もう~・・・は、早く行こうよぉ」オロオロ

 
 ユイ「はい」コクリ

 
 キリト「あ、あそこが出口みたいだな」


 アスナ「よかったぁ・・・」ホッ

 キリト「よし、行こう」
 

 ・・・コツ・・・コツ・・・

 キリト「・・・何か聞こえるな・・・」


 アスナ「うん・・・」


 コツ・・・コツ・・・

 キリト「・・・後ろからか・・・」


 ユイ「みたいです・・・」

 コツ、コツ、コツ、コツ


 キリト「何か、早くなったな・・・」


 アスナ「・・・いちのにのさんで、振り返ってみる?」


 キリト「ああっ・・・」


 キリト・アスナ「「いち、にの、さんっ!」」クルッ



 G4(滝壺)「」コツコツコツコツコツコツコツ!!


 
 キリト・アスナ・ユイ「「「」」」

 
 キリト・アスナ・ユイ「「「かmvpfふmvskきmfskmれgdめひづ!!!」」」



 キリト「ユ、ユイ!逃げるぞっ!!」


 ユイ「はぃいいっ!!」



 G4(滝壺)「(あ、小さい子が居る。・・・大丈夫かな?)」コツコツコツッ!



 アスナ「追いかけてくる!追いかけてきてるよぉ!」


 キリト「わかってるって!」


 
 G4(滝壺)「(まぁ・・・撃っちゃおう)」

 ―ポンッ! ポンッ! ボォオンッ! ボンッ!


 ユイ「わわっ!?」


 キリト「なんで撃ってくるんだよっ!?危ないだろ?!」


 ―ボォンッ! ポンッ! ボォンッ!

 キリト「もう少しで出口だっ!」


 アスナ「急いでぇえ~~~!」


 G4(滝壺)「3、2、1。ボンッ」

 ―ドッカァァアアアアアンン!!!

 キリト「~~~っ!」


 アスナ「ひぃぃい~~~!」


 ユイ「ぴゃぁあああああ!!」


 G4(滝壺)「火、消して」

 ―シュゴォオオオオ・・・

 キリト「・・・!。い、行くぞ!」


 アスナ「」


 ユイ「ふわぁぁぁん・・・」エグエグッ





 キリト「はぁ・・・はぁ・・・」ゼヒー

 
 アスナ「」


 ユイ「ううぅぅ、ふぅぅ・・・」グスンッ


 キリト「だ、大丈夫か?」


 ユイ「ふぅぅぅ・・・」ポロポロ


 キリト「はぁ・・・」ナデナデ


 アスナ「」


 キリト「アスナ。おーい、起きろー」ポンポンッ


 アスナ「・・・あ」ハッ


 キリト「起きたか・・・」


 アスナ「・・・!?。キ、キリトくん・・・後ろ・・・」


 アスナ「カメレオン・・・!」


 キリト「・・・っ!」ブンッ!

 
 ―ガシッ!

 ベルデ(絹旗)「おーっとっと・・・超危ないじゃないですか」


 キリト「なっ・・・?!」

 ベルデ(絹旗)「さっきは超すみませんでした。つい熱が入っちゃってて」
 

 G4(滝壺)「あ、やっぱりここに座ってたんだ」コツコツ

 
 ユイ「ひゃふっ!?」

 
 G4(滝壺)「ごめんね?さっきは恐がらせちゃって」


 ―ウィンッ プシューーッ

 滝壺4「ふぅ・・・」


 ユイ「あっ・・・」


 滝壺4「いきなり触られちゃった時は、バレちゃったかなって思っちゃった」クスッ


 キリト「え、えっと・・・」


 ―キュキーン

 絹旗「ども。さっき彼女さんを驚かせて超腰抜かせちゃったおばけ屋敷担当の絹旗です」


 滝壺4「同じく滝壺理后だよ。さっきはビックリさせ過ぎちゃってごめんね」


 ユイ「・・・」


 滝壺4「・・・大丈夫だよ。私は・・・もう怖くないから」ナデナデ


 ユイ「・・・は、はい」


 絹旗「これ、お詫びとは言ってはなんですが」スッ


 アスナ「え・・・?」

 
 アスナ「映画の・・・チケット?」


 絹旗「今度超放映する「アトランティック・リム」のチケットです」


 絹旗「超面白いと思いますので是非超観に行ってください!」


 アスナ「え、えと、ありがとうございます・・・」


 ユイ「・・・」チョンチョンッ

 
 滝壺4「・・・気になる?」クスッ


 ユイ「あ、ご、ごめんなさい・・・」


 滝壺4「いいよ。好きなだけ触って」ナデナデ


 ユイ「ありがとう、ございます」ニコリ


 滝壺4「うん」ニコリ

 キリト「・・・君も仮面ライダー、なのか?」


 絹旗「はい、超その通りです。仮面ライダーベルデと言います」


 絹旗「姿のモチーフはもちろんカメレオンで能力も同じです」


 キリト「だから透明になれたりしたのか・・・」


 絹旗「透明と言うより景色に超溶け込んでいるんです」


 キリト「そうか。でもすごい特殊能力だな」


 キリト「・・・もしかして、さっき会ったアイス売ってた茶髪の女の人も・・・?」


 滝壺4「そうだよ。私と同じ系統のG3-Xに装着変身するの」


 滝壺4「かーなーり強いよ」


 絹旗「まぁ、超能力者ですから元々素で超強いんですけど」


 キリト「超能力者なのか、あの人」


 絹旗「超そうです。「原子崩し」と言う全身からビームを超出せます」


 キリト「ぜ、全身から・・・?」


 アスナ「どんなビームなの・・・」


 滝壺4「全身って言っても手以外から球体を出してそれから発射する感じだよ」


 滝壺4「目からビームって感じじゃないから」クスッ


 キリト「そ、そうですか」


 滝壺4「ちなみに私は「能力追跡」」


 滝壺4「能力者になってる人が、たとえ太陽系の外に出ても追い続けることができて検索と補足も出来るの」


 キリト「へぇ。・・・でも、それって何か役に立つんですか?」


 滝壺4「基本的に探索用の能力だけど、能力者の攻撃を邪魔するのに応用できるよ」


 絹旗「いざとなれば、超全力で使うと相手の能力を乗っ取ることも超出来るんです」


 キリト「す、すごいな・・・」

 ユイ「♪~」


 滝壺4「ふふっ・・・」ナデナデ


 アスナ「ユイちゃん・・・滝壺さんのお膝の上、気に入ったの?」クスッ


 ユイ「はい!ひんやり冷たくて涼しいですから」


 アスナ「え?そ、そうなの?(日に照らされて熱そうに見えるけど・・・)」


 滝壺4「冷却機能が備わってるから装甲の表面は冷たくなってるんだよ」


 ユイ「なるほどです」

 
 滝壺4「ほら。触ってみて?」スッ


 アスナ「は、はい・・・。・・・あっ、ホントだ。冷たい・・・」


 キリト「すごいな。学園都市の技術力って」ペタペタ


 浜面「おぉーい、絹旗ー。理后ー」


 滝壺4「あ、しあげ」


 浜面「そろそろ戻ってきてくれ。来客が待ってるからよ」


 滝壺4「うん。わかった」コクリ


 浜面「・・・で、えっと。さっきこんにゃく見破った少年か」


 キリト「え?・・・あぁ、アンタがあの仕掛け担当だったのか?」


 浜面「まぁな。・・・古典的な仕掛けの担当の浜面仕上だ」


 キリト「あ・・・え、えっと・・・その、ごめん」


 絹旗「謝らなくても超いいですよ」


 絹旗「超地味なのは私達も超わかってますし」


 浜面「あれでも徹夜で特訓してるんだぞ!?真っ暗で見えない中でさ!」


 絹旗「あーはいはい。その話は超聞き飽きましたー」


 浜面「ぐぬぬっ・・・」ワナワナ

 滝壺4「大丈夫だよ、しあげ。私は頑張ってるの知ってるから」


 浜面「理后~。わかってくれるのはお前だけだぁ~」グスン


 アスナ「わ、私もビックリしましたから・・・」


 浜面「そうか?・・・なら、よかった」ホッ


 滝壺4「・・・」スッ


 ユイ「?」ポスン


 滝壺4「浜面」ユラユラ


 絹旗「あ、やば」ササッ


 浜面「え?」

 ―ドンッ! ドサッ

 浜面「・・・お、おい?理后?」


 滝壺4「私はしあげのこと大事に思ってるよ」


 滝壺4「恋人だから。ね」


 浜面「お、おう?」


 滝壺4「だから・・・もっと私を見て?」


 滝壺4「私だけ見て?」ギラギラ


 浜面「理后おぉおお~~!目が怖いぞぉぉお!?」ジタバタ



 
 キリト「お、おいおい大丈夫なのか?」アセアセ


 アスナ「わわわ・・・///」


 絹旗「超いつものことですから気にしないでください」


 アスナ「い、いつものこと・・・」


 絹旗「滝壺さん超若干、浜面に依存しちゃっててあれで済んでるなら超軽い方です」


 キリト「軽い方なのか!?」


 絹旗「はい。可愛い女の子を少しでも目で追いかければ・・・」


 絹旗「さっきみたいに超近づいてから壁にパンチして超風穴開けますし」


 キリト「・・・そ、そうか・・・」


 絹旗「お二人はそう言うこと超あるわけないですよね?」 


 アスナ「な、無いよ?滝壺さんみたいには・・・」


 キリト「(あったら俺が困る・・・)」



 アスナ[キリトくん♥何で他の子ばっかり見てるのかなぁ・・・]



 キリト「」ガクブル


 アスナ「まぁ、ちょっとくらいは嫉妬ちゃうけど・・・」


 絹旗「気を付けてくださいね。嫉妬し続けるとああなりますから」


 アスナ「う、うん・・・」


 キリト「・・・じゃ、じゃあそろそろ行くか」


 アスナ「そうだね。えっと、映画のチケットありがとう」ニコリ


 絹旗「超オススメですからね」フフンッ


 絹旗「私も彼女と見に行きましたが、反応は超上々でした」


 アスナ「へぇ・・・うん?」


 キリト「・・・ごめん、聞き間違えた。もう一回言ってくれるか?」


 絹旗「え?・・・超オススメですから。私も彼女と見に行きましたが」


 アスナ「彼女?」

 絹旗「・・・あ、はい。私、女性と超結婚前提に超付き合ってるんです」


 キリト「え?え!?えええええっ!?」

 
 絹旗「そんなにまで驚かなくても」


 アスナ「驚くよ!?も、もしかして・・・ゆ、百合って言うの?」


 絹旗「超その通りです」


 キリト「(ユイとは距離を話した方がいいか・・・?変な影響受けかねん・・・)」


 ユイ「どんな女性とお付き合いしてるんですか?」


 キリト・アスナ「「ユ、ユイ(ちゃん)!?」」


 絹旗「すごい美人で声がキレイでメガネが似合う大人の女性です」フンス!


 ユイ「そうなんですか」


 絹旗「良ければ紹介しても」


 アスナ「い、いえいえ!い、忙しいでしょうから!」アセアセ


 キリト「じゃ、じゃあ、俺達はこれで!」


 キリト・アスナ「「失礼しまーす!」」タタタッ!


 絹旗「あ、はい・・・」キョトン



 浜面<助けてぇええ~~!



 キリト「はぁ・・・はぁ・・・」


 アスナ「ぜ、全力疾走しちゃった・・・」ハァハァ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 アスナ「う、うん。大丈夫大丈夫・・・」


 キリト「ふぅ~・・・ん?」



 彩愛<間違いじゃない君が信~んじてたこと~♪

 彩愛<僕らはずっと同じものを探してたのさ♪

 彩愛<なのに別の軌道の惑星みたいだね♪ふたりひきさぁ~かれてぇ~♪


 キリト「あっちで何か歌ってるな」


 アスナ「わぁ!行ってみようよ!」


 ユイ「私も行きたいです!」


 キリト「ああ」クスッ

 

 彩愛「だからBeet on!いつかふたりが♪Beet on!ひとつになる日♪」


 彩愛「星は可輝くぅ~♪」


 彩愛「いつもDream on!悲しみのわけ♪Dream on!闘いの意味♪」


 彩愛「君と見つけよう♪」


 彩愛「この空と命があふれる大地♪分け合いたぁ~いよぉ~♪」


 彩愛「だからBeet on!いつかふたりが♪Beet on!ひとつになる日♪」


 彩愛「星は可輝くぅ~♪」


 彩愛「いつもDream on!悲しみのわけ♪Dream on!闘いの意味♪」


 彩愛「君と見つけよぉお~~~♪」

 
 ―ワァァアアアアアアア!!
 ―パチパチパチッ! パチパチパチッ!

 彩愛『サンキュウーッ!みんなー☆』


 彩愛『次のライブは30分後だからまた来てねー♪待ってるZE☆!』


 ―ワイワイ ワイワイ 




 彩愛「ふぅ~・・・」


 ユイ「あの!」


 彩愛「ん?どうしたの?お嬢ちゃん」ニコリ


 ユイ「とっても感動しました!」キラキラ


 ユイ「少し切ない中に伝わってくる温かい前向きな気持ちがとっても素敵でした!」


 彩愛「おぉ~~!わかってるねぇ~♪嬉しいYO☆」


 ユイ「えへへ・・・//」


 キリト「あの・・・」


 彩愛「ん?・・・あ、もしかしてお兄ちゃん?」


 ユイ「パパとママです」


 彩愛「え」


 キリト・アスナ「「そう言う遊びをしています!」」アセアセ


 彩愛「あー・・・おままごとしてるの?」


 アスナ「は、はい!」アセアセ


 キリト「(ユイ!それ言っちゃダメだろ!今はお兄ちゃんって設定なんだから)」アセアセ


 ユイ「(あ、ごめんなさい・・・)」シュン


 彩愛「それにしてもこの子良いセンスしてるYO♪」


 彩愛「それに可愛いNE♪ゲームのキャラクターみたい」


 アスナ「」ギクッ


 キリト「まさかー!そんなわけないだろ?」アセアセ


 彩愛「わかってるって」クスッ


 彩愛「でも、ポッピーちゃんが居るし居たとしても不思議じゃないYO」


 キリト「ポッピー?・・・ポッピーピポパポのことか?」


 彩愛「そう♪ポッピーも時々こっちに遊びに来て歌ったりするんだYO☆」


 彩愛「ダンスも上手いし歌もイケてるし、うちの遊園地でも人気だYO☆」


 彩愛「だから負けてられないZE☆」


 キリト「そうなのか」


 ユイ「応援します!」

 
 彩愛「ありがとう☆・・・じゃあ、休憩だけど一曲歌ってあげる♪」


 ユイ「いいんですか!?」


 彩愛「もちろん。十八番歌ってあげるYO」





 彩愛「よーし。ギターのチューニングもOK♪」


 彩愛「それじゃあ・・・聴いてください。「はだしの心で」」

 
 彩愛「uh~♪uh~~♪」


 彩愛「太陽へまっすぐ立ってみろよ♪悲しい影が大きくなったら♪」


 彩愛「大地にどっかり寝ころんでみろよ♪涙が急に大きくなったら♪」


 彩愛「心ははだしのままがいい~♪」

 
 彩愛「駆け抜けていくんだ~♪緑の中で~♪生まれたキミと♪」

 
 彩愛「星のめぐりにぃ~♪呼ばれたキミとぉ~♪」


 彩愛「今日という日は明日のレジェンドォ~♪」

 
 
 ユイ「わぁ・・・」



 キリト「・・・良い歌だな」


 アスナ「ロックな見た目なのに、意外と・・・落ち着いた曲も歌えるんだね」


 キリト「ああ・・・」


 ユイ「心が落ち着きます・・・」



 彩愛「心ははだしのままがいい~♪」


 彩愛「駆け抜けていくんだ~♪緑の季節に生まれたキミとぉ~♪」


 彩愛「星の流れに目覚めたキミと~♪」


 彩愛「今日という日は明日のレジェンドォ~♪」




 

 彩愛「uh~・・・♪」


 彩愛「・・・んっ、ありがとうございました~♪」


 ―パチパチパチッ

 キリト「めちゃくちゃ良い歌だったよ」


 アスナ「うん!すごくこう・・・心が洗われるような感覚になった」


 ユイ「私もです!サイン欲しいです!」


 彩愛「いいYO♪えっと・・・はいっ。私のサイン入りCDだけど、これでいいかな?」


 ユイ「はい!」


 キリト「あ、えっといくらなんだ?」


 彩愛「基本的には1000円だYO」


 キリト「せ、1000円か・・・」

 
 彩愛「自費だから高くてごめんね」 


 キリト「ま、まぁ、それくらいか・・・」


 彩愛「だけど~・・・これはプレゼントだからお代はいいYO♪」


 キリト「え?け、けど・・・」


 彩愛「またここに来て私の曲を聴きに来てくれればいいZE☆」


 彩愛「ファンが増えてくれるのが楽しみだからさ♪」

 キリト「・・・ありがとう。えっと・・・名前は?」


 彩愛「あ、言ってなかったね。私は扶桑彩愛」


 彩愛「よろしくね♪お似合いのカップルさん」ニコリ


 キリト「あ、ああ・・・俺は桐ヶ谷和人だ。あだ名でキリトって呼ばれてるんだ」

 
 アスナ「結城明日奈です。アスナって呼んでください」


 ユイ「私はユイです!」


 彩愛「うん。キリトにアスナ、そしてユイちゃんだね」


 彩愛「あ、そうだ。・・・これ、あげるね」スッ


 キリト「これは・・・ネックレス・・・?」チャラッ
 


 彩愛「うん。一週間前から見に来てくれた人にあげてるプレゼントだYO」


 彩愛「最後の一個だったから、記念にあげるね♪」


 キリト「い、いいのか?」


 彩愛「もちろん!プレゼントだから、遠慮しなくていいYO♪」


 キリト「・・・そっか。じゃあ、ありがたく貰うよ」


 彩愛「うんっ♪」

 アスナ「よかったね、キリトくん」


 ユイ「カッコいいネックレスですからパパにとっても似合ってますよ」ニコリ


 キリト「そうか?はは・・・ありがとう」クスッ


 アスナ「・・・もう夕方だね。どうしよっか?」


 キリト「そうだな・・・」




 キリト「あ、観覧車に乗ってホテルに帰るか」


 アスナ「そうだね。・・・すごく高いけど・・・」


 ユイ「200mもあるみたいです」


 アスナ「・・・お、お手洗いに行って来るね・・・」トコトコ


 キリト「・・・さっきの爆発でよく、漏らしたりしなかったな」クスッ


 キリト「ユイは大丈夫か?」


 ユイ「はいっ」


 キリト「そっか。・・・」



 「・・・キリト」


 「キリト・・・」


 キリト「・・・え・・・」


 
 サチ「・・・」


 
 ユウキ「・・・」


 
 キリト「・・・!?」


 ユイ「?。パパ・・・?」


 キリト「あっ・・・あ・・・?」


 キリト「・・・(今・・・人混みの中に・・・)」グシグシッ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 キリト「・・・。・・・あ、ああ・・・ごめんな。心配ないぞ・・・」


 ユイ「そうですか?・・・それなら、いいですけど・・・」


 キリト「・・・」


 キリト「(疲れてるのか・・・俺・・・なんで、サチとユウキが・・・)」


 キリト「・・・」


 アスナ「お待たせ。ごめんね?」


 ユイ「パパ、ママが戻ってきましたから・・・。・・・パパ?」


 アスナ「キリトくん?」


 キリト「・・・あっ。じゃあ、行くかっ」


 アスナ「う、うん・・・(どうしたんだろう、キリトくん・・・)」


 アスナ「(さっき・・・すごく怖くて、悲しい顔になってたような・・・)」




 「どうぞお乗りください」


 ―カチャンッ ゴウン ゴウン ゴウン・・・

 アスナ「あ、仮面ライダーが描かれてるね」


 ユイ「そうですね。これは誰でしょうか?」


 キリト「何となくサソリに見えなくもないような・・・」


 ユイ「どんどん上がっていきますね」


 アスナ「う、うん・・・(やっぱりちょっと怖くなってきたかも・・・)」


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・キリトくん?大丈夫?」


 アスナ「(もしかしてキリトくんも怖いのかな・・・)」


 キリト「あ、ああ・・・」


 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「あ、どうしたの?」

  
 キリト「もう少しこっちに来てくれないか?」

  
 キリト「手も・・・握ってほしい・・・」


 アスナ「・・・うん」ズイッ

 ―ニギッ

 アスナ「これでいいかな?」

 
 キリト「・・・ああ」コクリ


 アスナ「・・・」

 キリト「ありがとう。少し気が安らいで怖くなくなったよ」


 アスナ「そう・・・なら、よかった」クスッ


 キリト「ああ・・・」


 ユイ「わぉ~!夕日があんなに綺麗に!」キラキラ


 アスナ「ホントだ。綺麗だね」ニコリ


 キリト「ああ。・・・アスナと同じくらいな」クスッ


 アスナ「・・・っ//」ポッ


 ユイ「はい!ママに負けないくらい綺麗ですよ!」


 アスナ「ユイちゃん・・・//」


 キリト「・・・」クスッ


 アスナ「・・・ありがとう//」クスッ


 キリト「アスナ、今日は楽しかったな」クスッ


 アスナ「うん。他の人達ともっと仲良くなりたいね」


 アスナ「楽しそうな人がいっぱい居るから」クスッ


 キリト「そうだな」クスッ


 ユイ「私も友達をたくさんつくります!」


 キリト「おっ、そうなのか。頑張れよ」ナデナデ


 ユイ「はいっ!」ニコリ


 アスナ「結構、楽しかったね。最初は怖かったけど」クスッ


 キリト「ああ。夕陽も綺麗に見えたからよかったな」クスッ


 アスナ「うん♪」


 ―くぅぅぅ・・・

 ユイ「お腹が空きました・・・」


 アスナ「あ、じゃあ露店で何か買って食べよっか」


 キリト「そうするか」




 ―ワイワイ ワイワイ

 ユイ「わぁ・・・美味しそうな香りでいっぱいですね」


 キリト「そうだな。・・・さて、どれにしようか」


 アスナ「せっかくだしオススメ食べてみようよ」


 アスナ「あ、すみませーん」


 猟虎「は、はは、は、はいっ?」


 アスナ「露店のオススメって何かありますか?」


 猟虎「オ、オオ、オススメですか・・・」


 猟虎「それなら・・・」

 ―たゆんたゆんっ

 アスナ「・・・(お、大きい・・・)」ギョッ


 キリト「・・・(吹寄よりかは・・・まだ・・・)」


 猟虎「あちらの人形焼きはいかがでしょう?」


 アスナ「人形焼き?」


 猟虎「はい。私が描いている漫画のキャラクターがモデルなんですけど・・・」


 アスナ「あ、漫画家さんなんですか?」


 猟虎「あっ・・・///(い、いけませんわ!つい、口が滑って・・・)」アセアセ


 キリト「漫画家なのにどうして従業員の仕事をしてるんだ?」


 猟虎「え?(あら・・・もしかして私の事をご存知ないのでしょうか?・・・そ、それならよかったですわ)」ホッ


 猟虎「えっと・・・い、色んな方々と出会えるので、勉強になるんですっ」


 猟虎「それに、そ、そそ、その・・・漫画のネタにも・・・///」


 キリト「へぇ、なるほどな」


 猟虎「は、はい・・・//」


 アスナ「じゃあ、人形焼き食べに行こっか」


 キリト「ああ。ありがとな」


 猟虎「い、いえいえいえ///」


 猟虎「も、もし、よろしければまた会えた時にご感想を、お、おお、お願い出来ますでしょうか//」モジモジ


 アスナ「うん、わかった。いいよ」ニコリ


 猟虎「あ、ああ、ありがとうございます///」


 猟虎「・・・ち、ちなみに、お二人は恋人さん、でしょうか?」 

 
 キリト「ああ、そうだけど・・・?」


 猟虎「そ、そそ、そうですか・・・」


 アスナ「うん。・・・どうかしたの?」


 猟虎「そ、そ、そそ、その馴れ初めや出会いとか、関係が深まったきっかけを・・・」


 猟虎「感想と一緒にまた教えてくださいっ!//」


 アスナ「え、ええっ?//」


 キリト「ま、漫画で使われたりするのか?」タラー


 猟虎「ととととと、とんでもありません!//」


 猟虎「さささ、流石に申し訳ないですから・・・」


 キリト「だ、だよな。よかった・・・」ホッ


 猟虎「す、すみません・・・」


 アスナ「じゃ、じゃあ食べてくるね」


 猟虎「はい。ありがとうございますっ」




 「どうぞ。熱いので気を受けてくださいね」

 
 キリト「はい。ありがとうございます」


 「はぁい」ニコリ


 キリト「(髪、長いな・・・)」





 ユイ「可愛いですね・・・!」キラキラ


 アスナ「うん。これは・・・さっき会った滝壺さんだね」


 キリト「そうだな。結構細かく作られてるみたいだな」


 ユイ「動き出しそうですね」


 キリト「そ、それは怖いな」タラー


 アスナ「ユイちゃんはどれがいい?」


 ユイ「えっと・・・やっぱり滝壺さんのライダーにしますっ」ヒョイッ


 アスナ「じゃあ私は・・・この、コウモリみたいな仮面ライダーにしよ」


 キリト「俺はそうだな・・・おっ。剣があった」ヒョイッ


 キリト・アスナ・ユイ「「「いただきまーす」」」


 アスナ「・・・んっ。美味しい」


 キリト「サクサクしてて中がトロッとしてるんだな」モグモグ


 ユイ「とっても美味しいです♪」


 『園内の皆様へお伝えします』


 『まもなく閉園時間となりますので、お忘れ物の無いようお気を付けてお帰りください』


 キリト「よし、ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 ユイ「はいっ!」


 

 『・・・キリ・・・!ア・・・ス・・・!ユ・・・ゃん!」


 アスナ「・・・?。今、何か聞こえなかった?」


 キリト「え?・・・」


 『・・・キリト・・・!』


 キリト「・・・ーーーっ!!」


 『アスナ!』


 アスナ「・・・うそ・・・?」


 ユイ「ユウキさん!?」


 ユウキ『逃げてっ!早くっ!』


 

 眼魔コマンド「「「「」」」」ゾロゾロ
 



 キリト「!?。な、なんだこいつら!?」


 ユイ「く、黒くて怖いです・・・」


 アスナ「また怪人なの・・・!?」


 ユウキ『早く隠れて!ここは私がなんとかするから!』


 アスナ「ユウキ!どうして、どういう事なの!?」


 ユウキ『説明は・・・後でたっぷりしてあげるからっ!』


 眼魔コマンド「「「「」」」」ゾロゾロ


 ユウキ『ハァァッ!』


 ユウキはALOにて使い続けてきた片手直剣「マクアフィテル」を振るい、眼魔コマンドを凪ぎ払うように横一閃に斬りつける。
 斬りつけられた箇所から黒い墨のような液体を飛び散らして眼魔コマンドは倒れ地面に染みとなって消えた。

 眼魔コマンド「「!」」


 2体の眼魔コマンドは刃がボロボロにこぼれてしまっている短剣を振るいかかりユウキがそれをマクアフィテルで止めたところを別の個体が横から襲いかかる
 

 ユウキ『このっ!』


 ユウキは片足蹴りで襲いかかってきた眼魔コマンドを蹴飛ばし、マクアフィテルで短剣を弾き飛ばすと眼魔コマンドを同時に斬りつけて倒した。


 キリト「・・・あの動き、間違いなくユウキだ・・・」


 アスナ「・・・でも、でもっ・・・どうして・・・」


 ユイ「ママ、パパ。ユウキさんの声に違和感を感じませんか?」


 アスナ「え?声・・・?」


 キリト「・・・少し、電子音っぽく聞こえることか」


 ユイ「そうです」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん・・・?」


 ユイ「!!。パパッ!!」


 眼魔コマンド「「!」」

 ―ブゥンッ!


 キリト「!?。うわっ!」

 
 アスナ「キャァアッ!」


 ユイ「ママ!パパっ!」


 キリト「くっ・・・!」


 眼魔コマンド「」ユラユラ


 アスナ「キリトくん!」


 眼魔コマンド「」チャキッ


 アスナ「っ!」 


 『『アーイ!』』

 『バッチリミナー!バッチリミナー!』
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』


 「「変身!」」

 『『カイガン!』』

 『オレ!』『スペクター』

  
 『レッツゴー!』『レディゴー!』 

 『『覚悟!』』


 『ゴ・ゴ・ゴ』『ドキドキ』

 『『ゴースト!』』 


 ―ガギィィインッ!!

 キリト「・・・!」


 ゴースト(エステル)「危なかった!」


 キリト「か、仮面ライダー・・・!」


 スペクター(清ヶ)「大丈夫かい?お嬢さん」クスッ


 アスナ「は、はい・・・」


 眼魔コマンド「「!」」


 ゴースト(エステル)「ビックリするのはこれからだぞ。亡霊が!」


 スペクター(清ヶ)「ノブナガさん、頼むぜ」


 ノブナガ魂「(あい、承知した!)」

 『アーイ!』
 
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』


 『カイガン!』
 
 『ノブナガ!』

 『我の生き様!桶狭間!』

 スペクターNBG(清ヶ)「俺の生き様、見せてやる!」


 ゴースト(エステル)「ムサシ、力を貸してくれっ」

 
 ムサシ魂「(おうっ!)」


 『アーイ!』

 『バッチリミナー!バッチリミロー!』

 
 『カイガン!』

 『ムサシ!』

 
 『決闘!ズバット!超剣豪!』

 ゴーストMSS(エステル)「命、燃やすぞ!」

 スペクターNBG(清ヶ)「お嬢さん、俺の後ろに隠れてな」

 
  
 アスナ「は、はいっ!」



 『ガンガンハンド!』

 スペクターはガンガンハンドのグリップを引いて銃モードに変形し、眼魔コマンドに狙いを定める。
 

 眼魔コマンド「「「!」」」


 スペクターNBG(清ヶ)「あばよ!」

 ―ドガァンッ! ドガァアンッ!

 スペクターがガンガンハンドから放ったエネルギー弾により眼魔コマンドが一層される。
 数体で眼魔コマンドが迫りくると出力調整デバイスによってドラゴンブレス弾に切り替え、激しい閃光を放って一気に撃ち倒した。

  
 
 『ガンガンセイバー!』


 ゴーストMSS(エステル)「ハァアッ!」

 
 ガンガンセイバーを二刀流モードへ変形させ、眼魔コマンドの群れに向かう。 



 命燃やすぜ!(http://youtu.be/3RiPlao0Tnc)

 ―ズバッ! ザシュッ! ズバァアッ!

 ガンガンセイバーの太刀と小太刀を自由自在に振るいながら眼魔コマンドを切り裂く。
 背後から斬りかかろうとした眼魔コマンドをスペクターが狙撃して援護し、その間にゴーストは十字に斬り付けてキリトの側に近寄る。

 ゴーストMSS(キリト)「立てるか?手を貸すぞ」スッ


 キリト「あ、ああっ・・・!」


 キリトはゴーストの手を握って立ち上がった。が、ゴーストはキリトを振り回す勢いで手を引く。 

 キリト「うわ!?」


 ゴーストはキリトの背後から来ていた眼魔コマンドを斬り付けて倒す。

 スペクターNBG(清ヶ)「エステル!ちまちましてても仕方ねぇぞっ!」


 ゴーストMSS(エステル)「ああっ!わかってる!」


 『『ダイカイガン!』』

 『ガンガンミナー!ガンガンミナー!』
 『ガンガンミロー!ガンガンミロー!』

 『オメガスラッシュ!』

 『オメガスパーク!』

 
 ゴーストとスペクターはゴーストドライバーにアイコンタクトさせる。
 ガンガンセイバーとガンガンハンドにエネルギーが送受信され、ゴーストとスペクターの背後に紋章が浮かび上がった。
 
 ゴーストMSS(エステル)「ハァァアアアアッ!!」

  
 スペクターNBG(清ヶ)「アァァアアアアッ!!」 

 ゴーストMSS(エステル)「エイヤァアアアアッ!!」

 
 ―ズバァアアアアッ!ズバァアアンッ!!
 ―ドガァアアアアンッ!!

 刀身にエネルギーが蓄積された二刀のガンガンセイバーで残った眼魔コマンドを切り裂き、大爆発を起こす。
 

 スペクターNBG(清ヶ)「デヤァァアアアアアッ!!」


 ―ドガァアアアアアアアアアアアアアンンッ!!

 銃モードのガンガンハンドが無数に分身を創り出し、10000発のエネルギー弾が放たれた。
 1体、2体、3体と撃たれ膨張したエネルギーが爆発を起こす。


 ゴーストMSS(エステル)「ふぅ~・・・よしっ!倒したぞ!」


 スペクターNBG(清ヶ)「ああ。やったな」


 キリト「アスナっ!大丈夫か!?」


 アスナ「うんっ。あの・・・青かった仮面ライダーの人が助けてくれて・・・」


 ユイ「ママッ!パパッ!」ギュウッ


 アスナ「ユイちゃんっ・・・!」ギュウッ


 キリト「よかった・・・」ギュッ


 
 ユウキ『キリト、アスナ、ユイ・・・大丈夫そうだね』ホッ


 アスナ「ユウキ・・・」


 キリト「・・・ホントに、お前なのか・・・?」


 ユウキ『・・・』コクリ


 ユイ「どうして、ここに居るんですか?」


 アスナ「それより・・・なんで・・・」

 
 ユウキ『それが・・・』

   
 ユウキ『確かに、私・・・あの時・・・死んだはずなんだけど・・・』 


 ユウキ『目が覚めたら、この街に居て・・・』


 キリト「いつからだ?」


 ユウキ『つい昨日だよ。なんか・・・テンション高いおじさんが・・・土管から出てきて・・・』


 ユウキ『・・・コホンッ』


 ユウキ『フハハハハハハッ!!ようこそ新たな生地へぇえ!』


 ユウキ『私の名はぁぁ・・・壇黎斗神ッッッ!!』


 キリト「!?(しゃ、社長が・・・!?)」


 ユウキ『唯一の最高神として、この街に新たな神話を創り出すためにぃ・・・』


 ユウキ『君を呼び覚ましたのだぁ!』


 ユウキ『・・・それから記憶が・・・』


 アスナ「・・・」


 『『オヤスミー』』


 エステル「・・・何か、話しかけ辛いな」ヒソヒソ


 清ヶ「だな」


 アスナ「・・・ユウキ・・・ユウキぃっ・・・!」ギュウッ


 ユウキ『わっ・・・えへへ・・・久しぶり、かな。アスナ』ニコリ


 アスナ「うんっ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・(明日、丁度幻夢コーポレーションに行く事にしてたから・・・)」


 キリト「(直接聞いてみないと・・・)」


 ユイ「あれ?・・・パパ、あそこに誰か居ますよ?」


 キリト「え?・・・。・・・っ・・・」


 
 サチ「・・・」


 
 キリト「・・・サチ・・・」

 キリト「・・・」


 サチ「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんの、知り合い?」


 ユウキ『じゃないかな。名前知ってるみたいだし・・・』


 ユイ「あの人は・・・」


 アスナ「ユイちゃん、知ってるの?」


 ユイ「・・・はい。SAOの記録データには・・・」


 ユイ「「月夜の黒猫団」と登録されていたギルドのメンバーの一人であり、お名前はサチと呼ばれていた人です」


 アスナ「サチ・・・。!?、う、嘘・・・」


 ユイ「パパからお話は聞いていますから、その通りです」


 ユイ「第27層の迷宮区で「月夜の黒猫団」の皆さんは・・・パパを除いて全員全滅してしまっています」


 ユイ「サチさんもそこで生命活動が途絶えています」


 ユウキ『じゃあ・・・まさかあの子もボクみたいに、あの土管おじさんに何かされて・・・』

 
 ユイ「そ、そこまでは私にも・・・」



 キリト「・・・」


 サチ「・・・久しぶりだね。キリト」


 サチ「また会えるなんて思ってなかった・・・」


 キリト「・・・俺も、だよ」


 サチ「そう・・・」


 サチ「・・・私がキリトのこと・・・恨んでると思ってる?」


 キリト「っ・・・!」


 サチ「・・・」クスッ


 サチ「そこは・・・予想通りかな」

 『アーイ!』

 エステル「何っ!?」


 清ヶ「ゴーストドライバー・・・!何であの子が・・・!?」


 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 キリト「サチ・・・!?」


 サチ「・・・変身」


 『カイガン!』

 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 『ガンガンセイバー!』

 ダークゴーストはゴーストドライバーからゴーストが使用するガンガンセイバーを召喚し、手にすると
 ゆっくりキリトへ近付いて行く。
 キリトは恐怖感か気が動転しているのか、その場で立ち尽くし動こうとしない。


 エステル「マズイッ!」


 エステルはいち早く危険を察するとゴーストドライバーに手を翳してガンガンセイバーを召喚し手にする。
 続いて清ヶも気付きガンガンハンドを召喚してキリトの元へ向かう。

 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト。あの時、私を助けようとしてくれたのは・・・」


 ダークゴースト(サチ)「わかってるよ。・・・けど・・・」


 ダークゴースト(サチ)「ごめんね」


 キリト「・・・何で、謝るんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・どうしても・・・キリトを恨まないと私・・・」


 ダークゴーストはキリトの目の前まで来てそう伝えるとガンガンセイバーを振り上げて次の言葉を言った。


 ダークゴースト(サチ)「どうにかなっちゃいそうだからっ」

 ―ガギィィインッ!! 

 エステル「やめろっ!何のつもりだ!?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・邪魔しないでよっ」


 キリト「サチっ!」


 清ヶ「離れてろっ!」ドンッ!

 近寄ろうとしてきたキリトを清ヶは押し退けて、ユウキがキリトを抱き止めた。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを引き、横からの斬撃を繰り出す。

 エステル「くっ!」


 清ヶ「オラァッ!」

 エステルはそれを受け止め、ロッドモードに変形させた清ヶがダークゴーストを突き退ける。

 キリト「サチ・・・っ!」


 ユウキ『キリト、しっかりしなよ!』


 アスナ「キリトくん・・・」


 ダークゴースト(サチ)「いい加減に、してっ!」


 エステル「こちらの台詞だっ!」


 ガンガンセイバーとガンガンセイバーの刃がギリギリと異質な音を立て火花が散る。  
 エステルの背後から飛び上がった清ヶが銃モードに変形させたガンガンハンドでダークゴーストを撃つ。


 ダークゴースト(サチ)「っ、」


 ダークゴーストは死角からの不意な攻撃に対処できず後退する。
 ガンガンセイバーを握りしめ、ふとキリトの方を向くとアスナを睨むように見た。


 アスナ「えっ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「泥棒猫・・・」ボソッ


 ダークゴースト(サチ)「許せない・・・っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーをガンモードに変形させるとアスナに狙いを定めた。
 アスナは突然のことに硬直して動けなくなってしまう


 エステル「止せぇ!」


 エステルの言葉を聞く前にダークゴーストは引き金を引いた。エネルギー弾がアスナ目掛けて発射される。
 キリトは全力で走り、立ち竦んで動けなくなっているアスナを押し退けた。

 ―ヂューンッ・・・!


 キリト「ぐうぅっ!」


 アスナ「キ・・・キリトくんっ!」


 エネルギー弾がキリトの腕を掠め、鮮血が飛び散った。
 衝撃によって背中から倒れたキリトに駆け寄り、アスナは裂傷した箇所を見て血の気が引く。


 ユウキ『こ・・・このぉっ!』

 怒りに満ちた顔になって、ユウキはエステルと清ヶの間を走り向けダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーで防ぎ、息を整える。


 ユウキ『よくもキリトをっ・・・!』


 ダークゴースト(サチ)「私の痛みは・・・あれくらいじゃないよ」

 ―ギィンッ!
 ―ドガッ!
 
 ダークゴーストはガンガンセイバーでマクアフィテルを弾き、ユウキは蹴飛ばした。

 ユウキ『ぐっ、うぅ・・・!』

 清ヶ「大丈夫か!?」


 ダークゴースト(サチ)「まだ・・・足りない・・・」


 倒れているキリトに向かおうとダークゴーストは振り返る。
 引き摺りながら持っているガンガンセイバーの切っ先が地面を削り、ダークゴーストは徐々に近付いて
 行く。

 ―バチッ! バチバチィッ!


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」

 だが突然ダークゴーストの体全体に電飾が走り、力が抜けるように跪く。
 体が思うように動けなくなったのかその場から動こうとしない。キリトを守ろうとしていたアスナは
 驚いた様に目を見開き困惑する。


 ダークゴースト(サチ)「・・・次は、必ず・・・っ」


 そういうとダークゴーストはフラフラと立ち上がって踵を返すと重い足取りで背後に現れた紋章へ
 入り消えていった

 アスナ「消えた・・・」


 ユイ「パパっ!大丈夫ですか!?」


 キリト「っ、結構・・・痛いなっ・・・」


 エステル「これはマズイッ。すぐに応急処置をしなければ」


 キリト「っ・・・」


 ユウキ『キリト・・・っ』


 アスナ「キリトく、ん・・・」ポロポロ


 清ヶ「おい、エステル!俺達以外に人が誰も居ないぞ!?」


 ユイ「ほ、本当です!誰もいません!?」


 エステル「・・・「人払い」だ。魔術師の仕業か」


 エステル「先にこちらの手当てだ。止血しないと」


 清ヶ「・・・そうだな。俺のジャケットで縛るぞ」バサッ


 エステル「ああ。・・・ボーッとしてないで水を持ってきてくれないか」


 アスナ「あっ、ぅ・・・は、はいっ」トタタッ


 ユイ「ぱぱぁ・・・」


 清ヶ「大丈夫だお嬢ちゃん。傷はまぁ、浅い方だからな」ギチギチッ


 キリト「ぐぅああ、ああっ!」ズキッ


 清ヶ「我慢してくれよっ・・・」ギュウッ


 ユウキ『キリト・・・っ』

 ―・・・シュゥゥゥ

 エステル「?。「人払い」が消えていく・・・?」


 ステイル「やっぱりこんな状況だったか」


 G3-X(麦野)「ちょっと!大丈夫!?」


 ベルデ(絹旗)「超大変です!キリトさんが!」


 G3(枝先)「救急箱持ってきてますよ!」


 G4(滝壺)「ありがとう、すている」


 ステイル「大したことはしてないさ」


 ステイル「(いきなり次期最大主教に学園都市へ飛ばされたと思えば・・・)」



 G3-X(麦野)「傷口は浅いわね。このジャケットはこのままで良いの?」

 
 清ヶ「止血してるから無闇に外さない方がいいぞ」


 アスナ「あ、あの!水、持ってきました」


 G3(枝先)「あっ!ありがとうございます。キリトさん、少し染みますけど我慢してくださいねっ」


 G3(枝先)「(ジャケットの隙間から傷口を綺麗にして・・・)」チョポポッ


 キリト「づぅ、あぐっ・・・!」ズキンッ 



 ステイル「(この有り様とは・・・)」



 浜面「麦野!園内の客は皆帰したぞ!」ダッダッ


 G3-X(麦野)「わかった。救急車を呼んで」


 G3(枝先)「はいっ!」 



 -学園都市 第七学区病院-

 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ユイ「パパっ!」


 ユウキ『キリト・・・大丈夫、なの?』


 キリト「・・・」コクリ


 冥土帰し「そこまで過度の傷ではなかったのが幸いだったね?それに、出欠多量では無くてよかった
      ところだよ?」


 枝先3「この二人のおかげですよ」


 エステル「無事で何よりだ」


 清ヶ「ああ・・・悪かったな。俺達が居ながらみすみす危険に晒しちまって」


 アスナ「いえ・・・助けてもらったんです。謝ることなんて・・・」


 ユウキ『二人が居なかったらもっとキリトとアスナ、それにユイが危険な目に遭っていたか・・・』


 ユウキ『ありがとう』


 エステル「そうか・・・」ホッ


 キリト「・・・ちょっと・・・トイレに・・・」スタスタ


 アスナ「あ、キリトくんっ。・・・」

 
 ユウキ『アスナ、今は・・・そっとしてあげよう』


 アスナ「・・・」


 ユイ「パパ・・・」





 -屋上-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・サチ・・・なんで・・・」


 ダッカー[我ら、「月夜の黒猫団」に乾杯!]


 テツオ・ササマル・ケイタ・サチ[[[乾杯!]]]

 
 ダッカー[でもって、命の恩人のキリトさんに乾杯!]


 テツオ・ササマル・ケイタ・サチ[[[乾杯!]]]


 サチ[ありがとう。本当にありがとう・・・すごい、怖かったから・・・]


 サチ[助けに来てくれた時、ほんとに嬉しかった]


 
 キリト「・・・」



 サチ[ねえ、キリト。一緒にどっか逃げよ]


 サチ[この町から。モンスターから。黒猫団の皆から・・・ソード・アート・オンラインから]



 キリト「・・・」ポロポロ


 キリト「・・・あいつらの分まで、生きるって決めたのに・・・」



 サチ[どうしても・・・キリトを恨まないと私・・・どうにかなっちゃいそうだから]


 
 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・っ」ポロポロ


 ステイル「・・・」スパー


 キリト「・・・!?」バッ!


 ステイル「うん?・・・あぁ、さっきの。怪我は大丈夫そうかい?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・」グシッ 


 ステイル「それならよかったよ」スパー


 キリト「・・・」


 ステイル「・・・泣いてる理由は聞かないが、その人は大切な人なのかい?」


 キリト「っ・・・。・・・ああ、俺が・・・俺が、助けてやらないといけなかった・・・」


 キリト「・・・けど、目の前で・・・サチは・・・」


 ステイル「・・・なるほど」スパー


 キリト「・・・俺にメッセージを残してくれてて、俺と会えて、一緒に居られてよかったって・・・」


 キリト「もし自分が死んでも・・・俺は頑張って生きてって・・・」


 キリト「・・・俺、許されてたと思ってた自分に・・・失望したよ・・・」

 キリト「サチは・・・やっぱり、俺のこと・・・」

 
 ステイル「・・・かつて、ある男と女性は大切な親友の敵になったことがある」


 ステイル「親友のため、親友のためと・・・言い訳をしてね」スパー

 
 キリト「・・・なんでだ・・・?」


 ステイル「その親友は記憶を消さなければ死んでしまうと言う病気を患いでいたんだ」


 キリト「え・・・?」

 
 ステイル「最初の内は真に受けて必死に彼女を助けようと記憶を何度も、何度も消した。・・・だが
      ある日その病気は真っ赤な嘘だとわかったよ」

 
 ステイル「騙されていたんだ。・・・親友を助けようとしていた行為は悪人が自分の為だけに
      利用しようと・・・」


 キリト「・・・なんだよ・・・なんだよ、それ・・・っ!?」


 ステイル「ま、どこかの真っ直ぐ過ぎるウニ頭馬鹿が全て解決してくれたんだがね」スパー


 キリト「・・・ウニ頭?」


 ステイル「そう。君も見れば一目でそう思うだろうね」クスクスッ


 キリト「・・・。・・・もしかして、上条、のことか?」


 ステイル「・・・なんだ。君も彼と面識があるのかい」


 ステイル「まぁ、あの少年なら・・・不思議でもないか」


 キリト「アイツに、何かあるのか?」


 ステイル「・・・そうだね・・・」


 ステイル「一口で言えば、ヒーロー。もっと言えば馬鹿だけどヒーローかな」クスッ


 キリト「・・・ひょっとして仮面ライダーなのか?」


 ステイル「ああ、そうだよ。・・・言っても大丈夫かな、君はもう・・・何かに巻き込まれているようだから」


 キリト「何かって・・・」


 ステイル「サチ、と言うその大切な人と何かあったんだろう?」

 
 ステイル「化けて出てきて、君に何かしらの復讐をしに来た・・・とか」


 キリト「っ・・・」


 ステイル「それは恐らく・・・君の悪夢の具現化、なのかもしれないよ」


 キリト「悪夢の・・・具現化・・・?」


 ステイル「とにかく・・・君が巻き込まれた事は僕も対処せざる得ないから、協力してあげるよ」

 キリト「・・・アンタも仮面ライダーなのか?」


 ステイル「そうだよ。この街では珍しい類になるかな」


 ステイル「本来は魔術を使うけど、キャッチコピーは魔法使いライダーだ」


 キリト「魔法使い・・・」


 ステイル「さて、僕の紹介はこれくらいにして・・・」


 ステイル「何があったのか・・・教えてくれるかな?」


 キリト「・・・わかった」




 ステイル「・・・死人が蘇った、と簡潔に言えばそうなるのかい?」


 キリト「ああ。・・・魔法か魔術かわからないけど、それを使ってそんなことは出来るのか?」


 ステイル「出来ないこともない、が。それは神への反逆となる」


 ステイル「何か代償を払って蘇らせるかもしくは、その神と同等の力を手にするかのどちらかが   
      有効な手段だ」


 キリト「代償を払って言うのはともかく、神と同等の力ってめちゃくちゃだな・・・」


 ステイル「それほど危険なものなのさ」


 キリト「・・・じゃあ、サチを生き返らせたのはそういう類いの奴の仕業なのか」


 ステイル「恐らくはね。「人払い」と言う人を無意識に近寄らせない術式を施していた辺りそれが
      妥当な考えだ」


 キリト「・・・けど、ユウキは・・・」


 ステイル「さて、僕はそろそろ置賜するよ。また何かあれば・・・掛けてもらえるかな」スッ


 キリト「あっ・・・(電話番号か)ありがとう。・・・ところで、名前は」


 ステイル「ステイル=マグヌスだ。君は?」


 キリト「桐ヶ谷和人。どっちかって言うと・・・キリトって呼んでくれ」


 ステイル「キリト、だね。わかったよ」


 ステイル「それとまぁ、敬語じゃないから言わなくてもいいと思うが君より年下だからね」


 キリト「・・・え?そ、そうなのか?」


 ステイル「14だよ」スパー


 キリト「(嘘だろ!?)」ガビーン


 ステイル「まぁ、そういうことで。今度から気を付けるんだよ」スタスタ


 キリト「あ、あぁ・・・」コクリ






 キリト「・・・」スタスタ


 ユイ「あっ、パパ。戻ってきましたね」


 キリト「ああ・・・色々と考えてた・・・」


 直葉「お兄ちゃん!」


 キリト「!。スグ・・・」


 直葉「よかったぁ・・・」ダキッ,ポロポロ


 キリト「スグ・・・よくここがわかったな」ナデナデ


 直葉「枝先さんから連絡が、来てね・・・怪我大丈夫なの?」グスンッ


 キリト「ああ、大丈夫だよ。そこまで重症じゃなかったから」


 直葉「そっか・・・」グシグシッ


 キリト「・・・ごめんな。また心配かけて」ナデナデ


 直葉「もうっ・・・本当だよ・・・」


 直葉「気を付けるって言ったのに・・・」ポカポカッ


 キリト「はは・・・」


 清ヶ「笑い事じゃねぇぞ、キリトさんよ」


 キリト「あっ・・・さっきは助けてくれて、ありがとうな」


 エステル「何。ライダーは助け合い、が私達の理念だからな」ニコリ


 キリト「そっか・・・良い言葉だな」クスッ


 アスナ「キリトくん・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 キリト「!。アスナ・・・ユウキ・・・」


 直葉「・・・え?ユ、ユウキさん?・・・ユウキさん!?」


 ユウキ『あー・・・うん。かなり訳あって・・・』


 直葉「えっ、えっと・・・。・・・ま・・・」


 直葉「ま、また会えて、その・・・」


 キリト「よかった、だろ?」


 直葉「う、うん!・・・(けど、何か複雑・・・)」

 アスナ「・・・キリトくん、サチさんの事なんだけど・・・」


 キリト「・・・ああ。間違いなく・・・俺が所属してたギルドで一緒に居た子だ」


 ユウキ『あの子もボクみたいに土管おじさんにここへ連れてこられたのかな?』


 キリト「・・・いや、何となくなんだけど、ユウキとは違う方法で生き返ったと思うんだ」


 ユイ「私もそう思います」


 アスナ「え?」


 ユイ「外見はそっくりそのままですけど・・・」


 ユイ「まるで中身だけを入れ替えさせた様な感じがしていました」


 ユウキ『つまり・・・偽者?』

  
 アスナ「中身を替えるって・・・魂が別の人になってるって事なの?」


 エステル「話を割ってすまないが、可能なことだ。魔術にしても科学でも」


 清ヶ「ああ。・・・それに魂が宿ることもあるしな」


 直葉「魂が宿る?」


 清ヶ「そっ。創作物によくあるだろ?ロボットとかに感情が芽生えたりする感じのが」

 
 直葉「あ、あぁ・・・」コクリ

 
 清ヶ「この街じゃ不思議でもないぞ」


 清ヶ「何せ俺の妹は実験で人造人間に自分自身の体のパーツを移植したら、もう一人妹が生まれたんだぜ?」


 キリト「本当にこの街どうなってるんだよ・・・」


 アスナ「人造人間って・・・何?」


 ユウキ『わかんない』


 ユイ「私も人造人間の1種みたいな存在ですよ」


 ユイ「人と人とで生まれたのではなく、人の手で造られる。それが人造人間なんです」


 アスナ・ユウキ「『へぇ・・・』」


 直葉「・・・あっ。もしかして、操歯さん達のお兄さん、ですか?」


 清ヶ「ああ、操歯清ヶだ」


 ユイ「・・・あ、男の人だったんですか?」

 
 清ヶ「え?あ、うん。・・・今更気づいたのかな?」クスッ

 ユイ「視覚情報に頼ってしまうとわかりません」


 清ヶ「そ、そっか・・・(これでも女装やめて男らしくはなったはずなんだが・・・)」


 キリト「・・・何にせよサチは・・・また俺を襲いに来るだろうな」


 エステル「十中八九、可能性は大だ。・・・ただ、今日は大丈夫だろう」

 
 アスナ「どうしてわかるの?」


 エステル「突然苦しみだしたのは見たか?恐らく、活動に制限時間があるように思うんだ」


 ユウキ『なるほど・・・だけど、明日また来たらどうすればいいの?』


 直葉「お兄ちゃんは学園都市から出た方が・・・」


 詩乃「ダメ。余計に危険になるから」


 キリト「シノン。お前も来てくれたのか」


 詩乃「あら、私が来ないような薄情の女でも思った?心外ね」フンスッ


 キリト「あ、いや!そんなこと!」アセアセ


 ユウキ『えー、キリトひどーい』


 アスナ「キリトくん?」ムッ


 キリト「違うんだって!」アセアセ


 詩乃「・・・ふふっ。冗談よ」クスッ


 詩乃「よかった、元気そうで。心配したんだから・・・」


 キリト「あ・・・そ、そっか。・・・心配してくれてありがとう、シノン」

 
 詩乃「・・・う、うん//」フイッ


 ユイ「シノンさん、さっきの余計に危なくなると言うのは・・・」


 詩乃「これは私の勘だけど・・・この街から出てもキリトは狙われ続けられると思うの」


 アスナ「あっ・・・そうなっちゃうのか・・・」


 詩乃「だから対抗手段があるこの街に居た方がいいと思う」


 詩乃「帰り道に寝首をかかれたらおしまいよ」


 キリト「・・・」ゴクリッ

 エステル「私も彼女の意見に同意する。キリト、だったな?」


 エステル「事態は深刻だ。・・・我々仮面ライダーが守ってやろう」


 ユウキ『ボクもキリトを守るよ!』


 清ヶ「確かに、さっきは戦えてたからありがたく協力してもらうぜ」


 ユウキ『任せておいてっ』


 詩乃「・・・話しはリーファから聞いたけど、本当に生き返ったのね」


 ユウキ『うん、まぁ・・・』


 「話しは聞かせてもらったぁ・・・」


 キリト「・・・!」


 ユウキ『あ。あぁああ!』


 エステル「壇黎斗神社長?どうして、ここに・・・」


 黎斗「何。キリト君が大怪我をしたと風の噂で聞きつけたものでね」


 黎斗「それと・・・君の様子も見に来たんだ」ニコリ


 ユウキ『え?ボク?』


 黎斗「当然」


 遼太郎「キリト!大丈夫かよ!?」


 キリト「クライン・・・」


 遼太郎「黎斗社長からお前が怪我したって聞いてよ、同行してきたんだ」


 キリト「そっか・・・。・・・黎斗社長、丁度よかったよ。貴方に・・・聞きたい事があったんだ」


 黎斗「もちろん。承知の上で私も会いに来たのだよ」


 キリト「・・・アンタが・・・ユウキを生き返らせたのか?そうなら、どうやって・・・」


 黎斗「昨日、私はALOへも赴いてね・・・」


 黎斗「そこでとある木を見つけ、近寄って見たとき・・・彼女の意識がデータとして残っていた粒子を
    見つけた」


 ユウキ『ボクの・・・意識・・・?』


 黎斗「そう。そのデータ粒子には君が生きたいと強く思っている意思があった」


 黎斗「・・・それに私は感銘を受けてね・・・この神の才能を全力で振るわせてもらったよ」

 キリト「・・・アンタはユウキをどうするつもりだったんだ」


 黎斗「私は神だ。・・・名も無き命となっていた彼女に無慈愛にはなれなかったのだよ」


 アスナ「・・・」


 キリト「・・・アンタのおかげで、またユウキに会えた。それだけは・・・」


 キリト「礼を言っておく・・・」


 黎斗「光栄だよ。キリト君」ニンマリ


 キリト「だけどなっ!」ガシッ!


 遼太郎「お、おいキリト!」


 キリト「アンタ、人の命の重さをわかって・・・わかってやったのか!?」


 黎斗「・・・」


 キリト「ユウキは・・・ユウキは一生懸命、生き抜いて生涯を終えたんだぞ!?


 キリト「なのに、なのに何で・・・」


 アスナ「キリトくん・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 黎斗「生涯、か・・・だがキリト君。君が言っている事は、正しいと言えるのかな」


 キリト「何・・・っ!?」


 黎斗「・・・ユウキ君にはすまないと思うが、過去のデータを見させてもらった」


 黎斗「ユウキ君・・・いや紺野木綿季の生涯はたったの15年と言う年月で・・・本当に満足出来たと
    思っているのかい?」


 キリト「・・・それは・・・っ」


 黎斗「この私よりも若い命を、消えようとしながらも生きたいと願っていた彼女を放っておけなかったのだよ」


 黎斗「彼女を生き返らせたのは君のためでもない。・・・彼女自身の願いのためだ」


 キリト「・・・」


 ユウキ『キリト・・・そんなに怒らないで?』


 キリト「ユウキ・・・」


 ユウキ『この人なりの・・・正義なんだよ。多分』


 キリト「・・・」


 遼太郎「キリト。社長は決して悪い人じゃないんだ!(おかしい人だけども!)」


 遼太郎「だから・・・その・・・」

 キリト「・・・」スッ


 キリト「・・・。・・・悪かった。アンタがしたことは・・・ユウキの為だった訳だな」


 黎斗「そう思ってくれて構わない」


 キリト「・・・そう、か・・・」


 キリト「・・・今まで碌なゲームの制作者に会わなかったもんで・・・」


 黎斗「それはさぞ悲惨だっろう」


 キリト「・・・アンタも同じ穴の狢かと思ってたよ」


 黎斗「それは心外だ。私はそんな奴らの才能と一緒にしないでほしいものだね」


 ユウキ『えっと・・・黎斗神、さんでいいのかな?』


 ユウキ『それとも神様?』


 黎斗「その通ぉぉおりぃ!私は神だぁぁぁああっ!ハハハハハハハハッ!!」


 アスナ・直葉・詩乃「「「(怖い)」」」ビクッ


 ユイ「面白い人ですね」クスッ


 アスナ「え」


 ユウキ『じゃあ、神様!・・・ありがとう。なんてお礼をしたらいいか・・・』


 黎斗「構わないさ。それに君はまだ不完全な状態だからね」


 ユウキ『不完全・・・?』
 

 ユイ「やっぱり電子音みたいに聞こえる声はそのせいですか?」


 黎斗「そうなのだよお嬢さん。いちご飴好きかな?」スッ


 ユイ「ありがとうございます!」ニコリ


 詩乃「不完全とはどう言うことなの?」


 黎斗「彼女自身の意識ははっきりとしているのだが、身体全体はまだ現実の世界に馴染めていなくてね」


 黎斗「まだ少し調整が必要になるのだよ。下手をすればドット絵になりかねない」


 ユウキ『そ、それはちょっと困るかな・・・』


 黎斗「心配することはない。この神の才能を持つ私にかかれば・・・問題は解決する」


 黎斗「それと彼女の意識データはこのガシャットに保管している。これを君に渡しておくよ」スッ


 ユウキ『あ、うんっ』

 黎斗「Wi-Fiからアップデートデータを送れば、今度は完全な状態になっている。はずだ」


 アスナ「・・・あの、貴方は一体何者なんですか?」


 黎斗「言っただろう。私は、神だぁ・・・!最高新である、壇黎斗神だぁぁぁああっ!」


 アスナ「(この人、ここの病院で診察か何か受けた方が・・・)」


 ユイ「ふふふっ♪」クスッ


 キリト「(マズイ、ユイに変な悪影響が!)」


 黎斗「誉め言葉として受け取っておくよ」ニコリ


 アスナ「あ、あの、すみません!」ペコペコ


 直葉「ま、まだ小さい子ですから」アセアセ


 ユイ「・・・もしかして神様社長もAIなんですか?」


 アスナ・直葉「「え?」」


 黎斗「AIとは少し違うのだよ。私は一度死にバグスターウイルスとして復活した」


 詩乃「バグスターウイルス・・・?」


 黎斗「そうだ。そして私は別の世界から来た神だ」


 キリト「別の世界・・・?」


 黎斗「私はその世界で完全に消失したと思ったのだが・・・次に目覚めると、この世界のここの病院に
    居たのだ」


 ユウキ『神様って所謂、転生してきたの?』


 黎斗「それが一番妥当だよ。ただ元の世界に似ている点はいくつかあるかな」


 黎斗「そう・・・仮面ライダーが居る事だ。まぁ、変身している人物はかなり違うがね」


 エステル「(私が変身するゴーストも別の人間が変身するとなると・・・どんな人物なんだろうか)」


 黎斗「まぁ、話しはこれくらいにしておいて・・・キリト君、これはお見舞いの品で持ってきたのだが
    受け取ってくれるかい?」


 キリト「あ、ああ・・・」スッ


 ユイ「いちごが沢山入ってますね」


 黎斗「これぞ神の恵みだぁ・・・」


 黎斗「ビタミン豊富な上に疲れも取れるまさに神が創った最高の食物なのだよ」


 アスナ「(要するにいちご好きなんだ、この人)」


 直葉「(意外・・・)」クスッ

 黎斗「さて、私はこれにて失礼するとしよう。キリト君、明日の件だが・・・」 


 キリト「ああ。7時に行けばいいんだよな」

 
 遼太郎「俺が迎えに行くから、少し待っててくれるか?」


 キリト「わかった、頼むよ」

 
 黎斗「では・・・ユウキ君」
 

 ユウキ『あ、はい?』


 黎斗「君の命を再びこの世に生を与えたのはこの私だ」


 黎斗「君を完全な状態にするよう努めよう。任せておきたまえ」ニコリ


 ユウキ『は、はい・・・ありがとうございます』ペコリ


 黎斗「それでは・・・失礼するよ。壷井君」


 遼太郎「あ、はい!じゃあまた明日な」


 キリト「ああ・・・」コクリ


 エステル「・・・では、私もこれで」


 清ヶ「俺もな。・・・キリト、また襲われそうな状況だったら生き残る気で助け呼べよ?」


 キリト「・・・わかってるよ」


 清ヶ「んじゃ・・・気をつけてな」

 ―スタスタ
 
 キリト「・・・俺、リアルだと不甲斐ないな・・・」


 キリト「・・・俺にも仮面ライダーみたいな力があれば・・・」


 アスナ「キリト君・・・」


 詩乃「キリト。この街ではそう言う問題じゃないと思うんだけど」


 詩乃「貴方も普通の人間なのだから」

 
 ユウキ『そうだよ。キリト、現実で戦えるのは・・・』


 キリト「・・・」


 上条<おーいっ


 キリト「あっ・・・上条。それに・・・」

 
 上里「やぁ、お見舞いに来たんだけど・・・もう退院するのかい?」


 アスナ「うん。怪我の具合は入院するほどじゃないってお医者さんから聞いたから」


 吹寄「それならよかったわ」ホッ

 キリト「・・・どうして、ここがわかったんだ?」


 食蜂「制理さん・・・あぁ、吹寄さんはぁ「アイテム」のメンバーだから連絡が来てたのよぉ」


 上条「お前が敵のライダーに襲われたってな」


 キリト「そうなのか・・・」


 吹寄「それで、敵のライダーはどんな感じだったかしら?」


 キリト「そうだな・・・」


 上条「わかりにくい様だったら色とか武器でも、変身者が男女かでもいいぞ」


 キリト「・・・。・・・色はモノクロが基準で武器は剣になったり銃になったりした」


 キリト「変身したのは・・・俺の・・・。・・・」


 上里「・・・知り合いかい?」


 キリト「・・・」コクリ


 食蜂「その様子だとぉ、女性ねぇ」


 キリト「!?」


 アスナ「ど、どうしてわかったんですか?」


 食蜂「シチュエーションでのお約束は外さないんだゾ☆」


 吹寄「要するに勘で言ったのね」ハァー


 キリト「・・・まぁ、実際そうなんだけどな・・・」


 上条「その人の名前は?」


 キリト「サチ、って言うんだ。・・・上条、吹寄、食蜂、上里」


 キリト「サチの事を話すには・・・SAOの事を知ってもらわないといけないんだ」


 上条「SAO?」


 上里「外で発売されてるゲームの名前だよ。・・・1年前、とんでもない事件を起こしたんだ」


 食蜂「とんでもない事件ってぇ?」


 上里「・・・詳しい事は、キリト君達から話せるかい?」


 キリト「・・・ああ」


 アスナ「SAOは上里君が言った通り、ゲームの名前で・・・」


 




 上条「ひでぇ・・・っ」

 
 吹寄「何て外道なのよ、その茅場だとか須郷って奴は!」


 上里「・・・」


 食蜂「新川兄弟も中々の人間失格者ねぇ」


 詩乃「そうね。捕まって清々したわ」


 アスナ「・・・茅場さんは確かに酷いことをしたけど・・・何度か私達を助けてくれたの」


 上条「助けてくれたって・・・死んだんじゃなかったのか?」


 キリト「肉体的にはな。けど、電脳化して電脳空間で生きてたんだ」


 キリト「・・・もしかしたら、サチもそこに入りこんで・・・」


 キリト「(けど、それには大出力のスキャニングをかけないと無理だ・・・サチにそんなことが・・・)」


 上里「・・・そのサチと言う子をライダーにしたのは・・・」


 キリト「!。なんだ?心当たりがあるのか?」
  

 上里「いや・・・もしかしたらなんだけど、その今までの事件に関与してきた人物の誰かじゃないのかな」


 食蜂「なるほどねぇ。それだとキリトさんを狙う理由になるわぁ」


 アスナ「そんな・・・で、でも、その人達は捕まっているし」


 上条「茅場は無いとして、須郷とその新川兄弟が脱獄したとなれば・・・話しは別だぞ」


 詩乃「・・・もし、それが本当なら最悪ね・・・」


 アスナ「・・・っ」ブルルッ


 直葉「アスナさん・・・」サスサス


 食蜂「外からの情報はぁ、一応入ってくるけどぉ脱獄犯がここへ来るって事はまず無いからぁ
    油断するわよねぇ」


 上条「(魔術師なら沢山入ってくるんだけどな・・・)」


 吹寄「・・・あ、そう言えばキリトとアスナさん以外の人とは初対面ね。私は吹寄制理よ」


 上里「上里翔流。ライダー以外では平凡な高校生だよ」


 食蜂「食蜂操祈よぉ。名前を知ってるならぁ他の事も知ってると思うから言わないわぁ」


 上条「俺は上条当麻だ。俺達はキリトとアスナが学校体験で来てる高校のクラスメイトなんだ」


 直葉「あ、そうだったんですね。兄がお世話になってます」ペコリ

 
 直葉「桐ヶ谷直葉です」

 吹寄「ええ。・・・しっかりした妹さんじゃないの」クスッ


 キリト「は、はは。まぁ・・・な」ナデナデ


 直葉「//」


 ―たゆん・・・
  
 食蜂「ふーん・・・(中々、私と制理さんと五和さんに雲川先輩に負けないくらいねぇ)」ジーッ


 詩乃「朝田詩乃よ。・・・食蜂さんが入学していた常盤台で学校体験をしているわ」


 ユウキ『えっと・・・ユウキです。本名は紺野木綿季なんだけど、色々あり過ぎて・・・その・・・』


 上条「・・・大丈夫だ。何となくわかってるからさ」


 ユウキ『え?』


 食蜂「声が電子音的な感じだからぁ、AIか何かで貴女は生き返った・・・って所かしらぁ」


 吹寄「この街ではおかしいことしか起きないから安心しなさい」


 上条「自分のペースで理解してくれればいいさ」


 ユウキ『そ、そっか・・・ありがとう』ニコリ


 上里「・・・ん?さっきの女の子は?」


 アスナ「・・・あ、ユイちゃん?ユイちゃん!?」



 美琴<わかる!?可愛いわよね!
 
 ユイ<はい!ゲコ太さんは可愛いですっ ニコリ



 食蜂「あらぁ、あそこで美琴さんとゲコ太語ってるわよぉ」


 アスナ「よかった・・・」ホッ


 詩乃「美琴・・・もしかして御坂美琴?超電磁砲の・・・」


 上条「ああ。・・・今日はその超電磁砲が暴発して・・・な」


 キリト・アスナ「「・・・」」タラー


 詩乃「?」

 美琴「ごめん、遅れちゃった」


 ユイ「パパ、ママっ♪」


 アスナ「ユイちゃん。勝ってにどこかへ行っちゃダメだよ?」


 ユイ「あ、はい。ごめんなさい・・・」


 アスナ「うん、良い子」ニコリ、ナデナデ


 吹寄「・・・え?パパ?ママ?」


 食蜂「へぇ・・・その歳でまさか子持ちなんてぇ・・・」


 美琴「え。マジで!?」


 吹寄「う、うそ・・・」


 キリト「ち、違うぞ!?これはその」アセアセ


 直葉「ユイちゃん・・・」ガックリ


 ユイ「ご、ごめんなさい」


 食蜂「外の世界は進んでるわねぇ」ニヤニヤ


 上条「キリト・・・お前・・・」


 キリト「上条!話しはちゃんと聞いてくれるとありがたいんだけどな!?」


 上里「・・・ゲームで知り合った子、とか?」


 詩乃「それは私ね。・・・キリト、ここは正直に話しなさい」


 美琴「や、やっぱりそう言うことなの」

 
 アスナ「違うんです!」


 キリト「わかった!ちゃんと話すから!よく聞いてくれ」




 吹寄「・・・なるほど。そう言う事なのね」


 食蜂「なぁんだぁ・・・ちょっとつまんないわぁ」


 美琴「ま、まぁ、確かに親子にしては・・・ちょっと違うっぽい・・・?」


 上条「すまん。勘違いしてて」


 キリト「い、いや・・・謝らなくていいよ」

 上条「キリト。サチが心配なのはわかるけど・・・自分自身のことを一番大切にしてくれ」


 美琴・食蜂・吹寄「「「当麻(君)が言っても説得力皆無」」」


 上条「えー・・・」
 

 キリト「わかってる・・・けどサチを助けたいんだ」


 上里「キリト君。・・・もし、その子が操られていると言う手段で襲ってきているのならぼくらもそうする」


 上里「ただ・・・その子は偽者できみの心身をボロボロにさせるためにその姿をしていたら・・・」


 キリト「・・・その時は・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 食蜂「度胸あるわねぇ」クスッ


 詩乃「デスゲームクリアしたぐらいだから、肝は据わってて当然でしょ」


 食蜂「それもそうねぇ」


 アスナ「・・・」


 上条「まずは・・・美琴の言うとおり捕まえて話せるか確かめてみよう」


 吹寄「話せないようだったら・・・キリト。私は本気でその子で倒すわよ」


 吹寄「いいわね?これは・・・警告であり貴方も覚悟しないといけないことだから」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・ああ。わかった・・・覚悟を決めておくよ」 

↑誤爆

 ユイ「私が誤解を招く事を言ってしまってごめんなさい」ペコリ


 吹寄「いいわよ。ずっと呼んできた名前だものね」クスッ、ナデナデ


 食蜂「パパとママねぇ・・・」

 
 美琴「・・・な、何っ?//」


 食蜂「?。何がぁ?」


 美琴「(あ、この反応からかって来るつもりじゃなかったのね)そ、その、パパとママが」


 食蜂「あぁ・・・当麻くんはぁ、私達の旦那になったらぁちゃんとパパになってくれるかしらぁ?」クスッ


 上条「」


 上里「・・・あぁー」タラー


 直葉「(ほ、本当にこの人10人とお付き合いしてるんだ!すごっ!)」


 詩乃「(そんなにこの男、すごい人なの?)」


 キリト「(上条・・・お前が一番やばいだろ)」


 美琴「ど、どうなのよ!?//」


 吹寄「・・・と、当麻?//」ドキドキ


 上条「・・・」


 アスナ「(うわぁ・・・すごく困ってる・・・)」

 
 食蜂「なーんて☆今言える訳ないわよねぇ~?」クスクスッ


 食蜂「まぁ、楽しみにしてるわぁ。・・・パパ♥」


 上条「・・・」スタスタ


 上里「あれ?上条?・・・上条っ」タタッ

 
 キリト「どうしたんだ・・・?」


 吹寄「心配になると叫びたくなるんですって」



 上条<――――――――――――――――っ!!!

 上里<―――、――――、―


 キリト「・・・みたいだな」


 アスナ「・・・キリトくんはあんな風になったりする?」


 キリト「い、いやいや、無いぞ?だから安心してくれ」


 アスナ「そっか・・・」ホッ


 
 上条「・・・戻ったでせう」


 キリト「あ、ああ・・・」


 上条「・・・作戦会議するから、どこか座れるとこに行こうぜ?」


 美琴「あ、じゃあ・・・」




 -第七学区 Joseph's-

 キリト「・・・ここで会議か?」


 吹寄「え?・・・まぁ、つまみ食い出来るし・・・」


 食蜂「好きなの頼んでいいわよぉ。奢りなんだゾ☆」


 詩乃「それは、どうも・・・てっきり基地か何かでやるのかと思ってた」


 上条「無い無い。流石に学園都市にそれは無いぞ」


 直葉「(学園都市の基準ってよくわかんないなぁ・・・)」


 美琴「さて、そのライダーの打倒策だけど・・・どれくらい強かったの?」


 ユウキ『馬力もあって射撃も下手したらアスナが・・・』


 アスナ「う、うん・・・」


 美琴「そう・・・危なかったわね」


 キリト「サチは、途中で膝を付いて消えたんだ。活動には制限時間があるって助けてくれたライダーの
     1人がそう言ってた」


 直葉「ですから今日はもう現れないだろうって・・・」


 美琴「・・・その制限時間が過ぎてから電気を浴びせて麻痺させればとっ捕まえれるわね」


 キリト「簡単に言うな・・・」


 アスナ「と言うより、それだと可哀想・・・」


 食蜂「でもぉそうでもしないとキリトさんの命の危機には変わらないわぁ」


 詩乃「私もそう思う」

 上条「キリト。サチが心配なのはわかるけど・・・自分自身のことを一番大切にしてくれ」


 美琴・食蜂・吹寄「「「当麻(君)が言っても説得力皆無」」」


 上条「えー・・・」
 

 キリト「わかってる・・・けどサチを助けたいんだ」


 上里「キリト君。・・・もし、その子が操られていると言う手段で襲ってきているのなら
    ぼくらもそうする」


 上里「ただ・・・その子は偽者できみの心身をボロボロにさせるためにその姿をしていたら・・・」


 キリト「・・・その時は・・・」


 ユウキ『キリト・・・』


 食蜂「度胸あるわねぇ」クスッ


 詩乃「デスゲームクリアしたぐらいだから、肝は据わってて当然でしょ」


 食蜂「それもそうねぇ」


 アスナ「・・・」


 上条「まずは・・・美琴の言うとおり捕まえて話せるか確かめてみよう」


 吹寄「話せないようだったら・・・キリト。私は本気でその子で倒すわよ」


 吹寄「いいわね?これは・・・警告であり貴方も覚悟しないといけないことだから」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・ああ。わかった・・・覚悟を決めておくよ」 

 キリト「・・・サチだって・・・辛いはずだからな」


 上条「・・・(キリト・・・お前、色々とあったんだな・・・)」


 食蜂「・・・さぁて、暗い話しはこれくらいにしてぇ。何か食べましょぉ」


 美琴「そ、そうね!あ、ここジャンボパフェが美味しかったから」アセアセ


 食蜂「はい、当麻くん♥あーん♥」


 美琴「わ、私から先っ!/」


 吹寄「2人とも・・・」ハァー


 上条「ジャンケンして順番を決めてほしいでせう・・・」

 
 直葉「ん~~~わっ・・・!」シュワシュワ


 詩乃「どうしたの?」


 直葉「こ、こにょサイりゃーふっほいひゅわひゅわふふ・・・」シュワシュワ


 詩乃「すごい音鳴ってるわね・・・」タラー


 キリト「・・・」


 アスナ「・・・キリトくん。これ、食べてみる?」ニコリ


 キリト「え?あ、ああ・・・」パクッ


 ユウキ『おおっ。ちゃんと味もわかる・・・』モグモグッ


 ユイ「よかったですね、ユウキさん」ニコリ


 ユウキ『うん♪・・・あ、キリト。それ少しちょーだい?」


 キリト「これか?・・・ほら」スッ


 ユウキ『あーん♪・・・うん!美味しい♪』


 上里「・・・ん?」prrr


 上里「もしもし?・・・わかった。じゃあ・・・うん」ニコリ


 上条「府蘭からか?」


 上里「その通り。先にぼくは失礼するよ。食蜂さんごちそうさま」


 食蜂「えぇ、どういたしましてぇ」ニコ

 上里「・・・キリトくん」


 キリト「ん?」


 上里「・・・希望は持って損した方が良いとぼくは考えてる」


 上里「・・・結果はどうあれと思わない方がいい。結果までの過程に最後まで付き合うよ」


 キリト「・・・ありがとう。上里」


 上里「うん。・・・じゃっ」スタスタ


 キリト「・・・(希望は持って損した方がいい、か)」


 

 
 麦野「おーっ?上条勢力にさっきの少年少女達かにゃーん」

 
 吹寄「あ、沈利さん」


 アスナ「ど、どうも・・・」


 直葉「枝先さん、連絡してくれて本当にありがとう」ペコリ

 
 枝先「うん。お兄さんが無事で何よりだったよ」ニコリ


 滝壺「・・・(この子、私と同じくらい大きい・・・)」ジーッ


 滝壺「(えださきと同い年なのに・・・すごいなぁ)」


 麦野「半分同席して良いかしら?あんまり空いてないみたいだし」


 上条「ああ、いいぞ」

 
 麦野「どーもにゃーん」


 滝壺「お隣失礼するね?」


 キリト「どうぞ。・・・(この黒い旅行カバンみたなのは・・・)」


 枝先「直葉さん、お隣に座るね」


 直葉「うん」コクリ


 詩乃「(この人達が治安維持組織の「アイテム」・・・)」

  
 麦野「災難だったわね。まさかライダーに襲われるなんて」

 
 キリト「まぁ・・・はい・・・」

 食蜂「麦野さぁん。他の人達は居ないのかしらぁ?」


 麦野「絹旗とテレス、サンドリヨンに裕也は待機兼事務業務」


 滝壺「しあげは別のバイトでらっこは原稿を事務所に持って行ったのよ」


 美琴「彩愛は?」


 麦野「彩愛は確か・・・」


 滝壺「収録だって」


 麦野「今日はお客さんに沢山褒めてもらえてインスピレーションが湧いたからって張り切ってたわね」クスッ


 美琴「ふーん・・・」


 ユイ「彩愛さんの歌はとっても素敵ですからね!」ニコリ


 麦野「まぁ、そうね」クスッ


 麦野「さってと、何食べようかしらねー・・・」


 滝壺「私はこれにするね」


 麦野「んー」


 アスナ「(改めて見ると・・・すごく美人・・・)」ポーッ


 枝先「それにしても遊園地で戦闘があって誰も負傷者が出なくてよかったですね」


 麦野「ホントそうね」


 キリト「なんか・・・「人払い」がどうとかって聞いたんですけど・・・」

 
 上条「「人払い」が?・・・だとしたら、魔術師の仕業か・・・?」


 滝壺「誰であっても・・・誰かが危ない目に遭ってるなら問答無用で倒すよ」フンス


 キリト「あ、え、えっと・・・」タラー




 麦野「・・・ん?」チラッ


 アスナ「あっ・・・」フイッ


 麦野「・・・どうしたの?私の顔に何か・・・付いてる?」サスサス


 アスナ「その、大人の女性っぽくて綺麗だなって・・・」


 麦野「あら、そう?嬉しいにゃーん」クスッ

 アスナ「・・・あ、あの・・・誰かとお付き合いとかは・・・」


 麦野「居るわよ。同じメンバーに居る裕也って人が恋人よ」クスッ


 アスナ「そうですか・・・(やっぱり恋人は居るよね・・・)」

 
 アスナ「・・・あの、もしよろしければ恋人ともっと仲を深められるアドバイスをいただけませんか?」


 麦野「ん~・・・男はまぁ・・・本心に従うのが一番単純な生き物だし・・・」


 麦野「下心が無いって言うのは嘘だから少し大人な背伸びした格好になってみれば?」


 アスナ「背伸びした格好・・・」


 麦野「例えば身体のラインが見えるものとか」


 アスナ「・・・なるほど」フムフム


 麦野「・・・この際言っておくけど、少年はキリトだったっけ?」


 アスナ「は、はい」


 麦野「確かにカッコいいけど、鈍そうね」


 アスナ「うっ・・・わ、わかっちゃいますか・・・」


 麦野「私の彼もそうだったからねぇ~・・・」


 麦野「ああ言うタイプには自分からの押しがないとダメよ?私も押して捕まえたんだから」


 アスナ「は、はいっ」


 麦野「ちなみに滝壺・・・私の連れの黒髪の子ね。あの子は凄まじいくらい攻めてるから」


 アスナ「・・・じ、実は、今日見ちゃったんです・・・/」


 麦野「あら、そう。・・・あれはあんまり参考にはならないから」


 アスナ「は、はぁ・・・色んな愛がありますね・・・」


 麦野「人それぞれよ。・・・そう言えば名前は?私は麦野沈利」


 アスナ「結城明日奈です。アスナって呼んでください」


 麦野「わかったわ」



 詩乃「へぇ・・・射撃ではどっちが上かはまだわからないの」


 滝壺「ふきよせが意地張るから中々決着つかなくて」


 吹寄「それ滝壺さんにも言える台詞ですよね!?」


 詩乃「銃を使う仮面ライダーの集まりとかあるの?」


 吹寄「あるわ。6人くらいかしら」


 詩乃「へぇ、結構居るのね・・・」


 滝壺「しのんは銃マニアなの?」


 詩乃「そんなところね」クスッ


 詩乃「モデルガンもいくつか景品で貰ったりしたわ」


 吹寄「そう。あ、今度また集まりがあるけど来てみる?」


 詩乃「いいの?・・・なら、是非」クスッ


 吹寄「ええっ」クスッ


 滝壺「じゃあ、皆に連絡入れておくね」


 吹寄「ちなみにシノンさんはどんな銃が好みなの?」


 詩乃「ゲームではスナイパーライフルを使うから、それが好みね」


 吹寄「なるほど長距離射撃とか得意なのね。それなら猟虎さんが喜びそうだわ」クスッ


 詩乃「あぁ、やっぱり弓箭さんも居るんだ」クスッ


 吹寄「ええ。常盤台だから会えたかしら?婚后さんにも」


 詩乃「ええ。まだライダーになったところは見たことないけど」


 滝壺「あ。確か新入会の人が来るよね?」


 吹寄「あ、そうでしたね」


 詩乃「銃を使う仮面ライダーが新しく増えるの?」


 吹寄「そうだったのよ」




 枝先「へぇ、ゲーム内ではお二人とも結婚してるんですか」


 キリト「ゲームの中ではな。リアルではまだ、だけど」クスッ


 アスナ「う、うん//」


 枝先「そうなんですか。上条さんは来年辺り全員と結婚式挙げるんですか?」

 
 上条「え?え?!(急に振ってきたよこの子!?)」

 枝先「サンドリヨンさん、お酒呑んだときいつも・・・」


 枝先「当麻が結婚出来る年齢になった翌日には・・・」


 枝先「絶対に!何が何でもいの一番に籍を入れるって豪語してましたよ」


 食蜂「あらぁ・・・」


 美琴「ふ、ふーん・・・」


 枝先「もし第一夫人がダメなら・・・たとえ何番目でもいいから、当麻と結婚したい」


 枝先「神に祈るわ。当麻としかいやだから、絶対に当麻とじゃないといやと言ってました」


 上条「・・・そうか・・・」


 枝先「あと会場、どれだけ広かったら大丈夫かなって事も呟いてましたね」


 直葉「そんなに・・・友達と言うか知り合いが沢山居るんですか?」


 枝先「居るんですか?上条さん」


 上条「・・・そうだな。いっぱい・・・いるな」


 美琴「まぁ、まず親戚で軽く20人くらいは居るし」


 食蜂「イギリスの四姉弟とその后様とか英国女王とかも来るかもしれないねぇ」


 キリト・アスナ「「はい?」」


 上条「ばっか、操祈っ。言うなって」アセアセ


 美琴「ま、まぁ、そう言う事だから会場はどこだっけ・・・あぁ、そう!東京ドーム一個とその半分の
    スペースがないといけないわね」


 キリト「・・・上条」


 上条「あ、ああ?」


 キリト「前々からずっと気になってたんだ。・・・お前何もんだよっ!?」


 アスナ「そうだよね!?もう気になって仕方なかったの!」


 キリト「今日病院でステイルって紅い髪の毛の歳下とか言ってたアイツは」


 上条「あ、ステイルがこっちに来てるのか」


 キリト「ああ。で、お前の事ヒーローでもっと言えば馬鹿だけどヒーローって言ってたぞ」


 上条「あんにゃろう・・・」

 食蜂「まぁ、言い得てるわねぇ」


 美琴「もうアンタが今までしてきた所業話した方が早いんじゃない?」


 上条「・・・長くなるでせうけど、いいか?」


 キリト「ああ。長くなっても構わない」


 アスナ「上条君の正体を知りたいから」


 直葉「わ、私も気になりますっ」ワクワク


 上条「・・・そうだな・・・」


 上条「まず・・・この街の統括理事長って奴のせいで俺はとんでもな物語の主人公にされた」



 
 上条「・・・以上が、私こと上条当麻の自己紹介でせう」


 キリト「すまん。無理ゲーの説明を理解しようとする感覚で聞いてたけど無理だ」


 アスナ「頭がこんがらがっちゃう・・・」


 直葉「」ボケー


 上条「だろうなー」

 
 食蜂「私がとりあえず一番最初に関係が近い私と当麻くんの愛の物語は忘れちゃダメだゾ☆」


 キリト「あー・・・まぁ、感動的だな」


 アスナ「う、うん。奇蹟のドラマみたい・・・」


 食蜂「でしょぉ?」クスッ


 直葉「その話し、全部本にすれば小説でだと軽く43巻は越えそうですね・・・」


 美琴「有り得るかも」


 キリト「超大作の小説になるな」


 アスナ「どちらかと言えばラノベの方がいいんじゃないかな・・・」

 
 
 上条「いやいや、って言ってもキリトとアスナも冒険してたんなら、それくらいになりそうな気は

    するけどな」


 キリト「・・・そ、そう、だろうかな」


 美琴「(馬鹿っ!嫌な事思い出させちゃダメでしょっ!)」アセアセ


 上条「(いっけね・・・)」タラー

 上条「け、けど、小説になって何になるって訳でもないからさ・・・」


 キリト「・・・ああ」


 麦野「キリト。突然だけど真面目な質問」


 キリト「え?あ、はい?」


 麦野「サチって子は・・・どうしたいの?」


 キリト「どう、って・・・。・・・俺自身は助けたいと思っています」

 
 麦野「ふーん・・・たとえ本心からアンタを恨んでも?」


 キリト「・・・はい」

 
 滝壺「>>434


 滝壺「・・・じゃあ捕まえて、本音をぶつけ合ってみようよ」


 キリト「本音・・・?」


 滝壺「うん。私もむぎのと、ちょっと対決したことがあって・・・」


 滝壺「本音を言い合って変われたから。・・・ね?」ニコリ


 麦野「まぁ・・・うん・・・//」テレ


 美琴「あ、照れてる」


 麦野「うっさい/」キッ


 キリト「本音、か・・・」


 上条「仮定の話だけど、もし自分もその子も倒れるかもしれないんだ」

 
 上条「それなら本音を言い合っていくのもいいかもな」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん。・・・大丈夫だよ、きっと」


 直葉「お兄ちゃんならきっと・・・言い合えるはずだよ」


 ユイ「はい!私もそう思いますっ」


 詩乃「キリトの芯の強さは・・・わかってるから」クスッ


 ユウキ『サチのこと、絶対に助け出せるよ。絶対に』


 キリト「・・・ありがとな、皆」クスッ


 キリト「必ず、サチを連れ戻す」


 キリト「謝ったりまた会えて嬉しいって色々言ってやるんだ」


 アスナ「うん。その意気だよ」ニコリ


 上条「・・・けど、またいつ来るかわからないとなると困るな」


 滝壺「その辺は対策してある」


 上条「え?」


 麦野「はい。アンタとキリト、アスナによ」


 キリト「これは・・・?何かの発信器?」


 枝先「我が「アイテム」最強のエンジニア、テレスさんが作った物です」


 麦野「それを押せばどこからでも連絡がいくようになるわ」


 麦野「渡してあるのは時間に干渉するライダーに渡してあるにゃーん」


 詩乃「時間に干渉する?」


 上条「多分・・・俺の場合は時間を止めることが出来て、他にも自分に流れている時間をほぼ
    止まってるような感じにするライダーがいるんだ」


 キリト「チートだろそれ」

 
 上条「と言っても制限時間はあるんでせうよ」


 滝壺「だから、チャンスを逃さずに済む確率は大きくなるの」


 麦野「もしサチって子を蘇生させた張本人らしき人物を見つけたらとっ捕まえるわよ」


 枝先「私も足止めくらいはしますよ!射撃も自信ついてきましたからっ」


 麦野「ええ。期待してるわよ」


 枝先「はいっ!」


 キリト「・・・ありがとうございます。麦野さん」


 麦野「治安維持組織だから当然だにゃーん」クスッ


 

 キリト「それじゃあ、皆おやすみなさい」


 上条<おやすみ。また明後日な-。キリトー

 麦野<道中も気をつけなさいよー

 

 キリト「・・・あっ」


 詩乃「?。何?」


 キリト「・・・ユウキ、お前・・・どこで寝泊まりするんだ?」


 ユウキ『・・・あ』


 アスナ「そ、そうだよね・・・どうしよう・・・」タラー


 キリト「・・・とりあえず、ホテルの方で話してみるか」


 アスナ「そうだね・・・」


 直葉「も、もし断られたら・・・」


 詩乃「・・・野宿は覚悟しておいた方がいいよ」


 ユウキ『・・・神様に頼めないかな・・・』


 
 
 -ホテル-

 
 キリト「え?」


 「え?・・・えっと、もう一度申しますがキリト様のお隣の部屋が紺野木綿季様のご予約室となってまして」


 アスナ「で、でも、どうして・・・」


 「幻夢コーポレーション学園都市社の社長である壇黎斗様がご予約を申し込んできまして」

 
 ユウキ『神様が!?』


 キリト「・・・やっぱ良い人・・・なのか?」


 ユイ「神様はとっても優しい人ですね!」ニコリ


 ユウキ『う、うん・・・嬉しいよ(正直びっくりし過ぎて・・・)』



 
 ユウキ『じゃあ、おやすみなさい。キリト、アスナ、ユイ』


 キリト「おやすみ。ユウキ」


 アスナ「おやすみなさい」ニコリ


 ユイ「おやすみなさいですっ♪」





 キリト「美味いな。このイチゴ」モグモグ


 アスナ「うん!大きくて甘酸っぱいね」モグモグ


 ユイ「♪」モグモグ


 キリト「直葉やユウキ達にも分けてあげようか。これだけあるんだし」


 アスナ「そうだね。じゃあ・・・」


 ユイ「ママ、私が持っていきますっ!」ビシッ!


 アスナ「え?ユイちゃんが・・・?」


 ユイ「はい!部屋はわかっていますので、大丈夫ですよ!」


 キリト「そうか?・・・じゃあ、頼むよ」


 アスナ「気をつけてね?」


 ユイ「はい!後は、パパとママでごゆっくりしてくださいっ」ニコリ


 キリト・アスナ「「え?」」


 ユイ「それではっ!行ってきます!」トタタッ

 ―ガチャッ パタンッ

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・ユイちゃん、意味分かって言ってたのかな・・・」

 
 キリト「さぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・」ゾクッ


 キリト「・・・!?」クルッ



 サチ[キリト]



 キリト「うわぁあああっ!?」


 アスナ「え!?ど、どうしたの!?」


 キリト「ま、窓の外に・・・!」


 アスナ「え?・・・。・・・な、何?何も無いよ・・・?」


 キリト「あ・・・?」


 アスナ「・・・大丈夫?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・驚かせてごめん」

 アスナ「・・・もしかして、窓の外にサチが見えたの?」


 キリト「・・・」コクリ


 アスナ「・・・疲れてるのよ。もうゆっくり休んだら?」


 キリト「・・・いや、大丈夫だよ。・・・ただ」

 ―ギュウッ

 アスナ「ん・・・キリトくん・・・?」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・サチや・・・あの時助けられなかった皆が・・・」


 キリト「責めてくる気がするんだ・・・なんで・・・」


 キリト「俺だけが生き残ったんだ、って・・・」


 アスナ「キリトくん。・・・自分自身が自分を責めちゃダメだよ」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんが居なかったら・・・今の私はここに居ないよ」ギュウッ


 アスナ「だから・・・ね?自分自身を許してあげようよ」


 キリト「・・・俺自身を・・・?」


 アスナ「そうだよ」


 アスナ「でないと、前に進めないから」


 アスナ「何処で間違えたのか、何処が分かれ道だったのか・・・私にも分からないよ?」


 アスナ「でもね・・・あの時話してくれたけど、やっぱり全部キリトくんが悪いって訳じゃないと思うの。・・・だから」


 キリト「・・・俺は・・・あいつらの分まで生きるって決めてた」


 キリト「けど・・・俺に生きる資格なんてやっぱり・・・」

 アスナ「・・・そんなこと言わないでよ・・・」クスッ


 アスナ「キリトくん。これから先、どれだけ長く歩くか分かってるの?それに比べたら・・・大したことないよ」


 キリト「・・・その理由だけで・・・許せるのか・・・」


 アスナ「うん・・・許してあげるよ。だからキリトくんも・・・許してあげなよ」
 

 アスナ「あなたはその分、沢山の人を救ってきたよ。・・・私もその一人なんだから」


 アスナ「「月夜の黒猫団」の人達のことは残念だと思う。だから、キリトくんが自分で言ってた通りその分まで生きていこうよ」


 キリト「・・・俺、それで大丈夫なのかな・・・」


 アスナ「大丈夫。私も一緒について行くから」

 
 アスナ「この先ずっと歩き続けてて、前に進むのが難しくなることもあるかもしれない」


 アスナ「私達にできるのは立ち止まって泣くか、一歩でも前に進むかの2つだけ。・・・キリトくん、今どっちになってるの?」


 キリト「・・・前者、だな・・・」


 アスナ「うん。・・・だから、今度は私と一緒に進もう?」

 
 アスナ「SAOでも協力プレイで頑張ってきたんだから。ね?」ニコリ


 キリト「・・・。・・・ああ」


 キリト「ありがとう、アスナ・・・」


 キリト「やっと・・・気が落ち着いたよ」


 アスナ「そっか・・・よかった」ニコリ


 キリト「・・・」ギュッ、ズイッ


 アスナ「・・・、//」
 
 ―ちゅっ・・・

 キリト「・・・っ・・・/」


 アスナ「・・・キリトくん//」ギュウッ



ここのスレを見て今年も去年に引き続きカイザの日を祝うのを忘れていた…orz

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ―――――――――――――――――――――――――――

 ――――――――――――――――

 アスナ「ん・・・キリトくん、ティッシュ取って//」


 キリト「ああ・・・//」シュッシュッ


 キリト「ほら・・・//」スッ
 

 アスナ「ありがと//・・・その・・・//」


 キリト「ん・・・?//」


 アスナ「今日は、大丈夫な日だったからよかったけど・・・//今度からは、ちゃんと避妊しようね?//」


 キリト「・・・。・・・あ、ああ、そうだな・・・//」

 
 アスナ「うん・・・//」クスッ







 翌日

 -幻夢コーポレーション学園都市社-

 キリト「着いたな。ここが、幻夢コーポレーションか」


 遼太郎「ああ、そうだぞ」

 
 アスナ「・・・」モジモジ


 ユウキ『・・・アスナ?今朝会った時から気になったんだけど、足痛いの?』


 キリト・アスナ「「」」ギクッ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 遼太郎「怪我とかしたのか?」


 アスナ「・・・ま、まぁ、ある意味そう、かな・・・//」

 
 キリト「///」


 遼太郎「おいおい、大丈夫なのか?」


 アスナ「はい//歩けないことは、ないので・・・//」


 ユウキ『無理しないでね?もしもの時は背負ってあげるから』


 アスナ「う、うん・・・//」


 キリト「・・・え、えっと、クライン。社長は?」


 遼太郎「社長室で待ってるはずだ」


 遼太郎「何か、朝からすごい機嫌良く笑って自画自賛してたな」


 キリト「へ、へぇ・・・」


 遼太郎「じゃあ入ろうぜ」


 キリト「あ、ああ」


 




 -社長室-

 ―コンコンッ
 
 黎斗<入りたまえ

 
 遼太郎「失礼します」ガチャッ


 黎斗「やぁ、待っていたよ。諸君」


 キリト「ああ・・・」


 アスナ「どうも・・・」


 ユウキ『おはようございます、神様社長』


 ユイ「おはようございます!」


 黎斗@法衣「歓迎するよ。ようこそ我が幻夢コーポレーションへ」


 キリト「・・・えっと、その格好は・・・」


 黎斗「私を崇拝している元僧侶への感謝の意を込めているのだよ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 黎斗「さて、まず来てもらって早々だが・・・」


 黎斗「キリト君。テストプレイを頼めるかな?」


 キリト「テストプレイ?」


 黎斗「私が作ったゲームだ」フフンッ


 黎斗「SAOを体験した勇者ならアドバイスをくれると思ってね」


 キリト「・・・まぁ、いいけど」


 黎斗「感謝するよ。アスナ君、君もどうだい?」


 アスナ「え?い、いいんですか?」


 黎斗「もちろんだとも」ニコリ

  
 キリト「それで、どんなゲームをプレイすれば?」


 黎斗「簡単に言えば海外、ロンドンを舞台にしたゲームだ」


 キリト「ロンドン・・・イギリスの首都か」


 黎斗「そう。ゲーム内余は従来のアクションゲームのように単純なものだよ」

 黎斗「悪巧みを企てている怪人達をライダーと共闘して打ち倒すというものだ」


 遼太郎「この間から発売されたバトライド・ウォー オンラインのシリーズ最新作になるんだ」


 キリト「も、もう最新作を作ったのか!?」


 遼太郎「作ったって言ってもまだ発売はされないけどな」


 黎斗「大っぴらには発言しないが、魔術と言うのを小耳に挟んでね」


 黎斗「意欲がマシマシだったのさ」

 
 
 キリト「(こ、この社長とんでもないな・・・)」



 黎斗「このVRゴーグルを付けてれば、脳が人体に命令している構造を利用しているので
   コントローラーは自分自身になるのだよ」
 

 黎斗「あのALOには負けてしまうのが悔しいがね・・・」ギリギリッ


 アスナ「(こ、怖い・・・)」

 
 黎斗「まぁ、それはさておき。・・・始める準備はいいかな?」


 キリト「ああ」


 アスナ「は、はい」


 黎斗「では、始めよう」


 キリト「・・・リンクスタート」


 アスナ「え?」


 キリト「あ、ご、ごめん。つい癖で」


 遼太郎「はははっ」ケラケラ



 ―キュィィイインッ

 キリト「おぉ・・・映像がすごい綺麗だな」


 キリト「ここは・・・ロンドン、なのかな?行ったことないからわからないな・・・」


 アスナ「キリトくん!」

 
 キリト「あ、アスナ・・・って、アスナ!?なんで姿がそのままなんだ!?」 


 黎斗『VRゴーグルは自動的に装着者の体格と顔の形状をスキャンするのだよ』

 
 キリト「うおっ、ビックリした。・・・なるほど、そう言う事か」

 アスナ「服は・・・これ、いつも着てる服だよね?」


 黎斗『服装は装備以外、初期は本人の望むものを満たすようにした』


 黎斗『それでより現実感が増すようになるからね』


 アスナ「へぇ・・・」


 黎斗『では、ガイドは自動的に出てくるので音声を切るとしよう。楽しみたまえ』

 ―シュン・・・


 キリト「・・・さて、どうしようか」


 アスナ「あ、表示が出てきたよ。・・・歩いてみてください、だって」


 キリト「・・・歩けた」


 アスナ「私も。・・・あ、すごい!歩いてる」

 



 キリト「へぇ・・・これがロンドンの街並みなのか」


 アスナ「なんだか海外旅行に来たみたいだね」クスッ

 
 
 キリト「そうだな」クスッ


   
 ―ピィーン

 アスナ「あ、何か出てきたよ」

 
 キリト「ステージセレクト・・・今からキャンペーンになるみたいだな」

 
 
 キリト「このどれかのステージから始まるみたいだ」

 

 アスナ「そう言う事ね。・・・じゃあ、どこに行く?」


 キリト「教会に行ってみようか」 


 アスナ「うん、わかった」





 キリト「・・・装備って言ってたけど何も持ってないよな?普通の私服だし・・・」


 アスナ「うん。ポケットの中には何も・・・」


 キリト「だよな。・・・まぁ、まだ一般人からスタートするって感じなんだろうな」


 アスナ「あ、なるほど・・・」



 -日本人街-

 キリト「ここは・・・何か日本人っぽい人が多いな」


 アスナ「うん。そうみたいだね」

 
 キリト「教会がどこにあるか、聞いてみるか」 


 アスナ「うん」


 キリト「ん?まだ表示が・・・NPCに話しかけるとその言葉に対して返事をしてくれます、か」

 
 キリト「じゃあ・・・あっ。すみません」 


 神裂「はい?何でしょうか」


 キリト「あの、教会ってこの辺にありますか?」


 アスナ「(す、すごく大きい・・・)」ジーッ


 神裂「教会ですか。・・・生憎、この近くにはありませんが、大聖堂ならありますよ」


 キリト「大聖堂・・・?」


 神裂「ええ。私は日本系の宗派の者ですが、そこは私も一員になっていますので案内しましょう」

 
 キリト「あ、ありがとうございます」


 キリト「(また表示が出た。・・・なるほど、のんびり歩いて話しながらも出来るし早く進める用に 
      スキップも出来るのか)」


 キリト「(まぁ、今回はのんびりと歩くか)」


 神裂「では、こちらに」


 アスナ「・・・キリトくん。この人の腰に掛けてるのって・・・」


 キリト「刀だな。・・・だからあえて声掛けたんだ」


 アスナ「そうなんだ・・・確かに、いざとなったら頼もしそうだね」


 キリト「ああ。・・・あ、付いて行くか。待ってくれてるし」


 アスナ「あ、うんっ」





 神裂「お二人は旅行でロンドンへ?」


 キリト「まぁ、はい。アンタは元からここに住んでるんですか?」


 神裂「いえ、生まれはお2方と同じ日本です。ただ、こちら来たのは12の時だったでしょうかね」


 神裂「なので元からここに住んでいるのに変わりはありませんか」クスッ


 キリト「(すごいな、ちゃんと会話出来てる・・・)」


 神裂「ちなみに恋人同士でしょうか?」


 キリト「えっ!?あ・・・ま、まぁ、はい・・・」


 アスナ「ど、どうして、その・・・わかったんですか?」


 神裂「ご兄妹にしては少し顔立ちが違う感じですし、雰囲気で何となくですよ」クスッ


 アスナ「(す、すごい・・・)」


 神裂「仲が良さそうで何よりです」クスッ


 キリト「ど、どうも・・・」


 

 神裂「ここを真っ直ぐ進んでいけば、聖ジョージ大聖堂へ着きますよ」


 キリト「はい」


 アスナ「えっと、神裂さん。神裂さんは・・・おいくつなんでしょうか?」


 神裂「18歳です」


 キリト・アスナ「「え?え!?」」


 キリト「じゅ、18!?」


 アスナ「私とキリトくんともそんなに大差なかったんですか・・・」 


 神裂「そんなにまで驚くでしょうか・・・」


 アスナ「い、いえ、その・・・大人のお姉さん感が溢れ出ているものですから・・・」


 神裂「そうですか・・・」


 キリト「え、っとすみません!失礼な反応して・・・」


 神裂「いえ、謝らなくても。自分ではまだまだ若輩者のつもりでしたが・・・」


 アスナ「す、すみません・・・」


 神裂「あ、いえ。怒っているわけではありませんよ?」

 神裂「大人っぽく見られているのは普段からですし」


 アスナ「は、はぁ・・・」


 神裂「・・・さて、着きましたよ。ここが聖ジョージ大聖堂です」


 キリト「ここが・・・」


 ローラ「あら、神裂火織ではありけぬか」

 
 神裂「!。最大主教・・・」


 キリト「(ア、最大主教?)」


 ローラ「今日は休みだと言うけるのに、どうしてここに?」


 神裂「いえ・・・こちらのお二人を大聖堂へ案内していましたから」


 ローラ「ん~?・・・ほぉ、これは中々の美男美少女でありけるわね」


 キリト「・・・ど、どうも・・・」


 アスナ「こ、こんにちは・・・」


 ローラ「新婚さんでありけるのかしら?」


 キリト「ま、まだ恋人です」


 ローラ「あら、そう。・・・そう虚弱にならずとも良いのよ」


 ローラ「日本男児らしく堂々とすること」


 キリト「・・・あ、ああ」


 神裂「最大主教、これからどちらへ?」


 ローラ「ちょっとばかりお小遣いの取引を、ね」


 神裂「あぁ・・・」


 神裂「宗派の良い収入にもなって、部下達の良いお給料にもなりけるわよ」クスッ


 神裂「・・・それはどうも」


 ローラ「うん。・・・じゃ、そう言う事で、失礼いたしけるわ」


 神裂「あ、ちょっと待ってください!護衛は・・・はぁ、まったく」


 アスナ「あの、さっきの人は・・・」


 神裂「この大英帝国の十字教のナンバー2・・・」


 神裂「イギリス清教の最大主教・・・所謂ボスである、ローラ=スチュアートです」


 アスナ「・・・(なんか、怖い人だったなぁ・・・)」

 神裂「今日は大人しめにからかっていましたのが救いでしたね」


 キリト「え?」


 神裂「酷いときは心臓抉るくらい鬱陶しくからかいますからね」


 キリト「うわぁ・・・」


 神裂「まぁ・・・それはさておき、入りましょう」
 



 -聖ジョージ大聖堂-

 神裂「こちらへ進めむと祭壇があり、祈りを捧げられますよ」


 アスナ「わぁ~・・・大聖堂ってこんな感じなんですね・・・」


 キリト「SAOでもこんな所があったけど・・・それに似てるな」


 アスナ「うん。・・・あれ?」


 五和「あ、女教皇様。どうも」ペコリ


 神裂「五和。どうしたのですか?お休みだったはずですが・・・」


 キリト「(五和?何でここに・・・)」


 五和「そちらの方々は・・・」


 神裂「キリトさんとアスナさんです。旅行でロンドンへ来たそうで、教会ではないのですがこちらの
    大聖堂へお連れしたのです」


 五和「そうでしたか。初めまして、キリトさん、アスナさん。五和と申します」


 キリト「あ、ああ・・・初めまして」


 アスナ「そっか、私達はリアルでは会ってるけど・・・こっちでは違うよね」

 
 
 五和「?。あの、私の顔に何かついてますか?」



 アスナ「あ、う、ううん!何でも・・・」


 五和「そうですか・・・。あっ、キリトさん、顔に何か付いていますよ」


 五和「おしぼりどうぞ」ニコリ


 キリト「え?あ、ああ・・・ありがとう(・・・あ、すごい。ちゃんと拭くモーションも出来るのか)」


 アスナ「」ムッ


 アスナ「キリトくん、私が拭いてあげるっ」パシッ、フキフキ


 キリト「え?あ、お、おいっアス、むぷっ」


 アスナ「・・・はい。綺麗になったよ」

 アスナ「五和さん、ありがとう」


 五和「いえいえ」ニコリ


 キリト「な、何だよもう・・・」


 建宮「んー?女教皇様、五和。何やってるのよな?」


 神裂「建宮、フロリスに>>1と浦上も。休日なのに集まって来ていたんですか」


 天草式>>1「いやぁー、ちょっと。はい」


 浦上「女教皇様も、どうしてこちらに?」


 五和「こちらのお2人をここへご案内していたそうです」


 キリト「(すごい髪型だな・・・クワガタみたいだぞ・・・)」


 アスナ「えっと、アスナです。初めまして」

 
 キリト「あ、キリトだ。よろしく・・・」


 フロリス「ん~・・・何かキリトって細いね?ちゃんと食べて運動してるの?」


 キリト「え?あ、いや・・・俺、どちらかと言えばインテリタイプだから・・・」


 建宮「男ならそちらのアスナさんを守れるくらい強くないとダメなのよな」


 天草式>>1「そそっ。せめてキックして相手を蹴飛ばせるくらいになってないといけんよ」


 キリト「は、はぁ・・・」


 浦上「って、お二人とも。一般人なんですから・・・」

 
 天草式>>1「あ、そか」ハハハッ


 フロリス「あ、名前言ってなかったね。私はフロリスだよ」


 建宮「建宮斎字なのよな」


 天草式>>1>>1です。よろしくメカドック」


 キリト・アスナ「「?」」


 浦上「それは伝わりにくいですよ・・・浦上です」ペコリ


 神裂「建宮とフロリス、>>1と浦上もそれぞれ恋人同士なんですよ」


 フロリス「えへへ//なんかそう紹介されると照れるよ//」


 浦上「///」


 天草式>>1「(可愛い)」

 キリト「え?・・・へ、へぇ」


 キリト「(フロリスって、もしかしてこんな見た目で実は結構な年上なのか?)」


 アスナ「(神裂さんも以外と若い見た目だし・・・あ、小萌先生はもっとすごかったかな・・・)」


 キリト「えっと・・・フロリスさん、って呼んだ方がいいな。じゃあ」


 フロリス「え?どうして?」


 フロリス「私、多分2人より歳下だと思うよ?15だし」


 キリト・アスナ「「15?・・・え?」」


 アスナ「・・・建宮さんは・・・」


 建宮「三十路は越えてるのよな」


 キリト「ロ、ロリコンかよ・・・」


 アスナ「えぇ・・・で、でも、愛は人それぞれだから・・・」


 建宮「やっぱそうなるのよな」


 フロリス「私と斎字さんは愛し合ってるんだからなっ」プンスコ


 キリト「そ・・・そうか・・・」


 キリト「(このモデリングの2人はどう思ってアフレコしたんだ・・・)」


 天草式>>1「2人とも大聖堂で何お祈りするん?」


 アスナ「え?あ、あぁ・・・えっと、どんなところなのか興味本位で来ただけでしたから」


 天草式>>1「あぁ、そかそか」


 キリト「まぁ、一応祈りを捧げてくるよ」


 フロリス「祭壇のところへ入る前に十字をきるんだよ?」


 アスナ「えっと、海外の映画でよく見るこうするの?」スッスッ


 浦上「最初は額、その次に胸の中心から左肩、右肩とこんな風に3本の指をあわせてくださいね」


 キリト「わかった。ありがとう」


 神裂「私と一緒にやってみますか?」


 キリト「いいのか?」


 神裂「はい。私が話し合いに参加はしなくても大丈夫なそうですから」


 神裂「お二人にお付き合いしますよ」クスッ

 アスナ「ありがとうございます。神裂さん」


 建宮「んじゃ、俺達は行きますのよな」


 フロリス「二人ともごゆっくりね」ニコリ


 天草式>>1「楽しいロンドン旅行を」クスッ




 -祭壇-

 神裂「こちらが祭壇となります」


 キリト「・・・」スッスッ


 アスナ「・・・これでいいですか?」


 神裂「上出来です」クスッ


 神裂「では、あちらへ」



 神裂「お二人とも、祈りを捧げください」


 キリト「ああ、わかった」


 アスナ「はい」


 キリト・アスナ「「・・・」」


 キリト「(無事にサチを・・・助け出せますように)」


 アスナ「(キリトくんが無事でありますように・・・)」


 キリト「・・・。よし、祈ったぞ」


 アスナ「私も」


 神裂「はい。きっと神はお二人の祈りを聞き入れてくれるでしょう」

 
 キリト「・・・だと、いいな」


 ルチア「神裂火織?」


 神裂「!。ルチアですか」


 キリト「(シスターさんだ・・・ってかホントにシスターさんか!?)」


 アスナ「(ミ、ミニスカートの修道服なんてあるんだ・・・)」

 ルチア「・・・それで、こちらの方々は?」


 神裂「キリトさんとアスナさんです」


 神裂「お2人とも旅行でロンドンへお越しいただいて、先程まで祈りを捧げていましたよ」


 ルチア「そうでしたか。お初目にお目にかけます、ルチアです」


 キリト「ど、どうも」


 アスナ「初めまして・・・」


 ルチア「・・・なるほど。お二人は恋人、もしくは夫婦なのですか?」


 キリト「・・・何でわかったんだ?」タラー


 ルチア「単純に指輪を薬指に填めていますから、そう思ったんですよ」


 アスナ「え?あっ・・・き、気づかなかった」


 キリト「最初から付けてたのか・・・?」

 ―・・・バリィィイインッ!!

 キリト「!?」


 アスナ「な、何!?」


 「グルルルル・・・ッ!」


 神裂「なっ・・・!?アルファル!?」


 アルファル「グルルアァアッ!」バッ!


 神裂「っ!」

 ―ガギィンッ!

  
 ルチア「お二人はこちらにっ!」 


 アルファル「ヴゥ゙ゥ゙ヴッ!グルルッ!」


 神裂「くっ・・・!」

 
 ―ガギィンッ!ガギィッ!

 アルファルの攻撃を神裂は鞘を抜かずに七天七刀で防ぎながら間合いを取ろうとする。
 だが、素早く獣のように動き回って攻撃をしてくるアルファルに苦悶の表情を浮かべた。


 キリト「(いきなりの展開だな!・・・まぁ、悪くないけどっ)」

 
 アスナ「あっ!危ない!」


 ルチア「・・・!。神裂後ろですっ!」


 神裂「!」バッ!

 アスナが最初に気づき、続いてルチアの叫びに神裂は七天七刀でアルファルの鋭くなった爪による
 引っ掻きを受け止めて後ろ蹴りで背後から襲いかかってきたフードを被っている人物を蹴飛ばした。


 「っ!」


 神裂「何者ですかっ。・・・まさか、貴女がアルファルをこんな」


 言うが早いかフードを被った人物は再び神裂に攻撃してきた。
 しかも今度は手に切っ先が捻れている形状のダガーナイフを握っている


 神裂「・・・問答無用で構いませんね」


 その怒りに満ちた言葉を呟くと神裂の腰にカリスラウザーが装着された。
 キリトとアスナはそれを見て驚愕する。神裂はフードの人物が突き出してきたダガーナイフを
 七天七刀で弾き距離をとった。

 神裂「変身」


 [CHANGE]

 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 キリト「変身した・・・」


 アスナ「神裂さんは仮面ライダーだったんだね・・・」


 ルチア「ええ。そうです・・・キリトさん」


 キリト「は、はい?」


 ルチア「私は応援に行きますので、もしもの時はこの剣を」スッ


 キリト「お、応援って」


 ルチア「本来なら私が手を貸さなくとも彼女は勝てると思いますが・・・」


 ルチア「どうやらあの少女とは知り合いのようですので、もしもと言う事態があるかもせれませんから」


 キリト「・・・」


 ルチア「・・・外へ出れば周りが騒がしくなってしまう事は間違いありませんが、今は仕方ありませんね」ボソッ


 ルチア「ですので・・・お願いします」


 キリト「・・・わかった」ガシッ



 
 カリス(神裂)「ッ!フ・・・ッ!」


 カリスは七天七刀からカリスアローへ持ち替えてフードの人物に反撃する。
 背後からアルファルが驚異的な脚力で飛びかかってきそうになったところをルチアが投げた木製の車輪が
 ぶつかって攻撃を阻止した。車輪はルチアの手元に戻ってくると、ルチアはフードの人物目掛けて投げる。


 「!」

 フードの人物はカリスと離れたところを狙われて車輪が激突する。
 
 カリス(神裂)「ルチア・・・」


 ルチア「助太刀いたしましょう」


 『レ・デ・ィ』

 ルチア「変身」

 『フィ・ス・ト・オ・ン』

 
 イクサ(ルチア)「・・・神聖な祭壇を貶す者よ・・・」


 イクサ(ルチア)「己の愚かさに後悔し、哀れに懺悔しなさい」


 イクサはフードの人物に車輪を投げ飛ばしてその後に続き走り出す。
 同様にカリスもオルファルに向かっていく。

 アルファル「グルルァァァアッ!!」


 カリス(神裂)「ッハァア!」


 フードの人物は片手を前に出すの魔方陣を展開しそれが回転して車輪を防御した。
 弾き飛ばされた車輪は壁や天井にぶつかりながら最終的にイクサの手に戻ってくる。
 
 イクサ(ルチア)「テァアッ!」


 カリス(神裂)「アルファル!目を覚ましてくださいッ!」


 アルファル「ヴゥ゙ゥ゙・・・ッ!」 


 カリスはアルファルに呼び掛けるがアルファルは目を血走らせて歯を剥き出しにし、威嚇する。
 飛びかかってきたところをカリスは受け止めるようにして巴投げでアルファルを投げ飛ばし、回避した。


 アルファル「グ、ゥゥゥッ!」


 カリス(神裂)「少し痛いかもしれませんが・・・我慢してくださいっ」


 [FLOAT] [DRILL] [TORNADO]

 カリスは三枚のカードをカリスラウザーにラウズさせ必殺技を発動させる。
 激しい竜巻に身を包まれながら上昇し、勢いよく飛び出すとアルファルにドリルキックを繰り出した。


 カリス(神裂)「ハァァァアッ!」


 アルファル「ぎっが、ぁぐ、ご、ぉ・・・!」

 アルファルは数メートル蹴飛ばされ、地面に倒れる。
 それを見てフードの人物は投げ飛ばされた車輪を再び魔方陣を使い防御して、一目散にステンドグラスへ
 目掛けて走り出す。
 
 ―バリィィイインッ!!

 ステンドグラスを体当たりで割って外へ逃亡して行った。


 イクサ(ルチア)「逃げましたか・・・っ!」

 カリス(神裂)「アルファル!」


 アルファル「・・・ぅ・・・」


 アルファル「・・・っ!」ガバッ!

 
 カリス(神裂)「大丈夫ですか?」


 アルファル「く、来るなっ!誰だ、お前は・・・!?」


 カリス(神裂)「お、落ち着いてください。・・・私ですよ」


 アルファル「・・・!。か、神裂・・・」


 カリス(神裂)「はい。・・・忘れられたのかと思いました」ホッ


 アルファル「・・・助けてもらったんだし、忘れるわけないよ」


 アルファル「・・・また助けてもらったね」ギュウッ


 カリス(神裂)「・・・無事でよかったです」ギュッ


 ―ギュゥゥン・・・

 ルチア「・・・キリトさん、アスナさん。お怪我はありませんか?」


 キリト「だ、大丈夫だぞ・・・」


 アスナ「あのフードを被ってた人物を追いかけないとまずいんじゃ」


 ルチア「いえ、もう遅いでしょう。・・・それに今はあの少女の介護が優先順位です」


 アスナ「あ、そ、そうですね・・・」


 キリト「(敵よりも負傷者を優先して守るのか・・・やっぱ正義の味方はすごいな・・・)」

 神裂「立てますか?」


 アルファル「・・・神裂のせいで立てないよ」クスッ


 神裂「うぐ」グサッ


 ローラ「ふーん・・・で、この有様な訳なるわね」


 ローラ「・・・あーあーあー、これ結構気に入ってたのに・・・」チッ

 ―バキバキッ!

 ローラ「キチンと綺麗に片付けるのよ。少しでも破片が残っていたら、わかりけるわね?」


 「は、はい・・・」ザッザッ


 ローラ「・・・シスター・ルチア。今回の件、任せていいかしら」


 ルチア「はい。・・・キリトさん、アスナさん。申し訳ございませんでした」


 ルチア「お二人を危険な目に遭わせてしまって・・・」


 キリト「い、いや、大丈夫だぞ」


 ローラ「・・・あぁ、そうだ。貴方達も手伝ってもらえること?」


 キリト・アスナ「「え?」」


 ルチア「ア、最大主教!?何を言ってるのですか!?」


 ローラ「人手は多い方がいいでしょう?」


 ローラ「それに・・・彼らもそのフードマンの目撃者なら逆に奴にも見られている」


 ルチア「・・・つまり囮にしろとでも?」


 アスナ「!?」


 ローラ「そう思うのであればそう思いなさいな。・・・身の安全の保証は出来ないけれど」


 ルチア「・・・」


 キリト「(・・・この女、見るからにやばかったけどマジでやばい奴だな)」


 ルチア「・・・わかりました」


 ルチア「ではGBライダー同盟を治安出動と言う形で、出てもいいのですね?」


 ローラ「・・・お好きに」スタスタ


 ルチア「・・・はぁー」

 ルチア「本当に申し訳ございません。お二人とも・・・まさかこんな事になるとは」


 キリト「いや・・・問題ないさ」


 アリサ「はい、大丈夫ですよ。・・・私達に出来ることがあれば、サポートさせてください」


 ルチア「え?・・・は、はぁ・・・」


 キリト「そう言えば、神裂は?」


 ルチア「先程の少女を病室に運びに行きました。以前に依頼されていた事件で助け出した事が
     あるそうなんです」


 キリト「そうだったのか」




 <<<イクサ様ー!

 ルチア「」ビクッ!


 キリト「な、何だ?今の声・・・」


 アスナ「イクサって・・・あ、あれ?ルチアさん?」


 ルチア「」フルフル


 キリト「ど、どうしたんだ?」


 ルチア「今は気にしないでクダサイ・・・」フルフル


 アスナ「(すごい震えて、わ、私も振動してるんですけど)」グワングワン


 キリト「と、とりあえず、神裂のところに行ってあの女の子から詳しい事を聞いてみよう」


 アスナ「そ、そうだね」コクリ


 ルチア「あ、案内しましょう・・・」


 アスナ「ル、ルチアさん。そんなにピッタリくっ付かれてると歩き辛いです・・・」アセアセ





 キリト「・・・さっきのは何だったんだ?一体・・・」


 アスナ「イクサ、って・・・ルチアさんが変身していたライダーのことですか?」


 ルチア「は、はい・・・その宗教がありまして・・・」

 キリト「仮面ライダーが崇められるのか?」


 ルチア「イクサは中世から現代まで受け継がれてきた鎧・・・現代的に言えばライダースーツなのです」


 キリト「ちゅ、中世からか・・・」


 ルチア「ええ。最初はただの鎧だったのですが現代につれて近代化改修され・・・」


 ルチア「今の用にはいてくのろじーになったのです」


 アスナ「へぇ・・・すごい科学力ですね」


 キリト「けど、それ以前にイクサがどうしてそんなに崇められてるんだ?」


 ルチア「父がイクサとして活動していたその時代の崇めていた人たちに加えて、新しくイクサを
     拝める人たちも現れたからでしょう」


 ルチア「まだ私も幾年かしかイクサとして活躍していませんのに・・・かなり増えてしまっている
     ようでして」


 アスナ「た、大変ですね・・・」


 ルチア「さ、更には大変人気があり過ぎてしまい、英国女王を倒して国を奪えといった過激派まで
     居るという噂も・・・」


 キリト「おいおい・・・」


 アスナ「なんでそんな怖い方向へ行ってしまうんですか・・・」


 ルチア「さぁ・・・」


 ルチア「人は・・・強さに憧れを抱きます。化け物じみた強さでも・・・」


 キリト「強さ・・・」


 ルチア「私は人々の心の支えになればそれでいいと思っているのですが・・・」


 ルチア「これもヒーローの宿命なのかもしれませんね」


 アスナ「・・・」


 ルチア「神が下す、その答えがこの不幸だったとすれば・・・」


 ルチア「それこそが神からの贈り物なのでしょうね」


 キリト「・・・何か、ありがたくもない贈り物だな・・・」


 ルチア「いえ、乗り越えなければ不幸に気付かされた幸せが見えてこないと思います」


 アスナ「・・・なんか、すごく感動しました」ジーン


 ルチア「そ、そうですか?」


 キリト「立派だな、ルチアは・・・」


 ルチア「あ、ありがとうございます・・・//」テレテレ

 ルチア「あっ。ここが、病室です」


 ―ガラガラッ

 ルチア「神裂火織」


 神裂「ルチア、それにキリトさんとアスナさんも」


 アルファル「・・・」


 神裂「容態は大丈夫です。・・・で、ですよね?」


 アルファル「あー痛いー」


 神裂「え!?」


 アルファル「・・・冗談だよ」クスッ


 神裂「ア、アルファル・・・」ハァー


 ルチア「(こんな神裂火織は初めて見ました)」タラー


 キリト「・・・(あの耳・・・エルフ、っぽいよな?)」ヒソヒソ


 アスナ「(うん・・・)」


 アルファル「・・・さっきの白い鎧を着てたのはあなただね。後ろの2人は・・・魔術師じゃないの?」


 キリト「あ、えっと・・・俺はキリトって言うんだ。日本から来た、一般人で・・・」


 アルファル「・・・なんでここにいるの?」


 神裂「そう言えば、何故ですか?」


 ルチア「最大主教がお2人をおと・・・その、サポートとして指名したものですから・・・」

 
 神裂「はい?」


 アルファル「一般人・・・なんだよね?」


 キリト「まぁ・・・」


 アルファル「無理にでも断っておけばよかったのに・・・」


 ルチア「それが、先程の襲撃者に命を狙われる可能性もあるので・・・」


 神裂「・・・護衛を含めてのサポーターと言う訳ですか」


 ルチア「はい」


 神裂「大事になりましたね・・・」

 神裂「・・・今説得しに行っても遅いでしょうか・・・」


 ルチア「遅いですね・・・」


 キリト「ま、まぁ・・・乗りかかった船だ。出来るだけ頑張るよ」


 アスナ「う、うんっ」


 神裂「・・・そうですか。感謝いたします」


 アルファル「お手柔らかにはできないよ。さっき見たと思うけど」


 神裂「あ、あれは!ショックを与えれば正気に戻ると推測して・・・」


 キリト「(なんて脳筋な考えだよ・・・)」


 アスナ「あ、あはは・・・」タラー


 ルチア「・・・では、お二人に武器をお渡しいたしましょう。少しここでお待ちください」


 キリト「ああ、わかった」


 アスナ「・・・ねぇ、アルファルちゃん、だったよね?・・・貴女はエフル、って種族なの?」


 アルファル「見た目はそうだけど、正確に言うと製造された魔術生命体だよ」


 アスナ「魔術生命体?」


 神裂「ええ。とある魔術師が伝承を持つ化石から情報を抽出し生み出したんです」


 神裂「アルファルは良くも悪くも進化を進める能力があるので 
    霊装で力を抑えないといけないのです」


 キリト「進化を進める・・・」


 アルファル「たとえば周囲の生物に強制的に突然変異を起こさせ・・・」


 アルファル「ほんの数時間で急激な『歪んだ進化』を行わせてしまうの」


 アルファル「だから私は神裂が紹介してくれた「必要悪の教会」の研究施設で『進化体質』の力を完全に
       抑えるための霊装の開発を待っていたんだけど・・・」


 神裂「あの襲撃者に何かされたのですね」


 アルファル「うん。洗脳をかけられた時、「必要悪の教会」の所属者を異形の怪物に
       進化させろって命令されてね」


 神裂「・・・どこの魔術師かわかりますか?」


 アルファル「ごめん。それは・・・わからなかった」

 アルファル「性別も声を変えてたみたいだったから・・・」


 神裂「そうですか・・・」


 キリト「何でもありだな。魔術って・・・」


 神裂「洗脳、声を変える等は序の口になりますよ」


 神裂「もっとも・・・生命を生き返らせる、蘇生だけは難しいでしょうけど」


 キリト「・・・やっぱ、そうなのか」


 アスナ「・・・」


 神裂「・・・そう言えばアルファル、お腹空いていませんか?」


 アルファル「ん?・・・まぁ、大丈夫」


 ―ぐぅぅぅ・・・

 アルファル「・・・やっぱり空いてる・・・」コテン


 神裂「我慢しなくてもいいんですよ」クスッ


 アスナ「あ、あの。私何か作りましょうか?料理は得意なので」


 神裂「そうなのですか?・・・では、お願いします」


 アスナ「はい」コクリ


 神裂「では調理室へお連れしましょう」 


 アスナ「ありがとうございます。少し待っててね」

 
 アルファル「うん」
 

 キリト「・・・アルファルにとって神裂はどんな風に思ってるんだ?」


 アルファル「んー・・・命の恩人はもちろんだけど・・・」


 アルファル「たまに研究施設に来てくれて、世話焼いてくれてるし・・・」


 アルファル「生活のことも考えてアドバイスをしてくれて、頼れるお母さんみたいな感じかな」


 キリト「お母さん、か」


 アルファル「姉ではなくてお母さんの方がしっくりくると思わないかな」クスッ


 キリト「まぁ、確かに・・・(でも、まだ18なんだよな・・・)」


 アルファル「・・・あの魔術師は、何が狙いなんだろう・・・」


 キリト「人間を進化させて強くするってことは出来るのか?」


 アルファル「人間は猿から進化したから、当然できるよ」」

 キリト「なら・・・強くするため、か?それこそライダー以上に・・・」


 キリト「それからこの国でクーデターを起こしたりなんか・・・」


 アルファル「・・・考えづらくもないかな」


 キリト「マジかよ・・・」


 キリト「(ここゲームの中の話なのに、緊迫感がすごいな・・・)」


 アルファル「・・・ん?」スンスンッ


 キリト「?。どうした?」


 アルファル「・・・良い香りが漂ってきてる」


 キリト「え?・・・あ、確かに」


 ―ガラガラッ

 アスナ「お待たせー」


 神裂「料理が出来ましたよ」


 アルファル「うん。ありがとう」ニコリ


 アルファル「じゃあ・・・」パクッ


 アルファル「・・・!//」パァァ


 神裂「美味しいですか?」クスッ


 アルファル「//」コクコクッ,パクパクッ


 キリト「おいおい、そんなに頬張ったら詰まらせるぞ?」クスッ


 アスナ「よかったぁ。美味しそうに食べてもらえて」ニコリ


 神裂「それにしてもアルファル。久しぶりに会えましたね」


 神裂「最近はあんまり会えてませんでしたし」


 アルファル「忙しかったんでしょう?なら、仕方ないよ」


 神裂「ありがとうございます」クスッ,ナデナデ
 

 キリト「(・・・こう見るとホントに親子・・・っぽく見えるな)」


 ―ガラガラッ

 ルチア「失礼します。お二人に合いそうな武器をお持ちしました」


 アスナ「あっ、はい」

 キリト「・・・それが、そうですか?」


 ルチア「はい。こちらの黒と白の二刀剣をお渡しします」


 キリト「ああ。・・・(おぉ、カッコいいな)」

 
 キリト「ありがとう、結構気に入ったよ」


 ルチア「それは何よりです」クスッ


 ルチア「アスナさんにはこちらのレイピアを」スッ


 アスナ「あっ、レイピアですか・・・ありがとうございます」


 神裂「一般人が剣を扱うのは少々不安ですが、お2人は扱えそうですか?」


 キリト「それは心配ないぞ。別のせか・・・いや、まぁ電脳世界で使ったことがあるし
      剣道少しの間だけやってたことがあるから」

 
 アスナ「その電脳世界でとある騎士団の副隊長でしたので」


 神裂「ふむ・・・そうですか」


 ルチア「お二人ともくれぐれも気を付けてくださいね」


 キリト・アスナ「「ああ/はいっ」」


 神裂「何かあれば私を呼んでください。すぐ飛んできますから」


 キリト「ああ、わかった。・・・それでこれからどうすればいいんだ?」


 神裂「そうですね・・・」


 アルファル「ごちそうさま」ケフッ


 アルファル「美味しかったよ」ニコリ


 アスナ「はーい」ニコリ


 ルチア「では・・・」


 ルチア「・・・その前に、お二人はご宿泊の宿はとっているのですか?」


 キリト「え?あー・・・いや、まだとってないな」


 ルチア「ではこちらで宿泊されるのはどうでしょう?護衛も出来ますし、部屋も一部屋なら
     空いているかと思いますから」


 神裂「良い案ですね。どうでしょうか?」


 キリト「えっと・・・じゃあ、お願いしようかな」


 アスナ「うん。お願いします」


 神裂「アルファルも私の部屋でしばらくは一緒に居ましょうか」



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――
 
 ルチア「皆さんお集まりいたしましたね」


 ルチア「本題へ入りましょう。まずはフードを被って襲撃してきた人物の手掛かりを探し
     情報を集めましょう」


 ルチア「街での聞き込み、襲撃してきた祭壇の捜索、そしてアルファルさんが居たとなっていた研究施設へ
     向かいましょう」


 神裂「私は事前に研究施設へ向かう事にしましたので、同行する方はお願いしますね」


 ルチア「それから・・・こちらのお二人、キリトさんとアスナさんも一般人ですが協力してくれますので」

 ―ザワザワ ザワザワ


 ルチア「不安かと思いますが、最大主教に護衛するよう言われていますので」


 ルチア「実力の程は・・・私にもわかりません、がとりあえず武器はお渡ししました」


 キリト「よ、よろしく・・・」


 アスナ「お願いしますっ」ペコリ

 


 ルチア「では、3つの班に分かれてください」


 キリト「アスナ、どうしようか」


 アスナ「ん~・・・」


 アスナ「じゃあ一緒に組んで班に入ろう?」


 キリト「そうしようか。コンビネーションでお互いカバー出来るだろうし」


 アスナ「うんっ」ニコリ


 キリト「それじゃあ・・・どこにしようか?」


 アスナ「キリトくんが決めていいよ」


 キリト「俺か?・・・そうだな」


 キリト「聞き込みに行くか」


 アスナ「となると・・・あそこに集まってる人達のところだね」

 
 キリト「ああ。ルチアは祭壇の捜索みたいだな」

 
 
 アスナ「多分、外へは出たくないのかもね」クスッ



 キリト「それしかないだろうけどな」クスッ


 キリト「あの、こっちの班に入っていいか?」


 建宮「おぉ、いいのよな」

 アスナ「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」


 フロリス「こっちこそ」ニコリ


 ベイロープ「聞き込みしてる最中に襲撃があったら大変だけど、ちゃんと身を守ることぐらいは出来る?」


 キリト「ああ。大丈夫だ・・・(多分)」


 アスナ「問題ありません」 


 ベイロープ「・・・そう言うなら、信用するわ。ベイロープよ、よろしくね」

 
 キリト「ああ、よろしくな」

 
 建宮「おや?巧はどうしたのよな」


 ベイロープ「買い出しに行ってる。もう一人で大丈夫って意地張ってたけど・・・」


 フロリス「心配だよね」


 ベイロープ「ええ・・・」ハァー


 アスナ「・・・恋人さんですか?」


 ベイロープ「・・・ま、まぁ//そうよ・・・//」


 フロリス「>>1の恋愛占いのおかげで、出会えたんだよ?すっごいよね」


 キリト「恋愛占い・・・へぇ、>>1ってそんなこと出来るのか」


 ベイロープ「そうよ。私も最初は、出会うまで時間がかかっていたから・・・」


 ベイロープ「ほぼ諦めてたんだけどね」クスッ
 

 建宮「ま、そんなところにして。そろそろ行くのよな」


 建宮「二人とも準備はいいのよな?」


 《はい》《まだ》

 キリト「(・・・準備はいいよな?行くか)」


 アスナ「はいっ」


 キリト「俺もいいぞ」






 -ピカデリー・サーカス-

 
 建宮「さて・・・目撃証言から行くとするのよな」 


 ベイロープ「わかったわ」


 フロリス「はーい」


 キリト「ああ。わかった」


 アスナ「はい」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「すごい人集りだな・・・」


 フロリス「ロンドン有数の繁華街だからこれくらい多くても不思議じゃないよ」


 建宮「さて・・・あっちの方へ行ってみるのよな」


 ベイロープ「ええっ」



 
 建宮「おっと・・・キリトー。アスナー。離れるなよー」


 キリト「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」


 フロリス「大丈夫~?」


 キリト「(マズイっ!このままじゃ離れちまうぞっ)」


 アスナ「キ、キリトく~ん!」


 キリト「!。アスナッ!」


 ―ニギッ

 キリト「大丈夫か?」


 アスナ「な、何とか・・・」


 キリト「よかった・・・って、建宮達は!?」

 
 アスナ「あっ!・・・ど、どうしよう、姿が見えないよ・・・」


 キリト「参ったな・・・」


 アスナ「・・・と、とりあえず、動かない方がいいよね?」


 キリト「そうだな・・・」

 キリト「・・・!」


 キリト「ア、アスナ!あそこっ・・・!」


 アスナ「え?・・・あっ・・・!」



 「・・・」スタスタ


 
 アスナ「襲撃者だ・・・!」


 キリト「・・・アスナ、追うぞ」


 アスナ「え?け、けど・・・大丈夫かな・・・」


 キリト「心配するなって。俺が守るよ」


 キリト「それに無理はしない。最悪、アイツのフードの一部でも奪えればいいんだ」


 アスナ「・・・う、うん。わかった」


 キリト「ありがとう」ポンッ


 
 ー路地裏ー

 「・・・」スタスタ


 キリト「・・・」ササッ


 アスナ「どこに行く気なんだろうね・・・」


 キリト「さぁな・・・けど、アイツは危険な奴なのは確定済みだ」

 
 アスナ「うん・・・」


 キリト「・・・よし。作戦思い付いた」


 アスナ「どんな?」


 キリト「いいか?・・・」ヒソヒソ


 アスナ「・・・う、上手くいくかな・・・」


 キリト「いかなかったら、神裂さん呼ぶしかないな」


 アスナ「えぇ・・・(本当に神裂さん来るのかもわからないのに・・・)」


 
 「・・・」スタスタ


 
 キリト「・・・それっ」ビシュッ!

 
 ―・・・カツーンッ カラカラッ


 「!」バッ!

 キリト「ッ!」


 ―ザシュッ!

 キリト「よしっ!」


 「!」ブンッ!


 ―ガギィンッ!

 アスナ「させないっ!」


 キリト「ウォオオオッ!」


 ―ズバァァアッ!

 「ッ!」


 ―ガギィンッ!ズザァアッ!

 キリト「(フードの一部を切り取った!後は・・・っ!)」


 キリト「(人相だけでも確認をっ!)」


 キリトは右手に黒、左手に白の二刀剣を構えてフードの人物に接近する。
 アスナにガードされキリトの斬撃に不意を突かれたフードの人物は今だ怯んだ状態で
 動けなくなっているようだった。

 キリト「ハァァアッ!」


 キリトは黒刀剣を振るい、攻撃した。
 フードの人物は辛うじて攻撃をガードし踏み止まる。


 ―ヒラッ

 キリト「・・・!」


 「くっ・・・!」


 ―ボォオオオオオッ!!

 キリト「うわっ!?」


 アスナ「何!?煙幕!?」


 ―シュウウゥゥゥ・・・

 アスナ「・・・あっ。・・・居ない・・・」


 キリト「・・・」



 
 建宮「あっ!やっと見つけたのよなっ」


 フロリス「もぉ~!二人とも心配したんだぞ!」


 ベイロープ「変な人に声かけられなかった?」


 アスナ「は、はい。大丈夫ですよ」アセアセ


 キリト「ああ。・・・それより」 

 《GAME CLEAR!》


 キリト「おっ。ゲームクリアしたか・・・」


 アスナ「そうみたい・・・外そっか」


 キリト「そうだな」




 キリト「・・・ふぅー」


 アスナ「はぁー・・・」


 黎斗「ご苦労だったね。キリト君。アスナ君」


 遼太郎「どうだったよ?」


 キリト「今まで他のゲームもしたけど、凄かったな・・・色々な意味を含めて」


 アスナ「ALOの次に一番リアルだった気がするかな」


 黎斗「それは実に光栄だ。では、さっそくテストプレイのデータを利用して・・・」


 アスナ「あれ?ユウキとユイちゃんは?」


 遼太郎「別のゲームしてるぞ。恋愛系の」


 キリト・アスナ「「はいっ!?」」


 黎斗「待っている間、暇潰しに貸してあげたのだよ」


 キリト「な、何てことするんだ!?」


 アスナ「ユイちゃんにはまだ早過ぎです!」


 遼太郎「ユウキはいいだろ?」


 キリト「いや、精神的に早いと言うか・・・何と言うか・・・」


 アスナ「それより!二人はどこですか!?」


 黎斗「そこの隣の部屋で遊んでいるよ」


 
 -隣室- 

 アスナ「ユウキ!ユイちゃん!」


 ―ガチャッ!

 アスナ「今すぐそのゲームを!」

 『僕は君が好きなんだ、だけど・・・だけどそいつが言えないんだな』


 ユウキ「///」ドキドキッ


 『でもね。僕は君を幸せにする自信はあるんだ・・・』


 ユイ「///」

 
 『幸せだなぁ。僕は君といる時が一番幸せなんだ』

 
 『僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ?』


 ユウキ・ユイ「「きゃ~///」」


 アスナ「・・・遅かった」ガックリ


 ユウキ「あ、アスナ//終わったの?//」


 アスナ「うん・・・って、それよりそのゲーム!」


 ユイ「はいぃ//今ので全ルートを達成したところですぅ///」プシューッ


 ユウキ「やばいね、男の人から告白されるのって///」


 アスナ「それはアフレコだから!しっかりしてよ、もうっ!」


 ユウキ「でも、この少し年が上の人の告白が一番きゅーんって心に来たよ//」


 ユイ「私もドキドキが止まりません・・・///」ドキドキッ


 アスナ「ユイちゃんは特に早過ぎます!」


 ユウキ「ボクも・・・こんな風に恋ができればなぁ・・・」


 アスナ「あ・・・ユウキ・・・」


 ユウキ「・・・まぁ、ゲームと現実は割り切らないとね」


 ユイ「は、はぃ//」


 アスナ「ユイちゃんはしっかりして。ママ泣きそう」シクシク


 キリト「大丈夫か?」

 
 ユウキ「あ、キリト」


 キリト「ああ。・・・ん?ユウキ、声が普通になったな?」


 ユウキ「アップデートしたからね」

 
 ユウキ「しっかり直してもらったよ!」ニコリ


 アスナ「そっか・・・よかったね、ユウキ」ニコリ


 ユウキ「うんっ♪」

 黎斗「これで彼女は、人間同様の存在となった。この私の才能があってこその奇蹟だぁ・・・!」


 キリト「あ、ああ・・・」


 黎斗「さて・・・キリト君。他にも試作段階のゲームがあるのだが・・・」


 黎斗「試してみるかな?」


 キリト「・・・ああ。いいぞ」


 キリト「正直に言えば・・・アンタのゲームはワクワクさせてくれるよ」クスッ


 黎斗「フヌァーハハハハッ!!当然ッ!!私の神の才能は最高のものだけを作り上げられるのだからね」


 キリト「(本心だなこれ)」


 パラド「よぉ、キリト。先に来てたのか」


 キリト「パラド?」


 パラド「おい神社長。キリトと一緒にテストプレイさせろよ」


 パラド「事前に話しておいたはずだぞ?」


 黎斗「いいだろう。では次のゲームを用意しておく」


 パラド「そうこないとな。心が踊るぜ」ニコリ


 ユウキ「キリト、知り合いの人?」


 ユイ「パラドさんです。私がネットワークで迷子になってるところを保護してくれた人ですよ」


 パラド「そう言うこと。お前は?」


 ユウキ「ユウキって言います。初めまして」ペコリ

 
 パラド「ああ。・・・お前、ゲーム好きか?」


 ユウキ「え?ま、まぁ、はい。色々なのはやったことありますけど・・・」


 キリト「ALOでは俺より強いんだぞ?俺は2回勝負してどっちも負け。アスナも負けてたよな?」


 アスナ「うん。すっごく強いんですよ」


 パラド「マジかよ!キリトより強いのか!」


 ユウキ「ま、まぁ・・・あの時は色々と必死だったから・・・」

 
 パラド「へー。・・・キリトより強いのか・・・」


 パラド「なぁ、俺と勝負しようぜ!」


 ユウキ「えっ!?け、けど、ALOでないと・・・」アセアセ

 キリト「いや、他のゲームでも才能があるかもしれないだろ」クスッ


 アスナ「私もそうかもって思ってた」クスッ


 ユウキ「えぇ~・・・」アセアセ


 パラド「対戦してくれるなら何でもいいぜ?」ワクワク


 ユウキ「・・・ん、んー、じゃ、じゃあ・・・」


 黎斗「ではダンスゲームはどうだい?」


 ユウキ「ダンスゲーム?」


 黎斗「このダンスゲームを楽しめ「ドレミファビート」を使用すると良い」


 黎斗「全19曲収録され、リズムにノって踊ることができる」


 パラド「面白そうだな。ユウキ、やろうぜ!」


 ユウキ「う、うん・・・(ダンスなんてやったことすらないよ・・・)」タラー


 黎斗「何、心配することはないよ。このゲームには優秀な先生のレクチャーも搭載されている」


 黎斗「初心者でも楽しめなければゲームとしての意味がないからね」


 ユウキ「あ、そ、そうなの?なら・・・大丈夫かな」


 パラド「ああ、だから大丈夫だって。ほら、やろうぜ」


 ユウキ「う、うん・・・」アセアセ


 

 ポッピー『はーい!初めまして、私はポッピーピポパポだよ!』


 ユウキ「ポ、ポッピー、ピポパポ・・・」


 パラド「お前かよ・・・」


 キリト「ポッピーがレクチャーしてくれるのか?」


 ポッピー『このゲームは私と一緒にノリノリになって楽しめるから、一緒に遊ぼうね!』


 黎斗「ポッピー自身が入っている訳ではないよ。彼女がアフレコしているんだ」


 キリト「あ、そっか」


 ポッピー『まずは曲を選んでね!』


 ユウキ「・・・GO!GO!GO!ってなんだろ」ピロリ

 
 ユウキ「あ、押しちゃった」





 三本の~ベルト~♪
 
 バキッ!ドカッ! ブンブンッ! バキッ!バキッ! バキッ!バキッ!
 
 ビキュビキュンッ! バチバチィ!
 
 仮面ライダ~ファァ~イズ♪
 
 変身コードは555~♪赤い閃光に包まれて♪

 変身するのは ドSっ子 バァドウェイッ♪

 銀のバイクの~♪オートバジンはロボットに変形していつでも飛んでくる

 頼もしい仲間さ~♪
 
 生意気すぎる子に~ね~♪見ーえーていてーもー♪

 仮面の下に隠す優しさを知って~♪

 必殺技を決めろ~♪空から繰り出すキィックの♪

 クリムゾンスマッシュでオルフェノク 青い炎に燃え上がる~~~♪

 仮面ライダーカイザー♪
 
 ベルトを付ける人に文句付け~♪我が儘すぎると呼ばれたが♪

 吹寄制理なら大丈夫♪

 変身コードは913♪黄色い光に包まれて♪

 必殺技はゴルドスマッシュ♪ オルフェノク~は粉々さ♪

 上条当麻に惚れ込んで~♪く~ちびるを噛みしめて~♪

 サーイドーバッシャアーにー♪毎日話しかけているー♪

 仮面ライダーカーイザー♪

 心の内は見せないで~♪日々日々ひたすら健康に~♪

 サイドバッシャーに癒やされる~♪

 元ネタ
 http://www.youtube.com/watch?v=vzxxEkIEG6M&feature=youtu.be



 ユウキ「・・・。・・・リズムが難し過ぎるよ・・・」


 黎斗「難易度が高めだったようだね。レベルは3段階なので1を選ぶといい」


 ユウキ「あ、そ、そういうこと・・・」


 ポッピー『それじゃあLet's Go Music!』


 ユウキ「」ドキドキッ

 
 ―♪~♪♪~♪~♪~♪♪~

 ―ターンッ タンタンッ 
 
 ユウキ「よっ、ほっ・・・」



 アスナ「ユウキ上手!」


 ユウキ「なんとなくっ、出来てる感じだよっ!」アセアセ


 パラド「いいなぁ。心が躍るぜ」クスッ


 ユイ「ユウキさん頑張ってください!」


 ―♪~♪~♪~♪♪~♪~
 
 ユウキ「あと、少し・・・!」


 ―♪~・・・

 《GAME CLEAR!》

 ユウキ「っと・・・やったぁー!」


 パラド「やるじゃねーか」


 ポッピー『おっめでとーっ!最高スコア更新したよ!』


 パラド「次は俺だな」


 パラド「俺は・・・これにするか」

 
 ポッピー『それじゃあLet's Go Music!』



 パラド「へへっ・・・♪」


 ―♪ ♪ ♪~♪♪~♪~♪~

 ―タタンッ ターンッ タンッ ターンッ

 ユウキ「えぇ・・・すごい・・・」


 キリト「マジですごいな・・・」


 アスナ「ステップが早い・・・」


 ユイ「カッコいいですね・・・!」キラキラ


 パラド「よっ」

 ―♪~♪♪~~♪~
 ―タンッ タンッ ターンッ

 
 《GAME CLEAR!》

 パラド「ふぅ~・・・」


 ユウキ「すごい・・・」


 キリト「パラド、こう言うジャンルも得意なのか」


 パラド「まぁー、ゲームマスターを名乗ってるだけあってってないといけないしな」クスッ


 パラド「キリトもやるか?」


 キリト「い、いや、俺はホントに勘弁してくれ・・・」アセアセ


 ユウキ「えー、キリトやらないのー?」


 ユイ「パパが踊っているところ見てみたかったです・・・」


 キリト「ご、ごめんな・・・(俺リズムゲームだけは苦手だからな・・・)」

 アスナ「ユイちゃん・・・踊れるかな・・・」


 パラド「対象年齢はAだから大丈夫だとは思うぞ?」


 ポッピー『それなら私の出番だね!』
 
 ―シュイーン
 
 ポッピー「ユイちゃん、皆!こんにちは♪」


 ユイ「ポッピーさん!」


 ユウキ「(が、画面から出てきた!?)」

 
 ポッピー「ユイちゃんにはプリキュアのダンスがきっと良いと思うよ!」


 ユイ「プリ、キュア?」


 ポッピー「一曲聞いてみて♪」ピッ

 http://www.youtube.com/watch?v=yLOVptcug4Y&feature=youtu.be


 ユイ「・・・はわぁ・・・//」


 キリト「これ、アニメか?」


 黎斗「風の噂ではこの街に存在しているそうだよ」


 アスナ「(可愛い・・・)」


 ユウキ「あの紫の子カッコいいなぁ」


 キリト「・・・何となくだけど、アスナも別の紫のプリキュアなら似合いそうだな」


 アスナ「え?そ、そうかな・・・」


 ユイ「ポッピーさん!この曲を踊ってみたいです!」キラキラ


 ポッピー「うん!わかった!」ニコリ


 ポッピー「それじゃあ、まずはね・・・」


 ユイ「手をのばしてぇ~♪プププ プリキュア♪」ヒラヒラ


 ポッピー「そうそう!上手上手!」パチパチッ

 
 ユイ「えへへ//」


 アスナ「すごいね。ユイちゃんあっという間に踊れるようになってる!」


 ユウキ「うん。しかも可愛い~♪」


 キリト「あ、ああ・・・」

 パラド「キリト、ホントに踊らないのか?」


 キリト「わ、悪い。ホントに・・・」


 パラド「そうか・・・」


 キリト「・・・」


 ポッピー「この世界♪つなぐものそれは愛だよ♪」


 ユイ「夢物語じゃない♪どこまでも手をつないでぇ~♪」


 キリト「・・・」ソソクサ


 キリト「・・・」ヒラヒラ


 アスナ「・・・!」


 キリト「・・・」タンタンッ


 アスナ「・・・~~~っ//」プルプル


 アスナ「(キ、キリト、くん・・・//)」クスクスッ


 キリト「・・・」ヒラヒラ

 
 アスナ「・・・//」

 ―パシャッ

 アスナ「・・・ふふっ//」クスッ


 アスナ「(キリトくん可愛い~・・・//)」キュンキュン


 アスナ「(私のキリトくんアルバムに保存しておこ♪//)」クスッ


 キリト「(あっ、終わったか・・・)」スッ


 アスナ「・・・//」クスッ


 キリト「?」キョトン


 ポッピー「よしっ!じゃあ、ユイちゃん準備は良い?」


 ユイ「はい!」


 ポッピー「オッケー!ミュージックスタートー!」




 ユイ「この空の向こうにはどんな夢がある♪」


 ユイ「大切に感じてる トキメキをこの歌にのせて~♪」

 
 ユイ「プププ プリキュア♪」ヒラヒラ
 

 アスナ「わぁ・・・//」


 キリト「可愛いなぁ・・・」クスッ


 パラド「心が踊るか?」クスッ


 キリト「ああっ」コクリ


 ユウキ「あれだけでこんなに上手く踊れるんだね・・・すごいや」クスッ


 ポッピー「女の子はいつでもお姫様になんだから、これくらいはね♪」


 ユウキ「なーるほど」フムフムッ


 アスナ「ユイちゃんは妖精にもお姫様にもなれるんだね・・・」


 キリト「・・・何か違うような・・・」タラー


 ユイ「プププ プリキュア!ドキドキしようよ♪」


 ユイ「Yeah!Yeah!」


 ユイ「・・・ふぅ、ありがとうございました!」

 ―パチパチッ! パチパチッ!

 キリト「すごいな!ユイ、すごくよかったぞ」パチパチッ


 ユウキ「とっても可愛かったよ」ニコリ,パチパチッ


 アスナ「録画すればよかったなぁ」パチパチッ


 ユイ「///」テレテレ


 黎斗「ユイくん。良ければ、プレゼントをあげよう」


 ユイ「え?なんですか?」ワクワク


 黎斗「プリキュアの衣装だ。本物になれるわけではないが、気分は味わえるだろう」


 ユイ「わぁ~・・・!ありがとうございますっ!//」

 
 ポッピー「よかったねー♪ユイちゃん♪」ニコリ


 ユイ「はいっ!//」ニコリ






 ー柵川中学ー

 佐天「えっ!?死んだはずの人が化けて出た!?」


 操歯「ほぉ・・・」


 ドッペルゲンガー「事実なのか?」モグモグ


 直葉「う、うん。昨日お兄ちゃんが見たって・・・」


 直葉「しかも、2人。1人はお兄ちゃんが知ってる人でもう1人は・・・」


 直葉「私もお兄ちゃんも看取った人だったから・・・」


 初春「そ、そんなことが・・・」


 佐天「これは中々の特ダネ・・・ってならないなぁ。バチ当たりそうだから」


 春上「怒らせたら怖いの」


 直葉「あ、ひ、1人はね・・・その・・・」


 直葉「普通に生き返ったから、大丈夫だとは思うよ?多分・・・」


 操歯「兄の知り合いの方がまずいのか?」


 直葉「・・・サチさん、って言うらしいんだけど・・・」


 佐天「まさか襲ってきたとか?・・・なんて」


 直葉「仮面ライダーになって・・・」


 佐天「お化けライダー!?」


 初春「そ、それは一大事ですね・・・」


 ドッペルゲンガー「物理的に攻撃してきたのか?」


 直葉「詳しくは聞けていないから、どうだろう・・・」

  
 佐天「直葉さん!危ないことがあったら、真っ先に叫ぶこと!」


 初春「すぐに助けに行きますからね」


 初春「白井さんは・・・き、来てくれるかとは思いますけど・・・」


 直葉「あ、ありがとう・・・」ニコリ


 ドッペルゲンガー「そう言えば・・・今日は枝先は欠席か」


 春上「何か対策会議があるから来れないって言ってたの」


 操歯「恐らくはそのサチと言う少女への対策だな」

 ―・・・キィィーン キィィーン

 佐天「!」


 春上「なの」

 
 初春「・・・す、すみません!ちょっと・・・!」ガタッ


 佐天「わ、私も!」


 春上「なのー」


 直葉「え?え?」キョトン


 ―ガラララッ! パタンッ

 直葉「・・・ど、どうしたんだろ・・・」キョトン


 ドッペルゲンガー「気にしなくてもいい」


 操歯「そう、ちょっとした事だ。気にしなくていい」


 直葉「そ、そっか・・・」


 ドッペルゲンガー「うむ」

 
 直葉「・・・あっ、そう言えば2人のお兄さんに会ったよ。すごくそっくりだったね」

 
 操歯「双子だからな」


 操歯「かなり特殊な異性一卵性双生児でもあってこの街へ来る前までは、よく間違われていたよ」クスッ


 直葉「へぇ・・・あれだけ綺麗だと男の人に間違われてそうだね」クスッ


 操歯「それどころか会う前まで女装してたんだぞ。趣味になってて」

  
 直葉「じょ、女装かぁ・・・」


 ドッペルゲンガー「今はもう彼女もできたし、私達がやめてほしいと言ったからやめたがな」
 

 操歯「けど、似合ってたな。もうやってほしくないけど」


 ドッペルゲンガー「そうだな」クスッ


 直葉「そんなにかぁ・・・」


 直葉「・・・私のお兄ちゃんも女装したらすごそうかも」クスッ


 操歯「美形なのか?」


 直葉「顔は整ってるイケメンだし・・・」

 直葉「それに彼女持ちだから・・・」


 ドッペルゲンガー「交際相手は関係なくないか?」


 直葉「そ、それもそっか」


 佐天「た、ただいまー・・・」


 初春「はぁー・・・」

 
 春上「ふぅー・・・」


 操歯「おっ。お疲れ様」


 直葉「ど、どうして三人ともそんなに疲れてるの?」


 佐天「い、いやー・・・や、焼きそばパンの争奪戦にねー」


 佐天「今日の勝負は並みじゃなかった・・・」


 初春「そ、そうですね・・・」


 直葉「や、焼きそばパン・・・」


 春上「すっごく美味しいのー」


 直葉「そ、そっか・・・そんなに取り合いになるの?」


 佐天「弁当作れない組と作り忘れた組にとっては貴重だからね」


 初春「ま、まぁ・・・」


 直葉「・・・でも、三人ともお弁当だよね?」


 佐天「よ、よく食べる子は育つって言うじゃん?」アセアセ


 初春「そ、そうです!」


 直葉「そ、そっか・・・」


 春上「一口食べてみる?」モギッ


 直葉「あ、じゃ、じゃあ・・・」パクッ、モグモグ


 直葉「・・・ん!美味しい・・・」

 
 佐天「え?あ、で、でしょ!(普通の焼きそばパンなんだけど・・・)」


 直葉「朝ご飯ちょっとしか食べなかったからかな」


 初春「ど、どうでしょう・・・」アハハ・・・


 春上「朝ご飯はちゃんと食べないとダメなの」


 直葉「う、うん。わかった・・・」

 操歯「・・・そうだ。バトライド・ウォー オンラインは購入したか?」


 初春「はい!もちろんっ」


 佐天「ギリギリ買えましたー」ピース


 春上「買ったのー」


 直葉「バトライド・ウォー・・・?」


 佐天「幻夢コーポレーションが新発売したゲームだよ」


 佐天「スッゴい楽しみにしてたの!」


 直葉「幻夢コーポレーション・・・あっ、もしかして神って言ってる社長の」


 初春「はい。壇黎斗社長が宣伝してるんですよ」


 直葉「そうなんだ。・・・どんなゲームなの?」


 操歯「正式名は仮面ライダー バトライド・ウォー。シリーズではそれが最新作なんだ」


 操歯「かくかくしかじかかくかくしかじか」


 直葉「・・・す、すごいんだね・・・」


 ドッペルゲンガー「本人が収録しているからな。集大成と言って良い」


 佐天「初回特典はライダーの皆さんと黎斗社長ボイスが大量収録されたCDだったかな」


 直葉「・・・何で社長のが?」タラー


 佐天「さぁ?でも結構面白いよ」クスクスッ


 操歯「宝生永夢と言う人物のボイスが訳はわからないが・・・面白かったな」


 ドッペルゲンガー「うん」


 直葉「へ、へぇ・・・」


 初春「私的には・・・赤紫色のライアって言うライダーがオススメです!」


 佐天「なぬ!?いやいやいや紅き龍の龍騎は色んなアイテム使ってすごくイカしてるよ!」ズイッ


 直葉「ラ、ライアと龍騎、ね・・・」


 操葉「ビルドという赤と青のライダーも・・・中々だから、な?」チラッ


 ドッペルゲンガー「クローズもな」ドヤッ


 春上「絆理ちゃんも収録したって言ってたのー」

 
 直葉「そっか・・・剣を使うライダーも居るの?」


 初春「はい。基本ウェポンで使用する人は沢山いますから」


 佐天「龍騎も使うよ?相棒の龍型モンスターの尻尾が剣になるんだ♪」


 ドッペルゲンガー「クローズもビーロクローザーと言う剣型専用武器を使うぞ」


 直葉「へぇ・・・私、剣道部なんだけどそんなに居るってなんだか嬉しい」クスッ


 操葉「なら、仮面ライダー剣と言うライダーが居るぞ。名前の通り使う武器は剣だ」


 直葉「あ、うん。この間・・・ちょ、ちょっと見かけたよ(上里さんのことは言わない方がいいよね)」


 佐天「え?てことは・・・怪人に出会さなかった?大丈夫?」


 直葉「う、うん。会ってはないから大丈夫だったよ」


 直葉「その、ホントに見かけただけだから・・・」


 操歯「それならよかった」


 直葉「でも、それだけいるなら仮面ライダーの剣の使い方、見てみたいなぁ」


 操歯「ん~・・・映像とかがあればな・・・」


 ドッペルゲンガー「バトライド・ウォーでなら見れるぞ。中古で売っているはずだ」


 直葉「ん~・・・それってどんなタイプのソフトかな?」


 佐天「基本はPS4で、XBOXやWiiでもPCでも対応出来るよ」


 直葉「あ、じゃあ本体から買わないと無理だから・・・」タラー


 佐天「そっか~・・・」


 直葉「・・・実はお兄ちゃん、今日その会社に行ってるんだけど・・・」

 
 直葉「もしかしたら貰えたりして・・・」


 佐天「えぇ!?お兄さん幻夢コーポレーションに行ってるの!?」


 初春「すごいですね・・・一般人での出入りも難しいのに・・・」


 操歯「お兄さんは何かゲームに関連している資格を持っているのか?」


 直葉「そう言う訳ではないんだけど・・・。ゲームが上手くて社長さんにご招待されたんだって」


 佐天「へぇ~、いいなぁ~・・・ゲームし放題なんて」

 初春「でも、ずっとゲームって疲れないですかね」


 操歯「ん?私は昨日家に帰って即バトライド・ウォーを始めて3時間はやっていたぞ」


 初春「は、はぁ・・・まぁ、言ってる私も結構やってたりしますけど」


 直葉「お兄ちゃんは長い時・・・最低でも6時間はやってるからなぁ・・・」


 佐天「6時間~!?・・・お兄さんゲームオタクなんだ」


 初春「ちょっと、佐天さん」アセアセ


 直葉「いいよ、否定は出来ないし。大体そんな感じだから」クスッ


 初春「す、すみません・・・」


 操歯「一緒にゲームをしたりはするのか?」


 直葉「まぁ、うん。するよ」クスッ


 直葉「ファンタジーな感じのゲームでお話したり協力プレイで戦ったりね」


 操歯「そうか・・・」クスッ


 春上「直葉さんはお兄さんのこと、好き?」


 直葉「え?あ・・・」


 直葉「好き・・・だけど・・・///」


 直葉「・・・うぅぅ///は、恥ずかしい///」


 佐天「(可愛い)」クスッ


 初春「兄弟仲が良いって素敵ですね」ニコリ


 操歯「まったくだ」ウンウン


 ドッペルゲンガー「私もお姉ちゃんとお兄ちゃんにはそう言う気持ちを持っているからな」クスッ


 操歯「・・・そうかぁ//」テレテレ


 春上「照れてるの~」


 操歯「う、うるさいなっ//」


 直葉「・・・」クスッ


 ドッペルゲンガー「ゲーム内では良い連携プレイを見せるんだろうな」


 直葉「頑張ってる方だけど、どっちかって言うと恋人との連携の方がすごいよ」


 佐天「おー。そうなんだ」


 直葉「私よりもお兄ちゃんとゲームする時間が長いからね」


 直葉「ゲームのボスもあっという間に倒せると思うし」

 佐天「へぇ~、天才ゲーマーなんだ」


 直葉「そう呼ばれても違和感ないなぁ」クスッ


 佐天「あ、ねねっ。直葉さんのお兄さんってどんな人なの?」


 春上「男前なのはさっき聞いたの」


 直葉「えっと・・・」ピッピッ


 直葉「・・・こんな人だよ」スッ


 佐天「・・・おー。カッコいいなぁ」

 
 操歯「確かに・・・女装は大丈夫そうだな」クスッ


 直葉「あはは・・・」クスッ


 初春「その判断基準はどうなんでしょう・・・」タラー


 初春「・・・でも、お兄さん少し細くないですか?」


 ドッペルゲンガー「言われてみれば・・・50㎏弱と言ったところみたいだな」


 春上「軽いのー」


 操歯「大丈夫なのか?もっと食べさせてやった方が・・・」


 直葉「これでも食べ歩きしてるみたいなんだけど・・・」


 佐天「ん~・・・この料理上手な佐天さんの腕にかかれば10㎏は増やせるよ?」


 直葉「ダ、ダメだよ?」


 春上「どうしてなの?」


 直葉「その・・・」

 佐天「あ。そっかそっか、恋人さん嫉妬させちゃうもんね」クスッ


 初春「あぁー、なるほど」


 直葉「き、気持ちだけ受け取っておくね」クスッ


 佐天「って言うか、次の授業移動だよね?・・・やば!早く食べないと!」アセアセ


 初春「は、はいっ!」パクパクッ


 操歯・ドッペルゲンガー「「ごちそうさま」」


 春上「ごちそうさまなのー」


 直葉「ご、ごちそうさま・・・」


 佐天「んむぇ~!?なんれ食べ終わっひぇるの!?」モグモグ


 操歯「2人は話してる最中は食べてないからな」


 春上「お先に行ってるのー」トコトコ


 直葉「わ、私も・・・」ソソクサ


 操歯「早く食べて来るんだぞ」スタスタ


 ドッペルゲンガー「食べ残したらバチ当たるからな」スタスタ


 佐天「あぁぁあっ!ちょっと!」


 初春「こ、こひひょうひゃまぁ」モグモグ


 佐天「初春~!置いてかないでー!」




 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――
 
 -幻夢コーポレーションが学園都市社-

 黎斗「キリト君、アスナ君。それからユウキ君にユイ君。今日は実に感謝するよ」


 黎斗「おかげで様々なデータが多様に取れたからね」


 キリト「まぁ、俺も楽しませてもらったよ」


 アスナ「ありがとうございました」


 黎斗「何、礼には及ばない。さて・・・キリト君、君にプレゼントを渡そう」


 キリト「プレゼント?」


 黎斗「まずこのゲームソフトだ。君のために取っておいたのだよ」


 キリト「仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン・・・」


 黎斗「逐一アップロードは行うからプレイして欲しい」


 黎斗「それから・・・ゲーム機もプレゼントしよう。入っているのはPS4だ」


 キリト「PS4!?・・・マジかよ」パァァ


 アスナ「(すごく喜んでる・・・)」クスッ


 黎斗「バトライド・ウォー オンラインはパソコンでも使用できるようになっているよ」


 黎斗「最後にVRゴーグルもだ」


 キリト「ああ。さっきまで使ってたけど・・・」


 キリト「軽量化もすこいし、耐久性も十二分にありそうだな」


 黎斗「当然。この私の開発精度は最高の物を作り出すことができるのだからね」


 キリト「・・・ありがとな、社長。まさかこんなにプレゼントをくれるなんて」


 黎斗「これほどの対価があると思いたまえ」クスリ


 パラド「キリト、今日もしバトライドオンラインするならタッグ組んでみようぜ?」


 キリト「ああ、いいぞ」コクリ


 パラド「よっしゃ!楽しみにしてるぜ。心が踊るなぁ」ニカッ


 キリト「俺もだよ」クス


 黎斗「では、気を付けて帰りたまえ」


 ユウキ「神様社長。・・・色んな意味を込めて言うけど、ありがとう」ニコリ


 ユイ「ありがとうございました!」ニコリ




 
 遼太郎「さーて、お前らを送ったら天井社長のとこに行かないとな」


 キリト「え?この後も仕事なのか?」


 遼太郎「前任秘書の青星さんにって人に書類渡すついでにな」


 アスナ「前任ってことはクラインさん、秘書やってるの?」


 遼太郎「ああ。本職は輸入商なのにな・・・」


 遼太郎「まー社長と青星さんは良い人だし、良い職場だな。ま、難があると言えば・・・」


 キリト「何だ?」


 遼太郎「天井社長はワーカホリックだから、止めてもらわないとマズいんだ」


 アスナ「どうして?」


 遼太郎「残業オーバーになって休め休めうるさくなるんだよ。俺も何度かあって面倒なんだよなぁ」ハァー


 ユウキ「社会人って大変なんだ・・・」


 キリト「それで給料はどれくらいなんだ?」


 遼太郎「・・・正直に言うと。元より遥かに良いな」


 遼太郎「しかも社長の奥さんもまぁー、良い人で旦那の分と一緒に俺の分まで作ってくれるんだぞ?」


 アスナ「へぇ、すごく良い人なんだ」クスッ


 遼太郎「んでもってだ。超絶美人だぞ?いや、ホントに」


 キリト「お前が言うなら相当なんだな」


 遼太郎「ああ。弁当のおかずもそこらで売ってる弁当より美味いもんな」


 アスナ「社長さんと奥さん、ラブラブなんだ」クスッ


 遼太郎「見てわかる通りって感じてな」ハハハッ


 アスナ「へぇ・・・(旦那さんと奥さんか・・・)」



 -ホテル-

 遼太郎「そんじゃ、またな。皆」


 キリト「ああ。仕事頑張れよ」


 アスナ「さよなら~」ヒラヒラ





 

 -天井菓子株式会社-

 青星「・・・はい。確かに預かりました」


 遼太郎「ありがとうございます」ペコリ


 天井「壷井さん。今日は早く上がりますので飲みに行きませんか?」クスッ


 遼太郎「え?あ、いいんですか?」


 天井「はい。他にもう一人来る予定ですが、構わなければ」


 遼太郎「んー・・・じゃあ、お言葉に甘えるとしますっ」


 天井「はい」ニコリ


 青星「では、お二人を送り届けた後、オルソラさんにお伝えしておきますので」


 天井「お願いするよ」


 青星「その間私はオルソラさんとお茶を飲んでいますので」


 青星「お二人はごゆっくりお飲みください」


 遼太郎「ありがとうございます!青星さん」


 天井「ありがとう」クスッ


 青星「いえ・・・」ペコリ


 青星「では、お車を用意しますので」


 ―スタスタッ

 遼太郎「本当に出来る人ですよね。青星さん」


 遼太郎「全く隙が無いと言うか・・・」


 天井「そうですね」クスッ


 遼太郎「青星さんはいつから秘書になってたんですか?」


 天井「去年頃からですよ。面接でも才能がありそうな人材でしたので、起用しました」


 遼太郎「なるほどー。社長見る目ありますね」ハハハッ

 天井「まぁ・・・」


 遼太郎「はい?」

 
 天井「すぐにやんちゃな部分があるのがわかりましたけどね」クスッ


 遼太郎「え?」


 遼太郎「(青星さんがやんちゃ?・・・いやいや、まぁヤクザのゲームしてるけど)」


 天井「さて、これを片付けて降りましょうか」


 遼太郎「は、はい・・・」


 -エレベーター-

 遼太郎「社長は会社の社員から社長まで上り詰めたんですか?」


 天井「いえ。元々私は研究員だったんです」


 天井「あまり大きな声では言えない内容で、後ろめたい気持ちになりますけどね」


 遼太郎「はぁ・・・」


 遼太郎「(研究してる時にとんでもない失敗でもしたのか・・・?)」


 天井「(危うく1万人近くの子供を犠牲にしかけたなんて・・・言えるわけがない)」




 天井「待たせたね、青星さん」


 青星「いえ。どうぞお乗りください」




 遼太郎「普段から青星さんが社長の車を運転してるんでしたかね?」


 天井「その通り。私が運転するよりも安心できるからね」クスッ


 青星「オルソラさんは社長の運転でも安心できるのでございますよ、と仰っていましたが」


 天井「え?そ、そうなのかい?」


 青星「はい」クスッ


 遼太郎「それにしても、青星さんは何でも出来ますね。尊敬しますよ」


 青星「仕事ですから、当然です」


 青星「加えて秘書でもありますから基礎基本的な事は常に身に付けておくものですよ」


 遼太郎「は、はい・・・」

 青星「壷井さん。今はプライベートの時間ですが、個人の情報を聞き出そうとするのは少しどうかと」


 遼太郎「!?(えぇぇえ心読まれてる!?まさかあの能力とかってやつか!?)」


 遼太郎「い、いえいえいえまさか!私はそんな女性に大それた事をするわけが」アセアセ


 青星「冗談で聞いただけですので、ご安心を」クスッ


 遼太郎「・・・あ、あはは、そ、そうですか」


 青星「ふふっ・・・からかい甲斐がある人ね」ボソッ


 遼太郎「え、えっと社長?もう一人来ると言ってましたけど・・・」


 天井「あぁ。会ってから紹介しましょう」クスッ


 遼太郎「あ、は、はい・・・」




 ー居酒屋 KAMEN RIDER THE DINERー

 青星「では、お呼びの際は私の携帯からですね」


 天井「うん。じゃあ、行ってくるよ」


 遼太郎「た、楽しんできますんで」


 青星「はい」ペコッ


 ―ブロロロロォー・・・

 遼太郎「・・・さて、ここが社長の行きつけの店ですか(居酒屋かー。久しぶりに来たな)」


 天井「そうですよ。さ、入りましょう」


 遼太郎「はいっ」コクリ 

 ―ガラララッ

 「らっしゃーい」


 天井「あっ、来てましたか」


 ステファニー「ん?あ、天井社長。お疲れ様です」ニコリ


 遼太郎「(おいおい・・・この街には美女しか居ないのかよ)」


 ステファニー「後ろの人はもしかして連れの人?」


 天井「ええ、こちらは壷井遼太郎さん。外から出張で秘書を担当しているんです」


 遼太郎「ど、どうも」


 ステファニー「初めまして。・・・ふーん」ジーッ


 ステファニー「中々正しくジャパニーズサムライって感じの顔立ちね」クスッ


 遼太郎「は、はぁ、よく言われるもので・・・」


 ステファニー「ふふっ・・・あ、ステファニー=セイヴェルンです」


 ステファニー「アイドル会社の社長をやってまして」クスッ


 遼太郎「あ、社長さんですか」


 遼太郎「(それにしても若くねぇか・・・?)」


 遼太郎「(どう見ても俺と同じくらいかちょっと上ぐらいなだけだぞ・・・)」


 ステファニー「今日は天井社長の奢りなんで呑みまくりますよ♪」


 天井「ははは・・・お手柔らかに」クスッ


 ステファニー「最近どうですか?売り上げの方は」


 天井「今週で先月の売り上げを越えそうですよ」クスッ


 ステファニー「お~。そりゃおめでとさんです」クスッ


 遼太郎「ステファニーさんも相当だと思いますけど・・・」


 ステファニー「あははー。まーねー」


 ステファニー「けどMr.壷井」ゴクゴクッ


 遼太郎「は、はい?」


 ステファニー「私は確かにCDの売り上げには満足してます。が」


 ステファニー「ボイジャーとアリサちゃんは大丈夫だと思うけど・・・」


 ステファニー「今から売れ出すと思う彩愛ちゃんと泡浮ちゃんをもっと売り出さないといけないのよ」

 
 遼太郎「はぁ・・・」

 ステファニー「遼太郎さんはアイドルとかの曲を聞いたりします?」

 
 遼太郎「まぁ、はい。一貫性はあんまり無い感じですけど・・・」


 ステファニー「最近アイドルで気に入ってる子とかは居ます?」


 遼太郎「あー・・・んー・・・こう、パッとあまり思い浮かびせん・・・」


 ステファニー「そうですか・・・ちなみにここに来てボイジャーとかアリサちゃんの曲を
        聴いたりしました?」


 遼太郎「はい。街中でよく聴いたりしますので」


 ステファニー「どうですか?」


 遼太郎「キャッチというか、耳に残ってビジュアルも老若男女受けは良いと思いますよ」


 遼太郎「強いて言えば・・・意外性がある感じのも聴いてみたいです」


 ステファニー「意外性かぁ・・・なるほど・・・」


 天井「確かに正統派な曲を歌っていますから・・・どうでしょう?」


 ステファニー「うん。良いかも」


 ステファニー「ありがとう、壷井さん」ニコリ


 遼太郎「い、いえいえ」テレテレ





 ステファニー「さて仕事の話しはこれくらいにして、天井社長。奥さんとはどうですよ」

 
 天井「ええ、良好な仲ですよ」クスッ


 遼太郎「俺もそう思います。愛妻弁当を毎日作ってくれてるんですし」


 ステファニー「ほほ~。そうですか」クスッ


 ステファニー「これは第二児、第三児も期待出来そうですね~」ニヤニヤ


 天井「い、いや、それは・・・」アセアセ


 ステファニー「いいじゃないですかー。私だって4兄妹ですから楽しいですよ?」


 ステファニー「家族が沢山居るって」クスッ


 天井「・・・そ、そうですか・・・」


 ステファニー「そうですとも。ちなみに壷井さんご結婚は?」


 遼太郎「いえ、まだ・・・」

 遼太郎「そもそも親しくしてる女性が居なくて・・・」


 ステファニー「そうなんですか。そりゃ勿体ない、こんなに男前なのに」


 遼太郎「いやぁ、はは・・・」テレ


 遼太郎「女性と言うより年が結構下の子とゲームで遊んだりはするんですけどね・・・」


 ステファニー「へぇ、ゲーム好きなんですか?」


 遼太郎「まぁ、はい。これでも結構得意なんです」


 ステファニー「どう言うゲームをしてるの?」


 遼太郎「オンラインゲームですよ。こっちには無いゲームなんです」


 ステファニー「へぇ、それは興味あるわね」フムフム


 ステファニー「ジャンルは?」


 遼太郎「まぁ、バトルをしたりはもちろんですけど普通に会話したりするゲームです」


 遼太郎「雰囲気とかは、もうすごくリアルで・・・」


 遼太郎「感触とか味覚もあるように感じられるんですよ」


 ステファニー「へぇ~・・・それはすごいわね」


 天井「確かSAOでしたか?」


 遼太郎「はい。今はALOですけど」


 ステファニー「・・・(どこかで聞いたような・・・)」


 遼太郎「妖精の国ってタイトルの通り自分が妖精になれて、俺はサラマンダーって種族なんですよ」


 ステファニー「・・・思い出した」

 
 ステファニー「SAOって、確か外でちょっと前に問題なったゲームよね?」


 遼太郎「あ・・・はい。そうですよ」


 天井「え?問題・・・ですか?」


 遼太郎「すみません社長。あまり話したくない事もあったので・・・」 
 

 ステファニー「SAOは茅場晶彦容疑者が開発して・・・」






 天井「・・・。・・・そんなことが・・・」

 
 遼太郎「けど、こうして無事に生還出来ましたから。安心してください」


 天井「はぁ・・・しかし、すごいですね」


 天井「その死闘を勝ち抜いて成し遂げた、壷井さんの親友の人は」


 遼太郎「まぁ、根っからのゲームオタクで何となくアイツならやってくれるって俺は信じてましたよ」


 ステファニー「確か桐ヶ谷和人、キリトって言ったかしら」


 遼太郎「そうですよ。アイツも学校体験とかでここに来てるんです」


 ステファニー「あら、そうなの」


 天井「会えたら会ってみたいですね」


 遼太郎「なら、今度連れてきても」


 天井「いえ。もし会えたらでいいですよ。学校優先が当然ですし」


 遼太郎「そうですか・・・わかりました」


 ステファニー「まぁ、一杯どうぞ」スッ


 遼太郎「あ、こりゃどうも」


 ―トプププ・・・

 遼太郎「おっととっ・・・」グイッ





 ステファニー「れすからねー///わらひもそろそろ身を固めてぇ///」ヒック


 遼太郎「は、はい・・・」


 遼太郎「(絡み酒になっちゃってんな・・・)」


 天井「ステファニー社長ならまだ少し先でも大丈夫だとは思いますが」クスッ


 ステファニー「いやーママがそろそろどう?//って聞くもんで・・・//」


 ステファニー「妹はあっちで結婚式挙げ終えてるし・・・//」


 遼太郎「妹さんはもうご結婚なさってるんですか」


 ステファニー「んー//そりゃもう壮大で盛大な結婚式でしたか//」


 ステファニー「花火は10万発打ち上げられてー//それもとびきり大きなの//」


 遼太郎「はぁ・・・(すごいな・・・)」



 ステファニー「招待客は6605万人を会場と会場外に集めてー・・・///」


 遼太郎「ん~?」


 ステファニー「2mある超高級な9億610万円のウェディングケーキは格別だったわー//」


 遼太郎「」


 ステファニー「極めつけは妹の花嫁姿//もう女神が降り立ったように綺麗だったわ・・・//」


 ステファニー「流石私の妹よねー・・・//」


 遼太郎「す、すごいですね・・・」

 
 ステファニー「・・・ぐぅ・・・///」コテン


 遼太郎「あれ?ステファニー社長?」


 天井「あぁ、酔いつぶれましたか」


 ステファニー「くひゅぅ・・・///」


 遼太郎「えっと・・・どうするんですか?」


 天井「タクシーを呼びましょう」


 -ホテル-

 キリト@パジャマ「ふぅ・・・」


 キリト「今日は一人で寝るし・・・あのゲームやってみるか」


 キリト「パソコン対応だから大丈夫だな」


 キリト「よしっ」

 

 キリト@VRゴーグル「・・・リンク、あ、言わなくていいのか」


 キリト「ははは・・・」




 キリト「・・・おっ。ここは・・・学校に行くときに通り道か」


 キリト「すごいな・・・ALOに負けてないくらいリアリティーあるぞ・・・」


 キリト「さて・・・どうすればいいんだ?」


 クロトピー「やぁ、少年」


 キリト「うおっ!?ビ、ビックリした・・・く、黎斗社長?なんで・・・」


 クロトピー「私の名前はクロト※※」


 キリト「ん?(ク、クロトの後なんて言ったんだ・・・?)」


 クロトピー「このゲームは迫り来る怪人を倒しまくると言う単純なものだが・・・」


 クロトピー「倒していきながら、このゲームの世界を過ごしていけると言う事も出来るのだよ」


 キリト「へ、へぇ・・・」


 クロトピー「朝から夜までの時間帯に合わせて時間が進んでいき、色々なクエストやイベントが
       楽しめる事も出来る」


 クロトピー「今はチュートリアルなので難易度は一番低くしており、難易度の変更は設定から変えられる」


 クロトピー「2つのモードがあり、1つはライドプレイモード」


 クロトピー「これは自分自身が仮面ライダーに変身して戦える事が出来る」


 キリト「自分自身が仮面ライダーにか・・・」

 クロトピー「そしてもう一つがタッグライドプレイ」


 クロトピー「こちらは仮面ライダーと自分自身が協力してプレイ出来るモードだ」


 クロトピー「オンラインで協力する者とでも、どちらかがライダーになり一緒に戦える」


 クロトピー「オフラインのキャンペーンモードでも使用することが可能でその時は本人ボイスとなるのだ」


 クロトピー「ちなみにライドプレイモードもキャンペーンでの使用可能となっている」


 クロトピー「ライドプレイモードでは変身せずにそのライダーの武器を使って戦うことができ
        縛りプレイなどで変身せずに攻略、など可能なのだよ」


 クロトピー「以上で説明は終了とする」


 クロトピー「変身アイテムはランダムに手に入れる事ができる。幸運を祈るよ」


 キリト「ああ。ありがとうな」


 クロトピー「これは私からのプレゼントだ。ありがたく受け取りたまえ!」


 キリト「これは・・・」


 キリト「・・・「学舎の園」入園許可証・・・?」


 クロトピー「「学舎の園」へ入る事が出来るアイテムだ。これは超レアアイテムなのだよ」


 クロトピー「課金すれば軽く10万はくだらない代物でもある」


 キリト「か、課金で10万って・・・」


 クロトピー「それほどの物なのだよ」


 キリト「すごいな・・・課金とかせずに入手するには皆どうすればいいんだ?」


 クロトピー「通常入手はショップポイントで出来るが・・・それには10000000ポイント必要だ」


 キリト「10000000ポイント!?」


 キリト「・・・どれだけこのゲームに時間を費やせば・・・」

 
 クロトピー「そう難しくはない。敵を倒す際に連続コンボでポイントを稼げるからね」

 
 キリト「・・・けど、実質的に課金する方が手っ取り早いよな・・・」


 キリト「このアイテムって何でそんなにまでレアなんだ?」


 クロトピー「そもそも「学舎の園」へ入るのはリアルでも難しいのだよ。生徒や教員、関係者以外は
       立ち入る事が出来ない」


 キリト「そんなすごいところだったのか・・・」


 クロトピー「では、これで私は失礼するとしよう。また何か質問があればスタートボタンから呼び出したまえ」

 
 キリト「ああ、わかった」

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――


 キリト「・・・さてと、今はオンラインモードだな」


 キリト「パラドは来てるのか・・・?」


 キリト「説明書、もうちょっと読んでおけばよかったな・・・」


 キリト「えっと・・・」


 キリト「とりあえず歩き回ってみるか」


 キリト「もしかしたら見知った奴が居るかもしれないしな」スタスタ

 
 キリト「っと、その前に・・・手持ちに何かあるかチェックするか」 
 
 
 ・「学舎の園」入園許可証

 ・―
 ・―


 キリト「これだけか・・・」


 キリト「ポイントも0か・・・」


 キリト「これは少し稼いだ方がいいな・・・」


 キリト「ポイントを稼ぐのは怪人を倒すしかないのか?」


 「そんなことはないよ」


 キリト「え?」クルッ


 パラド「よっ、キリト。さっそく来てたんだな」クスッ


 キリト「パラド。ああ、少し試してみたかったからな」


 パラド「そうか、流石ゲーマーだな」クスッ

 パラド「で、ショップポイントを稼ぎたいのか?」


 キリト「まぁ、そんなところだ。先立つものが無いとダメだろ?」


 パラド「そりゃそうだな。じゃあ・・・そうだな」


 パラド「じゃあ穴場教えてやるよ」


 キリト「穴場?」


 パラド「ああ。付いて来いよ」スタスタ



 ―ワイワイ ワイワイ
 
 キリト「・・・あれってNPCじゃなくてプレイヤーなんだよな?」


 パラド「ああ。友達とか仲良しグループ、サークルで来てる奴らも居るんだ」


 パラド「それよりキリト。初期装備は手に入れたか?」


 キリト「え?あ、いや。まだ・・・」


 パラド「あれ?そうか・・・じゃあ穴場に行く前に用意しておかないと危険だな」

 
 パラド「じゃ、講習所へ行くか」


 キリト「講習所?なんだそれ」


 パラド「よくこのゲームの事がわからない奴が行く学校みたいなところだ」


 パラド「そこに行けば簡単な講義を聞いて、その後に初期の装備を貰えるシステムになってるぞ」


 キリト「へぇ、じゃあそこに行くか」


 パラド「ああ」ニコリ

 キリト「・・・まさか先生が社長ってことはないよな?」


 パラド「どうだろうな」


 パラド「まぁ、行ってみればわかるだろ」


 キリト「・・・不安だ」ハァー



 -とある高校-

 キリト「・・・本当に学校だな。と言うか俺が通ってる・・・」


 パラド「ここの2-7組で講習してるから、行ってこいよ。俺はそれまで待っててやる」


 キリト「あ、ああ・・・」コクリ


 パラド「初期装備は貰ったらステータスに入れるんだぞ」


 キリト「わかった。覚えておくよ」


 -2-7-

 キリト「講習を受けますか・・・はいっ」ピッ


 ―ガララッ

 キリト「こんにちは・・・」


 「あっ」


 芳川「講習を受けに来たの?」


 キリト「はい。そうです」


 芳川「そう、じゃあ自己紹介しないとね。私は芳川桔梗、この学校で講師をしているわ」


 芳川「貴方は?」


 キリト「キリトって言います。よろしくお願いします」


 芳川「ええ、じゃあそこに座ってもらえる?」


 キリト「はい」コクリ


 芳川「まず武器の種類について。基本的にライダーは剣を使うのがほとんどなの」 

 
 芳川「もちろん遠距離戦で使う銃もあるわ」


 キリト「なるほど・・・」


 芳川「中には剣と銃が合体している武器を持っているライダーも居たりするから覚えておいて
    もらえると嬉しいわ」ニコリ


 キリト「へぇ・・・」


 芳川「それから・・・ここのページに載ってる・・・」ズイッ


 キリト「・・・っ///(よ、芳川さん、顔が近い・・・//)」アセアセ 

 芳川「あと、斧や弓も主用でするライダーも居るから・・・」


 キリト「は、はい・・・//」


 芳川「・・・あら、どうしたの?」


 キリト「え?//」

  
 芳川「顔が赤いわよ?熱でもあるのかしら・・・?」


 キリト「・・・あ、え、えっと、大丈夫ですから//」


 キリト「(か、感触は無くても、芳川さんの顔が近すぎて・・・//)」アセアセ


 芳川「そう・・・じゃあ次は・・・」


 芳川「つまり、仮面ライダーの基本はキックに限るの」
  

 芳川「剣や銃の武器での必殺技も良いけど、やっぱり体術で倒す方が」ペラペラ


 キリト「・・・!?///」


 キリト「(芳川さん!///足組まないでください!///見えそうになってますって!///)」


 芳川「はい。これで講習はおしまいよ」


 芳川「あ、そうだ。貴方に初期装備の内の1つを渡すわね」


 キリト「は、はい・・・///」


 芳川「じゃあ・・・剣系統ライダーの武器を贈呈するから」


 芳川「好きなのを選んで?」
 
 ・ブレイラウザー
 ・ギャレンラウザー
 ・カリスアロー
 ・レンゲルラウザー

 キリト「あっ・・・(この剣は・・・)」


 キリト「・・・この剣にします。結構剣の扱いは得意ですから」


 芳川「わかったわ。受け取って」


 キリト「はい」


 芳川「レベルが上がればその武器も応じて強化されるわ」


 芳川「じゃあ頑張ってきてね」


 キリト「はい、ありがとうございました」


 

 パラド「おっ、終わったか」


 キリト「ああ。待たせたな」


 パラド「じゃ、ショップポイント稼ぎに行くか」ニコリ


 キリト「そうだな」


 パラド「ここを入ればポイント稼ぎに打って付けの場所に行けるぞ」


 キリト「ここをって・・・立ち入り禁止って書いてあるぞ?」


 パラド「だから誰も入らない。だから誰にも見つかっていない」


 パラド「所謂隠しステージってやつだよ」


 キリト「隠しステージか・・・」


 パラド「で、ここに入る前に選択肢が出てくるからどっちかを選ぶんだぞ?」


 キリト「そうなのか。わかった」


 パラド「行くぞ」


 『ミッション』
 ・巣窟
 ・クリアボーナス +50

 ・200体倒せ!!
 ・クリアボーナス +30


 キリト「これか・・・」


 キリト「・・・200体を倒すミッションでいくか」

 ・近くにプレイヤーがいますが協力プレイを要請しますか?

 
 パラド「俺の事だな。どうする?」


 キリト「じゃあ手助けしてもらえるか?」


 パラド「もちろんいいぜ」ニカッ


 

 -隠しステージ 首都圏外郭放水路-


 キリト「なんだここ・・・」


 パラド「さあな。何のためにあるのかわからないが、怪しい感じはあって良いよな」クスッ


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ ゾロゾロ

 ショッカー戦闘員「「「「「「「「「「イーッ!」」」」」」」」」」


 キリト「な、なんだ・・・あの変なタイツ着てる集団は・・・」


 パラド「落ち着け。雑魚の集団だ」


 キリト「・・・あれも怪人・・・なのか?」


 パラド「ショッカーって名乗ってる狂信的カルト集団のな。怪人って言ってもいいかわからないけどな


 パラド「手っ取り早く200体倒そうぜ」


 キリト「そうだな。今は、タッグライドモードだから変身は・・・俺は出来ないのか」


 パラド「俺は変身出来るから見本を見せてやるよ」


 キリト「頼む」


 パラド「装備はバッチリだな?」


 ―シャィィンッ 

 キリト「もちろんだ」


 パラド「よしっ!」


 
 
 『PERFECT PUZZLE』 

 『What's the next stage?』


 パラド「変身」

 『デュアルアップ!』
 『Get the glory in the chain!PERFECT PUZZLE!』


 パラドクスPZL(パラド)「へへっ・・・」


 キリト「それがパラドが変身するライダーか・・・何て言うんだ?」


 パラドクスPZL(パラド)「仮面ライダーパラドクス。パズルゲーマーレベル50だ」


 キリト「レベル50・・・結構高いな」

 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 キリト「おっと!?」ザシュッ!


 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 ―ドサッ! シュウゥゥゥ・・・ ぶくぶくぶく・・・

 キリト「み、緑色の液体になって消えた・・・」


 パラドクスPZL(パラド)「よしっ!いくぜっ!」


 パラドクスは群がるショッカー戦闘員に接近し、両足を広げて2体同時にキックでダメージを与える。

 パラドクスPZL(パラド)「ハァッ!」


 ショッカー戦闘員「イーッ!?」

 棍棒を振り翳し突っ込んできたショッカー戦闘員を正拳突きで殴り飛ばしその次に近くに居た
 ショッカー戦闘員の頭部を鷲掴みにした。

 ショッカー戦闘員「イーーーッ!」

 パラドクスPZL(パラド)「オラッ!」

 
 ショッカー戦闘員を他の戦闘員にぶつけて転がし、両手を広げた。
 すると周辺に落ちていた小石やショッカー戦闘員の落とした棍棒やナイフに
 ボーナス獲得を終えて使えなくなったアタッシュケースがエナジーアイテムに変化した。
 
 キリト「何だ?これ・・・コイン?メダル?」


 パラドクスPZL(パラド)「まずは・・・」


 パラドクスはエナジーアイテムを演奏の指揮者のように手を動かして、エナジーアイテムを
 パズルのように動かし縦2つ並んでいるマッスル化と高速化を選んだ。

 
 『マッスル化!』 
 『高速化!』 
 
 パラドクスPZL(パラド)「はぁ・・・っ」  
 
 
 パラドクスは右腕を引いて左拳を前に突き出す構えを取ると、勢いよく走り出す。

 目にも止まらぬスピードでショッカー戦闘員を殴り飛ばしていく。殴り飛ばされたショッカー戦闘員は
 他の戦闘員にぶつかりながら壁まで殴り飛ばされ、緑色の液体となって消滅したり爆発したりなどあっという間に減っていく。 

 
 キリト「すげぇ・・・」


 キリト「このアイテムで効果を発動できるのか・・・」


 キリト「これは・・・」
 

 『分身』
 『高速化!』

 キリト「分身?」

 ―シュイーン

 キリト2「よっと」

 
 キリト「・・・!?」ギョッ


 キリト2「よっ。本体」


 キリト「お、俺!?」

 キリト2「ああ。さっきエナジーアイテム分身に触っただろ?だから分身で出てきたんだ」


 キリト「そ、そうか・・・」


 キリト2「でもって高速化も触ったから・・・見てろよ?」

 そう言うと分身体のキリトはパラドクスと同じようなスピードでショッカー戦闘員に飛びけりを
 繰り出して蹴られた方向へ先回りし、今度は回し蹴りで蹴飛ばした。

 キリト2「こうすることも出来る」


 キリト「すげぇ・・・よしっ!」


 キリト「ハァッ!」


 キリト2「タッ!ヅアッ!」

 キリトは初期装備として貰い受けたブレイラウザーを振るいショッカー戦闘員を斬り伏せて行く。
 分身体のキリトも裏拳や踵落としなど少し変則的な体術を主体にブレイラウザーで薙ぎ倒す。

 パラドクスPZL(パラド)「良いね良いねぇ~。流石キリトだ」

 『伸縮化!』 

 パラドクスPZL(パラド)「俺が見込んだだけのことはある、なっ!」


 パラドクスはエナジーアイテム伸縮化で腕を伸ばし、一気に4体も倒した。

 
 
 ショッカー戦闘員「イーッ!」



 キリト2「っ!このっ!」


 背後からナイフで斬りかかって来たショッカー戦闘員の攻撃に反応が遅れ、分身体のキリトは
 腕を少し切られて腕を押さえながら蹴飛ばして逆手持ちにしたブレイラウザーで胸部を突き刺してトドメを刺す。


 キリト「おい、大丈夫か?」


 キリト2「これくらいならな。けど、敵の数が・・・」


 キリト「残り65体だ。踏ん張りどころだぞっ」


 キリト「ここは・・・」


 『分身』

 ―シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン

  
 
 パラドクスPZL(パラド)「おい、キリト。そっちは・・・って」



 キリト「数には数だ!いくぜっ!」


 キリトx30「「「「「「「「「「ああっ!」」」」」」」」」」


 キリトx30「「「「「「「「「「任せろ!」」」」」」」」」」


 パラドクスPZL(パラド)「・・・それは流石にオーバー過ぎじゃ」

 キリト「フッ!」


 キリト54「がら空きだっ!」

 
 キリトと分身体のキリト達は残りのショッカー戦闘員を斬り伏せ、討ち倒す。
 

 キリト2「後何体だ!?」


 キリト「・・・10体だ!」


 ―ザシュッ!

 ショッカー戦闘員「イーッ!?」


 キリト9「これで9体」


 キリト「一気に決めるぞ!」


 [SLASH] [THUNDER]
 [KICK] [THUNDER]
 [TACKLE] [MACH]

 [LIGHTNING SLASH]
 [LIGHTNING BLAST]


 キリト・キリト2「「タァアアアアアアアアアッ!!!」

 ―ドガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンッ!!!

 《GAME CLEAR!》

 《BONUS 30》


 キリト「・・・終わった、か・・・」


 キリト2「ああ。・・・じゃ、俺は消えるよ」シュウゥゥ・・・


 キリト「あっ・・・そうか・・・」


 パラドクスPZL(パラド)「はははははっ!やっぱすごいな、キリト!」


 パラドクスPZL(パラド)「初めてでこのステージクリアするなんてな」


 キリト「あ、ああ・・・」

 ―ピロリーン
 
 キリト「うん・・・?」


 パラドクスPZL(パラド)「お、この音は・・・」


 ・ライダーアイテム獲得!

 
 キリト「このカードは・・・」

 『ガッチョーン』

 パラド「よかったな。クリアボーナスのアイテムだ」


 パラド「今、所持してる系統のライダーアイテムを手に入れることができたぞ」


 キリト「そう言う事か・・・これはスペードQか」

 
 キリト「絵柄は山羊みたいだな」

 パラド「クリアした事だし、ここから出るか」


 キリト「ああ」コクリ


 キリト「今ので・・・おぉ、3000ポイントも稼げたのか」


 パラド「だから穴場なんだよ。キリトだけ特別に教えてやったんだから、誰にも言うなよ?」


 キリト「あ、ああ。わかった」


 パラド「さて・・・次は・・・」


 ―トンッ

 パラド「おっと。悪い、ぶつかって」

 
 インデックス「あ、大丈夫なんだよ」


 香焼「すみませんっす」


 レッサー「あれ?このゲームって人とぶつかることもあるんですか」


 パラド「いや、普通なら避けて歩けるようになってる。・・・今のは単なるバグだろうな」


 レッサー「あ、なるほど」


 パラド「ああ。・・・お前らは何かグループか?」


 香焼「いえ、まぁ・・・家族でやってるみたいなものっすよ」


 レッサー「香焼とインデックスさんは夫婦ですけどねー」ニヤニヤ


 インデックス「レ、レッサー!//まだ結婚してないんだよ!//」


 パラド「へー。・・・まだ慣れてないみたいだな」


 香焼「自分達、ゲームはからっきしって感じっすから」


 レッサー「けどこれだけはどうしでもやってみたくて」


 パラド「そうか。まぁ、大人気になってるもんな」


 香焼「お兄さん達は結構慣れてて上手っぽそうっすね」


 インデックス「げーまーって奴なのかな?」


 パラド「まあな。俺はパラド、こっちはキリトだ」


 キリト「あ、は、初めまして」

 レッサー「キリト・・・」


 インデックス「あっ。もしかしてとうまのクラスに転校してきた?」


 キリト「え?君たち・・・上条の知り合いか?」


 香焼「まぁ・・・研修でホームステイみたいな感じから、今一緒に住んでるっす」


 レッサー「それでもって私は恋人なんですよー///」テレテレ


 キリト「そ、そうなのか・・・」


 インデックス「私はインデックスなんだよ!こっちはレッサーに香焼なんだよ」


 キリト「インデックス、香焼、レッサーか。よろしくな」


 レッサー「こちらこそ。恋人さんとは一緒じゃなんですか?」


 キリト「ああ。このソフト持ってないからな」


 レッサー「そうなんですか」


 パラド「なぁ、これからどこか行くのか?」


 インデックス「ううん。歩いてただけなんだよ」


 香焼「アフレ・・・ゴホンッ!まだ慣れてないっすから、ね」アセアセ


 パラド「ふーん・・・バトル以外にも楽しみ方がある・・・か」


 レッサー「バトルですか。ん~・・・やってみたいんですけど、装備が何も無くて」

 
 キリト「それなら、上条と俺が通ってる学校に行ってみるといいぞ」


 キリト「あそこで俺も講習を受けて初期装備を貰えたからな」


 香焼「あ、そうなんっすか」


 インデックス「ルールは全部覚えたから必要無いと思ってたけど・・・」


 インデックス「それは盲点だったんだよ・・・どんな先生だったの?」


 レッサー「ものすごいスパルタンな先生ですか?」


 キリト「いや、女の講師で丁寧に教えてくれたぞ?」

 レッサー「あ、そうですか。よかった~・・・」ホッ


 香焼「じゃあそこに行ってみるっすね」


 キリト「ああ。それがいいな」


 レッサー「教えてくれてありがとうございます。キリトさん」


 キリト「いや。俺もパラドに教えてもらったからな」


 香焼「兄貴にキリトさんと会った事、話しておきましょうか?」


 キリト「兄貴・・・?上条のことか?ああ、いいけど・・・」


 キリト「(兄貴って呼ばれてるのか・・・)」


 香焼「では失礼するっす」ペコリ


 インデックス「バイバイなんだよー」


 レッサー「さよなら~」ヒラヒラ



 
 キリト「パラド、そろそろ落ちるよ」


 パラド「そうか。じゃあまたな、キリト」


 キリト「ああ、またな。パラド」




 ―スチャッ  

 キリト「・・・ふぅ~」


 キリト「あ、マズイ。もうこんな時間か・・・」


 キリト「寝ないとな」バサッ


 キリト「・・・おやすみ」



 -???-

 ―コツ コツ コツ・・・
 
 加頭「調子はいかがでしょうか」


 「・・・まぁまぁと言ったところだ」


 サチ「・・・」


 「だが、これが本当に限界ではないのか?」


 加頭「ええ。そのメモリの力を全開まで引き出せることが出来れば、貴方は誰にも負けない力を
    手に入れることができますよ」


 「・・・それならまだ改良の余地はあると言う事か」


 加頭「ええ」


 サチ「・・・」


 加頭「・・・こちらの少女はまだお使いになるのですか?」


 アルファル「・・・」


 「ああ。魔術だかなんだかは知らないが・・・面白い事ができるからな」


 加頭「嬉しそうで何よりです」


 「・・・報酬は用意してくれているんだろうな?」


 加頭「もちろんです」


 加頭「しかし、失敗に終われば全て焼却処分とします」


 「何っ・・・?!」


 加頭「当然です。何故失敗してしまったのに貴方だけ得る物があるのですか?」


 加頭「虫が良すぎますよ」


 「・・・」


 加頭「報酬を得たいのでしたら・・・成功させてください。では」

 ―コツ コツ コツ・・・

 「・・・くそっ」


 サチ「・・・」





 翌日

 -とある高校-

 小萌「はい皆さん、おはようございます」


 小萌「えー、御坂ちゃんの落雷のせいで一時休学となってしまっていましたがこの度ようやく学校の
    復旧が完了しましたので無事再開となりました」


 小萌「まず最初に・・・御坂さんの謝罪の言葉をお願いします」


 美琴「はい・・・」


 美琴「・・・えっと・・・その・・・ごめんなさい・・・」


 美琴「今後このような事が無いよう気をつけます・・・」

 
 美琴「(もう散々、あの子達にもイジられたし・・・)」ズーン


 トール「まぁ、あれはみこっちゃんだけが悪い訳じゃないよ」


 青ピ「せやって。カミやんのせいやって」


 上条「おい!上条さんだって故意でやったんじゃないんでせうよ!」


 土御門「まー、無意識でもやってるんだから余計にたちが悪いにゃー」


 姫神「悪意が無い分。尚更ひどい。私もいつだったか・・・」


 土御門「何?」


 上条「待て待て待て上条さん姫神に何かした覚えなんて」

 
 姫神「」ヒソヒソ


 土御門「」ズカズカ


 ―バキッ!
 
 上条「ごふ!」


 土御門「にゃー、すっきりだぜいー」


 上条「なんでぇ・・・」


 
 キリト「上条・・・」タラー

 姫神「・・・私も一応」


 ―ドゴッ!

 上条「なんで!?」ガハッ!



 アスナ「うわぁ・・・ひ、姫神さん、大和撫子かと思ったら結構アグレッシブなんだね・・・」

 
 キリト「すごいアッパーだったな・・・」


 アスナ「上条君ちょっと可哀想になってきちゃった・・・」


 美琴「え、えっと、と言う訳で・・・迷惑かけたお詫びに明日、休みだから今日は・・・」

 
 美琴「放課後、焼き肉奢るから勘弁してください」ペコリ


 「「「「「許すッ!!」」」」」グッ


 美琴「」ホッ


 美琴「えっと、もしよかったら友達も連れてきていいから・・・」


 「「「「「おぉーーー!」」」」」


 小萌「はい。そう言うわけですので、皆さん!さっそく小テストです!」


 「「「「「えぇぇえ~~~~!?」」」」」


 小萌「赤点だった人は放課後、居残りです」ニコリ


 「「「「「えぇぇえ~~~~!?!?」」」」」


 小萌「さぁ、お肉か赤点か。運命を自分の手で書いてくださいね!」


 小萌「それでは・・・スタートなのです!」
 



 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 キリト「(・・・何だ、結構解けるな・・・)」カリカリ

  
 アスナ「(ここは・・・こうで・・・)」スラスラ

 
 アスナ「(よしっ)」ホッ



 小萌「はーい、終了でーす」


 ―ザワザワ ザワザワ

 小萌「それでは配点をしますのでー、次の授業の前半は自習としますよー」


 キリト「はぁ・・・」


 アスナ「どうだった?」


 キリト「ああ、思ったよりずっと出来たよ」


 キリト「アスナは?」


 アスナ「大丈夫・・・だよ。赤点にはなってないと思うから」


 キリト「そうか。なら、焼き肉食べに行けるな」クスッ


 アスナ「うん」クスッ


 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――


 小萌「・・・結果、全員赤点者は無しと言う結果でした!」


 「「「「「おぉおおおおおーーーー!!!」」」」」パチパチッ!


 小萌「先生はこれほどまでに全員一致で赤点がなかった事に涙したことがありません」ホロリ


 吹寄「先生。当・・・上条も赤点は無しだったんですか?」


 小萌「はい。どれも大丈夫でした」


 美琴「へー・・・そうなんだ」


 食蜂「奇蹟力がすごいわねぇ」


 蜜蟻「本当、正直あり得ないと思うわあ」


 サンドリヨン【それは流石に言い過ぎよ・・・】

 
  
 アリサ「頑張ったね、当麻くん」クスッ



 上条「いや、そりゃ・・・焼き肉のためだし」


 上条「お前らには負けたくなかったから」

 吹寄「ふーん、言うようになったじゃない」


 吹寄「普段からそう精進しなさいよね・・・//」テレ


 美琴「ホントそれ」


 上条「うぐ」


 美琴「まぁ、そう言うことだから皆!5時に校門の前に集合ってことで!」


 「「「「「はーい!」」」」」


 美琴「朝のホームルームで言った通り、友達連れてきていいから」


 美琴「お店の予約もバッチリしてあるわよ。・・・貸し切りで」ニカッ


 「「「「「流石ーっ!」」」」」


 キリト「貸し切りって・・・」


 アスナ「す、すごい実行力・・・」


 食蜂「あらぁ?それくら普通じゃないのぉ?」


 キリト・アスナ「「いやいや」」フルフル


 蜜蟻「操祈さあん。庶民とお金持ちの思考をもう少し考えた方がいいわよお」


 サンドイッチ【普通、貸し切りなんて簡単にできないから・・・】


 食蜂「・・・あ、そっかぁ。うっかりしてたんだゾ☆」


 キリト「一体、普段どう言う生活してるんだ・・・」


 キリト「(お嬢様とは言え、そんなに金銭感覚がおかしいとは思えないんだけど・・・)」

 
 上条「キリトー、昨日香焼達に会ったんだよな?」


 キリト「ああ。会ったぞ」


 アスナ「上条君の友達?」


 上条「・・・いや、家族だな」クスッ


 上条「最初は研修とかで遊びに来てたけど・・・時間が経つにつれて・・・」


 上条「今は本当の大事な家族になってるんだ」


 アスナ「へぇ・・・(私とキリトくんとユイちゃんみたい・・・)」


 キリト「香焼は上条の事、兄貴って呼んでたな」


 上条「ああ。弟でインデックスは・・・。・・・まぁ、妹みたいなもんだ」


 上条「レッサーは聞いた通り恋人だ。もう2人レイヴィニア=バードウェイって子とベルトさんも居るぞ」

 キリト「・・・何人で住んでるんだ?」


 上条「6人で暮らしてるぞ」


 アスナ「そんな大勢で住んでるの?・・・上条君、結構お金持ちだったり?」

 
 上条「そんなことはないぞ?男子寮だからな」

 
 キリト「寮ってことはそこまで広くなさそうだけど、大丈夫なのか?」


 上条「何とか工夫して生活してるでせうよ」


 アリサ「へぇ、すごいなぁ」クスッ 


 キリト「寝床はどうしてるんだ?まさか、床か?」


 上条「いや?風呂」


 キリト・アスナ「「はい?」」


 上条「俺はまだ部屋の中だからいいけど・・・香焼はベランダで寝てるからなー」


 キリト「何でだよ!?」


 上条「いや、鍛練がどうのこうので・・・好きに外で寝てるんだよ」


 アスナ「すごいけど・・・その子、何歳なの?」


 上条「上条さんの一個下になるから今年で15だな」


 アスナ「児童虐待って訴えられないようにね・・・」


 上条「だ、大丈夫だって。・・・もうかなり長い事外で寝てるんだし」タラー


 キリト「たまには中で寝させてやってもいいんじゃないのか・・・」


 上条「・・・そうだな」


 

 キリト「アスナ、スグや詩乃達も呼ぼうか?」


 アスナ「うん。いいと思うよ」


 アスナ「でも、ちゃんと皆に聞いてからね」

 
 キリト「そうだな」


 

 直葉『じゃあホテルで待ってるね』


 キリト「ああ、シノンにも伝えておいてもらえるか?」


 直葉『うん、いいよ』


 キリト「ありがとな。じゃあ、また後で」


 ―ピッ

 キリト「・・・よし、二人とも大丈夫みたいだ。ユイとユウキと待っててくれるって」


 アスナ「そっか。よかったね」ニコリ


 「あの・・・」


 キリト「・・・!?」クルッ


 アスナ「あっ・・・!」


 神裂「?」


 キリト・アスナ「「神裂さん!?」」


 神裂「えっ!?」


 キリト「ど、どうして日本に・・・」


 神裂「いえ、その・・・あの、私のことを何故ご存知なのですか?」


 アスナ「昨日、幻夢コーポレーションの社長さんに招待されたんです。そこで・・・」





 神裂「・・・なるほど。あのゲームで、ですか」クスッ


 アスナ「はい。・・・(生で見てもすっごく美人・・・)」ジーッ


 神裂「?。どうしました?」


 アスナ「あ、す、すみません。その、ゲームでも見れた神裂さんの母性が感じられて
     すごいなって・・・」


 神裂「ぼ、母性ですか・・・?」


 アスナ「はい。アルファルちゃんに優しく接していましたから」

 神裂「はぁ・・・あっ、実はそのアルファルについてなんですが」


 キリト「アルファルがどうかしたのか?」


 神裂「・・・3日前から行方不明になってしまっているのです」


 キリト「!?」


 アスナ「そ、そうなんですか・・・?」


 神裂「はい。こちらに来てるかと思って探しに来たのですが・・・」


 キリト「日本に来てるのか?」


 神裂「恐らく・・・以前に私が日本のことを話して行ったみたいと言っていましたから」


 アスナ「そうなんですか・・・」


 神裂「反応から察するにお2人も見ていないのですね」


 キリト「ああ。見てはいないな」


 神裂「そうですか・・・もし見かけた場合はご連絡をお願いできますか?」


 アスナ「はい。わかりました」

 
 神裂「番号はこちらに掛けてください」スッ


 キリト「ああっ」コクリ


 神裂「お手数おかけします」ペコリ


 キリト「いや、人助けだなら気にしなくて良いよ」


 アスナ「そうですよ。アルファルちゃん、早く見つかるといいですね」


 神裂「ええ・・・ありがとうございます」


 神裂「そう言えばお2人のお名前は?」


 アスナ「あっ。結城明日奈です、アスナって呼んでください」


 キリト「桐ヶ谷和人だ。俺はキリトって呼んでもらって構わないよ」


 神裂「アスナさんとキリトさん、ですね。恩に着させていただきます」ペコリ


 アスナ「はい(ゲーム通りに誠実な人だ・・・カッコいい・・・)」


 神裂「では、私はこれで」


 キリト「ああ。アルファル、きっと・・・無事で居てくれてるはずだと思うぞ」


 神裂「・・・はい。ありがとうございます」ニコリ

 
 ―スタスタ・・・

 キリト「・・・すごいな。本当にあのデカイ刀持ち歩いてるぞ・・・」


 アスナ「そ、そうだね・・・」


 キリト「背も俺達より高かったな。俺、少し上向いてた」


 アスナ「私も・・・」クスッ


 キリト「・・・あと格好も、ホントにゲームのままだったな」


 アスナ「キリトくん?」ジトー


 キリト「・・・え?あっ!いや、変な意味で言ったんじゃ」アセアセ




 -ホテル-

 詩乃「あ、来たわよ」


 直葉「お兄ちゃーん、アスナさーん」ヒラヒラ


 ユイ「パパー。ママー」ヒラヒラ


 キリト「全員居るな。今は・・・また歩いて行けば良い時間になるな」


 直葉「休まなくて大丈夫なの?」


 キリト「俺は大丈夫だけど・・・アスナは?」


 アスナ「全然平気っ」ニコリ


 キリト「そっか。じゃあ、行こうよ」


 直葉「うん」


 詩乃「わかった」


 ユイ「はいっ!」


 ユウキ「焼き肉かぁ・・・お肉ってどんな味なんだろ」


 キリト・アスナ・直葉・詩乃「「「「え?・・・あ」」」」

 詩乃「この街に住んでる人って奇抜なファッションが好きみたいだよね」


 直葉「え?そうですか・・・?」


 キリト「まぁ、確かに・・・言われてみてばな」クスッ


 詩乃「さっきだって片足もろに露出したジーパン履いて、シャツの裾を胸元で縛ってる女の人が居たから」


 直葉「すごかったですね。・・・私より胸が大きかったですね」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん?」


 キリト「いや実際に大きかったろ!?」


 詩乃「キリト、アンタ彼女だけじゃ物足りないわけ?」


 アスナ「え・・・」ガーン


 キリト「いやいや!なんでそう言う結論になるんだよ!?」


 キリト「あの大きさだと嫌でも目に付くだろ!?」


 アスナ「・・・そ、そうだね・・・」


 直葉「(けど、ホントにすごい格好の人だったなぁ・・・)」


 ユイ「ママ、大丈夫ですか?」 


 アスナ「だ、大丈夫だよ・・・」


 詩乃「・・・(話し変えた方がいいわね)そう言えば、ジーンズ履いてるちっちゃい妖精さんみたいなコスプレイヤーも見かけたわ」


 キリト「え?」


 アスナ「ジーンズ履いてるちっちゃい妖精・・・?」


 詩乃「何か、サングラスかけた男の人達がついてたから芸能人かと思ったけど」


 ユウキ「妖精ってどんな感じの?」


 詩乃「エルフですごく髪が長かったわ」


 キリト「・・・ん?」


 キリト「(どっかで見た事ある気が・・・気のせいか・・・)」


 ユイ「パパ!プリキュアの服を着てみました。どうですか?」


 キリト「え?あ・・・いつの間に・・・」


 ユウキ「すごいんだよこの衣装。ボクでも着れるんだから」


 アスナ「え?サ、サイズ、合わなそうだけど・・・」


 ユウキ「自動的に衣装が大きくなったり小さくなったりするみたいなの」

 キリト「すごい技術力だな・・・」


 アスナ「でもユイちゃん?汚れたら大変だから、いつもの服に戻ってね?」


 ユイ「あ、それもそうですね・・・」

 ―ポシュンッ 

 ユイ「戻しました」


 アスナ「本当にすごい・・・」


 キリト「・・・アスナも着れるんじゃないか?」


 アスナ「え?わ、私はいいよ」


 ユウキ「え~?似合いそうな気がするのに」


 ユウキ「運命の名を冠したプリキュアになりそうだよ?」


 アスナ「ホ、ホントに遠慮しておくから!」アセアセ

 
 ユウキ「そっか・・・」


 詩乃「キリト、学校まで後どれくらいなの?」


 キリト「もう少しだな。あそこの角を曲がって真っ直ぐ行けば着くよ」




 -とある高校-

 レッサー「あっ、キリトさんじゃないですか!」


 キリト「レッサー。香焼とインデックスも」


 インデックス「こんばんはなんだよ」


 香焼「昨日ぶりっすね」

 
 キリト「ああ。あの後、どうだったんだ?」


 香焼「まぁ、知ってるライダーの装備を手に入れることが出来たっすよ」


 アスナ「キリトくん。この子達が上条君の話してた・・・」


 キリト「ああ。香焼とレッサー、インデックスだ」


 香焼「それと・・・こちらはレイヴィニア=バードウェイさんとベルトさんっす」


 バードウェイ「よろしくな。キリト、だったか」

 キリト「・・・あ、ああ(あ、あれ?まだ結構幼い感じなんだな・・・)」


 バードウェイ「何だ?何か失礼なこと考えてない?」ジトー

 
 キリト「え!?い、いや、何も」アセアセ 

 
 バードウェイ「本当だな?・・・まぁ、こんなちんちくりんでもおにぃの立派な恋人だ」

 
 
 キリト・アスナ「「」」



 香焼「・・・?。どうしたんっすか?」


 キリト「上条、ロリコンだったのか」


 アスナ「絶対にユイちゃんに会わせちゃダメだね」ギュウッ


 ユイ「?」


 レッサー「むっ、当麻さんを悪く言わないでください」


 バードウェイ「そうだぞ。おにぃの悪口は許さなんぞ」


 キリト「常識的に考えてみろよっ!」


 レッサー「当麻さんはどちらかと言えば年上好きですよ。老若男女に好かれてるだけで・・・」


 詩乃「・・・話しがついていけない・・・」


 直葉「は、はい・・・」


 香焼「すみませんっす。大体恋人関連となるとこうなってしまうんっす・・・」


 インデックス「とうまは女性に関しては世界一困らないんだよ」


 詩乃「それって女好き・・・?」


 直葉「えぇ・・・」


 ベルトさん「いやいや、それは違うよ。お嬢さん方」


 直葉・詩乃「「え?・・・!?」」ギョッ


 ベルトさん「驚かせてしまってすまないね。私はクリム・スタインベルト。気軽にベルトさんと呼んでくれたまえ^^」パラパパッ

 
 直葉「そ、それ・・・何かのおもちゃ?」


 詩乃「流石、学園都市ね・・・」


 ベルトさん「おもちゃではないよ?ちゃんと意思を持っているのだからね」


 インデックス「本当は人間だったけど、この姿になっちゃったんだよ」

 詩乃「それって・・・SFによくある科学に没頭し過ぎて人の捨てた、ってやつ・・・?」


 ベルトさん「まぁ、命がけで人の体を捨てたんだけどね」


 直葉「ううっ・・・私そういうのは苦手だよぉ・・・」


 インデックス「大丈夫?」


 香焼「まぁ、気にしないでくださいっす」



 
 レッサー「・・・と、言う訳で。当麻さんは最高に素敵な方なんです」


 バードウェイ「覚えておけ」


 キリト・アスナ「「は、はい・・・」

 
 キリト「まあ、でも・・・無茶をする前に私達をもっと頼ってほしいんですけどね」


 バードウェイ「馬鹿も休み休みに覚えろと言うくらい何度も死にかけてるからな」


 キリト「・・・何となく想像つくな・・・」


 上条「お、キリト。アスナ」


 キリト「あっ、上条・・・」


 アスナ「上条君・・・」


 上条「・・・え?どうした?」


 詩乃「(この人が上条当麻、か・・・)」


 直葉「上条さん。こ、こんばんは」


 上条「ああ。・・・どうかしたのか?」


 バードウェイ「おにぃの素晴らしさを語って、わからせたところだ」エッヘン


 上条「俺の素晴らしさ?」


 バードウェイ「平気だ。おにぃが悪い奴じゃないって事を話しただけだよ」


 上条「そ、そっか・・・」

 キリト「か、上条。ちょっと・・・」


 上条「?」スタスタ


 上条「どうした?」


 キリト「・・・本当にあのバードウェイって子と・・・恋人なのか?」


 上条「ああ・・・」


 上条「けど・・・アイツもちゃんと意味もわかってちゃんと交際してるぞ?」


 キリト「そ、そうみたいだけど・・・」


 上条「ああ見えても・・・とある組織のリーダーやってるんだ」


 キリト「え?そ、組織のリーダー・・・?」


 上条「そうだぞ。俺でも手が付けられないくらいやんちゃなとこあるけど・・・」


 上条「健気なとこもあって可愛いとこあるんだぞ」クスッ


 キリト「前から思ってたけどさ・・・」


 上条「ん?」


 キリト「上条・・・お前ってどこか常識離れしてるよな・・・」


 上条「そうか?」


 キリト「そうだって。絶対に」





 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「知らない人がちらほら居るけど、クラスの誰かの友達なのかな」


 アスナ「そうだと思うよ」


 直葉「あ、佐天さん!初春さん!」


 佐天「あれ?直葉さん!」


 初春「直葉さんも来てたんですか」


 直葉「うん。お兄ちゃんに誘われて」


 キリト「(直葉が通ってる柵川中学の子か・・・?)」


 佐天「あ、和人さんですか?女装が似合いそうな」


 キリト「え」

 
 初春「佐天さんっ!」


 佐天「あ、ご、ごめんなさい!ついっ」アセアセ


 詩乃「くふふっ・・・女装が似合いそうねぇ・・・」


 アスナ「キリトくん、線が細いものね」クスッ

 
 キリト「こ、これでも体重増やそうと頑張ってるんだぞ」


 直葉「でも太らないんだよね。・・・女の敵!」


 キリト「なんでだよ!?」


 詩乃「機会があったら、女装してみる?・・・キリ子?」クスクスッ


 キリト「キリ子ってなんだよ・・・」


 直葉「あ、え、えっと・・・こちらは佐天さんと初春さん。クラスメイトなの」


 佐天「初めまして!直葉さんとは仲良くさせていただいてますっ」


 初春「白井さんがその節はお世話になったみたいで・・・」


 キリト「あ、あぁ・・・」


 アスナ「初日のことね」クスッ

 
 キリト「もう気にしなくていいよ。大丈夫だから」


 初春「そうですか・・・」

 
 美琴「じゃあ、行くわよー!」


 「「「「「おーっ!」」」」」




 -韓来-

 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「よっと・・・」ストン


 アスナ「ユイちゃんはここで大丈夫?」


 ユイ「はい!」


 ユウキ「アスナ、隣に座るね」ストン


 アスナ「はーい」クスッ


 直葉「焼き肉かぁ・・・いつ以来だったかな」クスッ」
 

 詩乃「本当に久々ね、私も・・・」

 
 ユウキ「ボクは本当に初めてだから・・・どうすればいいわからないや」アハハ

 
 アスナ「ちゃんと教えてあげるから」クスッ 


 ユウキ「ありがとう。アスナ」ニコリ


 吹寄「2人はキリトとアスナさんの友達かしら?」


 ユウキ「あ、はいっ。ユウキって言います」

 
 吹寄「・・・コスプレ、が趣味なの?」


 ユウキ「え?あ・・・そ、そういう訳ではないんだけど・・・」


 ユウキ「(わぁ、この人も胸大きい・・・)」


 上条「制理。一回会っただろう?キリトが襲われて、俺達が作戦会議してたとき」


 吹寄「・・・あ、そう言えば」

 
 ユウキ「そうだった。あんまり顔見覚えてなかったから、ごめんね?」


 吹寄「いいわよ。私こそ、ごめんなさいね」


 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――

 美琴「それじゃ!小テスト赤点誰も居なかった記念に乾杯!」


 「「「「「乾杯ーい!」」」」」

 ―ワイワイ ワイワイ ワイワイ



 ユウキ「わぁぁ・・・ケホッ!ケホッ!」


 キリト「ユウキ、あんまり顔近づけると危ないぞ」アセアセ


 ユウキ「う、うん・・・」ケフッ


 アスナ「はい。ユイちゃんは甘口のタレを使ってね」


 ユイ「わかりました」ニコリ


 直葉「お兄ちゃん、七味取って?」


 キリト「ああ。・・・ほらっ」


 直葉「ありがとう」スッ


 詩乃「いいわね。家庭的なやり取りで」クスッ


 キリト「そ、そうか?」


 詩乃「うん。・・・塩、取ってもらってもいい?」


 キリト「塩・・・はいっ」


 詩乃「ありがと」ニコリ



 ―ボォオオオオ! 
 
 インデックス<ととととととうま!火事なんだよ!

 上条<この大馬鹿!ホルモン一気に全部入れるやつがあるか!
 香焼<一旦取り除くっすよ ヒョイヒョイッ


 ユウキ「・・・焼き肉っておもしろいね」クスッ


 アスナ「うん。そうね」クスッ


 アスナ「・・・って。インデックスちゃん、お皿に山盛りでお肉乗せてる・・・」


 キリト「や、焼けた奴を皿に乗せてるだけなんじゃ」


 インデックス<いただきますなんだよ ガツガツガツムグムグ


 キリト「・・・人は見かけによらないな。シスターさんなのに・・・」

 姫神「初めて会った頃から。あの子はあんな感じ・・・」


 アスナ「そ、そうなんだ・・・」


 姫神「うん」パクリッ、モグモグ


 アスナ「・・・そう言えば、姫神さん。今朝話してた上条君の話・・・」


 アスナ「(何をされたの?)」ヒソヒソ


 姫神「(・・・本人は無意識だけど。・・・ブラの。ホック外されて・・・//)」


 アスナ「(えぇえっ!?///)」


 姫神「(恥ずかしくなって・・・今朝やったみたいにボディブローを・・・)」ヒソヒソ


 アスナ「(・・・し、しちゃう気持ちはわかるかな・・・/)」ヒソヒソ


 姫神「(・・・今だから。言えるけど。あの頃は・・・)」


 姫神「(上条君に好意を持っていたから・・・)」


 アスナ「(そ、そうなの?)」


 姫神「(うん。だから。本当に恥ずかしくって・・・///)」


 アスナ「そう・・・でも、今だから言える、ってもしかして姫神さんも」


 姫神「(ううん。私は元春君・・・土御門君と付き合ってるよ)」

 
 アスナ「土御門君と?」


 姫神「マニアックな趣味持ってるけど。良い人・・・だよ」


 アスナ「あぁ・・・初日に見たから、わかるよ」クスッ


 姫神「前まではね・・・義妹メイド服最高主義者だったの。今は色々あったねんけど。付き合うことに
    なったんよ」


 アスナ「義妹メイド服最高主義者?」


 姫神「そ。今はもうメイド服最高主義者になってはるけどね」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか」






 ユウキ「美味しい・・・!//」パァァア


 アスナ「よかった。こっちのタレを付けてみるのもいいかも」


 ユウキ「これ?・・・はむっ・・・ん~~っ!///」ホワワーン


 姫神「美味しそうに。食べてるね」クスッ


 アスナ「一応、初めて焼き肉に来て食べていますから・・・」


 食蜂「あらぁ・・・そうなのぉ」


 美琴「そんなにお金に困ってる家庭だったり?」


 アスナ「あ、ううん!そう言うわけじゃないよ。大丈夫・・・だから」


 美琴「あぁ、そう・・・」


 食蜂「・・・よいしょっ」ポフン


 食蜂「ふぅ・・・胸を乗せても手を置く位置に邪魔になるわねぇ」


 美琴「」ピクッ


 アスナ「・・・食蜂さんって実質的に言えば中学生、なのよね?」


 食蜂「そうよぉ。飛び級したからぁ高校生だけどぉ」


 アスナ「・・・なんて大きさ・・・」ボソッ


 美琴「・・・」ベシッ


 食蜂「やんっ!んもう痛いじゃなぁいっ」プンスコ


 姫神「」ベチンッ!


 食蜂「痛った!?ちょ、姫神さんまで何でデコピンするのぉ!?」


 美琴「そりゃそんなことして言えばなるわよ!アンタみたいな・・・」


 美琴「乳牛に私達の気持ちなんて!」ガルルッ


 白カチューシャ「そうだそうだー!」ブー!ブー!


 姫神「・・・私はまだあるから。もう許す」パクッ、モグモグ

 美琴「・・・アスナさんは?」


 アスナ「・・・え?私!?(急なカーブで話が飛んで来た!?)」
 

 食蜂「・・・アスナさんも結構あるじゃないのぉ」


 アスナ「い、いえいえ私より、直葉ちゃんの方が・・・」チラッ


 直葉「ユ、ユイちゃん、口元拭いてあげるね~」フキフキ


 ユイ「んむ」


 アスナ「(あ!話しスルー気!?)」ガーン!


 美琴「そんなことはどうでもいいのよ!この胸許せるのか許されないのか、どっちなの!?」


 アスナ「そっちの話し!?・・・え、えっと・・・」タラー


 キリト「(アスナ。ここで火に油を注ぐ事言ったら地雷踏むことになるぞ・・・)」アセアセ


 アスナ「・・・ス、スレンダーな方が健康的だと思うけど」チラッ



 佐天「ん~~!やっぱ焼き肉最高だね~♪」モグモグ


 初春「ちょ、ちょっと佐天さん。私も牛タン食べたいのに・・・ってなん次々食べるんですか!」



 美琴「・・・」


 アスナ「だ、だから・・・」


 美琴「佐天さん。服着てるから着やせしてるけど、デカイわよ」


 アスナ「」


 美琴「」ワナワナ

 黒子「あーんおねえさまの慎ましきお胸はうえへへー」ワシッ


 美琴「なっ!?く、黒子ぉおっ!//」バチバチッ!


 黒子「あばばばばばば!!」


 黒子「」プシュー・・・


 美琴「ま、まったく・・・もういいわ。私もお肉食べまくってやる・・・」ヅカヅカ


 アスナ「し、白井さん!大丈夫ですか!?」


 黒子「も、問題ありませんの・・・前までずっと喰らっていましたのに、随分と柔になってしまいましたわね・・・」ムクリ


 直葉「え!?あ、あの人ってそんなに人に向かって電撃浴びせる人なんですか!?」


 黒子「い、いえ、まさか。以前まで私はちょっかいを出していましたから・・・」


 黒子「それと上条さんも。能力を消されてプライドが許さなかったのか今でもぶっ放してますわ」


 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」
 

 詩乃「物騒ね・・・」


 姫神「日常茶飯事」


 食蜂「あれでも元常盤台のエースだったのよぉ。私はナンバー2」


 食蜂「裏表無いからぁ、そこは認めてるけどぉ・・・頑固なのよねぇ」


 直葉「は、はぁ・・・」


 黒子「アスナさん。これからもお姉様と仲良くしてくださいまし」ペコリ


 アスナ「う、うん・・・」コクリ



 ユウキ「♪~」モグモグッ


 キリト「ユウキ。美味いか?」クスッ


 ユウキ「うん♪」

 キリト「食後のデザートも頼んでおくか?」


 ユウキ「あ、そうする!出来ればアイスがいいかな」


 キリト「わかった」クスッ


 ユウキ「ありがとう、キリト」ニコリ


 キリト「ああっ」コクリ


 ユウキ「♪~」モグモグッ

 
 佐天「あの、ユウキさんでしたよね?」


 ユウキ「ん?そうだけど・・・」


 佐天「お隣いいですか?」


 ユウキ「うん、いいよ」ニコリ


 佐天「ありがとうございます。・・・その衣装って自作なんですか?」


 ユウキ「いや、借り物。・・・あと敬語なんていいよ」


 ユウキ「多分同じ年だから」クスッ


 佐天「あ、そ、そうなの?じゃあ・・・改めて、佐天涙子だよ」


 ユウキ「うん、よろしくね」ニコリ


 佐天「キリトさんとアスナさんとはどんなご関係なの?」


 ユウキ「友達だよ。ゲームで知り合ったの」


 ユウキ「付き合いが長いのはどちらかと言えばアスナの方かな。キリトとも、もちろん仲は良いけど」


 佐天「そうなんだ」


 ユウキ「うんっ」


 ユウキ「佐天さんはあのお花の冠被ってる子と友達?」


 佐天「うん。初春は私の唯一無二の親友だよ」


 ユウキ「へぇ、仲は良好?」


 佐天「もちろん。私が旦那で初春は嫁さんみたいって言われるくらい」クスッ


 ユウキ「あははっ!そうなんだ」クスッ


 佐天「そうそう」クスッ






 アスナ「・・・あの子、もうユウキと打ち解けてる・・・」


 食蜂「コミュ力の塊おばけらしいものねぇ」


 食蜂「普通の学校に通っている子が常盤台の生徒さんと親友なんて相当レアよぉ」


 アスナ「そうなんですか」


 キリト「食蜂は御坂と仲良さそうだけど、やっぱ見知ってるからか?」


 食蜂「ん~・・・そうねぇ」


 食蜂「でも昔はそんなに仲良くなかったわぁ」


 食蜂「私がちょっかい出すから隣に座っただけで心底嫌な顔してたしぃ」


 キリト「そ、そんなにか・・・」


 アスナ「・・・」タラー


 食蜂「あとぉライバル力も強かったかしらねぇ」クスッ


 アスナ「で、でも、何かきっかけで仲良くなったんですよね?」


 食蜂「ええ。もちろんそうよぉ」


 食蜂「ま、今でも着替えとかで憎しみの視線向けられるけどぉ」


 アスナ「た、大変ですね・・・」


 キリト「はは・・・」タラー


 食蜂「でもぉ・・・大切な友達なのか変わりないわぁ」クスッ


 アスナ「・・・そうですか」クスッ



 
 詩乃「ふーん、サバゲーやってるの」


 レッサー「はい。かなりやり込んで上級者なんです」フフン


 詩乃「そう。すごいじゃない」クスッ


 レッサー「相手を見つけて、暗殺っぽくアウトにさせると中々楽しいんですよ」


 詩乃「・・・へぇ」


 レッサー「サークルの友達も一緒にやったりするんです」

 レッサー「もう一人も誘ったりしてるんですけど、反応が芳しくなくて・・・」


 詩乃「そこは押しが大切じゃないの?グイっと引き込めないと」


 レッサー「いやー・・・何分彼氏さんとの時間が大切って感じになっちゃってますもんで」


 詩乃「・・・あぁ、そう言うこと・・・」


 レッサー「とんでもなく堅物な人ですから。ベイロープって言うんですけど」


 詩乃「どんな人なの?もしよかったら、写真とかある?」


 レッサー「えーっとですね・・・」タプタプ

  
  
 レッサー「これはちょっとしたお出かけで出発前に撮ったもので」

 



 レッサー「この銀髪で耳辺りに何か付けているのがベイロープです」


 レッサー「それで、こっちはサークルを結成した当時の写真です」
 

 

 詩乃「すごい美人・・・」


 レッサー「ま、それは認めます。うちのお色気担当でしたし」


 詩乃「背も高そうなのね」


 レッサー「そうですねー。この美脚でお尻蹴られたら数分立てませんよ」


 詩乃「・・・そ、そう」


 詩乃「後ろの2人は?」


 レッサー「肩にかかる金髪の子はフロリス。茶髪のショートカットでデコ出しの子はランシスと言います」


 詩乃「この子達はどんな子なの?」


 レッサー「サークルでは私の双子ポジションのフロリスは基本、強きで勝ち気のあるツンデレキャラですが
      彼氏さんの前ではデレッデレです」

 
 詩乃「ふふっ。見た目通りって感じね」


 レッサー「何となくわかってました?」クスッ


 詩乃「まぁ・・・」


 レッサー「末っ子ポジション、ランシスはランシスはちょっとくすぐったがりですが、優しい子ですよ」


 レッサー「ちなみにあそこに居ます。お誘いしたらOKしてくれましたので」


 詩乃「あ、ホントだ」



 ランシス「くひゅふふふっ・・・」プルプルッ

 ―ぱしゃっ ぱしゃっ

 誉望「ラ、ランシスさん。ジュース溢してすッスよ」アセアセ


 ランシス「あ、ご、ごみぇん・・・」プルプル


 誉望「一旦置いてくださいッスよ・・・」



 
 詩乃「・・・もしかして隣にいるのは恋人?」


 レッサー「そうです」


 レッサー「中々、良い仲なんですよね」


 レッサー「あまち外にはアピールしないのに見てるとうやけに息があってるって言うか」


 詩乃「良いことじゃない」クスッ


 レッサー「まぁ、そうですね」クスッ


 レッサー「うちのサークルメンバー全員彼氏持ちで、これがアイドルグループとかだったら・・・」


 詩乃「何?」


 レッサー「間違いなく炎上所か殺害予告が来るくらい、私を含めて全員恋人さんとは良好ですよ」くすぐったい


 詩乃「・・・最近の子は随分と進んでるわね・・・」


 詩乃「私とあまり変わらなそうなのに・・・」


 レッサー「ま、言っちゃなんですけど皆美形、可愛い系ですからね」


 レッサー「押せ押せでいって掴み取った勝利みたいなものですっ」


 詩乃「なるほどね・・・」


 レッサー「ちなみにフロリスと付き合ってるのはおっさんです」


 詩乃「!?」



 バードウェイ「おい」


 直葉「え?あ、わ、私?」


 バードウェイ「そうだ」


 直葉「えっと、何かお話がある・・・んですか?」


 バードウェイ「畏まることはない。・・・聞きたいことがある」


 バードウェイ「教えろ。どうしたらそんな胸になるんだ?」ペチペチッ


 直葉「ひゃんっ!?///ちょ、ちょっと!?///」


 バードウェイ「豆乳か?それとも別の手で大きくしたのか?」


 直葉「な。何もしてないよっ//」


 直葉「け、剣道してたら自然に・・・」

 
 
 バードウェイ「剣道・・・」



 直葉「うん・・・//」


 バードウェイ「本当か?」


 直葉「・・・で、でもね?苦労もあるんだよ?」


 直葉「下着買うのにお金が・・・」


 バードウェイ「そうなのか。だが、私はまだ付けてないから問題はない」


 直葉「えぇ・・・そう言う問題じゃ」


 バードウェイ「他に何かあるのか?秘訣とか」


 直葉「ひ、秘訣・・・うーん・・・本当に何もしてないんだけど・・・」


 バードウェイ「・・・少し、失礼するぞ」スクッ


 直葉「え?あ、うん・・・」


 バードウェイ「・・・」ズイッ

 ―ポスン・・・
 
 直葉「・・・?(私の膝の上に座って・・・)」


 ―ギュウッ

 直葉「・・・えっ」


 バードウェイ「・・・」

 直葉「・・・え、えっと・・・//」


 バードウェイ「ふむ・・・素晴らしい柔らかさ・・・」


 バードウェイ「・・・直に触るぞ」モゾモゾ


 直葉「ひゃぴっ!?///や、だっ!///」


 ―ムニッ もみゅ・・・

 直葉「ふあぁっ!?///」


 バードウェイ「おー・・・」


 直葉「やめっ・・・!///」

 
 バードウェイ「なんという弾力・・・ッ!」

 
 バードウェイ「この胸で一体何人の男を誑かしてきた!?言え!」モミモミモミモミ


 直葉「し、してないいぃっ!///」

 
   げ   ん
   こ   つ

 上条「本当にすみませんでしたっ!」ドゲザ


 バードウェイ「」プシュ~


 直葉「うぅ・・・///」グスン


 上条「バードウェイ!妹が見たら泣くぞ!」

 
 上条「大体な!」ガミガミガミガミガミガミガミ


 バードウェイ「」ショボン


 直葉「あ、あの・・・もう、大丈夫・・・ですから・・・/」


 上条「本当にすみませんでしたっ!」ドゲザ


 直葉「ほ、本当にいいですから・・・/」


 キリト「上条、本当にもういいって。その子も反省しただろ?」

 
 バードウェイ「・・・ああ」


 上条「キリト・・・」


 バードウェイ「・・・ごめんなさい」


 直葉「う、うん。いいよ」

 上条「はぁ・・・レイ」


 上条「お前はまだ大きくなると思うぞ?成長期なんだし慌てるなって。そのままのお前が好きだぞ」


 バードウェイ「・・・うん」


 上条「・・・ほら、食おうぜ?」ニコリ、ナデナデ


 バードウェイ「うん・・・」コクリ


 キリト「(・・・なるほどな。上条の言ってたこと、わかった気がする)」クスッ


 上条「よっと」スクッ


 ―カクンッ

 上条「おぉご!?(足が痺れて)」ガクッ!


 直葉「きゃっ!?」

 ―ズテーン!

 キリト「か、上条!?スグ!?」


 バードウェイ「大丈夫・・・か?」


 上条「っと、わ、悪い!大丈夫か!?」


 直葉「は、はい・・・。・・・!?///」


 上条「そ、そうか・・・ん?」ムニュムニュッ


 上条「・・・!!/」バッ!


 バードウェイ「・・・」


 キリト「?。どうした?」


 直葉「///」


 アスナ「キリトくん。・・・?、あれ?皆どうかしたの?」


 直葉「あ、ひぇ、め・・・///」


 キリト「いや、上条が転んでさ。スグも巻き沿いになって」


 アスナ「え?だ、大丈夫?」


 上条「あ、ああ・・・/」アセアセ


 直葉「ひゃぃ・・・///」

 美琴・食蜂「「・・・あっ」」ビキッ


 上条「」ビクッ!


 美琴「・・・当麻?何をしたの?」


 食蜂「言わなくても察してあげるけど」


 上条「」ダラー


 バードウェイ「よーし、おにぃ。タマ潰すぞ」


 上条「ご勘弁をーーーーーっ!!」ダッ!


 美琴「待てやゴラァァアアアアア!!」


 食蜂「んもう許さないんだからぁぁー!」


 バードウェイ「Go to hell!!」


 
 アスナ「え?え?・・・え?」キョトン


 キリト「な、何だったんだ・・・」


 直葉「・・・///」


 アスナ「・・・直葉ちゃん?顔赤いけど・・・大丈夫?」


 直葉「だ、大丈夫ですぅ・・・/////」


 直葉「(男の人にこう言う事されると、こんな気持ちになるんだ・・・///)」ドキドキ

 
 直葉「(上条さんに触られた時・・・嫌な気分にならなかった・・・//)」
 

 アスナ「そう?なら、いいけど・・・」

 
 直葉「・・・///」


 
 ユウキ「はぁ・・・もうお腹いっぱいだよぉ」


 ユイ「ごちそうさまでした」 


 キリト「食べ終わったか?」


 アスナ「満足した?ユウキ」ニコリ


 ユウキ「うん。こんなに美味しい物食べたの、ALO以来に久しぶりだよ」ニコリ


 ユウキ「・・・でも、インデックスちゃんには勝てなかったなぁ・・・」

  
 ユイ「あれだけ食べてしまったらお腹壊しちゃいそうです・・・」


 キリト「そ、そうだよな・・・」

 ユウキ「あ、デザート頼んでたよね?」


 キリト「あ、そうだったな」


 ユウキ「よーし!別腹ってやつで、食べるよ♪」


 アスナ「ふふっ。やっぱり女の子ね・・・よし!私も!」


 ユイ「私も・・・食べたいです!」


 キリト「ユ、ユイ。無理しちゃダメだぞ?」ナデナデ


 ユイ「大丈夫です。食べられます!」


 アスナ「じゃあ私は・・・」




 アスナ「んっ・・・美味し♪」


 ユイ「キーンっときましたっ」キーン


 キリト「大丈夫か?」クスッ


 ユウキ「♪~//・・・ん?」



 「お待たせしました。タブルジャンボタワーパフェです」ゴトッ


 インデックス「ありがとうなんだよ」


 
 ユウキ「・・・なにあれ」


 アスナ「あの小さな体なのに・・・」


 アスナ「どうして、あんなにたくさん食べられるのかな・・・?」


 キリト「さぁ・・・」


 ユウキ「・・・」


 詩乃「・・・流石に自殺行為だから、やめておきなさい」


 ユウキ「あ、た、頼まないよ?」アセアセ


 直葉「・・・」

 
 上条「」チーン


 直葉「か、上条さん?大丈夫ですか・・・?」アセアセ


 上条「うん、何とか・・・」


 上条「・・・あ、これ・・・直葉さんの?」


 直葉「?(ビニール袋?・・・!?///)こ、ここ、こここ、これっ!?///」


 上条「シーッ!・・・レイが・・・かすめとったブラジャーでせう・・・」

 
 直葉「・・・!///」サスサスッ


 直葉「////」カァァア


 上条「本当にすみませんでした」ドゲザ


 直葉「い、いえ・・・///」


 直葉「その・・・甘えられてきて、可愛かったので・・・///」


 上条「帰ってよーく言って聞かせます・・・」


 直葉「い、いえ・・・お気にせず・・・///」


 直葉「(責任感あって、真面目な人なんだ・・・//上条さんって・・・//)」


 上条「・・・早く、付けてきなよ。胸元は隠しながら・・・」


 直葉「は、はい・・・//」ソソクサ


 直葉「・・・//(すごく良い人・・・//)」


 詩乃「リーファ?どうしたの?」


 直葉「//」ギクッ


 直葉「・・・ちょっと・・・//」ソソクサ


 詩乃「?」



 
 美琴「・・・さて、そろそろお開きの時間ね」


 美琴「はーい!皆ー!そろそろお開きにするわよー!」



 「お会計、こちらになります」


 美琴「・・・あっ。いっけない、カードの入金少ないかも」


 食蜂「私も払ってあげるわぁ」


 美琴「ごめん、ありがと」


 アスナ「(・・・なんだかんだでこの2人仲良いわね)」クスッ


 美琴「カードで」


 「はい。・・・ありがとうございました」


 「領収書です」スッ


 上条「あ、はい。・・・」


 キリト「?・・・」


 上条・キリト「「」」ウゲッ


 上条「・・・アイツらどんだけ・・・いや、大半インデックスか」


 キリト「そうだろうなぁ・・・」


 上条「ちょっとした大型の家電製品がいくつか買えるぞ・・・」


 美琴「当麻、これ出世払いで返してね」

 
 上条「ぇ」


 食蜂「何かぁ?」


 上条「・・・ぃぇ」

 
 美琴・食蜂「「ありがとう」」ニコリ 


 上条「こんな大金、上条さん十数年かかってやっと返せるくらいでせうよ・・・」


 キリト「上条は何かバイトとかしてるのか?」


 上条「何も・・・」

 上条「インデックスは本屋でバイトしてバードウェイもデパートかスーパーでバイトしてるらしいけど」


 キリト「え?・・・イ、インデックスはともかくバードウェイは」


 上条「この街じゃ小学6年生からバイト可能なんだ」


 キリト「マジかよ」


 
 吹寄「それじゃあ皆、気をつけて帰るのよ」


 吹寄「寄り道はまだ大丈夫な時間だけど、問題のないようにすることっ」


 
 ―ワイワイ ワイワイ ゾロゾロ・・・

 キリト「さてと、俺達もホテルに戻るか」


 アスナ「うん」


 ユウキ「ふあぁ~~・・・はぁー、風が心地良いなぁー」


 ユイ「少し暑いですけど、そうですね」ニコリ


 詩乃「・・・ん?リーファは?」


 キリト「え?・・・あっ、あそこで上条と話してるな」



 直葉「あの・・・上条さん」


 上条「ん?直葉さん、どうしたんだ?」


 直葉「も、もし、ご迷惑じゃなかったら・・・」


 直葉「私と連絡交換してくださいませんか?」


 上条「俺の連絡先か?」

 
 直葉「そのバ、バードウェイちゃんと遊びたいから・・・」


 上条「あ、ああ・・・俺とじゃなくて、バードウェイも携帯持ってるぞ?」


 直葉「え?あ、そ、そうなんですか」


 上条「ああ・・・」


 直葉「じゃ、じゃあ・・・バードウェイちゃんの連絡先を・・・」


 上条「ああ。おーい、レイー」


 バードウェイ「どうした?おにぃ」


 上条「直葉がお前と連絡先交換したいって」


 バードウェイ「ん?そうなのか?」


 直葉「う、うん」

 バードウェイ「そうか。構わないぞ。・・・赤外線でいいか?」


 直葉「大丈夫だよ」



 キリト「・・・すっかりバードウェイと仲良くなったみたいだな」クスッ


 アスナ「そうみたいだね。バードウェイちゃんも・・・」


 アスナ「・・・直葉ちゃんの事、気に入ったのかな」クスッ


 詩乃「・・・(と言うより、リーファの胸を気に入ったんじゃ・・・)」


 
 直葉「・・・はい。ありがとう、バードウェイちゃん」ニコリ


 バードウェイ「お安いご用だ」クスッ

 
 直葉「それじゃあ・・・」


 上条「ああ。じゃあな、直葉さん」


 直葉「はい」


 
 直葉「・・・あ、あのっ。やっぱり上条とも・・・」


 上条「え?あ、ああ。そうか、わかった」

 
 直葉「は、はいっ・・・/」


 ―ピピピッ・・・

 直葉「・・・ありがとうございます」


 上条「ああ。・・・その、あの時はごめんな?」


 直葉「気にしないでください。あれは・・・じ、事故だったのはわかってましたし//」

 
 直葉「上条さんがそんなことする人じゃない、ってよくわかったので・・・///」


 上条「そ、そっか・・・」


 バードウェイ「」ゲシッ!

 
 上条「いっで・・・」


 バードウェイ「ふんっ・・・」トコトコ


 上条「っかぁぁ・・・」ズキズキ


 直葉「大丈夫ですか?」アセアセ


 上条「あ、ああ・・・じゃあ、気をつけてお兄さん達と帰るんだぞ?」


 直葉「はいっ」

 直葉「お待たせ。ごめんね、遅れちゃって」


 キリト「いや。じゃあ、ホテルに戻ろうか」


 直葉「うんっ」



 

 直葉「♪~」


 キリト「スグ、何か上機嫌だな?」クスッ


 直葉「え?えっ!?//そ、そう・・・?//」

 
 アスナ「鼻歌歌ってたよ?」クスッ


 ユウキ「そんなにさっき、連絡先交換したのが嬉しかったの?」


 直葉「っ!///そ、それは・・・その・・・//」


 詩乃「・・・ん?あっ、あそこに居るのって・・・」


 キリト「え?」




 御坂妹「・・・」ブンブンッ

 
 猫「ニャー」シャババッ


 御坂妹「・・・」ブンブンッ


 

 キリト「御坂か?・・・けど、服が・・・」


 詩乃「常盤台中学の制服ね。・・・もしかして、妹さん?」


 アスナ「あ、そうなのかも」

 
 直葉「話しかけてみる?」
 

 キリト「・・・みるか」



 猫「ニャー」トテトテ


 御坂妹「行ってしまいましたか。とミサカは手を軽く振りながら猫を見届けます」ヒラヒラ


 キリト「なぁ。君・・・もしかして御坂の妹かな?」


 御坂妹「どちら様ですか、アナタは・・・とミサカは初対面の人に当然の反応をします」


 御坂妹「(まぁ、お姉様から聞いてますけど。とミサカはイジワルしてみます)」


 キリト「俺達は御坂が通ってる学校のクラスメイトになったんだ」


 御坂妹「そうですか。とミサカは納得して頷きます」


 アスナ「(そっくり・・・双子なのかな?)」


 御坂妹「ちなみに何かご用件があって話しかけてきたのでしょうか?とミサカは疑問を抱きます」


 キリト「あ、いや。似てたから気になって・・・」


 詩乃「・・・ねぇ、その頭に付けてるゴーグルは?」


 御坂妹「これは電子線を見ることが出来る軍用ゴーグルです。とミサカは丁寧且つ簡潔に説明します」


 御坂妹「ミサカはお姉様のように電子線を肉眼で把握することが出来ないのでこれを用いて見ることが
     出来るのです。とミサカ追加で説明します」


 詩乃「へぇ・・・他には機能、ないの?」


 御坂妹「ありません。電子線を見ることができるだけのゴーグルです」
     

 御坂妹「とミサカは割とあまり使い物にならないと思いながら答えます」


 詩乃「でも、似合ってると思うよ。結構私は好きかも」クスッ
 

 御坂妹「そうですか(とミサカは変わった趣味が好きなのですね、と軽く毒を吐いてみます)」


 詩乃「・・・ところで、今の時間帯常盤台の生徒が外に出でいたらマズイんじゃないの?」


 御坂妹「(どうやらこの方は常盤台の規則をご存知のようですね)はい。ですので、ミサカはこれで失礼しようかと」


 御坂妹「あちらの方から他の妹もお迎えに来ましたので」


 キリト・アスナ「「え?」」


 13577号「こちらに居ましたか。とミサカは10032号を見つけます」


 19090号「では、戻りましょう。とミサカは提案します」


 アスナ「え?・・・え?」


 詩乃「・・・三つ子?いや、御坂美琴を合わせて四つ子・・・」


 直葉「・・・」ポカーン

 ユイ「・・・なんだか少し怖いです・・・」


 ユウキ「何て言うんだっけ・・・あ、クローンみたい!」


 御坂妹「ではミサカハこれで。失礼します」スタコラサッサ


 キリト「あっ、ああ・・・」


 アスナ「さ、さよなら・・・」


 詩乃「ねぇ、明日また学校で会える?」


 御坂妹「・・・それはどうでしょうね。とミサカは曖昧に答えます」


 詩乃「え?」


 御坂妹「・・・では。とミサカは一礼をして13577号と19090号の元へ向かいます」


 キリト「・・・なんか、クールな感じの子だな」


 ユウキ「お姉さんと全然違うくらいだったね」

 
 ユイ「そうでしたね・・・」




 
 直葉「ちょっとコンビニで飲み物買ってきますね」


 アスナ「あっ、私もそうする」


 詩乃「・・・変わった物が無いか気になるから、見に行ってくる」


 キリト「ああ。・・・ユイとユウキは?」


 ユウキ「ボク、お金持ってないから・・・」


 ユイ「私も気になるので少し見に行ってきていいですか?」


 キリト「ああ。アスナ達から離れるなよ?」

 
 ユイ「はい!」トタタッ


 ユウキ「・・・入り口のところで待ってよっか?」


 キリト「そうだな」




 -コンビニ-

 直葉「・・・これ、何だろ?凝縮栄養飲料SURVIVAL+1・・・?」


 詩乃「あ、これが黒豆サイダーか。・・・一本買ってみよ」

 
 ユイ「一杯飲み物が置かれていますね」


 アスナ「く、熊のスープカレー・・・?」タラー

 
 ユイ「ママ、私もどれか買っていいですか?」


 アスナ「あ、うん。いいよ」


 ユイ「ありがとうございますっ」ニコリ


 ユイ「ん~・・・あっ」


 ユイ「練乳サイダー・・・気になりますっ」ピョンピョンッ


 ユイ「うっ・・・はいっ!はいっ!」ピョンピョンッ


 ユイ「・・・取れません・・・」ションボリ


 ―ス・・・

 ユイ「え・・・?」


 一方通行「・・・これが要ンじゃなかったのか?」


 ユイ「あ、ありがとうございます・・・」スッ


 一方通行「・・・」スタスタ


 ユイ「(何だか誰も寄せ付けないオーラを感じます・・・)」ブルルッ

 
 ユイ「・・・でも、優しい人のようですね・・・」


 アスナ「ユイちゃん、そのジュースにするの?」


 ユイ「あ、はいっ」


 




 詩乃「色々種類がまだあるのね・・・超健康補助飲料 ガラナ青汁、決闘牧場特産 カツサンドドリンク」


 詩乃「・・・ハバネロパイナップルジュース?なんでこんな変なのばっかり・・・」


 一方通行「・・・おィ」


 詩乃「」ビクッ!


 詩乃「・・・はいっ!?」


 一方通行「・・・悪ィ。コーヒー取りてェだけだ」


 詩乃「あ・・・すみませんっ・・・」


 一方通行「ン・・・」


 ―ガコン ガコン ガコガコン

 一方通行「よし・・・」


 詩乃「(どんだけ飲むの・・・見ただけで胸焼けが・・・)」


 一方通行「・・・」スタスタ

 
 詩乃「・・・」


 アスナ「シノン。決まった?」


 詩乃「あっ・・・これにする。・・・あの人・・・」


 アスナ「え?・・・す、すごく白いね・・・でもガタイは良いかも・・・?」


 詩乃「・・・あっ。もしかして、一方通行・・・先生?」


 アスナ「え?・・・それってあの「砂の城」で有名な・・・嘘!?」






 ユイ「・・・」


 ―コロコロ・・・

 ユイ「?」ヒョイッ


 打ち止め「あ、それは私のだよってミサカはミサカは落とした物を指さしてみる」


 ユイ「はい。お返しします」


 打ち止め「ありがとうってミサカはミサカは受け取ってみるっ」ニコリ


 ユイ「はいっ」ニコリ


 打ち止め「・・・?」


 ユイ「?」


 打ち止め「貴女から微弱な電流を感じる、ってミサカはミサカは頭のアンテナが反応してるのに気付いてみたり」


 ユイ「!・・・恐らく、私は電脳世界から来たのが原因かもしれません」


 打ち止め「電脳世界・・・?」


 ユイ「はい」


 打ち止め「へぇ・・・そうなんだってミサカはミサカは何となく理解してみる」


 ユイ「ありがとうございます」ニコリ


 打ち止め「ミサカもミサカも!」


 打ち止め「御坂姉様のクローンに命令するために創られたのってミサカはミサカはここの暗部の話してをしてみたり


 ユイ「暗部・・・?」


 一方通行「おィ、レジ行くぞ」


 打ち止め「あっ、はーいってミサカはミサカは付いて行ってみる」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみる」ヒラヒラ


 ユイ「は、はい・・・」ヒラヒラ


 
 アスナ「・・・」ヒョコ



 「全部で835円になります」


 一方通行「おゥ」





 詩乃「・・・アスナ。いつまで見てるの?」ハァー


 アスナ「も、もうちょっと・・・」


 詩乃「素直にサインもらえばいいでしょ・・・」


 アスナ「・・・ねぇ、あの水色のワンピース着てる子って・・・」


 アスナ「もしかしてあの子も御坂さんの妹・・・?」


 詩乃「・・・あぁ、確かに似てるわね」


 アスナ「うーん・・・ミステリアスな感じ・・・」


 ユイ「ママ!」


 直葉「2人とも」


 アスナ「あ、ユイちゃん、直葉ちゃん」


 直葉「何やってるですか?」


 詩乃「あの白い髪の人・・・有名な漫画家なの。だから」


 <おい!金出しやがれぇッ!
 <殺すぞっ!


 詩乃「!?」


 アスナ「ご、強盗・・・!?」


 

 「これに金入れろ。いいな!?早くしろっ!」


 「ひぃっ・・・!」


 一方通行「・・・」


 打ち止め「あわわ・・・」アセアセ




 「おい!お前も死にたくねぇなら・・・っ!?ア、一方通行!?」


 「げっ!?嘘だろっ!?」


 一方通行「・・・ァ?」ギロッ

 
 「っ!お、おい!こいつ、コイツ殺すぞ!?一歩でも動くなよ!?」


 「うわぁああああっ!!」





 詩乃「・・・」ヘタッ


 アスナ「詩乃!?」


 直葉「大丈夫ですか!?」




 一方通行「・・・」ポリポリ


 「おい聞いてるのかよ!?」


 一方通行「くだンねェことやってねェで今すぐ帰れ。レジ待ってンだよ」


 「なっ・・・」


 一方通行「これ以上やンなら・・・わかってンな。お?」グイッ


 打ち止め「!」コクリ、トタタッ


 「こ、このっ」


 「おい馬鹿やめろって!逃げるぞっ!」


 「あぁ!?金まだ盗ってねえだろがっ!」


 ―ポンッ


 「・・・、」


 一方通行「盗れもしねェのに粋がンな。三下ァ」


 

 キリト「・・・遅いな?」


 ユウキ「そうだね。ここから覗けるかな?」チラッ


 ―バリィイイイイインッ!

 ユウキ「わぁっ!?」


 キリト「ユウキ!離れろっ!」



 「ぐえぇぇ、うぎぁぁ・・・!」


 「だから言ったろって!」


 一方通行「あー店員。修理代は・・・この名刺の番号に言っておいてくれ」


 「は、はい・・・あ、ありがとうございます・・・」




 一方通行「・・・」スタスタ

 ―バリッ ペキペキッ ペキッ・・・

 「ひ、ひぃいい・・・!来るなぁっ!来るなよぉ!」


 一方通行「・・・」スタスタ


 「く、くそ・・・!」


 『アームズ』

 アームズドーパント「し、死ねっ!死ねぇぇえぇっ!」

 
 ―ドガガガガガガガガガガッ!!
 ―チューンッ チュィーンッ! ギィィーンッ!

 アームズドーパント「はぁ・・・はぁ・・・っ!」


 一方通行「・・・」

 ―カシャンッ ギュォオン・・・
 ―ドゥン・・・ドゥン・・・


 一方通行「・・・ゥゥ・・・ウゥゥ・・・」



 一方通行「ゥゥゥゥゥゥォォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!」


 
 『OMEGA』


 一方通行「ア゙マ゙ゾン゙ッ!!」

 『EVO-E-EVOLUTION』


 アマゾンΩ(一方)「ヴヴゥ゙ゥ゙ッ・・・」




 詩乃「!」

 
 アスナ「変身・・・した・・・」


 直葉「あ、あの人も仮面ライダーだったの・・・!?」

 
 ユイ「緑色の・・・何でしょう?何かの動物に見えます・・・」




 ユウキ「キリト、緑色の仮面ライダーだよ!」


 キリト「あ、ああ・・・」


 アームズドーパント「うぁあああああっ!!」

 
 アームズドーパントは狙いを定めずに左腕の機関銃から火を噴かす。
 銃口が下を向いたままなので弾丸は地面に着弾しなが徐々に銃口が上へ上がっていき、
 アマゾンΩに当たりそうになる。
 
 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩは構えたままの姿勢でいる。そこに一発の弾丸が接近してくるが
 弾丸はアマゾンΩの胸部に触れた瞬間に90度回転しアームズドーパント目掛けて戻ってきた。


 アームズドーパント「ぐあっ!?」


 アームズドーパントは倍の発射速度になって飛んで来た弾丸によって突き飛ばされた。
 残りの放たれていた弾丸は上空へ飛んでいっていたため、重力に従って降ってきた。

 ―カラン カラカラッ カラン・・・

 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩはのっそりと前傾姿勢でアームズドーパントに近づく。
 
 アームズドーパント「ひ、ひぁぁ・・・!」


 アマゾンΩ(一方)「グルァァァアアアアッ!!!」

 アマゾンΩは身を震わせて咆哮を上げ昂ぶらせる。
 地面を削るほどの勢いで飛び上がると倒れているアームズドーパントにのし掛かった。
 膝が腹部にめり込み、何かが変な音が聞こえた。
 

 アームズドーパント「が・・・っ!」


 アマゾンΩ(一方)「ガァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」


 アマゾンΩは拳を乱暴に顔面に叩きつけて首を絞め付ける。
 膝を退かしてそのまま立ち上がりアームズドーパントの首を絞めて呼吸困難にさせる


 アームズドーパント「、っぶ、っ、ぇぅ・・・」

 
 アマゾンΩ(一方)「グルォオアアアッ!!」


 アームズドーパントを地面に叩きつけ、脇腹から蹴り飛ばす。
 肺の空気を吐き出してアームズドーパントは地面を転がり、先回りしていたアマゾンΩに顔面を
 足で踏み込まれて止まる。
 
 アマゾンΩ(一方)「ヴヴヴゥ・・・ッ!」


 アマゾンΩはアームズドーパントの頭部を掴み、勢いに任せて地面に後頭部を叩きつける。
 アスファルトの地面が砕けて破片が飛び散って連続で何度も何度も後頭部を地面に叩きつけてた。 
 最後に叩きつけた後、ぐたりと倒れたままのアームズドーパントをアマゾンΩは長い顎部分を掴んで
 無理矢理立たせた。


 アマゾンΩ(一方)「ラ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ッ!!」


 その場で飛び上がって腕を斜め下に振り下ろしてアームカッターで斬り付ける。
 アームズドーパントの装甲が切り裂かれて液体が噴出する。

 詩乃「・・・うっ」



 アームズドーパント「ギャァァアアアアアアアッ!!!」


 ―ドガァァァアァアアアアアンッ!!!

 ―カラカランッ パキンッ!


 アマゾンΩ(一方)「ギャァァアアハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」

 アマゾンΩ(一方)「ハァァ・・・」ユラユラ


 「・・・」ブクブク


 アマゾンΩ(一方)「・・・ウグルォオオオッ!!」


 ―ギャゥンッ!ギャゥンッ!
 
 アマゾンΩ(一方)「グウゥウッ!」


 ゾルダ(打ち止め)「一方通行!ダメだよ!ってミサカはミサカは危険な状況判断で静止させようと
          してみたり!」


 マグナギカ「」ウィーン


 アマゾンΩ(一方)「・・・ヴヴ・・・はぁぁぁ・・・悪い」


 ゾルダ(打ち止め)「もう大丈夫?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 
 キリト「・・・(何か、聞き覚えのある声だな・・・)」


 キリト「(いや、似てる声か・・・?)」


 
 ―バシュウゥゥウウ・・・
 
 一方通行「ふぅー・・・」


 ―カシャッ 
 ―シュイーン

 打ち止め「もう、自分の制御出来るって前に言ってなかった?ってミサカはミサカは質問してみるっ」


 一方通行「・・・悪ィ。ついカッとなっちまった・・・情けねェ」


 打ち止め「ホントそうだよ。ってミサカはミサカは呆れつつ頷く」


 一方通行「他の客は?何人か居たろ」


 打ち止め「あっ」クルッ



 
 詩乃「」プルプル


 アスナ「し、詩乃?大丈夫?無理して我慢しなくても・・・」サスサス


 直葉「お手洗い行きますか?」アセアセ

 
 キリト「アスナ!ユイ!大丈夫か!?」


 ユウキ「リーファとシノンも・・・シノン大丈夫?どうしたの?」アセアセ 
 





 一方通行「・・・大丈夫そうじゃないな」


 打ち止め「やりすきだよってミサカはミサカは少し怒ってみる!」


 一方通行「悪かったっつってンだろ」


 打ち止め「貴方が出なくてもミサカとマグナで掃討すればよかったってミサカはミサカはやれやれと
      肩を竦めてみる」


 一方通行「生意気な口はこれかー」グニー


 打ち止め「むにゅう~~!むぃいー!」


 一方通行「ったくよォ・・・」



 
 詩乃「・・・もう、大丈夫・・・だから・・・」


 直葉「本当ですか?」


 キリト「水飲んだ方がいいぞ」


 詩乃「・・・」コクリ


 一方通行「おい。どうした?まさか被弾したのか?」


 詩乃「!」


 キリト「あっ・・・」


 打ち止め「大丈夫?怪我してない?ってミサカはミサカはとても心配しながら問いかけてみる」


 ユイ「はい。怪我はしていませんから、大丈夫ですよ」


 打ち止め「よかった・・・ってミサカはミサカは安堵のため息をつく」ホッ


 一方通行「けどよォ、そいつ何で顔色悪ィンだ?」


 アスナ「その・・・何て言うか・・・」


 詩乃「・・・あまりにもエグくて・・・」


 一方通行「・・・あー。ありゃただのオイルだぞ?」


 キリト「そういう問題じゃないだろ」タラー


 打ち止め「やっぱり倒し方には気を付けた方がいいってミサカはミサカは思ってみたり」フンス


 一方通行「ハッ。あれでも控え目なンだがなァ」


 アスナ・直葉「「(えぇ・・・)」」

 一方通行「・・・店員と話してくる・・・」スタスタ


 打ち止め「もう、素直にキックとかにすればいいのにってミサカはミサカは」


 アスナ「あの・・・貴女は御坂さんの妹さん?」


 打ち止め「え?・・・あっ、うん。そうだよってミサカはミサカは質問に応じてみる」


 キリト「やっぱりか。幼い感じだけど面影があるもんな」


 ユウキ「・・・」ツンツン


 ―ピョコピョコ

 打ち止め「?。ミサカのアンテナに何か付いてた?」


 ユウキ「あ、ご、ごめんね?このアホ毛がなんか気になって。つい・・・」


 打ち止め「む!アホ毛じゃないもん!」プンスコ


 詩乃「・・・ところで、さっき貴方・・・仮面ライダーに変身したの?」


 打ち止め「」ギクッ


 打ち止め「きききききき、気のせいだよ、ってミサカはミサカは」


 キリト「いや、もう遅いから・・・」


 打ち止め「はぐぅ・・・」


 ユイ「あの、助けていただいてありがとうございます」


 打ち止め「あっ・・・う、うん。どういたしましてってミサカはミサカは頷いてみる」


 アスナ「シリカ」


 打ち止め「私は打ち止めって名乗ってみたり」


 キリト「(あ、そうだ。シリカの声にそっくりなんだ)」


 直葉「(ちょっと・・・感じが違うけど似てるかも)」


 アスナ「ご、ごめんね。ところで・・・さっきの緑色の巨人みたいのは何だったの?」


 打ち止め「鏡の中で生きてるモンスターだよってミサカはミサカは一部を説明してみたり」

 
 キリト「鏡の中で生きてるモンスター・・・?」


 打ち止め「通称ミラーモンスターだよ。ミサカの変身するライダーはそのモンスターと契約しないと
      強くなれないの」

 
 打ち止め「ってミサカはミサカは徐ろにマグナバイザーを取り出してベントインしてみる」


 『アドベント』

 マグナギカ「」ウィーン


 ユウキ「あっ。外に出てきた」


 打ち止め「コンビニの中だと狭いから外に出したのってミサカはミサカは周囲を確認してそうした事を
      説明してみる」


 詩乃「大きい・・・」

 
 打ち止め「285cmだよってミサカはミサカはマグナギカに寄りかかって説明してみる」


 マグナギガ「」


 ユイ「カッコいいのです!」


 詩乃「・・・確かに、良いわね」フム・・・


 詩乃「触ってみても大丈夫?」


 打ち止め「今日はご機嫌みたいだから大丈夫だよってミサカはミサカは許可してみる」


 キリト「(ご機嫌斜めだったらダメなんだよな、それ・・・)」


 ―ピト スリ・・・

 詩乃「・・・鉄?鉱物で出来るてるの・・・?」


 打ち止め「別名鋼の巨人だから、多分鋼だと思うってミサカはミサカは疑問に答えてみる」


 ユウキ「わ、ホントだ。硬い」コンコンッ


 詩乃「へぇ・・・このモンスターを仕えてるって貴女、すごいんだね」


 詩乃「(こんなに可愛いのに・・・強いんだ・・・)」


 打ち止め「えへへ~♪ってミサカはミサカは照れながら喜んでみる//」


 キリト「・・・動かないけど、生きてるんだよな?」


 打ち止め「重すぎて自力で移動できないよってミサカはミサカは詳しく説明してみる」


 直葉「ってことは・・・打ち止めちゃんが変身して運ぶってこと?」


 打ち止め「ううん。一旦召喚をやめて」

 ―シュイーン

 打ち止め「もう一回召喚するのってミサカはミサカは実践してみる」

 『アドベント』


 ―キュキーン
 
 マグナギガ「」ウィーン


 キリト「一々出し入れしてるようなものだよな・・・」


 打ち止め「面倒だけどこうしないといけないのってミサカはミサカは少し愚痴ってみる」


 一方通行「おィ。話しはまだ続けンのか?」


 打ち止め「あ、貴方のお話は終わった?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 一方通行「あァ」

 打ち止め「一方通行。ちゃんとこの人達に謝ってってミサカはミサカはさっきの戦闘の悪さを
      思い出しつつ言ってみる」

 
 一方通行「あ?」ギロッ


 アスナ・直葉・ユイ「「「」」」ビクッ


 一方通行「・・・。・・・悪かった」ペコリ


 アスナ「い、いえいえ・・・」


 ユウキ「(今の目、すごい怖かった)」ドキドキッ

 打ち止め「ミサカもお詫びにこの漫画あげるねってミサカはミサカは渡してみる」

 
 直葉「?・・・あっ!「砂の城」だ・・・」


 アスナ「ア、一方通行先生、が描いたんですよね?」


 一方通行「あァ。もう完結して描いてねェけどな」


 アスナ「でも、この作品・・・外、にある私の学校でも話題になってるんですよ」


 アスナ「独特な雰囲気の作画と内容で引き込まれるって」


 直葉「私の学校でも人気です!」


 一方通行「・・・そォか」


 一方通行「つーか、打ち止め。お前なんで持ってたンだ?」


 打ち止め「妹達に布教すつためにこうして袋に入れて持ってるってミサカはミサカは胸を
      張ってみる」フフン


 一方通行「会ってから気になってたその袋ン中、全部漫画かよ」ハァー


 アスナ「あ、あの、もしよかったら、サインいただけますか?」


 直葉「わ、私も・・・」


 一方通行「あ?おゥ・・・」サラサラ


 一方通行「・・・おら」スッ


 アスナ・直葉「「ありがとうございます!」」

 キリト「よかったな、アスナ。スグ」クスッ


 一方通行「ンじゃ・・・俺らは行くぞ」

 
 アスナ「はい!サイン、ありがとうございます」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみたり」


 アスナ「やったね直葉ちゃん。一方通行先生のサインもらっちゃったよ♪」


 直葉「はいっ」ニコリ


 キリト「その漫画、学校で流行ってたか?」


 アスナ「え?流行ってるよ?」


 詩乃「私の学校でも今流行ってた。11巻の銃撃戦はオススメ」クスッ


 直葉「お兄ちゃん、時代の流れに乗れてないよ」


 キリト「え」ガーン


 ユウキ「だ、大丈夫だよキリト。ボクも乗り遅れ気味だから」アセアセ



  
 <おら金出せ バキャッ! ごぶぁっ!?
 G4(滝壺)<おやすみ
 <あ、ありがとうございます・・・
 G4(滝壺)<怪我してない?


 キリト「・・・今の声、滝壺・・・のだったな」


 アスナ「そうだね。どこかで何かしてるのかな・・・」


 詩乃「(思いっきり何か砕ける音が聞こえたような・・・)」


 直葉「あ、ホテル見えてきたよ」


 キリト「そうだな。じゃ・・・え?」


 ユウキ「ん?どうしたの?・・・あれ?」


 ユイ「ママ?直葉さん?詩乃さん・・・?」


 キリト「・・・まさか!?」


 
 サチ「こんばんは・・・キリト」


 
 キリト「!!」
 

 ユウキ「!。サチ・・・っ!」

 
 ユイ「サチさん・・・」

 サチ「・・・」


 キリト「(発信器・・・!)」


 ―ツツーッ ツツーッ ツツーッ 

 キリト「(これで・・・大丈夫だよな・・・?)」


 サチ「・・・」スッ


 『ゴーストドライバー!』

 キリト「ま、待て!サチっ!」

 
 サチ「・・・」


 キリト「・・・夢じゃないんだな。また・・・会えてよかった」
  

 サチ「・・・」


 キリト「サチ・・・全部何でも言ってくれ。恨みでも罵倒でも・・・」


 キリト「俺を恨むのはいい・・・けど、ユウキとユイには手を出さないでくれっ」


 ユウキ「キリトっ・・・」


 ユイ「パパ・・・!」


 キリト「それから手を加えるなて・・・それでいい。俺は・・・覚悟できてる」


 サチ「キリト・・・やっと長生き出来るようになれたの・・・」


 サチ「だから・・・私のものになってよ」


 サチ「2人でまた・・・一緒になろう?」


 キリト「・・・」


 ユウキ「それが目的?キリトを殺そうとしてたじゃないか!」


 サチ「・・・話しの邪魔は・・・しないで」


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ

 眼魔コマンド「「「「」」」」


 ユウキ「っ!」


 キリト「サチ!やめろ!」



 サチ「キリトが来てくれるなら何もしないよ」



 ユウキ「キリト、絶対にダメだからねっ」


 キリト「・・・っ」

 『ガンガンセイバー!』

 サチ「黙って?」

 ―ギュォンッ!


 ユウキ「っ!」

 ―ギャイィンッ!


 キリト「サチっ!」


 サチ「これ以上逆らうなら・・・もう容赦しないから」


 キリト「・・・サチ、俺は・・・」


 キリト「お前のものじゃない。俺は・・・アスナが居るんだ」


 サチ「・・・だと思って」


 サチ「じゃあ・・・消えて」


 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 『カイガン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴースト(サチ)「・・・」チャキンッ


 キリト「サチ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「その首・・・斬り落として、その人に差し出してあげる」


 ユウキ「キリトには絶対に近づけさせないっ!」
 

 ダークゴースト(サチ)「1人で相手するの?・・・無謀って言葉、知ってる?」


 ユウキ「無謀だとか何だかとか、そんなの・・・関係ないよっ」


 ―パキィィーンッ!

 上条「!。やっぱりか!」


 神裂「ええっ」


 ダークゴースト(サチ)「!」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ダークゴースト(サチ)「どうして・・・!?」


 アルファル「仕掛けがバレた」


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」

 キリト「ア、アルファル!?」


 アスナ「え・・・!?」


 神裂「彼女が「人払い」の術式を周辺に施していたのです」


 上条「で、それを上条さんが消したって展開だ」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・アルファル。久しぶりですね」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・」


 神裂「・・・なるほど。上条、彼女達は操られています」


 上条「そうなのか」


 キリト「サ、サチも、操られてるのか!?」


 神裂「ええ。首に掛けているあのメカメカしい首輪が原因かと」


 キリト「サチ・・・!」


 神裂「上条、ここは私が引き受けます。手助けが必要になれば・・・お願いします」


 上条「ああ。わかった」


 神裂「・・・変身」


 [CHANGE]


 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 詩乃「また仮面ライダー・・・!」


 
 カリスはカリスアローを地面に突き刺すと左手を握り拳にして腰に当て、軽く指を曲げた右手を
 前に突き出す構えを取った。

 カリス(神裂)「(まず、アルファルを救出しその後に・・・あの白いライダーを)」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを右手で逆手に持ち肘を曲げて顔の横まで持っていきその位置で
 止めて構える。
 静寂が続き、どちらとも微動だにしない状況が数分続く。

 ―・・・ザッ!

 そしてカリスが動き、驚異的な脚力で間合いを無くした。
 カリスが手を伸ばしてアルファルをの腕を掴もうとするが、ガンガンセイバーの刃が振り下ろされて
 きたのに気づき、直ぐに腕を引っ込めてそのまま2人の背後へ滑り込む。


 カリス(神裂)「くっ・・・」

 カリスはその場で踏み止まり構えた。
 ゆっくりと振り返ったダークゴーストはガンガンセイバーでアルファルを渡さないと
 言ったように翳した。
 

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 カリス(神裂)「(余程アルファルが必要なようですね・・・)」




 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「俺は大丈夫だ。・・・サチは、サチは操られてるのか?」


 上条「上条の言うとおりならな。・・・けど、厄介だな」


 ユウキ「何が?」


 上条「魔術的なのなら何とかなったんだけど・・・機械じゃ俺の右手は役に立たないんだ」


 カリス(神裂)「上条!お願いします!」


 上条「・・・キリト。俺の携帯貸すから美琴に連絡してくれ」


 上条「すぐに来てくれるはずだっ」


 キリト「あ、ああっ・・・」


 上条「キリト。・・・必ずサチを救ってやる」


 上条「あの子を操ってる幻想をぶち殺してなっ!」

 ―キィーーーンッ 
 ―パシッ

 上条「変身っ!」

 ―キリリリッ! カポーン!
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーンッ!


 バース(上条)「いくぞぉっ!」

 
 
 直葉「あれが・・・上条さんの仮面ライダー・・・」



 
 バース(上条)「神裂っ!」


 カリス(神裂)「最初にアルファルを助け出します!」


 バースはカリスの言葉を聞いたと同時にセルメダルを取り出す。
 
 ―キリッ キリッ カポーンッ

 [CRANE ARM]


 カリス(神裂)「ハッ!」


 カリスは七天七刀を引き抜きダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを二刀流モードに変形させて、クロスさせると七天七刀を受け止めた。
 ギチギチと刃と刃がぶつかり合い小さく火花を散らす。

 カリス(神裂)「上条っ!」


 バース(上条)「ウォオオオオッ!!」

 バースはカリスの背後で飛び上がり、クレーンをアルファル目掛けて伸ばした。


 ―ヒュルルルッ ビシィイッ!
 
 アルファル「っ・・・!」


 バース(上条)「よしっ!」


 バースはクレーンのロープを巻き戻してアルファルを引き寄せる。
 巻き戻し終える直前に巻き付いていたロープが解かれて宙に浮いたアルファルをバースは抱き止める。

 バース(上条)「神裂!アルファル救出した」


 アルファル「離せ・・・!」


 アルファルはバースの顎を押して離れようと暴れる。


 バース(上条)「ぐえぇ~~っ!」


 バース(上条)「か、神裂パスっ!」


 アルファル「うわっ・・・!?」


 カリスはダークゴーストから離れて七天七刀を鞘に収めると飛び上がってアルファルを
 受け止める。
 
 [CUTTER WING]

 バースはカッターウイングを展開させると落下の衝撃を弱めて着地する。
 そしてセルメダルを一気に連続で4枚バースドライバーにセットしハンドルを回転させた。


 [DRILL ARM] [SHOVEL ARM]
 [BLEST CANNON] [CATERPILLAR LEG] 


 ―ウィィィン ガシャンッ!
 ―ブンブンッ! ジャキンッ!

 CLAWc・サソリ「」
 

 カリスは着地して、アルファルを見る。
 どうなるかわからなくなっていたアルファルは目を固く閉じて、浮遊感が無くなったのに気付くと
 目を開いた。


 カリス(神裂)「・・・」


 アルファル「っ・・・!は、離・・・っ!」


 アルファルは再び暴れそうになるとカリスは手を上げた。それを見てアルファルは両腕を
 顔の前に置いて身構えた。

 カリス(神裂)「・・・アルファル」


 カリスは上げていた手を下ろし、アルファルを抱きしめた。
 突然の事にアルファルは戸惑い混乱する。


 カリス(神裂)「本当に、無事でよかった・・・」


 カリス(神裂)「心底から、心配したんですよ・・・!」


 アルファル「・・・]

 アルファル「(誰だかわからない・・・けど・・・)」


 アルファル「(・・・あたたかい・・・)」


 カリス(神裂)「すぐに助け出してあげますからね」




 バース(上条)「ゥオリャァアアアッ!!」


 バースはCLAWs・サソリを操作しながらダークゴーストを攻め続ける。
 ガンガンセイバーでサソリのカッターウイングの挟む攻撃を受け流し、尻尾となっている
 ドリルアームのドリルを弾き返す。

 バース(上条)「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「お前、キリトの仲間だったんだろ?なのに何でこんな事するんだ!」


 ダークゴースト(サチ)「貴方には全く関係ないよ」


 バース(上条)「この街で起ってることを放っておけないのが上条さんの趣味なんでせうよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「キリトをどうするつもりだったんだ。言えっ!」


 ダークゴースト(サチ)「せっかく、こうやって実体が取り戻せたの・・・」

 
 ダークゴースト(サチ)「だから・・・キリトと・・・」


 ダークゴースト(サチ)「キリトともう一度やり直して、今度はいつまでも仲良く暮らしたい・・・」


 ダークゴースト(サチ)「それがいけないの?!」


 バース(上条)「・・・それが本音か?」


 ダークゴースト(サチ)「そうだよ、私は・・・キリトと」


 バース(上条)「ならなんで、殺すようなマネするんだよっ!」


 バース(上条)「同じ世界で、同じように生きてきた奴だから一緒に居たいって気持ちは・・・」


 バース(上条)「痛いくらいわかる。けどな、キリトの気持ちを考えてるのかよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「サチ。操られてるからって理由があるからお前を責めるのも悪いとは思ってる」


 バース(上条)「けどな!・・・キチンと話し合ってもないのに、どうするかも考えてもないのに
        キリトに手を掛けるんだっ!」


 バース(上条)「伝えたいことをここで言い逃したら、今度こそチャンスが無くなるんだぞ」


 バース(上条)「二度となっ!」

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・ごめんっ。俺のせいなんだ・・・俺が・・・」


 キリト「お前を守ってやれなかったから・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだよ。だから私は恨んでるの」


 ダークゴースト(サチ)「そう思って、いたけど・・・」


 キリト「けど・・・?」

 
 ダークゴースト(サチ)「けど・・・キリトは、優しいままで生還出来たんだね・・・」


 『オヤスミー』

 サチ「よかった・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・」


 サチ「この首輪が・・・キリトを憎め、ってずっとずっと、囁いて・・・」


 サチ「私、そんな事出来ないのに・・・体が、勝手に動いて・・・っ」ポロポロ
 

 キリト「・・・誰が、そんなことを。黒幕が居るんだろ?」


 サチ「っ、うん・・・」

 
 サチ「名前は・・・。・・・」

 ―キィィィ・・・ン・・・

 キリト「・・・サチ?」


 サチ「・・・キリト・・・」スタスタ

 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』

 サチ「・・・変身」

 『カイガン!ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴーストは歩きながら変身していたため、一気にキリトへ詰め寄りガンガンセイバーを構える。
 キリトは回避しようとするが距離が近過ぎて一歩も動けず、ダークゴーストはガンガンセイバーを
 突き出してキリトの胸部を狙った。
 
 アスナ「キリトくんっ!!」
  

 バース(上条)「オォオオオオッ!!」
  

 キリトの背後に居たバースは勢いよく走って、キリトを押し退ける。
 
 ―グザッ・・・!


 バース(上条)「が、ぁ・・・!」


 ガンガンセイバーがバースのライダースーツを貫いて突き刺さる。
 貫かれた箇所から鮮血が噴き出し、仮面のクラッシャーからも血が飛び散った。

 キリト「上・・・っ!?」


 カリス(神裂)「!!。上条ッ!!」


 直葉「上条さんっ!」


 絶望ビリー(http://youtu.be/EW-VHsMinEg)

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを勢いよく引き抜く。バースは手で突き刺さっていた傷口を強く
 押さえ出血の量を減らそうとする。
 地面に血が浸食するように広がっていく。


 キリト「上条っ!上条っ!!」


 ダークゴースト(サチ)「キリト・・・」


 キリト「サチ・・・なんで・・・何でだッ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・大人しく・・・死んで・・・」


 ―シュイーン
 
 ナイト(美琴)「当麻ぁぁぁアアアアアアアッ!!」


 ―ガギィィイッ!!

 建物のガラス窓から飛び出してきたナイトがダークバイザーで斬りかかり、奇襲をかけてきた。
 ダークゴーストは素早くガンガンセイバーで防ぐと前蹴りでナイトを蹴りつける。
 
 ナイト(美琴)「こんのぉおおおっ!!」


 無意識にナイトは全身からバチバチッと電流を走らせ、乱暴にダークバイザーを振るう。
 斬撃の軌道を読みながらダークゴーストはスウェーで回避していき、一歩後退してガンガンセイバーを
 構えた。


 バース(上条)「ぐぶっ・・・ぶ、がは、ぁ・・・」


 キリト「上条っ!しっかりしろっ!」


 ナイト(美琴)「ぐあぁあっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはダークバイザーを振り終えた瞬間を狙ってナイトを斬り付ける。
 上条に重傷を負わらされた事に怒りと動揺が入り交じって集中力を途切らながら攻撃していたのが痛手に
 出たようだ。
 装甲から火花を散らしてナイトは地面を転がる。


 ナイト(美琴)「く、ぅぅっ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「邪魔をしないで・・・」


 ダークゴーストはユラリと名の通り亡霊のようにゆっくりと、横たわっているバースを心配する
 キリトに近づいていく。

 ナイト(美琴)「嘗めんじゃ、ないわよっ・・・!」


 ナイトはコインを人差し指と親指の間に挟み込んで電流を急激に溜め込む。
 電流によって熱せられてコインが赤くなり、それと同時にナイトは「超電磁砲」を放った。

 [TORNADO]

 カリス(神裂)「ハァアッ!」


 トルネードホークをラウズさせ、風の矢「ホークトルネード」を射る。

 ―バリバリバリバリィイイッ!!

 「ホークトルネード」が先に被弾したダークゴーストは足を止めて、続け様に「超電磁砲」の電撃を
 浴び、その場で崩れた。
 

 ダークゴースト(サチ)「く、ぅ・・・っ!」


 ナイト(美琴)「ざけんじゃ、ないわよっ!」


 ―バチバチッ・・・バチッ!

 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・時間切れ・・・」


 ―ドゥゥゥン・・・

 カリス(神裂)「逃げましたか・・・!」


 ナイト(美琴)「くっそぉ・・・。!、当麻っ!」


 カリス(神裂)「上条っ!」


 
 上条「ごふっ・・・ぐぶっ・・・」


 キリト「アスナ!救急車は!?」


 アスナ「もうすぐ来るって!」


 ナイト(美琴)「ア、アイツ・・・っ!」ギリッ!


 カリス(神裂)「落ち着きなさい。上条の生命が第一です!」


 ナイト(美琴)「・・・わかってるわよっ!」


 ―・・・ブロロロロローーーッ!
 ―キキィイイッ!
 
 インデックス「とうまっ!」


 カリス(神裂)「インデックス!」


 ベルトさん「これはひどい!インデックス、マッドドクターを使うんだ!」


 インデックス「うんっ!」


 上条「キリ、ト・・・」

 
 キリト「上条・・・?」


 上条「あいつは・・・サチは・・・?」


 キリト「御坂と神裂が撃退した。だから今はもう大丈夫だ!」

 上条「そ、か・・・悪い・・・、ぐうぶっ・・・!」
 
 ―ポタポタ・・・

 アスナ「もう喋っちゃダメだよ!上条君っ!」


 直葉「上条さんっ!」ポロポロ


 上条「キリト、あと・・・あと少しだ・・・」


 上条「お前の言葉に、サチは・・・っ」ゴブッ


 キリト「俺の言葉・・・?」


 『マッドドクター!』

 インデックス「とうま、少し痛いかもしれないけど我慢してほしいんだよっ」


 上条「待って、くれ・・・っ・・・」


 インデックス「え・・・?」


 上条「キリト・・・っ、もう少しで・・・サチも自分を取り戻せるはずだ・・・っ」


 上条「だから・・・う、ぶごぉっ・・・」


 キリト「上条っ!もういいっ!わかったから!」


 上条「、は、はは・・・っ、これくらい・・・っ」


 上条「軽少な方でせうよ・・・ぐふっ・・・」ゴプッ

 
 キリト「お前な・・・」


 上条「美琴と、操祈を・・・アイツら、下手するとサチを殺しかねないから・・・っ」


 上条「頼んで、いいか・・・?」


 キリト「・・・ああっ。任せろっ」


 上条「・・・じゃあ・・・っ」


 ―カチャッ・・・

 上条「・・・キリト・・・頼んだぞ」スッ


 キリト「え・・・?・・・まさか、俺に仮面ライダーになれって言うのか!?」


 上条「お姫様を・・・助けるのは、ヒーローの役目ってなってる、げぶっ・・・」


 上条「お前しか、出来ないんだ・・・」


 キリト「ヒーロー・・・俺が・・・」


 上条「っ、説明書は家の、棚の上の箱に置いてあるから・・・」


 上条「ちゃんと・・・説明書読むんだぞ?」クスッ


 キリト「・・・」コクリ

 上条「・・・インデックス、頼む・・・」ガクッ


 キリト「っ!!上条っ!」


 ベルトさん「インデックス!」


 インデックス「マッドドクター、頼むんだよっ!」


 ベルトさん『ヒッサーツ!フルスロットル!』

 
 ベルトさん『マッドドクター!』




 -???-

 「くそっ!後少しだったのにっ!」


 加頭「残念でしたね。ショックでしょう」


 「うるさいっ!」


 加頭「・・・あの奇妙な力を持った少女を失ってしまっては、今後桐ヶ谷和人を暗殺するのは
    難しいでしょう」


 「・・・もういい・・・小細工はこれまでだ」


 加頭「では・・・どうするのですか?」


 「・・・明日で桐ヶ谷を殺す!」


 サチ「・・・」 
 







 -第七学区 第七病院-

 ―ピッ ピッ ピッ ピ
 
 上条「・・・」スゥー・・・コー・・・


 冥土帰し「一先ず、峠は越えたよ?ただ・・・」


 冥土帰し「出血多量なのがマズかったね。この分だと一週間は安静にしておかないとね?


 キリト「上条・・・」


 直葉「・・・」グスッ


 冥土帰し「命に別状はないし、彼はこう言う事に慣れっこだからそこまで心配することはないよ?」


 キリト「いや、でも・・・」


 美琴「大丈夫よ。こいつホントに死なないから」


 神裂「無責任な事を言いますが、彼の生命力に賭けましょう」


 冥土帰し「では。僕は失礼するよ?」


 キリト「・・・」


 直葉「先生、ありがとうございましたっ」ペコリ


 冥土帰し「これが仕事だからね?」

 
 ―ガララッ パタン

 直葉「・・・上条さん・・・大丈夫だよね?お兄ちゃん・・・」


 キリト「・・・こいつは軽傷って言ってたんだ・・・」


 キリト「きっと大丈夫だ。・・・だろ?美琴、神裂」
 

 美琴「・・・じゃないと、私は許さないから」

 ―ガララッ パタン


 神裂「・・・私も信じていますよ。上条当麻なら大丈夫です」


 キリト「ああ・・・信頼寄せてるんだな」


 神裂「ええ、まぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・このベルトの使い方、早く覚えないとな」


 キリト「戦い方も慣れておかないと・・・」

 神裂「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・大丈夫なの?」


 キリト「大丈夫でもじゃなくても、俺が・・・戦わないといけないんだ」


 直葉「・・・」


 神裂「無理はしないでくださいね。貴方が傷つけば・・・」


 神裂「悲しむ人が多く居るのですから」


 キリト「ああ・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルはこの後、首輪を取り外しをしようかと」


 キリト「そうか・・・」


 神裂「・・・キリト。私でよろしければ指導しましょうか」


 キリト「え?」


 神裂「アルファルは救出できましたし・・・」


 神裂「私も本格的に・・・アルファルを連れ去った一味に一泡吹かせないと気が済まないので」チャキッ


 キリト「・・・そうか」


 神裂「どうでしょう」


 キリト「・・・この後からでも頼めるか?」


 神裂「もちろんです」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「スグ・・・上条を見守っててくれ」


 直葉「え・・・?」


 直葉「でも・・・私もお兄ちゃんの力になりたいから」


 キリト「・・・」

 キリト「・・・直葉。お前・・・」


 直葉「?」


 キリト「上条のこと・・・好きになったんじゃないのか?」


 直葉「・・・えっ?///」ドキッ


 神裂「(やはりですか)」


 直葉「そ、そんな・・・っ///」


 キリト「アスナの事見てるから、何となくわかったんだ・・・」クスッ


 直葉「っ・・・///」


 直葉「(・・・何でこんな時に気付くの・・・//)


 キリト「スグ・・・兄として彼女がたくさん居る上条に惚れるのは・・・」


 キリト「アレだと思うけど・・・個人的にはお前を応援したいと思ってる」
 

 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「今までの付き合いで上条も悪い奴じゃないって、わかったしな」


 直葉「・・・///」


 神裂「ええ。私も・・・彼が素晴らしい人間だと認めていますから」


 キリト「そうか・・・だから、俺も認めるよ。スグ」

 
 直葉「・・・いいの?」


 キリト「ああ。・・・いいよ」ナデナデ


 直葉「でも、今は・・・お兄ちゃんのために・・・何かしてあげることあるんじゃないかって・・・」


 キリト「・・・なら、頼みがある」

 
 直葉「え・・・?何?」


 キリト「俺が・・・無事で居てほしい事と上条が早く元気になってほしい事を祈っててもらえるか」


 キリト「お前にしか出来ない大切な事だ。スグ」


 直葉「それだけで・・・」


 キリト「それだけって言っても、俺の励みになるからな」


 キリト「だから・・・スグ。お願いだ」


 直葉「・・・。・・・うん・・・わかった」


 直葉「でもお兄ちゃん。神裂さんの言った通り・・・無茶はしないでね」

 
 
 キリト「わかった」コクリ

 キリト「・・・ところで、スグ?」


 直葉「ん?」


 キリト「ずっと上条の手、握ってるな」クスッ


 キリト「(微妙に胸に押し付けてるような・・・)」


 直葉「あ、え、えっと・・・///これは・・・///」


 キリト「いいさ。・・・お前の想いが手に宿ってくれるだろうからな」


 キリト「・・・じゃあ、俺は行くよ」


 直葉「う、うん・・・/」


 神裂「では、私もお供します」


 キリト「ああ」


 直葉「お兄ちゃん」


 キリト「ん?」


 直葉「頑張ってね。私は・・・待ってるから」


 直葉「お兄ちゃんが無事だって信じるから」

 
 キリト「・・・ああっ」




 -廊下-
 
 アスナ「キリトくんっ」


 詩乃「上条の様子は?」


 キリト「絶対安静だから、まだ何とも言えないけど・・・大丈夫だ」 


 インデックス「とうま・・・」


 ベルトさん「キリト、これが当麻の言っていた説明書だ。持って来ておいたよ」


 キリト「ああ、ありがとう」

 アスナ「キリトくん・・・本当に変身するの?」


 キリト「ああ。上条と約束したからな」


 キリト「御坂と食蜂のストッパーの役目とか色々とな」クスッ


 美琴「なっ・・・あ、あいつ・・・//」


 神裂「御坂美琴。アルファルの首輪を取り外し、今から行えますか?」


 美琴「あっ、う、うん。いいわよ」


 アルファル「・・・」


 神裂「アルファル。心配しなくても大丈夫です」

 
 美琴「一瞬でやるから、少しだけ大人しくしてね」


 美琴「・・・(可愛い・・・終わったら少し抱っこしたいかも//)」


 アルファル「・・・」コクリ

 
 詩乃「キリト、リーファは?」


 キリト「上条の隣にまだ居るよ。・・・上条の事が心配みたいだからな」


 詩乃「そう・・・」


 キリト「俺はこれから変身して特訓をするよ。早く慣れておかないといけないからな」


 ユイ「パパ、大丈夫なんですか・・・?」


 ユウキ「キリト。ボクにもやれることがあれば、手伝うよ」


 キリト「・・・じゃあ、頼めるか?」


 キリト「神裂さんに戦い方を教えてもらうから、ユウキも特訓に協力してもらいたいんだ」


 ユウキ「うん!もちろんだよ」


 キリト「ありがとう」


 アスナ「・・・絶対に危険なことはしないでね?」


 キリト「ああ。しないさ・・・多分」クスッ


 アスナ「多分じゃ困るよぉ・・・」クスッ


 アスナ「・・・吹寄さん達に、戦えるか聞いてみるね」


 美琴「あー、一応連絡は入れておいたわ。・・・ちょろーっと話しかけるのは危ないかも」


 詩乃「どうして?」


 美琴「蜜蟻とサンドリヨン、レッサーとアリサに雲川先輩はまだショック受けてるだけだったから
    大丈夫だと思うけど・・・」

 美琴「五和とバードウェイ、吹寄はものすごい怒ってるから」


 美琴「それも私が見たことないくらいブチギレてるから・・・」


 アスナ「そ、そんなに?」


 美琴「あの状態で戦ったら私でもヤバイかも」


 美琴「最悪の場合・・・怪我だけじゃ済まされないわね」


 アスナ「」ゴクリ


 詩乃「バードウェイってあの金髪の声が可愛らしい子よね?そんなに強いの?」


 神裂「ええ。とてつもなく・・・」


 インデックス「強さなら誰も敵わないかも。とうまでも」


 インデックス「短髪もかおりも、私も・・・」


 妖精オティヌス「私ならワンチャンあるかもしれないが、どうなるかは運次第だ」


 キリト「・・・と、とりあえずアルファルをどうにかするんだろ?」


 神裂「はい。外へ行きましょう」


 美琴「ええっ」コクリ



 -第七病院 屋上 広場-

 美琴「ここなら大丈夫ね。電気に干渉するようなのは無いし」


 神裂「ではお願いします」


 アルファル「・・・」ビクビクッ


 美琴「大丈夫よ。ちょろっとビリッとするくらいだから」


 ―・・・ビリビリッ

 アルファル「っ!」


 ―バチッ! パキンッ!

 アルファル「・・・、」フラッ


 キリト「おっと!」ガシッ


 神裂「アルファル!」


 アルファル「っ・・・。・・・?」パチクリ


 アルファル「・・・神裂?」

 神裂「大丈夫ですか?」


 アルファル「・・・うん。・・・ここは、どこなの?」


 美琴「日本よ。で、現在地は学園都市」


 アルファル「日本?何で日本に・・・」


 キリト「覚えてないのか?」


 アルファル「・・・いや、少し思い出した。そうだった、私は・・・」


 アルファル「ジーンズの店主とここに来ていたんだった」


 神裂「ええ。探してほしいと連絡を入れてきたのはその店主です」


 アルファル「そうだったの・・・確かよこちょうってところに行って、色々買ってもらって・・・」


 アルファル「ふと気付いたら迷子になって、そこから・・・記憶が・・・」


 美琴「黒幕が記憶を弄ったのかしらね」


 神裂「可能性は高いかと・・・」


 キリト「記憶までコントロールできるのか・・・」


 蜜蟻「私や操祈さんみたいな能力ねえ」

 
 美琴「蜜蟻。それに・・・」


 香焼「どもっす」ペコ


 キリト「香焼か」


 蜜蟻「当麻さんの右手で触れれば治るんじゃないかしらあ?」


 神裂「なるほど・・・」


 美琴「アンタ達もお見舞いに来たの?」


 蜜蟻「それもあるけどお・・・ちょっと制理のご機嫌がねえ」ハァー


 香焼「うちもバードウェイさんが愛車に飛び乗って件のライダーを探しに行ってしまったから
    追っかけてたっす」


 神裂「それで?」


 香焼「パトリシアさんの説得でなんとかなったっすけど、めちゃくちゃ目が血走ってマークさんに
    電話越しで何やらブツブツ話してるとこっす」


 香焼「なので、避難してきたっす」


 蜜蟻「同じくよお」




 ドラグレッダー<ギャオォオオオゥッ!
 ダークウイング<ギィイイッ!
 ブランウイング<フェエーー!
 メタルゲラス<ブォオオオッ!
 デストワイルダー<ガォオオオオッ!

 美琴「・・・げっ。あれ、五和じゃない・・・」


 神裂「五和?・・・どこにも見当たりませんが」


 美琴「鏡の中に居るのよ」


 美琴「うわ・・・モンスターの皆が五和を止めようとしてる・・・」


 キリト「モンスターが?」


 美琴「あの子も仮面で顔が見えないけど、相当キレてるわね」


 美琴「いつもより荒く剣を振り回してる」


 蜜蟻「止めた方がいいわよお?」


 美琴「・・・はー、仕方ない。美琴センセーがやってやりますか」


 美琴「このままだと制理にバードウェイと五和や操祈が手を組んで命を狙ってしまうのも
    視野に入れそうね」ゴソゴソッ、スッ


 ―バッ!

 美琴「変身!」


 ―カシャッ
 ―キュエゥゥン ビュシーンッ

 ナイト(美琴)「五和ー!やめなさーい!」

 ―シュイーン


 キリト「おおっ、鏡の中に入っていった・・・」


 神裂「その4人が手先鋭化して、最悪こちらを敵視されては収集がつかなくなりますから
    賢明でしょう」


 蜜蟻「同感だわあ」


 香焼「キリトさん、兄貴の様子はどうでしたっすか?」


 キリト「絶対安静だけど、命に別状は無いみたいだぞ」

 香焼「そうっすか・・・キリトさん、そのベルトを持ってるってことは・・・」


 蜜蟻「本気でバースに変身するのねえ?」


 キリト「上条と・・・約束したんだ。後には引けないよ」


 キリト「・・・だから出来るだけ多く力を貸してほしいんだ」


 キリト「俺も・・・仮面ライダーになる以上、サチを絶対に助け出したいから」


 蜜蟻「・・・そう」


 香焼「・・・じゃあ、俺も力を貸すっすよ」


 キリト「え?・・・香焼も仮面ライダーなのか?」


 香焼「そうっす。仮面ライダーオーズを名乗ってるっす」


 蜜蟻「私もお仮面ライダーザビーに変身するのよお。あのザビーゼクターを使ってえ」


 キリト「やっぱりそうなのか」


 蜜蟻「けどお、ごめんなさいねえ。私は制理が暴走しないようにしないといけないからあ」


 蜜蟻「今のままだと、関係ない人まで傷つけそうだしい」


 蜜蟻「まずはあの子に当麻クンのお見舞いさせてえ、落ち着かせなきゃねえ・・・」


 神裂「それがいいでしょう」


 蜜蟻「回復傾向なの見せればあ、まともになるだろうしい」


 香焼「あ、バードウェイさんもそうすれば落ち着くっすかね?」


 キリト「今すぐそうした方がいいと思うぞ」


 神裂「・・・あっ。し、しかし、いいのですか?」


 キリト「え?」


 神裂「」チョイチョイ


 キリト「?」ススッ


 神裂「(貴方の妹さんのお邪魔をしてしまうことになるかと・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(更に言えば、上条に好意を持たれたことを知って上条への嫉妬が半端じゃなくなり・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(協力を仰いでもかなり強い彼女たちが付きっきりで看病や護衛をすると言い出しかねませんよ)」ヒソヒソ


 キリト「」タラー

 香焼「あ、バードウェイさんっすか?・・・え、えっと、今は兄貴のお見舞いに来てる最中っす」


 キリト「こ、香焼!待ってくれ!」アセアセ


 香焼「え?」


 キリト「(い、今妹が上条と一緒に居て、その・・・)」


 キリト「(・・・な、何かの間違いでバードウェイが、嫉妬するかもしれないからどうにか上手く
      入らせるように出来ないか?)」


 香焼「(は、はい、了解っす)」コクリ


 香焼「あ、そのっすね。入る際にはキチンとノックするんっすよ?」


 香焼「何故だ、って・・・マ、マナーっすよ。普通に」


 香焼「・・・え?い、いやいや誰も如何わしい事なんてするわけないっすよ」


 神裂「(大体話の内容がわかりますね・・・)」


 香焼「・・・は、はい。お願いします。では・・・」


 香焼「・・・ふぅー。何とか誤魔化せたっすよ」


 キリト「あ、ありがとう。香焼・・・」ホッ


 蜜蟻「ふーーん・・・妹さんにもフラグ立てたのねえ」


 キリト「え」


 神裂「フラグ?・・・旗?」


 香焼「え?マジすか」


 ユウキ「フラグってなに?」


 蜜蟻「妹さんって肉食系なのかしらあ?」


 キリト「え、えっと・・・」アセアセ


 蜜蟻「上条さんとお付き合いしてるのは、積極的な娘ばかりだから消極的だと出し抜かれちゃうわあ」


 キリト「・・・お、怒らないのか?」


 蜜蟻「当麻クンだもの。一々怒ってたらキリがないわあ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 神裂「しかし、何故・・・キリトの妹さんが上条に好意を持っていると」


 蜜蟻「私は心を読むこと、出来るのよお?キリトさんには言ってたはずだけどお」


 キリト「・・・そ、そう言えば」


 蜜蟻「ええ。・・・それにしてもお、妹の恋路に気づくなんてえ素敵なお兄さんねえ」クスッ

 蜜蟻「なんならあ、私がハウツー教えてあげねもいいわよお?」クスッ


 キリト「・・・いや、妹の・・・スグが本気で惚れたのなら・・・」


 蜜蟻「自分の力で、って訳ねえ。そう・・・」


 神裂「確かに、私も半分は自力でお相手に巡り会えましたし・・・」


 神裂「大事なことですね」


 キリト「ああ・・・」


 神裂「しかし、キリト。恋人との経験を語るのもまた、兄の役目ですよ」


 香焼「あー、それこそ兄妹愛っすね」


 キリト「は、はいっ」


 蜜蟻「ふふっ・・・じゃあ、私は行くわねえ」


 香焼「自分も。キリトさん、後で特訓付き合うっすからどこで行くっすか?」


 キリト「後で電話するよ。それまで、上条の側に居てやってくれ」


 香焼「了解っす。・・・何か、雰囲気的にバレてるような気がしてならないっすけど・・・」


 キリト「・・・た、大変だな・・・」


 ユウキ「恋人って大変なんだね」


 神裂「ま、まぁ・・・上条は・・・特に・・・」


 神裂「・・・さて。アルファルは・・・どうしますか?」


 神裂「ジーンズの店主を呼んで迎えに来させてもらうか、私と一緒に行動しますか?」


 アルファル「また攫われるのヤダから・・・火織と一緒に居る」ギュウッ


 神裂「そうですか」クスッ


 ユウキ「・・・この子、会った時から気になってたけど何だかエルフみたいだね・・・」

   
 神裂「おや、よくわかりましたね」


 ユウキ「え?え!?ほ、本物のエルフなの!?」


 アルファル「魔術的に創られた存在だけどね」


 キリト「ゲームでアフレコしてたけど、そのままだよな・・・」


 アルファル「あー・・・火織に出ろと言われて勧められた・・・」


 アルファル「・・・あまり出番無いって聞いたけど、覚えてくれたんだ」


 キリト「まぁ・・・登場から衝撃的だったから・・・」

 神裂「では、行きましょうか」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「うん」


 アルファル「」コクリ




 -ホテル-

 神裂「どれに座っても構いませんので」


 キリト「・・・すごいな。流石学園都市の七つ星ホテルだけはあるな・・・」


 ユウキ「何かのお城の部屋みたい」


 神裂「まぁ・・・ただ寝るだけの部屋でしかありませんけど」クスッ


 アルファル「(フカフカだ・・・)」ポフポフ


 ユウキ「ねぇ、君アルファルって言うんだったよね?」


 アルファル「ん?うん。そうだけど・・・」


 ユウキ「(神裂さんって、なんであんなすごいズボン履いてるの?)」ヒソヒソ


 アルファル「(魔術的な意味があるらしいけど・・・私から見てもどうかと思う)」

 
 ユウキ「(へぇ~・・・変わってるね)」
 

 アルファル「(言ってあげないでほしいけど・・・そうとしか思えないよね)」


 アルファル「(冬服はまだマジだよ。見た目はカッコいいから)

 
 神裂「さて・・・まずは・・・」


 神裂「キリトは何か得意なスポーツがありますか?」


 キリト「そう、だな・・・剣道は多少やってたけど、今は・・・」


 神裂「剣道ですか。・・・ふむ・・・」


 アルファル「ユウキは腰に掛けているけど・・・魔術師じゃないよね?」


 ユウキ「うん。その・・・まぁ、現代に生きる剣士って思って」


 神裂「そうですか。お仲間、ですね」クスッ


 ユウキ「あ、そうなるねっ」クスッ

 神裂「・・・よろしければ、剣を拝見しても?」


 ユウキ「あ、うんっ」スッ

 
 神裂「・・・」ニギッ


 神裂「・・・。・・・中々使い込んで、愛用しているのですね」クスッ


 ユウキ「うん。剣の名前はマクアフィテルって言うの」


 神裂「マクアフィテル・・・」


 神裂「興味深いですね。古代アステカの刀剣と同じ名前です」


 ユウキ「アステカ?」


 キリト「遠い昔に生きてた民族のことだよ」


 神裂「ええ。マヤ文明の剣でもあり、打撃と斬元気に優れた剣と言われています」


 神裂「魔術師にも黒曜石を武器とする者は知っていますが、実物とは中々興味深いですね」


 ユウキ「へ、へぇ・・・(全然わかんない・・・)」


 神裂「・・・お返しします」スッ


 ユウキ「あ、うん」


 キリト「神裂も・・・その長い刀で戦ってたよな」


 神裂「この七天七刀ですか?家重代の霊剣、七天七刀と言います」


 神裂「私が天草式十字凄教と言う宗教の教皇を継いだために譲り受けた刀で、ユウキさんの持つ
    マクアフィテルと同じように愛用しています」
 

 キリト「霊剣って、何か不思議な力があるのか?」

 
 
 神裂「はい。主に七閃と言う、抜刀して瞬時に納刀しその間に七つもの斬撃を繰り出す神速の

    居合いを放てる・・・」


 キリト「おぉ・・・」


 神裂「と、見せかけて本当は刀の鞘内で僅かにズラし、七本の鋼糸で切り裂くと言う技を繰り出せます」


 ユウキ「・・・何かセコい」


 神裂「い、言い方にしてみればそうかもしれませんが使い勝手はいいものなんです」

 
 神裂「ちゃんと抜刀術もありますので」


 神裂「唯閃と言って、独特の呼吸法で魔力を練り上げ、自身の体を人間の限界を超える体に
    組み変えることによって繰り出せる抜刀術です」


 キリト「あ、それはカッコいいな」

 神裂「ですが体に相当な負担がかかるため短時間しか使用してはならないのです」


 神裂「それに、相手が死んでしまうかもしれませんから大半は博打で勝負が決まることも・・・」

 
 ユウキ「すごそうだね。ゲームでなら中ボス簡単に斬り伏せれそう」


 キリト「だな。割と本気で思う」


 神裂「そうですか」クスッ


 アルファル「話しがそれているけど、キリト。剣術で戦うことにするの?」


 キリト「・・・そうだな。けど・・・昨日見た限りでは、剣タイプの武器は持ってなさそうだったな」


 ユウキ「そうだったね。・・・じゃあ他の武器の扱いになれておかないと」


 神裂「それがよろしいかと。剣道の他に体術で何かやっていることはないのでしょうか?」


 キリト「無いな・・・それに、剣道って言ってもやってたのは10年も前だから・・・」


 キリト「ゲームみたいに簡単に扱うことはできないだろうな・・・」


 神裂「私もカリスになってから少ししかやっていなかった弓道を始めましたし、あなたにも才能が
    あるかもしれませんよ?」


 キリト「それは、神裂は元々から強そうな雰囲気があるし」


 ユウキ「キリト、雰囲気なんて関係ないよ」


 ユウキ「キリトにはキリトなりの強さがきっとあるはず。自分を信じてみなよ」


 キリト「ユウキ・・・」


 神裂「ユウキの言うとおりです。キリト、武道は己の強さを見つけることに意味があるのです」


 キリト「・・・」


 神裂「・・・それを見つけるためにまず・・・変身することが先決です」


 キリト「・・・そうか」


 キリト「外に出て・・・変身、してみるか」






 -河川敷-

 神裂「ここでなら問題ないでしょう」


 キリト「ああ。じゃあ・・・あれ?」


 ユウキ「どうしたの?」


 キリト「・・・まずい、説明書が無い!?」


 ユウキ「ええぇええ!?」


 神裂「どこかに落としたのですか?それとも忘れてきたのでは・・・」


 香焼「それならこれっすよね」


 キリト「あっ。香焼」

 
 香焼「病院のイスに忘れてたっすよ?気をつけてください」 

 
 キリト「あ、ああ。ごめん」


 キリト「ありがとな」


 香焼「どういたしましてっす。で、今から変身するんっすか?」


 キリト「そう言う事だ」


 香焼「あ、バードウェイさんからの伝言貰ってるっす」


 キリト「何てだ?」

 
 香焼「「おにぃの代わりと言っておきながら、不甲斐なかったら潔く諦めろ」との事っす」


 キリト「・・・そうか」


 ユウキ「キリト・・・ホントに大丈夫?」


 キリト「変身しないことには始らないだろ。・・・さて、最初に・・・」


 キリト「説明書を読むか。キッチリ最後まで・・・」


 ―ペラペラ・・・

 キリト「・・・。・・・よし、わかった」


 アルファル「もう読み終わったの?」


 香焼「早いっすね・・・」

 キリト「こう言う説明書読むのは早い方だからな」クスッ
 

 キリト「えっと登録した番号で解除すると・・・」


 キリト「番号は・・・これだな。・・・」カチャカチャッ


 神裂「私は準備運動をしておきますね」スタスタ


 ユウキ「あ、ボクも」


 キリト「ああ。・・・」

 


 キリト「・・・よし、解除出来たな。また同じ番号で登録して・・・」


 香焼「手慣れてるっすね」


 キリト「ゲームとかでこう言うの何度もしてるからな、要は慣れだよ」


 香焼「なるほどっす」


 キリト「・・・これで、いいな。設定完了っと」


 キリト「・・・」


 香焼「・・・?。どうかしたっすか?」


 キリト「いや・・・まさか現実でこんな事になるなんて、思ってなかったからさ」


 キリト「仮面ライダーになるなんて、ことも・・・」


 香焼「・・・運命って言うのは、神様が気まぐれでサイコロ振って決めてるんっすかね」クスッ


 キリト「時には神様に抗って勝たないときけないときもあるけどな」


 キリト「サチは特に・・・俺自身が起こしてしまった運命なのかそれともサチ本人の運命なのか・・・」


 香焼「そうっすね」


 キリト「・・・だから、俺はサチの運命を変えるために変身するんだ」スクッ

 ―カシャンッ

 キリト「・・・ふぅー・・・」


 ―キィィーーンッ
 ―パシッ

 キリト「・・・変身」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィン ウィンッ キャシャーンッ!

 バース(キリト)「・・・出来たな」


 香焼「はいっす」コクリ


 バース(キリト)「・・・気のせいかと思うけど、力がみなぎるな」


 バース(キリト)「アドレナリンが活発になってるからか・・・?」


 香焼「それよりもキリトさん。ちゃんと動けるっすね?」


 バース(キリト)「・・・ああ。大丈夫だ」グッグッ


 香焼「じゃあ女教皇様のところに」


 バース(キリト)「ああ」コクリ


 カリス(神裂)「変身は出来ましたね。では、特訓開始です」


 バース(キリト)「ああ。よろしく」


 カリス(神裂)「それでは最初に・・・自身の技を一通り使ってみましょうか」


 バース(キリト)「そうだな。ユウキ、説明書を見ながら指示してくれるか?」


 ユウキ「うん、わかった」コクリ




 ユウキ「始めるね。バックルの中央にある開いてるカプセルを閉めてから、メダルを1枚入れて
     武器を選んでからハンドルを回すと出せるんだって」

 
 バース(キリト)「これか。これを閉めて・・・次はメダルだな」


 ―カチャリ

 バース(キリト)「おっ、武器の選択が表示された(これで選べるのか)」


 バース(キリト)「・・・これにするか」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [DRILL ARM]


 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「おぉっ、すげぇ・・・」

 カリス(神裂)「その武器を使って私に攻撃をしてみてください」


 バース(キリト)「え?だ、大丈夫なのか?」


 カリス(神裂)「はい。攻撃パターンは多用にあるようですし覚えるのでしたら相手との手合わせで
        覚えるのがいいでしょう」


 バース(キリト)「なるほどな。よしっ・・・」


 ―ゥィィイインッ! ギュルルルルッ!


 バース(キリト)「ぉおおぉとおおおっ!?」


 ―ギュルン! ゥギュンッ! ギュルルッ!

 バース(キリト)「こっ、っ!制御が!なんてっ、パワーだ!」


 香焼「だ、大丈夫っすか!?」


 ユウキ「キリト!踏ん張って!踏ん張らないと制御できないって書いてあるよ!」


 バース(キリト)「わか、ってる!」

 
 ―ダンッ!
 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「・・・っと、何て暴れ馬だ・・・」


 バース(キリト)「・・・けど、慣れてきたっ。いくぞっ!」ダッ!


 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「ハァアッ!ッタアアッ!」


 カリス(神裂)「遅いです」バシッ!


 バース(キリト)「くっ!」


 カリス(神裂)「一度、それを止めてください」
 

 バース(キリト)「あ、ああ・・・(このグリップにある引き金を離せばいいのか?)」


 ―ギュルルルル・・・

 バース(キリト)「っはぁ・・・」


 カリス(神裂)「やはり武器に体が振り回されています。慣れるためには・・・」


 カリス(神裂)「どうすればいいと思いますか?」


 バース(キリト)「・・・そうだな」


 バース(キリト)「自分に耐えられるくらいの勢いで、近づいてから相手の目の前で一点に集中して攻撃、するとか」


 カリス(神裂)「ふむ・・・」

 カリス(神裂)「それが自身の出した考えなのですね?」


 バース(キリト)「ああ。・・・違ってるか?」


 カリス(神裂)「いえ。私自身も使い方を熟知してはいないので、そう考え出したのでしたら
        その戦法を使ってみましょう」


 香焼「まぁ、自分のスタイルでやってみるのが一番と思うっすよ」

 
 ユウキ「僕もそう思うよ」


 ユウキ「他にも色々な武器があるみたいだし、どんどん使ってみようよ」


 バース(キリト)「そうだな。じゃあ次は・・・」




 ―ヒュゥゥゥウ~~~~~~・・・
 ―ドッダァァァアアアンッ!

 バース(キリト)「っ~~!痛ってぇ~~~!」


 香焼「大丈夫っすか!?」


 バース(キリト)「な、なんとか・・・ALOで飛ぶのとは、やっぱ訳が違うな・・・」


 ユウキ「そりゃそうだよ・・・」


 ユウキ「それに時速300㎞でいきなり飛ぶんだから、余計に危ないってば」


 バース(キリト)「悪い・・・気を付けるよ」ムクッ


 カリス(神裂)「・・・そのALOでは自由に飛べていたのですか?」


 バース(キリト)「まぁ、ゲームの中だからな」


 バース(キリト)「現実でだと重力があるせいで曲がろうにも体が重くて思うように動けないんだ」


 カリス(神裂)「・・・では、その重力が無いと思いそのALOで飛んでいる感覚を思い出しながら
        もう一度飛行してみましょう」


 バース(キリト)「え?・・・いや、そうやってさっき飛んだのに墜落したんだぞ・・・?」


 香焼「少しずつスピード上げていけばいいと思うっすよ?」


 香焼「300kmも出せるんっすから、重力ある方が意外とうまく行くかと」


 バース(キリト)「・・・そう、か」


 ユウキ「キリト、頑張ってっ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」







 ―ゴォォォオオオッ!

 バース(キリト)「っと、ととっ・・・」


 ユウキ「その調子その調子!」


 香焼「慣れてきたっすか?」


 バース(キリト)「空中停止はな。けど、ここから動くのは・・・」


 カリス(神裂)「バランス感覚が必要とされますので、集中力を切らしてはいけませんよ」


 バース(キリト)「あ、ああっ・・・どっわと!?」


 ―ドシャアッ!

 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「痛ってぇ・・・」


 ―・・・ゴォォォオオオッ!
 ―ブォオオオッ!プシュウゥウウッ! スタンッ


 サイガ(嬉美)「なってないなァ。飛び方が」


 バース(キリト)「んっ?」ムクッ


 カリス(神裂)「おや?・・・あなたは・・・」


 サイガ(嬉美)「暇潰しに飛んでたら何かぶきっちょに浮かんでるの見つけたもんで」


 サイガ(嬉美)「見てらんねーから、吾が気まぐれに見本を見せてやるよ」


 バース(キリト)「え?」


 サイガ(嬉美)「ま、教えたりはしねェけどな」

 ―ゴォォォオオオッ!



 ユウキ「うわぁっ!?」


 ―ギュォォオオオオオッ!

 バース(キリト)「・・・あんなに加速して飛べるのかよ・・・」


 香焼「確かあの人は、2代目の人でしたっすね」


 バース(キリト)「2代目?」


 カリス(神裂)「ええ。天井社長をご存知でしょうか?その方の妻になるオルソラ=アクィナスが
        初代だったんです」


 ユウキ「へぇ、仮面ライダーって世代交代とかするんだ」



 
 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・」


 バース(キリト)「(曲がる時は減速して、まっすぐ飛ぶ時は速度を加減無しに上げる・・・)」


 バース(キリト)「・・・そうかっ、メリハリか!」


 ユウキ「メリハリ?」


 バース(キリト)「もう一回飛んでくるよっ」


 ユウキ「う、うん。気を付けて」

 ―ゴォォォオオオッ!!


 
 バース(キリト)「(垂直に打ち上がる時は速度を思いっきり出して!)」


 バース(キリト)「(曲がる時にはっ・・・)」

 ―ギュォオオォオオッ


 バース(キリト)「(それから加速っ!)」

 ―ギュィィイイオオオオオオッ!


 バース(キリト)「オオ!オオォオオオオ!」



 (http://youtu.be/EqSjbBXWYDg)


 バース(キリト)「飛べる・・・!俺は・・・この空を飛べる!」


 サイガ(嬉美)「ほぉーっ?もう慣れたのか。やるなっ」


 ―ギュォオオォオオッ!!
 ―ゴォォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「この感覚だ・・・空を、たった一人、空気を切り裂いて飛ぶ・・・」


 バース(キリト)「自分が光になったみたいだ・・・まるで、銀色の流星みたいに・・・!」

 ―ゴォォォオオオオオオオオオッッ!!


 
 ユウキ「す、すっごーい・・・!」


 香焼「さっきまで浮かんでるのも難しそうだったっすのにね」


 カリス(神裂)「ええ。素晴らしいほどの成長です」


 香焼「兄貴でもこのレベルまではいってないっすよ。まぁ、あんま飛ばないからっすけど」


 カリス(神裂)「・・・2代目も中々、教えるのが上手ですね」クスッ


 

 ―ゴォォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「っ~~~!」


 バース(キリト)「(す、少し速度を緩めるか・・・)」


 ―ゴォォォオオオーーーッ!

 バース(キリト)「はぁ・・・ふぅー・・・」


 サイガ(嬉美)「良い飛行だったな。素直に見直した」


 バース(キリト)「あ、ああ・・・ありがとな」クスッ


 サイガ(嬉美)「礼を言われる筋合いはないんだけどなァ」


 サイガ(嬉美)「ま、頑張れよ」


 バース(キリト)「ああっ」


 サイガ(嬉美)「じゃ、黒いアイツには帰るって伝えておいてくれ」


 ―ギュォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・そろそろ降りるか」

 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!




 バース(キリト)「よっ、と。着地も成功だな」


 ユウキ「キリトすごいじゃん!何であんなにもう上手く飛べるの!?」


 バース(キリト)「ま、まぁ、メリハリが大事なことだってわかったんだ」


 バース(キリト)「直進は加速して曲がる時は減速して、また加速するって感じかな」


 香焼「なるほどっす」


 カリス(神裂)「(あの動きを見ただけでそう気づけたのですか・・・大したものです)」クスッ


 黎斗「ハハハハハハハハハッ!キリトォオォ、頑張っているようだね」


 カリス(神裂)・アルファル・香焼「「「」」」ビクッ!


 バース(キリト)「く、黎斗社長?」


 黎斗「クライン君からまた襲われたと聞いて、居ても立っても居られなくなったんだ」


 ユウキ「そ、そうなんだ」


 黎斗「そうとも。・・・君は神裂火織に香焼とアルファルだったね?新作のアフレコに協力してくれて
    改めて感謝するよ」


 カリス(神裂)「い、いえ・・・」


 香焼「お給料弾んでもらえたっすからね」

 黎斗「ハハハハハッ!それならWin-Winだ。よかったよ」


 バース(キリト)「それで何か用か?」


 黎斗「もちろん。・・・君に差し入れをね」


 バース(キリト)「差し入れ?・・・その、ケースが?」


 黎斗「その通り!」


 黎斗「君にとって・・・最も重要となる物だぁ」


 バース(キリト)「俺に?」


 黎斗「開けてみるといい」スッ


 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィ・・・

 バース(キリト)「・・・!?」


 バース(キリト)「こ、これは!?ダークリパルサー!?」


 香焼「おぉー、剣っすか」


 ユウキ「神様社長が作ったの?」


 黎斗「その通りぃ・・・ALOで知り合った鍛治屋の少女から聞いたので実体化させてみたのだ」


 バース(キリト)「それってリズ、リズベットか?」


 黎斗「そうとも。ダークリパルサーがどのような素材で作られていたのか聞き、代用ではあるが
    学園都市製として蘇ったのだぁ!」


 バース(キリト)「・・・すごいな」


 ユウキ「え?社長も仮想世界に行ったりするの?」


 黎斗「ああ。そうだとも」


 バース(キリト)「本当に何でもありだな、アンタは・・・」


 黎斗「残念な事にエリュシデータの製作は間に合わなくてね。すまない」

 
 バース(キリト)「いや・・・これだけでも十分戦えるはずだ」


 バース(キリト)「ありがとな、社長」


 黎斗「フハハハハハハハッ!神の恵みを、ありがたく受け取ってもらえて結構だぁ」


 ユウキ「神様社長ホントすごいね」


 黎斗「お誉めいただいて嬉しい限りだ」ニコリ


 黎斗「事態が無事に収拾した時にはALOで、また釣りでもしよう」

 
 バース(キリト)「ああ、必ずな」



 香焼「(何の話ししてるんっすかね・・・)」


 カリス(神裂)「(さぁ・・・)」



 黎斗「では、これで失礼するとしよう。キリト君、くれぐれも怪我で済まないようにするのだよ」


 バース(キリト)「ああ。ところで、リズには俺の事話したか?」


 黎斗「余計な心配はさせないでおこうと思って、言っていないよ」


 黎斗「クライン君にもそう伝えてある」


 バース(キリト)「そうか・・・悪いな。終わったらちゃんと説明するよ」


 黎斗「そうしたまえ」


 バース(キリト)「・・・よしっ。神裂、特訓に戻ろう」


 カリス(神裂)「はい。わかりました」コクリ




 [CATERPILLAR LEG]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「キャタピラレッグってまんまだったんだな」


 ユウキ「脳波を受け取って動けるんだって。後、前傾姿勢になれば速度が上がる仕組みに
     なってるみたい」


 バース(キリト)「わかった。やってみるよ」



 ―キュララララッ!

 バース(キリト)「よっ・・・と!」


 ―ギュルギュルギュルルルッ!

 バース(キリト)「なんだ、これは意外と簡単だなっ」


 カリス(神裂)「キリト。そのまま次の武器も装備して、使ってみてください」


 バース(キリト)「ああっ!やってみるっ!」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [CLEAN ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「ユウキ!これは!?」


 ユウキ「えっとえっと・・・あっ。これだ」


 ユウキ「フックを射出して敵を引き寄せたり、対象物を吊り上げる事が出来るんだって!」

 カリス(神裂)「では、キリト。私を対象として捕まえてみてください」


 カリス(神裂)「腕でも足でも構いませんので、肢体のどこかを掴むことが出来れば合格とします」


 バース(キリト)「よしっ!」


 ―キュララララッ!!

 バース(キリト)「せーのっ!」


 ―ギュンッ!! ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「フッ・・・」

 ―ガギンッ!


 バース(キリト)「(やっぱりそう簡単に上手いはいかないか・・・)」


 バース(キリト)「(けど、逆にそう簡単には諦めないぜっ)」


 ―キュララララッ!
 
 カリス(神裂)「(次はどう出ますか・・・?)」ザッ


 バース(キリト)「(先回りしてっ!)」

 ―ギュルギュルギュルルルッ!


 バース(キリト)「ウオォオオッ!」

 ―ギュンッ!!


 カリス(神裂)「(右に避ければ)」スッ


 バース(キリト)「今だっ・・・!」


 ―ククンッ
 ―ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「!?」


 ―グルルッ ビシィッ!

 バース(キリト)「よっしゃあ!」



 香焼「マジっすか!?」


 ユウキ「おぉ~~っ!」



 カリス(神裂)「・・・やりますね」クスッ


 バース(キリト)「へへっ・・・これで合格か?」


 カリス(神裂)「ええ。ですが」グイッ!


 バース(キリト)「うおっ、?」

 ―ドサッ!

 カリス(神裂)「慢心、油断大敵です」


 バース(キリト)「き、肝に命じておきます・・・」

 カリス(神裂)「相手は不意打ちで上条当麻を仕留めたのですから用心はするように」


 バース(キリト)「・・・ああ、その通りだな」スクッ


 カリス(神裂)「はい」コクリ


 香焼「でもある程度の武器は使えるようになったっすね」


 ユウキ「神様社長から貰ったダークリパルサーも試してみる?」


 バース(キリト)「そうだな。・・・じゃあ、ユウキに相手を頼もうかな」

 
 ユウキ「え?ボクに?神裂さんじゃなくて?」


 バース(キリト)「久しぶりに剣を交えてみようぜ?」


 ユウキ「あ、そう言うことか。・・・でも、神裂さんはいいの?」


 カリス(神裂)「もちろんです。寧ろあなた方の剣術をこの目で見てみたいと思いまして」


 香焼「自分も見てみたいっす」
 

 ユウキ「そっか。・・・じゃあ、キリト。久しぶりにお願いするねっ」ニコリ


 バース(キリト)「ああっ」コクリ



 ユウキ「勝敗はどうする?パラメーターがないからデュエルみたいに出来ないけど・・・」


 バース(キリト)「そうだな・・・」


 バース(キリト)「じゃ、シンプルなルールで。攻撃を一つでも当てれば勝ちって言うのはどうだ?」
 

 ユウキ「いいよ。それで決まりっ」


 カリス(神裂)「では審判は私が努めましょう」


 バース(キリト)「ああ、頼むぞ。神様」


 カリス(神裂)「ええ」コクリ




 カリス(神裂)「では・・・始めっ!」


 ユウキ「ッ!」


 ユウキは先手必勝とばかりにバースにマクアフィテルで突きの攻撃に出る。
 香焼は思ってもみなかったユウキの素早い動きと攻撃に目を見開く。

 カリス(神裂)「(速い・・・)」




 バース(キリト)「っと!」

 バースは体を回転させてマクアフィテルの刃が当たらないよう攻撃を回避し、一度ユウキから離れ
 体勢を建て直す。

 バース(キリト)「・・・やっぱり絶剣の腕は健在のままだな」


 ユウキ「ありがとう」クスッ


 ユウキ「そう言うキリトもさっきの避けれるんだ?」クスッ


 バース(キリト)「バースのおかげだからなっ」


 バースはダークリパルサーを構えてユウキに斬りかかる。
 先程の攻撃を見て、あまり本気でやると大怪我をすると思っていたのか、その考えを一切感じる事の
 ない斬撃でユウキに攻め込んでいく。


 ユウキ「っ!(そうこなくっちゃ!)」


 バース(キリト)「(三度目の正直だ、ユウキっ!)」


 ユウキがダークリパルサーを弾くと、二人は同時にお互いから離れる。
 

 ―ギィィインッ! ガギィイッ!

 バースバトル(http://youtu.be/nlt57s5OtyM)

 肩をぶつける勢いで接近し、お互いに剣で防ぎ合う。
 一歩も譲らない攻防。足場の土が踵で小さく盛り上がり、そのままバースとユウキは動かなくなる。
 
 ユウキ「ハァッ!ハァッ!」


 互角に見えている戦いだが、ユウキは顔から吹き出す汗を拭き取ることも出来ず徐々に体力が削られていく。
 荒く息を吐いているのを見てバースはユウキの体力の低下に気づいていた


 バース(キリト)「(ここから攻めるっ!)」


 バースは一歩下がってマクアフィテルを弾くとタックルでユウキを跳ね退けた。
 そしてダークリパルサーを下から上へ斜めに斬撃を繰り出し、回避されると今度は
 反対に上から下へダークリパルサーを降り下ろす。

 ユウキ「くっ!」


 だがユウキも負けじとマクアフィテルを構え直してダークリパルサーを受け止める。


 
 カリス(神裂)「・・・」


 カリス(神裂)「(何と言う、素晴らしい戦いでしょう・・・)」


 カリス(神裂)「(剣士とはわかっていましたが、どうやら侮っていましたね)」


 カリス(神裂)「(彼女は間違いなく・・・最強の剣士です)」


 ユウキ「ッッ!」

 マクアフィテルを引き離して後ろへ何mかユウキは下がる。少しフラつきながらもユウキは体勢を持ち直し、構えた。


 ユウキ「(そろそろ限界かな・・・はははっ、これが本当の疲れなんだ・・・)」


 バース(キリト)「(ユウキ・・・これで決めるッ!)」

 ダークリパルサーを両手で握りながら構えてバースはユウキへ接近していく。
 ユウキは目を瞑ったまま呼吸を整えている。

 ユウキ「(何だか・・・心地よく感じる・・・)」


 バース(キリト)「ハァァアアッ!!」


 ユウキ「(けど、負ける気は・・・微塵も無いよッ!)」


 降り下ろされてきたダークリパルサーをユウキは体をスルリと捻らせて紙一重で斬撃を回避、そこから
 両足を浮かせた状態で片手を地面につきローキックを繰り出した。


 バース(キリト)「ぐっ!?」


 バースは腹部に感じる鈍痛に仮面越しに顔を歪めた。
 ユウキは体を回転させて立ち上がるとマクアフィテルを天に向かって降り翳す。

 バース(キリト)「ッ!」


 ユウキ「テァァァアッ!!」
 
 ―ガギィイッ!

 ダークリパルサーで防ごうとバースは動くがそれより速くマクアフィテルをユウキは振るい、バースを
 斬りつけた。
 かに思えたが、バースとユウキの間にカリスが立って七天七刀でマクアフィテルを防いでいる
 
 カリス(神裂)「勝負ありです」


 ユウキ「・・・は、はいっ」ササッ


 バース(キリト)「っ、はぁ~~~・・・また負けたな」


 ユウキ「けど、今度ばかりはボクも負けるかと思ったよ」クスッ


 バース(キリト)「ご謙遜を」クスッ


 ユウキ「け、謙遜じゃないよっ」


 バース(キリト)「はははっ」


 カリス(神裂)「・・・貴女もライダーになってみては?」


 ユウキ「え?えぇ、か、仮面ライダーにかぁ・・・」


 バース(キリト)「良いんじゃないか?絶対強いライダーになれるぞ?」

 
 ユウキ「んん~~~・・・ボ、ボクはこのままでいいかな・・・」


 ユウキ「変身するのは確かにカッコいいけど・・・」


 カリス(神裂)「そうですか。いえ、貴女がそう思うのでしたらそれで良いのです」


 ユウキ「う、うん・・・(けど、やっぱり何か・・・)」


 香焼「すぐにじゃなくてもいいっすよ。考えて力が欲しくなってからが良いと思うっすから」

 
 カリス(神裂)「五和にその時は相談してみるといいですよ。後は舞夏様でしょうか」


 ユウキ「わ、わかった」コクリ

 [SPIRIT]

 神裂「ここまでにしましょう。疲労が溜まってはいざと言う時に命取りとなりますから」


 バース(キリト)「そうだな。えっと・・・ユウキ」


 ユウキ「あ、えっと・・・変身を解除するときはメダルを横から引き抜けばいいよ」


 バース(キリト)「わかった」

 ―チャイン
 ―キュリリリリ・・・

 キリト「はぁ・・・」タラー、ポタポタ


 ユウキ「わっ。キリト、すごい汗かいてるよ?」


 キリト「あ、ああ・・・アドレナリン溢れまくってたからだろうな」フー


 美琴「あ、キリト。ここで特訓してたの」ボロボロ


 香焼「あ、美琴さ・・・何やったんっすか五和」


 五和「うっぅぅ・・・」ボロボロ


 神裂「五和までボロボロではないですか・・・」


 キリト「(どれだけ壮絶だったんだ・・・)」


 美琴「五和、まず着替えくれない?」


 五和「え?い、いや、私替えの服を持ってないので・・・」


 美琴「買ってきて」


 五和「・・・じ、自腹で・・・?」


 美琴「他に何か?」


 五和「あうぅ・・・」トボトボ


 美琴「まっっったく・・・」フンス


 香焼「よくもまぁ、暴走状態の五和を止めることできたっすね」


 美琴「あの子言っても言っても聞かないから死闘だったわよ。ホント・・・死ぬかと思った」 


 神裂「私も時折、五和と模擬戦しますがライダーだと中々勝てませんからね」


 神裂「ましてや殺気がすごかったでしょう・・・」


 美琴「うん。・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルですか?アルファルは・・・あそこで寝ています」



 アルファル「zzz」スピー



 美琴「あっ・・・(可愛い・・・/)」キュン

 キリト「ユウキ、ありがとな。本気で付き合ってくれて」

 
 ユウキ「ううん。他でもないキリトの頼みだもん」ニコリ

 
 美琴「」ソロソロ


 美琴「・・・」ジーッ


 アルファル「zzz・・・」スヤスヤ


 美琴「・・・」ナデナデ・・・


 アルファル「ふにゃ・・・んー・・・」スヤスヤ


 美琴「///」キュンキュンッ


 神裂「・・・」クスッ


 キリト「可愛いな・・・」クスッ


 ユウキ「ねー」クスッ


 香焼「美琴さんって結構、小動物に避けられてたりするっすけど最近は少なくなったっすね」

 
 美琴「ま、まぁ、これのおかげ」スッ

 
 キリト「テープ?」


 美琴「絶縁テープ。100%電気を吸収する優れもの」


 香焼「あ、なるほど。・・・って「超電磁砲」でも吸収出来るんっすか?」


 美琴「まさか。試したらちゃんと燃えたよ」フフン


 キリト「それはそれでどうなんだ・・・」タラー


 神裂「御坂美琴、これからどこかへ行きますか?」


 美琴「特には何も・・・自分の家に戻って少し休もうかなって・・・」


 美琴「まぁ、自販機でジュースでも買ってから」


 神裂「そうですか」


 美琴「キリトは特訓してたんだっけ?どうなの、調子は?」


 キリト「まぁ・・・大体の感覚は掴めた感じかな」


 ユウキ「でも私が勝っちゃったけどね」エッヘン


 キリト「そうだな・・・ははは・・・」

 美琴「え?・・・アンタ、もしかして仮面ライダーなの?」


 ユウキ「違うよ?」


 神裂「生身で純粋な剣術を用いて、なりたてとは言えライダーに勝てるほどの素晴らしい戦いでした」


 神裂「(どことなくアルファルと雰囲気が似ていて、それが私は少し気になりますね)」

 
 美琴「へぇー・・・アンタ強いのね」


 ユウキ「いやー、それほどでもー/」テレテレ


 香焼「女教皇様や剣を扱う人以外で、ここまで優れた剣の使い手は見た事ないっすよ」


 美琴「そこまで言うか・・・」


 キリト「元々のスペックをここまで再現した社長、恐るべしだな」


 ユウキ「ホントだね。現実世界でもここまで動けるなんて・・・」


 ユウキ「自分でも信じられないよ」クスッ


 キリト「でも、これは3度目だな・・・正直悔しいけど、やっぱりユウキは強いな」クスッ


 ユウキ「えっへへ~♪」


 五和「あ、あのー・・・美琴さん、購入してきました」


 美琴「あ、ご苦労様」



 
 美琴@半袖パーカー+花柄ショートパンツ「・・・」


 五和「ど、どうでしょう?」


 美琴「・・・まぁ、許してあげる(普通過ぎな感じだけど・・・)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 ユウキ「・・・」ジーッ


 神裂「・・・?。ユウキ、どうかしましたか?」


 ユウキ「神裂さんの胸って何でそんなに大きいの?」


 神裂「はい?」


 ユウキ「ボク、もうちょっと大きくしたいなぁって思って。コツとかないの?」


 神裂「い、いえ、これは・・・」アセアセ


 ユウキ「」ワクワク

 神裂「・・・ま、まず自然と大きくなったものですから、コツはわかりません・・・」


 ユウキ「えぇー?そうなの?」


 神裂「は、はい」

 
 ユウキ「むぅ、そっかー・・・」


 神裂「い、五和に聞いてみては?」


 神裂「彼女も中々かと・・・」


 ユウキ「五和・・・あの子か・・・」ジーッ




 美琴「何かさっきサンドリヨンからメールでバードウェイが暴走しそうだから助けてってメールが
    来たんだけど・・・」


 香焼「えぇ・・・ちょっと前に会ったときは平気そうだったのに・・・」


 美琴「どこかの誰かさんと同じねー」チラッ


 五和「うぅ・・・」


 キリト「ま、まぁまぁ御坂。もう許してあげなって」クスッ


 美琴「はいはい」ヤレヤレ


 五和「」ホッ


 ユウキ「五和ちゃん」


 五和「え?あ、は、はい・・・?」


 ユウキ「どうやったらそんなに胸が大きくなれるの?」


 美琴「」ピクッ


 五和「え、えー・・・よ、よく食べて、よく運動、でしょうか・・・」


 ユウキ「ふむふむ。なるほど」


 五和「私の場合は・・・いつか出来る、好きな人のためにそうして、食べてたら
    こんな風になりました」


 ユウキ「すごいね。で、付き合ってるんだよね?」


 五和「はい・・・///」カァァ

 
 ユウキ「あ。噂で聞いたことあるんたけど、好きな人に毎日胸を揉んでもらうと大きくなるって
     聞いたことがあるよ?」

 
 五和「そ、それはちょっとしか効果があるだけですよ・・・」


 美琴「それに科学的に根拠がないわよ」


 ユウキ「あ、そうなんだ」

 美琴「揉んで乳腺が刺激されたら大一時的に大きくなるだけだから」


 美琴「女性ホルモンが分泌されるからって言うのもあるけど」


 ユウキ「じゃあ、意味無いのかぁ」


 美琴「(あーでも、あいつと、その・・・さ、誘うための口実にはなりそうかな//)」


 ユウキ「キリト、アスナはどうなの?」


 キリト「えっ?いやいやいや俺は知らないぞ?」アセアセ


 神裂「・・・(ふむ・・・そう言うことが・・・)」


 神裂「(では海之さんに・・・い、いや、しかし・・・///)」




 五和「あ、あの。服を買ってくるついでにジュースも買いましたので、よかったらどうぞ」


 美琴「あっ、気が利くわね。サンキュ・・・って」

 
 五和「皆さんの分もありますから、どうぞ」


 キリト「ああ、ありがとな」


 ユウキ「いただきまーす♪」


 香焼「じ、自分はこれでっ」アセアセ


 五和「(私も自分の分を・・・)」


 ―カシュッ 
 ―ゴクゴクッ


 キリト・ユウキ・五和「「「」」」ブフゥーー!


 美琴・香焼「「(あ、危なかった・・・)」」ホッ


 キリト「な、んだ、これ」ヒリヒリ


 ユウキ「んー・・・刺激的。こんな味初めて感じた」ピリピリ


 五和「苦いれす・・・」


 美琴「キリトはハバネロパイナップルジュースでユウキはフィジョアサイダー青汁ね」


 香焼「五和はガラナ青汁っすね」



 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・んー・・・」パチッ,ムクッ


 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・火織?顔がものすごい赤いよ?」


 神裂「・・・え?あっ、アルファル//お、起きましたか//」アセアセ


 アルファル「熱でもあるの?」


 神裂「いっ、いえ、大丈夫です//」アセアセ


 アルファル「本当に?」


 神裂「///」コクコクッ


 アルファル「・・・それなら、いいけど・・・」


 


 -第七病院-

 直葉「・・・」


 バードウェイ「・・・」


 上条「・・・」コーホォー


 蜜蟻「・・・」


 食蜂「・・・」


 吹寄「・・・」


 直葉「(どうしよう。逃げられない)」ガタガタ


 食蜂「・・・やっぱり当麻くんはモテるわねぇ」ニコリ


 蜜蟻「そうねえ。でも、ほぼ初対面の子にまで手を出すなんてえ・・・」


 吹寄「い、今ここでこいつにお灸をすえてやるわ!」


 バードウェイ「落ち着け制理。おにぃを責める道理は無いはずだ」


 バードウェイ「・・・な?」ニコリ


 直葉「」ビクッ!


 食蜂「ふふふっ・・・怖がってるのかしらぁ?」ニコニコ


 直葉「そ、そんなことあ、ああ、ありませんよ・・・」ダラダラ


 直葉「(こ、ここで怯んじゃダメっ。乙女が廃るじゃないのっ・・・!)」

 上条「・・・」コーホォー


 吹寄「・・・当麻、まだ起きる気配はないわね」


 蜜蟻「先生も言ってたでしょお?1週間は絶対安静だってえ」


 バードウェイ「まぁ、多分3日後くらいには起きると思うけど・・・」


 食蜂「あり得るわねぇ」クスッ


 直葉「み、皆さん、本当に上条さんのことが好きなんですね・・・」


 吹寄・食蜂・バードウェイ「「「」」」ギロッ


 直葉「ぴっ・・・!?」ガタガタ


 蜜蟻「貴女もお・・・」ススッ


 直葉「え?え?」ダラダラ


 蜜蟻「このデカ乳でえ誘惑したんでしょお?」ツンツンッ


 直葉「ひにゃんっ!?//ち、違いますよぉ!///」アセアセ


 蜜蟻「そう・・・(まぁ、当麻クンの所業のせいなんだけれどお)」クスッ


 バードウェイ「・・・直葉。聞くのも野暮だが・・・本当におにぃに惚れたんだな?」


 直葉「っ・・・///」


 吹寄「それはつまり、戦場に飛び込むに等しいと言うことよ」


 食蜂「真面目にそうなのよねぇ」


 バードウェイ「・・・引くなら今の内だが?」


 直葉「・・・」


 蜜蟻「・・・まあ、引いたらガッカリよねえ。そこまでの思いしかなかったって事になるしい」


 直葉「っ」


 直葉「・・・私は・・・」


 直葉「好きですっ。・・・と、当麻、さんのことがっ///」


 バードウェイ「・・・」


 食蜂「・・・そう」

 直葉「皆さんみたいに強くもないです・・・」


 直葉「剣道の腕だって役に立たないと思います・・・だけど」


 直葉「当麻さんを守りますっ」


 蜜蟻「・・・」


 吹寄「・・・その言葉、嘘じゃないのね?」


 直葉「はいっ」コクリッ


 吹寄「・・・本気、なのか・・・なら、大丈夫そうね」クスッ


 バードウェイ「ちぇっ。ローテーションの回数が増えてしまうな・・・」ムスッ


 蜜蟻「まあまあ、その分当麻さんとのお楽しみが増すって事じゃなあい」クスッ


 食蜂「それにいバードウェイさんは当麻さんとずっと居るんだからあ」


 バードウェイ「むぅ」


 直葉「・・・え、えっと、あの・・・」


 食蜂「楽しくなるのはこれからだゾ☆」


 蜜蟻「残念だけどお、直葉さんの順番は最後になるわあ」

 
 直葉「は、はぁ・・・」


 バードウェイ「ま、まだおにぃに告白すらしてないからな。頑張れよ」


 直葉「こ、告白・・・///」


 蜜蟻「その通りねえ」


 吹寄「いい?当麻がもし、いやいや上条さんなんかよりもって言った瞬間にこう言いなさい」


 直葉「な、なんて?」


 吹寄「あなたしか、私には居ません!って強く言うこと!」


 食蜂「押しが肝心よぉ」


 直葉「押し・・・は、はい。わかりました」


 バードウェイ「ちなみに聞くが、直葉」


 直葉「は、はい?」


 バードウェイ「敬語じゃ無くていい。質問することがあるんだが・・・」


 バードウェイ「何カップなんだ?」


 直葉「え?え!?///」


 蜜蟻「Fなのねえ。やっぱりそうだと思ったわあ」

 直葉「!?(な、なんで・・・!?//)」

 
 食蜂「ふーん・・・」


 吹寄「ふむ・・・」


 バードウェイ「なんでそんなデカイんだ?」


 直葉「だ、だからっ///」


 直葉「・・・け、けど、食蜂さんと吹寄さんも立派ですよね!?///」


 吹寄「え?」


 食蜂「ふふーん♪当然なんだゾ☆」


 食蜂「当麻くんのためだけに努力したんだからぁ♡」

 
 直葉「そ、そうですか・・・」


 バードウェイ「私も豆乳飲んでなんとかしたいんだが・・・うーむ」


 蜜蟻「まあ、ゆっくり焦らずよお」


 吹寄「胸が大きくても利点はあまりね・・・」

 
 吹寄「ブラのお金もかかるし、何より重くて肩凝るわよ?」


 バードウェイ「おにぃ誘惑すると言う手が手に入るなら構わない」


 バードウェイ「それにお金は問題ない。私を組織のボスと言うのは忘れていないか?」クスッ


 吹寄「はぁー・・・」


 食蜂「関係ないかもしれないけどぉ、胸には鶏の唐揚げが良いって聞いたわぁ」


 バードウェイ「鶏の唐揚げか」


 蜜蟻「そんなの眉唾よお」


 蜜蟻「食蜂さんみたいになりたくてえ、唐揚げ食べてたけどお・・・効かなかったしい」


 食蜂「ん~?私みたいにい?」キョトン  


 蜜蟻「・・・何かあ?」


 食蜂「・・・別にぃ」ニッコリ


 蜜蟻「」イラァ


 吹寄「ムサシノ牛乳が良いって聞いた事もあるわ」


 バードウェイ「いや、私は豆乳で貫く!」フンス

 直葉「豆乳かぁ・・・まぁ、健康には良さそうだね」


 直葉「あとムサシノ牛乳って?」


 吹寄「まぁ、牛乳よ」


 蜜蟻「スーパーでも売ってる普通のねえ」


 直葉「あ、そうですか・・・」


 ―コンコンッ

 冥土帰し「失礼するよ?」


 吹寄「あっ、先生」


 冥土帰し「そろそろ面会時間はこれで終了とするから、退室してもらえるかな?」


 食蜂「あらぁ、そう・・・わかったわぁ」

 
 バードウェイ「・・・直葉。お前はホテルに泊ってるんだったな?」


 直葉「うん、そうだよ?」


 バードウェイ「なら・・・今日はウチに泊まってかないか?」


 直葉「え?・・・そ、それって当麻、さんの家に・・・ってこと・・・?//」


 バードウェイ「まぁ、そうなるな」


 直葉「け、けど、どうして・・・?//」


 バードウェイ「親交を深めようと思って」


 バードウェイ「あと、直葉は新しいおにぃの彼女になるんだから・・・おにぃの暮らしとか
        好きなものを知ってもらおうと思ったんだ」


 直葉「そ、そうなの・・・」


 バードウェイ「・・・それだけ、じゃダメ?」ウルウル


 直葉「」ズキューン!


 食蜂「(出たぁ・・・レイヴィニアさんの上目遣い攻撃)」


 食蜂「(一撃必殺の攻撃で私もやられたときはアイス買わされたわぁ・・・)」


 直葉「う、うんっ//いいよ//」ニコリ


 バードウェイ「そっか。よかった」ニコ


 食蜂・蜜蟻「「・・・っ!!」」ピコーン
 

 吹寄「(当麻の家に・・・お泊まり・・・)」

 食蜂「レイヴィニアさん!」


 蜜蟻「レイヴィニアちゃんっ!」


 吹寄「レ、レイッ!」


 バードウェイ「ん?ど、どうした?」


 吹寄・食蜂・蜜蟻「「「私も泊めさせて(ぇ)(え!)」」」


 バードウェイ「・・・いや、無理だ。部屋が狭くなりすぎる」


 食蜂「インデックスさんと香焼君はぁ、ホテルに泊まってもらうわぁ」


 吹寄「色々犯人の対策も立てないといけないから、ね!」


 吹寄「私も行く義務があるわっ」


 バードウェイ「・・・まぁ、そういう事なら・・・」


 食蜂・蜜蟻「「」」グッ


 吹寄「」ホッ


 冥土帰し「・・・そろそろいいかな?」


 蜜蟻「あ、ごめんなさあい。先生」


 食蜂「それじゃぁ・・・当麻君の事ぉ、お願いしまぁす」


 ―ガラガラッ パタンッ

 吹寄「・・・」ピタッ


 吹寄「・・・」クルッ、スタスタ・・・


 冥土帰し「・・・どうかしたのかな?」


 吹寄「あ、その・・・。・・・あの、先生あれは」スッ


 冥土帰し「?」クルッ


 ―ちゅっ・・・

 吹寄「・・・///」


 吹寄「あ、ご、ごめんなさい//気のせいでした、それじゃ・・・っ//」トタタッ


 ―ガラガラッ パタン

 上条「・・・」コーホォー


 冥土帰し「・・・モテる男はとても大変だね?」 


 上条「・・・」クスッ






 サンドリヨン【私も泊まる】

 
 バードウェイ「もう予約でいっぱいだ。また今度にしてくれ」


 雲川「それは無いと思うんだけど?」


 アリサ「ま、まぁまぁ。雲川先輩、サンドリヨンちゃん、今は大変な事態なんですし・・・」


 バードウェイ「アリ姉の言うとおりだ」


 サンドリヨン【・・・はぁ、仕方ないわね・・・】


 雲川「そうだな(ま、私はここで寝泊まりすることにするんだけど)」


 雲川「今回はアリサの言う事に免じて大人しく(当麻の寝顔を独り占めして)帰る(とは言わない)けど」

 
 アスナ「あ、私・・・キリトくんの様子を見に行ってきますね」 


 食蜂「そうしてくるといいわぁ」


 詩乃「私も行っていい?アスナ」


 アスナ「うんっ」


 詩乃「今、どこに居るって?」

 
 アスナ「河川敷の方で特訓して、今公園で休んでるんだって」


 アスナ「飲み物でも差し入れに買ってきてあげよっか」


 詩乃「そうね。じゃあ、あそこのコンビニで・・・」


 -コンビニ-

 詩乃「ねぇ、アスナ」


 アスナ「ん?」


 詩乃「サチが、正気に戻ったら・・・友達になれそうだと思う?」


 アスナ「・・・」


 詩乃「操られてたからって理由で許せる理由はある。けど・・・」


 詩乃「サチ自身がどう思うか・・・それはわからないでしょ・・・」


 アスナ「・・・そう、だね・・・」


 アスナ「でも・・・キリトくんはあの子の事を助けてあげたいって思ってる」


 アスナ「だから私も・・・キリトくんのために尽くしたい」


 詩乃「・・・つまり友達になれるって信じてるってこと?」


 アスナ「うんっ」

 
 詩乃「・・・わかった。じゃあ私もそう信じる」


 アスナ「シノン・・・」


 詩乃「私も協力する。仲間でしょ?」クスッ


 詩乃「キリトには返しきれないくらいの恩があるから、私なりのお礼でね」


 アスナ「・・・ありがとう、シノン」ニコリ


 詩乃「うん」クスッ

 
 アスナ「じゃあキリトくん達のところに行こっか」


 詩乃「そうね」

 ―トンッ

 アスナ「あっ、ごめんなさい」


 「・・・ってぇーなぁ。どこ見てんだよ」


 アスナ「ご、ごめんなさい」


 「おいおいおいおい、可愛いお嬢さん。ぶつかった詫び、どうしてくれるんだ?」


 詩乃「詫び?ふざけたこと言わないで」


 「あ?」


 詩乃「さっきのはそっちからわざとらしくぶつかって来てたの、見てたんだから」

 「うるせぇな、お前はすっこんでろ」ドンッ


 詩乃「っ!」トサッ


 アスナ「シノン!何するのよ!」


 「お嬢さんは一緒に来ようなー」ヘッヘヘ


 「おら来いよ」グイッ


 アスナ「いやっ!」


 「ぅぅぉぉぉおおおおおっ!」


 「すごパァァーーンチッ!」


 ―ドガッシャァァァアアアンンッ!

 「ごぶぇ!?」


 「んなっ!?」


 削板「お前らあっ!根性がなってねえぞおっ!」


 「て、テメェ!」


 削板「女の子に寄って集って囲んでどうするつもりだぁ!」


 削板「男なら優しく接してやもんだぞ!!」


 「うるせぇっ!ギャーギャー叫んでんじゃねぇぞオラァっ!」


 削板「すごいデコピンッ!!」


 ―ベッチィイインッ!!

 「」ブクブク


 詩乃「・・・泡吹いてる」


 削板「おい、大丈夫か?」


 アスナ「は、はい・・・あ、あの、ありがとうございました」ペコリ


 削板「良いって良いって、気にすんな!」ニカッ

 
 詩乃「・・・ねぇ、さっきのデコピンだとかパンチでこいつらを一撃で眠らせたけど貴方の能力?」


 削板「そうだっ!」


 アスナ「す、すごい能力ですね・・・」


 削板「俺の根性はすごいからな!!」

 アスナ「は、はい・・・あの、お名前は・・・」


 削板「俺は削板軍覇っ!この学園都市の全員とダチに男だっ!!!」

 ―ドンドンッ カンッ!!

 アスナ「ダ、ダチ・・・?」


 詩乃「友達って言う意味」


 アスナ「あぁ・・・(なるほど)」


 削板「そう言う訳で、今からお前らも俺のダチだぜッ!!」

 
 アスナ「え?い、いや、まだ初対面なんですけど・・・」


 削板「だから、ほら手出してみろ」


 アスナ「は、はいスッ


 詩乃「?」スッ


 削板「よっ、ほっ、せいっ」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!

 削板「お前もな」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!


 削板「ぃよしっ!これでダチになれたぜっ!」ドドン!


 アスナ「」キョトン


 詩乃「・・・今のは」


 削板「友情のシルシだっ!」


 詩乃「友情のシルシ・・・」


 アスナ「・・・よ、よくわかりませんけど、あ、ありがとう、ございます・・・」クスッ


 削板「おうっ!」


 削板「今日は何かニッキニキするからな、宇宙キター!って叫ぶぞっ!!」


 アスナ「え?」


 削板「いっくぞぉおお~~~~~!!」


 削板「宇宙ぅぅううう~~~~~!!!キタァァーーーーーーッ!!!」

 
 詩乃「キター」


 アスナ「えぇ!?キ、キターーーーー!」


 削板「オッシャァア!じゃ、またな!」

 -ドヒュンッ!!

 アスナ「・・・」ポカーン


 詩乃「まるでロケットね」


 アスナ「・・・う、うん」


 詩乃「古典的な感じじゃなくて破天荒な能力を使えるのか・・・」


 アスナ「・・・と言うか、シノンさっき」


 詩乃「」スタスタッ


 アスナ「あっ!ちょ、ちょっと!」トタタッ




 ―コツッ

 アスナ「んっ?」


 アスナ「・・・これって・・・スイッチ?」


 アスナ「もしかして、さっきの削板って人が落としていったのかな。えっ、どうしよう・・・」


 詩乃<アスナー?

 
 アスナ「あっ・・・い、今行くから!」


 アスナ「(後で落とし物として・・・風紀委員の人が警備員の人に渡しておこっと)」



 -公園-

 アスナ「あっ、居た居た」


 キリト<おっ。アスナー、シノーン ヒラヒラ


 アスナ「キリトくーん」クスッ


 アスナ「どう?仮面ライダーの特訓」


 詩乃「戦えそう?」


 キリト「ああ。神裂と香焼にアドバイスを貰って、ユウキと手合わせもしたからな」


 アスナ「えっ?またやったの・・・?」


 ユウキ「結果は・・・ボクの勝ちだったよ」エッヘン


 キリト「三連敗になりました」ハハハ・・・


 詩乃「な、生身で?」


 ユウキ「うん」

 神裂「見事な戦いでした」クスッ

   
 香焼「いやー、まさかここまでお強いとは思ってなかったっす」


 アスナ「スゴすぎない!?」


 ユウキ「ふふーんっ♪もーっと褒めて♪」


 アスナ「あ、う、うん・・・ユウキ、すごいよっ!」


 ユウキ「えへへ//」テレテレ


 詩乃「・・・キリト、飲み物買ってきたから」


 キリト「ああ、ありがとう」


 キリト「」ゴクゴクッ


 キリト「」ブバァアッ!


 アスナ「きゃぁぁあっ!?」


 詩乃「キリト!?」


 キリト「ゲッホ!うぇぇっ!けふっ!お、おい、これ・・・」


 美琴「げっ。いちごおでんじゃない、それ・・・」


 アスナ「え?お、美味しくないの?」


 美琴「名前から考えてみなさいよ・・・」ハァー


 詩乃「ご、ごめんなさい。キリト・・・」アセアセ


 キリト「だ、大丈夫だ・・・」ヒクヒクッ

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――

 キリト「いくぞ?」キィーンッ


 キリト「変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィン キャシャーンッ!

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「わぁ・・・本当に変身できた・・・!」パチパチッ


 詩乃「もう大分慣れてるみたいね」

 バース(キリト)「まぁな。飛ぶことだって」

 ―キリッ キリッ カポーン
 
 [CUTTER WING]

 バース(キリト)「見てろよっ」

 ―ゴォォオオオオオオーーッ!! 


 ―ギュォォォォオオオオオオッ!
 ―ゴォォオオオオオオッ!!


 詩乃「・・・すごいわね」


 アスナ「カッコいい・・・//」


 ユウキ「最初はね、ちょっと酷かったけど空を飛べるライダーが来てね」


 ユウキ「キリトに飛び方を教えてくれたの」


 アスナ「そうなんだ」



 ―ゴォォオオオオオオッ!!

 詩乃「・・・ホント、気持ち良さそうに飛んでる・・・」クスッ


 五和「今日が初めてとは思えません・・・」

 
 五和「当麻さんとまた違う規格外な方ですね」


 アスナ「・・・キリトくんはゲームでだと普段からそうですから」クスッ


 詩乃「まぁ、確かに」


 美琴「ふーん・・・あっ、降りてきた」

 ―ゴォォオオオオオオッ!
 ―スタンッ

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「カッコよかったよ!すっごく!」


 詩乃「キリト、頑張ったのね」クスッ


 バース(キリト)「はははっ・・・」クスッ


 アスナ「お姫様だっこして飛んだりってできる?」


 バース(キリト)「そ、それは流石に怖いから、ごめんな・・・」


 アスナ「そっか」クスッ


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「失礼しますの」


 美琴「黒子?どうしたの?」 


 黒子ッハ「どうしたもこうしたも・・・」

 黒子ッハ「何度もライダーが飛び回ってると言う通報が入ってきて、念のために様子を見に来ましたの」
 

 バース(キリト)「え?あ、そ、そうだったのか・・・」タラー


 バース(キリト)「ご、ごめん。特訓に夢中になってたものだから・・・」


 黒子ッハ「いえ、お姉様から事情はお聞きしていますの。心配はいりませんわ」


 黒子ッハ「それとキリトさん。サチさんと言う方の居場所を今、私の同僚が調べていてくれていますの」


 バース(キリト)「そうか・・・ありがとう、白井。その同僚の人にも伝えておいてくれるか」


 黒子ッハ「治安に影響が出る前に阻止するのが私達の仕事ですので」


 黒子ッハ「それに・・・ライダーは助け合い、が仮面ライダーの定義ですわ」


 バース(キリト)「そうか・・・」


 アスナ「あっ、あの白井さん。・・・これ、落とし物です」


 黒子ッハ「あら・・・これは削板さんのではありませんの」


 アスナ「はい。私達を助けてくださってどこかへ行った時に落としたみたいで・・・」


 黒子ッハ「そうでしたの。わかりましたわ、削板さんにお届けしますの」


 アスナ「はいっ」


 黒子ッハ「では私はこれで。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 アスナ「今のキリトくんは力が強くなってるんだよね?」


 バース(キリト)「ああ、変身してるからな。常人よりパワーは増してるみたいだ」


 アスナ「・・・じゃ、じゃあ・・・」ススッ


 アスナ「(お姫様抱っこ、だけしてみてくれないかな?//)」ヒソヒソ


 バース(キリト)「(え?・・・いいけど、どうして・)」


 アスナ「(もうっ/彼女をお姫様抱っこするのに、理由なんている?//)」クスッ


 バース(キリト)「・・・そうだな」クスッ


 バース(キリト)「おっ、そうだ。・・・これで」スッ


 ―プシューッ

 キリト(バース)「っふぅ・・・」


 アスナ「あ、仮面外せるんだ」


 キリト(バース)「ああ。説明書に書いてあったんだ」

 アスナ「そうなの。・・・でも、どうして急に?」


 キリト(バース)「やっぱりアスナの顔、しっかり見たいからさ」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか//」ポッ


 キリト(バース)「じゃ、せーのっ」ヒョイッ

  
 アスナ「ひゃっ・・・」


 キリト(バース)「軽いなぁ。羽毛みたいだ」クスッ


 アスナ「急にやるからビックリしちゃったよ・・・//」プクー


 キリト(バース)「ははっ。ごめんごめん」クスッ


 アスナ「・・・ふふっ//」


 
 神裂「(こちらの視線など一切気にせず・・・)」


 美琴「(何て余裕たっぷりな甘い空間を作り出してんのよ・・・//)」


 五和「(当麻さんがあまりしないような事をしてもらえるなんて・・・)」


 香焼「(・・・インデックスさんにやってみたいっすね)」フム・・・


 キリト(バース)「・・・そろそろいいか?」


 アスナ「・・・もう少し//」


 キリト(バース)「ん、ああ・・・」クスッ


 詩乃「(・・・この2人は・・・)」ハァー


 直葉「お兄ちゃんっ」

 
 ユイ「パパっ」


 キリト(バース)「あっ、スグ。ユイ」


 直葉「え?どうして・・・アスナさん抱えてるの?」


 ユイ「どこかケガしたんですか!?」


 アスナ「ち、違うよ!//だ、大丈夫だから・・・//」アセアセ


 アスナ「も、もう降ろしていいよ?//」


 キリト(バース)「あ、ああ・・・」スッ

 直葉「・・・あ、もしかして・・・」クスッ


 アスナ「」ドキッ


 直葉「・・・どうでした?」クスッ


 アスナ「・・・す、すごく心地良かった//」


 直葉「そうですか・・・(・・・私も当麻さんに・・・やってもらいたいなぁ)」


 直葉「・・・あ、お兄ちゃん。私今日は上条さんの家で泊まる事になったから」


 キリト(バース)「え?上条の?」


 美琴・五和「「なっ!?!?」」


 直葉「あ、もちろん当麻さんは入院中でレイヴィニアちゃんとお泊まりする事になったの」


 キリト(バース)「あぁ、そうなのか」


 美琴「(な、なんだ、そう言う事ね・・・)」


 五和「(どうしてそうなったのか理由に心配しました・・・)」ホッ


 直葉「あと、吹寄さんと食蜂さん、蜜蟻さんも一緒にお泊まりして色々と話し合うって」


 美琴・五和「「!?」」


 直葉「あ、それと御坂さん、五和さん」


 美琴「え?な、何・・・?」


 直葉「レイヴィニアちゃんから伝言で・・・」


 直葉「今日は予約で満室だから来るな、って」


 直葉「先に進んでるのは五和だけだけど、美琴も早くすることだな。はっはっは」


 直葉「・・・て、って」タラー


 美琴「」ゴゴゴゴッ


 五和「み、美琴さん深呼吸深呼吸」アセアセ


 美琴「・・・すー、はぁー・・・」


 キリト(バース)「(い、今すごい戦慄が走ったぞ・・・)」アセアセ


 直葉「あ、香焼君にも伝言があるよ。今日はインデックスとホテルに泊まれ、って」


 香焼「え?・・・あ、あぁ、そうさせてもらうっす」


 直葉「はい。これ・・・お金だと思うけど」


 香焼「どもっす」

 美琴「・・・神裂、今日アンタの部屋泊まってもいいかしら」


 五和「で、出来れば私も・・・」


 神裂「はい、構いませんよ。アルファルも一緒でいいですか?」


 アルファル「火織が居るなら、どこでも行く」ギュッ


 神裂「そうですか」クスッ、ナデナデ


 美琴「(可愛い//)」キュン


 キリト(バース)「じゃあ・・・俺達が一度ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 詩乃「ええっ」


 香焼「レッサーさんに連絡入れるっすね」


 
 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「ん?」


 キリト「・・・サチが戻ってこれたら・・・」


 キリト「友達として、接してくれるか?」


 アスナ「・・・!」


 詩乃「・・・」


 キリト「頼む。アイツは・・・絶対に人を傷つける子じゃないんだ」


 キリト「だから・・・」


 アスナ「・・・うん。わかってる」


 アスナ「全部終わったら・・・私も協力する。あの子の辛い思いを、楽にさせてあげたいから」


 キリト「アスナ・・・」


 アスナ「当然の義務だよ。ね?」クスッ


 キリト「・・・ありがとう、アスナ」ニコリ


 詩乃「・・・私も協力する。友達だから」


 ユウキ「もちろんボクも!」


 ユイ「パパ、私にも出来ることがあればお手伝いします!」


 キリト「詩乃、ユウキ、ユイ・・・」

 アスナ「キリトくんは1人じゃないからね。何事も全部1人で背負わず突っ走らないことっ」


 アスナ「約束してね?」


 キリト「・・・ああっ」ウル、グシッ


 詩乃「泣かないでよ。男でしょ」


 ユウキ「そうそう」クスッ


 ユイ「パパは笑顔でいるのが一番です!」ニコリ


 キリト「っははは・・・そっか」クスッ


 キリト「あれ。もう昼とっくに過ぎてたのか」


 アスナ「お昼ご飯どこかで食べて行こうよ」


 詩乃「そうね」


 ユウキ「やったー♪」


 ユイ「どこに行きますか?」


 アスナ「ん~・・・ん?」


 木山「・・・暑い」ヌギヌギ


 アスナ・詩乃「「!?」」ギョッ

 
 キリト「?。どうした?」クルッ


 アスナ「ダ、ダメェ!//」ガシッ!


 キリト「おぉお!?」


 詩乃「アスナ、そのまま塞いでて!」


 ユウキ「あ、あの人止めてくるからっ!」タタタッ


 キリト「な、何だよ!?どうしたって言うんだ!?」アセアセ


 アスナ「い、今はこうさせてっ!/」


 詩乃「と、とりあえず・・・風紀委員に通報して・・・」



 
 ユウキ「あ、あのっ!」


 木山@下着「ん?どうかしたのかな?」


 ユウキ「い、いやあの、早く服を着てくださいっ!」


 木山「・・・しかしこうも暑いと・・・」

 ユウキ「そ、それでもこんなところで脱いじゃダメですって!」


 木山「・・・そうか」



 詩乃「・・・え?いつものこと!?」


 黒子『はい。注意すればすぐに着直してくださいますので』


 ユウキ「な、何とか着てくれたよー・・・」


 詩乃「・・・そ、そうみたいね」


 アスナ「」ホッ


 キリト「・・・なぁ、ユイ。どう言う状況か教えてもらえないか?」


 ユイ「はい、この人が急に服を脱いで下――――――むぐっ」


 詩乃「ユイ、それ以上はダメ」
  

 ユイ「むぅ~」モゴモゴ


 木山「すまなかったな。暑いとつい癖で・・・」


 詩乃「癖って・・・」


 アスナ「公共の場ですから、やめてください!//」


 木山「わかった」


 ユウキ「(何かまたしそうな感じだなぁ・・・)」タラー


 詩乃「何か病気なんですか?」


 木山「いや?本当に暑いと脱ぐ癖があるんだ」


 詩乃「・・・そうですか」


 キリト「・・・(え?脱いでたのか?)」タラー


 木山「男は私の下着姿を見て欲情するらしいが・・・私なんかを見てどこが良いのか・・・」


 ユウキ「(だって普通に美人でボクもドキッてしたもん//)」


 アスナ「・・・いやいやそういう問題じゃなくて!?」


 詩乃「ま、まぁまぁ。・・・とにかく今度から気を付けてください」


 木山「ふむ。善処する」


 木山「・・・ところで、見ない制服だが・・・」


 木山「外から学校体験で来た生徒たちか?」


 アスナ「あ、は、はい。そうです」

 木山「そうか。・・・キリト、だったか?あだ名でしか覚えていないんだが」


 キリト「えっ・・・?そ、そうですけど・・・」


 木山「私の受け持っているクラスに君の妹さんが居るから、知っているのだよ」


 キリト「あっ、せ、先生だったんですか?」


 木山「そうだ。何やら大変な事態になっているそうだね」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 木山「そうか・・・」


 木山「難しいことかもしれないが・・・君は乗り越える覚悟はあるか?」


 キリト「・・・俺はサチを・・・絶対に助け出してみせますよ」


 木山「・・・」


 キリト「上条と約束したんです。だから・・・」


 木山「ふむ、それでいい。・・・自分の信念を貫いて、戦うことだ」


 キリト「はいっ」
 

 木山「・・・では、失礼するとしよう。・・・キリト君」


 キリト「はい?」


 木山「私の連絡先だ。何か困った事があれば呼んでくれ」


 キリト「あ、どうも・・・」


 木山「では・・・」スタスタ


 キリト「・・・意外と良い人だな」


 アスナ「そう、だね・・・」


 詩乃「・・・(納得していいのかしら・・・)」




 キリト「あそこのファミレスで食べるか」


 アスナ「そうだね」


 ユウキ「・・・!」ハッ


 ユウキ「伏せてっ!!」


 ―ギュキィイイインッ!!

 キリト「なっ、な!?」


 ユイ「なんですか!?」

 詩乃「っ・・・!キリト、あれっ!」



 ダークゴースト(サチ)「・・・」



 キリト「サチ・・・!」


 アスナ「嘘でしょ!?人目も気にせずに出てくるなんて・・・!」


 詩乃「・・・もしかしたら焦ってるんじゃないの?」


 詩乃「人目も気にせずに出てきたってことは・・・」


 キリト「って、言うと?」


 詩乃「活動する時間が短くなっているか、もしくは別の理由があるって事」


 ユウキ「なら、今がチャンスじゃないかな」


 ユウキ「キリト・・・戦える?」


 キリト「・・・もちろんだっ」スッ


 キリト「アスナ達は誰か呼んできてくれるか?俺達が時間を稼ぐっ」


 アスナ「・・・うんっ。わかった!」

 
 ユイ「パパ・・・」


 キリト「心配するなってユイ」


 詩乃「キリ・・・パパを信じよ?きっと大丈夫だから」


 ユイ「・・・はいっ」


 アスナ「ユイちゃん、行くよっ」


 ユイ「はいっ」


 キリト「頼むぞ」

 


 ゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「・・・」


 ユウキ「キリト、とりあえずの作戦考えたんだけど・・・」


 ユウキ「変身を・・・強制的に解除するって言うのは」


 キリト「そりゃ、多分出来ると思うけど・・・」


 ユウキ「リスクが高いかな・・・」

 キリト「結構なダメージを与える必要がいるぞ」


 キリト「今の俺達にそれが・・・出来るか、どうか・・・」


 ユウキ「・・・キリト」


 ユウキ「やれないやれるじゃなくて、やるしかないじゃん」


 キリト「・・・そうだなっ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「俺はサチを助ける。・・・仮面ライダーになったんだ、出来なくなんかない!」


 キリト「戦うか、戦わないか・・・その選択肢があるなら俺は・・・」


 キリト「戦うッ!」


 ―キィィーーンッ パシッ

 キリト「変身っ!」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!
  

 バース(キリト)「いくぜ、ユウキ!」


 ユウキ「うんっ!」




 ユウキ「先手必勝っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーで斬撃を防ぐ。
 

 バース(キリト)「ハァアッ!!」

 その隙を突いてバースは構えていたダークリパルサーを横に振るいダークゴーストを斬り付ける。
 ダークゴーストは衝撃によって数歩後退し、すぐに体勢を立て直してガンガンセイバーを構えた。
 

 ユウキ「・・・ベルトそのもの壊すって反則?」


 バース(キリト)「そもそも壊せないかもな」


 そう言いつつバースは接近してダークリパルサーを縦横無尽に振るう。
 ダークゴーストはその攻撃を回避しながらガンガンセイバーをガンモードへ変形させると一瞬
 離れたバースに向かって撃つ。


 ―ガギャィィインッ!!

 バース(キリト)「そう言うのは慣れてるんでなっ!」

 
 バースは放たれてくるエネルギー弾をダークリパルサーで弾きながら答える。
 距離を取ってダークゴーストは遠距離射撃でバースを狙い撃つ。

 ―ギャイィンッ! バチィイッ! バチッ! チュィーンッ!


 宙を舞って体を捻らせながらダークリパルサーでエネルギー弾を全て弾き飛ばしていく。
 ダークゴーストがバースに攻撃を集中している隙にユウキは回り込んで接近した。

 ユウキ「テァアアッ!」


 ―ガシュッ!! ガシャアアアッ!!

 ユウキのマクアフィテルによる2連撃がダークゴーストを斬り付け、大ダメージとなった。
 ダークゴーストは身を屈ませた状態で後退し、膝を付いた。

 バース(キリト)「ナイスアタック」


 ユウキ「うんっ」


 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴーストは痛みを我慢しながら立ち上がってきた。

 
 
 バース(キリト)「サチ・・・もうやめてくれ・・・」



 バース(キリト)「なんの為ために戦ってるんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「あの時と同じ痛み、二度と感じたくないだろ?」


 バース(キリト)「だから・・・頼む・・・っ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 「何を言っても無駄だ。桐ヶ谷和人」


 バース(キリト)「!?」


 「彼女の意思は、今は封じ込まれている。謂わば操り人形となっているんだ」


 ユウキ「・・・誰?」


 バース(キリト)「・・・お前・・・なんで・・・」


 ヒースクリフ「・・・久しぶりだな。キリト」


 バース(キリト)「茅場・・・!」


 ヒースクリフ「ははははっ・・・そんな姿では顔が見えないな」


 ヒースクリフ「残念だよ。驚いた顔を見たかったものだが・・・」ニヤリ


 ユウキ「キリト、茅場って・・・」


 バース(キリト)「・・・SAOの生みの親だ。あの地獄をつくり出した男だ・・・!」


 ユウキ「え・・・!?」

 バース(キリト)「まさか、アンタが・・・アンタがサチを・・・!?」


 ヒースクリフ「そうだ。私が彼女のデータを手に入れ、そして・・・」


 ヒースクリフ「君への復讐を手伝わせてあげているんだ」


 バース(キリト)「っ!・・・ふざ・・・けるなぁあああっ!!」




 ―キキィイッ!

 カリス(神裂)「お待たせしました!・・・ん?」


 ナイト(美琴)「ちょっ、ちょっとこれどう言うことよ?誰?あのおっさん・・・」


 アスナ「・・・嘘・・・」


 ユイ「どうしてあの人が・・・!?」


 オーディン(五和)「お2人とも知ってるのですか?」


 アスナ「・・・」



 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 バースはダークリパルサーを振るいながらヒースクリフを攻め込もうとする。
 十字の紋様が入った盾でヒースクリフは斬撃を防ぎ聖騎士の剣で突きの攻撃を繰り出す。


 ―バシュッ!

 バース(キリト)「ガハッ・・・?!」


 聖騎士の剣が胸部の装甲に衝突し、突き飛ばされる。地面を転がるバースをカリスとナイトが
 駆け寄った。


 カリス(神裂)「大丈夫ですか!?」


 バース(キリト)「っ、なんと、か・・・っ」


 ナイト(美琴)「アイツの事はさっきアスナから聞いた。・・・アイツが黒幕ってことね」


 オーディン(五和)「キリトさん、茅場は私達が引き受けます。サチさんを優先してください」


 バース(キリト)「・・・」コクリ


 カリス(神裂)「・・・あの男が黒幕と聞いてスッキリしました」


 バース(キリト)「え・・・?」


 カリス(神裂)「何か事情がある人だと思い、無駄な殺生はしないと・・・思っていましたので」


 カリス(神裂)「心置きなく・・・アルファルと上条の報復が出来ます」


 ナイト(美琴)「全くを持って同感」


 ナイト(美琴)「懲りもせずに人を傷つけ合わせるなんて・・・」


 オーディン(五和)「はい。私、堪忍袋の緒がブチキレました・・・っ」

 カリス(神裂)「神に誓って贖罪を負わせましょう」

 ―ジャキンッ

 ナイト(美琴)「当麻を傷つけたアンタの罪は・・・命ぐらい重いわよっ!」
 
 『ソードベント』


 オーディン(五和)「その通りです!」


 『ソードベント』


 ヒースクリフ「面白い・・・」


 ヒースクリフ「なら・・・私も本気でいくとしよう」


 ―カシャンッ

 カリス(神裂)「あれは・・・まさかベルト!?」


 ヒースクリフ「変身」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「はっはっはっは・・・」


 ナイト(美琴)「変身した・・・!」


 [TORNADO]


 ―バシュウゥウウッ!
 ―ギュウウン

 カリスはホークトルネードの風の矢を放ち、先制攻撃をする。
 エクストリーマーは赤いオーラを身に纏った片手を前に出して風の矢を打ち消した。


 カリス(神裂)「フッ・・・!」

 打ち消された瞬間にカリスはカリスアローを振るい下ろす。だが、エクストリーマーは
 片手で受け止めるとそのまま握り締める。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「やるなぁ・・・だが」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘いぞ」

 カリスアローを離すとエクストリーマーは左フックでカリスの腹部を殴りつけ、次に前蹴りで
 蹴飛ばした。


 カリス(神裂)「ぐあぁあっ!」


 オーディン(五和)「女教皇様っ!」


 ナイト(美琴)「あんなゴッツいのに素早く動けるって・・・」


 オーディン(五和)「・・・これはもう、出し惜しみはしてはいけませんねっ」

 オーディンはゴルトセイバーを構え、背中に金色に光る翼を展開させると金色の羽を周囲に
 舞い散らせる。


 オーディン(五和)「行きますっ!」

 瞬間移動してエクストリーマーの背後に回り、ゴルトセイバーを振るう。

 ―ガギィインッ!

 オーディン(五和)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「見えないような移動だが、気配を勘付かれては意味がないぞ」

 エクストリーマーは聖騎士の盾でゴルトセイバーを防ぐと、体を回転させて弾く。
 回転を利用して聖騎士の剣を横に振るってオーディンを斬り付ける。


 オーディン(五和)「ぐっぅううっ!」

 装甲から火花を散らしてオーディンは地面を転がる。
 エクストリーマーは聖騎士の剣と盾を両手に装備し、悠々と構えた。


 ナイト(美琴)「うっそ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「軽いな。こんなもので倒せると思われているのか・・・」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘く見られたものだ」


 ナイト(美琴)「・・・っ!」

 
 『サバイブ』

 ナイトはダークシールドのスロットに「サバイブ 疾風」のカードを装填しダークブレードを引き抜く。
 突風が吹き荒れ、竜巻がナイトを包み込むと一瞬にして消え、ナイトサバイブへ強化変身した。


 ナイトサバイブ(美琴)「けど、今度は私が相手よ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「フッ。手加減は無用で頼みたいものだ」


 ナイトサバイブ(美琴)「手加減?・・・する事なんて出来ないわ」


 ナイトサバイブ(美琴)「私の大切な人を傷つけたアンタなんかにはね!」

 ナイトはダークブレードとダークシールドを構えるとエクストリーマーに接近し、下から上へ振るい
 上げて攻撃する。

 ナイトサバイブ(美琴)「負けて土座座でもする準備してなさいよっ!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それをそっくりそのまま言い返してやろうっ!」




 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチっ!俺が、助け出してやるからなっ!」


 ―ギィンッ! ガギィイッ!
 
 バース(キリト)「ぐぅっ!」

 
 バースはダークゴーストにギリギリまで近付き、ベルトを掴もうとするがガンガンセイバーの
 攻撃によって阻まれてしまう。  
 ダークリパルサーで攻撃を防ぎ、バースは踏み止まった。

 バース(キリト)「こうなったら・・・!」


 バースはセルメダルを一枚取り出し、バースドライバーにセットした。

 [CUTTER WING]


 背中のユニットからカッターウイングを転送し、装着する。

 
 
 バース(キリト)「これならこっちが有利だ!」


 Sword & Soul(http://youtu.be/JqupgX-i7w0)

 バースはブーストを噴かして推進しながらダークゴーストに接近する。
 ガンガンセイバーの斬撃を回避し、そのまま後ろへ飛び上がって着地する。

 
 バース(キリト)「サチッ!俺の声が聞こえるか?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「聞こえるなら・・・心配するな。俺が絶対に助けるから!」


 ユウキ「ボクもだよ!」


 バースとユウキは同時に走り出す。


 バース(キリト)「ユウキ!とにかくベルトを外してやるしかないっ!」


 ユウキ「わかったっ!」

 ユウキはバースの指示を聞き、滑り込むようにしてダークゴーストの背後に立つとマクアフィテルを
 振り翳しベルト部分を斬ろうとする。
 だがダークゴーストはすぐに振り返って振り下ろされるマクアフィテルをガンガンセイバーで
 防ぎ止めた。


 バース(キリト)「今の内にっ・・・!」


 バースは背中を向けているダークゴーストの隙を狙ってベルトに手を伸ばす。
 しかしダークゴーストは後ろ蹴りでバースの手を弾き、ユウキを押し退けると
 ガンガンセイバーをガンモードへ変形させてほぼ0距離から射撃した。
 
 ―ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐぁああっ!?」


 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「っ、だまだぁっ!」


 [DRILL ARM] [CATERPILLAR LEG]

 バースは意思操作でカッターウイングのユニットを解除して右翼部分を掴むと勢いよく
 ダークゴースト目掛けてブーメランのように投げ飛ばした。

 バース(キリト)「ヅァアアアッ!」

 ―ギュンッ!!
 ―ヒュルルルルルルルルッ!!!
 

 ユウキ「っと!」

 カッターウイングは回転しながら飛んで行き、ユウキはそれに気付くと横っ跳びで離れる。
 ダークゴーストは咄嗟に振り返ってガンモードのままガンガンセイバーで飛んでくるカッターウイングを弾き飛ばした。

 ―ガギィィンッ!!

 その際にガンガンセイバーは衝撃によってカッターウイングと共に弾き飛ばされる。

 バース(キリト)「ウォォォオオオッ!!」


 バースはキャタピラレッグによって高速移動して接近していく。

 ―ガギッ!!
 ―ギャリリリリリイイイイイイッ!!!

 ダークゴーストの目の前に立ちバースはドリルアームを高速回転させて胸部のアーマーにぶつける。 
 異質な物体が削れる音が鳴り響き、激しく火花が飛び散る。

 
 ダークゴースト(サチ)「ッ!!」

 ―バギッ! バキャッ!


 バース(キリト)「ッ!ハァァアアアッ!!」

 ダークゴーストはバースの顔面を何度も殴りつけ、引き離そうとする。
 だがバースはキャタピラレッグの重量を活かして踏み止まったままドリルアームでの攻撃を続けた。


 ―バチッ!バチバチィッ!バチィッ!

 ダークゴーストの胸部のアーマーが削れ続け、エネルギーが漏れ始めると電流が走って動きが
 鈍くなってきた。


 バース(キリト)「ユウキっ!今だっ!」


 ユウキ「うんっ!」


 
 エクストリーマー(ヒースクリフ)「ベルトを外せば、彼女はまた消えることになる」


 
 ユウキ「!?」


 バース(キリト)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「当然だ。死人を生き返らせるためには何か原動力が必要となる」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そのベルトがあるからこそ彼女は生命を維持できているのだよ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「謂わば・・・心臓のようなものだ」


 
 バース(キリト)「っ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」
 

 バースはナイトと交戦している際に放ったエクストリーマーの発言にドリルアームを停止させてしまう。
 その隙にダークゴーストはバースから離れて削られた部分を手で抑えた。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そう甘くはないのだよ。・・・私の考えている事はわかっていると
              思ったんだがね」


 バース(キリト)「くそっ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「さて・・・悪いね、お嬢さん。これで失礼させてもらうよ?」


 ナイトサバイブ(美琴)「逃げる気っ!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それも勝ちと言う言葉があるのでねっ」


 エクストリーマーはナイトサバイブから離れると背後に紋章を現せてその中へ消える。
 ダークゴーストも背後から現れた紋章の中へ、逃げる様に消えていった。

 ナイトサバイブ(美琴)「なっ・・・本当に逃げやがったわねっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・っ」


 ユウキ「キリト・・・」


 アスナ「キリトくんっ!」


 バース(キリト)「アスナ・・・っ!?」

 
 自分のところへ近づいて来るアスナに気付いたバースは仮面越しに目を見開く。 


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「おぉっとそうだ。君も一緒に来てもらおうかな!」


 アスナ「!?」


 バース(キリト)「アスナぁあああっ!!」


 バースはキャタピラレッグで高速移動し、アスナの手を掴もうとする。
 アスナもその叫びに気付いて手を伸ばす。
 
 ―グイッ

 ―ヒュウゥゥゥン・・・

 だが後1cm距離が足りず、アスナはエクストリーマーに引っ張られ紋章の中へ消えていった。


 バース(キリト)「っ!!・・・アスナぁぁあああああああああっ!!!」


 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――
 

 -ホテル-

 キリト「・・・」


 キリト「・・・っ」ググッ


 
 -ホテル ロビー-

 直葉「ユウキさん、お兄ちゃんは・・・」


 ユウキ「・・・1人にしてほしいって・・・」


 詩乃「・・・そうしてあげた方が今はいいわね」

 
 ユイ「ひっく、ま、まぁ・・・えぐっ、うぅ・・・」グズグズ


 遼太郎「泣くなって、ユイちゃん。泣いても・・・どうにもならないんだ」ナデナデ


 神裂「・・・面目ありません。こうも一蹴りされてしまうとは」


 五和「私も、役に立てず・・・本当にごめんなさいっ」


 美琴「あの野郎・・・次に会った時は只じゃおかないわよっ!」


 美琴「メッタメタにしてやるんだからっ!」バチバチッ!


 食蜂「美琴さぁん、落ち着きなさいよぉ」モジャモジャ


 吹寄「・・・黒幕は茅場晶彦なのね?」


 ユイ「は、い゙」グズン


 雲川「そいつは何者だ?」


 吹寄「・・・外で起ったとんでもない事件に関与していた人物です」


 雲川「ほぉ・・・詳しく教えてほしいんだけど」


 吹寄「はい」


 

 雲川「・・・つまりは生きていると言ってもいいだな?」


 直葉「詳しくはよくわからないんですけど・・・そうなる、と思います」
 

 バードウェイ「・・・と、なると他にも黒幕が居そうだな」


 蜜蟻「そうなるわねえ」


 遼太郎「マジかよ・・・」


 麦野@スマホ『とりあえず、捜索を風紀委員と警備員とで連携で続けるわ』

 
 黒子@スマホ『了解しましたの』


 サンドリヨン「ええ、わかったわ」


 枝先@スマホ『直葉さん!必ずお義姉さんのこと見つけ出してあげますから!』


 直葉「うん・・・お願いね。枝先さん」




 -第一七学区-

 リュウガ(浜面)[どうだ?そっちは]


 ベルデ(絹旗)[超何もありません]

 
 リュウガ(浜面)[こっちもだ・・・しかし、毎度のことながら参ったもんだな]


 ベルデ(絹旗)[超まったくですね]


 リュウガ(浜面)[絹旗。あと調べてなさそうな所、心当たりにないか?]

 
 リュウガ(浜面)[工場は一通り探したからな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね・・・んー、超強いて言えば・・・]


 ベルデ(絹旗)[地下、兆それか新興企業のビルとかぐらいですかね]


 リュウガ(浜面)[地下と新しいビルか]

 
 ベルデ(絹旗)[はい。敵の超策略が成されているとなればミラーワールドからの侵入の
        対策として超厳重な仕掛けになってるってことがあるかもしれないです]


 リュウガ(浜面)[なるほどな]

 リュウガ(浜面)[んじゃ、まずは・・・最近建ったばっかりのビルを探してみるか]


 ベルデ(絹旗)[はいっ]


 ベルデ(絹旗)[ここが超次のビルです]


 リュウガ(浜面)[・・・まだ看板すら無いな]


 ベルデ(絹旗)[そうですね。・・・超入ってみます?]


 リュウガ(浜面)[ああっ]コクリッ




 リュウガ(浜面)[・・・おかしいな]


 ベルデ(絹旗)[超そうですね。・・・全くどこからも入れません]


 リュウガ(浜面)[マジックミラーを使えば俺達の系統も流石にお手上げって予見してるみたいだぜ]


 ベルデ(絹旗)[はい。超ご丁寧に地下の駐車場の窓ガラスの裏表までマジックミラーに
        超なってましたしね]


 リュウガ(浜面)[・・・かーなーり、きな臭いな]


 ベルデ(絹旗)[麦野に超報告しておきましょうか]


 リュウガ(浜面)[そうだな]


 リュウガ(浜面)[もしかすればヒースなんたらって奴が根城にしてるところかもしれない]


 ベルデ(絹旗)[簡単に超行けばいいんですが・・・]


 リュウガ(浜面)[ん?]


 ベルデ(絹旗)[捜査超願い出しても超門前払いされるってオチにならないか心配なんですよ]


 リュウガ(浜面)[・・・そん時はお得意の強行突破で行くしかないな]


 ベルデ(絹旗)[それで間違えてましたってなったら・・・]


 ベルデ(絹旗)[始末書を超書かないといけなくなるじゃないですかー]


 リュウガ(浜面)[人命が懸かってんだ。ハブてんなって]


 ベルデ(絹旗)[・・・はーい]



 -???-

 アスナ「・・・!?」ピクッ


 アスナ「(ここ・・・どこなの・・・?)」

 ―ジャラ・・・

 アスナ「!(て、手足に鎖が・・・口にもテープが貼られてっ)」モガモガ

 
 加頭「お目覚めですか。アスナさん」


 アスナ「!?(だ、誰・・・?)」


 加頭「初めまして。加頭順と申します」


 加頭「財団Xのエージェントを任されており・・・」

 
 加頭「仮面ライダーの敵と言えば簡単でしょうか」


 アスナ「むぐっ・・・!」ジャラジャラッ


 加頭「ご心配なく。私は貴女に指一本触れたりなどしません」

 
 加頭「そもそも触れれば叱りを受けてしまいますので」


 ヒースクリフ「当たり前だ。触って良いのは・・・この私だけだ」


 アスナ「!(ヒース・・・茅場・・・!)」


 ヒースクリフ「アスナ君、実に良い姿だ・・・そのそそる姿が堪らないねぇ」ニタリ


 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 ヒースクリフ「おーっと、そう怒らなくても」


 ヒースクリフ「君の世話は彼女に任せておくとするか」


 サチ「・・・」


 アスナ「(サチ・・・!)」


 ヒースクリフ「こうも嫌われているとは・・・中々、ひどいもんだ」


 加頭「ところで、何故彼女を?」


 ヒースクリフ「ふふふっふっ・・・決まっているだろう?」


 ヒースクリフ「この女は餌だ。・・・最高級品の桐ヶ谷和人へのな」


 アスナ「!」

 加頭「・・・つまりは誘き寄せるための?」


 ヒースクリフ「それだけじゃ勿体無いだろう?・・・他にも色々と使い道はある」


 ―スタスタッ

 ヒースクリフ「あぁー、そうだった。アスナ君」


 アスナ「・・・?」


 ヒースクリフ「・・・私は、彼女の復讐のためと言ったが。あれは・・・」


 ヒースクリフ「嘘だ」


 加頭「・・・では、私もこれで」


 ―ギィィィイ ガシャン!

 アスナ「っ!」ジャラジャラッ


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「!・・・っ!(サチっ!ねぇ!これを外してっ!)」


 サチ「・・・」ヒタヒタ


 アスナ「!(は、外してくれるの・・・?)」


 ―ピリィィーー・・・

 アスナ「っ、ぷはっ!」


 サチ「・・・」


 アスナ「サチ!・・・私のこと、わかる?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。お願い、ここから」


 サチ「」フルフル


 アスナ「っ・・・どうして・・・」


 サチ「・・・」パクパク


 アスナ「・・・(声が、出せなくなってるの・・・?)」

 アスナ「サチ、サチっ。それなら私が色々話すからイエスなら頷いて、ノーなら首を横に振って?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「ここから私を出せないのは・・・ヒースクリフのせい?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「話せなくなってるのも・・・?」


 サチ「・・・」コクリ


 アスナ「・・・よかった」クスッ


 サチ「・・・?」


 アスナ「その・・・キリトくんの言ってた通り、優しい子のままなのね?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」フルフル


 アスナ「え・・・?」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・もしかして、上条君のことを・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・サチ。あれは心からの意思?本意だったの?」


 サチ「・・・っ」フルフル


 アスナ「でしょう?・・・だったら、大丈夫だよ」


 アスナ「上条君は今、病院で安静にして・・・生きてるから」


 サチ「・・・」コクリッ

  
 アスナ「うん。・・・悪いのは、全部あいつのせいなんだから」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・でも変ね。私たちが知ってる茅場晶彦・・・ヒースクリフと大分性格が違うわ」


 アスナ「本当に中身は・・・茅場晶彦なのかしら・・・」


 アスナ「もしかして・・・体はそうだけど、中身は別人・・・」


 サチ「・・・」

 アスナ「・・・サチ、わからない?」


 サチ「・・・」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「!。じゃ、じゃあ・・・あのヒースクリフは別人なのね?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「それって・・・。・・・」


 アスナ「もしかして・・・」


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・なの?」


 サチ「・・・」コクリッ


 アスナ「・・・そんな・・・」


 アスナ「サチ、私の電話とかの場所は」


 ―フラッ バタン・・・

 サチ「」


 アスナ「サチ!?」


 ヒースクリフ『はぁーい、そこまでー』

 
 アスナ「っ!サチに何をしたの!?」


 ヒースクリフ『何をだって?・・・決まっているじゃないか。お喋りが過ぎたから
        寝てもらっただけだ』


 ヒースクリフ『今からこっちで操作して君に悪戯することだって出来るぞ?』


 ヒースクリフ『試してみるかい?ハハハハハハッ!』


 アスナ「っ・・・!」


 ヒースクリフ『ま、今はまだ早い・・・』


 ヒースクリフ『そうするのは君の最愛の彼に見せつける時にしよう・・・ハハハハーハッ!』


 アスナ「(この・・・!)」


 ヒースクリフ『そうあまり怖い顔にならないでくれよぉ・・・』

 ヒースクリフ『あの時、私の気持ちを理解してくれていたら・・・』


 ヒースクリフ『こうはならなかったぁ!』バンッ!


 アスナ「っ・・・」


 ヒースクリフ『・・・これは復讐だ。私の人生を途絶えさせた、桐ヶ谷へのな』


 ヒースクリフ『・・・では、今日はゆっくり寝るといい』


 ―ガシャンッ

 アスナ「待ちなさいよっ!待って!」


 アスナ「・・・サチっ!」


 アスナ「サチっ!しっかりして!サチっ!!」


 サチ「」



 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――― 

 キリト「・・・」


 キリト「アスナ・・・」


 キリト「・・・っ・・・」ポロポロ


 キリト「・・・くそぉっ!」ドンッ!


 キリト「・・・何で・・・何でアスナまでっ・・・!」


 キリト「・・・俺なんかが・・・仮面ライダーなんて・・・」


 キリト「なれるわけなかったんだよ・・・」


 キリト「俺・・・なんかが・・・!」グッ


 ―コンコンッ

 キリト「・・・。・・・」


 <・・・キリト・・・居る、か・・・?


 キリト「・・・!?」スクッ

 ―ガチャッ

 キリト「・・・上、条・・・?!」


 上条「・・・よぉ」クスッ


 キリト「お前っ、何やってるんだよ!?絶対安静だろっ!?」


 上条「言ったろ・・・こんなの、軽傷な方、だってな」


 キリト「上条・・・何言ってんだ!今すぐ、病院に」


 上条「・・・とりあえず、話そうぜ」フラフラ


 キリト「は、話すって・・・」


 上条「・・・負けたのか?お前」


 キリト「・・・っ・・・」


 上条「・・・なら、もう一回だな」


 キリト「え・・・?」


 上条「お前、さっき仮面ライダーなんて、なれるわけない・・・って言ったな」


 キリト「・・・。・・・っ、ああ・・・」


 キリト「俺はお前みたいに、強くなんてない・・・」


 キリト「ゲーム世界での実力は、現実になると単なる飾りにもならないんだっ・・・」


 上条「・・・」

 キリト「愛する人も守れない、俺なんかが・・・」ポロポロ

 
 上条「・・・悔しいなら引きずるなよ。キリト」

 
 上条「前を向いてくれよ・・・失敗したって何度でも次に頑張ればいいだろ」

 
 キリト「そんな問題じゃないだろっ!」


 上条「いいや違っ!っ・・・げふっ!」ツツー


 キリト「上条っ・・・」


 上条「・・・生きてる限り、チャンスあるだろ」


 上条「終わりだなんて・・・そう思ってる・・・」

 
 上条「お前のその幻想をぶち殺せ・・・!」


 キリト「俺の・・・幻想・・・?」


 上条「ああ。まだお前にしか出来ないことがあるだろ・・・」


 上条「サチも助けて・・・アスナも助けるんだっ・・・!」


 キリト「・・・」


 上条「それに・・・お前、俺との約束、破るつもりかよ・・・」


 上条「そんなの・・・男じゃねえだろ?」


 キリト「・・・っ」


 キリト「・・・そうだよな。悪い、上条」


 キリト「怪我人にそこまで言われるなんてな・・・」クスッ


 上条「はははっ・・・上条さんは、余計なお節介が好きでせうから」クスッ


 キリト「何だそれ」クスッ


 上条「・・・キリト。サチとアスナを・・・助け出すんだぞ?」


 キリト「ああっ。俺・・・もう迷わないって決めた」


 キリト「絶対に、力を尽くしてでも・・・」


 キリト「お前に負けないくらいタフに戦ってみせるからな」


 上条「・・・ああ。それで、いいんだ」クスッ


 キリト「・・・ところで、病院からここまでどうやって来たんだ?」


 上条「あぁ、それは・・・」


 黄泉川「上条っ!」バンッ!


 上条「げっ!黄泉川!?」


 黄泉川「何やってんじゃん!病院から勝手に抜け出すなんて!」


 上条「い、いや、そのこれには深い訳が・・・」アセアセ


 黄泉川「問答無用じゃん!さぁ、早く病院のベッドに戻るじゃんよ!」グイッ,ヒョイッ


 上条「うわっ!?ちょ、先生!?お姫様抱っこってめちゃくちゃ恥ずかしいんでせうが!?」

 黄泉川「じゃ、少年。失礼するじゃん」


 キリト「は、はい」


 ―ガチャッ パタン

 キリト「・・・行ったか・・・って言うより連れて行かれたか」クスッ


 キリト「・・・よしっ。こうしちゃ、居られないな。すぐに準備しないと」スクッ


 ―コンコンッ

 キリト「?。スグか・・・?」


 キリト「(覗き穴から・・・。・・・だ、誰だ?黒髪の・・・)」


 キリト「とりあえず、開けるか・・・」


 ―ガチャッ

 キリト「はい・・・?」


 「桐ヶ谷和人だな?・・・いや、キリトの方がいいか」


 キリト「あ、ああ、そうだけど・・・」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア。探偵だ」


 キリト「探偵・・・?」


 シャットアウラ「そうだ。今回の事件について依頼があって・・・」


 シャットアウラ「お前の知り合いのようだったな。名前は、菊岡誠二郎だ」

 
 キリト「菊岡から・・・?」

 
 シャットアウラ「そうだ。・・・ここで話すのもなんだ、部屋に入っていいか?」


 キリト「あ、ああ。どうぞ・・・」




 シャットアウラ「さて・・・まずキリト。これを見てくれ」スッ


 キリト「?・・・刑務所から服役中の囚人が脱獄・・・」


 キリト「・・・!?。須郷が・・・!?」


 シャットアウラ「そうだ。脱獄したのはついこの前、大体4日前ぐらいだ」


 キリト「監視カメラの映像には須郷とその前に立つ人物が映っており・・・」


 キリト「脱獄方法は壁に円形の穴を空けると言う前代未聞の方法となっている・・・」


 シャットアウラ「その脱獄の方法は多かれ少なかれ、組織の力を借りてるとしか思えん手口だ」


 キリト「・・・!。まさか、黒幕は・・・こいつなのか」


 シャットアウラ「そうだ。映っていた映像の解析をしたところ、奴はその目の前に立っている人物から
         ガイアメモリを受け取っているとわかった」

 キリト「ガイアメモリを・・・けど、何でアイツに」


 シャットアウラ「それはまだわからない。ガイアメモリを製造しているのは財団Xという組織で
         何を考えているかわからない連中だ」


 シャットアウラ「しかし。犯人はこの須郷伸之で確定だ」


 シャットアウラ「証言者が居るからな」


 キリト「証言者?」


 シャットアウラ「・・・」スッ


 『フロッグ』

 フロッグポッド「」ピョンカッ


 キリト「これは?」


 シャットアウラ「優秀な部下みたいなものだ。・・・まぁ、冷静に聞いてくれ」ポチッ


 『・・・桐ヶ谷和人。久しぶりだな』


 キリト「・・・!。茅場晶彦・・・!?」


 茅場『こんな姿でだが、また会えたな。・・・さて、和気藹々と話す時間はない』


 茅場『SAOでの私の姿をした人物が現れたと思うが。・・・あの正体は須郷だ』


 キリト「・・・。・・・や、やっぱり、そうなのか・・・」


 茅場『随分、私本人だと思っていたようだが?』


 キリト「」ギクッ


 茅場『まぁ、そう思っていたのなら別に構わない。須郷がやっていたことだ』


 茅場『・・・一筋縄ではいかないのはわかっているな?』


 キリト「・・・アンタ、見てたのか?」


 茅場『この街には何か目に見えないネットワークが漂っているようで、こうして電脳世界から
    抜け出し、ここに居ると言うわけだ』


 シャットアウラ「私に接触してきたときも姿形がなかったもので、アリサが幽霊だとか
         泣き出していたぞ」クスッ


 キリト「アリサ?・・・アリサって鳴護アリサのこと、だよな?」


 シャットアウラ「ああ、そうだ。私はアリサの姉になる」


 キリト「そうなのか。・・・えっと、茅場。須郷がどうやってサチを・・・」


 茅場『生き返らせたか、と聞きたいのか?』


 キリト「それもある。けど・・・」

 キリト「あんな広大なゲームの片隅で起こった俺に関わる出来事を何で知ってたのかと思って」


 茅場『なるほど、そう言うことか』


 キリト「知ってるのか?」


 茅場『知っているも何も奴は細工は不明だが私が消去したはずのデータを盗み見していたからな』


 キリト「それって・・・」


 茅場『言わなくてもわかるだろう。・・・そして彼女のログファイルを見つけ全ての情報を
    入手することが出来たんだ』


 茅場『そして奴は・・・私がヒースクリフとして活動してたデータを抜き取り、見た通り
    好き勝手しているようだ』


 キリト「・・・」


 茅場『データを手に入れ奴はセクウェンツィアの言ったガイアメモリの力を利用しサチの肉体の
    構造を復元後・・・』


 茅場『彼女のデータを肉体へ移植させた』


 茅場『目的はただ一つ。・・・桐ケ谷和人、君の命だ』


 キリト「・・・須郷・・・っ!」


 シャットアウラ「人間の命、魂を蘇らせるガイアメモリと言うのは今まで類を見ないものだ」


 シャットアウラ「かなりの高精度な物か或いは改造したかだな」


 茅場『・・・一つ謎に思うのだが、彼女はデータで創られたとなれば何故、意思を持っているかだ』


 シャットアウラ「それは・・・魂が宿っているからじゃないのか?」


 茅場『魂か・・・私は確かにそれにアクセスすることを目指していたが・・・』


 茅場『まさか私自身が否定し、失われた命が戻ることに繋がるとは・・・とんだ皮肉なものだ』


 キリト「・・・!。消滅したアインクラッドにサチの意思が残っていたとすれば・・・」


 茅場『何・・・?』


 キリト「茅場、メディキュボイドの事を覚えているか?」


 茅場『・・・ああ。もちろんだ』

 
 茅場『フルダイブ技術を医療に転用に成功すれば体に障害を持つ人間でも自分の足で走り
    見聞きする事が出来るようになり更には社会復帰が可能になるとされ・・・』

 
 茅場『体感覚キャンセル機能が発展すれば身体に負担が掛かる麻酔無しでの手術にも応用できることが 
    期待できると倉橋医師からの熱意に押され基本設計を提供した』



 キリト「そのメディキュボイドの・・・ターミナルケの被験者・・・ユウキって子は知ってるか?」


 茅場『本名は紺野木綿季。後天性免疫不全症候群、通称AIDSを患っている少女だったか』

 茅場『・・・まさか、その紺野木綿季も一度死に、蘇ったとでも?』


 キリト「・・・そうだ。生き返ったんだ」


 茅場『・・・冗談に聞こえないとなると、神の悪戯でも起きたか』


 キリト「悪戯じゃない。・・・ちゃんとした理由で生き返ったんだ」


 茅場『・・・それで、そのユウキとの関係は何になると言うんだ?』


 キリト「ユウキはまだ生きたいと言う思いを残していたから、壇黎斗って言う自称神・・・
     いや、本物の神みたいな人のおかげで生き返らせることができたんだ」


 茅場『残留思念というものか。・・・しかし、アインクラッドは完全に消滅した』

  
 茅場『全てが抹消されたなら何故彼女の意思が残る?』


 キリト「俺にも・・・よくわからない。けど」


 キリト「でも、ハッタリなんかじゃない、かって思える」


 キリト「この街には能力とか魔術もあるんだ、そのどちらかを使えば・・・」


 茅場『・・・まぁ、今はそんなことを考える暇はないな』


 シャットアウラ「キリト。須郷がアスナを人質に捕った以上、何を仕掛けてくるかわからない」


 キリト「・・・」


 シャットアウラ「それでも助けられるか?・・・半人前の仮面ライダーのお前が」


 キリト「確かに半人前だ・・・すぐに挫けそうになるし、今だってすごく辛い・・・」


 キリト「でも!・・・俺には信じてくれる仲間や先輩達もいる!須郷がALOの時みたいに何をしてきても
     絶対に諦めない!!」


 キリト「アスナとサチを助けるまで・・・俺は何度でも立ち上がってやる」


 シャットアウラ「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「それを聞いて安心した。お前は・・・上条に似ているな」


 キリト「え・・・?」


 シャットアウラ「絶対に諦めない覚悟と誰かを助ける思い・・・」


 シャットアウラ「正しく仮面ライダーの意思を受け継いだな」クスッ


 キリト「シャットアウラ・・・」

 茅場『・・・では、私はこれで消えるとしよう』


 キリト「消えるって・・・また電脳世界に?」


 茅場『君に伝えることは伝え終えた。もうここに居る理由もない』


 茅場『また何かあれば現れると思えばいい』


 茅場『まぁ・・・慌ただしくなけばばいいのだが』


 キリト『・・・茅場・・・色々教えてくれて、ありがとな』


 茅場『礼には及ばないさ。では・・・また会う日まで』


 -・・・フッ

 シャットアウラ「・・・消えたな」
 
 -ギュゥゥン

 キリト「・・・」


 キリト「(茅場・・・)」


 キリト「・・・」スクッ


 シャットアウラ「どこに行くんだ?」


 キリト「皆のところにな。心配掛けたから謝らないと・・・」


 シャットアウラ「・・・そうするといい」クスッ


 シャットアウラ「私も行くとしよう」


 -トゥートゥートゥー
 
 キリト「!?。な、なんだ!?」

 -テッテレテッテッテー


 黎斗「キリト君」ヌッ


 キリト「うわぁっ!?・・・しゃ、社長?」アセアセ


 黎斗「話は聞かせてもらった。聞けば今回の黒幕は愚者というのも烏滸がましい奴のようだな」


 黎斗「そこで!私も本格的に協力したい!」


 キリト「しゃ、社長・・・」


 シャットアウラ「気持はありがたいが・・・どうすると言うんだ?」


 黎斗「まずは・・・キリト君。これを君に渡そうと思ってきたのだよ」スッ

 キリト「それって・・・まさか・・・!」

 
 -ゴトッ ガチャッ
 
 キリト「エリュシデータ!これも復元したのか・・・」


 黎斗「そうとも。これが無ければ君の本来の力が発揮できないと思っていたのでね」


 黎斗「リズベット君には感謝すると良い」


 キリト「あ、リズから聞いたのか。・・・ん?まさか・・・」


 黎斗「うん?」


 キリト「俺が今学園都市において危険な状況だってことは・・・」


 黎斗「・・・すまないが、言わざるを得なかった」


 キリト「そ、そうか・・・まぁ、そうだろうな」


 黎斗「そしてこれは彼女からの手紙だ。シリカ君も店に居合わせていたので一緒に書いていたよ」スッ


 キリト「・・・」ゴクリッ

 
 ―ペラッ

 『拝啓 桐ヶ谷和人ことキリト様 へ

     そこにいると思う神様社長から色々聞いたわよ!何でそうも事件に巻き込まれるわけ!?』


 キリト「・・・俺に言われても」タラー

 
 『いいっ!?必ずアスナを助けなさいよっ!じゃないと絶対に許さないんだからねっ!!

                                  リズベッドより 敬具』


 キリト「・・・こっちはシリカだな・・・」


 『キリトさん!


     絶対に皆さんご無事で、笑顔で帰ってきてください!   
                          
                                   シリカより』



 キリト「・・・ありがとな」クスッ

 黎斗「実に慕われているようだね。キリト君」


 キリト「え?あ、ま、まぁ・・・一緒に戦った仲間ですから」


 黎斗「そうか。・・・君を主人公にした恋愛ゲームを開発すれば面白そうだ」


 キリト「絶対にしないでください」


 黎斗「ジョークだ。はははははっ」


 シャットアウラ「(ゲーム開発者はこんな変人なのか・・・?)」


 キリト「ありがとな、神様社長。・・・とりあえず、俺は皆のところに行ってくるよ」

 
 黎斗「そうしたまえ」 


 シャットアウラ「行くか」
 

 キリト「ああっ」





 直葉「・・・あっ。お、お兄ちゃん!?」

 
 詩乃「キリト・・・」


 遼太郎「キリト、お前・・・」


 ユイ「パパ・・・」


 ユウキ「大丈夫なの・・・?」


 キリト「ああ、もう大丈夫だ。・・・心強い相棒も帰ってきたからなっ」ジャキンッ


 遼太郎「なぁっ!?そ、その剣は・・・」


 ユイ「パパ、それは・・・」


 直葉「何ですか?」


 詩乃「キリト、そんな剣持ってたっけ・・・」


 キリト「SAOで俺が使ってた剣だ。こいつさえあれば・・・」


 キリト「俺は須郷に勝てる」


 ユウキ「・・・須郷?」


 ユイ「どうして須郷伸之の名前が出てくるんですか・・・?」

 シャットアウラ「それは私が最初から説明しよう」


 ユウキ「貴女は?」


 シャットアウラ「私はシャットアウラ=セクウェンツィア」


 シャットアウラ「学園都市ではそこそこ知られている探偵だ」


 ユウキ「探偵?」


 直葉「あの、どうして探偵さんが・・・?」


 キリト「外から俺の知り合いがシャットアウラに依頼をしたんだ。・・・この事態の黒幕を
     暴くためにな」




 直葉「脱獄!?それで・・・お兄ちゃんに復讐するために・・・!?」

 
 詩乃「そんな奴が黒幕だったなんて・・・」


 遼太郎「っかぁ~!なんて未練たらたらな野郎だ!」


 キリト「実際に裁判中も色々してたらしいからな・・・あいつ・・・」


 シャットアウラ「逮捕後、黙秘に次ぐ黙秘、否定に次ぐ否定、挙句に全てを茅場に負わせようと
         するなど醜く足掻きに足掻いていたそうだ」


 シャットアウラ「部下の1人が重要参考人で連行された直後あっけなく全てを自白」


 シャットアウラ「裁判が始まってからも精神鑑定を申請するなど手段を選ばず醜く足掻き続け・・・」


 シャットアウラ「第一審で実刑判決が下るも控訴して東京高裁で係争中に海外逃亡を画策していたことで
         保釈申請を却下されたそうだ」


 シャットアウラ「・・・何とも情けない男だ。見るに耐えない」


 直葉「手厳しいですね・・・」


 シャットアウラ「犯罪者に同情するほど私が半熟ではないのでな」


 シャットアウラ「キリト。どのみち須郷は再度捕まれば終身刑になる」

 
 キリト「・・・そ、そうか」


 シャットアウラ「半殺しにしても許される。相手が殺す気で来るなら・・・手加減など考えるな」

 
 
 キリト「・・・」



 シャットアウラ「いいな?」


 キリト「ああ。わかった」

 キリト「アイツになら元々から手加減なんてする気はないからな」

 
 キリト「態々敵の陣地に足を踏み入れてるって事、後悔させてやるさ」


 麦野「そうしてやりなさい」


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「伝令ですの!ヒースクリフが隠居していると思われるビルを確認しましたわ」


 キリト「ホントか!?」


 滝壺「今、ビルの周辺に居る人達を非難させてるところ」




 -新興企業ビル 500m離れた地点の公園 前衛指揮所-
 (http://youtu.be/yxROAVLbqEw)


 麦野-X「さーて・・・状況は」


 滝壺4「ビル周辺のマンションに住んでる人達や通行人の避難はほぼ出来てるよ」


 浜面「ほぼじゃまだ怖いな・・・」


 絹旗「奇襲ですから須郷も何しでかすか超わかりませんからね」


 吹寄「もう少し避難の状況を見てから、次に移った方が良いと思います」


 テレスティーナ「ええ。ここは慎重に行くのが先決よ」


 サンドリン【テレスの意見に賛同するわ】


 枝先3「麦野さん、それでいいですか?」


 麦野-X「そうね。じゃあ猟虎、ゼクターを飛ばして偵察を開始」


 猟虎「りょ、りょりょりょ、りょ、了解」


 裕也「緊張するなって猟虎」ポンッ

 
 彩愛「リラ~ックスリラックスだYO」


 猟虎「はひぃ・・・」


 小牧「(す、すごい。滅多に見られない「アイテム」が勢揃いしてる)」


 小牧「(戦争でも起きるの・・・?また・・・)」

 ドレイクゼクター「」ブーンッ


 麦野-X「小牧。アンタのゼクターも偵察に行かせて?」


 小牧「あ、は、はいっ!」


 サソードゼクター「」カサカサッ


 小牧「いい?あそこに見えてるビルを偵察してきて?」


 小牧「誰にもバレないようにね」


 サソードゼクター「」カサカサッ


 小牧「行かせました」


 麦野-X「了解。さて・・・あとは鬼が出るか、蛇が出るか・・・」


 枝先3「でも須郷って人とサチって人だけしか居ないんなら大丈夫じゃないですか?」


 滝壺4「慢心だめ。絶対」


 絹旗「あの五和やイギリスのライダーでも軽く超一蹴りした奴ですからね」


 浜面「御坂でも互角だったみたいだしな。油断はするなよ」


 枝先3「は、はいっ」


 テレスティーナ「・・・わかったわ」


 テレスティーナ「麦野、避難完了したそうよ」


 麦野-X「よっし。じゃあ・・・」





 バース(キリト)「ハァッ!」


 ユウキ「っ!」

 ―ガキィィンッ!


 ユウキ「オリャァアッ!」


 バース(キリト)「・・・そこだっ!」


 ユウキ「うわっ、くっ!?」

 ―ガキィィンッ!

 バース(キリト)「・・・っ、よし。ありがとう、ユウキ」


 ユウキ「ふぅ~・・・キリト、二刀流でやれば圧倒的に強いんじゃん」


 バース(キリト)「攻撃のバリエーションが増えた感じだからな」


 バース(キリト)「バース自体の武器を使うにはどっちか放してからじゃないといけないけど・・・」


 バース(キリト)「・・・これなら、サチに負けないはずだ」


 ユウキ「絶対に勝てるよ。だって強くなってるんだもん」クスッ

 
 バース(キリト)「・・・そうか」


 ユウキ「うんっ。大丈夫だよ」


 ユウキ「ボクも全身全霊をかけて頑張るからさ」


 バース(キリト)「ああ・・・ありがとう」


 ユウキ「・・・アスナとサチを必ず助けようね」


 ユウキ「キリト」


 バース(キリト)「ああ。もちろんだ」


 ―・・・ブロロロロロロォーッ!
 ―キキィッ!

 サイドバッシャー「」ブロンッ


 吹寄「キリト、ユウキさん。準備が整ったわ」


 バース(キリト)「そうか。じゃあ・・・」

 吹寄「・・・その前に、いいかしら」


 バース(キリト)「?。何だ?」


 吹寄「・・・」


 吹寄「貴方の覚悟を・・・試させてもらうわ」


 バース(キリト)「試す?・・・。つまり、戦えってことか」

 
 吹寄「当然。本気ではいかないから、安心して」


 [9 1 3]
 [STANDING BY]

 吹寄「変身」 


 カイザ(吹寄)「さぁ、掛かってきなさい」


 カイザ(吹寄)「ベルトを渡したってことは当麻が貴方を認めたからよ。なら・・・」


 バース(キリト)「・・・吹寄も認めさせろって訳か」


 バース(キリト)「・・・いいぜ。俺の覚悟・・・確かめさせてやる」


 カイザ(吹寄)「少なくとも・・・当麻以下なら、来なくても良いわ」


 カイザ(吹寄)「約束が何だろうが・・・役立たずには用はないから」

 [READY]

 バース(キリト)「・・・俺はもう負けないからな」


 バース(キリト)「今の俺は・・・負ける気がしねえんだっ!」


 カイザ(吹寄)「上等っ・・・!」


 カイザ(吹寄)「(見せてみなさい、キリト。・・・約束したその思いをっ!)」

 カイザはカイザブレイガンを手にバースに接近する。
 斬撃の衝撃に耐えようと身構えたが、カイザは目の前でレバーを引きガンモードに変えると
 容赦なく連射する。

 ―ビギュンッ! ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐあっ!?」


 不意打ちの攻撃にバースは対処できず全ての光弾を被弾してしまう。
 その間にもカイザは左足を軸にして回し蹴りを繰り出し回避されると、続けざまに体勢を立ち直して
 左のストレートを繰り出した。

 バース(キリト)「っ!」


 カイザ(吹寄)「・・・その程度なの?」


 カイザはバースが受け止めた左拳を引くと瞬時にカイザブレイガンを振り上げて斜め下に降り下ろした。


 バース(キリト)「まだだァっ!」


 ―キリリッ カポン
 [DRILL ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!
 ―ガキィィンッ!

 右腕に装着したドリルアームでカイザブレイガンを受け止め、すぐさま弾き、後退する。
 ドリルアームを解除し、地面に突き刺していたエリシュデータとダークリパルサーを両手に手にした。
 
 バース(キリト)「俺の本領発揮はこれからだぜっ!」


 カイザ(吹寄)「あら、そう。・・・どう言うものか見せてみなさいっ!」


 バースはカイザと同時に走り出し、目の前まで接近。そこからエリシュデータとダークリパルサーを
 振るい下ろす。

 ―ギャギィィイインッ!!
 ―ギチギチッ・・・!


 ―ガキィィンッ! ガキィィッ!

 バース(キリト)「ッ!ハァァアッ!」


 カイザ(吹寄)「デァアッ!」


 バースの二刀流による斬撃をカイザはカイザブレイガンで弾き、体を捻らせて回避していく。
 縦横無尽の軌道にカイザも少し焦りが見え始めた。

 カイザ(吹寄)「(なるほど、ねっ・・・これがキリトの本来の戦術ってやつか!)」


 カイザは一度距離を取ってカイザブレイガンを逆手に構え直す。バースもエリシュデータと
 ダークリパルサーを構え直した。
 先程までの金切り音が消え、静寂が数分も走る。


 カイザ(吹寄)「(伊達に死線をくぐり抜けて、沢山の人を救ってきただけのことはあるわね)」


 ジリジリとカイザは即座に動けるように足の位置を修正しながらバースを見る。


 カイザ(吹寄)「(キリトが動いたら・・・一気に決めるつもりでっ)」


 バース(キリト)「・・・」

 ―ザッ

 バースが右足を前に出した瞬間にカイザは飛びかかってカイザブレイガンを振り上げる。


 カイザ(吹寄)「ハァァアッ!」


 バース(キリト)「(ここだっ・・・!)」


 ―ガギィィインッ!!

 バースは背を向けると二刀を、背中から引き抜く際の持ち方にして背中の方でクロスにさせると
 カイザブレイガンを受け止めた。

 カイザ(吹寄)「っ!?」
 

 バース(キリト)「ウオォオッ!!」


 バースは二刀を振り上げてカイザブレイガンを弾き返す。
 離れた瞬間に接近して両刀同時に横に振るいカイザを斬り、続けて上斜めからエリュシデータを
 下から上斜めへダークリパルサーを振るった。 

 カイザ(吹寄)「ぐっ・・・!」


 バース(キリト)「デァアアアアッ!!」


 バースはエリュシデータとダークリパルサーを突き出し、カイザの仮面と腹部に当たる寸前で止めた。
 

 バース(キリト)「・・・はぁ・・・っはぁ・・・」


 カイザ(吹寄)「・・・やるじゃない。見事ね」


 バース(キリト)「・・・これで認めて、もらえたか?」


 カイザ(吹寄)「ええ。貴方の覚悟、ちゃんと見せてもらったわ」クスッ


 ―ポッ キュイーン
 ―チャリン シュイーン

 吹寄「さて・・・これで疲れたって事はないわよね?」


 キリト「今からでも暴れるぞ」クスッ


 吹寄「そう・・・なら安心したわ」クスッ


 ユウキ「キリトっ!」


 ユウキ「・・・勝てるよ。今のキリトならっ」ニコリ


 キリト「・・・勝ち負けなんて関係ないさ」


 ユウキ・吹寄「「え?/・・・?」」


 キリト「俺はアスナとサチを助け出すって決めたからな」


 キリト「須郷に負ける気はないってのは・・・捨ててないけどな」クスッ


 ユウキ「・・・そっか」クスッ


 吹寄「・・・じゃあ、行きましょうか」


 キリト「ああっ」

 ―ピピッ!

 ベルトさん「やぁ、3人とも。迎えに来たよ」


 キリト「ベルトさん」


 インデックス「今からね、むぎのがビルの地下から侵入するんだって」


 吹寄「そう。じゃあ先に行ってるわ」カポッ


 吹寄@ヘルメット「行くわよ!サイドバッシャー!」

 
 ―ブロロロロォーーッ・・・!

 キリト「あ、俺達も行かないと」


 インデックス「後ろが空いてるから乗ってほしいんだよ」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「・・・」


 キリト「・・・?。どうした、ユウキ」


 ユウキ「あ、その・・・車に乗るの初めてだから」


 ベルトさん「心配することはないよ。安全運転で行くとするから^^」


 ユウキ「あ、はい・・・」


 ―ガチャッ
 
 ベルトさん「では出発するとしよう」


 ―ブロロロロォーーッ・・・!

 ユウキ「わぁ・・・」


 キリト「ベルトさん、今の状況はどうなってるんだ?」


 ベルトさん「民間人の避難は無事に成功、そして侵入作戦を実行するところだ」


 ベルトさん「「アイテム」の偵察によると、あのビルの中は・・・」


 ベルトさん「怪人の反応が多数確認されている」


 キリト「怪人が・・・須郷が仲間にしたのか?」


 ベルトさん「それはわからない。ただ・・・一つ言えるのは」


 ベルトさん「そう簡単には須郷伸之のところへ行かせないつもりだと言うことだね」


 インデックス「皆で一斉に行くしかないかもしれないよ」

 キリト「上等だ。全部倒してでも須郷のところへ行ってやるっ」


 ユウキ「その通りっ」


 インデックス「シフトカー達も頑張るって言ってたんだよ」


 キリト「あの小さいミニカーみたいなやつか」


 インデックス「そうなんだよ」


 ベルトさん「キリト、ユウキ。心の準備は出来ているのかな」


 キリト「ああ、出来てるよ」


 ユウキ「ボクも。ウォーミングアップはキリトとやったから大丈夫ですっ」


 ベルトさん「OK^^」パラパパ


 キリト「これだけ助っ人が居るなら・・・須郷に勝てる」


 キリト「勝つしかないんだけどな」


 インデックス「うんっ」私が

 
 ベルトさん「さぁ、目的地に到着だ」




 -新興企業ビル 500m離れた地点の公園 前衛指揮所-

 G3-X(麦野)「ん?あっ、あの車は・・・」


 香焼「来たみたいっすね」

 ―キキィッ
 
 キリト「待たせたな、皆っ」

  
 ユウキ「準備万端で来たよっ」


 美琴「もうやっと来たわね!遅いじゃない!」


 キリト「わ、悪い。ちょっとしたウォーミングアップしてたからさ」アセアセ


 絹旗「全員超スタンバってますから、侵入班か強行突破班で行くか超どちらにしますか?」


 キリト「先に行くのは侵入班なんだろ?・・・なら」


 キリト「浸入班だ」


 ユウキ「ボクも一緒に行くよ」

 「おっと、俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ?」


 キリト「えっ・・・?」

  
 ユウキ「・・・えっ!?」


 キリト「ク、クライン!?それに・・・スグとシノンも!?」


 クライン「おうっ!」ニカッ


 リーファ「お兄ちゃん、私達も一緒に行くよニコリ」


 キリト「い、行く、って言うか・・・何で仮想世界の姿になってるんだ!?」

 
 シノン「壇黎斗社長から渡されたガシャットって言うアイテムで・・・変身したの」カチャッ


 ユイ「私は神様社長からではないのですけど・・・」


 ユイ「メイド服を着た人からこれを貰いました」


 キリト「?。何だ?それ」


 ユイ「プリキュアの力を使えるようになるアイテムだそうです!」


 キリト「・・・プ、プリキュアに?」


 ユイ「はいっ。ママとサチさんが無事に帰ってきます様にってお願い事をしていると・・・」


 ユイ「知らない場所に移動していて、そのメイドさんが居たんです」


 ユウキ「・・・そのメイドさん、怪しくなかったの?」


 ユイ「ナースっぽい感じでした」


 ユウキ「ナースっぽい感じ・・・へぇ、そうなんだ」


 ユイ「はい!」


 キリト「・・・ユイも戦うんだな?怖く、ないか?」


 ユイ「大丈夫ですっ。私も・・・今なら戦えますからっ」ジッ


 キリト「・・・そうか。わかった」


 キリト「けど、絶対に無茶だけはしないでくれよ?パパとの約束だ」


 ユイ「はい!」


 キリト「スグやシノンとクラインもな」


 クライン「任せろ。お前とは長い付き合いだろ?まぁ、まだ2年そこらだけど」


 シノン「キリトがユウキとウォーミングアップしてる間に、私も銃系統のライダー達と特訓してたから
     問題ないわ」


 直葉「私も剣道で鍛えた自分を信じるよっ」

 キリト「・・・よしっ。皆、頼むぞっ!」


 クライン「おうっ!」ニカッ


 シノン「ええっ」コクリ


 直葉「うんっ!」


 ユイ「はい!」


 ユウキ「アスナとサチを助け出そうねっ」




 美琴「決意が固まったみたいね」


 香焼「そうっすね」


 インデックス「とうまぐらい頼りになりそうなんだよ」


 ―ピロロロロッ ピロロロロッ

 絹旗「はい、こちら超絹旗です」


 G3-X(麦野)『そっちはもう準備は万端?』


 絹旗「ええ、超もちろんです」


 G3-X(麦野)『そう。万端ならいつものアレを言って突撃するわよ』


 絹旗「おっ、そうですか。超わかりました」プツッ


 絹旗「じゃあ、須郷のアジトへ超行きましょうか」


 キリト「ああっ」コクリ


 




 -新興企業ビル-

 絹旗「では、侵入班の人はあちらにお願いします」


 キリト「スグはシノンとクラインと同じ強行突破班か」


 リーファ「うん。麦野さんと滝壺さんがサポートしてくれるから、安心して」


 キリト「そっか。なら、大丈夫だな」


 キリト「・・・けど、絶対に気を付けるんだぞ」


 リーファ「うんっ」



 
 キリト「・・・よしっ、それじゃあ俺も変身して・・・」


 G3-X(麦野)『全員位置に付いたわね?じゃあ、キリト』

 
 キリト「え?あ、はい」


 G3-X(麦野)『今からリーダーの主導権をアンタに託すわ。だから』


 キリト「え?えっ!?お、俺に!?」


 G3-X(麦野)『上条から電話で、キリトをリーダーにしてくれって伝言が来たのよ』


 キリト「か、上条が・・・?」


 G3-X(麦野)『俺の代理をやるなら、それくらい出来るだろって』


 キリト「・・・無茶言うぜ、まったく」クスッ


 G3-X(麦野)『ま、私がリーダーだと「原子崩し」のコントロールが悪くなっちゃうにゃーん』


 G3-X(麦野)『彼女に当たったら無事じゃ済まないし、アンタの大事な人なんでしょ』


 G3-X(麦野)『頼んだわよ?リーダー』


 キリト「・・・ああ、引き受けるよ」


 G3-X(麦野)『ええ。じゃ、お決まりの掛け声してにゃーん』


 キリト「掛け声?」


 G3-X(麦野)『・・・よ。いいわね?』


 キリト「・・・あ、ああ」

 G3-X(麦野)『じゃ、どーぞ』


 キリト「・・・っ、これより作戦開始とする」


 キリト「俺は上条じゃないから、あんまり貫禄も何も無いかもしれないけど・・・」


 キリト「上条との約束を誓った。だから・・・俺がリーダーとして言わせてもらうっ!」


 キリト「・・・ライダーズ!イグニッション!」


 『『『『イグニッション、了解』』』』』

 『『イグニッション(なんだよ)!』』『イグニッション、頼むわよ。キリト』

 『イグニッションだ。恋人さんともう一人の子、必ず助けろよ』

 『イグニッション!当麻の仇よ!』


 キリト「・・・俺はアスナとサチのためだっ」

 
 ―キィーーン
 ―パシッ!

 キリト「・・・変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!


 バース(キリト)「よしっ!今行くぞっ、アスナ、サチっ!」


 バース(キリト)「麦野、やってくれ!」


 ベルデ(絹旗)「超どうなるか超知りませんよ・・・」


 ベルデ(絹旗)「(まさか侵入班が超後からになるとは・・・)」


 G3-X(麦野)『オーライッ!』


 G3-X(麦野)『須郷伸之さん、お届け物でーす。・・・地獄からのなァ!!』
 
 ―・・・ドガァァァァァアアアアンンッ!!!


 
 ユイ「ひゃぁあっ!?」


 ドライブ(禁書)「すごい爆発音なんだよ・・・」


 W(シャットアウラ)「流石、超能力者だ」


 バース(キリト)「どんな穴空けてるんだ・・・」


 ―ジリリリリリリリリリッ!!

 G3-X(麦野)『オラオラァッ!天下のライダー様共だァっ!』


 ―ダダダダダッ!! バシュウゥウウウ!! ドガァーン!

 W(シャットアウラ)「始ったな。行くぞ」


 バース(キリト)「ああっ!」





 バース(キリト)「っと・・・何だ、ここ・・・」


 ベルデ(絹旗)「ほぉ~・・・これはまた超大量の武器ですよ」


 ベルトさん「なんと、この部屋一帯全ての棚に収められている物がそうなのか」


 ドライブ(禁書)「沢山あるんだよ・・・」


 バース(キリト)「まさか、須郷の奴武器の密輸にでも手を染めたのか・・・?」


 W(シャットアウラ)「証拠写真として撮っておこう」

 ―パシャッ パシャッ

 バース(キリト)「・・・ここには誰も居ない、みたいだな」


 ベルデ(絹旗)「なら超好都合ですね」


 ユイ「・・・そもそも須郷伸之だけしか居ないとしたら・・・」


 W(シャットアウラ)「ふむ・・・」


 バース(キリト)「いや、油断は禁物だぞユイ。人質を取ってる以上、何をするかわからないからな」


 ユイ「は、はいっ」


 ベルトさん「一先ずはこの部屋から出てみよう」


 W(シャットアウラ)「そうだな」


 
 -通路-

 ―ガチャッ

 バース(キリト)「・・・よし、見張りも誰も居ないな」


 W(シャットアウラ)「ここからどうする?リーダー」


 バース(キリト)「・・・」


 G3-X(麦野)『こちら強行突破班の麦野!ちょっと、まずいっ!』


 バース(キリト)「どうした!?」


 G3-X(麦野)『敵の増援がやばいくらい多いのよ!なんか見たことない奴らだし!』


 G3-X(麦野)『猪だとかドデカイ、カマキリだとか!あと動く骸骨とかね!』


 バース(キリト)「!。それは・・・(SAOに出てくるモンスターか!)」

 G3-X(麦野)『キリト、知ってんならどうすればいいの!?』


 バース(キリト)「まず青い猪や骸骨の剣士は雑魚モンスターだ。そっちは問題なく一人で倒せる」


 バース(キリト)「けどカマキリみたいな大型のモンスターは複数で協力して倒さないと危険だ」


 バース(キリト)「火力のスペックが高い武器で倒すのが有効的になるぞ」


 G3-X(麦野)『わかった、ならこっちも陽動で待機させてる奴らを増援に来させるわっ!』


 バース(キリト)「無理だけはするなよ!危険だと思ったらすぐに退くんだ。いいな!」


 G3-X(麦野)『はいはい』プツッ


 バース(キリト)「・・・急がないとまずいか」




 -新興業企業ビル 1階-

 フレンジーボア「ブオォォオオーーッ!」


 ―ドガッ!

 G4(滝壺)「邪魔」


 ―ビスッ!ビスッ!

 突進してきた青い体毛をしているイノシシ型のモンスター フレンジーボアを前蹴りで鼻先を蹴りつけ
 止めると眉間に2発撃ち込んだ。

 スケルトンソルジャー「カカカッ・・・」


 リーファ「タァアアッ!」


 クライン「オリャァアッ!」


 全身が骨だけで動いている骸骨の兵士 スケルトンソルジャーをリーファとクラインが同時に
 スウィープセイバーと結束の太刀を振るって2体を斬り倒した。 

 サベージマンティス「キィィイイッ!」


 シノン「ッ!」 


 ―ダゴォンッ!!ダゴォンッ!!

 G3-X(滝壺)「この虫螻がァッ!」


 ―ギュルルルルッ! ビイィィイイイッ!!

 巨大なカマキリ型のモンスター サベージマンティスに、シノンがウルティマラティオ・ヘカートから
 撃ち放った弾丸が一直線に上半身を貫いて更にG3-Xが球体から放つ「原子崩し」により消し炭にされた。

 -新興企業ビル 3階上階段ー-

 ―タッタッタッタッタッ
 

 バース(キリト)「はぁっ、はぁっ・・・」


 ベルデ(絹旗)「エレベーター使えないのが超面倒ですね」


 ドライブ(禁書)「本当なんだよ・・・」


 ベルトさん「用心しているんだろうね。階段からしか上がる方法を無くす結果がこれだと思えば」


 W(シャットアウラ)「もうすぐ4階だ」


 ―ピーンポーン

 『やぁ、4階を目指している諸君。ご苦労だね』


 バース(キリト)「!。・・・須郷っ」


 須郷『そのまま4階へ来るといい。・・・歓迎するよ』クククッ


 須郷『特に桐ヶ谷、お前には最高のおもてなしだ』プツッ


 バース(キリト)「・・・4階へ行くぞ」


 ベルデ(絹旗)「超罠かもしれませんよ」


 W(シャットアウラ)「いや。行くべきだ」


 ベルデ(絹旗)「え?」


 ドライブ(禁書)「私もそう思うんだよ。どっちにしても、もう戻れないかも」


 ベルトさん「戻れるとしても、行かなきゃいけないときがあるんだ」


 ベルトさん「男は、特にね^^」パラパパ


 バース(キリト)「・・・そう言うことだ」クスッ


 ユイ「パパはママを助けるためなら例え火の中、水の中でも行くんです」


 ベルデ(絹旗)「・・・はぁ、超わかりました。なら超行きますよっ」 


 バース(キリト)「ありがとう。絹旗」

 -新興企業ビル 4階-

 ―ガチャッ

 バース(キリト)「・・・!」



 サチ「・・・」


 アスナ「・・・」



 ユイ「ママっ!」

 
 バース(キリト)「サチ!アスナ!」


 W(シャットアウラ)「・・・気を付けろ、キリト。アスナの様子はおかしいぞ」


 バース(キリト)「えっ・・・?」


 須郷『察しがいいな。残念だよ、少し驚かせようと思ったのだが』


 バース(キリト)「アスナに・・・何しやがったっ!?」


 須郷『少しサチと悪いことをしてたから、細工をさせてもらったよ』


 須郷『サチともまた仲良くなれて本望だろう』


 ユイ「ママ・・・!」


 ベルデ(絹旗)「何て超外道なんですか」


 ドライブ(禁書)「酷いんだよっ!」


 須郷『ハハハハッ!何とでも言えばいいさ!』


 バース(キリト)「・・・須郷」


 須郷『・・・やはり正体はバレていたか』


 バース(キリト)「アンタは何一つ変わってないんだな・・・ハッ、なら安心した」


 須郷『どういう意味だ?』


 バース(キリト)「これで心置きなく、アンタを攻撃することができるからなっ!」


 須郷『・・・その前に彼女達と戦うことになる。甘く見るな』


 須郷『お前の恨みはこれだけでは足りないからなッ!』


 バース(キリト)「言ってろ、腰抜けめっ」


 須郷『・・・では、上の階で待つとしようじゃないか』プツッ


 アスナ「・・・」


 サチ「・・・」

 バース(キリト)「アスナ・・・サチ・・・っ」


 ―ザッ

 ベルデ(絹旗)「キリトさん。ここは私が超引き受けます」


 ドライブ(禁書)「私もなんだよ」


 バース(キリト)「えっ・・・」


 ベルトさん「キリト、彼女達を救うには根源をまず叩かねばならない」


 ベルトさん「それが君の役目だ。須郷伸之を倒してきたまえ」


 ユイ「パパ。・・・行ってきてくださいっ」


 バース(キリト)「ユイも・・・か」


 W(シャットアウラ)「心配するな。私とアリサも一緒に行くぞ」


 W(アリサ)「うんっ!」


 バース(キリト)「・・・わかった。頼むぞっ」


 ベルデ(絹旗)「超了解です!」


 ドライブ(禁書)「任せるんだよ!」


 ユイ「はい!」


 ―ギュゥゥン

 『『ゴーストドライバー!』』

 『『アーイ!』』

 『バッチミナー!バッチミナー!』
 『バッチリミロー!バッチリミロー!』

 サチ「・・・変身」


 アスナ「・・・変身」

 『『カイガン!』』

 『ダークライダー!』
 『スペクター!』

 『闇の力!悪いやつら』
 『レディゴー覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!』


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ゼロスペクター(アスナ)「・・・」

 
 
 バース(キリト)「アスナ・・・!」


 
 ユイ「ママが、仮面ライダーに・・・!」

 ベルトさん「インデックス、トレーラー砲で隙をつくるんだ」


 ドライブ(禁書)「わかったんだよ!」


 シフトフォーミュラー「」ブォォン!

 ベルトさん『タイヤコウカーン!』


 ベルトさん『ドライブ!タイプ・フォーミュラー!』


 ―ブォーン!パッパー、プァーーーン!


 『シーフト!ザ・トレーラーホーーウ!』 
  
 ドライブFML(禁書)「そこを退いて!」



 ドライブ タイプフォーミュラは自走してきたトレーラー砲を手にすると大型銃モードへ変形させた。


 ―バシュィィーン!チュドォォン!

 トレーラー砲から放たれた強力な光弾をダークゴーストとゼロスペクターは体を反らして回避する。
 
 ―ドガァアアアンッ!!

 光弾は床に直撃して爆発を起こす。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを構え、ゼロスペクターはレイピアを構えた。


 バース(キリト)「ALOで使ってるレイピアか・・・」


 W(シャットアウラ)「彼女が得意としているのか?」


 バース(キリト)「正直、本気なら俺でもやばい」


 W(シャットアウラ)「そうか。中々骨が折れそうだな」


 Wは肩を竦めるとため息をつく。
 その間にダークゴーストとゼロスペクターが迫ってくるかと思ったが、ドライブがシフトカー達に
 指示を出して足止めを食らっている。


 ベルデ(絹旗)「お2人共!今の内に!」


 ユイ「パパ!お願いします!」


 バース(キリト)「ああっ!シャットアウラ、アリサ行くぞ!」


 W(シャットアウラ/アリサ)「よしっ!/うんっ!」


 バースとWは走り出し、ダークゴーストとゼロスペクターの間をすり抜けて次の階へ登るための階段へ
 向かって行った。二人が階段を登っていくのを見て、ドライブはシフトカー達を退避させる。

 ドライブFML(禁書)「さいあい、ユイ」


 ベルデ(禁書)「はいっ、超わかってますよっ」


 ユイ「伝説の戦士の力、見せてあげます!」


 ベルトさん「それと君達3人のコンビネーションも見せつけるといい」

 ドライブFML(禁書)「ユイ、変身するんだよ」


 ユイ「はい!」


 ユイ「プリキュア!スマイルチャージ!」


 キュアエコー(ユイ)「思いよ届け!キュアエコー!」


 ベルデ(絹旗)「おぉ~超可愛いですね」


 ドライブFML(禁書)「うん。・・・って見とれてる場合じゃないんだよ!」


 

 -新興企業ビル 4階-

 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィィィ・・・

 須郷「ほぉ。もう来たのか」

 
 須郷「もう少しゆっくり来てもよかったんじゃないのかな?」クスクスッ


 バース(キリト)「須郷、ここまでだ。もう諦めろ!」


 W(シャットアウラ)「運が悪かったな?ここは学園都市。お前のような外道はどうなるか・・・
       わかっていなかったな」


 須郷「・・・」


 バース(キリト)「アスナとサチを解放してもらうぞっ!」


 須郷「そうか。・・・そう言うことなら解放しよう」

 
 バース(キリト)「え・・・?」

 ―パチンッ
 ―ウィーーンッ ガシャンッ

 アスナ「っ!」


 バース(キリト)「!?。アス、ナっ・・・!?」


 W(シャットアウラ/アリサ)「!・・・/えぇっ!?ど、どうなってるの!?」


 アスナ「キリトくん・・・!」


 須郷「ハッハッハッハッ!仮面で驚いた顔が見えないのが残念だが・・・実に良い反応を
    見せてもらったよ」


 バース(キリト)「なんで、どうなって・・・」


 須郷「簡単な事さ。・・・下の階に居るのは偽者。からくり人形だ」

 
 須郷「このガイアメモリは実に便利だ」スッ


 W(シャットアウラ)「・・・?(何だ?あのメモリの先端に付いている物は・・・)」

 須郷「かなりの価格だったが・・・良い買い物をしたものだ」

 
 サチ「・・・」ザッ

 
 バース(キリト)「!。サチ・・・!」
  

 須郷「桐ヶ谷、そしてそちらの仮面ライダー。変身を解け」


 須郷「でなければ・・・」


 サチ「・・・」グイッ


 アスナ「あぐっ・・・!」

 ―チャキッ・・・
 
 アスナ「っ・・・!」

 
 バース(キリト)「!?。やめろ!サチっ!」
 

 アスナ「ホント・・・っ、如何にも小物がやりそうな事ねっ」


 アスナ「ワンパターンなのよっ・・・!」 


 須郷「随分と余裕だね。明日奈君?君は今の状況を理解しているのかな?」


 アスナ「キリトくん!サチはちゃんと自分の意思を持ってるの!」


 アスナ「だから、須郷を倒してっ!」


 バース(キリト)「・・・!」

 
 須郷「はぁ・・・今はそんなことを言っている場合じゃないだろうに・・・」
 

 サチ「・・・」

 ―チャキッ グイッ

 アスナ「うぅっ・・・!」


 バース(キリト)「アスナっ!」
 

 須郷「・・・さぁ、どうするんだい?」


 バース(キリト)「・・・俺が狙いなら、俺だけを狙えよっ」

 
 須郷「無論だとも。君さえ私が思う通りにいってくれれば・・・それだけでいい」


 W(シャットアウラ)「キリト・・・」

 バース(キリト)「アスナとサチを・・・解放しろ。そうしたら」


 須郷「状況を理解していないのか?・・・今、優位なのは私だ」

 
 須郷「そちらが先に変身を解除するんだ!」


 バース(キリト)「・・・解除すると同時に、2人を解放するんだぞ」


 アスナ「キリトくんっ!」


 W(シャットアウラ)「・・・」


 W(アリサ)「(シャットアウラちゃん!どうするの!?)」


 ―チャリンッ シュイーン

 キリト「・・・解除したぞ」


 須郷「では死ね」ニタリ
 

 ―チャキッ
 ―ダァンッ!
  

 アスナ「キリトくんっ!!」


 キリト「っ・・・!」




 ドライブFML(禁書)「っと!」


 ゼロスペクター(アスナ偽)「・・・」


 ベルデ(絹旗)「何で超強いんですか、この人!?」


 ダークゴースト(サチ偽)「・・・」


 キュアエコー(ユイ)「・・・」


 ベルトさん「うん?ユイ、どうかしたのかね?」


 キュアエコー(ユイ)「・・・わかりました。この人達は偽者です!」


 ベルデ(絹旗)「えっ?に、偽者・・・って、超どう言う意味ですか!?」


 キュアエコー(ユイ)「先程から私はキュアエコーの能力でお二人に対話をしているんです」


 ベルトさん「所謂テレパシーのようなものかな?」


 キュアエコー(ユイ)「はい。ですが、あのママとサチさんの声が一切聞こえないんです」


 ドライブFML(禁書)「それは二人が操られてるからじゃ・・・」
 

 キュアエコー(ユイ)「いいえ。キュアエコーの能力ならどんな状態にでもテレパシーを
           送れるはずなんです」


 ベルトさん「では彼女達は・・・須郷が創り出した存在と言うのか」


 ベルデ(絹旗)「何て力を超持ってるンですか。須郷って男は・・・!」


 ドライブFML(禁書)「じゃあ・・・倒しても大丈夫なの?」


 キュアエコー(ユイ)「はいっ!」


 カリス(神裂)「それを聞いて安心しました」


 ビースト(ステイル)「そうだね。創り物のからくり人形なら・・・遠慮無く壊せるよ」


 ドライブFML(禁書)「かおり!」


 ベルデ(絹旗)「と、なんかデッカイライオンのライダーの人ですか」
 

 カリス(神裂)「お二人とも。ここは出し惜しみ無しに必殺技で叩き潰しましょう」


 ビースト(ステイル)「無駄な時間を使ってしまっても意味がないからね」


 ドライブFML(禁書)「わかったんだよっ」


 ベルデ(絹旗)「超マジで倒しますかっ!」

 カリス(神裂)「はい。・・・ではっ」

 [EVOLUTION]


 ビースト(ステイル)「キマイラ。君本来の力を使わせてもらうよ」

 
 キマイラ「(好きにするがいい)」


 『ハイパー!』

 『GO!ハィハィ・ハィ・ハイパー!』


 WDカリス(神裂)「いきますよっ」


 ビーストHP(ステイル)「いつでも」


 (http://youtu.be/_zpW2mdf4iI)


 ビーストはダイスサーベルのリングスロットを掌で押し、ビーストダイスを回転させる。
 数秒待ち、ハイパーリングをキマイラオーサーにセットし止めた。

 『ワン!』

 ビーストHP(ステイル)「1か・・・まぁ、勝てるけどねっ!」


 ダイスサーベルを構えてビーストはダークゴーストとゼロスペクターに狙いを定めた。
 
 『コピーベント』

 ベルデは左太股に装着しているバイオバイザーにカードを読み込ませて、ワイルドスラッシャーを
 合体させた醒弓モードのカリスアローをコピーした。


 ベルデ(絹旗)「飛び道具無いので借りますね?」


 WDカリス(神裂)「ええ。同時に射るのですよっ」


 ビーストHP(ステイル)「神裂っ!」

 『ハイパー!セイバーストライク!』


 呪文が唱えられると同時にビーストはダイスサーベルを大きく振るった。 
 剣先に集められた魔力がバッファロー、カメレオン、鷲、イルカの4体の生物の姿となって放たれる。
 カリスは飛び上がってイルカからバッファローへ飛び移りながら13枚のカードを1枚に融合させた
 「WILD」のカードをラウズさせた。

 
 [WILD]


 ベルデもそれを見てカードをバイオバイザーから引き抜き、もう一度コピーベントを発動させた。
 それによって「WILD」のカードがコピーされる。

 [WILD]


 ベルデもラウズさせてトリガーを引き、ゼロスペクターに狙いを定めた。
 
 WDカリス(神裂)「ハァッ!」


 ベルデ(絹旗)「超狙い撃ちますっ!」


 カリスとベルデが放った「ワイルドサイクロン」がダークゴーストとゼロスペクターに命中し、続けざまに
 バッファロー、カメレオン、鷲、イルカの4体が2体に対して2匹ずつに分かれ突進していった。


 ベルデ(絹旗)「おほー。これ超良いですね、かっくいー」


 ドライブFML(禁書)「決めるんだよ!」


 トレーラー砲の上部のスロットにシフトスピードをセットし、シフトワイルドとシフトテクニックを
 格納させた。


 『ヒッサーツ!フルスロットル!』


 『フールフル!スピィード!ビッグ!ターイホーーウ!!』


 ドライブFML(禁書)「タァアアッ!」

 ―ビシュビシュビシュビシュ!
 ―キュルルルルッ!ブォォーン!

 トレーラー砲から強力なエネルギー弾が放たれた。
 ダークゴーストとゼロスペクターはそれぞれ武器で防ごうとするが桁違いの威力に武器自体が粉砕され
 直撃を受けた。

 ―ズガァァン!ズバァァッァァン!
 

 大爆発を起こし、ダークゴーストとゼロスペクターは消滅した。


 ドライブFML(禁書)「やったんだよ!」


 ベルトさん「Nice Drive^^」パラパパ


 WDカリス(神裂)「敵は完全に消滅しましたね。では、上の階へ・・・」


 「いや、俺が行く、からさ・・・お前らは、下の方を頼む」


 ドライブFML(禁書)「えっ・・・!?」


 WDカリス(神裂)「・・・!」


 キュアエコー(ユイ)「あ、貴方は・・・!」


 ベルデ(絹旗)「ど、どうしてここに・・・!?」


 ビーストHP(ステイル)「・・・やれやれ」クスッ





 ―ァン・・・
 ―ガギンッ!
 
 須郷「・・・!?」


 「危なかったな。キリト」


 キリト「・・・パラドっ!?」


 
 ユウキ「セァアッ!」


 ―ギィィンッ!

 サチ「っ・・・!」

 
 アスナ「ユウキ!」

 
 ユウキ「アスナ!こっちに!」


 須郷「なっ・・・!?」



 パラド「何か面白そうなオンラインバトル始まってたみたいだから来てやったよ」


 パラド「途中で下の階からここに上がろうとしてたユウキも案内したんだ」


 ユウキ「そう言うことっ。お待たせ、キリト、アスナっ」


 キリト「ああ。ありがとう、ユウキ、パラド」


 アスナ「おかげで助かったわ」ニコリ


 ユウキ「うんっ」ニコリ


 サチ「・・・」スクッ


 須郷「こんな・・・こんな展開は私は認めないぞ・・・!」


 キリト「悪いな。運命の女神は俺達に味方してくれたみたいだ」


 パラド「展開にケチ付けるなら、神にでも何か言っとけ」

 
 須郷「・・・もう・・・許さないぞ、お前ら・・・!」


 須郷「お前ら全員、あの世に送ってやるッ!!」


 『ジーン』 『アップグレード』

 『ダミー』 『アップグレード』

 『コマンダー』『アップグレード』


 W(シャットアウラ)「アップグレード、だと・・・!?」


 W(アリサ)「何、それ!?私、聞いてない!」

 ジーンダミーコマンダードーパント「ハハハハッ!」


 パラド「なんだありゃ・・・盛り込みすぎだろ」


 アスナ「阿修羅観音みたいになってる・・・」


 キリト「ラスボスだからってやり過ぎだな・・・」


 ユウキ「どこかコミカルな敵になったね」


 キリト「いや、強さはマジだと思うしサチも居るんだ。油断出来ないぞ」


 ユウキ「そ、そうだねっ」


 W(シャットアウラ)「ガイアメモリを3本も同時に挿すとは・・・須郷は正気の沙汰じゃないな」


 アスナ「つまり、暴走してるって言うこと?」


 W(シャットアウラ)「ああ。間違いなく」


 パラド「力に飲み込まれちまってるのか。・・・どこまで馬鹿なんだ?」


 ジーンダミーコマンダードーパント「死ねェェエッ!」

 ―ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ! ドヒュゥゥウ!

 ジーンダミーコマンダードーパントは背後の車輪状の飾りからミサイルを4基発射してくる。
 それに気づいたパラドはキリトを、ユウキはアスナを抱き上げて回避する。
 
 サチ「・・・」ザッ


 ジーンダミーコマンダードーパント「ハハハハッ!もっと面白くしようじゃないか!」


 ジーンダミーコマンダードーパントは掌から何か液体状の物体を精製するとそれがウネウネと
 まるで意思を持っているかの様に蠢き始める。
 そして徐々に肥大化していき、二つに分かれた。

 グリーム・アイズ「グォォォオオオオッ!!」


 フェイタルサイズ「」ゴォォオッ


 キリト「SAOのボスモンスター!?」


 アスナ「あんなのまで蘇らせれるの!?」

  
 ジーンダミーコマンダードーパント「ガイアメモリの能力によって姿を造り出し、その中に意思を
                  組み込むだけでいいものだからな」


 パラド「不愉快だな・・・一度終わらせた命を弄ぶなんて・・・」


 キリト「パラド・・・」


 パラド「ま・・・面白い能力ではあるが、生かせるだけの自我が無いならただの操り人形でしかないぜ」


 パラド「キリト。アイツの攻略法は知ってるんだな?」


 キリト「ああっ。・・・パラド、協力プレイで頼めるか?」


 パラド「いいぜ。心が踊るな」ニコリ

 W(アリサ)「・・・シャットアウラちゃん」


 W(シャットアウラ)「・・・やるのか?」


 W(アリサ)「うんっ」


 W(シャットアウラ)「・・・わかった。お前がやりたいなら、本当にやるんだ」

 ―ギュゥゥンッ


 シャットアウラ「ならお前に半分、力を貸してやる」


 アリサ「ありがとう、シャットアウラちゃん」ニコリ


 ファングメモリ「ギャオオオウッ!」


 アリサ「ファングちゃん。あなたも力を貸してねっ」


 シャットアウラ「いくぞ、アリサっ!」


 アリサ「うんっ!」


 『ファング』『ジョーカー』

 シャットアウラ・アリサ「「変身!」」

 『ファング・ジョーカー』


 WFJ(アリサ)「当麻くんを傷つけたこと、そして・・・キリトくんやアスナちゃんを傷つけたこと!」


 WFJ(アリサ)「絶対に許さないんだから!」


 WFJ(アリサ)「皆の思いの分、私はキッチリお返しするんだからっ!」


 WFJ(シャットアウラ)「(やってやれ、アリサ!)」



 
 ユウキ「アスナ、大丈夫?」


 アスナ「うん。・・・ごめんね」


 ユウキ「え?」


 アスナ「・・・私は仮想世界では強いけど、現実ではただの学生なだけで戦えないから・・・」


 パラド「あ、そうだった。・・・アスナ!神からのお恵みだ!」ポイッ


 アスナ「えっ?」


 アスナ「これって・・・。・・・私も、これで戦えるの・・・!?」


 パラド「お前の滾りをアイツに見せてやれ。俺も・・・こいつで全力を見せてやるっ」

 ―カシャンッ

 キリト「!。パラド・・・現実でも仮面ライダーだったのか?」


 パラド「まぁな。んじゃ・・・同時変身といこうぜ?」


 キリト「・・・ああっ」


 「なら・・・俺も入れてくれよ」



 キリト「・・・!?。か、上条!?」


 WFJ(アリサ)「当麻くん・・・!?」


 WFJ(シャットアウラ)「(・・・来るかと思っていたが、本当に来るとはな)」クスッ


 ユウキ「ぜ、絶対に安静にしてないといけないんじゃ・・・」アセアセ


 上条「よっ、キリト。・・・中々、良い面になったな」クスッ


 キリト「・・・また先生に怒られるぞ?」クスッ


 上条「補習でもう十分に怒られ慣れてますのことよ」


 上条「それに・・・ベルトもキッチリ用意できたからな」カチャッ


 キリト「・・・なら、大丈夫か」


 上条「ああっ、もちろんな」


 パラド「よっしゃあ!心が益々踊ってきたぜ!」



 ユウキ「アスナ。・・・一緒に戦お」


 アスナ「・・・うんっ」コクリ


 アスナ「ユウキと一緒なら・・・勝てる気しかしないからっ」


 アスナ「サチも連れて帰るんだからっ!」


 上条「いくぜ・・・ッ!」


 キリト「おおっ!」


 パラド「ああっ!・・・心が躍るっ!」

 『デュアルガシャット!』


 アスナ「ユウキっ。行くわよっ!」


 ユウキ「うんっ!」

 
 ―キィーーーンッ
 ―パシッ!
 
 上条・キリト「「変身っ!!」」


 『The strongest fist!What's the next stage?』

 パラド「マックス大変身」


 アスナ「リンクスタートッ!」

 『ソード・アート・オンライン!』

 
 ―キリッキリッ
 ―キリリリッ
 
 ―カポーン

 『マザルアップ!』
 『赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアーウト!』


 『僕の声が!響いた!瞬間に始る!Catch The Moment!ソード・アート・オンライン!』


 バース(キリト)「超協力プレイで、クリアしてやるっ!」


 プロトバース(上条)「さぁて、一丁やりますか!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「パーフェクトノックアウトしてやる」


 アスナ(閃光)「わぁ・・・すごく懐かしい・・・」


 ユウキ「へぇ、それが初期の頃のアスナなんだ」


 アスナ「うん。そうよ」ニコリ


 WFJ(アリサ)「当麻くんが居るなら・・・私、絶対に勝てる気がするっ!」


 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 グリーム・アイズ「グォオオオッ!!」

 グリーム・アイズの振るう大剣をバースは避けてエリシュデータで腹部を斬り付け、屈む。
 そしてプロトバースがバースの肩を踏み台代わりとして飛び上がり、セルメダルをセットしてレバーを
 回転させた。
  
 [SHOVEL ARM]

 プロトバース(上条)「ウオラァアッ!!」
 

 ショベルアームを装備した左腕のアッパーでグリーム・アイズの顎を狙い、顔をカチ上げる。

 『ガシャコンパラブレイガン!』
 『ズ・ガーン!』


 パラドクスPNLV99(パラド)「ガラ空きだっ!」

 『イチ!ニ!』
 
 ―ダギュンッ!ダギュンッ!

 ガンモードにしたガシャコンパラブレイガンのBボタンを二回押し、引き金を引いて撃つ。 
 銃口から放たれた2発の光弾がグリーム・アイズに命中し怯ませた。

 ―HIT! HIT!

 『二連鎖!』


 バース(キリト)「すごいな上条!あの重傷なのに・・・」


 プロトバース(上条)「まぁ、このベルトのおかげなんだけどな」


 バースドライバー(???)『そう言う事』


 バース(キリト)「・・・。・・・ん?今・・・喋らなかったか?」


 バースドライバー(???)『うん。そうよ?』


 バース(キリト)「ベルトさんの妹さんか?」


 バースドライバー(???)『ちゃうよっ!?俺男じゃけんね!?』


 バースドライバー(???)『声でわかるじゃろ!?』


 バース(キリト)「・・・あっ、もしかして・・・>>1なのか!?」

  
 バースドライバー(>>1)『あ、俺の事知ってるん?』


 バース(キリト)「か、神様社長・・・壇黎斗社長の新作のゲームのテストで知ったんだ」


 バースドライバー(>>1)『あぁ!あれかぁー』


 バース(キリト)「・・・って言うか、お前人間じゃなかったのか!?」


 バースドライバー(>>1)『説明しよう!』


 バースドライバー(>>1)『つい数時間前に上条君から電話が掛かってきた。そしてベルトを
             創ってくれと言ってきた』


 バースドライバー(>>1)『流石に俺は無理じゃってと言った。が、舞夏様が創ってくれた。けど動力源が
             どうにもパワー不足』

 バースドライバー(>>1)『なんで俺の心臓を一時的に内蔵しようと言う結論が出た』


 バースドライバー(>>1)『もちろんふざけんな!アホか!と俺は猛抗議』


 バースドライバー(>>1)『しかし浦上ちゃんからもお願いされちゃあ男としてカッコつかん!
            で!今この姿になっているんよ!』


 バース(キリト)「なるほど・・・恋人からのお願いなら仕方ないな」

 
 バースドライバー(>>1)『そそっ。キリト君じゃったっけ?』


 バース(キリト)「ああっ、そうだけど・・・?」


 バースドライバー(>>1)『あのゲス野郎ぶっ倒して目にもん見せてやろうや!』


 バース(キリト)「・・・ああっ!」

 
 パラドクスPNLV99(パラド)「キリトっ!上条!次の攻撃だっ!」
 

 プロトバース(上条)「よしっ!やろうぜ、キリト!」


 バース(キリト)「ああっ!」


 バースドライバー(>>1)『荒ーれ~る~っぜぇ~!止めてみなぁっ!』


 アスナとユウキ、Wが3人同時に斬りかかる。

 フェイタルサイズ「!」ゴォオオッ!


 『ショルダーファング』

 フェイタルサイズは大鎌を振るい、薙ぎ払おうとした。
 だが、Wは肩から出現させたショルダーセイバーをブーメランの様に投げ、大鎌の勢いを相殺させた。

 アスナ「ハァアアアッ!!」

 
 ユウキ「リャァアアッ!!」


 WFJ(アリサ)「テアァアアアッ!!」


 アスナは黄緑色のエネルギーを纏わせたレイピアの5連撃による突きでフェイタルサイズを押し退けて
 十字にユウキはマクアフィテルで斬りつけると最後にWはアームセイバーで下から左上斜めに、そのまま
 左斜め下へX字に斬り付けた。
 フェイタルサイズは怒濤の攻撃によってHPが残り半分まで減る。


 パラドクスPNLV99(パラド)「お嬢さん方!これ使ってみなよっ!」


 パラドクスは周囲に転がっていた床や壁の破片をエナジーアイテムに返ると、アスナ達3人に
 投げる様に浮遊させた。


 アスナ「これは・・・」


 ユウキ「何?メダル・・・?」


 WFJ(アリサ)「?」

 『分身!』

 『高速化!』 


 アスナ「えっ?」


 アスナ2「ふふっ♪」


 ユウキ「・・・わぁぁあああ!?アスナが増えたぁああ!?」


 アスナ2「そんなに驚かなくても・・・」

 
 WFJ(アリサ)「まさか、また偽者・・・!?」


 バース(キリト)「あれか!アスナ!それは自分を強化することが出来るんだ!」

 
 バース(キリト)「そのアスナはお前の分身なんだ!」


 アスナ「そ、そうなの・・・?」


 アスナ2「そう!一緒に協力プレイでアイツを倒しましょ!」


 アスナ「・・・ええっ!」


 ユウキ「じゃあ、アスナ!アリサ!とアスナ!これでフィニッシュだよっ!」


 アスナ「わかったわ!」


 アスナ2「任せなさいっ!」


 WFJ(アリサ)「これで決まりだよっ!」


 アスナ・アスナ2「「タァアッ!!」」

 
 アスナと分身のアスナは左右から同時にレイピアで突き、その後にユウキとWの斬撃が繰り出される。
 フェイタルサイズは大鎌を大きく振りかぶり、アスナを狙う。
 
 アスナ2「アスナっ!スイッチ!」


 アスナ「ええっ!」


 分身のアスナはスイッチで交代すると振り下ろされてきた大鎌を回避して、飛び上がった。
 
 アスナ2「フッ!」


 分身のアスナはフェイタルサイズに中段突きを3連続、切り払いによる往復の斬撃を繰り出し
 最後に斜め切り上げから上段への二度突きを繰り出しダメージを与えた。
 Wはファングメモリのレバーを3回押してマキシマムドライブを発動させる。

 『ファング』
 『マキシマムドライブ』

 ファングサイドの脚の踝にマキシマムセイバーを出現させ、エネルギーを溜め込んで勢いよく
 ジャンプする。
 

 WFJ(シャットアウラ/アリサ)「「ファングストライザーッ!!」」


 マキシマムセイバーによる斬り付けながらの回転蹴りを繰り出す。
 命中の瞬間、恐竜の頭部のようなオーラが現れ、キックを喰らったフェイタルサイズにFの残光が
 浮かぶ。

 アスナ「ユウキ、あれでトドメよっ!」


 ユウキ「オッケー!ちゃんと練習は?」


 アスナ「もちろん!欠かしたことはないわっ!」


 ユウキ「ありがとうっ!」


 アスナとユウキは同時に飛び上がり、レイピアとマクアフィテルを構える。
 紫色の光がマクアフィテルに纏われてレイピアも同様に纏われると翼が展開した。

 アスナ・ユウキ「「ハァァァァアアアアアアアッ!!!」」


 アスナ「マザァアアアアアーズッ!!」


 アスナの11連撃の突きと斬撃。

 
 ユウキ「ロザリオオオオッ!!」


 そしてユウキの11連撃の突きと斬撃。 
 計22連撃の攻撃を受けてフェイタルサイズは咆哮を上げる間もなく、HPが0となり砕け散った。

 アスナ「っと!」


 ユウキ「・・・いやったぁあーーっ!!」


 アスナ2「よしっ!」


 WFJ(アリサ)「やった・・・!」


 ユウキ「アスナーっ!やっぱりアスナってばすごいよっ!」ダキッ

 
 アスナ「ユウキもね。壇社長に・・・感謝しないと・・・」クスッ


 アスナ2「じゃあ・・・後は、頑張るのよっ!アスナっ!」シュイーン


 WFJ(アリサ)「あっ、消えちゃった・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「(時間制限があったんだろうな)」


 アスナ「・・・ありがとう、私」ニコリ


 バース(キリト)「ハァアアアアッ!!」


 プロトバース(上条)「ウォオオオオオッ!!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「アァアアアアアッ!!」


 『ズ・ゴーン!』

 ガンモードからアックスモードへ変形させるとパラドクスはグリーム・アイズが振り下ろしてきた。

 パラドクスPNLV99(パラド)「ヅァアッ!」
 

 プロトバース(上条)「ッラァアアッ!」 

 大剣を受け止め、その隙を狙いプロトバースは腹部に跳び蹴りを浴びせ、衝撃によって仰け反った
 ところをパラドクスがガシャコンパラブレイガンで斬り付ける。

 グリーム・アイズ「グオォオオオオッ!!」


 バース(キリト)「どこ見てるんだ?」


 飛び上がっていたバースが振り向いた瞬間に体を捻らせ宙で回転する。エリュシデータと
 ダークリパルサーの斬撃によってグリーム・アイズは顔面から胸部に掛けて切り刻まれる。

 プロトバース(上条)「よしっ!HPも残り少なくなってるぞ!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「なら、フィニッシュだなっ!」


 バース(キリト)「よしっ!」

 
 バース(キリト)「パラドは?」


 パラドクスPNLV99(パラド)「引き立て役だッ!」

 Real Game(http://www.youtube.com/watch?v=kpekO1g-g1o)

 パラドクスはガシャコンパラブレイガンを構えて走り出す。
 グリーム・アイズは怒りの咆哮を上げて大剣を乱暴に振り回すが、狙いを定めてないため回避され
 続けられるとパラドクスの接近を許してしまった。

 パラドクスPNLV99(パラド)「一気にいくぜっ!」

  
 『鋼鉄化!』

 『ガシャット!』
 『キメワザ!』


 パラドクスは「鋼鉄化」のエナジーアイテムをガシャコンマグナムに使い、ガシャットデュアルギアを
 ゲーマドライバーから引き抜きガシャコンパラブレイガンの背面にあるD-ガシャットスロットに装填する。

 『PERFECT CRITICAL FINISH!』

 ガシャコンパラブレイガンに青色のエネルギーを溜め込み、グリーム・アイズに狙いを定めた。
 そしてトリガーを引き、硬質化させたエネルギー弾を発射する。
 瞬時にガシャットデュアルギアを引き抜いて宙に投げると、Aボタンを押しアックスモードへ変形させ
 再びガシャットデュアルギアを装填した。

 
 『高速化!』
 『マッスル化!』

 『KNOCK OUT CRITICAL FINISH!』


 「高速化」と「マッスル化」のエナジーアイテムをガシャコンパラブレイガンに使うとBボタンを
 10連打する。

 
 『イチ!ニ!サン!ヨン!ゴ!ロク!ナナ!ハチ!キュウ!ジュウ!』 

 パラドクスPNLV99(パラド)「ウオリャァアッ!!」

 エネルギーを纏わせたガシャコンパラブレイガンを横向きに投げ飛ばす。
 高速回転しながらガシャコンパラブレイガンは鋼鉄化したエネルギー弾に融合するとそのまま
 グリーム・アイズに向かって行き、パラドクスが鼻で笑って指を鳴らす。
 エネルギー弾が破裂してパズルピース型になり散弾のようにグリーム・アイズに命中しダメージを
 与えた。 
 続けてガシャコンパラブレイガンがグリーム・アイズを中心として回転しながら斬り付ける。

 ―HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!HIT!

 グリーム・アイズ「グオォオアアアアア!!」

 10回斬り付けると、パラドクスの手元に戻ってきた。
 
 『10連打!』
 パラドクスPNLV99(パラド)「行けっ!キリト!上条!」

 [[DRILL ARM]]
 バース(キリト)「上条ッ!」


 プロトバース(上条)「オォオオオッ!!」

 ―ギュルルルルルッ!!
 
 バースは右腕に、プロトバースは左腕に装着したドリルアームを高速回転させ、飛び上がって
 グリーム・アイズに接近する。 
 目の前まで接近したところで2人は腕を引き、グリーム・アイズの胸部にドリルアームを叩きつけた。

 ―ギュリリリリリリリッ!!!!

 バース(キリト)・プロトバース(上条)「「ハァアアアアアアアッ!!!」」
 
 双方のドリルアームの攻撃によってグリーム・アイズのHPは0となり弱々しい咆哮を上げて
 グリーム・アイズは砕け散った。 

 ―バリィィーーンッ!!

 バース(キリト)「よっと・・・よしっ!」


 プロトバース(上条)「勝ったでせうか・・・」


 パラドクスPNLV99(パラド)「ハッハハハッ!最高だなぁ!」


 
 ジーンダミーコマンダードーパント「ぬぅぅ・・・!」


 サチ「・・・」

 
 パラドクスPNLV99(パラド)「さぁーて、ラスボスさん?出番だぜ?」


 ジーンダミーコマンダードーパント「・・・また中ボスが居るのを忘れていないか?」


 サチ「・・・」ザッ


 バース(キリト)「サチっ・・・!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「覚えているだろうが、ベルトを破壊したり外したりすれば・・・」


 ジーンダミーコマンダードーパント「彼女は再び死ぬことになる。桐ヶ谷和人、どうするんだい?」


 バース(キリト)「っ・・・」

 ジーンダミーコマンダードーパント「一度目は君が見殺しにし、そして今度は君の手で彼女を
                  殺すとなれば・・・」


 ジーンダミーコマンダードーパント「ヒーローとして失格だなぁ!ハハハハハッ!!」


 バース(キリト)「・・・」


 プロトバース(上条)「キリト」


 バース(キリト)「!。上条・・・」


 プロトバース(上条)「やれ。お前なら出来る」


 プロトバース(上条)「お前にしか、出来ないんだ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」

 
 サチ「・・・」


 バース(キリト)「・・・サチ。お前とは戦いたくはない」


 バース(キリト)「・・・けど・・・お前を助けるためなら・・・俺は・・・」


 バース(キリト)「俺は戦うっ!お前を助けるんだっ!」

 
 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』
  
 サチ「・・・変身」

 
 『カイガイン!ダークライダー!』
 『闇の力!悪い奴ら』

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチ・・・戻ってこいよ・・・」


 バース(キリト)「テツオやササマルにダッカー・・・ケイタだって本当のお前がそんな姿じゃないって
         望んでるんだぞ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」

 
 バース(キリト)「きっと・・・お前の両親だってお前に会いたいって思ってる!」


 バース(キリト)「だから・・・帰ろうぜ?俺達と一緒に」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」



 ダークゴースト(サチ)「・・・リ・・・」


 バース(キリト)「・・・?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリ・・・ト・・・!」

 『オヤスミー』


 サチ「キリトぉ・・・」ポロポロ


 バース(キリト)「!!。サチっ!」ダッ!


 ジーンダミーコマンダードーパント「何だと!?そんな馬鹿な・・・!?」


 サチ「私・・・私・・・っ」ポロポロ


 ―ギュウッ

 バース(キリト)「何も言わなくていいっ。・・・よく頑張ったな」


 バース(キリト)「お帰り。・・・今度こそ、お前を助けられたな」

 
 サチ「・・・ありがとう・・・ありがとう、キリト・・・っ」ポロポロ
 


 バースドライバー(>>1)「いかん、俺こう言うダメなんよ」
 

 WFJ(アリサ)「」グスンッ

 
 
 ジーンダミーコマンダードーパント「サチっ!私の命令に従えッ!」



 サチ「・・・絶対にいやっ!貴方なんかに・・・従わないっ!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「この・・・っ!なら、一緒に死ねェエエッ!!」
 

 Reverse/Re:Birth(http://youtu.be/srdqpGoQJSU)


 ―ドヒュウゥウッ! ドヒュウゥウッ!

 ジーンダミーコマンダードーパントが放ってきたミサイルにバースはサチを避難させようとする。
 だがサチはガンガンセイバーを手にするとガンモードにしてミサイルを撃ち落とした。

 バース(キリト)「サチ・・・?」


 サチ「・・・キリト。今度は・・・負けないから」


 サチ「私も戦えるからっ。・・・一緒に協力しよっ!」


 バース(キリト)「・・・ああっ!」

 『アーイ!』

 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 サチ「変身っ!」


 『カイガイン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』


 ダークゴースト(サチ)「私みたいに弱くたって戦える!・・・ううん、もう弱くなんかないから!」


 ダークゴースト(サチ)「命・・・燃やしますっ!」


 バース(キリト)「サチ・・・行くぞっ!」


 ダークゴースト(サチ)「うんっ!」


 ジーンダミーコマンダードーパント「消え失せろォッ!」

 ―ドヒュウゥウッ! ドヒュウゥウッ! 


 ダークゴーストは発射されてきたミサイルをガンガンセイバーで撃ち落とし、突破口を切り開いていく。
 バースも途中で撃ち損じて自身に向かってくるミサイルをエリュシデータとダークリパルサーを振るい
 真っ二つに切りながら爆撃を回避し、接近していく。


 ダークゴースト(サチ)「キリト、大丈夫?」

 
 バース(キリト)「まぁなっ!」




 アスナ「・・・むぅ」


 ユウキ「?。アスナ、どうして拗ねてるの?」


 アスナ「っ!す、拗ねてなんかっ・・・//」


 プロトバース(上条)「(キリト・・・お前も大変だな)」シンミリ

 パラドクスPNLV99(パラド)「よしっ!俺達も乱入と行こうぜ!」


 アスナ「!。そうですねっ!」


 WFJ(アリサ)「え?でも、さっきキリト君だけにしか出来ないって当麻くんが・・・」


 ユウキ「あれはサチに対してだから、いいんだよね?」


 プロトバース(上条)「・・・ま、そうだなっ!」


 パラドクスPNLV99(パラド)「行くぜっ!」


 アスナ「ハァアッ!」


 ユウキ「よぉーしっ!」


 WFJ(アリサ)「・・・私もっ!」


 プロトバース(上条)「ここから、反撃の時間だっ!」


 『ズ・ガーン!』

 パラドクスPNLV99(パラド)「キリトっ!弾幕は任せてくれ!」
 

 バース(キリト)「わかった!サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「うんっ!」


 パラドクスはガシャコンパラブレイガンをガンモードに変形させ光弾で、ミサイルを数基
 撃ち落としながら言う。
 それを聞いてバースは頷きダークゴーストに呼びかけて、ジーンダミーコマンダードーパントへ
 接近していく。

 ジーンダミーコマンダードーパント「く、来るなァッ!」


 バースに対してジーンダミーコマンダードーパントは接近戦用の電磁刃のコマンド・ソウをジーンの
 能力によって形そのものを連射式のボウガンに変形させると引き金を引き発射してくる。


 ユウキ「それっ!」


 アスナ「テアァアッ!」


 バースとダークゴーストの前にユウキとアスナが降りたってボウガンの矢を弾き落としていく。
 
 ユウキ「キリト!頼んだよっ!」


 アスナ「サチっ!貴女の本気・・・アイツに見せつけてやりなさいっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・うんっ!」

 放たれ続ける矢を2人はバースとダークゴーストに直撃しないよう防御し、一瞬矢の弾幕が途絶えると
 同時にバースとダークゴーストは走り出し、ほぼ目の前まで接近した。


 ジーンダミーコマンダードーパント「小癪なァア・・・ッ」


 ジーンダミーコマンダードーパントはボウガンを再び変形させてコマンド・ソウに戻す。 
 しかし先程よりも幅が両手持ちでないと支えきれないほどの大きさとなっており、それを
 ジーンダミーコマンダードーパントは勢いよく振るった。

 [CRANE ARM]

 ―ヒュルルルルルッ! ガギッ! ビシィイッ!

 ジーンダミーコマンダードーパント「ぬあっ・・・!?」


 プロトバース(上条)「アリサっ!」


 WFJ(アリサ)「ハァァアアアッ!!」


 プロトバースがクレーンアームによって巨大化したコマンド・ソウを止め、Wが飛びかかり
 手で握っているショルダーセイバーで叩き斬った。
 
 ―バギャァアアッ!!

 プロトバース(上条)「キリトッ!サチッ!やってやれっ!」


 Catch The Moment(http://youtu.be/odg6I_2hecE)

 [CUTTER WING]

 
 バースはダークゴーストの手を握って、天井まで高く飛翔する。
 ゴーストドライバーのデトネイトリガーを操作してダークゴーストはバースの手を離す。

 『ダイカイガン!ダークライダー!』

 『オメガドライブ!』
  
 背後に黒と白の炎を模したエネルギーが出現して紋章の形を取り、右足のエネルギーが集中していくと
 ダークゴーストは右足を前に突き出して、そのまま勢いよく落下して行きながら向かっていく。


 ダークゴースト(サチ)「ッタァアアアアアアアッ!!」 


 ―ドガァアアアアアアアアアンッ!!
 
 ジーンダミーコマンダードーパント「ぐあぁぁああ!?」

 キックが直撃すると同時に紋章が展開しダークゴーストの霊体が、ジーンダミーコマンダードーパントを 
 貫いて巻き戻しするように元の体に戻って宙返りをし交代する。
 
 ダークゴースト(サチ)「キリトっ!!」


 バースはアスナとユウキが投げ渡してくれたエリシュデータとダークリパルサーを
 受け取り、両剣を重ねた。

 バース(キリト)「やってやるぜ、上条っ・・・!」   
 

 バース(キリト)「スターバーストォォ・・・!」
 
 エリシュデータとダークリパルサーが光を纏い、眩き輝き始める。
 ジーンダミーコマンダードーパントに接近して縦横無尽に二刀を振るい、斬り続けて
 星屑のように煌き飛び散る白光は、空間を灼くかの如くジーンダミーコマンダードーパントの意識を
 刈り始める。
 

 バース(キリト)「ストォオリィイイイイムッ!!」


 ―ドガアァアアアアアアアアアアアンンッ!!


 両剣同時に振るい下ろし、最後の一撃はジーンダミーコマンダードーパントの胸部に突き刺した。
 ジーンダミーコマンダードーパントはピクリとも動かないまま断末魔を上げることもなく大爆発を
 起こす。


 
 ―カラカランッ カランッ
 ―パキンッ! パキンッ! パキンッ!

 須郷「う、ごぉ・・・」


 バース(キリト)「・・・終わった・・・」


 ダークゴースト(サチ)「うん・・・その・・・キリト」


 ダークゴースト(サチ)「色々と・・・ごめんなさい。・・・それと、ありがとう」


 バース(キリト)「・・・ああ」コクリ


 須郷「こ、の・・・僕が・・・また、負ける・・・なん、て・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「ガイアメモリの数があれば確かに強化はされる。だが・・・」


 WFJ(シャットアウラ)「たった1人で立ちはだかったのが失敗だったな」


 ―チャリンッ シュイーン
 
 キリト「・・・はぁ・・・」


 『ガッチョーン』
 『ガッシューン』
 
 パラド「やったな、キリト」
 

 プロトバース(上条)「よくやったな!」

 ―チャリンッ シュイーン

 上条「信じてたぜ、間に合ってホントによかった・・・」


 バースドライバー(>>1)「天晴れじゃね。ようやったわ」


 アスナ「キリトくんっ!サチっ・・・!」


 キリト「皆・・・」


 ユウキ「さっきのスキルすっごく格好良かったよ!ボク感動しちゃった」アハハッ


 キリト「・・・そうか」クスッ


 シャットアウラ「下も静かになっただろうし、ここから出てコイツを突き出すとしよう」


 上条「そうだな」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」

 キリト「・・・サチ?もう変身解いて、いいんだぞ?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだね」

 『オヤスミー』


 サチ「・・・」


 アスナ「・・・どうした?暗い顔なんてして・・・」


 ユウキ「もう自由になったんだよ?喜ばなきゃ!」


 サチ「・・・喜んで、いいのかな・・・」キラキラ・・・


 キリト「!?。サチ・・・!?」


 アリサ「体が・・・!?」


 サチ「・・・私、何となくこうなっちゃうんじゃないかって・・・考えちゃってたの・・・」


 サチ「須郷が使っていた力が消えれば・・・私も・・・消えるんじゃないかって・・・」


 キリト「そんな・・・!」


 キリト「パラド!黎斗社長の力で何とかならないのか!?」


 パラド「俺に聞かれてもな・・・とりあえず神に来てもらうしか」


 須郷「無駄、だ・・・」


 キリト「!」


 アスナ「無駄って、どう言う事よ!」


 須郷「データは一度・・・切り取りで彼女の身体に、移された。つまり・・・」


 須郷「このまま消えれば、完全に削除されると同じことだ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」


 キリト「・・・こんなのこと、こんなの無いだろっ!」


 須郷「くふっ!ふふははは・・・はははっ・・・!」


 須郷「はは、ははははっ・・・!残念だったなぁ・・・桐ヶ谷・・・」


 シャットアウラ「須郷・・・!」

 須郷「・・・は、ぐ!?あが、がああぁあ、あぁああ・・・!?」

 ―メリメリ メリメリ メリ メリ メリメリメリ メリメリ メリ

 ユウキ「うわ・・・」


 アスナ「ひっ・・・!」


 パラド「なんだ・・・?」


 シャットアウラ「・・・メモリの過剰使用のツケが回ったんだ」


 須郷「ひょ、ひょんな・・・い、いやらぁ!死ひ、死にてゃくなひぃっ!」


 キリト「・・・それがサチの味わった気持ちだ」


 キリト「お前に味わせることが出来てよかったよ」


 須郷「ぎ、あぁ、あぁァぁアァぁあ・・・ぁ・・・!」

 ―ジュワァァァァ・・・ プスプスプス・・・

 上条「・・・屑にはぴったりの最後だったな」


 サチ「・・・キリト・・・」


 キリト「サチ!もう少し頑張れないか!?黎斗社長なら!」


 サチ「もう・・・私・・・このまま、消えちゃっても・・・後悔しないよ・・・」ニコリ


 サチ「キリトに会えて・・・思いを伝えること、できたから・・・」


 キリト「サチ・・・っ、サチっ!」


 サチ「キリト・・・皆の分まで・・・もっと長生きして・・・」


 サチ「アスナと幸せになってね・・・」


 アスナ「・・・っ」


 キリト「・・・ああっ・・・」コクリ

 
 サチ「ちゃんと、お別れが言えたから・・・これも運命だったのかな・・・」


 キリト「・・・こんな運命が・・・あってたまるかよっ・・・!」


 ユウキ「・・・」


 サチ「・・・ごめんね・・・また、悲しませちゃうね・・・」


 キリト「・・・また、こうして会えて・・・話しもちゃんと出来たんだ・・・」

 
 キリト「悲しむわけ・・・ない、だろっ」ポロポロ


 アスナ「(キリトくん・・・)」


 サチ「・・・ありがとう・・・キリト・・・」

 サチ「・・・上条さん・・・ごめんなさい。謝っても、償えないことだけど・・・」


 上条「・・・許してるでせうよ。だから、安心してくれ」


 サチ「・・・ありがとうございます・・・」


 サチ「アスナ・・・」


 アスナ「なに・・・?」


 サチ「・・・キリトと・・・ずっと幸せにね・・・」


 アスナ「うん・・・ありがとう・・・」ニコリ


 アスナ「・・・おやすみなさい。サチ・・・」


 サチ「・・・おやすみ・・・」


 サチ「・・・キリト・・・ありがとう・・・」


 サチ「さよ・・・な・・・」


 ―サァァァァ・・・

 キリト「・・・サチ・・・」




 シャットアウラ「ああ。ガイアメモリを挿す際に使用するコネクタに全身を飲み込まれて消滅した」


 麦野-X「・・・そう。ざまぁみろね」


 滝壺4「うん」


 シャットアウラ「まったくだ」


 絹旗「それで・・・キリトさんは・・・」


 シャットアウラ「・・・」



 キリト「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 アスナ「・・・キリトくん。サチも困らせちゃうから・・・元気、出そうよ」


 キリト「・・・そうだな」


 キリト「泣いてちゃ・・・カッコつかないからな」コクリ


 舞夏「そうだなー。まー、男は何度か泣いて男になって名言があるがー」


 キリト「!?。・・・だ、誰だ・・・?」


 舞夏「おー?娘さんに聞かれてないかー?」


 キリト「え?・・・あっ、メイド服・・・」


 ユイ「あ!あの時の・・・!」


 舞夏「おー。プリキュアになれたみたいだなー」


 ユイ「はい!ありがとうございましたっ」


 上条「舞夏。どうしたんだ?」


 舞夏「んー。どうしたもこうしたもなー・・・ほれ」




 ―キュゴオォォォォン

 サチ「」


 キリト「!!。サ、サチ・・・!?」


 アスナ「ぇ?えぇっ!?」


 舞夏「いやー、残念だがサチ本人ではないんだー。肉体は人間そのものなんだがなー」


 舞夏「魂が入ってないんだー」


 キリト「・・・どう言うつもりだ・・・お前も、サチを操り人形にするつもりか!」


 舞夏「だとしたら、どうなんだー?おー?」


 キリト「お前を・・・叩き斬ってやるっ!」

 ―ジャキンッ!
 
 舞夏「おー、怖いなー」


 上条「キリト!止せって!舞夏!悪ふざけが過ぎてるぞ、一体何だって言うんだ?」


 妖精オティヌス「それについては私が説明しよう」


 舞夏「てわけで私は忙しいから帰るぞー。後は任せたー」


 ―ヒュンッ

 ユウキ「消えちゃった・・・」


 遼太郎「何だったんだ・・・?」タラー


 妖精オティヌス「キリトよ。・・・今度こそサチを助けたいと言う気持ちがあるなら・・・」


 妖精オティヌス「チャンスを与えよう」


 キリト「チャンス・・・?」


 妖精オティヌス「実は私は・・・魔神なんだ」ドヤッ


 キリト「・・・い、一応、それは聞いたけど・・・」


 ユウキ「妖精じゃないの?」


 上条「訳ありでせうよ」


 妖精オティヌス「今回は学園都市の人間でもないお前が、命を懸けてまで頑張ったんだ」


 妖精オティヌス「だから労おうと思ってな」

 妖精オティヌス「お前次第だが・・・どうする?サチを取り戻す覚悟は・・・」


 キリト「・・・あるっ。俺は・・・まだやれる!」 


 妖精オティヌス「・・・そう来ると思っていた」クスッ


 妖精オティヌス「では・・・皆の協力も必要だ。集めよう」


 上条「皆もか?」



 インデックス「オティヌス、皆集まったんだよ」


 妖精オティヌス「よし!まず説明しよう」


 妖精オティヌス「全員変身だ。そして私が・・・このカードを発動する」


 上里「それは・・・士さんが使っていた・・・」


 妖精オティヌス「このカードを使い全員の力を集結させ、キリトを消えた仮想世界へ転送させる」
 

 詩乃「キリトを・・・消えた仮想世界に?」


 直葉「それって・・・まさかSAOのこと?」


 妖精オティヌス「その通りだ。義妹」


 直葉「ぎ、義妹って・・・」


 妖精オティヌス「消えたとなれば・・・」


 妖精オティヌス「恐らく約137億年前のような宇宙が始る前の暗黒の世界となっていると思われる」


 キリト「・・・そこに行けば、サチが居るのか?」


 妖精オティヌス「・・・正直に言えば、確証などは無い。舞夏も居るかどうかは濁していたからな」


アスナ「そんな・・・キリトくんは、帰ってこれるんだよね?」 


 妖精オティヌス「心配するな。そこは問題無い」


 上条「キリト以外には連れて行けないのか?」


 妖精オティヌス「迎えに行くだけなのに2人も行く必要はないだろう」


 妖精オティヌス「白馬の王子様だってそう言うものだからな。・・・多分」


 上条「多分って・・・」


 キリト「ここで行かないと俺は絶対に一生後悔する。・・・だから・・・」


 キリト「俺はもう一度ヒーローになるよ」




 キリト「皆・・・頼む。俺を、消滅した仮想世界があった所へ」


 上条「・・・ああっ。サチを迎えに行ってこい」

 
 アスナ「キリトくん。・・・気をつけてね」


 直葉「お兄ちゃん・・・絶対に帰ってきてこなきゃ、ダメなんだからっ」


 キリト「大丈夫だ。俺は・・・今は、仮面ライダーなんだからな」


 キリト「こんなふざけた展開の幻想を・・・ぶち破ってやる!」


 上条「おっ、良いな。上条さんっぽくて」


 吹寄「無茶し過ぎるから私はどうもね」フンス


 上条「うぐ」


 妖精オティヌス「お前達も力を持ったのなら・・・その力が役に立つ。協力しろ」


 遼太郎「・・・ああっ!もちろんだぜ!」


 詩乃「私達がキリトに出来ることなら、喜んで」


 直葉「はいっ!私達も・・・変身しますっ」

 
 ユウキ「よーしっ!アスナっ」


 アスナ「ええっ・・・キリトくんのためにっ」


 妖精オティヌス「全員、輪になったな?」


 妖精オティヌス「・・・いくぞ、変身だ!」


 「「「「「「「「「「「「「「「変身!!!」」」」」」」」」」


 キリト「サチ・・・今行くぞっ」


 キリト「変身ッ!」


 アスナ・遼太郎・直葉・詩乃「「「「リンクスタート!」」」」


 ディケイド(オティヌス)「行ってこい、救世主よ」

 『アタックライド』

 『ライダーシンドローム』


 ディケイド(オティヌス)「ライダーシンドロームッ!!」


 「「「「「「「「「「「「「「「ライダーシンドローム!!!」」」」」」」」」」


 バース(キリト)「ウォォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」




 -SAOが存在した空間-

 バース(キリト)「・・・!」


 バース(キリト)「・・・ここが・・・SAOがあった・・・」


 バース(キリト)「・・・サチィーーーッ!!どこだぁーっ!」


 バース(キリト)「迎えに来たぞーっ!一緒に、現実の世界に帰ろうっ!」


 バース(キリト)「どこに・・・どこに居るんだっ!」




 バース(キリト)「・・・?」


 バース(キリト)「(何だ?あの黒い・・・霧・・・?)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!
 ―バチバチバチィッ!!


 バース(キリト)「ぐあぁああっ!?」


 バース(キリト)「(攻撃してきた!?・・・何だ、あれ・・・!)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「こ、のぉおおっ!」


 [CRANE ARM]

 バース(キリト)「テアァアッ!」


 ―スカッ
 
 バース(キリト)「なっ・・・!?」


 バース(キリト)「実体が無いって言うのかよっ!」


 バース(キリト)「何なんだ、これっ・・・!」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・(落ち着け・・・)」


 バース(キリト)「(きっと打開策があるはずだ。・・・)」


 ―ゴォォォオォォオオオオオッ!!
 
 バース(キリト)「(ここは元々ゲームの世界だ。倒せないわけがないっ)
 

 バース(キリト)「・・・!(コアか!)」


 バース(キリト)「ハアアアァアアッ!!」

 ―ズバァアアンッ!!

 ―シュウゥゥゥゥ・・・

 
 バース(キリト)「・・・やったか・・・」


 ―フ・・・


 バース(キリト)「うわぁあっ!?」


―ガシッ

 バース(キリト)「(足場が消えた!?くそっ!真っ暗で何も見えねえ・・・っ!)」


 バース(キリト)「(サチ・・・っ!絶対に・・・助けに行くからな・・・っ!)」



 バース(キリト)「くっ・・・!とにかく登らないとマズイっ・・・!」

 ―・・・♪~♪、♪~・・・♪~・・・♪~

 バース(キリト)「・・・?(歌声・・・?)」

 OVER(http://youtu.be/FPBK4h53RAU)


 バース(キリト)「アリサと・・・シャットアウラの・・・歌声、かっ・・・!」


 バース(キリト)「・・・せぇーのっ!」ヨジッ


 バース(キリト)「っはぁ・・・はぁ・・・」


 バース(キリト)「・・・危なかった・・・」



 ―・・・、・・・。・・・

 バース(キリト)「・・・!」ガバッ


 バース(キリト)「(光が・・・!誰かの・・・声が聞こえるっ!)」


 ―・・・。・・・!・・・、・・・!


 バース(キリト)「・・・今、行くぞっ・・・!」ダッ!


 バース(キリト)「(光が照らしてくれてる・・・!)」


 「・・・と・・・っ!」


 「手を・・・!」


 バース(キリト)「っ~~~!」バッ!


 バース(キリト)「アァアアアアアアアアアッ!!」


 ―ドサァアッ!

 バース(キリト)「っ、痛つつっ・・・」
 

 「和人っ!」


 「大丈夫か、和人っ」


 バース(キリト)「えっ?あ、は、はい・・・だ、大丈夫です・・・」


 「本当に?・・・よかった・・・」


 バース(キリト)「(・・・似てる・・・)」


 バース(キリト)「(母さんに・・・何となく、俺にも・・・?)」


 「・・・わからないだろうな。俺達の事は・・・」


 「そうよ、ね・・・ごめんなさい。いきなりの事で」


 バース(キリト)「・・・」




 バース(和人)「・・・母さん・・・?父さん・・・?」


 葵「・・・ええっ、そうよ」ニコリ


 行人「お前の・・・両親だ」


 バース(和人)「・・・!・・・ちょ、ちょっと、待って・・・」

 ―プシュゥーッ・・・

 和人(バース)「ぷはっ・・・本当に、俺の・・・母さんと父さん、なのか・・・?」


 行人「ああっ・・・俺がお前の父さんだ」


 葵「私が、お母さんよ」ナデナデ


 和人(バース)「・・・」


 和人(バース)「どうして・・・」


 葵「・・・その、何て言えばいいかわからないんだけど・・・」


 行人「随分派手な格好の女の子が案内してくれたんだ・・・」


 和人(バース)「・・・(まさか、舞夏が・・・?)」

 和人(バース)「・・・そうなんだ」


 葵「・・・和人、大きくなったわね・・・」ギュウッ


 行人「ああ。・・・母さんに似たな」クスッ


 和人(バース)「みたい、だよな・・・」クスッ


 和人(バース)「会えて・・・」


 和人(バース)「会えて嬉しいよ・・・っ・・・母さんっ・・・父さんっ・・・!」ギュウッ、ポロポロ


 葵「お母さんもよ、また会えて・・・嬉しいわ」ギュウッ


 行人「ああ・・・ごめんな。お前を置いてきぼりにしてしまって・・・」ナデナデ


 葵「翠にお礼言わないとね」クスッ、ギュウッ


 和人(バース)「・・・母さん、父さん。俺、恋人が出来たんだ」


 葵「ええ・・・知ってる。よかったわね」


 和人(バース)「え?・・・もしかして、天国で見てたからとか・・・?」


 行人「まぁ、そんなところだぞ」クスッ
 

 葵「お母さん嬉しいわっ。あんなに美人で可憐な子と恋人同士になれたなんて・・・」ニコリ


 行人「あちらのご両親にちゃんと挨拶しておくんだぞ?」


 和人(バース)「あ、ああ。もちろん・・・」


 葵「・・・和人。貴方はお母さんとお父さんの誇りよ」


 行人「ああ。・・・成長したお前と話が出来て、本当によかった・・・」


 One Would(http://youtu.be/j1fh7u7mJa0)

 和人(バース)「俺もだよ。母さん、父さん」クスッ


 和人(バース)「・・・もっと俺、二人と話がしたいけど・・・迎えに行かないといけない子が
        いるんだ」


 葵「わかっているわ。・・・お母さん達もそろそろ、時間ね」キラキラ

 
 行人「そうみたいだな・・・」キラキラ


 和人(バース)「・・・母さん、父さん。俺、二人のことよくわからないから・・・」

 
 和人(バース)「本当に心から言えてるのか自分でもわからない・・・けど!」


 和人(バース)「ありがとうっ」ポロポロ

 和人(バース)「俺を生んでくれて・・・ありがとう。母さん、父さん」ニコリ


 葵「っ、ええ・・・っ」ニコリ、ギュウッ


 行人「ああ・・・っ」コクリ,ナデナデ


 和人(バース)「もっと二人の誇りになれるように生きて行くから・・・見守っててほしいっ」


 和人(バース)「アスナともずっと幸せに生きていく。2人が生きていくはずだった分まで」


 和人(バース)「俺・・・頑張るからさっ」


 葵「うん。・・・頑張ってね!お母さんとお父さん、見守っててあげるから」


 行人「ああ、いつまでもな」


 葵「・・・和人、最後になるから・・・抱きしめていい?」


 和人(バース)「・・・もちろんっ」スッ


 葵「・・・」ギュウッ


 和人(バース)「・・・、(温かいな・・・)」


 行人「・・・」ギュウッ


 和人(バース)「父さん・・・」


 行人「お前には愛情を注げることが出来なかった・・・」


 行人「だが、ここまで成長してくれたお前を本当に嬉しく思う。これからも頑張るんだぞ」ナデナデ

 
 和人(バース)「ああっ。任せてくれよっ」ニコリ


 行人「ん・・・力強く生きろ。生涯まで」スッ


 葵「・・・」スッ


 葵「ほら。これ落としてるわよ」スッ

 
 和人(バース)「あ、ああっ。・・・ありがとう」


 行人「お前が探している子は、多分あっちで見かけた子の事だと思うぞ」


 和人(バース)「!。わかった」


 和人(バース)「・・・変身っ」

 ―カシャンッ キュィィン

 バース(和人)「・・・行ってきます。母さん、父さん」


 葵「行ってらっしゃい、和人。・・・元気でね」


 行人「転んでも、怪我しても・・・和人」


 行人「お前はもう泣かなくても大丈夫だ。男になったんだからな」

 バース(和人)「ああっ・・・じゃあ、また会う日まで。あばよっ!」


 ―タッ タッ タッ タッ

 行人「・・・立派にこれこらも育ってくれるな。アイツなら」
 

 葵「ええ・・・和人。生きて、頑張って・・・」


 ―サァァァァ・・・

 バース(和人)「ハァッ!ハァッ!」タッタッタッ


 バース(和人)「っ!サチっ・・・!」



 サチ「・・・え・・・?」


 バース(和人)「ハァッ・・・ハァッ・・・ここに、居たんだな」


 サチ「キリト・・・」


 バース(和人)「・・・帰ろうぜ。こんなところから」


 サチ「・・・でも・・・いいのかな・・・」


 バース(和人)「いいんだ。・・・お前はまだ生きていける」


 バース(和人)「俺達と一緒にやりたいことやろうぜ?いっぱいあるだろ?」


 バース(和人)「ゲームもそうだし、それから色々・・・」


 サチ「・・・」


 バース(和人)「・・・だから、帰ろう。一緒に」


 サチ「・・・。・・・うん」コクリ


 サチ「キリトと一緒に行けるなら・・・どこにでも」ニコリ


 バース(和人)「サチ・・・ありがとう。・・・行こう」


 サチ「うんっ」






 ディケイド(オティヌス)「まだかっ!?何をやってるんだ・・・!?」


 プロトバース(上条)「っ・・・!オティヌス!キリトだ!戻ってきたぞ!」


 ディケイド(オティヌス)「!。よしっ!」


 ―バシュゥゥ・・・

 バース(キリト)「・・・っ」


 サチ「あっ・・・」


 ―チャリンッ シュイーン

 キリト「帰ってこれたな・・・ふぅー・・・」


 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「ああ。・・・ちょっと寄り道しててさ・・・」クスッ


 サチ「・・・帰って、来れたんだ・・・」


 アスナ「サチっ!」


 サチ「アスナ・・・」


 アスナ「よかったぁ・・・帰ってきてくれて・・・」ポロポロ


 遼太郎「よかったな。これでお前も帰還者だ」


 サチ「・・・」ポロポロ


 サチ「本当に・・・帰って、これたんだね・・・」ポロポロ


 アスナ「ええっ。お帰りなさい、サチ」ニコリ


 サチ「・・・うんっ」ニコリ


 サチ「ありがとう、色々迷惑かけてごめんね」


 アスナ「いいのよ。大丈夫だから」クスッ




 キリト「・・・これでゲームクリアだな・・・」


 上条「ああ。・・・て訳で、上条さんは」バタッ


 上条「」


 キリト「!?。お、おい、上条!?」


 バースドライバー(>>1)『無理が集ったみたいじゃね。救急車呼ばんと』


 美琴「アンタはいつもいつも!」ガミガミ


 吹寄「どれだけ心配させれば!」ガミガミ


 五和「ご自身を大切にしてください!」ガミガミ


 上条「はい・・・」


 雲川「前々の前からそう言う奴とはわかってたんだけど」ガミガミ


 サンドリヨン【貴方はね自分の出来る限度が理解できてないわ】ガミガミ


 食蜂「本当にそれよねぇ」


 上条「返す言葉も・・・」


 蜜蟻「本当にい貴方って人はあ」ガミガミ

 
 レッサー「馬っっっっ鹿じゃあないんですか!?」ガミガミ


 バードウェイ「おにぃのばかぁ・・・」


 アリサ「ま、まぁまぁ皆そんなに当麻くんを責めないであげて?ね?」アセアセ


 ―ガラガラッ


 小萌「はーい、皆さーん。あまり大きな声で叱っていると部屋の外まで聞こえてしまいますから
    少し声量を控えてくださいねー」


 神裂「失礼します」


 上条「小萌先生。それに神裂と・・・えっと・・・」


 アルファル「初対面だから、アルファルと呼んでいいよ」


 上条「あ、ああ。アルファルって言うか」

 
 神裂「ええ。今回の事件の被害者となっていました」


 アルファル「・・・ん?もう一人はどこに?」


 上条「もう一人?」


 直葉「・・・」チラッ


 上条「あっ。・・・直葉、のことか」クスッ


 直葉「ど、どうも・・・」ペコリ


 吹寄「この子も当麻のことずっと心配してくれてたのよ」


 上条「そうか・・・ごめんな?心配かけさせて」クスッ


 直葉「い、いえ。ご無事で何よりですっ/」

 美琴「当麻?」


 雲川「私達も桐ヶ谷より少し下だけど心配はしてたんだけど?」


 上条「も、もちろん、ありがたいと思ってるでせうよ」アセアセ


 サンドリヨン【どうだか。私達は慣れてると思ってるんじゃないでしょうね?】


 食蜂「えぇ~、ひっどぉーい」


 アリサ「当麻くんのこと・・・皆、心配してくれてるよ・・・?」ウルウル


 上条「お、おおおっ!もちろん!わかってるぞアリサ!」アセアセ


 レッサー「泣ーかしたー泣ーかしーた。学園都市の歌姫を泣かすなんて・・・」


 バードウェイ「おにぃ。それはおにぃでも許されないぞ」


 上条「だ、だ、だから!」アセアセ


 小萌「はい。いい加減にしないと先生も流石にブチキレちゃいますからねー」


 小萌「とりあえず上条ちゃん、お見舞いのフルーツですよー」コトッ


 上条「あ、ご丁寧に・・・サンキュな、小萌先生」


 美琴「あ、どれか食べる?」


 上条「ああ、そうする」


 美琴「じゃあ食べやすいように美琴せんせーが剥いたげるわ」


 「「「「「「「【!】」」」」」」」


 レッサー・五和「「私も剥きます!」」

 
 美琴「なっ、え?な、何でよ。私1人で十分出来るから!」


 バードウェイ「おにぃのためだけに綺麗に剥こう」


 雲川「私の方が綺麗に剥けるんだけど」


 食蜂「あらぁ~?愛愉さぁーん?制理さぁーん?リンゴ離してもらえるかしらぁー?」グギギッ


 蜜蟻「何でかしらあ?他の果物があるんだからあ、いいじゃないのお」グギギッ


 吹寄「わ、私はリンゴにクエン酸が含まれてるって聞いた事あるから疲労回復に選んだたけで」メキョッ

 ―ガヤガヤ ガヤガヤ


 直葉「あわわ・・・」オロオロ


 アリサ「直葉ちゃん、どれから剥く?」


 サンドリヨン【あったら放っておいて平気だから】

 直葉「お、お2人はその・・・落ち着いてますね・・・」


 アリサ「え?」キョトン


 サンドリヨン【慣れよ。慣れないとやってられないんだから】


 直葉「は、はぁ・・・えっとそれじゃあ桃を・・・」


 アリサ「あ、うん。はい、どうぞ」ニコリ


 直葉「ありがとうございます」


 サンドリヨン【ま、可愛い後輩だから面倒見は良くするつもりよ】


 直葉「え?・・・//」ポッ


 アリサ「・・・あっ、そっか。直葉さんも当麻くんがす気になって」


 直葉「ちょ、直球で言わないでくださいよぅっ//」モジモジ 

 
 直葉「上条さんに聞かれたら恥ずかしい・・・///」


 上条「・・・(いや、既に俺聞いちゃってるんでせうよね)」


 サンドリヨン【何言ってるのよ。これから伝えるのに、恥ずかしがってたらダメ】


 サンドリヨン【幸せはテンポが大事なのっ】


 直葉「は、はい・・・サンドリヨンさん、何だかすごく頼りになりますね」


 アリサ「何となくだけど、サンドリヨンちゃんは一番大人っぽいから」クスッ


 サンドリヨン【これでもお酒は飲めるんだから】


 直葉「(そうなんだ・・・私ぐらい背が少し低いけど・・・)」


 アリサ「はい。当麻くん、あーんして」ニコリ


 上条「あ、あー・・・」パクリッ,シャリシャリッ


 アリサ「美味しい?」


 上条「んっ」コクコクッ


 吹寄「・・・」シャリシャリッ


 レッサー「え?制理さん?それは・・・」


 吹寄「え?」シャリシャリッ


 五和「細過ぎて時間がかかっちゃいますよ」クスッ

 上条「そう言うところ几帳面だからな」クスッ


 吹寄「//」


 食蜂「ふ♪ふ♪ふん♪」シャリシャリッ

  
 蜜蟻「♪~」シャリシャリッ


 美琴「・・・アンタ達は何かコンテストにでも出る気なの?」


 蜜蟻「当麻さんのためよお」


 食蜂「美琴だって、綺麗に剥いてるじゃないかよ。人の事、言えんのか?」クスッ


 美琴「っ//こ、これは!//」


 雲川「やれやれ、こう言うときくらい素直になってもいいと思うんだけど」


 雲川「ツンデレなのはわかってたけど、それだとおこちゃまなんだけど」


 美琴「な、何よそれ//!?」

 
 雲川「まぁ、地味に綺麗に剥けてるな。刃物を使うのは苦手だと思ってたんだけど」


 バードウェイ「根は常盤台の生徒だからな。これくらいは、な?」


 美琴「ま、まぁ・・・」


 バードウェイ「おにぃ、あーん」


 上条「ああ。・・・んっ」モグモグッ

 
 上条「(さて、上条さんそろそろ腹一杯になってきたぞ・・・)」グフッ


 直葉「上条さん。お茶、飲みますか?」


 上条「おっ、サンキュ」ズズッ


 直葉「はいっ・・・//」


 上条「・・・!。そ、そうだ、俺だけじゃなくて皆も食べてくれよ」


 上条「皆で食う方が楽しいだろ(ここで機転を利かせば)」


 食蜂「いいのか?・・・あ、いいのぉ?」


 バードウェイ「じゃあ食べる」モシャモシャ


 レッサー「んわっ!レモン酸゙っ゙ぱい!」


 五和「それは当たり前です・・・」クスッ

 上条「レイ、レッサー。慌てて食べるなよ」クスッ


 レッサー「ばい゙」モゴモゴ


 バードウェイ「うん。・・・甘い」モグモグッ


 アルファル「・・・あっ」ズボッ


 神裂「剥いてあげましょうか」クスッ


 アルファル「う、うん」スッ


 
 直葉「・・・」


 直葉「(さっきまで修羅場っぽかったのに・・・)」


 直葉「(いつのまにか落ち着いてる・・・上条さんってすごいなぁ・・・)」


 食蜂「直葉さぁん、どうかしたのぉ?」


 直葉「えっ?あ、いや、その・・・か、上条さんってすごいなぁって思って」


 美琴「まぁ、アイツはとんでもないことするのが普通だから」


 蜜蟻「確かにねえ」クスッ


 蜜蟻「・・・ところでぇ、今日で直葉さんは外へ帰るのだったわよねえ?」


 直葉「は、はい、そうです・・・」


 食蜂「今度会うときはいつ頃かしらねぇ」


 直葉「それはちょっと、わからないです・・・」


 美琴「高校受験でここ選べばいいんじゃないの?」


 蜜蟻「あらあ、良いアイデアねえ」クスッ


 直葉「で、でも、偏差値がすごそうで・・・」


 食蜂「大丈夫よぉ。65ぐらいの所だってあるからぁ」


 直葉「あ、そうなんですか?・・・じゃあ、頑張ってみようかな・・・」ウーン


 蜜蟻「来年が受験ならぁ、当麻クンは大学か就職先見つけようとしてるところかしらねえ」


 美琴「アイツ、どっちにするのか決めてるのかしら」


 蜜蟻「さあ、聞いてないわあ」


 美琴「大学に行くなら、私達でガッチリ教えないとね」


 食蜂「もちろんよぉ♪」


 蜜蟻「ええっ」ニコリ

 直葉「大学受験かぁ・・・大変そうだなぁ・・・」


 サンドリヨン【学生は皆大変そうね】クスッ

 
 食蜂「ってぇ、サンドリヨンさんも立派な女子高生じゃないのぉ」


 サンドリヨン【ああ、それもそうだったわ】クスッ


 サンドリヨン【つい他人事みたいに言っちゃうのよ】


 雲川「途中から入学してきたから、仕方ないと思うんだけど」


 蜜蟻「そうねえ」クスッ




 アルファル「♪」シャリシャリッ


 神裂「美味しいですか?」クスッ


 アルファル「うん」ニコリ

 
 直葉「(可愛い・・・/)」


 直葉「(ゲームじゃなくても妖精さんってやっぱり可愛いんだ・・・/)」キュンキュン


 アルファル「んぐっ」ゴフッ


 神裂「あ、大丈夫ですか?」アセアセ


 直葉「お、お茶、はいっ」


 アルファル「」ゴクッゴクッ


 アルファル「ぷはっ・・・ありがとう」


 直葉「うん」ニコリ




 小萌「では、先生は学校に戻りますので。上条ちゃん」


 小萌「退院したらちゃーんと学校に来るのですよ?」


 上条「もちろん、わかってるでせうよ。小萌先生」クスッ


 吹寄「そう言ってたら、また事件に巻き込まれて行けなかったりするのよね・・・」


 雲川「当麻の場合、いや上条当麻と言う人物の場合しかないけど」


 上条「上条さんへの信頼は無いんでせうか・・・」

 美琴「様式美だもの。仕方ないでしょ」


 食蜂「そうそう」クスッ


 小萌「それでは失礼しまーす」ガラガラ


 直葉「(私もそろそろ・・・)」


 蜜蟻「(ダメよお、直葉さあん。ここで勝負をかけないとお)」


 直葉「!?(な、何!?声が聞こえて・・・!?)」


 蜜蟻「(私よお。落ち着いてえ?)」


 直葉「(・・・あっ、も、もしかして、蜜蟻さん・・・?)」


 蜜蟻「(これが私の能力よお)」


 蜜蟻「(お姉さんとしてえ、何でもカバーしてあげるからあ)」


 直葉「(は、はぁ・・・)」


 蜜蟻「(まずはどんどんアプローチしなさあい)」


 直葉「(アプローチ・・・ですか)」


 蜜蟻「(そうよお。これから皆、部屋から出てもらうからあ頑張ってねえ)」


 直葉「え?」


 美琴「あ、私ちょっと友達に連絡しないといけなかったんだった」


 五和「私も建宮さん達に・・・」


 サンドリヨン【麦野達に連絡しないと】


 雲川「私もちょっと」


 上条「ああ。そうか」

 
 レッサー「あ、インデックスさんと香焼にご報告を」


 バードウェイ「マークとパティーに心配ないこと言っておくか」


 食蜂「帆風さんと他の人に連絡してくるわあ」


 吹寄「私は土御門やクラスの皆に言ってくるわね」


 アリサ「・・・あ、お、お仕事の電話だー」アセアセ


 神裂「上条当麻。お大事に、また事件が起きた時はいつでも助けに来ます」


 上条「ああ。ありがとな、神裂」

 直葉「・・・(み、蜜蟻さんと私だけになっちゃった・・・)」


 蜜蟻「・・・当麻クン」


 上条「ん?どうした?」


 蜜蟻「直葉さんがあ、お話があるそうなの。だからあ、聞いてあげてえ?」


 直葉「!」


 上条「・・・あ、ああ。わかった」コクリ


 蜜蟻「それじゃあ・・・(頑張ってねえ、直葉さん)」ニコリ


 直葉「・・・(・・・は、はいっ)」


 直葉「・・・え、えっと、あの、上条さん//」


 上条「・・・うん?」


 直葉「・・・///」


 直葉「(ど、どうしよう//い、いざ、2人だけになっちゃうと・・・///)」アセアセ


 上条「・・・ゆっくりでいいぞ?焦らず話してくれ」クスッ


 直葉「あっ・・・は、はい//・・・あ、あの、お茶、飲みますか?//」


 上条「ああ。頼むな」


 直葉「は、はい・・・/(棚の上に・・・あ、あったあった)」スクッ


 直葉「はい、どう」ツルッ


 直葉「あっとっとっ!?」ツルッツルッ


 ―ポーン ヒュ~
 
 直葉「わぷっ!?」パシャッ


 上条「す、直葉?大丈・・・ぶあっ?!//」


 直葉「あうぅ・・・す、すみません・・・(びしょびしょだよ~・・・)」


 上条「ピ、ピンク・・・」


 直葉「?」


 上条「な、何でもないでせうよっ!///」アセアセ


 上条「と、とりあえずこれを・・・っ//」プイッ、スッ


 直葉「あ、は、はい。ありがとうございます」フキフキッ


 上条「(・・・み、見たとおりだけどやっぱデカイな・・・//)」

 直葉「あっ・・・/」


 上条「?。ど、どうした?」


 直葉「い、いえ、だ、大丈夫です・・・//(ま、まずい、服の中まで・・・//)」


 直葉「・・・!(そ、そうだ、こうして胸だけ隠す感じに・・・うん、だ、大丈夫だよね?)」ホッ


 上条「・・・大丈夫か?」


 直葉「はい。・・・あの、上条さん」


 直葉「まだ出会ってちょっとしか話したりしか、してないですよね・・・」


 上条「そう、だな。うん・・・」


 直葉「・・・」


 上条「・・・」


 直葉「色々、聞いてもいいですか?」


 直葉「上条さんからも私に聞いていいですから・・・」


 上条「ああ、いいぞ」


 直葉「はい。・・・上条さんは・・・」


 直葉「どんな女性がタイプですか?」


 上条「え?・・・あー・・・うーん・・・」


 上条「・・・既に上条さんの恋人の皆さんは個性豊かなのを見ての通りでせうから・・・」


 直葉「あっ」タラー


 直葉「そ、そうですね・・・ごめんなさい・・・」


 上条「あ、謝らなくてもいいって」アハハ・・・


 直葉「・・・上条さんは、どうしてそんなにも人に優しいんですか?」


 直葉「そのせいで、何度も死にかけたって・・・美琴さんや五和さんから聞きました」


 上条「・・・」


 直葉「それって・・・ほとんど自己犠牲じゃないですか」


 直葉「自分の事も大切にしないと・・・皆さんを心配かけるばっかりになりますよ」


 上条「・・・それでもさ」

 
 直葉「え・・・?」


 上条「困ってる人はほっておけないんだ。俺にとっては・・・」


 上条「それが俺の役目みたいなもんだから」

 直葉「・・・その役目が無くても、してそうですけど・・・」


 上条「ああ。してるかもな」クスッ


 上条「皆が幸せなら・・・それでいいと思うし。困ってたら手を差し伸べるのも・・・」


 上条「仮面ライダーなくても、してあげるもんだろ?」ニコリ


 直葉「・・・!」


 上条「だから俺は・・・これからもずっとそんな感じで生きてきくかもしれないでせうよ」


 直葉「・・・あ、あの、上条さん」


 上条「ん?」


 直葉「・・・わ、私・・・」


 直葉「・・・ホントに、まだ上条さんのこと全然わからないんですけど・・・」


 直葉「・・・私、上条さんのことが・・・好き、な、んですっ・・・///」


 上条「・・・」


 直葉「だから、私も役に立てるかわかりませんけど・・・」


 直葉「・・・上条さんの、隣に居てもいいですか・・・?」


 直葉「きっと、役に立てるように・・・」


 上条「・・・直葉」


 直葉「は、はいっ」


 上条「・・・まず聞くけど・・・俺が10人、恋人居るのは知ってるよな?」


 直葉「・・・はい」


 上条「常識的な考えでは・・・あり得ないだろ?」


 直葉「・・・」


 上条「・・・本当にいいのか?それより、大丈夫なのか?」


 直葉「もちろんです!じゃないと・・・告白なんてしません!///」


 直葉「それに、皆さんとは合意の上なんですよね?//」


 上条「と、当然」コクコクッ


 直葉「それなら・・・私も合意していただければ・・・//」


 直葉「・・・お兄ちゃんからきちんと許可もいただいていますし//」


 上条「キリトから!?」


 直葉「アイツなら、大丈夫だろうって」

 直葉「上条さんは悪い人じゃないから、認めるって」


 上条「・・・そ、そうか」


 直葉「はい」コクリ


 上条「・・・」


 直葉「・・・上条さん。・・・も、もう一度、言います//」


 直葉「私、上条さんのことが好きですっ//・・・//」


 直葉「・・・お付き合い・・・願い、ますか・・・?///」


 上条「そこまで言わせて・・・断れるわけないな」


 直葉「!//」


 上条「まだお互いによくわからないところもあるし・・・」


 上条「今日でキリト達と同じく外へ帰るから、電話とか手紙でしか話せなくなるけど・・・」


 上条「俺で良いなら・・・よ、よろしくな、直葉」ニコリ


 直葉「・・・はいっ//」コクリ


 直葉「また、いつか来ますねっ//」


 上条「ああ。わかった」


 直葉「も、もし、上条さんも外へ出かける用事があった時は、連絡していただけますか?/」


 上条「もちろんでせうよ」クスッ


 直葉「ありがとうございます//」


 上条「それくらいならお安いご用だぜ」クスッ


 直葉「それじゃあ・・・そろそろ学校の方に行ってきますね」


 上条「そっか。最後の登校だから友達になった子とかと沢山話しておけよ?」


 直葉「はい、そうします」ニコリ


 直葉「・・・あの、上条さん//」


 上条「なんだ?」


 直葉「こ、これからは・・・当麻さんって呼んでいいですか?//」


 上条「いいぞ。俺も直葉って呼んでるんでせうしな」


 直葉「は、はい//・・・あの・・・//」


 上条「ん?」


 直葉「・・・こ、恋人になった、ことですから・・・えっと・・・//」

 上条「・・・あ、あー・・・その、直葉が本当にしたいなら・・・」


 直葉「!//・・・///」コクリ


 直葉「・・・///」ズイッ


 上条「・・・っ/」


 直葉「(当麻さんの顔が、こんな近くにまで・・・///)」ドキドキッ


 上条「(相手はキス、したことないだろうから・・・上条さんは何もしないでおこう)」


 直葉「・・・い、いきます//」


 上条「ど、どうぞ」


 直葉「・・・っ///」


 ―ちゅっ・・・

 直葉「んっ、ふ・・・///」


 直葉「(はわわわっ///キ、キスしちゃ、った・・・///)」


 直葉「(男の人と・・・キス、してる・・・♥///)」


 ―ちゅっ ちゅうっ・・・ ちゅぷ・・・


 直葉「(すごく温かい・・・///)」


 上条「・・・っ///」


 直葉「(キスって、こんなに温かいんだね・・・///)」


 直葉「・・・///(・・・もう、いいかな・・・///)」

 ―ちゅぱ・・・

 直葉「ぷあ・・・っ///はぁ・・・はふ・・・///」


 上条「・・・野暮なこと聞くけど、初めてのキスが俺でよかったのか?」


 直葉「・・・もうっ//」

―ちゅっ

 上条「んっ、ぐ・・・//」


 直葉「本当に野暮なこと聞くんですね・・・//」

 
 直葉「すっごく・・・嬉しいですよ//」ニコリ


 上条「・・・それなら、よかったよ/」クスッ


 直葉「ふふっ♪//」ニコリ


 上条「・・・直葉、これからよろしくな」


 直葉「はい//。こちらこそ、どうかよろしくお願いします//」


 直葉「当麻さん♥//」ニコリ 




 -常盤台中学-

 小牧「詩乃さん、一週間ありがとうございました!」


 黒子「あまり長くはお話しできませんでしたけど、楽しく過ごすことが出来まして?」


 詩乃「ええ。もちろんよ」クスッ
 

 湾内「外の方へお帰りになれる際にも気を付けてくださいね」


 詩乃「そうね。ありがとう」ニコリ


 猟虎「あ、あ、ああ、あの、あの、詩乃、さん」モジモジ


 詩乃「ん?なに?」


 猟虎「メ、メアド交換、しました、ね・・・」


 詩乃「ええ。登録は完了してるけど・・・?」


 猟虎「ぜ、是非、ご、ごご、ご連絡してくださいね・・・」

  
 猟虎「せ、せせ、せっかく出来た友達なのに・・・会えないなんて悲しいですから・・・」


 詩乃「・・・そうね。必ず連絡するから」クスッ


 猟虎「!。あ、あ、ああ、ありがとう、ござ、ごご、ございますっ///」


 小牧「もちろん私達にもしてくださいね!」

 黒子「出れないこともあるかもそれませんけど、いつでもお願いしますわ」ニコリ


 湾内「もしお時間ができたら外へ会いに行きますわね♪」ニコリ


 詩乃「ええ。その時は連絡して?」


 湾内「はいっ」


 黒子「あ、そう言えば猟虎さん?何かお渡しする物があるのでは?」


 猟虎「は、はは、は、はいっ」


 猟虎「ここっ、こち、こ、こちらに、なります///」スッ


 詩乃「これは・・・ケース?開けてみてもいい?」


 猟虎「ど、ど、どど、どうぞっ/」コクコクッ


 詩乃「・・・」コトッ

 ―ガチャッ パカッ

 詩乃「!。これ・・・」


 猟虎「ぜ、ぜ、ぜぜ、全部レプリカですのでっ。あの、テレスさんに急遽お願いして作って、もらいました//」

 
 詩乃「・・・ありがとう、大切にするね」ニコリ


 猟虎「は、はいっ///」パァァァ


 猟虎「もし、困ったことがあれば呼んでくださいね!」


 詩乃「え?」


 猟虎「飛んで絶対に助けに生行きますからっ」


 詩乃「・・・ええ。ありがとう、猟虎」クスッ


 猟虎「は、はいっ//」

 
 小牧「私も行ってあげますから!」

 
 黒子「当然、私も頼りにしてくださいな」


 詩乃「うん。ありがとう」ニコリ





 -幻夢コーポレーション学園都市社-

 黎斗「クライン君。一週間とてもご苦労だったよ」


 遼太郎「いやぁ、どうもありがとうございます」ペコリ


 黎斗「君の頑張りを見てとても感心した。それに・・・」


 黎斗「今回の事件での活躍も聞いている。ボーナスは弾みに弾ませてもらったぁ」ニコリ


 遼太郎「あざっす!」


 黎斗「お相子でいこうじゃないか。礼は無用とする」


 黎斗「こちらもSAOと言う、興味深いゲームを教えてもらったぁ・・・感謝しているよ」


 遼太郎「そ、それはどうも」


 遼太郎「・・・あっ、ところで社長。このガシャットを」


 黎斗「それは君の物だ。受け取りたまえ、遠慮は無用だ」


 遼太郎「そうですか?・・・それじゃあ、まぁ大切にしておきます」


 黎斗「それと、ユウキ君に何か不調があればすぐに連絡するように言っておくように
    頼めるかな」


 遼太郎「え?あ、はい。わかりました」


 黎斗「万が一もあるかもしれないことを私は考えているのでね」


 遼太郎「はいっ」コクリ


 黎斗「・・・では、別れの言葉も好まないが。今までありがとう、クライン君」


 黎斗「元の会社でも励みたまえ」


 遼太郎「はいっ!こちらこそ、色々とありがとうございました!」


 遼太郎「もし外でも幻夢コーポレーションのゲーム見かけたら買って、やりまくりますのでっ」


 黎斗「感激するよ」ニコリ


 遼太郎「では、失礼します。一週間、ありがとうございました」


 遼太郎「さてと・・・次は天井社長のとこだな」


 遼太郎「・・・ちなみに給料明細はっと」ペラッ


 遼太郎「」クシャッ


 遼太郎「・・・い、家に帰ってからもう一回見てみよ」フラフラ


 
 ー天井菓子株式会社ー

 天井「壺井さん、一週間お疲れさまでした」ニコリ


 青星「お疲れさまでした」ペコリ
 

 遼太郎「はい。ありがとうございます、社長、青星さん」


 天井「帰ってしまうのが残念だけど、契約だから仕方ないか」


 遼太郎「大丈夫ですよ。青星さんが居るんですから」ハハハッ


 青星「いえ、壺井さんが居てくださったおかげでもありますから。そう言わないでください」


 天井「青星さんの言う通りだよ。壺井さんは素晴らしい人だ」クスッ


 遼太郎「社長・・・ありがとうございます」


 天井「それと・・・せーのっ。よっこいしょ」ドサッ


 遼太郎「な、何ですかそれ」


 天井「新商品のお菓子詰め合わせだ。とりあえず・・・一週間くらいは保つと思うよ」


 天井「キリト君や他の子達に渡してあげてもらえるかな」


 遼太郎「は、はぁ・・・]


 遼太郎「(一週間もずっと食うのはキツいような・・・ま、まぁ、ありがたく受け取ろう)」


 遼太郎「わかりました」コクリ


 天井「うん」ニコリ


 青星「そういえば嬉美がお世話になったようで・・・」


 遼太郎「あ、あぁ、はい。まぁ、こっちの方が嬉美ちゃんに世話になったようなもんですから」


 遼太郎「あの時、不良から助けてもらったお礼ですよ」


 青星「そうですか・・・」

 青星「もし、再度こちらに機会があるときは、また遊んであげてくださいね」ニコリ


 遼太郎「それはもちろん。連絡先も交換しましたから」


 天井「私も逆に外へ用事があった時は、会いに行っても構わないかな?」


 遼太郎「はい!もちろんですよ」


 天井「ありがとう。外のお菓子や子供達の趣味思考をもっと知りたいと思ってね」


 天井「それと、出来ればオルソラさんとチェレステとも旅行に行こうかと・・・」


 遼太郎「ああ、なるほど」


 天井「はい。日本の美しい観光地へ連れて行こうと思ってるんだ」


 青空「そうなれば社長代行はお任せください」


 天井「ああ、任させてもらうよ」クスッ


 遼太郎「青星さんなら全く心配なさそうですもんね」


 青星「それほどでも」


 天井「私が定年退職してもこの会社は安泰することだろうね」クスッ


 遼太郎「えっ?あ、い、いやいや!そういう意味で言った訳じゃ!」アセアセ


 天井「?。私はまだまだ現役バリバリでいきますよ」


 青星「当たり前です、世界の天井なんですから」


 青星「私たちをこれからも引っ張ってください」


 天井「世界は言い過ぎだと、思うけど・・・まぁ、ありがとう」クスッ


 遼太郎「社長。お互いにがんばりましょうよっ」


 天井「ええ、頑張りましょう」クスッ


 遼太郎「一週間ホントにお世話になりました」ペコリ


 天井「はい」ニコリ


 青星「お元気で」 




 -第七学区病院-

 冥土帰し「どこも異常は無いよ?このまま普通に過ごして大丈夫なようだね?」


 アスナ「そうですか・・・」ホッ


 キリト「サチ、よかったな」クスッ


 サチ「うん・・・」ニコリ


 冥土帰し「ただ栄養失調気味だね?」


 冥土帰し「筋肉が細くなってるから適度な運動を欠かさず行うといいよ?」


 サチ「はい」コクリ

 
 冥土帰し「あとはしっかり食べることだよ?」


 サチ「わかりました。ありがとうございます」


 ユイ「サチさん。ご親族の方にご連絡は入れましたか?」


 サチ「・・・あっ」


 ユウキ「家族が居るなら、連絡しなきゃ!」


 サチ「・・・」


 アスナ「ま、待ってユウキ」アセアセ


 ユウキ「え?」


 キリト「落ち着いて考えてみろ。・・・亡くなった人がいきなり現れたら・・・」


 ユウキ「・・・あっ、そ、そっか・・・」


 サチ「ううん。・・・かけてみる」

 
 キリト「サチ・・・」


 アスナ「大丈夫・・・?もし、信用してもらえなかったら・・・」


 サチ「大丈夫。・・・悪い力にも勝ったんだから・・・怖いものないよ」


 サチ「・・・電話、貸してもらえますか?」


 冥土帰し「・・・少し待っててもらうよ?」スタスタ

 ユイ「サチさん。本当に大丈夫ですか・・・?」


 サチ「うん。もう怖くないから・・・」


 サチ「また・・・これからまた私の生きていく人生が始るから」ニコリ


 ユイ「・・・そうですか」


 ユウキ「・・・そうだ。ボクもスリーピングナイツの皆に会わないといけないね」


 アスナ「そうね。きっと・・・喜んでくれるわ」ニコリ


 サチ「キリト。この街の人って能力者、なんだよね?」
  

 キリト「ああ。そうだぞ」


 キリト「瞬間移動や電気を操ったり、体の形を変えたり・・・まぁ色々沢山の能力を持ってる奴が
     居るんだ」


 サチ「そう・・・」


 サチ「誰が一番手強そうだった?」


 キリト「・・・どっちかと言えば、吹寄って言う子が強かったな」


 キリト「能力じゃなくてライダーとして」


 アスナ「そうなの?」


 ユウキ「すごかったもんね。二人の対決見てたけど、殺気が凄まじかったよ」


 ユウキ「でもキリトが勝ったんだよね」フフンッ


 キリト「まぁ、この二つがあったから勝てたんだよ」


 ユイ「パパ。・・・銃刀法違反になりませんか?」


 キリト「ここはそういうところあまり厳しくないけど・・・」


 キリト「外なら隠さないとまずいな」


 ユイ「そうですよね」


 ユウキ「あっ、じゃあボクもそうなるよね?」


 アスナ「コ、コスプレって言えば誤魔化せるとは思うよ」


 ユウキ「そう?・・・それならよかった」ホッ


 サチ「・・・ユウキさんも私と同じように蘇生されたんだよね?」


 ユウキ「うん。この街に居る神様社長のおかげで」


 サチ「す、すごい人だね・・・」

 ユウキ「うんっ!ホントにすごいよ」


 アスナ「私もこのガシャットを創ってもらったおかげで戦えたから、納得するわね」クスッ


 キリト「このテリシュデータとダークリパルサーもな」


 サチ「へぇ・・・」

  
 サチ「・・・ユウキさんは家族に連絡はしたの?」


 アスナ「あっ・・・」


 ユウキ「・・・ボクの家族は皆、天国に行っちゃってるから・・・連絡はしなくてもいいの」


 サチ「ご、ごめんなさい。私っ・・・」


 ユウキ「ううん。大丈夫だよ、サチ」ニコリ


 ユウキ「サチの言った通り、ボクもこれから新しい未来が始まるから」


 サチ「・・・そ、そっか」


 ユウキ「うん。ボクはこれからアスナのお家でお世話になることになったしね」


 キリト「え?あっ、そうなのか」


 アスナ「うん。最初こそはお母さんに厳しく言われてたけど・・・」


 アスナ「ちゃんと事情を説明してあげて、許してくれたの。お父さんとお兄ちゃんも」ニコリ


 ユウキ「少し緊張しちゃうな」アハハ


 アスナ「きちんと挨拶はしないといけないわよ?」


 ユウキ「うんっ。大丈夫」クスッ


 ユウキ「・・・これからはアスナのこと、お姉ちゃんって呼ぶべきかな?」


 アスナ「え?あー・・・うーん・・・」


 キリト「いいんじゃないか?」クスッ


 アスナ「でも、本当のユウキのお姉さんに悪い気がするなぁ・・・」


 ユイ「大丈夫だと思いますよ。お姉ちゃんと言う言葉には意味合いがいっぱいありますから」


 ユウキ「うん。きっと・・・お姉ちゃんも良いよって言ってくれてるはずだから」


 アスナ「そ、そう・・・?」


 ユウキ「うん!だから、アスナ。いいかな?」

 アスナ「・・・ちょ、ちょっと照れるけど慣れていくから、いいよっ」ニコリ


 ユウキ「ホント!?やったぁー♪」ダキッ


 アスナ「わっ・・・もう、危ないでしょ?」クスッ


 ユウキ「えへへ」ニコリ


 ユイ「ママがお姉さんになるとなれば、パパはお義兄さんになるんですね」


 キリト「そ、そうなるのか・・・」


 ユイ「はい。ですから私はユウキさんの姪になります!」


 サチ「ん?・・・それだと、アスナさんがキリトの妹になっちゃうから・・・」


 サチ「義妹じゃないかな」

 
 ユイ「あ、そうでした」


 アスナ「ふふっ。うっかりさん」クスッ


 ユウキ「・・・ってこと、私は伯母さんってこと?」


 キリト「か、家系図的には、うん。そうなるな」


 ユウキ「そっかー・・・」


 冥土帰し「待たせてしまったね?持ってきたよ」


 サチ「あっ・・・はいっ」コクリ


 サチ「・・・」

 ―ピッ ピッピッ ピッ ピッ


 サチ「・・・」


 サチ「(どうしよう・・・怖くなってきちゃった・・・)」ハァハァッ


 ―ポンッ

 サチ「!」


 キリト「・・・」コクリ


 サチ「・・・」コク


 ―・・・ピッ ピッ
 ―トゥルルルルルッ トゥルルルルルッ・・・ガチャッ

 サチ「・・・あっ・・・」


 サチ「・・・お、お母さん。・・・私・・・」


 サチ「・・・うん・・・うん・・・っ」


 サチ「わた、しっ、っ・・・私、ね、えぅっ・・・帰って・・・」ポロポロ


 サチ「帰ってこれたの・・・っ、えぐっ・・・」ポロポロ


 サチ「・・・悲しませて、ごめんね、ひぐっ・・・ごめん、ねっ・・・」ポロポロ


 アスナ「・・・」ウルッ

   
 キリト「・・・(よかったな・・・サチ・・・)」


 ユウキ「(生きるって・・・やっぱりいいなぁ)」クスッ


 ユイ「(嬉しそうでよかったです)」ニコリ

 
 サチ「・・・うんっ。帰るよ、だから・・・待っててね」ニコリ

 
 サチ「うん・・・また、後で・・・」プツッ


 サチ「・・・」ホッ


 キリト「よかったな。サチ」ニコリ


 サチ「・・・うんっ」ニコリ


 冥土帰し「電話のついでに着替えも用意しておいからね?」

 
 サチ「あ、ありがとうございます」ペコッ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――


 -第二三学区 学園都市空港-

 ―ワイワイ ワイワイ


 キリト「じゃあ・・・皆、元気でな」

 
 アスナ「一週間、色々大変な事ばっかりだったけど・・・楽しかったよ」ニコリ

 
 吹寄「ええ。キリト達も、元気でやるのよ」


 キリト「ああっ」


 パラド「また来る時は連絡してくれよ?・・・って言っても時々俺は仮想世界へ
     遊びに行くけどな」ハハッ


 ポッピー「ユイちゃん。ここを出たら元に戻っちゃうけど・・・」


 ユイ「大丈夫です!パパとママと皆さんと一緒に居られますから」ニコリ

 
 ポッピー「そっか・・・それなら安心だね♪」




 猟虎「」ボロボロ、エグエグッ 


 詩乃「ら、猟虎・・・そんなにまで悲しまないで?」フキフキ


 猟虎「ばい゙」コクコクッ


 猟虎「」チーンッ!


 詩乃「・・・漫画の連載、頑張ってね。外でも期待してるから


 猟虎「・・・が、がが、がん、がんばりますっ//」コクリ


 小牧「私と黒子さんも風紀委員としての仕事頑張りますよ!」


 黒子「ええ」ニコリ


 湾内「私も・・・アイドルとして皆さんの笑顔のために頑張りますわ」ニコリ


 詩乃「うん。私も・・・頑張っていくから」


 キリト「(一瞬アスナがお嬢様言葉で話したのかと思った・・・)」


 直葉「・・・(当麻さん・・・もう少しお話したかったな・・・)」

 初春「直葉さん?どうかしたんですか?」


 直葉「あ、う、ううん!その・・・」


 春上「皆とお別れが悲しいの?」


 直葉「・・・う、うん。そんなところ・・・」


 操歯「名残惜しいのは同じ気持ちだ。一週間楽しかったぞ」ニコリ


 ドッペルゲンガー「ああ。楽しかったな」


 直葉「私も、楽しかったよ」ニコリ


 佐天「あのーっ!皆さん、記念写真を一枚撮ろうと思いますのでーこちらへどうぞー!」


 キリト「おっ、いいな」

 ―ゾロゾロ ゾロゾロ


 五和「もちろん真ん中はキリトさん達ですよ」


 サンドリヨン【今回の事件で活躍したから、当然よ】クスッ


 アスナ「あ、うんっ」


 上条「おっと、じゃあ俺も入れてもらうでせうよ」


 直葉「!///」


 キリト「上条!・・・また病院から抜け出してきたのか?」


 神裂「言っても聞きかないものでして・・・」


 アルファル「間に合ってよかったね」


 上条「ははは・・・」


 レッサー「もー・・・困った人ですね」クスッ


 インデックス「全くなんだよ。・・・でも、それがとうまだからね」ニコリ


 キリト「・・・いつまでもそんな生活してると冗談抜きでマジで死ぬぞ?」


 上条「慣れてるから大丈夫でせうよ」


 雲川「この返しがあるから言っても無駄なんだけど」


 バードウェイ「やれやれ・・・」

 詩乃「(ある意味能力よね、これ・・・)」


 直葉「と、当麻さん・・・//」


 上条「よっ、直葉。・・・写真、一緒に写ろうぜ?」ニコリ


 直葉「・・・はいっ//」


 遼太郎「(あれ?・・・何かこの感じは・・・いや、まさかな。うん)」



 佐天「それじゃあ・・・ここを注目ー!」


 佐天「10秒前!9、8、7~っ」タタタッ



 ―パシャッ



 佐天「・・・よーしっ!最っ高に良い出来になりました!」ヒャッホー!


 初春「よかったですね」ニコリ


 佐天「超1秒ポラロイドカメラなので、要る人はどうぞーっ」


 佐天「一応人数分の枚数に設定しましたのでー」


 ―ワイワイ ワイワイ

 佐天「どうぞ、キリトさんっ」


 キリト「ああ、ありがとう」クスッ


 キリト「・・・うん。良い写真だな」クスッ


 アスナ「一緒の思い出になるね」ニコリ


 キリト「そうだな。・・・最高の思い出になるな」クスッ


 アスナ「うんっ」ニコリ 


 ユイ「はい!」


 ユウキ「ボクもそう思うよ」ニコリ


 
 直葉「当麻さん。・・・あの、体の方は・・・」


 上条「大丈夫だって。あ、それより・・・」


 上条「直葉。これっ」


 直葉「え・・・?」


 直葉「・・・コップ、ですか?」


 上条「ペアのな。絶対に割れないタイプのやつだから心配はないぞ」クスッ


 直葉「あ、ありがとうございます・・・」

 上条「それと・・・これもな」スッ


 直葉「ピアス・・・?」


 上条「耳たぶに穴開けなくても付けれるぞ。さらにだ」


 上条「後ろ向いてもらえるか?」


 直葉「は、はい」クルッ


 ―・・・スチャッ チリンッ・・・

 直葉「あっ・・・これ、ネックレスになるんですか」


 上条「不幸を全てぶち殺す、幸運のネックレス。・・・なんてな」クスッ


 上条「(ついさっき会った白垣根に創ってもらったやつだからな・・・)」


 直葉「・・・当麻さんっ//」ヒシッ


 上条「お、おうっ」


 直葉「ありがとうございます//大切に・・・大切にします//」


 上条「・・・おう。そうしてもらえると嬉しいでせうよ」


 直葉「ぜ、絶対にまた・・・会いに来ます・・・//」


 直葉「だから、待っていてくださいね//」ニコリ


 上条「ああ、待ってるぞ」クスッ


 直葉「・・・じゃあ・・・約束として・・・//」


 上条「?」


 直葉「・・・ゆ、指切り・・・//」


 上条「ああ。・・・これでいいか?」クイッ


 直葉「はいっ//」


 蜜蟻「(そこはキスでしょお?)」


 直葉「(えぇ~?!///)・・・あ、あと・・・///」


 直葉「そ、その・・・///」


 上条「ん?」

 直葉「・・・///(む、無理だって~!///こ、こんな、人が大勢居るのにっ///)」


 蜜蟻「・・・」スタスタッ


 蜜蟻「あー、滑ったあー」トンッ


 直葉「きゃっ!?」


 上条「うおっと!?」ガシッ


 ―ちゅっ

 直葉「んむっ・・・!?///」


 直葉「っぷあ!//ご、ごめんなさいっ///」アセアセ

 
 上条「い、いや、大丈夫か?//」


 直葉「は、はぃ///」


 上条「そ、そか・・・」

 
 蜜蟻「あらあ、大胆♪」


 
 キリト「スグ・・・」


 アスナ「直葉ちゃん、積極的だね・・・すごい・・・//」


 ユウキ「おぉー//」


 ユイ「仲良しさんですね」ニコニコ


 詩乃「・・・え、ええ。そ、そうね」


 遼太郎「え?・・・リーファ殿は上条氏と付き合ってるの?」


 キリト「ん?クラインは知らなかったのか?」


 遼太郎「初耳だぞ!?」


 美琴<当麻ァァァァアッ!! ドゲシッ!
 吹寄<こんのっ・・・バッカモォオオオンッ! ゴチーンッ!
 五和<うわぁぁああんっ! ベチーンッ!
 
 上条<ごぶえっ!?あぐばっ!?

 直葉<きゃあーっ!当麻さぁーん!


 キリト「・・・上条、直葉のこと頼んだぜ。俺の大切な・・・妹なんだからな」クスッ


 サチ「だ、大丈夫なの?今とんでもなく暴行を受けてるような・・・」


 ユウキ「あー、まぁ上条さん丈夫だし、あれでも手加減してあげてるみたいだから」


 ユウキ「・・・多分、大丈夫だよ」ニコリ


 サチ「た、多分なんだ・・・」


 上条<不幸だぁ~!


 キリト「・・・あいつの人生は波瀾万丈だな」クスッ


 アスナ「そ、そうみたいだね」クスッ


 ユイ「大変そうですね・・・」


 『間もなく、羽田空港行き2580便が着陸します』

 小萌「はーい!それでは行きますよー!」


 キリト「おっ。・・・上条!」


 上条「お、おぉ、キリト・・・」ボロボロ

 
 キリト「体、今からでも大事にしろよ?」


 上条「あ、ああ・・・」スクッ


 キリト「直葉のためにも長生きしてくれ、ホントに」


 上条「わかってるよ。・・・そうだっ!キリト、お前にも渡すものがあったんだ」


 キリト「俺に?」


 上条「これだ。>>1が抜けてるから変身は出来ないけど・・・」


 キリト「バースドライバー・・・」


 上条「赤い線は塗装しておいたから、俺が使ってるのと何ら変わらない感じになったぞ」


 上条「俺とお前の・・・友情のシルシって思ってくれ」


 キリト「・・・ああ。ありがとう、上条」クスッ


 キリト「大切にするからな」


 上条「おうっ」クスッ


 キリト「バースに復帰したら、また頑張ってくれよ」


 キリト「俺よりもお前じゃないとダメだからな」


 上条「だろ?」ハハハッ


 キリト「だなっ」ハハハッ

 上条「ま、まずは怪我を完全に治さないとな。そうしたらすぐにでも活動再開としますか」


 キリト「そうか。もう病院抜け出したりするなよ?」


 上条「過去こんなにまで病院抜け出したことはないかもな」


 キリト「おいおい・・・」クスッ


 キリト「・・・元気でな。上条」


 上条「ああ。・・・キリトの方こそな」


 キリト「そうだな」クスッ


 『間もなく、羽田空港行き2580便が着陸いたします』


 小萌「はーい!それでは皆さん、飛行機へ乗りますよー!」

 
 キリト「またな。上条、学園都市の自由と平和と笑顔と未来、しっかり守れよ!」


 上条「任せとけ!」



 -2580便ー-

 キリト「・・・楽しかったな。本当に」


 アスナ「うん」ニコリ


 ユイ「また行きましょうね、パパ、ママ」ニコリ


 キリト「ああ。今度はリズとシリカも一緒に来てみるか」


 直葉「///」ポー


 ユウキ「・・・リー、じゃなくて直葉?大丈夫?」


 詩乃「恋する乙女の顔してるわね」クスッ


 直葉「ぴゃっ!?///」

 遼太郎「はっははははっ!良いなぁ、青春じゃないか」


 直葉「~~~っ!///」ポヒュ~


 ユウキ「アス、コホンッ。お姉ちゃん、家に帰る前に服を買いに行かない?」


 ユウキ「この格好だと・・・ねぇ?」


 サチ「それもそっか。あっ、じゃあキリトに選んでもらおっかな」


 キリト「お、俺が?」


 アスナ「うん。いいでしょ?」


 キリト「俺、ファッションセンスは・・・」タラー


 ユウキ「キリト~、ダメ?」
 

 キリト「・・・はぁー、わかった。今回だけだぞ」


 ユウキ・アスナ「「やったー♪」」


 ユイ「あっ、パ」ザザザッ ザ・・・


 キリト「!?。ユ、ユイ!?」


 <ココデスー カバンノナカノプローブノナカニハイッテマスー


 キリト「え?・・・あ、あっ。そっか」ジーッ,ヒョイッ


 ユイ『先程まで自身の体を保てていましたけど、学園都市から離れすぎてしまったので・・・』


 アスナ「そっか・・・」


 ユイ『パパ。また学園都市へ行ける日が来たら・・・』


 ユイ『学園都市の外でも実体化出来るような発明をしてみますか?』

 
 
 キリト「・・・そうだな」クスッ



 ユイ『ありがとうございます♪』


 アスナ「キリトくん、私も協力してあげるから頑張ろ?」ニコリ


 キリト「そうか。じゃあ、頼むぞアスナ」クスッ

 ED:Catch the Moment(http://youtu.be/odg6I_2hecE)

 -東京都 世田谷区 結城宅-

 明日奈「ただいま」


 ユウキ@スリーブパーカー+黒トップス+ミニスカニーハイソックス「お、お邪魔します・・・」


 明日奈「ユウキ。・・・ただいま、だよ」クスッ


 ユウキ「あ、そっ、そっか」


 京子「お帰りなさい。明日奈」


 ユウキ「」ビクッ!


 明日奈「ただいま。母さん」


 京子「ええ。・・・貴女が、紺野木綿季さんね」


 ユウキ「は、はは、はは、は、はいっ!!」


 ユウキ「ふ、ふちゅちゅかものですが!よろしくお願いしまふ!!」


 京子「・・・」


 ユウキ「(オーウノォー!噛みまくったぁー!)」ダラダラ


 明日奈「・・・ぷっ、あはははっ!ユ、ユウキ、そんなに緊張しなくていいのに」クスクスッ


 京子「ふふっ・・・ホント。大丈夫よ、貴女の事はしっかり聞いているから」クスクスッ


 ユウキ「あ、は、はい・・・」ホッ


 京子「明日奈、荷物を置いてきてリビングに来なさい。お父さんが待ってるわ。浩一郎もね」スタスタ


 明日奈「うん。わかった」


 ユウキ「ボ、ボク荷物はこれだけですから・・・明日奈、お姉ちゃん。持っていってもらえる?」


 ユウキ「先に・・・挨拶しておきたいから」ジッ


 明日奈「・・・うん。じゃあ・・・」




 京子「あなた、浩一郎。この子が明日奈の話してた紺野木綿季さんよ」


 彰三「ああ。・・・父の結城彰三だ」


 浩一郎「兄の浩一郎です」


 ユウキ「はい。初めまして、紺野木綿季ですっ」ペコッ


 京子「私は結城京子よ。・・・明日奈から話は聞いたけど・・・」


 京子「・・・もう姉妹みたいになってるわね。明日奈お姉ちゃん、って」クスッ


 ユウキ「あ、え、えと、あの、ウェヒ、その」アセアセ


 京子「焦らないで?・・・ゆっくり話してたくれたらいいから」


 彰三「ああ、その通りだ。・・・君の事を私達はしっかり知りたいのだからね」


 ユウキ「・・・はいっ」




 ユウキ「・・・なので、明日奈に相談して今に至ると言う訳です」


 京子「・・・そうだったのね」


 浩一郎「学園都市でそんなことが・・・」


 彰三「・・・一つ、良いかな」


 ユウキ「は、はいっ?」


 彰三「その、話していた・・・幻夢コーポレーションの社長は信用できるのか?」


 ユウキ「はいっ。もちろんです!」


 ユウキ「何て言うか・・・ある意味、私のお父さんみたいな・・・」


 ユウキ「え、えっと、そ、その、こ、これから、彰三さんをお父さんって呼ぶことに
     なります、から・・・って」


 ユウキ「あぁあー!ご、ごご、ごめんなさい!勝手に決まってるような感じになっちゃって!」アセアセ


 京子「・・・感じになってるじゃなくて、決まってるのよ」

 
 浩一郎「そうだよ、木綿季さん」クスッ


 ユウキ「え?」

 明日奈「ユウキがここで一緒に暮らすのは・・・最初から決まってたの」クスッ


 彰三「そう言うことだ」クスッ


 彰三「明日奈に説得されたからな。・・・応えなければならまい」


 ユウキ「・・・。・・・じゃ、じゃあ・・・ボク・・・」


 京子「浩一郎と明日奈の妹、そして私とこの人の娘として迎え入れるわ」ニコリ


 浩一郎「これからお兄ちゃんでも兄さんでも構わないよ」クスッ


 彰三「・・・遠慮は無用でいいぞ。木綿季」クスッ 


 木綿季「・・・~~っ//」ブワッ


 木綿季「・・・うんっ//」ニコリ 




 -サチ宅-

 サチ「・・・」


 キリト「・・・サチ」


 遼太郎「なぁ、大丈夫か?」


 ユイ『サチさん・・・』


 サチ「うん。・・・大丈夫」ニコリ

 
 サチ「・・・行ってくるね」


 キリト「・・・ああっ」


 遼太郎「き、気を付けて・・・」




 サチ「・・・」


 ―ガチャッ

 サチ「・・・!」


 「・・・ーーー・・・ーーー、ーー?」


 サチ「ーー。ーーーー・・・ーーーーー」ポロポロ


 「ーー・・・ーーーーーっ!」ギュウッ


 サチ「ーーーー・・・ーーーー・・・っ」ポロポロ,ギュウッ





 キリト「・・・」

 
 遼太郎「よかったな。キリト」


 キリト「ああ・・・」コクリ


 キリト「アイツらも・・・空の上で、喜んでくれてるといいな・・・」


 遼太郎「・・・大丈夫だって、キリト」


 ユイ『きっと喜んでくれていますっ!』


 キリト「・・・ああ」

 
 キリト「(今度、墓参りに行ってくるか・・・)」


 キリト「(・・・ついでに茅場のにも)」


 遼太郎「よし!無事に見送れたことだし、帰るとするか」


 キリト「ああっ」


 ユイ『はいっ!』






 後日




 翠「それで・・・直葉?」ニコリ


 直葉「んー・・・」モグモグ


 翠「どんな人なの?」


 直葉「・・・え?」キョトン,ズズーッ


 翠「好きになった人のこーとっ♪」


 直葉「」ブファァアッ!


 和人「」ポタポタ


 直葉「ケホッ!ケホッ!な、なな、何言って!?///」


 翠「お母さんの情報網を嘗めちゃダメよ」フフンッ


 翠「(本当は帰ってきてからずーっと頬を染めて、上の空で・・・)」


 翠「(お風呂に入ってるとき誰かの名前を口ずさんで・・・まるで昔の私みたいじゃないの)」クスッ


 直葉「な、何で知ったの!?///ねぇ!?///・・・まさかお兄ちゃん!?///」


 和人「ウェッ!?ち、違うって!?」フキフキ


 翠「イエメン?マッチョ系?今流行ってるジャニーズ系?」


 翠「お母さん的にはゴローちゃんとか大野くんっぽい人が好みだけどー」


 直葉「ふ、普通の学生さんだよ!///お、お兄ちゃんと同じくらいの・・・///」


 翠「そう。・・・それで?」ワクワク


 直葉「・・・ま、まぁ・・・か、かっこいいけど///」プシュー


 翠「ゴローちゃん似?大野くん似?」


 直葉「どっちも違うから!//」

 和人「母さん・・・世代が違うだろ」タラー


 翠「あら、そう?・・・あ、キリトはその人の事知ってるの?」


 キリト「あ、ああ。同じクラスで・・・友達になった奴だからな」


 翠「和人から見て、誰に似てるーとかそう言うのはあった?」


 和人「・・・いや、誰にも・・・」


 翠「じゃあどんな人?」


 和人「そうだな・・・」


 直葉「」ジーッ


 和人「(・・・な、何でそんなジト目で見てるんだよ、スグ)」


 直葉「(当麻さんのこと、変な風に言ったら承知しないんだからね!)」


 和人「・・・アイツは良い奴だよ。皆のために・・・頑張って・・・」


 翠「ふんふん・・・(学級委員みたいな事かしら・・・)」


 和人「困ってる人をほっとけない、絶対に助けるヒーローみたいな奴なんだ」


 翠「・・・そう」


 翠「・・・直葉」


 直葉「う、うん・・・?」


 翠「その人の事・・・本当に好きなの?」


 直葉「・・・好き、って言うか・・・///」


 翠「?」


 直葉「・・・もう付き合ってるんですっ!///」バシャアッ


 直葉「」ズゴゴゴーッ!ゴックン!


 直葉「ごちそうさま!//学校に行って来ます!//」タタタッ


 翠「・・・。・・・えぇええええ!?///」


 和人「・・・ご、ごちそうさま!」タタッ!


 翠「ちょっと!和人!待ちなさい!ちゃんと話しを聞かせてーーっ!///」


 和人「くそーっ!」



 和人「不幸だーっ!」



 直葉「・・・ごめんね、お兄ちゃん//」テヘッ

 ドラゴン・ロード 2014Ver(http://www.youtube.com/watch?v=IIAd3g8bMEA)

 明日奈「♪~」


 「結城さん、今朝から何だかご機嫌だね」

 
 「何か良いことあったの?」


 明日奈「ふふっ♪もう少ししたら、わかるよ」ニコリ


 「「?」」


 ―ガラガラッ


 「はい、皆。席についてもらえるかな」


 ―ガタッ ゾロゾロ ガタッ

 「えぇ・・・先日結城さんが帰ってきた事を皮切りに・・・」


 「今日から新しく新入生が入ることになりました」

 ―ザワザワ ザワザワ


 <新入生?
 
 <転校生じゃなくて・・・?」

 <ここって帰還者しか入れないんじゃ・・・


 「少し静かに。・・・では、入ってきてどうぞ」


 ―・・・ガラガラッ
 ―スタスタ


 木綿季@制服「・・・」ペコリ



 明日奈「・・・」ニコリ


 「自己紹介をしてもらえるかな」


 木綿季「はい。・・・結城、木綿季です」


 木綿季「これからよろしくお願いします!」


 ―ザワザワ ザワザワ

 <結城?・・・で、名前もゆうき・・・」

 <あれ?結城さんと同じ苗字?

 木綿季「うんっ。ボクは・・・明日奈お姉ちゃんの妹の結城 木綿季だよ」ニコリ


 <<<<・・・えぇええええ~!?

 木綿季「あははっ♪良いリアクション♪」


 明日奈「」スクッ


 明日奈「皆、これから・・・妹の事をよろしくね」


 明日奈「私の・・・大切な妹だから」ニコリ




 -仮想世界-
 
 シウネー・ジュン・ノリ・タルケン・テッチ「「「「「ユウキっ!」」」」」


 ユウキ「久しぶりっ!皆!」


 ノリ「こんの~っ・・・なんで、あの感動はなんだったのよ!?」ギュウッ


 ジュン「何がどうしてどうなってんだ!?」ガシッ


 タルケン・テッチ「「」」ポカーン


 ユウキ「えっと・・・話すと長いから・・・流してもらえる?」


 シウネー「はいはい・・・仕方ないですね・・・」


 シウネー「何て言えるわけありませんっ!」


 アスナ「ま、まぁまぁ皆さん落ち着いて」アセアセ


 シリカ「ジュンさん、落ち着きましょう?ね?」


 ジュン「け、けどさ・・・ホントに何があったんだ?」


 キリト「学園都市に居るゲーム会社、幻夢コーポレーションの社長のおかげだ」


 シウネー「幻夢コーポレーションの社長・・・?」


 リズベッド「いやいや私も会ったけどさ・・・何でゲーム会社の社長がそんなことできるのよ」


 クライン「出来るんだって。あの人・・・マジで神様だから」


 シノン「本当にすごい人だったのよ」


 ―トゥートゥートゥー

 シリカ「え!?な、何!?何のサイレンですか!?」 


 ―テッテレテッテッテー


 黎斗「私がぁああああああぅ神ぃいだぁああははははははっ!!」


 リズベッド・シリカ「「社長(さん)が出てきたーっ!!?」」ガビーン


 

 リーファ「・・・///」ポー


 キリト「・・・リーファ」ポンッ


 リーファ「ひゃふわぁ!?///ななななななな何!?///」


 キリト「・・・神様社長が来たぞ?」


 キリト「あとパラドも」


 リーファ「あ、そ、そうなの?//・・・ホントだ・・・」


 キリト「ああ。あと・・・」


 リーファ「・・・はぁ・・・///」


 
 リズベット「・・・ねぇ、リーファどうしたの?ため息ばっかでしかも顔赤いし」


 シリカ「仮想世界でも風邪引くなんてことはないですよね・・・?」


 遼太郎「お前らもいつかは味わう甘ーい青春を今感じてるとこだ。リーファ殿は」


 リズベット「はぁ?」


 シノン「つまり、学園都市で恋人ができたから会えなくて寂しがってるの」


 リズベット・シリカ「「えっ。えぇえええ!?」」


 リズベット「うっそぉおおお!?本当に!?」


 シリカ「あの・・・キリトさん好きの!?」


 リズベット「でもっブラコンのリーファが!?」


 リズベット・シリカ「「恋人ぉおお~~!?」」


 リーファ「ブラコンってなんですかぁあーーーっ!///」


 リズベット「うわびっくりしたぁ!?」


 シリカ「い、いつの間に聞いてたんですか」アセアセ


 リーファ「そんな大声出されたら嫌でも聞こえますよっ!///もうっ///」


 シリカ「そ、それで、どんな人ですか?」


 リズベット「あ、私も気になる!」

 リーファ「そ、それはっ///」


 キリト「・・・こんな人だよな?リーファ」


 リーファ「え?」クルッ


 カミジョー@アルフ「よっ」


 リーファ「あ、うん。こんな・・・人・・・。・・・え?」


 カミジョー「そっちから来る前に会いにきたぜ、直葉」ニコリ


 リーファ「・・・と、ととと、ととっ、当麻さんっ!?///」カァアア


 アスナ「上条君っ!え?どうやって仮想世界に来たの?」


 ユウキ「学園都市にナーヴギアとか発売されてなかったんじゃ・・・」

 
 カミジョー「まぁ、そうなんだけどさ」


 アスナ「・・・あ、もしかして」


 黎斗「そう、そのもしかしてだぁ・・・!」


 パラド「こいつがVRのノウハウを活かしてナーヴギア擬きを作ったんだ」


 キリト「ナーヴギアを作ったのか!?」


 黎斗「芳川桔梗、そして木山春生や数々の研究者の知恵と技術を借りたのだよ」


 黎斗「そして上条当麻は試験プレイヤーとして選抜したのだぁ」

 
 カミジョー「まぁ、直葉に会いに行きたかったからな」クスッ


 リーファ「と、当麻さん・・・///」キュンキュン


 リズベット「ほっほ~?・・・なるほどねー」


 シリカ「イケメンさんですね。リーファさんはああ言う感じの男性が好みなんですか・・・」


 シノン「まぁ・・・性格も良い人だから」


 遼太郎「キリトとは親友になった男だしな。すごいぜ?アイツは」

 
 リズベット・シリカ「「へぇ~・・・」」

 カミジョー「しっかし、すごいな。ここがゲームの世界なんて・・・」


 パラド「俺も初めは正直驚いたぜ。今は心が踊りっぱなしだけどな」ハハッ


 リズベット「あの、上条さんでしたっけ?」


 カミジョー「ん?ああ、そうだけど・・・?」


 リズベット「初めまして!私リズベットって言います!本名は篠崎里香です!」


 シリカ「私はシリカです!綾野珪子が本名なんです!」


 カミジョー「あ、ああ・・・ よろしくな」


 リズベット「うんっ。で、いきなりだけどリーファとどんな風に出会ったの!?」

 
 シリア「告白したのはどちらからですか!?」 


 カミジョー「え?」


 リーファ「ちょ、ちょっと!?///」


 リズベット「意外と肉食系的にリーファが責めてきたの!?」


 シリカ「それとも上条さんがリーファさんのハートを鷲掴みに!?///」キャーッ


 カミジョー「え、ええっと・・・」


 リーファ「と、当麻さんっ!///仮想世界を案内しますから!///」


 リーファ「行きますよーーーっ!///」ガシッ!グイッ!


 カミジョー「おぉおおお~~~!?」


 ―ヒュウウゥウウ~~・・・



 リズベット「あ!待ちなさいよ!」


 シリカ「絶対に聞くんですからねーっ!」



 キリト「・・・やれやれ・・・」クスッ


 ユウキ「ここに居ても上条さんは・・・」クスッ


 クライン「はははっ!ま、アイツらしいんじゃないのか?」


 シノン「そうなのかもしれないわね」


 アスナ「そうそう。きっと、あれが上条君らしさなのよ」クスッ


 キリト「・・・ま、そうだな」


 ユウキ「うん」クスッ


 ユイ「パパ、ママ。これからもっと楽しくなりそうですね!」


 キリト「そうだな。・・・ユウキも戻ってきて・・・」


 
 サチ@ケットシー「キリト~~!」


 
 アスナ「あっ、サチだ!おーいっ!」


 ユウキ「こっちだよー!」

 
 

 キリト「サチも戻ってきたんだからな・・・」


 キリト「これから・・・」



 キリト「ずっと楽しくなりそうだ」
 






 

          ― 終 ―

ふぃ~~~~やっと書き終わりました。
4部も書き写すのは、やっぱ疲れましたね。


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