桜Trick大学編 楓「今日は何の日でしょう?」 ゆず「今日は11月11日だから……」 (20)


ゆず、大学のサークルより帰宅中

ゆず(ふう、今日もサークル疲れたー)

ゆず(……帰ったら課題やらなくては……)

ガチャ

ゆず「ただいまー」

楓「おお、ゆず、お帰りー」

ゆず「うわっ!」

楓「ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」

ゆず「あたしはどれも選ぶ気ないぞ!!」


ゆず「っていうかなんで楓があたしの家にいるんだよ」

楓「それは……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

數十分前

ピンポーン

ゆず母「はーい」ガチャ

楓「こんにちはー」

ゆず母「あら、楓ちゃん どうしたの?」

楓「えっとゆずと一緒に課題をやるという約束をしてまして……ゆずはいますか?」シレッ

ゆず母「あら、そうだったの~ でもあの子今日サークルで大学に行くって言ってたわ~」

楓「そうですか……」シュン

ゆず母「でも多分もうすぐ帰ってくるからうちに上がってらっしゃい」

楓「いいんですか?」

ゆず母「もちろんよ~さあ、上がって上がって」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

楓「……とまあ、こんな感じ」

ゆず「何しれっと嘘ついてるんだよ」ダイガクノカダイイッショニヤルトカキイテナイ


楓「で、結局ゆずはどれを選ぶの?」

ゆず「どれも選ばないって言っただろ……」トイウカイエニイレサセテクレ

楓「……」ムゥ

ゆず「仮に選んだとしてもお母さんに見つかるだろ……」

楓「ああ、ゆずのお母さんなら……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゆず母「あ、そういえば用事あったんだ……」

ゆず母「楓ちゃん、うちの家の留守番してもらってもいいかしら?」

楓「え?いや、それは……」

ゆず母「大丈夫、ゆずもそろそろ帰ってくるし……」

ゆず母「それに楓ちゃんのことは信頼してるから~」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

楓「……だって」

ゆず(あたしの家の防犯意識が低すぎる……)


楓「ほら、早くゆずの部屋行くよー」

ゆず「ちょっと待て」ガシッ

楓「?どうした」

ゆず「楓、あたしの部屋に何か仕掛けてないだろうな!!」

楓「……」

楓「よし、今度潜入するときはそれにしよう……」シカケルノワスレテタ

ゆず「ちょっと待て」イマノナシ


ゆずの部屋

ゆず「そういえば何しに来たんだ?」キョウヨウカモクカダイナンテデテナイシ

楓「ああ……それはね……」ガサゴソガサゴソ

楓「ゆず、今日は何の日か知ってる?」

ゆず「今日?今日は11月11日だから……」

楓「そう、11月11日は……」バッ

楓「電池の日!」

ゆず「オイ!」ポキッツノヒジャナイノカヨ


ゆず「まさかそのためだけにうちに来たのか?」シカモヨリニヨッテタンゴデンチ…

楓「それだけじゃないよー」ガサゴソ

楓「延長コードと……」ガサゴソ

ゆず「……うん」

楓「シャケフレークと…」ガサゴソ

ゆず「…………うん」

楓「ついでにポキッツもある」

ゆず「よし、ポキッツだけ置いて帰れ」ホカハイラン


楓「まあ、本題はここからなんだけどー」

ゆず「なんだよ、まだ何かあるのか?」

楓「ここにポキッツがあるでしょ」

楓「これを使ってあることをしたいと思って」

ゆず「あること?」

楓「そうそう、あること」

ゆず「ポキッツであることって……!!?」

ゆず「ちょっ……えっ……///」ワタワタ

楓「?」


ゆず「か、楓、ちょ、ちょっと待て///」

楓「……」

ゆず「あ、あたしは確かに楓の気持ちを受け入れるとは言ったけどちょっとこれは……///」ココロノジュンビガ…

楓「私はただこのポキッツを使ってタワーを作ろうと思って……」

ゆず「へっ?た、タワー?」

楓「そう、タワー」

ゆず「な、何だ……タワーか……」ヘナァ

楓「それとも何?ゆずは違うものでも想像したの?」

ゆず「そ、それは……///」

楓「ほほう……」ニヤリ


楓「ゆず……」

ゆず「はい……」

楓「私ゆずがさっき考えてたことしたいなぁ」ニヤッ

ゆず「いや、ちょっ、そ、それは……///」

楓「ゆず、前に言ったよね」

楓「私の気持ちは受け入れるって」

ゆず「いや、言ったけどそれは……///」

楓「嘘だったの?」

ゆず「嘘じゃないよ……でも……」

楓「でも?」

ゆず「あ、あたしたちにはまだ早いかなって……///」


楓「ゆず、私は前にこう言ったよ」

楓「いつかゆずをふり向かせてみせるよって」

ゆず「確かに言ってたけど!///」

楓「それに、こういうのは慣れだと思う」ビリッ

ゆず「え?ちょっ……うぐぅ!!?」

楓「はい、じゃあ用意スタート」


パキッ パキッ パキッ

ゆず(……ち、近い……///)

パキッ パキッ パキッ

ゆず(楓が……どんどん近づいてくる……///)

パキッ パキッ パキッ

ゆず(ど、どうしよう……何をすればいいのかわからない……///)

パキッ パキッ パキッ

ゆず(も、もうすぐで……///)

ちゅっ


ゆず(……き、キスしてる……///)

ゆず(あ、あたし、楓とキスしてる……///)

ゆず(幼馴染の、しかも女の子とキスしてる……///)

ゆず(周りからみたらどうなんだろう……///)

ゆず(きっと、ヘンって思われるのかな……///)

ゆず(でも、何だろう……この気持ち……///)

ゆず(すごく暖かい感じがする……///)

ゆず(楓……だから……かな……///)

すっ


ゆず「はぁ……はぁ……///」

楓「はぁ……はぁ……///」

楓「……ゆず……」ハァハァハァ

ゆず「ん?」ハァハァハァ

楓「あ、ありがとう……」ハァハァハァ

楓「き、今日はこれくらいに……」ハァハァハァ

ゆず「待って!!」ハァハァハァ

楓「?」ハァハァハァ

ゆず「も、もう一回やろう」ハアハァハァ

楓「え?」ハァハァハァ

ゆず「確かめたいことが、ある」ハァハァハァ


パキッ パキッ パキッ

楓(ゆずの確かめたいことって何だろう……)

パキッ パキッ パキッ

楓(!!?)

楓(さっきは全く進んでいなかったのに!!?)

パキッ パキッ パキッ

楓(ちょっと、た、タイミングが……///)

ちゅっ

ゆず(……ああ、やっぱりだ……)

ゆず(あたしは……きっと……)

ゆず(楓のことが好きなんだ……)

すっ


楓「はぁ……はぁ……はぁ……///」

ゆず「はぁ……はぁ……はぁ……///」

ゆず「か、楓……」ハァハァハァ

楓「な、何……?」ハァハァハァ

ゆず「た、多分なんだけどさ……」ハァハァハァ

楓「うん……」

ゆず「あたし、楓のこと好きになったかも……///」

楓「!!?///」


ゆず「かもだから、まだあたしでもわからな……!!?」

ギュッ

ゆず「ちょっ、楓!?」

楓「ううう……」

楓「わ、私はかもでも嬉しいよ……」ウウウ

楓「あ、ありがとう……」ウウウ

ゆず「楓……」ウルッ

ギュッ

その後、2人が抱き合って泣いてる姿をゆずの母親に見つかり、少しいざこざがあったのはまた別のお話


次の日

ゆず「行ってきまーす」

ゆず母「行ってらっしゃい」

ゆず(……昨日はあんなことがあったから全然眠れなかった……)

ゆず(というかあたしと楓の関係って何になるんだ?恋人?)

ゆず(分からない……分からないなぁ……)

楓「ゆずモニー」

ゆず「うわぁ、楓!?」ビックリシタァ

楓「どうしたの?」ナヤミゴト?

ゆず「んーまあちょっとね」

楓「ふうーん」


楓「目に隈が出来てるのはそのせい?」

ゆず「ああ、昨日全然寝れなかった……」ジュギョウネナイヨウニシナイト

楓「ふうーん」

ゆず「そういう楓も目に隈が出来てるじゃん」

楓「うん、流石に昨日は寝れなかったからねー」

ゆず「そ、そうだよね……///」

ゆず(ヤバい、昨日のことを思い出して……)

楓「……」

楓「ゆず……」

ゆず「ん?どうした……!!?」

ちゅっ

ゆず「んな……///」

楓「これで目が冷めた?」

ゆず「……///」

楓「これで1限寝ないように」ニコッ

ゆず「か、楓ええぇぇぇぇ!!!」

終わり


短いですがこれで終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
本来11月11日に投稿する予定だったのですが色々とありこの日になってしまいました。11日に投稿したかったです。
さて、2年前くらいに春香と優のポキッツSSを投稿したのですが楓ゆずを書いていなかったので今回チャレンジしてみました。正直自信がないです(笑) 感想、コメント等々ございましたらよろしくお願いいたします。
では、またどこかで会いましょう。

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