刃牙「最凶模範囚……ッッ!?」 (20)

光成「バキよ」

刃牙「なんだよ、ジッちゃん。学校まで来ちゃってさァ……」

光成「実はとんでもない五名が日本に上陸しておる」

刃牙「とんでもない五名……?」

光成「あえて名づけるとするなら――“最凶模範囚”じゃ」

刃牙「最凶模範囚……ッッ!?」

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刃牙「一体どんな連中なんだい……?」

光成「ホッホ、興味が出たか、刃牙よ」

刃牙「茶化すなよ、ジッちゃん」

光成「まず一人目は……アメリカのドリアンじゃ」

―アメリカ―

ギィィ…

刑務官「もう戻ってくるなよ」

ドリアン「君たちには世話になった……感謝している」

刑務官「泣かせることいいやがって……。で、どこへ向かうつもりだい」

ドリアン「日本(ジャパン)へ……」

……

刃牙「…………ッ」ゴクッ

刃牙「……で、どうなったんだい?」

光成「実はドリアンは中国拳法の最高峰・海王の称号を持っておっての」

刃牙「海王……ッ!」

光成「そう、烈海王の先輩にあたる人間なんじゃ」

光成「そのツテで、今は神心会で指導員として働いておる」

ドリアン「噴ッ!」ドッ

加藤「ぐおっ!」ドザッ

ドリアン「脇が甘いな、ミスター・加藤」

加藤「く……さすが海王……」



烈(フム……さすがだ)

克巳「こりゃいい指導員が入ったね、親父」

独歩「オウよ。神心会の未来は明るいぜェ……」

刃牙(神心会……さらにレベルが上がりそうだな)

刃牙「……で、他の四人は?」

光成「うむ、他の四人も、日本でそれぞれ居場所を見つけておる」

光成「ドイルは全身に仕込んだギミックを生かし、手品師となった」

……

ドイル「まず……肘で紙を切ります」

スパッ

オォ~……!

パチパチパチパチ…

ドイル「続いては、胸から炎を噴き出させましょう」ニィ…

光成「シコルスキーは登山家になったそうじゃ」

……

シコルスキー「よっ、ほっ」ヒョイヒョイ



登山家A「スッゲェ~ッ、指の力だけであの絶壁を……」

登山家B「まるでヤモリだな……」



シコルスキー(日本の山……全部登っちまうってのもいいな)ニィ~

光成「スペックはコンビニで働き――」

……

スペック「イラッシャイマセェ~」

客「あ、ドモ……」

スペック「肉マン、温カイゼ……」

客「じゃあ、二つください」

スペック「一万円入リマァ~ス!」

光成「柳龍光は師のもとに戻ったという」

……

国松「柳ィ……この腕を落とされて以来か」

柳「ご無沙汰しております」

柳「今後はこの道場で、後進の指導にあたりたく……」

国松「ヒャヒャヒャ、こりゃ願ってもない!」

刃牙「……ヘェ~」

光成「みんな、立派に更生したんじゃ」

刃牙「ナ、ル、ホ、ド……」

刃牙「で、彼らのハナシが、俺にどう関係するワケ?」

光成「バキよ……」

光成「おぬし、学校の成績……芳しくないようじゃの」

刃牙「…………ッ!」ギクッ

光成「このままじゃ、卒業も危ういと聞く……」

光成「バキよ。おぬしも彼らを見習って、模範生を目指すんじゃッッッ!」

刃牙「ジッちゃん……ムリヤリすぎるわそれ」

光成「イ~ヤ、自然じゃッッッ!」







― 完 ―

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