野崎「何? 試合が近いからアシスタントに行けなくなる?」若松「はい……」 (17)

若松「もうすぐ他校との試合なんです……部活に集中したくて……」

野崎「そうか……なら仕方ない」

若松「すいません野崎先輩……」

野崎「……そうだ、その試合っていつやるんだ?」

若松「試合ですか? 日曜ですけど……」

野崎「……俺も行っていいか?」

若松「!!」

若松(もしかして野崎先輩……俺を応援しに……)

野崎「他校の女マネの応援してる所を描きたい」

若松「そっちですか!!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532957342

野崎「というわけで日曜、応援しに行く事になった」

佐倉「応援かー……」

野崎「そうだ、佐倉もよかったら一緒にどうだ?」

佐倉「えっ!!?」ドキッ

佐倉(野崎くんが私を誘ってくれるなんて……)

佐倉(もしかして……これって……)

佐倉(……いや違う!!)

佐倉「ネタ探しは二人でやった方が効率いいもんね!!」

野崎「よく分かったな佐倉!!」

佐倉「というわけで日曜若松くんの応援に行くんだー」

瀬尾「あいつ日曜に試合あるなんて聞いてないけど」

佐倉「えっ!!?」

佐倉(そっか……若松くん、結月苦手だもんね……だから内緒にしてたのかな……)

瀬尾「……」ボーッ

佐倉(結月が放心状態になってる!!?)

佐倉「お、落ち込まないで結月!!」

瀬尾「お弁当に桜でんぶ入ってた……」

佐倉「それで落ち込んでるの!!?」

若松「よーし、練習やるぞ……」

瀬尾「よー若」

若松(やっぱり今日も来た……試合の事は内緒にしよう)

瀬尾「お前なんで日曜に試合あるって教えてくれないんだよ」

若松「!!? な、なんで知ってるんですか!!?」

若松(バレちゃったらしょうがない……はっきり言おう!!)

若松「試合当日……先輩が何するか分からないんですよ!! 乱入して来るかもしれないし!!」

若松「だから当日は絶対に来ないでくださいね!!」

瀬尾「……」

若松(よし、これだけ強く言えばきっと分かってくれるはず……)

瀬尾「お前……ツンデレか」

若松「全然分かってない!!」









野崎「……というわけで若松の為にも瀬尾を来させないようにしたいんだが……」

佐倉(私が喋った所為だ……ごめん若松くん)

野崎「佐倉は何かいいアイデアはないか?」

佐倉「うーん……そうだ!!」

佐倉「日曜当日に私が結月ん家でゲームしようって誘えばいいんだ!!」

佐倉「結月、ゲームするの好きだしオーケーしてくれるはずだよ!!」

野崎「よし!! それで行こう!!」

佐倉「うん!!」

佐倉「……」

佐倉「私行けないじゃん!!」ガビーン!!

野崎「確かに……それだと佐倉が行けなくなるな……」

野崎「それは困る……佐倉しかいないからな」

佐倉「えっ!!?」ドキッ

佐倉(私しか……いない……?)

佐倉(それって……もしかして……)

佐倉(……いや違う!!)

佐倉「その日みこりんはフィギュア買いに行くし堀先輩は部活で来れないもんね!!」

野崎「よく分かったな佐倉!!」

瀬尾「若の邪魔をしないで欲しい?」

野崎「ああ、頼むから下手な真似はしないでくれ」

佐倉「お願い結月!!」

瀬尾「……要するに行かなきゃいいんだろ?」

野崎「瀬尾……?」

瀬尾「分かった、行かない」

佐倉「!!」

瀬尾「コートには」

野崎(屁理屈だ……)

佐倉(絶対外で野次飛ばす気だ……)

試合当日

瀬尾「よー若」

若松「ええっ!? 来ちゃったんですか!!?」

野崎「すまない若松、俺達ではどうしようもなかった……」

佐倉「……!! 野崎くん、一つだけ策があるよ!!」

野崎「何……?」








瀬尾(マーメイド)「……」

瀬尾はヘアゴムを取るとマーメイドモードになり大人しくなるのだ!!

佐倉「やった!! これならちょっかい出さないよ!!」

野崎「流石だ佐倉!!」

若松「あれ……瀬尾先輩は……?」キョロキョロ

野崎・佐倉(認識していない……)

試合開始

「若松!! ボール来たぞ!!」

若松「!!」ヒョイ

「若松!! 任せた!!」ブン!!

若松「!!」ヒョイ

「ボール取れ若松!!!」

若松「あれ……どうして顔面にボールが来ないんだ……?」

佐倉「野崎くん……あれ……」

野崎「瀬尾癖がついてしまってるな……」

ハーフタイム

野崎「佐倉、瀬尾を元に戻すぞ」

佐倉「えっ!!?」

野崎「ここは瀬尾に喝を入れてもらおう」

瀬尾「……」








瀬尾「よーするに励ましてやりゃいいんだろ?」

野崎「くれぐれも変な事は言うなよ」

瀬尾「分かってるって」









「若松!! 何やってるんだ!!」

若松「すいません……」

瀬尾「若……」

若松「!!!」

瀬尾「心配すんなよ……もし負けたら……私がどっか連れてって傷ついた心を癒してやるからよ……」

若松「……!!」

若松(瀬尾先輩に……振り回される!!)

若松「俺死ぬ気でやります!!」

瀬尾「おーやる気でた」

若松「うおおおおおお!!!」

佐倉「野崎くん!! 若松くん凄いよ!!」

野崎「一体瀬尾はなんて言ったんだ……?」

「試合終了ーー!!」

若松「やった!! 勝った!!」

瀬尾「すげーな若!!!」

若松「瀬尾先輩!! 俺やりましたよ!!」

瀬尾「よくやったな!! そんじゃご褒美に……」

瀬尾「帰りどっかに連れてってやるよ!!」

若松「うわああああああああ!!!」

瀬尾「おー泣く程嬉しいのか」

野崎「結局その日は一日中振り回されたのか」

若松「はい……」

野崎「けど……試合が終わったと言う事は……アシスタントに行けるって事だな」

若松「すいません野崎先輩……それがまたしばらく行けなくなって……」

野崎「なんだ……? まだ試合があるのか?」

若松「数週間先まで瀬尾先輩と遊ぶ予定を埋められて……」

野崎「おのれ瀬尾……」

野崎「というわけで若松はしばらく来れないらしい」

佐倉「そっかー……なんか寂しいねー……」

野崎「最悪、トーンは俺もできるからなんとかなるが……」

野崎「佐倉の場合は……いないと困るな」

佐倉「……フッフッフッ」

野崎「?」

佐倉「ベタする人がいなくなるから……でしょ? お見通しだよ野崎くん」

野崎「いや、普通にいないと寂しいからなんだが……」

佐倉「!!!!!?????///」

終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom