【ブレンド・S】ディーノ「きららファンタジア」秋月「男編」【きらファン】 (18)



エトワリア――それは豊かな自然に満ちた幻想的な世界


(中略)


世界の危機を救うため伝説の魔法「コール」を使い、「まんがタイムきらら」の『男』キャラクターたちを召喚した――



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【スティーレ・エトワリア支店(仮)】


ひでり「ってちょっと待って下さいよ! 何で僕まで召喚されてるんですか!」

秋月「いやお前も男だろうが」

ひでり「そもそも『きらファン』に外見は完全に美少女な僕が登場しないってのがおかしいと思うんですけど」

秋月「『みがる』でもニャル子さんのハスタ君は出てなかっただろ、そういうことだ」

ひでり「いやよく分かんないんですけど」

秋月「それより店長は?」

ひでり「向こうでいじけてますよ」

ディーノ「苺香さん……苺香さんがいない世界……」どよ~ん

秋月「おいディーノ、サボってねーで準備しろよ。出発するぞ」

ディーノ「! 苺香さん!?」

秋月「あ?」

ディーノ「秋月さん!? 何ですかその気持ち悪い格好! ふざけないでクダサイ!」

秋月「ふざけてんのはお前だろうが! いい加減現実見ろよ!」

ディーノ「はっ……。ココはドレ、ワタシはダレ?」

ひでり「ここはエトワリアですよ。僕達、異世界に召喚されちゃったみたいで。世界の危機を救うためにタダ働きさせられるそうです」

秋月「この格好は標準装備だそうだ。誰も好きで着てねぇよ……」

ひでり「もともと女子を召喚する予定だったんで女物の衣装しか用意してなかったらしいです」

秋月「だったら何で俺のサイズに合う服があるんだよって話だがな……」

ディーノ「ああ、だんだん思い出してきました……。そういやそういう設定デシタね」

秋月「おい設定っていうな」

ひでり「男の方がガタイがいいし、体力面でも実際の戦闘で役に立つからって話らしいですよ。運営も分かってないですね~」

秋月「だから運営とか言うなって」

ディーノ「どこの魔法少女俺理論デスか……」

ひでり「まあ、僕がいるおかげでむさ苦しい男共のなかに一抹の清涼感をもたらしているわけで。お二人とも感謝してくださいよね」

秋月「いっぺんどついたろかコイツ」

ディーノ「はっ。ちょっと待って下さいよ……異世界に連れて来られたということは」

秋月「ああ、そうだ。桜ノ宮も他の連中もここにはいない」

ディーノ「深夜アニメをリアルタイムで見られないじゃないデスか! どうしてくれるんデス!」

秋月「知るかよ、どーでもいいわ!」

ひでり「いいから先進みましょうよ。クリアしないともとの世界に帰れないんですから」

【商店街】

桜庭「これ、どう考えてもおかしくない?」←柏木さん

夢路「どうって?」←夢喰いメリー

桜庭「どうして召喚されたのが柏木さんじゃなくて僕なの!?」

桜庭「この服とか絶対柏木さんのほうが似合ってるし可愛いのに……。どこにいるんだよ運営は!」

夢路「運営って。それよりお前、今晩彼女に振られる悪夢見そうだから気をつけろよ」

桜庭「え、なんでそんなことが分かるんだ? ってちょっと待て! 彼女に振られるってどういう!?」

夢路(この世界は夢か現か――。しかし、夢だとしても決して悪いものではなさそうだ)

夢路「とりあえずこの周辺探索するか。じっとしてても仕方ねぇしな」

桜庭「はぁ……。ていうか君落ち着いてるね……なんか場慣れしてる感あるよ」

【里】

猪熊空太「正直、おれの名前フルネームで書いても知ってる人ほとんどいないと思うんだよね」←きんモザ

ウミボーズ「ああ、分かる分かる。おじさんとこは名前どころか作品すら忘れられてそうでねぇ。世知辛い世の中だよ」←ハナヤマタ

空太「ぶっちゃけ男とかいらないよね。おれ、生まれて来なければ良かったかなあって思ってる」

ウミボーズ「お、おお。坊ちゃん、若い身空でずいぶん思いつめてるんだなあ。おじさんでよければ相談に乗るよ?」

空太「いや嘘だけど」

ウミボーズ「あ、嘘なんだ……」

【ラビットハウスINエトワリア】

山路「ご注文の品をお持ちしました」←三者三葉

校長先生「これはこれは、どうも」プルプル←ひだまり

益子先生「しかし、いきなり世界を救えといわれましてもねぇ。佐藤先生」←ひだまり

佐藤先生「ええ、まったく。早くるんちゃんと・・ウッ」←Aチャンネル

益子先生「ど、どうしましたか佐藤先生!?」

佐藤先生「く、薬が切れて・・っ」

リゼ父「おい。あの若造、新人か」←ごちうさ

タカヒロ「ああ、バイトとして雇った。うちも人手が足りないからな」←ごちうさ

リゼ父「……タカヒロ。いつ動くつもりだ。このままじっとしていても現状は変わらねぇ」

タカヒロ「いずれ時が来れば動くことになるだろう」

リゼ父「ふ、昔の血が騒ぐんじゃねぇか」

タカヒロ「どうだろうな。お前こそ、はやり過ぎて無駄死にするなよ」

【バトル】

オーク集団「グアアアッ」

ディーノ「ハァハァ……ちょっと敵の数が多すぎますね」

秋月「3人だけで敵地に乗り込んだのが失敗だったな。回復が追いつかねえ」

ひでり「でも途中で男なんて一人も見ませんでしたよ? 僕達以外にもいるんですかね」

秋月「きらら世界は基本百合だぞ……男なんて絶滅寸前だし実質絶滅したっぽい作品もある」

ひでり「じゃあうちの店に群がって来る豚どもを召喚すれば!」

ディーノ「あんまり戦力にならなそうデスね!」

オーク集団「ぐへへへ」

ひでり「これ絵的に僕がオークの苗床になる展開ですよね! 店長何とかしてください!」

ディーノ「ふっ……こうなったら私の『とっておき』を披露する時が来たようデスね」

秋月「何か秘策があるのか!」

ディーノ「必殺技発動ッ!!」

し――――――ん

秋月「……」

ひでり「……」

ディーノ「……」

秋月「何も起きねーぞ」

ディーノ「あ、とっておきゲージが満タンになってませんでした……」

秋月「おい……」


オーク集団「ガアアアッ」


ひでり「くっ! こうなったら戦うプリティアイドル・ひでりん、華々しく一矢報いて散ってみせますよ!」

秋月「待て神崎っ! ディーノ! 俺が奴らを引き付けている間に逃げろ!」ダッ

ひでり「秋月さん!」

ディーノ「ちょっと!」

秋月「うおおおおおっ!」

美雨「2人を守るために盾となり、オークに囚われた秋月紅葉。『くっ殺せ!』。死を懇願する彼をオーク達はむりやり凌辱……」

秋月「おい変な妄想してんじゃねーよ! ってあんた!?」

美雨「にこっ」


ど~~~~~~~~~~~~ん!!!

オーク集団「ギャアアアッ」


夏帆「ふう」

麻冬「間に合ったようね」

苺香「店長さーん。皆さんもご無事ですか~?」

ディーノ「苺香さん!? それに他の皆さんも」

ひでり「え~どういうこと?」

麻冬「結局男だけでは人手が足りないから、女の子も召喚しまくるらしいわよ。ガチャで」

ディーノ「あ、そうなんデスか。ていうか麻冬さん、ガチャって言っちゃだめデショウ……」

夏帆「秋月くん……大丈夫?」

秋月「ああ、まあ何とかな」

夏帆「……」じー

秋月「何だよ? あ、この衣装はだな、無理矢理着せられただけで別に趣味とかじゃ」

夏帆「あ、ううん。そうじゃなくて。……秋月くん、さっき店長さんたちを助けようと一人で立ち向かったじゃない」

夏帆「ちょっと……かっこよかったな。……なんて」//////

秋月「べ、べつに助けようとか思ったわけじゃなくて……」//////

ひでり「おやおや~、秋月さんもツンデレキャラにクラスチェンジですか?」

ディーノ「男のツンデレとか誰得って感じデスよね~」

秋月「っせーな、お前らオークの餌食にでもなってろ!」

苺香「店長さんはお怪我ありませんか?」

ディーノ「ええ、かすり傷程度デス。そ、その苺香さん……私の戦いぶりは、苺香さんにはどんな風に見えましたか?」

苺香「店長さんの戦いぶりですか?」

ディーノ「は、はい!」

苺香「役立たずで凄く無様でした(ゲス顔)」

ディーノ「」

ひでり「店長のHPが瀕死状態に!」

苺香「す、すみませんっ、店長さんあんまり活躍してなかったので!」

秋月「とりあえず一旦里に戻って作戦を練るか」

麻冬「これから客が来るだろうからお店も開かないとね。書き入れ時よ」

美雨「女性客が増えそうですね」

夏帆「あ、だよね。よかったね秋月くん、百合見放題じゃん」

秋月「あ、ああ……」

麻冬「あら、思ったより喜ばないのね」

秋月「いや、二次元の百合だと微笑ましく見てられるだろうが、リアル女子の濃厚な百合となると実質リア充同士の絡みだぞ」

秋月「ちょっと気おくれするっつーか何というか……」

ひでり「この人も何だかんだでめんどくさいなあ」

ディーノ「あばばばばばっ」ガクガク

苺香「店長さんしっかり~!」



まあそんなこんなで

世界の平和を取り戻すため、少年少女たちの冒険がいま、始まる――



(おしまい)

きらら系の男キャラ何人ぐらいいるっけと妄想したけど
自分の知ってるキャラはこれくらいしか思いつかった

「あっちこっち」に「城下町のダンデライオン」もあるよ
あと、「ゆるキャン△」のリンの祖父とか

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