鹿島「堀ちゃん先輩にドッキリを仕掛ける」 (18)

鹿島「まずは酔わせる」

鹿島「そして酔いが冷めた時には目の前に泣いている私が……」

鹿島「そして私は一言……『先輩……ひどいです……私の……初めてを……』」

鹿島「果たして先輩はどんな反応をするのか!!?」

鹿島「ねえ御子柴、このドッキリ面白そうじゃない!!?」

御子柴「全然」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531920395

御子柴「そもそもお前……酔わせるったって堀先輩未成年だぞ」

鹿島「流石にビールとかお酒とか直接飲ませるのはまずいから……アルコール入りのチョコで代用するよ」

鹿島「先輩、あれだけで酔っちゃうからさ」

御子柴「……大体なんでそんな事急にやろうとしたんだよ」

御子柴「まさかお前……やっぱり堀先輩にとって一番になりたいから無理矢理そうやって……」

鹿島「面白そうだから!!」

御子柴(こいつ何も考えてねーな)

野崎「話は聞かせてもらった」

鹿島「野崎!!」

御子柴「……お前からも言ってくれよ。 このままじゃ鹿島が蹴られるのがオチだと思わねーか?」

野崎「……鹿島」

鹿島「?」

野崎「いつティーン雑誌に行ってもいいように資料が必要だから俺も協力させてくれ」サッ

鹿島「何言ってるかよく分からないけど協力してくれるんだね!? ありがとう!!」

御子柴「」

鹿島「この市販のアルコール入りチョコをあげようと思うんだけど」

野崎「成る程……これは直接お前があげるのか?」

鹿島「うん」

野崎「いや……お前が渡したら警戒される可能性がある」

野崎「ここは俺が差し入れと題して渡そう」

鹿島「成る程!! それだったら食べてくれるね!!」

野崎「あとはそうだな……先輩だけじゃない。 部員のみんなに渡す事で余計怪しまれないはずだ」

鹿島「念には念を入れろって事だね」

野崎「じゃあ俺はもっとチョコを買ってくる」

鹿島「ありがとう野崎!! 今度何か奢るね!!」

野崎「奢らなくていいから恋愛ネタをくれ」

鹿島(野崎、ゴシップ記者でも目指してるのかな?)

数時間後

堀「じゃあ今日の部活はここまでな」

部員「はーい」

鹿島(野崎まだかな)そわそわ

堀「? どうした鹿島、何かあったのか?」

鹿島「い、いえ!! なんでもありません!!」

ガチャッ

野崎「失礼します」

堀「どうした野崎」

野崎「ファンレターと一緒にチョコが沢山贈られてきて……」

鹿島(え!!? 野崎がモテモテって設定!!?)

堀「まぁお前は人気だからしょうがねえよな」

鹿島(あれこれ設定じゃない!!? 野崎密かにモテてたの!!?)

野崎「それで俺一人では食べきれなくて……折角だから皆さんにもあげようと思って」

堀「成る程、そういう事ならもらうぜ」

野崎「皆さんもどうぞ、一人5個ぐらいですね」

鹿島(想像以上に買ってる……)

部員「ありがとー」

パクッ

パクッ

パクッ

野崎「どうだ鹿島、堀先輩は酔ってるか?」ヒソヒソ

鹿島「いや、まだ……」ヒソヒソ

堀「……」

堀「悪い、トイレ行ってくる」

野崎「え?」

鹿島「大丈夫ですか!!? お腹壊したんですか!!?」

堀「いや、多分違うが……」

野崎「……大丈夫だろうか」

鹿島「……はっ!! もしや先輩……」

鹿島「トイレから出てきたら女装して現れるというサプライズを……」

野崎「先輩は芸人か」

野崎(……!! そうだ、先輩がトイレに行ってる間に部員の人達を帰らせないと)

野崎「では皆さん、堀先輩は長くなるので先に帰りましょう」

部員「え、ちょっと……」

野崎「よし、全員帰った」

野崎「鹿島、堀先輩は?」

鹿島「まだ来てないよー」

野崎「……もしかして本当にチョコでお腹をくだしたのか?」

鹿島「きっと着慣れてないからドレスを着るのに時間が……」

野崎「それはない」

野崎「……とりあえず俺は一応物陰に隠れてる」

鹿島「了解!!」

ガチャッ

堀「……」

野崎(来た!!)

鹿島「堀先輩!!」

堀「……鹿島ぁ///」

鹿島「な、なんですか?」

堀「お前は本当にイケメンだなぁ!!///」

鹿島「わーい! ありがとうございます!!」

野崎(顔が真っ赤だ……相当酔ってるな)

堀「こいつぅ!! こいつぅ!!///」ワシャワシャ

鹿島「えへへー///」

野崎(鹿島が泣く演技をするのは堀先輩が我に返ってから……)

野崎(それまではあのやりとりを続けるしかない)

堀「鹿島ぁ!! 俺は寝るぞぉ!!///」

鹿島「ええ!? そんな、もっと遊んでくださいよ!!」

堀「うるせえ!! 俺は疲れた!! 俺はもう寝る!!///」

堀「布団用意しろぉ!!///」

鹿島「は、はい!!」

野崎(いや、布団なんて学校には……)

鹿島「小道具用の布団どうぞ!!」

野崎(あるのか)

堀「おやすみぃ!!///」

鹿島「おやすみなさい!!」

堀「zzz……」

野崎「本当に寝てしまった……」

鹿島「よーし! 私も隣で寝よ!!」

野崎「鹿島……目的を忘れてないか?」

鹿島「ほら、布団から目が覚めた方がぽいでしょ?」

野崎「!! 確かにそうだな」

鹿島「あとは……着崩しして……」

野崎「本格的だな」

鹿島「そりゃ先輩を騙すんだもん。 これぐらいしなきゃ!!」

堀「zzz……」

数十分後

野崎(まだ起きないのか……)

堀「zzz……」

堀「……!!」

野崎「!!」

鹿島(起きた!!)

堀「あれ……なんで布団が……つーかみんなは?」

鹿島「う……うう……」

堀「!!!」

鹿島「先輩……ひどいです……私の……初めてを……」

堀「は!!?」

鹿島「私……今日安全日じゃなかったのに……」

鹿島「どうしてくれるんですかぁ……うええん……」

堀「ちょ、ちょっと待て!! 何言ってんだいきなり!!」

鹿島(ふっふっふっ……慌ててる慌ててる)

堀「まてよ……まさか……」

堀「お前……俺と……やったのか?」

鹿島「本当に……何も覚えてないんですね」

鹿島「私は嫌って言ったのに……先輩が無理矢理……」

鹿島「すごく……痛かったよぉ……」

堀「……」

鹿島「先輩、ヤっちゃったのはしょうがないです」

鹿島「もしも妊娠したら……父親になってもらいますからね!!」

野崎(遠回しに結婚してくれと言ってるな)

堀「……」

鹿島(さぁ、どうでる?)

ガン!!

鹿島「いっ!!?」

野崎「!!!?」

堀「もう茶番に付き合うのも終わりでいいか?」

鹿島「へ……?」

堀「とっくに分かってんだよ。 お前が野崎と組んで俺にドッキリを仕掛けようとしてたなんて」

堀「そもそも御子柴と話ししてた時から聞こえてたしな」

鹿島「ええ!!? あの時先輩近くにいたんですか!!?」

堀「……野崎、お前もいつまで隠れてるんだ」

野崎「……どうして俺がここにいると?」ヒョコ

堀「トイレに行ってるフリして、お前らの話を聞いてたんだよ」

鹿島「あれ、ちょっと待ってください!! 先輩、理性を保ってたんですか!!?」

堀「そもそも最初から酔ってねえよ」

野崎「何!!?」

鹿島「で、でも!! 顔真っ赤だったじゃないですか!! ていうか今も!! それに寝てたし!!」

堀「……誰が顔が真っ赤だって?」

ビリリ!!

鹿島「!!」

野崎「なっ……?に赤いシールを貼ってただけだったのか!!」

堀「これ貼る為に外に出たんだよ」

鹿島「ど、どうして……先輩はちゃんとチョコを食べたのに」

堀「俺はな、克服したんだよ」

野崎「えっ!?」

鹿島「すごいです先輩!! 耐性ができたんですね!!」

堀「ああ、これも……」

堀「どっかの誰かさんがふざけて俺を酔わせ続けてたおかげだなぁ!!」

グリグリグリグリ!!

鹿島「いてててててて!!!」

堀「……まぁ今回は多目に見てやる。 もう二度とやんなよ」

鹿島「はい……」

堀「野崎、お前もな」

野崎「すいませんでした……」












鹿島「御子柴、堀ちゃん先輩の弱点ってなんだと思う?」

御子柴「お前もう一回蹴られた方がいいんじゃねえか?」













堀「あの時の鹿島の演技には度肝を抜かれたぜ……」

堀「なぁ野崎。 次はあいつ、どんな演技で俺を驚かせてくれると思う?」

野崎「先輩実はドッキリしてほしいんですね」

終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom