【安価】魔法の世界で事件を解決 (85)

ファンタジー世界で起きた魔法が関与する事件をみなさんと共に解決していきます
いくつかの選択肢から捜査方針や会話を安価で決めます
最初になるべく簡潔に世界観の説明をさせていただきます 

・種族について
魔王との戦争に人間側が勝利し、人間はこの世界の最大勢力になりました
戦争から70年ほどたった世界です
エルフは魔王側に付き敗北、ドワーフは人間側で勝利しました

「人間」
一番人口が多く、ほとんどの者は他種族より身分が高いです
戦争で対立陣営にあったエルフ族を特に嫌悪しています

「エルフ」
二番目に人口が多く、身分は最低です。長命(平均200歳)
現実世界で差別が酷かった時代の黒人的な立ち位置です
身長は様々、容姿端麗です

「ドワーフ」
人口は三番目で、減少傾向にあります。短命(平均50歳)
現実世界のアジア人、中東系の立ち位置です
身長は150~170cm程、容姿は様々です


・魔法や武器について
種族により魔法の得意な使用方法は異なります
この世界では魔法は非常に地味で規模が小さいものになっています
武器としては、ドワーフによって拳銃のようなものが開発されています

「人間」
多種多様な魔法の使用を得意とします

「エルフ」
魔力での身体能力強化を得意とします

「ドワーフ」
物体への効果付与を得意とします

期待に沿えるよう頑張ります

次にメインキャラを決めていきますが、この二人の年齢の幅と性別、種族については
こちらであらかじめ決めさせていただきます

・キャラクターについて
主人公…人間とエルフのハーフの新人女性捜査官
相棒…人間のベテラン男性捜査官

彼らは魔法が関与した凶悪犯罪事件を捜査する組織、
魔法犯罪捜査局の捜査一課(殺人・傷害等担当)に所属しています

主人公テンプレ
【名前】
【種族】人間とエルフのハーフ
【性別】女
【性格】合法的捜査にこだわるorこだわらない  
【得意な魔法】
【年齢 20歳~】


相棒テンプレ
【名前】
【種族】人間
【性別】男
【性格】合法的捜査にこだわるorこだわらない
【得意な魔法】
【年齢 40歳~】

以下1~3まで主人公案を募集します

1デイジー 2エルミナ 3ブラッドの中から投票
以下1~3でコンマの高いものを採用します

二度手間になってしまいました
安価ss初めてなのでミスが多くなるかもしれません。すみません

主人公はブラッドに決定しました

次に相棒を決めます
以下1~3の中でコンマが高いものを採用します

相棒はグラマンに決定しました

最後に物語の舞台を選んでいただきます(よろしければ名前も)

・物語の舞台候補

1 首都 人間…非常に多い 治安…非常に良い 他種族…少ない

2 栄えている都市 人間…多い 治安…良い 他種族…普通

3 衰退している都市 人間…普通 治安…悪い 他種族…多い

4 貧民街 人間…非常に少ない 治安…非常に悪い 他種族…非常に多い

下2

ありがとうございます。始めます
書き溜めは無い上に書くスピードは遅いですが、よろしくお願いします



ブラッド「はぁ…はぁ……ここか…。あの、すみません」

「?申し訳ありません、こちらは現在立ち入りが禁止されておりーー」

ブラッド「あぁ、はいこれ。捜査手帳です。新任早々ここに行けと言われたもので…」

「捜査官殿でありましたか!これは失礼いたしました。こちらへどうぞ」


ブラッド(……かなり、濃い血の匂い…)

「新任の捜査官が到着しましたよ。ちょっと…ちょっと!グラマンさん!」

グラマン「聞こえてるよ」

「はぁ…じゃ、私はこれで。警備に戻ります」

ブラッド「はい、ありがとうございました」

グラマン「……」

ブラッド「えぇと、オズドー支局配属になりましたブラッドと申します。よろしくお願いします」スッ

グラマン「……」

ブラッド(不機嫌そうな顔で心配だけど、握手はしてくれるのかな)

握手するかしないか
↓1

グラマン「…あぁ」

ブラッド「よろしくおねが、いっ」

グラマン「お前か、人とエルフのハーフ野郎ってのは」

ブラッド「…えぇ」(握りつぶされるかと…典型的なエルフ嫌い、というわけ?)

グラマン「ちゃんと役に立てるんだろうな?」

ブラッド「はい。その見込みがあって配属されましたから」



グラマン「ったく…ひでぇ有様だ」

ブラッド「こ、れは」


死体の一部(どの部位か)
下1

ブラッド「子宮、ですか」

グラマン「あぁ…で、こっちが綺麗に切り取られた乳房に…耳に…臀部に…
     ご丁寧にどうもって感じだな」

ブラッド「…耳の形状から見るに、被害者はエルフのようですね。
     身元の確認は取れていますか?」

グラマン「いや、まだだ。頭部の損傷が著しく酷いもんでな。
     ただ、魔力の痕跡を感知したことで分かったことがある」

ブラッド「それは?」


争った形跡があるかないか
下2

ブラッド「魔力を使用した痕跡は一人分…ということは」

グラマン「単独犯の可能性が高い」

ブラッド「そのようですね…」

グラマン「…で?」

ブラッド「はい?」

グラマン「はいじゃねぇ。何か役に立て。なんか能力持ってんだろう」

ブラッド「あっ、えぇもちろん。では」スゥ…

グラマン(…!周囲の血液が浮かび上がった?)

ブラッド「血液に関しては、お任せください。遺体の血液がどの順番で
     路地裏の壁や地面に付着したか調べてみます」

グラマン「……」

シュ—…

ブラッド「どうやら、足元から徐々に上るように切断されていますね」



グラマン「下から?なんだ、そりゃ。
     等間隔に遺体を並べてた時点で理解不能なんだがな…」

ブラッド「よくわかりませんね。頭部の損傷具合から見て、被害者に強い恨みを持っているかと思いましたが、
     遺体を丁寧に扱っている。並べ方に芸術性があるわけでもなく、ただ大の字に広げられているだけ」

グラマン「芸術性って、お前な……。まぁ、今日はこれぐらいにしておくぞ。あとは現場保存班に任せとけ」

ブラッド「え?もう切り上げるんですか」

グラマン「俺はお前が来る前から色々調べてたんだよ。魔力も空だ。
     1人で続けたいんだったら勝手にしろ」スタスタ


ブラッド(行ってしまった。どうしようか)


どうするか
1現場で捜査続行
2翌日改めて捜査
3周囲を探索
下1

3

すみません先に現場保存班の1人のキャラを募集させていただきます
>>30さんは採用します

オズドー支局現場保存班員の一人
↓3まででコンマが高いもの
【名前】
【種族】
【性別】
【性格】  
【年齢】
【その他】何か付け加えたいことがあれば

※このキャラに限らず全てのキャラが、物語の展開により死亡する可能性があります
ご了承ください

スクード「お疲れさま。あれ、新人さん?……ん?…ブラッド!君、ブラッドじゃないか」

ブラッド「あれ、スクード」

スクード「はは、反応薄いなぁ。君もオズドーに来たのかい」

ブラッド「ついさっき配属されたばかり。あなたは?入ってきた感じを見ると
     かなり慣れてるようだったけど」

スクード「だいぶ長いよ。いつの間にか班長さ」

ブラッド「へぇ!評価されているじゃない」

スクード「どうかな。ただ少し真面目なだけさ。
     じっくり話したいけど、仕事をしなきゃグラマンに怒られてしまうからね」

ブラッド「そうだね、私も周囲を捜索してくる。また明日」

スクード「はは、もう日付変わってるよ。無理しないようにね」


今日はここまでです。長時間お付き合いいただきありがとうございました!

続けます



ブラッド(付近にも血痕は見当たらない。何らかの方法で被害者を無抵抗状態にして、
     ここまで運び切断した?それとも、すでに死亡した状態のものを?)

(いずれにしても、路地裏で行ったという事は、身を隠したいという思いがあったはず。
 しかしここでバラバラにする意図が読めない)

「んー…」
(どんな細かいことでも、何か手がかりは…)

チラ

「これは…髪飾り?」
(別に路地裏に捨ててあっても不思議ではないけど…。違和感が…一応回収しておこう)


翌日

ブラッド「局長。改めまして、よろしくお願いします」

「あぁ、お前か。ハーフの女捜査官ってのは…。
 28歳とは思えん見た目だな。ま、役に立たなくても目の保養にはなりそうで良かったよ」

ブラッド「…ありがとうございます。
     これから誠心誠意、オズドー市民のために」

「いや、いや…そういうのはいい。人手が足りなかったんで使えそうな者を回してもらっただけだ。
 問題さえ起こさなければそれでいい」

ブラッド「……分かりました。あの、グラマン捜査官の居場所はご存知ですか?
     オフィスにまだ来ていないようなのですが」

「そうだな、大体昼過ぎじゃないか」

ブラッド「…昼過ぎ?えぇと、グラマンと私はエルフの事件を担当ですよね?」

「そうだ、そうだよ。もういいか?仕事に戻りたいんだが」

↓1

1 グラマンの自宅へ向かう
2 局内で待機する
3 1人で髪飾りについて調査する

ブラッド「彼の住所を教えてください。私が迎えに行きます」

「何を言ってるんだお前は…」

ブラッド「私は彼のパートナーですから。力を合わせて事件を解決するのは当然のことでしょう」

「……ここだ」ペラ

ブラッド「ありがとうございます。それでは」


「……変な女だ」




ブラッド「ここか」 コンコン コン
    「グラマン、ブラッドです。……グラマン、起きてください!」コンコンコン

グラマン「…なんでお前がここにいるんだ」

ブラッド「え、どうして外に」

グラマン「どうだっていいだろ。俺の家の場所はどうやって?」

ブラッド「局長に聞きました。情報共有をしておきたいと思って」

グラマン「はぁ…。わかった、そこをどけ」

ブラッド「待ってください。何をしていたんです?酒の匂いが強いですけど、まさか
     この時間になっても出勤していないのは、あの後飲んでいたからですか?」

グラマン「やかましいな。これが俺のやり方なんだよ。文句があるなら他の奴と組め」

ブラッド「文句が無いわけではありませんが…。他の捜査官も手一杯ですし、
     それに、この事件を一人で調べるには時間がかかりすぎます。何より犯人を早く見つけないと」

    「お願いします、協力させてください。みんなの安全のために」

グラマン「……あぁ分かった!分かったからどけ。家の中に入りたいんだよ」

ブラッド「はい。何をするんです?」

グラマン「おい、付いてこようとするな。金をとりに行くだけだ」

ブラッド「どれだけ飲んだんですか…」




グラマン「よし…おい、準備は」

ブラッド「出来ています。どこに向かうつもりなんです?」


↓1

1 ドワーフ発明家の豪邸
2 アクセサリーショップ

ブラッド「アクセサリーショップですか?」

グラマン「あぁ。現場近くで青い髪飾りを見つけてな。近くの店に話を聞きに行く」

ブラッド「髪飾りですか?それなら私も、ほら」

グラマン「あぁ…?色違いだと…赤色か」

ブラッド「2つともあまり汚れてない。やはり目立ちましたよね?あの現場では」

グラマン「そうだな…それに、微かにだが魔力の痕跡が残ってる。
     弱くてよくわからないが、店員なら何か知ってるかもしれん」





今日はここまでです。ありがとうございました

そういや、魔王はどうなったんだろう?

ありがとうございます

>>45
魔王は戦死、魔物もほぼ殲滅されました

つづけます 



「いらっしゃい」

グラマン「仕事中悪いな。質問なんだが、この髪飾りはここで売ってるか?」

「んー、いや、うちでは売ってませんねぇ。この形は見たことがありません。
 どなたかに贈り物ですか?それでしたら少しお高くなりますがこちらの」

グラマン「いや結構。そうだな…、代わりにこの辺りでエルフに人気な店を教えてくれ」

「分かりました…ここから10分ほどのところにありますよ。地図のここをこう行って…」




ブラッド「昔からやられているお店のようですね」

グラマン「ただの汚い店だろ」

ブラッド「…今度は私が話しますので」



ブラッド「おばあさん、こんにちは。少しお聞きしたいことが」

「なんだい、ここは人間が欲しがるようなものは置いてないよ。エルフ向けのモンしかないからね」

ブラッド「ごめんなさい、買い物に来たわけではないんです。
     この髪飾りはこちらのお店に置いていますか?」



「……んん…いや、無いね。けど、あたしらが好みそうなデザインだね」

ブラッド「そうですか…。あの、これは高級品ではありませんよね?」

「見たらわかるだろ、売られてるとしたらかなり安いもんだよ」

ブラッド「分かりました。では、おばあさんのお店より…いやこの辺りで一番安いお店を教えてください」

「はぁ…?別に構わないけど……」




「あ~ウチで売ってるやつだぜ。なんだ?」

ブラッド「この髪飾りを売った相手というのは覚えていませんかね」

「んんどうかなぁ、覚えてるような、ないような…。最近あんまり売り上げが良くなくてねぇ。
 高いヤツを買ってくれたんなら、印象に残りやすいんだがなぁ」

グラマン「……これを一つ」

ブラッド「えっ?」

「おっ、どうも毎度ありぃ」

グラマン「で?何か思い出したかよ」

ブラッド(……あ、そういう…。気付かなかった)

「あぁはっきり思い出した。いつだったかは覚えてねぇが、エルフの男女が買ってった。
 男の方は歩き方が変だったな」

グラマン「歩き方……」

ブラッド「お話ありがとうございました」

グラマン「心当たりがある、付いてこい」

ブラッド「はい。どこへ向かうんです?」


どこへ向かうか
↓2
1 以前逮捕したエルフの元へ
2 ドワーフ発明家の元へ


グラマン「よく捕まえたなハーフ。おい、なんで逃げるんだよ」

「お、お前らが追いかけてくるからだろ!」

グラマン「追いかけてねぇよ。なぁ?話がしたいだけだ」

ブラッド「え、まぁ、はい」

「それを先に言えよっ、クソ!」

グラマン「お前足はまだあの時のままか?」

「あー、そのまんまだよ。なんだ?そんなこと聞きに来たのかよ」

ブラッド「あの、足とは?」

グラマン「おい、めくって見せてやれ」

「義足だよ、義足。事故で右膝から下を失くしちまって、そん時からこうさ」

ブラッド「義足…?そんなこと感じさせないような走りっぷりでしたけど」

「へっ、これはそこらのとは格が違うんだよ。魔翌力を伝えると衝撃を吸収したり、
跳躍力を増やせたりするんだぜ」

グラマン「お前が開発したわけでもないのに偉そうにするな」

「ふん…。ま、ずっと魔翌力を伝えてたらバテちまうから、必要な時を選んで使ってるってわけだ」

ブラッド「そんな高性能な義足があったとは…。そうなるとこれは相当高価なものでは?」

「普通はそうだろうな。けど俺はあの人に付けてもらったんだ」

ブラッド「あの人?」

グラマン「ドワーフの発明家だ。義手や義足に関しての発展に大きく貢献した。
なぜオズドーに留まってるのか…よくわからんが」

ブラッド「その発明家の名前というのは…」

発明家の名前
↓1

ブラッド「ランド氏ですか」

「知らねーのかよ。身寄りのないエルフを自分の家で保護したり、仕事を与えてくれるんだぞ」

グラマン「彼の好意を無下にしやがって。今は真面目に働いてんだろうな?」

「まさに配達の仕事してたとこだ!もういいだろ?」

グラマン「もう少し。この髪飾りを買った覚えは?」

「あ…?いや無いな、俺の趣味じゃない」

グラマン「それじゃ、義足のメンテナンスはいつもどこでやってる?いくら高性能とはいえ、必要だろ」

「ランドさんの工房だ。普通の技師じゃ扱えん代物だからな。そもそもオズドーでエルフが
義足つけてたら、大体はオズドーさんのだ」

ブラッド「それは全て無償で?」

「あぁ、特にエルフに対して優しい」

グラマン「そうか、分かった。もういいぞ、しっかり働け」

「しっかり働いてたっての……」

オズドー支局 オフィス

ブラッド「髪飾りを購入した女性が被害者、男性は…」

グラマン「そいつが殺した可能性が高いな。痴情のもつれによるものか…?義足に魔翌力を送った時、髪飾りにも付着したか…」

スクード「やぁ、おつかれさま。2人とも今大丈夫かい?」

ブラッド「スクード。遺体について何か分かった?」

スクード「うぅん…身元についてはごめん。特定は難しいと思う」

グラマン「お前ら知り合いか?」

ブラッド「幼馴染なんです。久しぶりに会ってびっくり」

スクード「あぁ、早く事件を解決して3人で食事でも取りたいね」

グラマン「勝手に混ぜるな。何が分かったんだ」

明日再開します!ありがとございました

トリ付け忘れ

↓1でおねがいします

スクード「死亡した原因は…顔面を脚部で踏みつぶされたことだ」

グラマン「踏みつぶしたぁ?おいおい…」

ブラッド「被害者は執拗に身体を切り刻まれているよね。それが原因ではないの?」

スクード「なるべく被害者が死なないように、慎重に慎重に切っていったようだね
     それに加えて、被害者は殺害されている最中、身体強化の魔法をかけていたことが分かった」

グラマン「馬鹿な 現場にはもみ合った形跡が無かったんだぞ。何のために女が自分を強化するってんだよ!」

スクード「魔力を使用しながら無抵抗というのは、確かに不可解だね…」

ブラッド「ーー容疑者が殺しやすいように、自らを強化して耐えた…とか」

グラマン「…冗談よせよ。お前正気か?自分をバラバラにしようとしてるヤツの手助けをしたっていうのか」

ブラッド「はい。争ったわけでもなく、寝ていた彼女を殺したというわけでもない。
     十分考えられると思いますが」

グラマン「…本気で言ってんのか。信じられんな」

ブラッド「これは、はっきり言って異常な事件です。そうなると我々もその域に
     足を踏み入れて物事を考えなければ、解決できないでしょう」

グラマン「それはお前にエルフの血が入ってるからそういう考えになるのか?
     ふん、同じにはなりたくないね」

ブラッド「私には人間の血も半分入っていることをお忘れなく。グラマン」

スクード「そこまで。チームワークを深めるのは又別の時間にしてもらうよ
     次に凶器についての報告をさせてほしい。いいかな?」

グラマン「……」

ブラッド「ごめんなさいスクード。続けて」

スクード「付近をくまなく捜索してみたものの、凶器と思われるものは見つからなかった。
     あれ程切り刻むとなると、切れ味が良くて頑丈なものが必要になるはずなんだけどね」

グラマン「本当に探したんだろうな?多分得物はかなりデカイもんだ」

スクード「もちろん探したさ。ほら見てよこの隈」

グラマン「おぉい顔を近づけるな。血生臭いんだよ」

ブラッド「あの出血量、容疑者は衣類に血が付着しているはず。でも
     周囲の目撃情報も無かったようだし、どうやって…」

スクード「衣類も発見できなかった、申し訳ない。はぁ…せめて身元だけでも分かったら。
     捜索願が出ている女性のエルフの特徴と照らし合わせてみたんだけど、まだヒットしないね」

グラマン「いや……探すのは男のエルフだ」

スクード「男?」

グラマン「そうだ、義足のな」


翌日

「見つかりましたよ、グラマン。本当に今度ちゃんと奢ってくれるんでしょうね」

グラマン「あぁもちろん……多分な」

ブラッド「協力してもらったんですから、約束守ってあげてください」

グラマン「そう思うんならお前が奢ってやんな。さて…二人見つかったな。
     二人とももランドのところにいた経歴があるな。どっちから向かうとするか…」

最初に向かうエルフ
↓2

1 両足が義足のエルフ
2 片足が義足のエルフ




30人ほどが住むアパートへ到着した。住民はほとんどがエルフの住人のようだ


グラマン「さて…無駄足に終わらなきゃいいんだが」

ブラッド「すみません。……」


ノックには反応なし。行方不明なのだから当たり前と言えばそうだが、一応しておく。


グラマン「中にいるわきゃないだろう。さっさと行くぞ」


そう言って彼がドアノブに手をかけようとした時、廊下に不規則な足音が響いた。
階段を上がってきた人物は、こちらを見て歩みを止めた。


グラマン「……おい」

ブラッド「………」


一度動きを止めたもののこちらへ向かってくる。ということは隣の部屋の住人か。
表情はフードで隠れていてよく見えない。

ブラッド「こんにちは、ここの住人の方ですか?」


挨拶に反応は無く俯いたままだ。
ぎこちなかった足取りが力強いものへ変化したと同時に、微かに空気の流れが変化した。


グラマン「なんだ?無視かよ」


グラマンがガンホルダーに手をかけ警戒する。私はあくまでソフトな対応を試みる。


「………」

ブラッド「オズドー市警です。ある事件の捜査で、少々お聞きしたいことがーー」


瞬間、対面する者の両脚部に多くの魔力が注ぎ込まれた。
それと同時にグラマンが銃を抜く。一瞬遅れて私もそれに続く。


グラマン「おい!テメェ何やってんだ!」

「……あ、あいつが、やってよこしたのか……?」

ブラッド「あいつ?誰のことです?」

グラマン「足に魔力を送るのを止めろ。話はそれからだ」

「僕は…何も喋ってない。ただ逃げたかっただけなんだよ!」

グラマン「俺の言ってる言葉が分からねぇのか!」

「頼む……ただ金を取りに来ただけだ…」

グラマン「いやいや、お前からは是非とも詳しく話を聞かせてもらいたいね」


彼との距離はおよそ10メートル。依然として足に魔力を送り続けている。
精神的に混乱していることは表情からも、行動から見ても明らかだ。ここは…



ブラッドの対応
↓2
1 穏やかに対応する
2 厳しく対応する


今日はここまでです

PCからだと見辛いかもしれません



ブラッド「お互い、誤解があるかもしれませんね。
私達は話が聞きたいだけなんです。エルフの女性が殺害された事件について、知っていることがあれば…」

「ぅ………」


何か事情を知っているか、もしくは直接関与しているか。何も知らないということは無さそうだが…
構えた銃口を下げ、ゆっくりと彼に近付く。


ブラッド「さぁ、魔力の供給を止めて。グラマンも、銃を下ろしてください」

グラマン「……こいつが大人しくするってんなら、俺もそうするさ」



グラマンに落ち着くよう説得するか?
↓2
1する
2しない


説得は難しそうだ。仕方ないが、このまま近付くしかない。一歩、二歩と足を進めていく。


ブラッド「私達は怪しい者ではないんです。ほら、警察バッジも本物ですよ」

「お、俺は、もう……いやだ……!」


男が叫びながら右足でハイキックを繰り出す。咄嗟に左腕へ魔力を伝えて防御するが、受け止めきれずに壁に打ち付けられてしまう。


グラマン「野郎っ」


グラマンの銃から二発の弾丸が放たれる。一発は男の方に命中し、もう一発は男が壁を蹴りながら斜めに回避する。


グラマン「なんて動きしやがる…っ」

「ううっ」


男はその勢いのまま、廊下の突き当たりにある窓を突き破り外へ逃げる。

グラマン「ちきしょう…おいブラッド!無事か!」

ブラッド「平気です!」


正直に言って平気ではなかった。身体強化して防御したというのに、腕の痛みは尋常ではない。骨にヒビでも入ったか…。ランド氏の技術力を少し恨めしく思った。


「なんだぁうるせぇな。喧嘩ならーー」

ブラッド「黙って部屋の中にいて!」

「お、おう…っ」


階段を飛び降りつつ建物の外へ。住宅の密集地で男を見失うわけにはいかない。窓から顔を出したグラマンから男の位置情報が伝えられる。

市場の通りを脚力で強引に進んでいく男の姿を捉えた。

(このままじゃ…。しょうがないっ)

上方の建物の壁に一発撃ち込む。人々が怯んだ隙に男との距離を詰めていく。




「はぁっ…はぁっ…」

ブラッド「っ…、行き止まり。大人しく捕まりなさい」

「……っ」


まだ逃げるつもりか…。男と対話できる状態にはない。鎮圧するしかないようだ。

ブラッド「……肩、痛むでしょう」

「…っ」


男がこちらへ走り出した。効果範囲に入った時点で傷口の血液を浮遊させ、両目にぶつけて怯ませる。更に肩の血液を鋭利に変化させ、腕の動きを封じる。


「うっぐ、ぁぁ…!」


身体強化したエルフを止めるには、これくらいしなければいけない。なおも暴れる男を組み伏せていると、額に汗を浮かべたグラマンが到着した。


グラマン「お前ら、はぁ、速すぎ、なんだよ…」

ブラッド「私が抑えています。手錠を」

「うぅぅ……!」




魔力の発動を抑制する手錠をかけた後、応援に駆けつけた警官に男の身柄を引き渡す。

医療班の治癒魔法を受けたが、やはり腕のダメージは大きかったようで、ギプスで安定させてもらった。



ここまでです進むの遅くてごめんなさい

ー取調室ー


グラマン「なんで逃げた?」

「……」

グラマン「ふー……ウンとかスンとか言ったらどうなんだ」

「……」

グラマン「なぁ、こっちも暇じゃないんだよ」


彼は何かにおびえていた。そこを突けば何か聞き出すことができそうだが…
グラマンは口を開かない男にうんざりし様子で取り調べを続けている


ブラッド「グラマン、代わっても?」

グラマン「あぁ?お前腕怪我してんだろ。大人しく座ってろ」

ブラッド「腕は使えなくても取り調べは出来ますよ。お願いします」

グラマン「…ま、お前が抑えたヤツだしな。好きにしな」


さて、どうアプローチしていくか。


↓1 接し方
1 やさしく
2 厳しく

ブラッド「肩の怪我、大丈夫ですか?治療してすぐ取り調べというのも、身体に負荷がかかるかもしれませんが」

「……」


一瞬私の腕を見たところからするに、蹴ったことを気にしているのか。
それにしても何も話さない。まずは口を開かせることから始めよう。


ブラッド「私の方は大丈夫です。人間とエルフのハーフなので、腕を強化して防御しました。
     といっても、効果は半減されていますけど」

グラマン「……」

ブラッド「あぁそういえば、私達3人ともたくさん走りましたよね。どうです?軽食でも
     さっきお腹が鳴っていましたよね。我慢しなくてもいいんですよ」


明るく提案してみる。事実私も空腹だった。室内の調査から私と彼の治療をする時間と、かなりの時間が経っている。
局内の事務職員に街で購入してくるように頼む。職員の表情は見ないふりをしておいた。


グラマン「あぁ?お前何言ってんだ…」

ブラッド「いいじゃないですか。グラマンもそうでしょう?腹が減っては何とやら、ですよ」




ブラッド「エルフの間で流行っているものらしいですが、まぁ、独特な味でしたね」

グラマン「はっきり言えよ、不味かったって」


まったく…せっかく言い換えたのに。エルフの味覚を半分持っているはずの私でも
美味しいとは言い難い味だった。
さて、仕事にとりかかろう。

何について聞くか
↓2
1死んだ女エルフについて
2逃げた理由について
3ランドとの関係について

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