【ギルティクラウン】桜満集が強くてニューゲーム【安価・コンマ】 (38)

強くてニューゲームな桜満集(強さはコンマ)が楪いのりと共に安価とコンマを駆使して生き残る為に戦います。



安価及びコンマの連取りはご遠慮ください。

指定先が無効なレスの場合は下にズラして有効なレスを採用とします。

コンマの判定の強さは「00>99>ぞろ目>通常判定」 とします。
なお、低コンマでもぞろ目になった場合は良い結果になり、補正を加えてのぞろ目は無効となります。
そして00はその場面の最良の結果が選ばれます。


ただ桜満集と楪いのりを幸せにしたいだけのスレなのでご都合やその他が多分にあります。
それが無理という方はブラバお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528204904

初見の方はすみませんが無視してください
このすばはちゃんとやるのでお許しください
以上



桜満集は楪いのりを失った

ダァトという人類を裏から千年以上操っていた存在たちとの戦いを突破した

桜満集の姉であり、アポカリプスウイルスに選ばれたイヴである桜満真名と造られた王の器である恙神涯との戦いも、いのりの忘れ形見で戦い抜いた

だが最後の最後で、いのりは世界……いいや、桜満集を守るためにいのりは犠牲になった

ゲノムとボイドによって形作られた精神世界でいのりは集が集めた世界中のボイドをその身に宿して消えた

何も言わずにボイドの放流の中に消えていこうとしたいのりに

集「いのり!!」

集は手を伸ばすが、その手は届かなかった

いのりがその身に全てのボイドを吸収したが、その精神世界ではボイドである集の右腕は未だ存在していた

だが王の力によって引き出された右腕を持っている集だが、あと数秒でこの世界から弾き出される

そう感じ取った集は……いのりと離れ離れになる事を強く、とても強く拒絶した

集(涯も真名も祭(はれ)も、そしていのりがいない世界で生きていく? ふざけるなああああああ!!)

この世で最も王の器として完成した集がこの世界を否定した

集は世界を否定した瞬間、意識を途絶えさせた




ユウ「ダァトは人類の意思決定機関です。ですが、ただの二人の人類に我々は完全敗北した。またやり直せばいい? いいえ、僕達はたった二人の人類に負けたのです。既にこの時間軸の我々はダァトたり得ない」

ダァトの意思そのモノだと語っていたユウが、桜満集も楪いのりも消えた白い空間に出現した

ユウ「人類の意思決定権は我々から桜満集と楪いのりに移った。そして楪いのりは桜満集が生きれる世界を望んだ……だが」

ユウは消えていった集のいた方を眺める

ユウ「イヴの望みはアダムである桜満集は拒絶した。楪いのりがいて、桜満集がいて、恙神涯がいて、桜満真名がいて、校条祭(めいじょうはれ)のいる世界を望んだ。今のこの世界にはそんな世界はない」

ユウはいのりが集の肩代わりしたボイドの放流をどこからともなく出現させ、ユウを包み込み始めた

ユウ「今そんな世界がないのなら、存在していた過去に戻せばいい。ボイドとは遺伝子だ。遺伝子とは過去から脈々と受け継いできたもの。アポカリプスウイルスとボイドゲノムに選ばれたあの二人なら、ゲノムを辿って過去に戻ることだってできるはずです」

ユウの持っている魂関連の技術、そして空間を操る技術、それらを使い、膨大にあるボイドゲノムを使って現在から過去に飛ぶ穴を作り出した

ユウ「さあアダムよ、この時間軸の我々は君たちこそが人類の総意だと認めよう。そしてアダムの望むとおり、君の望む人たちがいる世界へ連れて行ってあげよう」

ユウのこの行為によって現実世界に戻った桜満集の存在が消えたが、桜満集の願いを叶えるためなのだから些細なことだろう

ユウ「さあ、行きなよ。過去からやり直して人類を導いておくれ」

ユウという存在を利用して、二つの魂が過去へと飛んだ

ギルティクラウンを知らない方がもしいたら、???だと思いますが、上は最終回の最終戦後からの描写となっています



多数決
下1~3
1 桜満集は記憶のみを引き継いだ(王の力は初期から)
2 桜満集は王の力の進行具合も引き継いだ(王の力は最終段階から)
3 桜満集は王の力を引き継ぎ、世界中のアポカリプスウイルスを吸収した経験も引き継いだ(王の力は最終段階で、ウイルス完全耐性)

桜満集はその日の朝からとても最悪だった

前の日に楪いのりのPVをベランダで眺めていた時、頭痛を感じ始めた

そのあとすぐに寝たが、朝になってもその頭痛は治らないばかりか強くなってきた

集「はぁ……」

集はいわゆる根暗みたいなものであり、とても空気が読めない

そんな人と付き合ってくれる人は少ないのだが、その中でも特に仲良くしてくれている女の子が声を掛けてきた

祭「……どうしたの?」

校条祭(めいじょうはれ)は集とは対称的に美少女であり、明るく、それでいてとてもいい子だ

そんな祭が今日も今日とて集に話しかけてきた

集「昨日から頭痛が酷くて」

祭「大丈夫? お医者さん行く?」

集「……学校が終わるまでに収まらなかったら行こうかな」

いつもの集なら邪険にするだろうが、あまりにも頭痛が酷いのでそんな対応していられない

集は頭痛の慰みとして周りの風景を見ていると、いつもに比べて軍が多く配備されているように見える

集「なんか多いね今日」

その言葉を発した瞬間、集の頭痛は更に強くなる

祭「本当に大丈夫なの? 休んだ方がいいんじゃない?」

集「……それだけは駄目」

な気がすると集は口の中でつぶやく

祭「集がいいなら止めないけどね。なんか昨日テロとかあったらしいよ近くで」

集「それは大変だね」

そのあと集は祭に見守られながら学校へと向かった



学校では同じ現代映像文化研究会の仲間である魂館颯太や寒川谷尋が声をかけてこようとしたが

祭「集体調が物凄い悪いみたいだからそっとしておいてあげて。すごく辛そうでしょ?」

颯太「おい、集! 大丈、」

谷尋「声がでかいぞ、颯太。なんかあったら言えよ?」

集「ありがと」

集は自分の席に座ると、意識を失うように眠りについた

その日の授業は祭が精一杯説明し、優等生の谷尋が先生を説得したので特にお咎めなしということで済んだ

集は昼休みになると、谷尋にも颯太にも、心配して見ていた祭にも気が付かれないように教室を出た

なぜそんなことをしたのか、なぜそんな気配の消した動きができたのか集には分からない

だが集は眠ったことによって理解した

この頭痛は何かを変えてくれるための信号なのだと

集は食べる気のない弁当を片手に、現代映像文化研究会の部室となっている廃墟一歩手前の学校が処分しない建物に来た

ここに近づくほどに頭痛が酷くなっていくが、だからこそ分かる

集「この先にきっと何かがある」

集はそう確信を持ちながら建物に入った

建物の奥から歌が聞こえてくる

いのり「咲いた、野々原よ。ああ、どうか、教えておくれ……」

集は光に群がる蛾の如くそこにたどり着くと、EGOISTの楪いのりが地面に直に座りながら歌を歌っていた

その楪いのりの体には包帯が巻かれていて、至る所に傷跡があったことがわかる
一部は血が滲んでいて未だに治っていないのではないか?と思える場所がある

集はそんないのりの元へ



安価
下1
1 いのりの元へまっすぐ歩いて向かった
2 いのりの元へ数歩分回りながら歩いて向かった

集は楪いのりの元にまっすぐ向かおうとしたが、足元に空き缶が落ちていることに気がついた

それを避けて集は楪いのりの元に近づく

集「もしかして楪いのりさん?」

集がいのりに近づいてやっといのりと共にいた球体に脚の生えた機械、フューネルが集のことを察知し、攻撃に移行しようとしたが

いのり「待って」

いのりはフューネルを止めた





集はまだ普通の人間なので記憶解放条件を満たしていない
いのりは特殊なので
コンマ
下1
66~  今の時点で全てを覚えている
33~65 桜満集という存在だけは覚えていた
~32  今は覚えていない

いのりはフューネルを止めたのは何故かこの男の子を知っていたからだ

前日の任務も酷い頭痛のせいでうまく動けず、敵のミサイルを避けるために川に飛び込むしかなかった

そして体を癒すために訪れたこの学校のこの建物で出会った知らないはずの知ってる男の子

いのり「あなたはおうm、」

いのりは知っている記憶について聞こうとしたが、自分のお腹が空腹を告げる音で言葉が止まった

いのりは感情が薄いと周りに言われているが、今のいのりの顔は真っ赤に染まり、手でお腹と顔を抑えている

集はそんな可愛い楪いのりに頬を緩めながら、いつの間にか頭痛も収まっていてすっきりしている頭で考えてからこう言った

集「あの、一緒におにぎり食べる?」

集は弁当箱の蓋を開いて、おにぎりを見せた

集と微妙な距離で食事を終えたいのりは、フューネルと遊ぶでもなく、集に話しかけるでもなく、集のことを見つめていた

集「な、なにかな?」

いのり「……私と何処かで会った?」

集は男が女をナンパする時に言うと言われている常套句に頭を傾げてからそれを否定した

いのり「……」

集「……えっと」

いのり「……」

集はずっとこちらを見てくるいのりにたじろぐ

同じく集も話しかけないので見つめ合う二人なという構図が出来上がった

二人はその建物の二階で見つめあっていると、建物の入口から白い装備をした軍人、アンチボディズが入ってきた

いのり「……集、お願い」

いのりは集の目の見たあと、二階から飛び降りた


集は嫌な予感がしたので自分もその場に行こうとしたが、いのりの連れていたフューネルが集にコードを括りつけ、地面に倒した……伏せさせた


そこからは集にとってとても辛い時間だった

アンチボディズの兵士の持つ銃にいのりは殴られ、アンチボディズの上役であろうデブにいのりは踏まれ、地面を引きづられて建物を出ていった

集「…………」

集の目の瞳孔は開き、普段は茶色の目をしている集の瞳は真っ赤に染まっていた

集「……フューネル、いのりは僕にお願いをしたよね? 何をすればいいの?」

集を無理やり引っ張った時に完全に脚を壊してしまったのか動けないロボットは空中にある地点の座標を表示し

集「シリンダー?」

液体の入ったシリンダーをフューネルより受け取った

集は自らの意思でそのポイントまで来た

第一汚染地区

アポカリプスウイルスという人間を結晶化させてしまう病がパンデミックを起こし、閉鎖された地区

そんな所に集はフューネルを連れてやってきた

集「……来たことないはずなのに、なんだろう?」

集はこの場所には来たことないはずなのに、何故かデジャビュを見た時のような感覚に陥る

元々モールだったのか横に長い建物の庭のようになっている場所に足を向かわせる

集「……スキンヘッドの人に絡まれたりして」

スキンヘッド「おいお前」

集は口に出したことが起こってしまい、若干顔を引きづらせる

集「な、なんですか?」

スキンヘッド「それ炊けんの?」

集「はい?」

スキンヘッド「それ米炊けんの?」

集「無理じゃないですかね」

集はスキンヘッドにマジカから凄まれているのに全然怖く思わない

それに不思議に思っていると当然

スキンヘッド「それ置いてけよ」

集「……無理です」

集は反射的に答え、その答えに男は反射的に拳を集に向けた



集はまだ常人
コンマ
下1
70以上で避けられる
避けられたらコンマ寄せ+-1をストック

集(デジャビュ通りだ!)

集はスキンヘッドの右ストレートを読んでいて、避けようとしたが

集「ぐふっ」

集は別に鍛えている訳では無いのでその攻撃を避けることが出来ずそのまま食らった

だが膝をつくことなく、逆にスキンヘッドを睨みつける

スキンヘッド「……お前舐めてんだろ。手加減してやったのわかんねえよ?」

集「これは渡せない!」

スキンヘッド「……あっそ、なら死ねよ」

スキンヘッドは弱虫そうな集に凄まれ、一瞬それにビビってしまったことに内心激怒しながら、集に向けてもう一度拳を振るおうとした

そのスキンヘッドたちを照らすように照明ライトが向けられた

集(ホント涯は演出に拘るの好きだ、よね? 涯?)

集が内心で思った事は知らないことであり、なぜそんなことを知っているのか疑問に思っているうちに自体は進行していた


恙神涯がそのあと現れ、スキンヘッドたちを死人だと言って煽り、スキンヘッドやその仲間を近接格闘でボコボコにした

集(あの人が涯みたいだけど、それを聞くよりも前に僕は知っていた。流石に知らないことを知っているのはデジャビュじゃないよね?)

不良どもとテロ組織のトップが喧嘩をしている中、そんなことは関係ないとばかりに集は自分の疑問に思考を向ける

向けていたのだが、いつの間にか喧嘩は終わっていて、小さな女の子が集の目の前に来ていた

集「……これ君のだよね? 返すよ」

ツグミ「え? そ、そうよ!」

集は小さな女の子にフューネルと呼ばれている球体のロボットを返した

そして涯と向き合う

涯「あれと一緒にいた女はどうした?」

涯は冷たい視線を集に向けながら問を投げたが

集「……僕達ってどこかで会ったことない?」

集は質問を質問で返した

涯(……なに? 集は思い出しているのか? いや、だが少し前に調査した時はそんな兆しはなかった。いのりとの接触があったとしても…………)

涯は昔トリトンと呼ばれて、集と夏を過ごしたことがあった

あの時の自分とは決別したし、涯は動揺する気は無いが、その瞳は揺れている

涯「お前のようなものは知らん」

集「そっか…………何となく勘なんだけど」

涯「なんだ?」

集「アンチボディズが浄化作業をする予感がする」

集は目の前の知らないのに信頼出来ると思った男に、デジャビュの内容を話すことにします

涯「……ツグミ、アンチボディズはどうなっている」

涯は集に何があったのか分からないが、念の為ツグミという技術者にレーダーで見てもらう

ツグミ「……うっそ! アンチボディズがこの地区の人たちを虐殺するように命令が出てるみたい! 私たちを炙りだそうとしているんだよ!」

ツグミは空中に投影させた映像で状況を把握し、驚きながら涯に報告する

その報告を受けるために振り返っていた涯は正面、集のいる方を見たがそこには集は居らず

集「これ借りてくから!」

集はシリンダー、ヴォイドゲノムが入った入れ物を涯に掲げながら、勘の告げる方へと走り出した

涯「お前は思い出しているのか? 集……」

集はひたむきに走り続ける

何度もデジャビュという名の記憶を見て、集はこれがなんなのかを理解した

集「これは僕の記憶だ」

集はまだ完全に受け入れられていないが、その記憶が自分の体験したものであることがわかる

だがこんな記憶を受け入れられるわけがない

これは自分を塗り替えてしまうであろう記憶

集「でも!」

集はその記憶を使っていのりの元へと走る

ビルの角を曲がると、ちょうど転倒したいのりがいたであろうトラックが見える

集(この記憶は僕の人格をきっと消し飛ばしてしまうと思う)

集は何となく理解していた

この記憶は自分のもっとあとの記憶であり、これを受け入れれば自分が消える

集「いのりさ、いのり!」

いのり「集!」

二人は未だ完全ではない混濁した記憶の中で、二人は名前を呼び合う

そんな叫び声をあげれば当然アンチボディズの操るエンドレイブに見つかる

だが二人は互いの元へと駆け寄る

集「……頼んだよ、僕」

集は消えるのか、この記憶とひとつになるのか。まったくもって分からないが、きっとこれこそが自分の待ち望んていたことなのかもしれない

集はシリンダーを手で砕き、中身を受け入れながら、たどり着いたいのりを抱きしめる

いのりも集を抱き返す

エンドレイブ「……」

そんな二人に向けてアンチボディズのエンドレイブは銃弾を撃ち放った

集といのりはヴォイドの白い精神世界にいた

いのり「……もう、会えないはずなのに、なんで!?」

いのりは先程までの何知らないいのりではなく、集を生かすために自らを犠牲にしたいのりがそこにはいた

そしてもちろん

集「次勝手に自分を犠牲にしようとしたら怒るからね?」

いのりを強く抱き締めながら、片手を話していのりの頭をデコピンを集は打ち込んだ

いのり「……ごめんなさい。でも」

集「僕が反対の立場ならきっとやってたと思うし。でももうやめてね? なんで僕達が出会った時まで時間が巻き戻っているかわからないけど」

いのり「わからない。でも集と一緒にいられるのは嬉しい」

集「僕もだよ」

集といのりはその場で軽いキスを交わす

それとももに二人は光に包まれて、その場をあとにした




二人を狙っていた銃弾はいのりの体から漏れ出る銀の光、ボイドエフェクトによって防がれていた

二人は何も知らない少年少女ではない

全てを知った男と女だ

集「……まずはこの戦いを終わらせよう」

いのり「うん、また私を使ってくれるよね?」

既に集はいのりの体の中から剣のボイドを引き抜いているが、それでもいのりは聞く

集「もう絶対に手放さないよ」

いのり「……うん」

二人はイチャついている中、集は剣のボイドを片手で地面と並行に一振
剣のボイドから銀色の光の線、銀の斬撃が周りにいた全ての敵を切り裂いていた

二人の戦いぶりを遠くから眺めている男達がいた

ボイドゲノムを使って王の力を得た集の活躍に四分儀はにこやかに涯に伺いを立てる

四分儀「……あれがボイドゲノム、王の力ですか」

涯「あ、ああ」

四分儀はあまりボイドゲノムのことを深く知らない

故にボイドを抜かれた人間が意識があることに疑問を抱かない

涯(なぜボイドを抜かれているいのりが普通にしている? しかもなぜあんなにも親しげなんだ? なぜボイドをあんなにも扱いきれている!?)

涯は銀の光、ボイドエフェクトに滑るように乗って滑空をしている二人を見ながら、涯は訳が分からず頭を心の中で抱えた

本日はここまでです

次回からもう少し安価コンマが出てきます

あと涯の思い出したのか?は別の記憶のことを言っていますです

桜満集と楪いのりは過去を、世界が巻き戻っていることを理解した

楪いのりはたしかに自分は桜満集を守るために死んだことを覚えている

桜満集は右腕のボイドは消え去り、楪いのりが死んで失意の中にいたことを覚えている

だが二人にとってそんなことはどうでもいい事だ

集「いのり」

いのり「集」

集がいのりのボイド「剣」でボイドエフェクトという銀のボイドの光を斬撃として放ち、周囲にいる敵であるエンドレイブを全て破壊した

エンドレイブとはゲノム実験の副産物として出来上がったロボットであり、ゲノムレゾナンス伝送技術という通信技術によって遠隔地からタイムラグなしで操作出来る

ただし精神的な接続をするため、エンドレイブと繋がったままそのエンドレイブを大破させられると精神に多大なダメージをおう

二人は涯たちが見ていることを感じ取り、その場では何もせずに戦いを終えた


涯はいのりがボイドを抜かれたのに意識を保っていて、既に王の力のフェーズが移行していることに驚愕を通り越して恐怖を覚えているが、そんなことを二人は知らない

集「……」

いのり「ごめんなさい」

いのりは集に向き直り頭を下げた

集「もうしないでね」

いのり「うん」

いのりは集を救うためとはいえ、好きな人を置き去りにした

置き去りにしたあとにまた意識を取り戻し、今こうやって集と話しているのだが、置き去りにしてしまったことがいのりに重くのしかかる

いのり「集……今はまだ集が葬儀社にも入っていない時だよね?」

集「そうだね。僕が王の力を初めて手に入れた時だから」

いのり「集はどうしたい?」

いのりは戦わずに逃げることだって出来ると顔で言っている

そしてまた集は皆を守るために戦うことも出来ると選択肢を突きつける

集「いのりもそれは考えて欲しいんだけど」

いのり「私は集の選択を尊重したい。私の大好きな集が世界を滅ぼすって言うなら止めないよ」

今のいのりは昔の涯の命令に従ういのりではない

いのりは自分でその判断をするのは難しいと理解している

集を好きになって人並みの感情をやっと手に入れているが、それでも世間を知らない

一方集には葬儀社以外の選択もあるからいのりは問いかけた


多数決
下1~3
1 葬儀社に入って皆を守るために戦う
2 葬儀社には入るけどそれはいのりを守るためであり、葬儀社として戦うのは致し方ないから
3 葬儀社には入らず、学生として暮らすことにする

集は少しの間迷った

集が考えている間にツグミから借りたヒューネルで涯が話しかけてきて、帰還ポイントをいのりに告げた

そのポイントに行きながら集はまとまった答えを出す

集「僕は祭を守りたい。僕のせいで、僕のために死んだもう一人の女の子校条祭に死んで欲しくない」

いのり「……それなら葬儀社から離れるの?」

いのりは多少の嫉妬心も出てくるが、祭は唯一集を裏切らなかった人間だ

比較的仲の良い颯太も谷尋も集を裏切っているし、葬儀社のメンバーも色々と裏切ったり責任を押し付けたのに非難したりしていた

集に優しい人を守るためなら自分は葬儀社だって捨ててやる、いのりはそう思った

だが

集「祭も颯太も谷尋も草間も死んで欲しくない。たとえ前に裏切られたとしても」

いのり「うん」

集「あと涯たち葬儀社の人たちも死んで欲しくない」

いのり「……ん?」

集「そしていのりは絶対に死んで欲しくない」

今の集には遠慮というものがない

無理とか無茶なんて考えは既に捨て去っている

あの涯と真名を倒せたし、ダァトのユウだって倒せたのだ

集「僕は僕の知り合いをみんな守りたい。どうしても選ぶことになったら迷わずいのりを選ぶけど、余力があるなら全力で皆を救う」

集は希望だけでこんなことを言っている訳では無い

確かに祭や学校の皆を守るには巻き込まない、巻き込まれないようにすればよく、戦いから身を引けばいいと思うかもしれない

だがそれではGHQが張り巡らそうとしたルーカサイト包囲網は完成してしまい、いつ皆が焼き殺されるか分からなくなってしまう

葬儀社の知っているメンバーも集がある程度関与した方が生存率があがるし、王の力のない涯がまたダァトに連れ去られてしまうかもしれない

それは集にとってもいのりにとってもあまり宜しくないことだ

いのり「知り合い……真名も?」

いのりは真名の器として作られた存在なので、真名を呼び出すということはいのりが一時的だったとしても主導権を渡すということだ

集「出来ればだけどね。昔に何も知らなかった僕は真名に化け物って言っちゃったことがあったんだ。それを謝りたいと思っているんだ」

集は自分の意思を示した

知っている人たちを極力全てを守りたい


いのり「それなら頑張ろう?」

集「うん!」

集は学校の皆や葬儀社の人達、それらを全て守りきることを、いのりが握ってきた手で決意した

全員が被らずに選ばれたのでそういう行動をとるようになりました

難易度は少しだけ上がりますが許容範囲内くらいだと思います

とりあえずこの描写だけはやっておこうと思ったので
本日は以上です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年06月07日 (木) 23:38:49   ID: 1_sREWyb

2 :  SS好きの774さん   2018年06月08日 (金) 15:04:05   ID: Pm_q1DrW

続き楽しみ

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