遊馬「エクシーズ召喚!マジマジ☆マジシャンギャル!」 (33)

遊馬「やったぜ!」

小鳥「何がやったぜよ。露出度高めじゃない」

遊馬「モンスターに罪は無いぜ」

カイト「おい」

遊馬「おおカイト!見てくれよ新しいモンスターエクシーズを」

カイト「そいつから離れろ」

遊馬「は?」

小鳥「?」

カイト「そいつは禁断のエロモンスターだ」

小鳥「禁断のエロモンスター!?」

カイト「男でも女でも自分好みに調教し配下に変貌させてしまう」

ギャル「マジマジ~!」

遊馬「うわあああああああああああああ」

小鳥「遊馬!助けなきゃ」

カイト「おい…あいつら人の話を聞く気はないのか」

凌牙「何だと…そりゃどういう事だ」

カイト「遊馬が禁断のエロモンスターの封印を解いた」

凌牙「禁断のエロモンスター?マジマジ☆マジシャンギャルか?あんなのおとぎ話だろ」

カイト「だと思うか」

凌牙「まあ…あり得ねえ話も無いだろうな」

カイト「太古の時代1人の神官見習いが居たそうだ。その神官見習いはある日初潮を迎えた」

凌牙「初潮?女か」

カイト「そうだ。俺達が精通したように」

凌牙「はあ…いや話進めろよ」

カイト「神官であるが故に禁欲生活を強いられている。だがな年頃の娘に禁欲など無理な話だ」

カイト「ある日。その神官見習いは溜まりきったスケベ心と自らを切り離した」

凌牙「善と悪を切り離すなんて良くある話だぜ」

カイト「だがその切り離したスケベ心は想像を絶する力を秘めていた。神官はまさか自分がここまでスケベな女だとは予想もしなかったと」

カイト「スケベ心は猛威を振るい次々と調教した。だが時の7人の神官と数百の兵の力で封印した」

凌牙「詳しいじゃねえか」

カイト「本人から聞いた」

凌牙「本人?」

カイト「オービタル!オービタル7!」

オービタル「やっとオイラの出番でありますねカイト様!」

カイト「あいつを召喚しろ」

オービタル「かしこまり!」

ピッ

凌牙「何だそいつは!?」

神官「私がスケベ心の元の神官見習いです」

カイト「遊馬が封印を解いた時に俺の元へ出現した」

オービタル「カイト様!こうなったら」

カイト「お前はハルトと妻子を連れて身を隠せ」

オービタル「か、かしこまり」

凌牙「親父はいいのかよ」

カイト「温泉旅行だ」

凌牙「こんな時に街の大将が温泉旅行だと?あの爆発親父だけは」

カイト「で?手はあるのか」

神官「そうですね…」

ドルべ「ナッシュ!大変だぞアリトとギラグが」

凌牙「襲われたんだろ」

ドルべ「それだけじゃない!街の人々も」

神官「はっきり言ってしまえば何一つとして手がありません!」

凌牙「おい!何が手はねえだ!?大体ガキの癖しやがってスケベ心爆発させてんじゃねえよ!」

神官「ガキじゃありませんよ!」

凌牙「ガキじゃねえか!」

カイト「お前もガキだろ」

凌牙「チッ」

カイト「こう見えても享年38歳だそうだ」

神官「13歳の時に師匠との間に子が授かりました。それから6人の子に恵まれて」

凌牙「馬鹿野郎!全然スケベ心と分離できてねえだろうが!」

神官「これは愛ですよ」

凌牙「何は愛だ…この若作り色黒女」

ギャル「みーつけた」

ドルべ「くっ…そう簡単に私は倒されないぞ!」

ギャル「オーバーレイ・ユニットを一つ使い隠された性癖を暴き出す」

カイト「手を貸せ」

凌牙「その前にドルべを助けねえと」

ドルべ「あああああああああああああああああ」

カイト「もう遅い」

凌牙「ドルべ!」

ドルべ「わ、私のお尻を犯してください…」

ギャル「へえ…マゾなんだ」

ドルべ「お願いします!」

凌牙「カイト!」

カイト「何人犠牲者が出ようと最後は奴を倒し呪縛から解き放てばいい」

凌牙「正気かてめえ」

カイト「何の策も立てずに突っ込めば敗北する」

凌牙「俺は負けねえんだよ」

カイト「…」

神官「何をやってるんですか!とりあえず逃げますよ!」

凌牙「うるせえ!てめえは引っ込んでろ!」

カイト「なら無策で突っ込んでみろ」

神官「カイト!凌牙!喧嘩なんかしてないで逃げる事を考えなさい!」

カイト「…行くぞ」

凌牙「覚えてろよ!」

ギャル「ふふふ」

凌牙「クソ!何だってんだあいつは」

カイト「…」

凌牙「んだよ」

カイト「母親の事を覚えているか」

凌牙「何となくな。それが今何の関係が」

カイト「俺もだ」

凌牙「あ?」

カイト「最初は得体の知れん女の言う事など聞く気はなかった。だがな」

凌牙「何だよ…」

カイト「奴からは母親の…いや人妻の独特の匂いを感じた。お前もそうだろ」

凌牙「…そいつは否定しねえ」

カイト「おおよそ母親の愛情など知らぬ俺達だ。お互いに」

凌牙「取り返しのつかない悪事を散々繰り返した…ってか」

神官「また喧嘩ですか?ダメですよ喧嘩は」

カイト「対策を考えている」

凌牙「何かあるのかよ」

カイト「何も無いが一つだけ確実な事がある」

凌牙「教えろ。それは何だ」

カイト「相性の悪い俺達だがデュエルの腕だけは信頼できる」

凌牙「そうだな。この無表情野郎のデュエルだけは信用できる」

神官「そうか!デュエルなら私のスケベを」

カイト「問題はデュエルへ持ち込む事か」

凌牙「必要ねえだろ。デュエリストならどう足掻いても無条件でデュエルに持ち込めるぜ」

遊馬「はぁはぁ…」

アリト「ああ…イクッ」

カイト「射精地獄だな」

凌牙「あれだけの数がオナニーかよ」

神官「許せませんね!」

ギャル「ん?」

カイト「…」

凌牙「来てやったぜ」

ギャル「わざわざ来ちゃうんだ。とんだ変態コンビね」

カイト「俺のターン!」

ギャル「まさかデュエル?」

カイト「負けたらお前の犬にでも何でもなってやる」

ギャル「本当に?あんた見たいな硬派気取ってる奴を調教できるなんて楽しみだわ」

カイト「魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!2体をフォトントークンを特殊召喚!そしてフォトントークンをリリースしフォトン・カイザーをアドバンス召喚!」

カイト「フォトン・カイザーが召喚、特殊召喚に成功した時、手札またはデッキからフォトン・カイザー1体を特殊召喚できる!フォトン・カイザーを特殊召喚!」

ギャル「そっちのオラついた子も?」

凌牙「当たり前だぜ!ケツでも乳首でも調教してみろってんだ!」

ギャル「だったら一つ教えてあげるわ。何をしようともあんた達は私には勝てない」

カイト「いいや勝つ…この絶望に満たされたハートランドに希望の光を差し込む」

ギャル「絶望?何言ってんだか」

神官「…」

ギャル「今この現状こそがこいつらの本質なのよ!」

凌牙「本質だぁ?」

ギャル「そうよ。欲望を解放し高揚してるじゃない」

神官「それは違うわ。あなたのやってる事は愛が無い!」

ギャル「愛?そんなもの必要ないじゃない。これこそが希望の姿なのよ」

カイト「希望だと?お前の希望はそこで全裸になって糞をしている遊馬にも劣る偽りの代物だ」

遊馬「ううっ…」

ブピピ…

カイト「そして残った俺達が本物の希望を体現する!レベル8のフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!我が記憶に眠る二つの希望!その希望を隔てし闇の大河を貫き今その力が一つとなる!エクシーズ召喚!希望魁竜タイタニック・ギャラクシー!!」

カイト「カードを1枚伏せてターンエンド」

ギャル「何が希望よ。そうでしょ」

神官「…」

ギャル「私はあんたの性欲から誕生した言って見れば自分自身!そうでしょ?」

凌牙「一つだけ違いがあるんだよ。聞いた話じゃ見習いの…ガキの頃に分離したんだろ?シャクトパスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールド上に水属性モンスターが存在する場合、手札からサイレント・アングラーを特殊召喚!」

凌牙「今この場に居るのは酸いも甘いも噛み分けた人妻よ!そしててめえは進歩しねえガキだ!進歩のねえ奴が俺達に勝てるわけがねえ!レベル4のシャクトパスとサイレント・アングラーでオーバーレイ!眠りし大地と海の力が紡がれしとき新たな命の光が噴出する!エクシーズ召喚!希望織竜スパイダー・シャーク!!」

ギャル「なーにが人妻よ!ただの若い姿したオバさんじゃない!」

凌牙「カードを2枚伏せてターンエンド!」

カイト「こいつが俺達の捻り出した希望だ」

凌牙「遊馬!いつでも操られてるんじゃねえ!」

ギャル「何を言っても無駄!男はチンポ汁を女はマン汁を垂らして私に屈服しているのよ」

神官「…」

ギャル「何なのよその目は」

カイト「次はお前のターンだ」

凌牙「さっさとケリつけようぜ」

ギャル「私のターン!」

ギャル「ううっ…」

カイト「これが俺達の力だ」

凌牙「さっさと成仏しちまいな!」

神官「待って!待ってください!」

ギャル「くっ…」

神官「もう封印なんてしない。私はあなたであなたは私」

ギャル「ま、まさか」

神官「再び一体化しましょう。あなたの全てを私は受け入れます」

ギャル「後悔するよ…」

神官「もう大人ですから」

ギャル「…」

カイト「終わったな」

神官「お世話になりました」

凌牙「世話なんてしちゃ居ねえよ」

神官「2人ともきっと素直な性格じゃないのでしょうね」

スッ

神官「これで悔いを残す事なく私達は冥界へと旅立てます」

カイト「達者でな」

凌牙「ま、何かあったら降りてこりゃいいぜ」

神官「さようならカイト、凌牙」

凌牙「行っちまったな」

カイト「ああ」

遊馬「俺は一体…」

カイト「とりあえずパンツを履け」

TS○TAYAハートランド39号支店

AVコーナー

カイト「…」

凌牙「妙なところで出会っちまったな」

カイト「夢を見た」

凌牙「お前もか」

カイト「…」

凌牙「…」

【褐色人妻新人デビュー-38歳超新星の激揺れIカップ-天代○ナ】

カイト「こいつだろ。面影がある」

凌牙「ああ…間違いなくな」

カイト「おそらく神官の子孫の1人だろう」

凌牙「案外生まれ変わりなのかもな」

カイト「調べてみる必要がある」

凌牙「ああ」



遊星「よし!豊胸光線銃が完成したぞ」

クロウ「豊胸光線銃?何だそりゃ」

遊星「文字通りおっぱいを大きくする光線銃だ」

クロウ「わかったぞ!そいつをアキに当てて遊ぶんだな?」

遊星「いいや違う」

クロウ「違う?」

ジャック「何の真似だ遊星!」

遊星「ただいまジャック」

クロウ「何だ?武者修行から帰って来たのか」

ジャック「このメール量と着信履歴を見ろ!」

クロウ「こりゃ酷いぜ遊星!ストーカーかよ」

遊星「仲間を救わねばならない。俺達の仲間を」

ジャック「仲間だと?」

遊星「龍可だ。龍可を救いたいんだ」

ジャック「この言葉足らずめ」

クロウ「詳しく教えてもらおうじゃねえか」

遊星「ブルーノの遺品を調べて居たらこんなデータを見つけた」

ジャック「何だこれは」

遊星「未来の俺達だ」

クロウ「未来の?おいおい俺とジャック何も変わってねえぞ」

ジャック「こいつは十六夜か?まるで人妻っぽいな」

クロウ「龍亞だ!ははは!身長伸びてやがるぜ。男らしくなってるな」

ジャック「なっ…」

クロウ「もしかして…こいつ龍可か」

遊星「ああ」

クロウ「確かに…美人だぜ」

ジャック「だが足りぬな」

遊星「だから俺は完成させた」

クロウ「早速やりに行くか?」

ジャック「さっさと終わらせるぞ遊星」

遊星「問題なのは成長期真っ只中の龍可に浴びせてもいいものなのかだ」

ジャック「何を言っている!さっさとせねば取り返しのつかない事になるぞ!」

遊星「方法は二つある。一つは現代の龍可に当てる事で大きくさせる…だが問題なのは成長期である事と龍可の体格を無視し大きくさせる可能性がある」

クロウ「二つ目は」

遊星「未来へ飛び成長させる」

ジャック「未来だと?例え成功したとしてもこの現代から無数に別れる未来への時間軸の龍可は貧乳のままだぞ!」

遊星「どの時間軸に生きる俺も同じ事を考えている筈だ。それが不動遊星だとゾーンとの戦いを通じて知った」

ジャック「貴様という男は何処までも大きな奴だ。さすがは俺の」

クロウ「けどよ未来だなんて」

遊星「その問題なら既に解決している」

クロウ「こ、これは」

遊星「タイムマシン」

クロウ「タイムマシン?冗談だろ」

遊星「それを可能にする装置をブルーノの遺品から見つけた」

ジャック「装置だと?じゃあ他の部位は」

遊星「近所のジャンク置き場から拾ったもので作った」

クロウ「それで行くってのか」

遊星「ああ」

ジャック「この翼は何だ」

遊星「ワープすれば何処で到着するかはわからない。飛行機能も兼ね備えている」

クロウ「未来のネオドミノシティか…」

遊星「いやイギリスだ」

ジャック「イギリス?」

遊星「この写真に見切れているがビッグ・ベンが写っているだろ。ビッグ・ベンといえば首都ロンドンのウェストミンスター宮殿だ」

クロウ「へえ」

ジャック「だが問題は何年後に飛ぶか」

遊星「この雰囲気から察するに大学生…大学生」

クロウ「何年後でもいいじゃねえか?どうせなら10年後とかさ」

遊星「大学生ぐらいになると友人との交流もあり秘密裏に動けないからな」

ジャック「確かに社会人への道を踏み出せば仕事だ何だと友人と頻繁に会いもしないだろうな」

遊星「とりあえず10年後だな」

クロウ「あ、でも別の場所に移動しちまったらどうする?」

遊星「その時はその近辺に住む龍可と近い世代に聞きこめばいい。捜査の基本は足だからな」

クロウ「これほどのゲロマブなら先輩にも後輩にも同級にも有名だろうしな」

一週間後

クロウ「はぁはぁ…ま、まさかネオドミノシティに移住してたなんて」

ジャック「最初の時点で聞きこめばよかった。遊星!お前は裏の裏をかきすぎだぞ!」

遊星「すまない」

クロウ「しかし大変だったぜ。最後はロンドン警察を敵に回しちまってよ」

遊星「とりあえず俺達は面が割れてる。こいつで変装しよう」

クロウ「懐かしのカップラーメンマンか!」

遊星「いや天丼マン、カツ丼マン、釜飯マンだ」

クロウ「お、お前…」

遊星「あっちは漢字が入っていない。それに釜飯はマンじゃなくどんだ」

ジャック「俺はカツ丼でいい」

遊星「どうだ」

ジャック「たかが変装だ」

遊星「変な語尾も付いていないだろ」

クロウ「ロンドンに居た時の変装でいいじゃねえか」

遊星「あの姿は国際指名手配されたから却下だ」

龍可「こら!」

「そう簡単に捕まるかよってんだ!」

遊星「龍可だ。やっと見つけた」

クロウ「龍可!」

龍可「な、何あなた達」

ジャック「プロデュエリストだ」

クロウ「おい」

遊星「丼リーグからの使者というわけだ」

龍可「えーっと何時もそんな格好を」

ジャック「丼だからな」

龍可「ふーん…丼リーグなんて聞いた事も無いけど」

遊星「極秘だからな」

クロウ「さっさとやっちまおうぜ」

「おい!何者だてめえら!?」

クロウ「さっきの坊主だぜ」

「言っとくけどナンパは無理だぜ!この姉ちゃんはガードが堅いんだよ」

ジャック「生意気な奴だ」

遊星「…」

「聞いてんのか!」

遊星「カツ丼、釜飯帰るぞ」

ジャック「何だと?」

クロウ「さっさとやっちまおうぜ!」

遊星「…」

クロウ「まさか壊れたとかいうんじゃねえだろうな」

遊星「フッ」

クロウ「撤退するのかよ?ここまで来たってのに!」

ジャック「失態だぞ天丼」

遊星「すぐに取りかかる」

龍可「何なのあの丼トリオは」

遊星「どうやら厄介なボディガードが居るようだ」

ジャック「ああ」

翌日

クロウ「デュエルアカデミア中等部の教師だと!?」

遊星「ああ」

クロウ「秘密裏に動けねえだろ!そこら辺に中坊が居るんだぞ」

ジャック「なら帰り際を狙うしかないか」

クロウ「龍亞が居るぜ?あいつの事だから一緒に暮らしてやがる」

遊星「どうやら龍亞とは暮らしていないようだ。だが変わりにあの子が居る」

ジャック「あんな子供なら」

遊星「あの目はガキの頃の俺達の目だ」

クロウ「あのチビが」

遊星「何となく感じなかったか?」

ジャック「言われて見れば」

クロウ「けど龍亞が一緒じゃねえって良くわかったな。それに龍可の経歴も」

遊星「この猫型スパイロボットに龍可の家を物色させた」

クロウ「さすがだぜ遊星」

ジャック「問題は俺達とバレずに照射する事か」

遊星「…」

クロウ「あのチビは俺が惹きつける」

ジャック「待て」

クロウ「待ってられねえだろ!」

ジャック「デュエルか」

クロウ「それしかねえだろ」

ジャック「BFなどお前だという証明になるだけだぞ」

クロウ「あっ…」

遊星「ならば方法は一つだけだか」

クロウ「何か手があるのか」

遊星「落ちてるカードを拾う」

クロウ「それだ!」

遊星「あの厄介そうな少年はクロウが引き寄せ俺がこいつで成長させる」

ジャック「俺は」

遊星「留守番だ。こいつを見張らなければならない」

ジャック「こいつを起動できるのはお前だけだ。俺が浴びせお前は逃走の準備をしろ」

遊星「ミスをしたら終わりだ」

ジャック「こういうのは得意だ」

遊星「よし早速」

龍可「遊星!」

遊星「しまった」

クロウ「着ろ着ろ」

ジャック「他人の空似だ。俺はカツ丼だぞ」

龍可「だって声が一緒だし特徴的な髪型がマスクからはみ出てるもの」

ジャック「フッ…完敗だな」

遊星「さすが龍可だ」

クロウ「クソ…俺達の苦労がパーだぜ!」

遊星「苦労だけにか」

クロウ「いや違うだろ」

龍可「私急いでるからまた放課後にね」

遊星「何処で待ち合わせだ!龍可!」

龍可「そこの角の喫茶【大牛鬼】に来て!」

遊星「まさか未来世界では氷室が喫茶店のマスターをやって居るとは」

龍可「それで何で遊星達が」

遊星「龍可の胸を大きくしに来た」

龍可「な、何なのそれ」

遊星「俺達は真剣なんだ」

ジャック「補足だが俺達は過去から来た」

クロウ「何も変わらねえって言いたいんだろ?そんな目してるぜ」

遊星「龍亞はどうしてるんだ?」

龍可「お互いの為にならないから別々に暮らしてるのよ」

ジャック「あの小僧は何だ」

龍可「2年前に龍亞が拾って来た子でね。今じゃ私の教え子」

クロウ「教え子か」

龍可「こっちに来た時にくっ付いて来たのよ。目を放すと何するかわからないし」

ジャック「…」

遊星「親代わりで教え子か…」

「腹減ったよ姉ちゃん!先生?学校じゃねえから姉ちゃんでいいか」

遊星「天丼にならなくてもいいか」

龍可「大丈夫。あの子は深く考える主義じゃないから」

「あれ?遊星のおっちゃん!それにジャック・アトラスにクロウ・ホーガン!あれか?同窓会ってやつか!?」

龍可「ま、まあ同窓会かな」

「何か頼んでいいのか?」

龍可「好きにしなさいよ」

「じゃあこいつにこいつだろ…それとこれか」

クロウ「良く食うな」

「プロも暇なのか?」

ジャック「暇なわけあるか!」

「暇だろ?そんな顔してるぜ」

ジャック「龍可!こいつにどういう教育している」

龍可「ちゃんと行儀良くしなきゃダメでしょ!」

「分かったよ。暇なんすか?」

ジャック「こ、こいつ」

遊星「俺達は龍可の胸を大きくする為に過去から来た」

クロウ「言っていいのかよ」

遊星「これぐらいは構わないだろ」

「マジで?できるの?だって姉ちゃん貧乳だぜ?アキおばちゃんがデッカい山だとしたら平原だよ?」

龍可「こら!」

遊星「それができる」

「やっぱおっちゃんは天才だぜ。やってもらおうぜ姉ちゃん!」

龍可「えぇ…」

「安心しろよ。変な事したら俺が3人纏めてぶっ飛ばしてやるから!」

クロウ「機械の調子は」

遊星「完璧だ」

ジャック「早速やるか」

遊星「よし行くぞ龍可」

龍可「う、うん」

クロウ「な、何かドキドキするな」

ジャック「ああ」

ムクムク…

龍可「あっ!」

ジャック「見ろ!」

クロウ「大きくなってるぜ!」

ムクムク…

ムクムク…

遊星「成功だ」

ムクムク…

ムクムク…

ムクムク…

龍可「ちょっと待って!」

遊星「これは…」

「どうなってんだ!?」

クロウ「止まらねえ!」

ジャック「遊星!」

遊星「まさか…」

龍可「どんどん大きくなってる!どうなってるの遊星!?」

遊星「こんな筈では」

氷室「み、店が…むっ!良く見たら遊星?何故ここに遊星が」

ドスッ

氷室「うっ!」

遊星「すまないな氷室」

氷室「」

遊星「脱出だ!」

「姉ちゃん!」

ジャック「やめろ」

クロウ「やべえぞ遊星」

遊星「このままではネオドミノシティが破壊されてしまう」

「おっちゃん!何とかしてくれよ」

遊星「だったら押し戻すしかないな」

ジャック「どうやって」

遊星「俺達のドラゴンだ」

クロウ「そうか!こいつらの力で押し戻して」

ジャック「元の貧乳に戻すんだな」

遊星「それも成長する速度の5倍だ。代償は高いが」

ジャック「龍可の命も街も終わらせる事など断じて許さん!」

遊星「ジャックの言う通りだ」

クロウ「善は急げだぜ!」

遊星「スターダスト・ドラゴンを召喚!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴンを召喚!」

クロウ「ブラックフェザー・ドラゴンを召喚!」

遊星「俺とジャックは右胸をクロウは左胸だ!」

ジャック「行け我が魂!」

クロウ「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」

遊星「これは自然の法則を捻じ曲げた罰なのか…俺は罪深い男なのか…?」

「待ってろよ姉ちゃん!俺も手伝うからな!」

クロウ「馬鹿野郎!お前は来るんじゃねえ!!」

ジャック「どうだ遊星!」

遊星「何とかなりそうだ…しかし」

クロウ「押し切られちまう…このままじゃ」

「俺は…兄ちゃんと約束したんだ。兄ちゃんが居ねえ間は俺が姉ちゃんを守るって!」

遊星「この少年…まさか」

「何にもねえ俺に何かを与えてくれた2人…俺は姉ちゃんを死なせねえ!」

ジャック「遊星。あいつは」

「ドラゴン使いはおっちゃん達だけじゃねえ!俺にも唯一無二のドラゴンがある!」

クロウ「坊主!」

「これが俺のドラゴン!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

遊星「!」

ジャック「只者ではないようだ」

クロウ「行くぜ遊星!ジャック!坊主!同時に押し切るぞ!!」

「上等!」

ドドドドドドド

龍可「ああああああああああああああ」

ドンッッ

遊星「やったな」

ジャック「ああ」

クロウ「上出来だぜ坊主!」

「へへへ」

氷室「み、店が」

ドスッ

遊星「すまない」

龍可「酷い目にあった…」

遊星「俺達は知らず知らずに科学を信仰し信頼しきっていたようだ」

クロウ「代償ってのは」

遊星「2度と大きくならない」

龍可「もら諦めてるわよ」

ジャック「迷惑をかけたな」

クロウ「すまねえ」

遊星「被害は最小限に踏み止まった。氷室の店は全損だが」

氷室「…」

龍可「もう帰るんでしょ」

遊星「ああ」

龍可「未来はきっと明るいわ。あの子が居るもの」

遊星「あいつか?そうだな。あいつからは不思議な何かを感じた」

龍可「この世界の遊星も言ってたわ。あの子は未来を繋げる新しい風だって」

遊星「新しい風か」

龍可「じゃあね」

クロウ「おう!また未来にな」

ジャック「フン」

遊星「またお前と出会える日を俺は楽しみにしているぞ」

「そういや過去のおっちゃんには名乗ってなかったな俺は」

遊星「それは未来での楽しみにしておく」

「何だそりゃ」

遊星「すまなかったな氷室」

氷室「…」

遊星「帰って来たな」

クロウ「終わって見たら…いや疲れたわ」

ジャック「…」

遊星「何処に行くんだ」

ジャック「次に会った時が俺とお前の決着の時だ」

遊星「武者修行の続きだな」

ジャック「それまで己の腕を磨いておけ!遊星そしてクロウ」

クロウ「行っちまったな」

遊星「俺も研究の続きだ。悪いなクロウ」

クロウ「お前もかよ?」

遊星「たまには遊ぼう。またなクロウ」

クロウ「…」

シーン…

クロウ「ま、色々あるけど俺らは元気でやってるわ。お前が居たらもっと楽しかったかもしれねえなブルーノ」


十代「ええ!?カイザーってまだ童貞なのかよ!」

亮「ああ」

十代「意外だなカイザーが…ふーん」

亮「…」

十代「ほら翔から預たもの」

亮「相変わらず翔はお前に迷惑をかけてばかりだな」

十代「気にするなよ」

亮「…」

十代「じゃ行くわ」

亮「もう行くのか」

十代「デュエルモンスターの世界がごたついててさ」

亮「色々と大変なのだな」

十代「カイザーもだろ?」

亮「俺はフラついてるだけだな」

十代「お互い若くねえんだし頑張ろうぜ」

亮「ああ」

亮「俺の蝕まれた肉体は数年の月日をかけデュエリストとしての本来の姿を取り戻した」

現実

亮「だが俺に待ち受けて居たのは現実という大きな壁だった」



亮「翔は生来の飽きっぽさと潔さで丸藤リーグの夢を早々に諦め今では普通の生き方をしている」

無職

亮「プロ時代の貯金もそろそろ尽きるな」

コンコン

亮「明日香か」

明日香「朝ご飯作りすぎちゃってね」

亮「すまぬな」

明日香「何言ってるのよ昔の好じゃない」

亮「…」

明日香「じゃ私学校があるから」

亮「頑張れよ」

明日香「亮も早く仕事探しなさいよ?じゃないとカイザーの名が泣くわ」

亮「ああ」

バタンッ

亮「ふぅ…」

親友

亮「吹雪の紹介で入室したアパートの隣人は明日香だった」

ゴロゴロ…

亮「それは偶然なのか必然なのか…どうでもいいか」

吹雪「しかし万丈目くんは頑張ってるね」

亮「…」

吹雪「君はどうかな亮」

亮「俺か?」

吹雪「例えば働くとか所帯を持つとか」

亮「…」

吹雪「明日香…色っぽくなったでしょ?お似合いだと思うんだけどな…」

亮「俺は無職だ。そんな話などまだまだ先だ」

吹雪「ふーん…じゃあプランでもあるの?」

亮「プランだと」

吹雪「再びプロに返り咲くとか」

亮「…」

吹雪「とにかく何かしないとね。僕だって働いているんだから」

亮「吹雪」

吹雪「ん?」

亮「お前は童貞か」

吹雪「プッ!何を言い出すかと思えば」

亮「どうなんだ」

吹雪「そんなわけないじゃないか」

亮「…」

吹雪「明日香なら受け入れてくれるんじゃないかな…なんて」

亮「俺はあいつをそんな不埒な目で見ていない」

吹雪「さすがは亮だね。君はこの日本で最後の硬派だ」

亮「童貞…童貞の何が悪いのだ。それ以上に今は俺自身の現状を打破しなければ…」

三沢「カイザー」

亮「三沢大地…三沢か!」

三沢「ええ!」

亮「まさか生きていたとは」

三沢「それは俺のセリフですよ」

亮「今何をやっているのだ」

三沢「デュエルモンスターの世界で研究を…カイザーは」

亮「見ての通りの無職だ」

三沢「そうですか…それは驚きですね」

亮「嘘をつくな」

三沢「はい?」

亮「俺は無職である事をお前は知っていた。そうだろう三沢」

三沢「そうです。やはりカイザーは凄い」

亮「無職である俺に何用だ」

三沢「この際無職も童貞も置いておきましょう」

亮「出処は十代か」

三沢「はい」

亮「家に来るか」

三沢「お供します」

亮「言っておくが何も出せないぞ」

三沢「大丈夫ですよ」

亮「…」

明日香「まさか三沢くんが生きているなんて」

三沢「ははは…大人になりましたね。女子高生らしさが」

亮「…」

三沢「…単刀直入に言います。俺達と共に来てください」

亮「お前と?」

三沢「そうです。新たな召喚法を得る為に」

亮「召喚法?融合や儀式のような」

三沢「俺が発見しただけでエクシーズ、シンクロ、ペンデュラムそれにリンクと呼ばれる召喚があります」

亮「…」

三沢「だが未知の領域だ。あなたのような強者と共に行った方が安全だと」

亮「十代は」

三沢「タイラント・ドラゴン率いるドラゴン軍と戦っていて」

亮「それは事実なのか」

三沢「ええ」

亮「…」

三沢「突然何を言ってるのか意味がわからないでしょう。ですので」

亮「いいだろう」

三沢「はい?」

亮「お前に着いて行く」

三沢「待ってください。そんな簡単に決めては」

亮「今動かずしていつ動く」

三沢「…わかりました。では荷物を纏めてください。明日迎えに来ますので」

亮「ああ」

明日香「簡単に決めちゃったわね」

亮「サイバー流は敷居が高い。故に一子相伝の流派だった」

明日香「…」

亮「だが俺の代で終わる。三沢の言う未知の召喚を我が手に掴み大勢の者に教えるつもりだ」

明日香「道場でも建てるの?」

亮「そうだ。お前が教師としての夢を叶えたいように俺も俺で行動に移す」

明日香「ふふふ」

亮「どうした」

明日香「何だか昔の亮みたい」

亮「俺は今も昔も何も変わらぬ。童貞のままだ」

明日香「そんな事言ったら私だって処女よ」

亮「お前もか」

明日香「やっぱり大切なものだから考えて捧げないとね」

亮「そんな古い考えお前ぐらいだぞ」

明日香「亮もでしょ」

亮「フッ」

明日香「それじゃ明日早いから」

亮「お前が目覚めた頃には俺は居ないぞ」

明日香「…亮」

亮「どうした」

明日香「ちゃんと帰って来るのよ。命も貞操も一つしかないんだから」

亮「安心しろ。俺は1度死んでる…2度目は天寿を全うする時だけだ」

明日香「やっぱり亮は永遠のデュエリストね」

デニス「大きいブラジャーですね。博士の奥さんのですか?」

三沢「つい出来心で取ってしまった」

亮「その少年も来るのか」

三沢「カイザー!この子はですね」

デニス「デニス・マックフィールドです」

三沢「十代が見出した逸材でして修行がてらに連れて行けと」

亮「十代が見出しただけある。そういう目をしている」

三沢「ん?何かお守りが付いてますよ。ほら」

亮「身に覚えが…明日香か」

三沢「天上院くんが?」

亮「このお守りの中に入っている陰毛は明日香のだ」

三沢「陰毛で相手を特定するとはさすがカイザー…いや何か妙だぞ」

亮「…」

三沢「昨日会った時より男らしさが増している。さながら昨日までのカイザーが古き良き応援団の団長なら今のカイザーはまるで侍だ」

デニス「さあ行きましょうカイザー亮」

亮「俺を知っているのか」

デニス「あなたは伝説ですから」

三沢「深く考えるのはやめよう…」

亮「それは明日香のか」

三沢「わかるのですか!?さすがカイザー!」

亮「それぐらいのサイズなど明日香ぐらいなものだ。お前にグラビアアイドルやAV女優の友達など居そうに無い」

三沢「申し訳ない」

亮「この旅を終えたら俺が直接渡す。さあ行くぞ!俺達の新たな戦いだ」


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