【安価】貴方が紡ぐ神和の物語【コンマ】 (127)

現代とは別の理を進んだ「和風」の世界で生きる事を目的とした物語です。
舞台設定は江戸時代頃と設定していますが>>1は半端な知識しか無いのでご了承、または教えて頂けるとありがたいです。
※昔建てた安価SSの設定を引き継いだ作品です。


東の国。そう呼ばれた小さな島国【和総―カズサ―】。
この国には人間と共にするカラクリが主流となっていた。
ある所では国を統治する政府に反感を持った志士らが自らの正義の為に戦い。
ある所では自らの欲求の為だけに殺人を犯し、罪を働く者らの嘲笑の声。
またある所では国を守護し、姫を護る為に我が身を国に捧げる愛国者の敬礼が。
そしてこの世界では人を愛す事は自由であり、また機巧種との婚姻も可能となった場所。


そんな世界で貴方は自由に生きる事となります。






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525017596

まずは貴方の境遇を設定します。
この世界は武士や機械や忍者や化け物と言った存在が出てきます。

境遇が悪ければ貴方の人生はシビアなものになる可能性があります。
しかし境遇が良ければ貴方の人生が必ず良いものとは限りません。



境遇
0……廃棄場からスタート
1……施設の実験体からスタート
2……忍者からスタート
3……盗賊からスタート
4……ヤクザの家系からスタート
5……村人からスタート
6……下級武士の家系からスタート
7……上流武士の家系からスタート
8……貴族からスタート
9……将軍様のご子息としてスタート

コンマ↓1です。よろしくお願いします

6……下級武士の家系からスタートです。
必然的に貴方の出身地は【北の地】からのスタートです。
【北の地】は武士や貴族が多く、同時に「鬼」と言った怪物が多い地域です。

次に↓の家系から選んでください。


古部家
北の地【武家屋敷】に住む。
古部の流派は無く、先代から受け継がれる刀が家宝とされている。
家族構成
父・古部義三【年齢】35歳
母・初女  【年齢】14歳


墓村家
北の地【武家屋敷】に住む和総城の役人にして剣術を教える剣術家。
墓村の流派・火炎一刀流は墓村家に住む刀匠・「火男―ひょっとこ―」が鍛えた異能の剣を扱う事で戦える。
家族構成
父・墓村業火【年齢】43歳
母・日和  【年齢】35歳
息子・墓村塵ノ介【年齢】21歳
娘・焔 【年齢】12歳
門下生……約十五名


天下原家
北の地【武家屋敷】に住む。
数多くの刀を蒐集する剣術家。
刀の見聞き、贈り物として他の武家に渡したりと今の地位を築いている。
家族構成
父・天下原天道【年齢】33歳
息子・天下原久助【年齢】13歳
娘・天下原鈴  【年齢】10歳


安価↓2

古部家に決定しました。
古部家には流派が無いので、他の家系に弟子入りしたり、流派を開祖したり出来ます。
では苗字が決定したので、名前も決めます。

安価↓1~3で響きが良いのを決定します。

達秦 (たちはた)


【年齢設定】
主人公の現在の歳を設定します。
最低が10才から25歳まで。
年齢が低かった場合メリットとしてコネクションと能力値の上昇が行えます。
年齢が高かった場合メリットは安定とした能力の振り分けが行えます。
10歳……能力値振り分け無し
11歳……能力値振り分け+10
12歳……能力値振り分け+50
13歳……能力値振り分け+100
14歳……能力値振り分け+150
15歳……能力値振り分け+200
16歳……能力値振り分け+250
17歳……能力値振り分け+300
18歳……能力値振り分け+350
19歳……能力値振り分け+400
20歳……能力値振り分け+450
21歳……能力値振り分け+500
22歳……能力値振り分け+550
23歳……能力値振り分け+600
24歳……能力値振り分け+650
25歳……能力値振り分け+700

安価↓2で決定します。

申し訳ない、古部義孝に決定しました。
次に年齢設定をします。
で再安価↓1

15歳……能力振り分け値+200です。

こちらが一般人の性能です。

体力・1000/1000
気力・500/500
攻撃・150
防御・100
速度・50


この性能に振り分けする事ができます。
まず体力から振り分けます。
安価↓1 残り【200】


体力・1000/1000 です。
続いて気力
安価↓1 残り【200】

人が来ないのでこちらで振り分けました。

体力・1000/1000
気力・550/550
攻撃・200
防御・150
速度・100

ぶっちゃけ一つ一つやるよりは、どのステにどの程度数値を振り分けるかをまとめて安価取った方がいいと思う。
一つづつだと牽制しがちになるし

最後にスキルを設定します。

スキルは対話・戦闘・技術・魅了・特殊に分けられます。
対話は人と話すスキルや動物、鬼と言った存在との意思疎通が可能となります。
戦闘はバトルが発生した際に基本性能の底上げをしたりします。
技術は壊れたものの修理、心理状態の確認や流派・戦闘技能の一つとして数えられます。
魅了は人との接触の際に好印象を与えたり出来ます。
特殊は以上四つからどれも属さないスキルを有します。

【大別】対話・戦闘・技術・魅了・特殊から選択し、
【名称】そのスキルの名前を記入。
【詳細】でスキルの効果を書いて下さい。
↓1~5まで安価を出し、その中から三つ決めます。
また、スキル発動値も存在し、それはコンマで決定します。
この投下から三十分、安価が来なかった場合は、申し訳ありませんがこのまま就寝とさせて頂きます。
それではお願いします。

>>20
安価で一度に行うとその人の好みよりになってしまうのでこの様な方法を取ったのですが、人も居ないこの時間では
一つづつ行うのは難しいと痛感しました。以後>>20の様な方式を取ってみます。

こんな感じでいいのかしら

>>25
こんな感じで大丈夫です。あとは此方で調整する様な形になります。


【大別】魅了
【名称】覇砂羅 (ばさら)
【詳細】破天荒にしてカリスマ性があり、不思議と人を惹きつける

鷹の目84
医術61
自然たる言語52
試作・古部流抜刀術58
覇砂羅76

この中から三つ選びます。
↓安価で先に三つ揃ったスキルを決定します。

>>1が選んでもいいんじゃない?なんか自分が考えたやつ推すのも気が引けるしww

>>32
ではコンマ値が高いのを選択させて頂きます。

鷹の目84
医術61
覇砂羅76

この三つに決定しました。
それでは始めたいと思います。

ちなみにこれが現在の地図になります。


東の地
【和総城】
【団子屋】
【塵捨山】
【屯所】
【城下町】
西の地
【忍の里】
【刀鍛冶】
【処刑場】
【屯所】
【絡繰工房】
北の地
【武家屋敷】
【貴族の屋敷】
【鬼ヶ島】
【屯所】
【村】
南の地
【極道一家の屋敷】
【盗賊一族の隠れ家】
【廃棄場】
【屯所】
【賭博店】

申し訳無いが今日はここまでにします。

明日の12時頃に一度投下するので、その時間帯に皆さま居ればご協力お願いします。

ついでに質問等あればお答えしますので、といっても明日になりますが、それでもよろしければご気軽にお願いします

旻慕―ぶんぼ―215年。
古部家跡継ぎである古部義孝は父に呼ばれて部屋に入る。

「父上、何か御用ですか?」
「義孝、まず座りなさい」

父、古部義三……現在五十歳。
年齢的に義三は家督を義孝に継がせたいと思っている。

しかし、義孝は十五歳でありながらまだ何処にも属していない子供であった。
義三は現在、歳を取っているものの、この神州の和総国にて「百機隊」と呼ばれる役人の集いの一人であった。
巷に現れる鬼を退治したり、盗賊を退治したりとする仕事である。

そしてその隣には、義孝の母である初女―はつね―……現在二十九歳。
初女は、家督を継がせ、嫁を迎え入れようと思いつつあった。

「義孝、儂は、お前を百騎隊の一人として活躍してもらいたい」
「が」
「それは儂の願いであり、お前が嫌と言うなら無理には強要せん」
「百騎隊は十七歳からだから、どのみちお前は後二年待たねばならんが……」
「それに、初女も儂の意見に半分同意だと言う。家督を継がせ、嫁を貰い、平穏な人生を歩んでほしい、とか」

「……」

「義孝よ、今すぐ決めろとは言わん。今日より一か月……四月三十日から五月三十日、最終日までに答えを決めてくれ」
「それまでは、何処に行こうと、鍛錬を積もうと儂は何も言わん、自由にせい」

古部義三との会話を終えた。
これから貴方は五月三十日までに答えを見つけ出さねばなりません。


【一日の行動】
一日に行動出来る回数は三回です。
【鍛錬】身体能力を上げる。
【散歩】周囲を探索
【遠出】別の土地へ移動します。【一日の消費】
【会話】知り合った人間と会話が行えます。

この中から選択して下さい。
【会話】は現在父・母しか行えないので他の人間との交流が行いたい場合は【散歩】か【遠出】を選ぶ事で交流の機会が増える様になります。
貴方の住む場所は【武家屋敷】の集合地帯なので、散歩をすれば武士に出会えるかもしれません。

それでは、今日四月三十日。
行動を開始したいと思います。

安価↓2で決定。



四月三十日
残り三回→残り二回。

【散歩】を行います。


武士が住むこの地帯は道場や鍛冶屋がある。
上下関係には厳しいので、地位が高い相手とでは見下される趣向がある。
家督を継げば、地位の向上を行えるが……今決めるのも早計だろう。

そう考えながら散歩をしていると……。

【人物指定】
1.槍を持った武士娘と出会う。
2.剣に炎を宿して素振りをする男を見かける。
3.呑気に茶を啜る爺さんに会う。

安価↓2

「ズズズ………」
お茶を啜る爺さん。
背は座っているが、招き猫の様に小さい小人の様な老人。
一応、武士であるのか、背には小刀を背負っていた。

貴方はその老人と……。

【友好度】を計ります。

00~20 他人
21~40 顔見知り
41~60 友人
61~80 親友
81~99 心の友

と言う感じです。
今回はコンマが高ければ高い程知り合いと言う事にします。

それではコンマ↓1

コンマ92です。
幼い頃からの知り合い。
または貴方を孫の様に思っています。
〈元・剣聖〉室生麝香丸――むろう じゃこうまる――に接触しました。
「おやおや、義孝ちゃん、どうしたかいの、ほれ、お菓子あるぞい」
麝香丸の誘いに従う。
真ん丸とした顔を綻ばせながら、麝香丸は不意に思い出話をしました。

「懐かしいのう。昔は義孝ちゃんに剣を教えた頃を……」

【思い出】が発生しました。

【思い出】は友好度コンマ判定の際、昔からの馴染みである場合に発動します。
この思い出の評価によって、貴方の基本性能の上昇、または下降が行われます。


「義孝ちゃんは儂の技術を………」
1~3「まったく覚えられんかったのぅ」上昇なし
4~6「多少扱えるようになったのぅ」体力+200 攻撃+50
7~9「驚異的な吸収力で覚えておったのぅ」体力+500 攻撃+100
0「まるで儂の昔の頃の様じゃわい」 スキル【剣聖】を取得。体力+700 攻撃+150

コンマ↓1

「驚異的な吸収力で覚えておったのぅ………」

体力・1500/1500 上昇
気力・550/550
攻撃・300  上昇
防御・150
速度・100

「………そう言えば、義孝ちゃんは今何歳になるかの」

「はい、自分は十五になります」

「そうかい……十五かい………」

……麝香丸はどうやら本当に義孝を孫にしたいと思っているようです。
技術的な問題であれば吸収性が良く、伸びしろがある若者だと思っています。

「義孝ちゃん、久々に儂の孫に会ってみんかい?」

と言い出しました。

室生家の家系は確か………。

家督:室生麝香丸
父:室生弁財丸
息子(?):室生水天丸
娘:リツ

この様になっております。

義孝はふと記憶を張り巡らせて考えました。
彼女らと昔交流したことがあるか。

室生水天丸
コンマ↓1

リツ
コンマ↓2

水天丸
友好度:70
リツ
友好度:90

になります。
すいませんが仕事があるので今日は此処までです。
明日の夜1時に出来たらそこで再開します。

それでは始めたいと思います。
終了予定時刻は三時前か後。皆さんの集まり次第です。

水天丸
友好度:70
リツ
友好度:90

二人とも義孝の幼馴染であり、リツは義孝にとても懐いています。
水天丸とも旧知の仲であり、友人と呼べる立ち位置ですが、何処か壁の様なものを感じつつありました。


麝香丸の発言に、義孝は………。

一、会ってみたいと思った。
二、別に、どうでも良い。

安価↓1

「ちなみに……水天丸とリツ、どちらに逢いたいかの?」

麝香丸の質問に、義孝は……

安価↓1


「リツは今、近場の技巧工房に居るからのう、少し歩くぞい」
麝香丸は立ち上がり、屋敷の外へと出ていく。

義孝もそれに続いた。
少し歩くと、技巧工房と呼ばれる機巧種を修理・製造を行う場所である。

中に入ると、二十代後半の胸にサラシを巻いた女性が少女の近くで道具を弄っている。

「おぅい、社歌―しゃか―ちゃん。儂の孫の具合はどうかのう」

「ん、あぁ、室町の旦那かい?うん、大丈夫、きちんと機能しているよ」

そう言って、社歌と呼ばれた女は立ち上がった。
その後ろ姿で見えなかったが、立ち上がる事で、椅子に座る少女の姿を義孝は視認する。

「あ……」

少女は半裸だった。隆起の無い平らな胸を隠す様に急いで着物を羽織る。
その少女こそ、リツと呼ばれている少女であった。

体の三分の一……右肩から先の部位、左足から先の部位が、機巧種の部品で出来ている。

「久しぶりだな、リツ」

「義兄ちゃん。うん、久しぶり」

そう言って、少女は儚く笑った。
室生家の少女、リツ。

幼い頃、肉体が壊死する病に掛けられた彼女は進行を防ぐ為に右腕と左足を失った。
それにより、義手と義足替わりの機巧種の部品を取り付ける様になったのだ。

「うん、元気そうで良かった。今度、団子でも持って行くよ」

「ホント?嬉しいなぁ」

リツと他愛無い話をした。

「………と、少し用事があるんだった。室生の爺さん、今日はありがとね」

「うむ、また来るが良いぞ、今度は儂の剣術……「神天五中陣」でも教えようかの」

「えぇ、楽しみにしています。じゃあな、リツ」

「うん。バイバイ」

そう言って、二人と別れた。



一回目行動終了。

麝香丸
友好度:95(3上昇)

リツ
友好度:95(5上昇)
好感度:22(2上昇)

申し訳ないですが、一日目の終了とさせて頂きます。

朝が来た。
規則正しく、義孝は起床して服を着替える。
今日はどうするか。


【五月一日目】
行動一回目:安価↓1
行動二回目:安価↓2
行動三回目:安価↓3

【鍛錬】身体能力を上げる。
【散歩】周囲を探索
【遠出】別の土地へ移動します。【一日の消費】
【会話】知り合った人間と会話が行えます。

鍛錬を行います。
【瞑想】体力強化
【長距離疾走】気力強化
【素振り】攻撃力強化
【腹筋】防御力強化
【短距離疾走】速力強化

安価↓1で上記の中から一つ決定とコンマ数程強化。

体力・1500/1500 上昇
気力・550/550
攻撃・324 上昇
防御・150
速度・100


【散歩】を行います。

体を動かした後は何か甘い物が食べたくなる。
そう思いながら歩いていると……

【人物指定】
1.槍を持った武士娘と出会う。
2.剣に炎を宿して素振りをする男を見かける。
3.痩せ衰えた迷い人
4.傲慢不遜な機巧種商人

安価↓2

「ハッ。ハッ、ハァああ!!」
刀身が熱で赤く染まり、その男の体は汗の代わりに炎が噴出している。
見ればその炎の発生源は刀から流れているのが良く分かる。
男の名前は墓村塵ノ介。
この下流武士の中で上流武士にも一目置かれている家系であった。


【友好度】を計ります。

00~20 他人
21~40 顔見知り
41~60 友人
61~80 親友
81~99 心の友


今回はコンマが高ければ高い程知り合いです。

それではコンマ↓1


コンマ83.幼い頃からの知り合いです。
「塵さん」
義孝は墓村に呼びかけます。
すると墓村は素振りを止めて此方を向きました。
「おぅ、義孝か。久しぶりだな」
「えぇ、お陰様で」

そう言えば、二人の関係性は……?

1~3.仲の良い友人(兄弟が友好的)
4~6.兄弟の契りを交わしている(墓村家全員が友好的)
7~9.師弟関係(火炎一刀流に弟子入り)
0.???

コンマ↓1


兄弟の契りを交わしている。
墓村塵ノ介は義兄弟として古部義孝を迎え入れたいと思っているみたいだ。

「ちょいと待ってな、今体の熱を冷ますからよ」

そう言い、墓村は墓村家客人である火男から送られた宝刀「心火」から発生する炎を静かに消していく。

「相変わらず、凄い光景ですね」

「あぁ……スゲェよな」

火男が鍛えた刀は全て炎を宿す異能の剣と化す。
墓村家、及び門弟は全ての刀を宿しており、その刀の銘も火にちなんだ名前が多かった。

「あー、駄目だこりゃ。火が収まるのにもう少し時間が要る。ちょっと待ってくれよそこいらに座っててさ」

「いえ、修行の妨げになるのであれば、自分はこれで帰りますが」

「まぁそう言うなって、そうだ、焔にでも相手になって貰うか、おぅい、焔ァ!!」

焔、墓村家の娘である。
墓村塵ノ介は、義孝を焔と逢わせて結ばせたい様だった。

「む、焔ですか………」

墓村焔と交流した事があるか。


コンマ↓1

中断します。
にしても本当にコンマに恵まれてるなぁ。



「御用ですか、兄さま」

そう言って、ひょっこりと顔を出す少女の姿。
手には書物、恐らくは巷で流行の恋愛作品だろう。

長い髪は陰湿的に見えるが、その美貌と艶のある髪が清楚さを露わにする。
貌には火傷の痕があり、恐らくはこの墓村家の剣技を上手く扱えないみたいだった。

「よぅ、焔」

「あ、義孝さん。こんにちわ」

手で火傷を隠しながら、深く頭を下げた。

「焔、茶ァでも出してやれ」

「私が、ですか?」

「俺は稽古だ。別に良いだろ、馴染みの人間だし……それに義孝ならお前のソレを見ても何も思わん」

「………あぁ、お前、その傷を気にしてたのか」とは流石に言わなかった。

じっと、傷の痕だけを見つめて、ふと我に返る様に首を振った。

「今日は、ここまでにしておきます、久々に顔が見れただけでも良かった」

と、義孝はそう言うと別れる為に頭を下げる。

「そうか……また来いよ、兄弟」

その言葉に首を縦に振ると、義孝は墓村家から去って行った。


墓村塵ノ介
友好度:85(2上昇)

墓村焔
友好度:64(2上昇)


【散歩】を行います。

少し辺りが暗くなってきた……。
早々に散歩でも切り上げて、帰ろうか………。


【人物指定】
1.槍を持った武士娘と出会う。
2. 痩せ衰えた迷い人
3.傲慢不遜な機巧種商人
4.呑気に鼻歌をうたう少女
5.闇夜に紛れ込む言葉足らずの乞食

安価↓2


「ぐげ、げへ、す、すげぇ、な………墓村の剣ってのは」

襤褸の雑巾の様な汚い着物を身に着けた男が、墓村家の稽古を覗いていた。
その後ろ姿を見て、思わず義孝は何をしているのかと尋ねてみた。

「そこのあんた。墓村家に何か用か?」

「ぐ、ふふ……いんやぁ、何もねぇぜい。ただよォ……あの墓村の剣ってのは、面白れぇなぁ」

「墓村の剣……火の異能を操る宝刀の事か?」

「そうさァ……げひ、げひひ、流石の俺でも、あの剣技を覚えるには苦労しちまう、ぜ」

義孝は疑問に思った。
この乞食は、時折屋敷にやって来ては、何時も目を見開いて何かを見ていた。

元来、乞食の物乞いとは違う貌では無く、それはまるで、真剣のやり取りをするかの様な真面目な表情。
相手にこびへつらう訳でも無く、それはまるで、稽古をしているかの様な風体であったのだ。

「き、ひひ………でもなぁ、あともうちっとで『覚えられる』。そうなりゃ……今度はお前さんの稽古でも、見せてもらろうかね」

「………我が家、古部家には流派と言うものは無いぞ」

「げひゃひゃ!!し、知ってるよ、んな事を、よぉ!!げひ、げひひ!!」

可笑しな笑い声で、墓村家から離れる乞食。
その乞食を、ふと義孝は気になり、呼び止めた。

「………あんた、名前を教えてくれ」

「きひ、きひひ……俺の、名前かい?んなもん、ねぇよ………って、言いたいけどよ」

「ぎひ、ぎひひ!!名前を聞かれた時に答える名、考えてたんだぜ」

可笑しそうに笑う。
涎を垂らし、面白そうに言った。

「以蔵ってんだ。逢う機会がありゃ、そう呼んでくれぇ……ぎひひ!!」

そう笑いながら、男は去って行った。

以蔵
好感度:――(上がる気配が無い)

一日を終了します。


五月二日が始まります。
今日の行動を記入して下さい。

【五月二日】
行動一回目:安価↓1
行動二回目:安価↓2
行動三回目:安価↓3

【鍛錬】身体能力を上げる。
【散歩】周囲を探索
【遠出】別の土地へ移動します。【一日の消費】
【会話】知り合った人間と会話が行えます。

【会話】を行います。

・古部義三 友好度:――
・初女 友好度:――
・室生麝香丸 友好度:95
・リツ 友好度:95 好感度:92
・墓村塵ノ介 友好度:85
・焔 友好度:64 好感度:20
・以蔵 友好度:――

安価↓2で決定。


塵ノ介の元へ向かおうとする中、屋敷の外で声が聞こえた。
見てみれば、焔が剣を握っては素振りをしているみたいだった。

「よぅ、焔」
「……」

どうやら素振りに夢中で声が聞こえていないらしい。
先に塵ノ介の用事を終えてから、改めて声を掛ける事にした。


――


用事が終わり、いざ帰ろうとする中、

「ふぅ……」

と、焔が地に座り息を吐いている。
義孝は後ろから声を掛けた。

「素振りは終わりか?」

「ん? あ、義孝さん」

汗を胴着の裾に吸わせながら、顔を見るとそっぽを向いた。
人と顔を合わせて喋るのが苦手らしい。

「兄さまに用事でしたか?」

「あぁ、ちょいと勧誘に、ね」

塵ノ介は義孝を火炎一刀流を習わせたいと言っていた。
本人は乗り気では無かったので、曖昧な返事しか出せなかったが。

「………やるの?」

「ん……分からん」

そう言って、義孝は天を見上げる。
未だ、自分が何をしたいのか分からない。

だから、見識を広げ、その上でどれがやりたいのかを選択したい。
火炎一刀流も魅力的だが、しかしそれを選べば、自らの世界が狭まってしまうとも考えていた。

優柔不断、とでも言うのだろうか。
義孝の悩みに、焔は小さく口添えする。


1~3「無理なら、無理と言うべき」(拒否)
4~6「もう少し考える時間が必要?」(保留)
7~9「一緒に、やってみない?」(入門)
0???

コンマ↓1






「無理なら、無理と言うべき」

「兄さまは、そこまで言わなければ分からない人だから」

何処か寂しそうな顔をして、焔はそう言った。
その言葉に、何か納得した様な顔でそうだな、と呟く。

「塵さんに、入る気は無いと言ってくる」

「……えぇ、それが良いわ」

そう言って、彼女は最後まで顔を此方に見せる事は無かった。
火炎一刀流の話を断った。



墓村塵ノ介 友好度:85 (変動なし)
焔 友好度:64 好感度:20(変動なし)



「焔、お前が義孝に口添えしたみたいだな」

義孝が帰った後、塵ノ介が不満そうな顔でそう言った。
焔は再び素振りをしていたが、今度は話を聞いて頷いた。

「はい、そうです」

「何故だ。何故そんな事を言った」

「……来て欲しいと言えば、必然的に、私と顔合わせする回数も増えるでしょう」

「…お前、あいつがその火傷を気にすると思っているのか?」

「義孝さんが気にしなくても、私が気にします」
「………私はこの顔に嫌気が指しています。幼い頃からの友に、同情の目を向けられたくは無いのです」

「だからっ……くそ、堂々巡りか、分かったよ。名残惜しいが諦めるよ」
「だがな焔、義孝がお前に同情する事なんて、無いからな」

それだけ言い捨て、塵ノ介は屋敷の中へ入って行く。

「………」

焔は、素振りを続けた。
今度は、無我夢中に、周りの事など気にせず、自らの刀を振り続けた。


【散歩】を行います。

何処か晴々とした様子な義孝は、気晴らしに散歩をする事にした。

【人物指定】
1.槍を持った武士娘と出会う。
2. 痩せ衰えた迷い人
3.傲慢不遜な機巧種商人
4.呑気に鼻歌をうたう少女
5.派手な恰好をした気障な男
6.重々しい雰囲気を纏う武士

安価↓2


「ふんふふーん、ふふふーん」

河原へと散歩していると、女性が川で遊んでいた。
死に装束を連想させる白い着物、白い肌、白い髪と、赤い瞳を持つ、二十代程の女性。

着物は濡れて、しかも白色の着物と繊維が薄いのか、胸元が透けていた。
之には溜らず、河原へと向かうと、義孝は着物を脱ぐ。

「あんた、服が透けてるぞ」

「んー?あ。ほんとだー」

と、女性特有の恥じらいも無く、きゃっきゃと笑う。
まるで子供だ。その体は大人であるが、知恵が、脳だけが子供の様に無邪気であった。

頭の足りぬ子か、それでも、その貌は美しく、笑みを見つめるだけでも目を奪われる。

「取り合えず、これを着ろ」

「わーい、あったかいねー」

と、濡れたまま服を着ようとしたので、まずは濡れた着物を脱ぐ様に言う。
きょとんとしながらも、少女は帯を解いて、はらりと濡れた着物を脱ぐ。

体が上半分露わとなった。豊満な胸に目を向けるが、慌てて義孝は視線を外す。

「ん、んー!!ぬげないー!!」

濡れた着物に戸惑っているのか、着物が腕から離れない。
じたばたと、体を動かす為に、つんと張った胸が上下に揺れる。

「ねぇ、とってー!!」

「む、無理だ!!」

未だ、女子の体に耐性が無い義孝は、赤面したまま女性に顔を向ける事が出来なかった。
義孝の着物を着込む女性は、前をだだっ広く開けて、河原の石を積んで遊んでいた。

辺りの木々を集めて、火を起こすと、濡れた着物を義孝は乾かしつつある。
多少の疲労感と共に河原に寝転ぶと、天を見上げた筈が、目の前には少女の顔があった。

「うおっ」

「じぃー」

と、口に出して顔を見ている。
何か用か、訝し気な目で見ていると………



好感度判定


【友好度】を計ります。

00~20 無関心
21~40 知り合い
41~60 友人
61~80 興味あり
81~99 気になる存在

コンマ↓1

コンマ23:知り合い

「んー……やっぱいいやー」
「………なんだよ」
「おしえてあげなーい」
少女は笑って河原を奔り出しました。
「あ、おい」
「ろうげつはね。よるになるまえにかえるのだー!」
と、それだけ言って帰っていきました。

白の女
友好度:26(3上昇)
好感度:02(2上昇)

鍛錬を行います。
【瞑想】体力強化
【長距離疾走】気力強化
【素振り】攻撃力強化
【腹筋】防御力強化
【短距離疾走】速力強化

安価↓1で上記の中から一つ決定とコンマ数程強化。


体力・1500/1500 
気力・620/620 上昇
攻撃・324 
防御・150
速度・100

五月二日目が終わりました。

これより五月三日を始めます。

【五月三日目】
行動一回目:安価↓1
行動二回目:安価↓2
行動三回目:安価↓3

【鍛錬】身体能力を上げる。
【散歩】周囲を探索
【遠出】別の土地へ移動します。【一日の消費】
【会話】知り合った人間と会話が行えます。

【会話】を行います。


・古部義三 友好度:――
・初女 友好度:――
・室生麝香丸 友好度:95
・リツ 友好度:95 好感度:92
・墓村塵ノ介 友好度:85
・焔 友好度:64 好感度:20
・以蔵 友好度:――
・白い女 友好度:26 好感度:02


安価↓2で決定。


「うむ………」

あの白い女に羽織を貸したままだった。
返してもらえぬか、今一度河原へと足を運ぶと。

「なーなななー、ななーなーなー」

鼻歌を歌いながら、再び河原で遊ぶ白い女。
しかも、今度は義孝の羽織を着たままだ。

「……おい、あんた」

「ん?あ、えっと………だれだっけ?」

面と向かって誰とは失礼な。
そうは思ったが、先日名乗っていなかった事を思い出す。

「俺は古部義孝。昨日あんたに羽織を貸したものだが」

「あー、これ。そーだ、おにーさん。ろーげつとあったことあるね」

「………ろーげつ?」

「うん、ろーげつのなまえ。おにーさんは、よしたか?」

「あぁ、俺は義孝だ」

「よーしたかー、よーしたかー」

リズムに乗せて、義孝の名前で歌う。

「……それよりも、あんた、また服が濡れてる」

「んー?べつにいいんだー。ろーげつはみずあびしてるだけだから」

「水浴び? 家は?」

「んー、いえはねー。あっち。にしにあるんだー」

そう言って、西の地を指した。
西の地は技術者が揃う土地だ。

絡繰機巧を作る技巧師、或いは主に仕える忍者、罪人を罰する処刑人も存在する。

「うーんとね、なんかだれかをつれてこいっていってたから、あそびながらだれにしようかかんがえてたんだー」

「何だ、勧誘か?」

「うん!!おにーさんはきのうみて、だめー、なひとだったから」

「……何処を基準に駄目と言われたんだろうか」

勝手に選定されて駄目とは、せめて何を以て駄目とされたのが気になるところだ。

「じぃー」

「………」

何故か、また見られている義孝。
白い女、ろうげつの判断は………。

補正〈覇砂羅+3〉
1~3「だめだねー」
4~6「う?なんかきのーとちがう?」
7~9「あれ?だめじゃない?」
0???

コンマ↓1



「う?きのーとなんかちがう?」
「だから、一体何を基準にして言ってるんだ?」
「うーんとね。つかれなさそーなからだをしてるしー」
「?」
「どーしよっかなー………でもなー」
「何だか良く分からないが、嫌ならやめた方が良いぞ」
「……うーん、そーだね!!うん、そーだそーだ!!」
そーだ、そーだ、と言いながら、ろうげつはその場から去って行く。



ろうげつ
友好度:27
好感度:05




申し訳ない、今日はここまで。
明日は早く出来る予定。
【遠出】選択なので一応は選択する土地の詳細を置いていきます。


東の地
神州和総国を支える将軍様が住む和総城を中心とした地域。
他の地よりも技術力は低いが、警備も固い為に犯罪率も低い。
極めて標準的であるが、将軍様を敵にする者、邪神を信仰する者も多い。
その為、安全性は高いが危険度も高い地域として認知されている。
技術力:60
犯罪率:10
人口数:70
安全度:70
危険度:60



西の地
多くの技術者が集う文化地域。
機巧種を作る技巧師、主に仕える忍者の他、刀を鍛える刀匠や鬼を研究し新たな発展を望む研究者など居る。
噂ではあるが召喚術を軸にした陰陽師の末裔や、獣の細胞を取り入れた獣人なども存在する。
この地域は多くの鬼が出現する為に危険度が高く、稀に天から龍が見える事もある。
また、この地域には処刑場があり、処刑人を算出する家系である山田家がある。
技術力:80
犯罪率:70
人口数:70
安全度:50
危険度:75

北の地
武士や貴族と言った和総に根付く者らが多い地域。
北の地である為か唯一海辺が存在し、漁業率も極めて高い。
が、海岸から見える島は初めて鬼が誕生したとされる鬼ヶ島が存在。
海流が逆巻いてる為か現在の技術では鬼ヶ島への到達は不可能である為に、誰も鬼ヶ島へと行った事が無い。
技術力:50
犯罪率:30
人口数:50
安全度:60
危険度:30


南の地
多くの乞食や孤児、年老いた老人や盗賊などが多い地域。
老人を捨てる姥捨山や年中火山灰が積もる土地、盗賊の住み場ややくざが多い。
その為、滅多な用が無ければ誰も立ち入る事の無い、弱肉強食を体現した様な場所である。
荒れた人間が多い為か、鬼と言った怪物が少なく、鬼に襲われると言う危険性は無い。
技術力:10
犯罪率:90
人口数:80
安全度:10
危険度:90


こんな感じです。
明日には【遠出】で何れの地域に向かいますので、何処が良いか考えておいて下さい。
質問等あったら受け付けておりますので、気軽にご投稿ください。

乙ー
墓村さん家とはもうコミュできないとかはないですよね?

>>114
墓村家の剣術を覚えない事に決めただけで、普通に会話等の接触は可能です。
ただ、墓村家の客人である火男が鍛える炎を司る宝刀の入手が難しくなりました。

そのうちバトル安価要素出てくるんだろうか

>>117
バトル展開は考えているんですが…実の所迷っているんですよね。

二つ程バトル要素を考えておりまして、
・字の文+コンマ&安価判定での行動
・FateExtraの様なゲームシステム
のどちらかを考えておりまして。


字の文であった場合、細かい情報を明確に伝える事が出来たり、臨場感を出したり出来るんですが、何分字の文を書くに当たって長すぎるし書くにも時間が掛かる、その分ダレてしまうと言うデメリットが出来てしまいます。

Extraの様なゲームシステム、予め攻撃行動を選択する方法であれば簡単かつ早めに行えるのですが、しかしバトルが簡素になってしまいます。


未だバトルになりそうな展開では無いので、じっくり考える事が出来ますが、もし戦闘が始まった場合は上記の二つ、あるいはそれ以外になるやもしれません。

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