【ガルパン】麻子「おやすみ、西住さん」 (27)


* 短めみほまこ

* 出会って少し経ったくらい


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麻子「…」

麻子「…」

麻子「…んぅ…」ゴロン

麻子「…」チラッ

AM 1:04

麻子「…」

麻子「(…寝れない)」


麻子「(…まぁ、普段からこの時間はまだまだ元気だし、仕方がないか)」

麻子「(気まぐれで今日は早寝してみるかと思って、布団にもぐったは良いがやっぱり眠くない)」

麻子「(眠れる気もしないけど、起きるのも面倒だ。退屈になってしまった)」

麻子「(…うーん…)」


ブブッ


麻子「…ん?」


LI●E:新着メッセージがあります
・西住みほ


麻子「…西住さん?」


麻子「(…こんな夜中にメッセージとは珍しいな)」

麻子「(そもそも、西住さんの方から私にメッセージが来ること自体珍しいか)」

麻子「(よほど大事な事か、急ぎの用件か…)」


西住みほ
『麻子さん、まだ起きてますか?』


麻子「(…こういうところでワンクッションおくところは、西住さんらしいな)」

麻子「(それにしても、こんな深夜に…ん?)」


西住みほ
『ごめんなさい、やっぱり大丈夫です。おやすみなさい』

西住みほ
『起こしちゃったらごめんなさい』


麻子「(うん…?)」


麻子「(まだ何も言っていないんだが…)」

麻子「(…まぁ、本人が大丈夫と言っているのであれば…)」

麻子「…」

麻子「(大丈夫…大丈夫って、何が?)」

麻子「(…いや、もういいか。寝てしまおう)」

麻子「…」

麻子「…」

麻子「…」

麻子「…気になる」


~~~

みほ「…はぁ」

みほ「(私、何やってるんだろう…)」

みほ「(こんなことで、麻子さんに連絡して…)」

みほ「(…こんな夜中に連絡するなんて、やっぱり迷惑だったよね…)」

みほ「(…うぅ…やめておけばよかった…)」

みほ「…」

みほ「…」

みほ「…眠れない…」

みほ「(はぁ…どうしよう…)」


ブブッ


みほ「…ん?」


LI●E:新着メッセージがあります
・冷泉麻子


みほ「…あ…」


冷泉麻子
『まだ起きてる。どうした?』

西住みほ
『いえ、本当に大したことではないので』

冷泉麻子
『こんな時間に連絡してきたんだし、何もないことはないだろう』

西住みほ
『起こしちゃいましたよね。ごめんなさい』

冷泉麻子
『私も眠れなかったから問題ない』

西住みほ
『ごめんなさい、私はもう寝ますね』

冷泉麻子
『西住さん』

冷泉麻子
『今から電話していいか?』

西住みほ
『え』

西住みほ
『え』


プルルルル…

みほ「わっ…」


ピッ


みほ「…も、もしもし…」

麻子『西住さん』

みほ「ま、麻子さん…」

麻子『すまん、もう寝るところだったか?』

みほ「う、ううん、私も寝れなくて」

麻子『そうか』

みほ「…」

麻子『…なんで、私なんだ?』

みほ「え?」

麻子『こんな夜中に連絡してくるなんて、よほどの用事だとは思うが』

麻子『その…こういう時に西住さんが連絡するのは、沙織か秋山さんあたりかと思っていたからな』

みほ「それは…その、前に麻子さんがいつも2時くらいまで起きてるって聞いてたから」

みほ「…こんなことで連絡する相手を選ぶなんて、ズルいことをしてますよね、私…」

麻子『(だいぶ弱ってるな、これは…)』


麻子『気にしてない。私も眠れなくて暇だった』

麻子『…それで、何の用事だったんだ?』

みほ「それは…」

麻子『…』

みほ「…少し、嫌な夢を見てしまって」

みほ「戦車のことと、私の前の学校のことだったんだけど…」

みほ「目が覚めたら凄く気持ちが悪くって…」

麻子『(…嫌な夢か。西住さんは、前の学校の戦車道でトラブルがあって、大洗に転校してきたと聞いたが…)』

麻子『(なるほど、何となく察しはつくか)』

みほ「…それで、凄く心細くって…」

麻子『それで私に連絡してきたのか』

みほ「…ごめんなさい」

麻子『さっきからずっと謝ってるぞ。少し落ち着こう』


麻子『…西住さん?』

みほ「…あの、私、もう寝るね」

麻子『…』

みほ「電話してくれて、ありがとう。少しだけ楽になったかも」

麻子『西住さん』

みほ「それじゃあ、おやすみなさい」

麻子『…眠れるのか?』

みほ「…」

麻子『西住さん、一人暮らしだろう』

麻子『そんなメンタルで、こんな夜中に一人ぼっちじゃ、落ち着いて眠れないと思うぞ』

麻子『今は、こうして通話しているから気が紛れているだけだろう』

みほ「それは、そうかもしれないけど…」


みほ「でも、これ以上麻子さんに迷惑は…」

麻子『そう言うと思った』

みほ「…麻子さん?」

麻子『ドアを開けてくれ』

みほ「え?」


ガチャッ…


麻子「…こんばんは、西住さん」

みほ「ま、麻子さん!?」

麻子「…外は少し寒い。入ってもいいか」

みほ「ど、どうしたの、こんな夜中に?」

麻子「一人ぼっちじゃ落ち着いて眠れないだろう」

みほ「え?」

麻子「…一晩泊めてもらえるかな」

みほ「…麻子さん…」


~~~

みほ「…じゃあ、電気消しますね」

麻子「あぁ」

カチッ

みほ「ん…しょっと」モゾモゾ

麻子「もう少し詰めようか」

みほ「ううん、大丈夫」

みほ「あはは、やっぱり同じ布団だと少し狭いね」

麻子「うん、押しかけてすまない」

みほ「あ、ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだけど」

麻子「…」

みほ「麻子さん」

麻子「ん?」

みほ「…ありがとう」

麻子「私は何もしてないぞ」

みほ「麻子さん」

麻子「何だ?」

みほ「手、握ってもいい?」

麻子「…あぁ」

みほ「ありがとう」ギュ


みほ「…ん…」

麻子「眠くなってきたか?」

みほ「うん…何か、安心しちゃって」

麻子「気にしないで早く寝た方がいい」

みほ「うん」

麻子「明日は…土曜日か。何か予定は?」

みほ「ううん、私は大丈夫」

麻子「なら、寝たいだけ寝ているか」

みほ「…」

麻子「…」


みほ「…んぅ…」

麻子「ん?」

みほ「…」

麻子「…西住さん?」

みほ「…」

麻子「寝たのか…?」

みほ「…」

みほ「…グスッ」

麻子「え?」

みほ「ごめんね…ごめんなさい…グスッ」

麻子「…」

みほ「お姉ちゃん…グスッ…」

麻子「(…夜泣きか。もう寝てるのかな)」

みほ「…えぐっ…ひっぐ…」

麻子「…西住さん」ギュ

みほ「んっ…ぐずっ…」ギュ

麻子「…」


麻子「(家族の問題か、前の学校で何かあったのか)」

麻子「(…聞かない方が良いか)」

みほ「…すぅ…すぅ…」

麻子「(落ち着いたか)」

麻子「(…)」

麻子「(…不思議だ)」

麻子「(手を握っているだけなのに、私も安心して眠くなってきた)」

麻子「(…)」

麻子「(…西住さん…)」

麻子「…」

麻子「…すぅ…」


~~~

みほ「…」

みほ「…んっ…んん…」

みほ「…んぅ…もぅ朝…?」

みほ「…ん?」

麻子「すー…すー…」

みほ「あ、あれ?麻子さん?なんで?」

みほ「…あっ」

みほ「(そっか…そういえば昨日…)」


ピンポーン…


みほ「? はーい」ガチャッ

沙織「おはよ、みぽりん」

みほ「あれ?沙織さん?」


沙織「…あれ、みぽりんまだ寝間着?もう11時だよ?」

みほ「えっ!?嘘っ!?」

沙織「ずっと寝てたの?珍しいね、こんな時間まで」

みほ「あはは…ちょっと…」

沙織「それで既読つかなかったんだね…」

みほ「あ、ごめんね」

沙織「ね、ところで今日ヒマ?」

沙織「今から華と一緒に映画見に行くんだけど、良かったら来ない?」

みほ「あー…」チラッ

麻子「…すー…すー…」

みほ「…ごめんなさい、今日はちょっと」

沙織「ううん、気にしないで。じゃ、私行ってくるね。また今度遊ぼっ」

みほ「うん、また」

バタン


麻子「…んぅ…西住さん…」ゴロゴロ

みほ「あ、麻子さん。ごめんね、起こしちゃった?」

麻子「うぅん…」

みほ「…よいしょっと」モゾモゾ

麻子「うん…?西住さん、まだ寝るのか…?」

みほ「…麻子さん、まだ眠い?」

麻子「あぁ…沙織がいれば、この時間にはもう起こされるんだが」

みほ「…今日は、麻子さんが寝たいだけ寝てていいよ?」

麻子「ん…?」

みほ「私も、一緒にこうして寝てるから」

麻子「…休日を無駄にしても知らないぞ」

みほ「…ううん、無駄なんかじゃないから」ギュッ

麻子「そうだな…」ギュッ

みほ「…おやすみ、麻子さん」

麻子「…あぁ。おやすみ、西住さん」



 おしまい

お楽しみの所突然失礼
拙者、同じ仲良しグループにいるのに微妙に距離感のある2人の絡み大好き侍
義によって投下、いたす!

僕はこれが限界なのでみんなもっとみほまこ書いて

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