スイレン「あ!やせいのサトシがとびだしてきた」 (39)

メレメレ島


サトシ「……うーん…昨日スイレンから一緒にスクール行きたいからここで待ち合わせしようって言われたのに…」

ロトム図鑑「スイレンいないロトねー」

サトシ「……寝坊でもしたのかな?」

ロトム図鑑「サトシー!このままではスクールに遅刻してしまうロト!」

サトシ「……わかってるよ…」

サトシ「おーい!スイレーン!」


スイレーン

スイレン「……………」コソッ

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スイレン(サトシはまだ私に気づいてない…チャンスは一回っきり!)ゴクリ


スイレーン

スイレン「……………………」スッ

スイレン「いけっ!モンスターボール」ヒュッ


ヒューン

ロトム図鑑「ロロ」ビビッ

サトシ「ん?どうしたロト…」

ロトム図鑑「サトシー!モンスターボールロト!避けるロト!」

サトシ「え!?」


ヒュー

ゴチン

サトシ「いでっ!」

モンスターボール「」ウニウニ ウニウニ

スイレン「…………」ゴクリ

モンスターボール「」ポーン

スイレン(やった!)グッ

ロトム図鑑「ロロー!サトシー!」

ガサッ

ロトム図鑑「!」

スイレン「……………」スタスタ

ロトム図鑑「ロ……スイレン……」

スイレン「……………」ヒョイッ

スイレン「………サトシ!ゲットだぜ!」グッ

ロトム図鑑「サトシがスイレンにゲットされてしまったロト…」

ポケモンスクール


マオ「それでさー」

リーリエ「ふふっ」

ワイワイ

スイレン「……………」ガラッ

マオ、リーリエ「!」

スイレン「アローラ!マオちゃん、リーリエ!」

リーリエ「アローラですスイレン!」ニコッ

マオ「アローラ!今日は遅かったね?」

スイレン「ちょっと♪」ニコニコ

マオ、リーリエ「?」

カキ「スイレン、アローラ!」

スイレン「アローラ!カキ!」ニコニコ

カキ「………?どうしたんだ?随分機嫌が良さそうだが……」

スイレン「えへへ♪」ニコニコ

カキ「………?まぁいい…それよりサトシはまだ来ないのか?このままだと遅刻……」

スイレン「……………」チラッ

マオ、リーリエ「!」

マオ「あーっ!スイレン!まさかそのモンスターボール……!」

リーリエ「……………スイレン…ついに…」

スイレン「うん、ゲットした!」ブイッ

カキ「?」

マオ「やったね!スイレン!」

リーリエ「おめでとうございます!スイレン!」パチパチ

スイレン「うん、ありがとう!」ニコッ

カキ「???」

マオ「スイレンずっと狙ってたもんねー!」

リーリエ「スイレン!いったいどうやってゲットしたのですか?」

スイレン「えと……不意討ち!」モジモジ

マオ「不意討ちでも凄いよスイレン!」

リーリエ「そうですよ!一度ゲットに失敗してしまっては、もう一度ゲットする難易度は格段に高くなってしまうというのに……」

スイレン「マオちゃんとリーリエが今まで協力してくれたお陰!」

リーリエ「スイレン……」

マオ「そんな事ないよ、おめでとう!スイレン!」ニコッ

リーリエ「これでスイレンもポケモン持ちの仲間入りですね?」ニコッ

スイレン「う、うん////」テレッ

マオ「それにしても……やっぱりモンスターボールでのゲットにしたんだね?」

スイレン「……………うん、他にも可愛いボールやゲットしやすいボールはいっぱいあった……でも……」スッ

スイレン「…………サトシをゲットするって決めた時から…"ゲットの時はモンスターボール"って決めてたから……」

マオ「スイレン……」ウルッ

リーリエ「…私…スイレンの愛の深さに涙が…」グスッ

スイレン「/////」

カキ「え?スイレン、ポケモンをゲットしたのか?」

スイレン「今見せてあげる!」スッ

スイレン「……出てきて!サトシ!」ポイッ


ボンッ

サトシ「……ん?え?」

カキ「!?」

サトシ「あれ?何で俺スクールにいんの?ロトムは?」

カキ「お、おいサトシ…」

サトシ「あっ!カキ!アローラ!」

カキ「アローラ!じゃない!お前スイレンにゲットされたんだぞ!」

サトシ「えぇ!?」

リーリエ「サトシ…覚えてないんですか?」

サトシ「えと……そういえばスイレンと待ち合わせしてからの記憶が…」ハハハ

マオ「まったく、サトシは…」ハァ

カキ「………そんなんだからゲットされるんだぞ?」

サトシ「………マジなの?スイレン」チラッ

スイレン「う、うん!今日からは私がサトシのご主人様!////」コクッ

サトシ「お、おう…」

カキ「にしてもゲットされた事すら気づかないとは…」ハァ

サトシ「い、いや…だってスイレンにゲットされる何て思いもしなかったし…」

マオ「サトシー!スイレンはずっとサトシを狙ってたんだよー?」

サトシ「そうなの?」

スイレン「や、やめて!マオちゃん!///」プシュー

リーリエ「ま、まぁ…論理的結論から言いますと結果オーライではありますね…」

サトシ「そっかー…でもゲットされたんじゃ仕方ないなー」

サトシ「よろしくな!スイレン!」

スイレン「サトシ……」

スイレン「う、うん!よろしく!」ニコッ

サトシ「へへっ」ニッ

カキ「ハァ…まったくサトシは…お気楽だな…」

マオ「カキ~?人の事言ってられるの~?いつ誰にゲットされるかもわからないよ~?」ニヤニヤ

カキ「………俺はホシが10歳になったらゲットしてもらうと約束したんだ」

リーリエ「カキ、あまり気持ち悪い事を言わないでください」

カキ「き、気持ち悪くなんかない!」

マオ「………どうせ一方的に約束したんでしょ?」ジトー

カキ「ち、違う!ちゃんと気が向いたらゲットしてあげるって言ってくれたし!」

リーリエ「一方的な約束でしたね」

マオ「じゃ、その約束は無効だね!」

カキ「い、いや!だから……」


ギャー ギャー

サトシ「ハハハ……」

スイレン「……………」

スイレン(きょ、今日からサトシとずっと一緒…)ドキドキ

サトシ「ん?どうしたスイレン?」

スイレン「な、なんでもない!////」

サトシ「?」

ガラッ

ククイ「アローラー」

全員「!」

サトシ「アローラ!博士!」

マオ「スイレン!」

リーリエ「ククイ博士には言っておかなくちゃいけませんね」

スイレン「うん」

サトシ「博士ー!俺、スイレンにゲットされちゃったよ!」

ククイ「なに!?」

スイレン「さ、サトシ!」

ククイ「……本当なのかスイレン?」

スイレン「は、はい…ごめんなさい」ペコッ

ククイ「い、いや…謝る事はないが…」

サトシ「て訳で俺、今日からスイレンのポケモンみたいなんだよ?」ハハハ

ククイ「そ、そうか…」

マオ、リーリエ、カキ(軽いなサトシ…)

ククイ「えーと…サトシ、くれぐれもスイレンの家族にご迷惑をかけないようにな?」

サトシ「おう!」

ククイ「スイレン、悪いが今日からサトシをよろしく頼むぞ?」

スイレン「はい!任せてください!」

ククイ「………それから…できればサトシを嫌になって捨てないでくれ」ヒソッ

ククイ「………ポケモンは一人までしか持てないしな?」

スイレン「大丈夫です!私、ずっとサトシをゲットするって決めてたから!」

ククイ「そうか!頼むぞ!」ニッ

スイレン「はい!」ニコッ

サトシ「?」

マオ「サトシ!スイレンにゲットされて良かったね!」ポンッ

リーリエ「サトシは幸せ者ですよ?」

サトシ「ん?そっかな?」

カキ(ホシにゲットされる予定の俺の方が幸せ者だがな)ニヤッ

スイレンの家

スイレン「ただいまー」

ホウ、スイ「おかえりー!おねーちゃん!」

スイレン「うん、ただいま」ニコッ

ホウ、スイ「ギョギョギョー?」

ホウ「おねーちゃーん!」

スイ「そのモンスターボール!」ビシッ

スイレン「えへへ////」

ホウ「おかーさーん!」

スイ「おねーちゃんがポケモンゲットしてきたー!」

スイレンママ「え!?」ガタッ

スイレン「ちょ、ちょっと!ホウ!スイ!」

スイレンママ「スイレン!ポケモンをゲットしてきたって本当!?」

スイレン「えと……」モジモジ

ホウ「中身当ててあげよっか~?」ニヤニヤ

スイ「前に家につれてきたボーイフレンドのお兄ちゃんでしょ~?」ニヤニヤ

スイレンママ「ボーイフレンド!?」

スイレン「その……当たり…////」ボソッ

ホウ、スイ「イエーイ!やっぱりー!」ガシッ

ホウ「おねーちゃーん!」

スイ「みせてみせてー!」

スイレンママ「スイレン!見せて?」ニコッ

スイレン「う、うん……!わかった」

スイレン「出てきて!サトシ!」ポイッ

ボンッ

サトシ「おっ?スイレンの家か?」

ホウ、スイ「わーい!」ガバッ

サトシ「わわっ!」

スイレン「こらっ!ホウ!スイ!」

ホウ「わーい!おねーちゃんのポケモーン!」グイー

スイ「すごかわー!」グイー

サトシ「いでで……」

スイレン「ホウ!スイ!サトシが困ってる!」

サトシ「ハハハ…大丈夫だよスイレン……」

スイレンママ「こらっ!やめなさいホウ、スイ!その子はお姉ちゃんのポケモンよ!」

サトシ「!」

ホウ、スイ「ちぇー」ブー

スイレンママ「ごめんなさいね?えーと…」

サトシ「サトシです!よろしくお願いします!」

スイレンママ「ええ、よろしくね?サトシくん」ニコッ

スイレンママ「ゲットしたのはこの子だし、今日からここを自分の家だと思って遠慮しないでね?」

サトシ「あ……はい!」

スイレンママ「スイレン、いい子をゲットしたわね?私がお父さんをゲットした時の事を思い出すわ?」ヒソッ

スイレン「!」

スイレン「そ、そんなんじゃない!///」プシュー

スイレンママ「ふふっ」クスッ

サトシ「?」

スイレン「サトシ!私の部屋いこっ!」グイッ

サトシ「お、おい!スイレン!」

タッタッタ

スイレンママ「………………」

ホウ「おかーさーん!」

スイ「おねーちゃんいいなー!ポケモンほしー!」ブーブー

スイレンママ「ポケモンは10歳になってからよ?」

スイレンママ「それに……一人につき一人しか持てないから慎重に選ばないと…」

ホウ「ボーイフレンドのお兄ちゃんがいーなー!」

スイ「うん!ボーイフレンドのお兄ちゃんがいいー!」

スイレンママ「サトシくんはお姉ちゃんのポケモンだから無理ねー…」

ホウ、スイ「ちぇー」ブーブー

スイレンママ「ふふっ」クスッ

スイレンママ(……今夜はお赤飯ね…)

翌日

ポケモンスクール

サトシ「アローラー!」

スイレン「アローラ…」ファー

マオ「アローラ!サトシ!スイレン!」

リーリエ「ふふっ、早速仲良く登校ですか?」クスッ

マオ「で、サトシ?どうだった?スイレンの家は?」ニヤニヤ

サトシ「んー……」

スイレン「」ドキドキ

サトシ「スイレンのママも妹たちも優しくてさいこーだったぜ!」ニッ

マオ「ほぅ」ニヤニヤ

リーリエ「良かったですね?スイレン!」

スイレン「う、うん////」

リーリエ「ところでサトシ!何かToLOVEる的な事はありませんでしたか?」ワクワク

サトシ「へ?トラブル?」

スイレン「や、やめてよリーリエ!」

リーリエ「おやスイレン?その反応はやはり何か……」

スイレン「ない!なんもない!////」ブンブン

リーリエ「へぇー?」ニヤニヤ

マオ「アハハ…やめたげなよリーリエ」

サトシ「ん?マオ…その腰につけてるモンスターボール……」

マオ「あっ…えっと…」

スイレン「え!?まさかマオちゃんも…」

マオ「……うん、そのまさか…///」テヘヘ

リーリエ「ふふっ、意外ですよね?マオはもっと時間をかけてゲットすると思っていましたのに」

マオ「アハハ……ほらっ、リーリエやスイレンもポケモン持ちだしさ?やっぱ私も欲しいなーって…」

サトシ「マジかよマオ!みせてみせて!」キラキラ

マオ「ちょ、ちょっと待ってよサトシ!」

スイレン「サトシ、ストップ」

サトシ「うっ……か、体が動かない……」ピタッ

マオ「そ、それに……」

マオ「………やっぱり他の人に取られちゃうのヤダし…///」モジモジ

スイレン「マオちゃん乙女!」

リーリエ「マオ!可愛いです!」

マオ「もぅー!からかわないでよ///」プンプン

リーリエ「ふふっ、ごめんなさいマオ?」クスッ

スイレン「でも、その気持ちわかるよマオちゃん!」

マオ「スイレン……」

スイレン「……私も…サトシが誰かに取られちゃうのは絶対にいや…」グッ

リーリエ「そうですね……論理的結論から言いますとポケモンは一人につき一人まで……同じ種類のポケモンはこの世にいません……」

リーリエ「つまり、そのポケモンの持ち主である私たちゲットした側の女性が捨てるまでは同じポケモンを他人が持つ事はできません」

マオ「うん、それにだいたいの人は初めてゲットしたポケモンが生涯のパートナーになるって言うよね?」

マオ「ウチもそう!スイレンの家もそうだよね?」

スイレン「う、うん…(生涯のパートナー…)」ドキドキ

リーリエ「…………………」

マオ「あっ……(そうか…リーリエの家は……)」

マオ「あの、リーリエ…ごめ……」

リーリエ「い、いえ!そういうつもりで言った訳では…」アセアセ

マオ「えと……」

スイレン(生涯の……パートナー…////)ドキドキ

サトシ「す、スイレン……命令解除してくれ……うごけな……」ピクピク

リーリエ「それよりもマオ!どうやってゲットしたんですか!?」

スイレン「それ、私も気になってた!」

マオ「えー?」

リーリエ「やはり私のように眠らせてゲットですか?」キラキラ

スイレン「それとも、私みたく騙し討ち不意討ちゲット?」キラキラ

マオ「アハハ…えーと、二人みたくそんな高度なゲット方法じゃないよー」

マオ「私の場合、協力者がいて説得ゲットかなー?」アハハ

リーリエ「説得ゲット……まさかマオ……合意の上で…?」ゴクリ

スイレン「それって、女の子の憧れ友情ゲット!?マオちゃんすごい!」キラキラ

マオ「えーと…だから私一人の力じゃなくてー」


キャッ キャッ


ククイ「アローラー!席につけー」ガラッ

ククイ「……ん?」

サトシ「」

ククイ「サトシ…何でコクーンがかたくなるを使ったみたくなっちまってるんだ??」

放課後

カーンカンカカカーン

ククイ「それじゃ今日の授業はここまで!気をつけて帰るんだぞー!」

スイレン、マオ、リーリエ「はーい!」



マオ「ねぇねぇ!今日さ、みんなでわざマシンでも見に行かない?」

スイレン「わざマシン?」

リーリエ「いいですね!自衛の為にも必要でしょうしね!」

マオ「うん!」

スイレン「自衛?」

リーリエ「スイレン、さっきの話しではありませんが、世の中には他人のポケモンを盗ろうとする悪い人たちもいるんです」

スイレン「え……?」

マオ「スイレンもサトシを他の人に盗られたらイヤでしょ?」

スイレン「ぜ、絶対にイヤ!」ガタッ

サトシ「ん?なんの話し?」ヒョコッ

マオ「今から私たちわざマシンを見に行こうと思ってるんだ!」

サトシ「わざマシンー!?マジ?」キラキラ

リーリエ「はい、マジです」ニコッ

サトシ「やったー!なぁスイレン!俺、メガトンパンチ覚えたい!」キラキラ

スイレン「………………」

サトシ「スイレン……?」

スイレン「サトシ!絶対に私から離れちゃイヤ!」ギュッ

サトシ「いっ!?」ビクッ

リーリエ「スイレン……」

マオ「………うん、スイレンの気持ちわかるよ……」

リーリエ「マオ……」

スイレン「サトシ!」ギュウウウ

サトシ「す、スイレ……苦し……」グググ

マオ「……絶対に守り抜こう…私たちのパートナーを…!」グッ

リーリエ「……ですね!」フンス

ワイワイ

マオ「えーと、一番近い場所は……」

リーリエ「私、かえんほうしゃを覚えさせたいです!」キラキラ

スイレン「えーと、私は……一緒に海で泳ぐ用になみのりと…」

サトシ「スイレン!俺、10万ボルトとか覚えたい!」キラキラ

スイレン「10万ボルト……一緒に海で泳いだら感電しそう……」

スイレン「保留!」ビシッ

サトシ「えー」ブーブー

サトシ「……ん?」

サトシ「なぁスイレンー!」

スイレン「なに?サトシ」

サトシ「あの建物前々から気になってたんだけど何するとこなんだろなー?」スッ

スイレン「え?」チラッ


預かりや「お部屋空いてるよー」


スイレン「えーと……確か預かりやさんだったっけ?」

スイレン「トレーナーとポケモンが一緒に泊まれる場所ってお母さんが言ってた!」

サトシ「へぇー!おもしろそー!」キラキラ

リーリエ「実は……私も気になっていました…まさかメレメレ島にも開店していたとは…」

サトシ「スイレン!今度行ってみようぜ!」

スイレン「うん!いいよ!」

リーリエ「私も今度入ってみましょうかね?」

マオ「ダメー!!!」

サトシ、スイレン、リーリエ「」ビクッ

マオ「わ、私たちにはまだ早いよ!!」

サトシ、スイレン、リーリエ「????」

わざマシン売り場

ワイワイ

リーリエ「ありました!かえんほうしゃ!」ヒョイッ

リーリエ「私、これにします!」

マオ「リーリエ決めるの早いねー」

リーリエ「はい、最初からこれにしようと決めてましたから!えーと、ついでに他の技も見ていきましょう」ゴソゴソ

リーリエ「……むむ…!"だいばくはつ"ですか……そそりますね…」ゴクリ

マオ「そんなに買ってお金大丈夫?」

リーリエ「カードで払います!」ピッ

マオ「そ、そう……」

スイレン(あった!なみのり!)ヒョイッ

スイレン「うーん…ちょっと高い…お母さんから貰ったお金で買えるのはこれくらいかな?」

スイレン「………ん?」チラッ

スイレン("きゅうけつ"に"ねむる"…"どくづき"……)

スイレン(ちょっと高い……)

スイレン「……………」

マオ「スイレンは決まった?」

スイレン「わわっ!」ビクッ

マオ「スイレン?」

スイレン「な、なんでもない!私はまだ悩んでるとこ…マオちゃんは?」

マオ「私もまだだよ。今日は持ち合わせ少ないし……」

マオ「それにしてもスイレン……てっきり"なみのり"で決まりだと思ってたのに悩んでるんだ?」

マオ「ひょっとしてさっきサトシが言ってた10万ボルトと悩んでるの?」

スイレン「う、うん……そんなとこ……」

マオ「ふふっ、スイレンはやっぱり優しいね?」クスッ

スイレン「……………」

スイレンの家


スイレンの部屋

スイレン「………どう、サトシ?覚えた?」

サトシ「うーん…よくわかんないなぁ…」

サトシ「つーかスイレン!なんのわざマシン買ってきたの?」

スイレン「ナイショ!実際に覚えたかちょっとやってみよ?」

サトシ「え?やるって部屋の中だぜ?大丈夫か?」

スイレン「うん、これは比較的安全なやつだから!」ニコッ

サトシ「ん?そうなの?(じゃあ10万ボルトとか派手な技じゃないのか…ちょっとガッカリ…)」ガクッ

スイレン「いくよ、サトシ!」コホン

サトシ「お、おう」ドキドキ

スイレン「サトシ!"ねむる"!」

サトシ「…………ん?」ピクッ

サトシ「………あ、あれ……?」コックリ コックリ

サトシ「なんだか……ネムク……」ウツラウツラ

サトシ「」カクッ

スイレン「……………」

サトシ「ZZZ」

スイレン(やった!成功!)グッ

スイレン「……………さてと」スクッ

サトシ「ZZZ」

スイレン「……………」スッ



スイレンママ「……………」コソッ

スイレンママ(ふふっ、スイレンとサトシくん…上手くやってるみたいね?)

スイレンママ「……安心安心。晩ご飯の支度でもしましょ」バタン

一週間後

ポケモンスクール

カキ「なぁ、最近どうだ?」

サトシ「え?どうって?」

カキ「いや、だから俺たちはマオたちにゲットされてしまった訳だがどうだってことだよ」

マーマネ「あぁ……」

サトシ「なるほどな!つーかカキ!あんなに俺のことを"不意討ちでゲットされるなんて情けないやつ"とか言っときながら、結局マオにゲットされてるじゃん!」

カキ「い、いや……俺の場合は理由があって……」

マーマネ「理由?」

カキ「その……マオがホシに交渉したみたいで……」

サトシ「へぇー!どんな?」

カキ「ホシが10歳になったら迎えに来てくれるからそれまでマオのポケモンになれって……」

マーマネ(それきっと迎えにこないパターンだ)

カキ「でも俺はホシと会えなくなるのが嫌だから粘ったんだぜ?」

サトシ「え?ホシちゃんじゃなくてカキが粘ったの?」

カキ「そりゃ当然だろ!」

マーマネ「…………………」

カキ「で、最終的に"木曜日はホシと会う日"になって落ち着いた」

サトシ「良かったなぁカキ!」

カキ「ああ!そして今日は木曜日!今から楽しみだ!」ワクワク

マーマネ「会えるといいね。ホシちゃんに」

カキ「で、マーマネの方はどうだ?」

マーマネ「え?僕?」

サトシ「マーマネって確かリーリエの家に遊びに行ったら飲み物に"ねむりごな"入れられてそのままゲットだっけ?」

マーマネ「ま、まぁね……」

カキ「そういえばあの日は何故か女子3人とマーマネだけでお茶会だったもんな」

サトシ「俺とカキはダメって言われたから、おっかしいなと思ったよなー?」

カキ「今思えばあいつらグルだったんだな」

サトシ「へへっ、次の日スクールに来たらマーマネがリーリエのポケモンになってたのは驚いたよ」ハハハ

カキ「俺もだ!」ハハハ

マーマネ「全然笑えないよ」

カキ「で、どうなんだマーマネ?リーリエのポケモンとしての生活は?」

マーマネ「うーんと……リーリエやリーリエの家の人も優しいし、料理は美味しいし基本的に自由だから悪くはないかな?」

カキ「ほぅ……」

サトシ「良かったな!マーマネ!」

マーマネ「ただ……」

サトシ、カキ「?」

マーマネ「なんてゆーか……リーリエって好奇心旺盛でしょ?だからよく技の特訓で口から火を吐かされたり、大爆発とかさせられたりするんだよね?」ハハハ

カキ「大爆発……」ゾクッ

サトシ「かえんほうしゃいいなぁ!」

マーマネ「それに……たまに帰ってくるリーリエのお兄さんからの当たりが強いっていうか……」

カキ「そ、そうか……まぁ頑張れ……」ポンッ

マーマネ「う、うん……ありがとう……」

サトシ「俺なんか変な技しか覚えさせてもらってないしなー」ウーン

カキ「サトシはどうだ?」

サトシ「俺?俺は毎日が楽しいよ!」

サトシ「スイレンもスイレンの家族もすっげーよくしてくれるしさ!あ、でもホウちゃんとスイちゃんがよく俺の取り合いでケンカしてるのはちょっと勘弁かな?」ハハハ

マーマネ「へぇ?楽しそうだね?」

サトシ「おう!楽しいぜ!」ニッ

カキ「サトシらしいな?」フッ

サトシ「あっ!でも!」

カキ、マーマネ「?」

サトシ「スイレンがさ?よく"ねむる"を使うんだよ」

カキ「ねむる?」

マーマネ「なんで?」

サトシ「さぁ?でさっ、一回ねむるのききが悪くてさ?」

サトシ「俺もスイレンが俺が眠ってる間に何やってんのか気になってたしさ、寝てるふりして様子を見てみたんだ……」

サトシ「…………そしたら…」

カキ「……そしたら?」ゴクリ

マーマネ「…………」ゴクリ

「なんの話ししてるの?」

サトシ、カキ、マーマネ「」ビクッ

マオ「男子がコソコソと~私たちにナイショでなんの話ししてるのかなぁ?」ジトー

スイレン「……怪しい…」ジトー

カキ「マオ……いや、その……」アセアセ

サトシ「えっと……」アセアセ

リーリエ「論理的結論から言いますと、例え隠し事をしていたとしても私たちが指示をすればすぐにわかりますけどね?」

リーリエ「…………ね?マーマネ」ニコッ

マーマネ「………いや…その……」ダラダラ

マーマネ「ぼ、僕たちのパートナーで誰が一番かを議論してたんだよ!」

リーリエ「………え?」

マーマネ「そ、そうだよね!サトシ!カキ!」

カキ「あ、ああ……!そうだ!」

サトシ「うん!そうそう!」コクコク

スイレン(サトシ…///)キュン

マオ「………で?結論は?」チラッ

カキ「」ビクッ

マーマネ「ぼ、僕は当然リーリエが一番って言ったんだけどみんな譲らなくてさー!」

リーリエ「マーマネ……」ウルッ

カキ「そ、そりゃそうさマーマネ!マオが一番に決まってるからな!」

マオ「も、もぅー!何言ってるのカキ!////」

スイレン「………」チラッ

サトシ「」ビクッ

サトシ「そのー……みんながなんて言おうと俺にとってはスイレンが一番だよ」

スイレン「サトシ……」

スイレン「うん!私にとってもサトシが一番!」ニコッ

サトシ「さ、サンキュー!スイレン!」

スイレン「う、うん////」


リーリエ「ふふっ、ではもう帰りますかマーマネ♪」

マーマネ「そ、そうだね!(良かったぁ…リーリエの機嫌が良くなった…)」ホッ

リーリエ「マーマネ」

マーマネ「?」

リーリエ「実は今日……家にとっておきのわざマシンが届くんです!」

マーマネ「え」

リーリエ「早く帰って試しましょう!」ワクワク

マーマネ「わ、わーいたのしみー」


マオ「さて、私たちも買い物して帰ろうかカキ?」

カキ「な、なぁマオ……」

マオ「なに?」

カキ「その……今日は木曜日だし……」ハハハ

マオ「あー、そうだったね」

マオ「じゃあさ、ウチにホシちゃんも呼んで一緒にご飯食べよっか?」ニコッ

カキ「マオ……」ジーン

スイレン「じゃあ私も帰ろっかサトシ!」

サトシ「おう!」


帰り道

サトシ「今日のスイレンのママのご飯なにかなー?」

スイレン「……………」

サトシ「………スイレン?」

スイレン「リーリエとマーマネも…マオちゃんとカキも仲良さそうだったね」

サトシ「ん?そうだな。つーか、元々仲いい……」

スイレン「サトシ」

サトシ「なに?」

スイレン「……リーリエが言ってた……その…」モジモジ

サトシ「?」

スイレン「……最初にゲットしたポケモンは……だ、だいたいそのゲットした女の子と生涯のパートナーになるって////」プシュー

サトシ「生涯のパートナー?」

スイレン「つ、つまり……私とサトシが家族になる……ってこと///」

サトシ「俺とスイレンが家族かぁ……」

スイレン「う、うん////」

サトシ「まぁ、でも今も一緒に住んでるし、もう家族みたいなもんじゃない?」

スイレン「そ、そうじゃなくてっ!そのつまり……わ、私とサトシが…け、けけけけっこ…////」ボフン

サトシ「うーん……でもまだあんまりそういうのは考えたことな……」

スイレン「………………」

スイレン「ねぇサトシ」ボソッ

サトシ「ん?」

スイレン「……サトシをゲットしたのは誰?」

サトシ「え?スイレンだけどなんで?」

スイレン「うん、そう!じゃあサトシは私のもの!そうだよね?」ニコッ

サトシ「え?あ、ああ……」

スイレン「………サトシが私以外の他の誰かのものになるってことは?」

サトシ「えと……スイレンが俺を捨てない限りはないんじゃないかな?」

スイレン「………サトシは私がサトシを捨てると思ってるんだ?」ボソッ

サトシ「いっ!?」ビクッ

サトシ「い、いや!思ってない!思ってないよ!」アセアセ

スイレン「………少しでも思ってなきゃそんな言葉出てくるハズない」

サトシ「いや、だからその……」

スイレン「………許さない」ギロッ

サトシ「す、スイレン………?」

スイレン「…………………」

サトシ「」ダラダラ

スイレン「なんちゃって、うーそです♪」テヘッ

サトシ「な、なんだよスイレンー……嘘かよー!びっくりしたよー」ホッ

スイレン「ふふっ♪」

スイレン「じゃ、帰ろっか?お母さんやホウとスイも待ってる!」

サトシ「おう!」

スイレン「……………」

サトシ「じゃ、行こうぜスイレ……」

スイレン「……………」ギュウウウ

サトシ「い、いだっ!なにすんだよスイレ…」チラッ

スイレン「………女の子にゲットされたポケモンはその女の子の命令を絶対に聞かなくちゃいけない」

スイレン「そうだよねサトシ?」

サトシ「え……?あ、うん……」

スイレン「………うん」

スイレン「わかってるならいい」ニコッ

翌日

スイレン「じゃ、いってきまーす!」

スイレンママ「気をつけてね!」

スイレンママ「サトシくん、スイレンをよろしくね?」

サトシ「うん、任せてよ!」

スイレンママ「ふふっ、頼もしいわね?」クスッ

スイレン「サトシ…」キュン

ホウ「おねーちゃんいいなー!」ブーブー

スイ「釣りしたーい!一緒につれてってー!」ブーブー

スイレンママ「こらこら、お姉ちゃんはこれからデートなんだからついてっちゃダメよ?」

ホウ、スイ「えー?」ブーブー

スイレン「で、デートじゃない///」ゴニョニョ

サトシ「ははっ、また今度な?」ポンッ

ホウ「ちぇー!」

スイ「やくそくだからねー!」

サトシ「おう!」ニッ

スイレン「じゃ、いこっ!サトシ!」ギュッ

サトシ「ああ!」


タッタッタ

スイレンママ「……………」

スイレンママ(スイレンったら…すっかりサトシくんに夢中ね?)クスッ

スイレンママ「ホウとスイもサトシくんみたいな子を捕まえられるといいわねー?」ナデナデ

ホウ、スイ「?」

>>26 訂正

スイレン「じゃあ私も帰ろっかサトシ!」 →スイレン「じゃあ私たちも帰ろっかサトシ!」



ザザーン

サトシ「………釣れないなぁ……」

スイレン「サトシ!焦っちゃダメ!釣りは根気が大事!」

サトシ「うーん……根気かぁ……」

スイレン「ふふっ」クスッ

スイレン(サトシと二人っきりでゆっくり釣りができる……)

スイレン(……私たち、ずっと一緒なんだ………)

スイレン(私はきっと……世界一幸せ者……)

サトシ「………?スイレン?」

スイレン「…………うぅん…なんでもない」ニコッ

サトシ「?」

ザザーン


「ちょっとちょっと~!レアなポケモンはっけ~ん!」ザッ

スイレン、サトシ「!」

ムサシ「ふふん」ザッ

スイレン「!」

サトシ「ロケット団!」

ムサシ「ジャリボーイ!そろそろ観念してロケット団の為におとなしく捕まりなさい!」

サトシ「誰がお前らの為なんかにっ!」

スイレン「………ごめんねサトシ、ボールに戻って」スッ

サトシ「え?スイレ……」

ピー

スゥ

ムサシ「な!?ジャリボーイが青ジャリガールのボールに!?」

スイレン「……ごめんね?」クルッ

ムサシ「!」

スイレン「サトシはもう私のもの」ニヤッ

ムサシ「ぐぬぬ……」ギリリ

ムサシ「ちょっと!ふざけんじゃないわよ!こっちはカントーからずっとジャリボーイを追ってきてんのよ!!」

スイレン「そんなの知らない。早い者勝ち」

スイレン「だいたい、あなたもうポケモン持ってるじゃん」

ムサシ「ふんっ!それこそ関係ないわよ!こっちは悪の組織ロケット団よ!」

ムサシ「ジャリボーイがあんたのもんならボールごと奪うまで!」スッ

ムサシ「いけっ!コジロウ!」


ボンッ

スイレン「!」

コジロウ「おいムサシー!いつも言ってるだろ?あんまり乱暴に呼び出すなって……」

ムサシ「うっさいわねー!つべこべ言わずに早くあのジャリンコからボール奪いなさい!」

コジロウ「え?」チラッ

スイレン「……………」

ムサシ「あの子のボールにジャリボーイが入ってんのよ!」

コジロウ「なにィ!?ジャリボーイのやつ、あの青ジャリガールに捕まったのか!?」

スイレン「……………」クルッ

ダッ

コジロウ「ま、マズい!ムサシ!青ジャリガールが逃げるぞ!」

ムサシ「あんたがモタモタやってるからよ!」

ムサシ「コジロウ!えんまく!」

コジロウ「お、おう!」スッ


ボフン


スイレン「!?」


モワッ

スイレン(こ、これって……えんまく……!?)ケホッ


バッ

スイレン「!?」


コジロウ「よっしゃー!ボールゲットォ!」

スイレン「サトシ!」

コジロウ「ムサシ!ジャリボーイが入ったボールをゲットしたぜ!」

ムサシ「よくやったわコジロウ!さっさと逃げるわよ!」

スイレン「サトシを返せ!」ダッ

ムサシ「返すくらいなら盗る訳ないでしょバーカ!」ベー

ムサシ「コジロウ!こうそくいどう!」ギュッ

コジロウ「おう!」スッ

ダダダダダ

スイレン「!」

ダダダダダ

ダダダ……


スイレン「そ、そんな……サトシ……」

スイレン「うぅ……サトシが……盗まれた……」ガクッ

スイレン「……………私の…サトシが……」

スイレン「……………」ギリリ

スイレン「……………あいつら…」ヨロッ

スイレン「絶対に許さない」

ムサシ「ふぅ、ここまで来ればあの青ジャリガールも追ってこれないわねー」

コジロウ「おう!後はこのジャリボーイが入ったモンスターボールを本部に送れば…」スッ

ガサゴソ

ムサシ、コジロウ「ん?」

コジロウ「なんの音だ?」

ムサシ「……ちょっと!様子見てきなさいよコジロウ」

コジロウ「えぇ……!?なんで俺が……」

ムサシ「いいから!あんた私のポケモンでしょ!」ゲシッ

コジロウ「いでっ!わ、わかったよ……」



コジロウ「………ったく…ムサシは俺使いが荒い……」ヒョコッ

サトシー

コジロウ「………ん?」


スイレン「サトシー!どこー?この近くにいるのはわかってるよー」


コジロウ「!?」ビクッ

コジロウ「ひぃぃぃ!む、ムサシ……!」ガタガタ

ムサシ「ど、どうしたのよ!」

コジロウ「で、ででででで出た!」

ムサシ「はぁ?出たって何が……」


スイレン「サトシー!」ザッ ザッ


ムサシ「な、なんで青ジャリが……」

コジロウ「知るかよ!それよりあの雰囲気ヤバいぜ!」

ムサシ「そ、そうね…とりあえず逃げ……」クルッ

ドカッ

ムサシ「い、イタっ!」

コジロウ「どうしたムサシ!」

ムサシ「………何かがぶつかって…」チラッ

ロイヤルマスク「…………………」ズーン

ムサシ、コジロウ「」

バーネット「ロイヤルマスク!ばくれつパンチ!」

ロイヤルマスク「ぬおぉぉぉー!!」ブンッ

ムサシ、コジロウ「ヒッ」



ドカン

ズゥゥゥン

ヤナカンジー

キラーン

スイレン「!」ビクッ

スイレン「な、なんの音?」

ガサゴソ

スイレン「!」

ククイ「よぉスイレン!」

バーネット「偶然ね?」

スイレン「ククイ博士……バーネット博士……なんでここに……?」

スイレン「……うぅん…そんなことより…」

スイレン「博士たち!ここでロケット団見なかった!?サトシが……サトシが!」グスッ

ククイ、バーネット「……………」

ククイ「うーん……ロケット団やサトシは見なかったが……」

スイレン「そんな……サトシィ……」グスッ

バーネット「かわりにこれは見たわよ?」ポイッ

スイレン「!」パシッ

スイレン「…………これ……」スッ

スイレン「サトシのボールだ……」グスッ

バーネット「ふふっ」ニコッ

ボンッ

サトシ「………ん?あれ?」キョロキョロ

スイレン「サトシ………」グスッ

サトシ「あれ?ロケット団は?つーかスイレンなんで泣いて……」

スイレン「サトシー!」ダキッ

サトシ「わわっ!スイレン!?」

スイレン「うぅ……ごめん…ごめんねサトシ!わ、わだし……」グスッ

サトシ「スイレン……」

ククイ「サトシー!スイレンに感謝しろよ?」

サトシ「………え?」

バーネット「スイレンはロケット団に盗まれたサトシを必死に探してくれたのよ?」

サトシ「俺を…?スイレン………」

スイレン「ちがう!ちがうの!私がうっかりしてて…本当は……」グスッ

スイレン「ごめん……ごめんね……?」

サトシ「…………………」

サトシ「………ありがとな?」ナデ

スイレン「…………え?」

サトシ「だって必死になって俺を取り返してくれたんだろ?すっげー嬉しいよ」ニッ

スイレン「サトシ……」

サトシ「俺、スイレンにゲットされて良かったよ」ギュッ

スイレン「う、うん……私も!」ズズー

サトシ「!」

スイレン「………サトシをゲットできて良かった!」ニコッ

サトシ「………へへっ」

バーネット「ふふっ」クスッ

ククイ「………さてと、俺たちは帰るとするか?」クルッ

バーネット「そうね?」クルッ

スイレン「………ねぇ、サトシ?」ギュッ

サトシ「ん?なんだ?」ナデ

スイレン「私……もう絶対にサトシを……」

ギュウウウ

サトシ「は、ハハハ……ちょ、ちょっと強く抱きしめすぎだよスイレン?……少し苦しいかな…?」

スイレン「離さない」



スイレンの部屋

ホウ、スイ「」クカー

サトシ「ふぅー…今日は色々あったなー?もうクタクタだよー」グデー

スイレン「ふふっ、そうだね?」

スイレン「あっ、そうそうサトシ!今週の日曜日!忘れないでね!」

サトシ「ん?ああ、カントーのママにスイレンにゲットされたって報告だろ?忘れる訳ないよ」

サトシ「久しぶりのカントー楽しみだなー!ママに早く会いたいぜ!」

スイレン「うん、そうだね!」ニコッ

サトシ「それにタケシやオーキド博士…あっ!シゲルにも!」

スイレン「サトシがゲットされたって聞いたらみんな驚くかもね?」クスッ

サトシ「ハハハ、だなー……特にシゲルには何て言われるか…」ハハッ

スイレン「ふふふ、なんか私も楽しみになってきた!」

サトシ「ははっ」

サトシ「……あっ!忘れてた!」

スイレン「?」

サトシ「カスミにも会いた……」

スイレン「サトシ、ねむる!」

サトシ「」カクッ

スイレン「………………」

サトシ「ZZZ」

スイレン「………………」スッ

スイレン「日曜日のカントー……楽しみだねサトシ…」ナデ

スイレン「………おやすみなさい」ギュッ

スイレン「私のサトシ」

サトシ「ZZZ」





おわり

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