【安価】ガンマンはファンタジーを流離う【コンマ】 (46)


「……?」ムクリッ

目を覚ますと貴方は草原にいた。
見慣れた荒野も、そこを一緒に駆け回った愛馬も、地平線に沈む夕日も見当たらない。

持っているのは幼い頃に父から譲り受けたテンガロンハットに幾ばくかの弾丸。
そして共に死線を潜り抜けてきた相棒と呼んでいる拳銃のみ。

「ここは…どこだ……?」


見渡す限りの大草原に見たことの無い景色。ここが明らかに自分のいた世界と違う事だけはなんとなく分かった。


↓1 ガンマンの名前(性別は男で固定)
↓2何をするか、または何が起きたか

ポーラは女性名ですが本当によろしいでしょうか?
↓1で別の名前が良かったら書いてください、そのままで良ければそのままと書いてください


貴方は少しだけ混乱するも、すぐに冷静を取り戻し今の状況を再確認する。

貴方の名前はロス、持ち物は先ほど確認したものだけ。
覚えている事といえばこれまでの自分の生い立ちから、朝に食べた朝食のメニューの内容とかなり近くのことまでは思い出せる。

しかしなぜ自分がこんなところにいるのかまでは抜け落ちたかの様にさっぱり思い出せなかった。


ロス(少なくとも、俺の住んでるマイホームの近辺ではないのは間違いないな…)

エルフの少女「………あの」

ロス「!?」スチャッ

背後からかけられた声にロスは慣れた動きで素早くホルダーから拳銃を取り出す。
しかし拳銃を突きつけた少女はキョトンとした顔を浮かべるだけで特に驚きはせず、逆に彼女の耳を見て内心驚いた。


ロス(……耳が、長い…? 人間なのか…こいつは?)


↓1エルフ少女の名前と容姿(その他詳細情報があれば書いてください)
↓2エルフ少女がロスに声をかけた理由


男は目の前の少女を見る。
流れるような美しい銀の髪にあどけない表情を浮かべる子供の女の子のアンマッチ加減に眼を惹かれるも、年端の行かない少女と分かりロスは銃をホルダーにしまう。


ロス「……すまない、背後から声をかけられつい構えてしまった」

エルフ少女「あっ…こちらこそごめんなさい……珍しいふくそうだったのでつい」

ロスは歳の割にはしっかりした子だと思った。
この時は知るよしも無かったが彼のいた世界にはエルフなど居ないので目の前の少女が実は自分よりも歳上なのに気づくはずもないのである。


レイナ「私レイナと言います、えっと…」

ロス「ロスだ……君こそ随分と珍しい格好をしているな…」

少なくともロスにとってみれば耳が尖っている人間など見たことも無いので当然の反応であった。



↓1のコンマでこの世界におけるエルフ族の立ち位置

00~30 人族との壁はなく友好的な関係
31~60 人族との融和進み始めた段階で関係はまだぎこちない
60~99 人族を忌み嫌い森の奥にひっそりと住んでいる



レイナ「そう、ですね……エルフは普段は森の奥で暮らしてますから、人族とはあまり関わったりはしないからですね…」

ロス「……エルフ?」

ロスの問いにレイナは詰まりながらも答える。彼女の中に一瞬だけ怯えが見えた気がする。


レイナ「あ、あの…ひょっとして……エルフを知らないんですか?」

ロス「…ああ、それどころかここがどこなのかも自分がどうやってここに来たのかも分からない」

レイナ「え、ええ…?」

呆れたような、驚いたような、そして困ったような…おそらくどちらも含んでるような声をレイナは出した。
ロスもロスで無知を恥じることの無いような態度だったので尚更だったのかもしれない。


↓1で何をするか、または何が起きたか


ふわりと吹く風が頬を撫でると同時に足音が響いた。
ふと振り返ると醜悪な笑みを浮かべた男がこちらに近づいてくる。


奴隷商「ひひっ、これはまた可愛らしいエルフがいたものだ…まぁ中身は化け物同然だろうけどねぇ」

レイナ「あっ…!?」サッ

ロス(……?なんだ、あの食用の豚のごとく肥え太っている輩は)

奴隷商「さぁおいでエルフのお嬢ちゃん…」

レイナは咄嗟にロスの後ろに隠れるが男はそれでも構わず近づいてきた。


ロス「待て、お前はこの娘のなんなんだ?家族か、親戚か?」

奴隷商「なんだお前は…?まぁ確かにそんな所だねぇ…だからそのエルフの嬢ちゃんをこちらに…!」

レイナ「う、嘘です…!!その人は、私たちの仲間を何人も拐っている奴隷商です…!」

ロス「奴隷商…だと…?」ピクッ

ロスの居た世界にも奴隷と呼ばれる者は存在している。
故に人を人とも思わない奴隷商という職業にロスは不快感を示す。

奴隷商「ちっ……容姿しか取り柄の無い、魔法もろくに使えん【穢れエルフ】の分際で…!」

奴隷商は不機嫌そうに舌打ちをするとレイナに向かって手を伸ばしてきた。


↓1でロスの行動、発言


ロス「……逃げるぞ」

レイナ「ふぇ…?きゃっ!?」タッ


ロスはレイナの手を引くと奴隷商から背を向け逃げることにした。事情が分からない以上、下手に銃を向けることは得策では無いと判断したのだ。


奴隷商「むっ…逃がすか!!」

奴隷商はでっぷりと太っている体型をしており、足も遅く
獲物も持ってないと判断した。


↓1のコンマで今後の展開

00~30 無事に逃げる事ができた
31~60 逃げた先に魔物がいた
60~99 奴隷商の魔法で逃げ道を塞がれる


奴隷商「……!」ブツブツ

ロス(…なんだ? 意外と諦めの早い奴なのか?)

チラリと後ろを見ると奴隷商足を止め、何かを唱えてるのが見えた。
ロスは知らなかった。この世界には武器など無くても離れた相手を攻撃できる術があることに。



ドドドドッ!

レイナ「きゃあっ!」

ロス「なっ…これは…」

突如、ロス達の足下から鋭く尖った岩が隆起した。
思わぬ攻撃にロスの足は止まり、奴隷商が追い付いてくる。

奴隷商「くくっ、もう逃げられないぞ」

レイナ「地属性の魔法…!?そんな…いつの間に魔法を……!」


↓1のロスの行動、発言(内用次第ではBAD END行き)


↓1で注意を引くために話しかける内容


ロス「……待て、悪かった」ピタッ

レイナ「え…」

奴隷商「ほう?」

ロス「俺にはあんたには勝てない…この娘は大人しく差し出す、それで許してくれ」


急に立ち止まり自分を見捨てる発言をしたレイナから小さく不安が漏れる。
しかしロス自身にこの娘を見捨てる気など更々無かった。ゆっくりと…しかし相手に気取られぬよう、ロスは自分が最も得意とする早撃ちの構えを取る。


奴隷商「ひひっ、殊勝な心がけなのは良いことだ……力の差を理解できる頭はあるようで何よりだ!」

ロス「ああ…あんたには勝てない………相棒がいなかったらな…!!」スチャッ


↓1のコンマで今後の展開

00~70 余りにも見事な早撃ちは奴隷商の脳天をぶち抜いた
71~90 命までは奪わない、奴隷商の肩を撃ち抜く
91~99 奴隷商は魔法で弾丸を防ぎ、ロスを串刺しにした(BAD END行き)


素晴らしいコンマだ…

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奴隷商は自信を持っていた。目の前の男が約束を守ろうと反故しようと己の得た力ならばどうにかできる、と。

しかし奴隷商は知らない。目の前の男が、この世界にとって異次元とさえ言えるほどの武器を持っていることに。


【銃】


弓矢よりも早く、魔法よりも手早く動作を終えれるその武器は奴隷商になんの疑問を持たせることなく脳天をぶち抜いた。

奴隷商「……は…ぎゃ…?」バタリッ

ロス「……ふぅ」クルクルクルクル……カシュッ

レイナ「えっ…なに、今の…?全然見えなかった…!!」

ロス(…しまった、仕方がなかったとはいえ子供の前で殺すわけにはいかなかったか…?)


ロスはこの場を切り抜けるためとは言え、年端も行かない(と思っている)女の子の前で人を撃ち殺すシーンを見せてしまった事に申し訳なさを感じた。


↓1でロスの発言、行動
↓2で何をするか、何が起きたか


↓1でレイナの妹の名前(なお銀髪は確定)


ロス「こうするしか君を助けられなかった」

レイナ「いえ……死んで当然とは言えませんが、この人も私たちに酷いことをしてきたので…あの、ありがとうございます」ペコッ

頭を下げてお礼をするレイナを礼儀正しく、可愛らしい娘だとロスは思った。
しかしロスはまた別の気配を感じたので辺りを見回す、するとレイナとよく似た感じの女の子がこちらに近づいて来る。

レイン「ひっ…!?」ビクッ

ロス「……あの娘は」

レイナ「レイン!ここまで追いかけてきてたの!?」

ロス「知り合いか…」

レイナ「妹です…危険だから来ないでって行ったのに」

レイン「………!」タッ


びくびくと震えながらレインは近づいてくる。
おそらく先程の銃撃を目撃して姉が心配になったのだろう。


↓1のコンマでレインの行動

00~30 怯えながらもロスに姉を助けてくれた礼を言う
31~60 ロスに礼を言うが直ぐに去ってしまう
60~99 レイナの手を取り、ロスに怯えながら逃げてしまう


レイン「お、お姉ちゃん…早くこっちに……!」ギュッ

レイナ「待ってレイン……きゃっ」

ロス「おい…」

レイン「こ、来ないで…、ください…!!」ダッ


ロスは彼女たちを引き留めようとしたが、レインの意を決した一言で思わず立ち止まる。
分かってはいたが幼い女の子に銃殺の現場は刺激が強すぎたようだ、後悔は無いが悪いことをした気分になった。

レイナ「あ、あの…本当に……ありがとうございました…!!」

ロス「…」ヒラヒラ

ロスは別れの挨拶にと片手を小さく振り、手を取り会いながら去っていくエルフの姉妹を見送った。


ロス「………さて、ここがどこかは分からないが…一先ず人の要る街を探すべきだな」

ロスは見知らぬ世界を流離う。
どんな世界だろうと当てのない旅は彼の得意中の得意なのだから。


↓2でロスの訪れる街、もしくは村の名前と特徴
↓3でロスが出会う人族の名前と容姿(人族限定、性格や職業その他何かあればご自由に)


ロスは西へと歩を進めた。この世界の地図はおろか、コンパスすら持たない彼が西へ行くことを決めたのはただの直感であった。

途中野犬やらよく分からないが小人に遭遇しそうになるも無駄弾を使えない状況なので見つからないように迂回しながら進んでいく。

ロス(あの姉妹は無事に家に帰れたのだろうか……縁があればまた会うかもな)


そんな事を考えながら進み続けるとだんだん草木の生えない地帯へと入り、やがて日が沈みかける頃には街へとたどり着いた。


ロス「……ここは…鉱山の町か?雰囲気は俺の住んでた所に似ているが…」

もう日が沈むからだろうか、通りを歩く人の数は少ない。
誰かに話を聞こうとしても何故か自分を見ては避けてくので話すにも話しかけられない。


ロス(……困った、この世界の路銀すら無いのでは野宿になるのでは…?夜はいったいどのくらい冷えるのだろうか…)

???「もし…そこのお方」


声の方を振り向くとフードを頭まで被り、ローブを纏った女が立っていた。

???「何かお困りのようですね…もしよろしければ悩める貴方を占いで導いて差し上げましょうか?」

ロス「占い…? ……悪いが、顔も晒さない怪しい輩とは人付き合いしないことに決めているんだ」

???「そうですか……なら、顔を出せばよろしいのですね?」パサッ


そう言うと女はフードを取った。
するとエメラルドグリーンの美しい長髪が露になる、容姿もロスが人生で会ったことのある女性の中でも上位にくい込む程の美貌だった。

クリン「私の名前はクリン、旅の占い師をやっております……どうでしょう?お試し価格ということで代金は要りませんよ?」


↓1でロスの発言、行動


ロス「…面白い、俺もこの先自分がどうなるのか興味がある」

クリン「ふふ、それでは貴方様の未来を拝見させていただきます」


クリンは懐から水晶玉を取り出すとそれを右手に乗せ、左手をかざした。すると水晶玉は薄紫色の淡い光を放ち、水晶の中心に光の渦がぐるぐると集まり出す。

ロス(……さっきの豚男の時といいどういうトリックなんだ…?)

クリン「……っ、これは」

クリン「強い……運命のうねり…先が見渡せないほどの…幾奥もの運命の分岐が見えます…」

クリン「ここまで未来が不確かな人は初めてです…貴方は…いったい?」

ロス「なんだ、やはり分からずじまいか? その程度のことならその辺のインチキ占い師でも言えることだぞ」

クリン「ま、待ってください…!私のプライドに賭けて、せめて近くの未来までは…!!」

そういうとクリンは目を閉じ、集中力を高めた。
すると水晶玉の光は更に強くなり、直視するのも辛くなるほど辺りを眩く照らした。

クリン「…見えました、貴方様がこの街で振りかかる運命が…」


↓1で鉱山の街でロスに起きる出来事
↓2でクリンがロスに近づいた理由

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