環、大人の遊びを覚える【ミリマスSS 】 (18)

育の口調が若干違うのは大人ぶってると思って下さいませ。

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育「お疲れ様でーす。まだまだ寒いね、こんな時には。」

育「ずずーっ。うん、やっぱりカフェオレがいちばんだね。おさとうは少なめだよ、子どもじゃないもん。」

環「おはようだぞ!」

育「おはよう環ちゃん、今日は寒いね。」

環「そうだな、でもたまきはいつでも元気だぞ!」

育「環ちゃんはこんな日でもお外で遊ぶんでしょ?子どもは風の子って言うもんね。」

環「くふふ。今日のたまきを見ても、そんなことが言えるかな〜?」

育「とくに変わった所があるようには見えないよ。」

環「はー、いくもまだまだ子どもだな、このちがいが分からないなんて。」

育(むむっ。)

環「昨日たまきね、おとなのあそび場に連れてってもらったんだぞ?」

育「なんですと!」

育「…大人の遊び場?それってどんなとこ、カラオケ、それともゲーセン?」

環「そんなたんじゅんな所じゃないぞ。たまきが行ったとこはね…」

環「ゲームあそびほうだい!」

育「なんと?」

環「アイスも食べほうだい!」

育「なんと!」

環「しかも、自分せんようの部屋でおひるねしたりもできる!」

育「にゃんとぉ!?」

環「すっごく楽しかったぞ!もーっといたいくらいだったけど、小学生は夜まではだめって言うんだもんな。」

育「ふふん。環ちゃんは子どもだからね、仕方ないね。」

環「あ。でも、大人がよくやるぶるぶるってのは体験したぞ。」

育「ぶるぶる?何それ。」

環「大人がつかれた時にやる機械の事だぞ。とっても気持ちがいいんだって。」

環「あれを体験したってことは、たまきはいくよりもおとなってことになるのかな〜?」

育(ずずずーっ。)

環「あれ、なに飲んでるの…カフェオレか、いくにぴったりだなー!」

環「たまきはおとなだからお茶にしようっと。ゆきほおねーちゃーん、お茶入れてー!」

育(ずずずずーっ。)


育「……苦っ。」



(前日、某所)
まつり「よし、着いたのです。この建物の地下なのですよ。環ちゃん、変装用のメガネを付けて下さい?」

環「はーい。くふふ、なんだかひみつ基地に行くみたいだな。ワクワクするぞ!」

歩「ちょっと似てるかもな、会員証を見せなきゃ入れないし。」

環「かいいんしょう?」

まつり「ほら、これなのです。テレビ局なんかに入る時に付けるのと同じような物ですよ。」

環「すごいぞ、たまきも作りたい!」

歩「もうちょい大人になってからだな。」

環「むー。」

まつり「さ、このドアの奥なのです。」

環「おお、いよいよだな!」


まつり「はい。それでは環ちゃん、まつりの王国・川崎支部へようこそなのです。」

歩「ネカフェは全部まつりの王国領だったのかよ、初耳だな…。」



環「うわぁーすごいぞ、まんががたくさんだ!あ、ぱそこんもある!」

まつり「こーら。環ちゃん、ここに来る前にまつりはなんて言いましたか?」

環「あ。おうこくの中ではおくち、チャック。」

まつり「その通り。うるさくすると他の人にご迷惑なのです。静かにしてたら、ご褒美にマシュマロをあげるのですよ?」

歩「またファンから差し入れで貰ったわけね、自分が食べないからって…。」

歩「えっと。三人、禁煙のボックス席ね。10時間パックで…え?」

歩「ありゃ。まつり、小学生と一緒なら7時までだって。どうする?」

まつり「仕方ないのです、6時間でガマンするのですよ。」

環「たまき、遅くまでここにいちゃだめなのか?」

歩「そういう事になるな。ま、でも時間はたっぷりあるんだ。ゆっくり過ごそうよ。」

環「うんっ!」

環「えーっと。ここ?おお、ソファーがあるぞ。それにぱそこんも。」

歩「さて、まずは飲み物の準備だな。環、ソフトクリーム食べる?」

環「え、買ってくれるの?」

歩「ネカフェは食べ放題なんだよ、あそこから取るんだ。ドリンクバーもあるからジュースも好きに飲んでいいよ。」

環「やったー!じゃ、とりにいこ?」

歩「よし、静かにね。あと、綺麗に使わないとダメだよ?」



環「くふふ。アイスにコーラ、うれしいな。ほんとにおかわりしてもだいじょうぶ?」

歩「ああ。でも食べすぎてお腹壊さないようにね。」

環「分かってるぞ。それじゃ、いただきまーす!」

環「…なんか、あんまりおいしくないね。うすあじだぞ。」

歩「ま、無料サービスじゃそんなもんだよ。」



まつり「えっと、何にしようかな。まるごし刑事はこの前読み終わったし、白竜と野望の王国のどっちがいいか…」

環「ねーねーまつり。たまき、ぱそこんでゲームがやりたい!」

まつり「環ちゃん。姫は今、何を読むか真剣にお悩み中なのです。歩ちゃんは何してるのです?」

環「おへやで寝てるぞ。」


歩「Zzz…」

まつり「もう。せっかく来たのに勿体ないのです、そんな歩ちゃんには…」

環「わ。くふふ、あゆむ起きたらビックリするかな?」

まつり「うふふ、姫の王国で油断してたバツなのです。」

歩「むにゃ…うるさいなもう、昼寝くらいさせてくれよ。せっかくのオフだってのに。」

環(あれ。まつり、あゆむもしかして気がついてないのかな?)

まつり(歩ちゃんはちょっとその、人より鈍感な所があるのですよ。)

歩「ふぃー気持ちいい。ここはいいマッサージチェアが置いてあるのがいいよね。」

まつり「はいなのです。まつりも最近は足がガチガチだったから助かるのですよ。」

環「なーなーたまきも。たまきもやりたいぞ。」

歩「環にはまだ早いと思うけどな。まあいいや、ちょっとだけだよ?」

環「…おお。なんか、ぶるぶるしてる。くすぐったいぞ。」

環「あ"あ"あ"あ"〜。くふふ、声までぶるぶるだな、おもしろいぞ。」

歩「…さてと。そろそろ時間だね。」

まつり「名残惜しいですけど仕方ないですね。それじゃ、漫画戻してくるのです。」

歩「財布に携帯に…環、忘れ物しないようにね?」

環「…あゆむ、その前にかがみを見た方かがいいと思うぞ?」

歩「え?何、もしかして寝ぐせでもついてる…」

歩「…マイガー!?なんだよこれ、なんで額に肉って書いてあるんだ。え、アタシこのままずっと過ごしてたワケ?」

環「あゆむ。おくち、チャック。」




(現在・劇場控え室)
歩「てなことがあってさ。まつりも酷い事するよ、そう思わない?」

律子「いや、その場で気付きなさいよ。」

歩「それを言われると…でも久々で楽しかったな、いいリフレッシュになったよ。環も大喜びだったしな。」

律子「ふーん。オフまで干渉する気は無いけど、あんまり無駄に過ごすのも感心しないわよ。」

歩「たまにはダラダラするのもいいもんだよ?」

律子「否定する気はないけど、ほどほどにね。それに環、育にずいぶん自慢してたみたいよ?えこ贔屓みたいな事は控えてよね。」

歩「仕方ないじゃんか、育とはスケジュール合わなかったんだし。そのうち連れてってやるよ。」

律子「その辺気を付けてあげてちょうだい、小学生は難しい年頃なんだから。」

歩「分かってるって。じゃ、レッスン行ってくるから。」

律子「しっかりね…ネカフェねえ。そんな所で一日ぐうたら過ごすか、ちょっと考えられないわね。」

律子「……」

律子「私もオフだったっての、二人とも気づいてなかったのかしら。うん、そうよね。きっとそうだわ、誘わなかったとかじゃなくて、たまたま私のスケジュールを把握してなかっただけよね。間違いないわ…」

育「おつかれさまです…あれ律子さん、どうかしたの?」

律子「そうよ、誘う気が無かったとかじゃなくて…あら育、お疲れ様。大丈夫よ、何でもないわ。」

育「そう?ならいいけど。あんまりむりしないでね。」

律子「ええ、ありがとう……ねえ、育。」

育「なあに?」

律子「次の土曜はオフだったわよね。」

育「そうだけど。そう言えば律子さんもオフなんだよね?」

律子「ええそうよ、それでね。」



律子「…ちょっと、私と大人の遊び場に行ってみる気、ない?」

おしまい。いつも以上に読みにくいお目汚しを失礼致しました。

誘われなかった事結構気にしてるりっちゃんかわいい
乙です

>>2
大神環(12)Da/An
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中谷育(10)Vi/Pr
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>>5
徳川まつり(19)Vi/Pr
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舞浜歩(19)Da/Fa
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>>11
秋月律子(19)Vi/Fa
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