東郷「友奈ちゃんが喉にうどんを詰まらせて死んじゃった…」 (44)

ゆゆゆのショートギャグSSです。

短い作品ですが、楽しんでもらえるよう一生懸命ガンバるので、応援よろしくお願いします!!

以下の点に該当する方なら、この作品をより楽しめると思います!

・キャラ崩壊が大丈夫な方

・百合描写が好きな人

・刃牙シリーズのファン

・ヤンキー漫画の愛読者

・蟹座のデスマスクの追っかけ


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友奈「」

東郷「…嘘でしょ…友奈ちゃん…」

東郷「目を覚ましてよ…ねぇ…!」ユサユサ…

友奈「」死~ン…

ガラッ!

夏凜「部活に来たわよ~…って友奈!?」

夏凜「東郷! 友奈はどうしたのよ!?」

東郷「夏凜ちゃん…友奈ちゃんが…友奈ちゃんが…」グス…グス…

東郷「…友奈ちゃんが、喉にうどんを詰まらせて死んじゃったの!!」

遡ること数分前

友奈「部活に来たよ~!」ガラッ!

友奈「…ってアレ? 誰もいない…」

東郷「どうやら私たちが1番乗りみたいね」

友奈「やったぁ! いっちばんのりぃ~♪」ルンルン♪

東郷(友奈ちゃんてば、ホントにバカかわいいんだから…)クスクス

友奈「…あ、でもみんなが来るまでヒマだなぁ~…」

東郷「だったら私と国防について熱く語りましょ?」

友奈「却下! あぁ~あ、ヒマだなぁ~…ってそうだ!」ガサゴソ…

友奈「東郷さん! これ見て~~!」

テレレレッテレ~♪

東郷「それは…インスタントの麺食品?」

友奈「ど○兵衛の新味だよ♪」

友奈「昨日コンビニで見つけて、即買いしちゃった!」

友奈「みんなが来るまで、コレを一緒に食べようよ、東郷さん!」

東郷「…駄目よ、友奈ちゃん! インスタント麺なんて添加物だらけで、体に良くない…」クドクド…!

友奈「あー! 聞~こ~え~な~い~」コポコポ

友奈「ほら、部室のポットからお湯を入れたよ!」

友奈「さ、いっしょに食べよ? 東郷さん!」オハシモ2ツモッテルヨー!

東郷「…もう。 友奈ちゃんったら強引なんだから…」フフッ

5分後

友奈「よし、出来たぁ~♪」ウキウキ♪

友奈「さぁ、東郷さん。 先に食べていいよ~!」

東郷「え、いいの…?」

友奈「もちろん! だって東郷さんは私の1番の親友だもん!」

東郷「友奈ちゃん…///」ジーン…

東郷「それじゃあ、いただきます……」

チュルルル…

友奈(わぁ…東郷さんって食べ方までキレイなんだー…///)ポ~ッ

東郷「ぷはぁ…! …お、美味しい…!」

友奈「でしょー?」ニヤニヤ

友奈「『防腐剤…着色料…保存料…様々な化学物質、身体によかろうハズもない」

友奈「…しかし、だからとて健康にいいものだけを採る。 これも健全とは言い難い。 毒も喰らう、栄養も喰らう!」

友奈「両方を共に美味いと感じ、血肉に変える度量こそが食には肝要だッッ!』」エフッ! エフッ!

東郷「ゆ…友奈ちゃん?」

友奈「エヘヘー、いい言葉でしょ?」

友奈「私の"本当の"お父さんがそう言ってたの!」

東郷「…へ、へー…("本当の"お父さん…?)」

友奈「さ! 今度は私の番だよ~!」

東郷「はい、どうぞ」ニコニコッ

友奈(…そうだ! どうせなら楽しく食べてみよう!)

友奈「…ねぇ、東郷さん!」

東郷「え?」

友奈「ズルルル! ブジュジュバ!! ブジュル、ズルルズバ!!!」

東郷「ブホーッ!? ゆ、友奈ちゃん!?」プクク…!

友奈「おもしろいでしょ? 私、前から早食いをしてみたかったんだー!」

東郷(す、凄い食べっぷりと顔…!)クスクス…!

東郷「…だ、駄目よ友奈ちゃん。 そんな食べ物で遊ぶようなまね…」プクク…

友奈「ジュッパー! ジュボボボチュルルン!! ブジュジュボズルル!!!」

東郷「キャーッハッハッハッハッ!? な、なにその食べ方!!」

友奈(…よし! 東郷さんの笑いのツボを捉えたよ!)グッ!

東郷「イーヒッヒッヒッ……!! お、お腹が痛いわ……!!!」

友奈(次でもっともっと笑いを取るよ!)

友奈「…ねぇ東郷さん?」

東郷「…え?」ゼーハー、ゼーハー

友奈「ズッチョズッヂンズリョリョンブピリン! ゴクッゴクッゴッキュンゴッキュンズロロロン!! ズッヂョズッヂョゾッチュンゾッチュ、ニュ口ロロズルルルル~…!!!」

東郷「~~~!!!!(声にならない笑い)」

友奈(やったね!……ん?)

「ズルルルー…ピタッ!」

友奈(!!?)

友奈(グハッ…!? い、一気にかっこんだから、喉に麺が詰まった…!)

友奈(い…息が出来ない!!)

友奈(た…助けて…、東郷さん…!!)チラッ

東郷「………!!!!(声にならない笑い)」バンバン!

友奈()

友奈(グエー死んだンゴ)

バタッ!

東郷「……ゆ、友奈ちゃん……!?」ゼーハー、ゼーハー

友奈「」

「ゆーーーなちゃーーーーん!!?」














東郷「……というような事があったのよ……」

夏凜「バカじゃないの、アンタ達?」

夏凜「というより東郷! あんた、友奈に心肺蘇生法は試してみたの!?」

東郷「そ、それが心臓マッサージを試してみたんだけど、効果が無くて…」グスッ、グスッ…

夏凜「…クッ、それじゃあ仕方ないわね…」

夏凜「…あ、『あれ』をやるしかないわ…///」

東郷「…『あれ』?」

夏凜「……じ、人工呼吸よ……///」カアァ~

東郷「……え、えぇ~~!!?」

東郷「…そ、そんな…人工呼吸だなんて…///」モジモジ

東郷(そ、そそそそそれってつまり…友奈ちゃんと『キス』をするってこと…!?)

夏凜「…わ、私だって恥ずかしいわよ!?」

夏凜「…けど友奈の命には代えられないわ!」

夏凜「退いてて、東郷! ここは私が…」

東郷「!? だ、駄目よ夏凜ちゃん!!」

ビンタァッ!

夏凜「へもぁ!!?」

ガッシャーン!!

夏凜「……な、何をするのよ東郷!?」ヒリヒリ

東郷「い、いけないわ夏凜ちゃん!! 女の子にとってファーストキスとは神聖な物……」クドクド、アセアセ

夏凜「そんな事言ってる場合じゃないでしょーが!?」

夏凜「見なさい! 友奈の顔色が土気色になってきたわ!」ビシッ!

夏凜「このままじゃ手遅れになる! 早く人工呼吸をしないと…!」

東郷「そ…そうね…ごめんなさい、夏凜ちゃん…」シュン…

東郷(そうよ…これは友奈ちゃんの為よ…)

東郷(人工呼吸はキスじゃない…! 人工呼吸はノーカウント…!)

東郷「私とした事が、つい取り乱してしまったわ…ごめんなさい」

夏凜「東郷…」

東郷「今は貞操観念がどうとか、言ってる場合じゃなかったわね……」

東郷「何よりも優先すべきは友奈ちゃんの命よ!」

夏凜「そうよ! 分かってくれたのね、東郷!」

東郷「えぇ!……だから」

東郷「私が人工呼吸をするから、安心して、夏凜ちゃん!」

夏凜「私が人工呼吸をするから、安心しなさい、東郷!」















東郷「…あ?」
夏凜「…お?」

東郷「…おい、にぼっしー! テメー後から入った後輩部員のくせに、なに友奈ちゃんにサカッてんだコラァ~…あぁッ!!?」ピキピキ!

夏凜「ハァ!? 言わせてもらいますけど、アンタの胸についてる大きな風船が邪魔で、友奈に息が届かないと思いますけど…セ・ン・パ・イ?」ピキピキ!

東郷「……」
夏凜「……」















東郷「明日の朝刊載ったぞテメー!!」

夏凜「上等だァー!! あんまチョーシくれてっと、ひき肉にしちまうゾッ!?」

ドカッ! バキッ! ゴシャッ!!

数分後

東郷「ハァ…! ハァ…!」ゼー、ゼー!

夏凜「ハァ…! ハァ…!」ゼー、ゼー!

東郷「…ちょっと待って…夏凜ちゃん…」ゼー、ゼー!

夏凜「…な、何よ…?」ゼー、ゼー!

東郷「…友奈ちゃんの…顔色が…真紫になったわ…」

東郷「…そろそろ…人工呼吸を開始しないと…手遅れになる…」ゼー、ゼー!

夏凜「…!! え、えぇ…」ゼー、ゼー!

東郷「…ねぇ、ここはいがみ合うのはとりあえず止めて、友奈ちゃんを助ける為に協力しない…?」

夏凜「…協力って…どうするのよ…」

東郷「交互に人工呼吸をする、とか…」

夏凜「……分かったわ……」

東郷「…!! それじゃあ…!」

夏凜「……あッ!?」

東郷「!?」

夏凜「外を見て! 数世紀の眠りから今、戦艦長門が目覚めたわ!!」

東郷「えぇ!? どこどこどこ!!?」キョロキョロキョロ!

夏凜「ラァッ! とったァ!!」ヌケガケッ!

東郷「ハッ!? し、しまった!!」

夏凜「今助けてあげるわ、友奈!」シュババババ!

東郷「このスベタがぁ…! くらえッ、友奈ちゃん直伝…!!」

東郷「勇者パァーーーンチッッ!!!」

ヒュゴッ!
ズドオオオォォォンッ!!

夏凜「あじゃぱァーーーッ!!!」

ガッシャーーーン!!

東郷「…フッ、『正妻』は勝つ!」ドン!

友奈「」死~ン…

東郷「友奈ちゃん…かわいそうに…とうとう顔色が緑になっちゃって…」ウゥ…

東郷「今…助けてあげるからね…」

東郷「………///」















……チュッ。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!

夏凜「…ムニャムニャ…ハッ!? 私は何を…?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!

夏凜「…っていうか何なのよこの地響きは!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!

夏凜「地震…? いや、違うわ…これは!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!

東郷「……」
友奈「」

夏凜「こ…これは…!! 東郷が友奈の唇を吸っている音ーーー!!!!!」

夏凜「……」

夏凜「…ってバカかよ!? 空気を送りこまなきゃいけないのに、吸ってどうすんのよ!?」ガビーン!

東郷「!?」ヌカッタワ!

夏凜「気づいてなかった!! バカなの!? 本物のバカなの!? ねぇ?」















---スポンッ

東郷・夏凜 「「え?」」

東郷(…口に何か入って来た…!)オエッ…!

東郷「これは…うどんの麺!?」

友奈「ブハアアアアァァァーーー!!!?」ゼーハー、ゼーハー!

東郷「友奈ちゃん!?」

夏凜「友奈!?」

友奈「ハァ…! ハァ…! …ウ~ン…」

友奈「…か、川の…川の向こう岸に…勇一郎おじいちゃんがぁ…!」ヒュー、ヒュー…

東郷「友奈ちゃん…生き返ったんだ…!」ジ~ン…!

夏凜「…でも生き返ったというより、まだ生死をさ迷ってるんじゃない…?」

東郷「友奈ちゃん! 起きる時間よッ!!」

シビビビビビンタァッ!

東郷美森 のおうふくビンタ! こうかはばつぐんだ!

友奈「あ痛ァ!!?」ガバァ!

友奈「…あれ? ここはどこ? 私は友奈」

東郷「うぅ…友奈ちゃ~ん!」ダキッ!

友奈「わ!?、東郷さん?」

夏凜「…良かった。本当に良かったわ、友奈…」グスッ

友奈「夏凜ちゃんまで泣いてる…?」

友奈「一体何があったの?」

東郷「実はかくかくしかじかで…」

友奈「ええぇーー!!? 私って東郷さんを笑わそうとしてウケ狙いで麺を一気食いしたら、麺が喉に詰まって意識を失い、顔色が土気色→真紫→真緑に変色して、生死の境をさ迷ってたのー!!?」

東郷「そうなの。 …実はまだ友奈ちゃんの顔って緑色なのよ?」つ手鏡

友奈「わ!? ホントだ! 私の顔、ピッコロさんみたーい!!」スゴーイ!

夏凜「…なんでハシャいでいられるのよ…アンタ…」

友奈「ところでどうやって私を蘇生してくれたの?」

東郷「…じ、実はね…」ゴニョゴニョ

友奈「…えぇー!? じ、人工呼吸って……マジ?」チラッ

夏凜「……マジよ、マジ!」チッ!

東郷「……///」モジモジ

友奈「ア、アハハ~そうなんだ……ごめんね…迷惑かけちゃって…///」

東郷「…ううん。 こちらこそごめんなさい…」

東郷「友奈ちゃんだって初めてだったんでしょ…? その…キス…って…」

友奈「まぁ…その…そうだけど…///」

東郷「………」
友奈「………」















友奈「……でも、私は初めての相手が…東郷さんで嬉しいよ……!」

東郷「…えッ!?」

友奈「…だって東郷さんは…私の1番の親友で…大好きな…かけがえのない人だもん…!」

東郷「…! ゆ、友奈ちゃん…!?」ジーン…

友奈「……///」コクッ

友奈「…東郷さん…///」

東郷「…友奈ちゃん…///」

…ポワワ~ン…

夏凜(…何よ2人共! 私を無視して、熱い視線を交わしちゃってさ…!)イライラ…!

夏凜(…こうなったら、にぼしを死ぬほどやけ食いしてやるわ!!)

ムシャバリチュルルルンチュボゴッチ! ブチュジュゾジャブジャブジュピジュパ!! ズゴッグズゴッグジュポポンズロロロ……!!!















夏凜「!!?」

友奈「…そういえば夏凜ちゃんも私を心配してくれてたんだよね?」

<ウグ…! ニボシガ…ノドニ…!!

東郷「…え、えぇ。 あの売女…夏凜ちゃんも友奈ちゃんを心配して、人工呼吸をしようとしてたわ」

<フ…2リトモ…タスケ…!!

友奈「そっか~…だったら夏凜ちゃんにもちゃんとお礼をしないとね!」

<グエー死ンダンゴ

東郷「…そうね。 命を助けようとしてくれたんだもの。 お礼はちゃんと言わないとね」フフッ

<バターンッ!

友奈「うん! ねー夏凜ちゃん……ってアレ?」

友奈「夏凜ちゃん? 床で寝てたら風邪引いちゃうよ?」ユサユサ

友奈「…夏凜ちゃん…? 夏凜ちゃーーん?」

友奈「……た、大変だぁ!?」

東郷「どうしたの、友奈ちゃん!?」

友奈「か…夏凜ちゃんが……夏凜ちゃんが……!!」














友奈「夏凜ちゃんが喉ににぼしを詰まらせて死んじゃった…」         完

いかがだったでしょうか?

ゆゆゆSSは初めてだったので、勝手が分からず大変でしたが、もし少しでも楽しんでいただけたのなら本望です!

ちなみに夏凜ちゃんはこの後義輝のキスで無事目覚めましたとさ。 めでたし、めでたし!

後、自分はもう1本SSを現在進行形で書いています。

タイトルは

キョン「この戦いの向こうに、『答え』は有るのか…?」

です。

もし興味を持っていただけましたら、ぜひそちらもチェックしてみて下さい。

涼宮ハルヒシリーズ×ACFAのSSです。

いつかはゆゆゆとACのコラボも書いてみたいですね....。

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