編集長「あの事務所にだけは手を出すな」 (23)

モバマス SS

誤字脱字

キャラ崩壊

アイドル全然出ません

以上がOKな方で


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518439309

新人記者「どうしてですか! なんで僕の記事が没なんですか!」

編集長「これは決定したことだ」

新人記者「そんな……」

編集長「……あの事務所にだけは手を出すな」ボソ

新人記者「え?」

編集長「これからも腐らずに頑張れよ。以上だ」ス

新人記者「ちょ、ちょっと! 待ってくださいよ!」


――


新人記者「はぁ……折角高垣楓が自らのプロデューサーの家に上がる写真が撮れたのに……」

新人記者「記事の出来だって良かったし。芸能界を賑わす大スクープなのになぁ……」

先輩記者「よう。どうしたんだよ」

新人記者「あ、先輩。実は――」

先輩記者「……」

新人記者「ど、どうしたんですか。顔色変えて」

先輩記者「まぁ、先輩として教えてやらないといけないな」キョロキョロ

先輩記者「この後時間あるか?」ボソ

――

個室居酒屋

新人記者「わざわざこんな場所で話さなきゃいけないような話なんですか?」

先輩記者「お前さ。この業界にはアンタッチャブルが存在するのは知ってるよな」

新人記者「アンタッチャブル? 触れてはいけないってことですか?」

先輩記者「ああ。この世界は知ってはいけない。触れてはいけないものがたくさんあふれているんだ」

先輩記者「それを知ったがために命を落とす人間だって少なくない」

先輩記者「だが、記者って生き物はそういうものを追いたがるものだろう?」

新人記者「そりゃもちろんそうですよ! それが出来なきゃ記者失格です」

先輩記者「まぁ、確かにな」

新人記者「でも、今回の件とその話がどう繋がるんですか?」

先輩記者「触れちゃいけないんだよ。あの事務所には」

新人記者「……あ、あはは! まさか触れたら命でも取られるっていうんですか」


先輩記者「これは年数食ってる記者なら誰でも知ってることだ」

新人記者「じょ、冗談じゃないんですか?」

先輩記者「○○プロを記事にしようとした、ある記者は見覚えのない罪で捕まり」

先輩記者「記事を無理矢理発行しようとしたある会社は、急に不正が発覚して、てんやわんや」

先輩記者「……俺の先輩もそれを追ったがために連絡が取れなくなっちまったよ」

新人記者「そんな……」

先輩記者「○○プロを記事にしようとして不可解なことが起こったものに関しては『エス』と呼ばれてて記者の間では有名なんだぞ」

先輩記者「だから編集長も『エス』が起こる。手を出したくないってお前の記事を突っぱねた」

先輩記者「会社と自分と、なによりお前のためを思ったんだよ」


新人記者「まるで秘密結社を相手にしてるみたいですね……」

先輩記者「そこらの秘密結社より凄いけどな」

先輩記者「各界のトップは全て○○プロの言いなりで」

先輩記者「謎のドリンクで洗脳して色んな人間を取り込んでいるんだとか……」

新人記者「えぇ……そんな都市伝説みたいな」

先輩記者「そんな話が上がるくらいやばいんだよ」

先輩記者「事実『エス』を食らって不幸になった会社や記者は大勢いる」


先輩記者「だから、お前も馬鹿みたいなジャーナリズムに駆られて変な気は起こすなよ」

先輩記者「たかがゴシップ記事一つで人生棒に振りかねない」

新人記者「はいはい。わかりましたよ。もうこの件は忘れます」

先輩記者「だったらいいんだけどな」

店員「失礼しまーす。こちら中ジョッキになります」

先輩記者「さ、今日は俺の奢りだからじゃんじゃん飲めよ!」

新人記者「はい!」

店員「ごゆっくりどうぞ!」

店員「……」

――

新人記者 自宅

新人記者「まぁ、先輩の前ではああ言ったけどやっぱり一人の記者として黙っておくわけにはいかないよな!」

新人記者「高垣楓のファンに裏切られていることをしっかり伝えないと!」

新人記者「まぁ、仕事としての旨みはなくなってしまうけど」

新人記者「ツイッター辺りにこの写真を挙げておくか」

新人記者「……え? なんで俺のアカウント凍結されてるんだよ」

新人記者「は、はは。たまたま、だよな?」

新人記者「とりあえず今日は寝るか」

――

電車内

ガタンコトン

新人記者「……」

新人記者(ん……やべ。寝ちゃってたか)

新人記者(ってあれ? 俺の鞄どこに行ったんだ?)

――

会社

新人記者「はぁ……まさか眠っている間に鞄を盗まれるとは」

新人記者「あそこに携帯も入ってたのに……」

新人記者「まぁ、いいか。必要なものは会社のパソコンにバックアップとってるし……」

新人記者「あれ? どうして高垣楓の記事のデータがなくなってるんだ?」

新人記者「それに写真のデータも……!」

先輩記者「どうかしたのか?」

新人記者「先輩、僕のパソコン触りましたか?」

先輩記者「いや? 俺も今来たところだし」

新人記者「そうですか……じゃあ、誰が」


――

新人記者

自宅

新人記者「なんでだよ!」

ガシャン!

新人記者「なんで俺の家のパソコンのデータも消えてるんだよ!」

新人記者「くそ……! どうやって……!」

新人記者「こうなったらもう一回撮るしかない」

新人記者「記者が負けたら真実が世間に伝わらない!」

新人記者「そして……ああ、そうだ。ネットの掲示板に流そう」


――



P「――」

愛梨「――!」

新人記者(こうもあっさりデートの写真が撮れるとはね)

新人記者(んー、でもこれだけだと仕事の合間に息抜きを一緒にしてたって言い訳もできるしな)

愛梨「あ――!」

新人記者「うお!」カシャ

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