女騎士「や、止めて下さいお父様!」(115)

お父様「…」

女騎士「私を地下倉庫に呼んで…一体何をするつもりなのですか!」

お父様「…」

女騎士「しかもボクサーブリーフ一丁で…股間をそんなにも主張して!」

お父様「…」

クリクリッ…

女騎士「!?」

クリクリッ…

女騎士「お、お父様!自分の乳首をダブルクリックするなんて正気ですか!?」

お父様「…」

クリクリッ…
ハァハァ

お父様「…」

女騎士「その目はなんですかお父様…自分はパソコンマウスだとでも言いたげに!」

お父様「…」

女騎士「くっ、さっきからだんまりで…何か喋ったらどうなんです!」

お父様「…」

クイッ コンニチハ

女騎士「!」

コンニチハ コンニチハ

女騎士「ぼ、ボクサーブリーフを人差し指で…その隙間から男性器を出し入れして!」

女騎士「こんにちは…こんにちはを繰り返しては!貴方は!」

お父様「…」

女騎士「止めてください…その繰り返し行為を止めてください!」

お父様「…」

フルフル

女騎士「首を横に振る…また…またですか!貴方はそうやっていつも!」

女騎士「いつもいつもいつも!拒絶して…ひとりよがりで…大切な事は何一つ!言わないで!」

お父様「…」

女騎士「そんなだから、お母様を…」

ギリッ

女騎士「お母様を寝取られるのよ!あんな蠅男に!」

お父様「!」

ビクン

お父様「べ…」

お父様「ベルゼブブ…」

女騎士「そうよ…あんな蠅男に…お母様が…想像しただけで!」

ジュンッ

お父様「しろい うみが でるわ!」

ニュルネバァ…

女騎士「しろいうみ…」

お父様「あ、あぁ…う…私の妻…妻は…蠅男…ベルゼブブ…寝取られ…うぁ…私…妻…あぅぅ…記憶…あ、頭が…!」

クリクリクリクリッ

女騎士「ち、乳首をインフィニティクリック!」

お父様「そう…その軌跡は…」

「「∞を描く奇跡の軌跡!!」」

マックノウチ! マックノウチ!

クリクリッ シュワン
クリクリッ シュワン

女騎士「右乳首を人差し指と中指で2回!そして半円を描き左乳首へ!また2回!さらに半円を描き再び右乳首を!」

お父様「見るがいい娘よ…これが…これが【太古の七罪人】という禁忌に触れた者の末路だ!」

クリクリッ シュワン
クリクリッ シュワ…
ボゥッ!

お父様「ぐぬぅぅぅぅぅ!」

女騎士「摩擦で火が………お、お父様!」

お父様「ぐぬぅぅぅっ!」

女騎士「お父様!」

お父様「く、来るな娘よ…ただ…ただ見ているのだ、焼き付けておくのだ…私の…私の末路を!」

ボボボボボ

お父様「乳首より発生せし紫炎は…呪いの炎…尻穴に刻まれた刻印ごと私を焼き尽くし…次の者に刻まれる…!」

女騎士「刻印…!?」

お父様「そうだ娘よ…すまぬな…お前には…私の業を…」

ボボボボボ

お父様「ぐふっ…」

女騎士「!」

お父様「も、もはやここまでか…すまない…ろくに説明できず…罪だけをお前に…」

女騎士「お父様…」

女騎士(ろくにって…何一つ説明されちゃいねぇ…)

お父様「すまん…さらばだ…」

ボボボボボ

お父様「ん゛ん゛ん゛!」

ボボボボボ

ボボボボボ
ケシズミィ…

女騎士「お、お父様…」

ズキッ

女騎士「尻痛っ!?」

ズキズキ

女騎士「わ、私の尻穴に激痛が…こ、これはきっと私の尻穴に刻印が刻まれたに違いない!」

女騎士「そうか…お父様の罪が私に…たぶんそういう感じなんだろう」

女騎士「しかし自分の尻穴ゆえに見るのが難しいな…誰かに確認してもらわねば」

ピコーン

女騎士「そうだ、知り合いのオークに尻穴を確認してもらおう」

知り合いに尻穴を!

知り合いに尻穴を!

確認してもらおう!

・ ・ ・ ・ ・

~とある山奥、小屋~

女騎士「ここに来るのは五年ぶりか…」

テクテク ガチャリ ガッガッ

女騎士「鍵…留守か居留守か…確かめるとする、か」

スゥ…

女騎士「セイント~」

女騎士「セイッ!ヤッ!」

バキィ

女騎士「木製の扉など私の前では意味を持たない…さて、お邪魔…」

ズイッ

テクテク
キョロキョロ

女騎士「ふむ」

オーク「zzz…」

女騎士「寝ていた、か。しかしこれだけ騒いで起きないとはな」

女騎士「…」

ゴクリ

女騎士「もはや何をしても起きないのではないか…?」

ゴクリ ハァハァ

女騎士「私とて女…時には欲望のままに雄を貪りたい衝動にかられもしよう…」

ヌギッ

女騎士「こんな事もあろうかと、瞬時に脱げるよう改造した鎧!さぁ今の私は全裸だ!」

女騎士「それでも起きないオーク…さぁて」

ソロリ…
そろりそろり

そろぉぉぉり、そろり
そろぉぉぉり、そろり

女騎士「いょ~お!」

ポン!

それは
それは突然だった。
どこぞの島国で使われているであろう打楽器。
ぽぉん、と小気味良い音を鳴らしたそれは
つい先程まで寝ていた『はず』のオークによるものであった。

女騎士「!?」

時間が切り抜かれ、すっ飛んだような感覚。
いや、実際にはオークが超スピードで動いたにすぎないのだが
少なくとも女騎士にはそう思える程に奇妙な感覚だった。

オーク「くっくっくっ…相変わらず遅くてのろま…お前さんが俺に近づいてから、何行程あったと思う?」

オーク「その気になれば10回…11回はお前さんを殺せたぞ?」

ぞくり

女騎士「くっ…」

オーク「俺を遅うなんて百年早いぞ…この雌豚め!」

女騎士「お前にそう呼ばれるのも懐かしいよ…オーク」

オーク「懐かしい…ほぅ、お前さんが、懐かしい、ねぇ…」

くつくつ、と笑うオーク。
口元に刻まれたシワを見るからに
彼は老人と呼んで差し支えない齢である事は明白だった。

オーク「五年…くらいか。お前さんの感覚からすれば。まったく…老いるのも、のろいとはねぇ…」

女騎士「…」

オーク「で、何の用かね。まさか食事でも、なんて言うんじゃないだろうね…嫌だよ俺ぁ…『贄』の同窓会なんてぇのは」

女騎士「食事の誘いなどでは無い。それよりこれを見てくれ」

ググンッ シリアナァ…

オーク「おいおい、いきなり尻穴を向けるだなんて失礼な奴だねぇ」

プワァン

オーク「くっさ!」

プワァン

オーク「くっS

バタリ

女騎士「え…」

女騎士「しまった!」

女騎士「私の尻穴は致死性のガスを放つ特殊な尻穴だったのを忘れていた!」

女騎士「まさかうっかりオークを死なせてしまうなんて…私はなんと愚かな!」

キュッ

女騎士「もう二度とこんな事が起こらぬよう、尻穴を引き締めねば!」

キュッ

女騎士「もっと、もっとだ!」

キュキュー!

女騎士「尻穴…超収縮爆裂波!」

キュキュキュキュッ

キュッ

女騎士「あ…」

キュッキュッ
グニム

女騎士「うわ、うわぁぁぁぁぁ!」

グニム グニム グニムテスト!

女騎士「引き締めすぎた尻穴が逆にゆるんで…」

ニュエム

女騎士「こ、このゆるみ方は…いかん…このゆるみ方は!」

シャカシャカシャカ
【脳内演算術式稼働率8割】
【さらに稼働率上昇】
【脳内演算術式稼働率超過】
【生命維持に支障の恐れあり】
【外部演算装置との接続を推奨します】

女騎士「ぅあ…」

ポウッ

女騎士「アナルバイブ型外部演算装置、召還…すぐさま尻穴と接続…」

ズプゥ

女騎士「アヒィィィィィィィィ!」

【外部演算装置との接続を確認】
【演算容量増加】
【演算継続、演算継続】

シャカシャカシャカ チーーン

女騎士「!」

女騎士「わ、分かった…今の私の尻穴のゆるみ方…この柔らかさは!」

女騎士「大気による振動で…尻穴の細胞が揺れて超加速…そしてその振動により発生する超音波は!呼び寄せる!呼び寄せてしまう!」

グニム

女騎士「暗黒竜…『ラグナ=ロク』を…!」

グニム グニム

女騎士「いかん、今すぐ尻穴を引き締めねば!」

グッ グニム

女騎士「だ、駄目だ…私の意志とは裏腹に更に尻穴はゆるむ…」

グニム グニム

女騎士「あぁ…このままでは…」

グニム ヴゥン…

女騎士「ゆるんだ尻穴が震えて振動…それによる超音波…あぁあ…」

ヴゥン… ヴゥン…

女騎士「ん、あぁあのぁぁぁ!」

グニム…ヒクヒク
ヒクヒク ヒクヒク

ヒ ク ソ ン グ レ イ シ ー !

女騎士「お、おでましィィィィィ!」

ブリュリュリュリ(以下略)

ブリュッ ブリュッ
プスー プスプス
モリモリ…

女騎士「べ、便…」

モゾ…

女騎士「べ、便が動いて…?」

モゾモゾ ウニウニ ググンッ!
バサァァァッ!

女騎士「りゅ、竜の姿…!?」

便「くおぉぉぉぉぉん!」

女騎士「そうか、これが…この便より生まれし黒き竜が!」

女騎士「ラグナ=ロクか!」

ラグナ=ロク「くおぉぉぉぉぉん!」

※女騎士の便は黒い。

女騎士「ど、どうすればいい…私はなんて事を…この世界に暗黒竜を…ラグナ=ロクを呼び寄せてしまうなんて!」

ラグナ=ロク「…」

ラグナ=ロク「ふむ」

女騎士「!」

ラグナ=ロク「そなたが我を呼んだか…脆弱な人間が…ふむ、『因子』が足りているようには見えぬが…いや、あやつの時も…」

女騎士「…?」

ラグナ=ロク「いや、こちらの話だ。それよりも人間よ、名は何と?」

女騎士「お、女騎士でひゅ…」
女騎士(噛んだ)

ラグナ=ロク「女騎士…ふむ…ふむふむ」

ギョロッ

ラグナ=ロク「なるほど」

ラグナ=ロク「今回は…そういう事か。あやつにしては粋な…」

女騎士「?」

ラグナ=ロク「気にするな。で、女騎士よ。我を呼び寄せたからには…」

女騎士「呼び寄せたからには?」

ラグナ=ロク「名を…我に名を、与えよ」

女騎士「名…を?」

ラグナ=ロク「左様。我とそなたを繋ぐ…契約の証、真名【マナ】をだ」

女騎士「真名…」

ラグナ=ロク「他の者に決して知られてはならぬ、絆。ゆえに唯一、我とそなたのみの密約となる」

女騎士「なるほど…召還とはそういうものか」

ラグナ=ロク「うむ」

女騎士「ほな…おまはんは今日から…」

・ ・ ・ ・ ・

その日
とある世界のとある小さな国が
消えた。

ある者は光の柱を
ある者は羽ばたく悪魔を
見たのだと、いう。

ともあれ
原因はお分かりであろう?
そう、女騎士とあの暗黒竜の仕業だ。

魔より生まれし者は、真名を得る事で爆発的にその力を高める。
その際収まりきらない余剰の魔力が溢れ
まさにまんまの意味で『大爆発』を起こす。
とはいえこれは想定外。
そう、想定外だったのです。

想定外は大嫌い。
大嫌い、なのです。
私、大嫌いなのです。

『…』

『…』

『もーっ!』

『なんなのですあれー!』

『真名を得るだけであの爆発!?反則、反則なのです!』

『ちょーっと暇つぶしにこっちの世界を覗いてみたら』

『あんなの生まれちゃってますしぃ!』

『誰なのですー!?』

『私に』

『この混沌に断りも無くヘンなのを創ったのはー!?』

『まっさか天界のババアどもの仕業ですかぁ?』

『それとも冥界のガキどもかしらぁぁぁ?』

『むーっ、イライラします!』

『とはいえ』

『暇つぶしには、なりそうなのですぅ…ウフフフフ…』

・ ・ ・ ・ ・

さてはて
真名を得た暗黒竜ラグナ=ロク。
それを召還した女騎士。
彼らの物語は始まったばかりである…

【続く】

――人物紹介①――

『女騎士』
尻から致死性のガスを出す体質。

『お父様』
すぐ死んだ。

『オーク』
すぐ死んだ。

『混沌』
神様とか概念とか思念体とか、そんな感じ。

『太古の七罪人』
なんかやばげの七人。
よく他人の嫁をかどわかし寝取る。

・ ・ ・ ・ ・

~とある氷の国にて~

ヒュゥゥゥ

女騎士「寒いな、ラグナ」

白い息を吐きながら、女騎士は肩に乗った小さな黒竜に話しかけた。

ラグナ「うむ。この国は年中こうなのか」

女騎士「あぁ、あの情報屋が嘘つきでなければな」

ラグナ「そこだよ女騎士。そもそも太古の七罪人の情報がそう簡単に手に入るものかね」

女騎士「とはいっても、他に当てもないだろう」

ラグナ「うむぅ…」

女騎士「僅かな手がかりでも調べるしかない…まぁ気長にいくさ。とりあえずは宿の手配だ」

ラグナ「うむ」

テクテク ガチャ

宿屋主人「ラッサイセー」

女騎士「空き部屋はあるか。1ヶ月程借りたいんだが」

宿屋主人「ヘイーシバラクオマチクダッセー」

ヌギッ
シコシコシコ

宿屋主人「アーダイジョウブッスー」

女騎士「そうか」

宿屋主人「マエバライデオネガイスマッセー300Gッスー」

女騎士「わかった。300Gだな」

ジャラリ

宿屋主人「アザザッスーニカイノイチバンオクノヘヤニナリマー」

女騎士「わかった」

テクテク ガチャ

プゥン

ラグナ「うっ」

女騎士「カビ臭いな…安い訳だ」

ラグナ「しかも寒い。暖をとる物も見あたらないぞ」

女騎士「安い訳だ」

ラグナ「だがこの寒さで何も暖房器具が無いのは命に関わるぞ」

女騎士「確かに」

ヌギッ

ラグナ「なのに何故脱ぐ」

女騎士「寒いから着込む…なんてのは素人の考え方」

クネクネ

女騎士「こうやって体をくねらせ…代謝を上げる」

ラグナ「!」

ジワァ…ムワァ…

女騎士「よし、体温上昇。発汗確認」

ラグナ「ほぅ」

女騎士「だんだんと…室温が上昇してきたのさ、これがな」

ホッカァ…

ラグナ「やるではないか。それでこそ我が契約者」

バサァ

ラグナ「ならば我も…やろうか」

ギュルルルル バシュウ

ラグナ「黒き羽より成せ…これは【人化の術】也!」

バシュウ グニグニグニ ニンゲン!

ラグナ「ふぅ…こんなものか」

女騎士「ラグナお前…人型はなかなかイケメンじゃないか」

ジュルリ

ラグナ「そうか、少し照れるな」

ビンッ

女騎士(照れると勃つのか…)

ラグナ「さぁ我も室内温度を上げるとするか」

クネクネ ムワァ…
クネクネ ムワァ…

ラグナ「ふっふっ」

クネクネ ムワァ…

女騎士「よし、室温は20℃。十分だ」

ラグナ「いや、まだだ、まだ終わらんよ!」

クネクネ ムワァ…

ラグナ「もっと、もっとだ!」

クネクネ クネクネ クネェェェェェ!
ムワァ…ビシャァ…
バビュリュッセルゥゥゥ!

女騎士「汗!汗が噴水みたいに!」

ポタ ジュワァ ムワッ ムラムラムラ

ラグナ「ぐっ…」

女騎士「どうしたラグナ」

ラグナ「湿度…高まる…我が股間に…力が…神…世界…あぁ…」

バサァッ

ラグナ「死黒の六枚羽!」

ラグナ「そうか…なるほど…我の体がなじんできたか…」

ニヤッ

ラグナ「そうか、だんだんと記憶…いや、前世の…」

女騎士「ら、ラグナ…一体何を…その黒い羽は…しかも六枚も!」

ラグナ「ふむ…契約者たるお前にはいくらか話しておこうか」

ラグナ「竜の姿が我の通常形態。お前に召還された時のあれだ」

女騎士「ふむふむ」

ラグナ「そして今が人型…の更に一段階上…魔人モードだ」

女騎士「魔人…」

ラグナ「そう。人間に限りなく近く、果てしなく違うモノ…魔の…ヒト…すなわち魔人!」

ムキッ

女騎士(何故今このタイミングで皮を剥いた)

ラグナ「この六枚の羽は…いや、今はまだ…隠しておくとするか…クックック」

女騎士「あぁんいけずぅ!」

チチ ブルンブルンブルン

女騎士「こんなに乳を振り回してみせているのに!隠すだなんて!ひどい!いけず!」

チチ ブルンブルンブルン

女騎士「うわぁ…乳が…加速して止まらない…右に左に…疾走【はし】る!疾走るお乳が疾走る!」

ブルンブルンブルン

女騎士「暴走【うな】る!暴走る乳首が暴走る!」

ラグナ「や、止めろ女騎士!その振動は…この部屋…いや、世界そのものを破壊し…」

ブルンブルンブルン!



量 子 分 解 !

・ ・ ・ ・ ・

~天界、第七七七階層~
~通称、スリーヘヴン~

?「…」

?「私の…」

?「私の可愛い娘達よ…」

シュバッ シュバッ

?「ブス天、デブ天…よく来てくれました」

ブス天「母上様がお呼びならば」

デブ天「同じく」

ブス天は名の通り不細工な天使。
デブ天は名の通り超絶デブな天使。

その二人を従える天使が
美貌と巨乳を持ち合わせたその天使が
このスリーヘヴンの管理者

『乳天使』

である。

乳天使「ふぅ…」

ブルルン

乳天使「はぁ…」

ブルルン

乳天使「んっ…くふぅ…」

※サービスタイムです

ブス天「相変わらず母上様は美しい」

デブ天「それでいて、なまめかしい」

ブス天「言葉をひとつ発する度、その豊満なお胸が揺れなさる」

デブ天「その吐息…並の殿方なら100億リットルの精子を放出する事必至!」

※天界は命を粗末にする事を嫌う。
故に精子は放出された瞬間
天界の大気となんやかんやで反応して新鮮な精子になり
放出した者の精巣に補充される。

乳天使「フフフ…娘達よ、そう母を誉めるでない。そんな当たり前の事…言わずとも皆知っておる」

ブス天「はいっ」

デブ天「当然至極」

乳天使「それより」

乳天使「貴方達を呼んだのは他でもありません…頼みたい事があるのです」

ブス天「母上様の言う事ならば」

デブ天「何なりと!」

乳天使「フフフ…頼もしいわね」

乳天使「世界が」

乳天使「世界が再編されたのは、知っていますね?」

ブス天「はい」

デブ天「何でも、忌々しき暗黒竜の仕業とか」

乳天使「そうです」

乳天使「我ら天界の天使が、冥界のガキ共が手を焼いている、あの暗黒竜です」

デブ天「強大な力の持ち主だとは聞いていましたが…まさか世界を再編させるとは」

ブス天「まさに災厄」

乳天使「そう、あれは災厄。放置すれば全てを飲み込み消し去ってしまうでしょう…もちろんこのスリーヘヴン…いえ、天界さえもを…!」

ブス天「な、なんと…」

デブ天「そのような事が…」

乳天使「無いとは言い切れません。それほど強大なのです、あの暗黒竜は」

乳天使「なればこそ、早急に対応が必要です。そこで貴方達に暗黒竜についての情報を集めてきて欲しいのです」

ブス天「情報…」

乳天使「噂、伝承、文献、ネットの書き込みに至るまで…どんな些細な情報でも構いません」

ユッサユッサ チチ ユッサ

乳天使「お願い、できますわね?」

ブス天「はい、母上様!」

デブ天「母上様の為ならば!」

乳天使「では行くのです…可愛い娘達よ!」

デブス天「「はっ!」」

シュバッ

乳天使「…」

乳天使「何としても、あの暗黒竜めを…」

乳天使「我らスリーヘヴンの天使で…くい止めるのです。」

乳天使「でなければ、見捨てられてしまう…『あの方』に…それだけは…それだけは…」

チチ モミモミ

乳天使「…」

モミモミ

乳天使「んっ…」

ハァハァ

乳天使「くぅ…」

ビビクン

乳天使「ンナッハァァァ!」

ボニュゥゥゥゥゥ!

乳天使「ハァハァ」

スゥ…

乳天使(!)

乳天使(背後に気配!)

クルッ

乳天使「誰かいるのですか!私の背後に誰かいるのですかと言いながら振り返る私!」

?「フフ…」

乳天使「!」

乳天使「あ、貴方は…乳首鬼!」

乳首鬼「のんきに乳揉みながら母乳放出なんざ、ずいぶんのんきじゃあないかい?」

乳天使「なぜ貴方が…いやそれよりどうやってここに…」

乳首鬼「どうやってって…玄関からこんにちわ、ってなもんよ。まぁうるさいハエは100匹くらい殺したけどね」

乳天使「!」

乳首鬼「しっかし弱っちいハエを飼ってるんだね…仮にも天界の上層じゃろ?スリーヘヴンってぇのは名ばかりなのねぇん」

乳天使「相変わらずふざけた喋り方を…イライラさせてくれますわね!」

乳首鬼「あらぁごめんあそばせナリ~」

乳天使「くっ…殺す!」

ケッ

乳首鬼「ナリ~」

乳天使「きゃっ」

ベッ

乳首鬼「つはぁ!」

ドゥ

乳天使「したぁ…///」

どうやら乳天使は失禁したらしい。



…失禁?

つまりは、排泄行為。

それは

それは、つまり…

いけない!

その尿は

天界の美を司る乳天使が流す尿は…

その、存在してはいけない尿は!

破壊してしまう…否定してしまう。

理を

法則を

秩序を

世界を!

駄目だ…

もはや私では…

『真理』では、この状況を止められない…

これも奴の…

『混沌』の手の内だというのか…?

グググッ
グニ゙ャア゙ア゙ア゙…

パスンッ…

ハァァァァァ~

モッサン! ゴッサン!



そして天界は消え

冥界もついでに消え

さらについでに世界は消えた。

無。

そこから再編されたもの。

ただひとつの光、意志、概念。

それを

『女騎士』と…



女騎士『…』

女騎士『私は…』

女騎士『そうか、分かった。理解した』

女騎士『あらゆる世界、あらゆる次元』

女騎士『あらゆる伝承、あらゆる書籍』

女騎士『あらゆる創作物、あらゆる同人誌』

女騎士『その全てに登場してくる、女騎士は』

女騎士『私』

女騎士『女騎士という、概念なのだ』

女騎士『全であり一、一であり全』

女騎士『私から派生し、また私へと還る』

女騎士『屈強な筋肉騎士も』

女騎士『ツンデレな暴力騎士も』

女騎士『オークの肉奴隷になる騎士も』

女騎士『全ては、私という概念』

女騎士『概念』

女騎士『概念』

女騎士『全ての創作物は』

女騎士『女騎士を登場させる、ではなく』

女騎士『登場させていただく、という概念で』

女騎士『…』

女騎士『概念』

女騎士『…』

つまり
作品内で女騎士を扱うときは
女騎士を敬えよっつー
話。

【完】

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom