ジータ「不死の使命ですか」 (38)

グラブル×ダークソウル

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517059415

古い時代

空はまだ分かたれず、雲に覆われ

灰色の島と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった

だが、いつかはじめての火がおこり

火と共に差異がもたらされた

熱と冷たさと、生と死と、そして光と闇と

そして、闇より生まれた幾匹かが火に惹かれ、王のソウルを見出した

始まりの星晶獣、リッチ

薔薇の魔女と、混沌の娘たち

蒼穹の光の王グラァンと、彼の騎空士たち

そして、誰も知らぬ小人

それらは王の力を得、古竜に戦いを挑んだ

グラァンの雷が、岩のウロコを貫き

魔女の薔薇は嵐となり

死の瘴気がリッチによって解き放たれた

そして、元を辿れば竜ではない黒竜、バハムートの裏切りにより、遂に古竜は敗れた

火の時代のはじまりだ

だが、やがて火は消え、暗闇だけが残る

今や、火はまさに消えかけ

人の世には届かず、夜ばかりが続き

人の中に、呪われたダークリングが現れはじめていた…

そうさね

ダークリングは呪われた不死の証

だからこの島では

不死はすべて捕らえられ、北に送られ世界の終わりまで、牢に入る





お前もそうなるんだよ

―北の不老院―

ポチャン...

鼠「チュイチュイ」

ジータ「……」

ジータ(…もうどのくらいの時間が経ったんだろう)

ジータ(少なくとも数年は経ってそうだ…)

ジータ(食事も無ければ牢には窓もないから景色もない)

ジータ(なにもない)

ジータ(いつになったら世界は終わってくれのだろう…)

ジータ(……)

キィ......

ジータ「…?」

ドサッ...

亡者「」

ジータ「!」バッ

騎士「……」

ジータ「……」

騎士「……」クルッ

スタスタスタ...

ジータ「…あの騎士はなんだったんだろ」

亡者「」キラッ

ジータ「あっ…、鍵…」

チャラッ......

ジータ「これを使えば牢から出られるのかな」

キィ...

ジータ「出られた」

亡者A「」ガリガリ......

ジータ「でもどうしよう」

亡者B「」ユラユラ......

ジータ「…出口でも探そうかな」

キラリンッ

ジータ「あ、ナイフだ」

チャキン

ジータ「お守り程度にはなってくれるかな」

ドスン...、ドスン...

ジータ「…」

ジータ「隣の鉄格子を跨いだ先のホールに凄い大きな化物がいる…」

ドスン...、ドスン...

ジータ「まさか…、ね?」

カツン、カツン

ジータ「よいしょっと…」

カツン、カツン

ジータ「さっきの騎士さんも上から亡者を落としてたし、多分上が出口のはず…」

カツン、カッ

ジータ「開けた場所に…」

空「コンニチハ」

ジータ「…外だ。久しぶりの」

キョロキョロ

ジータ「剣みたいなのが刺さってる…。貰っておこうかな」

ガシッ

ボウッ!

ジータ「うわっ!?触れた瞬間燃えた…」

ジータ「…熱いけどなんだか癒されるなぁ…」

篝火「」メラメラ...

ジータ「ちょっとこれは貰えそうにないかな」

篝火「」メラメラ...

ジータ「…よし、先に進もう」

扉「」ズーン...

ジータ「この大きな扉が出口かな」

ジータ「せーのっ…、と」

ギィッ

ジータ「…大きなホールにでた」

...ドスン...、ドスン...

ジータ「下から足音がするけど、多分さっきの化け物だよね」

奥の扉「」ズーン...

ジータ「雰囲気的にもあれが出口かな」

タッタッタッ...

ズーンッ!

ジータ「!」

不老院のデーモンLv20「グオオオオッ!」

ジータ「っ!下のと似てるやつっ」

不老院のデーモン「!」ブンッ

ドゴンッ!

ジータ「当たったら死んじゃうかな」クルンッ

ジータ「えいっ」

ザクッ

400

ジータ「やっぱり?」

不老院のデーモン「!」ブンッ

ドゴンッ!

ジータ「一旦状況立て直したいな」ピョンッ

鉄格子の扉「やあ」

ジータ「…行くしか無いよね」ダッ

ガシャンッ

ドゴンッ!

不老院のデーモン「グオオオオオッ!」

ジータ「セーフ」

パンパンッ

ジータ「さて、武器とか探そうか」

篝火「」

ジータ「ここにもさっきの剣が…」

スッ

ボウッ!

ジータ「やっぱりそうだよね」

篝火「」メラメラ...

ジータ「あっちにしか道は無さそうだし行ってみようか」

ピュインッ

ジータ「うおっと!」

弓亡者「」ギュイッ

ピュッ

ジータ「随分と攻撃的だなぁ…」ヒョイッ

亡者「」キラリンッ

ジータ「盾ゲット」

ピュインッ

ジータ「せいっ」

ガキンッ

ジータ「おお、これなら防げる」

弓亡者「」スタスタ...

ジータ「あ、待て」ダッ

亡者「」キラリンッ

ジータ「おっ、剣もゲット」

ジータ「せいっ」

ザンッ

2000

弓亡者「」

ジータ「この剣強い」

ジータ「で、ここは何処かな」

スタスタ...

ジータ「さっきの化物ホール前の開けた場所の上か」

ジータ「飛び降りても下に行けそうだし、もう少しここを探索してから降りようかな」

キョロキョロ

歪んだ鉄格子の扉「」

ジータ「歪んで開けられないか…、ん?」

騎士「……」

ジータ「さっきの騎士さんだ。休んでるのかな」

ガチャガチャ...

ジータ「お礼も言いたいし、他にこの部屋に入れる方法探さなきゃ」

ジータ「お、更に上に続く階段と下に続く階段が」

ジータ「…上かな」

スタスタ...

ゴロゴロ...!

ジータ「上から鉄球!」ピョンッ

ドカンッ!

ジータ「危なかった…。頭打ったけど」ヒリヒリ

剣亡者「」テッテッテッ

ジータ「このやろ」

ザクザンッ!

剣亡者「グエェ…」

ジータ「全く…」

壁の穴「よっ」

ジータ「さっきの鉄球で部屋へ入れるようになってる…。行こう」

ジータ「お邪魔します」

騎士「……」

ジータ「あっ、騎士さん」

騎士「…おお、君は亡者ではないんだな…」

ジータ「まだピッチピチの15歳でした」

騎士「よかった…」

ジータ「私もまた会えてよかったです」

騎士「私は、もうダメだ…」

ジータ「えっ、」

騎士「もうすぐ死ぬ。死ねばもう、正気が保てない」

ジータ「そうなんですか」

ジータ(休んでたんじゃなくて動けなかったのか)

騎士「だから君に、願いがある…」

ジータ「?」

騎士「同じ不死の身だ…、観念して、聞いてくれ…」

ジータ「構いませんが」

ジータ(にしても金髪ブロンドの綺麗な人だなぁ)

騎士「恥ずかしい話だが、願いは、私の使命だ…」

騎士「それを見知らずの君に、託したい…」

ジータ「内容にもよりますが」

騎士「…私の家に伝わっている、不死とは、使命の印である、と…」

ジータ「使命の印?」

騎士「その印、現れし者は…、不老院から古い王たちの地にいたり…」

ジータ「ほうほう」

騎士「目覚ましの鐘を鳴らし、不死の使命を知れ、と…」

ジータ「使命自体は不明なんですね」

騎士「聞いてくれてありがとう…。これで…、希望をもって死ねる…」

ジータ「どういたしまして」

ジータ(どうしよっか。外に出れるのも怪しいところなんだけど)

騎士「…ああ、それと、これは君が持って行ってくれ…」

瓶?「」

ジータ「これは…」

騎士「…不死者の宝、エスト瓶だ」

ジータ「どうも」

ジータ(エーテル臭いなぁ)

騎士「それとこれも…」

鍵「」

ジータ「ありがとうございます」

騎士「では、…もう、さよならだ…」

ジータ「……」

騎士「…死んだ後、君を襲いたくはない…、行ってくれ」

ジータ「…分かりました」

騎士「ありがとう…」

ジータ「あ、最後に1つ教えて貰ってもいいですか?」

騎士「…?」

ジータ「貴女のお名前を…」

騎士「そう言えば名乗ってなかったな…」

ジータ「差し支えなければ」

騎士「私の名はカタリナだ…」

ジータ「カタリナさん、ですか。分かりました、カタリナさん。私に出来る範囲で良ければ貴女の願い私が叶えてきます」

カタリナ「本当にありがとう…、すまない…、もう1つお願いを聞いて貰ってもいいか…?」

ジータ「なんでしょうか」

カタリナ「もし、道中に蒼い髪の少女に出会ったら…、こう伝えてくれ…。『すまない、たどり着けなかった』と」

ジータ「…はい、伝えておきます」クルッ

スタスタスタ...

カタリナ「…君の旅路に空の加護があらんことを…」

ジータ「お役立ちアイテムも貰っちゃったし、ここはいっちょ頑張ってみますか」

タッタッタッ

ジータ「取り敢えず上の階段を登ってみようかな」

鉄格子の扉「へい」

ジータ「鍵かかってる…」

ジータ「!」

ジータ「さっきのってワンチャン…」

ガチャガチャ

キィ...

ジータ「開いた。ありがとうカタリナさん」

剣亡者「グエェ」

弓亡者「グエェ」

ジータ「うるさい」

ザクッザクッ

「「グエェ…」」

ジータ「なんだかいけそうな気がする」

ズシン...、ズシン...

不老院のデーモン「……」

ジータ「さっきとは反対側だけど、ちょうどアレの真上だね」

ズシン...、ズシン...

ジータ「上から飛切り出来そう…」

ジータ「……」

ジータ「行こっか。ほぼ死んでるようなものだし、1、2回死んでもセーフでしょ」ダッ

ピョンッ!

不老院のデーモン「!」

ジータ「奥義!万結一閃!」

ザンッ!

10000

不老院のデーモン「グオオオオオ...!」

ジータ「おお、本当に勝てそうな気がする」

不老院のデーモン「グオオオオオッ!」ブンッ

ドゴンッ

ガキンッ!

ジータ「っと、一応防げるね」

不老院のデーモン「!」

ジータ「でもあまりここにはもう長居したくないから…」ダッ

不老院のデーモン「グオオオオオッ!」ズシンズシン

ジータ「そりゃっ」ピョンッ

不老院のデーモン「!?」

ジータ「背後とったり」ザクッ

不老院のデーモン「グオオオオオッ!!」クルンッ

ジータ「もういっちょ」ピョンッ

ザクッ

不老院のデーモン「グオオオオオッ!?」

ジータ「これで終わり!」

ザシュッ!

不老院のデーモン「グオオオオオ…」

シュオーン...

ジータ「勝てた」

奥の扉「マッテタヨ」

ジータ「せいっ、と」

ギイッ

バタンッ

ジータ「おおっ!建物外だ」

ビュオオオオ...

ジータ「でも既に崖近く」

キョロキョロ

ジータ「…この島って狭い?」

スタスタ...

ジータ「取り敢えず丘?の上に登ってみようか」

スタスタスタ...

ピタッ

ジータ「ダメだ、既に足元が既に断崖絶壁」

ビュオオオオ...

ジータ「外でた所で意味なかったってことかなぁ…。はあ、」

ビュオオオオ...!

ジータ「ん?」


けれでも、古い伝承によれば

ごく稀に選ばれし不死だけが

バサッ!

大カラス「クアアアアッ!」

ジータ「えっ、なにこれは」

グワシッ!

ジータ「拉致られちゃうのかー」

バッサバッサ

グオオオオオッ!

ジータ「…酔いそう」

不老院を出て、彼の地への巡礼を許される

それは古い王たちの空域











ファータグランデだ

―火継ぎの祭祀場―

ビュオオオオ...

ポイッ

ドシャア...

ジータ「…どこ、ここ」

キョロキョロ

篝火「」

ジータ「見た感じあそこから結構離れた所に飛ばされたみたいだけど…」

「おい」

ジータ「へっ?」

「お前、あれか、不死の使命とやらを果たしにきた口か」

ジータ「あなたは―――、」

チュートリアル編・END

続きはないです

一応配ざっと役決めてたので公開



主人公:ジータ

アストラの上級騎士:カタリナ

火防女アナスタシア:ルリア

青ニート:ラカム

ソラール:リーシャ

ジークマイヤー:オイゲン

ローガン:プロデューサーK

シース:バハムート

ジークリンデ:黒騎士

クラーナ:イオ

混沌の苗床:ロゼッタ

暗月の女騎士:モニィ

グウィン:グラン

ニトさん:リッチさん




ビィだけ決めれませんでした

その内ガッツリ設定練って新スレ立てるかも知れません

それでは

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