【 朝潮 】


輝く季節を新たに迎え、少女は少しだけ大人になった。

改二に丁にと衣装も変わり、誇らしげに胸を張る。


背も伸び顔つきも大人びて、あの頃の朝潮はもういない。

立派な姿を一目見て、思わず司令官は涙した。


涙の理由はひとつじゃない。

【 大潮 】


朝潮型の元気爆弾。

元気のない金魚鉢にレッドブルを投入し、全滅させ泣いた事も。



夏休みの自由研究にアサガオの観察日記を選んでしまう痛恨のミス。

そのせいで、毎朝四時に朝潮が部屋まで起こしにやって来る。

【 満潮 】


星を見るのが好き。


夜にひとり、空を見上げる。

いつかこうして一緒に星を見れたなら。 二人並んで同じ夜を過ごせたら。

淡い夢を今日もみる。


甘い紅茶に香るブランデーをひとしずく。

小さな星は瞬いて、願いを告げよと流れゆく。


眠らずに見る夢は、憧れなのだといつか知る。

星降る夜の指定席。　満潮の隣は空いている。

【 荒潮 】


朝潮型セクシー部門担当艦。

元々大人びた雰囲気を持っていたが、改二になって益々手がつけられなくなる。



酒も知らない。 煙草も知らない。

嘘も知らない。 涙も知らない。

何でも知ってる顔をして、何も知らない小さな子供。



それが恋だと知らないままに

彼女は今日、恋を知る。

【 朝雲 】


新品のシャツをおろした日に限って、霰がカレーうどんを食べたいと駄々をこねる。


サザエさんのじゃんけんポンでまさかの三連敗。

それ以来サザエと呼び捨てするようになる。

先日泥沼の四敗目を喫し、無言で壁を蹴っている姿が目撃された。



フランダースの犬を観て不覚にも泣いた過去と皆の記憶を、どうにか消す方法はないものか。

【 山雲 】


おっとり系女子の最高峰。


時を司る能力があり、彼女の周りでは時間がゆっくりと流れていく。

島風の天敵。 二人を同じ部屋に閉じ込めると島風が早々に病む。



菜園で土いじりをするのが好き。

美少女なのに、意外と芋ジャーがよく似合う。


吹雪ほどではない。

白雪ほどではない。

深雪ほどではない。

初雪ほど(ry

【 霰 】


ハイエースには近付かない。 キャンピングカーには乗り込まない。

司令官との約束を忠実に守るが、理由はよく分かってない。



鍋焼きうどんを食べるのが最高に下手。

冷まして食べろと繰り返し言われているにもかかわらず、毎回白ネギの所で大惨事になる。

【 霞 】


口調鋭く、指示は的確。

憎まれ役もいとわない、仲間思いのリトルママ。



リコーダー（縦笛）を噛む癖がある。

歯型がつくから良くないと、頭では分かっているのだが……無意識につい、やってしまう。


「好きな人ができた時に困るわよ」


そう言って足柄は笑うが、言ってる意味が分からない。

以上です。