??「ねぇねぇ」 俺「…?」 (14)

俺「誰だ…?」

??「僕は君の金たまだよ」

俺「そうか…」

俺「(昨日のマリファナのせいか)」

金たま「聞いてる?」

俺「あぁ」

金たま「今日は君に言いたいことがあるんだ」

俺「どうした?」

金たま「君さぁ、昨日怪しいおじさんからマリファナ買って極めたでしょ?」

俺「まぁな」

金たま「もうそういうことはやめてほしいんだ」

俺「なんでだ?」

金たま「僕の中にいる精子に悪影響を及ぼすからさ」

俺「そうか…」

金たま「本当にわかってる?」

俺「ん、あぁ」

金たま「僕の友達の妖精さんも同じこと言ってたよ」

俺「お前、妖精の友達がいたのか」

金たま「友達…今は便宜上そう呼ぶけど、ソウルメイトといっていいほど仲がいいんだよ」

俺「そうか…」

金たま「だからさ、」

俺「あぁ」

金たま「もうマリファナはやめてほしいんだ」

俺「わかったよ」

金たま「本当はやめる気なんてないでしょ?」

俺「あぁ」

金たま「全く君ってやつは…」

俺「…」

妖精さん「あらあら、困ったぼうやね」

俺「なんだこのおっさん」

金たま「あ、妖精さん」

妖精さん「自分の金たまに諭される男なんて私は嫌いよ」

俺「こいつが妖精さんなのか?」

金たま「そうだよ」

俺「妖精ってもっとファンシーなモノなんじゃないのか?」

妖精さん「あらあら、私は普通なんてクソ喰らえっていつもあなたに言ってるじゃない」

俺「俺とお前は初対面だろ」

妖精さん「男のくせに細かいわね」

俺「…」

金たま「2人ともケンカしないでよ」

妖精さん「そっちのぼうやはともかく、私はこんなつまらないことで腹をたてたりはしないわよ」

俺「…」

俺「(i)マンコ」

金たま「まぁ、ということだからさ。君も、もうマリファナはやめてよ」

俺「分かった」

金たま「…本当はやめる気なんてないでしょ?」

俺「まぁな」

金たま「…」

妖精さん「…」

妖精さん「全くもう…」

金たま「やれやれだね…」

妖精さん「でも私、そういう嘘はつかない男は好きよ」

俺「お前も男だろ」

妖精さん「あら、私が男に見えるのかしら?」

俺「冴えない中年のデブおやじにしか見えないな」

妖精さん「あらあら、それはあなたの心が汚(けが)れているからよ」

金たま「そうだよ」

俺「…」

俺「お前らは結局なんなんだよ?何がしたいんだ?」

金たま「マリファナをやめてほしい」

妖精さん「そうよ」

俺「俺はマリファナはやめない」

金たま「どうして?精子に悪影響だよ?」

俺「こどもをつくる予定もないしな」

金たま「でも…だからって……」

妖精さん「ねぇあなた、自分の金たまが頼んでるのよ?」

俺「だからどうした」

妖精さん「あなたって酷い男ね」

男「お前のみてくれに比べればマシだよ」

妖精さん「!!」

妖精さん「……!」プルプル

妖精さん「…そ…そんな……!」

俺「?」

妖精さん「乙女にむかってそんなこと言うなんて酷いじゃないのよ!!!」

妖精さん「うぅ…」シクシク

金たま「ねぇ、今のは君が悪いよ。ちゃんと妖精さんに謝りなよ」

俺「乙女って…おっさんじゃないか」

金たま「君は本当に最低な奴だな」

俺「…」

俺「わかったよ、謝ればいいんだろ?」

金たま「ちゃんと誠心誠意謝るべきだ」

俺「わかったよ。悪かった、妖精さん」

妖精さん「…ん、許す。もうマリファナはやめるかしら?」

俺「…」

金たま「ねぇ」

俺「わかった、もうやめるよ」

金たま「本当だね?」

俺「あぁ、誓うよ」

金たま「わかった」

金たま「じゃあもうここで僕たちとはお別れだね」

俺「どういうことだ?」

妖精さん「私たちはマリファナが創り上げたあなたの空想なのよ」

俺「…」

金たま「あんまり驚かないみたいだね」

俺「なんとなく分かっていたからな」

妖精さん「そう。ならお別れね」

金たま「またね」

妖精さん「またいつか会いましょう」

俺「そうだな…って、もうマリファナはやらないから2度と会うこともないだろうな」

妖精さん「それもそうね」

金たま「それがいい」

金たま「それじゃあ」

俺「あぁ」

妖精さん「あなた、私好みの好い男だったわ」

俺「そうか」

a tale of melodies

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