青葉「イーグルジャンプで大掃除!!」 (10)

~12月29日~

葉月「えー、今日、明日は仕事は一旦止めにし、年明けに向けて社内の大掃除となる。なお、大掃除は大変だとは思うが、頑張って……」


はじめ「ふわぁ~。やれやれ、葉月さん話が長いなぁ…」

ゆん「はじめ、欠伸は止めや! 後、文句も!!」

はじめ「でも、去年も同じように話が長かったしね。それも葉月さんの話だって去年聞いたのと同じだよ?」

青葉「そういえば、聞いた話ですけど、大掃除って確か毎年行っているんですよね?」

ゆん「そうよ!」

はじめ「青葉ちゃんは今年、入社だったからそこはまだ分からないんだったね。」

青葉「はい……」

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~一週間前~

青葉「えっ、大掃除?」

コウ「そう! 青葉は今年入社だからまだ知らないと思うけど、うちの会社は毎年、年明け前に会社全体の大掃除を行うって決まりがあるんだよ!」

青葉「そうなんですか!! それは頑張らなければ…」

りん「誰がどこの場所の掃除を担当するかを葉月さんが決めて、当日に割り当てられた場所を聞いてから、各自その場所を掃除するのよ。」

青葉「割り当てですか…成る程!」

ひふみ「場所に……よって…は…大変…だったり、案外…簡単に…終わったり…って……場合も…あるん……だよ」

青葉「そうなんですか!あっ、ちなみに掃除って一人で行うんですか、それとも二人か、三人で行うんですか?」

ゆん「あぁ…それなぁ…」

青葉「えっ、なんですか、ゆんさん?!」

はじめ「はははっ、場所によっては二人もあれば、三人で行うようにって決められる事はあるようだけど、はっきり言って新入社員は覚悟しておいた方がいいかな?」

青葉「えっ?」

~現在~

青葉「そういえば一週間前の事を思い返してたんですけど、私が掃除を行う時に人数は二人か、三人で行うって確認した時、はじめさんの「新入社員は覚悟しておいた方がいい」とかゆんさんの「あぁ、それなぁ」って意味深な返答の意味ってなんなんですか? あれからはぐらかされてばかりで、まだ何も教えてもらってませんけど??」

はじめゆん「「………」」

青葉「あれっ、どうしてまたダンマリなんですかっ!?」

ゆん「いや、なんや…その……」

はじめ「と、とりあえず、割り当てられる場所を聞く時に分かるから、ね?」

青葉「???」

葉月「では、いよいよ各自決められた場所で掃除をしてもらおうが、最初に誰がどこの場所の掃除を担当するかを発表しよう!!」

青葉「……」

葉月「まずは玄関。担当は八神に遠山くん、滝本くんだ!」

コウ「おっ、りんにひふみんと一緒か!」

りん(今年もまたコウちゃんと一緒っ///)

ひふみ「………(コウちゃん…と…りんちゃん…の…邪魔……しない…よう…に…隅っこ…で…大人しく…して…いよう///)」

葉月「次は会議室。担当は篠田くんと飯島くんだ!」

ゆん「なんや、今年もはじめと一緒か?」

はじめ「凄い偶然だよね! 去年もゆんと一緒だったから!」

葉月「次は……」


~そして~

葉月「次は……。担当は……くんだ!」

青葉(あれ、まだ私の名前が呼ばれない…どうしてだろう?)

葉月「次で最後だよ…場所は私(上司たち)のブース。担当はもちろん私…と涼風くんだ♪」ニコリ

青葉「へっ?」

ゆん「あちゃあー、始まろうとしているようやな、今年も…」

はじめ「今年の最後辺りとはいえ、どうなることやら?」

青葉「えっ?!」

青葉(はじめさんとゆんさんの言った事はすぐに分かった…)


~葉月やプロデューサーのブース~

葉月「涼風くぅん♪」サワッ

青葉「ひゃあっ///!! 葉月さん、何で今、私のお尻触ったんですかっ!?/////」

葉月「ん~、たまらないねぇ~。君は中々良いヒップだよ~♪」ニマニマ

青葉「セクハラになりますよ、その発言はっ!?」

葉月「セクハラ…? うーん、せめて上司と部下の体を使ったコミュニケーションと言ってもらいたいねぇ…そこは☆⌒(*^-°)v」

青葉「えぇっ!?///」


~その後も~

葉月「隙あり~♪」サワッ

青葉「ひぇっ///!?」

葉月「ほら、ここに埃が付いているよ~?」ニヤニヤ、モミッ

青葉「わぁっ///(今度は胸っ!?)」

葉月「ほらほら、腰が良くないよ…もっとこういう風にね~?」ニヤニヤ、スリスリ

青葉「うぅっ///(今度は腰をっ!?)」

葉月「涼風くぅ~ん、凝ってるねぇ~♪♪」モミモミ←肩もみをしている

青葉「っ///」プルプル

青葉「あああぁぁーー!!!」バッ

葉月「おっと!?」ビクッ

青葉「葉月さん、さっきからセクハラばかりして…いい加減にしてくださいよっ!?///」

葉月「ふふふっ、緊張しているのかい?」クスクス

青葉「緊張してるんじゃなくて、呆れているんですっ!!///」

葉月「はははっ、呆れて興奮するとは、君も大胆だね~♪」ニヤニヤ

青葉「誰も興奮する、なんて言っていませんよっ!?」

葉月「なんだい? 焦らされてイライラしてたのかね…はははっ、それは済まない事をしたね!」ニヤニヤ

青葉(だめだこの人、早く何とかしないとっ!?)

青葉「とにかくこれ以上、セクハラをするならうみこさんを呼びますよ?」

葉月「うみこくん? うみこくんを呼ぶってどういうことかな?」

青葉「えっ?!(うみこさんの名前を出したら、いつもの葉月さんだったらびっくりするはずなのにっ!?)」

葉月「まさか、うみこくんに先ほどの体のコミュニケーション(セクハラ)の件を話して彼女に何とかしてもらおうとか、そういう魂胆じゃなかろうね?」

青葉「も、もちろんですよ!!」

葉月「悪い事は言わない…それはやめたまえ?」

青葉「ど、どうしてですか? うみこさんですよ…いくら葉月さんでもうみこさんの前では……」

葉月「涼風くん…もし、先ほどの件をうみこくんに話したらどうなるか分かっているかね?」

青葉「へっ?!」

葉月「私は君たちよりも、またうみこくんよりも上の立場だ! もし、先ほどの事をうみこくんに話したら…私のディレクターとしての権限で君の今後の給料及びボーナスをたったの100円にするか、もしくは君をこの会社からいられなくさせるかのどちらかになるよ?♪」ニコリ

青葉「なっ!!??」

葉月「それでもうみこくんに告げ口、するかね?」

青葉「し、職権乱用ですよ、それ!?」

葉月「職権乱用じゃなくて上の立場としての活用と言ってくれたまえ♪」

葉月「それにかくいう私も本当は普段から涼風くんたちにこういう行為をしてみたい……だが、うみこくんの目がある以上は不用意に出来ない!!! そして、今まで欲を最小限抑えてはきたが、一年中欲を抑えておくのも我慢がならない……そこで年に一回だけは今までの欲を晴らすという形で大掃除というのをうちで提案し、実行に移したのだよ!」

青葉「えっ、じゃあ、大掃除は葉月さんの案で、しかも目的はキレイする為じゃなくセクハラをするためなんですかっ!?」

葉月「そうだよ♪ 年に一回の大掃除で担当を決め、その時に新人と私が同じ部屋で一緒になって私が事を起こすのだよ! それだったら一つの場所で掃除をしているという事でうみこくんの目も及ばないという訳さ…まぁ、うみこくんも別の場所での掃除に熱中していると思うから、一層部下に手を出す事が自由になるしね♪」

青葉「な、なんというとんでもない事をっ!!」

葉月「ちなみに私と一緒になるのは決まって新入社員でね♪ なんという新入社員はピッチピチで最高だろうし、どうせなら新しく入って来た順から絡んだ方が色々と良いからねぇ~~♪♪」

青葉(こんな事を毎年、しかも新入社員に行っているとなると……去年ははじめさんとゆんさんでしょうかっ!? じゃあ、お二人が仄めかしていた事は、これ(葉月さんのセクハラに関する事)だったんですね………)

葉月「それでどうかな、涼風くん? さっきの私の発言通りの覚悟でうみこくんに告げ口はするのかね?」

青葉「うぅ………し、しません…」

葉月「おぉっ、そうか! 中々、物分かりが良いねぇ~、涼風くんは♪ なにせ、去年の篠田くんはともかく飯島くんは最後まで理解せずに反発していたからねぇ……」

青葉(物事を躊躇無く受け止めるはじめさんはともかく、真面目で、常識人のゆんさんはやっぱり反発しますよねぇ……)

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