男「俺が不死身となって幾年月が経っただろうか」(249)

だらだらと不定期で掲載していく

話の区切りごとにエロあり

若騎士「本日付けで男殿の護衛任務に配属されました若騎士と申します!よろしくお願いいたします!!」

その部屋の扉を開け、敬礼しながら若騎士は言う

男「あ、そう・・・よろしく」

男はだるそうにベッドから降りサイドテーブルの水差しから直接水を飲む

男「俺の護衛任務なんてつまらない仕事だけど頑張ってね」

若騎士「いえ、男殿の護衛、つまらない任務などではありません!」

若騎士「あなたはおよそ千年も昔、まだこの世界が混沌としていた時代に光をさした英雄です!」

若騎士「その身が呪いで不死身となって老いることも死ぬこともできず、永遠を生きることとなったその姿を怖いと思う者もいますが、自分はあなたを怖いと思ったことはありません!」

若騎士「そのような方の護衛を任されることは光栄に思います」

若騎士が敬礼をしながら言う様子を男は面倒臭そうに見ている

重騎士「失礼します、男殿。回収用の馬車が参りました。不要なものはございますか?」

男「あ、そこに寝ている娼婦、もう返しちゃっていいよ」

ベッドの上に毛布がまるまっている。重騎士がめくると娼婦が顔を出した

若騎士「な!?お、男殿、重騎士先輩これは一体・・・」

重騎士「なにって見ての通り男殿の夜伽の相手をする娼婦さ」

若騎士「な、なぜそんなものを・・・」

重騎士「なぜってお前・・・まさか、何も聞いてないのか?」

若騎士「え?」

そんなやり取りをする2人の後ろに息を切らせた騎士が走ってきた

眼鏡騎士「わ、若騎士・・・まだ研修説明が終わってないのに男殿に会いに行くとは・・・はぁはぁ・・・どういうことだ」

重騎士「まったく、そういうことか」

眼鏡騎士「も、申し訳ないです・・・男殿、重騎士先輩・・・」

眼鏡騎士「部屋の案内をしていたらいきなり姿をくらませて見失ってしまいました」

男「まあしょうがないでしょ、若いんだから失敗したり暴走することもあるよ」

重騎士「男殿に言われると城の老獪方も若者になってしまいますな」

重騎士が言うと男と眼鏡騎士が共に笑った

若騎士「そ、そんなことより、これがどういうことか説明してください!」

男「説明も何もね~・・・まあ、わかりやすく言えば国からもらう給料かな」

若騎士「えぇ・・・」

男「そもそも君さ、俺がどうしてこんなところにいるか知ってて護衛任務が光栄だなんて言ってる?」

若騎士「お、男殿は遥か昔魔王を討ち滅ぼし魔族と人族の架け橋となった存在」

若騎士「魔王の最後の呪いで不死身となりそれから千年の時を生きている英雄だと・・・」

男「まあ、俺が不死身で英雄になった経緯はそうだね」

男「でもね、その後があるんだよ」

若騎士「その後・・・?」

男「魔王を倒した俺は国に帰るとその場で拘束された」

男「まあ、魔王を倒した相手だ、いつ自分たちを襲ってこないか恐れたんだろうね」

若騎士「そ、そんな・・・」

男「拘束されたと言ってもそれは当時の老獪共の独断。当時の王様は俺の幼馴染だったんだけど俺をこの地に隔離するのに尽力を尽してくれたんだ」

男「まあ、それから代が変わって内戦が増えた時期があったんだけど、その時の王様と契約したんだ、兵器としてね」

若騎士「へ、兵器・・・」

男「そ、どうしても国で抑えられない反逆や戦争があったときは俺がその場をおさめるってことさ」

男「俺は死なないし、そもそも強いからね」

男「なんの冗談ではなく俺一人で国を落とすのはそう難しいことじゃない」

男「そして報酬として俺のほしいものを国は提供する」

男「不死身になっても欲が無くなったわけじゃないからな、こういう時は女が一番手っ取り早い」

男は寝ている娼婦を起こしがら言う

男「そうだ重騎士、次の娼婦は亜人がいいな。鬼族か龍族の亜人」

重騎士「は!それではそのように連絡をします」

男「それともちろん君たちの好きな娼婦も連れてきてもらっていいよ」

男「あ、若騎士には着任祝で3人くらい用意してあげてよ」

眼鏡騎士「いつもありがとうございます」

重騎士「良かったな、若騎士。後でお前の好みを教えてくれよな」

若騎士「じ、自分はそんなものいりません!!」

若騎士が叫ぶ

若騎士「せ、せっかく英雄の男殿の護衛に当たれると思っていたのに・・・男殿がそんな人だったとは失望しました!失礼します!」

若騎士は足を踏み鳴らしながら部屋から出ていった

重騎士「も、申し訳ありません男殿!自分たちの教育不足であります!」

男「ん~・・・気にしないでいいよ~俺を英雄として憧れてたらまあ、失望するのはわかるかな・・・」



眼鏡騎士「若騎士!先程の男殿への態度はなんだ!」

若騎士「自分は英雄の護衛に来たつもりです!あのような変態を護衛に来たのではありません!」

眼鏡騎士「へ、変態って・・・男殿に失礼だろうが!」

眼鏡騎士「そもそもお前は色々と勘違いをしている」

眼鏡騎士「お前がここに配属されたのは男殿を護衛するためではなく、男殿がここから出ないよう、男殿を見張るためにここに配属されたんだ」

眼鏡騎士「それにここに着いたときお前は自分が優秀だからここに配属されたと思っているようだが実際はその逆だ」

眼鏡騎士「さっきも言ったとおりここは男殿を見張るための最前線」

眼鏡騎士「最悪いなくなってもなんの支障もない者が配属されるんだ」

若騎士「そ、そんな・・・」

眼鏡騎士「嘘だと思うなら転属願いを出すんだな。僕の知る限り、転属願いを出して移動できた例はないが」

それを聞くと若騎士しは自室へと走っていってしまった

重騎士「男殿の次の希望を本部に連絡した。お前はいつものタイプの娼婦で連絡したが良かったか?」

眼鏡騎士「あ、はい。大丈夫です」

重騎士「で、若騎士にちゃんと伝えたのか?」

眼鏡騎士「はい・・・自分も同じ様なタイプだったので自分が言えば理解してくれると思ったのですが・・・」

重騎士「結果、お前ともまた違うタイプだったのか・・・」

眼鏡騎士「またすぐに逃げ出してしまいますかね」

重騎士「そうだな~・・・それも仕方ないさ」

重騎士「俺なんかここに来て15年になるんだぜ。俺の前任者よりも長い事ここにいるよ」

眼鏡騎士「ははは、それじゃあ僕は20年いるのを目標にしようかな」

若騎士は自室に戻ったあと大きな音を出さないよう鎧を脱ぎ通信室へと向かった

若騎士「また古いタイプだな・・・これの使い方は・・・」

『こちら本部、また何か必要なものがありますか?』

若騎士「わ・・・あっと・・・本日配属された若騎士と申します」

若騎士「人事部の方・・・出来れば人事部長殿に繋いでください」

『・・・少々お待ちを・・・』

若騎士が男護衛の任務に配属されるとき、人事部長が直々に任命書を渡してくれた

その人事部長にこの地の実態を話せばきっと配置換えしてもらえる、若騎士は根拠もなく信じていた

『人事部長だ、若騎士か?』

若騎士「じ、人事部長殿、お久しぶりです。実はお話したいことが・・・」

若騎士はこの地であったことを人事部長に伝える

『なるほど・・・わかった、検討しよう』

若騎士「あ、ありがとうございます!」

『だが配属されていきなり配置換えというのは実質不可能だ』

『人事は3ヶ月毎に配置換えを行っている、申し訳ないが少なくとも3ヶ月はそこで任務についてもらわないとならない』

若騎士「わ、わかりました・・・」

『2ヶ月たっても意思が変わらなければ人事部から転属願いを出すように連絡する』

『それまでその地での任務を全うしてくれ』

若騎士「はい、よろしくお願いします!!」



眼鏡騎士「おい、若騎士」

通信室から出て自室に戻る途中、鎧を脱いだ眼鏡騎士と会った

若騎士「は、眼鏡騎士先輩!先程は失礼しました」

若騎士は敬礼する

眼鏡騎士「鎧を着てないときは敬礼はしないでいい」

若騎士「は、はい・・・」

眼鏡騎士「それよりさっき通信室にいただろ?転属願いは出せたのか?」

若騎士「配置換えは3ヶ月毎になるので2ヶ月たった頃に連絡もらえると言われました」

眼鏡騎士「人事部長か?」

若騎士「そうです」

眼鏡騎士「あんまり期待しないで待つんだな」

そう言って眼鏡騎士は行ってしまった

若騎士「ど、どういう意味・・・?」



それから数日、若騎士はこの任務がいかに時間を持て余すか知ることとなった

男の見張りというが実態は家政婦みたいなものだ

食事は主に眼鏡騎士が作った

男「ホント眼鏡騎士君の作る料理は美味しいよね」

重騎士「俺は不器用だから料理なんかできないからね~」

眼鏡騎士「褒めてもデザートしか出ないですよ」

眼鏡騎士は嬉しそうにフルーツを剥いている



掃除は重騎士と若騎士の担当

若騎士が屋敷の中、重騎士が外を担当する

部屋の多い屋敷だが、実際使っている部屋が少なく掃除するのはそこだけでいい

作業は午前中に全て終えてしまう

午後はやることが無いため眼鏡騎士と重騎士はボードゲームをしていた

男は同じ部屋で数万とも数億とも思える本の山に囲まれながら読書をしている

若騎士「こ、こんなんでいいのですか」

チェスをしている重騎士と眼鏡騎士にきく

眼鏡騎士「言っただろう、僕達の任務は男殿を見張ること」

眼鏡騎士「こうやって近くにいないといけないんだよ」

重騎士「まあ、男殿が逃げ出したりするとは思えないけどな」

若騎士「えぇ~」

重騎士「暇ならあたりの探索してきてもいいぞ」

重騎士「半径10キロ森しかないけどな」

若騎士「えぇぇ~」

男「誰かお茶淹れてくれない?緑茶がいいな」

男は顔を上げることなく声をかける

若騎士はため息を吐きたくなるのを抑え厨房に向かった

若騎士が配属されて1週間目、朝から鎧を着て待機するように言われた

物品の定期便が届くようだ

若騎士「普段は鎧なんか着ないでいるのにどうして・・・」

眼鏡騎士「名目上任務中だからな。外から人が来るときは正装で迎えるんだ」

重騎士「来たみたいだぞ」

重騎士が屋敷の扉を開けると馬車が向かってくるのが見えた

重騎士「週に一度、ああやって頼んだものを運んでくれる」

眼鏡騎士「食品、日用品、娯楽品なんでもさ」

眼鏡騎士「特に男殿が読む書物は一度に数百冊届くときもある」

眼鏡騎士「あの人は暇つぶしに何でも読むからな」

若騎士「それで・・・その・・・娼婦も運んでくるんですか?」

重騎士「ああ、そういう事だ」

運搬兵「本部よりの定期便です。中身の確認をお願いします」

重騎士「了解した。眼鏡騎士は食品のチェックを頼む。若騎士は娯楽品。今回はそんなに多くないぞ」

3人は分担して品物のチェックをする

若騎士「えっと・・・実用書から子供用の絵本まで本当に何でも読むんだ・・・」

若騎士「それに・・・1から始める魔導書って・・・読む意味あるの?」

眼鏡騎士「それを読むと現在がどれだけ平和かわかるんだそうだ」

若騎士「へー・・・平和・・・なのかな・・・」

3人は品物のチェックを終え、部屋に運び入れた

運搬兵「それとこちらは3人の娼婦になります」

運搬兵が馬車に階段を設置する

重騎士「えっと・・・鬼娘・・・鬼族の亜人っと・・・」

最初に降りてきたのは背が2mはある赤肌の娘だった

重騎士「次は桃猫娘・・・猫族の亜人・・・そして魔娘・・・人族で元魔法使いっと」

桃色の髪の猫耳を生やした娘と黒髪の娘が降りてくる

重騎士「これで全部だな。よし、問題なく受け取った」

運搬兵「それではこれで失礼いたします」

運搬兵は馬車を走らせて帰って行った

重騎士「若騎士は本当に娼婦はいらなかったのか?」

若騎士「自分は別にそんなもの必要ありません!」

重騎士「あそ・・・それじゃあ若騎士、鬼娘を男殿の寝室まで連れて行ってくれ」

重騎士「そしたら今日の仕事は終わりだ」

そう言って重騎士は桃猫娘を、眼鏡騎士は魔娘を自室に連れて行った



若騎士は鬼娘を連れて男の寝室に向かった

寝室の扉をノックするが返事がない

若騎士「?失礼します」

若騎士が扉を開けると男はベッドで眠りこけていた

若騎士「男殿・・・男殿!」

男を揺さぶり起こす

男「ああ、来たんだ・・・待ちくたびれたよ」

若騎士「それじゃあ鬼娘、この方の相手をしてください」

鬼娘「は、はい」

鬼娘は巨体に似合わぬ声の小ささで答える

男「緊張しないでいいよ」

若騎士「それでは失礼します」

若騎士は男の寝室を出て自室に向かった

若騎士「まったく、女を性処理の道具としかみていないなんてなんて卑劣な考えなのか」

若騎士「ここを異動したら真っ先に上層部に訴えなければ」

若騎士は自室に入り、ベッドに横になる

すると周囲からギシギシ言う音が聞こえ始めた

運の悪いことに若騎士が自分で選んだその部屋は他の3室からの音がちょうどいい具合に聞こえてくるポイントだった

若騎士「うるさい!!」

若騎士の叫びが寂しく響いていく

エロ注意

男の寝室で鬼娘が男のちんこを咥えていた

男「なかなか上手だね」

鬼娘「あ、ありふぁとうごふぁいます」

男は鬼娘の口内に精液を出す

男「それじゃあ、ベッドに仰向けになって足を広げてごらん」

鬼娘は恥ずかしがりながら男を誘う

男「それじゃあ入れるね」

男は鬼娘の膣に一気に挿入する

男「やっぱり自分より身長の高い相手とやるのはいいね」

男「鬼娘ちゃんの中、とても気持ちいいよ」

鬼娘「んん・・・」

男「それじゃあ動くよ」

男は激しく動き始める

鬼娘は大きく喘ぎ、男を抱きしめる

若騎士「うるさい!!」

若騎士の叫びが響いてきた

鬼娘「あ、ご、ごめんなさい・・・」

男「気にしないでいいよ。どんどん激しく突いていくからね」

男は宣言通り激しく突き続ける

鬼娘の全身が激しく痙攣し男のすべてを締め上げる

男はそれに我慢しきれず射精した

男「あぁ~・・・そんなに締めちゃったら普通の人は壊れちゃうでしょ?」

鬼娘「は、はい・・・だから普段は抱きしめないようにしているんですけど…気持ちよかったからつい・・・」

鬼娘の赤肌がより赤くなっていく

男「かわいいな。まだ終わりにしないから覚悟してね」

男は鬼娘にキスをすると再び腰を打ち付け始めた

重騎士は桃猫娘と呑みながら談笑している

桃猫娘「せっかく来たのに呑むだけでいいの~」ニャーン

重騎士「いやいや、この後お楽しみの時間だよ」

重騎士は缶を取り出す

桃猫娘「にゃっ!この香りは!!」

重騎士「最高級のマタタビパウダーだよ」

桃猫娘「も、貰ってもいいの」ハァハァ

重騎士は指を缶の中に入れ、マタタビのこびりついた指を桃猫娘の鼻の前に出す

桃猫娘はその臭いを嗅いだ途端、重騎士の指を咥えた

ゆっくり丁寧に指についたまたたびの粉を舐め落とす

桃猫娘「にゃ・・・ふんふふ~」

桃猫娘の鼻呼吸の音だけが聞こえてくる

重騎士「どう?おいしい?」

桃猫娘が指から口を離し恍惚の表情を浮かべる

桃猫娘「こ、こんなの初めてにゃ・・・もっとほしい・・・」

重騎士はパンツを脱ぎちんこにマタタビをふりかける

重騎士「それじゃあ、どうぞ」

桃猫娘「こ、こんなことさせるなんて変態にゃ」ハァハァ

桃猫娘は重騎士のちんこを咥え舐め回す

重騎士「お、おう・・・これはなかなか・・・」

桃猫娘「んん・・・ふ・・・んん・・・」

桃猫娘の激しい吸い付きに重騎士は我慢できず射精してしまう

重騎士「あぁ~・・・すごい・・・」

重騎士「あ、そのまままだ飲み込まないで、口開けて」

桃猫娘が精液の溜まった口を開け、重騎士はその口にまたたびパウダーの塊を入れた

桃猫娘「ふふ・・・ん・・・」ゴクン

精液を飲み込むと桃猫娘は顔を赤らめ横になってしまう

桃猫娘「こんなプレイ変態すぎるにゃ~・・・」

重騎士「まだまだ終わりじゃないよ」

重騎士はそう言うと桃猫娘を四つん這いにさせる

桃猫娘「は、恥ずかしい・・・」

重騎士は桃猫娘のアナルにローションを注ぎ込む

桃猫娘「そ、そっちでするの・・・んん・・・なんかお尻があつくなってきた・・・」

重騎士「ローションの中にマタタビパウダーを混ぜてるからね」

重騎士は指でアナルをほぐす

重騎士「いいかな・・・」

重騎士は桃猫娘の返事も聞かずアナルに挿入する

桃猫娘「にゃ~~~~~~!あ、あついにゃ、あついにゃ~」

重騎士「ああ、まったく・・・君のアナル、とってもアツいよ」

桃猫娘「にゃ~~~~~」

若騎士「うるさい!!」

重騎士「ん~・・・まあ気にせず続けるよ」

桃猫娘「にゃ、にゃ、にゃ、にゃ・・・きもちいい・・・気持ちいいにゃ・・・」

重騎士「そろそろイキそうだ・・・」

重騎士はそう言うと同時に桃猫娘のアナルに射精する

桃猫娘「あ、あついの出てるにゃ~・・・」

重騎士は手にマタタビパウダーをのせ、桃猫娘の口元に持っていく

桃猫娘「にゃ~・・・こんな変態セックス、忘れられなくなっちゃうにゃ~」

桃猫娘はマタタビパウダーを舐め始め、重騎士のは再び腰を打ち付け始めた

魔娘「それで・・・眼鏡騎士さんはどういうプレイがしたいんですか?」

眼鏡騎士「そ、そうですね・・・なんていえばいいのか・・・」

魔娘「いいですよ、どんな変態プレイもこなしてもせますから」

眼鏡騎士「そそれじゃあ・・・」

眼鏡騎士は自分の望むプレイスタイルを説明する

魔娘「なるほど・・・しびれ薬をのまされてバブみを感じたいと・・・」

魔娘「前にしびれ薬を飲ませて逆レイププレイとか、コスプレでお母さんキャラになったりとかはしたことはありますけど・・・」

眼鏡騎士「やっぱり変ですよね」ハハハ・・・

魔娘「いえ、そんなことないですよ!」

魔娘「ただあの・・・バブみの方なんですけど・・・私実際は眼鏡騎士さんより年上だし・・・おっぱいも結構大きいから・・・」

眼鏡騎士「え、そうなんですか!?」

眼鏡騎士「あの、バブみは魔娘さんが年下の方だと思ったからそう言っただけで・・・実際は甘えさせてもらえればいいかななんて・・・」

眼鏡騎士と魔娘はお互いに照れる

魔娘「そ、それじゃあ問題ないですね」

魔娘「あ、最後に何ですけど、痺れさせたあとはどういうふうにします?」

魔娘「痺れを介抱するように甘えさせるのか、やんデレ風に甘えさせるのか」

眼鏡騎士「介抱のほうでお願いします」

魔娘「わかりました」

魔娘は痺れ薬を咥え、眼鏡騎士に口移しで飲ませる

眼鏡騎士「ん、んんん・・・」

魔娘「だ、大丈夫ですか?」

眼鏡騎士は痺れて身体は愚か口もきけない

ただその目が大丈夫だと訴えていた

魔娘「そ、それじゃあ始めますね・・・」

魔娘「痺れをとるには汗を流すといいんだって~」ヨシヨシ

魔娘「これからいっぱい運動して汗を流そうね~」

魔娘はメガネ騎士の服を脱がせる

魔娘「あらあら、おちんちん大きくなったまま痺れちゃったのかな~?」

魔娘「大きくて入れたら気持ちよさそう」シコシコシコシコ

魔娘は眼鏡騎士にまたがった

魔娘「入れるね・・・」

魔娘「んん・・・おっきい・・・」

魔娘「どう?おちんちん入ってるの感じるかな?」

魔娘「それじゃあ動くね」ヌチャヌチャヌチャヌチャ

魔娘「気持ちいいよ眼鏡騎士さん・・・」

魔娘「感じてる?まだしびれて感じないかな?」ヌチャヌチャヌチャヌチャ

魔娘「大丈夫、もっと動いて汗をかこうね」ヌチャヌチャヌチャヌチャ

魔娘「んん・・・イ、イっちゃいそう・・・先にイッちゃいそう」ヌチャヌチャヌチャヌチャ

魔娘「イ、イク・・・イッちゃう!」ビクビクビクビク

魔娘「ごめんね、眼鏡騎士さん・・・眼鏡騎士さんを治そうとしているはずなのに自分だけたのしんじゃった・・・」

魔娘「でもまだできるから頑張るね」

若騎士「うるさい!!」

魔娘「あら・・・今度は静かにやらないとね」

魔娘は再び眼鏡騎士の上で動き始めた

そのうち続く

翌朝、若騎士が食堂に入ると眼鏡騎士と魔娘がな仲睦まじく朝食を作っていた

若騎士「おはようございます」

眼鏡騎士「あ、お、おはよう」

魔娘「おはようございます」

若騎士が挨拶をすると二人は焦りだす

男「おはよう・・・」

鬼娘「おはようございます」

若騎士が配膳を手伝い始めると男と鬼娘が入ってきた

男「ああ、若騎士さん。昨日はごめんね、うるさかったみたいで」

鬼娘が赤くなった

若騎士「いえ、自分も大声を出してしまい申し訳ありません」

眼鏡騎士「準備できましたよっと・・・重騎士先輩がまだ来てませんね。寝坊でしょうか?」

若騎士「昨夜羽目をはずしすぎて部屋で倒れているんじゃないですか?」

若騎士が鼻で笑いながら言う

重騎士「おはよ~」

桃猫娘「お、おはよう・・・」

桃猫娘は辛そうに入ってきた

眼鏡騎士「おはようございます・・・大丈夫ですか?」

桃猫娘「二日酔い・・・です・・・み、水を・・・」

眼鏡騎士は桃猫娘に水と薬を渡す

男「重騎士くん、初日からやり過ぎたね?」

重騎士「いえ・・・あんまり反応がいいもので・・・」

桃猫娘「あれは効きますわ~・・・にがい・・・」

魔娘「まだつらいようでしたらもっと効く薬を調合しますよ」

桃猫娘「んん~・・・結構楽になったから大丈夫・・・でも明日以降のために用意していてほしい・・・」

魔娘「あらあら」

重騎士「///」

鬼娘「重騎士さんはどのようなことをしたのですか?」

男「ネコ族の好きなマタタビ食べさせたんだよ」

男「少量なら酒と変わんないけど大量に食べさせると媚薬みたいになっちゃうんだよね」

男「まあ、俺が教えてあげたんだけど」ドヤァ

眼鏡騎士「はいはい、話はあとにして食べちゃってください」

眼鏡騎士「片付かなくなっちゃいます」

男「早く片付けて部屋にこもりたいってことか」

眼鏡騎士「///」

魔娘「///」

若騎士「いい加減にしてください!朝から節操がないと思わないんですか」

男「ご、ごめん・・・」

重騎士「いやいや、男殿が謝ることはありません」

眼鏡騎士「若騎士、男殿に対して口が過ぎるぞ」

若騎士「先輩方に対しても言っているんです!!」

若騎士「そもそも仕事場に娼婦を連れ込むなんて言語道断です!」

重騎士「まあ、仕事場であり、自宅であるからな」

若騎士「それに勤務時間中に行為に及ぶだなんて・・・」

眼鏡騎士「一応、上層部の許可は出てるし」

若騎士「あろう事か娼婦と一緒に朝食だなんて」

男「それはおかしいでしょ?何で娼婦と一緒に朝食食べたらだめなの?」

若騎士「王国軍という崇高な職場に娼婦などという下劣なものを・・・」

男「ストップ、それ以上言ったら流石に上に報告して審問会にかけてもらうよ」

男「脅すけど、君は配属されたばかりなんだから首ぐらい簡単に飛ばせるんだからね」

男は笑顔であったが若騎士は男の威圧を感じる

男「それじゃあ、冷めちゃうし食べようか」

その日の朝食はひどく重たいものとなった



朝食を終え特にやることのない若騎士は大量にある本の整理をしている

他の3人は娼婦を連れ部屋にこもっている

若騎士「うわ、なにこれ・・・200年前の発行日・・・」

若騎士「これ日焼けがひどいな・・・これも・・・これも・・・」

若騎士「20年前の魔法の指導書・・・へー昔はこんなにたくさん覚えたんだ・・・」

若騎士「たしかにこれを見ると平和と感じるかもな~」

若騎士「・・・んん?何だこの本、隠してあるみたいに奥に入れられてる・・・」

若騎士は隠されていた本を取り出し読み始める

若騎士「呪詛の本か・・・ページに折り目が・・・」

若騎士「不死身の呪い・・・その解き方・・・」

若騎士「不死身の呪いを解く方法は術者の血をすべて煮詰め蒸発させ、残ったものを薬草と煎じて魔法陣内で飲み干すもの・・・」

若騎士「これ・・・男殿が自分の呪いをとこうとしたのかな・・・」

若騎士「それにこれじゃあ・・・解くことなんて・・・」

男「呪いを解くことなんてできない」

突如男が入ってくる

若騎士「あ、お、男殿・・・」

男「悲しいことにね。まさか呪いを解く方法を自分の手で消していたなんてお笑い草だよ」

若騎士「自分の手で・・・」

男「ああ、魔王を殺したあとね、証拠になる角だけ切り落として骨も残さず焼き尽くしちゃったんだ」

若騎士「え・・・えぇ・・・」

男「そもそも呪われたのもわからなかったし・・・本当に死ぬ間際に呪いをかけられたみたいだからね」

男「まあしょうがない。過ぎたことをくよくよするなんてね」

男は部屋から出ていく

若騎士は男の笑顔が悲しいものに見えてしょうがなかった

魔王と戦った伝説の勇者は死ぬことを許されず、こんなところに幽閉されている

想像を絶する状況に若騎士は同情するしかなかった



それから1週間後、本部の定期便がやってきた

桃猫娘「魔娘ちゃんここに残るの」

魔娘「うん、眼鏡騎士さんがまだいてほしいって言ってくれたから」

桃猫娘「いいな~私も残りたい」

桃猫娘は重騎士をチラチラ見る

重騎士はため息をつき桃猫娘に缶を2つ渡す

桃猫娘「にゃ!これは!」

重騎士「俺だって別れたくないけどさ、やり過ぎちゃうと引き返せなくなっちゃうからさ」

重騎士「これで勘弁な」

桃猫娘は缶を抱いて泣きながら馬車に乗り込んだ

鬼娘「色々ありがとうございました」

鬼娘「また機会があったら呼んでくださいね」

鬼娘は男を抱き締める

男「そうだね、機会があれば・・・」

男の表情は少し寂しそうだ

鬼娘は馬車に乗り男に向かって手を振る

運搬兵「それではこれで帰還します」

運搬兵は敬礼しながら言うと馬車に乗って帰っていった

男「あんなに良い子だったらもっといてもらっても良かったかな~」

重騎士「そうすれば良かったではないですか」

男「いや~そろそろエルフの発情期の時期だからさ」

重騎士「なるほど・・・噂には聞いたことありますが、自分は相手できないですね」

男「なら何で桃猫娘ちゃん返しちゃったの?相性良かったんでしょ」

重騎士「自分のようなものと本気になってはいけませんので」

男「・・・かっこいい事言っているようだけど、他の女の子と寝たいってことでしょ?」

重騎士「その通りであります」

男「・・・それより眼鏡騎士くんどうするかね」

重騎士「・・・本人がいいというのなら問題無いかと」

男「あんまり1人に入り込むと別れるとき辛いと思うんだけどな~」

男「俺は寝るわ。次の娼婦は発情期のエルフにしといて」

重騎士「了解しました」

男は自室へ戻っていく



若騎士は今日届いた新聞を読んでいる

一面の記事を読んで慌てて重騎士、眼鏡騎士の元に行く

若騎士「先輩方、この記事読んでください!」

重騎士「ああ、これか・・・」

眼鏡騎士「東の国境で戦争が始まったって記事でしょ。知ってるよ」

重騎士「今は俺達には関係ない」

若騎士「そ、そうかもしれないですけど・・・」

重騎士「男殿が駆り出されるかもしれないと思っているのか?」

重騎士「この規模なら大したことないだろう」

若騎士「そ、そうですか・・・」

若騎士はトボトボと自室へ戻って行った

眼鏡騎士「何だったんだ?」

重騎士「さあな。それより早く片付けないとお楽しみの時間がなくなっていくぞ」

眼鏡騎士「そうですね、急ぎましょう」



眼鏡騎士が自室に戻ると魔娘が新聞を読んでいた

眼鏡騎士「険しい顔してるけど大丈夫?」

魔娘「あ、はい・・・戦争が起こっている東の国境に近いところに故郷があるので大丈夫かなって思って・・・」

眼鏡騎士「そう・・・なんだ・・・」

魔娘「あ、でも大丈夫です。近いって言っても国境への道から外れた小さな村なので襲われる心配はありません」

眼鏡騎士に向けた笑顔が少しこわばっているように見える

魔娘「それより夕食までまだ時間がありますよね」

魔娘「それまで少し楽しみませんか?」

眼鏡騎士は魔娘に押し倒され激しく攻められた



男が食堂で腕を組み考え事をしている

男「・・・胸騒ぎがする・・・」

重騎士「奇遇ですね・・・自分もです」

台所で若騎士がバタバタと料理をしている

眼鏡騎士と魔娘が眠ってしまい夕食の時間が過ぎても起きてこなかった

若騎士「さ、出来ましたよ」

若騎士がテーブルにおいた料理はやや焦げたような感じだが食べられないことはなさそうだ

重騎士「こういう中途半端なのが面倒なんだよな~」

男と重騎士は意を決して食べる

まずくもなく、うまくもなく、やや焦げ臭い

若騎士はうまそうに食べている

男と重騎士は料理を掻き込み食べ終える

重騎士は翌日地獄を見ることになった



それから1週間、世間は東の国境の戦争のことで持ちきりだがここは1週間に1度しか物資が来ない

若騎士はこんなに物資が待ち遠しいと思ったことはなかった

運搬兵「本部より定期便をお持ちしました」

重騎士はリストを確認する。今回はえらく少ない

重騎士「食品、日用品以外は新聞と雑誌数冊だけか・・・」

運搬兵「東の国境の戦争の影響です」

若騎士「戦争はどうなりましたか?」

運搬兵「国境を一度突破されましたが現在持ち直し小康状態となっております」

重騎士「若騎士、そういう話はいいからチェック手伝え」

若騎士「あ、はい・・・」

若騎士は日用品のチェックをする

重騎士「それと娼婦は・・・」

運搬兵が馬車に階段をセットする

重騎士「エルフのエル娘と犬族の犬娘っと・・・」

運搬兵「それではこれで失礼します」

運搬兵は不用品を回収して帰っていった

男は一通り新聞を確認すると自室にエル娘を連れて行った

重騎士も同じ様に片付けを終えると犬娘を連れ帰る

眼鏡騎士は魔娘と片付けを終わらせ、自室にこもる

若騎士は新聞をじっくり読もうと食堂に向かった

エロ注意

男はエル娘を自室につれてきた

男「いらっしゃい」

エル娘「はぁはぁ・・・」

男「ちょうど発情期のようだね」

エル娘「人間風情が発情期のエルフの相手なんてできるのかしら?」ハァハァ

男「さぁ?人間はどうだろうね」

男「ただ俺は、もう人間じゃないからね」

男はエル娘をベッドに押し倒す

男「むしろ君が、負けないか心配だね」

そう言うと男はエル娘にキスをする

エル娘は男を抱き締め吸い付く

舌を絡ます音が部屋に響いている

男「んん・・・やっぱり激しいね」

エル娘「あ・・・」

男「そんなに物欲しそうな顔しないでよ。まだまだこれからなんだから」

エル娘「べ、別にそんな顔してないわよ」

男は服を脱ぎ始める

エル娘もベッドに横になったまま服を脱ぐ

男はエル娘の服を床に落とすとエル娘の足を広げる

男「エルフは一発目は前戯無しで突っ込まれるのがいいんだったよね」

エル娘「え、エルフとしたことあるの?」

男「まあ、何度かね」

男は己のちんこをエル娘にあてがう

エル娘「お、大きい・・・」

男「それじゃあ入れるよ」

エル娘「んん・・・あ、熱い・・・」

男「あ~・・・これはなかなか・・・」

エル娘「は、はやく・・・早く動いて・・・」

男「いやいや、まずはゆっくりとね」

男はゆっくりゆっくりと腰を動かす

エル娘「いや、もっと早く、激しく動いて!」

エル娘はもどかしくなり男に懇願する

男「本当にエルフは堪え性がないんだな」

男はエル娘のお願いどおり激しく動き始める

エル娘「すごい・・・熱くて気持ちいい・・・んん・・・ん・・・」

エル娘「だめ、もうイキそう・・・だめ・・・んんん・・・」ビクビクビクビク

エル娘は男を抱きしめながらイッてしまう

男「エルフにしては結構感度がいいみたいだね」

男「ただ堪え性がないね、俺はまだイケてないのに」

男「これじゃあ、俺が満足する前にへばっちゃいそうだ」

男はそう言うと再び腰を動かし始めた

犬娘は重騎士のチンコをなめまわしている

犬娘「気持ちいいですか?」

重騎士「こんな気持ちいいフェラ初めてだ・・・」

犬娘は丁寧に丁寧に舐めまわしている

重騎士が射精しそうになると根本をキュッと握って射精できないようにしている

犬娘「まだ出しちゃだめですよ~」

犬娘「たくさん我慢して出したほうが気持ちいいですからね」

重騎士「こ、このもどかしさはなかなかきつい・・・」

犬娘「でもそれが気持ちいいでしょ?」

犬娘は的確に重騎士の気持ちいいところを刺激してくる

何回射精を我慢させられたか、重騎士は泣きそうになっている

犬娘「それじゃあそろそろ出しましょうか」

犬娘はチンコから手を離し、強烈に吸い上げる

重騎士「あ、あああ・・・」

今まで締め付けられていたところが解放され、重騎士は一気に射精する

犬娘は出された精液をすべて飲み干し、尿道に残った物も吸い上げる

重騎士「あぁぁ・・・」

重騎士は腰砕けになり情けない声を出す

犬娘「まだ終わりじゃないですよ」

犬娘は萎んでいるチンコを握る

そして重騎士のアナルを舌でなめ回す

重騎士「はうぅぅ」

重騎士は初めての刺激に声を出す

犬娘「アナルなめられるの初めてでした?それじゃあもっとサービスしちゃおうかな」

そう言うと犬娘は下でアナルの穴を広げ差し込んでいく

重騎士「く、くぅぅ・・・」

犬娘の舌が重騎士の前立腺を刺激しちんこがガチガチに固くなっていく

犬娘は一度舌を抜き、指を突っ込み前立腺を刺激する

下よりも固く長い指は確実に前立腺を刺激し、重騎士は射精しそうになるがやはりチンコの根本を握られ射精できない

犬娘「これだけ固くなったからそろそろ本番しちゃいます?」

犬娘「それともフェラで出したいですか?」

犬娘の質問に重騎士は悶えて答えられない

犬娘「答えられないならこのままやめちゃいますよ~」

犬娘は指を深く入れ、前立腺を刺激する

重騎士「あぁぁ!本番!本番したいです!」

それを聞くと犬娘はニマッと笑ってアナルから指を抜き、チンコの根本をひもで縛る

重騎士「な、何を・・・?」

犬娘「だってこのまま入れたらその瞬間に射精しちゃいますよ」

犬娘「私だって少しは気持ち良いくなりたいんですから」

犬娘は重騎士に跨り、一気に腰を落とす

入れられた瞬間、重騎士は射精した感覚に襲われるが実際は縛られているため出ていない

犬娘「あはっ、すごくビクビクしてる」

犬娘「それじゃあ動きますね。快楽に身を委ねて我慢しないで大丈夫ですからね」

犬娘は腰を動かし始める

重騎士はチンコが出るたび入るたび、射精する感覚に襲われる

犬娘「そろそろ出したいかな?」

重騎士は激しく頷く

犬娘は腰を浮かしチンコの紐を外す

犬娘「出すときは一番奥で出してね」

犬娘は一気に腰を落とし、重騎士の上に座る

その瞬間、重騎士は我慢していたものを一気に打ち出した

重騎士「・・・か・・・は、はぁぁ・・・」

犬娘「んん・・・あったかい・・・」

犬娘はそのまま重騎士に覆いかぶさるように横になる

犬娘「気持ちよかった?」

重騎士は魂が抜けたように動かない

犬娘「あら、気絶してる・・・ま、いっか」

眼鏡騎士は魔娘が最近思い悩んでいるのを気にしている

眼鏡騎士「あ、あのさ・・・」

魔娘「あ、そろそろ寝ますか?今日はどんなふうにします?」

眼鏡騎士「いや、そうじゃなくて・・・」

服を脱ごうとする魔娘を止める

しかし眼鏡騎士は魔娘に押し倒されてしまう

魔娘「眼鏡騎士さん、心配しなくて大丈夫ですよ」

魔娘「今日も眼鏡騎士さんのたくさん搾り出させちゃいますからね」

魔娘はいつもの痺れ薬を眼鏡騎士に口移しで飲ませる

眼鏡騎士「んん・・・」

魔娘「眼鏡騎士さんかわいいです・・・」

魔娘は下着を脱ぎ眼鏡騎士の顔にまたがる

魔娘「見えますか?もうこんなになっているんですよ」

眼鏡騎士「んん・・・」

魔娘は眼鏡騎士のズボンをおろしチンコをあらわにする

精力剤を混ぜたしびれ薬を飲まされた眼鏡騎士のチンコは大きく反り上がっていた

魔娘「ふふ、おっきい・・・」

魔娘は眼鏡騎士チンコを咥え、なめ回す

眼鏡騎士は痺れているためそんなに刺激が来るわけではない

しかし確実に魔娘に吸い上げられているのがよくわかる

魔娘「ガチガチで美味しいです」

魔娘はチンコの上に跨り直し腰を下ろす

魔娘「はぁぁ・・・気持ちいい・・・」

魔娘「眼鏡騎士さん、ずっと一緒にいてくださいね・・・ずっと・・・ずっと・・・」

魔娘は眼鏡騎士の顔をなめまわしながら腰を振り続けた

発情期エルフはいいのが思いつかなくて手を抜いてしまった

若騎士は勝手に申し込んだ伝書鷹の新聞配達を待っていた

若騎士「来た来た」

伝書鷹が落とした新聞を受け取ろうとするが若騎士の頭上に腕が伸び、それがキャッチした

若騎士「あれ?」

重騎士「あれ?じゃない!お前、何勝手なことしてるんだ!」

重騎士に首根っこ掴まれて若騎士は引きづられて行った



若騎士は食堂で重騎士に説教をされている

重騎士「多少勝手な申込みなんかは目をつぶるが、事後報告もしないで隠していることは言語道断!」

男は気にせず新聞を読み、眼鏡騎士と魔娘は薬を煎じてエル娘と犬娘に渡している

男が読み終えた新聞を魔娘が受け取った

魔娘「・・・そ、そんな・・・まさか・・・」

魔娘はたまたま目にした記事を読んで膝をつく

眼鏡騎士「だ、大丈夫?」

男が新聞を再び拾い、記事を読み進める

男「・・・これかな・・・東の街道沿いから外れた魔導の村、山賊に襲われたか・・・」

眼鏡騎士「東の街道沿いって・・・魔娘さんの故郷の・・・」

魔娘「そうです・・・まさかあんな小さな村が襲われるだなんて・・・」

眼鏡騎士「か、家族が心配だから早く帰ったほうがいい」

魔娘「で、でも・・・それじゃあ・・・」

男「・・・眼鏡騎士くん、一応確認するけど、わかって言ってるんだよね?」

男「彼女がこの地を離れたら、ここでの記憶は封印される・・・」

眼鏡騎士「・・・わかっています・・・でも今は・・・」

魔娘は眼鏡騎士を抱きしめる

魔娘「眼鏡騎士さん、ごめんなさい・・・ずっと・・・ずっと一緒にいたかったのに・・・」

眼鏡騎士「・・・早く準備したほうがいい・・・緊急で運搬兵さんを呼びます・・・」

眼鏡騎士は魔娘の腕を振りほどき、通信室へ走っていった

男「・・・準備を急いだほうがいい」

男「エル娘さん、犬娘さん、荷造りを手伝ってあげて」

魔娘は二人に連れられて眼鏡騎士の部屋に向かった

若騎士はまだ説教されている



運搬兵「緊急の呼び出し馳せ参じました」

重騎士「緊急で申し訳ない」

重騎士「この地を出て東の街道まで連れて行ってあげてください」

運搬兵「了解しました」

眼鏡騎士が魔娘の荷物を積み込む

魔娘「あの・・・眼鏡騎士さん・・・」

眼鏡騎士「魔娘さん・・・俺もずっと一緒にいたかった・・・」

眼鏡騎士「俺はずっと忘れないよ・・・」

魔娘は眼鏡騎士にキスをする

魔娘「これで忘れてください・・・もう・・・会っても・・・」

魔娘は馬車に乗り込んだ

重騎士「・・・それじゃあ・・・お願いします」

運搬兵「・・・それでは出発します」

運搬兵は馬車を発進させた



男「・・・」

重騎士「どうかなさいましたか?」

男「うん・・・ちょっとさ・・・調査の依頼をお願いしてもらえないかな」

重騎士「え、ええ・・・構わないですけど・・・一体何を・・・」



次の定期便で2人の娼婦を返したあと、男と重騎士は眼鏡騎士に気を使っているわけではないが娼婦を頼んでいない

眼鏡騎士「別に気を使わないでもらって大丈夫ですよ」

魔娘と別れてから日に日にやつれている眼鏡騎士は言う

重騎士「別に気を使っているわけじゃないさ」

若騎士「眼鏡騎士先輩は貧弱ですね。王国騎士ともあろう人が娼婦に入れこんで別れて辛いだなんて・・・」

重騎士の鉄拳が若騎士の頭に落ちる

重騎士「いったーい・・・何するんですか!?」

重騎士「うるさい、もうこれ以上口を出すな」

男はため息をつきながらお茶を飲む



重騎士「男殿!王国より手紙が届いております」

重騎士は2通の封筒を渡す

男「・・・この封筒は・・・徴兵依頼か・・・」

重騎士「それと前に依頼された調査の結果です」

男「やっぱり東の戦争が長引いているからか・・・」

重騎士「明日の朝、迎えが来るそうです」

男「・・・そしたら今回はみんなで行こうか」

重騎士「え・・・?眼鏡騎士は置いていったほうがいいのでは・・・」

男「本当ならそうしたいけど・・・別の考えもあるからね」

重騎士「・・・わかりました」



翌朝、男は用意された革製の鎧を装着し、手錠をかけられる

男「俺がこんなので抑えられると思っているのかね」

重騎士「思っているから送ってきているのだと思います」

男「こういうときは真面目に言うね」

重騎士「す、すいません」

若騎士が荷物を運び終えた報告に入ってくる

若騎士「準備完了です。いつでも出発できます」

男「眼鏡騎士くんはどう?元気そう?」

若騎士「昨日もあんまり寝ていないそうです」

若騎士「ですので自分がお弁当を作ってあります」

重騎士の顔が引きつる

男「それじゃあ、行こうか」

男は馬車に乗り込み王国に向かって行く



王国に到着するとさらに手錠をかけられ、国王の前に連れて行かれる

重騎士「男殿をお連れしました」

国王「状況はわかっているだろう。頼んだぞ」

男「めったに会えないんだから少しくらいお喋りしてもいいんじゃない?」

国王「なんの為に?こうやって会えるだけありがたいと思え」

男は笑顔を崩さす頭をかく

男「あそ、まあいいや・・・それじゃあ、俺の武器を・・・」

国王の側にいた兵士が男に剣を手渡す

男は鞘から剣を抜くと白く輝く刀身が現れる

男「ちゃんと手入れしてるんだな」

国王「当たり前だ。国宝だからな」

男「元々俺のなんだけどね・・・」

男は剣を鞘に収める

男「それじゃあ、行こうか」

重騎士、眼鏡騎士、若騎士は国王に敬礼をしてその場をあとにする



馬車に乗り込みしばらく走ると重騎士は男の手錠を外す

若騎士「そ、それ外してもいいんですか?」

重騎士「問題ないだろう、どっちにしろ戦場では外さないといけないんだし」

男「まったく・・・俺をなんだと思ってるのかね」

男は剣を持ち、少し鞘から抜く

若騎士「キレイな剣ですね」

男「ああ・・・俺が魔王討伐のとき当時の国王から貰ったものなんだ」

男「だけど一度、刀身が折れたことがあってね、エルフの里のプラチナとドワーフの刀工技術で生まれ変わったものなんだ」

男「今はもう2度と作れない名剣だよ」

重騎士「・・・眼鏡騎士・・・大丈夫か?」

うつらうつらしている眼鏡騎士に声をかける

眼鏡騎士「はい・・・大丈夫です・・・」

男「まだかかるだろうから少し眠るといいよ」

眼鏡騎士「いえ・・・大丈夫・・・です・・・」

男は何か呪文を唱え、眼鏡騎士を寝かせる

若騎士「眼鏡騎士先輩は大丈夫なんですか?」

男「古い睡眠魔法だよ、夢を見ないで眠れるから悪夢を見ることもない」

男「本当はもっと早くかけてあげれば良かったんだけどね・・・」

男「本人が嫌がったから・・・」

馬車は東の国境へと向かっていく


東の国境に到着すると兵士長が出迎えた

兵士長「お待ちしておりました」

男「戦況は?」

兵士長「現在国境より東に2キロほどの地点でにらみ合いという状態です」

男「だいぶ攻められている感じか・・・」

男「前に国境を突破されるし色々問題あるんじゃないか、今の軍」

兵士長「男殿に言われてしまうと言葉がありません」

男「それで、俺は具体的にどうすればいいんだ?」

男「戦の大将の首を落とすか?それとも東の国を滅ぼす?」

兵士長「い、いえ・・・できれば穏便に行きたいものです」

兵士長「一応明日、話し合いの場を設けることになっております」

兵士長「それに出席していただけないかと・・・」

男「・・・俺、必要か?」

兵士長「いえ・・・男殿を呼ぶことを決定したときはもっと殺伐としていたのですが昨日急に相手側から話し合いの場をという提案が・・・」

男「・・・うーん・・・気味の悪い話だな・・・」

男は悩みながら用意された控えテントに向かった



重騎士「男殿、どうでしたか?」

男「明日話し合いするから立ち会ってくれって」

若騎士「男殿は戦うために呼ばれたのでは?」

男「昨日急に決まったんだと」

重騎士「争わないで終わればそれにこしたことはないですね」

男「・・・そうだね・・・」



翌日、男は兵士長と共に話し合いの場に来た

兵士長「お待たせしました」

東国兵長「いえ・・・」

東国兵長に後ろにフードをかぶった者を連れていた

兵士長「それで今回の件ですが・・・」

東国兵長「ええ、それでは早速・・・」

東国兵長は剣を抜く

兵士長「ちょ、何をしているんですか!?話し合いをするのでは!!?」

東国兵長「ええ、話し合いの最中に貴方がたが剣を抜き、私どもはそれに対応して誤って貴方がたを殺害してしまった」

東国兵長「そういうストーリーです」

東国兵長が兵士長に向かって剣を振り下ろした

男は兵士長の前に出て剣を手で受ける

男「いった・・・結構乱暴だね。そんなに戦争したいの?」

東国兵長「当たり前だろう。そっちの国の物資をいただきたいんだからな」

男「あっそう・・・それじゃあ・・・しょうがないね・・・」

男は剣を抜き構える

男「兵士長くん、下がってて・・・」

兵士長「は、はい・・・すいません・・・」

兵士長が下がると同時に東国兵長は男に斬りかかる

男はふらりと避けながら東国兵長の後ろに回る

東国兵長は後ろ蹴りをするが男は飛び跳ね避ける

男は着地すると同時に剣を振り下ろし、振り返った東国兵長の顔の前で寸止めする

男「どうする?まだやる?」

東国兵長は男の剣をはねのけ斬りかかってきた

男は手で受け流し剣を東国兵長の首筋に当てる

男「俺、結構強いんだよ?数回やり合って相手の力量わからないのは兵士長としてどうかと思うよ」

東国兵長「うるせー!」

東国兵長が男に斬りかかるが突然東国兵長の首が飛んだ

男「!!?」

東国のフードの者が東国兵長首をはねていた

フードの者「あんまり面白くないからもういいや」

男「どういう意味だ?」

フードの者「んん~この戦争仕掛けたの僕だから」

フードの者「あんたを引きずり出そうとしてたんだけどね」

フードの者「東国兵長が思った以上に小物だったからつまらなくなっちゃった」

男「俺を引きずり出すって・・・お前は一体・・・」

フードの者「まあそれはそのうちね」

フードの者が下がろうとした瞬間、男は剣を投げフードの者のフードコートを巻き込んで壁に刺さる

男「取り敢えず顔を見せてもらおうか」

男はフードの者のフードを外す

男「その角・・・悪魔族か・・・それにお前の顔・・・」

フードの者「はなせ!!」

フードの者はフードコートを脱いで逃げて行った

男「まさか・・・な・・・」



男は東の国の野営地に足を踏み入れていた

重騎士「結構質素な野営地ですな」

眼鏡騎士「それで何を調べるのですか?」

男「いや、調べるっていうか・・・」

若騎士「男殿~、せんぱ~い、こちらに何かあるみたいです~」

兵士長率いる兵士と先に見回りをしていた若騎士が走ってやってくる

男「何かって具体的には?」

若騎士「天然の洞窟に扉をつけて牢屋みたいにしているところが見つかりました」

若騎士「自分は中に入る前に皆さんに報告をと思ってきました」

男「それじゃあ、行ってみるか」



兵士長「これは男殿!」

男「敬礼とかいいから・・・中の様子は・・・」

兵士長「はい、部屋が2部屋あって手前にいた兵士は息はありませんでしたがその奥に2人生存者がいました」

兵士長「その2人はいわゆる性処理係としてつれて来られたみたいですが、話を聞く限り何かをされたということは無いようです」

男「・・・ふーん・・・その2人と会える?」

兵士長「はい、いま救護班が様子を見ています」



男は一人で救護班のもとに向かった

男「ちょっといいかな」

救護兵「これは男殿!」

男「敬礼はいいからさ・・・見つかった二人と話せる?」

救護兵「はい!一通りの診察を終えましたので大丈夫です」

男「そしたら席を外してくれるかな?」

救護兵「はっ!了解しました」

男は救護兵が出ていったのを確認して助け出された2人のもとへ行く

男「ちょっといいかな」

少女1「きゃっ!だ、誰ですか!?」

2人の少女が抱き合いながら男を警戒する

男「あ、怖がらなくてもいいよ」

男「俺は男、王国軍の傭兵だから」

少女1「は、はぁ・・・それで・・・」

男「ああ、ちょっと聞きたいことがあってね」

男は少女たちにフードの者のことを聞くが二人は何も知らないらしい

東国城から出たときはいなかったのにいつの間にか合流していたということだ

大した情報が出ないことは男は予想していた

それより気になったのは2人のことについてだ

男「・・・失礼なこと聞くけど・・・君たちは・・・人族なのかな・・・」

少女1と少女2は顔を見合わせ少し悩んでいる様子だ

しばらく見合わせたあと2人は服を脱ぎ始めた

男「え、ちょっと・・・あぁ・・・」

少女1「男さんの疑問の通り、私達は東の国に造られたキメラです」

少女1と少女2の股間には小さいながらもチンコがついていた

少女1「私は陰娘、この子は陽娘」

男「はぁ~・・・とりあえず服着てくれるかな・・・」

少女たちは服を着直す

男「とりあえず君たちをどうするか他の人と相談はしてくるけど・・・君たちはキメラであることは喋っちゃだめだよ・・・」

陰娘「はい、わかっています」



男は救護テントを出て自分の控えテントに戻った

眼鏡騎士「おかえりなさい」

重騎士「おかえりなさい、片付けは済んでいますよ」

男「若騎士さんは?」

眼鏡騎士「まだ他の兵士とあたりを見回っています」

男「まあ、ちょうどいいかな・・・」

重騎士「どうなさいました?」

男は少女たちのことを話す

眼鏡騎士「そ、その場合ってどうなるのでしょうか・・・」

重騎士「普通に考えて研究所につれてかれてモルモットだろうな」

男「だよね~・・・しょうがない・・・今回の恩赦はあの子達にするか・・・」

眼鏡騎士「恩赦とはなんですか・・・?」

男「んん・・・ああ、俺がこういう戦争を止めたりしたとき1つだけ俺のわがままを聞いてもらう契約にしてるんだ」

男「本当は別のことに使いたかったけど・・・流石にちょっとね・・・」

重騎士「しかし若騎士にはなんて説明しますか?」

重騎士「あの正義感バカのことですその2人がキメラだと説明すれば軍に引き渡すべきだと喚くだろうし」

重騎士「かと言って男殿の夜伽の相手といえばロリコンだの変態だのと喚くでしょうな」

男「俺から見れば、すべての女の子はロリだけどね」

男は笑いながら言う

眼鏡騎士「いや、冗談を言っている場合ではないと思いますけど・・・」

男「まあ、喚こうが何言おうが俺の夜伽相手という方が良いだろうね」

重騎士「男殿には迷惑をおかけします・・・」

男「気にしたってしょうがないさ」



翌日、男達は王国へ戻るため馬車に乗り込む

馬車には昨日の陰娘、陽娘も乗り込む

若騎士「全く男殿は何でこんな子供を連れて帰るというのか」

若騎士「全く持って変態じゃないですか」

重騎士の予想通り若騎士はブツブツと文句を言っている

男「さて、王国に戻る前に一過しぃ寄ってほしいところがあるんだけれど」

運搬兵「はっ!了解しました!それでどちらに?」

男は運搬兵に耳打ちする

運搬兵「なるほど、了解しました!」

運搬兵は馬車を走らせる



一行が向かったのは街道沿いから外れたところにある小さな村

眼鏡騎士「こ、ここは・・・」

男「魔娘さんの故郷」

男「本当はさ、今回の恩赦で君の配置換えをしたり魔娘さんを呼び戻したりとか考えていたんだけど・・・」

眼鏡騎士「男殿・・・申し訳ありません・・・自分の為にこんなにしてくれて・・・」

男「いや・・・ここに連れてきたのはいいんだけど・・・魔娘さんの記憶は封印されてるだろうし、あっても初対面になるから・・・ここから先は・・・君の判断に任せるよ」

男「辛いかもしれないけど、本当に吹っ切れるにはちゃんとお別れをしたほうがいいと思ったんだよね・・・」

男「相手に伝わらなくても・・・相手が話を聞いてくれなくても・・・」

眼鏡騎士「お、男殿・・・」

眼鏡騎士はしばらく考え、馬車から降りる

眼鏡騎士「僕は魔娘さんと会ってきます」

男は封筒を差し出す

男「この場所に魔娘さんはいるらしいから・・・気を落とさないようにね」

眼鏡騎士は封筒を受取り、魔娘のもとへと向かった



魔娘の実家は薬屋を営んでいた

眼鏡騎士はその薬屋に足を運び、意を決して中にはいる

眼鏡騎士「すいませーん・・・」

魔娘「はーい、いらっしゃいませ」

久しぶりに見る魔娘の姿に眼鏡騎士は涙が出そうになった

魔娘「あら旅人さんですか?こんなへんぴな村までようこそ」

魔娘は記憶を封じられている

眼鏡騎士のことは覚えているはずがない

眼鏡騎士「え、ええ・・・ちょっとしびれ薬を探しているんですけど・・・」

すぐさま抱きしめたいという思いをしまい、二人の思い出の品を注文する

魔娘「魔物退治か何かですか?今ちょうどできたのがあるので・・・」

魔娘「おいくついりますか?」

魔娘「?大丈夫ですか?」

眼鏡騎士はいつの間にか涙を流していた

眼鏡騎士「い、いえ・・・目にゴミが入ったみたいで・・・」

魔娘「そしたら目薬サービスしておきますね」

魔娘はしびれ薬と目薬を袋に入れ、眼鏡騎士に渡す

眼鏡騎士「あ、ありがとう・・・これ・・・代金です」

魔娘「はーい、ありがとうございます」

眼鏡騎士「あの・・・それじゃあ・・・さようなら・・・」

魔娘「・・・あの・・・眼鏡騎士さん・・・」

突如、魔娘の口から眼鏡騎士の名前が出る

魔娘「あ、あれ・・・私なんであなたの名前を・・・」

眼鏡騎士「ま、魔娘さん・・・」

眼鏡騎士は感情が抑えられなくなり魔娘の唇を奪う

眼鏡騎士「あ、ご、ごめんなさい・・・」

眼鏡騎士が我にかえり慌てて魔娘から離れる

魔娘はぼーっと眼鏡騎士を見ている

魔娘「め、眼鏡騎士・・・さん・・・」

魔娘の頬に一筋の涙が流れた

魔娘「なんで・・・なんでこんな所にいるんですか・・・」

魔娘「何であなたの事・・・思い出しちゃうんですか・・・」

魔娘「あなたの事が好きだから・・・本当は忘れたくないけどもう会えないならと自分でも忘却の薬を飲んだのに・・・」

眼鏡騎士「僕だって君を忘れられない・・・だからこうして・・・」

魔娘「でもまた・・・離れ離れじゃないですか・・・」

魔娘「こんなつらい思いするなら・・・ずっと忘れていたほうが良かった・・・」

眼鏡騎士「僕は絶対、また戻ってくるよ」

眼鏡騎士「だから忘れないで待っててほしい」

眼鏡騎士「絶対・・・絶対に・・・」

眼鏡騎士と魔娘は抱きしめ合い唇を重ねる



重騎士「眼鏡騎士、しっかりやっていますかね」

男「どうだろうね・・・魔娘さんの記憶が戻ってくれるといいけどね」

重騎士「封印された記憶が・・・戻るのですか?」

男「今の記憶封印魔法がどれくらいのものか知らないけど、所詮人為的なものは結構脆いものだよ」

男「特に好きになった人への思いは記憶を封じただけで消しされるものじゃないしね」

重騎士「なんか重みがありますね」

男「まあ、俺も似たような経験があるから」

若騎士「眼鏡騎士先輩が戻ってきました!なんかいっぱい荷物抱えています」

男と重騎士が馬車から降りると眼鏡騎士は大きな袋を抱えて戻ってきていた

男「どうやら、うまく行ったみたいだね」

眼鏡騎士「うまく行ったかどうかはわからないですが、大きな目標ができました」

重騎士「何買ってきたんだ?」

眼鏡騎士「子に変の特産だという山の幸を、魔娘さんが選んでくれたんです」

若騎士「ナンパでもしたんですか?本当に任務中に何考えているんですか・・・」

男「まあまあおそらくそういうのじゃないから」

男「それじゃあ、帰ろうか」

エロ注意

男達は屋敷に戻ってきた

国王とのどなり合いもとい話し合いをして陰娘と陽娘は男が引き取ることができた

男「さーて・・・どうしたものかな・・・」

男が目を向けた先に陰娘と陽娘が正座していた

男「いや、リラックスしていいんだよ」

男「というより自分たちの部屋でゆっくりしてていいんだからね」

陰娘「いえ、私達は男さんに救っていただきました」

陰娘「そにためこの体、男さんに捧げたいと思っています」

男「いや・・・ねぇ・・・」

陰娘「男さんは半陰陽の体はお嫌いですか?」

男「いや、そういうわけじゃないけどさ・・・」

そこまで言って男はしまったと思った

陰娘「でしたらなんの問題もありませんね」

陰娘と陽娘は立ち上がり服を脱ぐ

二人のチンコは小さいながらも勃起しているように見える

陰娘「さあ、男さんも服を脱いで」

男は観念して服を脱ぎベッドに腰掛ける

男「それじゃあ、二人で舐めてもらおうかな」

男は大きく股を広げ、二人で座りやすいようにする

陰娘と陽娘は男の股の間に座り、チンコを目の当たりにする

陰娘「とってもおっきいです。ね、陽娘」

陽娘はチンコから目をはなさずに頷く

陰娘が右側、陽娘が左側を舐め始める

男「んん・・・こりゃ思ったより気持ちいい」

陰娘「ありがとうございます・・・んん・・・」

陰娘「男さんの大きくて固くて・・・とってもおいしいです」

陰娘と陽娘の丁寧な舐め回しに男はいつもより早くイッてしまう

陰娘「量もこんなに沢山・・・おいしいです」

出された精液を丁寧になめとり、陽娘は尿道に残っているものも吸い上げる

男「それじゃあ陰娘ちゃん、股がってくれるかな」

陰娘「は、はい・・・」

陰娘は男の膝に一度座り、腰を浮かす

男「位置わかる?」

陰娘「だ、大丈夫です」

陰娘は男のチンコを掴み、自分の穴の位置まで誘導する

陰娘「い、入れますね・・・」

陰娘はゆっくりと腰を下ろしていく

陰娘「い、いたー・・・い・・・」

男「え、もしかして初めてだった?ごめん、気づかなかった」

陰娘「いえ、初めてではないです・・・こ、こんなに大きいのは初めてですけど・・・」

陰娘はゆっくりと動き始める

陰娘「ん、んん・・・んん」

男「いいよ、そのままゆっくりとでいいからね」

男「そういえば二人のこのちんこって触ると気持ちいいの?」

男は陰娘のチンコをしごき始める

陰娘「だ、だめ!刺激が!くっぅぅぅ・・・」

男「気持ちいいんだ。それじゃあ陽子ちゃん、陰娘ちゃんのチンコ吸い上げてあげて」

男は陰娘を床に立たせ自分で腰を打ち付け始める

陽娘は男に言われた通り陰娘のチンコを咥える

陰娘「だめ!陽娘ダメ!舐めないで・・・だめ・・・んんん!」

陽娘が舐め始めるとほぼ同時に陰娘は射精する

男「おやおや、刺激が強すぎた?」

男は陰娘からチンコを抜く

男「それじゃあ今度は陽娘ちゃんに相手してもらおうかな」

男は息も絶え絶えな陰娘を仰向けに寝かせ陽娘を四つん這いにさせる

男「これならお互いのちんこ舐めやすいでしょ」

陽娘は目の前にある陰娘のチンコを舐め始める

陰娘も負けじと陽娘のチンコを舐める

男は陽娘にチンコを挿入し、激しく腰を打ち付けた

陽娘のほうが陰娘よりも我慢強いのか数回腰を打ち付けても射精しない

男は存分に腰を打ち付け陽娘の中に射精する

男は一息つくと陰娘の方にまわり、射精するまで腰を打ち付けた

男「ふー、なかなか興奮するセックスだったよ」

陰娘「あ、ありがとうございます・・・」

男「まあ、こうなったらっしょうがないから、楽しませてもらうよ」

男は二人を抱き起こし、交互に挿入していった

つづく

男の部屋には誰にも開けさせないタンスがおいてある

男はそれを開け、中に入っているものを見る

男「あの悪魔族・・・よく似てたな・・・」

タンスの中には2本の角とロザリオが置いてある

男は椅子に腰掛け考えを巡らす

そうしているうちにいつしか眠りに入ってしまった



男は夢を見る

夢の中で男は遥か昔、まだ少年であった頃の夢を見た

少年(男)「僕は将来騎士になって王子の家来になって国を守るんだ」

王子「そしたら僕は王様になってこの国を平和に収めてやる」

フードの少年「そしたら僕は魔王となって平和ボケした国を奪いに行くぞ」

フードの少年は魔族だった

その当時人族と魔族の交流はなく、お互いが恐怖の対象であった

しかし少年たちにそんなことは関係ない

楽しく遊べる友達であれば人族でも魔族でも関係ないのだ

しかし・・・

王子父「何をやっているのだ王子!魔族なんかと遊ぶんじゃない!」

少年父「お前もだこの馬鹿者!王子に何かあったらどうするんだ!」

大人は子供を守らなければならない

そんなことは子供にもよくわかっている

だからこうして誰も来ないようなところで遊んでいるのに・・・

フードの少年「ご、ごめんなさい!」

フードの少年は走って帰ってしまった

この日を境にフードの少年とは会うことは無かった

そして皮肉にも、この日宣言したことが現実となってしまったのだった



時は流れ、王子は王様となり、少年は数々の功績から勇者と呼ばれるようになった

王様(王子)「なあ勇者・・・魔族がまた攻めてきてるみたいなんだ・・・」

勇者(男)「そうか・・・お前が国を収めるようになって平和が訪れたと思ったのに・・・」

勇者「そういえば昔、魔族の子供と遊んだことがあるよな」

王様「ああ、私もそれを思い出していた」

勇者「あの子とあった最後のあの日、俺達はそれぞれ自分の夢を話したよな」

王様「そうだな・・・そして私達の夢は実現できた・・・」

勇者「まさか、これはあの子が・・・」

王様も勇者もそんなことは信じたくはない

勇者「なあ、俺は魔王の城に行こうと思う」

王様「・・・そうか・・・君なら・・・そう言う気がしたよ・・・」

王様「すまない・・・本当は私も同行したいのだが・・・」

勇者「あーあー、いーいー」

勇者「こういうのは一介の兵士がやるものだ」

王様「本当に・・・すまない・・・」

王様「少し待ってくれないか・・・」

王様は一度奥に引っ込んだ

しばらく待つと三人の兵士を引き連れて戻ってきた

王様「この三人とともに向かってほしい」

勇者「強いの?」

王様「君を除けば国一番だ」

しかし勇者は不満そうな顔をする

王様「一人のほうが気が楽かもしれないがこういうのは・・・」

勇者「いや、パーティーを組むのはいいんだけどさ、女が同行するのはどうもね・・・」

戦士「私を甘く見ないでいただきたい、この身体、女であっても心は男!」

戦士「女であることなど捨てています」

僧侶「たしかに私は女ですけど、実際にこの国を守ってきた兵士の一人です!差別しないでください」

賢者「自分は男なので、問題ないですね」

勇者「俺はお前みたいに頭でっかちな男も嫌いだけどな」

賢者「あらあら・・・」

勇者「まあ、冗談はおいておいて、屈強な男もいる王国軍の中で君たちが強いとはとても思えないね」

戦士「どうすれば認めてもらえる?」

勇者「・・・外に出なよ、俺と手合わせして強さを見せてくれ」

勇者は外へと向かった



戦士「構えなくていいのか?」

勇者「女相手に本気になる気はないし」

戦士は勇者に向かって斬りかかるが勇者はひらりとかわす

戦士はかわした勇者の腕を掴みそのまま引き寄せ動けないように片腕を絡める

戦士「本気を出さないと腕を折ってしまいますよ」

勇者「ふーん・・・」

勇者は戦士の鎧の隙間に手を入れ戦士の胸を揉む

戦士「ひゃ~!!」

戦士は突然のことに驚き、勇者を離してしまう

勇者「ね?これが女を同行させたくない最大の理由」

勇者「強さは今のでよくわかったよ。たしかに強い・・・でもね、これから向かうのは人族が足を踏み入れたことのないところだ」

勇者「どんな魔族がいるかもわからない、そんな危険なところに女は連れていけないよ」

勇者が言い終わると同時に僧侶が勇者の頬をひっぱたく

僧侶「何しているんですか!!?いくら実力をわからせるためとはいえやっていいことと悪いことがあるでしょう!!」

勇者「いった~不意打ちはやめろよ」

勇者「それにこれから向かうのは魔族の国だぞ、どんな魔族がいるかもわからない、何をされるかもわからない」

勇者「胸を揉まれただけで攻撃の手を緩めるようなやつを連れていけると思うか!?」

僧侶「命をかけた戦中にそんな事をするのはあなたぐらいなものです!この変態!」

勇者「誰が変態だ!誰が好きこのんで筋肉並みに硬い胸を触りたがると思うんだ!」

僧侶「実際触ったじゃないですか!!」

勇者「それはこういうことをされると体験させてやったんだよ」

賢者「まあまあ、勇者さんが言いたいことはよくわかったじゃないですか」

戦士「たしかに・・・私は兵士としての自覚が足りなかったようだ」

賢者「まあまあ、勇者さんは僕達を同行するの認めてくれたようですしいいじゃないですか」

勇者「あぁ?誰がそんなこと言った?」

賢者「戦士さんの強さは認めたんでしょう?それに僧侶さんもあなたに一撃食らわしている」

賢者「この国の最強兵士を唸らせた人間を同行させないのは色々と悪評が立ちそうですね」

賢者「勇者さんは男好きだから女性をパーティに入れないって」

勇者「あぁぁん?」

賢者の言葉に戦士と僧侶は笑う

王様「賢者には敵わないようだな」

勇者「ちょ、ちょっと待てよ・・・俺はまだ認めて・・・」

王様「それなら男ばかりのパーティにしてゲイの噂が流れてもいいのか?」

賢者「よろしければゲイの兵士を紹介しますよ」

勇者「このクソ野郎どもが・・・」

勇者は泣きながら戦士、僧侶、賢者の同行を認めた

王様「それと・・・こいつを私の代わりだと思って持っていってほしい」

王様は一本の剣を差し出す

勇者「これは・・・お前が即位したときに作った剣・・・いいのか?」

王様「私にはこういうことしかできない・・・だから・・・」

勇者「・・・わかった、大切に使わせてもらうよ」

勇者は王様から剣を受け取り腰にさす

勇者「それじゃあ行くか!」

勇者は魔王の城へと向かった



4人の度は順調に運んだものではなかった

そもそも出会いが最悪であったためになかなか打ち解けられなかった

さらに言えば勇者はもともと一人で行動をするタイプであったために団体行動が苦手であった

賢者「まあ、向き不向きっていうのは誰にでもありますし、気にしないで大丈夫ですよ」

賢者のこの言葉にいらっとした勇者は賢者を蹴りつけたりもした

戦士「私は女を捨てたつもりだがまだ捨て切れていないとは・・・まだまだ修行が足りなかった」

道中よくこんなことを言う戦士に言葉に勇者はいらついて賢者を蹴る

僧侶「なんで女湯に入ってるんですか!この変態!!」

ある宿屋で混浴であるのに気付かないで入ってきた僧侶

その言葉にいらついて盗賊団を三つほど壊滅させた

しかし長い間一緒にいれば少しは気心が知れてくる

だが僧侶だけはそんなことはなかった

僧侶「変態を通報しないだけありがたいと思ってください!!」



そんなある時、僧侶のミスで勇者と二人魔族に捕らわれてしまった

僧侶「すいません、私のミスで・・・」

勇者「まあしょうがないさ。とりあえず賢者と戦士が来るのを待とう」

勇者と僧侶の捕らえられている牢獄に見張りの魔族が二人いる

魔族A「なあ暇だな」

魔族B「しょうがねえだろ」

魔族A「どうせこいつら殺しちまうんだろ?」

魔族B「そうだろうな」

魔族A「ならあのメス、好きにしていいよな?」

魔族B「お前、人族なんかとしたいのか?ゲテモノ好きもいいところだぞ?」

魔族A「噂じゃ結構具合がいいらしいぞ?」

魔族B「それじゃあ、見張っといてやるから早く済ませろよ」

魔族A「へへ、ありがとよ」

魔族Aが牢獄内に入ってきた

魔族A「そこのメス、こっち来な」

僧侶「いやです!」

魔族A「おとなしく来るんだよ!」

魔族Aが僧侶を掴もうとする腕を勇者がとめる

勇者「人がおとなしくしている間にやめてくれないか?」

魔族A「あぁ?人風情が逆らうんじゃねぇよ!」

魔族Aが勇者に殴りかかるが勇者はそれを受け止め魔族Aをひっくり返す

魔族B「何やってやがる!?」

勇者「俺の仲間に乱暴な事をしようとするからだ」

そこから勇者と魔族A、Bの乱闘になった

僧侶はもともと救護兵出身のため団体戦は問題ないが個人戦となると戦うすべをほとんど持たない

そのため勇者の後ろに隠れて援護射撃をするしかできないでいた

僧侶を守りながら狭い空間で戦うのは勇者にとっても容易なことではない

さすがにもうだめかと思ったその時、賢者と戦士が助けに来た

戦士「遅くなってすまない!だがここ以外はすべて壊滅させたぞ!」

賢者「もうこの場所にいるのはあなた方だけですよ?その命無駄にしたくないのならどこへでも行ってくれませんか?」

さすがに分が悪いと思った魔族たちは逃げて行った

勇者「さすがに危なかった~・・・」

僧侶「ごめんなさい・・・本当に私・・・足手まといにしかならなかった・・・」

僧侶「勇者が言っていた通り・・・女は弱いですね・・・」

僧侶は泣きだす

勇者「・・・仲間は助け合いなんだろ?男とか女とか関係なく・・・助け合っていけばいいんだろ?」

僧侶「・・・勇者・・・」

賢者「勇者も大人になりましたね」

勇者「どういう意味だ?」



勇者一行は近くの村の宿屋に移動した

勇者「いろいろとひどい目にあったな~」

僧侶「そうですね・・・」

勇者と僧侶は一緒の部屋で寝泊まりしている

賢者が二人を仲良くさせようとしての策だが、勇者と僧侶の前に賢者と戦士が仲良くなっている状況は策士が策に溺れているのかもしれない

勇者「あんまり気にするなよ」

僧侶「・・・」

勇者「な、なあ・・・本当に気にしないでいいんだよ・・・」

僧侶「勇者は時々夜の店に行きますよね?」

勇者「いきなりなんだよ・・・」

僧侶「答えてください」

勇者「まあ、時々な・・・俺だって一応男だからな、いろいろと溜まるは」

僧侶「別にそういうことを責める気はありません」

僧侶「私だって女ですよ・・・魅力・・・ないですか・・・?」

勇者「えぇ~・・・なにかあったの?」

僧侶「いいから答えてください!!」

勇者「・・・まあ正直、一緒の部屋にいたくはないな」

勇者「あ、勘違いするなよ。魅力が無いって言ってるんじゃない」

勇者「無理やりしたりする気はないからな」

僧侶「それじゃあ私がしてもいいよって言えばしたい?」

勇者「本当にどういう風の吹き回しだ?」

僧侶「私・・・最初からあなたのこと好きだったの・・・」

僧侶「あなたと会う前からあなたの話を聞いてあこがれていた・・・」

僧侶「あなたと会ってあなたが女を差別するってわかって・・・」

僧侶「でもそれは女を守るためってわかって・・・あなたの事が好きなままで・・・」

僧侶「私・・・自分の思いに素直になれなくて・・・だからあなたの事嫌いになって・・・」

僧侶「だけど捕らえられてあなたの背中に守られて・・・やっぱりあなたのことが嫌いになれていなかった」

僧侶「むしろあなたのことをより好きになっていた・・・だから・・・」

勇者「・・・とりあえずありがとうというべきなのかな」

勇者「後悔しないか?俺、結構わがままで自分勝手だぞ?」

僧侶「知ってる」

勇者「変態だぞ?」

僧侶「知ってる」

勇者「それじゃあ・・・お願いしようかな」

勇者は僧侶の隣に座る

僧侶「私初めてだから・・・あんまり期待しないでね」

勇者「俺も初めての女の相手は初めてだからなあんま優しくできないぞ」

勇者は僧侶の顎を上げ、唇を奪う



それ以降パーティの仲は良くなった

そもそもいがみ合っていた勇者と僧侶の仲が良くなったのだからそういうものなのかもしれない



勇者一行は魔王の城の付近にあるドワーフの隠れ里を訪れていた

魔王の城に一度行ったが門番の竜族との戦いで勇者の剣が折れてしまっていた

戦いは苦戦しながらも勝てたが武器が無くなった以上一度さがることにした

鍛冶屋「こいつは・・・打ち直しても剣としては使えないぞ」

鍛冶屋のドワーフは折れた剣を見ながら言う

鍛冶屋「なにか高密度の鉱物があればこいつをベースに新たに剣を創ることが出来るが・・・」

それを聞いて僧侶は一つの鉱物を取り出す

僧侶「以前行ったエルフの里の巫女さんからいただいたプラチナです」

鍛冶屋「どれ・・・なるほど、エルフの秘宝か」

鍛冶屋「あんたら、人族のくせになかなかやるみたいだな」

鍛冶屋は四人を見る

鍛冶屋「よし!ならドワーフ族の最高の技術を持って最高の剣を創ってやろう」

勇者「それはありがたいが・・・いいのか、俺たちは魔王を討伐に来てるんだぞ?」

鍛冶屋「なーに・・・魔族の王は世襲ではなく実力制」

鍛冶屋「魔王が負けたら魔王を倒したあんたらが新しい魔王になるだけだ」

鍛冶屋「俺たち魔族にはやり返すなんてことを考えるバカは居ないよ」

賢者「やっぱり魔族の方々は心優しい人が多いですね」

鍛冶屋「それより、最高の剣を創るのにあんたら四人の血を少し使いたいんだが」

戦士「血を?混ぜるのか?」

鍛冶屋「正確に言えば血に宿る魔力をだがな」

勇者「どれくらいいるんだ?」

鍛冶屋「そっちの三人はそんなにいらない。この小瓶に半分でいい」

鍛冶屋「だけど・・・勇者といったか、あんたはこの件の使い手になるんだ、小瓶三本分は貰うぞ」

勇者「結構多いな」

鍛冶屋「すべて打ち終えるのに三日はかかる。それまで休んでいれば大丈夫さ」

勇者は自分の腕を切り小瓶に血を満たす

僧侶、賢者、戦士も各々小瓶に血を入れる

勇者「ありがとな、皆」

賢者「気にしないで下さい。魔王と対峙するのに必要ならこれくらいの血、安いものです」

戦士「まあこんなところで断ってもしょうがないしな」

僧侶「仲間・・・なんですから遠慮はしないでください」

鍛冶屋「さあ、さっそく始めるぞ!俺の生涯最高傑作に仕上げて見せるさ!」



三日後、鍛冶屋は一本の剣を打ち上げた

賢者「白く輝く刀身・・・プラチナの輝きですか」

戦士「こんなに美しい剣、見たことない」

僧侶「元の剣と全く形が違いますね」

勇者「そもそもなんで四人分の血が必要だったんだ?」

鍛冶屋「実際必要なのは使い手のあんたの血だけで良かったんだけど、あんたたちを見て今まで協力してきた仲間の印を刻んでやりたいと思ったんだ」

勇者「なるほどね」

勇者は剣を鞘に納める

鍛冶屋「おいおい、あんた剣に対する礼儀ってもんを知らんのか?」

勇者「礼儀?」

鍛冶屋「その剣はあんたのため創った、たった一本しかないものだ」

鍛冶屋「つまり名前が無い。これから共に戦うパートナーの名前を知らずに戦えるのか?」

勇者「名前・・・」

勇者は考えをめぐらす。本来王様の為に作られた剣を王様の思いと共に託され、長い間ほかの仲間と共に戦った勇者の相棒ともいうべき存在

勇者「そうだな・・・こいつの名は・・・”キズナ”」

勇者はキズナを抜き掲げる

戦士「込めた思いはわかるんだが、もっとひねるとかないのかね?」

僧侶「まあ単純な人ですから」

賢者「判り易くていいじゃないですか」

勇者「お前らな~こいつの試し切りに使ってやろうか~」

勇者は三人に切りかかる



勇者たちは再び魔王の城にやってくる

城の門の前に新たな門番が立ちふさがっていた

???「どうやら武器を新調したようですね」

勇者「誰だ!?」

???「我は魔王様の側近、名を魔界導師と申す」

魔界導師「人族風情がここまで来たことは褒めてやるが、所詮は人でしかない」

魔界導師「魔王様の元に行けると思うなよ!!」

魔界導師との戦いは勇者の新たな武器の力もあり苦戦を強いられる事は無かった

しかし、魔界導師の最後のあがきにより僧侶は深い眠りにいざなわれ、勇者もどこかへと飛ばされてしまった







彼は自分の名前を思い出せないでいた

何か大切なことをしているその記憶はあるが具体的に何をするのか思い出せない

誰かと一緒にいた気がするが、だれが一緒か思い出せない

すごく大切な人がいた気もするが、それが誰かも思い出せない

彼は深い森をさまよい続けた

ただ足の向くままにある歩き続ける

ただ一心に歩き続ける

彼が歩き始めて何日たっただろうか・・・ようやく人のいる里にたどり着けた

「ゆ、勇者!よかった・・・無事だったんだ」

誰かが彼に声をかける

しかし彼は相手がだれかわからない。顔が認識できない

「勇者?大丈夫ですか?」

誰かは彼を心配するが、彼には心配してくれる人などいたかと思い出せない

「僕がだれかわかりますか?」

誰かの声は彼には届かない

「まさか記憶が・・・あの魔界導師とかいうやつは勇者に忘却の魔法をかけたのか」

「取り敢えず勇者、僕と共に来てください」

誰かは彼の腕を引き、一軒の家へと連れていく

「もどりました」

誰かが言った

「賢者、どうしたんだ?こんなに早く戻ってき・・・て・・・」

「勇者・・・勇者なのか?」

新たな誰かが彼のもとにやってくる

「勇者はどうやら忘却の魔法をかけられています」

「忘却の魔法・・・それじゃあ私たちのことは・・・」

「誰だかわかってない様子です」

誰かは悲しい顔をしている

誰かが彼の手を引き、他の部屋へと連れていく

「私たちの事は忘れても、僧侶のことはどうだ?」

連れていかれた先に誰かが寝ていた

誰だかわからない、だけどなぜだろう・・・心が落ち着くようだ

「・・・僧侶のことも・・・わからないのか・・・」

誰かは座り込んでしまう

誰かが誰かを抱き起し他の部屋に連れて行った

誰かが戻ってきた

「勇者・・・しばらく彼女のことを見ていてください。そこに座っているだけでいいですから」

誰かに言われた椅子に彼は座る

寝ている誰かを見ると彼の心は温かくなってきた

何故だろう・・・彼は感じたことのない感情に混乱する

そして暖かくなると同時に、眠っている彼女がこのまま目を覚まさないのではないかと不安になる

彼は彼女の手を握っていた

「なんで目を覚まさないんだ・・・なあ・・・いつもは俺より早く起きてるじゃないか・・・」

彼は彼女を揺さぶる

「目を・・・目を覚ましてくれよ僧侶!」

僧侶・・・その言葉を口にしたとたん記憶が数珠つなぎによみがえる

彼の名は勇者で最初にあった誰かが賢者、この家にいたのが戦士、そしてここで寝ているのが自分の愛する僧侶

賢者「大丈夫ですか勇者!?」

勇者「け、賢者・・・僧侶は・・・僧侶はどうなったんだ?」

賢者「勇者・・・よかった、記憶が戻ったんですね」

勇者「俺の事より僧侶は!?」

賢者「眠りの魔法が深くかかっているようです・・・もう7日、目を覚ましません」

勇者「そ、そんな・・・」

賢者「いろいろと手を尽くしたのですが・・・」

勇者「もう方法はないのか・・・」

賢者「魔族の魔法ですから、魔族なら解き方を知っているかもしれません」

勇者「・・・わかった・・・俺は魔王の城に行ってくる」

賢者「あなた一人で行かせられません。僕も一緒に・・・」

勇者「賢者は僧侶の眠りの魔法を解く方法をもう一度探ってほしい」

勇者「戦士、そこで聞いてるんだろ?」

戦士「あ、ああ・・・」

勇者「戦士は二人を守ってくれ。俺は一人で魔王の城に行く」

戦士が何かを言おうとするが賢者が止める

賢者「勇者、行く前に僧侶に挨拶をしてから言ってください」

賢者「彼女の為に行くのですから彼女に話してから行かないと」

賢者はそういうと勇者と僧侶を二人きりにして部屋の扉を閉める

勇者「僧侶、これから魔王の城に行ってくるよ・・・これで何回目だ?三回目か」

勇者「なぁ僧侶、無事に帰ってきて向こうに戻ったら・・・結婚・・・してくれないか?」

勇者「いや、またお前には言うことになるかもしれないけどさ、俺はもう、僧侶のいない人生は考えられない」

勇者「僧侶、愛してる・・・」

勇者は僧侶の首元にあるロザリオを手に取る

勇者「これ、借りていくな」

ロザリオを首にかけ部屋を出る

戦士「勇者、これ・・・」

戦士は勇者にキズナを手渡す

戦士「あの時勇者とは一緒に飛ばされなかったんだ。僧侶を守るように彼女の前に刺さってた」

勇者「有難い事だな。やっぱりこいつは俺の相棒だ」

勇者はキズナを腰に差し魔王の城へと向かった



魔王の城に入ると誰かがいる気配を感じられない

勇者は奥へ奥へと進んでいく

一際立派な扉の前に来た

勇者「ここか・・・?」

勇者は扉を開け中に入る

魔王「ようやく来たのか」

勇者「その角・・・やっぱりお前・・・」

魔王「人族が幼い時の記憶をちゃんと持っているとは思わなかった」

魔王「まあ、積もる話もあるだろうがとりあえず座るといい」

勇者は魔王に向かい合って椅子に座る

魔王「まずこれは、君の仲間の呪いを解く方法だ」

勇者「なんでそんなこと・・・」

魔王「魔族は不用な争いは好まない。今までこちら側を旅してわかっただろう?」

勇者「ああ・・・俺達が幼いときはそれぞれ恐怖の対象でしかないと思っていたが、魔族は俺達をすんなりと受け入れてくれたな」

魔王「そこまでするのには実に10年もかかったよ・・・」

魔王「あの日の約束を果たすためにこんなに面倒なことをした」

勇者「やっぱり・・・あの日の約束か・・・だけどこんなことをする必要はなかったじゃないか」

勇者「そのまま平和協定を結べば・・・」

魔王「・・・僕はお前が羨ましい・・・ずっと彼のそばにいたのだから・・・」

勇者「彼って・・・王様のことか?」

魔王「初めてあったときから僕は彼に夢中だった・・・別れてからも彼のことしか考えられない」

勇者「ん?何を言ってるんだ?」

魔王「僕は彼が好きだ!彼のそばにいたお前が憎い!憎い憎い憎い!」

勇者「いろいろ待て・・・お前、男だったよな・・・」

魔王「身体は男だが魂は女だ!そんな僕が男を好きになることはおかしいか!」

勇者「お、おかしいかどうかはわからないけど・・・」

勇者「まさか魔族が攻めてきたのはあの日の約束を守るためじゃなくて俺へのうらみなのか・・・」

魔王「違う!あの日僕は彼と約束した!大きくなったらまた一緒にいようと!好きだからと!」

勇者は頭を悩ませる

勇者「あ、あのさ・・・残酷なことを言うようだけど・・・それ、多分友達として好きだといったんだと思うぞ・・・」

魔王「違う!そんな事はない!彼は僕に言ってくれた!俺も好きだと!一緒にいようと!」

ふと、勇者はその言葉に違和感を覚える

勇者「な、なあ・・・その言葉って正確か?本当にそう言ったのか?」

魔王「そうだ、あの日の言葉、忘れるわけがない」

魔王はそう言うと机を蹴りあげ勇者に襲いかかる

勇者は椅子から転ぶように避け体制を立て直す

勇者「いやいや、いきなりは酷くないか?」

魔王「お前を殺す殺す殺す!」

魔王「僕が彼の側にいるんだ」

魔王「僕が彼と一緒にいるんだ!!!」

魔王の本気の攻撃に勇者も本気にならざるを得なかった

二人の死闘は昼夜行われ、とうとう魔王が膝をついた

勇者「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・いい加減・・・落ち着け・・・」

魔王「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

勇者「俺も無益な殺生はしたくない・・・このまま穏便に・・・話し合おうじゃなか・・・」

魔王「駄目だ・・・僕はお前に変わって・・・彼の側に・・・たとえ死んでも・・・譲れない・・・」

勇者は剣を振り上げる

魔王「はっ・・・ひと思いに・・・やるといい・・・」

勇者「本当に・・・殺すことになるぞ・・・」

魔王の目は恨みの思いを消すことが無かった

勇者「馬鹿野郎が!」

勇者が剣を振り下ろす

魔王に当たるその瞬間、一瞬目がくらむ閃光が放たれた

勇者は目を閉じ再び開けるがそこにあるのは首をはねた魔王の死体だけだった

勇者「な、何だったんだ・・・」

それから勇者は魔王の角を切り落とし復活できないよう身体を骨も残らないように焼き尽くした

そして再び、仲間のもとへ戻った



戦士「勇者!勇者が帰ってきた!!賢者、勇者だ!」

賢者「本当ですか!?」

勇者はふらつきながら仲間のもとにたどり着く

賢者「ま、魔王は」

勇者は魔王の角を取り出す

勇者「魔王は俺が殺した・・・それよりもこれ・・・」

勇者は賢者に紙を手渡す

勇者「それに僧侶の呪いを解く方法が書いてある・・・賢者・・・頼んだ・・・」

そう言うと勇者は気を失ってしまった

勇者が次に目を覚ますと戦士の心配そうな顔が覗いていた

勇者「僧侶は!?僧侶は目を覚したか!?」

戦士「ちょ、ちょっと待て!まだ僧侶は目覚めていない。材料が揃ってないんだ」

勇者「材料?魔法薬を作るのか・・・」

戦士「いま賢者が走り回って集めている。心配するな・・・」

勇者「僧侶の体調は大丈夫なのか・・・」

戦士「私は具体的にはわからないけど、取り敢えず賢者が今は問題ないと言っていた」

勇者「そ、そうか・・・」

賢者「戻りました。これから急いで魔法薬を・・・勇者・・・目を覚ましたんですね」

勇者「賢者、戦士から話は聞いた・・・急いで作って欲しい」

賢者「わかっています。僕は僕でやることをやりますのであなたはあなたでする事をしてください」

勇者「やる事?なんだ?」

賢者「今回の件を王様に報告するんですよ」

賢者「魔王が殺された話はどうやらあちこちに渡っているようです」

賢者「いずれ人族の方にもその噂が流れるでしょう」

賢者「ですので急いで報告に・・・」

賢者「大丈夫です・・・魔法薬が出来たら僧侶に飲ませて僕達も戻ります」

賢者「まずは王様に報告しないと」

勇者「わかった・・・先に戻るから・・・頼むぞ・・・」

勇者は急いで支度をして賢者の転送魔法で人族の城へと戻った



勇者が戻ると魔王が討伐された噂は既に広まっていた

王様「勇者、よく無事に戻った・・・他の三人は?」

勇者はこれまで起こったことを正確に話す

王様「そうか・・・辛い思いをさせたな」

勇者「いや、そんなことはないさ・・・これが俺の仕事だから」

王様「これから賢者達のもとへ迎えを向かわせる」

王様「賢者が転送魔法を使ってくれたおかげで位置が特定できたからな」

勇者「そうだな、それがいい」

王様「大臣、勇者を部屋に案内してやってくれ。少し休ませよう」

勇者「いや、俺もみんなを迎えに行くよ」

大臣「いえ、それはなりませんね」

王様「そうそう、大臣の言うとおり休まないと」

大臣「いえ、勇者は魔王討伐の際、魔王とともに死亡したんですよ」

王様「お、おい・・・何を言ってるんだ・・・」

勇者「大臣さん、悪い冗談はやめてくれよ」

大臣「いえ、冗談ではありません。兵士たちよ、その者を捉えろ!」

勇者は幾人もに兵士に取り囲まれ拘束される

勇者「何するんだ!離せ!!」

王様「大臣何をしている!?勇者はこの国の英雄だぞ!!」

大臣「えぇえぇ、英雄でしょうとも・・・ですが同時に、魔王以上の力を持った化物でもありますね」

大臣「そのような者をこの国において置けると思いますか?いつ反乱を起こすか分かったものじゃない」

勇者は兵士に跪かされる

王様「な、何を言ってるんだ・・・」

大臣「これは国を守るために必要なことなのですよ」

大臣「さあ兵士よ、その者の首を切り落とせ!」

勇者「大臣さんよ・・・あんたは昔から俺のことを嫌っていたな」

勇者「王様を自由に操れないからか?そういや先代の時もあんた好き勝手していたそうじゃないかこの老獪が!」

大臣「言い残すことはそれで最後か」

勇者「王様・・・俺の仲間をよろしく頼む・・・」

兵士が剣を振り下ろし、勇者は覚悟を決める

兵士の剣が勇者の首に刺さった瞬間、鮮血がほとばしる

それと同時に兵士の剣が折れ宙を舞う

勇者「いって~~~!このクソ野郎、剣の手入れぐらいしておけ!ナマクラなんて使いやがって」

他の兵士が代わって首を切ろうとするが勇者の体に刺さった瞬間、剣が折れる

その場にいる全員の剣を試すがどれも折れてしまった

大臣「ど、どういうことだ・・・本当に化物じゃないか・・・」

大臣は膝が崩れ漏らす

王様「ゆ、勇者・・・大丈夫なのか?」

勇者「痛みはあるけど首は落ちてないからな。大丈夫なんだろう」

王様「どういう事だ?」

勇者「まるっきり・・・」

勇者は魔王の首を落とす瞬間の閃光を思い出す

勇者「まさかあれが・・・呪いの光だったのか・・・」

大臣「ま、魔法兵士隊よその者を捕らえろ」

勇者は再び拘束され連れて行かれる

王様「何をしている!?彼は英雄だと言っているだろう!!」

大臣「首を落とそうとしても落とせない者のどこが人ですか・・・完全に化物ですよ・・・」

勇者は地下に幽閉された

地下牢で勇者はおとなしくしている

逃げ出せないかと色々模索したがこの地下牢は勇者もよく知っている

抜け穴などないのだ

勇者「・・・傷がなくなってるな」

自分の首筋をさすってつぶやく

勇者「王様がなんとかしてくれるとは思うけど・・・どうなるのかなぁ・・・」

勇者「それよりも僧侶は目覚めたのか・・・それが心配だなぁ」

勇者「僧侶・・・会いたいよ・・・」

誰かの足音が響き始めた

勇者が顔を上げると王様が青白い顔でやってきた

勇者「おう、やっと来てくれたか」

勇者「とりあえずここから出す何かしてくれるとありがたいんだけど」

王様「すまない・・・」

勇者「いやいや、化物となった俺を幽閉したい気持ちはわかるよ」

勇者「でもここ寒いからさ、せめて普通の部屋にしてほしいんだけど」

王様「すまない・・・」

勇者「な、なあ王様・・・どうしたんだ?」

王様「すまない・・・私が迎えに行かせた兵士たちの中に大臣の名を受けていたものが紛れていた」

王様「賢者達は・・・」

勇者「な、なぁ・・・悪い冗談だよな・・・あ、俺を諦めさせるための冗談だろ?」

勇者「しょうがないよな、俺もう普通に生きることができないんだから」

勇者「でも別にみんなが死んだなんて言わなくても・・・」

王様「本当にすまない!」

王様は地面にひれ伏す

勇者「お、おいおい・・・いくら何でも悪い冗談だよ。頭を上げてくれ」

王様「すまない!」

勇者「本当なのか・・・みんな・・・殺されたのか・・・」

勇者「待ってくれよ・・・賢者も戦士もなんの抵抗もなく殺されたのかよ」

勇者「ふざけるなよ!僧侶は・・・僧侶は目を覚まさないまま殺されたのかよ!」

王様「すまない!」

勇者「ふざけるな!ふざけるなよ・・・王様・・・頭を上げてくれよ・・・」

勇者「あんたは何も悪くない・・・悪くないんだから・・・頭を上げてくれよ・・・」

勇者「ちくしょう・・・俺は弱いなぁ・・・誰も守れない・・・仲間も親友も好きな人も・・・」

勇者「こんなことになるなら一人で行けばよかった」

勇者「こんなに辛いんならあいつらと会わなければよかった・・・」

勇者「ちくしょう・・・無力だな・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・」

勇者の嗚咽が寒々しい地下牢にこだまする



それから勇者は色々と調べられ、不死身の呪いをかけられたことが判明した

殺しても死なない身体となり永遠を生きる地獄

勇者は己の境遇に笑うしかなかった

誰かが言った、このまま勇者を地下牢に拘束しよう

しかし王様は反対した、たとえ不死身の呪いを受けていても同じ人であると

自由にはさせなくてもどこか自由に動き回れるところに幽閉しようと

王様の必死の説得に城の重鎮たちは了解した

いや、国の大臣がしたことを盾に王様が認めさせた

それから勇者を封印するためにかの地が選ばれた

そこに何重も結界を貼り勇者を封じ込める

勇者がそこへ向かう日、勇者は己の名を捨てた

勇者の名も本名も捨て男と名乗った

男は僧侶から借りたロザリオと呪われてると噂された魔王の角だけを持って屋敷にやってきた

いや、まだ屋敷と言うには小さい掘っ立て小屋だ

男は小屋に入りベッドに横になる

男は何日ものまず食わずで過ごした

腹が減っても死ぬことはない

食べたいという欲はある・・・でも食べる気がしない

寝たいという欲はある・・・でも眠れない

性欲もあるが・・・今はしたいとも思わない

男はいつの間にか眠ってしまった

何日起きていたのかもわからない、男は突然眠りについた

男は夢を見た

仲間がそばにいる

賢者も、戦士もいる、王様もいる、そして僧侶もいる

でもみんな離れていく

最初に僧侶・・・次に賢者と戦士・・・そして王様も・・・

目を覚した時、自分の体にホコリが溜まっていたことに気付く

何日寝ていたのだろう・・・

目が覚めたとき兵士が食事と新聞を持ってきた

食事を食べる気はしない

男は新聞を読む

その日は王様が亡くなって1周忌の日だった

あれから何年たったのか、男は毎日を無意味に消費していく

男の目から涙がこぼれ落ちた

何をしているのだろうか・・・こんな姿を見てみんなが喜ぶと思うのか

男は頬を叩き、食事を取る

何年ぶりの食事だろう・・・一噛み一噛み噛みしめる

食事を終えると外に出る

男は空に向かって大声を発した

永遠を生きるなら生きてやる

たとえどんな事があろうとみんなの分を背負って生き続けてやる

男はそう心に決め生き続ける決意を表した

エロ注意

勇者は僧侶の隣に座る

僧侶「私初めてだから・・・あんまり期待しないでね」

勇者「俺も初めての女の相手は初めてだからなあんま優しくできないぞ」

勇者は僧侶の顎を上げ、唇を奪う

僧侶「えっと・・・服は脱げばいいのかな・・・」

勇者は頷き、僧侶が服を脱ぐのを手伝う

勇者「キレイな肌だ」

勇者は僧侶の首筋を舐める

僧侶「そんなところ、舐めないで・・・」

勇者はそのまま僧侶の胸を揉む

勇者「結構着痩せするんだな。こんなに大きいとは・・・」

僧侶「は、恥ずかしいからあまり言わないで・・・」

勇者は僧侶を寝かし自分も服を脱ぐ

僧侶の胸をもみほぐし、乳首を吸い上げる

僧侶「んんん・・・気持ちいい・・・」

勇者は僧侶の股に手をやる

軽く触れただけであふれているのが分かった

勇者「最初は痛いかもしれないから我慢しろよ」

勇者はチンコを当てゆっくりと入れていく

僧侶「んん・・・いたい・・・」

勇者「だ、大丈夫か?」

僧侶「うん、平気・・・うれしいな・・・勇者とセックスしちゃってる・・・」

勇者「動くぞ・・・」

勇者は腰を動かし始める

最初はこわばっていた僧侶も次第に甘い声を発し始めお互いに絶頂に達する

僧侶「はぁ・・・はぁ・・・すごく熱い・・・気持ち良かった?」

勇者「ああ・・・痛みは大丈夫か?」

僧侶「うん、平気・・・もしまだしたいんならしてもいいよ」

勇者「それはお前がしたいんじゃないのか?」

僧侶は恥ずかしそうにキスをした

あまりにも仲の悪い勇者と僧侶を仲良くさせようと一緒の部屋にさせた賢者

ただ路銀が限られているので必然的に戦士と一緒の部屋になる

賢者「あの~・・・一応僕も男なのでそういう格好は控えてもらいたいんですけど・・・」

戦士「私は家ではこの格好でいるからな」

戦士「別に私は見られても気にしないぞ」

戦士は風呂上がりに下着一枚でタオルを首から下げている

賢者「いや、僕が気にするんですよ・・・」

戦士「ふーん・・・そんなに気になるか?」

戦士は自分の胸を揉む

戦士「そもそも私みたいな男女、好きになるやつがいるか?」

賢者「そうですね、僕はあなたのこと好きですよ」

予想していない答えに戦士は動揺する

戦士「そ、それは仲間としてってことだろ?」

賢者「いえ、あなたを女性として好きですよ」

戦士の顔が赤くなっていく

戦士「え、な、何言ってるんだお前・・・」

賢者は戦士をベッドに押し倒した

賢者「いいですか?あんまり挑発的な格好しているとこうやって襲っちゃいますよ」

賢者は戦士から離れようとするが戦士は賢者を掴み引き寄せた

戦士「や、やれるものならやってみろよ・・・こんな私で興奮するならな!」

賢者は戦士の腕を振りほどき、体を起こす

賢者「そういうことを言うなら遠慮なく」

賢者は服を脱ぐ

股間の反り上がった一物に戦士は釘付けになる

戦士「そ、それ・・・そんなに大きくなるのかよ・・・」

賢者「そうですね、僕は同期の中じゃあ大きい方ですから」

初めて見る男のチンコに戦士は恐怖を覚える

賢者「大丈夫です、乱暴にはしませんから」

賢者は戦士にキスをし、胸を揉む

強張っている戦士も次第にリラックスしてきた

賢者「勇者は筋肉並みに硬いって言ってましたけど柔らかいじゃないですか」

賢者「結構揉みごたえありますよ」

戦士「や、やめ・・・」

賢者「やめませんよ、あなたが挑発してきたんですから」

賢者「それに・・・もうこちらは受け入れ体制出来ているようですし」

賢者は戦士の股間にチンコをあてがう

戦士「だ、だめ・・・女になっちゃう・・・」

賢者「もともとあなたは女性です」

賢者は一気に挿入した

戦士は痛みで悶絶する

戦士「い、いたい・・・」

賢者「痛みは訓練や実践で嫌というほど味わっているでしょう」

賢者「動きますよ」

賢者は腰を打ち付け始める

賢者が腰を打ち付けてくるたびに戦士は高く喘ぐ

男のように強く有りたいと思った自分が情けなくなってくる

結局自分は女なのだと

賢者「そろそろイキますよ」

賢者の打ち付けが激しくなり大量に射精した

戦士「う、うう・・・」

賢者「戦士、あなたは強いんです。でも男のように強くなることはありません」

賢者「女として男より強くなればいいんですよ」

賢者は戦士を抱きしめる

戦士「う、ぐす・・・」

賢者「無理やりしてすいませんね」

賢者は戦士をあやすように寝かせた

翌朝、目を覚ますと戦士が賢者の上に乗っていた

賢者「おはようございます・・・」

戦士「おはよう。昨日はすまなかったな私のせいで・・・」

賢者「いえ、あなたのおかげで楽しい夜を過ごせました」

戦士「賢者に言われてさ、私吹っ切れたよ」

戦士「私は女なんだって。そして女として男に勝てばいいんだってあんたの言葉、心に染みたよ」

賢者「そうですよ、ありのままの自分であればいいんです」

賢者「そうすることがより強くなる方法だと僕は思いますね」

戦士「それじゃあさ・・・朝食までまだ時間があるよな」

戦士「昨日の続き、しようじゃないか」

戦士は賢者にまたがり腰を打ち付け始める

筆が乗りすぎて書きすぎた

男は物音で目を覚ます

いつの間にか朝になっていた

男が食堂へ向かうと眼鏡騎士が若騎士、陰娘、陽娘に料理を教えていた

眼鏡騎士「若騎士は基本的なことが出来るんだからレシピ通りに作ることを覚えろ」

眼鏡騎士「陰娘と陽娘は切り方からだな。指を切らないように抑える方の指を丸めて・・・」

男「おはよう。今日も元気だね」

重騎士「おはようございます、男殿」

重騎士「まあ、さすがの若騎士もショックだったのでしょう」

東の国境の戦争から一週間がたった

眼鏡騎士が忙しくしていたので若騎士が食事を作ったのだがそれを食べた男と若騎士を除く4人が腹痛を起こした

眼鏡騎士と重騎士だけなら何とも思わなかったかもしれないが陰娘と陽娘も寝込ませてしまったのは心が痛んだらしい

男「そういえば昨日は陰娘ちゃんたちが俺の部屋に来なかったけど君が相手したの?」

重騎士「いえ、自分はその・・・ふたなりというのは苦手でして」

重騎士はこそっという

男「あそう、結構楽しいと思うよ」

男「それじゃあ昨日は眼鏡騎士くんが?」

眼鏡騎士「昨日は若騎士と一緒だったらしいですよ」

男「へぇ、珍しい」

眼鏡騎士「いや、性的なことはしてないそうです。ただ一緒の部屋で寝ただけ」

男「あそう・・・」

眼鏡騎士が朝食を配膳する

重騎士「今朝はかなり饒舌ですな、男殿」

男「そう?変わらないと思うけど」

重騎士「いつもは食事を始めるまで黙っていますので今朝はかなり・・・」

男「そうか・・・」



男は本を読みながら物思いにふける

そこに陰娘と陽娘がやってきた

陰娘「男さん、お茶です」

男「ありがとう・・・そういえばなんで料理習おうと思ったの?」

陰娘「え・・・あの・・・皆さんのお役に立ちたくて・・・」

男「ふぅん・・・」

陰娘「ここにきて私たちと寝たのは男さんだけです」

陰娘「寿命の観点から考えても男さんは不死身ですし、私たちは長寿命の種族を基に造られてます」

陰娘「それに・・・元々性処理奴隷として造られた私たちは他の人たちに求められていないのが怖くて・・・」

男「皆は君たちが嫌いってわけじゃないし、不要ってわけじゃないよ」

陰娘「それは・・・なんとなくわかります・・・」

陰娘「眼鏡騎士さんは彼女さんがいますし、重騎士さんは私たちの体が苦ってって感じですよね」

陰娘「若騎士さんは・・・フェミニストなんですかね」

男「難しい言葉を知ってるのね」

陰娘「私は話し相手もできるように造られていますから」

陰娘「陽娘は話し相手にはならなくても相手が不快に思わないように声を与えられず、悲しいという感情もないみたいです」

男「・・・」

陰娘「そんな顔しないでください」

陰娘「私たちは幸せですよ。男さんに助けていただいて感謝しています」

男「俺は・・・君たちを助けられたのかね?ただ自分の欲望を君たちにぶつけているだけな気もする・・・」

陰娘「そんなことありません。本来なら軍に引き渡されて永遠に暗い所に放り込まれるのをこうして普通の人らしい生活をさせてくれているのですから感謝しています」

男「そうか・・・ありがとう」

男のそばに陽娘が寄ってきてキスをする

男「え・・・」

陰娘「陽娘もお礼を言っています」

陰娘「声を出せないからこうして行動で示しています」

男「ありがとう」

男は陰娘と陽娘を抱きしめた



部屋の外で若騎士が扉に耳を当て音を聞こうとしていた

眼鏡騎士「なにやってるんだ?」

若騎士「あ・・・いえ・・・男殿に報告があるのですが・・・」

眼鏡騎士「?普通に入ればいいだろう」

若騎士「だ、ダメです!」

眼鏡騎士が扉を開けると男が陰娘と陽娘を抱きしめていた

眼鏡騎士「あ、申しわけありません・・・」

男「いや、別に何もしてないからいいよ」

若騎士「だからダメって言ったんですよ」

男「何か用?」

若騎士「重騎士先輩が男殿を探しておりました」

男「判った、ちょっと行ってくる」

男「今夜よろしくね」

男は陰娘と陽娘の頭をなでて出ていく

若騎士と眼鏡騎士もあとに続いた



男「重騎士くん、呼んだ?」

重騎士「あ、男殿探しておりました」

重騎士「実は外の掃除をしていて魔力の異常を感知したので男殿にも確認してもらいたくて」

男「へぇ・・・結界のあるこの地で珍しいね」

若騎士「魔力の異常って何か起こるんですか?」

男「さぁ?起こるかもしれないし、起こらないかもしれない」

男「取り敢えず様子を見て必要なら本部に報告すればいいさ」

重騎士の案内で魔力の異常を感じた場所に向かう

男「ああ・・・感じたっていうから変だと思ったら、見てわかる程度に異常なのね」

眼鏡騎士「空間に・・・穴・・・ですか・・・」

若騎士「転送魔法のゲートに似てますね」

男「そうだね、本来あり得ないけど、ここに空間魔法がつながっている」

男「でも、接続が不安定に発動している状態でこれはくぐっても向こう側には行けないだろうね」

若騎士「もしくぐったらどうなるんでしょうか・・・」

男「一説によると、空間をつないでいる異次元にとらわれてもう戻ってこれないなんて言われているね」

若騎士「は、入らないように気を付けます」

眼鏡騎士「取り敢えずこれは本部に・・・」

男「いや、このまま接続されなければゲートは消えるからしばらく様子を見てもいいんじゃない」

男「どうせ、本部から人が来るには二、三週間かかるでしょうから」

重騎士「わかりました。とりあえずここにフェンスを囲って入らないようにします」

エロじゃない注意

若騎士は陰娘と陽娘を自分の部屋に呼び出した

若騎士「自分の料理で寝込ませてしまって本当に申し訳ないです」

陰娘「いえ、気にしないでください」

若騎士「それよりも・・・聞きたいことがあるんだけど・・・」

陰娘「なんですか?」

若騎士「君たちは本当に・・・キメラなの?」

陰娘「ええ、私の一番古い記憶は白衣を着た人たちにカプセルから出された所です」

若騎士「ほ、本当に・・・」

陰娘「若騎士さんは、キメラは嫌いですか?」

若騎士「嫌いとかいうんじゃなくて・・・やっぱり非人道的な方法で作られた生物は・・・」

陰娘「そうですか・・・」

若騎士「そう思ってた・・・」

陰娘「え・・・」

若騎士「だけど、二人と一緒に生活するようになって普通の人と変わらないんだなって・・・」

若騎士「だから何かあったら自分が守るから。男殿が嫌なことしてきたら自分に言ってね」

陰娘「男さんはそんな人じゃないですよ」

若騎士「そ、それじゃあ、いきなり部屋に呼び出してごめんね」

若騎士「自分はそれを伝えたいだけだったから」

陰娘「え・・・夜伽の相手に呼んだんじゃないんですか?」

若騎士「自分はそういうことはしない!」

陰娘「あ、あの・・・ごめんなさい・・・」

若騎士「あ、ご、ごめん・・・別に君たちが悪いっていうんじゃ・・・」

陰娘「いえ・・・男さんから聞いていました・・・若騎士さんは特殊だって」

若騎士「別に自分は普通です」

陰娘「そうですか?そしたら私たちが一緒に寝たいって言ったら寝てくれます?」

若騎士「い、いやだから・・・」

陰娘「別に性的なことはしませんよ」

陰娘「ただ一緒に眠るだけです」

若騎士は少し悩み、陰娘と陽娘と眠ることにした

陰娘「ほら、隣に誰かがいると暖かくて気持ちいいでしょ」

若騎士「う・・・うん・・・」

陰娘と陽娘は若騎士のほほにキスをする

若騎士「な、なにを!!!?」

陰娘「お休みのあいさつですよ。特に陽娘はお話しできないですから」

若騎士「あ、う・・・それなら別に・・・」

陰娘「それじゃあおやすみなさい」

陽娘「おやすみ」

エロ注意

陰娘「こんな格好恥ずかしいです」

男「そう?そういいながら君のチンコは大きくなってるよ」

男「陽娘ちゃん、もっと足を広げさせて・・・そうそう」

男「それじゃあ、陽娘ちゃんのチンコを陰娘ちゃんに入れようか」

陰娘「んん・・・陽娘のチンコが入って来る・・・」

男「全部入ったね、次は俺のも入れようか」

陰娘「はぁぁぁ・・・二本目が入って来る・・・」

男「おぉぉ・・・なかなかいいな・・・」

陰娘「おなかがいっぱいです・・・」

男「動くよ」

陰娘「あぁ・・・あん・・・んん・・・すごい・・・おちんちんがこすれて気持ちいい・・・」

男「くぅ、出る!」

男の陽娘は同時に射精した

陰娘「はぁはぁはぁはぁ・・・こ、今度は陽娘の番だからね・・・」

陰娘は陽娘にキスをした

つづく

魔力の異常を感じて数日後、男はゲートの前に立っていた

男「不安定だったつながりが安定してきたな・・・」

男「もし・・・これがつながれば・・・俺も自由に外に出られるのかな・・・」

男が立ち去ろうとしたその時、ゲートが突然光り中から少女が転がってきた

男「お、おい・・・大丈夫か・・・そ、僧・・・侶・・・」

体を起こした少女の顔を見て男は驚いた



シスター「本当にご迷惑をお掛けします~」

陰娘と陽娘に淹れてもらったお茶を飲みながらゲートから突然現れた少女、シスターは言う

シスター「私、南部都市の教会の修道士をしています」

シスター「他の人より魔力が多いので転送用ゲートの接続を任されたのですが、何かに阻まれてうまくつながらなかったんです~」

重騎士「何らかが原因でここの結界に引っかかったんだな」

若騎士「具体的にどことつなげるつもりだったんですか?」

シスター「南部都市と中央都市の軍部本部です」

シスター「東の戦争が有ったので軍事強化するために各都市とつなげる計画だったみたいですよ」

男「あ、もしかして・・・」

男は地図を持って来る

男「南部都市のゲートの位置はどこかな?」

シスター「えっと・・・ここですね」

男「本部のゲート設置位置はわかる?」

シスター「この辺だと聞いています」

男「これを直線で結ぶとこう・・・」

男「それで・・・ここはこの場所・・・」

若騎士「ゲートの設置線と被りますね」

眼鏡騎士「つまり本来ここをよけてつなげないといけなかったのに誤ってここを通過するように設置してしまった」

眼鏡騎士「それで接続しようとするとここの結界が邪魔をして繋げなかった」

男「そういう事だろうね」

男「実際、ここに現れたゲートの位置とこの直線の位置は大体同じだから間違ってないでしょ」

シスター「あの~・・・私がここに来ちゃった理由はよくわかったのですが・・・ここからどうやって帰ればいいのでしょうか・・・」

男「重騎士くん、さすがに隠せないから本部に連絡して。ゲートのことで何か言われたら俺が止めたって言っていいから」

重騎士「了解しました」

重騎士は通信室に向った

シスター「そもそもここはどこなのでしょうか・・・」

眼鏡騎士「あっと・・・」

若騎士「ここは勇者男殿の屋敷ですよ。極秘なので結界を張っているんです」

眼鏡騎士「ちょ、なんで本当のこと言うんだよ!?」

若騎士「だってここから出れば記憶を封印するんですよね?なら本当のことを言った方がボロは出ませんよ」

男「それは賛成だね」

シスター「勇者って・・・まさか千年以上前の魔王討伐に向った勇者様ですか!!?」

若騎士「そうです!この人がその勇者様です!」

シスターが男の手を握る

シスター「まさかこんなところでご先祖様が使えていた方に会えるなんて思ってもみなかったです!」

男「えぇ・・・」

眼鏡騎士「えぇぇ・・・」

若騎士「えぇぇぇぇ!!?」



重騎士「俺が本部に報告に行っている間にものすごい話になってるな」

眼鏡騎士「そうですね・・・男殿の放心っぷりがものすごいです」

若騎士「男殿・・・男殿!」

男「はっ・・・死ねない俺が天国を見てた・・・」

シスター「本当に死なずに生きていたんですね~」

男「一応確認するけど・・・僧侶の・・・子孫なの?」

シスター「はい。正確に言えば僧侶の弟の子孫です」

男「(あぁ・・・期待していただけ無駄だったか・・・やっぱりみんなはあの時・・・)」

シスター「そういえば最初にここに飛んできたとき、男さんに僧侶って言われましたね」

シスター「そんなに私にてるんですか?」

男「・・・ああ・・・瓜二つだ・・・」

シスター「えへへ、うれしいな~」

若騎士「それで重騎士先輩、彼女はどうするんですか?」

重騎士「ああ、次の定期便で本部に送り届けることになった」

眼鏡騎士「次の定期便っていうと・・・今日、定期便来たばかりだからまだ一週間もあるじゃないですか」

重騎士「まあ、あまり緊急性がないからな。しょうがないだろ」

シスター「あら~、それじゃあお世話になりますね」

男「顔は似てても性格はまるっきり違うな・・・」

シスター「そうですか~」



シスターは泊めてくれているお礼と言わんばかりに家事を行ってくれた

普段若騎士と重騎士が掃除する以上に屋敷が奇麗になった

特に料理は眼鏡騎士が泣いて悔しがるほどに上手だった

泣いている眼鏡騎士を陰娘と陽娘が慰めたりしている

シスター「お料理できました~」

若騎士「シスターさんとも明日でお別れですね」

シスター「そうですね、寂しくなりますね」

若騎士「シスターさんをここに残すことはできないんですか?」

重騎士「出来ないことも・・・ないけど・・・」

重騎士は男を見る

この一週間、男はシスターによそよそしかった

男「あんまり秘密を知る人間が増えるのは好ましくないよ」

男「悪いけど、シスターさんには帰ってもらって」

若騎士「男殿!いくらなんでもその言い方はないと思います!」

男「・・・そうだな・・・ごめん・・・」

男は自室へ戻ってしまった

若騎士「男殿!!・・・男殿らしくありませんね・・・」

眼鏡騎士「昔共に戦った仲間の血縁となると複雑な気持ちになるのだろう」

重騎士「それも千年も昔となると俺らには計り知れない思いが募るのだろう」

シスター「やっぱりご先祖様に似ていたから昔のことを思い出して近寄りがたかったんですね・・・」

シスター「なんかすいません・・・自分が迷い込んだばっかりに皆さんに辛い思いさせてしまって・・・」

若騎士「確かに男殿の気持ちは自分たちには判りませんが・・・だからって・・・」

男は自室のベッドで横になる

男「俺は何をしてるんだろう・・・どんなに似ていても彼女は別の人間なのに・・・」

扉をノックする音が聞こえた

男は無視していると陽娘が顔をのぞかせた

男「・・・」

陽娘は男の隣に寝転がり男に抱き着く

彼女は言葉を発せないが、こうして体を寄せることで彼女の思いが伝わってくる気がした

男「そうだよな・・・やっぱり謝らないととだめだよな・・・」

陽娘は男に笑顔を見せ、部屋から出て行った



シスター「失礼します・・・あの・・・陽娘ちゃんにここに連れてこられて・・・」

男「ああ・・・あの・・・すまなかった」

シスター「え・・・」

男「俺の態度がさ、君によそよそしくしてた」

男「君と僧侶は別の人間なのに・・・ただ顔が似てるってだけで・・・彼女のことを思い出してしまうってだけで・・・君を避けていた・・・」

シスター「いえ・・・私も男さんの気持ちを考えないで昔のことを聞いたりしてすいませんでした」

シスター「男さんとご先祖様は・・・恋人だったのですか?」

男「まあ、そうだね・・・」

シスター「やっぱりご先祖様は偉大な方だったんですね」

シスター「愛する人を己の身を盾にして護った」

男「(ああ、そっか・・・世間にはそうやって伝わっているんだったな・・・)」

男「そうだね・・・本当は俺が守らないといけなかったのに・・・護れなかった・・・」

シスター「・・・ご先祖様は男さんのことを誇りに思っていますよ」

男「そ、そんなことは・・・」

シスター「いえ、そんなことあります。私にはわかりますから」

男「どうして・・・」

シスター「だって・・・私は僧侶の生まれ変わりですから・・・」

男「・・・ど、どういう事だ・・・」

シスター「輪廻転生って知ってますか?」

男「あ、ああ・・・死んでも魂は生まれ変わるってやるだろ」

シスター「僧侶が死んで千年間、何回か生まれ変わりをしました」

シスター「勇者を・・・あなたともう一度逢うために・・・」

男「・・・俺を元気づけようとそんなウソはつかなくていいよ」

シスター「ウソじゃありません・・・」

シスター「僧侶は、あなたを守って死んだんじゃあないです」

シスター「僧侶は深い眠りの中で何者かに殺されました」

男「なんでそれを・・・」

シスター「私が、僧侶だからです」

男「そ、それじゃあ・・・本当に・・・」

シスター「はい、正確に言えば私は僧侶の魂と一部の記憶を受け継いだシスターです」

シスター「でも受け継いだ記憶は貴方との大切な思い出・・・貴方を好きでいた幸せな思い出です」

シスター「本当はもっと早く打ち明けたかった」

シスター「でもあなたは私の顔を見て苦しそうな顔をしたからなかなか言い出せなくて・・・」

男「ご、ごめん・・・」

シスター「いいんです・・・実際私には私の人生があります」

シスター「あの時帰るように言ってくれてほっとした気持ちもあります」

男「・・・」

シスター「ですけど・・・僧侶の魂は・・・最後にあなたに触れたいと思っています。」

男「触れるって・・・」

シスター「私と・・・セックスしてください」

エロ注意

男「そ、それは・・・いいのか・・・」

シスター「もちろん、私に断る理由はありません」

シスターは男の首に手をまわし引き寄せる

シスター「んん・・・」

男はシスターを強く抱きしめる

過去に感じた僧侶の匂いをシスターからも感じた

男はシスターから唇を放す

男「それじゃあ・・・」

男はシスターを抱きかかえベッドに運ぶ

シスター「ご先祖様にもこういう風にしてたんですか?」

男「う~ん、一回くらいしたかな」

シスター「えへへ・・・」

シスターをベッドに寝かす

男「脱がすよ」

シスター「はい」

男「・・・大きいね」

シスター「そうですね、小さいほうが好きでしたか?」

男「いや、大きい方が好きだな」

男はシスターの乳首を吸う

シスター「んん・・・き、気持ちいいです・・・」

男はシスターの残りの服を脱がす

シスター「は、初めてなので・・・優しくお願いします・・・」

男「え・・・いいの・・・」

シスター「はい、処女膜なんて再生魔法で再生できますから」

男「修道士がそんなこと言って大丈夫?」

シスター「大丈夫ですよ。うちの教会の神様はセックス推奨ですから」

男「なのに処女なのね」

シスター「えへへ」

男はチンコをあてがい、ゆっくりと挿入れる

男「い、痛くない?」

シスター「大丈夫です・・・動いてもらっていいですよ・・・」

男はゆっくり腰を動かす

シスター「んん・・・はぁ・・・あぁぁ・・・あ、あったかい・・・」

男は絶頂に達する

シスター「ありがとうございます・・・ご先祖様も・・・喜んでます・・・」

男「ああ、そうだな・・・」

男はシスターにキスをする

僧侶の事を思い出し、シスターを抱き続ける

つづく

定期便が屋敷にやってきた

シスターはそれに乗って一度中央本部へと戻っていくことになる

シスター「色々おせわになりました」

若騎士「寂しくなります」

眼鏡騎士「色々教えてもらった料理、大切にさせてもらいます」

重騎士「無事に帰れることを祈っております」

陰娘「さようなら」

陽娘はシスターに抱きつく

シスター「ばいばい、陽娘ちゃん」

男「それじゃあ・・・元気で・・・」

シスターは一礼すると馬車に乗り込み、馬車は発進する



男「・・・」

若騎士「男殿、元気ないですね」

眼鏡騎士「まあ、自分の感情でシスターを追いやったと思ってしまえばああなるのもしょうが無いと思うけどね」

男がシスターと一夜をともにしたことは誰も知らない

重騎士「男殿、本日はこれで上がらせてもらってよろしいですか?」

男「・・・うん・・・」

重騎士「ど、どうかなさいました?」

男「いや、何でもない・・・それより久しぶりに娼婦呼んだんでしょ?行っていいよ・・・」

重騎士「は、ありがとうございます。眼鏡騎士、若騎士、何かあったら言ってくれよ」

眼鏡騎士「わかりました」

若騎士「性病うつされないようにお気をつけください」

陰娘「片付け終わりました」

眼鏡騎士「ありがとう、お茶にしようか」

陰娘「わーい」

陽娘も喜んでいる

若騎士「自分が淹れてきますよ」

若騎士「男殿も飲みますか?」

男「・・・うん・・・緑茶・・・」

若騎士は食堂へ向かった



翌朝、眼鏡騎士が朝食の準備をしようと食堂に向かうともう準備が出来ていた

眼鏡騎士「若騎士か?それか陰娘と陽娘か?」

「あ、すいません・・・私です」

眼鏡騎士「あ、あなたは」

騎女「昨日からお世話になってます騎女って言います」

騎女「朝早く目が覚めちゃったので勝手にですけど準備させてもらいました」

眼鏡騎士「ありがとうございます」

眼鏡騎士「そうしたらみんな起こしに行くので重騎士先輩を起こしてもらってもいいですか」

騎女「了解です」



男「・・・おはよう・・・」

眼鏡騎士「おはようございます・・・今日も元気ないですね」

男「・・・うん・・・」

若騎士「意外と繊細なところがあるんですね」

眼鏡騎士「本当に意外にね」

騎女「はい、重騎士ちゃん、あ~ん」

重騎士「あ~ん」

眼鏡騎士「こっちはこっちで部屋でやれって感じだしね」

若騎士「それを眼鏡騎士先輩が言っちゃいますか」

眼鏡騎士「な、僕は人前でイチャイチャなんかしてないぞ!」

若騎士「人前でイチャイチャしてなくても早くしたいというオーラが二人から出てたんでほぼ同じ事です」

陰娘「いただきま~す」



案の定、屋敷の事は眼鏡騎士と若騎士にまかせて重騎士は部屋にこもった

眼鏡騎士「あんなに入れ込んでいる重騎士先輩は初めて見た」

若騎士「つまり、今までは娼婦相手に淡白であったと」

眼鏡騎士「うん・・・まあそういう事・・・」

若騎士「それよりも・・・男殿はどうしましょう・・・あのまま廃人となりませんかね?」

眼鏡騎士「確かに気になるよね」

若騎士「陰娘ちゃんと陽娘ちゃんとも夜伽をしてないようですし」

眼鏡騎士「そういう話するんだ」

若騎士「二人が心配して話してくれたんです!別に興味ありません!」

眼鏡騎士「あそう・・・まあ、様子を見るしかないよ」

若騎士「そうですね」



男はゲートがあった場所を訪れていた

男「はぁ~・・・女々しいというのか何と言うのか・・・」

ふと、感じたことのない気配を感じて振り返る

近くには誰もいないが誰かが向かってきている

騎女「あ、あれ?変なところに出ちゃった」

男「あぁ、君は・・・」

騎女「あ、男さん。重騎士ちゃんと散歩していたらはぐれちゃって・・・」

男「ああそう・・・それじゃあ一緒に戻ろうか」

男「(今感じたのは彼女の気配なのか?なんか違うような・・・)」

男は騎女を連れて屋敷に戻った



重騎士「あ、騎女ちゃん良かった~無事だったんだね~」

男「キャラ変わってるよ」

重騎士「あ、お、男殿!騎女さんを見つけて頂きありがとうございます」

男「もう遅いから」

重騎士「あ、あの・・・このことは他の者には内密に・・・」

男「言いふらす気は無いから安心して」

重騎士「ありがとうございます」

騎女「良かったね~。それじゃあお部屋行く?」

重騎士「行くいく~!」

男「俺が話さなくてもいつかバレそうだな」

男「(なんだ・・・さっきから誰かに見られているような・・・)」

男「誰か入ってこれるわけ無いから気のせいか」

夕飯時、眼鏡騎士は久しぶりに腕を振るって料理をする

定期便の中に魔娘からに手紙が入っていたらしくえらく上機嫌だった

眼鏡騎士「さぁさぁ出来ましたよ~。どんどん食べてくださいね」

若騎士「いくら何でも作りすぎですよ」

眼鏡騎士「いいのいいの、残ったら明日の朝食でアレンジするから」

騎女「その魔娘さんって娼婦なんでしょ。早く会いに行ってあげないと他の男に取られちゃうかもよ?」

眼鏡騎士「いやいや、魔娘さんはいま実家の薬屋で働いてるからそれは心配ないですよ」

眼鏡騎士「・・・でも・・・あまり待たせると愛想尽かされちゃいますよね・・・」

若騎士「眼鏡騎士先輩・・・」

騎女「それなら地方騎士に異動届出しちゃえば?中央軍よりかんたんに移動できるんじゃない?」

重騎士「あぁ、そっか、それがあったな」

若騎士「中央のエリートの中からいきなり地方に戻されるのはどうかと・・・」

男「ここで燻っているよりはいいんじゃない?」

陰娘「あの・・・中央軍と地方騎士って何ですか?」

眼鏡騎士「あぁ、東国にはない制度だったね」

眼鏡騎士「この国は中央専属の騎士隊と中央以外の地方を守る騎士隊の二種類があるんだ」

眼鏡騎士「中央は選りすぐりのエリートだけがなれるんだ」

眼鏡騎士「一応は管轄が同じだから移動願いを出せば東部地方騎士隊に行けると思うけど・・・」

重騎士「いま戦争の後始末でゴタゴタしてるか」

若騎士「それにここの方が給料いいですし」

男「まあ、眼鏡騎士くんにとっては給料では計り知れないものがあるよね」

若騎士「そうですか?好きな女性を守るのに経済力も必要だと思いますよ」

重騎士「それは確かに、一理ある」

眼鏡騎士「やっぱそうですよね・・・」

騎女「でも魔娘さんも働いてるならいいじゃない。二人三脚で暮らしていけば」

重騎士「なるほど、一理ある」

若騎士「重騎士先輩はどっちの味方ですか?」

男「まぁまぁ、それより騎女さん、よく騎士隊の制度知ってるね」

騎女「あ、私、元地方騎士ですから」

若騎士「え!?騎士だったのに娼婦になったんですか!?」

騎女「本当は中央軍に行きたかったけどあそこは女性が入るには狭き門だからね」

騎女「やっぱり給料の面で騎士をやめたの」

若騎士「だからって娼婦にならなくても・・・」

騎女「騎士って地方出身でもエリート意識が大きくて世間知らずな人が多くて一般職には到底つけないわよ、私も含めてね」

若騎士「・・・」

騎女「でも娼婦始めたおかげで重騎士ちゃんと再会できたし文句ないかなって」

眼鏡騎士「元々お知り合いだったんですか?」

重騎士「ま、まあな。俺がまだ地方騎士隊の所属だった頃、合同演習の時に彼女と出会ってな」

重騎士「その時告白したんだがものの見事に振られてよ」

重騎士「あのときは、ま~高飛車だったからな彼女。相当罵倒されたよ」

騎女「今は優しいでしょ~」

重騎士「そうだな」

男「はいそこ、イチャイチャしない」

若騎士「頑張って騎士になったのに今の仕事してて悲しくなりませんか?」

騎女「そうね~最初はたしかに嫌だったかもしれないけど、受け入れれば何でもないわね」

騎女「今の自分が本当の自分なんだって思えるし」

眼鏡騎士「何失礼な質問してるんだよ!」

若騎士「・・・」

男「まあまあ、まだ若いんだからしょうがないよ」

男「まさにエリート意識ね」

若騎士「す、すいません・・・」



若騎士「・・・」

食後若騎士は外に出て星を眺めていた

男「珍しい。何か考え事?」

若騎士「男殿・・・」

男「まあ行き方なんて人それぞれ、正解はないしハズレもない」

男「ただ、自分と違う生き方をしている人を否定したり馬鹿にするのは絶対に間違っている。俺はそう思うね」

若騎士「・・・本当に・・・そうかも知れませんね・・・」

男「おや、だいぶ素直だね」

男「今までなら否定してきそうなものなのに」

若騎士「地方騎士隊から中央騎士隊に配属になったとき努力が報われたと思いました」

若騎士「それで男殿の護衛任務だと思って嬉しくなって・・・でも実際は窓際部署で・・・」

男「うん・・・」

若騎士「でもここで男殿や先輩方と過ごして・・・娼婦のみんなと話して・・・東の戦争に行って・・・」

若騎士「陰娘ちゃんと陽娘ちゃんと出会って・・・二人と一緒に寝て・・・」

若騎士「騎女さんの話を聞くと・・・自分の歩いている生き方だけが人生じゃないんだなって・・・」

若騎士「なんか・・・他人の人生を評価していた自分が馬鹿みたいで・・・」

男「そうか・・・そこまで自分の事を見ることができるならいいんじゃない」

若騎士「え?」

男「人はね、他人の評価はかんたんにできるけど自分の評価はできないんだ」

男「自分の目で見れるわけじゃないからね」

男「だからそうやって自分の人生観を振り返ることができたなら、一人前・・・とは言わなけど、やっと半人前から一歩歩き始めた感じだね」

若騎士「そうなんですか?」

男「俺はそう思うよ」

若騎士「・・・ありがとうございます・・・」

若騎士は目頭をぬぐって屋敷に戻っていった

男「おやすみ・・・さて・・・」

男は若騎士を見送ると振り返り森を見る

男「(やっぱり何か見られてるな・・・明日、詳しく調査してみるか・・・)」

男は部屋に戻った

エロくない注意

男は部屋に戻るとベッドに横になる

陰娘「あの・・・男さん・・・」

男「んん~・・・ごめんね、今日もそんな気分じゃない・・・」

陰娘「そうですか・・・」

陰娘と陽娘は自室に戻ろうとする

男「・・・だけど隣りに寝てくれるかな?流石に一人は寂しくなってきた」

陰娘の表情が明るくなり陽娘とともに男の両脇に潜り込む

陰娘「えへへ、久しぶりの男さんの匂い」

陰娘と陽娘は男の腕に絡みつき嬉しそうにしている

男「あんまり無理しなくていいんだよ。いくら君達が性処理用に造られているとしても」

陰娘「無理はしていないです。誰にも相手にされないのが怖いから・・・だから・・・」

男は二人を撫でる

男「大丈夫、俺がずっとそばにいてあげるから」

陰娘「はい・・・ありがとうございます」

エロ注意

重騎士は騎女の足を四つん這いになって舐めている

騎女「くすぐった~い。もっと丁寧に舐めてよ~」

騎女「もういいよ~。今度は仰向けになっておねんねして」

重騎士「は、はい・・・」

騎女「そうそう、おちんちんそんなにおっきくしちゃって変態さんだな~」

騎女「入れちゃうね~」

重騎士「くうぅぅ・・・きもちいい・・・」

騎女「こんなにいいおちんちんなら最初にあったときに受け入れとけばよかった」

騎女「動くね」

騎女「はぁ、んん・・・きもちいい?」

重騎士「気持ちいいよ・・・やばい・・・もうでる・・・」

騎女「んんんん!あはは、たくさん出てる」

騎女「まだたくさん出せるよね?今夜は疲れて眠っちゃだめだよ」

つづく

男は一人で森の中を歩いている

ここのところ何者かに見られている気がして探しに来た

男「森を伐採した方が早いかもしれないけど・・・さすがにぐちぐち言われそうだな」

男は木に登りあたりを見渡す

男「う~ん・・・なんにもないか・・・」

男「(あの視線・・・考えてみると前にも似たような視線を感じたことがあるな)」

男「(あれは確か・・・東の国境か・・・あのフードの悪魔族だ)」

男「だけどどうやってここに入ってきたんだ?」



若騎士「男殿はどこ行ったのでしょうか?」

眼鏡騎士「森を散歩してくるって言って出て行ったよ」

若騎士「一人にして大丈夫なんですか?」

眼鏡騎士「割とよく一人で散歩するよ、あの人」

若騎士「へー・・・」

眼鏡騎士が空気の入れ替えに玄関の扉を開けると火球が飛んでくるのが見えた

眼鏡騎士「ぎゃ~!!」

眼鏡騎士は思わず叫び慌てて下がる

火球は玄関の前で跳ね返されっけてしまった

若騎士「だ、大丈夫ですか眼鏡騎士先輩!?」

眼鏡騎士「僕は大丈夫・・・一体今のは・・・」

男「無事か!」

男は屋敷に戻る途中に火球が飛んでいるのを目にして慌てて戻ってきた

若騎士「お、男殿・・・怪我人はいません。今のは一体・・・」

男「いるんだろ!出てこい!」

男が森に向かって叫ぶ

森の奥からフードを被ったフードの者が顔を出した

男「やっぱりお前か。ここに何のようだ!俺の身内に何をする気だった!?ここへどうやって入った!?そもそもお前は誰だ!!?」

フードの者「はいはい、ちゃんと説明してあげるから静かにして」

フードの者はフードを外す

眼鏡騎士「あの角・・・悪魔族か・・・」

若騎士「女・・・の子・・・」

フードの者「あたしの名前は・・・そうねぇ・・・今はBって名乗っとくわ」

B「ここに来たのは南部都市にゲートが繋がったとき。あのシスターとか言う女と一緒によ」

男「なに?あのとき一緒に来ていたのか」

B「そうそう、あのシスターが僧侶の子孫って聞いて色々手を回したのよ」

若騎士「手を回したって・・・どういう事・・・」

B「そのまんまの意味。私が中央軍のゲートの管理担当者を誘惑してゲートの設置位置を少しずらさせたの」

B「そして南部都市の担当者をシスターに任命させた」

男「何でそんなことをした!?そもそもお前、俺を知っているようだがお前といつあったことがある!?」

B「あはは、やっぱりわからないんだ~うれし~」

男「あぁ?」

B「いいね~その表情。昔に戻ってるね~」

B「そういえば他に質問されていたね。あんたの身内に特に用はないよ。あんたを出すために殺しても良かった」

B「そしてここに来た最大の理由は・・・あんたを殺す!」

Bが頭上に先程とは比べ物にならない火球を出現させた

男「やばい!屋敷に入れ!」

若騎士「え、でも・・・」

男「屋敷は俺が暴れても壊されないように耐摩耐物魔法が何十何百とかかっている!はいれ!」

男は若騎士と眼鏡騎士を屋敷に押し込み入る

それと同時にBが火球を落としてきた

屋敷全体が揺れる衝撃が走る

若騎士「・・・おさまった・・・」

眼鏡騎士「本当に耐えられたんだ・・・この屋敷・・・」

重騎士「今の衝撃波なんだ!」

重騎士が部屋から飛び出してきた

男「重騎士くん、本部に連絡して俺の剣を転送してもらうように手配して、緊急コードだ」

重騎士「は、はい!・・・って理由がわからないんですけど」

眼鏡騎士「僕も一緒に行きます」

男「眼鏡騎士くん、行く前に君の剣を貸してくれ。無いよりはマシだ」

眼鏡騎士「は、はい・・・どうぞ」

男「若騎士さん・・・他のみんなを連れて地下の防空壕に避難して・・・あそこはさらに強力な結界で護られている・・・水も食料もあるからそこでおとなしくしていて・・・」

若騎士「自分も男殿と戦います!」

男「無理だ!まともな訓練を受けたことのない現代の騎士たちに本気の魔族に対抗するすべはない!」

若騎士「ですけど・・・」

男「君は騎士なんだろ?一般人を放っておいて前線に出るなんて言語道断だ!騎士なら騎士としてみんなを護ることに専念しろ!」

男の言葉に若騎士は黙り込んでしまう

男「さあ、みんな頼んだよ」

男は扉を開け外に出る

若騎士「うぅぅ・・・」

眼鏡騎士「若騎士、今は男殿の言うとおりにしよう」

重騎士「眼鏡騎士、状況を説明しながらついてきてくれ」

眼鏡騎士「はい。若騎士も早く」

若騎士「・・・はい・・・」

男「ずいぶんとまぁ派手にやったな。森が全て焼け落ちてるじゃないか」

B「そうだね~最近好調だから抑えが聞かないんだよ~」

男「お前、俺を知っているようだけど、俺が死ねない不死身の肉体なのは知らないのか?」

B「んん~?知ってるよ~だけどね~不死身でも殺す方法も知っているんだ~」

男「なんだと?」

B「恨みもあるしいきなり殺さないよ。不死身のままたっぷりいたぶってあげる」

男「本当にお前は・・・誰なんだ・・・」



若騎士は陰娘、陽娘、騎女を連れて地下に向かった

陰娘「大丈夫、男さんは負けないよ」

若騎士「陽娘ちゃん不安がってるの?」

陰娘「不安というより単純に男さんの事が心配です」

陰娘「男さんがいつもと違う感じがするから・・・」

騎女「ほらほら、階段で止まると危ないわよ」

若騎士「すいません・・・この扉かな」

四人が中にはいると温かい空間が広がっていた

騎女「地下室だからてっきり石造りかと思っていたけど木製の部屋なのね」

陰娘「廊下が寒かったからとっても暖かいです」

陰娘と陽娘はベッドに飛び乗る

若騎士「ここにどれくらいいればいいんだろう・・・」

騎女「食料ってこれじゃない。人数で考えると・・・一ヶ月は持つかな」

若騎士「重騎士先輩と眼鏡騎士先輩は無事に連絡できたんでしょうか・・・」



重騎士「ですから!外部から悪魔族が侵入してこの地が攻撃を受けているんです!男殿の武器を・・・」

重騎士「何度言わせるんですか!この間の修道士が迷いこんだ時に一緒に来ていたんだって・・・」

重騎士「もう上の人間に変わってくれ!!」

重騎士「あの通信兵のクソババアが!何度同じこと言わせるんだ!」

眼鏡騎士「まだ時間がかかりそうだな・・・」


男「はぁはぁ・・・こんななまくらじゃあ魔法を切り捨てるのも大変だ・・・」

B「あれあれ~?もう疲れちゃったの~?」

男「あんな大味の火球で疲れるわけ無いだろ」

男「俺をいたぶるとか言ってたけど俺は全然攻撃を受けてないぜ」

B「いいのいいの、そうやって疲れさせるのが目的だから」

男「(何がしたいんだ・・・不死身の俺を殺す方法を知ってるとか言ってるし・・・何者なんだ?)」

B「ほらほら、斬るか避けるかしないと火傷するよ~」

男「あ~、邪魔くさい!」



重騎士「まだか・・・まだなのか・・・」

眼鏡騎士「落ち着いてください・・・今に来ますよ・・・」

若騎士「まだ男殿の剣は来てないんですか!?」

重騎士「若騎士!?お前地下に行ったんじゃあ・・・」

若騎士「お二人が遅いので心配になって・・・」

眼鏡騎士「全く・・・職務放棄だぞ」

若騎士「すいません・・・」

眼鏡騎士「まあ、心配なのはわかるさ。僕だってそうしただろうよ」

重騎士「俺も同じだな」

若騎士「先輩・・・」

重騎士「お!やっと送られてきた!」

眼鏡騎士「時間かかりすぎですね。本当に本部の老獪方は」

若騎士「自分が持っていきます!」



男「あ~・・・せめてキズナがあればもう少し楽に戦えるのに・・・」

B「はぁはぁはぁはぁ・・・なに?もう疲れたの?」

男「いや、疲れてるのはお前の方だろ。肩で息なんかして」

B「いいの・・・これでいいのよ・・・」

男「?なあ、本当に何がしたいんだ・・・」

若騎士「男殿!剣が届きました!受け取ってください!!」

若騎士はキズナを投げる

男「やっと来た!」

男は受け取りに向かうが先にBに取られてしまった

若騎士「そんな!?」

B「ははは、きたきた。これを待っていたんだ~」

男「何?」

B「さあ、これから儀式を執り行う!お前の命!いただくよユウ!」

男「な、その名は・・・え・・・?」

Bは男の心臓に絆を突き刺した

男「う、嘘だろ・・・何で・・・」

男の不死身の身体は物理攻撃が効くことはないはずだった

たとえ剣で切られても表皮が切れるだけで刺さることはない

だがBによって突き刺されたキズナは男の胸に深く刺さっている

男「はは・・・こんな激しい痛み・・・忘れてたよ・・・」

男は膝をついてしまう

若騎士「男殿~~!!」

ごめん、今回エロ無し

B「はははは、戻ってくる・・・戻ってくる!」

男「・・・」

男の周りに起きた風がBを包み込む

B「やっと全て元に戻る。長かった・・・千年もかかった・・・」

男「・・・そ、そうか・・・最初にあったとき見たことある顔だと思ったけど・・・お前・・・魔王・・・か・・・」

B「そう、あたしは魔王!魔王バフォメット!やっと正しい体と魔力を取り戻した!」

男は胸に刺さった剣をを引き抜く

男「いったい・・・お前は何をしたんだ・・・」

B「簡単なこと、千年前にあなたに殺される瞬間、あなたの剣に私の魔力を封印した」

B「そして貴方が死なないように不死身の魔法をかけて生かし続けた」

B「そしてあなたの心臓にその剣を刺した時、すべての魔法が解除されるようにしておいたの」

B「それからあたしは何回も転生したわ。でもいつも男の身体。男なんて嫌だったのに何度も何度も男の身体で生まれ変わった」

B「でもようやく、この身体を、女の身体を手に入れたのよ!!」

男「なるほどね・・・あの死闘の最中にそんな小細工かましてくれていたのか・・・」

B「でも予想外のことが起きたわ。まさか貴方が死なないなんて思いもしなかった」

男「は・・・不死身の魔法はかけた術者の・・・血を煮詰めて飲まないと解除されない・・・それ以外では絶対解除不可能の呪いだからな・・・」

男「ほら、胸の傷もこの通り治った」

B「そうだったの。でもあなたに呪いをかけたあたしの身体はもうないわ」

B「死なないというのならあたしが永遠に拷問をしてあげるわ」

B「魔力が完全に戻ったあたしも、あなた同様に永遠を生きるのだから」

男「若騎士!屋敷に入っていろ!」

若騎士「は、はい!!」

いつもと違う男の気迫に若騎士は従う

屋敷に入ると重騎士と眼鏡騎士が窓から外を覗いていた

重騎士「驚いた・・・まさか魔王が復活しただなんて」

眼鏡騎士「これも報告・・・した方がいいですよね」

重騎士「・・・いや、たとえ報告してもここに来るまでに時間がかかる」

重騎士「今は俺達が見届けよう」

男とBの死闘が始まった

Bの魔法攻撃に男は剣で切り落とし反撃していく

しかしBも宙を舞い、男の攻撃を避ける

一進一退の攻防、互いの体力魔力が尽き、膝をつくのも同時であった

男「はぁはぁはぁはぁ・・・なあ・・・お前はなんで・・・女になりたかったんだ・・・」

B「あたしは生まれた時から女よ!体が男だっただけで魂は女!」

B「だからあの人を好きになった!あの人も好きだと、一緒にいようと言ってくれた!」

男「・・・あのさ・・・その事なんだが・・・いや、いい・・・今は決着をつけよう」

男「お互い不死身で・・・おそらく決着をつけることはできない」

男「なら、この一撃にすべてを掛けよう」

B「いいわ。あなたを一度消し炭になるまで焼き尽くしてあげる」

B「たとえ再生しても永遠に焼かれるように」

男は剣を振り上げ、Bは火球を出現させる

ジリジリとお互いに間合いを詰めていく

男「・・・」

B「・・・」

一瞬・・・二人が交差し・・・男のキズナが砕けちった・・・

B「ははは・・・やった・・・やったわ!あたしの勝ちよ!魔王の勝ちよ~!!」

男「そうか・・・それは良かったな・・・」

B「なに?負け惜しみ?いくら勇者といえども武器を持たずに魔王に勝つ事はできないわよ」

男「そうだな・・・魔王には勝てないな・・・だけど・・・今の君は魔王じゃないからね」

男は手に持った角を見せる

B「そ、それは!?」

Bは自分の頭を触る

二本あった角が根本で斬られていた

男「あんたら悪魔族の角は魔力制御器官だったな・・・こいつがある限り魔力が尽きてもすぐに回復する。さらに面倒なことにこれを消滅させることはできない。」

男「だから魔王の角だけは俺が預かっている」

男「普通ならこんなことすると魔力を暴走させるかもしれないけど・・・不死身の肉体を持つあんたは・・・暴走しないみたいだな」

B「そんな・・・魔法が使えない・・・」

男「あの一瞬で二本の角を斬り落とすのに無理させてしまって・・・俺の相棒は砕けちゃうしさ・・・」

男「それに流石に砕けた理由も説明しないといけないから今の国王に色々グチグチ言われるだろうな、国宝とか言ってたし」

B「で、でもまだ決着はついてないわよ!」

男「いや、魔法が使えないだけで君は不死身の身体を持つタダの女の子さ・・・」

男は拳を構え、一瞬でBの懐に入り腹部に拳を打ち込む

B「ぐほ・・・あぁあ・・・」

男「たった一撃で倒れてしまうかよわい女の子だよ」

男は倒れるBを受け止める



Bが倒れるのを見て若騎士たちは外に出る

重騎士「お疲れ様です!男殿!」

男「悪いんだけどさ、砕けたキズナ、回収しといて・・・多分怒られちゃうけど物だけは渡さないと・・・」

眼鏡騎士「は、はい!」

重騎士と眼鏡騎士は欠片の回収に向かった

若騎士「あの・・・その人どうするんですか?」

男「そうだね・・・とりあえず地下の防空壕に閉じ込めるしかないだろうね」

男「もともとあそこは俺が暴走したときに閉じ込めるように作られた場所だから」

若騎士「・・・」

男「これから地下に行くからさ、一緒に来てくれない?」

男「この子抱いてだとドアが開けられないから」

若騎士「は、はい・・・」

男と若騎士はBを連れて地下へ向かう

陰娘「男さん!」

男が防空壕に入ると陰娘と陽娘が抱きついてきた

陰娘「良かった・・・いつもの男さんだ」

男「ほらほら、ちょっと離れてくれないと彼女落としちゃうよ」

騎女「その子は?」

男「魔王・・・の生まれ変わりの女の子」

男「俺と一緒で不死身となった可哀想な子さ」

若騎士「さ、みんなは上に戻りましょう。男殿は彼女と話があるようなので」

陰娘「はーい」

四人は上に戻っていく

男「さて・・・どうしたものかな・・・」

男はBをベッドに寝かし布団をかける



国王『全く、いきなり国宝を送れと言ってきたと思ったら粉々に壊しやがって!』

男「まぁまぁ、それは悪いと思っているけど魔王が復活しちゃったんだからしょうがないじゃん」

男「それ一本ですんで良かったと思ってよ」

国王『本当に魔王なのか?どこかのいかれたガキが迷いこんだだけじゃないのか?』

男「いかれたガキがこんなふうに森を焼き尽くすというならそうなんじゃない?」

国王『ぐ・・・それでどうするんだ?そいつも不死身なんだろ!?』

男「しばらくは屋敷の地下に閉じ込めるよ」

男「まあ、魔力を使うことができないからそこまでやらなくてもいいとは思ってるけど」

男「時間はあるから、彼女が納得するまで説得するよ」

国王『本当に気持ち悪い、化物どもめ』

男「それは聞き飽きたよ」



重騎士「こ、国王との対談はどうなりましたか・・・」

男「かなりの小言は言っていったけど、君たちが処分されることはないよ」

男「Bに関しても俺が監視教育するってことでまとめた」

重騎士「そ、それは良かった・・・」

男「・・・まあ、しばらく森の復興のために忙しいかもしれないけど頑張ってね」

男「俺は地下にいるから」

重騎士「はっ!」



若騎士「眼鏡騎士先輩~まさかこれ全部手作業でやるんですか~?」

眼鏡騎士「しょうがないだろ、ここに余計な人数を入れるわけにもいかないし。まだ苗木を植えるだけな分楽だろ」

騎女「私も手伝うから頑張って」

陰娘「穴掘り穴掘り、苗植え苗植え」

重騎士「おーい、順調か~?」

若騎士「あ、対談はどうなったんですか~?」

重騎士「お咎め無しだ。魔王に関しても男殿が監視する事になったらしい」

眼鏡騎士「本当に不死身ならそれしかないですよね」

若騎士「は~・・・どうせなら魔王にも手伝わせればいいのに・・・」

眼鏡騎士「ははは、確かに」

重騎士「それができるようになるといいな」



男「入るぞ」

B「・・・」

男「そのニット気に入った?女の子用のってよくわからないから騎女さんに選んでもらったんだ」

B「別に・・・角がないの恥ずかしいからかぶってるだけだし・・・」

男「ははは、それはすまなかったな」

男「・・・あのさ・・・俺達が初めてあったときの話なんだけど・・・」

B「王子は・・・あたしのこと嫌いになっちゃったのかな・・・」

男「・・・」

B「・・・あたしの事好きだって・・・一緒にいようって言ってくれたのに・・・」

男「それなんだけどさ、それ言ったの・・・本当にあいつか?」

B「そうだよ、王子の式服来ていたもん・・・」

男「やっぱりな~・・・そうなんだよな~」

B「・・・」

男「あの日君が告白したのって俺なんだよね」

B「は?何言ってるの?馬鹿じゃないの?」

男「いや、君と初めてあった日、俺とあいつはお互いの服を交換して遊んでいたんだ」

B「はぁ?顔が全然違うじゃない!嘘でも言っていいことと悪いことがあるわよ!」

男「あ、まあ・・・大人になるにつれて似なくなったけど、俺達子供のときはそっくりだったんだよね、従兄弟だからだと思うけど」

B「はぁ?なにそれ?何言ってるの?」

男「顔が似てるからいたずらしてやろうって話してさ服を交換したところに君を見つけたんだよ」

B「ちょっとまってよ・・・わけわからない・・・」

男「あいつに言われたって言葉、正確に思い出せるか?」

B「あたしが泣きながら“貴方が好き、体は男だけど魂は女だから”って言うと彼は”俺も好きだ、男女なんか関係ない。一緒にいよう”って言ってくれたのよ」

男「あ~あのなぁ・・・あいつは俺なんて言わないんだ・・・絶対に」

B「ちょっとまって・・・それじゃあ・・・本当に・・・」

男「・・・」

B「あは・・・あははは・・・バッカみたい・・・バッカみたい!」

B「・・・出てって・・・」

男「・・・あぁ、また来るよ・・・」

B「あはははは・・・バカみたい・・・」



男「順調だね~」

重騎士「男殿、魔王はいいのですか?」

男「魔法が使えなくなったんだ、何もする気は起きないだろうよ」

若騎士「あ~疲れた~」

眼鏡騎士「男殿も来たことですしお茶にしますか」

騎女「いいわね。それじゃあ私が淹れるわね」

男「(やっぱり、真実を伝えるのは酷だったかな・・・)」

男「(でも言わないと俺みたいに無意味に行き続けようとするかもしれないし・・・難しいな~・・・)」

今回もエロ無し!

次の投稿で最後になります

魔王との戦いから一週間が経過した

植林作業も順調に進んでいる

Bは食事に手を付けるが誰とも話そうとしない

男もどうしようかと思い悩んでいた

そんな時、一人の来訪者が訪れた

若騎士「はーい・・・じ、人事部長殿!!?」

人事部長「やあ若騎士。男殿は起きているか?」

若騎士「は、はい!」



男「やあ強面騎士くん・・・今は人事部長のほうがいいかな?」

人事部長「いえいえ。男殿の呼びやすいように呼んでください」

若騎士「じ、人事部長殿もここにいたことがあるのですか?」

眼鏡騎士「噂は聞いていたけどそうらしいね」

重騎士「俺の教育係だからな」

3人はコソコソ話す

男「それで・・・今日はどうしたの?また誰か入れるの?」

人事部長「いや、今日は以前若騎士から言われていた移動について話に来ました」

若騎士「え・・・あ・・・」

人事部長「なんせ前代未聞だし、戦争もあったから予定よりかかっちゃったけど何とか一人移動させられそうです」

男「へー、やっぱりここにいた人間を人事部に送ったのは正解だったね」

人事部長「男殿に言われたときはすぐにやめさせられるだろうと思いましたが、まさか数年で部長にまでなるとは思いませんでしたよ」

男「君は戦闘はからっきしでも人を見る目だけはあったからね。人事部なら合ってるんじゃないかって思ったよ」

人事部長「それで若騎士、君が望んでいた移動だ。どこに行きたいか希望はあるか?」

人事部長「絶対にとは言えないが、なるべく希望の部署に配属するようにするさ」

若騎士「え・・・えっと・・・」

男「いきなり言われても考えてないだろうよ。実際忘れてたみたいだし」

人事部長「はっはっはっ。そりゃそうか。男殿といると単調だが飽きないですからな」

若騎士「も、もし自分の希望が通るというのなら・・・」

人事部長「おう」

若騎士「眼鏡騎士先輩を配置換えしてください!出来るなら東部の方へ」

眼鏡騎士「お、おい、若騎士!」

重騎士「お前、いいのか?自分で頼んだことだろ?」

男「ふ~ん・・・なんか思うところがあるんだ?」

若騎士「自分は・・・まだ未熟です」

若騎士「そもそも自分がここに配属されたのも・・・協調性のなさから誰とも仲良くなれなくて・・・」

若騎士「だから自分はまだここで・・・学びたいんです!」

人事部長「何を見て何を感じたのかは知らないが、初めてあったときにくらべればだいぶいい顔になったな」

人事部長「まだまだ未熟なのは変わらないが」

重騎士「若騎士・・・」

男「表面的にはあまり変わっているようには見えなかったけど・・・人の内面ってわからないものだね」

男「さて、若騎士さんはそれで納得するのならいいけど眼鏡騎士くんはどうする?今なら移動の枠が一つ空いていることになるけど」

眼鏡騎士「よろしくお願いします!」

人事部長「よし、それならそれで手続きするからな!」

人事部長は笑いながら帰っていった

眼鏡騎士「若騎士ありがとう」

眼鏡騎士は若騎士に頭を下げる

若騎士「頭を上げてください、眼鏡騎士先輩」

若騎士「別に自分は思ったことを口にしただけです」

眼鏡騎士「いや、本当にありがとう」

眼鏡騎士は深々と頭を下げる



重騎士「いやはや、若騎士があんなことを言うとは思いませんでした」

男「そうだね・・・まあ、言い方はなんか変だったけど眼鏡騎士くんを優先したいって気持ちはよく伝わったね」

重騎士「そうすると寂しくなりますね」

男「まあいいじゃない。君には騎女さんがいるし、陰娘ちゃんと陽娘ちゃんもいる・・・あとは・・・」

重騎士「魔王・・・ですか・・・」

男「そうだね・・・」

男「やっほ~、ご飯持ってきたよ~」

B「・・・」

男「それにほら、新しいパジャマも届いたからここに置いておくね」

B「・・・」

男「今度、眼鏡騎士くんが移動になるんだ」

男「実は彼、前にここに来ていた女の子に恋をしてね、追いかけていくんだよ」

男「いいよね~、若いって」

男「って、俺もまだまだ若いつもりだよ!」

B「・・・」

男「・・・なんてらしくないか・・・」

男「・・・それじゃあまた来るからね」

B「・・・」



眼鏡騎士「長い間お世話になりました」

人事部長の尽力で眼鏡騎士の中央騎士隊東部護衛部隊の配属が決まった

重騎士「良かったじゃないか。戦争の影響とはいえ中央所属のまま東部に行けて」

若騎士「魔娘さんにあったらよろしく伝えてくださいね」

陰娘「色々お料理教えてもらったので頑張って作ります」

騎女「ヤりすぎないように気をつけるのよ」

男「俺はこういうのは苦手だからあんまり多い事は言わないけど・・・気をつけてね。なんかあったら連絡くれれば相談に乗るから」

眼鏡騎士「はい!ありがとうございました!」

若騎士は馬車に乗り込み去っていった



男「今日、眼鏡騎士くんが出て行ったよ。寂しくなるね」

B「・・・」

男「・・・まあ、興味ないよね」

男は出ていこうとする

B「ねぇ・・・あの話って本当なの・・・」

男「あぁ・・・まあな」

B「あ~あ・・・バカらしい・・・」

男「・・・」

B「あの時言った言葉は本当?」

男「ああ、本心だ」

B「子供の時からおかしい人だったのね」

男「そうかもな」

B「今は女だから・・・問題ないよね・・・」

男「・・・いや、なにが?」

B「あたしとセックスしても問題ないでしょ?」

男「あ・・・問題ないけど・・・」

B「やっぱり純粋な魔族はいや?」

男「そういう事じゃなくて・・・」

男「傷心の相手を抱くような真似はしたくない」

B「バッカじゃない・・・」

Bは男に近づき押し倒す

B「貴方が抱くんじゃなくてあたしが抱くのよ」

Bは男にキスをする

エロ注意

Bは男をベッドに寝かせる

B「緊張してる?こうやって女にリードされるのってなかったのかな?」

男「まあ・・・多くはないね」

B「それじゃあたくさん教えてあげる」

Bは男のズボンを脱がす

B「うわ・・・大きい・・・」

B「今まで何人の女と寝たのかしら?」

B「んん・・・あっつい・・・」

B「んん・・・チュル・・・ジュル・・・ジュルル・・・」

男「んく・・・はぁ・・・」

B「気持ちいいの?まだ出しちゃだめだからね」

B「ジュルル・・・ジュルルル・・・ん・・・ゴクン・・・」

B「言ったそばから出しちゃって」

B「まあいいわ。次はこっちで搾り取ってあげる」

B「・・・ほ、本当に大きいわね・・・」

B「い、入れるわよ・・・」

B「んん・・・い、いたぁい・・・」

男「お、おいおい・・・初めてだったのか?」

B「当たり前じゃない・・・なんで・・・あの日告白した相手意外とセックスしないといけないのよ・・・」

男「それって・・・」

B「動くわよ・・・」

B「んん・・・はぁ・・・い・・・んん・・・結構・・・気持ちいいかも・・・んん・・・」

男「む、無理するなよ」

B「む、無理なんかしてないわよ・・・んん・・・はぁぁ・・・」

男「で、出そうだ・・・」

B「しょうがないわね・・・好きなだけ出しなさい・・・」

男「く、出る!」

B「はぁあぁぁ!・・・んん・・・凄い出てる・・・」

B「あたしを勘違いさせたんだから・・・責任取って満足させなさい」

男「そうだな・・・それじゃあこの格好じゃやりにくい」

男はBを掴み押し倒す

男「やっぱり俺がリードしないと」

B「ふん、好きにすればいいわよ」

男「そうする」

男は己の欲望をBにぶつけた

男「はぁ・・・」

B「どうしたの?」

男「なんかゴメンな・・・俺が勘違いさせたからこんな事になって・・・」

B「いいのよ・・・あたしも・・・悪いんだし・・・」

男「これからどうすんだ?」

B「そんなこと聞いちゃう?別にこのままこの地下にいてもいいけど・・・」

B「あなたと一緒なら・・・上に行ってもいいかな」

男「自由はないぞ」

B「構わない・・・好きな人と一緒にいれるなら・・・」

男「それじゃあバフォメット・・・」

B「ちょっとまって・・・その名前は魔王としての名前・・・これからは女って呼んで」

B「転生したこの身体の名前なの・・・ユウ・・・」

男「俺もその名前は捨てたんだ。俺のことは・・・男って呼んでくれ」

女(B)「そう、よろしくね、男」

男「こちらこそ、女」



若騎士「男殿!?魔王を地下から出したのですか!?」

男「何言ってるんだ、魔王は昔俺が殺した。ここにいるのは女だ」

男「俺の・・・永遠のパートナーだよ」

女「よろしくね、若騎士」

女「あたしがやったことだから森の復興は手伝うわ」

重騎士「そいつはありがたい」

騎女「人手は多いほうがいいからね」

陰娘「よろしくお願いします」

女「よろしく・・・きゃ」

陽娘が女に抱きついて満面の笑みを見せる

女「ふふ、よろしくね」

若騎士「男殿、これでいいんですか?」

男「いいんじゃない。彼女は魔力はあるけど魔法を使えなくなっちゃったからね」

男「普通の人と変わらない・・・ただ永遠を生きるだけの女の子さ」

若騎士「そう・・・ですか・・・」

男「羨ましい?」

若騎士「な、なんでですか!?」

男「いや、素直に生きられるのが羨ましいのかなって思って」

若騎士「そんなことないですよ!」

若騎士は植樹作業に戻る

男「ははは、そうか。ごめん」

男は座りみんなが作業する様子を眺める

男「この森が元通りになるのを見れるのは・・・俺と女だけかな・・・」

男「永遠を生きる・・・今まで色々あったけど、これからも色々あるだろうな」

男「でもこれからはひとりじゃない・・・寂しくは・・・なくなるね・・・」

男「あ~あ・・・空はいつまでも変わることなく青く広いな~」

男「まったく・・・」

男「俺が不死身となって幾年月が経っただろうか」



終わり

最後に、本編で明言できなかった伏線

若騎士は女性

本当は男と若騎士の物語になるはずが、眼鏡騎士がいいキャラになっちゃったから伏線回収できなかった・・・

戦犯、眼鏡騎士ってことで

説明足らずで申し訳ない

若騎士が女性であることは男しか気付いていない

そもそも女性枠で入るには狭き門だけど、男性枠の方がまだ簡単なので男装して入り込めた
ただ、もともとの性格で協調性が無く、また女性だとバレたくないという事から研修中にトラブルを起こす

本部の方は若騎士が女性というのは知っているけど連絡ミスで重騎士、眼鏡騎士には通達されず、男も初めてあった時に気が付いたけど二人は知っているものと思って放置
その後二人が知らないと気がついたけど面白いから放置

一応臭わせるために若騎士はさん付けで呼んでいる

ちなみに風呂は各個室にあるので一緒に入る事はありません

という初期設定があったんですが、眼鏡騎士と魔娘とのからみが思ったより面白くなっちゃって若騎士の影が薄くなってしまいました

男の監視警備は人材の墓場扱いなので

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