京太郎「まずうちさぁ……屋上……あんだけど」ハギヨシ「入って、どうぞ」 (83)

三ヶ条

京太郎SS 京豚禁止 咲ちゃんかわいい

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京太郎「ま……まず……」モジモジ

京太郎「う、うちさ……ぁ……」

咲「カット!カット~!」

咲「何回やったらできるんだ!」バン

咲「ちゃんと頭に入れとけ!訴えてやる!」

京太郎「わ、わりぃ……」


京太郎「で、でもよ!この台詞何かおかしくねーか?」

京太郎「新入生向けの部活動紹介に合ってない様な……」

まこ「確かに……言われてみればのう」

優希「それに京太郎ばっかり映ったり喋ってるじぇ」

和「私たちは少しの台詞だけで申し訳ない気もしますが」

京太郎「だろ?だろぉ?そうだろぉ~?」キョロキョロ

久「う~ん……」


咲「あのさぁ……」ハァ


咲「丁寧語ばかりじゃ新入生に『硬くなってんぜ?』

  とか思われるでしょ!いやそれもアリか……

あ、じゃ!なくて!最初に・麻雀部・場所、

  まず・うち・屋上ってのに言い換えてみてよ!

  簡潔・アットホーム・インパクトの三拍子!!

  短い時間で一気に引き込むことができるんだよ!

  こっちの事情も考えてよ(棒読み)」ギロ


京太郎「うおっ……」ビクッ


優希「咲ちゃん、いつにも増して早口だじぇ……」

和「何か強い信念の様なものが感じられますね」

京太郎「だけどよぉ、他にも強調する台詞で違和感が」

まこ「たしかにBBQのシーンとか奇声とかは謎じゃな」

久「『焼いてかない?』とか『イキスギィ!』とかよね?」

京太郎「そうですよ、関係無さそうな台詞ばっかり――」

咲「何だお前(素)、やめたくなりますよ~部活~」ハァ

京太郎「はぁ!?」イラッ


咲「正直に言うよ」

咲「これは京ちゃんの為にやってあげてるんだよ」

咲「足手まといの京ちゃんの為に、ね」

京太郎「なっ!!?」

咲「全国制覇した私たちは別にいいんだもん」

咲「何もしなくても部員は増えるんだから」

京太郎(ぐっ……言い返せねぇ……)


咲「今の京ちゃんはね、ただの雑用要員!」

咲「それ以上でもそれ以下でもないの」

まこ「おいおいおい……咲よ」ガシッ

和「その言い方はあまりのも厳しいのでは……」

優希「咲ちゃん、それは言い過ぎだじょ!!」

咲「弱っちぃまんまでいいの!?」

全員「!!?」ビクッ


咲「男子部員が入ったら男子部長は京ちゃん」

咲「その自覚を持つ覚悟が京ちゃんにはあった?」

京太郎「…………」

咲「私は取り組む姿勢に関して話しているの」

咲「経験者だったら直ぐに抜かれるかもしれない」

咲「それでも必死になっている先輩の背中を見て……」

咲「笑う後輩なんている?いたら私が悔い改めさせる」

京太郎「咲……」


咲「竹井部長と染谷先輩という素晴らしい先輩がいた」

咲「だから私たちは優勝できたんだよ」

久「咲っ……!」ジワッ

咲「そして私をその麻雀部に引き合わせてくれた」

咲「京ちゃんに恩返しがしたいの……」

まこ(あの咲が……成長したもんじゃなぁ)パッ

咲「感謝してるんだ、京ちゃんに♪」ニコッ

京太郎「……!」ドキッ


久「うううっ……」グスッグスッ

まこ「何を泣いておるんじゃアンタは」

久「だって、咲がこんなにも真剣に部活のことを!」

久「私1人だけだったときのことを思い出して……」

和「スラムダンクのゴリみたいな心情ですね?」

久「あーいけない!この歳になると涙もろくて」チーン

優希「おっさん臭いじぇ……」


京太郎「俺が……間違っていたよ!!」


京太郎「俺が今やるべきこと……」

京太郎「少しでも多くの部員に入ってもらえる様」

京太郎「勧誘に一生懸命頑張ることなんだな!」

咲「なんのこったよ(すっとぼけ)」

京太郎「お前が怒るのは無理もないよな」

京太郎「咲みたいに、そこまで真剣に考えていなかった」

京太郎「だけどやらせてくれ!!」

咲「――!」


咲「何か足んねぇよなぁ?」チラッ

咲「反省してるならこれを気合入れて喋ってよ」ヒョイ

京太郎「『すいません許してください!何でもしますから!』」

咲「それと、あーもう1回言ってくれ、やらせてくれって」

京太郎「『やらせてくれ!!』」

咲「しょうがねえなぁ(悟空)」ポリポリ

久「うん、この件は全部咲に任せるわ!」


和「あの咲さん?今のも撮りましたけど……」

優希「何に使うんだじぇ?」

京太郎「え?今の撮ってたの?何で?」キョロキョロ

咲「へ?あ!あはは!そのね、あの…………そう!」

咲「京ちゃんが今の気持ちを忘れたときに!うん!」

咲「反省用として見せようと思ってね!うんうん!」

京太郎「なんだ、心配するなって、もう逃げねぇ!」

咲「ふふっ、カッコイイよ京ちゃん♪」ニコリ

京太郎「おっ、おぅ……///」ドキドキ


咲「あ、ちなみに他に協力者もいるからね」

咲「しっかりヤるんだよ!京ちゃん♪」

まこ「協力者?誰じゃ?」

咲「もっちろん!ハギヨシさんです!!」クワッ

久「龍門渕の執事さん?」

和「え?部外者の方を出してもいいんですか?」

優希「別にいいんじゃないかー?」


まこ「男1人より2人の方が画面も寂しくはない、か?」

久「さっすが咲!しっかり考えてるのね!!」

咲「そうなんですよ、私はちゃんと考えているんです」キヒヒヒ

京太郎(ハギヨシさんはキッチリと仕上げるんだろうな)

京太郎(これは負けてらんねぇぜ!!)

咲「じゃあ、肩慣らしで〆の簡単な挨拶からいくよ」

咲「はーい、よーいスタート(棒読み)」

京太郎「えーと、麻雀部『オッスお願いしま~す』」ペラッ


咲(そうそう、その調子だよ京ちゃん……♪)


龍門渕

ハギヨシ「お嬢様、お茶の用意ができましたが」

透華「ありがとう、ハギヨシ」

透華「……」

透華「ところで、撮影の方は上手くいってますの?」

ハギヨシ「はい、万事滞りなく」ニコッ

透華(最近ハギヨシからいつもにも増して明るいオーラが……)ジー

ハギヨシ「お嬢様?あの、私の顔に何か付いていましたか?」

透華「い、いえ!何も……////」バッ


一「透華ー、掃除終わったよー」コンコン

ハギヨシ「入って、どうぞ」

透華「!?」

一「……え?」ガチャ

純「な、なんだぁ?」ノソッ

ハギヨシ「お二人とも丁度良い所に、お茶でもいかがですか?」

一「う、うん、ボクらも報告して休憩しようかと……」

透華「……」


純「ハギヨシ、今の何か……言葉おかしくなかったか?」

ハギヨシ「ああ、これは失礼しました」

ハギヨシ「COATはいきなり聞いたら困惑しますよね」

純「こ、こぉーと?」

ハギヨシ「かのシェイクスピアより派生してもので」

ハギヨシ「ルネサンス時代の執事の言語学の素養」

ハギヨシ「と、宮永様より教わりまして」

一「……宮永さんに?」


透華「来年の清澄の新入部員勧誘のビデオを手伝っていまして」

純(なんで他校の新勧ビデオをハギヨシが手伝うんだよ)

ハギヨシ「私もある程度のことは修めたつもりでしたが」

ハギヨシ「井の中の蛙大海を知らず、でした」

ハギヨシ「やはり習うは一生、新しい知識を得ることができ」

ハギヨシ「とても新鮮な気持ちになりまして……」ポリポリ

一「ふーん……」チラッ

透華「…………」


ハギヨシ「それではお茶をお持ちいたしますので」ササッ

純「あ、わりぃけど智紀と歩も呼んできてくれねーか?」

一「衣もね、一緒にいる筈だし」

純「あいつら最近何かに夢中で連絡に気づかねぇ時があってよ」

透華「あら?そうなんですの?」

純「何をしてるかは知らねーけどなー」

ハギヨシ「おかのした」

一「」


ハギヨシ「あ、わかりましたという意味です、では」スタスタ

一「え、えぇー……」

透華「…………」

純「難解過ぎて……これもうわかんねぇな……」

一「透華……いいの?」

透華「……何がですの?」

一「あの様子じゃ、結構な頻度で清澄に行ってるんじゃない?」

透華「龍門渕家の宣伝も含めて、許可したのは私ですわ」


一「そういう意味で聞いたんじゃないんだけどなぁー」

透華「……何が言いたいんですの?」

一「いやぁ、ボクはちょっと寂しい気持ちになってさー」

純「そーか?透華とハギヨシが良いなら別に良くね?」

透華「……そうですわ」

透華「ハギヨシも楽しんでいるみたいですし……」

透華「撮影が終わるまでしばし羽を伸ばすのも……」

一「ふーん……」


透華「…………」ハァ

くぅ~急用 再開 今夜 スマソ


咲「このハゲーーーー!」

咲「ちーがーうーだーろー!」

京太郎「『すいませへぇぇ~ん!』」

咲「ちがうだろ!」ヌッ!

咲「ミスが多すぎんだよね、それ一番言われてるから」

咲「こんなんじゃ商品になんないよ~(棒読み)」

京太郎「『すいませへぇぇ~ん!』」

咲「だからこんなんじゃ商品になんねぇんだよ(棒読み)」


咲「まーだ時間掛かりそうですかね~?」

咲「簡単なセリフ3回だよ、3回」

京太郎「台詞だけなら簡単だが表情や体勢までって……」

咲「言い訳はいらないの!はい、罰ゲーム」ヒョイ

咲「今の気持ちは?」

京太郎「『ぬわあああああああああああん
    疲れたもおおおおおおおおおおおおおおおん』」

咲「何だお前根性無しだな(棒読み)」


京太郎「『やっちゃうよ?やっちゃうよ!?』」

咲「そんなことしなくていいから(良心)」

京太郎「『馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前(天下無双)』」

咲「ダメみたいですね(諦観)」

京太郎「『すいません許してくださ――」

咲「もう始まってる!」スチャ

咲「ほらいくどー、ホラホラホラホラ(鬼畜)」

京太郎「『ンアッー!(≧Д≦)』」

京太郎「『イキスギィ!』」しかめっ面

京太郎「『ンギモヂィィィ!!』」ビクンビクン


久「いやぁ……意外と鬼監督よね……」

まこ「そうじゃの……」

久「こういう才能があるとは思わなかったわ」

優希「でもこの映像、本当に全部使うのか?」

和「罰ゲームの反省も全てカメラ回してますが……」

まこ「そういえば、萩原さんはどういう撮影なんじゃ?」

和「さぁ、萩原さんは咲さん自ら撮影しているみたいで」

優希「京太郎とツーショットはあったけどそのときは台詞なかったじぇ」


京太郎「『俺も仲間に入れてくれよ~(マジキチスマイル)』」


龍門渕

純「~~~~♪」フキフキ

ハギヨシ「……!」ツン

純「んきゃっ!?」ビクッ

一「……は?」

純「いっ、いきなり何すんだよ!」

ハギヨシ「まずいですよ!」


ハギヨシ「こ↑こ↓硬くなってんぜ?」モミモミ

純「え……あー、ン……キモティ……///」

純「いやー凝ってたかな、肩」

?「やりますねぇ!」パシャ

一「んん?」チラッ

智紀「フヒヒ、いいゾ~コレ」パシャパシャ

一「…………」

ハギヨシ「キモティ=ダロ?」モミモミ


純「いやー気持ち良かったなー」コキコキ

純「国広君くんもやってもらえりゃ良かったのによ」

一「……へ?」

純「どーかしたかー?」クイッ

一「いや……そんなことよりさ」

一「さっきのも例のCOATってやつだと思う?」

純「ルネッサンスの執事がなんちゃらってやつか?」

純「ハギヨシが言うならそうなんじゃねーの?」


一「ボクさ、それについて詳しい人に心当たりがあってさ」

純「へー、そうなんだー」

『 ッアアアア、アアアーアアッ、ハア゛ッ、ア゛ア゛』

純「ひっ!」ビクゥ

『 オォン、ンー、オォン!アォン! 』

純「な、なんだよ……この声……」

一「それがこの部屋にいるんだけど……」

純「は?ここぉ!?ここって――」


智紀「見てないでこっち来て、お前も入れてみろよ」ガチャ


純「智紀!?さっきの声……お前の部屋から聞こえたが……」

智紀「純!私はとっても嬉しいの!」ガシィ

純「ちょ、ええ!?どういうこったよ?」ビクッ

智紀「ついにアナタも目覚めてくれたんですもの!」

純「目覚めて?ん?何のこと――」

一「そのことなんだけどさ、ともきー」

一「COAT……について知ってる?」


智紀「ま、多少はね?」


『イク(無感情)』

 カチャ パーン!


智紀「これがCOATで最も有名な作品」

純「」

一「……」

智紀「淫夢の第一章、下北沢暴――」

一「え、こんなのが何章もあるの?」

智紀「ええ、全4章からなる人間の愛欲や不和を詰められた宴」


智紀「さならがらシェイクスピアの様な幻想的で――」

純「うわぁあああぁあああ!」

純「なんてもん見せやがるだよ!!」

智紀「純?嬉しいダルルォ!?」

純「なわけねーだろ!!!!」

一「ともきーさぁ、まさかこれ衣に見せてるわけないよね?」ジト

智紀「流石にそれは充分弁えてるわ」


智紀「歩も見張ってるし、見張ってなくても見せないわよ」

純「オレらには良いのかよ!!」

智紀「基本は面白GIFとかもっとソフトな物や――」

一「え?ちょっと待って、今『ソフトな』って言ったよね?」

智紀「あ、やべっ」

純「おいおいおい、死ぬわお前 」

智紀「ご、誤解よ!衣が清澄のHPも見たいって言うから――」

一「清澄のHP?」

智紀「ええ、そこに麻雀部のリンクがあって偶々」カチカチ


ハギヨシ『こ↑こ↓硬くなってんぜ?』

京太郎『ンアッー!(≧Д≦)』

ハギヨシ『キモティ=ダロ?』

京太郎『ンギモヂィィィ!!』

京太郎『すいません許してください!何でもしますから!』

ハギヨシ『俺も後から洗ってくれよな~頼むよ~』

京太郎『おかのした、イキますよ~イクイク』

ハギヨシ『痛いですね……これは痛い……」


純「」


純「な、なな、なななな!!?」

一「……コラだよね?音声は本物っぽいけど」ジッ

智紀「ええ、おそらくね」

純「そ、そーなのか///」

智紀「真冬の長野の性夜、最終章は現在撮影中とのこと」

一「なるほどね、謎は全て解けた」スクッ

一「今回は見逃すけど衣にはもう見せないでね」スタスタ


純「え?おいどこ行くんだよ!」


京太郎「おいーっス」ガラ

ざわっ・・・

京太郎(あれ?何だ教室のこの空気は?)キョロキョロ

京太郎(特に女子からチラチラ見られてんな)

京太郎「よう、嫁田こと高久田誠!」ポン

誠「ひぃっ!?」ビクン

キャアァ! ヒソヒソ 

京太郎「ん?んん?」キョロキョロ


誠「よぉ……京太郎……」イソイソ

京太郎(あん?何か避けられてないか?)

モブ女子「あ、あの須賀君、例の動画って本物?」

京太郎(動画?あぁ、新歓の動画のことか!)

京太郎「もちろんさー」キリッ

キャアァ! キター! キタコレ!!

京太郎(なっ、何だ?女子たちから黄色い歓声が!?)


京太郎(ヤバいな、俺ってもしかして俳優の才能あった?)

京太郎(ふふっ、ちょいと台詞決めてやるか!)

京太郎「『見たけりゃ見せてやるよ(震え声)』」

キャアァアアアアアアアアッ!

誠「」

京太郎「お?どうした?『硬くなってんぜ?』」

京太郎「俺と少し共演してやってもいいんだぜ?」ポン

誠「ひっ!オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ!」

京太郎(ふふ、凡夫が俺のオーラに気圧されてやがる)


咲「もう、京ちゃんったらあまり体力使わないでよ」

咲「今日は最後の撮影が残ってるんだから」

京太郎「『馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前(天下無双)』」

京太郎「つか、ワンシーンだけなんだろ大丈夫だよ」

モブ女子「宮永監督、最後のってもしかして……」

咲「うん!もちろん、二人は幸せな○○して終了だよ」

キャアァアアアアアアアアッ!!!!


京太郎(どうやら俺も咲もすっかり有名人だな~♪)


龍門渕

一「入るよ、透華様」ガチャ

透華「いったい何ですの?そんな呼び方して」

一「この動画を見て、これをどう思う?」スッ

京太郎『イキスギィ!』

ハギヨシ『だいぶ溜まってんじゃんアゼルバイジャン』

透華「なん……ですの……!これは……」

一「清澄麻雀部の公式PVだってさ」

透華「え?ええっ!?」


一「そう、今撮影協力してるのがそれだってさ」

透華「そんな!そんなことって……」

一「あれ?どうかしたの?別にいいんでしょ?」

一「萩原さんが楽しんでいるみたいだし」

透華「そ、それは……」オロオロ

一「あ、もちろんボクは嫌だよ」

一「萩原さんのこと、一人の女として愛してるし」

透華「――――!!?」


一「仮に、彼が男の人が好きでも止めさせる」

一「ボクだけを見てもらう為に、ね」

透華(……だけ……私、だけ……)

一「今からボクが清澄に乗り込んで彼を取り戻す」

一「ホモ執事にはさせないから透華は安心して見ててよ」

透華「駄目っ!そんなの駄目!!」


透華(ハギヨシは……私の!私だけの!!)

一「…………」

透華(っ!私は……ハギヨシのことを……)

一「…………」

透華「一!ごめんなさい!!」バッ

一「……」


純「行っちまったけど……いいのか?」ノソリ


一「聞いてたんだ……」

純「あ~、その……なんか悪いな」ポリポリ

一「……純くん、何か勘違いしてない?」

一「ボクはさ、萩原さんも透華も二人とも好きなんだよ」

一「だからさ、二人が……幸せならそれで……」ポロポロ

純「無理すんなって、胸貸してやるから存分に泣けよ」ポフッ


一「……それ淫夢語録じゃないよね?」

純「悔い改めさせるぞ、コラ」


咲「そうそう!もっと近づいて!そう!」

ハギヨシ「このくらいでしょうかね」ススッ

咲「しっかり肩に手を回してだよ!!」

京太郎「こう、か?」ギュッ

咲「それから最後の指示を出すかんね!ウィヒヒ!」ゴコリ

まこ「いやー、長かったのぅ」

久「これで麻雀部も安泰ね!思い残すことはないわ!」

優希「私らあんま映らなかったが……」

和「あら?誰か来ますよ?」


透華「ハギヨシ!!!!」ツカツカツカ


ハギヨシ「……お嬢様?」

京太郎「あれ?龍門渕さんじゃ……」

透華「離れなさい!」グッ

京太郎「え……あ、はい」パッ

咲「あっ、おい待てぃ(江戸っ子)」

ハギヨシ「お、お嬢様?どうかされましたか?」

透華「貴方はその男性が好きなのですか!?」

ハギヨシ「え、ええ、そうですが……?」

透華「そんな……」ポロッ


ハギヨシ「お嬢様!?どうされました?体調でも――」

透華「私よりも、その人の方を愛しているのですね!」ポロポロ

ハギヨシ「あの、仰っておられる意味がよく分からないのですが」

透華「だって……この動画では……」グスングスン

咲「あ、やべっ」

ハギヨシ「この動画、ですか?ん……………………んん!?」

京太郎「なんじゃこりゃーーーー!!?」

ハギヨシ「なんだこれは……。たまげたなあ……」


透華「私はずっと貴方を見ていました!貴方だけを!」ポロポロ

透華「ハギヨシ、貴方が好きです、貴方が欲しい!!!」

透華「だから……御願い、傍にいて……」グスッ

ハギヨシ「透華お嬢様……」

咲「ははっ、無駄無駄無駄ァ!」

咲「京ハギは大正義、だよね?京ちゃん」

京太郎「ふざけんなコノヤロー、俺は女の子が好きだ」

咲「 お前ノンケかよぉ!(驚愕) 」


京太郎「あのー、龍門渕さん?それコラですよ」

京太郎「悪質な偽物動画です、俺たちホモじゃありません」

透華「……へ?じゃあ私は――」

咲「ふざけんな!(声だけ迫真)」ドン

透華「痛っ!」

全員「!!?」ビクッ

咲「なんてことを……(憤怒)」

咲「最後のキスシーンで完成する筈だったのに……」

京太郎(キスさせるつもりだったんかコイツ!?)


咲「ふざけんじゃねぇよお前これどうしてくれんだよ!」

透華「えっ……?」

咲「人間の屑がこの野郎……」

咲「二度とこの世界にいられないようにしてやるー!」グオオ

透華「きゃっ……」ビクッ

ハギヨシ「そこまでにしてください」ヌッ!

咲「ファッ!?」


ハギヨシ「お嬢様、大丈夫ですか?」スッ

透華「え、えぇ……」

ハギヨシ「…………」ダキッ

透華「ふぇ!は、ハギヨシっ!?」

ハギヨシ「……」ギュウ

透華「あ、あの……見てます!皆が見てます///」

ハギヨシ「さっきの答えは……どうかこれで」


全員「」ポカーン


透華「それって……それって!」

ハギヨシ「お慕い申しております、透華お嬢様」

透華「!!」

ハギヨシ「……お嬢様?」

透華「……」ポロポロ

ハギヨシ「なぜ泣いておられるのです?」

透華「だって!だって怖かったのです!」グスグス

透華「ハギヨシが私の知らないところに行ってしまうのではと」


ハギヨシ「私は何処にも行きません」

ハギヨシ「貴女の傍が私の居場所ですから」ニコッ

透華「ハギヨシ……!」

一「キーッス!キーッス!」パンパン

透華「はっ、一!?何を馬鹿な、っていつからそこに――――んっ」

ズギュウウウン

一(あーあ、やっぱ透華には勝てなかったか……)


咲「」パクパク


ハギヨシ(しまった!最後のキスシーンという言葉で――)

ハギヨシ(まだ撮影してなかったから体が勝手に反応!?)

ハギヨシ「すっ、すみませんお嬢様」パッ

透華「あっ、謝らないで!!」グイッ

ハギヨシ「え――むぐっ」

透華(好きっ!大好きですの////)チュゥゥゥ

二人は幸せなキスをして終了


まこ(他校の部室でこいつらナニさらしとるんじゃ……)


ハギヨシ「えー、宮永様、何はともあれ……」

ハギヨシ「貴女が切欠でお嬢様と恋仲になりました」

咲「」

ハギヨシ「ですので例の動画の件は大目に見ます」

ハギヨシ「個人で楽しむ分には訴えません」

ハギヨシ「今後のアップロードに関しては別ですが……」

ハギヨシ「貴女以外にも警告は1度だけですので、では」ペコリ


咲「ちょ、待てよ」

一「透華が卒業するまでえっちぃことはダメだかんね!」ズイッ

ハギヨシ「はい、それはちゃんと心得ています」

透華「え……そんな……って!近いですわよ一!」

一「いいじゃんか、結婚するまではボクに貸してよ」

透華「ハギヨシから離れなさい!は~じ~め~~!!」グイグイ

ハギヨシ「あはは……」


咲「…………」


和「…………」

優希「…………」

まこ「…………」

久「…………」

京太郎「…………」

咲「……」


咲「はあぁぁ~~(クソデカため息)」

咲「せっかく京ハギの二人は愛し合っていたのに……」

咲「初恋は実らないってか、仕方ないね」

咲「まぁ、京ちゃんには残念だったかもだけど」チラッ

京太郎「……」

咲「ここはしょうがない、私が慰めてあげるか~」クネックネッ

咲「ほら、好きなんでしょ?」チラッチラッ

咲「ホモに理解のある可愛い幼馴染////」クネクネ


京太郎「…………」

咲「……京ちゃん?」キョトン

京太郎「 い 」

京太郎「 ら 」

京太郎「 ねーーーー!! 」

咲「」

京太郎「 ε=(。・`ω´・。)プンスカプン!! 」


咲「…………」


咲(なっなにィィ!?イゥ!?馬鹿な!!)

咲(さっきノンケ宣言かましていたのに……)

咲(この天使のような悪魔の咲ちゃんに靡かないだと!?)

京太郎「 プンヾ(`・3・´)ノプン 」

咲(……ん?と、いうことは――)

咲「京ちゃん、やっぱり……」

京太郎「あ?」ギロッ






咲「 お前ホモかよぉ!(大歓喜) 」


京太郎「悔い改めて、どうぞ」



カン


くぅ~疲れましたw
sakiも5位決定戦大将戦開始と佳境を迎え
いつ決勝戦が始まるのかが楽しみな状況ですね
えー、そういえばゴールデンカムイもアニメ化しましたね
すばらなヒロインで共通している両作品
エンジン全開な展開に期待しましょう
すごくカワイイ咲ちゃんを意識して書いてみました

スポットライトが両作品に当たり続けることを信じて
また、京太郎スレが増える事を願っています
それでは失礼します!


衣「わっはっはー!愉快!実に愉快!」

智紀「他にもかなり笑えるGIFが~」カチカチ

歩「沢村さん、衣様にあまり過激なものは……」

衣「衣を子供扱いするでない!」

衣「そうだ智紀よ!清澄のHPというのはあるのか?」

衣「咲やののかたちも見たいぞ!」


智紀(学校のHPじゃ顔写真すら載ってないと思うけど)カチカチ

歩「あ、小さく麻雀部のリンクがありますね」

智紀(隅っこに隠れる様に存在?嫌な予感が――)カチカチ

京太郎『ケツとかは……勘弁して下さいね(棒読み)』

ハギヨシ『また君か壊れるなぁ、やだよ(即答)』

京太郎『ンアッー!(≧Д≦)』

歩「」

智紀「」


智紀「うっひょっひょ////」

歩「沢村さん!?」

智紀「やりますねぇ!保存保存と」カチカチ

歩「そんなことやってないで消してください!」

歩(無理矢理でも止めないと私が怒られる!)


衣「……どうして……だ?」


歩「……衣様?」

衣「どうしてだ?歩……どうしてこんなことを?」

衣「男が男とウコチャヌプコロしても子供なんか出来ないのに……」

衣「ウコチャヌプコロする意味がわからない」

衣「男は女としかウコチャヌプコロしないはずなのに」

衣「男とウコチャヌプコロするなんて、どうしてだ?歩……」


歩「ウコチャヌプコロ……」ゴクッ


もいっこ、カン

終わり、バイバイ

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