魔石商ラピスラズリの二次創作です。
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利助「俺の名前は根戸利助(ねと りすけ)、ただの普通の高校生だ」
利助「不思議な力をくれるという魔石商の話を小学生同士の会話を盗み聞きしてこの店に来たんだ」
利助「さあ、俺にも不思議な力をくれ」
ラピスラズリ「子供でないお客さんは珍しいですね、でもお客様に貴賤はありません」
ラピスラズリ「対価にあなたのハートジュエルをいただきますがよろしいですね?」
利助「ああ、いいだろう」
ラピスラズリ「では契約成立ですね!」
利助「あれ?夢だったのか?」
利助「いや、確かにラピスラズリはここにある」
利助「さあ、どんな願いを叶えてやろうか」
利助「あれはクラスメイトの男」
利助「あいついつも女の子と一緒に居て気に食わないんだよな」
利助「しかも告白されてもあいまいに答えて許せない」
利助「よし!願いは決まった!」ピカーッ!
高校生は子供じゃない……?
利助「うおっ!変わった!」
利助「なんだこのおもちゃの弓矢、キューピットの弓矢みたいだぞ!」
利助「…もしかしてこれは本物のキューピットの弓矢!」
利助「よし!そうと決まれば早速使うぜ!」
>>5
原作だと小学生ばっかりなんでその辺は許して
利助「まずはあいつと昔から過ごしてるという話の幼馴染から」
利助「それっ!」
幼馴染「男くんの為にお弁当作ったから早く渡さないと」ドスッ
幼馴染「………」
利助「さあ!どうだ!?」
幼馴染「このお弁当、利助くんに渡さないと!」
利助「よし!成功だ!」
利助「おーい!幼馴染ちゃん!俺はここだよー!」
幼馴染「あ!利助くん!実は君のためにお弁当作って来たんだよ!」
利助「男の分は?」
利助「利助くんに食べて欲しいの!」
利助(よし!成功だ!)
利助(幼馴染はうまく手に入ったぞ)
利助(次は…おや、あそこにいるのは男を慕ってる後輩!)
利助(よし!あいつもゲットだ!)
幼馴染「ねえ利助くん、その弓矢は何?」
利助「!!!、こ、これはただのおもちゃ!学校に来る前に拾ったんだ!」
利助(ふう、危ない危ない、あやうくばれるとこだった)
原作もキャラの名前ってこんな感じで狙っているっけ?
放課後
利助(さて、さっきゲットし損ねた後輩を落としに行くか)
利助(おや!男と一緒に下校中!)
利助(フヒヒ、そのうざいイチャラブも今で終わりだ!)
後輩「それでねー、先輩!」ドスッ
後輩「……ごめんね先輩、学校にまだ用事あったんだ、先帰ってて」
利助(さっきまで男と楽しそうに歩いてた女の子が俺のために戻ってくるこの快感!)
幼馴染「あ!利助くん!ここにいたんだ!一緒に帰ろう!」
>>10
原作はかなり狙ってる名前
一番狙ってるのは1話
利助「ちょっとだけ待ってくれないか」
幼馴染「利助くんの頼みならなんでも聞いちゃう!」
利助「ありがとね幼馴染ちゃん」
利助(フヒヒ、さすが僕の事を好きなだけある)
後輩「あ、利助先輩!一緒に帰りませんか?」
利助「いいよ、せっかくなら三人で帰ろう!」
幼馴染「……いいよ」
先輩「……わかりました」
利助(フヒヒ、これぞ両手に花)
利助(しかも僕を想ってお互いに嫉妬してるその目が綺麗だよ)
幼馴染「…」
後輩「…」
利助(さて、次は男の義妹を落とすとしよう)
利助(男の家はここだから…)
幼馴染「あの家見てどうしたの?」
利助(そういえばまだ女の子と一緒に歩いてるんだった)
利助(でもチャンスならまだある)
利助(それに大好きだった男の家をあの家呼ばわり、最高だ!)
翌日
義妹「お兄ちゃん!一緒に学校行こう!」
男「うん、いいよ!」
義妹「お兄ちゃんの腕あったかーい」
男「…」
利助(合法ロリエンジェルの義妹ちゃんゲット!)
義妹「お兄ちゃん!」ドスッ!
利助(命中!さてどうなる!?)
義妹「やっぱ私用事あるから先行ってて」
男「べ、別にいいぞ」
利助(義妹ちゃんゲット!)
義妹「利助お兄ちゃん!一緒に学校に行こ!」
利助「お兄ちゃんとはいかなくていいのか?」
義妹「私のお兄ちゃんは利助お兄ちゃんだけ!」
利助(フヒヒ、最高だ!)
後輩「あ!先輩!一緒に学校行きませんか!」
利助「みんなで一緒に行こう!」
利助(このお互いが嫉妬してる目、やっぱりたまんないなー)
利助(さて、次はメインヒロインであるお嬢様を落とすぜ!)
利助(毎朝校庭で一人で水やりしてるから狙いやすいぜ!)
利助(お、いたいた、お嬢様ちゃん!)
お嬢様「男さん私のこと見てくれてるかなー?」ドスッ!
利助(よし!ちょろいもんだぜ!)
お嬢様「あ、いけない!私馬鹿なこと妄想しちゃった!」
お嬢様「私の理想の男の人は利助様だけなのに!」
利助(よし!ハーレム全員ゲット!)
利助(最後にやることは一つ!)
男「昼休みに用事って何だろう」
利助(フヒヒ、馬鹿な男め、貴様のハーレムが終わったことも知らずに…)
利助(全部鈍感な貴様が悪いんだぜ)
利助「やあ!僕のハーレムを見てくれ!」
男「ハーレム?」
利助「まずは幼馴染ちゃん!」
幼馴染「私が一番大好きなのは利助くん!」
利助「次は後輩ちゃん!」
後輩「利助先輩は私の理想の先輩です!」
利助「義妹ちゃん!」
義妹「利助お兄ちゃん大好き!」
利助「メインディッシュはお嬢様!」
お嬢様「私の王子様は利助様!」
利助「ねえみんな、一番大好きな男の子は誰?」
女の子達「利助くん!」
利助「じゃあ目の前の男君は?」
女の子達「どうでもいい!」
男「………」
利助「ハハハハハハ!ハーレム攻略完了!」
利助「いやあ!鈍感なくせに女の子を囲む奴はみんなこうなるべきなんだ!」
利助「あー、面白かった」
利助「次は何をしようかなー」
利助「このままゲットした女の子達で遊ぶのもいいけどやっぱりもっと女の子にちやほされたい!」
利助「よし!こうなれば可愛い娘はみんなゲットだ!」
利助「またあのアホな男を好きになる娘が出ないために!そう!これは正義だ!」
利助「なら正義は急げ!」
幼馴染「……ねえ、利助くん」
利助「!!、何かな幼馴染ちゃん」
後輩「私達はみんな利助くんが好きだけど」
義妹「利助お兄ちゃんは誰が一番好きなの?」
利助「もちろんみんな!」
お嬢様「ではなんでそのようなものをまだ持ってるんですか?」
利助「え?」
お嬢様「幼馴染さんから『他の女の子を見る時にそれを持ってることが多い』って聞きましたわ」
利助「は?」
幼馴染「キューピッドの弓矢って女の子をゲットするものだよね?私達がいるならそんなものいらないじゃない」
利助「お、おおお、お守り代わりに持っててもいいじゃないか」
利助(何か変だ)
義妹「利助お兄ちゃんもしかして他の女の子も狙ってない?」
利助(ひー!どうなってるんだ!)
ラピスラズリ「おやおや始まりましたね」
利助「!?魔石商売!?もしかしてまた俺に都合のいい力をくれるのか!?」
ラピスラズリ「いえいえ違います、私達魔石商はハートジュエルと引き換えにお客様の願いをかなえる存在」
ラピスラズリ「ゆえにハートジュエルを無くしたあなたとはもう取引きできません」
ラピスラズリ「もっとも私が同じお客様と二度取引きすることはありませんが」
利助「じゃ、じゃあ何でここに来た!」
後輩「そんな男の子放置して私達の話を聞いてよ」
ラピスラズリ「それはですね」
ラピスラズリ「あなたの絶望する顔を見に来たのです!」
利助「!?」
ラピスラズリ「あなたも罪な男ですね」
ラピスラズリ「この娘達、一体男という男子生徒にどういう感情を持ってたと思います?」
利助「好きって感情じゃないのか?」
ラピスラズリ「ええ、正解です、でも好きというのにも色々種類があるのはご存知ですか?」
ラピスラズリ「例えば親子愛、師弟愛、兄弟愛、そして恋愛」
ラピスラズリ「ところが愛というものには強すぎるものがありましてね」
ラピスラズリ「例えば、好きな相手は独占したいという愛とか」
利助「お、男もそれを向けられてたのか?」
ラピスラズリ「ええ、だから告白されてもあいまいに答えたのですよ」
ラピスラズリ「下手に断ることも受け入れることも危険と察した彼はそう対処したのです」
ラピスラズリ「もっとも本当に鈍感なあなたにはそれが理解できなかったでしょうけど」
ラピスラズリ「ところで、この娘達はお互いの事をどう思ってたと思いますか?」
利助「大好きな男を狙う恋敵か?」
ラピスラズリ「ええ、確かにそうです、ですが彼女達は一種の友情みたいなものが芽生えまして」
ラピスラズリ「4人で男を自分のものにする、という考えが生まれかけてたようです」
ラピスラズリ「あなたはそれを自分に向けさせた、だがあなたはそれを理解できずに他の女の子を狙おうとした」
利助「ま、待ってくれ!助けてくれ!そうだ!」
ラピスラズリ「…」ドスッ!
利助「どうだ、これで俺のことが好きになっただろう、さあ俺のことを助けろ!」
ラピスラズリ「利助様大好き!だから…」
利助「助かったか!?」
ラピスラズリ「私の大好きな絶望する顔を見せて!」
利助「!?」
ラピスラズリ「最後にまぶしいぐらいの絶望をありがとうございました」
ラピスラズリ「またのご利用をお待ちしておりますよ、来世でね」
利助「待って!行かないでくれ!」
幼馴染「ねえ、そんなものあっちゃいけないよ」
義妹「壊しちゃおう!」
利助「こ、この弓矢は壊す!だから許してくれ!」
後輩「何勘違いしてるの?弓矢は壊さないよ?」
お嬢様「壊すのは……」
利助「ぎゃあああああああああああ!」
利助「ははは、俺は幸せだ」
利助「腕なんてなくたって女の子達がお世話してくれる」
利助「脚なんてなくたって欲しいものは持って来てくれる」
利助「目が無くたって女の子はみんな俺のそばにいてくれる」
利助「俺はなんて幸せなんだろう…」
男「それでねー」
彼女「あはは、何ー?」
ラピスラズリ「あの後男くんは本当に好きな娘に告白して恋人が出来たらしいです」
ラピスラズリ「もしかすると利助という少年は本当のキューピッドだったのかもしれません」
ラピスラズリ「彼がいなければ幸せなカップルは生まれなかった」
ラピスラズリ「…私が人助けをしてしまうとは、変わったこともあるもんですね」
終
以上で終了です
最後のラピスラズリと利助の会話が長すぎたかもしれない
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