紫「問題児達を呼んで幻想郷の問題を解決してもらうわ」 (32)

紫「はぁ~困ったわ」

藍「どうかしましたか?」

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紫「問題が多すぎるのよ」

藍「ああ、最近特に多いですからね」

紫「まあ、危ういバランスで成立しているから仕方のないことなのだけれどもね」

藍「何か解決策があるのですか?」

紫「ええ。問題児達を呼んで解決してもらおうと思うの」

藍「も、問題児ですか!?」

紫「そうよ」

藍「優秀な人じゃダメなのですか?」

紫「優秀な人は残念ながら無理ね。彼らの世界でも必要な人材よ。普通の人じゃもちろんダメ。彼らには難問を解決する力などないわ。当然愚か者もね。」

藍「ならそこそこ優秀な人はどうでしょうか?」

紫「無理ね。その程度の力で解決できる問題なら私が苦労しないわ。どから問題児なのよ。私が思いつかないような方法で解決できる可能性を秘めたね」

藍「は、はぁ」

紫「それじゃあ早速案内するわ」スキマツアー



男は森にいた。

もちろん。男にはそんな覚えはない。

今いる場所さえも心当たりがなかった。

男「ここは?」

???「ねえあなた」

男「君は?」

目の前に現れる少女薄暗くてよくわからなかったが10歳ぐらいだろうか

男がなぜこんなところにいるのか尋ねようとしたとき

???「あなたは食べていい人間?」

男「」ゾクッ

男は理解した。目の前の少女が自分を食べようとしていることに。そして、自分は彼女に食べられる運命ということに!!

男「ウ…」

???「う?」

男「この運命を! ウグッブーン!! ゴノ、ゴノ運命ブッヒィフエエエーーーーンン!! ヒィェーーッフウンン!! ウゥ……ウゥ……。ア゛ーーーーーア゛ッア゛ーー!!!! ゴノ! 運! 命ガッハッハアン!! ア゛ーー運命を! ゥ変エダイ! その一心でええ!! ィヒーフーッハゥ。」

男から放たれる龍の咆哮!

???「ギャー!!!!」

あまりの騒音に彼女は気を失った

男「ハァ…ハァ…」

男はこの咆哮を放つのが久しぶりだったためか疲労してしまっていた。

藍「ふむ。ようやく見つけた」

男「サトウ記者!?」

藍「サトウ記者?私は八雲藍と申すものだ。あなたは野々村竜太郎殿で間違っていないか?」

野々村「はい。」

藍「まあここではなんだ。ついてきてくれ」

野々村はこの女性には害がないと判断してついていくことにした。

人里のとある屋敷

藍「どうぞ」

藍からお茶を出される

野々村「いただきます。」

藍「さて本題に入りたい。野々村殿にはこの人里で村長をやってほしい。」

野々村「村長?」

藍「そうです。本来ならこの村の人々がするのが筋なのだがあいにくこの世界は教育レベルが低く統治しようにも上手くいかない。そこで議員の経験がある貴方に来ていただいた次第です。」

野々村「俺に…」

この男はとある事情により議員の座を剥奪された過去がある。そんな自分にリトライのチャンスが舞い降りたのだ。

野々村「わかりました。自分でよければ…」

藍「本当ですか!?」

野々村「それじゃあ条件として…」

藍「条件ですか?こちらに用意できるものであれば」

野々村「結婚してください」

藍「……はい?」

野々村「結婚してください」

藍「聞こえてますよ」

野々村「自分、結婚したいんです!」

藍「無理です!!」

野々村「じゃあ紹介してください!」

藍「まあそれならなんとか…」

数日後

紫「野々村さんの調子はどうかしら?」

藍「はい。結婚願望が強すぎるのがたまに傷ですが、村長としては上手くやってるみたいです。この数日の間、他の人里とコミュニケーションをとるためか出張をかなりしているみたいです。」

紫「そう。彼はまだ自分の才能を1%も出しきっていないようね」

藍「?」

紫「まあいいわ。私が呼んだ問題児達にこの幻想郷を変えてほしいものね」

地霊殿

さとり「はぁ~」

ピンポーン

男「宅配便でーす。」

さとり「はい。どうぞ」

男「失礼します。お荷物です。」

さとり「あら?またあなたなのね」

男「例のものはこちらに」

さとり「どれどれ…」パカ

パンダダヨー

さとり「ってパンダのぬいぐるみじゃないの!」

男「パンダこりゃ!!」

さとり「ちょっと!私はこんなもの頼んでないわよ」

男「パンダのぬいぐるみの中にあります」

さとり「あら?本当ね」パカ

さとり「わかったわ。これはお礼の券よ」

男「ありがたき幸せ」



地底のとある場所

男「」スッ

券を見せる男

ヤマメ「おっとこの先は危険値地帯だよ。いくら常連さんで券をもってても念のため合言葉をいってもらおうか。」

男「ミニにタコ」

ヤマメ「よろしい。」ガチャ

男「うひょひょーい!シャブだ大麻だ!!」

男は薬物の海にダイブした

ヤマメ「……あのさ…妖怪の私が言うのもあれなんだけどこんな大量の麻薬を服用するなんて人間には毒なんじゃないかい?」

男「ふぅ~。やっぱりこれがないとやってらんないぜ」プスプス

男「それとヤマメさん。私はただの人間ではない。マー神こと[ネ申]まさしにはこの程度の薬物など朝飯にもならない。」

遡ること数日前

地底

こいし「お姉ちゃん!玄関に人間が倒れていたからもってきたよ」

さとり「まったくこいしったら。まあ仕方ないからしばらく面倒でもみてあげますか」

田代「ぅ……」

さとり「意識があるみたいね。もしもし大丈夫ですか?」

田代「ぅ……や…」

さとり「や?」

田代「薬物を……」

さとり・こいし「は?」

田代「は、早く薬物を!薬物をくれ!!」

さとり「あ、あの…こういう時普通水か食料なんじゃ?」

こいし「この人風邪ひいてるのかな?」

田代「違う!覚醒剤とか!大麻だ!」

さとり「といってもそんなものここには…」

こいし「お姉ちゃんこれ?」

田代「!!それだ!それをくれないか」

こいし「いいよー」

さとり「どこで見つけたの?」

こいし「ヤマメさんのとこでもらったの」

さとり「そ、そう」

さとり(そういえばこの人間の心が読めなかったわ。何かの能力かしら?)

数分後

田代「ふぅ~。ありがとうございます。私は田代まさし。マーシーとも神とも呼ばれてます。」

こいし「神様!?すっごい!マー神さん!」

さとり「私は古明地さとり、こちらは妹のこいしです。」

こいし「よろしくねー」

田代「こいしちゃん。さっきは良い薬物をありがとう」

こいし「どーいたしましてー」

田代「私は是非とも貴方たちにお礼をしたい!」

さとし「いえいえ。いいですよ」

こいし「マー神さんは何が得意なの?」

田代「そうだな。盗撮が得意かな。あと男風呂覗きとかかかな。」

さとり「」ピクッ

こいし「私もそれ得意だよ。」

田代「じゃあ今度勝負するかい?」

こいし「しよー」

さとり「田代さん!ちょっとこちらに来て下さい」

田代「えっあっはい。」

さとりの部屋

田代「あの?何か用ですか?」

さとり「盗撮と覗きが得意なのは本当かしら?」

田代「ええ。任せてください。プロですから」

さとり「ならあなたにお願いするわ。人里にいるいい男の風呂を盗撮してきてほしいの!!」

田代「えっ!?」

田代「確かこいしちゃんは得意なんじゃ」

さとり「無理よ。あの子は忘れっぽいもの。もちろんただとは言わないわ。私はこの地域を治める者です。この権限であなたに先程の薬物をあげま…」

田代「もちろんです!!さとり様」

さとり「えっ!?あの…もう見えなくなってる」



その後、さとりはこの世界について田代に説明した。

ちなみにさとりが田代の心を読めないのには理由がある。普段は薬物のことしか頭にないため心が読めず、薬物をやっているときはラリっているため読めない。また、こいしの能力は、盗撮覗きのスペシャリストである田代には効果がない。ある意味、姉妹にとって天敵ともいえる存在である。

そして現在

さとり「いや~いいわね。この写真…」

さとりは欲求不満だった。心が読めるため他から嫌われ、いつの間にかそれなりの地位にいた。そのため、無駄に目立つためこっそり風呂場を覗くことができなかったのだ。このままでは爆発しそうになったところに文字通り神が光臨した

紫「ふぅこれで地底の問題も解決かしらね?」

藍「あの紫様お手紙が」

紫「あら?なにかしら?」チラ

紫のスッピン写真

紫「!?」スキマポイー

藍「な、何があったんです!?」

紫「気にしないで」

紫(さすが神様ね。)

とある人里

祭りが近いのか太鼓など和楽器が辺り一面になり響く

しかし、この音は彼の耳に届いていなかった。

男(太鼓の音がうるさいな。全く少しは自重してほしいものだな)

村人「おや?みない顔だね。どうだい?祭りが近いんだあんたも一緒に」

男「失礼!急いでいるんだ」

村人「そうかい悪かったな」

男は長髪にサングラス、そして杖をついてる。外見からじゃわからないが全ろうであり耳が聞こえない。

そう彼の者の名は佐村河内守

佐村河内(やれやれ一体ここはどこだ?)

彼はいつの間にかこの地に飛ばされた。

幸いなことに恐ろしい妖怪とは遭遇していないが

女「キャッ」

佐村河内が考え事をしていると女性にぶつかった。

佐村河内「失礼。大丈夫ですか?」

女「はい。ありがとうございます。ってあなたは……」

佐村河内「?」

女「佐村河内さんですよね?」

佐村河内「はい。そうです。」

女「あっ!耳聞こえないんですよね!?す、すみません今手話を…って、えっ!?」

佐村河内「あー!いや、あれだよあれ!唇!唇の動きでわかるんだよ!」

女「あっ!そうだったんですか。私は博麗霊夢です。貴方のことは紫から聞いてます。」

佐村河内「何か困りごとかな?」

霊夢「実は…」

少女説明中

佐村河内「なるほど。今度の祭りで使う楽譜が紛失してしまったと」

霊夢「はい。おまけにその楽譜はこの世界に迷い混んだ人が作ったものでして今年初めて使うものなんです。」

佐村河内(さて、とりあえずあらかたの事情とこの世界についてわかった。一番の問題は……)

霊夢「そこで外の世界で平成のベートーベンとまで言われた貴方を呼んだと聞き探してました。」

佐村河内(私は全く作曲など出来ないことだ。)

霊夢「今回の演奏は素晴らしい曲だということでこの世界の人妖ほとんど集まるほど大規模に宣伝しましたので失敗させることできなくて」

佐村河内(ピンチだ!こんな時新垣さんがいれば)

佐村河内「わ、わ、わ、わ、わかった。とりあえずなんとかしよう。その祭りまであと何日だい?」

霊夢「そうですね。一週間後ですが練習もありますので三日後ぐらいに楽譜をお願いします」

佐村河内(あっ、詰んだ)

その日の夜

佐村河内は霊夢のつてでとある空き家に泊まってた。

佐村河内「なんで私が作曲なんか…楽譜ですら読めないのに」

♪♪♪

佐村河内の耳に不思議なメロディーが聞こえてきた

佐村河内「なんだこの音楽!?」

彼は人一倍耳がよかった。

彼は惹かれるようにその音がする方へと走った。

昼間、霊夢から教わった妖怪のことなど頭から消え失せていた。


とある森

佐村河内は音の正体を確かめた。

佐村河内「君たちは」

ルナサ「私達はプリズムリバー三姉妹。私はメルラン。そちらが次女のメルラン、そして三女のリリカです。」

メルラン、リリカ「よろしくー」

佐村河内「私は佐村河内守。作曲家(作曲できない)だ。」

メルラン「す、す、すごーい!ねえねえ私達の曲作ってー」

佐村河内「ふむ。」

佐村河内(楽器を演奏している→楽譜が読める→作曲ができる。)

佐村河内「できるが一ついいかい?」

リリカ「なーに?」

佐村河内「まず、時間がかかること」

メルラン「それぐらいだったらいいよ」

佐村河内「わかった。次が大問題だ。私は今人里の祭りの楽譜を作ることをまかされた」

メルラン「すごーい」

佐村河内「しかし私は外の世界の人間だ。正直慣れない楽器の作曲ゆえに難しい、
君たち、私の代わりに作曲してみないか?」

ルナサ「私達が?ですか?」

佐村河内「大丈夫。私の名前で出すから君たちに被害はないよ」

メルラン「へー!失敗してもいいんだ。ねえやってみようよ」

リリカ「うん。楽しそうだよ」

ルナサ「わかりました。やってみみます」

佐村河内「ありがとう」

その後、三姉妹から楽譜を受け取った佐村河内は楽譜を霊夢に渡し、人里の祭りは大成功に終わった。

村人女「すごかったわね。今回の演奏」

村人男「どうやら外の世界からやってきた大作曲家が作った曲みたいだからな」

佐村河内(いいえ。森にいた子供たちが作りました。)

村人女「これはベートーベンさんの曲にも負けないわね。」

佐村河内「べ、ベートーベン!?」

佐村河内「ベートーベンを知ってるのか!?」

村人女「は、はい。以前にこの村にいらっしゃった外の世界の人が確かこう名乗っておりました。」

霊夢「ああ、あの人がベートーベンだったんだ」

佐村河内「!?」

霊夢「前話したこの人里で曲を作った人ですよ。特殊なケースだから私じゃなくて紫が送り返したんです。だから私も詳しく知らなくて」

村人男「ベートーベンさんはすごい人さ。この村のために色々な曲を作ってくれた。何でも本来は耳が聞こえないため永遠亭のお医者様から一時的に聞こえるようにしてもらったとか」

佐村河内「……」

霊夢「この方、外の世界では平成のベートーベンと呼ばれてるそうよ」

村人一同「おおー!!!」

佐村河内「……」

村人男「通りで!」

村人音楽評論家「あの曲は一音符たりとも無駄な音がない。相当に苦労しなきゃ書けない曲ですね」

霊夢「そうかしら?私にはアマチュアがそれっぽく作った曲にしか聴こえなかったけど」

村人女「巫女さんはわかってないわね」

村人男「あの音楽は千年に一人の天才が作った曲さ」

佐村河内「……」

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