ある日、喫茶店スティーレにて……
桜ノ宮苺香「おはようございます」
シーン……
苺香「あれ?誰もいない……。夏帆さんも麻冬さんも今日はシフトがなくてお休みなのでしょうか?」
ゴソゴソゴソ……
苺香「あれ? お店の奥の方から……あっ、店長さんでしょうか」
ゴソゴソ……シコシコ
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ディーノ「ハァハァ……苺香さん……」シコシコシコ
ディーノ「はぁぁぁーーー苺香さん、苺香さん!」シコシコ
ディーノ「苺香さぁぁぁぁぉ~~~~~んん!!!」
ドッピューーーーーーーー
ディーノ「ハァ……ハァ……たくさん出ました」
ガタッ
ディーノ「!? 誰かそこにいるんですか!?」
タタタッ……
ディーノ「あれ、誰もいない。気のせいですかね……」
ディーノ「さて、店の準備をしないと……」
苺香「………」ガクブル
そしてキッチンにて、
ディーノ「あ、苺香さん。おはようございます」
苺香「お、おはようございます……店長さん」
ディーノ「あれ? なんか顔が暗いですけど、大丈夫ですか?」
苺香「いえ、大丈夫です……。それより今日はみなさんは来ていないんですか?」
ディーノ「あー、実は他のみんなは少し遅れそうなので、今日は開店時間も遅くしようかなと」
苺香「そうなんですか……」
ディーノ「はぁ~、ということは、しばらくは苺香さんと二人きりですね~~」
苺香「私、お店の外の掃除をしておきますねぇーー!」
ディーノ「あ、苺香さん!? 行っちゃった……」シュン
ディーノ「まあ、イッちゃったのは僕もですけど……」ニヤリ
そしてみんな集まり開店時間となった……、
秋月紅葉「おい、どういうことだよ!?」
ディーノ「え、そんなに大声出してどうかしました?」
日向夏帆「どうしたじゃないわよ! なんなのよ、今日のパスタのソースは?」
ディーノ「あー、これですか? 今日はイカのパスタにしようかなと思いまして、オリジナルのものを用意しました」
紅葉「そのソースがひでぇんだよ! イカのパスタというか、ソースがすでにイカ臭くて料理できねぇよ!」
ディーノ「ええ、一生懸命出したのに…」
紅葉「出した?」
夏帆「しかもこのソース、なんか見た感じ白く濁っててドロドロしてるんだけど」
ディーノ「問題ありません。一週間我慢した搾りたてで濃厚なのを用意しました」
夏帆「我慢? 搾りたて?」
苺香「…………」
そして次の日……
苺香「き、気持ち悪い……」
客「ありがとうございます!」
夏帆「苺香ちゃん今日も絶好調だねー!」
紅葉「ああ、なんつうかいつも以上に目がすごいな」
ディーノ「では、私休憩入りますのでしばらく店のこと頼みますね」
苺香「…………」
休憩室にて……、
ディーノ「ハァハァ……もう我慢できません! 薄くなるけどまたイカソースを絞り出さなければ!」
ディーノ「おや、こんなところに手紙と小さな箱がありますね。どれどれ……」
『店長さん。自分のお店だからってあんなことをしてはいけませんよ。自分の家ではないのですし、誰に見られてるかわからないですよ。その……私はまだ店長さんのお相手をするわけには行きませんので、良かったらこれを使ってください。店長さんに合うかなと思い、ネットで探して購入しました』
ディーノ「……………苺香さん!」
ガサゴソ
紅葉「あれ? なあ、冷蔵庫にあった激辛ソース知らないか?」
夏帆「え、知らないけど。苺香ちゃん、知らない?」
苺香「さぁ………」
\ギャァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーー!!/
夏帆「うわ、何今のすごい悲鳴!?」
紅葉「休憩室の方からだ! 行ってよう!」
タタタタ……
苺香「ふふっ……気持ち悪い……」
終わり
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