エミリア「こういえばドーナツをたくさん食べられると聞きました」

アイラ「饅頭怖いのことか？あれはただの落語じゃぞ」

あやせ「あら～、エミリアちゃん、さっき食べたばかりでしょ～」

アイラ「ババアか」

シャルロット「すいません、海老名さん。お茶をいただけますか？」

あやせ「あら～、シャルロットちゃん、さっき飲んだばかりでしょ～」

アイラ「茶と菓子は別もんじゃろ」

シャルロット「これもまた試練ですね」

アイラ「誇大に考えすぎじゃ」

エミリア「そんな、ドーナツが食べられないなんて、そんな試練、私には・・・」

アイラ「お主は悲観しすぎじゃ」

あやせ「アイラちゃん、ドーナツ食べる？」

アイラ「今の話の流れで、鬼じゃな」

エミリア「最近、ドーナツ屋さんに行けてないんです」

アイラ「唐突にどうしたんじゃ」

エミリア「ですので、なんとかしておいしいドーナツにありつこうと」

アイラ「それで考えた結果が饅頭怖い作戦か」

あやせ「あら？でもこの前転校生さんと一緒に行ってるのを見たような・・・」

アイラ「おい、エミリア」

シャルロット「その前という話がいつごろかわからない限りは、判断できませんね」

アイラ「ううむ、早合点じゃったか」

あやせ「これは昨日の話ね～」

アイラ「おい、エミリア」

エミリア「もう一日も経ってるんですよ！？」

アイラ「一日しか経っておらんじゃろ！」

シャルロット「見解の相違ですね」

アイラ「相違にもほどがあるじゃろ」

エミリア「私にとって1時間以上ドーナツを食べれていないことは最近のことなんです！」

アイラ「思っていたよりさらに短い」

シャルロット「なるほど、一理ありますね」

アイラ「ないわ」

エミリア「だからあやせさん、ドーナツをください」

あやせ「さっき食べたでしょ～」

エミリア「さっきっていつの話ですか！」

アイラ「5分前の話も忘れたのか！」

エミリア「私は過去を振り返りません！」

アイラ「でも最近ドーナツ屋に行けてないんじゃろ？」

エミリア「それとこれとは話が別です」

アイラ「都合がいいの」

アイラ「まあ、せっかくエミリアが話題を提供したんじゃ。軽くドーナツについて話すか」

あやせ「ドーナツ、ね～・・・お店で売ってるのもいいけど、手作りのドーナツもおいしいわよね～」

シャルロット「調理の際に油を使う、という点を除けば、小さい子供でも作りやすいお菓子ですよね」

エミリア「あ・・・だ、ダメです！そんなことこの学園で言ったら・・・」

アイラ「言ったら？」

転校生「・・・・・・」

ありす「・・・・・・」

さら「・・・・・・」

寧々「・・・・・・」

ジェンニ「・・・・・・」

アイラ「うおっ！？どっから現れたんじゃ！？」

エミリア「これが、ジャパニーズニンジャ・・・」

あやせ「梓ちゃんも顔負けね～」

転校生「総員、調理室へゴーだ！ドーナツを作るぞ！」

全員「おー！」

アイラ「ああ、これは・・・・・・」

シャルロット「やってしまいましたね」

あやせ「これからしばらくはお昼ご飯もドーナツになるわね～」

エミリア「天国ですね！」

アイラ「じゃろうな」

あやせ「量はともかく、味はおいしいのよね、転校生さんが作る料理」

アイラ「なぜ少年の料理はあの量になるのか、妾は未だわからん」

エミリア「おいしいから大丈夫ですよ！」

アイラ「大丈夫じゃないから言っとるんじゃが」

シャルロット「ああ、どうしましょう・・・・・・暴食は罪なのに、わたくしはまた・・・」

エミリア「ドーナツは別腹です！」

シャルロット「それもそうですね」

アイラ「こいつら都合がよすぎじゃろ」

あやせ「別腹にもカロリーは溜まるのよ？」

アイラ「この無慈悲な鉄槌」

シャルロット「ひとつ推測をしてみました」

アイラ「ほう」

シャルロット「転校生さんは、新作を作る際によく雀さんに味見を頼んでいる姿を見かけます」

あやせ「明鈴ちゃん、舌は確かだものね～」

エミリア「私も舌を鍛えれば味見役に・・・」

アイラ「太るぞ」

エミリア「そんな辛い現実を押し付けないでください！」

あやせ「そうよ！」

アイラ「自爆しとるじゃないか」

シャルロット「ただ、雀さんの食べる量は知っての通りです。だから、一人前を雀さん基準にしてしまっているのではと」

アイラ「ふむ、その説はありじゃな」

あやせ「そうして学園のみんなの体重が増えていくのを楽しんでいるのよね～」

アイラ「少年をなんじゃと思っておるんじゃ」

エミリア「でも、この学園の人は痩せ気味の人が多いからそれでいいんじゃ？」

アイラ「なんかエミリアがまともなこと言うと違和感があるの」

エミリア「つまり私がたくさん食べても問題ないってことです！」

アイラ「やっぱりエミリアじゃったか」

夏海「ちょっと！智花を見なかった！？」

アイラ「おおう、どうした突然」

あやせ「見てないわね～」

夏海「そ、そうなの・・・・・・ヤバいわ」

エミリア「なにかあったんですか？」

夏海「智花が、転校生がドーナツ作るって聞いて参加するって行っちゃったのよ！」

夏海「ほんっとうにごめん！あたしたちが止めれてたらよかったんだけど・・・」

シャルロット「ああ、主よ・・・」

あやせ「あらあら・・・・・・」

エミリア「何してるんですか！みんなで探しに行きましょう！ドーナツを毒物にされるのは勘弁です！」

アイラ「わざわざ来日した始祖十家に毒を盛るのもまずかろうて。妾は調理室前で見張っておこう」

エミリア「私は調理室の中で毒見役をします」

アイラ「食いたいだけじゃろ」

あやせ「あ、探しに行かなくても、南さんを呼び寄せる方法はあるわよ～」

シャルロット「呼び寄せる？」

あやせ「この棚に・・・・・・あった。転校生さんの一昨日の靴下～」

アイラ「なんであるんじゃ」

あやせ「陸上部の南さんなら、きっとこれに反応してくれるわ～」

エミリア「すぅーっ、はぁーっ、すぅーっ、はぁーっ」

アイラ「陸上部関係なく釣れておるぞ」

あやせ「これを、団扇で廊下に向けて扇いで、ぱたぱた～」

智花「ぱくっ！」

シャルロット「釣れましたね」

アイラ「おおう・・・・・・」

秋穂「ぱくっ！」

香ノ葉「ぱくっ！」

イヴ「ぱくっ！」

エミリア「ぱくっ！」

アイラ「余計なものもついて来とるんじゃが！？」

エミリア「まあまあ、これで平和は守られましたからよしとしましょう」

あやせ「靴下はちゃんと全員分あるから、喧嘩しないでくださいね～」

アイラ「これにはツッコミをいれんほうがいいんじゃろうな」

シャルロット「・・・・・・色欲は罪、色欲は罪・・・」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

アイラ「まだ理性があるだけシャルロットは大丈夫なのか・・・？」

アイラ「というか、あやせはどこでそれを手に入れたんじゃ」

あやせ「ひ・み・つ」

アイラ「お、おう」

エミリア「ほひひひはははひほほふへふほ！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

アイラ「お主は食うのをやめい」

アイラ「少年、南無」

シャルロット「ご冥福をお祈り申し上げます」

エミリア「転校生さんに、敬礼っ！」

あやせ「あらあら～」

―おまけ―

ジェンニ「せんぱい、せんぱい」ﾕｻﾕｻ

さら「ダメですぅ、転校生さんはもう・・・」

ありす「身体じゅ・・・から、血が・・・・・・」

クレプリ「南が作った分、1人で全部食べたんだよな・・・」

寧々「うええええ～ん！おにいちゃーーーん！！！」

ジェンニ「せんぱい、どうしたらおきる？」

クレプリ「一晩経てば起きるから問題ないさね」

寧々「あー、疲れた。ネネ、お昼寝してこよーっと」

さら「シロー、おさんぽの時間ですよぉ」

シロー「わんっ！」

ありす「・・・・・・」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

ジェンニ「ありす、なにしてる？」

ありす「・・・しょに・・・・ぉひるね、を・・・」

ジェンニ「・・・・・・」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

ありす「zzz」

ジェンニ「zzz」

・・・

転校生「うーん・・・・・・朝か・・・・・・」

ありす「zzz」

ジェンニ「zzz」

転校生「うわ、なんだこの天国」

ノエル「お兄さーん、お見舞いに・・・・・・」

ノエル「もしもし、風紀委員ですか？」

転校生「誤解だからっ！」

ここまで！ノエルちゃんは風紀委員の惨状をしっておきながらも通報してるという。
捨てノエルちゃんの方のノエルちゃんはツッコミ役じゃないんですが、書いてたらなんだか違和感が・・・
ノエルがツッコミをしないのは1年ぶりぐらいになるという事実。
イヴはどのスレでもベクトルは違えといつも通りです。
怜ちゃんかわいい。ジャックオーランタンの仮装して後ろから大声で驚かせたい。
あやせちゃんかわいい。膝の上にだっこしてほっぺたつつきたい。
明日は
皇絢香「結局どうしよう」
をお送りします。
ありすありあり（合言葉）