【てーきゅう】先輩とトランスポーター (15)

押元ユリ「陽太のバカ!」ダッ

押元陽太「えぇ……どうしろってんだよ……」

板東まりも「来たで~!ユリちゃんが弾丸もビックリの速度で正面の塀にぶつかっとったがなんかあったんか?」

陽太「あ、まりもさん……実は」

まりも「はぇ~……姉弟ゲンカみたいやな?」

陽太「おそらく……」

まりも「原因はどっちにあるん?」

陽太「それはちょっとわからないですけど……」

まりも「ほーん……で?追わへんの?」

陽太「……」

まりも「男ならこういうとこで追っておかないつか大切なもん失くすで?」

陽太「……はい!」ダッ

まりも「おー!行きおった!……うち何しに来たんやこれ」

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陽太(クソッ!どこに行ったんだ!)

新庄かなえ「あれ?陽太くんじゃん!何してるのさこんなとこで」

陽太「かなえさんこそ何してるんですか!中央分離帯の植え込みはレジャーシート広げるようなとこじゃないっすよ!?」

かなえ「この子がどうしてもって来たがってね……」

陽太「こ、この子?」

かなえ「紹介がまだだったね、自転車のりんちゃんです!」

自転車「」

陽太(う、うわぁ……)

かなえ「だいたい週2でこうしてお出かけしてるんだけどね~、今週は忙しくてまだだったんだよ」

陽太「週2で世間に迷惑かけんでくださいよ!」

陽太「じゃ、じゃあ俺はこのへんで……」

かなえ「待ちな……」

陽太「まだなんかあるんですか……?」

かなえ「陽太くん、人を探してるでしょ?さっきまりもちゃんが言ってた」

陽太「まさか……ねーちゃんの!」

かなえ「これ使いなよ!探すのに時間かかるでしょ?」

陽太「え、でもりんちゃん?のために今日来たんじゃ……」

かなえ「自転車のために移動するとか何言ってんの」

陽太「なんかよくわかんないけどお借りします!ほんとよくわかんないけど!」

かなえ「見つけたら山分けだからね~!」

陽太「分けるってどこを!?四肢!?」

陽太「ど、どこだ……!」チリンチリン

陽太「音はなるけどベルはついてないとかどうなってんだこの自転車!」チリンチリン

陽太「意識に反して鳴るのはかなり厄介だぞこれ」チリンチリン

陽太「うわっ!変なシステムに気を取られてチェーンが!」ズザザザザ

陽太「くっ……万事休すか」

西新井大師西「少年」

陽太(うわっ、なんか知らない人が出てきた)

西「貸そうか」

陽太「えっ」

西「……」

陽太「そ、それをですか?その原付きみたいなやつ?」

西「……」コクリ

陽太「いやでも俺まだ乗れる歳じゃないし……」

西「……」グイグイ

陽太「うわっ!押し付けてきた!いわく付きの品が何か!?」

西「……」グッ

陽太「いや、グッじゃないですけど!?」

陽太(けっきょく押し切られてしまった……)ブロロロ

陽太「ってかなんで運転できるんだ俺!」ブロロロ

陽太「そして誰だったあの人!」

陽太「気にしたら負けか……とにかくすぐにでも見つけ出してやる!」

陽太「待ってろよねーちゃん!」ブロロロ

陽太「運転の仕方があやふやだから事故が!」

陽太「デジャヴ!」

陽太「クソ……どうすれば……」

近藤♪仏♪アネンコフ「お!あんたは!」

陽太「あの時のお坊さん!」

アネンコフ「なになに?探し人?」

陽太「ま、まぁそうですけど……」

アネンコフ「あ、じゃあさ!うちのこれ使いなって!」

陽太「霊柩車!?んなもんどうしろって言うんすか!」

アネンコフ「さっきまで原付き運転できてたんだからヨユーっしょ!」

陽太「そんなもんなんすか!?」

アネンコフ「この霊柩車オートマだし!イケるイケる!」

陽太「いやでもさすがに無免許運転は……」

陽太「押し切られてしまった……」

陽太「道行く人みんなが親指隠してるよ……」

陽太「相変わらずなんです運転できるんだ!」

陽太「うわっ!なんでこんなとこに黒塗りの車が!」

陽太「ゔっ!」バァン

ヤクザ「オイゴラァ!降りろぉ!免許持ってんのか!」

陽太「すみません持ってないです!」ダッ

ヤクザ「えぇ……」

陽太「はぁ……はぁ……どこにいるんだ……」

高宮なすの「あら、陽太じゃない」

陽太「なすのさん……」

なすの「話は聞いてますわ!」

陽太「ってことはまさか……」

なすの「喜ぶがいいですわ!この日のために自家用ジェットをチャーターしましたの!」

陽太「……一応聞きますけどパイロットは?」

なすの「もちろん、陽太が運転するんですのよ?」

陽太「出来るか!!」

陽太「で」ゴォォォ

陽太「結局操縦してるし……」

陽太「どうやって市街地から飛び立ったんだ……滑走路なかったぞ」

陽太「……だんだん乗り物が速くなってきてるけど毎回何かしらの事故に遭うしな……」ビーッビーッ

陽太「ほらやっぱり計器に異常が……」

陽太「落下地点は……」

陽太「俺んちィ!?」

ユリ「お帰り~」 

陽太「……」プスプス

ユリ「何してたのさ」

陽太「ずっと探してたんだよ!!!」

ユリ「えぇ……なにを……」

陽太「ねーちゃんだっての!!なんでうちにいんの!!」 

ユリ「だって私んちだし」

陽太「そういう問題じゃねえよ!終わり!」

高宮なすのです!
てーきゅう原作コミックス、出てますわよぉ~!
ち・な・み・に
最新十四巻は8月10日から発売中ですわ!
うふふ、買いですわね!

コミックアーススター!

今週水曜日は9期の最終回です
html依頼してきます

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