島村卯月「春の坂道」 (17)

XX年前

如月千種「このクズっ」

ボコッ

如月早瀬(如月千早の父)「まったく、トイレ掃除もまともに出来ないのか」

?「ご、ごんめなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブツブツ

千種「謝ることくらいは猿でも出来るのよ」

カ゚シッ

?「あぁぁぁぁぁぁ」

早瀬「ご飯は抜きだ。」

?「うぁぁぁぁぁん」ポロポロ

如月千早「・・・・・」

私の家、如月家にはお荷物が存在する。何をしても出来ないクズ

千早「お父さんとお母さんはそのクズを嫌っている。私も嫌いだ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506336811

?「・・・・・」グスンッ

千早「ねぇクズ。邪魔なんだけど」

クズ「あっ・・・・ごめんなさい」

千早「あとさ・・・この前アンタにやらせた漢字の書き取り。間違っていたんだけど」

クズ「えっ・・・・」

千早「こんな単純な事も出来ないの?」

ボコッ

ボコッ

クズ「痛い・・・」

千早「うるさい」

?「や、やめろ。これ以上いじめるな」

千早「ユウ・・・」

ユウ「殴るなら僕を殴れ・・・僕を・・・」

千早「・・・・ハァ。なんか冷めちゃった」

千早「そろそろ晩ご飯だし食べてこよう」

タッタッタッタ

ユウ「大丈夫?」

クズ「う、うん・・・」

クズ「イタッ」

ユウ「・・・・腕が折れてる」

クズ「また折れちゃった」

ユウ「なんで・・・いつも・・・」

クズ「私の悪いの・・私が望まれて生まれてきたわけじゃ無いから」

ユウ「待ってて、奴らは今ご飯を食べている。その隙に110番して助けを求めよう」

ユウ「なんとしてもこんな生活から脱出するんだ」

クズ「で、でもまた捕まったら」

ユウ「諦めたら終わりだよ。僕は嫌だ」

ユウ「・・・・・」

ユウ「よし」

クズ「うん・・・」

キィィィィ

ユウ「外にでで・・・公衆電話を探す」

ユウ「ここから1キロ先・・・走ってなんとか」

クズ「はい・・・」

ユウ「奴ら・・・悪を倒す」

20分後

ユウ「ハァハァ・・・・たどり着いた」

ユウ(途中でおんぶしながら移動したから時間が掛かった)

クズ「ごめん・・・迷惑掛けちゃった」

ユウ「腕が折れているんだ。仕方ないよ」

ユウ「それより・・・電話だ・・・」

ユウ「この十円玉で・・・」

カチッカチッカチッ

プルルルルルルルルル

ユウ「もうすぐ・・・警察に繋がる」

ツーツー

ユウ「えっ・・・」

千種「浅はかな餓鬼どもね・・・逃がすと思っているわけ?」

クズ「あっ・・・あぁぁぁぁぁ」

ボコッ

ボコッ

ボコッ

ユウ「ぁ・・っ・・・」

クズ「ぅぅ・・・・」

千種「うわぁ・・・手が汚れた」

早瀬「手を洗わないとな・・・」

バタンッ

ユウ「・・・・・」

クズ「・・・・」ポロポロ

ユウ「いいなぁ、僕は涙もとっくに枯れ果てた・・・・もう・・・この世界で・・・・」

ユウ「もし生まれ変わったら、一日三食ご飯が食べられて・・・・風呂も入れて・・・優しい家庭に生まれたい」

千種「ハァ、アイツら本当にいらない。死んでくれたりしないかしら」

早瀬「殺して始末するのが早いが・・・警察に捕まるのはなぁ」

千早「だったらさ・・・誰かに頼めば良いじゃ無い」

早瀬「誰かに頼むか・・・」

早瀬「・・・・・そうだな、それでいこう」

千種「運良く消すことが出来たら・・・養子を取ろうと思うの」

千早「養子・・・?」

千種「男が欲しいって千早は言っていたでしょ?」

千早「ほ、本当に!!!弟が出来るの?」

千種「ええ」

千早「やったぁぁ」

次の日

ユウ「お腹空いたなぁ」グー

クズ「うん・・・」

ガチッャ

早瀬「おい、出かけるぞ」

ユウ「えっ・・・」

クズ「出かけるって・・・」

千種「外食よ、レストランに行くの」

クズ「そ、そうですか」

千早「クズも行っても良いんだよ」

クズ「うぅ・・」ポロポロ

ユウ(おかしい・・・この悪魔共がそんなことをするなんて)

・・・・・・・・・

レストラン

千種「本当に良いの上手くいくのかしら」

早瀬「心配するな、そろそろだ」

クズ「楽しみ」ワクワク

ユウ「・・・・久しぶりの笑顔」

ユウ(この笑顔を守りたいでも・・・子供僕では・・・)

千種「2人とも・・・ちょっとカメラで撮影するから向こうへ行って」

クズ「うんっ」

ユウ「・・・・」ニコッ

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

ユウ「この音は」

バンッ

ユウ「・・・・あれっ・・・どうして倒れて」

トクトクッ

ユウ(痛い・・・頭が・・・全身が)

ユウ(もしかして車に轢かれた?)

クズ「」

ビチャビチャ

ユウ(動いていない・・・どうして・・・)

千種「・・・・・」ニヤニヤ

早瀬「・・・・」ニヤニヤ

ユウ「!!!!!」

ユウ(そう言うことか・・・僕たちを始末するために・・・)

ユウ(ただでは死なない、コイツらに・・・・)

ユウ「あっ・・・ぁぁぁ」

ユウ(声・・・出ない・・・)

ユウ(願わくば・・・如月家に・・・不幸を・・・)

ユウ「」

こうして短い生涯を終えた。

数日後

千種「さぁ千早、今日から私達の家族となる」

如月優「如月優です」

千早「男の子・・・」

千早(ようやく弟が出来るんだ。)

早瀬「邪魔者は居なくなった。如月家の新しい出発の日だ」

千早「・・・・・・・」

今思えば当たり前だった・・・人の人生を奪った私達に幸運が訪れるはずも無い
報いを受けることになる・・・・それが優・・・・弟の死

知られざるアイドルの物語

第1話 『アイドル幻想』

優の墓

ここは765プロダクション如月千早ファンの聖地となっている

巡礼と称して度々ファンは訪れる

千早ファン1「ここがあの千早の弟が眠る墓」

千早ファン2「若くして亡くなったんだ・・・可哀想に」

?「如月千早の弟、如月優はトラックに轢き殺されて短い生涯を終える」

?「そしてその結果家庭は崩壊して如月家は離婚・・・今なお仲は悪い」

?「今日は平日なのに・・・訪れる人は居るんですね」

水本ゆかり「流石は人気アイドル・・・羨ましいです」

私の名前は水本ゆかり、こうしてアイドルの事情を調べるのが好きな学生です

ゆかり「でも一つだけ気になることがあります」

ゆかり「如月優という人物は本当の兄弟では無いのです」

ゆかり「1年にも満たない生活だったと聞きます」

ゆかり「なのにあそこまで千早さんが執着しているのは何か特別な事情でもあるのでしょうか?」

土屋亜子「ゆかり~帰ろう。あんまり人の墓の前で居るのは良くないよ」

ゆかり「そうですね」

土屋亜子・・・私の一番の友達です

亜子「それで収穫はあった?」

ゆかり「ただの墓ですよ。もっと千早さんのことを知るなら生きている人に聞かないと意味ありません」

亜子「当事者かぁ・・・やっぱり家族じゃない?」

ゆかり「本人に直接聞くのが一番ですか」

如月千早という人物がどんな人物であるのかとても興味がある。彼女の事を知ることが出来れば
私が直面しているの悩みの解決の糸口になるかもしれない



ゆかり「・・・・・・」

ゆかり「フルートを吹かないで今日で丸一年」

昔は大会に出るほど、フルートを吹くのが好きだった・・・
だが周囲の期待から私はフルートを吹けなくなってしまった

ゆかり「どうしても吹きたい・・・でも手が動かない」

ゆかり「如月千早さんも歌えないときがあった・・・・」

そう、雑誌の記事に弟を見殺しにしたとバッシングを受けて・・・周囲からの目から耐えられなくなり歌うことが出来なかった

ゆかり「でも今は歌えている・・・一体どうして」

ゆかり「その謎を解明して私も・・・フルートを吹きたい」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年10月01日 (日) 11:13:07   ID: kAIQ465p

これだから貧弱クソ765は

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom