【ガルパン】遂に実写映画化です! (21)
柚子『非常呼集!非常呼集!戦車道履修者は直ちに集合してください!』
桃「会長、全員集まりました」
杏「うん、もう既に知ってる人もいるかもしれないけど、大変なことになった。
あたしらが大学選抜チームに勝って学園艦を廃校から救ったってのが、映画化
されるって話なんだよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506258545
みほ「ええっ!?」
麻子「そうなのか、にわかには信じられん話だが」
華「それで沙織さんが朝からガッツリメイクしてたんですね」
沙織「うん!もしかしたら本人の役でスカウトされるんじゃないかって思って!」
優花里「はい!私も昨日は店が休みだったので父に頼んでストレートパーマをかけてもらいました!2時間も掛かっちゃいましたよ」
みほ「ええっ!?優花里さんだったの!?なんか見慣れない人がいると思ったら!」
麻子「2人とも気が早いなあ」
華「あの…水を差すようですが恐らくプロの女優さんがやると思いますよ?」
杏「あー、みんな浮足立つのはわかるけどちょっと話聞いてね?」
桃「こらあ!全員傾聴!」
柚子「その映画化なんだけど、ちょっと問題が…」
杏「キャストは未定なんだけど監督がねー」
柚子「いま入ってきてる情報では監督・園子温、脚本・宮藤官九郎って話が…」
一同「うわぁぁぁ!」
優花里「ちょっと待ってください!ものすごい地雷臭がしますよ!」
麻子「嫌な予感しないんだが」
華「私、映画はあまり詳しくないんですが、なにかまずいんですか?」
優花里「うーん…、名の知れた人たちなんですが、我々の話に合わないんじゃないかと…」
麻子「まあかなり好き嫌いが分かれるところだな」
杏「三池崇史って話もあるみたいだけど」
優花里「それだと更にアレですねえ…」
みほ「大丈夫かなあ…」
杏「まあどれも確定じゃないから」
桃「各員、軽挙妄動は慎むように!」
柚子「桃ちゃんが一番心配なんだけどなあ…」
しばらくして…
杏「みんなー、新しい情報が入ったよー」
柚子「今度入った情報によると、監督・押井守、脚本・伊藤和典ってことで…」
優花里「それだと戦車の描写はかなりマニアックになりそうですね」
麻子「その代わりその他の描写がわけわからんシュールなことになりそうだが」
杏「そんでねー、もしそうなったら五十鈴ちゃんはひたすら立ち食いソバ食べて欲しいって」
華「ええっ!」
みほ「やっぱりそんなふうに思われてるんだ…」
華「どうしましょう…、どっちかというとうどんの方が好きなんですが…」
沙織「心配するとこそこ!?」
更にしばらくして…
杏「みんなー、また新しい情報が入ったよー」
柚子「今度は監督・山田洋次、脚本・三谷幸喜だって…」
桃「それで、戦車の要素はばっさりカットしてファミリー向けコメディになるらしい」
優花里「なんですかそれ!そんなの映画化の意味ないじゃないですかあ!」
桃「いや、私に言われても…」
みほ「優花里さん、落ち着いて」
柚子「なんだか情報が錯綜してますね」
杏「もうこれはウチだけの問題じゃなさそうだねえ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏「というわけで、各校の隊長・副隊長に集まってもらったわけなんだけど」
まほ「お招きいただきありがとう、実はこっちから招集をかけようと思ってたところだったんだ」
みほ「お姉ちゃん、なにかあったの?」
まほ「ああ、実は…」
まほ「映画化の話を聞いて、『もしかしたらお母さまも西住流家元の本人の役で特別出演の話が来るかもしれませんね、はっはっは』って
言ってたら、なにを思ったのかその足で美容院に行ってパーマを掛けてきたんだ。だから今、お母さまは頭がアフロだ」
みほ「うわぁ…」
まほ「お父さまも、『よーし、パパそれならエンジニアなんかやめてしほさんのマネージャーになるぞー』って…」
みほ「なにやってんのあのバカ夫婦…」
つづく
ケイ「実写化かあ…、そうなると私の役を演じるのはエマ・ワトソンあたりかしら?」
アンチョビ「おい、ド厚かましいこと言ってるやつがいるぞ」
ダージリン「そうよ、彼女はイギリス人なんだから恐らく私よ」
アンチョビ「おーい」
杏「あんたらみんな日本人でしょ…」
カチューシャ「あたしも心配してるのよ…、もしカチューシャを演じるのが『若干7歳の天才子役!』なんてことになったら…、18歳なのに…」
ノンナ「ええ、私も心配です…、もし私を演じるのが30歳くらいの女優だったら…」
華「私もです…」
優花里「まあ2人とも老けて見え…もとい、大人びて見えますからねえ」
ノンナ「秋山さん、あなた面白いことを言いますね」
華「後でちょっと顔貸してもらえます?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
優花里「ひぃっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!」
アンチョビ「ってそこさっきからうるさいよ!」
ミカ「いや、映画に出るならちゃんとカンテレ練習しとかないとって思って…」
アンチョビ「どっか他所でやれよ!ていうか本人が出るわけないだろ!」
ダージリン「出たがりばっかりなんだから」
杏「あんたが言うなって」
アッサム「皆さん、悪い知らせです。諜報員から情報が入りましたが、国内ではなくアメリカで映画化されるようです」
ケイ「ワオ!ついにハリウッド進出ね!」
みほ「あの…、なにが悪い知らせなんですか?」
アッサム「その…『日本のアニメの実写化ならやはりこの人でしょ』ってことで、ドラゴンボール実写版のジェームズ・ウォンが監督に…」
「ぎゃああああ!」「ひぃぃぃぃ!」
ケイ「ファイナルデスティネーションとか好きだったんだけどなあ」
アッサム「更に『やっぱ男キャラも必要だろ』って主人公のみほさんの相手役は歌手のジャスティン・ビーバーが候補に挙がって…」
みほ「…」
杏「ああっ!西住ちゃんの瞳のハイライトが消えてレイプされた後のような表情に!」
まほ「みほ!しっかりしろ!みほ!」
絹代「戦況は悪化の一途を辿っております!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その後、更に話が二転三転した挙句、英国のITCで人形劇として制作されることとなり、日本ではきかんしゃトーマスの後番組として
NHKで日曜日の夕方5時半からの放送が決定した。
終
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません