【ミリマス】奈緒「なあ、メチャシコってどういう意味なん?」 風香「えっ」 (43)


風香「なっ、奈緒ちゃん!? なに言ってるの!?」

風香「(どうしよう……それってその……えっちな意味のアレだよね………)」

奈緒「いや、大人の風香なら知ってるかな思て。 なー、どういう意味なん?」

風香「ええええっと! あのっ!! ど、どうして急にそんなこと?」

奈緒「うん、なんか最近、私の評判でそういう言葉が流行ってるらしいんやけどな。よう意味がわからんくて……」

奈緒「でもほら、アイドルとしてファンの心理はちゃんと知っとかなアカンって思ってな! なんか心当たりないですか?」

風香「(奈緒ちゃん、こんな真剣な顔で………ほ、本当に知らないんだ)」

風香「(ここは大人として……お、教えてあげなきゃダメだよね……?)」

風香「え、えっとね………///」


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書き忘れた&いきなり名前ミスった……

※口調ガバ・下ネタ注意


莉緒「あら、二人してなんの話してるの?」

奈緒「あっ、莉緒! ちょうどええとこに!」

奈緒「あんな、二人でメチャシコの話しとったんやけどな?」

風花「奈緒ちゃんその言い方はちょっとやめよう!!?」


風花「(で、でも助かった! 私なんかより経験豊富な莉緒さんから言ってもらったほうが適切に教えられるよね)」

莉緒「メチャシコ? なにそれどういう意味?」

風花「えっ」

奈緒「なんや、莉緒も知らんのかぁ。うーん、ほんまにどういう意味なんやろ」

風花「(奈緒ちゃんはともかく莉緒さんも知らないなんてっ……わ、私がおかしいの!? 私がっ、ひっ、人一倍えっちってこと!!!?///)」

莉緒「ね、風花ちゃんは知らない?」

風花「(この流れで本当のこと言ったら絶対えっちな子って思われる! 清楚な女性のイメージが……!)」

風花「い、いやちょっと私もわからないです! ごめんなさい! わ、私この後撮影があるから失礼しますねっ!」

奈緒「そっかぁ。引き止めてごめんな? 頑張ってな!!」

莉緒「あ、確かこのみ姉さんも一緒よね。私もちょっと気になるし、よかったら姉さんにも聞いといてー!」

風花「は、はーい。行ってきまーす……」

風花「(………うぅ……ごめんなさいプロデューサーさん……私はダメな大人です………)」

奈緒「うーん、風花も莉緒も知らんとなると、他に誰か知っとる人おらへんかなぁ?」

莉緒「あっ、向こうにいるの静香ちゃんと志保ちゃんじゃない? もっと若い子の間で流行ってる言葉かもしれないし、聞いてみましょうよ」

奈緒「ちょうどええな! おーい! 静香、志保ぉー!」

静香「あっ、奈緒さん、莉緒さん」

志保「お疲れさまです」

莉緒「ごめんね急に。二人で台本の読み合わせ中?」

静香「はい。今度一緒にドラマに出ることになったので、志保にいろいろ教わっていたんです」

志保「別に、今の静香のレベルなら私の手助けなんていらないと思うんだけどね」

静香「いいえ、演技力では志保にはまだまだ敵わないもの。まして今度は姉妹役だし、ちゃんと志保に釣り合うだけの演技がしたいのよ」

志保「…………そう」

奈緒「おーおー、二人も知らん間にそんな風にイチャつく仲になったんやなぁ」

志保「い、イチャついてません!」

莉緒「ふふっ。ねえ、ところで二人とも、メチャシコってなにか知ってる?」

静香「えっ………」



静香「知らないですね。志保は?」

志保「私も知らないわ」

莉緒「そう………」

奈緒「くっ、この頭良さそうな二人も知らんとはっ。なんや本当に気になってきてもうた………!」

志保「どうしたんです、藪から棒に?」

莉緒「実はかくかくしかじかでね……」


志保「なるほど。確かにファンの心理を知っておくのは重要ですよね。奈緒さんがそんな真面目なことを考えているとは思いませんでしたけど」クスッ

奈緒「な、なんやとぉー!?」

静香「メチャシコ……? メチャ、シコ………」

静香「もしかして!」

莉緒「静香ちゃん、なにか思い出したの?」

静香「いえ、そういうわけでは。でも、意味を推測することはできるかもしれません」キリッ

奈緒「うわあ、なんか探偵みたいでかっこいいなぁ!」

莉緒「へぇ、面白そう! それじゃあ静香ちゃんの推理、聞かせてちょうだい!」


静香「はい。この言葉において肝要となるのは後半の『シコ』の部分だと思います」

志保「(あっ嫌な予感)」

静香「つまり、キーワードは――――」



静香「うどんです!!!!!!!」

奈緒「うどん」

莉緒「どういうこと?」

静香「はい。我々の業界では、コシがあって噛みごたえのある麺を『シコシコした麺』なんて表現したりするんです」

静香「つまりこの『シコ』はうどんの麺がシコシコのシコということでまず間違いないでしょう」

志保「(時々静香がわからない……)」

静香「更にです。確か、メチャシコとは奈緒さんの評判に関する言葉ということでしたよね? つまり女性に向ける褒め言葉。これらを統合して考えるに」


静香「メチャシコとは『讃岐うどんの麺のごとくつややかでハリのある肌』という最上位の賛美に違いありません!!!」ズギャーン

奈緒「おおおおお!!!」


莉緒「なるほどねぇ。確かに、奈緒ちゃんのお肌はピチピチよね。特になにか特別なケアしてるわけでもないんでしょ? 私も本当に羨ましいもの」

奈緒「そ、そんな風に言われると照れてまうんやけど……///」

静香「それにしても、女性の肌をうどんに例えるとは……とても小粋で素敵な褒め言葉だと思います。最初に考えた方は天才ですね」

志保「ちょっと………展開についていけないんだけど。本当に合ってるの? 静香がうどんをダイレクトマーケティングしたいだけじゃなくて?」

奈緒「せやかて志保、他にそれっぽい解釈思いつくか?」

志保「いやまあ………ないですけど…………」


莉緒「いやぁ、まさかそんな意味だったとはね。それにしてもメチャシコな美肌かあ」

静香「私も、いつかそんなふうに呼ばれてみたいです」

莉緒「あらそう? 美肌って言えば……私がやってるヨガにも美肌効果があるのよ」

静香「そうなんですか?」

莉緒「血行とかリンパの流れが良くなるから、お肌にもグッとハリが出るのよ。ストレス解消にもなるしね。なんならみんなでやってみる?」

奈緒「おっ、ええですね! ちょうど今の時間やったらレッスンルームが空いてるはずやし」

志保「え、今すぐやるんですか? 私たち読み合わせがまだ………」


静香「いえ志保。もしかしたら、これも演技の糧になるかも」

志保「静香?」

静香「今度の役、『人形のような姉妹』を演じろってことだったじゃない。白く透き通った美しい肌を作り込むことができれば、もっと役に迫力が出るかもしれないわ」

静香「まあ、私と違って志保の肌は元々白くて綺麗だから、必要ないかもしれないけれど……」

志保「……そ、そんなことないわよ、もう。わかった、静香がやるって言うなら私も付き合うわ。姉妹役だし、連帯感が出るに越したことはないでしょう」

静香「ありがとう、志保」


静香「(私もうどん美人って呼ばれたい…………!)」

奈緒「(とか考えてそうやな……)」


莉緒「よーし、そうと決まれば善は急げよ! 私も特製メニューを用意するわね!!」

奈緒「しゅっぱーつ!」


~ しばらくして ~


恵美「もー琴葉、マジメすぎじゃない? レッスンの時間までまだ一時間もあるよ?」

琴葉「あそこの振り付け、まだ完璧じゃなかったでしょう? 次の公演も近いし、しっかり詰めておかないと。付き合わせちゃって悪いんだけど……」

エレナ「ワタシはいいよ? この三人でレッスンするの、スッゴク楽しいし♪」

恵美「まあ、アタシもそうだけどね。それに琴葉のマジメ癖は今に始まったことじゃないし。ふふん、しょーがないからとことん付き合ってあげるよっ」

琴葉「二人とも……ありがとね。それじゃあ中に……あれ?」

エレナ「レッスンルーム、使用中になってるネ?」

琴葉「変だなぁ、この時間は誰も使ってないはずなんだけど」

恵美「誰か自主レッスンしてるのかな? ま、中で事情聞いてみればいいじゃん。失礼しまーす!」ガチャッ


莉緒「あれ、琴葉ちゃんたち? ごめん、もうレッスンの時間だった?」

琴葉「莉緒さん? あ、いえ、私たちが勝手に早く来ただけですから、大丈夫ですよ」

恵美「それにしても……奈緒に、静香に志保? なんか珍しい組み合わせだね」

エレナ「みんなでなにやってるノ? 体操? なんか楽しそうっ♪」

志保「その……成り行きで。莉緒さんにヨガを教わっていたところです」

静香「ごめんなさい、誰も使わないと思ってレッスンルームを借りていただけなんです。予約を取ってあるわけじゃないので、自主レッスンをするなら私たちは撤収しますね」

エレナ「えーっ! ワタシもやってみたいヨー!」

奈緒「だったら三人とも一緒にやってみーへん? レッスン前のいい準備運動になると思うで!」


恵美「へー、なんか面白そう! 琴葉、ウォーミングアップがてらちょっと混ざっていこうよ!」

琴葉「うん、気分転換にもなりそうだしいいかも。莉緒さん、良かったらお願いしていいですか?」

莉緒「ふふ、そういうことなら任せなさい!」


莉緒「この莉緒お姉さんが、みんなまとめてメチャシコ美人にしてあ・げ・る♪」


エレナ「(え?)」

恵美「(ヨガの専門用語かな)」


琴葉「!!?!?!?!?!!?!??!!?!??!!?!?!?!!?!?!?//////」


琴葉「め、め、めっ、メチャっ、えええ!!!!?」

莉緒「あら琴葉ちゃん、どうしたの? 大丈夫よ、最初はちょっと痛いかもしれないけど、すぐ気持ちよくなるからね」

琴葉「ななななななななにを言ってるんですか!? 一体なにを教えるつもりなんですか!!?」

莉緒「(うーん、琴葉ちゃん、緊張してるのかな? これじゃあ効果半減だし、ここはとっておきのアレで……)」


莉緒「それに、こういうこと(自分磨き)がちゃんとマメにできる女性、プロデューサーくん好きだと思うけどなー」ボソッ

琴葉「えっ」


琴葉「(プロデューサーが、好き? こっ、こんな……その、えっちなことができる女性が?///)」

琴葉「(そ、そうなのかな……結婚して初めての夜に変に芸達者だったら訝しがられたりしないかな?)」

琴葉「(でも確かにプロデューサーだって男の人なわけだし……けっ、結婚より前に襲われちゃう可能性もあるわけで……。や、やだ私なに考えてっ)」

琴葉「……三度目のデート……プロデューサーの部屋……二人きり……欲望を抑えきれずベッドに……」ブツブツ

恵美「こ、琴葉……?」


琴葉「莉緒さん」

莉緒「なにかしら?」

琴葉「確かにある程度の事前知識は必要ですよね。粗忽者ではありますがどうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」キリッ

莉緒「え、ええ、よろしくね……?」


莉緒「それじゃあ続きから行くわよ。まずは足を大きく広げてー」

志保「静香……なんだか前より体柔らかくなってない?」

静香「ふふ、少しストレッチのメニューを変えたの。効果出てるかしら」

志保「……いつもいつも、すぐに私を追い抜いて。追いかける方も大変なのよ」ボソッ

静香「え、なにか言った?」

志保「なんでもない」


琴葉「こ、こんな大胆に股を開いて誘うなんて………///」

恵美「琴葉? 顔赤いよ? 大丈夫?」


莉緒「少し痛いぐらいになったら止めて、自分が一番気持ちいいペースで呼吸を続けてね」

奈緒「あいたたたた……! で、でももうちょっとぐらいはいける……!」

莉緒「こら、無理はしちゃダメ。焦らず、少しずつ慣らしていくのよ。ほら奈緒ちゃん、リラックスしてゆっくり呼吸、ね」


琴葉「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」

エレナ「それはなんか違うと思うヨ?」


莉緒「みんないい感じよ! 着実にメチャシコ美人に近づいてるわね! ……って、奈緒ちゃん、なにやってるの?」

奈緒「これ、舌の運動や。こないだテレビでみたんやけど、顔の筋肉を鍛えるのも(肌のハリを保つのに)重要なんやって。舌をこうして……んっ、んっ」

琴葉「顔の筋肉が(キスには)重要!?」

莉緒「へぇ、体動かしながらでもできるし、いいわねそれ。どうするの?」

奈緒「舌回しトレーニングゆうてな。まずこう、んっ、舌を突き出してぇな」

琴葉「舌を突き出して!!!?」

奈緒「それからゆっくり、口の中で回していくんや」

琴葉「ねっとりと舐るようにかき回し!!!!??」

奈緒「一緒に口ん中の唾液も増えて、歯周病予防になるとかなんとか」

琴葉「艶めかしく唾液を絡め合う二人!!!!!!???」

恵美「ねぇ琴葉本当にどうしたの?」


~さらにしばらくあと~


風花「ふぅ、やっと劇場に着きましたね。このみさん、お疲れさまでした」

このみ「風花ちゃんもお疲れさま。今日は相変わらずセクシーショットが多くて大変だったわねぇ」

風花「あ、あはは。もう慣れてきましたから……」

風花「(あっ、そういえば……例の件、聞き忘れてたな)」

風花「(……このみさんなら知ってるかもだけど。あんなこと正面切って聞けないし……い、いいよね? さすがにもう奈緒ちゃんたちも忘れてるわよね?///)」

このみ「風花ちゃん?」

風花「あ、いえ、なんでもないんです! ……あら? レッスンルームの方から声が」

このみ「この時間は、確か琴葉ちゃんたちがレッスンしてるはずだけど……莉緒ちゃんの声がするわね。ちょっと見に行ってみる?」

風花「そうですね、行ってみましょうか」


このみ「莉緒ちゃーん? 一緒にレッスン中?」ガチャッ

莉緒「はぁ、はぁ、あ、このみ姉さん! お疲れさま!!」

風花「恵美ちゃんとエレナちゃん……それに静香ちゃんと志保ちゃん? みんな汗だくだけど、どうしたの?」

恵美「あ、風花! やっほー! いやー、レッスン前の体慣らしにと思って莉緒にヨガ教わってたんだけどさぁ、なんだかヒートアップしちゃって」

エレナ「コトハがすっごく真剣だったから、つい引っ張られちゃったヨー。シズカとシホも、途中から意地になっちゃって……」

静香「見なさい! 私はここまで足が開くわよ!!」ビシッ

志保「くっ、こっちだって! ここまで足が届くんだから………!!」ギリギリ


莉緒「いやー、みんなの美に対する意識がここまでとは思わなかったわ! 感心ね!」

風花「(こ、この分なら朝のことは忘れてるみたいね……よかったぁ)」

このみ「感心ね、じゃないでしょ!!」ビシッ

莉緒「えっ?」


このみ「恵美ちゃん、エレナちゃん! 二人とも、もうレッスンの時間に食い込んでるじゃない。見切りつけて止めなきゃダメでしょ!」

恵美「うっ……」

エレナ「ご、ゴメンナサーイ……」

このみ「静香ちゃんも、志保ちゃんも! ヨガは他人と競うものじゃなくて、自分を高めるものなの! そんなんじゃあ怪我するわよ!」

静香「は、はい……」

志保「……すみませんでした」

このみ「莉緒ちゃんも! 年長者の莉緒ちゃんがみんなをちゃんと見てあげなくてどうするの! 反省しなさい!!」

莉緒「うっ……ごめん、このみ姉さん」


莉緒「で、でもその……悪いんだけど、もう一個だけ! 最後の体操だけやってもいい、かしら……?」チラッ

このみ「……もう、そんな顔しないの。それって確かクールダウンの体操よね? 必要なことをちゃんとやるだけなら、私だって怒ったりしないわよ」

莉緒「姉さん優しい! 大好き!!」

このみ「はいはい」

風花「(このみさん……あんなにちっちゃいのに、どうしてこんなに頼りがいがあるんだろう……。わ、私みたいなダメな大人とは大違いです……)」


莉緒「みんな、今日はさんざん付きあわせちゃてゴメンね。疲れたでしょ? 恵美ちゃんたちはレッスンの時間まで使わせちゃって」

恵美「いやいや、勝手に盛り上がっちゃったアタシたちも悪いからさ。まだまだレッスン時間も残ってるし、大丈夫大丈夫! ね、エレナ」

エレナ「そうそう、リオだけのせいじゃないヨ!」

静香「そうですよ。うどん美人のためとはいえ、私も少し無茶をしすぎました。すみません」

志保「(う、うどん美人………?)」


莉緒「みんな……ありがとう! それじゃあ最後はゆっくり、流しながらやるわね」

このみ「うんうん」

風花「これで一見落着ですね」

莉緒「それじゃあいくわよ」



莉緒「メチャシコ体操!! 第三!!!」

このみ「スタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアップ!!!!!!!!!」


このみ「莉緒ちゃん!!? 正気なの!!!?」

莉緒「え? あ、大丈夫よ。メチャシコ体操っていうのは私が考案した特別メニューなの。第三は軽く体を撫で回す程度だから」

このみ「ラジオ体操みたいに言うな!!!」

志保「このみさん、その、あまり怒らないでください。私たち、ただメチャシコ美人になりたかっただけなんです」

このみ「あのクールな志保ちゃんの口からさも当然のように意味不明な単語が!!!!」

静香「第一はなかなか体に来ましたけど、楽しかったですよ」

エレナ「ワタシは第二が一番体に合ってたかナー!」

このみ「まって第三!!? すでに第一から第二に渡ってイケナイ教育が行われたというの!!!?」

恵美「このみ、どしたん? カルシウム不足?」

このみ「やかましいわ!!!!!!!」


莉緒「ええ? こ、このみ姉さんはなにに怒ってるの?」

このみ「ぜぇ……ぜぇ……どういうことなのこれは……」

風花「あ、ああぁ……。ま、まさかこんなことになるなんて………!」

このみ「風花ちゃん? なにか知ってるの?」

風花「ごめんなさい! ごめんなさい! 私のせいなんです!! 実は――――」


このみ「……ま、まあ、うん。事務所の外に拡散する前で良かったわ。うん。そういうことにしておきましょう」

静香「このみさん? あの、もしかして、私の推理になにか間違いが……?」

このみ「あー、いや、そのぅ。メチャシコっていうのは、た、端的に言うとね………///」


~このみ姉さんによる優しい性教育中~


莉緒「えっあっえっっ私そんなつもりじゃっ//////」

志保「………………………………………………」

風花「志保ちゃん……し、白目むいて…………」

静香「そ、そんなっ……/// よりにもよってそんなっ、ひ、卑猥な言葉と! うどんを間違ってしまうなんて!!!」

このみ「むしろなんでうどんだと思ったの? ねえ?」

恵美「にゃははは………にゃははははははは………………うぅ///」

エレナ「め、メグミしっかりして! それよりソノ……」


エレナ「コトハとナオが」

恵美「あっ」


このみ「ど、どうしたの二人とも?」

風花「そ、そういえば、話の大元の奈緒ちゃんの姿がどこにも……琴葉ちゃんも恵美ちゃんたちと一緒にレッスンだったよね……?」

恵美「それが……その………」


莉緒『お、奈緒ちゃんすごく筋がいいわね! さすが元祖メチャシコ美人!』

奈緒『い、嫌やわぁもう!/// 私ヨガの才能あったりするんかな!?』

静香『横から見ていてもすごいと思います。メチャシコ美人の名は伊達ではないですね』

奈緒『し、静香まで! もー、そない褒められたら体暑なってくるやん……。ちょ、ちょっと外で風に当たってくるわ』

奈緒『……あ、ふふふっ。ええこと思いついた。ついでにプロデューサーさんに自慢しに行こかな~』

琴葉『じ、自慢!!!? メチャシコ技術を!!!?』

奈緒『え、う、うん。どした琴葉? あ、琴葉も一緒に来る?』

琴葉『ままままま待って!!! 私も!!!? 奈緒ちゃんはそれでいいの!!!?』

恵美『もー、琴葉は相変わらず遠慮しすぎ。プロデューサー、奈緒の魅力でコロっといっちゃうかもよ?』ニヤニヤ

琴葉『えっあっえっ…………』


琴葉『………………わ、わかったわ。もう、私も覚悟を決める』

琴葉『先を越されるぐらいなら………!! ふ、ふ、二人でするぐらい……………ッ!!!!』ゴゴゴゴゴ

琴葉『奈緒ちゃん! 不束者ですがよろしくお願いします!!』

奈緒『こ、これはどうもご丁寧に…………?』

恵美『(うわっ琴葉、なんかすごい形相で出てっちゃった………。うーん、焚き付けすぎたかなあ)』


恵美「ってことがあって」

このみ「私にどうしろっていうのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

風花「(こ、こ、琴葉ちゃん……///)」


風花「と、とにかくプロデューサーさんのところへっ」

奈緒「たっだいまー」

琴葉「も、も、戻りました………///」

恵美「二人とも!? もう戻ってきたの!?」

このみ「遅かったか………」

静香「お、お二人とも、その……プロデューサーとはどうなったんですか?」

志保「……ま、まさか本当に二人で………///」


奈緒「ん? うん、プロデューサーさんに『私らとメチャシコ体操しよ!』いうて誘うてきたんやけどな」

風花「(きゃああああああああああああああああああああああ!!!///)」


奈緒「でもな~、なんやすんごい困り顔になって、このみさんとこ戻れって言われて追い返されてもうた」

奈緒「なんやちょっと前かがみやったけど、体調悪いんかなあ……ちょっと心配や」

このみ「(ぷ、プロデューサー………///)」

琴葉「さ、さすがにその、いきなりすぎて困らせちゃったみたいで。私も少し冷静になりました」

琴葉「やっぱりこういうことは、ゆっくり段階を踏まないとダメだよね……///」

恵美「(琴葉……ぜんっぜん冷静になれてないよ……)」


奈緒「……っていうか、なにこの雰囲気? なんかあったんか?」

このみ「えーっとね、そのね……す、すごく言いづらいんだけどね……その///」

このみ「(どうしよう……この二人はほぼほぼ致命傷だしうまくオブラートに包まないと……。うう、私だって恥ずかしいのにぃ)」


エレナ「(コノミ………そうだよね、コノミだって言いづらいんだよネ。よーし!)」

エレナ「……ナオ! コトハ! お話があるノ」

このみ「え、エレナちゃん? まさか私の代わりに……」


エレナ「んっとネ、メチャシコは本当はメッチャシコシコの略なんだヨ」

奈緒「ん?」

このみ「エレナちゃん!?」

エレナ「シコシコっていうのは、男の人が自分の[p]をシコシコするって意味なノ」

奈緒「えっ?」

このみ「待って待って待って!!?」

エレナ「つまりメチャシコっていうのは性欲を感じるって意味なんだヨ」

奈緒「はぁああ!!!?」

このみ「エレナちゃんストップ!! ストォオオオップ!!!」

エレナ「ナオの若くて瑞々しいカラダを淫らな白い欲望ですみずみまで汚してしまいたいっていう意味なんだヨ!!」

このみ「私そこまでは言ってないわよね!!!!?」


奈緒「 」

琴葉「え? え? それはその通りだけど、なんで今さら説明………あっ」


風花「エレナちゃん……も、もしかして最初からわかって……?」

エレナ「ンー、コノミが急に説明しだすからヘンだなって思ったんだ。みんな勘違いしてたんだネ」

エレナ「でも、これで誤解は解けたよネ! じゃあみんな、改めてメチャシコ体操しよ!」

恵美「しないよ!?///」

エレナ「エー……じゃあプロデューサーとメチャシコ体操してくるヨ! ナオとコトハが誘ったせいで今ごろ持て余してるだろうし♪」

静香「ダメに決まってるでしょ!?///」

このみ「なにこの子こわい」


奈緒「ま、待って? 私朝から何回メチャシコって……それにプロデューサーさんと……め、メチャシコ体操…………」

奈緒「……………………おああああああああああああああ!! 死ぬ!!! こんなん死ぬしかないやんけぇ!!!」バッ

莉緒「私もお供していい……? ふふっ、なにがメチャシコ体操だって話よね。きっとこんなだからモテないんだわ。あーあ来世に期待しよっと」ガラッ

静香「な、奈緒さん莉緒さん落ち着いてぇ!」

志保「窓はダメです! 窓は!」


琴葉「え……待って? みんな勘違いして……?」

琴葉「じゃ、じゃあ私は? ひとりだけ、き、気づいたまま暴走して……ああああああんなえっちなことをプロデューサーに……?////」プルプルプル

恵美「こ、琴葉、落ち着こ? 大丈夫大丈夫! プロデューサーは奈緒と同じで意味を勘違いしてるって思っただけだよきっと! ね!」

エレナ「そうそう! プロデューサーはこんなことでコトハのこと嫌いになったりしないヨ!」

琴葉「ふ、二人とも……」


エレナ「それに、コトハがナオとプロデューサーを誘惑しに行くって言ったとき、ワタシビックリして動けなくなっちゃったモン」

エレナ「初めてが二人プレイでも大丈夫なんて、すごい覚悟だネ! さすがコトハ! ねえ、次はワタシも一緒に行っていい?///」

琴葉「  」チーン

恵美「エレナァ!! 琴葉死んでる! もう死んでるから!!」


風花「その後しばらく、奈緒ちゃんと琴葉ちゃんはプロデューサーさんと目が合うと顔を真っ赤にして逃げ惑うようになり」

風花「莉緒さんは自棄酒の末に居酒屋でえっちな言葉を叫び回ってこのみさんを困らせました。語彙力が小学生並でしたので事なきを得ましたが」

風花「志保ちゃんはこの件に関する記憶を綺麗さっぱり消し飛ばし、隙あらばうどんの神に懺悔しようとする静香ちゃんを止めています」

風花「恵美ちゃんは二度とこんな悲劇を起こさないため、音無さんにそういう本を借りて知識を仕入れることにしたようです。なんだか最近読書量が増えている気がしますけど……」

風花「あと、エレナちゃんのプロデューサーさんを視る目が最近なんだか熱っぽいです。どうしたんでしょう……?」


風花「そして私は本当のことを言い出せなかった罰として、せ、セクシー系のお仕事を倍に増やされました」

風花「でも自業自得ですよね。私もこのみさんみたいに、どんどん度胸や知識をつけていかないと!」

風花「もっと清楚な女性になるために、これからたくさんえっちなことを勉強します……!!」

このみ「いやいやおかしいおかしい」

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