モバP「立年の大砲」 (39)

モバマスSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504423658

こんばんは。
セ、パ三位争いが面白そうですね。

事務所

奏「……ねぇ」

P「どうした?」

奏「筋書きのないドラマって好きかしら?」

P「個人的には好きだけど、アドリブばかりだとドラマの収拾がつかなくなりそうだけどな」

奏「ふふ。そうね。それに関しては同意するわ」

P「しかしそんな仕事なんてあったか?」

奏「ないわ。私はアドリブ得意じゃないし」

P「そうなのか?」

奏「そう見えない?」

P「見えないな」

奏「そ。貴方から見えないということは他の人からもそう見えていないのかしらね」

P「だと思うけど」

奏「王道が好きなのよ」

奏「甘ったるくて胸焼けしそうなくらい使い古されたのが」

ワーワー

P「……」

奏「……」

ちひろ「うわー……」

P「こういう日もあるのかな」

奏「そうね」

ちひろ「高校野球みたいにコールドってあるんですか?」

P「プロ野球にはそれはないですね」

ちひろ「と言うことは、ここから更に……」

P「えぇ。そうですね。その可能性も否定は出来ないですね」

ちひろ「一番ついた点差って何点差ですか?」

P「に…29対1ですかね」

ちひろ「うっわ……あ、すみません」

P「言いたい気持ちは分かりますよ」

奏「0-10……」

P「追突事故みたいだな」

ちひろ「あぁ、なるほど」

奏「Pさん、1つ賭けをしない?」

P「賭け?」

奏「えぇ。勝者は敗者に1つだけお願いが出来るの」

P「なるほど。なんの勝負だ?」

奏「この試合どっちが勝つか」

P「…賭けとして成立してるのかソレ」

奏「貴方がパイロンズに賭けるなら」

P「スパローズが勝つに賭けると?」

奏「えぇ」

P「やっぱり筋書きのないドラマが好きなんじゃないか」

奏「そうかしら?」

ちひろ(一発逆転で10点くらい入る裏ワザが……?)

ちひろ(それとも没収試合にして…?)

P「優勝した時のメンバーがいたら可能性はあったかもな」

奏「無い者をねだってもしょうがないわ。今は今。昔は昔」

P「怪我には気をつけような」

奏「そうね。私の代わりなんていくらでもいるしね」

P「それはどうかと思うが」

奏「見てる人の記憶に残るのは一瞬であとは色褪せていくだけ」

奏「瞬間最大風速が幾らすごくてもね」

P「…自主トレもほどほどにな」

奏「怪我予防にヤクルトでも飲むわ」

P「それなら俺はタフ……いや、スタドリでいいな」

奏「その方が賢明ね」

キミガウケルソノタマニー

コメラレシオモ――

カキーン

P「あっ!」

奏「完璧……ね」

『レフトへライナー!今シーズン第一号ツーランホームラン!!』

奏「これで2-10ね」

P「まだまだ差があるな」

奏「否めないわね」

奏「ただ、結構前の話だけど沙紀と観に行った野球の試合でそれくらいの点差ひっくり返さなかったかしら?」

P「よく覚えてるな」

奏「中々忘れられないわね。沙紀が興奮して話してくれたから」

P「なるほどな」

『正捕手は俺だと言わんばかりの一発!!』

P「そう言えばスパローズには忍者が――」

ワーワーワー

カッ

奏「きゃっ!」

P「……飛ぶなぁ」

ちひろ(入っちゃいました)

奏「上がり過ぎた気がしたけどね」

P「まぁ、風でも吹いてたのかな?」

奏「ま。ホームランはホームランよね」

ちひろ「今打った人アレですよね。記録更新した人」

P「そうですね。それで合ってます」

ちひろ「良かったです。あ、あとヘルメット?の形が違いますね」

奏「そう言えば今シーズンからだったかしら?」

P「顔に当たったら簡単に骨が折れるからな」

ちひろ「痛そうですもんね……」

奏「そう言えばこれで、4-10ね」

P「確かにな。ただ、同じことを2回やってもまだ追いつかないな」

奏「中々釣れないわね」

P「お互い必死だからな」

ワーワーワー

P「いつのまに満塁に……」

奏「ひょっとしてひょっとするかもよ?」

P「流石にここで満塁ホームランは出来過ぎだよな」

奏「そうね。流石にそんなことが起きたら漫画でもクレームが来るわね」

P「そうだよな」

奏「えぇ。ホームラン三連発で逆転サヨナラするくらいあり得ないわ」

P「流石にそれはいくらなんでもやり過ぎだろ」

奏「言っててそう思うわ」

P「本当だな」

奏「そんな筋書きを書いてきたらNG出すわね」

カツーン

奏「あ」

P「犠牲フライかな」

奏「そうね。ツーアウトだけど5-10ね」

P「もう頑張ったろ」

奏「ここで満足したらプロではないと思うわ」

奏「ライブバトルで負けても頑張ったから満足なんて言うのは違うのと同じ」

P「ただツーアウトだからバッターが出塁しないと……」

キーミーガイタナーツハー
カキーン

P「遠い夢の中ーってな」

奏「パイロンズにとっては悪夢真っ最中ね」

P「本当だな。さっきからずっと攻撃してる」

奏「体が冷えそうね」

P「まぁ、夏だから平気じゃないか?」

奏「それもそうね。これで6-10よ?」

P「寧ろここまで打ってもまだ追いつかないことに驚いてる」

奏「それに関しては返す言葉が無いわね」クスクス

ワッショイワッショイ
ソーラーニキエテーッタ
カキーン

P「打ち上げ花火じゃなかったな」

奏「だったら一点差だったわね」

ちひろ「あ、まだ攻撃してたんですね」

P[そうですね」

ちひろ「ファンの皆さんはトイレに行きたくても行けないですね」

P「ここ見逃したら後悔しそうですからね」

奏「同感ね」

ちひろ「なんだか二人共見るの疲れてませんか?」

P「ドキドキしすぎて気疲れしてきてます」

奏「私も何をお願いしようか楽しみに考えてるとこね」

P「気が早くないか?」

奏「もう三点差よ?セーブが付くわ」

ちひろ「この追い上げ方は夏休みの宿題を一気に終わらせる感じに似てますね」

P「もっと前から点取っておけば……」

奏「そこが難しいところね」ヤレヤレ

カキーン

P「不思議だけどもう打線が繋がることに驚きがない」

奏「誰が出ても打たれるし、誰が振っても打ちそうね」

ちひろ「コールドが無くて良かったですね」

奏「ホントね」

スタンドコエテダキュウハルカナー
ユメヘトツヅクー

P「ここで真打か」

奏「ここで回ってくる辺りが流石というところかしら」

ちひろ「あ、私、この人知ってますよ」

奏「流行語にもなったものね」

ちひろ「えぇ。トリプルスリーですね!」

カキーン

奏「……賭けの内容。復唱して貰っていいかしら?」

P「『勝者は敗者に1つだけお願いが出来る』だな」

奏「どうなるかしらね」

P「さぁな」

奏「同点よ」

P「まさかここで初球打ちとは思わなかったよ」

奏「そこに関しては度胸が凄いわ」

ちひろ「ようやく同じ土俵に立てた訳ですね」

奏「長い道のりだったわ」

P「心なしかピッチャー良くなってる気がするな」

奏「休憩出来たのかしらね」

P「あとは、まぁ今まで圧倒的リードだと思ってたら並ばれた訳だからな」

P「打者側が色々考えてるかもしれない」

奏「内心穏やかじゃないわね」

P「追いつかれたピッチャーもドキドキだな」

奏「雷落とされる程度で済むといいけれど」

ココデホームラン
イマダイッパツブチカマセー

P「お、ここで代打か」

奏「一打出ればという所だけど」

P「それしか期待はしてないだろうな。俊足って訳じゃないし」

奏「賭けの勝敗が代打に委ねられるとはまたギャンブルっぽいわね」

カキーン

P「あ」

奏「キャッ!」ビクッ

P「こりゃ行ったか!?」

ワーワーワーワー

ちひろ「あ、サヨナラですね!」

P「……」

奏「……ふぅ」

奏「一生分の運を使った気がするわ」

P「まぁ、そう言っても過言じゃないかもな」

P(まさか本当に勝つとは…)

ちひろ「そろそろ帰りますか?」

P「そうですね」

奏「えぇ。そうね。と言いたい所だけれどお願い聞いて貰ってもいいかしら?」

P「ま。約束だからな」

P(しかし、一体なんだろうな……)

奏「そうね」チラ

ちひろ「……?」

奏「聞いて貰えるお願いを三個に増やして欲しいわ」

P「一番のタブーから来たな」

ちひろ「あはは。あんまり決まってなかったんですかね?」

ちひろ「それじゃ、私は先に帰りますね。プロデューサーさん、しっかり送ってあげて下さいね」

P「分かってますって」

奏「また明日」

ちひろ「はい。お疲れ様でした~」

P「それで実際のところはどうなんだ?」

奏「何の話かしら」

P「流石にそんなお願いをするようなタイプに見えないからな」

奏「あら、私もまだ花も恥じらう乙女のつもりよ?」

P「乙女だからちひろさんの前じゃお願いが言えなかったんだろ?」

奏「そうね。そうかもしれないわ」

奏「……こんな気分のいい日にドライブでもしたら最高。って思えないかしら」

車内

P「余り遅くならない内に帰すぞ」

奏「せめてシンデレラでいられる間はシンデレラでいたいわね」

P「可能な限り善処はする」

奏「随分と優しいわね」

P「今日くらいはな」

P(さっき調べたら20年ぶりの珍事だったらしいし)

奏「言ってみるものね」

P「それでは、どこに行きましょうかお姫様」

奏「明日にならない場所まで」

P「特別な夜だからな」

奏「そうね。海か湖に行きたいわね」

P「随分とまぁ無理難題を」

奏「泳ぎたい訳じゃないから。近場まで行ければ満足よ」

P「そういうことならいいか」

奏「えぇ。そういうこと」

P「なにか音楽聞くか?」

奏「特に流さなくていいわ。そんなことより話していたいし」

P「…何かあったか?」

奏「なにもないわ。なにも」

奏「ただ、こうやって送って貰うことも、二人で話す機会も減ってきてるからね」

P「そりゃ――」

奏「分かってるわ。お仕事お疲れ様」

P「……」

奏「ふふ。言葉が途切れちゃったわね。限りある世界だからこそ、この一瞬が価値あるものだと感じるの」

奏「だから、誰かの歌声に邪魔なんかされたくないわ」

P「折角だから奏の歌でも流そうかと思ったが止めておくか」

奏「自分の声に嫉妬するつもりはないけれど……」

奏「私の歌を掛けるその意味。貴方は理解して言っているのかしら?」

P「さぁな」

奏「安心して。この車内は世界から隔絶されている密室だから」

奏「手が触れていなくてもいなくなることはないわ」クスッ

P「やっぱり道空いてるな」

奏「そうね。この時間だから」

P「それもそうだな」

奏「綺麗な景色ね」

P「晴れてて良かった」

奏「えぇ。折角のドライブが雨だったら勿体ないもの」

P「本当にな」

奏「お願い一つ聞いて貰っていいかしら」

P「どうぞ」

奏「あら、てっきりもう聞いたって言うのかと」

P「願いごと増えてるからな」

奏「優しいわね」

P「願い事を聞いただけだ」

奏「そうね。それで一つお願い。時計を6時間ほど前に戻して貰うことは可能かしら?」

P「魔法は使えないぞ?」

奏「別に時間を巻き戻してなんて言うつもりはないわ。そんなことしたら試合に負けちゃうし」

P「つまりどういうことだ?」

奏「シンデレラの魔法が解けるまでの時間を伸ばして欲しいってこと」

P「……」

奏「……」

P「あし――」

奏「明日は日曜日。しかもオフよ。久しぶりのね」

P「乙女をそんな時間まで連れ回せないな」

奏「釣れないわね。だから時計を戻してって言ったの」

P「……なるほどな」

奏「どうかしら」

P「どうだろうな」

奏「……」

奏「ねぇ」

P「どうした?」

奏「人を好きになるってどういう気持ちかしら?」

P「何かあったか?」

奏「何もないわ。別にPさんが気に病むことなんて」

奏「ただ、ふと気になったの。どういう気持ちなのかしらって」

P「なんて言えばいいんだろうな。こう…その人のことをもっと知りたい。もっと近くにいたいとかそう思うことなんじゃないか?」

奏「ふぅん。そんな感じなのね」

奏「誰かを想って胸が熱くなったり呼吸が浅くなったりするなんて柄でもないわ」

P「そうか? 可愛いと思うけどな」

奏「それは仕草が?それとも?」

P「そんな仕草をする奏がだな」

奏「……Pさん好きな食べ物ってなんだったかしら?」

P「食べ物? ハンバーグかな」

奏「小学生から味覚が変わってないのね」

P「子供心を忘れてないと言ってくれ」

奏「ふふ。そうとも言うわね」

奏「ドライブをお願いした本当の理由はね。日の出を見たかったの」

P「日の出?」

奏「そう。日の出。初日の出でもなんでもないただの日の出」

P「急にどうして」

奏「私も分からないわ。ただ、Pさんに言うこと聞いて貰えるんだったら。って考えた時に思い浮かんだのよ」

奏「きっと水辺近くで見る日の出は綺麗だろうって。その綺麗って感情を誰かと分かち合うとしたらPさんが良いってね」

奏「他の誰でもない貴方と」

P「なるほどな」

奏「えぇ。こんなこと言うつもりじゃなかったけど」

P「察しが悪くて悪いな」

奏「気にしなくていいわ。勝手に理解された気になられるより遥かにマシだから」

奏「まさか海まで来れるとはね」

P「俺も驚いてるよ」

奏「自分で運転したのに?」

P「奏にあそこまで言われたらな」

奏「言ってみるものね」

奏(でも……もう時間かしらね)

奏「今、何時?」

P「23時59分59秒だな」

奏「へ?」

P「いや、時計の電池が切れてな。太陽の光でも浴びれば動くとは思うが……」

奏「そう。それは仕方ないわね」クスクス

P「そうだな。仕方ないな」

奏「折角だから写真でも撮ってくれないかしら?」

P「流石に暗いぞ」

奏「フラッシュ炊けば大丈夫じゃないかしら」

P「出来るとは思うけど。どんなポーズをご所望で」

奏「自然体な私で」

P「了解」

カシャ

奏「一体どんな感じで撮れたかしら?」

P「こんな感じだな」

奏「ふーん……」

P「気に入らなかったか?」

奏「そこまで言ってないわ。あ、そうだ。Pさん、ちょっとこっちに」

P「ん?」

カシャ

奏「うん。こっちの方がいいわ」

P「自撮りか」

奏「私の方が上手く撮れるからなんてことはないんだけれど」

P「そうなのか?」

奏「だって、ボタン押すだけじゃない」

P「まぁ、確かに押すタイミングでどうこうなるものじゃないけれど」

奏「でしょう?」

奏「不思議なモノね。Pさんが隣にいる時の方が良い表情してるのよ」

P「そうなのか」

奏「何故かしらね?Pさんの隣で撮ると小顔に見えるのかしら」

P「そういう効果があるのか……」

P(実際ないことはないだろうが……)

奏「Pさん。いえ、プロデューサー」

P「急に改まってどうした?」

奏「アイドルの全盛期はいつ頃。とか考えたことがある?」

P「そうだな……やっぱり仕事慣れてきて…だから入って1年した時くらいかなと」

奏「プロデューサーの意見としてはパーフェクトね」

P「含みがある言い方だな」

奏「私、個人の意見とは違うからかしらね」

奏「私は、自分の全盛期は今だと考えてるの」

奏「今の自分が一番綺麗で輝いてる。そう思うの」

P「なるほどな」

奏「そ。そういうこと」

P「だからこの奏が一番綺麗だと」

奏「えぇ。酷くエゴイスティックな意見だけれども」

奏「貴方の隣にいる私は常に一番輝いているわ」

奏「だから今の私を一番綺麗な私をPさんの記憶に焼き付けておいて」

P「そうだな」

奏「そうしてくれればいつか散りゆくその時も満足して迎えられると思うから」

P「縁起でもないな」

奏「演技してるつもりもないわよ。ずっと思ってることだから」

奏「終わりがあるから今を大切に生きられる。終わりは始まりだからね」

奏「そろそろ時計が動きだしそうね」

P「そうだな。奏の言う通りだ」

奏「ふぅん。それじゃ、帰りましょうか」

P「いいのか?」

奏「約束を反故にする気はないわ。帰りましょ」

P「そうか」

奏「日の出も見れた訳だし。どう綺麗だった?」

P「綺麗だな」

奏「同じ気持ちを共有出来たみたいで良かったわ」

奏「帰りは安全運転でお願いね」

車内

奏「……」スゥスゥ

P(そりゃ寝るか)

P「俺も送ったら少し寝るか」

P「日の出綺麗だったなぁ」

車内

P「奏起きろー」

奏「ん……寝てないわ」

P「その顔でそう言えるのは凄いな」

奏「そんな酷い顔かしら」

P「いえ。いつも通り綺麗な顔だな」

奏「そっちが寝惚けてるんじゃないの?」

P「何はともあれ着いたぞ」

奏「ありがとう。楽しかったわ」

奏「儚いまでに短い旅だったけど楽しかったわ二人旅」

奏「まだ魔法に掛かってるみたい」

P「寝惚けてるんじゃないか?」

奏「魔法の解き方って知ってる?」

P「解き方?」

奏「えぇ。古今東西、魔法の解き方なんて一つしかないわ」

P「……?」

奏「分からなければそれでいいの」

奏「それは次に賭けをやった時にでも教えてあげるわ」

事務所

P「おはようございます」

ちひろ「おはようございます……ってもうお昼ですけどね」

P「そうですね」

ちひろ「昨日遅かったんですか?」

P「いえ、普通に帰りましたよ」

ちひろ「そうでしたか。コーヒー飲みますか?」

P「いただきます」

友紀「あ、Pさんおっはー」

P「おはよう」

友紀「どしたの?二日酔い?」

P「いや、酒は飲んでないよ」

友紀「そっかそっか。それよりさーアタシ思うんだけどね」

P「どうした?」

友紀「カミネコが守護神って怖くない?」

P「あー……」

友紀「いや、分かってるんだよ。アタシだって球速いし変化球もそれなりなのは」

友紀「ついでに守護神っぽくカミって付いてるし言うことないんだけど」

P「でもなぁ」

友紀「必死こいて逆転したと思ったらまさか9回に満塁ホームラン打たれて負けるなんて思ってなかったし…」

友紀「胃が痛いんだよね」

P「気持ちは分かるな。やっぱり抑えはしっかりしてないと」

友紀「だよねだよね!うん。やっぱり分かってるなー」

友紀「今度ビールでも飲みながら応援行こうね!」

P「胃大丈夫か?」

友紀「胃薬は常備してるからね」

ちひろ「相変わらず仲良しですね」

P「そうですね」

ちひろ「傍から聞いてると別の言語を聞いてる気分になります」

P「まぁ、用語だったり外国人選手の名前はそんな感じに聞こえますよね」

ちひろ「ですよね」

P「あ、そうだ。一つ聞いていいですか?」

ちひろ「なんですか? 野球の話なんて聞かれても私は無理ですよ?」

P「そりゃ、そうでしょうけど」

ちひろ「まぁ、いいです。それで、なんですか?」

P「魔法を解く方法って何か御存知ですか?」

ちひろ「……はい?」

P「いや、だから魔法です」

ちひろ「うーん……誰が言ってました?」

P「奏ですね」

ちひろ「…あぁ、はい。何となく言わんとしてることは分かりました」

P「本当ですか?」

ちひろ「えぇ、お姫様は王子様のキスを待ってるんですよ」

ちひろ「目が醒めるその日まで」

終わりです。
読んで下さった方ありがとうございます。

この試合はご存じの方も多いと思いますが、20年ぶりに0-10から逆転サヨナラを飾った7/26の試合を参考に致しました。

失礼いたしました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom