ジョセフ「ハンター試験?」(10)

ジョセフ「チィ~、雨の日ってのはどうも義手の付け根がキリキリ言うぜ~…」

スージーQ「こーら、ジョジョ、あんまり無理しちゃダメよ?はいあ~ん」

ジョセフ「お、サンキュ~」パク

リサリサ「ふふ、あまり私の前でいちゃつかないで貰えるかしら?」

スージーQ「もうっ!リサリサ様の意地悪!」

ジョセフ「はは…騒がしいったらありゃしないぜ…(カーズとの闘いが終わり、リサリサ…いや俺の母ちゃんと女房と一緒にアメリカに戻ってから2週間が経った。エリナお婆ちゃんもわりかし元気だし、素朴ではあるが幸せって奴が続いているぜ…)」

リサリサ「あ、そうだジョジョ、ポストに手紙が届いていると思うからとってきてくれないかしら」

スージーQ「あ、それなら私が行きますわ、ジョジョの腕に何かあると大変ですもの」

ジョセフ「ああ、いいんだよ。それくらい動かさないと逆に訛っちまうぜ…それに、ドジのお前なら新聞とるだけでも何をするか分からんもんなー」


スージーQ「ひどいわジョジョ!アンタが寝ている間にその義手の中にスパゲッティ詰め込んでやるんだからっ!」

ジョセフ「な、なんて事考えるんだこのアマー!」ソソクサ

リサリサ「ふふ…本当に騒がしいったらないわ…」




ジョセフ「…ったくスージーQめ…、後で酷い目に…ってん?手紙なんて届いてねえじゃあねえか…、郵便事故か~?」ゴソゴソ

?「…あのぉ~すいません…」

ジョセフ「ああー?今生憎取り込み中だぜ…あっちにいってなっ!」シッシッ

?「そうでしたか~、じゃあしょうがないですね…」

ジョセフ「ふんっ…」

?「とっても残念です…私の持っているこれ、お探しじゃないかと思ってたんですが…」ゴゴゴゴゴ

ジョセフ「な、なぁに~!?そりゃリサリサ先生宛ての手紙!テメー他人の手紙を勝手に読んでるじゃあねえぜッ!!」ブンッ!

?「ジョセフジョースター18歳、身長195cm体重97㎏、1980年の9月27

?「ジョセフジョースター18歳、身長195cm体重97㎏、1980年の9月27日に誕生。」ヒラリ

ジョセフ「!?」

?「イギリス出身だが現在はアメリカに移住、生まれつき波紋の才能があり、柱の男との闘いで成長し一人前の波紋使いへと成長したなぁ?」ゴゴゴゴゴゴ

ジョセフ「き、貴様何者だッ!!俺のファンには見えねえぜっ!」

?「ふっ…その減らず口もすぐに閉じる事になる…、さあ俺のスタンドを食らえっ!!」

ジョセフ「す、スタンド…!?それは何の事だーっ!し、視界が歪む…!!」グラァ…

?「ふふ…なぁに悪い思いはさせん…お前なら生きて帰れるさ…」




ジョセフ「う…っ…、こ、ここは…?」

??「おいあんた、大丈夫か?」

ジョセフ「だ、誰だお前は!?そしてここはどこだッ!!」

??「お、おいおい落ち着けって…ここはハンター試験会場だよ…、そして俺はトンパ。ほら、アンタもプレートを貰いなよ」

ジョセフ「プレート?ハンター試験?何を言っているのかさっぱりだ…」

ビーンズ「どうぞー、番号札をお取りください」

ジョセフ「う、うわあああっ!!なんだこの生き物はッ!?顔が緑色だっ!!」

ビーンズ「失礼ですね…、これでも美肌と言われているんですよ?」

ジョセフ「はぁ…はぁ…(何なんだここは…回りにいる奴らも何だかおかしな恰好しやがって…、あの野郎が言っていた『スタンド』とかいう奴の影響なのか…?)」

ビーンズ「必ず胸につけ、紛失されませんように、気を付けてくださいね?」

ジョセフ「こ、こうなりゃヤケだ。貰ってやるぜ…(でもまあ敵意はねえみてえだな…、一応貰っておくか…)」

トンパ「あんた、その初々しい感じ、明らかに新顔だな?」


ジョセフ「あ、ああ…どうやらそうらしい…なあ教えてくれないか?俺には一体ここが何なのかさっぱりなんだ…」

トンパ「お、おいおいまさかアンタマジで何も分からずにここまで来たのか?とんでもない奴もいたもんだ…」


トンパ説明中…


ジョセフ「にゃ、にゃにぃ~!?そ、それは本当かッ!?」

トンパ「ああ、マジもマジ、おおマジだよ…(うるせぇなぁ…)」

ジョセフ「それは…っ!!(なんてこった!そのハンターとかいう奴になれば地位も名誉も一気に手に入れられるってのか!?)」

ジョセフ「そんな試験にただで参加できるってんだったら受けない手はないぜーッ!!俺は病気以外だったら何でも貰っちゃうもんねー!」

トンパ「あはは…(本当に何なんだコイツ…さっさといつものやっとくか…)」

ジョセフ「(あの変な野郎に何をされたかはまだ分からねえが…取り敢えずこの試験に合格してからアメリカに帰り、あいつらにリッチになったジョセフジョースターを見せつけてやるぜっ!)」

トンパ「そ、そうだ。君、喉乾いてないかい?俺ジュース持ってんだ、一つやるよ」ゴソゴソ

ジョセフ「あ?ジュースだぁ?俺はさっきまでメシ食ってたんだ、いらねえよ」

トンパ「そ、そんな事言わずにさ…」

ジョセフ「…しょうがねえなぁ…、ほら、よこせ」カシュ

トンパ「おおっ、それじゃあ俺も…」ゴソゴソ

ジョセフ「…悪いな、初対面の奴にここまで親切にできる奴そうそういないよ。失礼な態度をとってすまなかった」肩ポンポン

トンパ「い、いいって事よ。さ、お互いの健闘を祈って…乾杯!」カシュ

ジョセフ「乾杯、だな」コクコク

トンパ「…(ふふ…何だ、やはり大した事ない奴だったな…、この後のケツを抑えるコイツを見るのが楽しみでならねえぜ…)」コクコク

ジョセフ「あーんまかったー、あんがとよ、それとこれからは騙す相手を見極めるんだな」

トンパ「…へ…?ぎゃ、ぐ、ぁ…!!??は、腹が痛いッ!!コイツはどういう事だぁ!?」ギュルルル

ジョセフ「…へッ、このジョセフジョースターを騙そう何て5万年早いぜ」

トンパ「そんな、まさか確かにアイツに下剤入りの方を渡したのに…っ!はっ!あの時…!」

ジョセフ「その通り、肩を叩いて気を逸らし、テメェのその汚い手に渡るはずだった普通のジュースとその下剤入りジューズをバッグの中で入れ替えたのよーん」

トンパ「ひ、ひぃぃぃ…っ!!!」ダダダッ

ジョセフ「ったく…テメーみたいな奴はこれまでに何万回も経験してるぜ」

キルア「あれ?あのオジサンは?」


ジョセフ「あ、もしかしてトンパって奴を探してんのか?アイツだったら今トイレに駆け込んでったぜ」

キルア「はは、バッカな奴、もうちょっとジュース貰いたかったけど…ま、いっか、お兄さん名前は?」

ジョセフ「あ?俺か?俺はジョセフジョースター、お前は?」

キルア「俺はキルア、よろしくな」

ジョセフ「おう、よろしくな(こんなちっこい子供までエントリーしてんのか…さっきのトンパが言ってた超難関、っつうのは嘘かぁ?)」


ジリリリリリリリッ!!!


サトツ「それではこれより、ハンター試験を開始いたします!」

ジョセフ「おっ、始まったみたいだな…、」

キルア「…」

サトツ「最終確認をしますが…、これから始まる試験を受ける上では場合によって大怪我をし、最悪命を落とす事があります。それでも受けますか?」

一同「…」

サトツ「了解しました、404名全員参加ですね?」クルリ

ジョセフ「ゲッ、400人もいるのかよ!」


ヒソカ「…(何だかうるさいなぁ…♠)」

サトツ「…」スタスタ

ジョセフ「なんだ、随分と奇怪な歩き方する奴だな、このまま試験会場まで連れていってくれるのか…?キルア、行くぞ」スタスタ

キルア「言われなくとも行くさ」スタスタ

ジョセフ「…(そういや自分の事を気にしすぎて回りを見ていなかったが…一体どんな奴がこの試験を受けにきてんだ…?)」

ヒソカ「…♡」

ジョセフ「ん?なんだアイツ…ピエロみたいな恰好しやがって…」

モブ1「や、やめろってお前…、殺されたいのか…?」

ジョセフ「あー?アイツが何だってんだぁ?そんな危険なピエロなのかよ」

モブ1「新人のアンタには分からないだろうけどアイツはヒソカっていって超危険な奴なんだ…、さっきだって一人アイツに両腕を持ってかれたんだぞ…?」


ジョセフ「りょ、両腕を…!?なんてこった…アイツには近づかないようにしとこー…」

ヒソカ「…♣(なーんてね、全部丸聞こえだよ…後でたっぷり可愛がってあげるからね…)」

サトツ「…」スッタスッタ

ジョセフ「ん…、心なしか歩くペースが速まってる様に見えるが…というか…走ってる…ッ!?」タッタッタッタ

サトツ「申し遅れましたが…私第一次審査試験官のサトツと申し上げます、これより皆さまを二次試験会場へと案内します」スッタスッタ

ハンゾウ「二次試験会場?一次試験はどこでやるんだよ」タッタッタ

サトツ「もう既に始まっています。二次試験会場まで私についてくる事、これが一次試験なのです」スッタスッタ

ハンゾウ「ついてくる?ただ付いてくるってだけか?」タッタッタ

サトツ「はい、到着場所や到着時間をお教えする事はできません、ただ、私に付いてきてくだされば第一次審査は合格とさせて頂きます」スッタスッタ

レオリオ「ほう…さしずめ持久力テストってか…」

ゴン「へー、あの人についてくだけなの?変なテストー」

クラピカ「…(少しずつではあるがペースが速くなってきている…、何キロ続くかはわかないがこれは相当キツくなるぞ…)」

ジョセフ「…キルア、それ」

キルア「あ?スケボーがどうしたの?」

ジョセフ「…いやなんでもない。ちょいとお先に行くぜー!」ダッ

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