【安価】京太郎「咲 ドラフ島編」【コンマ】 Part.3 (449)

星の数ほどある京太郎スレです。 

麻雀?それよりも野球しようぜ!な野球もの 

システムやその他諸々の面で強くパワプロ、パワポケを意識しています。 

目標は最終日にある試合に勝つことです。

あまりプロットは練っておりません。

割とライブ感に進みますので細かい所は気にしないで下さい。


以上を踏まえて大丈夫な方はドゾー。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497358752

※前スレ
【安価】京太郎「咲 ドラフ島編」【コンマ】
【安価】京太郎「咲 ドラフ島編」【コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497358752/)

【安価】京太郎「咲 ドラフ島編」【コンマ】 Part.2
【安価】京太郎「咲 ドラフ島編」【コンマ】 Part.2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499778121/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499778121

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〈一日の流れについて〉

基本的には以下の4つの中から選べます。

※最初は1と2のみです

1ジムにいく(能力アップ)
2うろつく(誰かと出会います)
3 遊びにいく
4 インフォメーションセンター
ゾロ目 ???


1について

安価を取るときに以下の6球団の中から一つ選んで下さい。

松山フロティーラ
得意練習 ミート系 守備系 変化球系

つくばプリージングチキンズ
得意練習 肩力系 速球系

横浜ロードスターズ
得意練習 ミート系 パワー系

エミネンシア神戸
得意練習 守備系 コントロール系 変化球系

ハートビーツ大宮
得意練習 走塁系 守備系 コントロール系

佐久フェレッターズ
得意練習 パワー系 スタミナ系

例)1 松山……等。


2について

咲キャラ(高校生限定)、もしくは知り合っている人物を1人選んで下さい。

コンマに応じて好感度にサービスがつきます
※基本上昇値5

例)2 咲……等。



3と4はある条件を満たすことで解放されますので、その時に……。


特殊能力

ランクA 
<投手> 
・ノビ4…球速を+15にする 
・重い球…パワーを-15にする 
・キレ4…変化球を+15にする 
・強心臓…走者2塁のとき投手力を+15にする。 
・復活…守備中にゾロ目が出るとスタミナが50%回復する(1回のみ) 
・守護神…リリーフで登板した回のみ自身の投手力を+10あげる 
・ドクターk…アウトコンマを+5増やす  
・ミスターゼロ…前の回をゼロで抑えた場合、投手力を+10にする
<野手> 
・パワーヒッター…自身のパワーを+10にする。 
・アベレージヒッター…自身のミートを+10にする。
・伝説のサヨナラ女…サヨナラの場面でミートを+30にする。
・大番狂わせ…ゾロ目でHRが出やすくなる 
・球界の頭脳…投手力を+8にする(捕手限定) 
・火事場の馬鹿力…ある状況下でヒット時にHRコンマを+15にする。 
・クラッチヒッター…走者2塁の時に打力を+15にする。 
・守備職人…守備判定時にアウトコンマを+10にする 
<共通> 
・威圧感…相手の選手ランクが下の場合相手の全能力を-8にする。 
・ムード5…自身が活躍した場合チーム全体のパワーを+10にする。 
・おもちキラー5…おもちのある選手の全能力を-10にする 
・まな板キラー5…おもちのない選手の全能力を-10にする 
ランクB 
<投手> 
・対強打者…相手のランクが上の場合、投手力を+10にする
・対ピンチ5…走者2塁の時に投手力を+10にする。 
・打たれ強さ5…連打や失点でのスタミナの減少を半分にする 
・クイック5…走者の盗塁5、盗塁4を無効にする。 
・リリーフ…リリーフで登板した回のみ自身の投手力を+5にする。 
・尻上がり…前の回を0で抑えた場合投手力を+5にする。 
・勝ち運…ゾロ目で良い事が起きやすくなる 
・要所…勝敗がかかった場面で投手力を+10にする。 
・打球反応…内野安打系の特殊能力を無効にする。 
<野手> 
・チャンス5…走者が2塁のとき打力を+10にする 
・バント5…バント判定のとき成功コンマを+25にする 
・連打5…前打者がヒットならミートを+10にする 
・盗塁5…盗塁判定のときに成功コンマを+15にする 
・走塁5…走塁判定のときに成功コンマを+15にする 
・対エース4…相手のランクが上の場合、打力を+10にする。
・逆境女…ある状況下でヒット時にHRコンマを+10増やす 
・代打5…代打の時にヒットコンマを+10にする。 
・サブポジ5…サブポジションでの補正を受けない 
・内野安打5…内野守備判定の時にセーフコンマを+15にする 
・キャッチャー4…投手力を+3にする(捕手限定) 
・満塁女…満塁の時にミートを+20にする。 
・サヨナラ女…サヨナラの場面でミートを+15にする。 
・チャンスメーカー…塁に誰もいないときにミートを+10にする 
<共通> 
・ムード4…自身が活躍した場合、チーム全体のパワーを+5にする 
・おもちキラー4…おもちのある選手の能力を-5にする。 
・まな板キラー4…おもちのない選手の能力を-5にする。 
ランクC 
<投手> 
・対ピンチ4…走者が2塁の時に投手力を+5あげる。 
・打たれ強さ4…失点でのスタミナ減少を半分にする。 
・クイック4…相手の盗塁4を無効にします。 
・回復…守備時にゾロ目を出した場合スタミナを25%回復します。(一回のみ) 
・バント封じ…相手のバント系を無効にする。
・逃げ球…HRコンマを-5にする
<野手> 
・チャンス4…走者が2塁の時に打力を+5にする。 
・バント4…バント判定のときに成功コンマを+10にする。 
・固め打ち…前打席がヒットならミートを+5にする
・連打4…前打者がヒットならミートを+5にする 
・盗塁4…盗塁判定のときに成功コンマを+5にする。 
・走塁4…走塁判定のときに成功コンマを+5にする。 
・代打4…代打のとき、ヒットコンマを+5にする。 
・内野安打4…内野守備判定の時にセーフコンマを+5にする。 
・サブポジ4…サブポジションの補正を少なくする。 
・意外性…ゾロ目でのHRが出やすくなる 
・ゲッツー崩し…自身が走者のときゲッツーになりにくくなる 
<共通> 
・安定感…安定して成長します 
・ムラっ気…活躍により、成長が左右されます 
・闘志…威圧感を相手が持っている時、無効にし全能力を+5にする



ここまでの好感度まとめ


<チームメイト>
・新子 憧………好感度89(阿知賀)
・高鴨 穏乃……好感度78(阿知賀)
・辻垣内 智葉…好感度61(臨海)
・愛宕 絹恵……好感度53(姫松)
・松実 宥………好感度56(阿知賀)
・鶴田 姫子……好感度54(新道寺)
・本内 成香……好感度51(有珠山)
・原村 和………好感度89(清澄)


<知り合い>
・石戸 霞………好感度25(永水)
・江崎 仁美……好感度31(新道寺)
・岡橋 初瀬……好感度31(晩成)
・鹿倉 胡桃……好感度44(宮守)
・稲村 杏果……好感度84(その他)
・瑞原 はやり…好感度97(プロ)
・戒能 良子……好感度48(プロ)
・藤田 靖子……好感度30(プロ)


※間違ってる箇所があれば指摘お願いします。


……以上、テンプレです。


もう残り短いですがお付き合い下さい。

本格的に使うのは、日曜になると思います。


『……その後、9回に先頭バッターの池田さんが出塁しクリーンアップが1点を返したものの』

『反撃はここまで。』

『3 対 1でパンケーキの勝利となりました』


久「そう言えば咲の姿が見えないわね」

菫「散歩に行くって言ったきりだな 」


『これで決勝は明日の13時から……』

『ドラフ島連合とパンケーキの試合となりました!』


久「……大丈夫なの?」

久「それって迷子になってるんじゃ――」

菫「大丈夫だろ。」

菫「誰か見つけてくれるさ」


久「誰かって誰よ」


菫「…………」

菫「さぁな」


『それではお天気のコーナーに参りましょう』

『福与アナウンサー!』


『はーい!』


ピッ


別に会いたいから探していたわけではなく、

本当に偶然だった。


ガラッ

「いらっしゃいませ~」


咲「……………」

京太郎「……………」


咲「……何やってんの?」

京太郎「ここがコンビニで俺の腹が減ってる」

京太郎「他に理由がいるか?」


咲「明日も試合なのに?」

京太郎「空腹に休養日はないんだよ」

京太郎「中0日登板だ」

咲「あ、そ」


京太郎「お前もいつからこんな夜遅くに出歩くようになった」

咲「……帰りたくても帰れない」

京太郎「ああ。なるほど」


京太郎「虫は明るいところに集まるからな」

咲「誰が虫なの?」

京太郎「お前だよ。宮永 虫」


咲「……………」


京太郎「今度はシカトか」

京太郎「宮永 無視」


咲「………………」



「ありがとうございました」


京太郎「いくら夜遅いからって、自分が泊まってる旅館の場所忘れるか?」

咲「だ、だって……」

京太郎「高校生だぜ。俺らもう」


タッタタタ……。


京太郎「……………」


タッタタタ……。


咲「…………… 」


タッタタ――


京太郎「……なぁ」


――ピタッ


咲「……なに?」


京太郎「明日の試合、観に来いよな」

京太郎「そして応援しろ」


咲「……どっちを?」


京太郎「それくらいお前が選べ」


咲「……うん」

咲「わかった」


京太郎「……………」



タッタタタ……。




京太郎「さぁ、着いたぞ」

京太郎「後は真っ直ぐ行けばお前の旅館だ」

咲「うん。ありがとう京ちゃん」


京太郎「……………」

京太郎「じゃあな、咲」


タッタタタ……


咲「あ、待って」

咲「京ちゃん」


京太郎「あん?」


咲「……京ちゃんと幼馴染でよかった」


京太郎「…………」


咲「本当だよ」


京太郎「はいはい」


咲「……さよなら」


京太郎「……………」

京太郎「そうだな。さよならだ」


咲の好感度が5上がった



――パンパン


みさき『いよいよ始まります。セントラルタワー野球大会決勝戦。』

みさき『実況は私、村吉 みさき』

みさき『解説は――』


良子『グッモーニング、エブリワン 』

良子『今日もいい天気ですね』


みさき『……戒能 良子プロです』

良子『どうぞよろしく』


良子『因みに野依プロが熱中症で倒れたので、その代役です』

みさき『誰に言ってるんですか?』


……………。


京太郎「いっけね。忘れてた」

姫子「なん?」

京太郎「トイレ流すの」


タッタタタ……。


姫子「……汚かぁ」

京太郎「ちゃんと手は洗いましたよ」



京太郎「あ」


チャリーン


京太郎「……まいったな」

京太郎「女子トイレの前にお金を落としちまった」


京太郎「…………」


京太郎「しょうがない。これはしょうがない」

京太郎「事故だもんな。しょうがない」

京太郎「どうせ誰もいないだろうし」


タッタタタ………。

「須田くん」


ギクッ

京太郎「ち、違う!俺じゃない!」

京太郎「俺は違うぞ!!」



照「……そう……なんだ」

京太郎「え?」

照「ごめんね。昔の知り合いに似てたから」

京太郎「…………」


照「それじゃあね」


タッタタタ……。


京太郎「あ、宮永先輩!」


照「……何?」


京太郎「…………」

照「……………」


京太郎 「……先輩に――」


京太郎「先輩に妹はいますか?」

京太郎「本が好きでよく迷子になって」


京太郎「そんな世話が焼ける妹は」


照「…………」

照「……私には――」


「宮永さーん」

「どこにいかれはったんですかーぁ」


京太郎「……じゃ、誰か探してそうなんで」

京太郎「こっちは一塁側のトイレなんで、使うとしたら三塁側ですよ」


照「……………」

憩「あ、いたいた。」

憩「探しましたよーぉ。トイレにいくって言ったきり戻ってこないもんで」

照「……………」

憩「……今の人、知り合いですか?」

照「……うん」


照「昔の後輩だよ 」


カキーン!!

カキーン!!

優希「うーし!絶好調だじぇ!」



京太郎「おー、活きのいいタコスだな」

姫子「ずいぶんと長いトイレやったね」

京太郎「中々流れなかったもんで」


姫子「……………」


カキーン!!


『京ちゃんと幼馴染でよかった』

『さよなら』


京太郎「……さよならか」

姫子「何か言ったと?」


京太郎「何も言ってませんよ」



和「変な顔してますね」

京太郎「……お前、喧嘩売ってんのか?」


和「咲さんに会ったんですね」


京太郎「……」

京太郎「ああ、会ったよ。それがどうした?」

和「……別に」

和「私には関係のないことですから」


京太郎「……そうだな」


カキーン!!


京太郎「お前には関係ないことだ」


和「……ええ」


京太郎「ただ――」

和「?」


京太郎「あの姉ちゃんもとっくに気づいてるんだ」

京太郎「お菓子よりも大事なことがこの世にはあるってことを」


和「…………」


京太郎「つまらない意地を張ってるだけなんだよ。俺もあの人も」


先発を選んで下さい

1 穏乃
2 智葉
3 姫子


↓1から先に2票


※ついでに↓1が奇数 先攻 偶数 後攻です


ようし。ここまでです。

すっかり遅くなり申し訳ありません。


そして、要望ありがとうございました。

全てこのスレ内で使わせて頂きます。



今から試合展開を考えたいので、書き終われば日曜にやります。

では、それまで。


※書き留めた分、投下します(安価もないです)


照「………ッ」


ビッ!!


……バシーンッ!!


春「……イタイ 」ヒリヒリ


優希「……………」

『ノーサイン?』

『前の試合から?』

『うん』

『何で、そんな――!』

『宮永さんがそうしたいって』

『……………』

『……変化球は?』

『気合で捕ってる』


優希「……………」

優希「…咲ちゃん――」


優希「よく分からないお姉ちゃんだじぇ」


みさき『それでは、両チームのスターティングメンバーを紹介しましょう』


みさき『先攻はデリシャスパンケーキ』


みさき『1番、ショート 荒川 憩』

みさき『2番、センター 片岡 優希』

みさき『3番、ファースト……』


ワーワー!!


久「バックネット裏か。いい席ね」


咲「部長……」

久「確かにここなら、どっちの応援とも取れるもの」

咲「…………」

久「ただ、それは少し卑怯ね。応援するならはっきり決めないと」

久「菫たちもパンケーキ側の応援席にいるわ」


咲「もう決めてますよ」

咲「どっちの応援をするかは 」


みさき『――以上となっております』

みさき『それでは、まもなくプレーボールです』


久「……なんだ、つまんないの」

久「どっちか聞いてもいい?」


咲「………………」


咲「――勝ちそうな方です」


先攻 デリシャスパンケーキ


1 遊 荒川 憩 ミートA85 パワーB75 走力B75 肩力A80 守備A80 遊三 打力B78 守備力A80 ランクB79 

2 中 片岡 優希 ミートB75 パワーC60 走力A85 肩力C60 守備B75 外投 打力C67 守備力B70 ランクC69

3 一 ダヴァン ミートA85 パワーA85 走力D55 肩力A80 守備D50 一外 打力A80 守備力C65 ランクB71

4 投 宮永 照 ミートA90 パワーB75 走力A80 肩力A85 守備A85 投外 打力A83 守備力A80 ランクA83

5 右 渋谷 堯深 ミートA80 パワーA85 走力C60 肩力C65 守備C65 外 打力A83 守備力C65 ランクB71

6 捕 滝見 春 ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力B75 守備B75 捕一 打力C65 守備力B75 ランクC68

7 二 モブ ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力C65 守備C65 打力C65 守備力C65 ランクC65

8 三 モブ ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力C65 守備C65 打力C65 守備力C65 ランクC65

9 左 モブ ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力C65 守備C65 打力C65 守備力C65 ランクC65


後攻 ドラフ島連合


1 投 辻垣内 智葉 ミートA90 パワーB75 走力B75 肩力B75 守備B75 投二 打力A83 守備力B75 ランクB78

2 捕 新子 憧 ミートB70 パワーC65 走力A80 肩力A80 守備A80 捕外 打力C68 守備力A80 ランクB75

3 二 松実 宥 ミートB75 パワーB75 走力C65 肩力C65 守備C65 遊二 打力B75 守備力C65 ランクB70

4 遊 原村 和 ミートA80 パワーA80 走力C60 肩力A80 守備A80 遊外 打力A80 守備力A80 ランクB76 

5 中 須賀 京太郎 ミートB78 パワーB77 走力B72 肩力B73 守備B70 外捕 打力B74 守備力B72 ランクB74

6 右 鶴田 姫子 ミートC65 パワーB75 走力C60 肩力B75 守備B75 投外 打力B70 守備力B75 ランクB70 

7 一 愛宕 絹恵 ミートC65 パワーC65 走力A85 肩力C65 守備B70 捕一 打力C65 守備力C68 ランクB70

8 左 高鴨 穏乃 ミートC65 パワーC65 走力B70 肩力B70 守備C65 投外 打力C65 守備力C68 ランクC69

9 三 本内 成香 ミートB70 パワーD50 走力C62 肩力C62 守備B72 二遊三 打力C60 守備力C67 ランクC63



「プレーボール!!!」


ワァァァァァァ!!!


みさき『そして、まずは切り込み隊長としてはこれ以上ないバッターでしょう』


良子『そうですね……』

良子『このバッターを1番におけるのが凄いことだと思います』


憩「よろしくお願いしますーぅ」ペコッ


憧「(初対戦でデータがまるでない。辻垣内さんの話だと――)」


ワーワー!!

みさき『はい。U18日本代表の一人』

みさき『荒川 憩さんですね』


憧「……宮永 照に匹敵する化け物」


憩「化け物って言われると過大評価やわぁ」


憧「(……聞こえてた)」


憩「聞こえてますよーぉ」

憩「ウチ地獄耳なんで」ニコッ


憧「……………」


ビッ!


憩「(辻垣内さんの初球は――)」

憩「結構、狙い目ですよね」


カキーン!!


みさき『初球打ち。大きく上がった打球は右中間へ』



ワーワー!!

智葉「……須賀!鶴田!」

智葉「ヒットなら許す!」



姫子「私はそんつもりなんですけど――」

姫子「こんバカが……」


ダッタタタ!!!


良子『……捕れるのですか?』

良子『あなたに』


みさき『え?』


京太郎「んがっ!」


ザッーー!!



照「……ナイスファイト」


ワッ!


みさき『落ちました。ライトの鶴田さんが慌ててカバーへ』

みさき『その隙に打ったバッターは二塁へ向かいます』


ザザッ

「……セーフ!!」


みさき『これでノーアウトでいきなりランナー2塁のチャンスとなります』



姫子「何しとっと。別に無理する場面でもなか」


京太郎「……………」


穏乃「ドンマイ!ドンマイ!」

穏乃「ナイスファイト!」


京太郎「……………」


ワーワー!


京太郎「……前は捕れたよなぁ」


姫子「……アホ」

姫子「東京湾に沈められっぞ」


京太郎「おっかしいなぁ」ポリポリ


智葉「……三振を取るぞ」

憧「珍しいですね。そんな風に言うなんて」

智葉「アイツ等を相手に先制点をやるわけにはいかないからな」


和「初回のゆーきは強打者ですよ」


智葉「だから三振に取るんだよ」

智葉「適当なバッターなら打たせるさ」


憧「……はい」

憧「作戦会議終了。」


憧「しまってこー」バンバン


『2番 センター 片岡くん』


みさき『そして、このチャンスで2番の片岡選手です。』

みさき『原村 和選手、そして宮永 咲選手とは同じ高校ですね』


ワーワー!!

ダヴァン「いい集中力デスよ、ユーキ」

ダヴァン「ただ――この場面のサトハの集中力はそれ以上デス」


………………。


明華「元々サトハは三振をあまり好きではありません」

明華「理想のピッチングは27球で試合終了だそうです」


淡「ふーん」


明華「……あまり興味なさそうですね」


淡「私が出てない試合に興味を持ってっての?」


明華「…………」


煌「つ、続けて下さい」


明華「でも三振が欲しいときはしっかりと取ってくれます」

明華「だから、サトハはエースなんですよ」


バンッ!!

「ストライク!!バッターアウト!!」

みさき『2番の片岡選手』


バンッ!!

「ストライク!!バッターアウト!!」

みさき『そして、3番のメガン ダヴァン選手』


ワァッーーー!!


みさき『三振がほしい場面で、連続で三振を取ります』

みさき『2者連続三振でこれで一気にツーアウト。』


ダヴァン「……カットでしたか」

憧「カーブですよ。最後の球は」

ダヴァン「違う意味のカットですよ」

憧「?」


智葉「悪いな、メグ」

智葉「今は相手をしてられないんだ」


ダヴァン「……ツレないデスネ」


みさき『しかし依然としてピンチは続きます』

みさき『前の試合では2本のホームランを放っている宮永選手です』


憩「……返してもらいますよーぉ」

憩「ウチを誘ったからには」


『外野はやや前。ヒットで2塁ランナーは返さないような守備を取ってます』


怜「宮永 照も三振に取るんか?」


明華「……分かりません」

明華「この試合、サトハが負けるとしたら宮永 照にでしょうから」


怜「ほーん」


明華「……………」


怜「ウチはちゃんと興味あるで。そっちで不貞腐れてる子と違って」


…………………。


ワーワー!!

憧「(ここまで直球はほとんど見せ球。こういう時にこそ――)」


京太郎「……………」


みさき『キャッチャーは内に構えました。あそこに投げる球は……』

良子『ストレートですね。強気なリードですよ』


ビッ!!

……カキーン!!


ワッ!

憧「ゲッ……。初めて見せた球に合わせないでよ」

憧「レフト!!」


みさき『これは、前に守備を取っていた外野の頭を超えそうですね』

良子『エエ――』


良子『私はアナタにはバッティングしか教えていませんよ』

みさき『え?』


ダッタタタ!!!


穏乃「京太郎!?なんでそこにいんの!?」


ザザッ――!

みさき『ダイビングキャッチ』

みさき『今度はしっかりと――』

良子『はい』

良子『捕ってますよ。』


「……アウト!!」


ワァッーーーー!!


良子『まるで内に構えた瞬間から、こうなることを予測していたようですね』

みさき『……そんなことが可能なのでしょうか?』

良子『…………』

良子『どうなんでしょうね』



智葉「ナイスキャッチ」

京太郎「お返しですよ。さっきの」

智葉「気合の入ったプレーは、私は好きだよ」

智葉「ただ、時と場合によるがな」


タッタタタ……。


京太郎「……………」

憧「今度やったら東京湾に沈めるってさ」

京太郎「……………」


憧「……聞いてんの?」


京太郎「……バックネット裏か」



憧「……は?」


照「……………」ジー


憩「ボケッとしとりますけど、大丈夫ですか?」


照「……バックネット裏」


憩「え――」


憩「……誰かおるんですか?」


照「……………」


『1回のウラ ドラフ島連合の攻撃は』

『一番 セカンド 辻垣内くん』


みさき『そして、ウラのドラフ島連合の攻撃です』


良子『……宮永 照は一順目は様子見してくることが多い』

良子『相手のバッターの力量を測っているんです 』


ビュッ!!

……ズバーンッ!!


「ストライク!!」


ワァァァァァァァ!!


みさき『場内に一際大きな歓声が湧き上がります』

みさき『そうです。宮永 照さんの投げた初球が――』


『151km/h』


良子『……どうやら様子見ではないようです』


みさき『一番の辻垣内選手』


ビッ!!

「ストライク、バッターアウト!!」


みさき『二番の新子選手』


ビッ!!

「ストライク、バッターアウト!!」


みさき『そして、三番……』

みさき『松実 宥選手』


ビッ!!


「……ストライク、バッターアウト!!」


ワァァァァァァァ!!!


みさき『これで三者三振。しかも全てがストレート』

みさき『驚きましたね』

良子『ええ。驚きました』

良子『まるで――』


京太郎「……小鍛治 健夜ってあんな感じなのかな」

憧「知るわけないでしょ。対戦したことないんだから」

京太郎「そりゃそうだ」


ワーワー!!

尭深「ナイスピッチングです」

照「うん。ありがとう」



京太郎「……あの姉ちゃんは尻上がりに調子を上げてくるぜ」


憧「冗談言うなっつうの」

憧「あれでさらに速くなったら、160キロ出るって 」


京太郎「……出すかもな」

京太郎「この試合で」


智葉「やはりプロは目指さなくて正解だったよ」

宥「……速い球を投げるのだけがプロじゃないでしょ?」

智葉「いや、ここまで観客を湧かせられるのがプロだよ」


ワァァァァァァァ!!!


………………。


久「ポーカーフェイスな人ね。お姉さん」

久「あれだけのプレーをして表情一つ変えないなんて」


咲「……無口なのはそうですけど、無表情ではないですよ」

咲「お姉ちゃんは」


カキーン!!


みさき『そして二回のオモテ、先輩のプレーに応えるように先頭の渋谷選手がヒットで塁に出塁』

みさき『これで初回に引き続き先頭バッターが塁に出ました』


みさき『ノーアウト、ランナー1塁です』


みさき『しかし――』


ビッ!

……ギンッ!

智葉「サード!!」


みさき『その後はしっかりと打ち取ります』

みさき『これでスリーアウト。塁にランナーを出しても慌てませんね』

良子『はい。ナイスピッチングです』


照「………ふぅ」

ダヴァン「大丈夫デスか?前の試合から少し投げ過ぎデハ――」

照「大丈夫」


タッタタタ……。


ダヴァン「…………」

優希「あれだけ無口だとツマラン誤解を与えそうだじぇ」

ダヴァン「……ええ。デモ、無口な人はその分プレーで語るそうデスよ」

優希「……………」


春「……………」ポリポリ

尭深「…………」ズズズ


優希「……本当かぁ?」




照「……………」ジッ



久「 こっちの方を見ているわね」

咲「…………」



京太郎「あの姉ちゃん、お前にはとびきり速い球を投げてくるぜ」

和「私が四番だからですか?」


京太郎「いや……」


京太郎「お前が清澄高校で、一年生で四番だからだよ」


和「……なるほど」

和「納得のいく説明ですね」


ハートビーツ球場


カキーン!!

カキーン!!

カキーン!!


「オーエス、オーエス!!」

「オーエス、オーエス!!」



コーチ「……………」


ワーワー!!

『……空振り三振!!』


『これで四者連続!!投げている球は勿論ストレート!!』

『四番の原村 和も三振に切って取りました!』


はやり「コーチ。そのラジオもうちょっと大きくできないですか?☆」


コーチ「……………」


『こちらの放送の解説は車さんです』

『どうぞ、よろしく』


コーチ「……そんなに試合が気になるなら帰ってもいいぞ」

はやり「わーい。じゃあ帰ります☆」


コーチ「……………」


『そしてワンアウトになった状況で須賀 京太郎くんに回ってきます』

『ここまで一年生ながら素晴らしい成績を残しています』

『実は私、この選手のことは中学時代から目をつけていたんですよ』

『みんなには内緒ですよ? 』


コーチ「……この試合。アイツに勝機があるとすれば、宮永 照は知らないことだな」

はやり「何をですか?」

コーチ「瑞原 はやりの存在だよ」


ビッ!

……バシーンッ!!

「ストライク!!」


京太郎「速え、速え」

春「……もっと速くなる」

京太郎「ああ。そうみたいだな」


ビッ!!

……キーン!!


みさき『当てました。バックネットへファールです』

良子『……ふむ』

良子『ツーナッシングですか』

みさき『はい。追い込まれました』


京太郎「…………」


グッ

京太郎「……はやり流奥義」


ビッ!!


――コツン


春「……スリーバント?」

春「サード」


みさき『ツーストライクからのセーフティーバント』

みさき『しかし、これは守備の意表をつく形となりました』


はやり「……コラ☆」

はやり「私はそんなの教えてないぞ」


良子『私も教えていませんよ』


みさき『……え?』


バシッ!

「……セーフ!!」


ワァッ!

みさき『ヒット。記録はヒットです』

みさき『これで今日初めてのランナー、初めてのヒットです』


ダヴァン「ナイスバントです」

京太郎「どうも」

ダヴァン「しかし一回限りの大技デス。バントだけで点は入りまセンヨ」


ダヴァン「そっちが勝つには、あのモンスターからヒットを打つしかありませン」


京太郎「……………」


みさき『そして、ここで前の試合でサヨナラホームランを放っている鶴田選手に回ります』

みさき『6番 ライトの鶴田 姫子選手です』


ワーワー!!


京太郎「……知ってますか?」

京太郎「日本では化け物は倒される為に出てくるんですよ」


ワーワー!!


絹恵「走る気やな」

和「……本当ですか?」

絹恵「相変わらず、京太郎くんの盗塁はわかりやすいなぁ」アハハ


和「……なら」

和「成功しますよ。今度は」


絹恵「……根拠でもあんの?」


和「信じてるからです」

和「今度は成功するって」



ワーワー!!

みさき『マウンド上の宮永選手。今度はセットポジションから第一球を――』


京太郎「(一)」

京太郎「(二)」

京太郎「(三)」


みさき『投げました』


京太郎「……ゴーッ!」


ダッ!


ダヴァン「スティール……!」

ダヴァン「走りました、ハル!」



ビッ!


みさき『スタートはバッチリですね』

良子『ハルのスローイングもパーフェクトですよ』


みさき『ショートがタッチして――』


ザザッ

「……セーフ!!」


みさき『間一髪セーフ。盗塁成功です』


ワーワー!!

憩「ええ盗塁やわぁ」

京太郎「はい。自分でもビックリしてます」


憩「だだ――」

憩「いくらチャンスを作っても下位打線では宮永さんの球は打てへんよ」


京太郎「……じゃ、奇跡を信じましょ」


憩「アテにはならんなぁ」


京太郎「アテにはしません」

京太郎「信じるだけです」


憧「送りバントしますか?」

憧「そっちの方がもしもがありますよ」

智葉「しないさ」

智葉「アイツも名門のレギュラーだ。打って返すよ」


姫子「……………」

京太郎「……………」


サッ


みさき『……何やらバッターの鶴田選手からサインのようなものが見えました』

みさき『この状況なら送りバントでしょうか?』

良子『他にバッターからのサインで考えられるのは――』


良子『ヒットエンドラン』


ビッ!!

――ダッ!


みさき『走った。そして――』


キーン!!


みさき『打ちました。戒能プロの言うとおりヒットエンドランです』

みさき『しかし、打った打球はライトの前。フラフラと上がった打球です』


良子『ランナーは戻らず……。捕られたら最悪のダブルプレー』


京太郎「……でも、落ちたら最高の一点だろ?」

京太郎「戒能プロ」


ダッタタタ!!!


憩「……………」


『アテにはしません』


ダッタタタ!!!


『信じるだけです』


憩「……先制点、捕られてもうた」

憩「面白いチームやわーぁ」ニコッ



――ポトッ


みさき『……落ちた。』

みさき『落ちました』


ワァッーーーーー!!!


みさき『二塁ランナーの須賀くんは三塁も回った――』


ザザッ

みさき『そしてホームイン。貴重な1点を宮永選手から取りました』


京太郎「ッシャ!!」



照「……………」


『……やぁ、宮永先輩!』


『もし暇なら明日、歯医者に行ったほうがいいですよ!』

『今日の敗者は明日は歯医者(敗者)』


『アッハハ――!!』


照「……………」


ズキッ


照「……奥歯が痛い」


そして試合は進み……。


ワーワー!!

みさき『試合は中盤、5回のウラまで来ました』

みさき『既にワンアウトで9番の本内選手に回っています』


憧「必死ね」

京太郎「あ?」

憧「必死ねって言ったのよ」

京太郎「手を抜いて勝てる相手じゃねえだろ」


ビッ!!

「ストラーイク!」


憧「この試合に勝てば付き合ってくれるの?」

憧「あの幼馴染と」

京太郎「……何言ってんだ、お前?」

憧「ならそんなに必死にならなくたっていいじゃない」

憧「たかが草野球なんだから」


ビッ!!

「ストライク!……ツー!!」


ワァァァァァ!!


良子『素晴らしい球です。この中盤でも球速は150キロを超えています』

良子『ですが、少しらしくありませんね』

みさき『……らしくない?』


京太郎「……………」

『そうやってツマラナイ意地を張って優しい仲間を失うことは―― 』


京太郎「……そんなんじゃねえよ」


京太郎「ただ、もし今度長野に帰った時にあの姉妹がまた笑っているところを見たい」

京太郎「それだけなんだ」


京太郎「本当に――…… 」


ビッ!!

「ストライク!バッターアウト!!」



みさき『これでツーアウトになった場面で、高校生日本代表に選ばれている選手同士の対決になります』

みさき『ここまで二打席は三振とセカンドゴロ。そろそろ塁に出たいところですが――』


ビッ!!

「ストライク、バッターアウト!!」


みさき『この打席も宮永選手に軍配が上がります』

みさき『これでスリーアウトです』


京太郎「智葉さんが2回、三振するとこ何て初めてみたな」

憧「そうね」


ワーワー!!

優希「おーし、ナイスピッチング!」

優希「次の回の私の打席で逆転にしてやる!」


照「……頼りにしてるよ」


優希「お任せあれ!!」

優希「だじぇ! 」



京太郎「なぁ、新子」


憧「何よ」



京太郎「勝たせてくれよ」

京太郎「この試合に」



智葉「6回のオモテ。1番からの好打順」

智葉「むこうがしかけてくるとしたら、この回だな」

憧「…………」

智葉「……聞いてるのか?」


憧「え、ああ、すいません」

憧「少しボーとしていました」


智葉「…………」


ワーワー!!


智葉「……この試合、ウチが勝つとすればこの1点を守り切るか」

智葉「延長にもつれ込むかだな 」


穏乃「さぁ!六回、しっかりしまっていきましょーー!!」


京太郎「……やかましい、外野だな」


ワーワー!!


『バックネット裏――』


憧「……………」


憧「出会って三ヶ月か。」


ダヴァン「流石にソロソロ焦ってきましたネ……」


照「大丈夫だよ。」

照「憩なら……大丈夫 」


『1番 ショート 荒川くん』


憩「そんな顔で言われると打てへんかったときに怖いわぁ」

憧「……違いがわかるんですか?」

憩「分かりますよーぉ 」

憩「ちゃんと見てる人には分かるんよ」


憧「…………」


憧「……分かるかぁ?」


………………………。


照「辻垣内さんの一番の武器は右バッターに対して、外角低めいっぱいに決まるカーブ」

照「……多分これは狙わないと相当打つのは難しい」


優希「ど、どうしたんですか?」

優希「急に饒舌になって――……」


照「だよね?メグ」


ダヴァン「エ、エエ……。合ってますケド……」


キーン!!


ワァッーーー!!


みさき『外角低めに決まるカーブ。荒川選手、上手くライトへと運んでいきました』

みさき『久し振りのノーアウトのランナーです』


照「左打席バッターの優希には、カウントを整える為のチェンジアップがくる」

照「…それを狙えば――」


優希「ちょ、ちょっと待つじぇ!」


照「やっぱりらしくないかな? 」


優希「だって、尭深さんもビックリしてお茶飲んでないし……!」

優希「ハルだって、黒糖食べてない!」


照「…………」


「……バッター!!」


優希「あ、はーい!」


照「……信じるか信じないかは、優希に任せるよ」


優希「……………」


ワーワー!!

憧「(……ノーアウトでランナー1塁。)」

憧「(しかも1点差――)」


みさき『送りバントの構えはなしですね』

良子『構えがないだけで、やるかもしれませんよ。現にドラフ島連合はバントを警戒した守備シフトを取ってます』


ビッ!!

「……ボール!!」


みさき『初球は外してきました』

みさき『ワンボールです』


憧「(ピクリともせずか……。)」


憧「いやーな、見逃し方ね」


………………。


ダヴァン「エライ。ちゃんと言うコトは守ってますヨ」

照「……よく信じられるね」

ダヴァン「信じマスよ。多くの高校生にとって、アナタは憧れの存在デスから」


カキーン!!


ワッ!!

みさき『二球目のチェンジアップを上手く流しました。これでパンケーキは今日初の連打によりさらにチャンスを広げます』


ワーワー!!


憧「……………」


憧「いやーな、流れね」


優希「(……ホントに来たじぇ)」


優希「………………」


ワーワー!!


優希「何か分かんないけどテンション上がってキターー!!」


ワァッーーーー!!


京太郎「……やかましいタコスだ」


カキーン!!


みさき『一気に畳み掛けたいパンケーキの三番、メガン ダヴァン選手は初球打ち』

みさき『ライトへの大きな打球となりました』


ダヴァン「入れ!!」


ワーワー!!


ダヴァン「一塁側のファールグラウンドに……」


バシッ!!

みさき『ライトの鶴田さん、ここはキャッチ。』

みさき『その間にランナーはタッチアップをし進塁成功』

みさき『ワンアウト、二三塁となりました』


ダヴァン「……最低限デスか」

照「十分だよ」

ダヴァン「後は任せましたヨ」


照「それは尭深に言うべきだよ」


みさき『そして、1塁が空いた状況で宮永 照に回ります』


憧「敬遠しましょう」

智葉「ああ。そうだな」


絹恵「……いいんですか?」

絹恵「前はそれで――」


憧「…………」


智葉「勝ちたいんだな?」

憧「……人並みには」

智葉「なら、従おう」


智葉「5番の渋谷勝負。さぁ、作戦会議終了だ!」


…………………。


憧「……文句あんの?」

和「ありませんよ。憧の決断はいつも正しいですから」

憧「あ、そ」

憧「たまには間違うかもよ。人間なんだから」

和「その場合はフォローしますよ」

憧「…………」


憧「ショートに打たせる」


和「はい。」

和「任せて下さい」


『キャッチャーの新子、立ち上がりました。これは――』


菫「敬遠か。妥当と言えば妥当だな」

霞「満塁の方が守りやすいものね」

菫「ただ、尭深は日本一の五番バッターだ」

菫「伊達に照の後ろ姿を見てきたわけじゃない」


……バシッ!!

「ボール!!……フォアボール!!」


『さぁ、これで全ての塁が埋まりました』

『満塁です』

『満塁で、五番の渋谷 尭深に回ります』


菫「……この場面を無失点で切り抜けようなんて、虫が良すぎるぞ」



カキーン!!


「……ファール!!」


憧「(三振は取れそうにないか……)」


憧「(……………)」


ワーワー!!


憧「(頼んだ――……)」


キーン!!


ワァッーーーーー!!


『三遊間!サードのグラブを弾いた!』


『しかし、ショートの原村が上手くカバー!!』


『ホームは間に合わない!』

『セカンドへ送球!!』


ビッ!!

「……アウト!!」


『セカンドフォースアウト!!そしてファーストへ!』


『判定は――……』


「セーフ!!」

「セーフ!!!」


ワッ!!

みさき『セーフ。判定はセーフです』

みさき『そして、ゲッツー崩れの間に1点』

みさき『6回のオモテ、ついに追いつきました』


ワーワー!!


智葉「……………」

和「……すいません。ゲッツー取れなくて」

智葉「 ……押し出し、失策、暴投や捕手の後逸。 」


和「え?」


智葉「そして……本塁打。」


智葉「その中で1番マシな点のやり方だろ?」

智葉「ちゃんと守備が一番上手いお前に打たせたんだから」


みさき『そして、ツーアウトながらも勝ち越しのチャンスは続きます』

みさき『1、3塁で六番の滝見選手です』


智葉「さぁ、残りしっかりと切るぞ」


和「……はい! 」


……バシーンッ!!


「ストライク!!バッターアウト!!」

「スリーアウト、チェンジ!!」


ワァッーーーー!!


「いいぞー!智葉ーー!!」

「――ゴホッ、ゴホッ!!」

看護婦「お爺さん!!」


京太郎「……スタンドからお爺さんが観てますよ」

智葉「知ってるさ。いつも私の試合は観に来てくれてるからな」

智葉「応援されると力が出る」


ワーワー!!


京太郎「……瑞原 はやりも同じこと言ってましたよ」


智葉「お前にもいつか分かるさ」


京太郎「…………」


ビッ!!

「ストライク、ワン!!」


和「…………」チラッ

『151km/h』

和「……あの人に疲れはないんですか?」


京太郎「疲れてるよ。その証拠に2番のアイツがセコいヒットで塁に出てるんだからな」


ワーワー!!

憧「……セコくて悪かったな」


ビッ!!

「……ストライク、ツー!!」


みさき『……凄い。2球続けての150キロオーバーです』

みさき『打席の松実さん、はやくも追い込まれました』


和「……………」

和「須賀くんは――」

京太郎「あん?」


ワーワー!!


和「なぜ、咲さんと同じ高校に行かなかったのですか?」


京太郎「…………」


京太郎「は?」


和「いいじゃないですか。教えて下さいよ」


京太郎「…………」


京太郎「フラレた」


キーン!!


ワァァァァァ!!


みさき『その球を打ちます。後輩がヒットを打てば、先輩も打つ』

みさき『クリーンヒットでノーアウトランナー、1、2塁です』


和「……それでいいんですか?」

京太郎「なんて言えばお前は納得するんだ?」

和「信じますよ。」

京太郎「…………」

京太郎「勝手にしろ」


「……バッター!!」


和「少なくても私は信じます。須賀くんの言うことは 」


タッタタタ……。


京太郎「……………」


みさき『そして、初戦で勝ち越しのツーラン。次の試合ではサヨナラホームランを打っている原村選手へと回ります』


みさき『この試合ではまだバットに快音は響いていませんが――』


ワーワー!!

穏乃「打てーー!和ーー!!」

穏乃「勝ち越しのチャンスだぞ!!」


ワーワー!!

京太郎「……………」

『あまり俺を信用するなよ』



ビッ!!

「……ストラーイク!!」


久「やっぱり、人間素直でいることが1番ね 」

咲「……部長が言いますか、それ?」

久「あら?私はいつも素直よ」


久「素直でいたら変な誤解やすれ違いを生まないじゃない」


「…ストライク、ツー!!」


咲「でも――……」

咲「ちゃんと心は伝わってますよ」


ビッ!!


「ストライク、バッターアウト!!」


「ストライク、バッターアウト!!」


久「……2者連続三振。」

久「からの――」


「ストライク!!」

「……バッターアウト!!」


ワァッーーーー!!!


久「……ったく、化け物ね」


みさき『ヒットを連打された後の三者連続三振』

みさき『しかも、四番五番六番です』


京太郎「…………」


成香「あ、あの……守備です」

京太郎「え?ああ、チェンジか」

成香「あまり落ち込まないで下さい。正直、正面からぶつかり合えてるだけでも――」

京太郎「落ち込む?……そうか」


京太郎「落ち込むくらいの自信はついていたんだな」


…………………………………。


キン!!


「……アウト!!」


ワーワー!!


『……続く7回は両チームともに三者凡退。』


『同点のまま試合は8回へ』


『両チームともに1番からの攻撃となります』


決勝戦だからって試合を書いていたら、凄く長くなってしまいました。

一気に投下したんで、おかしいとこあったらスイマセン。


後は金曜にこの続きをやります


遅くなり申し訳ないです。


みさき『そして、ついに試合は8回のオモテへ』

みさき『奇しくも両チーム、1番からの好打順となります。』


良子『……ボロボロに負けて初めて素直になれる人もいますからね』

良子『果たして、どちらがよいのやら』


みさき『……戒能プロ?』


良子『失礼。試合が動くのはここからですよ』

良子『まずは1点。これを手にしたチームが勝利へと大きく近づきます』


良子『悔いのないようにして下さいね』


『8回のオモテ――の攻撃は――』


『1番 ショート――』


ワーワー!!

優希「おケイさーん!塁に出たら返してやるじぇー!!」


照「…………」


ワーワー!!


『――お姉ちゃん!!』


照「…………ッ 」


春「……黒糖食べる?」


照「………うん 」


優希「……………」


ワーワー!!

優希「だから、辻垣内 智葉に負けんなーー!!」

優希「だじぇ!!」


……キーン!!


みさき『初球から痛烈な当たり。しかしファールとなります』


憩「あらら。今のに賭けてたんやけどなぁ……」コンコン


智葉「楽しそうだな」


憩「楽しいですよーぉ」

憩「蝶が舞う、野原でボールを楽しく追いかけてこそ野球ですから」ニコッ



ワーワー!!

穏乃「智葉さーん!ここが踏ん張りどころですよー!!」


京太郎「…………」


ワーワー!!


京太郎「……8回のオモテ」

京太郎「両チーム、1番から」

京太郎「一度は回るな。」


京太郎「俺にも――」


ワーワー!!


京太郎「あの姉ちゃんにも」



8回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 1対1

1番 憩

ノーアウト ランナーなし

智葉 スタミナ80



荒川 憩 ミートA85 パワーB75 走力B75 肩力A80 守備A80 遊三 打力B75 守備力A80 ランクB79 
特殊 リベンジ…前打席が凡退ならヒットコンマ+15。AH クラッチヒッター 守備職人



辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球



憩のアベレージヒッターが発動
ヒットコンマ+5


憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。



|85 - 85|*4/5 = + 5



1 任せる 
00~31…ヒット(長打判定へ)
32~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ 41 アウト


ビッ


憩「(――となると、今度は……)」


ギンッ!

「……アウト!!」


憩「こうなるかぁ……。」

憩「ナイスピッチングですよーぉ」


ワーワー!!

優希「敵を褒めるなー!!」


ワーワー!!


憩「別に健闘をたたえるくらいええでしょ」


『2番 センター 片岡くん』


優希「……………」ジッ


照「…………」ポリポリ


『おぉーい!咲ちゃん!』

『ようやく見つけたじぇ!』


ポンッ


『………ダレ?』


優希「……あそこで声をかけていなかったら」

優希「まさか、一緒のチームになるなんて思わなかったな」


ワーワー!!


優希「(……集中しろ。集中――)」


優希「………よし」

優希「まだ私の集中力は切れてない」


優希「別にあの二人の事情なんて私には関係なく。ただ、この試合に――」


優希「勝つ!!」



8回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 1対1

2番 優希

ワンアウト ランナーなし

智葉 スタミナ78



片岡 優希 ミートB75 パワーC60 走力A85 肩力C60 守備B70 外投 打力C67 守備力C65 ランクC69
特殊 東場の神…初回のみ全能力+10。 内野安打5 チャンスメーカー




辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球



優希の東場の神が発動
全能力+10
優希のチャンスメーカーが発動
ミート+10



憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。



|95 - 85|*4/5 = 8



1 任せる 
00~34…ヒット(長打判定へ)
35~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ65 内野守備判定(サード)


ギンッ!!


憧「(ボテボテのサードゴロ!)」

憧「ただ……」


優希「ナメるな!誰がバッターだと思ってるんだ!!」


ダッタタタ!!!


優希の内野安打5が発動
ヒットコンマ+15


優希 走力A95

成香 守備力C67




|95 - 67|*1.2 = 34


00~07 アウト
08~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


> コンマ40 セーフ


ザザッ!

「……セーフ!!」


ワーワー!!


優希「おっしゃーー!!」

優希「メグ!はやく私を返せ!!」


京太郎「……やかましいタコスだ」



みさき『さぁ、そして勝ち越しのランナーが塁に出ました』

良子『速い脚ですね。はやりさんと同じくらいかも知れませんよ』


『3番 ファースト……』


憧「(クソ……。また塁に出してしまった)」

憧「あの人たちを前に――」


ダヴァン「勝負デスよ。サトハ」

ダヴァン「ようやくワタシたちノ」


ワーワー!!


ダヴァン「ワタシたちは遅かれ早かれ、こうなる運命なのデショウ」


智葉「……ああ、そうみたいだな」



8回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 1対1

3番 ダヴァン

ワンアウト ランナー1塁

智葉 スタミナ74



ダヴァン ミートA85 パワーA85 走力D55 肩力A80 守備D50 一外 打力A80 守備力C65 ランクB71
特殊 デュエル…得点圏にランナーがいるとき、自身と相手の特殊能力、固有能力を無効にする。PH AH 




辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球



メグのアベレージヒッターが発動
ヒットコンマ+5



憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。



|85 - 85|*4/5 = +5



1 任せる 
00~31…ヒット(長打判定へ)
32~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


>コンマ 40 アウト


ブンッ!!

「……ストライク!!バッターアウト!!」


ワァッーーーーー!!!


ダヴァン「……クッ」


智葉「ツーアウト!ツーアウト!」

智葉「後、一人。しっかりと抑えるぞ!」


「「「オーーーー!!!」」」


ワーワー!!


照「ドンマイ」


ダヴァン「…………」

ダヴァン「ホント、今日は変な日デス」


ミーン、ミーン


照「…………」


優希「…………」


優希「……分かった、分かった!」

優希「やればいいんだろ、やれば!」


絹恵「?」


菫「……照がサインを出すなんてな」

菫「ただ――」


京太郎「いいのかよ。そのバッテリーから盗めるのか」


優希「……どうなっても知らないじぇ」


<盗塁判定>


優希 走力90
憧 守備力80


|95 - 80|*1.2 = 18


00~41 アウト
42~99 セーフ

↓1



>コンマ 32 アウト


ダッ!


絹恵「は、走った!」


憧「ナメんなタコス!」


優希「誰がタコスだ!!」



バシッ!!

和「……相変わらず、いい足してますね」


「………………」


優希「……のどちゃんも相変わらず、おっぱいデカイじぇ」


「……アウト!!!」




みさき『これでスリーアウトチェンジ。盗塁は失敗ですね』


良子『いいですよ。攻撃的な姿勢で』

良子『高校生らしいです』


優希「……自慢じゃないけど」

優希「最高のスタートだったじぇ」

照「アレがアウトになるんなら、誰がやってもアウトだよ」

優希「…………」


憧「………フン」


優希「あー、ムカつくじぇ」


ミーン、ミーン


照「……………」



――ミーン、ミーン




『暑い……体がダルい……』


優希「何か言いました?」


照「……何も言ってないよ」


タッタタタ……。


優希「…………」

ダヴァン「意外とワタシたちが思っているヨリ、フツウの人なのかも知れませんネ」

優希「……だったら安心したじぇ」

優希「そしたら、もう少し仲良くなれそうだ」


ダヴァン「……ただ、マウンドは孤独デスよ。いくら周りが声をかけても投げるピッチャーは一人だけデスから」


ミーン、ミーン


照「……………」

照「……アイスが食べたい」


ワーワー!!

穏乃「まずは先頭バッターを大切にいきましょう!!」

穏乃「1点取れば、こっちの有利です!!」


京太郎「……やかましい穏乃だ」


ワーワー!!

穏乃「何か言ったか、京太郎ー!!」


京太郎「……何もー」


ワーワー!!

穏乃「嘘を言うなー!!私にはお見通しだ!!」


京太郎「……ええい!やかましい!」

京太郎「いちいちメガホンで喋るな!」


バッ!

穏乃「…………」


穏乃「頑張って下さい!!智葉さーん!!」


智葉「……アイツにメガホンはいらないな」


みさき『さぁ、そして8回のウラです』


8回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 1対1

1番 智葉

ノーアウト ランナーなし

照 スタミナ80



辻垣内 智葉 ミートA90 パワーB75 走力B75 肩力B75 守備B75 投二 打力A83 守備力B75 ランクB78
特殊 アベレージヒッター 安定感 チャンス5 


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



智葉のアベレージヒッターが発動
ヒットコンマ+5


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15



|85 - 88|*4/5 = 2




1 任せる 
00~24…ヒット(長打判定へ)
25~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ56 内野守備判定(ショート)


キーン!!


ワーワー!!

穏乃「いいですよー!!ナイスバッティング!!」


ワーワー!!


バシッ!!


穏乃「…………」



穏乃「何で、アレが捕られるんだ!京太郎!!」


京太郎「……知るか」



智葉 走力70

憩 守備力A80

憩の守備職人が発動。
アウトコンマ+10




|70 - 80|*1.2 = 12 + 10


00~81 アウト
82~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


「……アウト!!」


智葉「……ナイスキャッチ」


憩「ありがとうございますーぅ」ニコッ


みさき『流石はこの試合に3人いる、日本代表の一人』

みさき『荒川 憩ですね』

良子『はい。非常に素晴らしいプレーを見せてくれました』


ワーワー!!

穏乃「日本代表がなんだ!!」

穏乃「こっちはドラフ島連合だ!」

穏乃「ドラフ島代表だぞ!!」


穏乃「………………」


穏乃「……もっとカッコいいセリフはないか、憧!!」


憧「知るか」



みさき『そして、こちらも先ほど守備で素晴らしいプレーがありました』

みさき『2番の新子選手ですね』



宥「……憧ちゃん、変わったよね」

京太郎「見た目がですか?」

宥「ううん。中身がだよ」


『2番 キャッチャー 新子くん』


京太郎「……分からんなぁ」

京太郎「どう見てもタダの現代っ子にしか見えません」


宥「……近くにいすぎると分からないこともあるよ」

宥「離れてから気づくことだってたくさんある」

宥「そうでしょ?」


京太郎「……ええ、そうかも知れませんね」


8回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 1対1

2番 憧

ワンアウト ランナーなし

照 スタミナ78



新子 憧 ミートB70 パワーC65 走力A80 肩力A80 守備A80 捕外 打力C68 守備力A80 ランクB75
特殊 チャンスメーカー バント5 球界の頭脳


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



憧のチャンスメーカーが発動
ミート+10


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15



|75 - 88|*4/5 = 10 + 5




1 任せる 
00~11…ヒット(長打判定へ)
12~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


『ストライク!!』


『……出ました!またも150キロ!!』

『既に投球は100球をも超えましたが、未だにその投球は衰え知らず!』

『これが甲子園優勝投手のピッチングです!』


ワーワー!!


浩子「……上体の開きがはやく、フォームもバラバラ」

浩子「投げてる球の大半はストレートにたまのカーブ」

浩子「まるで――……」


セーラ「中学生やな。野球覚えたての」


『そして、ツーストライクと追い込んだ』

『そして、これで――!』


洋榎「……なぁ、セーラ」

洋榎「お前150キロ何球投げれる?」

セーラ「お?」

セーラ「せやなぁ……。流石にバンバンは無理やな」

セーラ「調子がええ時に、全力で投げてようやく超える」

セーラ「そんな甘い数字やないしな」


洋榎「……ああ、その通りや」


……バシーンッ!!

『ストライク!!バッターアウト!!』


『空振りの三振!!』

『今日の宮永 照は凄い!!』


8回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 1対1

3番 宥

ツーアウト ランナーなし

照 スタミナ76



松実 宥 ミートB75 パワーB75 走力C65 肩力C65 守備C65 遊二 打力B75 守備力C65 ランクB70
特殊 チャンス5 逆境女


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 




照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の連続和了が発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15



|70 - 93|*4/5 = 18 + 5




1 任せる 
00~03…ヒット(長打判定へ)
04~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


ワァァァァァァ!!


咲「……………」


『――咲』


ペラッ

『……………』


『咲』


ペラッ

『……………』



グイッ

『咲!!』

『うわっ!』


『急に大声出さないでよ。お姉ちゃん』


……バシーンッ!!

「ストライク、ツー!!」



『そんなところで本なんか読んでないで打席に入ってよ』


『えぇ、やだよ野球なんて』

『オヤツのプリンあげるからさ 』

『……ようし。言ったな』



『何なら振ってもいいよ』

『バットに当たったら窓ガラス割れちゃうよ?』

『大丈夫。当たらないから』


『――絶対に』


……バシーンッ!!

「ストライク、バッターアウト!!!」





ワァァ……

ワァァァァ

ワァァァァァ


京太郎「……………」

京太郎「原村」


和「……何でしょうか?」


京太郎「サヨナラにするぞ、次の回」

京太郎「俺とお前で」


和「…………」

『ですが、須賀くんは――』

『わざと負けるのではないかと』


和「……そうですね」

和「分かってないのは私でした」



ワァァァァァァァ!!!

『空振りの三振!!』

『これで8回を投げて奪った三振の数は、16!!』

『まさに怪物!!』

『これが宮永 照です!!』



少しはやいですが、ここまでです。


後は……日曜!

こっちは長くできると思います。


ラスボステルーですからね。

固有、特殊無効の和。

特能お化けの京太郎。

この二人で……何とかなるか?


みたいな。


それでは、また次回。

短くて申し訳ないです


再会でっす。


京太郎の打席で『4声をかける』を選択する場合は、人物も明記して頂けるとありがたいです

※好感度>>4参照


勝っても、負けても盛り上がる展開になるといいな。


ワーワー!!

智葉「……この回だな」

智葉「この回を0で抑えたら、あの二人がサヨナラにしてくれる」

智葉「最悪、延長にもつれ込めば穏乃がいる」


憧「……ずいぶん、あの三人を買っているんですね 」


智葉「お前ほどじゃないさ」

智葉「そうだろ?」ニコッ


憧「………はぁ」

憧「なんか一人で悩んでいるのが馬鹿らしくなってきました 」

智葉「存分に悩め。足りないところを補うのが捕手だからな」


憧「はいはーい」


タッタタタ……。


智葉「……さてと」


みさき『9回のオモテの攻撃は4番の――』

みさき『バッターとしても、超一流の宮永 照さんからの打順です』


智葉「……いやな雰囲気だな」

宥「うん。今日の集中力は誰よりも凄い」

宥「流石、智葉ちゃんのライバルだね」

智葉「アイツのライバルは私じゃないよ」

智葉「もちろん、荒川 憩でもなくな」


『4番 ピッチャー 宮永くん』


ワァァァァァァァ!!!


みさき『そして、今。』

みさき『大歓声に迎えられて、ゆっくりとバッターボックスに入ります』


宥「……誰と戦っているんだろうね」

宥「宮永さんは」


ブンッ!!

「ストライク、ワン!」


みさき『初球、いきなりのフルスイング』

みさき『当たればどこまでも飛んでいきそうですね』

良子『……当たればですけどね』


ワーワー!!

照「…………」


憧「(……何よ、そのスイングは。)」

憧「ただのヒットじゃ満足できないってか」


照「……球目」ブツブツ

憧「……え?」


照「2球目、外に僅かに外れるスライダー」

照「3球目、大きく曲がるカーブ」

照「4球目――」ブツブツ


憧「………」


ワーワー!!


京太郎「……………」


………………………………。


タッタタタ……。


京太郎「(………………)」

京太郎「何で、練習が終わったのに走ってるんですか?」

京太郎「宮永先輩は」


「怖いんだとよ。今のうちに差をつけとかないと」


京太郎「……怖い?誰が?」


「俺が知るわけないだろ――」




9回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 1対1

4番 照

ノーアウト ランナーなし

智葉 スタミナ72



宮永 照 ミートA90 パワーB75 走力A80 肩力A85 守備A85 投外 打力A83 守備力A80 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 威圧感 クラッチヒッター 




辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球



照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 HR に
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に



憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。



|90 - 80|*4/5 = 8



1 任せる 
00~34…ヒット(長打判定へ)
35~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… HR



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ68 内野守備判定(ショート)


ギンッ!!

みさき『ボテボテの当たり。ですが――』


良子『詰まった分、面白いですね』


憧「(あの当たりで全力疾走?)」

憧「和、急いで!」


和「分かってますよ!」


ビッ!!



照 走力A80

和 守備力A80



|80 - 80|*1.2 = 0


00~59 アウト
60~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


> コンマ 50 アウト


バシッ!!

「……アウト!!」


みさき『判定はアウト。間一髪アウトです』


照「…………」

ダヴァン「体力は大事に使った方がいいデスよ」

照「うん。次からそうするよ」


ダヴァン「……………」


ワーワー!!


京太郎「投げて、打って、走って」

京太郎「野球の基本だよな」


京太郎「……………」


京太郎「……才能と努力」


京太郎「やっぱり無敵の姉ちゃんだよ」

京太郎「あんたは」


ワーワー!!


『5番 ライト 渋谷 くん』


優希「いけー!尭深さん!!」

優希「こっからでもウチの打線なら点を取れるとこを見せてやるじぇ!!」


智葉「……いいムードメーカーになるよ、あの1年。」


智葉「あと二人だな」



9回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 1対1

5番 尭深

ワンアウト ランナーなし

智葉 スタミナ70



渋谷 堯深 ミートA80 パワーA85 走力D55 肩力C65 守備C65 外 打力A80 守備力C65 ランクB71
特殊 ハーベストタイム…塁にいるランナーの数×5打力を上昇させる。満塁女 チャンス5




辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球







憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。



|80 - 85|*4/5 = 4



1 任せる 
00~22…ヒット(長打判定へ)
27~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ20 長打判定へ


ダヴァン「……三者凡退デ盛り上げたい場面。」

ダヴァン「こういう時に打つノが――」


キーン!!


ダヴァン「渋谷 尭深デスよ」


尭深 パワーA85


(85)/(4) = 二塁打(21)
(85)/(7) = 三塁打(12)
(85)/(7) = HR(12)



00~20 二塁打
21~32 三塁打
33~44 HR
45~99 ヒット
ゾロ目 奇数HR 偶数ヒット


↓1


> コンマ 44 ヒット


ワーワー!!

みさき『さぁ、出ました。ワンアウトからの勝ち越しのランナー』


ダヴァン「……ヨシ!」

ダヴァン「続いて下サイ、ハル!!」


照「…………」


ダヴァン「ベツに、ワタシも負けるのが嫌なダケです」

ダヴァン「声くらいハ出しマス」


照「……うん」


ワーワー!!


春「(……6番バッター。)」

春「大きいの狙ってみようか」



9回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 1対1

6番 春

ワンアウト ランナー1塁

智葉 スタミナ70



滝見 春 ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力B75 守備B75 捕一 打力C65 守備力B75 ランクC68
特殊 チャンス4 連打5




辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球



春の連打5が発動
ミート+10


憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。



|75 - 85|*4/5 = 8



1 任せる 
00~18…ヒット(長打判定へ)
19~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ18 長打判定へ


春「(ワン、タン、メン)」

春「ワン、タン――」


カキーン!!


春「……メンはあまり好きじゃない」


春 パワーC65

智葉の逃げ球が発動
HRコンマ -5



(65)/(4) = 二塁打(16)
(65)/(7) = 三塁打(9)
(65)/(7) = HR(9) - 5



00~15 二塁打
16~24 三塁打
25~28 HR
29~99 ヒット
ゾロ目 奇数HR 偶数ヒット


↓1


>コンマ03 二塁打


カキーン!!


憧「しまっ――」


ガシャン!


みさき『フェンス直撃の当たり。これで一気に――』


ザザッ!!

春「……セーフ」


みさき『二三塁へ』

みさき『得点圏にランナーを運びました。』

良子『流石、私の従姉妹ですね』

良子『ナイスバッティングです』


ワァッーーーーー!!!


照「……メグ」


ダヴァン「スクイズですネ」

ダヴァン「何球目デスか?」


照「…………」


憧「……何球目だ」

憧「何球目にやってくる」


憧「…………」



照「……初球と2球目は外してくる」

照「3球目、これは入れてくる」

ダヴァン「……何で分かるのデスか?」

照「…………」


ダヴァン「ま、何だってイイですケド」


ササッ


ダヴァン「この試合に勝ったらラーメンでも食べにいきましょうカ」

照「……あまり好きじゃない」

ダヴァン「アラ、冷たいデスね」


<スクイズ判定>

00~29 成功
30~99 失敗
ゾロ目 バントヒット

↓1


>コンマ14 成功


憧「3球目――」

憧「ここでしょ、多分!」


ビッ!!


ダヴァン「は、外され――!?」


照「…………」


――コツン


憩「……………」


『アテにはしません』

『信じるだけです』


憩「……ウチも信じたくなったわ」

憩「本当に神様がおるって」


『上手く転がした!!』

『三塁ランナーが突っ込んでくる!!』

『ホームへは投げられない!!』

『1塁へ送球――』

『1塁はアウト!!しかし!!』


『1点!ついに待望の一点が、この回』


『デリシャスパンケーキに入りました!!』



優希「よーし!ナイスラン、ナイスバント!!」

優希「これで――!!」


尭深「……うん。」


勝った――。


ワァァァァァァァァ!!!


和「……………」


『サヨナラにするぞ、次の回』

『俺とお前で』


和「……まだ、ですよ」

和「まだ負けていません」



9回の表 デリシャスパンケーキの攻撃

状況 2対1

8番 モブ

ツーアウト ランナー3塁

智葉 スタミナ59



モブ ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力C65 守備C65 打力C65 守備力C65 ランクC65




辻垣内 智葉 球速B70 コントロールA80   スタミナA80 変化球A80 投手力B77 ランクB78
特殊 強心臓 クイック5 打球反応  逃げ球





憧の球界の頭脳が発動。
投手力+8。
智葉の強心臓が発動。
投手力+15



|65 - 100|*4/5 = 26



1 任せる 
00~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ72 内野守備判定(キャッチャー)


ギンッ!!

みさき『キャッチャーの前へボテボテの当たり』


良子『……プレッシャーがかかりますよ』

良子『送球ミスをしたら1点ですからね』


ビッ!!


……ワァッーーーーー!!!!


照「…………」ジッ

『4 番 原村』

『5番 須賀』

『6番 ――』


憩「……何も見てはるんですか?」

照「打順だよ。相手の」

憩「打順?」


照「どこを見てもいないはずなのに、何回も探してしまう」

憩「いないって――、誰がですか?」


照「……………」



モブ 走力C65

憧 守備力A80



|80 - 65|*1.2 = 18


00~78 アウト
79~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


>コンマ 02 アウト


みさき『しかしここは、落ち着いて送球。』


みさき『これで、スリーアウトチェンジです』


ワーワー!!


照「……よし。いくよ、憩」

照「ここまで付き合ってくれてありがとう」


タッタタタ……。


憩「……やっぱ無理やわぁ」

憩「アナタに草野球を楽しめと言うんわ」


憩「……………」


憩「最終回か」


菫「どう考えても、照から2点は無理だ」

菫「どう考えても無理に決まってる」

やえ「…………」

やえ「……現実はお前が思っているほど、優しくない」


「須賀――」


ワーワー!!


久「宮永 照からホームランを打つのは、ほぼ不可能に近い」

久「だから連打する必要がある」

久「その可能性が1番高いのは――」

久「あなた達二人よ」


咲「……そっちの応援なんですね、部長は」


久「応援しているつもりはないわよ。見届けたいだけ」

久「この試合をね」


ワーワー!!


咲「…………」

『でも、やっぱり私には――』


咲「……想像できないなぁ」

咲「打たれるお姉ちゃんの姿は」



ワァァァァァァァ!!!


みさき『そして、いよいよ試合は9回ウラ』

みさき『ドラフ島連合の攻撃となります』


9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

4番 和

ノーアウト ランナーなし

照 スタミナ74


原村 和 ミートA80 パワーA80 走力C60 肩力A80 守備A80 遊外 打力A80 守備力A80 ランクB76 
特殊 光の翼…相手の固有、特殊全て無効にする。安定感  サヨナラ女


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 


和の光の翼が発動
相手の固有、特殊無効に




|80 - 83|*4/5 = 2




1 任せる 
00~24…ヒット(長打判定へ)
25~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> 4 声をかける

和 好感度89 * 10 * 0.05 = 45


和の全能力が45上昇した


京太郎「……言っとくけど、俺に回そうなんて思うなよ」

京太郎「繋ぐ気持ちでいたら打てないぜ」


和「……いいんですね?」

和「後悔しませんか?」


京太郎「お前もしつこい奴だな」


『4番 ショート 原村くん』



和「やっぱり今でも好きなんですね」

和「咲さんのこと」


京太郎「ああ」


和「……分かりました」


タッタタタ……。


京太郎「……………」


――ゴンッ!!


みさき『そして、打席に立ち。』

みさき『注目の初球――』


ビッ!!


良子『……153キロ?』

みさき『え?』


キーン!!

「ファール!!」


成香「ここへ来て、最速……」

憧「でも、空振りはしない」


憧「……和」


ワーワー!!

穏乃「打てーー!!和ーー!!」


ビッ!!

――キーン!!

「ファール!!」


ダヴァン「……打つ」


憩「……打つんか、本当に」


優希「宮永 照」

優希「咲ちゃんのお姉ちゃんから――」


優希「…………… 」


『……のどちゃん』


ワーワー!!


照「…………」


和「…………」


9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

4番 和

ノーアウト ランナーなし

照 スタミナ74


原村 和 ミートA80 パワーA80 走力C60 肩力A80 守備A80 遊外 打力A80 守備力A80 ランクB76 
特殊 光の翼…相手の固有、特殊全て無効にする。安定感  サヨナラ女


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 


和の光の翼が発動
相手の固有、特殊無効に

※4を選択したので、全能力+45


|125 - 83|*4/5 = 34




1 任せる 
00~54…ヒット(長打判定へ)
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り2回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


コンマ的に似たようなもんなので、>>155を採用します。



> コンマ92 外野守備判定(センター)


キーン!!


照「……ゆーき!」


優希「うへぇ!?」


優希「……クソ、ボケッとしてた! 」



優希 守備力 C65


65*0.85 = 55


00~35 ヒット
36~99 アウト
ゾロ目 奇数ヒット 偶数アウト

↓1


>コンマ 59 アウト


バシッ!!


みさき『センター片岡、よく追いついた。これでワンアウト』


京太郎「十分だよ。」

和「…………」

京太郎「十分伝わってるよ、気持ちは」

和「……すいません」

京太郎「謝んな。全力でやった結果だったんだから」


京太郎「…………」


ワーワー!!

良子『瑞原 はやりは小鍛治 健夜を打てませんでしたね』

みさき『……それが今、関係あるのですか?』

良子『ありますよ。』

良子『大いにね』



京太郎「……野球のおにいさんか」



9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

5番 京太郎

ワンアウト ランナーなし

照 スタミナ72



須賀 京太郎 ミートB78 パワーB77 走力B72 肩力B73 守備B70 外捕 打力B74 守備力B72 ランクB74
特殊 野球のお兄さん…同点、負けている時に打力を+15にする。
AH サブポジ5 チャンス5 ゲッツー崩し  ムード5 チャンスメーカー 逆境男 連打5



宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



京太郎のチャンスメーカーが発動
ミート+10
京太郎の野球のおにいさんが発動
ミート、パワー+15
京太郎のアベレージヒッターが発動
ヒットコンマ+5


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の連続和了が発動
照の投手力+10
照の尻上がりが発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15




|103 - 103|*4/5 = 0




1 任せる 
00~26…ヒット(長打判定へ)
27~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り2回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


>4 声をかける

和 好感度89 *4* 0.05 = 18


ワーワー!!

「あっと二人!」

「あっと二人!!」

「あっと二人!!!」


ワーワー!!


誰の目にも分かることが一つ。


京太郎「……なぁ、原村」

和「はい」

京太郎「誰かを好きになった気持ちは例え報われなくても、十分に意味がある」

京太郎「そうだよな?」


和「……はい」


俺が打たなきゃ負ける。


和「そうであると私は信じてます」


京太郎「……よーし!元気でた!!」

京太郎「行ってきまーす!!」


タッタタタ……。


和「……行ってらっしゃい」


分からないのは――



みさき『そして、打席に入るのが、5番』

みさき『一年生バッター、須賀 京太郎くんです』


京太郎「…………」


照「…………」


京太郎「……………」

『何だよ、その顔は――』


ビッ!!


……バシーンッ!!


「ストライク、ワン!!」


京太郎「……何で勝ってるピッチャーが、そんな顔して投げてんだよ」

京太郎「……………」


ビッ!!


……バシーンッ!!


「ストライク、ツー!!」


『先輩に妹はいますか?』

『本が好きで、よく迷子になって――』


みさき『さぁ、追い込まれました』

みさき『遊び球は――』


良子『ありませんよ、ボーイ』

良子『次で決まります』


良子『……あなたに打てるのですか?』

良子『宮永 照を――』


ワーワー!!


京太郎「……………」


照「……………」


9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

5番 京太郎

ワンアウト ランナーなし

照 スタミナ72



須賀 京太郎 ミートB78 パワーB77 走力B72 肩力B73 守備B70 外捕 打力B74 守備力B72 ランクB74
特殊 野球のお兄さん…同点、負けている時に打力を+15にする。
AH サブポジ5 チャンス5 ゲッツー崩し  ムード5 チャンスメーカー 逆境男 連打5



宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



京太郎のチャンスメーカーが発動
ミート+10
京太郎の野球のおにいさんが発動
ミート、パワー+15
京太郎のアベレージヒッターが発動
ヒットコンマ+5


※4を選択したので、全能力に+18


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の連続和了が発動
照の投手力+10
照の尻上がりが発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15



|121 - 103|*4/5 = 18



1 任せる 
00~44…ヒット(長打判定へ)
45~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り1回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ28 長打判定へ


『そんな、世話の焼ける妹は――』



カキーン!!!



京太郎 パワー110


京太郎の逆境男が発動
HRコンマ+10



(110)/(4) = 二塁打(25)
(110)/(7) = 三塁打(15)
(110)/(7) = HR(15) + 10



00~24 二塁打
25~39 三塁打
40~64 HR
65~99 ヒット
ゾロ目 奇数HR 偶数ヒット


↓1


京太郎「……超えろ、超えろ」


ガシャン!!


みさき『僅かに超えません。フェンスダイレクト』

みさき『これで打ったランナーは二塁へ』


――ザザッ!!


照「…………」


「ナイスバッティング」


良子『……でしたよ。ボーイ』

良子『そして――』




憩「これで決まりましたねーぇ」


京太郎「…………」


憩「あなたがホームランを打てへんかった時点で」


ワーワー!!


京太郎「……分かりませんよ」

京太郎「最後のスリーアウトを取られるまでは」


憩「ウチも信じてますから」

憩「宮永さんを」


京太郎「……俺もですよ」


9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

6番 姫子

ワンアウト ランナー2塁

照 スタミナ68



鶴田 姫子 ミートC65 パワーB75 走力C60 肩力B75 守備B75 投外 打力B70 守備力B75 ランクB70 
特殊 リザベーション…哩が塁上にいる場合、姫子のヒットコンマを+30にする。連打5 逆境女 チャンス5


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



姫子のチャンス5が発動
ミート、パワー+10
姫子の連打5が発動
ミート+10


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の尻上がりが発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15




|80 - 93|*4/5 = 10




1 任せる 
00~16…ヒット(長打判定へ)
17~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り1回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


>4 声をかける


姫子 好感度54 *7*0.05 = 18


京太郎「……姫子さんのことを」


姫子「嘘つけ。ずっと忘れとっちゃくせに」


京太郎「それは言わない約束でしょ」



ワーワー!!


良子『……私がホームランを打った球』

良子『あれは棒球でした』


みさき『……………』


良子『そして、まだ可能性があるとしたら――』


良子『それを見逃さないことです』


9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

6番 姫子

ワンアウト ランナー2塁

照 スタミナ68



鶴田 姫子 ミートC65 パワーB75 走力C60 肩力B75 守備B75 投外 打力B70 守備力B75 ランクB70 
特殊 リザベーション…哩が塁上にいる場合、姫子のヒットコンマを+30にする。連打5 逆境女 チャンス5


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



姫子のチャンス5が発動
ミート、パワー+10
姫子の連打5が発動
ミート+10

※4を選択したので、全能力に+18


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の尻上がりが発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15




|98 - 93|*4/5 = 4




1 任せる 
00~31…ヒット(長打判定へ)
32~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り0回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ95 外野守備判定(センター)


キーン!!



優希 守備力 C65


65*0.85 = 55


00~35 ヒット
36~99 アウト
ゾロ目 奇数ヒット 偶数アウト

↓1



『落ちた、落ちた!!』

『まだドラフ島連合の攻撃は終わらない!!』

『チャンスを広げて、1、3塁!!』


照「…………」


ワーワー!!

優希「ごめーん!!捕れんかったじぇ!」

優希「次は捕る!!」


憩「頑張って下さい。あと二人です」


照「……………」

『暑い、ダルい。帰りたい』


照「……昔はもっと、素直に言えてた気がするな」


照「今は――……」


『7番 ファースト 愛宕くん』


照「抑える。抑えて――」


『抑えて、何をすればいい?』



9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

7番 絹恵

ワンアウト ランナー1、3塁

照 スタミナ64



愛宕 絹恵 ミートC65 パワーC65 走力A85 肩力C65 守備B70 捕一 打力C65 守備力C68 ランクB70
特殊 走塁4 盗塁4  内野安打4 チャンス5



宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



姫子のチャンス5が発動
ミート、パワー+10


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の連続和了が発動
投手力-5
照の尻上がりが発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15




|70 - 88|*4/5 = 14 + 5




1 任せる 
00~07…ヒット(長打判定へ)
08~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り0回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1



……バシーンッ!!

『ストライク!!バッターアウト!!』

『これでツーアウト!!』


ワァッーーーーー!!!


照「……………」ハァハァ

照「……あと、1人。」



『8番 レフト 高鴨くん』


穏乃「おっしゃーー!!」

穏乃「いくぞーー!!」


絹恵「……どんなピンチでも笑っていられる選手」


穏乃「――え?」


絹恵「笑っとるで、あのピッチャー」


穏乃「……………」



ビッ!!

「ストライク、ワン!!」


『――お姉ちゃん!』


ビッ!!

「ストライク、ツー!!」


『……お姉ちゃん?』


照「…………」ハァハァ


『155km/h』


みさき『セットポジションから155キロ?』


穏乃「……凄い!」

穏乃「無茶苦茶だ、このピッチャー……!」


穏乃「…………」


『いつか絶対に――勝つ!!』


穏乃「……でも、女に二言はない!!」



照「……ハァハァ」


照「ハァ――」


スッ


みさき『ワ、ワインドアップ!?』


ビッ!!


良子『……速い』

良子『多分、最速です』


――ギュルルル!!!


9回の裏 ドラフ島連合の攻撃
 
状況 2対1

8番 穏乃

ツーアウト ランナー1、3塁

照 スタミナ62



高鴨 穏乃 ミートC65 パワーC65 走力B70 肩力B70 守備C65 投外 打力C65 守備力C68 ランクC69
特殊 対エース4 ムード4


宮永 照 球速A90 コントロールA90 スタミナA80 変化球B75 投手力A83 ランクA83
特殊 牌に愛された子…ゾロ目が出た時に凄く良いことが起きやすくなる。 
連続和了…連続でアウトを取る毎に投手力+5、連続でヒットを打たれる毎に投手力-5にする。
威圧感 ノビ4 ドクターk 尻上がり 



穏乃の対エース5が発動
ミート、パワー+10


照の牌に愛された子が発動
ゾロ目 三振に
照の尻上がりが発動
投手力+5
照の威圧感が発動
相手の全能力を-5に
照のドクターKが発動
アウトコンマ+5
照のノビ4が発動
球速+15




|70 - 93|*4/5 = 18 + 5




1 任せる 
00~04…ヒット(長打判定へ)
05~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り0回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ91 外野守備判定(レフト)


キーン!!



モブ 守備力 C65


65*0.85 = 55


00~35 ヒット
36~99 アウト
ゾロ目 奇数ヒット 偶数アウト

↓1



ワァァァァァ!!


高鴨 穏乃が打った瞬間。

誰も動けなかった


打球は平凡なレフトフライ


それでもレフトは捕れなかった。


マウンドで宮永 照が倒れていたから。


京太郎「……おい、姉ちゃん」

京太郎「何やってんだよ、あんた」

京太郎「まだ試合は終わってないぞ」


京太郎「……おい」


京太郎「姉ちゃん」


お知らせと言うよりはお詫びです。


この試合を終わりにしてもよろしいでしょうか?

……これ以上、何も思いつかないので


後は、閉会式→その他諸々やって


舞台を晩成高校生へと移すみたいな感じで。


理由は色々ありますが、綺麗に終わらせるには、これが一番かなと思いました。

延長書いても、ダラダラ続きそうな感じがするので……


賛否両論あるのは承知ですが、僕にはこれしか思いつかないです。


意見お待ちしてます。


旅館


コンコン


杏果「…………」


コンコン


杏果「…………」



コンコン!!


杏果「起き――!」


――ガチャ


杏果「………ろ?」



シ~ン………。


杏果「……………」


杏果「そっか、もういないんだっけ」



仲居「静かになりましたね、この旅館も」

杏果「うん。ほとんどの高校生は帰ったからね 」

杏果「それと同時に――」

仲居「私達も暇になったと。」

杏果「…………」

仲居「もうすぐ高校野球の地区予選が始まりますね」

杏果「……うん」

仲居「本土の旅館に戻られるんですか?」

杏果「うん。人手が足りないらしいから」

仲居「そうですか……」


仲居「ほんと――」


仲居「静かになりましたね」

仲居「この旅館」


晩成高校、校舎。


高久田「よう、京太郎」

京太郎「…………」

高久田「どうした?ボケッとして……」


京太郎「あーーっ!!」

京太郎「誰かと思ったら、一緒に何故か晩成高校に進学することになった中学からの友人の高久田 誠じゃねえか!!」


高久田「……誰に紹介してんだ?」


……………。


高久田「おまえ最近見かけなかったけど、どこに行ってたんだ?」

京太郎「ああ、ちょいと島流しに」

高久田「はぁ?」


タッタタタ……。

高久田「もうすぐ地区予選だな」

京太郎「少し遅めの、な」

高久田「もちろん今年も甲子園にいけるんだろ?」

京太郎「……たぶん、な」

高久田「おっかしいなぁ。県内なら無敵って聞いてたけどな、ウチの野球部」


京太郎「…………」


タッタタタ……。



京太郎「……あ」

高久田「どうした?京太――」


京太郎「こんちわーす!!」ペコッ


やえ「…………ムッ」


タッタタタ………。


高久田「……『一瞥をくれる』って、ああいうことを言うんだろうな」

京太郎「……………」



高久田「野球部のエースの人だろ?」

高久田「なかなか人気ありそうだな」クック

京太郎「……ああ」

京太郎「いま、大人気の先輩だぜ」


グラウンド


やえ「いくぞ、レフト!!」


カキーン!!


あれから、試合はどうなったのかと言うと……。

熱中症で倒れた宮永 照の代わりに急遽、タコス娘が登板。

9回のウラのピンチをなんとか凌いだ。


ピンチを抑えて、盛り上がる『パンケーキ』の選手たち。ワンアウトから荒川 憩がヒットで出塁するも――


バシッ!!


やえ「よし!ナイスキャッチ!」

やえ「次、センター!!」


京太郎「……うぇーい!」


宮永 照が抜けた穴は、それ以上に大きかった。


――スカッ


やえ「……………」

やえ「次、ライト!!」


京太郎「順番飛ばしてますよ」

京太郎「先輩」


2番のタコス娘を抑えて、3番のラーメンマンは歩かせた後、


結局、この試合をわけたのは四番の差だった。


宮永 照と代わった四番を抑えた、そのウラ。

すかさず、1番の辻垣内 智葉が出塁。

2番、3番と進塁打を放ち――


迎えた四番。同じ高校、同じ中学同士の対決。


ツーストライクワンボールと追い込んだ、四球目。



――カキーン!!!


『ワァァァァァァァァ!! 』


ライトスタンドへの大きな当たり。


原村 和の今大会2本目のサヨナラホームランで、長かった草野球大会はドラフ島連合の優勝で終わった。


ただ、優勝したチームに対して世間の目は――


『宮永 照、倒れる!!』

『夏の甲子園絶望的か!?』


……ほとんど向かなかった。


練習後


京太郎「阿知賀とは当たらねえ?」



グイッ

京太郎「阿知賀とは当たらねえ!?」

初瀬「そりゃそうだ」

初瀬「こっちはシード校なんだから」

京太郎「あ、そっか」コン



初瀬「大きく4つに別れたブロックの向う側」

初瀬「つまり、どうやっても決勝までは当たらないってわけ」

京太郎「…………」


『さぁ!試合はいよいよ大詰め!』

『奈良地区予選一回戦!』

『誰がこんな展開を予想していたでしょう!』


京太郎「……やっぱ夢は夢だな」

初瀬「……何言ってんの?」





『須賀くんへ』

『お元気ですか』



和「……わざわざ手紙を書くほど時間は経っていませんよね」


「のどちゃーん!!練習に行こうじぇ!」


和「はいはい」


そして、島から帰ってきた すぐの休日。

最終調整と連携の確認として、見知った顔の多い臨海高校と練習試合をするのであった。


わざわざ東京まで出向いて。



臨海高校、グラウンド


ネリー「いくよー、名前のないキャッチャー。」


ビッ!!

……バシーンッ!!


京太郎「いい球投げますね、あの1年」

やえ「……ネリー・ヴィルサラーゼ」

京太郎「ネ、ネリー……?」

やえ「ネリー・ヴィルサラーゼ。グルジア人だ」

京太郎「へぇー。外国人だとしても、一年で強豪のレギュラーなんて凄いですね」

京太郎「きっとタダ者じゃありませんよ」ニコニコ



やえ「……自慢か?」

京太郎「テヘヘ」


意外にも小走先輩の推薦で俺は晩成高校のレギュラーとなった。

何だかんだで認めてくれていたのであろう。



初瀬「……………」

京太郎「やーい、ベンチ外選手」ケラケラ

初瀬「うっさい!早く守備にいけ!」

京太郎「はいはーい」


タッタタタ……。


『新子とは幼なじみなんだろ?』

『中学からだけどね』


京太郎「……やっぱなんとなく似てるよな」

京太郎「なんとなくだけどさ」


「プレーボール!!!」



『3番 センター 須賀くん』


京太郎「こんにゃく打法!」

京太郎「梨田 昌孝!」


京太郎「……現!」


ビッ!!

……カキーン!!


京太郎「楽天 イーグルス監督!!」


ワァッーーーー!!


――ザザッ!!

京太郎「レフト線、ツーベースヒット!!」デデーン



ネリー「……何あの、変な金髪」


ワイワイ、ワイワイ

「「いいぞ、いいぞ、須賀!!」」

「「いいぞ、いいぞ、須賀!!」」


「「「ワァァァァァァ!!!」」」



ネリー「ああ、うっさいなぁ」

ネリー「もっと静かに野球やらせてよ」

ダヴァン「気にしたらダメデス。この国の風物詩みたいなモノデスから」

ネリー「……チッ」


『4番ピッチャー 小走くん』


ダヴァン「……カレも上手くなりましたネ」

ダヴァン「初めて会った時とは別人デス」



智葉「久しぶりだな、須賀」

京太郎「……久しぶりってほど時間経ってないでしょ」

智葉「そうだったな」



ビッ!!

「……ボール!!」


智葉「あれからみんなと会ってないのか?」

京太郎「……そりゃまぁ」

京太郎「北は北海道、南は福岡まで」

京太郎「スケジュールの都合上、中々会う機会に恵まれなくて」

智葉「お前は芸能人か」


ネリー「(……何喋ってんだろ? )」



智葉「同じ奈良県の連中は?」

京太郎「…………」

智葉「気にならないのか?」

京太郎「……べっつにィ」

智葉「……………」


ワーワー!!

智葉「……なぁ、須賀」

智葉「今ここで言うのもなんだが、私はお前たちと草野球ができて――」


――ダッ!!


智葉「…………」

智葉「は、」



「走った!!」


ネリー「え 」


ビッ!!

――ザッーー!!

「セーフ、セーフ!!」


京太郎「おーし、3塁盗塁成功!!」グッ


ワイワイ、ガヤガヤ

「「いいぞ、いいぞ、須賀!!」」

「「いいぞ、いいぞ、須賀!!」」


「「「ワァァァァァァ!!!」」」


ネリー「……なにあの金髪?」

智葉「さぁ?」

智葉「……何なんだろうな」


ワーワー!!

京太郎「……小走センパイ頼みますよ!」

京太郎「犠牲フライで一点。内野ゴロでも場合によっては一点です!!」


キーン!!


ネリー「……キャッチャー!!」


「平凡なキャッチャーフライ!!」

「ランナー残塁!!ツーアウト!」


京太郎「…………」


やえ「……………」


京太郎「おや?」


そんなこんなで試合は終わり、結果は3対1と惜しくも負けたのであった。


由華「しょ、しょうがないですよ」

由華「臨海高校が相手ですから」

やえ「う、うるさい!!」

やえ「別に悔しくなんて……」


京太郎「……………」

『小走さんのお姉さん――』


智葉「この先にある大学病院」

京太郎「え?」

智葉「あそこに宮永 照が入院している」

智葉「お見舞いくらい行ってきたらどうだ?」

京太郎「…………」



やえ「帰って練習だ!!」

由華「む、無理ですよ。奈良に帰る頃には夜になりますから」

やえ「……ならここで練習だ!!」

由華「なおさら無理ですよ。臨海高校さんのグラウンドですから」


ダヴァン「ワタシ達は構いませんヨ」

ネリー「お金を払ってくれるならね」


やえ「よーし!聞いたな、お前ら!」

やえ「さっそくやるぞ!!」

初瀬「……あ、あの~」

やえ「なんだ!?」


初瀬「須賀がいません」


病室


照「……………」ポリポリ


『昨夜未明、〆切を守らない漫画家が殺されたとの凄惨な事件が――』


ドンガラガッシャーン!!

照「?」



バンッ!!

京太郎「何だこの病室は!?」

京太郎「こんなにたくさんの花束を贈られやがって!!」

京太郎「テレホンショッキングじゃねえんだぞ!!」


照「…………」


京太郎「あ、どうも。須賀 京太郎です」ペコッ



照「……人の病室に怒鳴り込んでくるなんてヤクザなの?」

京太郎「意外と元気そうですね。顔色もいいし」

京太郎「毛艶も抜群ですね」

照「ここはパドックじゃないよ」


京太郎「あ、こりゃ失礼」アハハ


「いつ退院できるんですか?」

「いつでも。菫の許可さえあれば」

「なーんだ、そりゃ?」

「夏の大会までの休養だって」

「……確かに天下の白糸台のエースに草野球で倒れるまで投げられちゃ堪らんよな」

「………………」



照「……咲が」

照「咲がお見舞いに来たんだ 」


京太郎「……………」


照「でも、何を喋っていいのか全然分からなかったよ……」


京太郎「……そんなもんじゃないですか」

京太郎「久しぶりに会った家族といきなり再会したら、誰だって戸惑います」

京太郎「元気でいることが確認できたら、それだけで十分だと思いますよ」


照「…………」


京太郎「それじゃあ、宮永先輩。」

京太郎「俺は帰りますよ」

京太郎「お見舞いの品のケーキがグチャグチャでも、俺のせいじゃないですから」


照「……待って。」

照「咲と何があったのか、聞かないの?」

京太郎「どうせくだらない理由でしょ」


バタンッ!


照「………………」


京太郎「…………」


菫「やぁ久しぶりだな」

菫「……時間はあるかな?」


……………………。


菫「いい役をやっているな」

京太郎「何もやっていませんよ」

京太郎「遅かれ早かれこうなっていた。それだけです」

菫「だが、きっかけにはなった」

菫「あの二人を引き合わせるな」


菫「人間の関係というのは、ほんの少し内側に踏み込めるかどうかで大きく変わることもある」

菫「野球と一緒だ」

京太郎「………………」

菫「この後はどうするつもりだ?」

京太郎「……どうするって言われてもね」


菫「あの二人はもう大丈夫だぞ。お前がやってあげれることは何もない」


菫「だったら、お前も―…」

京太郎「『お前も』?」

菫「…いや、やっぱりいい」

菫「流石に余計なお世話だな」



菫「また会おう」

菫「須賀 京太郎くん」


タッタタタ……。


京太郎「……何しに来たんだ?」

京太郎「あの人」


ところ変わって、奈良。

須賀家。


「おーい、京太郎」


京太郎「……………」

須賀父「父さんだよ」

京太郎「そうだっけ?」

須賀父「親の顔も忘れたのか? 」


京太郎「……おっかしいなぁ。さっきまで東京にいた気がすんだけどな」

須賀父「SSの展開の速さを見くびってもらっては困る」

京太郎「…………」

京太郎「……ま、いっか」


……………………。


『いよいよ明日に迫った、奈良地区予選。』

『今年も勿論大本命である晩成高校は大会3日目の第一試合から登場します』


須賀父「しかしお前も運のない男だな」

須賀父「宮永 照が試合中に倒れるなんてな」

京太郎「……運がない?」

京太郎「逆だろ。そのおかげで、優勝できたんだから」


須賀父「そっか、そっか」

須賀父「知らなかったよ。お前がそんなもんに興味があったなんてな 」


京太郎「……………」


優勝をし、閉会式が終わった後は杏果さんの旅館での優勝パーティが開かれた。

ただ純粋に楽しむだけのパーティ。

誰一人として、宮永 照のことや、これからの事を口にする人はいなかった。


京太郎「おかしいよな。別に憎しみ合ってるわけでもないのに」

京太郎「ただ味方だったのが、敵に変わるだけで」

京太郎「こんな――……」



須賀母「なにいい若いもんがシミジミと回想してんのさ」

京太郎「……………」

須賀母「ゴロゴロされてても邪魔だからどっかに、いったいった」

京太郎「……うるせえな」

京太郎「休養日なんだよ、今日は。」


須賀母「なーにが、高校生の分際で偉そうに休養日だい」

須賀母「主婦に休みなんかないのにさ」


『同じ奈良県の連中は?』

『気にならないのか?』


京太郎「……わかったよ」

須賀母「何が分かったんだい?」


タッタタタ……。


須賀母「……どこに行くんだい?」


京太郎「…………」

京太郎「敵情視察」


カランコロン

「いらっしゃいませー」

「福山みたいな髪型にしてください」

「福山 雅治さんみたいな感じですね。畏まりました」

「あ、そっちの福山じゃなくて……」


「福山 潤みたいな感じで」


散髪、2000円。


「お客さん着きましたよ。」

「1980円になります」

「はい、2000円。」

「釣りはいらねえぜ」


奮発、20円。


そんなこんなやってる間に――


『阿知賀学院』


京太郎「……何でこんな僻地に学校があんだよ」

京太郎「タクシー代請求するぞ」

京太郎「ったく」


高鴨 穏乃に原村 和に新子 憧。

かつて、この三人がここで出会った。

阿知賀こどもクラブのメンバーとして


京太郎「……勝手に入っていいのか?学校って」

京太郎「しかも、ここ女子高だろ?」


京太郎「……………」


京太郎「……ま、いっか」


阿知賀学院 校内


タッタタタ……。


京太郎「中高一貫のお嬢様学校って聞いてたけど、普通の校舎だな」

京太郎「こんな山にあること以外は」



小学は三人揃って

中学で一人離れ、二人離れ

そしたら、一人戻って来て

変な島でまた三人揃って


京太郎「……そして、また一人離れた。」


京太郎「さぁ、残った人は誰でしょう?」


京太郎「……………」

京太郎「アホらし。何考えてんだ、俺は」

京太郎「とっととグラウンドにいこ」


トッタタタ……。



京太郎「……ホント」

京太郎「普通の校舎だな」


京太郎「今日の練習は午後から?」

「うん。そうなんです」

「明日から大会なんで、軽く汗を流す程度にって先生が」

京太郎「はぁ」

「……ところでキミは?」

京太郎「通りすがりの野球部員です」

「野球部員?」

京太郎「はい。早熟高校っていいます」

「早熟高校?……聞いたことないなぁ」

京太郎「そりゃそうだ」

「え?」

京太郎「ん?」ニコッ


ワイワイ、ガヤガヤ

「あー、クロチャーだ!!」

「ねぇねぇグラウンド使ってもいいでしょ!!」


「んー、内野は今グラウンド整備しているから外野なら使ってもいいよ」

「それと硬球は危ないから使わないように!」


「「「はーーい!!」」」


ダッタタタ!!!


「あ、ごめんなさい」

「話の続きだったのに――ってあれ?」


「どこに行ったんだろう?」


「早熟高校の人」



京太郎「あれが『クロちゃん』か」

京太郎「確かにどっかの妹よりは、しっかりしてそうだな」

京太郎「……………」


グゥゥ

京太郎「腹減ったぁ……」

京太郎「流石に駅の方へいけば何かあるよな」


………………………。


何かあった。


『和菓子の高鴨』


京太郎「…………」

京太郎「いやいや、俺は昼飯を食いに来たんだ。和菓子屋に用なんて――」


『和菓子ランチ!』

『おしるこ定食あります!!』


京太郎「なんちゅう和菓子屋だ」

京太郎「…………」

京太郎「偵察しとくか」


――ガラッ



穏乃「いらっしゃいませー!」ニコッ


京太郎「すいません、間違えました」



穏乃「あっーー!!」


京太郎「………」


穏乃「あっーー!!」



穏乃「あ――フガフガ」

京太郎「分かった、分かったから」


………………。


穏乃「ご注文は?」

京太郎「……おしるこ定食 」

穏乃「へい!おしるこ入りまーす!」


「「「毎度おおきに!!!」」」


京太郎「……ここはなに屋だ?」

穏乃「和菓子屋。他にも土産品とか売ってるけど」

穏乃「ほら、奈良県名物の鹿せんべい」

穏乃「京太郎の好物でしょ?」

京太郎「そうそう!」

京太郎「この糠で出来た味がたまんないのよ」ニコニコ


京太郎「――ってか!!」


――グイッ

穏乃「い、痛いれふ……。つねらないでぇ……」


パッ


穏乃「今日は吉野に何しに来たの?」

京太郎「偵察だよ」

穏乃「この辺に高校ってあったっけ?」

京太郎「……阿知賀学院ってとこがあるらしいぜ 」

穏乃「阿知賀学院?」

穏乃「聞いたことあるような、ないような……」ウムム

京太郎「……………」


穏乃「……あっーー!!」

穏乃「私の高校だ!!」

京太郎「……………」



穏乃「っで、何しに来たんだっけ?」

京太郎「おしるこはまだかなぁ!? 」


……………………。


綾乃「はい、おしるこ定食」

京太郎「ありがとうございます」ペコッ


綾乃「珍しいわね。穏乃が男友達を連れてくるなんて」

穏乃「うん!友であり、かつてのチームメイトであり、そして――」


穏乃「……これから3年間戦い続ける最高のライバル。」


京太郎「……………」

綾乃「……おしるこ、冷めちゃうわよ」

京太郎「あ、はい」

京太郎「頂きます」


穏乃「じゃ!行ってきまーす!!」ブンブン

綾乃「気をつけてねー」

京太郎「………………」


…………………………………。


京太郎「何で店の手伝いなんかしてんだ?」

穏乃「『なんか』って……。」

穏乃「この辺は、みんな店の手伝いしてるよ」

京太郎「子供でもか?」

穏乃「うん」


京太郎「わー、耳が痛いなぁ 」

穏乃「あ!」

穏乃「おーい、灼さーん!!」ブンブン

京太郎「灼さん?」



灼「……穏乃。」


穏乃「こちら鷺森 灼さん。私たちの部長です」

京太郎「……どうも」ペコッ

灼「……どうも」ペコッ


京太郎「………………。」

灼「……………。」


京太郎「(おかっぱ、ネクタイ、この辺の子……)」

灼「(金髪、高身長、穏乃と一緒……)」


灼「……分かった。この人が――」


京太郎「もしかして、実家はこけし屋ですか?」



灼「え?」

京太郎「ん?」ニコッ


灼「……ウチに偵察?」

京太郎「あ、いや、偵察というと大げさというか……」

穏乃「はい!いいですよね?」

京太郎「むしろ、みなさんがどのような練習をしているのか参考にしたいというか……」


灼「別にいいとおも……」

京太郎「あ、やっぱりダメですよね」テヘヘ

灼「ハルちゃ――先生には私から言っとく」

京太郎「え?」


穏乃「やったね!いいってさ!」

京太郎「…………」

灼「……高校の名前は?」

京太郎「あ、はい。 早熟高校っていいます」



灼「すぐにバレる嘘はよくないとおも……」

灼「スクールバックくらい隠したら?」

京太郎「あ」


灼「そんな嘘に騙されるのは、よっぽどのお人好しかおマヌケさん」


京太郎「……………」




玄「あー!!さっきの早熟高校の人だ!」



灼「クロ…… 」

玄「どうしたの?灼ちゃん」

玄「可哀想な人を見る目をしてるよ?」



宥「わぁー、京太郎君だぁ」

宥「お久しぶりー」

京太郎「久しぶりってほど、時間経ってないですよ」

宥「そうだっけぇ?」


憧「……はいはい」

憧「はやく練習しましょ。どっかの高校と違ってナイター設備もないんだから」


京太郎「…………」


憧「……なによ」

京太郎「べっつにィ」



玄「……あんま仲良くなさそうだね」

玄「同じチームだったはずなのに」

灼「…………」


穏乃「いきますよー!レフト!」


――スカッ


穏乃「……………」

憧「……ノックできないなら、投げれば?」

穏乃「……その手があったか! 」


…………。


京太郎「……緩いな」

「そりゃ、晩成と比べたらそう見えるかもな」

京太郎「……………」

「初めまして。私は、ここの監督の――」


京太郎「……『阿知賀のレジェンド』」

京太郎「赤土 晴絵」


晴絵「何だ知ってたのか」

京太郎「有名人ですから、晩成では」

晴絵「……相変わらず嫌われてるみたいだな」

京太郎「どっかの先輩にはね」



穏乃「いきますよー、センター!!」


ブンッ!


晴絵「一度、喋って見たかったんだよ。キミとは」

晴絵「私の教え子を4人も預けたからな」

京太郎「4人?」

京太郎「……そうか原村もか」

晴絵「ああ、元気そうで安心したよ」

晴絵「色々と成長したみたいだし」



穏乃「次、ライト!!」


ブンッ!!


京太郎「……こどもクラブってここで練習してたんですか?」

晴絵「ああ。この辺じゃ、他にグラウンドもないしな」

京太郎「そうですか……」


あの三人はここにいた。


揃って過ごした時間は僅かだったのかも知れないけど

確かに、ここにいた。


晴絵「……『阿知賀とは戦えません』か」

晴絵「それは友情かな?それとも――」


晴絵「恋かな?」


京太郎「……………」


――ゴンッ!

京太郎「痛ッ!?」


晴絵「『何言ってんだ、このオバサンは?』」

晴絵「……って思ったろ?」


晴絵「隠しても無駄だぞ」

晴絵「鼻っから情報戦ではウチが圧勝してるんだ」


京太郎「………………」


晴絵「遠慮はいらんぞ」

晴絵「お前も甲子園にいく資格は十分あるからな」


タッタタタ……。


晴絵「おーし、穏乃。ノック代わるぞ」



京太郎「………ったく」

京太郎「最近のオバサンは」



晴絵「最後、キャッチャー!」


カキーン!!


憧「………………」


――ポテーン、ポテーン


晴絵「……おい、何ボケッとしてんだ?」

晴絵「せっかく上手くあげてやったのに――」


宥「……帰っちゃったね」

宥「京太郎くん」


穏乃「……だよ。一言くらい言ってけよ」


晴絵「……………」


憧「敵にいちいち声をかける必要もないでしょ」

憧「ほら、早くキャッチャーフライあげてよ」


晴絵「……『ロミオとジュリエット』か」


憧「誰がジョージエッタだって?」

晴絵「誰がロメロだって?」


――カキーン!!



『皆様、本日は○○空港をご利用頂き誠にありがとうございます。』

『お出口は前方と中央2箇所にございます。皆様にまたお会いできますことを――』


乗務員「お客様、お客様。お休みのところ申し訳ございません」


「んぁ?」


乗務員「目的地の羽田に到着いたしました」


「あーそ、ありがとさん」



「……正月以来か。元気にしてっかなぁ」


「杏果たちは」


そして、次の日。


奈良県大会開幕――


須賀母「今日から合宿所にいくのかい?」

京太郎「おう」

須賀母「そうか。何回勝てば甲子園?」

京太郎「シード校は5回」

須賀母「そうか、そうか」

須賀母「その後はどうすんだい?」

京太郎「は?」


須賀母「甲子園にいった後は、プロにでもなんの?」


京太郎「……知らね」

京太郎「高校生活は3年間あるからな。他にやりたいことが見つかるかも知んねえし」


須賀母「あ、そ」

須賀母「お前にそんな沢山の取り柄があるなんて知らなかったよ」


京太郎「…余計なお世話だ」


――バタンッ


須賀母「いってらっしゃい」


「行ってきまーす」




「オン!オン!」ハッハ


京太郎「よう、バカカピバラ」

京太郎「元気か?」


「………オン?」


京太郎「……『誰だテメェ』みたいな顔してんな」

京太郎「たった3ヶ月でご主人様の顔を忘れやがって」


京太郎「………………」


『――たった、3ヶ月か』


はい、奈良県大会開幕。


我ら王者晩成高校が見守る中、下々の諸君で争う一回戦。


無名、有名、初出場。何でもござれの中、久しぶりのご参加

阿知賀学院。


……ズバーンッ!!

「ストライク!バッターアウト!!」

「ゲームセット!!」


ワーワー!!

穏乃「ッシャ!!灼さん、ナイスピッチングです!!」

穏乃「憧もナイスリード!!」

穏乃「宥さんと玄さんはナイスバッティング!!」



灼「賑やかなセンター……」


エースの高鴨 穏乃はセンターで温存したままの

5回、13対3。

コールド勝ちで初陣を飾った。


晴絵「おーし、勝ったな。大勝だ」


憧「どこがよ」

憧「エラーにバントミス、サインの見逃し、その他諸々。」

憧「まだまだウチの野球は荒い」

晴絵「そう言うなよ」

晴絵「この間までズブの素人を3ヶ月でここまで育てたんだ」

晴絵「まずは初戦突破を喜ぼうな」

晴絵「な!」ニコッ


憧「………………」


そして、二回戦から登場

王者・晩成


やえ「………………」


ガヤガヤ、ガヤガヤ

「小走先輩、出ないのか?」

「そりゃそうだろ。ベンチスタートで温存だよ」

「うへぇー、流石ウチ。余裕あんなぁ」



初瀬「……………」

京太郎「やーい、ベンチ内選手」ケラケラ

初瀬「……うん。ありがとう」


京太郎「…………」ポリポリ


……………。


やえ「最後、18番!」

やえ「岡橋 初瀬!!」


初瀬「……………」

京太郎「おーい、岡橋 初瀬くん?」

京太郎「呼ばれてんぞ」

初瀬「変だな。いないのかな」



やえ「岡橋 初瀬!!」


ビクッ!

初瀬「うぇぇ!?」

初瀬「私ですか!?」


やえ「他に誰がいるんだ?」


……………。


京太郎「……流石にこんなとこで負けたら笑いモンだよな」

京太郎「おーし」グッ


京太郎「少し遅めの高校野球を始めよう」


「プレイボール!!」




結果は言うまでもなく……


『お見事!相手に一本のヒットも許すことなく、15対0!!』

『流石は王者ですね。今年も盤石の体制で二回戦を突破しました』


憧「これが本当の大勝」

晴絵「いやー、恐れ入ったよ」


宥「当たり前のようにノーエラー」

玄「息をするような連打」

灼「しかも――」


穏乃「エースの小走さん抜きで」


『それでは、エースの小走 やえさんに話を伺いましょう』


『大勝でしたね』

『はい、大勝でした』


憧「……にゃろ 」


そして、三回戦もエースの小走 やえをベンチで温存したまま突破。


ベスト4へと駒を進めるのであった。



京太郎「『臨海高校ベスト4進出』」

京太郎「『愛宕姉妹、完封勝利』」

京太郎「『哩姫バッテリー、夜のアベックホームラン』」


京太郎「……みんな、ちゃんと勝ってるみたいだな」

京太郎「強豪校の面子は。」


京太郎「……………」


京太郎「有珠山、有珠山」


京太郎「――よし、勝ってる」


かつての仲間たちの目覚ましい活躍ぶりを調べながら、一つ気がかりとなっているのが……


京太郎「清澄――」


京太郎「……は1番心配いらねぇよな」

京太郎「原村に咲がいるんだから」


『お前があの姉妹にしてやれることは何もないぞ』


京太郎「……って」

京太郎「何の心配してんだ、俺は」


由華「須賀くん。練習の時間だよ」


京太郎「はいはーい」


タッタタタ……。


『清澄高校、強豪・風越を下しベスト4進出!!』

『二人のヒーロー、原村・宮永!』



京太郎「ジョージ・マッケンジー!!」


カキーン!!


京太郎「イチロー・スズキ!!」


カキーン!!


京太郎「ムネノリ・カワサキ!!」


カキーン!!


京太郎「……ッシャ!絶好調!!」



記者1「明日は準決勝ですが、なにか意気込みは?」

やえ「特には。いつも通りやるだけです」

記者2「なるほど、なるほど。『いつも通り、感謝の心を忘れずに全力で自分たちのプレーが出来るよう精一杯の努力をすると』」メモメモ

やえ「……………」


記者1「そういえば勝ち上がっているみたいですね。今から10年前に晩成を負かした唯一の高校」

記者2「ああ!名前は確か――!」

記者2「……なんだっけ?」

やえ「阿知賀学院」

記者1「そうそう!ピッチャーが結構いい球を投げるんですよ」

記者1「名前は――……」

やえ「高鴨 穏乃」

記者2「そうそう!そんな名前!」


やえ「……ニワカ記者が」ボソッ



京太郎「カミカゼ!」


カキーン!!


京太郎「タカ・タナカ!!」



「おおい、京太郎」


京太郎「はい?」


「変な服装のオバサンがお前の名前を呼んでんぞ」

「メイド服ぽいのを着て、サングラスをかけたオバサン」


京太郎「……もしかして、首からヘッドホンぶら下げてました?」


「おお!やっぱり知り合いか!」

「この熟女好きめ!」ニヤニヤ


京太郎「………………」


……………………。



はやり「しまってこー☆」

はやり「おーー!!」


京太郎「……何やってんスか?」


はやり「おお!私の愛弟子!」

京太郎「変な服装のオバサンが大声で叫んでてうるさいってクレームが来てますよ」

はやり「おかしいね。オバサンなんかいないのに」

京太郎「…………」

はやり「文句あっか☆」

京太郎「あ、ないです」

京太郎「帰りに観音様にお参りします?」

はやり「ここが浅草だよ、おっかさん♪」


はやり「――ってか!」キャハ


京太郎「……………」


はやり「なんか言えよ☆」


「準決勝は明日?」

「はい」

「なら決勝は明後日か☆」

「はい」


はやり「なるほど、なるほど☆」

はやり「なら決勝は杏果ちゃんと観に行くよ」


京太郎「負けるかもしれませんけどね」


はやり「負けたがってるの間違いでしょ☆」


京太郎「……は?」



はやり「そんなわけないか☆」

京太郎「……若者いじめて楽しいスか?」

はやり「はやや~?」


ミーン、ミーン


はやり「奈良って暑いね」

京太郎「どこでも熱いですよ、この季節は」

はやり「そっか 『熱い夏』か」

京太郎「羨ましいですか?」

はやり「京太郎君にしかなかったならね。」

はやり「私にもあったから」

はやり「『熱い夏』は」


ミーン、ミーン


――ミーン、ミーン





はやり「いい言葉教えてあげるよ 」

京太郎「はぁ」


はやり「『 この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。』」

はやり「『踏み出せばその一歩が道となり、その一足が道となる 』」

はやり「『迷わず行けよ、行けばわかるさ」 』」



京太郎「……誰の言葉ですか?」

はやり「世界一有名なプロレスラー☆」

京太郎「プロレス好きなんスか?」

はやり「人並みにはねぇー」

京太郎「あ、そ」ポリポリ


はやり「そうそう、言い忘れてた」

はやり「草野球大会優勝おめでとう☆」

京太郎「……………」


「勝つと信じてたよ――」



合宿所


『お前にもあるぞ、甲子園にいく権利は』

『負けたがってるの間違いでしょ?』


京太郎「……ったく、最近の大人は」



タッタタタ……。


ワーワー!!

『ストライク!バッターアウト!!』

『決まったぁ!ベスト4最後の椅子は阿知賀学院!!』

『これで10年ぶりのベスト4進出です!』


京太郎「……阿知賀勝ったんですか?」


良子「ん?ああ、そうみたいだな」

※上田 良子。髪型がすごい人です


日菜「10年ぶりのベスト4。まさか、本当にここまで来るなんて……」

※木村 日菜。メガネの人です


紀子「…………」

※丸瀬 紀子。小走さんを羽交い締めしていた人です


紀子「……さっきから何これ?」

京太郎「あ、一応念のために」テヘヘ


『これで40校あった高校も残りは、わずか4校となりました。』

『明日の第一試合は晩成高校対……』

『注目の阿知賀は第二試合となります』

『果たして甲子園への切符を掴むのはどの高校となるのか!』


ピッ


「おおい、京太郎電話ー」

※モブの人。特にないです


京太郎「電話?俺に……?」


「お前もモテるなぁ。オバサンの次は女子校生か」


京太郎「……女子校生?」


…………………。


京太郎「はい、もしもし」

『私ですよ、私』

京太郎「……どの『私』ですか?」

『あなたにそんな電話をかけてくる女性が多いなんて知らなかったです』

京太郎「その生意気な『私』は原村だな」

『別に生意気ではありませんよ』

『あなただけ特別です』

京太郎「おー、そいつは光栄だねぇ」



京太郎「じゃあな」

『まだ要件は言ってませんよ』

京太郎「……誰か殺してほしいなら、頼む相手を間違えてんぞ」


『穏乃たちについてですよ』

『……………』

『……あなたに戦えますか?』

『穏乃たちと』


京太郎「……やっぱり殺す気なのか!?」


『………………』


京太郎「あ、どうぞ続けて」


『戦うって試合の方ですよ』

京太郎「そりゃそうだ」

『……もう一度聞きます』

『穏乃たちと戦えますか?』


京太郎「…………」

京太郎「……無理って言ったら?」


『はっ倒します』


京太郎「弁護士の娘が暴力か」

『殴られなければ分からないこともありますよ』

京太郎「……日本の法曹界に1石を投じる一言だな」

『勝ちたがって負けるのなら、許します』

『負けたがって負けるのなら、許しません』



京太郎「どいつもこいつも……」

『はい?』

京太郎「原村」


京太郎「お前はどっちに勝って欲しい?」


『………………』

『穏乃たちです』


京太郎「…………」


『……バカ』


京太郎「……ごめん」


――ピッ


ピッ


「京ちゃんに電話してたの?」


和「……咲さん」

咲「いいよ。隠さなくたって」

和「……はい」

咲「明日はあっちも準決勝か」

和「はい」

咲「好きなんでしょ?」

和「はい?」


咲「京ちゃんのこと」


和「……………」



――バンッ!!

和「そんなオカルトありえません!!」


咲「……………」


和「……………」


咲「……いいよ。別に隠さなくたって」

和「隠してなどいません!! 」

咲「ムキになるところが――」

和「ムキになどなっていません!!」

和「至って冷静です!!」


和「…………!」ハァハァ


咲「…………」

咲「……明日は準決勝か」

『勝ち上がってきなよ。私の幼なじみ』


和「勝手に話を終わらせないで下さい!!」


初瀬「誰と電話してたの?」


京太郎「なんだ。そんなに聞きたいか!」

京太郎「聞いておどろけ!なんと――!」

初瀬「別に……」

京太郎「…………」

初瀬「……なに?」

京太郎「べっつにィ」



良子「流行ってんのか?」

良子「エリカ様ごっこ」

由華「絶対に違うと思います。」


…………………。


京太郎「そういや、小走先輩いないよな」

京太郎「夕飯の後からどこ行ったんだ?」

初瀬「外」

京太郎「……外?」

京太郎「なんでまた?」

初瀬「……………」


この道を行けばどうなるものか。

危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし。

踏み出せばその一歩が道となり、その一足が道となる。





やえ「……ッ!」


ビュッ!!


……バシーンッ!!



やえ「…………」ハァハァ



京太郎「……………」

『小走先輩のお姉さん。10年前は晩成のエースだったんだ』

『でも、その時に連覇を止めてしまって……』


ビュッ!!

……バシーンッ!!



『迷わず行けよ、行けば分かるさ。』


人知れず影で頑張る小さなエースの姿を見て、何故かこの言葉が浮かんだ。



タッタタタ……。



ビュッ!!

……バシーンッ!!



京太郎「よっしゃこーい」バンバン

やえ「…………」

京太郎「ピッチング練習の壁役ならいつでもなりますよ 」

やえ「………」


京太郎「さぁ、こい!」

京太郎「小走 やえ!!」


やえ「フルネームで呼ぶな」



ビュッ!!

……バシーンッ!!


手に伝わる懐かしい感覚と共に夜は更けていった。


京太郎「……痛ってぇ」

京太郎「キャッチャーなんて、あの姉ちゃんがどっか行った以来だな」


そして、次の日。

奈良県大会準決勝の朝。


やえ「よし、全員いるな」

やえ「今日の試合のスターティングメンバーを発表する」


やえ「1番、ショート 巽」

由華「はい」

やえ「2番、セカンド 紀子」

紀子「はいはーい」

やえ「3番、センター 須賀」

京太郎「…………」


やえ「……須賀。いないのか、須賀!」


良子「……おい、呼ばれてんぞ」ヒソヒソ

京太郎「…………」

京太郎「……小走先輩」


やえ「……なんだ? 」


京太郎「俺にキャッチャーやらせてくれませんか?」


初瀬「……ちょっと、何に言ってんだ!」ヒソヒソ

初瀬「試合前にそんな勝手が許されるわけないだろ!」ヒソヒソ

京太郎「…………」


やえ「キャッチャー経験は?」

京太郎「中1の時に宮永 照とほんの少し組んでました」


由華「宮永 照!?」


京太郎「……お願いします」


やえ「……………」

やえ「……分かった」

初瀬「え」

やえ「須賀は三番でキャッチャーだ」

やえ「須賀の代わりのセンターは岡橋、お前が入れ」


初瀬「ちょ、ちょっと待ってください!!」

初瀬「それはいくら何でも……!」


やえ「異論はないな!」


良子「……まぁ、小走がそう言うなら」

紀子「異議なーし」


初瀬「そ、そんなぁ……」

京太郎「……………」


ミーティング後。


初瀬「おい!いったいどう言うつもりだ!」

京太郎「……何が?」

初瀬「『何が?』じゃないだろ!」

初瀬「私の為にやってんなら、大きなお世話だ!」


京太郎「お前の為?」

京太郎「……バーカ」

京太郎「俺の為だ」


初瀬「……何だと!」


京太郎「コレが一番手っ取り早いんだ」

京太郎「阿知賀を倒して、甲子園にいくには」

京太郎「この方法が――」


初瀬「阿知賀を倒す……?」


京太郎「それにお前にだってあるぞ」

京太郎「グラウンドに立つ資格はな」



ワーワー!!

『さぁ、試合は中盤。5回のオモテとなりました』

『試合は両チーム共に0点、白熱した投手戦となっております。』


晴絵「まさかこの方法で来るとはな」

憧「……………」

晴絵「ウチの一番のアドバンテージは情報量の差だと思っていたけど」

晴絵「1人いたな。ウチの主力、三人の情報を沢山持ってる奴が」


玄「で、でも!外野の要のセンターがいなくなったら元も子もないんじゃ……」


ワーワー!!

憧「いや……」

憧「案外そうでもないかもね」


カキーン!!


『打ったぁ!センターへ大きな当たり!!』

『センター、下がる!下がって――!』


『……捕った!捕っています!』

『フェンスにぶつかりながらのナイスプレー!』

『この試合からセンターに入った一年、岡橋にいい守備が出ました!』

『これでスリーアウト!!』


穏乃「あの子って、 阿太中の子だよね?」

穏乃「パン屋にいた……」


憧「……ったく」

憧「やってくれんじゃん……!」


京太郎「ナイスキャッチ」

初瀬「センターに打たせすぎでしょ」

京太郎「変な緊張をしてもらっても困るからな」

京太郎「今のうちにほぐしてもらわないと」

初瀬「あのね……!」


京太郎「声援に答えてやれよ」


初瀬「え?」


ワイワイ、ワイワイ

「「いいぞ、いいぞ、岡橋!」」

「「いいぞ、いいぞ、岡橋!」」


「「「ワァァァァァァ!!!」」」



『応援されると、元気が出るな』

『お前にもいつか分かるよ』


京太郎「……………」


初瀬「……よーし!」


ワーワー!!

初瀬「一点取りましょう、先輩方!!」

初瀬「一点取ればこっちのもんです!!」


京太郎「……単純なやつ。」


初瀬「何か言った?」


京太郎「なにもー」



晴絵「……おーし、お前ら。そろそろウォーミングアップにいくぞ」


穏乃「よし!待ってろよ!」

穏乃「絶対に決勝に行ってやるからな!!」

灼「まだ相手は決まってな……」


ワーワー、ギャーギャー


宥「本当に――」


宥「本当に京太郎くんと試合をするんだね」

宥「ついこの間までチームメイトだったのに……。」

憧「別に殺し合うわけじゃないでしょ」

憧「たかがボールゲーム。気楽にやりましょ」

宥「……うん、そうだよね」

憧「………………」



憧「……そんな悲しい顔しないでよ」ボソッ



カキーン!!


ワァッーーーー!!!


『大きな当たり!!これは文句なし!!』


『同じ1年の須賀!レフトスタンドへ膠着状態を破る先制のホームラン!!』

『これで0対1!ついに試合が動き出しました!!』


レフトスタンド、応援席


――ゴンッ!!


観客1「うわ!危ねえな。」

観客2「ここまで飛ばすのか、最近の高校生は」


ワーワー!!


はやり「………………」


「なんだ、なんだ」

「お前のコピーがいると思ったら、本物がいやがった」


はやり「……閑無ちゃん。」

閑無「どうなってんだよ」

閑無「旅館にいったら誰もいねぇじゃねえか」

はやり「連絡もよこさずに急に帰ってくるからだよ」


カキーン!!

『四番の小走も後輩たちに負けじと続く!』

『さらに追加点のチャンスとなります!』


閑無「気に入らねぇ」

はやり「え?」

閑無「何が気に入らねぇって、お前のコピーがいることだ」

はやり「ひどい言い方だなぁ……」アハハ

閑無「お前の真似したって、小鍛治 健夜は倒せねえだろ」

はやり「………」


カキーン!!

『またいい当たり!これは長打となって、一点が入る!!』

『晩成高校、牙城を崩したかのような連打で追加点を入れます!!』


はやり「……確かにその通りだね」


閑無「……じゃあな」

はやり「観てかないの? 」

閑無「杏果は明日、奈良に来るんだろ?」

はやり「たぶん」

閑無「なら、私はそれまでブラブラしてるよ」


はやり「……………」

はやり「……閑無ちゃんって今、何してんだっけ?」


閑無「フッフフ」

閑無「――旅人さ」キラーン


はやり「……………」

はやり「(ダメな大人だ)」



穏乃「どぉりゃ!!」


ビュッ!!

……バシーンッ!!


「ストライク、バッターアウト!!」

「スリーアウト、チェンジ!!」


穏乃「ッシャ!!」

穏乃「……………」


『第一試合』

『……高校 0』

『晩成高校 7』


穏乃「……待ってろよ」

穏乃「絶対にいくから」


……………………………。


記者1「それでは先制のホームランを打った感想ですが……」

記者2「やっぱり気持ちよかったでしょ?」ニコッ

記者2「なんせ1年生ですもんね!」

京太郎「……ええ、まぁ」

記者1「う~ん。『後ろの先輩に繋ぐ気持ちで打った結果がホームランになった』」

記者1「そんなところでしょうか?」ニコッ

京太郎「……ええ、まぁ」


――ポツポツ


記者1「それでは、最後に次の試合にむけたコメントを――」

京太郎「……雨?」

記者1「え?」

京太郎「雨、降ってきましたね」



記者2「……そういや、夕方から大雨だとか」

記者2「でも、夜の間に雨雲は東へ流れるらしいから明日の試合の心配はいらないよ」

京太郎「そうなんスか」

京太郎「東へ流れるんですね」


――ポツポツ



――ザーーーーッ!!


玄「雨だね。お姉ちゃん」

宥「うん。雨だね」


『そう雨です!!西日本は夕方から大雨!!』

『納期が近い工事現場の方々は大変でしょう』


穏乃「もっと困るのがこっちだよ!」

穏乃「降雨コールドなんてしょっぱい勝ち方してさ!」

穏乃「私の本気は9回からなのに!!」


灼「リリバーいらず。うらやまし……」


晴絵「だが、こちらの手の内を全て見せずにすんだ」

晴絵「延長は1回もやってないからな」

憧「地区予選ではね 」

晴絵「……それなんだよなぁ」ポリポリ


晴絵「なーんで、草野球で本気出すんだか」

晴絵「宮永 照も穏乃も」

穏乃「夏の高校生ですから!」


――ザーーーーッ!!


宥「……はやく止むといいのにね」

宥「雨はあまり好きじゃないから」

玄「……うん」



――ポツポツ


まこ「おー、こっちでもポツリ、ポツリと降ってきたわ」

まこ「天気予報が本当なら決勝は大雨で中止じゃな」

和「……雨で中止ですか?」

まこ「まぁ、最近の天気予報はアテにならんからな」

まこ「準備しとくに越したことはない」

和「そ、そうですよね……」



久「……………」

久「和。ちょっとこっちへいらっしゃい」


和「はい?」


まこ「お?なんじゃ、なんじゃ」

まこ「カツアゲか?」


久「まこは来ちゃダメー」ニコッ



まこ「またわしだけ蚊帳の外か」

まこ「寂しいのぉ……」


久「明日はこっちは雨」

久「あっちは晴れ」

和「はぁ……」

久「だから、奈良に行きなさい」

久「始発の便でいけば間に合うでしょ」


和「……中止の発表はまだありませんよ」

久「中止の発表なんか待ってたら、試合に間に合わないでしょうが」


和「雨が降る保障はありませんよ」

久「降らない保障もない」


和「……………」

久「……………」


和「……今更、奈良にいって何をすればいいんですか」


久「応援するのよ」

久「どっちかを選んで。」


和「…………」


久「咲は選んだわよ。どっちかをね」




久「さて、これで本当に雨が降らなかったらどうしよう 」

久「和抜きで龍門渕はキツイなぁ……」

久「……………」

久「ある意味これも『悪待ち』か」



――ポツポツ


初瀬「おー!見ろよ、須賀!」

初瀬「本当に小ぶりになってきた!」


京太郎「ふーん」ペラッ


初瀬「この調子なら明日の試合は大丈夫そう!」


京太郎「……元気だねぇ」ペラッ

京太郎「岡橋さんは」


初瀬「だって、試合に出たんだ!」

初瀬「そりゃ須賀みたいなレギュラーじゃないけど、それでも試合に出た!」

初瀬「もし明日、阿知賀に勝てば――!」


初瀬「阿知賀に勝てば……」


初瀬「勝てば……」


京太郎「『阿知賀に勝てば』なんだよ」


初瀬「……本当に試合するんだな」

初瀬「明日、阿知賀と」

京太郎「分かってたことだろ」

初瀬「そうだけど……」


京太郎「…………」

『負けたがってるの間違いでしょ?』

京太郎「……うるせえよ」


初瀬「?」

初瀬「何も言ってないけど?」


そして、次の日。

奈良県大会決勝の朝。


ザッーーーッ!!


久「ッシャ!!雨だ!!」


優希「……部長、うるさいじぇ」

優希「いま何時だと――」


バタンッ

優希「グゥグゥ」


久「…………」


咲「……あれ~?和ちゃんがいませんよぉ?」ポケー

久「和なら奈良に出掛けたわよ」

咲「奈良ぁ……?」

咲「そっか、京ひゃんのとこ……か……」


――バタンッ

咲「グゥグゥ」


久「……みんな疲れてるわね」

久「あなたも疲れてるでしょうけど、頑張るのよ」


久「和」


――チュンチュン


京太郎「……………」


『月島家之墓』


宥「……そのお墓の人、知り合いなの?」


京太郎「いや全然」

京太郎「一応、触れとこうと思って」

宥「?」


………………。


宥「合宿所抜け出して平気なの?」

京太郎「さぁ?」

宥「『さぁ?』って……」

京太郎「みんなが起きる頃に戻れば平気でしょ」

京太郎「だから、宥さんもここにいる」

宥「……ウチは緩いから」

京太郎「……………」


『松実家之墓』


京太郎「お線香くらい立ててもいいですよね?」

宥「……うん。」

宥「お母さんも喜ぶよ」


しばらく手を合わせながら振り返ってみた。


中学での出来ごと。

島での出来ごと。

晩成での出来ごと。


そして、考えてみた。

これからの事を。


京太郎「……………」


宥「……お母さんと何を話したの?」


京太郎「『朝、昼、晩。ちゃんと歯磨きをします』」

宥「………………」

京太郎「ウソですよ」

京太郎「『娘さんが甲子園に行けなかったら、俺を恨んでください』って」


宥「お母さんはそんなことしないよ」

京太郎「はい。だから言ったんですよ」

京太郎「本当に恨まれたら困りますから」


京太郎「ちょっと歩きましょうか 」



「決勝の時間は?」

「11時から」


「場所は?」

「橿原公苑野球場」



京太郎「対戦相手は?」

宥「阿知賀学院 対 晩成高校」


京太郎「……そうですね」

京太郎「どうせなら楽しくやりましょうか。」


宥「……京太郎くん」



宥「憧ちゃんのこと好きでしょ?」



京太郎「……ええ、はい。」

京太郎「穏乃や宥さん」

京太郎「智葉さん、姫子さん、成香さん、絹恵さん」

京太郎「……原村。」


京太郎「みんな好きです」


宥「……………」

京太郎「ウソですよ」


京太郎「ウソつくの得意なんですよ」

京太郎「昔から」


宥「……ありがとう。嘘でも嬉しかったよ」


京太郎「それじゃあ……」

京太郎「また11時に」


宥「うん」


「また11時に」


河川敷


ダッタタタ!!


京太郎「……クソ!」

京太郎「喋ってたら、すっかり遅くなっちまった!」


京太郎「流石にバレるよなぁ……」


ダッタタタ!!


「あー!もう何回言えば、分かるんだ!」

「違うだろ!! 」


女の子「……なら手本くらい見せてよぉ」

「バカ野郎!手本をみせた所で私のコピーになんかなられたら困るんだよ!」

「私の代わりになりたきゃ、オリジナルになれ!」

「無敵のオリジナルに!」


女の子「わけ分かんない、このオバサン……」



京太郎「…………」

京太郎「変なオバサン」


橿原球場。


『2008年より、全国高等学校野球選手権奈良大会 のメイン球場となっています』

『ここ橿原公苑球場。通称・橿原球場』


『そこを舞台に開かれるのが……』


『奈良県大会決勝戦』

『阿知賀学院 対 晩成高校』


『実況は私、……が』

『解説はお馴染み車さんでお送りします』

車『どうぞ、よろしく』



やえ「どこに行ってた?」

京太郎「……ちょいと野暮用で」

やえ「そうか。逃げ出したかと思ったよ」


『小走先輩の手、綺麗でしょ?』


京太郎「……ジャーンケーン」

やえ「あん?」



京太郎「ポン」

やえ「……………」


京太郎「綺麗な手してますね」

京太郎「先輩」


『10年連続の甲子園出場となるか』

『それとも10年前の奇跡はもう一度起こるのか』


爽「なーに聞いてんだ、成香?」

成香「ラジオですよ」

爽「余裕だねぇ。先輩が緊張で腹下してるのに 」

誓子「昨日、お腹出して寝てたからでしょ」


成香「………………」


………………。


煌「どっちが勝つんだろうね」

姫子「……神様じゃないけん、分からん」

姫子「ただ、どっちが勝っても手強い」

姫子「そいだけは確かっちゃ」



洋榎「なーんで、奈良だけちょっと早く試合するんや?」

洋榎「目立つやないかい」

絹恵「……神様が教えてくれてるんよ」

絹恵「試合するってことを私たちに」

洋榎「なーんやそれ」


……………………………。



明華「東京は雨ですね」

智葉「いい休暇になるよ。私たちには」

明華「おかげで試合がゆっくりと見れます」

智葉「…ああ、そうだな。」


智葉「見させてもらうよ」

智葉「お前達の試合を」



「ああ、はい。ここで大丈夫です」

「はい、ありがとうございます」


バタンッ


和「………………」



『さぁ、そして主審の手が上がり――』


『今、プレイボールです!!』




<コンマ判定>

奇数 晩成先攻 偶数 晩成後攻

↓1


>奇数 晩成先攻


色々考えた結果、これラストゲームです。

勝っても、負けても。


エンディングのパターンも四種類ですかね。

好感度80オーバーしている4人。

誰になるのかは安価次第ってことで。


それでは、金曜に再開します。
気長に待ってて下さい。


ぎゃー、すいません。

やるやる言っといて、試合展開を考えてる途中で力尽きて寝てしまいました。

明日は……明日こそはやりますので。

お付き合い頂けたらなと思います。


先攻 晩成高校


1 遊 巽 由華 ミートB70 パワーB70 走力B75 肩力B70 守備B70 遊投 打力B70 守備力B70 ランクB71

2 中 岡橋 初瀬 ミートC65 パワーD50 走力B70 肩力B70 守備B70 外 打力D58 守備力B70 ランクC65

3 捕 須賀 京太郎 ミートB78 パワーB77 走力B72 肩力B73 守備B70 外捕 打力B74 守備力B72 ランクB74

4 投 小走 やえ ミートA85 パワーB70 走力B75 肩力B70 守備A85 投外 打力B73 守備力A80 ランクB77

5 三 上田 良子 ミートB75 パワーB75 走力C60 肩力B70 守備C60 三一 打力B75 守備力C65 ランクC68

6 右 木村 日菜 ミートC67 パワーC67 走力C67 肩力C67 守備C67 外捕 打力C67 守備力C67 ランクC67

7 二 丸瀬 紀子 ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力B70 守備B70 二三遊 打力C65 守備力B70 ランクC67

8 一 モブ ミートC60 パワーC60 走力C65 肩力C65 守備C65 打力C60 守備力C65 ランクC63

9 左 モブ ミートC60 パワーC60 走力C65 肩力C65 守備C65 打力C60 守備力C65 ランクC63


後攻 阿知賀学院

1 中 鷺森 灼 ミートB75 パワーC60 走力B75 肩力B70 守備B70 外投 打力B68 守備力B70 ランクB70

2 捕 新子 憧 ミートB75 パワーC65 走力A80 肩力A80 守備A80 捕外 打力B70 守備力A80 ランクB76

3 遊 松実 宥 ミートA80 パワーA80 走力B70 肩力B70 守備B70 遊二 打力A80 守備力B70 ランクB74

4 二 松実 玄 ミートA80 パワーA85 走力D55 肩力B70 守備B70 二遊 打力A83 守備力B75 ランクB72

5 投 高鴨 穏乃 ミートC65 パワーC65 走力B70 肩力B70 守備C65 投外 打力C65 守備力C68 ランクC69

6 三 モブ ミートC60 パワーC60 走力C60 肩力C60 守備C60 打力C60 守備力C60 ランクC60

7 一 モブ ミートC60 パワーC60 走力C60 肩力C60 守備C60 打力C60 守備力C60 ランクC60

8 右 モブ ミートC60 パワーC60 走力C60 肩力C60 守備C60 打力C60 守備力C60 ランクC60

9 左 モブ ミートC60 パワーC60 走力C60 肩力C60 守備C60 打力C60 守備力C60 ランクC60



ワーワー!!


ビッ!

「……ストラーイク!」


『さぁ、まずは初球入れてきました!』

『変化球でワンストライク!』

『マウンド上の1年生ピッチャー、高鴨 穏乃』


和「穏乃……」


ワイワイ、ガヤガヤ

「わー!やっぱり、のどチャーだ!!」

「本当だぁ!久しぶりー!!」

和「の、『のどチャー』?」

「うん!……忘れちゃった?」

和「…………」

和「……阿知賀こどもクラブの?」


「おお!やっぱり覚えてた!」

「ほら、こっちだよ。阿知賀の応援席は三塁側!」


グイグイ


和「ちょっ……ちょっと待って!」

和「待ってください!私は――!」


グイグイ


……キーン!



『いい当たりだが――セカンド正面!』

『松実妹がしっかりと捌いてワンアウト!』


和「(結局、連れてこられてしまった……)」


『応援するのよ、どっちかを選んで』


和「……………」


ワーワー!!

「いいぞー!クロちゃー!!」

「ナイスキャッチ!」


和「これで……いいんですよね」


…………。


『そして準決勝からスタメンとなりました、1年 岡橋 初瀬選手 』

『今日は2番に入っております』


京太郎「いけー!岡橋ー!!」

京太郎「同じ一年だ!打てねえわけがない!」


『まずは初球……ボール!』

『難しいコースですが、よく見た!』


京太郎「…………」

京太郎「……やっぱ少し似てるよな」


『さぁ、二球目――セーフティバント!』


――コツン



『しかし、これを読んでた阿知賀学院。前進したサードが捕り1塁へ!』

『……これでツーアウト!』


初瀬「読んでた?」

憧「まぁ、一応」

憧「伊達に三年間一緒だったわけじゃないし」


『ツーアウト、ランナーなしですが、晩成高校もう一人の1年生』

『須賀 京太郎くんへ回ります。』

『先日ありました、セントラルタワー野球大会では素晴らしい成績を収めています』


車『え、本当に?』


『……車さんも解説として呼ばれていましたよね?』


車『も、勿論ですとも!』

車『素晴らしい選手ですよ、彼は!』

車『何が素晴らしいって、高校生なのに金髪なのが素晴らしい!』


初瀬「……気合入れて守れよ」

初瀬「なんか今日はやってくれそうだぞ」

憧「まだ初回でしょ」


初瀬「あっと言う間だよ。9回なんてのはね」


京太郎「初回、ツーアウト、ランナーなし」

京太郎「これは大きいの狙ってもいいですよね?」


やえ「……勝手にしろ」


京太郎「あ、そ」

京太郎「では、勝手にします」


やえ「……………」


………。


穏乃「初回、ツーアウト、ランナーなし」

穏乃「これは勢いづける為にも三振狙ったほうがいいですよね?」


宥「先生の許可は出てないよ」


穏乃「……チェ」

穏乃「…………」

穏乃「じゃあ、打たせまーす!!」


ビッ!!

……キーン!!

「ファール!!」


晴絵「コラコラ」


『粘ります!須賀くんファールで粘って、フルカウントになってからの8球目!』

『これもファール!』


穏乃「……往生際が悪いぞ、京太郎!」

穏乃「いい加減に三振しろ!!」


京太郎「やなこった」


……キーン!!

「ファール!!」


晴絵「コラコラ。……憧!」

晴絵「穏乃のバカを止めろ!」


憧「…………」


ワーワー!!


ビッ!!


京太郎「(ストレート――!)」

京太郎「に、みせたツーシーム!」


――ストン!

京太郎「あらん?」


「ストライク!バッターアウト!!」


穏乃「ッシャ!」


『最後はストンと落として空振りの三振!』

車『最後はフォークですね』

『リプレイを見ると、挟んでいませんね』

車『……え、マジで?』


京太郎「……アイツのツーシーム」

京太郎「あんな落ちるようになったんだな」

やえ「…………」

京太郎「あ、言われた通り勝手にしました」テヘヘ


…………。


穏乃「言われた通り、打たせようとしました」テヘヘ


晴絵「……………」

憧「心配しなくても、アイツだけよ」

憧「あんなムキになって投げるのは」

晴絵「……あんま手の内みせんなよ」

晴絵「まだ初回なんだから」

憧「あっと言う間でしょ。9回なんて」



晴絵「ムキになってんのは、どっちだかなぁ」



晴絵「穏乃、憧、宥。」


晴絵「お前たち三人が小走 やえと対戦経験がある」

晴絵「それがウチの持つアドバンテージの1つ。」


バンッ!!


晴絵「……あの速球も」


――ストン


晴絵「鋭く落ちる変化球も」


……バシーンッ!


晴絵「……コースいっぱいに決まるコントロールも」

晴絵「お前たちは経験済だ」


『お見事!初回いきなりの三者三振!』

『これぞ小走 やえというピッチング! 』

車『はっは。そうでしょ、そうでしょ』



晴絵「だから、気楽にやれよ」ニコッ


憧「はいはい。大したアドバンテージね」


穏乃「飛ばしてるねぇ、小走さん」

憧「そりゃそうでしょ」

憧「準決勝からの登板で、その準決勝も勝ち越したらそそくさと降板」

憧「体力があり余ってんでしょ」


憧「……分かってんでしょうね?」

穏乃「何がぁ?」

憧「……………」

穏乃「はいはーい。分かってます」


…………。


『二回のオモテ、晩成高校の攻撃は四番の小走さんからです』

車『このバッターに中途半端なピッチングは出来ませんよ。』

車『自信がある球を思いっきり投げるでしょう』

『……高鴨さんの自信のある球は?』


車『無論、ストレート』ニコッ



――フワッ


『初球、スローカーブ!』

『ワンストライク!』


車『……………』



良子「アイツ、スローカーブなんて投げれたのか?」

京太郎「さぁ……」

良子「一緒のチームだったんだろ?」

京太郎「『男子三日会わざれば刮目して見よ』っていいますからね」


良子「……アイツ、男なのか!?」


京太郎「…………」


……………。


ワーワー!!

閑無「気に入らねぇ」

はやり「今度はなにが?」

閑無「杏果が来ないことだよ」

はやり「電車が遅れてるんだってさ」


『またもスローカーブ!これでツーストライク!』

車『……………』


閑無「……阿知賀の監督」

はやり「うん。赤土さんだね」

閑無「だから、あんな小賢しい真似させてんのか」

はやり「小賢しいって……」

閑無「小手先だけの変化球なんてたかが知れてるぜ」

閑無「あんなピッチングで晩成に勝てんのか」

はやり「あれ?阿知賀の応援してたんだ」



閑無「……気に入らねぇ!」

はやり「なにが!?」


――フワッ


『3球連続スローカーブ!?』

車『いけません、これは無謀ですよ!』


「ストライク!バッターアウト!」


車『――え』


『これは、驚きました!一球も振らずに見逃しの三振!』

『小走 やえから三振を奪いました!』


はやり「そうか……。どうしても勝ちたいんだね」

はやり「あのピッチャーも」

閑無「負けたい奴がいんのか?」

閑無「地区大会の決勝戦で 」


はやり「さぁ……どうなんだろ?」


やえ「…………」

京太郎「タイミングが合わなかったんですか?」

やえ「あんなピッチングもできるなんて聞いてなかったからな 」


ビッ!!

「……ストラーイク!」


日菜「ここまで変化球主体のピッチング」

日菜「今までのデータと違いますね」


京太郎「ウチ対策に色々変化球を覚えたんでしょう」

紀子「野球をナメてる」

京太郎「心配しなくても、一巡目だけです」

京太郎「小手先だけで覚えた変化球を使うのはね」


京太郎「二巡目からは――」


キーン!

『いい当たり!ピッチャーライナー!』

『……アウト!』

『高鴨 穏乃よく捕った!』


京太郎「また別人です」


穏乃「――ッシャ!」


『2回のオモテも0点に終わり、2回のウラ』

『阿知賀の攻撃は、四番の松実・妹』

『松実 玄選手です』



ワーワー!!

「「いけいけ、クロちゃー!!」」

「「うてうて、クロちゃー!!」」


やえ「かわいい応援団だ」

京太郎「そうですね。かわいい応援団です」


ワーワー!!


京太郎「…………」

『三塁側か――』


やえ「……いつまでマウンドにいるつもりだ?」

京太郎「あ、失礼」ペコッ


…………。


宥「ウチのスタンドを見てたね」

憧「和を見てたんでしょ」

宥「……気づいてたんだ」

憧「元気な応援団のおかげでね」


キーン!!

『打った!今日初めて前に飛んだ打球!』

『しかし、センター真正面!』

『ワンアウト!』


宥「この試合――」

宥「ウチに勝ってほしいって思っている人は何人いるんだろうね」



憧「一塁側にはいないでしょ」

宥「なら、三塁側にいる和ちゃんは――」


宥「私達に勝ってほしいのかな」


憧「…………」

憧「当たり前でしょ。三塁側にいるんだから」


「ストライク!バッターアウト!!」


『その後5番、6番を凡退!』

『小走 やえ。2回のオモテもパーフェクトに抑えました!』


ブン!ブン!

憧「……何やっての?」

穏乃「小走さんのマネ。綺麗なピッチングフォームだったから」

憧「ああ、そ」

憧「それはよかったね」

穏乃「うん!」


3回のオモテ。晩成高校の攻撃


キーン!


穏乃「うげっ」


ワーワー!!

『ヒット!3回のオモテ、ついにこの試合初めてのヒット!初めてのランナー!』

『7番の木村 日菜選手にヒットが出ました。』


晴絵「……流石、晩成。下位打線でもしっかりと振れてやがる」

晴絵「後は、どう攻めてくるかだな」

晴絵「ノーアウトでのランナー」

晴絵「ウチをナメてくれてるのなら――」


『8番、しっかりと送る!』

『これでワンアウト2塁!得点圏へランナーを進めました!』


晴絵「……なるほどな」


………。


穏乃「うぅん……」ポリポリ


穏乃「やっぱり、もっとこうかな?」

玄「こうじゃないかな?」

憧「……まだモノマネ大会やってんの?」

穏乃「いやはや、学ぶべきことは多い」ニコッ

憧「あのねぇ……!」

宥「これがいつもの穏乃ちゃんだから」

穏乃「そうだぞォ」ニッ

憧「……………」


『さぁ、9番を打ち取り、打順は1番へ!』

『1番の巽 由華選手です』

車『いい選手ですよ。2年生でショート』

車『ポジション、打順からわかる通り晩成の主軸とも言える選手です』


京太郎「……ここで間違うと手痛いぜ。バッテリー」


穏乃「……だな」

穏乃「打順も二巡目」

穏乃「肩も暖まってきた」


穏乃「おーし!」グッ


………。


バンッ!

「ストライク!」


『145km/h』


由華「……1年生だよね?」

憧「ええ」


バンッ!!

「ストライク!ツー!!」


『146km/h』


由華「……女の子だよね?」

憧「ええ」


穏乃「これで最後!!」


由華「……ッ」グッ


ビッ!!




――フワッ


『スローカーブ!』

『速球で追い込んでからのスローカーブ!!』

『見逃しの三振!!』


穏乃「……どうだ!」

穏乃「星野 伸之直伝のスローカーブ!」



由華「……1年生だよね?」

憧「まぁ、一応」


…………。


ザワ、ザワ

「晩成が3回終わってヒット1本?」

「もしかして……あるぞ」

「10年前の奇跡がもう一度」



良子「……ふざけた一年だ」

良子「そう簡単に奇跡なんか起こるかよ」


京太郎「あなたの髪型も――」

良子「なんか言ったか?」

京太郎「あ、素敵な髪型ですねって」テヘヘ



やえ「……ふざけた一年だ」



バンッ!!

「ストライク、バッターアウト!!」

「……スリーアウトチェンジ!!」


『しかし、それ以上に阿知賀が晩成から点を取るのは至難の業でしょう!』

『3回を投げてパーフェクト!』

車『素晴らし三振、桂は三枝』ニコッ

『……………』

車『今は文枝ですけどね』ニコニコ



晴絵「やっぱ下位打線の差が一番デカイな」

晴絵「あっちはヒットを打てるが、こっちは打てない 」

憧「この間までズブの素人だったんでしょ?」

憧「贅沢言ったらダメでしょ」

晴絵「……だなぁ」

晴絵「せめて、あと1人いれば」

憧「……………」


4回のオモテ。晩成高校の攻撃

2番 岡橋 初瀬


京太郎「何で岡橋が2番なんですか?」

やえ「文句なら試合前に言って欲しかったな」

京太郎「文句じゃありませんよ」

京太郎「質問です」

やえ「…………」

やえ「積み重ねてきた物は誰にだってある」

やえ「だから――」



「……ストラーイク!!」


初瀬「阿知賀にいったこと後悔してないな」

憧「まったくね」

初瀬「そう…… 」


ワーワー!!

穏乃「(2番、3番、4番)」

穏乃「京太郎の前には絶対に――」


初瀬「須賀と小走先輩の前に絶対に――」


「出さない!」

「出す!!」


ビッ!!


ワッ!

『今日、最速の147キロ!!』

『しかし――』


初瀬「アイタタ……」


『岡橋 初瀬選手のお尻に当たるデットボール!』

車『ダメですよ。女子の選手に向かって『お尻』って言ったら』ニコッ

『……失礼。時代は変わりましたね』

『女子の選手が一線級で活躍しているのですから』



やえ「……それにかけてみた。」


京太郎「……なるほど」


京太郎「ところで、ノーアウトで先頭バッターが出ましたけど送りバントしますか?」ニコッ


やえ「勝手にしろ」


京太郎「あーい」ニコニコ


タッタタタ……。


穏乃「す、すいません!」ペコペコ

初瀬「大丈夫、大丈夫……」アイタタ



晴絵「……ぶつけた側が言うのもあれだけど」

晴絵「ぶつけた方も痛いな」


『3番 キャッチャー 須賀くん』


京太郎「……ノーアウト、ランナー1塁」

京太郎「『勝手にしろ』か」


………。


憧「送りバントは100パーセントない」

宥「……うん」

玄「最高はゲッツー!次は三振!」

憧「なら、どうする?」


ワーワー!!


穏乃「……決まってるだろ」


ワーワー!!

京太郎「…………」


『積み重ねてきた物は誰にだってある』


初瀬「……………」


…………。


良子「……この場面、最悪はゲッツーだよな」

良子「送りバントさせないのか?」

やえ「…………」


『さぁ、ピッチャー足があがり――』


ダッ!!


『ランナースタート!?』


良子「おいおい!」

良子「いつ、そんなサイン出した!?」

やえ「さぁ……」

やえ「いつかな?」


『バッター見逃す!これは――』


『単独スチールだ!!』




憧「……ナメんな!」


ビッ!!


『あのキャッチャーの肩は?』

『どこでやらせても恥ずかしくないですよ』

『それを1番分かってるのは――』


京太郎「……アイツだよ」


ザァッ――――!!

「……セーフ!!」

「セーフ!!」


『スチール成功!!』

『これでノーアウトで得点圏でのランナー!!』

『晩成高校、先制の大チャンスです!!』


良子「危ねえな……。もし、アウトになったら周りになんて言われるか分かってんのか?」

由華「ここは1つ結果オーライってことで」


……………。



玄「……これでゲッツーはなくなったね」

宥「次に最高なのは?」


穏乃「三振!」ニコッ



『ノーアウトでランナー二塁ですが、ここは車さん?』

車『右方向を意識して、コンパクトにいくことが大事ですよ。コンパクトに』ニコッ


『さぁ、初球――』


キーン!!

『フルスイングで思いっきり引っ張った!』

『しかし、ポール際僅かに切れてファール!!』


車『コンパクトにですよ、コンパクトに』ニコニコ




良子「ウチの1年生は『繋げる』って言葉を知らねぇのか?」

やえ「教えた覚えはないからな。私はアイツにはなにも」


…………。


ワーワー!!

憧「後でどやされるわよ。そんなバッティングで打てなかったら」

京太郎「そんなもんだろうよ。野球なんて」

京太郎「打てば褒められるし、打てなきゃどやされる」


ビッ!

京太郎「――でも、振らなきゃどっちもない」


キーン!!


『またもフルスイング!!』

『今度はバックネットへ!!』

『さぁ、これで追い込まれました!』


車『コンパクトにですよ、コンパクトに』ニコニコ



憧「……最後はストレートよ」

京太郎「知ってるよ。お前のことはよくな」



ワーワー!!

閑無「誰だ、アイツ?」

はやり「昨日会ったじゃん」

はやり「私のコピーだって」

閑無「…………」

閑無「……名前は?」



「須賀 京太郎くんだよ。」


杏果「あの子が」


閑無「…………」

はやり「……杏果ちゃん」


『さぁ、一球ボール球を使いカウントを整えました。』

車『恐らく次が決め球でくるでしょうね。三振がほしい場面ですから』


閑無「どうでもいいけど、アイツ打つぜ」

閑無「この打席」

はやり「……本当?」


閑無「ああ。私がお前たちに嘘いったことあるか?」


はやり「……………」

杏果「……………」


杏果「……本当に打つのかな?」


閑無「打つんだよ!!」


ビッ!!


京太郎「…………」グッ


『これは――』


――ストン


『ストンと落としてきた!初回と同じくツーシームです!』


京太郎「……やっぱ嫌なヤツだよ、お前」


キーン!!

『それを狙っていたかのようなスイング!左中間を真っ二つ!』

『これは長打コースだ!』


ワッ――――!!


『3塁ランナーは悠々とホームイン!』

『これで先制点が晩成高校に入ります!』

『3番、須賀くんのタイムリーツーベースヒット!!』


憧「……どっちが嫌なヤツよ」

憧「少しは人の言うことを信用しろっつうの」




灼「日頃のおこな……」

憧「なんか言ったぁ!?センター!」

灼「何でセンターからの声が聞こえるの…?」


三塁側、阿知賀スタンド。


ワイワイ、ガヤガヤ

「くそー、何だよあの金髪」

「高校生らしくないぞ。金髪なんて」

「ね、のどチャー!」


和「……ホント、何なんでしょうね」

和「(打つと思ったら本当に――)」

和「……………」


『そして、なおも状況はノーアウトのまま4番の小走選手へと回ります』

車『ついに捕まりましたね。晩成高校はこのまま1年生ピッチャーに黙ってるほど優しくはありませんよ』


ワーワー!!

宥「……ナイスバッティング」

京太郎「…………」


「4番 ピッチャー 小走くん」


京太郎「……宥さん」

宥「?」

京太郎「死ぬ気で守れよ。俺は阿知賀を甲子園へ連れて行く気はねえんだ」


玄「ちょ、ちょっとキミ!」

玄「試合中にそんな――!」


宥「……うん。」

宥「分かったよ、京太郎くん」

玄「……お姉ちゃん!?」



ワーワー!!

宥「……ありがとう」

京太郎「………」



京太郎「……さぁ!」

京太郎「遠慮なく追加点を取りましょう!」

京太郎「ノーアウト二塁!1打で追加点のチャンスです!!」



キーン!!

『打ったぁ!!二遊間!!』


京太郎「よし!」


バシッ!!

『捕ったぁ!ショートファインプレー!!』


京太郎「え?」


『そのまま2塁ベースを踏んで、一気にツーアウト!!』


京太郎「おや?」


ワーワー!!

穏乃「……ナイスキャッチ、宥さん!」

宥「任せてよ~」




京太郎「……おや?」


やえ「……………」


『天丼ですね』

車『はい、天丼ですね』

車『そもそも天丼の語源はですね、天丼にはエビが2匹乗っていることから付いたのですよ』

『なるほど。解説の車さんでした』

車『どうも、ありがとうございました』


『4回のオモテ。阿知賀学院の攻撃は、1番の鷺森 灼から』

『そう、つまり!ここまでパーフェクト!』

『しかし――』


バンッ!

「ボール!フォアボール!」


『粘りに粘った12球目!ついにフォアボールで今日、初めてのランナーが出ました!』

『ノーアウトでのランナーです!』


ワーワー!!

穏乃「ナイセン、ナイセン!」

穏乃「流石、鷺の目!『鳥目』ってヤツですね! 」

晴絵「それじゃあ、意味が違うぞ。穏乃」


憧「……チャンスをつくってくる」

宥「……うん」


『ここは定石なら送りバントでもいい場面。しかし、ここは強攻策を選択するのかバントの構えはありません。』

車『送っときゃいいのに』


キーン!!

『いい当たりがショートへ!しかし、真正面!』

『注文通りのダブルプレー!』

車『ほぉら。私の言った通り』ニコッ

『………………』

車『……なんですかな?何か文句でも?』


ワーワー!!

穏乃「ドンマイ、ドンマイ!」

穏乃「来年にはコハダになってるから心配すんな!」

穏乃「そして、再来年にはコノシロになってるぞ!!」

晴絵「そりゃ、新子(しんこ)だろ」

晴絵「奈良に海はないんだから、よく分からん魚ネタは使うなよ」

穏乃「そりゃそー海(かい)」テヘヘ



憧「……ごめん、忘れて」

宥「……うん」


晴絵「ノーヒットか。流石に焦ってきたよ」

玄「大丈夫ですよ。こういう時のお姉ちゃんは1番頼りになるんです」

玄「チームが追い込まれそうになった時のお姉ちゃんは、誰よりも」

晴絵「……そうだな」

晴絵「お姉ちゃんだもんな」


…………。


ワーワー!!

京太郎「誰が納得すんだよ。そんな理由で」

宥「何がぁ?」

京太郎「……………」


ビッ!!

「……ボール!!」


『おっと、ここは一球内角高め。』

『少し危ないコースへ投げてきました。』


ビッ!!

「ボール、ツー!」


『もう一球同じコースへ!』

『しかし、バッターピクリともしません』


ワーワー!!

京太郎「……怖くないんスか?」

宥「うん。全然」

宥「京太郎くんのリードだから」

京太郎「…………」

京太郎「……誰が納得すんだよ。そんな理由で」


ワーワー!!

……キーン!!


『ファール!!またファール!!』

『一番の鷺森選手同様に粘ります。松実・お姉ちゃん! 』


杏果「必死だね。阿知賀」

はやり「上位じゃないと、小走さんからは点は取れないからね」

はやり「それが分かってるから必死になる 」


キーン!!


『ファール!!しかし、今度はしっかりと捉えた当たり!』


閑無「必死じゃねえ奴がいんのかよ」

閑無「勝てば甲子園なんだぜ」

杏果「……さぁ、どうなんだろ?」

閑無「………ケッ」


タッタタタ……。


杏果「どこに行くの?」

閑無「便所!!」

杏果「あ、ごゆっくり」


はやり「……変わらないね。閑無ちゃん」

杏果「少し変わったよ」

杏果「前より大人になった」



ワーワー!!

「あと一球!あと一球でチェンジですよ!!」

「見苦しいぞ!いい加減に三振しろ!!」


ワーワー!!


閑無「あー、うるせぇ、うるせぇ」

閑無「何でうるせぇんだ。野球場って」


記者1「おい、最後に晩成が負けたのっていつだ?」

記者2「えぇと……」ポリポリ

記者2「今から10年前ですかね」

記者1「なに!?10年間、一度も負けてねえのか!」

記者2「はい!まるでヒョードルですね!」



閑無「……何がヒョードルだ」

閑無「本当のヒョードルは私みたいな奴のことを言うんだよ」

閑無「……………」

閑無「便所、便所」



ワァァァァァァァァ!!!


閑無「うるせぇな」

閑無「……うるせぇよ」



『入った、入った!』

『4回ウラ!ツーアウトからの松実 宥のソロホームラン!』

『コレで同点!試合を振り出しに戻しました!』



ワーワー!!


やえ「……………」

京太郎「ホームラン打たれたの初めてなんですか?」

やえ「……何回味わっても気分のいいモンじゃない」

京太郎「あ、そりゃ確かに」アハハ



京太郎「では」


やえ「おい」

やえ「なんか声かけろ」


京太郎「頑張って」


タッタタタ……。


やえ「……………」


由華「息ピッタリのいいバッテリーですね」

良子「お前が言っても、嫌味にも冗談にも聞こえねえよ」

由華「ええ、そうですから」


そして、両チームともに得点を入れた4回が終わり

試合は中盤の五回へ


ビッ!!

「ストライク!バッターアウト!!」


穏乃「おっし!」



ワーワー!!

やえ「さらに速くなってるな。」

京太郎「そういう体質らしいですよ」

やえ「ふざけた体質だ



ビッ!!

「ストライク!!バッターアウト!!」


やえ「……瑞原 はやりのモノマネはやめたのか?」

京太郎「元からモノマネをしてたつもりはないですよ」

京太郎「ただ、打てそうなフォームを探していったらそうなっただけです。」


ビッ!!

「ストライク!!バッターアウト!!」


京太郎「それに気づいたんですよ」

京太郎「俺が瑞原 はやりになったところで何の意味もないことに」


ワッ!

『な……何と、この回は三者三振!!』

『エンジン全開!阿知賀学院 エース、高鴨 穏乃!!』


ザワ、ザワ

「同点に追いつかれた後の三者三振……?」

「本当に負けるぞ……また」

「晩成が阿知賀に」


和「…………」


『遅いよ、のどかっ!』


ワーワー!!

穏乃「……見てろよ、京太郎」

穏乃「お前を倒して阿知賀は甲子園にいく」


穏乃「そして待ってろ、和」

穏乃「またこれから先こうやって――」


穏乃「……遊ぼう!」

穏乃「何回でも!」



……そして、試合は8回へ。


因みに晩成の面子の能力はこんな感じです。

※完全なオリジナルイメージです。


丸瀬 紀子 ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力B70 守備B70 二三遊 打力C65 守備力B70 ランクC67
特殊 盗塁4 走塁4 バント4 サブポジ5


木村 日菜 ミートC67 パワーC67 走力C67 肩力C67 守備C67 外捕 打力C67 守備力C67 ランクC67
特殊 バント4 連打4 固め打ち


上田 良子 ミートB75 パワーB75 走力C60 肩力B70 守備C60 三一 打力B75 守備力C65 ランクC68
特殊 チャンス5 連打5


巽 由華 ミートB70 パワーB70 走力B75 肩力B70 守備B70 遊投 打力B70 守備力B70 ランクB71
特殊 チャンスメーカー 内野安打5


岡橋 初瀬 ミートC65 パワーD50 走力B70 肩力B70 守備B70 外 打力D55 守備力B70 ランクC65
特殊 バント5 内野安打4 チャンスメーカー


そんなわけで、再開は21時くらいから。

それまで寝過ごしに注意しながら、寝ます。


『その後、試合はポンポンと進み8回のオモテへ。』

『両チームともに1番からの攻撃です』


京太郎「天下の晩成が無名校相手に8回まで1点ですか」

やえ「……………」ジロッ

京太郎「よくあることですよね。夏の高校生ですから」


…………。


穏乃「おかしいな。憧」ニコニコ


憧「……何がよ」

穏乃「ここに来て何だか打たれる気がしなくなってきたぞ」ニコニコ

憧「あのね、ここまでは相手が焦ってきての凡退」

憧「まだ向こうの本当の実力は発揮してない」

穏乃「そうか、そうか」ニコニコ

憧「ま、そうなるようにリードしてんだけどね」

穏乃「……両チームともに1番から」

憧「だったら?」

穏乃「楽しみだな!」

憧「…………」

憧「……そりゃ、何より」



ワーワー!!

やえ「打てー、由華!!」

やえ「何としてでも塁に出ろよ!」


ワーワー!!


京太郎「……この試合、勝てば甲子園だったよな?」

初瀬「忘れてたの?」

京太郎「まっさか。確認だよ 」


ワーワー!!

やえ「~~~~~!!」


『小走先輩のお姉ちゃん――』


京太郎「……妹って顔かよ、あんたが」

初瀬「何言ってんだ?」


8回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対1

1番 由華

ノーアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ80



巽 由華 ミートB70 パワーB70 走力B75 肩力B70 守備B70 遊投 打力B70 守備力B70 ランクB71
特殊 チャンスメーカー 内野安打5


高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり



由華のチャンスメーカーが発動
ミート+10


憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8




|80 - 80|*4/5 = 0




1 任せる 
00~26…ヒット(長打判定へ)
27~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


> コンマ57 内野守備判定(セカンド)


……キーン!!


由華 走力B75

玄 守備力B70


由華の内野安打5が発動
セーフコンマ+15


|75 - 70|*1.2 = 6 + 15


00~38 アウト
39~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1



>コンマ17 アウト


『上手く打った当たりですが……』


『セカンドの松実妹の玄選手がしっかりと捕りました』

『これでワンアウト』


やえ「………クソ」


初瀬「(ヤバイ、ヤバイ。小走先輩の機嫌がヤバイ)」

初瀬「……………」


京太郎「岡橋くん」


ポンッ

初瀬「……何だよ」

京太郎「期待しないで待ってるよ」

初瀬「…………」

京太郎「……………」


…………。


『さぁ、状況はワンアウトランナーなし。ここは――』

車『はぁい。何とか塁にランナーを溜めたいですな』


憧「そんなわけで、初瀬は出さない」

憧「……アイツの前には絶対に」

穏乃「…………」

憧「聞いてんの?」


ワーワー!!


穏乃「……友であり、かつてのチームメイトであり」

穏乃「そして、これから三年間を戦う最高のライバル」

憧「……………」

穏乃「……ライバルっていいもんだね」ニコッ


8回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対1

2番 初瀬

ワンアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ78



岡橋 初瀬 ミートC65 パワーD50 走力B70 肩力B70 守備B70 外 打力D55 守備力B70 ランクC65
特殊 バント5 内野安打4 チャンスメーカー

高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり



初瀬のチャンスメーカーが発動
ミート+10


憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8




|75 - 80|*4/5 = 4




1 任せる 
00~22…ヒット(長打判定へ)
27~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


> コンマ71 内野守備判定(ピッチャー)


ワーワー!!

憧「晩成に行ったこと後悔してない?」

初瀬「昔はね。」

初瀬「……今はまったく」

憧「そう……」


ワーワー!!

「打て、打て、岡橋!」

「押せ、押せ、岡橋!」


初瀬「……………」グッ


『期待しないで、待ってるよ』




初瀬 走力B70

穏乃 守備力C65


初瀬の内野安打4が発動
セーフコンマ+5


|70 - 65|*1.2 = 6 + 5


00~47 アウト
48~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1



>コンマ 67 セーフ


ワーワー!!

『打球はピッチャーの横!』

『抜けていきます!!』


初瀬「……シッ!」

初瀬「任せたぞ、須賀!」



京太郎「……そういうとこまで似なくてもいいだろ」

やえ「……………」

京太郎「送りバントしますか?」

やえ「勝手にしろ」

京太郎「あーい」


ワーワー!!

京太郎「……一度でいいから素直に応援されてみたいもんですね」

やえ「そいつは無理だね」

やえ「私はお前が嫌いだからな」

京太郎「……………」



ワァァァァァァァ!!


京太郎「……分かる気がします」


『さぁ、1年生のヒットにわきます!』

『一塁側、晩成高校ベンチ!』

『そして、さらに1年生!』

『須賀 京太郎くんが打席へと入ります!』


8回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対1

3番 京太郎

ワンアウト ランナー1塁

穏乃 スタミナ76



須賀 京太郎 ミートB78 パワーB77 走力B72 肩力B73 守備B70 外捕 打力B74 守備力B72 ランクB74
特殊 野球のお兄さん…同点、負けている時に打力を+15にする。
AH サブポジ5 チャンス5 ゲッツー崩し  ムード5 チャンスメーカー 逆境男 連打5



高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり



京太郎の野球のお兄さんが発動
ミート、パワー+15
京太郎のアベレージヒッターが発動
ヒットコンマ+5
京太郎の連打5が発動
ミート+10



憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8




|103 - 80|*4/5 = 18 + 5




1 任せる 
00~49…ヒット(長打判定へ)
50~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1



ワーワー!!

杏果「……やめたんだね」

杏果「京太郎くん。はやりちゃんの真似」

はやり「それでいいと思うよ」

はやり「京太郎くんは京太郎くんだから」


はやり「………ね」


………。


ワーワー!!

やえ「……………」

良子「アイツら今回は何やるつもりだ?」

やえ「………」


『たまには素直に応援されてみたいもんですね』


ビッ!!


――ダッ!!


良子「……ランナースタート!?」

良子「いつそんなサイン出したんだ!」

やえ「さぁ……」

やえ「いつだろう」



<コンマ判定>

00~44 ヒット(長打判定へ) 
45 アウト(三振ゲッツー) 
46~69 アウト(盗塁判定へ) 
70~99 アウト(進塁成功) 
ゾロ目 奇数 HR 偶数 三振

↓1


> コンマ67 アウト(盗塁判定へ)


――ストン


京太郎「(ゲッ……。ツーシームだ)」


ブンッ

京太郎「キャー」


「アウト!バッターアウト!」


『さぁ、まずはバッターアウト!』

『そして――』


憧「……セカン!」



|70 - 80|*1.2 = 12


00~72 アウト
73~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


>コンマ 42 アウト


バシッ

初瀬「……キャー」


「アウト!!」

「三振、ゲッツー!!」


…………。


京太郎「あ、勝手にやりました」テヘヘ

初瀬「……コイツのサインです!」

京太郎「あ、てめぇ!」

京太郎「自分だけズルりぃぞ!!」


やえ「……………」


…………。


閑無「……アイツだれだ?」

杏果「あれが――」


「須賀に岡橋!」

「走ってこい!!」


杏果「須賀 京太郎くんだよ」



京太郎「狙いは悪くなかったよな」

初瀬「たぶん……」

京太郎「…………」

京太郎「……これで延長になっちまうな」

京太郎「次の打席は」

初瀬「先輩たちが勝ち越してくれるかもよ」

京太郎「それを信じましょ」


…………。


晴絵「おーし!よく抑えた!!」

晴絵「流石、私の教え子たちだ!」

穏乃「はい!」

晴絵「これでウチが有利だな」

憧「……本当かって」

晴絵「私が今までウソ言ったことあるか?」




穏乃「さぁ、いきましょう!」

憧「先頭バッターは大事に!」

宥「勝ち越しだよ~」

玄「やるのだ、やるのだ!!」


ワーワー!!


晴絵「おーい、教え子たち」



8回の裏 阿知賀学院の攻撃

状況 1対1

1番 灼

ノーアウト ランナーなし

やえ スタミナ75



鷺森 灼 ミートB75 パワーC60 走力B75 肩力B70 守備B70 外投 打力B68 守備力B70 ランクB70
特殊 内野安打5 火事場の馬鹿力




小走 やえ 球速B70 コントロールA85 スタミナB75 変化球A80 投手力B78 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…ヒットコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。キレ4 ノビ4



やえの王者の打ち筋を!が発動
ヒットコンマ+5
やえのノビ4が発動
球速+15
やえのキレ4が発動
変化球+15



|75 - 88|*4/5 = 10 - 5



1 任せる 
00~21…アウト 
22~54…ヒット(長打判定へ)
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ96 外野守備判定(ライト)


京太郎「(次の打席は延長か……)」

京太郎「……プレッシャーだな」


キーン!!



日菜 守備力 C67


67*0.85 = 57


00~33 ヒット
34~99 アウト
ゾロ目 奇数ヒット 偶数アウト

↓1


>コンマ 82 アウト


バシッ!!


『アウト!これでワンアウト!』


灼「わずらわし…」

憧「ドンマイ。次があるって」


タッタタタ……。


灼「…………」

灼「……憧」

灼「前よりも優しくなった」


「何か言ったぁ?」


灼「だから何で聞こえてる……」



京太郎「(三番の宥さんに四番の『クロちゃん』か)」


京太郎「……その前のコイツは刑務者に入れとかないとな」

京太郎「先輩」


憧「私は犯人か 」



8回の裏 阿知賀学院の攻撃

状況 1対1

2番 憧

ワンアウト ランナーなし

やえ スタミナ75



新子 憧 ミートB75 パワーC65 走力A80 肩力A80 守備A80 捕外 打力B70 守備力A80 ランクB76
特殊 チャンスメーカー バント5 球界の頭脳


小走 やえ 球速B70 コントロールA85 スタミナB75 変化球A80 投手力B78 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…ヒットコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。キレ4 ノビ4



憧のチャンスメーカーが発動
ミート+10


やえの王者の打ち筋を!が発動
ヒットコンマ+5
やえのノビ4が発動
球速+15
やえのキレ4が発動
変化球+15





|85 - 88|*4/5 = 2 - 5



1 任せる 
00~29…アウト 
30~54…ヒット(長打判定へ)
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ52 長打判定へ



……キーン!!


京太郎「げっロ」


『打ったぁ!いい当たり!』


ワーワー!!

京太郎「コラァ!逃げるな、星!」

憧「……誰が星だ!」




憧 パワー65


(65)/(4) = 二塁打(16)
(65)/(7) = 三塁打(9)
(65)/(7) = HR(9)



00~15 二塁打
16~24 三塁打
25~33 HR
34~99 ヒット
ゾロ目 奇数HR 偶数ヒット


↓1


そういや、ヒットとアウトが今までと逆になってましたね。

コンマに殆ど影響ないですが、修正しときます。


>ヒット


ワーワー!!

『さぁ、これで晩成と同じくワンアウトからの勝ち越しのランナー!』

『しかも、同じく1年です!』


宥「晩成と同じく何か仕掛けますか?」

晴絵「……………」



晴絵「やめよ。やめよ」

晴絵「無理をする場面じゃない」

晴絵「宥が普通に打ったほうがいい」

宥「…………」

宥「分かりました」

晴絵「遠慮すんなよ」

宥「誰にですか?」

晴絵「玄にだよ」

宥「……クロちゃん?」


ワーワー!!

玄「お姉ちゃん、頑張ってね!!」

玄「もしダメでも私がいるから!」


宥「……はい」



8回の裏 阿知賀学院の攻撃

状況 1対1

3番 宥

ワンアウト ランナー1塁

やえ スタミナ75



松実 宥 ミートA80 パワーA80 走力B70 肩力B70 守備B70 遊二 打力A80 守備力B70 ランクB74
特殊 チャンス5 逆境女



小走 やえ 球速B70 コントロールA85 スタミナB75 変化球A80 投手力B78 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…ヒットコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。キレ4 ノビ4




やえの王者の打ち筋を!が発動
ヒットコンマ+5
やえのノビ4が発動
球速+15
やえのキレ4が発動
変化球+15




|80 - 88|*4/5 = 6 - 5



1 任せる 
00~25…ヒット(長打判定へ)
26~54…アウト
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> 奇数 ゾロ目 HR


ビッ!!

「ストライク、ワン!」


ビッ!!

「ストライク、ツー!」


この試合の宥さんは……、誰よりも頼りになった。

それくらい今日の宥さんには何かがあった。


――ゴンッ!


『……入った、入った!!』

『今日二本目のホームランはツーランホームラン!』

『これで阿知賀学院が今日初めて、晩成からリードを奪いました!』


京太郎「……1対3か」

京太郎「流石だよ。お姉ちゃんは」


ワーワー!!

やえ「…………」

京太郎「先輩…… 」


やえ「『失投ですか?』なんて聞くな」

京太郎「『最高の球だったよ』なんて答えないで下さいよ 」


京太郎「慰めの言葉は試合後までとっておきます。」


タッタタタ……。


やえ「……ああ。待ってるよ」

やえ「…………」



8回の裏 阿知賀学院の攻撃

状況 1対3

4番 玄

ワンアウト ランナーなし

やえ スタミナ63



松実 玄 ミートA80 パワーA85 走力D55 肩力B70 守備B70 二遊 打力A83 守備力B75 ランクB72
特殊 ドラゴンロード…前打者が打席時、ランナーがいないと前打者のミートを+10にする。 おもちキラー5 チャンス5 火事場の馬鹿力 


小走 やえ 球速B70 コントロールA85 スタミナB75 変化球A80 投手力B78 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…ヒットコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。キレ4 ノビ4






やえの王者の打ち筋を!が発動
アウトコンマ+5
やえのノビ4が発動
球速+15
やえのキレ4が発動
変化球+15




|80 - 88|*4/5 = 6 + 5



1 任せる 
00~15…ヒット(長打判定へ)
16~54…アウト
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ52 長打判定へ


……キーン!!



玄 パワー85


(80)/(4) = 二塁打(20)
(80)/(7) = 三塁打(12)
(80)/(7) = HR(12)



00~19 二塁打
20~31 三塁打
32~43 HR
44~99 ヒット
ゾロ目 奇数HR 偶数ヒット


↓1


>コンマ92 ヒット


『さぁ!姉に引き続き妹も続きます!』

『ヒットで塁に出塁!さらにチャンスを広げました!』


「5番 ピッチャー 高鴨くん」


ワーワー!!

京太郎「……勝ったなって思ってるか?」

穏乃「まさか。野球はスリーアウトをとられるまでは分からないよ 」

京太郎「そりゃそうだ」

穏乃「綺麗な手してるね。小走さん」

京太郎「ああ、それが自慢らしいぜ」



穏乃「……勝つぞ」グッ


京太郎「勝手にどうぞ」

京太郎「こっちも負けるつもりはないんで」



8回の裏 阿知賀学院の攻撃

状況 1対3

5番 穏乃

ワンアウト ランナー1塁

やえ スタミナ59



高鴨 穏乃 ミートC65 パワーC65 走力B70 肩力B70 守備C65 投外 打力C65 守備力C68 ランクC69
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。対エース4 ムード4


小走 やえ 球速B70 コントロールA85 スタミナB75 変化球A80 投手力B78 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…ヒットコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。キレ4 ノビ4



穏乃の対エース4が発動
ミート、パワー+10


やえの王者の打ち筋を!が発動
アウトコンマ+5
やえのノビ4が発動
球速+15
やえのキレ4が発動
変化球+15




|75 - 88|*4/5 = 10 + 5



1 任せる 
00~11…ヒット(長打判定へ)
12~54…アウト
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1


> コンマ67 内野守備判定(二塁)


キーン!!


『いい当たりがセカンドへ。抜け――』


バシッ!

『いや、止めた、止めた!』

『晩成高校 二塁手 丸瀬 紀子!』



穏乃 走力B75

紀子 守備力B70



|75 - 70|*1.2 = 6


00~26 アウト
27~53 アウト(ダブルプレー)
54~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


>コンマ04 アウト


『アウト!二塁はアウト!』

『しかし、一塁はセーフです!』


ワーワー!!

晴絵「……十分だな」

晴絵「止めただけで十分」

晴絵「抜けててもおかしくない当たりだった」



晴絵「……穏乃!」

晴絵「後は、任せた。勝てば甲子園だ」

穏乃「…………」

穏乃「……はい!」



8回の裏 阿知賀学院の攻撃

状況 1対3

6番 モブ

ワンアウト ランナー1塁

やえ スタミナ59



モブ ミートC60 パワーC60 走力C60 肩力C60 守備C60 打力C60 守備力C60 ランクC60


小走 やえ 球速B70 コントロールA85 スタミナB75 変化球A80 投手力B78 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…ヒットコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。キレ4 ノビ4





やえの王者の打ち筋を!が発動
アウトコンマ+5
やえのノビ4が発動
球速+15
やえのキレ4が発動
変化球+15




|60 - 88|*4/5 = 24 + 5



1 任せる 
00~54…アウト
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目… 奇数 HR 偶数 三振



※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます

2サインを出す(敬遠等) 

3選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※3 好感度*一の位のコンマ*0.05の能力上昇

↓1



> コンマ51 アウト


ワーワー!!


「……ストライク!バッターアウト!!」


『最後は空振りの三振!』


『これでスリーアウト!』

『しかし、この回!松実 宥さんのツーランホームランで二点の勝ち越し!』

『余りにも大きな二点です!』


ザワ、ザワ

「おい、本当に負けるぞ」

「晩成が――阿知賀に!」


和「……………」


勝てば甲子園、負ければ――


京太郎「……引退するんだな」

京太郎「この人たちは」


勝利の女神はどちらに微笑むのか。

次回、最終回

『世界の中心で愛を叫んだ金髪(仮)』


…………。


車『宣伝でしたね』

『はい、宣伝でした』


……っでお終いです。


次回、勝っても負けてもとりあえずこのスレは終わりになります。

引き分けなら終わりません。

それでは、また次回。

再開は火曜にやれたらな……と。


火曜にやるって言っといて、水曜になっちまいました。

今から再開します。

嘘つきですいません。ぜひ罵って下さい。




『奈良県大会決勝戦』

『いったい誰がこのような展開を予想出来たでしょう。阿知賀学院 対 晩成高校の試合』

『ここまでの小走さんは完璧に近いピッチングを続けていました。しかし……8回のウラ。』


『わずか一球』


『この一球が試合を大きく動かします。3番の松実 宥選手の文字通り値千金のツーランホームラン』

『これにより、晩成高校が阿知賀学院に二点のリードを許しております』


車『いやー、決して甘い球ではなかったんですがね。打たれた瞬間に小走さんも思わず上空を見上げてましたよ。』



咲「昔、京ちゃんが言ってました。」

咲「『ホームランを打たれた時に俯くな。空を見上げるんだ』」

咲「俯いてたら、神様がどっか行っちまうだろって」


まこ「へぇ。面白いことを言うな 」


咲「……立派ですよ、小走 やえさんは」



ワーワー!!

閑無「終わったな」

閑無「あのピッチャーから2点は取れねえよ。」

杏果「……………」

閑無「晩成が勝つには8回にアイツが打って、点を入れて、抑える」

閑無「これしかなかったんだよ。この試合には」


『2点差のこの場面、打席には4番、背番号1の小走 やえが入ります。』

『長年、晩成高校を支えてきたのはこの人。さぁ、これが高校生活最後の打席になるのか』


はやり「もし仮にそうだとしても……」

はやり「夏の高校生に『諦める』って言葉はないからね」


閑無「……人間引き際が肝心だぜ」

はやり「10年早くその言葉を知っていたら、閑無ちゃんも今頃はプロになってたよ」

閑無「おー?喧嘩売ってんのか、この野郎!」


ギャーギャー、ワーワー


杏果「……何やってんだか」



憧「このバッターを抑えたら、こっちの勝ち。」

穏乃「断言しますねぇ」

憧「誰の目にも明らかなことでしょ」


『晩成 00010000』

『阿知賀 00010002』


憧「……ホームランが出ても一点差」

憧「任せた。シズ」

穏乃「…………」

憧「聞いてんの?」


穏乃「……何でもかんでも人に譲るなよ。憧」

穏乃「お前にもあるからな、資格は十分」


憧「私にピッチャーやれって?」

穏乃「そうじゃなくてさ」

穏乃「もっと――こう――」

憧「はいはい。つまんない話は試合の後で聞くから」

穏乃「チェ」


ワーワー!!

穏乃「……つまんない話ねぇ」


初瀬「ホームランが出ても一点差か……」

京太郎「ただの一点じゃねえよ。小走先輩が取る一点はな」

京太郎「だからあの人が4番なんだよ」


京太郎「……そうですよね、先輩?」

由華「はい。ご名答でございます」

由華「小走先輩が打つと流れがくる。そんな試合も多くあったよ」


ワーワー!!

『4番 ピッチャー 小走くん』


由華「……何か声かけてかないの?」

京太郎「俺がかけるより先輩がかけた方がいいでしょ」

由華「どうかな。須賀くんは先輩のお気に入りだからなぁ」

京太郎「ハッハ!俺のこと嫌いらしいですよ!」

由華「大丈夫、私も嫌いだから」ニコッ




京太郎「…………」

由華「冗談だよ」

京太郎「先輩が言っても、本気かどうか分かりませんよ」

由華「だから本気だって」

京太郎「あー、はいはい」


9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

4番 やえ

ノーアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ77



小走 やえ ミートA85 パワーB70 走力B75 肩力B70 守備A85 投外 打力B73 守備力A80 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…アウトコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。火事場の馬鹿力 内野安打5 守備職人



高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり



やえの王者の打ち筋を!が発動
ヒットコンマ+5



憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|85 - 90|*4/5 = 4 - 5




1 任せる 
00~27…ヒット(長打判定へ)
28~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


>4 声をかける

やえ 好感度25 * 3 * 0.01 = 8


京太郎「巽先輩からの伝言です」

やえ「……なんだ?」


京太郎「『昔、昔あるところにお爺さんとお婆さんが山の奥に住んでいました』」

京太郎「『お爺さんは芝刈りへいくと――』」

やえ「その話は今じゃなきゃダメか?」

京太郎「あ、全然」テヘヘ


………。


京太郎「巽先輩が俺は小走先輩のお気に入りだって」

やえ「寝言は寝て言えって伝えとけ」

京太郎「ですよねー」



京太郎「……この試合に負けたら俺を恨んで下さい」

京太郎「さっきホームランを打ったショートもピッチャーもキャッチャーもみんな俺の知り合いですから」

やえ「うぬぼれるなよ。お前に頼るほど晩成は弱くない」


ワーワー!!

良子「おっしゃー!出ろよ、小走!」

良子「お前が出たら、私の同点ホームランだ!」

紀子「あのピッチャーからホームランを打つのは結構、無理があるとおも……」

良子「打つんだよ!!」


ワーワー!!

京太郎「……そうでしたね」

京太郎「それじゃあ」

やえ「おい、なんか声かけてけ」


京太郎「帰り支度して待ってますよぉ」ニコッ


タッタタタ……。


やえ「……生意気な後輩だ」


9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

4番 やえ

ノーアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ77



小走 やえ ミートA85 パワーB70 走力B75 肩力B70 守備A85 投外 打力B73 守備力A80 ランクB77
特殊 王者の打ち筋を!…アウトコンマを+5増やす。ゾロ目が出る度に、野手、投手の固有を入れ換える。火事場の馬鹿力 内野安打5 守備職人



高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり



やえの王者の打ち筋を!が発動
ヒットコンマ+5
※4の効果により、全能力+8



憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|93 - 90|*4/5 = 2 + 5




1 任せる 
00~33…ヒット(長打判定へ)
34~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り2回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1



> コンマ 50 アウト


ワーワー!!

『さぁ、塁に出ればホームランで同点となります。』

『注目の初球は――』


穏乃「……この人を抑えれば勝つ」

穏乃「晩成にも、京太郎にも」

穏乃「そしてまた遊ぶんだ。和と――甲子園で!」


ビッ!!

「……ストライク!!」


ワーワー!!

『は、速い!何と初球は――!!』


『149km/h』


良子「……アイツに疲れたって文字はないのか?」

京太郎「ないですよ。むしろエンジンがかかってきたのかも知れません」


ワーワー!!

やえ「……………」グッ


『私は小3から手にマメすらできていない』


京太郎「でも、積み上げたモノの大きさなら小走先輩の方が大きい」

京太郎「そうですよね――」


「先輩」



……キーン!!


ワーワー!!


『打ったぁ!この当たりは三遊間! 』

『抜け――!』


憧「……宥ねぇ!」


バシッ!

『――ない!』

『抜けません!!』

『ショート、松実 宥ナイスプレー!!』



京太郎「……クソ 」


京太郎「やっかいな相手だな」

京太郎「敵に回すとこんなやっかいなのか」

京太郎「阿知賀は」


9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

5番 良子

ワンアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ75



上田 良子 ミートB75 パワーB75 走力C60 肩力B70 守備C60 三一 打力B75 守備力C65 ランクC68
特殊 チャンス5 連打5



高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり






憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|75 - 90|*4/5 = 12




1 任せる 
00~14…ヒット(長打判定へ)
15~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り3回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


> 4 声をかける


良子 好感度20 *9 * 0.01 = 18


ワーワー!!

良子「……しゃあねえ!」

良子「私のソロホームランに続けよ、お前ら!」


紀子「だから、あのピッチャーからホームランを打つのは……」

良子「打つんだよ!!」



京太郎「……ドンマイですよ」

やえ「慰めは試合の後にするんじゃなかったのか?」

京太郎「そうでしたね」


ワーワー!!

京太郎「おーし、頑張って下さい!!」

京太郎「どんなに髪型が凄くても、ヘルメットを被っちまえばこっちのもんだい!」


良子「応援する気あんのか、おまえ……」



『5番 サード 上田くん』


初瀬「ただ、ここからは下位打線へと繋がる……」

初瀬「状況はハッキリ言って――」

京太郎「厳しいよなぁ。どう考えても」


京太郎「こういう時は空でも見上げようぜ」

京太郎「神様が見つけてくれるかもな 」

初瀬「呑気なもんだなぁ……」

京太郎「……………」


『ただ、信じるだけです』


京太郎「……信じてみましょ」

京太郎「何回でも、何十回でも」


9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

5番 良子

ワンアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ73



上田 良子 ミートB75 パワーB75 走力C60 肩力B70 守備C60 三一 打力B75 守備力C65 ランクC68
特殊 チャンス5 連打5



高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり


※4の効果により全能力に+18




憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|93 - 90|*4/5 = 2




1 任せる 
00~28…ヒット(長打判定へ)
29~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り1回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


>コンマ 42 アウト


……キーン!!


『打ったぁ!今度はピッチャーの上!』

『これを――!』


バシッ!!

『捕る!!』


『捕ります!!これでツーアウト!!』


穏乃「重いなぁ……」

穏乃「三年生の打つ球ってこんな重いのか」


穏乃「……後、1人」


………。


和「ええ。後、1人ですよ」


ワイワイ、ガヤガヤ

「そうだよねぇ!やっぱり後一人だよね!」

「良かったぁ!数え間違いじゃなくて!」


和「……はい、合ってます」

和「阿知賀が勝つんですよ」


和「後、一人抑えれば――」



ワーワー!!

『そう!』

『10年前の奇跡まで、後アウト1つ!』

『コレで決めるか、阿知賀学院!』

『それとも強豪の意地をみせるか、晩成!』


『いよいよ激戦に決着がつこうとしています!』


『後、アウトカウントたったの1つ!!』



9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

6番 日菜

ツーアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ71



木村 日菜 ミートC67 パワーC67 走力C67 肩力C67 守備C67 外捕 打力C67 守備力C67 ランクC67
特殊 バント4 連打4 固め打ち


高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり






憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|67 - 90|*4/5 = 22




1 任せる 
00~04…ヒット(長打判定へ)
05~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り1回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1



> 4 声をかける


日菜 好感度20 *1 * 0.01 = 2


ワーワー!!


『甲子園ってどんなとこ?』


『そうだなぁ……1年目は感動したな』

『その時はスタンドで応援だったけど』


『2年目で泣いたかな』

『試合に出て活躍出来なかったから』


『3年目は羨ましかった』

『甲子園に行けなかったから』


ビッ!!

「……ストライク!!」

「ツー!!」


ワァァァァァァ!!!


『場内に大きな歓声!!』

『いよいよ追い込まれた!!』

『さぁ、後一球で決まるか!』


『ピッチャー振りかぶって――』




『――投げたッ!!』



9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

6番 日菜

ツーアウト ランナーなし

穏乃 スタミナ71



木村 日菜 ミートC67 パワーC67 走力C67 肩力C67 守備C67 外捕 打力C67 守備力C67 ランクC67
特殊 バント4 連打4 固め打ち


高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり


※4の効果により全能力+2




憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|69 - 90|*4/5 = 20




1 任せる 
00~06…ヒット(長打判定へ)
07~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り0回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


> コンマ75 内野守備判定(三塁)


ワーワー!!

『打ったァ!三塁線!!』

『サードよく捕った!!』

『1塁へ送球!!』


バシッ!!

『判定は!?』


『これがアウトなら阿知賀の10年ぶりの甲子園が決まる!!』


『判定は――』



日菜 走力C69

モブ 守備力C60



|69 - 60|*1.2 = 11


00~48 アウト
49~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1


> コンマ74 セーフ


「セーフ!!セーフ!!」


ワッ!!

『判定はセーフ!!セーフです!!』

『これで一発が出れば同点!!』

『晩成高校の攻撃は続きます!!』


やえ「……巽、岡橋」

やえ「須賀」


やえ「行けよ、甲子園に」


京太郎「その台詞……。」

京太郎「試合が終わった後にもう一回言ってくれませんかね」


やえ「……ああ――」

やえ「何回でも言ってやる」


9回の表 晩成高校の攻撃
 
状況 1対3

7番 紀子

ツーアウト ランナー1塁

穏乃 スタミナ65



丸瀬 紀子 ミートC65 パワーC65 走力C65 肩力B70 守備B70 二三遊 打力C65 守備力B70 ランクC67
特殊 内野安打4 走塁4 バント4 サブポジ5


高鴨 穏乃 球速A80 コントロールB70 スタミナA80 変化球C65 投手力B72 ランクB73 
特殊 深山幽谷の化身…回が進む毎に自身の全能力を+5。延長に突入した場合、相
手の特殊、固有全てを無効にする。 打たれ強さ5 対ピンチ4 尻上がり





憧の球界の頭脳が発動
穏乃の投手力+8

穏乃の深山幽谷の化身が発動
全能力+5
穏乃の尻上がりが発動
投手力+5




|65 - 90|*4/5 = 20




1 任せる 
00~06…ヒット(長打判定へ)
07~54…アウト 
55~84…内野に打球が飛ぶ(守備判定へ※1) 
85~99…外野に打球が飛ぶ(守備判定へ※2) 
ゾロ目…奇数 HR 偶数 三振


※1 一の位が…… 
1投手 2捕手 3一塁 4二塁 5三塁 6遊撃 7二塁 8遊撃 9三塁 0二塁と遊撃 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます 

※2 一の位が…… 
1左 2中 3右 4左 5中 6右 7中 8中 9右 0中 
の守備力を参照してコンマ判定に飛びます


2サインを出す

×選手を交代する 

4声をかける(残り0回) ※3

※好感度*一の位のコンマ*0.1の能力上昇

↓1


> コンマ81 内野守備判定(投手)


ワーワー!!


……キーン!!


『今度もピッチャー強襲!いい当たりだ!!』


穏乃「………ッ」


憧「シズ――!!」


…………。



『ねぇ、1つだけ聞いてもいい?』

『いいぞ、ドンとこい!!』


『シズはさぁ――……』




紀子 走力C65

穏乃 守備力70



紀子の内野安打4が発動


|65 - 70|*1.2 = 6 - 1


00~60 アウト
61~99 セーフ
ゾロ目 奇数セーフ 偶数アウト

↓1




ワァァ…

ワァァァ……

ワァァァァァ


ワァァァァァァ!!!


鳴り止まない歓声。


マウンドには1人、両手をあげている少女の姿があった。



『激戦決着――!!』


『高鴨 穏乃!捕ったその手でガッツポーズ!! 』


『優勝は10年ぶり、2度目の優勝!!』


『阿知賀学院!!』




ワァァァァァァ!!!


やえ「完敗……だな」


京太郎「そうですね」


やえ「負けたんだな」


京太郎「そうですね」


『とあるピッチャーの話です』

『そのピッチャーは才能に恵まれました。チームメイトにも恵まれました』


『ですが、1つだけ足りないものがあります』


『それは何でしょう』


やえ「……あまり悔しくなさそうだな」

京太郎「…………」


京太郎「気のせいですよ」


…………。


ワイワイ、ザワザワ

「勝った!阿知賀が勝った!!」

「これで甲子園だよ!!」

「のどチャー!!……のどチャー?」


「泣いてるの?」


「どっか痛いの?」


和「いえ……どこも痛くありませんよ」

和「ただ、分かってしまったんです」


「何を?」


和「彼の気持ちに」



はやり「……負けちゃったか」

杏果「いいんじゃないかな」

杏果「高校野球なんて大半は負けるんだから」

杏果「負けて学ぶことも多いでしょ」


閑無「……………」


――パチパチ


杏果「……閑無?」


閑無「いい試合だった!!」

閑無「以上!!」パチパチ


杏果「…………」

はやり「こういう所は変わらないね」

杏果「……うん」


パチパチ


「「「応援ありがとうございました!!!」」」


パチパチ、パチパチ


京太郎「…………」

京太郎「また一歩近づけたかな」

京太郎「本当の夢を与えれる選手になるまで」


吉野山


京太郎「……………」


京太郎「負けたァ!!悔しいよぉ!!」


戒能「負けたァ!!悔しいよぉ!!」



京太郎「悔し……!」


戒能「悔し……!」



京太郎「………」


戒能「負けたァ!!悔しいよぉ!!」



京太郎「……何やってんスか?」

戒能「やまびこです」

京太郎「ああ、なるほどね」



京太郎「それじゃあ」


戒能「オーノー、冗談の通じないボーイです」




戒能「昔話をしましょうか」



戒能「昔は、女性のプロ野球選手なんて一人しかいませんでした」

京太郎「ああ、確か早川 なんとかっていう」

戒能「それが一人、二人と増え続け……今は沢山の女子プロ選手がいます」

戒能「女性では絶対に不可能と言われた、150キロを投げる選手も出てきました」

京太郎「…………」


戒能「諦めなければ夢は叶う。」

戒能「とまでは言いませんが、夢を叶えるには先ずは諦めないことです」


戒能「『夢を叶える島』」

戒能「その為にドラフ島があるのだと、私は信じています」


戒能「ところで、ボーイ」

戒能「答えは見つかりましたか?」

京太郎「……まぁ、何となく」

戒能「そうですか。それは何より」

京太郎「答え聞かないんですか?」

戒能「ええ。私も探してる途中ですから」



京太郎「……なら問題にすんなよ」

戒能「はて?何か言いました?」

京太郎「べっつにぃ」


戒能「……では、三年後のドラフトを楽しみにしてますよ」

戒能「出来れば一緒のチームになりたいものです」

京太郎「高校生に逆指名の権利はありませんよ」

戒能「愛嬌のないボーイですね」


戒能「それでは」


タッタタタ……。



京太郎「……『夢を叶える島』」

京太郎「『ドラフ島』ね」



京太郎「変な島だったけど、楽しかったかな」



最後の安価です。

1 新子 憧
2 原村 和
3 稲村 杏果
4 瑞原 はやり

の4名から1人明記。


↓1から先に三票で



京太郎「……さてと、そろそろ――」


「待て!!はやまるな!!」


京太郎「ん?」


ダッダダダダ!!!



――ダキッ!!

京太郎「うわっ!!」


はやり「バカヤロ!!たった1回の公式戦に負けたくらいで何だ!!」

はやり「高校野球は三年間あるんだ!!」

はやり「そんな簡単に諦めんな!!」


………。


京太郎「……何やってんスか?」

はやり「……ここから飛び降りて死ぬんじゃないの?」

京太郎「バカヤロ!!」

京太郎「火曜サスペンス劇場じゃねえんだゾ!!」

京太郎「殺す気かオバサン!!」

はやり「危ない!!」


――ドン!!

京太郎「うわっ!!」


京太郎「……本当に殺す気か!?」

はやり「つい、ウッカリ☆」


京太郎「別に死ぬ気はありませんから」

京太郎「海でも山でもどっか広いとこならよかったんですよ」

京太郎「ただ、奈良に海はないんで吉野山にきただけで」


はやり「はやや~」


京太郎「はやりさんこそ、何で吉野山に?」

はやり「私に会いたいって思ったでしょ?☆」

京太郎「…………」



はやり「こっから下まで結構あるね。落ちたら死ぬと思うよ」

京太郎「はい!もちろん!」

京太郎「わーい、夢が叶って嬉しいなぁ!」

はやり「うむ。それでよろしい☆」


………。


京太郎「でも、本当に負けると悔しいもんなんですね」

はやり「別に初めてじゃないでしょ?」

京太郎「何回味わっても気分のいいもんじゃありませんよ」

はやり「それは分かるな」アハハ


はやり「……ね、京太郎くん」

はやり「晩成に行ったこと後悔してないの?」


京太郎「……『後悔先に立たず』」

京太郎「後になってみないと分かりません」

はやり「そりゃそっか☆」


京太郎「でも――」

京太郎「運命なんでしょうね」

京太郎「こうして晩成に行ったことも、変な島に行ったことも」

京太郎「そこで出会った人たちも」


はやり「……………」


京太郎「ね、はやりさん」

京太郎「俺なるよ。」

京太郎「今は半人前だけど。いつか、きっと――」

京太郎「みんなに夢を与えれる選手に」


それが……『野球のおねえさん』


はやり「うん。わかった」

はやり「待ってるね☆」



はやり「それはそうと、京太郎くん」

はやり「はやく行くよ」

京太郎「……どこにですか?」

はやり「決まってるでしょ」


はやり「ドラフ島だよ☆」


………。


数日後


由華「小走先輩、凄いですね」

由華「謎のおねえさんから最新のピッチングマシーンにボールやバット」

由華「更にはバスまで寄付されるなんて」

由華「いったい誰なんですか?」


やえ「…………」


初瀬「先輩、須賀の姿がずっと見えませんけど……」


やえ「ああ、いいんだ奴は」

やえ「また秋の大会になったら戻ってくるよ」


初瀬「へ?」


由華「でも、本当に凄いですよ!」

由華「これだけの設備や道具があれば今度こそ阿知賀に勝てます!」

由華「いやー、本当に誰なんでしょうね」


由華「『謎のおねえさん』って」



カキーン!!

――バシッ!!


カキーン!!

――バシッ!!


カキーン!!

……ポロッ


コーチ「テメェ!須賀!!」

コーチ「そんな球も捕れねえから阿知賀に負けんだ!!」


京太郎「だ、だって……」ハァハァ

京太郎「もう三時間もずっとノックされてますし……」


コーチ「黙れ!!言い訳するな!!」

コーチ「もう一丁!!」


キーン!!


京太郎「ひぃーー」


杏果「差し入れに来てみれば……」

杏果「大丈夫なの?死ぬんじゃない」

杏果「アレ」

はやり「大丈夫、大丈夫☆」ペラッ

はやく「まだ死なないよ、若いんだから」ペラッ

杏果「……『まだ』?」


キーン!!


京太郎「……………」


コーチ「テメェ!!須賀!!」

コーチ「なにボケッとしてやがる!!」


京太郎「あ、そういえば今日って――」

京太郎「甲子園の開幕式だなって」テヘヘ


コーチ「……………」

コーチ「……だったらなんだ!?」


京太郎「かつての旧友の姿を確認したいなぁ、なんて」テヘヘ


コーチ「……だったらなんだ!?」


京太郎「だから――」


コーチ「……だったらなんだ!?」


京太郎「……………」ポリポリ



キーン!!


『さぁ、深紅の優勝旗を持って入場します!』


『昨年の優勝校白糸台高校・部長 弘世 菫さん』


『注目のエース宮永 照。そして期待の新人、大星 淡など今年の白糸台は過去最強と噂されております』


『続いて入場するのが、北から初出場となります有珠山高校。』

『今大会のダークホースとなるか』


『続いて――』


キーン!!


京太郎「…………」


コーチ「テメェ、須賀!!」

コーチ「やる気あんのか!!」


京太郎「……待ってろよ」


絶対に来年、そっちにいくから。

それまで待ってろ――


キーン!!


コーチ「呑気に回想してる場合か!!」

コーチ「俺のフリーバッティングじゃねえんだぞ!」



『……以上、49校!』

『全国4000校の頂点を決める夏が今年もやってきます!』



『さぁ、今日もまた熱くなりそうです!』





はやり「…………」ペラッ


杏果「ところで、さっきから何読んでるの?」


はやり「んー」ペラッ


はやり「『光源氏』☆」



『咲 ドラフ島篇』これにてカン!!



くぅー、うんたらかんたら

これにて終了です!


予定より長くなってしまいました。
本当は甲子園に合わせて終わらせる予定だったんですけどね。

エタらなかったのは良かったです。


最後は大人が掻っ攫うという、流石は大人です。

後は次に何か始めるまで、ちょくちょく後日談とかを投稿するかも知れません。


引き続き

【咲-saki-】京太郎「 K & M」
【咲-saki-】京太郎「 K & M」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500887441/)

もろとも、よろしくお願いします(宣伝)


では!ありがとうございました!!


晩成高校・校舎


京太郎「…………」キョロキョロ


京太郎「久しぶりだな。この校舎も 」


ワイワイ、ガヤガヤ

「聞いたーぁ?安室奈美恵、引退するんだって」

「マジー?どうせまたすぐ復帰するって」

「引退といえばさぁ――」


ワイワイ、ガヤガヤ


引退といえば9月。

三年生が引退をし、新生・晩成高校として活動をし始めたころ


京太郎「おや?」

京太郎「あの特に特徴もない女の子は……」


初瀬「…………」


京太郎「おーい。岡橋くん」

ポンッ

初瀬「…………」

京太郎「久しぶりだな。元気してたか?」

初瀬「……誰?」

京太郎「……………」


また、一人の男も帰ってきた。


初瀬「ああ。誰かと思ったら、須賀 京太郎か」

初瀬「地区予選で晩成が阿知賀に負けたあと、どっかの島に武者修行しに行ったって聞いてたけど」

初瀬「秋季大会が近くなった9月。 」

初瀬「ついに帰ってきたのか」


京太郎「説明ご苦労さん」

京太郎「後、チームメイトの名前くらい覚えとけ」

初瀬「無茶言わないでよ。お前、晩成にいるより変な島にいる時間のほうが長いんだから」

京太郎「……痛いとこつくなぁ」


晩成高校・グラウンド


京太郎「お疲れ様です。新キャプテン」

由華「…………」

初瀬「須賀ですよ」

由華「ああ。そうだった」

由華「一瞬、誰かと思った」

京太郎「…………」


由華「どう?久しぶりの晩成高校は」

京太郎「たかだか一ヶ月ちょいで大きな変化はありませんよ」

京太郎「なんかピッチングマシーンが増えていることと――」


やえ「いくぞ!ライト!!」


カキーン!!



京太郎「……あの人なんでまだノックしてんだ?」

初瀬「監督がノックしてておかしい?」

京太郎「監督?」


やえ「一歩目が遅い!もっと早く!」

「うぇ~い……」


初瀬「小走先輩、プロのスカウトから話もきてたんだけど」

初瀬「晩成が甲子園で優勝するまで、プロにはいかないって」

京太郎「…………」

初瀬「何だかんだ心配なんだよ。私たちが」

京太郎「先輩……」



初瀬「まるで、土井垣みたいじゃない?」

京太郎「……台無しだよ」

京太郎「お前の一言のせいで 」



やえ「次!フリーバッティング!」

「うぇ~い……。」


京太郎「………」

やえ「……何だ。いたのか」

京太郎「『いたのか』ってことはないでしょ」

京太郎「人を変な島に売り飛ばしといて」

やえ「そんな大層なもんじゃないだろ」


カキーン!!

京太郎「あれから、OB、OGたちから素敵な手紙が届いたそうですね」

やえ「おかげで2キロ痩せたよ」

京太郎「ハッハ!ナイスジョーク!」パチパチ

やえ「…………」

京太郎「もっと痩せそうですね。その感じだと」


カキーン!!

京太郎「ま、外野がうるさいのは今年まで。来年には静かになってます」

やえ「大した自信だな」

京太郎「ええ」


京太郎「やっと出来たんです。積み重ねることが」

京太郎「俺にも、やっと……」


京太郎「来年に期待してて下さいよ 」

京太郎「新監督」ニコッ

やえ「…………」


京太郎「さぁー、俺もバッティング練習しよ」




京太郎「カリブの怪人!」


カキーン!!


京太郎「デストラーデ!!」


京太郎「打撃の神様!!」


カキーン!!


京太郎「川上 哲治!!」



由華「いつか―……」

やえ「……巽」

由華「いつか本当になるかもしれませんね」

由華「彼が球界を代表する選手に」



京太郎「カミカゼ!!」


カキーン!!


京太郎「……タカ タナカ!!」


京太郎「ワッハハ!!」


京太郎「――絶好調!」グッ



『えーとなー』

『なんでもコピーする機械を作ったんだ』

『うむ』

『ペットのサルがいて……それから……あの……』



『本当に色々あったなぁ』ウンウン

『当事者気取りか』


ワッハハ!!


憧「…………」ポリポリ

望「なにいい若いもんが昼間からテレビ見てんのよ」

憧「テレビってのはいい若いもんの為にあんのよ」

望「まったく。……それはそうと、憧」

憧「なに?お使いなら行かないから」


望「さっき怪しい男が賽銭箱の中をのぞき込んでたから、ちょっと一緒に見に来てよ」

望「お姉ちゃん一人だと怖いし」

憧「警察に通報したら?」

望「もうしたけど、あそこの警察は頼りにならないからさ」

望「お賽銭を盗まれたら堪ったもんじゃないから一緒に来て」

憧「ダル……」

望「お姉ちゃんが襲われてもいいの?」

憧「うん」


望「……薄情な妹を持ったよ」ブツブツ

望「あんないかにもな金髪の男の子に襲われたら、お姉ちゃんひとたまりもないのにさ」ブツブツ


ブツブツ


憧「…………」

憧「……金髪の男の子?」



京太郎「だから誤解だって、言ってるでしょ!」

警官「何が誤解なんだね?賽銭箱の中をジロジロと覗いてて」

京太郎「それは俺が誤って500円玉を入れたからって……!」

警官「はいはい。賽銭泥棒はみんなそう言うんですよ」



憧「…………」

望「まったく。このご時世に賽銭泥棒なんてね」

望「しかも、いい若いもんがみっともない」

憧「…………」


警官「いいから早く警察署に来るんだ」

京太郎「冗談じゃない!ここに新子 憧っつう軽そうで、可変式の胸をしている女がいるだろ?」

京太郎「そいつを連れてきてくれ!話せば誤解が解けるんだ!」

警官「はいはい。詳しくは警察署で聞くから」



望「しかも、どこで聞いたのか憧の名前まで知っててさ」

望「物騒な世の中になったもんだよ」

憧「……………」



京太郎「新子ーー!!出てこーい!」

京太郎「出てきて、このわからず屋の警官に説明しろーー!」

警官「いい加減にしなさい!これ以上、騒ぐと公務執行妨害で逮捕するぞ!」

京太郎「新子ーー!!新子ーー!!」



望「あんたも注意しなさい」

望「気軽にああいう男に引っかかるんじゃないよ」


タッタタタ……。


望「憧……?」



憧「何やってんの?」

京太郎「おお!新子!!」

警官「知り合いなのかい?」

憧「まぁ、一応…… 」

京太郎「○⭕してそうなアニメキャラ、今年も1位おめでとう!」

憧「すいません。人違いでした」

警官「やっぱり賽銭泥棒か!こっちへ来い!」

――グイッ

京太郎「アイタタ……」

京太郎「冗談だから、冗談」


…………。


警官「……うむ。なるほど」

警官「事情は分かったけど、怪しまれるような行動をしてはいけないよ」

警官「だいたい、お賽銭なんて間違って入れても帰ってくるわけないんだから」


京太郎「そんなことないよな」

憧「人によっては返してるけど」

京太郎「じゃあ、返せよ。俺の500円」

憧「だから言ったでしょ。人によるって」


京太郎「……ん?」


警官「それじゃ、本官はこれで」

警官「以後、こういった事はないよう気をつけるように」


タッタタタ……。

警官「西からのぼった太陽が~♪ 」


京太郎「…………」

憧「……あんた、そもそも何しに来たの?」

京太郎「ああ、そうだった、そうだった」

京太郎「こんな漫才をしにきたんじゃなかった 」



憧「『安産祈願』のお守りを買いに来たって……」

憧「あんた、まさか」

京太郎「言っとくけど、俺のじゃねえぞ」

京太郎「親戚の姉ちゃんが出産するってんで、買いにきたんだ 」

憧「へぇ。なら、ついでに自分用に『縁結び』のお守りでも買ってたら?」

京太郎「いらねえよ。『縁』ならたくさんあるからな」


京太郎「まぁ『腐れ縁』だけど……」ポリポリ


………。


憧「はい、2000円」

京太郎「高っけえな。こんな小さいのが2000円もすんのか」

憧「ウチのは特別製なんで」

京太郎「へーへー」

京太郎「ああ、そうだ。ついでにお参りもしてかないと」

京太郎「なんせ500円も払ったんだ。たくさん願うぞ」

憧「へーへー」


タッタタタ……。

京太郎「…………」

憧「…………」


タッタタタ……。

京太郎「……なんでついてくんだよ」

憧「500円払ったんでしょ?」

憧「私の願いも聞いてもらおうと思って」

京太郎「そんな、ついでで神様に通用すんのか?」

憧「大事なのは心でしょ、心」

京太郎「本当かよ」


タッタタタ……。


望「…………」

望「憧、いつの間にあんな仲の良い男の子がいたんだ」

望「そしてあの子。『安産祈願』のお守りを買ったわよね」

望「…………」

望「まさか」



――パンパン


憧「…………」

京太郎「…………」

憧「……なに願った?」

京太郎「とりあえず、来年ウチが甲子園にいけるようにって」

京太郎「そっちは?」

憧「それを取り消してくれるように」

京太郎「……おおい」

憧「冗談。」


憧「世界平和に景気回復、環境問題の解決に家族と親友の健康」

京太郎「…………」

憧「後は――……」


憧「来年も阿知賀か晩成のどっちかが甲子園にいけますようにって」


京太郎「……なんでい」

京太郎「自分のことばっか考えてる俺がバカみたいじゃん」

憧「いいんじゃない。正直でさ」

憧「それに私たちが一緒に見れる夢ってそれくらいなんだし」

京太郎「……そうかぁ?」



憧「ほら、用がすんだんなら早く帰った帰った」

憧「帰って練習しないとプロにはなれないぞ」

京太郎「余計なお世話だよ」

京太郎「こちとら練習漬けの毎日なんだから」

憧「それもそうね。ウチとは違うんだから」

京太郎「そのウチのせいで、こっちの連続出場は止まったけどな」

憧「…………」

憧「……ね」

憧「京太郎」

京太郎「あ?」




憧「ちゃんと自分の夢を叶えなよ」


憧「プロになって、1流の選手になって」

憧「そして、みんなに夢を与えれる選手になる」


憧「それが出来る選ばれた選手よ」

憧「あんたは」

京太郎「……ああ」

京太郎「どうやら、その夢なら一緒に叶えられそうだ」


………。


望「…………」

憧「……なに見てんのよ。趣味悪い」

望「お、お姉ちゃん認めませんからね!」

望「まだ15歳なのに出産なんて!!」

憧「はぁ?」


望「……今の子、彼氏なんじゃないの ?」

憧「んな訳ないでしょ」

望「じゃあ、ただの友達?」

憧「友達でもない」


望「……ならなんなのよ」

憧「…………」

憧「かつてのチームメイトであり、これから三年間を共に戦っていくライバル――」

憧「かな」

望「………」


望「あんまカッコよくないわね、それ」

憧「うっさい」


清澄高校 グラウンド


マホ「和せんぱーい、ついでに片岡せんぱーい」

マホ「また遊びにきちゃいましたー!」


優希「…………」

ムロ「どうかしましたか?」

優希「あ、いや……。マホが私にあんな口の聞き方をするわけないよな」

ムロ「?」



まこ「最近、毎日のように遊びに来るの」

久「いいじゃない。来年と再来年のウチのドラフト1位なんだから」

まこ「……あんたのことなんじゃけどな 」

久「あら、まこが寂しいと思って」ニコッ

まこ「…………」

久「それに大学の推薦は決まってるも同然だしね」

まこ「……ちゃっかりしとんの。」

久「テヘッ」

久「おかげ様でいい成績が残せたもんで」



マホ「今日もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!」

和「まぁ、いいですけど……」

和「勉強の方は大丈夫なのですか?」

マホ「大丈夫です!まだ受験は一年も先の話なので!」

和「…………」

和「まぁ、いいですけど」



マホ「今日は何の練習をしましょう! 」


和「そうですね……少しお話をしましょうか」

マホ「お話ですか……?」

マホ「ぜひ!朝まで語り合いましょう!」

和「朝までは語り合いませんけど……」



和「マホは人を好きになったことはありますか?」

マホ「モチロン!和先輩や優希先輩など、たくさんおります!」

和「そういう意味ではなくてですね……」

マホ「?」


和「いいことですよ。誰かを好きになるってことは」

和「例えそれが報われなくても、それだけで十分に意義のあることです」

マホ「…………」

マホ「マホにはよく分かりません!」ビシッ

和「ええ、マホにはまだ早いかも知れませんね」クスッ

マホ「あー!またマホのことを子ども扱いしましたね!」

和「はい。マホはまだ子どもですから 」

マホ「うう……少しは胸も大きくなっているハズなのに……」

和「…………」



『待ってますよ――』


和「……来年、今度はアナタがくることを」

和「私は待ってます」



以上。

後日談その1でした。



次回、後日談その2

『俺は、幸せなんだよな……』

『多分、幸せなんだよな……』

『きっと、幸せなんだよな……』


『ふふーん。何をブツブツ言っているのかな?』

『あ・な・た☆』


ドキドキ結婚会見!


……の予定。

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