貴利矢「もちろん自分も乗るぜ！」

黎斗「ふん……くだらないな」

貴利矢「おい、てめぇ！」

永夢「まぁまぁ貴利矢さん。……そこを何とか協力してもらえませんか檀黎斗神さん。あなたの神の才能が必要なんです！」

黎斗「ほう！ ついに私の才能を認める気になったか！ 良いだろう！ そこまで言ーーー」


永夢「さて、と。あの人は置いといて内容を詰めましょう」

貴利矢「…永夢、お前何だがちょっと見ないうちに黒くなったか？」

大我「そう言や一時期黒かったな」

飛彩「誰かさんのお陰でな」ﾁﾗｯ

パラド「？」

永夢「と言う訳で、桃太郎で決定です。配役は」

飛彩「犬か。まぁ良いだろう。俺に演じきれないものはない」

大我「猿って…。はぁ、患者のためになるならいいか」

貴利矢「きじ役か。乗りきってみせるぜ」

ニコ「大我ってば、たいがー（虎）なのに猿なんだね笑」

大我「なっ！ 黙ってろ！」

パラド「鬼ねぇ。順当に敵キャラって訳だ」

黎斗「この私が鬼だと！ この神であるわたーーー」


永夢「それでは皆さんこれが台本です！ 合間を見て練習をお願いします。通しは1週間後です」


「「「「おーーー！！！」」」」

それから本番に向けての猛練習が始まったーーー


ーーーーーーーーーー

ニコ「あーあー、あめんぼ赤いなパピプペポ」

ポッピー「パピプペポ」

ーーーーーーーーーー

大我「…………3！」

大我「この飛んでくるボールに書かれてる数字を見切る特訓って役に立つのか？」

ーーーーーーーーーー

飛彩「そこまでだ……姫は返してもらうぞッ！」

飛彩「……これ台本間違ってないか？」

ーーーーーーーーーー

ゲンム「ゥハァァ……グゥゥゥ……」

ゲンム「…残りライフ……3！」

ーーーーーーーーーー

ー本番当日ー

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ


ニコ「うわぁ何か割と緊張してきたかも」

大我「ナレーションとちんなよ？」

ニコ「分かってるって！」

パラド「ギャラリーは多い方が燃える！」

永夢「みなさんの今日までの練習を信じましょう！」

飛彩「ふっ、そうだな」

貴利矢「今日はノリに乗ってくよ～！」

永夢「さぁ、ノーコンティニューで」


「「「「クリアしてやるぜーーーー！」」」」

ニコ『桃太郎』

ニコ『むかしむかしあるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました』

ニコ『ある日お爺さんは山へ芝刈りに』


灰馬「山に、アタックチャ～ンス！」


ニコ『お婆さんは川に洗濯に行きました』


明日那「まったく、こんなに汚して！」

ポッピー「えぇ～い、コスチュームチェ～ンジ！」

ポッピー「ちょっとくらい遊んでてもいいよね？」ｽﾞﾝﾁｬｽﾞﾝﾁｬｯﾁｬｯﾁｬｯ


ニコ『お婆さんがサボってドレミファビートをしていると…』


ポッピー「え！ えぇ～！ 何あれ！？」


ニコ『大きな桃がダリラガーン！ ダゴズバーン！ と、流れてきました』


桃？「」ｻｲﾀﾞｲｷｭｳﾉﾊﾟｰﾜﾌﾙﾎﾞﾃﾞｨ!


ニコ『お婆さんはこれを家に持ち帰りました。ゲキトツロボッツ並みの筋力です』

灰馬「どぅえぇぇ！？ な、何なんだこれは一体！？」

明日那「とりあえず割ってみましょう」

ニコ『2人が桃？を割ってみると…』


桃？「」ﾊﾟｯｶｰﾝ! ﾑｩｩﾃｪｪｷｨｨｨ!!!


永夢「物語の運命は、俺が変える！」


ニコ『元気な男の子（天才ゲーマー）が産まれました』

ニコ『そうしてすくすくと育った男は、ある日鬼退治に出掛けました』

永夢「鬼退治もノーコンティニューでクリアしてやるぜ！」


ニコ『桃太郎は道中で3匹の仲間に出会いました』


永夢「お、犬だな！ 吉備団子をやるからお供してくれないか？」

飛彩（犬）「吉備団子などNo, thank youだ」

永夢「いらないのかよ！？」

飛彩「俺に切れない鬼はない」

永夢「着いてきてくれるなら何でもいいか」

永夢「お、今度は猿だ」

大我（猿）「吉備団子は全て俺が頂く！」

永夢「セコ！ 物が物なだけに単純にセコく感じる」

大我「桃太郎さんごっこなら他所でやってな」

永夢「ごっこじゃなくて俺桃太郎なんだけど」

飛彩「お前は引っ込んでいろ」

大我「やるか？」

永夢「早速犬猿の仲…」

永夢「お次はきじか」

きじ矢「おっす～。…って、何か名前おかしくない？」

永夢「名前？」

きじ矢「ん？ クリスマス回は正しくきじも鳴かずば撃たれまいだって？」

永夢「何？ 誰と話してんの？」


ニコ『こうして一行は鬼ヶ島に到着しました』

ー鬼ヶ島ー


ニコ『鬼ヶ島では強そうな鬼が待ち構えていました』


黎斗「私は究極の物語を完成させる…！」

パラド「桃太郎。人助けなんて辞めて、俺と戦いを楽しもうぜ？！」



永夢「ノーコンティニューで最初からクライマックスだぜ！」ﾄﾞｯﾄﾞｯ

飛彩「切除する！」ﾄﾞﾗｺﾞ

大我「財宝は全て俺が頂く！」ﾅ-ﾅﾅ

きじ矢「おい名前ッ！」ﾅ-ｲﾄ!



ニコ『しかし鬼は強く、きじを喪い、桃太郎も追い詰められてしまいました』

ゲンム「君の命を削除する…！」

エグゼイド「くっ！」


ニコ『絶体絶命の桃太郎。すると…』


パラドクス「ハアッ！」ﾊﾟｰﾌｪｸﾄｸﾘﾃｨｶｧﾙｺﾝﾎﾞ!

ゲンム「グアアアァッ！」


ニコ『青鬼が乱入してきました！』


黎斗「な、何故だパラドォ…！」

パラド「俺の桃太郎に手を出したのが悪い。桃太郎は俺が倒す」

黎斗「…ふっ、ハッハッハ…」

パラド「？」


黎斗「ﾊｧｰｯ…(ﾋﾞｰｽﾞﾓﾓﾓﾓｫ)宝生永夢は俺が倒す…キミはそう言った…。私に刃向かった罰だ…その望みォ……断つぅ…」


黎斗「(ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾛ…ｱｲｶﾞｯﾀﾋﾞﾘｨｰ)宝生永夢ゥ！ 何故君が適合手術を受けずに桃太郎になれたのか！ 何故吉備団子を生み出せたのか(ｱﾛﾜﾅﾉｰ)何故鬼を攻撃した後に心が痛むのくわァ！ (ﾜｲﾜｲﾜｰｲ)」

飛彩「それ以上言うなー！」

黎斗「その答えはただ一つ…」

大我「やめろー！」

パラド「っ！」

黎斗「ｱﾊｧｰ…? 宝生永夢ゥ！ 君が世界で初めて…モ モ タ ロ ー ウ イ ル ス に 感 染 し た 男 だからだァ（ﾀｰﾆｯｫﾝ）アーハハハハハハハハハアーハハハハ(ｿｳﾄｳｴｷｻｰｲｴｷｻｰｲ)ハハハハハ！！！」


永夢「そんな…僕が……！」

ニコ『さぁここでみんなで桃太郎に声援を送ろう！ 頑張れ桃太郎ー！』

ｶﾞﾝﾊﾞﾚｰ! ﾓﾓﾀﾛｰ! ｶﾞﾝﾊﾞﾚｰ! ｲﾏﾀﾞ､ﾗｲｼﾞﾝｸﾞﾆﾅﾘﾅｻｲ!



黎斗「！？」


永夢「うぉぉぉぉ！ ハイパー大変身！」

エグゼイド「はあっ！」ﾊｲﾊﾟｰﾑﾃｷ! ｴｸﾞｾﾞｪｪｪｴｴｪｲﾄﾞ!

パラドクス「永夢の命は俺が守る！」ﾊﾟｰﾌｪｸﾄﾉｯｸｱｧｧｳﾄ!


黎斗「おい台本と違ーーー」


エグゼイド「ハアァァァァ！」ｷﾒﾜｻﾞ! ﾊｲﾊﾟｰｸﾘﾃｨｶﾙｽﾊﾟｰｷﾝｸﾞ!

パラドクス「オリャァァァ！」ｳﾗﾜｻﾞ! ﾊﾟｰﾌｪｸﾄﾉｯｸｱｳﾄｸﾘﾃｨｶﾙﾎﾞﾝﾊﾞｰ!



黎斗「グアアアアアアアア！！！」GAME OVER

ニコ『みんなの応援で悪は去った！ 正義は必ず勝つ！』

ﾔｯﾀｰ! ﾓﾓﾀﾛｰｶｯｺｲｰ! ｽｺﾞｰｲ!


永夢「みんなありがとう！ また会おうね！」

「「「「ありがとうございました！」」」」


ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!

ーその後ー


子ども「うぇははははは！」


子ども「ほうじょうえむぅ！」


子どもたちの間で神ごっこが流行った


ニコ「教育に悪っ！」


ーSee you Next gameー