【けものフレンズ】 アライさん r-18G (209)

新しく作ってみました。

設定がガタガタなところもありますが、その時は指摘してくださると嬉しいです。
残虐な描写があります。
アライさんが好きな方は閲覧をお勧めしません。

それでもよろしい方はどうぞ。

全く、アライさんは本当にフレンズなのだろうか?

PPPやツチノコ、ギンギツネなどは世界で活躍しているというのに、なぜアライさんだけは害獣などと呼ばれているのか、不思議でならない。

この頃テレビでも、アライさん駆除の番組が多くなってきた。

一昔前は1年で数える程度だった特集も、今はおよそ1週間に1回ほどのペースで特集番組が放送されている。

よくネタが尽きないなぁ、などと呑気に思ってしまうが、この頻度で放送されているということは、よほど各地で被害が出ているのだろう。

と言ったが、我が家も和室の天井にシミができ、異臭がしたので業者を呼んでみてもらったところ、なんとアライさんとその子供たちが合わせて5匹も出てきた。

当の本人は
「出すのだ!ここから出すのだ!」
などとほざいていたが、従うわけがない。

「ぐぬぬぬ...。このアライさんを捕まえるとはよほど卑怯な手を使ったに違いないのだ!」

煙で燻しただけなのだが。

全くもう、この害獣のせいで大損害だ。

もっと知識のある生物だったら、体を売らせてでも弁償代を稼がせるのだが、言動から見るに、他の生物よりも知能は低いと考えられる。残念...。

そういえば、友人から聞いた話によると、アライさんはフレンズ化して人間の体になり、臓器や体の作りが人間と同じなので、人間がするには危険と判断された実験、薬物投与などされているという。

まあ、そんなことはどうでもいいか。

今月出費厳しいのに...。

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~~~とある実験場~~~

アライさん「う~~ん。ここは?」

アライさんが目を覚ましたのは、ベッドの上である。
ただ、手足に拘束具が付いており、身動きができない。

研究者「おはよう。アライさん」

アライさん「お前は誰なのだ?ここはどこなのだ?」

アライさんの前にたっているのはメガネをつけた白衣の男である。

研究者「そんなことはどうでもいいんだよ?アライさん。
お願いがあってこうしてるんだ。
実は、アライさんに手伝って欲しいことがあって」

研究者「手伝ってくれたら、美味しい食べ物を沢山あげるけど
どうかな?手伝ってくれるかい?」

アライさん「手伝うのだ!なんでも手伝うのだ!
そして出た後はチビ達に沢山ごはんを食べさせる のだ!」

即答だった。食べ物で釣れるとは、やはり害獣なだけはある。
繁殖までしていたのか。

研究者「ありがとう。アライさん」

ニヤ、と君の悪い笑みを浮かべた研究者は、どこからともなく注射器をとりだし、アライさんの左腕に近づけた。

アライさん「や、やめるのだ。その尖ったキラキラを
近づけないで欲しいのだ」

怯えているようだ。やはり尖ったものは嫌いらしい。
だが、こいつの感情なんて関係ない。
研究者は無言で、アライさんの腕に針を突き刺した。

アライさん「の?だぁぁぁぁ!!!痛いのだぁぁぁ!」

研究者「う!る!さ!い!ん!だ!よ!」

研究者はそう言って、アライさんの腕に針を容赦なく、何度も何度も何度も何度も、執拗に突き刺した。



数分後。

アライさん「の、だ...」

研究者の豹変ぶりに驚いたのか、激痛のせいか、はたまた出血のせいなのか、アライさんは意識を手放していた。

研究者「全く、ゴチャゴチャゴチャゴチャと...」

そう言って、アライさんの左腕を確認する。

研究者「あ~あ~。グチャグチャじゃん。
右腕でいいか~。注射器も変えよう。
あ!血でこんなに!白衣が汚れちゃったじゃないか。
これも変えよう」

意識が朦朧としていたアライさんだったが、白衣を変えてきた研究者からする懐かしい匂いに覚えがあった。

アライさん「チビ!チビ達の匂いなのだ!
ここにアライさんの子供達がいるのか??」

研究者「んー?ああ、昨日遊んだ子たちか。
君の子供だったとはね~」

アライさん「何をわけのわからないこと言ってるのだ!
早く会わせるのだ!」

研究者「無理」

アライさん「.....え?」

研究者「だって、もうここにはいないもからね」

アライさん「い、居ないって、どういうことなのだ!
どこにいるのだ!教えるのだ!」

研究者「アライさんがこれから行くかもしれないところだよ」

そう言って、研究者が取り出したのは先ほどと同じ注射器だ。
それをアライさんの右腕に近づけた。

アライさん「お願いなのだ。もう痛いのは嫌なのだ!」

研究者「そう言ってもね~。これが仕事だからね。」

研究者が薬品を注入し始めた。

アライさん「のだっ!?」

初めての感覚に不思議そうな声を上げるアライさん。
そして...。

アライさん「う、あ、く、苦しい、のだ。
痛いのだぁぁぁぁ...。
お願いなのだ。助けるのだ...」

ゴホッ、ビチャビチャ...

アライさんの口から血が溢れ出てきた。
その血液の量が、アライさんの命が長くないことを語っている。

アライさん「あ...ら さ んは...しに... た...な...の...」
「...............」

研究者「死んだか...。うるさかったな。さすがは害獣。
汚い死に様だな。まぁ、子供達と同じ薬で[ピーーー]ただけしあわせだったのかねぇ。ねぇアライさん」

そう言うと、研究者はベッドのストッパーを外し、扉を開け、消えていった。

研究者「この死骸って燃えるゴミでいいのかな?」

あれ?
なんか伏字されてる?
やっぱりNGワードってあるんですかね?

今回はこの辺で。
コメントしてくださった皆様有難うございます。

次はミンチにでもしてみようかなと思っております。

なるほど。
納得。
ありがとうございます。

~~~ある自動車工場~~~

職員A「新しいエアバックをうちの会社で作れったって
無理があったよなぁ」

職員B「そんな専門知識ないもんな」

職員A「でも完成すれば給料は弾むって、どれだけこの業界で目立ちたいんだ社長は」

職員B「まあ、完成したからテストして休暇でももらいますかぁ」

職員A「テストは明日だぞ?ちゃんとこいよ?」

職員B「分かってるって。
そういや、車内に乗せるの人形じゃなくてアライさんらしいな」

職員A「そうらしい。
何も今回は初だからっていって特別なテストにしたいらしいぞ社長は。
他の会社からも結構な人数呼んでいるらしい。」

職員B「へぇ~。でもかわいそうだよなアライさんも。
死ぬかもしれないのに。
よく動物愛護団体が何も言わなかったな」

職員A「それが最初はゴチャゴチャいってたらしいけど、ハンターの何人かがその団体の施設にアライさんを放り込んだらしい。
そしたら1週間もせずにハンターに駆除の依頼が来たんだと。
そんでハンター達は報酬はいらないからアライさんは 害獣だってことをきちんと認識しろって言ったらしい。
そうしたらピタッと言うのをやめたんだってさ」

職員B「へぇ~。なるほどね。じゃあ明日な」

職員A「ああ」

ここからちょっとややこしくなるので説明しておきます。

アライさんA1の様に、アルファベットの次に数字がある場合は、そのアライさんの子供という意味です。
上のアライさんA1というのは、アライちゃん1というふうになります。
アライさんB2と出て来た場合、アライさんBの子供2匹目という意味です。

では本題に戻ります。

~~~次の日~~~

アライさんA「何するのだ!離すのだ!」

アライさんB「チビ達をそのカゴに閉じ込めるのをやめるのだ!」

職員A「あ、やってるやってる」

職員B「やっぱりうるさいな」

これから行われるのは、エアバッグのテストだ。
車を走らせ、壁に衝突させる。
エアバッグが作動し、実験終了、という流れだ。
実験対象が人形だったらすぐに準備が終わるだろうが、
さすがは害獣、人間の言うことなんか聞きもしない。
ところが、害獣と言えども人間の力に敵うはずもなく、
車に無理やり乗せられてしまう。

今回の実験は、エアバッグなしの車と、有りの車に乗せ、自社のエアバッグの性能、エアバッグの恩恵を今一度知ると言うものらしい。

ご丁寧に助手席と後部座席にはアライちゃん達がそれぞれ3匹ずつ乗せられている。
当の本人はこれから起こることなど知る由もないのだが。

どうやら先ずはエアバッグ有りの車の様だ。

アライさん「出すのだ!ここから出すのだ!
アライさんをこうそくして、何するつもりなのだ!」

アライちゃん1「なのだー」
アライちゃん2「のだー」
アライちゃん3「おなか減ったのだー」

相変わらず五月蝿いが、実験は始まろうとしている。

職員B「あれ?アライさんって尻尾あったよな?
あいつら無くないか?」

職員A「あぁ、それは社長が尻尾があったら人間の様な座り方はできないだろうって言って、全部切り落としたらしいんだよ。
麻酔なんか大層なものは使わなかったって言ってたぜ」

職員B「うへぇぇ。マジかよ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここの描写は割愛させていただきます。
要望があれば書きたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アライさん達が乗った車がゆっくりと走り出した。
どうやら実験が始まった様だ。

車内にて

アライさんA「のだ?なんか動き出したのだ」

アライちゃんA1「なのだー」
アライちゃんA2「のだー」
アライちゃんA3「なのだー」

車が動き出したことに、アライさん達も気づいた様だ。

車はどんどん加速していく。
衝突させるための壁はまだ遠い。

アライさんA「チビ!アライさんの方へ来るのだ!
チビ達の体だったらすぐにその紐から抜け出せるのだ!
アライさんのどうやっても外れないのだ!」

紐というのは、シートベルトのことだろう。
アライちゃん達は、母親に言われた通り、体をよじったり、くねらせたりして腕を使ったりして抜け出そうとしている。
アライちゃんは大して知識的な行動はしないだろうという人間達の予想から、シートベルトは外せない様に改造されていなかった様だ。
それが幸運して、アライちゃんが解除するための赤いボタンを偶然押した様で、カシャンと音がしてシートベルトが外れた。

アライさんA「チビ達、その赤いのを押すのだ!」

どうやらアライさんはシートベルトの仕組みに気づいた様だ。

アライちゃんA1「押すのだー」
アライちゃんA2「やった!外れたのだ!」
アライちゃんA3「外れたのだー」

どうやら全員外れた様だ。

アライさんA「よし!アライさんの方へ来るのだ!」

アライちゃんA1「行くのだー」
アライちゃんA2「のだー」
アライちゃんA3「なのだー」

かなりのスピードが出ている様で、アライちゃん達は思う様に歩けず一苦労だ。

どうやら全員無事に母親のもとにたどり着いた様だ。

アライさんA「よしよしなのだ。
さすがはアライさんの子供達なのだ!」

親子の感動の再会.....は長くは続かないもので、運命はこの害獣達には甘くない様だ。
なぜなら、その時には壁は目の前に迫っていて.......。

書き忘れていましたが、アライさんはかなり手先が器用な設定です。
なので、車のドアを開けたり、シートベルトを外す可能性から、どうやっても外せない仕組みに改造されています。
ただ、手先が器用なだけで、それ以外はてんでダメな設定にしてあります。
アライちゃん達はそうではないですが。

間違えました。
アライちゃんはアライさんの下位互換と思ってください。

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ガシャーーン!

後輪が浮くほどのスピードで衝突した車は1、2メートル進んだあたりで停止した。

職員A「うわーー...。よく火が出なかったなー」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アライさんA「う、う..あ?」

アライさんが目を覚ました様だ。
ズキズキと頭が痛む。
目の前には、不思議な風船の様なものが広がっていた。

アライさんA「うう、痛いのだ...。
そうだ!チビ達はどこなのだ??」

そう言って助手席をみる。
確か自分の子供が乗っていたはず。
だが.....。

アライさんA「う、え?」

そこには車の一部だったものに潰された、小さな手が力なく垂れていた。
シートはその小さな体から出たのであろう血で染まっていた。
どうやら側面からぶつかった様で、エアバッグがほぼ意味を成さなかった様だ。

アライさんA「ひ、ひどいのだ.....。
そうだ!残りの子達は?」

すぐに見つかった。
2匹目は、サイドブレーキのレバーに頭をぶつけていた。
変な方向へ曲がってしまった腕を酷使し、必死に掴もうとする。
掴めた。

アライさんA「しっかりするのだ!目を開けるのだ!」

アライちゃんA2「あ、う...おかーしゃ...。痛いのだぁ」

アライさん「すぐに助けるのだ!大丈夫なのだ!」

アライちゃんA2「う、あぁ、あ」

アライさんA「チビ?チビ!なんで...」

アライちゃんA3「おかーしゃん....」

アライさんA「お前!よかったのだ!生きてたのだ!」

アライちゃんA3「おなかしゅいたのだー」

そう言って、アライちゃんの亡骸を奪い取り、足にかじりついた。
肉を引きちぎり、咀嚼している。
クチャクチャと、肉を噛み砕く音が車内に響く。

アライさんA「何してるのだ??やめるのだ!」

アライちゃんA3「アライちゃんはおなかしゅいてるのだー
だから食べるのだー
このお肉柔らかくてあったかくて美味しいのだー」

口の周りを姉妹の血で汚したアライちゃんが言っている。

アライさんA「やめるのだ!やめるのだ!」

アライさんは自分の我が子の亡骸を守ろうと、必死に手足を動かす。


その時、足音が近づいてきた。
逃げようとするが、シートベルトに行動の邪魔をされている。

作業員「うわー。グチャグチャだ。
ん?うぇっ。共食いしてやがる
社長ーー。どうしますこいつら?
共食いしてますよ?」

社長「まさに害獣だな。
そいつらは親子なんだろう? 」

作業員「ええ。そのはずですが」

社長「この工場はもうすぐ閉鎖する予定だから爆発させても問題ないか」

作業員「え?」

社長「よし。写真は撮ったな?」

そう言うと、社長は運転席に近づいた。

アライさんA「あ、人なのだ!
助けるのだ!子供も痛がっているのだ!
お願いなのだ!おねが...」

社長は無言で懐からライターを取り出すと、火をつけた。

アライさんA「ひゃっ??ひとさん、その熱いのを見せないで欲しいのだ!
怖いのだ!」

ふと耳をすますと、車内からはクチャクチャと言う音が聞こえてくる。
まだ害獣が肉を貪っている様だ。

社長は少し離れ、地面に流れ出てくるガソリンにライターを引火させた。

すぐに燃え広がり、車全体を炎をが包んだ。

アライさんA「あああぁぁぁぁ!!!熱い熱い!熱いのだぁぁぁぁぁ!」

アライさんA「助けて!!!助けて欲し....」

アライさんが2度目の助けを求めようとした瞬間、車は爆発した。
こうなっては流石のアライさんも助からないだろう。


人間達は、次の実験に取り掛かることにした。

~~~エアバッグ無しの場合~~~


人間A「あー、やっぱりエアバッグなしは論外だな。グチャグチャだ」

人間B「あ、おいでもこいつまだ生きてるぜ?」

人間A「あぁ。すごいな。見た感じ内臓破裂はしてるのにな」

加えて言うと、内臓破裂だけでなく、折れた肋骨が肺に突き刺さり、呼吸を阻害している状態である。

アライさん「ひど...しゃ....。たすけ....て....なのだ...」

人間A「ごめんなー。社長に助かるなって言われてるのよ」

アライさん「そん...な。ち..びは...?こども...た...は?」

人間A「お前が虫の息なんだから想像つくだろう?
まあでも見せてやるよ。ほら」

アライさん「!!!」

そう言って人間がアライさんに見せたのは、右腕が吹き飛び、首があらぬ方向へ向いたアライちゃんの死体だった。
だらしなく白目をむき、股間からは尿であろうと思われる液体が垂れている。

アライさん「ああ...あ...。そん...な。アライさんは...何も..何もしてな...のだぁ」

アライさん「ただ....ごはんたべて...こどもを...う...で、暮らし、てた...だけな....のに...」

ゴボッ ビチャビチャビチャ....

血を吐き出した。
もう長くはないだろう。

アライさん「ゆるさ...ない...のだぁ...。ぜっ...いに...っ...ゆる...ないの...だ....」


アライさん「......................」

人間A「死んだか。片付けるぞ」

人間B「あぁ」

人間A「飯を食べて子供産んで普通に暮らしてただ?」

人間A「それがいけないんだよ、お前ら害獣の場合はな」

そんな声を最後に聞いたアライさんは、ゆっくりと、ゆっくりと、暗闇に落ちていった。

取り敢えずこれ終わさないと次進めないので...

次の話の人間は、某人気ゲームの登場キャラクターをモデルにしています。
お楽しみに。

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~~~とある家~~~

アライさん「真っ暗なのだ。何も見えないのだ」

アライちゃん1「見えないのだー」
アライちゃん2「なのだー」
アライちゃん3「のだー」
アライちゃん4「のあ?」

アライさん一家は、森で捕獲され、眠らされた後、どこか真っ暗な部屋の檻に入れられている。
人の匂いや、ゆっくりとした風を感じたことから、人が運んできたのだろう。

ガシャ!

アライさん「のあっ!」

アライちゃん1「びっくりしたのだー」
アライちゃん2「びっくりなのだ」
アライちゃん3「なのだー」
アライちゃん4「のだー」

急に電灯がついた。
薄暗いその部屋は、いつどこかで忍び込み、食料をあさった部屋に似ている。
確か...ちゅうぼう、と人間は言っていたと、アライさんは思い出した。


カシャ、ピー...

そんな音が、檻の入り口からした。
アライさんが試しに入り口を押してみると、すんなりと開いた。

アライさん「ふははははー。脱出成功なのだー」

アライちゃん1「やったのだー」
アライちゃん2「成功なのだー」
アライちゃん3「出られたのだー」
アライちゃん4「のだー」

ゾロゾロと檻から出る。

アライさん「あ、台の上にお肉があるのだー!」

食べようと目論み、取ろうとした瞬間、

住人「おいおい、食べるなよ?」

どこからともなく、人間の声がした。
どこから聞こえているのだろうと、アライさん達は見まわす。
どうやら、天井にある黒い箱から聞こえているようだ。

住人「お前達にはこれからゲームをやってもらう。
名付けて『生きてここから出たいんだったらちゃっちゃとハンバーグを作っちまおうぜゲーム』ってんだ。
ルールは簡単。そこにある肉を使ってハンバーグを作るだけ。
やっちゃいけないことを説明するか。
そこにある肉を1グラムでも食べたらペナルティだ。
ハーブ、スパイスはお好みで。
どうだ?簡単だろう?」


アライさん「そんなことしなくてもここから出られるのだ」

そう言って、アライさんはドアに突進した。

アライさん「たぁ~~!!!」

ガン!!

鈍い音がなっただけだった。

アライさん「うぅー。痛いのだ。ビクともしないのだ」

住人「おいおい。何したんだよ?で?どうすんだ?
作れたらハンバーグはお前達に食わしてやる。
レシピはそこに書いてある。
イラスト付きだ」

アライさん「ハンバーグってなんなのだ?」

住人「人間が食っている料理だ。こねた肉を焼いたもので、
とても美味しいんだ。ほっぺたが落ちるほどだぞぉ?」

アライさん「本当なのだ??作るのだ!」

アライちゃん1「作るのだー」
アライちゃん2「食べたいのだー」
アライちゃん3「なのだー」
アライちゃん4「ちゅくるのだー」

住人「ようし!決まったな!じゃあ奥の台に向かってくれ。
そこに肉はあるからな。
食べるなよ?あ、それと追加ルールだ。
肉を使い物にならなくなる位に床に落としたとしてもアウトだ。
床とかに落とした肉をボウルやフライパンに乗せたくないからな。
あと、使える肉の量が50グラム以下になってもアウト、ペナルティだ。
分かったな?
作れたら食わしてもやるし、寝床もくれてやるよ」

アライさん「ようし!頑張るのだー」

アライちゃん1「作るのだー」
アライちゃん2「頑張るのだー」
アライちゃん3「なのだー」
アライちゃん4「おまかしぇなのだー」

こうして、アライさん一家のハンバーグ製作作戦はスタートしたのだった。


アライさん「ここをこうして...」

アライさんは文字が読めないので、イラストを見て再現しようとするが、うまくいかない。
その原因は、アライさんの習性にあるといっていい。
アライさんはアライグマのフレンズだ。
食べ物を水で洗おうとする習性ゆえ、両手で持った食べ物は全てこすり合わせようとするのだ。
生肉なので、当然ポロポロと床へ落ちていく。
受け皿を用意しておけばいいものを...。

アライさん「な、なんでなのだ?どうしてうまくいかないのだ?」

使える肉の量が少なくなってきた。
50グラムを切ったその時。

ビー、ビー、ビー、ビー、ガシャン

警告音が鳴り響き、電灯が落ちた。

アライさん「な、なんなのだ??」

アライちゃん1「暗いのだー」
アライちゃん2「見えないのだー」
アライちゃん3「のだー」
アライちゃん4「なのだー」

アライちゃん3「のだ??やめるのだ!離すのだぁ!」

突然、1匹のアライちゃんが暴れ出した。

アライさん「チビ??なんなのだ??何があったのだ??」

アライちゃん3「おかーしゃ!助けて!助けてなのだぁ!」

開かないはずの扉が開き、連れていかれたようだ。
悲鳴がどんどん離れていく。そして。

アライちゃん3「あ、あ、...のだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
おかーしゃ!おかーしゃぁぁぁぁ!」

アライさん「 チビ!何処なのだ??」


~~~しばらくして~~~

ガシャ

電灯がついた。
かなりの時間暗闇にいたので、慣れるまで時間がかかった。

暗転していた時には開いたはずのドアに駆け寄り、ドアノブを押したり引いたり、扉を叩いたりするが、ビクともしない。

住人「よお!早速ゲームオーバーか?まぁ、慣れないうちは仕方ないよなぁ。ま、リスタートだ。頑張ってくれよ」

アライさん「待つのだ!チビをどこにやったのだ!白状するのだ!」

住人「あぁ、あの子なら別のところへ行ってもらったぜぇ。
だが大丈夫だ。命に別状はないからよ。栄養不足だったみたいだから美味しいものをたべさせてやってるところだぜ」

アライさん「そ、そうなのか?それならいいのだ...」

住人「あぁそれと、肉は追加しておいたぜ?元の量と同じにな」

アライさん「ありがとうなのだ。早速作るのだ」


こうして、1匹減って4匹になった一家はハンバーグ製作を再開させた。


アライさん「まるめて...まるめて...」

アライさんはブツブツと呟きながら、ハンバーグをこねている。
横に置かれているトレイには、不恰好ではあるが、アライさんの手のひらほどの大きさのハンバーグが出来上がっている。
そして...。

アライさん「やったのだ!出来たのだ!早速焼くのだ!」

アライちゃん1「出来たのだー」
アライちゃん2「焼くのだー」
アライちゃん4「おかーしゃんすごいのだー」

アライちゃん2「早く焼くのだー」

待ちきれなかったのであろう、上から2番目のアライちゃんがトレイを持ち、走り出したのである。

アライさん「待つのだ!走っちゃダメなのだ!」

ヅルッ!ステン!ベチャッ!

予想通り、アライちゃんは床に滑り、ハンバーグは宙を舞っている。
アライさんがせっかく作ったハンバーグは、壁に叩きつけられ、粉々になってしまった。
これでは、もう作り直せそうにない。

ガシャン!

アライさん「ひっ!」

アライちゃん1「暗いのだ!」
アライちゃん2「なんなのだ??」
アライちゃん4「暗いの嫌なのだー」

また声が聞こえた。

住人「あーあ。またやっちまったなぁ。どうやら2番目の子にお仕置きが決定しちゃったみたいだぞぉ」

アライさん「やめるのだ!これ以上アライさんのこどもを連れていかないで欲しいのだ!」

どうやらアライさんは何があっても子供達と一緒にいたいらしい。
3匹の子供を両手で抱きしめ、何があっても離さないようにする。

住人「うーん。それじゃあ連れていかないなぁ」

アライさん「そうなのだ!何があっても子供達とは一緒なのだ!」

アライさんがホッとしたのもつかの間。

プシュー、と音がして、天井から白い煙が出てきた。

アライさん「な、なんな...の....だ....?」

強烈な眠気に襲われ、アライさんはまどろみの中に落ちていった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アライさん「う、う~~ん。のだ?」

アライさんが目を覚ましたようだ。
はっきりとしない意識の中で思い出したのは、人間にハンバーグという食べ物を作れと言われて、1匹が連れていかれて、上から2番目の子が.....。
徐々に思い出し、懐を確認する。
3匹抱えていたはずだが、2匹しかいない。

アライさん「!! アライちゃんは??チビ達!
アライちゃんがもう1人居なくなったのだ!」

アライちゃん1「のあ?おかーしゃん、おはよーなのだ」
アライちゃん4「おはよーなのだ」

子供達は呑気に挨拶をしている。
平和ボケしているのだろうか?
ようやく姉妹がいないことに気づいたようだ。

アライちゃん1「本当なのだ。いないのだ!」
アライちゃん4「なのだー」

アライちゃん達は各々部屋をよちよち歩き周り、探しているつもりなのだろうが見つからない。
それもそのはず。なぜなら...。

住人「よおよお、また失敗しちまったな。
まあ気にすんな。失敗は誰にでもあるからな。
あ、それとひとつ言っておくけどな、あそこで転んで正解だったぞぉ?
間違って普通のガスコンロを設置しちまったからなぁ。
お前達火は苦手なんだってなぁ!
どっちにしろクリアできなかったってわけだ。
残念だったなぁ」

アライさん「ぐぬぬぬぬ....。五月蝿いのだ!
早くアライさん達を外へ出すのだ!」







住人「おいおい、お前はこのゲームをやるって言ったよなぁ?
って事はゲームオーバーまでやり続けるって事だ。
リタイアは認めねぇぜ?」

アライさん「ぐ.....。」

すみません
寝落ちしました

住人「それとも何か??
俺の作ったゲームに文句でもあるってんのか?
そんなら.....みんなお仕置きだな」

ビクッ!

2匹のアライちゃんが同時に肩を震わせた。
恐らく次に連れていかれるのは自分だと思ったのだろう。

アライさん「も、文句なんて...ないのだ...」

住人「.............」

住人「よし、じゃあゲーム再開だ!
あ、それと子供達をおとなしくさせるための道具も台の上に置いといたからよ。
工夫して使ってくれや」

おとなしくさせるための道具?

アライさんは気になって、台の上を見る。
そこには、2本のフォークとナイフがあった。

アライさん「これはなんなのだ!こんなもの使えないのだ!」

住人「そうかなぁ?おとなしくなると思うんだよなぁ。
ほら、それでこどもを壁に打ち付けとけばおとなしくなるだろう?」

アライさん「?? そ、そんなこと...出来ないのだ...」

住人「じゃあ、ちゃんとヘマしねぇように親のお前が見張ったかなぁとなぁ?」

アライさん「わ、分かったのだ。チビ達、アライさんは集中するから、2人で向こうで遊んでいるのだ」

アライちゃん1「分かったのだー」
アライちゃん4「りょーかいなのだー」

どうやら話を聞いてくれたようだ。
アライさんは先ほどの要領で、肉をこねていく。

アライさん「も、もう、子供達と離れ離れになるのは嫌なのだ.....」

集中しているのか、緊張のせいなのか、肩が震えている。

数分後.....。

また夜に投下する予定です。

アライさん「やったのだ!出来たのだ!焼くのだ!」

どうやら出来たようだ。
その声につられて子供達がやってくる。

アライちゃん1「出来たのだ?すごいのだー!」
アライちゃん4「焼くのだー」

アライさんはイラストに従い、交換されたIHのスイッチを押した。
フライパンを置き、温まるのを待つ。

アライさん「たしか、あったまってきたらあぶら?を入れるといいと書いてあるのだー」

丁寧に油まであったとは。
まあアライさんは字がよめないので、イラストと同じ容器に入った液体を注いだだけなのだが。

準備が整い、焼こうと思った時、

アライちゃん4「アライさんも見たいのだー」
アライちゃん1「見たいのだー!」

アライさん「仕方ないのだ。上に乗せるから見るといいのだ」

記念すべき瞬間を見たいというのは、我が子も一緒なのだろう。
そう思い、まず1番小さなアライちゃんをフライパンの隣に置いた...が、これがいけなかった。

アライちゃん4「のだ?!!!熱い!熱いのだ!」

ガシャーン!

アライちゃんが突然暴れ出し、小さな足がフライパンの柄に当たってしまった。
ハンバーグは又しても宙に舞い、壁に叩きつけられ、グジャグジャになってしまった。

親のアライさんは何が置きたのかわからない様子だ。
実は、アライさんは1つのフライパンしか使わないのに、2つのスイッチを入れてしまっていた。
それ故に、アライちゃんが置かれたところも、同様に温まっていたのだ。
アライちゃんは突然感じた熱さにパニックになってしまったというわけだ。

IHコンロって直接触れても火傷しないぞ?電磁調理器は、鍋の金属の内部に渦電流を発生させることで発熱させるから安全なはず、電気コンロと勘違いしてる?

アライさん「やったのだ!出来たのだ!焼くのだ!」

どうやら出来たようだ。
その声につられて子供達がやってくる。

アライちゃん1「出来たのだ?すごいのだー!」
アライちゃん4「焼くのだー」

アライさんはイラストに従い、交換されたIHのスイッチを押した。
フライパンを置き、温まるのを待つ。

アライさん「たしか、あったまってきたらあぶら?を入れるといいと書いてあるのだー」

丁寧に油まであったとは。
まあアライさんは字がよめないので、イラストと同じ容器に入った液体を注いだだけなのだが。

準備が整い、焼こうと思った時、

アライちゃん4「アライさんも見たいのだー」
アライちゃん1「見たいのだー!」

アライさん「仕方ないのだ。上に乗せるから見るといいのだ」

アライちゃん4「こっちだとみにくいのだ。ふらいぱん?とアライちゃんを交換して欲しいのだ」

記念すべき瞬間を見たいというのは、我が子も一緒なのだろう。
そう思い、1番小さなアライちゃんの位置をフライパンの位置と交換した...が、これがいけなかった。

アライちゃん4「のだ?!!!熱い!熱いのだ!」

ガシャーン!

突然、アライちゃんが暴れ出した。
アライちゃんの足がトレイに当たり、こねた肉が床へ叩きつけられた。

アライちゃんは突然感じた熱さにパニックになった。
親のアライさんは何が置きたのかわからない様子だ。
フライパンの位置を交換したことにより、高温のガラス面の上にアライちゃんを乗せてしまった、という訳だ。
火傷までには至らなかったが、突然感じた熱さにパニックになってしまったというところだろう。

<<55
ごめんなさい。
間違えてました。
加筆修正したのでそちらをご覧ください。
ああぁぁ穴があったら入りたい...

>>55
間違えました。
すみません


アライさん「あ、あ.....」

アライさんは放心状態のようだ。
先程まで暴れていたアライちゃんは1番上のアライちゃんになんとか救助された。
.....が。

アライちゃん1「嫌なのだ!連れていかれたくないのだ!」
アライちゃん4「のだぁぁぁぁぁ!」

トレイを蹴飛ばし、台無しにした当の本人はだらしなくベソをかいている。
だが、泣いて済むほど、世の中は甘くない。
ましてや、害獣に対しては...。

ガシャン!

アライちゃん1「嫌なのだ!嫌なのだぁ!」
アライちゃん4「うっ!ひっく!...うぇ...」

先ほどと同じように暗転し、何も見えない状況になる。

アライさん「チビ達!こっちへ来るのだ!の、だっ??」

アライさんは子供達と一緒にいようと子供達に呼びかけるが、先程床に落とした生肉を踏み、体勢を崩した。

ガン!

アライさん「のだっ!」

そしてそのまま後頭部を壁に叩きつけると、意識を失った。

今日はこの辺で。
明日終わせれば終わします。

こいつらほんと頭悪いな
ハンバーグすらろくに焼けず、自業自得のくだらないミスを連発するとは

アライさん「の、だ?」

アライさんは頭痛に頭を押さえながら立ち上がった。

数歩先(アライさん基準)には、1番お姉さんのアライちゃんが倒れていた。
見たところ、眠っているらしい。
どうやら先程と同じように、催眠ガスを使われたらしい。

アライさん「チビ、起きるのだ!」

アライちゃん1「う、うーん。おかーしゃん?」

アライさん「どこも痛くないのだ??」

アライちゃん1「大丈夫なのだー、でも妹のアライちゃんがいないのだ。さっきはいたはずなのに...」

アライさん「またなのだ...。いつもうまくいくのに...最後は...」

そう言って、アライさんはこどもを抱きしめる。
ただ1匹残った愛するこども本人は、愛を独占でき、満足そうである。

アライちゃん1「のだ?抱っこしてくれるのだ?」

アライさんはこどもを抱き抱え、壁と向かい合った。
アライさんの手には、ナイフが握られている。
アライさんは、アライちゃんの尻尾を壁に押さえつけた。
アライちゃんにも、親の手に持っているものが、これからどう使われるか分かったようだ。

アライちゃん1「のだ??やめるのだ!そんな事したら絶対に痛いのだ!」

アライさん「ごめんなのだ...。こうするしかないのだ」

アライさんは、アライちゃんの尻尾にナイフを思い切り深々と突き刺した。


アライちゃん1「の!だぁぁぁぁぁぁぁ!痛いのだぁぁぁぁぁ!」

突き刺すや否や、アライさんは作業に取り掛かかった。
もう慣れた作業だ。
数分あれば出来上がる。
数分経ち、アライさんはやっと焼き始めることができた。
全てが順調に進んでいるかと思った。
しかし...。

アライちゃん1「の.....。ひっぐ..。おかーしゃんだけ...独り占めはダメなのだ...。アライちゃんも食べたいのだ...。許さないのだ」

どうやらアライちゃんは勘違いをしているようだ。
アライさんがアライちゃんの尻尾をナイフで刺したのは、行動を阻害されることなく、一刻も早く言われたことをこなし、外へ出たいからである。
子供達を外へ出そうという、せめてもの愛情だったというのに...。

アライちゃんは、床に手をつき、親の方へ行こうとしている。
アライちゃんの目には、敵意が宿っていた。

アライさん「ダメなのだ!今こっちへ来ちゃダメなのだぁ!」

アライちゃん1「のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ブチブチという音がして、尻尾が引きちぎれた。

アライちゃん「の...だぁ...。痛いのだぁ...」

四つ足を使い、こちらへヨチヨチと歩いて来るアライちゃん。
歩いたところが血で赤い道筋を作っている。

アライさん「やめるのだ!そこで待っているのだ!」

アライちゃん1「嫌なのだ!アライちゃんはそれを食べるのだぁ!」

とうとうアライさんの隣まで来た。
アライさんの両足にしがみつき、登ろうとしている。
アライさんはこれ以上怪我をさせたくないらしく、何とかして引き剥がそうとするが、うまくいかない。
そして。

アライちゃん1「どくのだ!」

アライちゃんは掴んでいた母親を蹴り飛ばし、それを推進力とするとフライパンへ向かって大ジャンプ!
バランスを崩したアライさんは後ろへそのまま倒れた。

アライさん「痛いのだ!何するのだ!アライさんが折角...」

立ち上がったアライさんが見たものは、生焼けの肉を美味しそうに、幸せそうに貪る自分の子供だった...。

>>63

頭悪いのを演出するのが疲れて来ました....。
今回はグダグダになってしまったので、次はスマートでかつ迅速なアラ虐を目指したいと思います。

住人「あーあー。またまた失敗かよ。よく飽きねぇな。
これで何回目だ?まあいい。次が最後のチャンスだ。死にたくなかったらちゃんと言われたことをやれよ」

アライさん「待つのだ!連れていかないで..」

そう言いかけ、1人残った我が子を見る。
1人自分勝手に肉を貪り食べている。

プシュー...。

また同じようにガスが噴出された。

次こそうまくいく。次こそは...と思いながら眠りに落ちていった。

また後日書きます。

アライさん「.....。うあ....?」

どうやら起きたようだ。
周りを見渡すと、子供達は誰1人としていないことに気づいた。
なぜ自分はこんなこともできないのかと考えると、自然と涙が出て来た。
涙を拭い、作業を開始する。
作業がスムーズに進みすぎて、子供達が居ないとこんなに捗るのかなどと考えてしまったアライさん。
なんやかんやあって、完成したようだ。

アライさん「出来たのだ!さあ、アライさん達を早くここから出すのだ!」

住人「よくやったじゃねぇか。じゃあ開けるから隣の部屋へ進んでくれ」

アライさん「のだ?」

ガチャンと音がして、扉がゆっくりと開いていく。

料理を持って、アライさんは扉へと足を進めた..、

取り敢えずここまで。
完結できなくてすみません。

乙 次も楽しみしてます!

面白いで!がんばれ。

所々日本語がおかしいのは>>1が外人さんか何かだから?

>>76

例えばどの辺がですか?
教えていただけると嬉しいです。
直しますので...

>>76

主観と客観がごっちゃになってるんだと思います。

アライさんが歩みを進めた先には、先程とは違った部屋があった。
大きさは六畳くらい。
部屋の中心にはアライさんの腰ぐらいの高さのテーブルと、アライさんが座りやすそうな椅子があった。
部屋の角には、鎖で巻かれた冷蔵庫があった。
どうやら装置と連動しているらしい。
が、そんなことはアライさんには分からず。
アライさんは冷蔵庫に興味津々のようだ。

アライさん「この中には何が入っているのだ?」

テーブルに料理を置き、冷蔵庫のレバーを押したり引いたりする。
するとまた声が聞こえた。

住人「お前くらいの力じゃ絶対に開かないぞ?
いいから早くそのハンバーグを食べろよぉ?」

そう言われ、アライさんは空腹だったことを思い出した。
椅子に腰掛けずに、素手で貪ろうとするアライさんを、住人の声が止めた。

住人「おいおい、せっかく俺がお前のために作ったゲームで、せっかくお前が作ったハンバーグをそんな風に食べていいのか?
俺だったらしないね。
せめて道具を使って食えよ」

アライさん「ぐ、分かったのだ。道具を使って食べるのだ」

アライさんはフォークを掴む。
先程までの作業で道具を使うということに慣れたのだろう、いつの間にかフォークまで扱えるようになったアライさん。
このアライさんを野に離せば、さらに害獣駆除は困難になることだろう。

アライさんは自分が作ったハンバーグを口へ運んだ。
コショウ等のスパイスが入っていないので、人間には物足りないだろうがアライさんには十分なご馳走だった。

アライさん「美味しいのだ!美味しいのだ!」

夢中でがっついていき、数分後には皿は何もなくなっていた。
舐めまわしたのだろう、不自然に油が取れたような跡が見える。

住人「食べ終わったな。うまかったか?」

アライさん「美味しかったのだ!チビ達にも食べさせてあげたいのだ!もっと肉をよこすのだ!」

住人「いいけどよ、冷蔵庫の中を見てからにしてくれ」

アライさん「嫌なのだ!早く作らせるのだ!」

住人「...............」

アライさん「のだ?」

住人「うるせぇよ。てめぇが置かれてる状況を分かっているのか?いいから、チャッチャと、冷蔵庫を、見やがれ!」

突然の豹変ぶりにびっくりしたアライさん。
おとなしくいうことを聞くことにした。

アラ虐もっとはやってほしい。

カチャンと音がして、鎖が床へ落ちた。
どうやらロックが解除されたようだ。
アライさんはレバーを掴み、恐る恐る冷蔵庫を開けた。
そこにあったのは、足、だった。
小さな足が4本。
血抜きされているのか、異様に白かった。
アライさんは、自分の子供のものだと、すぐに分かった。

アライさん「ああ...。あ」

住人「どうだ?面白いものだっただろ?」

アライさん「チビ達は!チビ達はどこなのだ!絶対に許さないのだ!絶対に!」

どうやらアライさんは子供達が殺されているものだと思い込んでいるようだ。

住人「おいおい、殺したなんて一言も言ってないぞ」

アライさん「じゃ、じゃあ!どこにいるのだ!」

住人「隣の部屋だ。それと、その冷蔵庫の中のと...」

住人「お前の腹の中だな」

>>74>>75

ありがとうございます。
スローペースでの更新になりますが、ご了承ください。

>>81

ネタが続く限り頑張ります。
確かに、このジャンルは中々見つけるの難しいですよね。
何でPixivとかに全然ないんだろう。

取り敢えず今日はここまでにします。
また明日。

こういうの書くときって興奮しながら書いてるんですか?
すごく面白かったです

最近お見かけしない。お忙しいのかな?

>>91

興奮...はしないですね。
どのように書けば皆さんに満足していただけるかを考えながら書いています。

>>92

すみません。
最近色々と忙しくて...。

アライさん「え...?」

住人「だ、か、ら!お前がさっき食ったハンバーグの肉!
その肉がお前の子供の肉なんだよ!」

アライさん「う、うそなのだ...。そんなの...」

住人「嘘じゃねぇよ。じゃあこれをみるか?」

部屋の片隅に置いてあったテレビの電源が付き、そこに流れたものは...。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

住人「っと。カメラはここでいいかな?」

人間の声がした。
取り付けられたカメラが、無精髭のふてぶてしい顔つきをした男を映し出した。

住人「これからよ、こいつを解体するからよ、よく見てってくれや」

アライちゃん1「やめるのだ!アライさんをここから出すのだ!」

叫んでいるアライちゃんがいるのは一般的に加工場と言われるところだ。
部屋の中心にある台に仰向けで寝かせられているアライちゃん。
その手足には鎖が巻かれ、動けないよう拘束されている。
動けないにも関わらず、アライちゃんは必死に抵抗している。
だが、ガシャガシャと音が鳴るだけで、外れる様子はない。

アライちゃん1「嫌なのだ!助けてなのだ!」

必死に助けを乞うアライちゃん。
しかし、

住人「うるっせぇなぁ」

ザクッ!

アライさんの右の太ももにナイフを突き刺した。
ぶつり、という音がして皮膚が破れ、ナイフの鋭利な切っ先が肉を裂き、骨にまで到達した。

アライちゃん1「の!だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

突然で、あまりの痛みにアライちゃんは絶叫した。
血が吹き出し、住人の服や手を染めていく。

上下に刃を動かし、肉を切断する。
めきり、という音がしてさらなる激痛がアライちゃんを襲った。

アライちゃん1「あ!があああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

どうやら骨を切断されたようだ。そのまま体と足を繋いでいるわずかな肉を切断していく。

アライちゃん1「っ!!なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ごてん、と、何かが床に落ちる音がした。
その音は、アライちゃんの足が床に落ちる音だった。

アライちゃん1「っ...!!はあっ...!はあ...っ!」

体験したことのない激痛に、アライちゃんは意識を失いそうになりながら耐えていた。
すると、住人がアライちゃんの足の切断面を布で覆い始めた。
じわじわと甚振るために、今は殺さないための応急処置といったところだろう。
しかし、住人の企みを知らないアライちゃんは、痛みが和らいだことに希望を抱いていた。
...が。

住人「あーあ。折角の肉が落ちちまったよ。やり直しだな」

アライちゃん1「の...だ...?」

住人「今度はこれ使うか」

そういって取り出したのはチェーンソーだった。

アライちゃん1「の...だぁ...。やめて欲しいのだ...。もう...動けなくなってしまうのだぁ...」

アライちゃんは母親と森で食料を探している時に人間が木をこれで切っているのを見ていた。
そこから、チェーンソーは何かを切るものと認識したのだろう。
アライちゃんの必死の叫びも、住人、この人間の性癖の前では全く意味を成さなかった。
アライちゃんの声を楽しそうに、嬉しそうに聞きながら、住人はチェーンソーの刃をアライちゃんの左足に近づけていく。

アライちゃん1「のだぁぁ!やめて!助けてなのだ!おかーしゃん!おかーしゃぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁ!」

映像が途切れ、音声だけになった。
柔らかいものを抉り、裂く音、ギャリギャリと硬いものを削り切る音のあと、、音声はだんだんと小さくなっていった。

取り敢えず今回はここまでで。
夜に書けたら更新します。

あれ?ちゃん1がいなくなったの最後じゃね?

>>102

最後なんですが、想像して見てください。
1番大きい子から殺していって、最後に小さい子が残るほうがなんか良くないですか..............?

こう言うことはドン引きされるのであまり言いたくないですが.......。

>>103
誤変換

いや、「腹に入れた」って事実を見せたいなら最後に拐われた=以降失敗していない(肉追加無し)ちゃん1の映像見せるのはちょっと弱いかなって

>>105

そうですかね?
じゃあ残りのアライちゃんの方はもっと残虐な方法でやりますか。
また1から考え直します。

そういやアメリカはアライグマの本場だよな
ルーカスもリアルアライグマを虐待して死なせてたんだろうな

>>110

因みにラクーンシティのラクーンはアライグマですね。
こんな繋がりがあったんで書きましたがものすごく長くなってしまいました...。

undefined

次の部屋には衝撃的な光景が広がっていた。
まず、今までの声の主と思われる男がいた。
そして、3匹のアライちゃん達が、ベッドの上で眠っていた。
どのアライちゃんも太ももから下がなく、片腕には点滴がされている。
睡眠剤を打たれているのか、すやすやと眠っている。

アライさんはすぐにでも3匹を起こしてこの異常者が住む家から脱出しようとしたが、動けない。
なぜなら、アライさんが出てきた扉から1畳ほどの広さのスペースが檻になっていたからだ。
1畳という狭いスペースを潰すように、車椅子が置かれている。
アライさんは鉄格子につかまり、押したり引いたりするが音すら鳴らない。

アライさん「アライさんを!チビ達にあわせるのだ!ここの壁を取るのだ!アライさんが可哀想なのだ!」

住人「わーったよ。そこまで言うんだったら会わせてやる。
ただ条件だ。そこの車椅子に座れ」

アライさん「これなのだ?分かったのだ!はやく会わせるのだ!」

アライさんは車椅子にすわった。
するとその瞬間、アライさんの足と両足が拘束された。
鉄製の輪で、アライさんの力では到底外せそうにない。
住人がポケットから取り出したボタンを押すと、檻が開いた。
アライさんが子供達の方へ向かおうとするが、車椅子がギシギシと軋むだけで、すぐにその行為が無駄だと言うことがわかった。
住人が近づいてきた。
しゃがみこみ、アライさんの両頬を乱暴に掴んだ。


住人「よう、アライさんだっけな。まあ取り敢えず、ゲームクリアおめでとう。残機はあと1つだったがな。いやぁ、とても頑張ってくれたよ?おまえは。なんてったって俺が楽しめたんだからなぁ」

アライさんは身をよじり、頬を住人の片手から解放させた。

アライさん「満足したのだ??じゃあはやくアライさん達をここから出すのだ!」

住人「あ?満足なんかまだするわけねぇだろう??してたら拘束なんてする意味ねぇもんなぁ!おまえは、まだまだ、俺が楽しむための道具として、使われるんだよ!」

アライさん「そ、そんな..!」

住人「まあここまで来られた訳だし、ご褒美をあげてもいいかもな。そうだ!じゃあ親子の感動の再開といこうじゃねぇか!
1匹いねえけどな」

アライさん「そ、そうなのだ!あの子はどうしたのだ!」

住人「まだ生きてるよ。ダルマにしてやったがな」

アライさん「?と、取り敢えず、会わせるのだ!」

アライさんにはダルマ、と言うものがなんだかよく分からなかった。
ただもう一度また会える、それが単純に嬉しかった。


今日はこの辺で

程なくして、住人がやってきた。
白い袋を持っている。
もごもごと小さく動いているのが分かった。
中からは

「出すのだ...。暗いのはもう嫌なのだ...」

などと聞こえる。
アライさんは確信した。
袋の中に入れられているのは自分の子だ。と。

アライさん「お前!早くそこからアライさんの子どもを出すのだ!」

住人「命令すんなよ。しようと思えば今ここで、お前の目の前でこいつの首を落とせるんだぜ?」

そう言ってナイフを取り出し、形からしておよそ首のあたりに刃を当てる。

アライちゃん1「ひっ...!怖いのだ...。もう痛いのは嫌なのだ...」

感触で分かったのだろう。
首に当たっている硬いものは、自分に危害を加えるものだと。

アライさん「やめるのだ!アライさんの子どもに痛いことしないで欲しいのだ!お願いなのだ...」

住人「...............」

住人は何か考える素振りをした後、袋に入ったままのアライちゃんをアライさんの膝の上に乗せた。
扉が開く音がし、足音が遠ざかっていく。
どうやら何処かへ行ったようだ。

アライちゃん1「おかーしゃん...?」

袋を被せられたままだが、匂いで分かったのだろう。

アライさん「そうなのだ!お前のお母さんなのだ!」

出来ることなら両腕を使って抱き上げたいが、それはできない。
子供の体に顔をうずめて、今出来る精一杯の愛情表現をする。

アライさん「そうだ!他の子どもたちは??」

辺りを見ると、呑気にスヤスヤと寝息を立てていた。

アライさん「起きるのだ!お母さんなのだ!」

アライちゃん2「...の...だ?」

アライちゃん3「ふあ...あ」

アライちゃん4「おはよーなのだ」

ここまでならいつも通りの目覚めなのだが、アライちゃん達は起き上がろうとしてそれが出来ないことに気づいた。
足の感覚がない。
恐る恐る足の方を見るが、太ももから先がなかった。

アライちゃん2「!! あ、足が...」

アライちゃん3「の...?だ?なんで..足が...」

アライちゃん4「のだぁぁぁぁ!」

1番小さいアライちゃんは泣き出してしまった。
起きたら足がなかったというショックに耐えられなかったのだろう。

アライちゃん3「こ、こんなの...嘘なのだ!嘘なのだぁぁぁぁ!」

足へ手を伸ばし、確認しようとするが、

アライちゃん3「のだっ??」

バランスを崩し、足から落下するアライちゃん。
ボデッ!と鈍い音がした。

アライちゃん3「のだぁぁぁぁ!痛いのだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

どうやら落下の衝撃で傷口が開いたようだ。
巻きつけられた包帯に赤いシミが広り、叫んでいる。
傷口を手で押さえてあげたいが、拘束されているアライさんには何も出来ない。

そうこうするうちに、住人が帰ってきた。
その手には、小型コンロとフック、ワイヤー、ハンマーと大きな釘、それと小さな穴の空いた木の板を持っていた。

アライさん「お前!早くアライさんの子どもを助けるのだ!痛がっているのだ!」

そんな事はお構いなしに、子ども達の足を切断した張本人にも助けを求めるアライさん。
しかし住人は、アライさんの言葉を無視し、コンロを机に置き、火をつけた。
コォォォ、という音とともに、火を吐き出す機械を、アライちゃん達は怖がっているようだ。

アライさん「ひっ!その赤と青いのを消すのだ!子供達が怖がっているのだ!やめるのだ!」

だがこれも無視する住人。
当たり前だ。
アライさんの発言にはなんの拘束力もないし、何よりもアライさんは今まで好き勝手に人間の領域(家、畑など)を荒らし、繁殖したばかりか、生態系までをも脅かしている存在なのだ。
時には人間を騙し、人の食べ物を盗み、人間や他の動物に怪我をさせた。
フレンズ化すると寄生虫や病原菌は無くなるらしいが、気分が良いものではない。
また、罠などを使って捕まえた、人間の言葉が話せるから更生の余地があるだろうと思った心優しい人がこれまでの罪を咎めようとしたらしいが、決まって、「アライさんは悪くないのだ!」だの、「早くここから出すのだ!」などと自分たちを擁護する事しか言わないらしい。
伝聞ではない。
現に今がそうなのだ。

住人はワイヤーを2メートルほどの長さに切り、天井にくくり付け、先にフックを取り付けた。

住人「うーん。この落ちたやつは血が出てて絶対燃えねぇよなぁ」

そう言って、落ちたアライちゃんを拾い、台に戻した。
その代わりなのだろうか。
怯える2番目のアライちゃんを捕まえ、両腕を掴むと、片方の手に瞬間接着剤を満遍なく塗りつけた。
そしてもう片方の手を貼り付ける。

アライちゃん2「のだ!熱いのだぁぁぁぁぁ!」

焼かれるような体験したことのない感覚に叫ぶアライちゃん。
住人はそのアライちゃんを掴み、台に寝かせると、板を敷き、釘を取り出し、アライちゃんの手の甲に思い切り突き刺した。

アライちゃん2「のっ!痛いのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

激痛に、アライちゃんは絶叫した。
しかし、苦痛はまだ始まったばかりのようだ。

皆さんすみません。
色々と忙しくて更新できない状況でした。

取り敢えず夜に投下しようと思っております。

住人は徐にハンマーを振り上げた。

アライちゃん2「な、何するのだ...。怖いのだ...。それを下ろして欲しいのだ...」

後ろで親のアライさんが何か言っているような気がするが、住人は流すことにした。

ガッ!

アライちゃんの声も虚しく、ハンマーは振り下ろされた。
打たれた釘は、重ねた手を貫通し、下にひいた板にまで到達した。

アライちゃん2「ひっ!ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

叫んでも苦痛からは解放されるというわけでもないのに、アライちゃんは叫びまくった。
叫び、叫んで、叫んだ。

アライちゃん2「はぁっ...!ぐぅっ....!うぁ...。おえ..!」

あまりの苦痛に吐き気を催したようだが、胃に何も入っておらず、吐くことはできない。
住人はお構いなしに作業を続ける。
住人はアライちゃんを液体の入ったバケツの中に乱暴に押し込んだ。
液体からは嫌な臭いがする。
実はこの液体、ガソリンなのだが、幼いアライちゃんにはわかるはずがない。
ただ、両手がふさがった状態なので溺れないようにジタバタとするしかなかった。
そして、アライちゃんをガソリンから引き上げた。
アライちゃんを持ち上げ、ワイヤーに近づける。
後ろからはお願いなのだ...。などと懇願する声が聞こえるが、気にしない。
板に空いた穴に、ワイヤーについているフックを差し込んだ。

パッ

アライちゃん2「の!だぁぁぁぁぁぁぁ!痛いのだぁぁぁぁぁ!
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

住人がアライちゃんを離した事により、アライちゃんの全体重が釘の刺さった両腕に集中した。
手のひらが縦に引き裂かれるような痛みを感じ、またまた叫んだアライちゃん。
もしこれを人間にやったらすぐに手が引きちぎれるだろう。
が、野生での食料の確保は厳しいのであろう、このアライちゃんはかなり痩せているので、その分両手にかかる負担が少なかった。
おかげで今は手が引きちぎれるという最悪のシナリオ(アライちゃん視点)は回避できたのである。

アライさん「ちび!頑張るのだ!死んじゃダメなのだ!」

住人はアライちゃんの足元に火のついたコンロを移動させる。

アライちゃん「ひっ!」

体から火を遠ざけたい一心で、アライちゃんは思い切り足を上げた。

住人「ほらほら、もっと足上げとかねぇと燃え移っちまうぞ?」

こうして、アライちゃんの死のゲームが始まった。

今日はここまで

ガソリンは気化して広がっていくからバケツに入れてると危ないぞ
ネタは良いのに科学に弱いのが残念なところ

もし爆発事故の伏線だったらごめんなさい

>>134

ポリタンクに入れたガソリンを頭からぶっかけるというのもよかったのですが、それだとかなりの範囲にガソリンが飛びます。
その床などのガソリンに火の粉が...などとなったら住人はバカ丸出しです。
同じ部屋で住人に火を使わせたかったので、敢えてバケツにした、というのが理由です。
また、ぶっかけるよりガソリンに沈めた方がアライちゃんの精神的ダメージも大きいんじゃないかと思いました。

ちなみに残ったガソリンは住人がこれから有効活用しますのでご安心を。

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住人「って言ったって足はもうないか。
っと..。あっちも準備しなくちゃな」

そう言って、住人はアライちゃんを放置し、換気扇をつけた。
そして、アライさんの膝に乗った子供を台の上に寝かせると、部屋を出て行った。

アライさん「ちび!頑張るのだ!尻尾をあげるのだ!」

アライちゃん2「うぁぁぁ...。のだぁぁ...。痛いのだぁぁ...」

先程まで泣き叫んでいたのに、度重なる苦痛で、アライちゃんの元気はなくなっていた。
両手、足からの出血のせいもあるだろう。

住人が戻ってきたようだ。
両手にはまたしてもワイヤーが握られている。

アライちゃん2「もうやめてほしいのだぁ...。お願いだから...」

違う姿勢で吊るされるとでも思ったのかアライちゃんは必死に懇願している。
アライちゃんはこのワイヤーを自分を吊るす道具だと思っているらしい。
だが違う。
先程のワイヤーと違うところは、両端に鉄球が付いていること。
鉄球の重さは大きさから見て200グラムほど。
それが両端に2つなので合計400グラム程度だろう。

住人はワイヤーをアライちゃんの右肩にかけ、手を離した。

ズシン!
アライちゃんに衝撃と、激痛が走った。

アライちゃん2「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛い!痛ぃぃぃぃぃ!のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

住人は予想以上の反応だと、興奮している様子だ。
傷口を確認すると、1センチほど亀裂が指先の方へ広がっていた。
アライちゃんと火までの距離は25センチほどだが、尻尾を制御する力を失ってしまえば、その距離は一気に縮まる。
このまま重りを追加していけば、釘は皮膚、筋肉、骨を巻き込み、いずれは手を引きちぎり、中指と薬指の間に深い谷を作るだろう。
そうすればアライちゃんは落下し、火に焼かれ、地獄の苦しみを味わうことになるだろう。
いや、落ちてしまった方が楽なのかもしれない。

もしかして液体のガソリンに火が触れなければ発火しないと思ってる?


唐突にガシャンと音がした。
後ろを見るとアライさんが車椅子に乗ったまま倒れていた。
恐らく、我が子の惨劇を見たくないのだろう。
それとも殺さないでと、命乞いでもするつもりなのか。

「子供達を解放してほしいのだ...。もう何も悪さをしないのだ...お願いなのだ...。自分はどうなってもいいから、子供達にはこれ以上ひどいことしないでほしいのだ...」

ブツブツと言っている。
顔は見えないが、涙でグシャグシャだろう。

住人は表情には出さなかったがとても驚いた。
アライさんは母性本能は強いが、自分勝手で、子供を見捨てる親もいるという。
自分の子供をここまで愛する個体は珍しい。
おそらく過去に何かあったのだろう。

住人は考えた。
今ここでアライさんを殺し、恐怖で震えているアライちゃんに親の無残な死骸見せつけてもほぼ同じリアクションをするだろう。
それでは面白くない。
.....では、逆は?

答えが決まったようだ。

住人は、顔が歪むほど気味の悪い笑みを浮かべた。

住人「なあ」

アライさん「.......なんなのだ...」

住人「決めたぜ。お前は面白い。面白すぎる。十分に俺を楽しませてくれた」

アライさん「お前を楽しませたらなんだっていうのだ...」

住人「お前たちを出してやろうと思ってな?」

アライさん「?? 本当なのだ??」

住人「あぁ、本当だ」

ぱぁっと、アライさんの表情が明るくなった。
それを見て住人も嬉しそうだ。

アライさん「やったのだ!じゃあ早くここから出すのだ!」

住人「おっと待て。条件がある」

アライさん「何なのだ!早く言うのだ!何でもするから早くここから出すのだ!」

出られると聞き、興奮しているようだ。
だが、そんなアライさんに突きつけられた条件は...。


住人「この中から殺していい奴を1匹選べ」

>>138

実際に火をつけて定規で測って見たら25センチが意外に短いことを思い出しました。

一生の不覚...っ!
無知ゆえに今まで書いて来たものが水泡に帰すとは...!

と言うわけで改稿したものを出します

火ではなくて剣山のような針山にしますか

ガソリンネタはまた今度にします。

自分も灯油でいいと思う 作者さんのイメージしていた油は灯油かなともちょっと思った
簡単に引火し引火してよく燃え、ガソリンよりは管理が楽 ポリタンクに入れてることが多いヤツ

>>146

あっ!そうだそれだ!
ポリタンクは灯油だ!
確かガソリンは金属製のタンクでしたね!

と言うわけで皆さん、ガソリンを灯油に置き換えて呼んでください。
ご迷惑をおかけしますが、お願いします。

undefined

アライさん「そ、そんなこと...。できないのだ...」

住人「これじゃあ話しにくいよな」

そう言って、車椅子を元の状態に戻した。

住人「よし。話せるな。あと10秒だ」

アライさん「ま、待つのだ!違うことならなんでもするのだ!
だから!」

住人「はい時間切れ」

そう言って、住人はアライちゃんの肩に重りを3本追加した。
およそ1.2キロの重量が加わり、段階を迎えたようだ。
みちみち、ブチっ。

アライちゃん2「のっ!だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

アライさん「!! ちびっ!」

重力に従う釘はアライちゃんの手を指先の方へと切り裂いていく。
ブチブチっ!ブツっ!

アライちゃん2「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

アライちゃん2「はあっ!はあっ...!おえっ...」

右手はとっくに引きちぎれたが、骨に助けられたのか、左手はかろうじて繋がっている。
アライちゃんは痛みに耐えながら、無残な右手で落ちないようにワイヤーを必死に掴んだ。

アライさん「ちび!なんとか持ちこたえるのだ!」

自分がひどいことをされていないのをいいことに、アライちゃんを励まそうとしている。
周りから見れば感動的な親子愛だが、当のアライちゃんは母親に対して恨みを増幅させていった。

アライちゃん2「うるさい...のだ...。アライちゃんが痛いの...何にもわからないくせに...」

初めての反抗。
アライちゃんは親に憎悪を孕んだ目を向けていた。
アライさんは、こどもはいつも自分について来てくれるものだと思っているらしい。
なのでこどもが自分に文句を言うなどとは夢にも思っていなかったのである。
今まで優しくしていた分、衝撃は大きかった。
アライさんは怒り出した。

アライさん「なんでそんなこと言うのだ!アライさんはちびを応援しているのだ!それをそんなに悪く言うなんて!おまえはアライさんのこどもじゃないのだ!もう知らないのだ!」

先ほど言ったことは何処へやら。
自分のことはどうにでもしてくれていいからこどもたちを助けてと懇願していたのに、この変わりようである。

アライちゃん2「そんなぁ....。そんなこと言わないで欲しいのだ....」

唯一の親に突き放されたアライちゃん。
ただ苦痛で子供らしく当たり散らしてしまっただけなのに...。
精神的にも、大きな傷を負ったようだ。

住人「おいおい。お前のことなんか知らないってよ。残念だなぁ?悲しいなぁ?おい。こいつどうしてもいいんだな?」

アライさん「いいのだ。好きにするのだ」

アライさんはつんと、アライちゃんを見ないように、目を閉じている。

住人「ひひひ。それじゃあ...」

住人の手には先ほどのものより大きな鉄球が付いたワイヤーが握られている。
そしてそれをアライちゃんの恐怖心を煽るように見せつけた。

住人「これつけたらどうなるかなぁ?」

アライちゃん2「ひっ!やめるのだ...そんなことしたら...」

確実に手が引きちぎれ、火のついたコンロへ落ちるだろう。

アライちゃん2「お願いなのだ!おかーしゃん!おかーしゃん!」

流石にそんなことはしないとたかをくくっているのか、不貞腐れたのか、アライさんは変わらず目を瞑っている。
今までこの住人にこんなひどいことをされていて、これから自分の子どもがまた被害にあおうとしているというのにこれである。
親子愛といっても、アライさんの場合、この程度のようだ。


そして、住人は重りを肩に落とした。

ブヂブヂっ!ブッ!

鈍い音がして、アライちゃんの左手が引きちぎれた。
先ほどは運良く助かったが、今回はダメなようだ。

アライちゃん2「あっ!あぁぁぁぁ!」

左手を引きちぎられた痛みより、これから起こる恐怖の方が大きかったらしい。

ガシャン!ボッ!

アライちゃん2「のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!熱いのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

アライさん「ちびぃっ!」

肺に空気があるだけ叫び続ける。

毛皮が焼けた。

尻尾が焦げて、暴れまわるたびにパラパラと炭が散らばる。

空気とともに熱気が体内に入ってきた。
粘膜を焦がし、匂いを感じ取れなくなってしまった。

アライちゃん2「助けて!助けてなのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

住人が突然ひょいとアライさんを持ち上げた。
と言っても、防炎加工された手袋を装備しているが。

アライさん「ちびをどこへ連れて行くのだ!やめるのだ!離すのだ!」

住人は所々やけどを負ったアライちゃんを掴むと、別の部屋へ連れて言った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここはバスルームの様だ。
バスタブの中には薄く液体が張られ、ちょうど飛び込み台の様に、バスタブの横にテーブルが置いてある。

アライちゃん2「熱いのだ...熱いのだぁ...」

少し火が消えたとはいえ、所々に重度の火傷を負っているアライちゃんはまだ比較的元気そうである。
声は少し出しづらそうではあるが。
この生命力が、異常な繁殖をさせていると言っても過言ではないだろう。

住人はアライちゃんをテーブルの上に乗せ、下を覗き込ませた。

住人「ほら。水だぞ?飛び込んだら気持ちいいぞぉ?」

アライちゃん2「やったのだ...。はやくあびるのだ...」

頭から液体に落ちて行くアライちゃん。

この液体は、さっき残った灯油なのに...。

バシャン!ボォォっ!

アライちゃん2「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

鼻が効かなくなったせいで、灯油を水だと勘違いした様だ。
体に残っていた火が引火した。

アライちゃん2「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!出るのだ!ひとひゃん!助けてなのだぁぁぁぁぁぁぁぁ」

火だるまになりながら住人に助けを求めるアライちゃん。
当の本人は、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべているだけである。
自力で出ようとするも、滑ってバスタブから出られない。

背中の火を消そうとバスタブに背中を擦り付けるが、そんなことで消えるはずがなく。

アライちゃん2「やぁぁぁ...。しに...た...く...な...」

どうやら限界がきた様だ。
前のめりに倒れ、動かなくなった。

まだ燃えている灯油には、アライちゃんの体の一部だったものが浮かんでいた。

皆さんありがとうございます。
なかなか更新できずすみません...。

って灯油の性質も理解してないんかい!
ツッコミはともかく乙でした。

>>163

引火点とかの問題ですかね?
なんかこういうの苦手なんで.,.
聞きかじった程度の付け焼き刃の知識はダメでしたね...
皆さんすみませんでした。

次は生き物を使ったヤツやります。

ガチャ、ギィィ..,

住人が入ってきた。
手には先ほどと同じ様に袋が握られている。
アライさんは、焦げ臭い匂いに違和感を覚えたが、その中に子どもがいると思ったらしい。
間違いではないが。

アライさん「お前!その中にちびがいるのは分かっているんだぞ!はやく解放するのだ!」

住人「お前さっきは子どもを見捨てたよなぁ?」

アライさん「そ、そんなこと....ないのだ...」

住人「いーや、確かに聞いたぞぉ?『おまえはアライさんの子供じゃないのだ(住人裏声)』って言ったよなぁ??」

アライさん「うぐ...。確かに言ったのだ...。でも...」

住人「まあいいや。取り敢えずほら、おまえの子供だ。っと、これじゃあ感動の再会といけねぇからなあ、手錠は外してやるよ」

住人はアライさんの両腕を拘束していた手錠を外し、袋を膝の上に放り投げた。
アライさんは両手首についた赤い跡を気にしながらも、袋を掴み、膝の上で袋を取り払った。
アライさんが目にしたものとは...

アライさん「な、何なのだ...これ...」

住人「さあーてね。おまえも分かってるんじゃないのか?」

アライさんの膝の上には黒い塊が乗っていた。
腕は落とされたのか、その様なものは見当たらない。
全体がほぼ真っ黒で、表面からは炭化したものがパラパラと落ちてくる。

住人「おまえの子供だよ。残念だったなぁ!」

アライさん「そ、そんな...」

住人の大きな声で、いつの間にか眠っていたアライちゃん達が目を覚ました様だ。
膝の上に乗っている黒い物体に興味津々である。

アライちゃん1「おかーしゃんそれなんなのら?食べられるのだ?」
アライちゃん4「食べたいのだー」

住人「これ食べたいのか?」

住人が黒い塊を掴み、アライちゃんの前に持ってくる。

アライちゃん4「食べたいのだー」
アライちゃん1「なのだー!」

アライさん「ちょっと待つのだ!それは..!...むごっ!」

住人はアライさんの口をガムテープで塞ぎ、手に先ほどと同じ様に手錠を付けた。
余計なことを話すな、ということだろう。

アライちゃん1「おかーしゃんにひどいことしないで欲しいのだ!」
アライちゃん4「なのだー!」

住人「実はよ、おまえらのお母さんはこれを独り占めしようとしてたんだぜ?膝の上にあっただろ?それが証拠だ」

後ろから呻く声が聞こえる。
それは違う!ということを必死に表現しているが、アライちゃん達には伝わらなかった様だ。

アライちゃん1「ぐぬぬぬぬ...。ひどいのだ!」
アライちゃん4「のだー!」

こうも簡単に信じてしまうとは、さすが知能の低いアライさんの子供である。

住人「よし!じゃあおまえ達にだけ食わせてやるよ」

住人はニヤリと気味の悪い笑みを浮かべた。

アライちゃん1「やったのだ!食べられるのだー!」
アライちゃん4「のだー!」

住人はナイフを取り出すと、アライちゃんだったものの体の表面を削っていく。
焦げが目立たなくなるまで削ったら、骨を取り出し、臭い消し用のチーズソースをかければ出来上がりだ。

2つの皿が、アライちゃんの前に置かれた。
すると置かれた瞬間、顔を皿に突っ込み、貪り始めた。

アライさん「むぐぅぅぅ!」

腕がないので、この方法でしか食べられないのである。
それにしても不快な光景だ。
2人とも胸のあたりまで肉汁とソースで汚している。

アライちゃん4「??? 何だか懐かしい匂いがするのだ...?」
アライちゃん1「そんなことどうでもいいのだ!おまえももっと食べるのだ!」

気付かれそうになったが、どうやら食べるのに夢中の様だ。
皿の上は、数分で何もなくなった。

取り敢えずここまで。

ほんとに同族を食わせる系ネタが好きな私...。

皆さん本当にありがとうございます

ん?あれ?腕がない?

........全員切られたってことでお願いします。

乙でしゅ
つまり調理成功後に親アライさんと再開した時点で
アライちゃんズは4本足とも切断状態のダルマという状況であっているのでせうか?

そうです。
それでお願いします。

>>180>>179

住人「さぁて、食い終わったな?じゃあ次行くか!」

アライちゃん1「次?もっと食べられるのだ?」
アライちゃん4「もっと食べたいのだー!」

勘違いをしているようだ。
成体でも手がかかるのに、幼体はもっと手間かけさせやがる、と住人は思った。

住人「違う違う。
質問だ。
どっちか1人が外に出られるんだったら、どっちが出たいんだ?」

アライちゃん1「もちろんアライちゃんなのだ!」
アライちゃん4「外に出たいのだー!」

住人「おいおい、1人だけだぞ?」

アライちゃん1「ぐぬぬぬ、アライちゃんはおねえさんなのだ!だからそっちの子より知っていることがいっぱいあるのだ!外に出たらアライさんの方が活躍するのだ!」

活躍、と言っても人間からしてみればやめてほしいの一言なのだが。

親のアライさんは、自分や1番小さい妹を置いてまで外へ出ようとするアライちゃんに驚いた。
こんな子に育てたはずはないと心の中で繰り返すが、所詮は害獣、見事に期待を裏切った様だ。

アライちゃん4「ひどいのだ...。うぅ...」

アライちゃん1「ふはははは!何も言い返してこないのだ!これで決定でいいのだ!早くアライさんを外へ出すのだ!」

住人「そうか...。そこまでして生きたいか?」

また夜に落とします。

アライちゃん1「当たり前なのだ!アライさんは外に出て、美味しい食べ物をいっぱい食べて、繁殖するのだ!
たくましく生きてやるのだ!」

たくましくも何も、両手両足がない状態でどうするのだろうか。

住人「そうか」

住人はアライちゃん1を抱き抱えた。
アライちゃん1はこのまま外へ逃がしてくれると思っている様だ。
アライちゃん4は、アライちゃん1を睨みつけている。

住人がふと、立ち止まった。
目の前には台が置かれている。

アライちゃん1「何してるのだ?早く外へ出すのだ」

住人はアライちゃんを台に置いた。
台、と言っても台を貫通して刃が出てくるタイプの木材カッターを改造したもので、安全装置は無く、アライちゃんは刃の通り道に置かれた。

アライちゃん1「な、なんでこんなところに置くのだ!早く出すのだ!」

住人「あのなぁ、出すわけねぇだろう?」

アライちゃん1「嘘をついたのだ??酷いのだ!嘘つきは泥棒の始まりなのだ!」

泥棒風情が何を言う。

住人「いいか?お前はさっき生きたいと言ったよな?
俺はな、生きたいって強く思っているやつをじっくりと甚振るのが大好きなんだよ」

ねっとりとした口調でアライちゃん1に語りかける住人。

住人「と言うわけでまたゲームをやるぞ?
『食欲と絆どっちが大切かゲーム』てんだ。
面白そうだろう?」

なんていうんでしたっけあれ。
木材加工用の機械で刃が回転してそこに木材を押して切断する機械。
知っている方がいたら教えてください。

住人「登場人物はお前と、そこの妹だ。
お前はそこにいるだけで何もしなくていい。
動くのはお前の妹だ」

そう言って、住人はアライちゃん4を掴み、檻の中へ入れた。
檻には仕切りがあり、その向こうには大きな秤の上に肉がたくさん積まれている。
どうやら秤とカッターは連動しているようだ。

大盛りの肉という、あまりのご馳走に、アライちゃん4は目を輝かせた。

住人「よし、ルールを説明しよう」

アライちゃん1「や、やめるのだ!いたいのだ!」

アライちゃん1をガムテープで台に固定しながら住人は言った。

住人「さっきも言ったように、お前は何もしない。
ただ待つだけだ。
それで妹のお前!お前だよ。
俺はゲームが始まったらその仕切りを取っ払う。
お前は肉がいつでも好きなだけ食えることになるよな?
だけど下を見てみろ。
数字が書いてあるだろ?
それがどんどん減ってくとお姉ちゃんにお仕置きが待ってるからな、気をつけろよ?
どういうことか分かるな?
まあ、一口も食べちゃダメとは言わねえがな?
あぁ、それと、時間は2日間だ。
2日経って台の上のそいつが生きてたら外へ出してやるよ?
嘘じゃねえからな。
でも、ゲームオーバーの時は.....

まあ、ゆっくり楽しんでけや?」

アライちゃん1「待つのだ!そいつだけご馳走にありつけるなんてひどいのだ!」

遂に実の妹をそいつ呼ばわりし始めた。
ゴチャゴチャ言っているが、住人は気にせず、カッターのスイッチを入れた。

住人「よぉし、じゃあゲームスタートだぁ!」

住人は仕切りを外し、親のアライさんの口に貼ってあったガムテープを剥がした。

アライちゃん4「お肉なのだー!」

アライちゃん4は肉の前へすぐに来た。
そして、肉を食べ始めようとする、が。

アライさん「待つのだ!食べちゃダメなのだ!」

アライちゃん4「なんでなのだ!」

アライさん「あの人間がさっき言っていたのだ!
減るとお仕置きが待っているって!
きっとお前のお姉ちゃんが酷いことされるのだ!」

アライちゃん4「別にいいのだ。さっきアライちゃんたちを置いて出て行こうとしたのだ。あんなのお姉ちゃんでもなんでもないのだ」

アライさんはまたしても自分が育てた子供に裏切られた気分になった。
だが、それを否定できず、何も言えない。

自分の子どもは理解していない。
今までの事からあの人間はゲームと称し、自分たちを殺そうとしていることを。
現に2人も死んでいる。

単純なアライちゃんは自分たちを裏切った姉の目の前で肉を美味しそうに食べることで先ほどの仕返しをしようとしているのだろうか?

ダルマのちゃんズはどうやって移動してるんだろ?
ダルマといっても人犬みたいに肘膝から先だけ無い状態なのかしら?

>>193
太ももから下がない状態なので、手を使わない匍匐で移動と思ってください。

ありがとうございます!

アライちゃん4「どうでもいいのだ!食べるのだー」

また手を伸ばす。
親のアライさんは考えた。
このままでは、また自分の子どもが死んでしまう。
裏切ったとはいえ、自分の子どもだ。

アライさん「待つのだ!えーと、そ、それには毒が入っているのだ!食べたらお前が死んでしまうのだ!」

アライちゃん4「!! ほ、ほんとなのだ?」

アライさん「ウソじゃないのだ!おかあさんだってそれを食べたら死んでしまうのだ!だからやめるのだ!」

なんと、アライさんが嘘をついたのだ。
恐らく、住人の嘘をつくという行動を真似したのだろう。
学習能力が高いアライさんは珍しい。
やはり、このアライさんを外へ出してしまったら、被害がさらに拡大するだろう。

人間からしてみれば陳腐な嘘だが、アライちゃん4は簡単に信用してしまった。
どうやら、単純という性質が助けたようだ。

アライちゃん4「うぅ...。どくがはいったのをたべるのはいやなのだ...。しんじゃうのだ...」

アライちゃん4は食べるのを諦め、檻のそばでうずくまった。

アライさんは一安心だ。
何が起こるのかは分からないが、これでアライちゃん1は住人の魔の手にかからなくて済む、と思ったからだ。
だが、親の制止が効くのはアライちゃん4が空腹に耐え切れるまでだ。
それがあと2日もつかどうか...。

アライさんは叫んだり、極度のストレスで精神的にも肉体的にも限界だったようだ。
安心し、気が抜けたようで、瞼が重くなっていく。
アライさんは眠気に身を任せた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アライさんは自分の子どもたちが言い争っている声で目を覚ました。

また落とします。

なんか長ったらしくて何をしたいのか分からなくなって来たんで新しくスレ立てます。

次はただアライさんを淡々と坦々と狩るものにしようかなと思っております。

ここは荒巻の怠慢で依頼出してもいつまで経っても落ちないから、気が向いたら更新するくらいの心持ちで残しておけば?

>>201
使ったネタがこちらに合わないと余ったものを新しい方に出そうと思っています。
こちらは更新速度が遅くなりますがストップはしません。

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