【モバマスSS】P「アイドルボイスのカーナビ・・・ですか?」 (21)

※以前見た某所コメ欄の大喜利ネタがけっこう入ってます


ちひろ「ええ、アイドルのみんなに協力してもらって、音声データを使って作りました」

モバP(以下P表記)「またとんでもないものを・・・」

ちひろ「でもまだ試作段階なので、プロデューサーさんに使ってみてもらって感想が欲しいんです」

ちひろ「ちょうど明日はプロデューサーさんもお休みとって長距離運転するじゃないですか」

P「まあそうですけど・・・ちなみにどうしてカーナビなんか作ったんですか?」

ちひろ「まあみんなからプロデューサーさんへのプレゼントですね」

P「ほほう、それはどうも」

ちひろ「あと完成したら細部を変えて数量限定で販売する予定です」

P「ですよねー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501274274

~翌日、Pの自宅前~

P「取り付けはけっこう簡単だったな。とりあえず出発するか」

P「さてナビの電源をっと」ポチ

蘭子「煩わしい太陽ね」

凛「ふーん、アンタがドライバー?・・・まあ、悪くないかな・・・」

P「おおう、なんとも厨二力が高いナビだな」

奈緒「それで、今日はどこまで行くんだ?」

P「いろんなアイドルが交代で喋ってくれるんだな。えーと・・・ウサミン星で」

菜々「ちょ、ちょっと待ってくださいプロデューサーさん!ウサミン星に行くときは電車を使ってください!」

P「目的地設定を拒否するナビなんて初めて見たぞ」

P「って普通に言ってみたけど、音声認識対応してんのか・・・」

晶葉「そりゃあ私が監修しているからな!」

P「なるほど、それはいろいろと期待できそうだ」

晶葉「任せておけ!では改めて目的地はどこだ?」

まゆ「目的地をまゆの実家にしておきますね」

凛「え?ここは私の実家にしておこう?距離も近いしすぐだよ?」

芽衣子「いっそこのまま旅行行っちゃおうよ!関西がいいなー、関西!」

P「勝手に目的地を設定するナビも初めて見たぞ」

P「そうだな、えーと、まずは346プロの事務所で」

智香「わかりました!がんばって応援しますっ!!」

P「いやナビして?」

茜「では一曲歌いましょうか!!」

P「ナビは!?」

恵磨「えっ?これもうマイク入ってるの?テストしていい?」

P「シャウトでスピーカー壊れるから絶対やめろ!」

薫「いってきまー!」

P「かわいい(かわいい)」

ヘレン「世界レベルの地図を用意してあげたわ!」

P「ナビで世界地図は無謀でしょうよ」

法子「じゃあ普通の地図に戻して・・・あ、あとミ○ド表示させとくね!」

P「いやミス○は行かねえよ?」

留美「じゃあ結婚式場を・・・」

P「へー留美さん結婚するんですねーおめでとうございますー(棒」

春菜「では眼鏡屋を!」

P「いやだから行かねえって・・・うっそ眼鏡屋こんなにあんの!?これはさすがに嘘だろ!」

楓「では飲み屋を・・・」

P「ナチュラルに飲酒運転させようとしないでください」

楓「お酒を避けるということですね、ふふっ」

P「うーん、どう反応していいものか」

まゆ「ナビよりも、まゆを見てくださいよぉ・・・」

P「前見させて?」

日菜子「Pさんとドライブ・・・妄想が捗りますね・・・むふ、むふふふ♪」

P「もうナビどころじゃないなお前」

日菜子「停車中なのに揺れる車・・・深夜のSAのトイレ・・・ハイエース・・・運転中にフェ

P「やめろォ!煩悩ダダ漏れじゃねえか!」

拓海「しっかしトロトロ走ってんな、もっとスピード出ねえのか?」

P「法定速度で走ってますー、ナチュラルに速度違反させようとすんなよな」

みちる「フゴフゴ、フゴフゴッフゴッ!」

P「とりあえず飲み込んでから喋ろうか」

みちる「モグモグ・・・ゴクン、んむっ・・・フゴフゴッ!」

P「二口目食ってんじゃねえ!」

杏「じゃあ着いたら起こしてー」

P「ほんっとナビする気ねえのなお前ら」

杏「飴くれたら考えてもいいよー」

P「おう食えるもんなら食ってみろよ」

文香「・・・すみません、本を読んでいたら、曲がる交差点に気づきませんでした・・・」

P「本を読むナビとは」

文香「覆面パトカーにも気づきませんでした・・・」

P「いいよ別にそれナビの仕事じゃねえだろ」

文香「赤信号にも気づきませんでした・・・」

P「それはダメだろ!?いやそれもナビの仕事じゃねえんだけども」

乃々「もりくぼは・・・机の下にいますので・・・」

P「足元のスピーカーから聞こえてくるとか何気に芸が細かい」

P「って言ってる間に事務所着いたな、じゃあ・・・」

~数分後~

P「さて改めて目的地をっと」バタン

まゆ「目的地をまゆの実家にしておきますね」

凛「え?ここは私の実家にしておこう?距離も近いしすぐだよ?」

芽衣子「いっそこのまま旅行行っちゃおうよ!九州がいいなー、九州!」

P「さっきも見たぞこのやりとり。あと芽衣子、この短時間で何があった」

芳乃「目的地はー、きさらぎ駅でー?」

P「さらりと異世界に連れてこうとしないでくれ。ってか電車じゃなくても行けんのかよ」

裕子「ではここはエスパーユッコのサイキックナビゲートで!」

P「どっちにしろ異世界に連れてかれそうなんだが」

裕子「ムムムーン!このスプーンの倒れた方向に」

P「もはやサイキック関係ねえ!」

薫「いってきまー!」

P「かわいい(かわいい)」

紗南「あっちょっと待って!」

P「ん?どうした?」

紗南「目的地に行く前に、このルートどおりに進んだら三種の神器っていうレアアイテムが手に入るから!」

P「なんだ三種の神器って・・・って皇居じゃねえか!リアル三種の神器かよ!」

紗南「この隠し通路を通っていったら大丈夫だから!」

P「なんで皇居のセキュリティの穴知ってるんだよ!なにもんだお前」

藍子「あ、一つ前の信号を左折ですー」

P「うん、もうちょっと早く言って?」

茄子「早くつくように、信号を全部青にしておきますね?」

P「えっそんなことができるわけ・・・すっげえ!ほんとに全部青になってる!」

卯月「このまま4万km、直進です!」

P「それ地球一周するよな!?」

卯月「えへへ、やっとボケれました!」

P「ちくしょう可愛いなおい」

美優「他意はないですけど近くのホテルの場所を表示しておきますね。他意はないですけど」

P「他意ありまくりですよね絶対。そういうホテルばっかじゃないですか」

芽衣子「このあたりはそういうホテルが多いんだよねー」

P「なんで知ってんの?」

加蓮「私も体力ないからさ・・・そこのホテルで休憩したいな」

P「うっせお前もう十分体力ついただろうが」

加蓮「そういう体力はついてないかもよ?」

P「あーどういう体力だろうなーわからないなー」

まゆ「あ、まゆもいつでも誘ってもらっていいですよ?」

小梅「ちなみに・・・もう少し行ったところにはね、心霊スポットも多いよ・・・?」

P「うっわ、例えばどんな?」

小梅「えっとね・・・一番有名なのは、歩いてしか行けないんだけど・・・○○トンネルっていうところが・・・」

小梅「夜 に行くtザザッ ・・・の子の霊とk  ザザッがたく  
                               さんいてね、その 
 タ           おまえが   ザザッ        ど   う    し  て

     スケ     テ   殺          死ニ たくナ  い      シンバシ
  ど う      せ  み     ん な い       な  く  な る
昔 そこ で       ザザッ        行 方   不   明         お    母 さん

まゆ「ひぅっ!?Pさん、な、何か様子が」

P「あー、また小梅がいろんなもん拾ってるだけだろ。なんかいろいろ混ざってるし」

比奈「あ、そこでインド人を右っス」

P「一気に雰囲気壊れたな・・・しかしゲーメストの誤植は伝説だよなー」

杏「『ザンギュラのスーパーウリアッ上』が好きかなー、意味わかんなさすぎて」

比奈「私は『しゃがみ大パンツ』のインパクトにやられたっスね」

P「『ファイヤアー』の力の抜ける感じがたまらん」

友紀「ねープロデューサー、ラジオ野球中継にしてもいい?」

P「今日はキャッツの試合やってねえぞ?」

友紀「キャッツの4番なら移動日でも2安打くらいは打ってくれるよ!」

P「なにその全盛期のイチロー伝説みたいなの」

幸子「ボクならきゅんっとカワイイポーズしたら5点くらい入りますかね?」

P「5点は入らないと思うけどファンは増えるかもな」

ちひろ「えっ!?プロデューサーさん高速使うんですか!?」

P「えっ?もちろんですけど・・・ってかアイドルだけじゃなくてちひろさんまで」

ちひろ「高速使うお金があるなら課金してください!」

P「おいどうしたらいいんだこのカネゴン」

P「しっかし高速って眠くなるよなー」

亜里沙「子守歌でも歌いましょうか?」

P「殺す気ですか」

杏「ラリホー!」

P「殺す気か」

紗南「メガンテ!」

P「死ぬ気か!」

比奈「アバカム!」

P「おい何開けた」

こずえ「おきろー・・・おきろよー・・・」

P「なんだろう一瞬で目が冴えた。さすがこずえだな」

こずえ「えへへー・・・もっとほめろー・・・」

??「・・・・・・」

P「ん?なんか急に静かになったな」

美穂「・・・はっ!?ね、寝てません!」

P「今絶対寝てただろ」

P「って・・・マジか、この先事故かなんかあったな?通行止めになってんじゃねえか」

P「えーっと、次の出口で降りるから迂回路探してくれ」

亜子「なんぼ出す?」

P「金とんのかよ!」

ありす「ちょっちょっと待ってください、今タブレットで調べます」

P「タブレットを使うカーナビとは」

加奈「えっと、確かこのメモに、あれ?じゃあこっちの」

P「メモに書いてあるのかそんなこと?」

飛鳥「この先の道を選ぶのは・・・キミ自身、ということさ」

P「それナビの仕事完全放棄だよな?」

未央「もういい!私ナビやめるっ!」

P「いや今までほとんど誰もまともにナビしてなかったぞ!?」

卯月「ナビなんか誰だってできるもん!」

P「誰だってできるはずのナビがどうしてこうも壊滅的になったのか・・・」

P「ふう・・・なんだかんだで着いたな、おーいまゆ、起きろー」

まゆ「うみゅう・・・Pさん・・・もう脱げませんよぉ・・・」

P「おい一体どんな夢見てんだ、おーい起きないとまゆの可愛い寝顔撮るぞー」ユサユサ

まゆ「あ、Pさん・・・?」

まゆ「あっ!す、すいませんでした・・・途中から寝ちゃって」

P「いやいや、疲れてただろうし、それにナビがいろいろ面白かったから退屈しなかったし」

まゆ「事務所を出た時はまだよかったんですけど、小梅ちゃんのナビのあたりで耳をふさいで目も瞑ってたらそのまま眠気が・・・」

P「あー・・・結局何だったんだろうなあれ」

まゆ「それにしても、実家に帰ってくるのって久々です」

P「ああ、正月の休み以来か?」

まゆ「そうですねえ・・・ちょっと緊張してきました」

P「いやいやまゆのご両親にまゆとお付き合いしてる報告する俺の方が緊張してるだろ」

まゆ「そんな風に見えませんよぉ・・・」

P「まあまゆのご両親とは何回も会ってるしな」

まゆ「でも、あれからもう4年ですか・・・長かったような短かったような」

P「俺はめっちゃ短かったかな。まゆとの仕事が楽しすぎて」

まゆ「も、もう・・・Pさんったら」

P「まゆも名実ともにトップアイドルになったしな」

まゆ「はい、これで思い残すことはありません」

まゆ「これでやっとPさんだけのまゆになれますね」

P「まあまだ仕事はたくさん入ってるし、引退宣言も入籍もまだだいぶ先のことだけど」

P「それでも先にご両親には報告しておかないとな」

まゆ「そうですね、じゃあそろそろ行きましょうか・・・うふふ♪」

~2日後~

ちひろ「あ、お帰りなさいプロデューサーさん!どうでしたか?」

P「どっちのことかわかりませんが・・・ナビのほうなら面白かったですよ」

P「唯一にして最大の問題が『全然ナビしてなかった』ってだけで」

ちひろ「ああ・・・まあ、実はあのモードってプロデューサーさん専用のモードなんですよ」

P「そうなんですか?」

ちひろ「ええ、通常のモードはさすがにある程度は真面目にナビしますよ?」

P「あと数人のアイドルがナビの中ですら口説いてきてました」

ちひろ「まゆちゃんの実家に挨拶に向かうプロデューサーさんへの最後のあがきですね」

P「俺はもちろん、まゆも全く動じてませんでしたけどね。正妻の余裕ってやつですか」

ちひろ「でもその分だと、ナビの受け答えについては特に問題はなかったみたいですね」

P「そうですね、いろいろとスムーズでしたし会話に違和感もなかったです。なんかボケが混ざってましたけど」

ちひろ「それで、まゆちゃんのご両親とはどうだったんですか?」

P「途中からまゆそっちのけで、お義父さんと飲み明かしてました」

ちひろ「お義父さんって・・・完全に家族の一員になっちゃってるじゃないですか」

P「構ってもらえなくて拗ねてるまゆが可愛くて、お義父さんと酒の肴にしながら盛り上がってました」

P「そのうちいじけたまゆがお義母さんに甘えだして・・・いやあ眼福でした」

ちひろ「うわぁ・・・もう他のアイドルに勝ちの目はないですね」

P「そりゃあそうでしょう。しかも帰りに美優さんがナビに表示させたホテルでまゆとご休憩してきましたし」

ちひろ「うわ生々しい!それ絶対他のアイドルに聞かせないでくださいよ?」

ちひろ「それで、まゆちゃんは?プロデューサーさんもまゆちゃんも今日までオフのはずですよね?」

P「ええ、これから一緒に・・・」

ガチャッ

まゆ「あっPさん、ここにいたんですね」

P「おうまゆ、待たせたな。そろそろ行こうか」

ちひろ「これからどこか行くんですか?」

P「ええ、今日はまだ下見だけなんですけど・・・」

P「指輪を見に行こうかと。物もよくて情報も漏れない信用できる店を紹介してもらったんで」

まゆ「その後Pさんの家に・・・」

ちひろ「マジですか・・・行くなとは言いませんがいろいろ気を付けてくださいよ?」

P「万全の態勢を整えてます」

まゆ「Pさん、まゆのナビはいりませんか?」

P「・・・じゃあお願いしようかな」

まゆ「はい、うふふ♪」

ちひろ(末永く爆発しろ)

以上で完結です。ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
こんなSS書いておいてカーナビって使ったことないです。

須賀P「ちひろ1億で( ゚д゚)クレ」

西條P「じゃぁ我は100億出そう」

ちひろ「アイドル既知に数億円で売れた次は艦これカーナビを創ろう」

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