【モバマス×ウルトラマン】乙倉悠貴「死神山の追い風Running」 (32)

*モバマスとウルトラマンのクロスSSです。
*独自設定もりもりなのでご注意ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501253631

~某中学校・校門~



矢的猛「おはよう!おはよう!こらっ、本読みながら歩くな。おお、おはよう!元気だな!よしよし」


タッタッタッタ…


悠貴「あ、教頭先生!おはようございますっ!」

猛「おっ、乙倉か。おはよう、朝練か。精が出るな」

悠貴「はい!大会も近いので、頑張らなきゃっ!」

猛「うんうん、悠貴はアイドルで忙しいのに元気があっていいぞ!」

悠貴「えへへ、アイドルを理由に負けたくないですからっ」

猛「そうかそうか、偉いな!」

校長「教頭先生?」

猛「はいぃ!?あ、これは校長先生!おはようございます!」

悠貴「お、おはようございますっ」

校長「はい、おはよう。教頭先生、乙倉さんがアイドルだからって鼻の下伸ばしてたんじゃないでしょうね?」

猛「え?いや!そんな事はありませんよ!私はいつも一所懸命、職務に真面目な教育者ですから!」

校長「ふーん…そうですか。貴方は一教師の時代からどうにも自覚に欠けるところが…」

猛「あはは…ああっ!今日の一時間目、お休みの鈴木先生の代わりに授業やるんでした!それでは失礼しまーす!」

校長「あっ!こらっ!待ちなさい!!教頭…矢的先生ーっ!!!」

悠貴「あははは…」

~放課後~



陸上部顧問「それじゃあ今からランニング行くぞ!」

陸上部員「「「はい!」」」

悠貴「ふうっ…」

部員「はあ…やだなー、あたし短距離なんだけど」

悠貴「あはは、仕方ないよ。基礎体力は大事だからっ」

部員「そうだけどさあ」

顧問「何だべってんだ!準備しろ!」

悠貴「は、はい!」
部員「はーい!」

顧問「じゃあ行くぞー、よーい…スタート!」



タッタッタッタ…


顧問「どうしたー!佐藤!ペース落ちてるぞー!」キコキコ

部員「はぁ…はぁ…なーにがペース落ちてるよ……自分だけ自転車で…」タッタッタ

悠貴「もうっ…喋ってたら…余計…疲れるよっ……」タッタッタ



???「えいっほ、えいっほ…」タタタタ



部員「…ん?」タッタッタ
悠貴「え?」タッタッタ

???「えいっほ、えいっほ、えいっほ!」ビューーン

部員「え、何あれ!?むっちゃ速いんだけど!」

悠貴「別の中学の子かなっ?」


???「はははーっ!おっそいなあ、そんなんじゃいつまで経っても速くなれないぞー!」


顧問「何だお前は!邪魔するな!」

???「邪魔なんかしてないよ、ただのろまの集団がいたから励ましに来ただけさっ」

顧問「何をぉ!?」

???「悔しかったら着いてきてみろよ!!」ダッ

顧問「おいこら!待てー!!!」

悠貴「先生!?………行っちゃった…」



猛「ふう…放課後に呼び出しだなんて、校長先生には参っちゃうなあ……おや?…あれは……まさか!?」

???「えいっほ、えいっほ!」ビューッ

顧問「待てーッ!!……はあ…はあ…待て……まて…この……まっ…」キコキコキコ…


???「あっはははは!だぁらしないなあ」



タッタッタッタ



悠貴「あっ!いた!先生ーっ!」

???「ん?」

悠貴「だっ、大丈夫ですか…?もうっ!何なんですかアナタッ!」

???「俺か?俺はマラ…」

猛「おーいっ!!」

悠貴「え?きょ、教頭先生!!」

???「おおエイティじゃないか!久しぶりだな!」

悠貴「えいてぃ…?」

猛「馬鹿っ!?おまっ…あはは…気にするな!な!?」

悠貴「はあ…」

猛「ははは……君、ちょっとこっち来なさい!」

???「いてててっ!?引っ張るなよ!」

猛「マラソン小僧!お前なんでまた死神山から下りて来たんだ!」

マラソン小僧「仕方ないじゃないか、山には一緒に走るライバルもいないんだからさー飽きちゃったよ」

猛「飽きたってお前…曲がりなりにも神様だろう」

マラソン小僧「そんなの知るもんか、人間が勝手に崇めてるだけさ」

猛「お前な…!」




悠貴「あのー……えっと…知り合いなんですか?」

猛「え!?ま、まあ…そんなところだな…うん……こいつの名前は『死神走太』。見ての通り走るのが大好きな奴なんだ」

悠貴「死神…?」

走太「そうさ!死神山から来たからな!」

悠貴「はぁ……あれかな…『ちめいせい』っていうんだっけこういうの…」

猛「まあ、そんなところだ…」

走太「なあもういいだろ、俺は速い奴と走りたいんだ。こんなのろま達には構ってられないよ」

悠貴「むっ…」

猛「走太っ!」

走太「なんだよーだってほんとだろ?」

悠貴「あのっ、私と勝負しませんか?」

猛「乙倉…!?」

走太「えーっ、やだよ。お前女だろ?女が俺に勝てる訳無いじゃないか」

悠貴「っ……はいっ、マラソンでは勝てません。だから…」



悠貴「ハードルで勝負ですっ!」

~グラウンド~


悠貴「いち、にっ、さんっ、しっ、にーっ、にっ、さんっ、しっ…」

走太「へぇーっ、これが『はーどる』って奴かぁ…初めて見た」

悠貴「えっ…そうなんですか?」

走太「ああ、俺はマラソンが好きだからな!あと、堅苦しい話し方するなよ。俺のことは走太でいいからさ」

悠貴「……うん、分かったよ走太くん。ルールはもう分かってるよねっ?」

走太「ああ!様は走りながらアレを飛び越えればいいんだろ?楽勝楽勝!」

猛「じゃあ、二人とも準備はいいか?」

悠貴「はいっ!」

走太「おう!」

猛「よし、じゃあ位置について……よぉーいっ!」


悠貴「…」
走太「へへっ」


バァンッ!!

走太「へへーんだ!」ビュー

悠貴「(やっぱり短距離も速い…でもっ!)」タッタッタ


走太「よっ、ほっ」ピョンピョン

悠貴「ッ!」タンッタンッタン


猛「(最初のダッシュで走太がリードしたが、やはりハードルを一個一個跳んで大きなロスになってるな。後は乙倉がどこまで迫れるか…)」


走太「よっ!はっ!くそっ!」ピョンピョン

悠貴「(いける…!勝てる!)」タンッタンッタン


走太「よっ!このっ!…うわっ!?」ガシャン!!

悠貴「!」


ドサッ!

走太「いってぇ…!」

猛「走太!」


タッタッタ...


猛「……ゴール!!」

悠貴「やったあっ!」

猛「走太!大丈夫か!?」タッタッタ

走太「いってててて…」

悠貴「はあ…はあ……走太くん大丈夫?」

走太「くっそー……普通に走るだけなら負けねえのにー!!」

悠貴「でもっ…勝負は勝負だから……私の勝ちだよっ…!」

走太「もう一回!もう一回だ!」

悠貴「だーめっ!」

走太「何だよ!ケチ!ペチャパイ!」

悠貴「なっ…////なに、そのオジサンみたいな言い方!!セクハラだよ!!!」

走太「うるせー!まな板!和紙!」

悠貴「これから大きくなるもんっ!ばかっ!」

猛「あーこらこらお前たち止めなさい。ほらっ、真剣勝負が終わったら握手!握手だ!」

走太「ふんっ!」

悠貴「ふーんっ!」

猛「お前達なぁ……」

<ピンポンパンポーン>


校長『教頭先生、教頭先生!大・至・急!!校長室まで来るように!』


猛「ああー!?しまった…走太!乙倉!仲良く練習しろよ!」

走太「えー」

悠貴「私も嫌ですっ!」

猛「まったく…そうだ!お互い教えあえばいいじゃないか!そしたら走太はハードルが速くなるし、乙倉は体力作りにもなるだろ?」

走太「こいつに教えられなくても速くなるから大丈夫だよ!」

悠貴「私も結構ですっ」

猛「はぁ…とにかく仲良くしてなさい!いいね?」

走太「…」
悠貴「はい…」

猛「じゃあ後でまた来るからな。それじゃ!…………まったくどうしてこの歳になって、あんな呼び出し受けなきゃいけないんだ…」ブツブツ








走太「…」

悠貴「………私、ハードルの練習するからどいててねっ」

走太「……俺も練習する」

悠貴「危ないから1レーン空けて」

走太「ふんっ、見てろよ。すぐ上達してやるからな」

~一時間後~



悠貴「ふうっ……休憩休憩…」


ドシャー!


走太「いってぇ!!くそっ!やってられっかこんなの!」

悠貴「……ふふーんっ、や、やっと負けを認めたね!(今のちょっと幸子さんみたいだったかな…)」

走太「こいつが悪いんだよ!俺が走るのを邪魔しやがって…!」

悠貴「そういう競技だから当たり前だよっ」

走太「……くっそー!!」ドサッ

悠貴「もうっ…グランドで寝ないでよ……だいたい走太くんは跳びすぎなのっ、上半身を動かさないように…」

走太「難しいこと言うなよ!」

悠貴「えーっ……だったら、ちょっとそこで見ててっ」

走太「……はいはい」



タッタッタ

タンッタンッタン



悠貴「……ふうっ…こんな感じだよっ」

走太「言いたいことは分かるけどさあ…」

悠貴「えっとね、まず跳ぶときは…」

走太「よっ、はっ」タンッタンッ

悠貴「そうそう!もっと小さく!」






走太「あーっ!歩数あわねえ!」

悠貴「えっと、そういうのはね…」






走太「ふっ!はっ!よっ!…っと!」

悠貴「うまいうまい!そんな感じっ!」

走太「へへーん!どんなもんだい!」

悠貴「もうっ、私の指導のお陰だって忘れないでねっ」

走太「わかってるよ、ありがとな!悠貴!」

悠貴「えへへっ…」

走太「よおーっし、今度は俺の番だ!マラソン行くぞ!まずは軽く50km!」

悠貴「50!?全然軽くないよーっ!」

******



悠貴「お疲れ様でしたーっ!……ねえねえ、みんなどっか行かない?あ、走太くんも来る?」

走太「え?どこに行くんだ、ランニングか?それともマラソンか?」

悠貴「いつまで練習する気なの…みんなでご飯食べに行こうって話っ」

走太「メシか!いいな、行こうぜ!」

悠貴「今日は走太くんの歓迎の意味も込めて、私が奢っちゃうよっ!走太くん何が好きなの?」

走太「大根と山芋!!」

悠貴「ええ…難しいよ…」

走太「いいじゃんか、美味いぞー!」

悠貴「えー…美味しくないよー」

走太「美味いって!俺いい農家知ってんだ!」

悠貴「生産者!?」

******




走太「うまっ!?これなんだ!すげえ美味いぞ!!」

悠貴「ただのマクドなんだけど…」

走太「いやー、里にはこんなのもあるんだなー」

部員「里って…」

悠貴「ふふっ、走太くんってやっぱり変わってるねっ」

走太「そうか?ま、いいや。ありがとな!悠貴!」

悠貴「どういたしましてっ、でも、走太くんホントにタフだよね……私もうへとへとだよ…」

部員「大会近いんだから、オーバーワークしないでね」

悠貴「そうだねっ、気をつけないと」

走太「大会?」モグモグ

悠貴「うんっ、来週末なんだ」

走太「ふーん…」モグモグ

悠貴「ちょっと大きな大会だからがんばらないと…」

部員「速い子と当たらないといいねー」

悠貴「ううん、速い子達と当たりたい。そして一番になるために毎日頑張ってるんだもんっ」

部員「うわー、熱いね~悠貴」

走太「そうだよ!速い奴と走るのがいっちばん楽しいって!!」

部員「きゃあ!?ポテト飛んできた!!」

悠貴「うん、ただでさえアイドル活動で練習できてないんだから、それを理由に負けたくないもんっ……絶対に…」

走太「……大丈夫!俺が鍛えてやるからな!」

悠貴「ふふっ、頼もしいねっ」

走太「早くなるにいっぱい食わなきゃな!ほら!大根!」

悠貴「どこから出したの!?」

走太「いいから食えよ~山芋もあるぞ~」

悠貴「せめて料理して~っ!!」

******




走太「えいっほ、えいっほ」

悠貴「えいっほ、えいっほ」

走太「えいっほ、えいっほ」

悠貴「えいっほ、えいっほ……」

走太「どうした悠貴!ペース落ちてるぞ!!」

悠貴「うんっ……」

走太「えいっほ、えいっほ」

悠貴「えいっほ、えいっほ…」

走太「ほら、まだまだ行けるぞー!」

悠貴「はあ…はあ…」

走太「そんなんじゃ勝てないぞー!!」

悠貴「はあ…はあ………ごめっ……ちょっと…」

走太「なんだって!?聞こえないぞー!!」

悠貴「はあ…はあ………………ぅ……」

走太「え、おい!?大丈夫か!?」

悠貴「大丈夫……大丈夫だから……少し休ませて…」

走太「お…おう」

悠貴「……はあ……はあ…ごめんね……先行ってていいよ…」

走太「で、でもよ……」

部員「あーっ!ちょっとアンタ何やってんのよ!」

走太「なにって体力つくりを…」

部員「何が体力作りよ!悠貴は短距離なんだよ!こんなに無駄に走らせて…大会で負けたらどうすんのよ、このマラソン馬鹿!」

悠貴「い、いいの……私が言い出した事だから…」

部員「悠貴も付き合い良すぎ!もう…」

走太「……」

******



~大会当日~


部員「悠貴、大丈夫?」

悠貴「え、うん。大丈夫っ」

部員「なら、いいんだけど…」

猛「乙倉!」

悠貴「えっ、教頭先生!」

猛「今日が本番だって聞いてな、駆けつけてきたんだ。……走太は?」

悠貴「それがその…」

部員「アイツ、悠貴が大会近いのにむちゃくちゃオーバーワークさせて、バックレたんですよ!!」

猛「走太が…!?」

悠貴「もうっ、やめなよ…」

顧問「乙倉ー!ハードル参加者に集合かかったぞ!」

悠貴「はーいっ!それじゃあ教頭先生っ、失礼します!」

猛「うむ!頑張って来い!!」



タッタッタッタ…










走太「……」コソッ

悠貴「(身体に疲労感はある……でも、甘えた事言ってられないか……真剣勝負だもんねっ)」

『それでは位置について!よーいっ……』



バァン!!




悠貴「っ!!」

部員「悠貴ー!!がんばれー!!」

猛「乙倉ー!!」

猛「(明らかにいつものスピードが出ていない……疲労が溜まっているんだ)」



タッタッタッタ

ガシャンッ


悠貴「…!」

部員「悠貴!!?」

猛「乙倉!!?」



走太「悠貴!!………くそっ、こうなったら…」

ビュオオォォォ…

ブオオオオオオオオオオオオオ!!!!



部員「きゃあ!何この風!?」

猛「乙倉ー!!」


選手1「きゃああ!?向かい風が!」
選手2「ていうか、風強すぎい!?」
選手3「何これ!?台風!?竜巻!!?」
選手4「前が見れない!!」


悠貴「え?あれ!?風なんて全然……私の周りだけ吹いてないのっ!?」



猛「この風…まさか!?」


悠貴「はあ…はあ………えっと…いっちゃーく…????」


走太「やったあ!」

猛「走太!!!今の風…やっぱりお前の仕業か!!」

走太「ち…違うよ!!」

猛「嘘を言うな!どうしてこんな事をする!真剣勝負の邪魔をして…何が目的だ!!」

走太「う、うるさい…俺はただ……悠貴に負けて欲しくねえだけだ!!」

猛「何…?走太…お前まさか!!?」

走太「な…なんだよ!!あっち行け!!」

猛「走太!お前、自分が何をしたのか分かってるのか!!お前は自分の恋心のために、乙倉の真剣勝負を邪魔した!それがどういう事か…速い者と競うのが好きなお前が、一番わかってるはずだろう!!」

走太「うっ…」

猛「今からでも遅くは無い…俺と一緒に謝りに行こう。なっ?」

走太「ぅ…うるさいうるさいうるさい!!うるさああああああい!!!!」ズモモモモ



イダテンラン「ギェアオオオオオッ!!」

部員「きゃあああああああ!!!」

悠貴「何アレ…!怪獣!?」

顧問「にっ、逃げろー!!」


猛「みんな逃げろー!!早くー!!」



イダテンラン「ギェアオオオオ!!!」ズンズンズン

猛「まずい…イダテンランの奴、あのまままっすぐ死神山に走っていくつもりか…!」



フォン!フォン!


猛「エイティッ!!」ピカッ

80「ショワアッ!!」ズシン



80「やめるんだイダテンラン!」

イダテンラン「うるさい!エイティなんか嫌いだ!あっちいけー!」ドボォ!

80「ぐふっ!?」




部員「悠貴!悠貴、早く!!」

悠貴「待って!!……足が…足が攣って…!!」




イダテンラン「このっ!このっ!」

80「ぐっ!イダテンラン!私とっ…!一緒に謝りに…ぐはっ!」

イダテンラン「お前なんかふっとべー!!!」



ビュオオオオオオオ!!!!

80「シュワア!!?」



悠貴「きゃあ!?」ドサッ

部員「悠貴ー!!」

80「しまった!?乙倉!!」

イダテンラン「悠貴!?」


悠貴「きゃあっ!?」ビリッ


部員「あっ」
80「あっ」



イダテンラン「えっ?」

ビリッ


ビリビリビリビリビリィッ



悠貴「きゃああ!?ユニフォームがー!!?」


80「スポブ……おほん…乙倉ー!!!!おのれイダテンラン!!……あれ?」


イダテンラン「 」


80「おっ…おのれイダテンラン!!」


イダテンラン「    」

80「…………コッチンコッチンになってる……お前……童貞なのか…」


イダテンラン「…」ヒュロロロ~


悠貴「やだっ!下も!?」


80「やめんかこのバカチンが!!サクシウム光線!!」ピシャー

イダテンラン「ギェアオオオオオ!!!?」

80「童貞はお家に帰りなさい!リング光線!」ピポポポポ

イダテンラン「あ!?やめろ!!うわああああ!?大人なんて嫌いだああああああ!!!!!」ピュルルル~

*********



『位置について…よぉーい!』



バァン!



部員「いっけー!!悠貴ー!!」

猛「いけいけー!!!」




『1着・鈴木さん、2着・高橋さん、3着・乙倉さん、4着…』




部員「あー…」

猛「うむっ…乙倉!よく頑張ったー!」

乙倉「はあ…はあ……ごめんね…やっぱりダメだった…」

部員「気にしないでいいよ!あんな事があった後だもん」

猛「そうだぞ乙倉、よく頑張った!どうだ、悔しいだろう!」

乙倉「はいっ……でも…私、すっきりしましたっ!」

猛「そうか…じゃあ次は勝てるようにしないとな!」

乙倉「はいっ!」



走太「…」コソッ



乙倉「えへへへ…」




走太「…」

ヒュオオオオ~


悠貴「きゃ!またすごい風……あれ?…走太くん?」

走太「悠貴ー!!ごめんよー!!またっ……また競争しようなー!!!」

悠貴「えっ…うん!いいよーっ!!」

走太「じゃあな!無い乳!!」

悠貴「なっ…!?」

走太「へへっ…」タタタタッ

悠貴「ちょっと走太くん!!待てーッ!!」

猛「はっはっはっは!」

********


~後日~


オオヤマ「おお、矢的じゃないか」

猛「キャップ!?ご無沙汰してます!」

オオヤマ「元気そうで何よりだ、この辺にまたイダテンランが出たと聞いて心配してたんだ」

猛「ええ、まあ…」

オオヤマ「そう言えば…死神山の新しい噂知ってるか?」

猛「噂…ですか?」

オオヤマ「ああ、なんでも…最近死神山に近づいたものが幻聴を聞くらしい。ハッキリとは聞こえないそうだが…それは歌のようだった。との事だ」

猛「歌…ですか」

オオヤマ「走る怪獣が歌を歌うとは思えんが…ふっ、まあアイツも人間に染まってきてるのかも知れないな」

猛「ははは…そうかも知れませんね…」






イダテンラン「おーいかっぜが、季節をつっれってくる~♪」ズンズンズンズン

お わ り



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