理樹「えっ、もう10年経ったの!?」 (17)
深夜
直枝家
ガチャッ
理樹「ただいまー……」
鈴「おー、おかえり」
理樹「なんかご飯とかある?」
鈴「んーと、今から鯖焼く。あたしもまだ食べてないからお腹減ったんだ」
理樹「えっ、遅くなるから先食べてて良いってメールしたよね!?」
鈴「余計なお世話だ」
理樹「ふふっ…鈴も成長したね。昔は日直なのに黒板を消さず外で猫と遊ぶほど思いやりがなかったのに」
鈴「昔か……あっ」
理樹「……どうしたの?」
鈴「そういえばリトルバスターズ発売から今日はちょうど10年だ」
理樹「………えっ」
理樹「ええーーーー!!!」
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理樹「なっ、なんで言ってくれなかったのさ!」
鈴「そんなに言うことか?」
理樹「言うことだよ!凄くめでたいじゃないか!いや、忘れてたけど!」
鈴「だって去年は別にあんまり反応なかった」
理樹「9周年だもん!鈴は9周年で祝ってる会社とか見たことあるの!?」
鈴「なんだうっさいな……」
理樹「み、み、みんなに知らせないと!記念日が終わるまであと1時間しかないよ!」
ピーンポーン
鈴「なんだこんな時間に……ちょっと見てくる」
理樹「ま、まさかこのタイミングは……」
ガチャ
「「「十周年おめでとうーー!!」」」
恭介「ふっ……理樹が会社から帰ってくるまで全員でスタンバイしてたんだぜ?」
謙吾「まったく…こんな蒸し暑い夜だというのにいったい何時まで働くつもりだ」
真人「まあ俺は理樹のためなら何日でも待てるがな!」
来ヶ谷「1日以上待てば記念日は終わるがな」
葉留佳「やはーおっひさー!」
佳奈多「まったく…なんで私まで……ブツブツ」
佐々美「おーっほっほっほ!お久しぶりね棗鈴!いえ、今は苗字が変わっていたのかしら?」
西園「お久しぶりですお二人とも。あまり変わってませんね」
クド「わふー!ろんぐたいむのーしー!なのですー!!」
小毬「私は今日鈴ちゃんとご飯食べに行ったばかりだったけどね~」
理樹「み、みんなぁ!」
恭介「何と言っても今日はリトルバスターズ!が発売されて10年目だからなあ皆、この日を楽しみにしてたんだぜ」
クド「そう!その十周年では色んなイベントがやっているのです!例えば私や佳奈多さんが出る『クドわふたー』の劇場アニメ化プロジェクトがあります!」
理樹「へえ~やっぱり何か色々やるんだね」
恭介「ああ。他にもツイッターでサイン色紙とか抽選でプレゼントするらしい」
鈴「よく分からんがお祭り騒ぎってことだな」
葉留佳「いや~それにしてもあれから10年!凄く早く感じますネ」
来ヶ谷「あまり年齢については言いたくないがエクスタシーの関係でクドリャフカ君が28歳、私達は29歳すると恭介氏は……」
恭介「う、うおおおおお!!それ以上そういう系の話をするんじゃねえ!!」
真人「にしても(21)になりたくね~とか言ってた日が懐かしいぜ。もう理樹と鈴なんか家庭持ってるもんな」
理樹「あはは……まあね」
クド「ちなみにクドわふたー本編では大人になった私と理樹の姿が見れたり見れなかったりです!」
謙吾「しかし、こうやって全員集まってみるとなんだかこう、野球をやってみたくならないか?」
理樹「ううん、だけどバットやボールがないからね……」
西園「今夜までにツイッターで#リトバス十周年と打って絵や歌などを呟くとリトバススタッフが選んだ50名にリトルバスターズ特製サインボールが贈られてくるらしいですよ」
理樹「今夜ってもうあと少しじゃん!なんにも用意出来ないよ!」
恭介「俺はもう呟いたぜ。絵や歌が苦手でもただ熱い想いを綴ることは出来る」
真人「じゃあ俺は10年ぶりの筋肉イェイイェーイをやるかな……」
クド「ちなみにクドわふたーはくらうどふぁんでぃんぐ?というもので劇場アニメ化を実現するための投資を募集しているのです!今なら豪華特典付きで絶対に損はしないとか!」
理樹「というかさっきからクドなんか宣伝しかしてなくない!?」
来ヶ谷「あと既にクラウドファンディングの目標金額は突破しているな。とはいえここでしか手に入れられないグッズがあるから金と興味のある人間はやってみるといいだろう」
「ちょっと待ったーーー!!!」
理樹「今度はなんだ!?」
沙耶「全員集まってるのに私を除け者にしようったってそうは行かないわよ!」
小毬「だ、誰……?」
理樹「さ、沙耶!?タイムスリップで過去に言ったはずじゃ!?」
沙耶「十周年だったら飛んでくるわよ」
真人「意味不明過ぎんだろ……」
沙耶「それより理樹君!こっちじゃ10年ぶりね!ギューッ」
理樹「う、うわわ!」
鈴「な、なにィ!?理樹を離せ!誰だお前は!?」
沙耶「ふん。パートナーに抱きついて悪いかしら?」
鈴「パ、パートナー……!?」
理樹「あっ、いや、これは違うんだ鈴!!」
葉留佳「うわーなんか泥沼って感じっすネ……」
佳奈多「ふん。元からああいう男よ、あいつは…」
佐々美「ホント、手当たり次第に手をつけるなんて宮沢様の足元にも及びませんわ!」
来ヶ谷「君ら追加版で攻略キャラになっていなかったか?」
恭介「まあまあ!今日は全部忘れて語り合おうぜ!」
西園「それはいいのですがのんびり語り合っていると十周年過ぎますよ…?」
恭介「グッ……も、元はと言えば西園の話で暇が無かったから……」
クド「時間がないといえばクドわふたーの投資の期限は残り64日!皆さん急ぎましょう!」
理樹「な、なんかもう本当にカオスだ……」
西園「皆さん相変わらずですね」
謙吾「結局、みんな口実が欲しかっただけなのさ」
理樹「どういう意味?」
謙吾「大人になってから大勢で集まる機会は激減する。だが、一緒にいればまたあの学園の中で過ごした日々に戻れるんだ。みんなそれが楽しくてたまらないのさ。どこの誰だってそれは同じだ。だからたまの集まりくらい許してやれ」
理樹「謙吾……」
西園「でもその理屈だと十周年あんまり重要じゃないということですよね」
謙吾「そ、それはまた違うだろう!?」
来ヶ谷「とにかくこうやって無事集まれたのはひとえに理樹君と鈴君のお陰でもある。乾杯しようじゃないか」
鈴「オレンジジュースならあるぞ」
佳奈多「わ、私場違いじゃないかしら?」
葉留佳「大丈夫大丈夫!ちゃんとOVAでお姉ちゃんのパートもやったじゃん!」
クド「アニメといえばナツメブラザーズも復活してほしいです!」
鈴「あーあれは楽しかったな」
真人「あれ毎回不死鳥のごとく復活するな」
恭介「よっしゃ、じゃあコップは持ったか!?行くぞ!リトルバスターズに!」
「「「乾杯ー!!」」」
理樹(それから僕らはお互いの10年間を話し合ったり思い出を語り合った。みんな外見こそ大きく変わったものの心は謙吾のいう通りあの頃のままだった)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
恭介「そろそろ0時だ」
来ヶ谷「潮時だな」
葉留佳「えーまだ話足りなーい!」
真人「はぁ……もう学生気分は終わりかぁ…寂しいなぁ…」
小毬「えへへ、確かにね……でも、きっとまた会えるよ」
謙吾「その通りだ。何度でもまた集まって騒げばいい。あの頃と今の違いなんかほとんどない。ただ『毎日』が『たまに』になっただけだ」
沙耶「あと何度集まれるかしらね?」
理樹「何度でも集まろう。リトルバスターズは不滅だ!」
恭介「おっ、その通りだ理樹!!リトルバスターズ最高!」
理樹「ふふっ…リトルバスターズ最高!」
「「「リトルバスターズ最高!いやっほぉおぉーう!!」」」
理樹(あれから10年経ったが、僕らの友情は変わらない。きっと何十年経ってもそうなんだろうな。そう思った夜だった)
終わり(∵)
あっぶねえ!美魚っちの方もこれもなんとか描き切った!
いやはや、十周年か。発売当時とかは全然作品知らなかったけどこの日を祝えて良かった!
じゃあいつかのリクエストは全部消化したからまたなんかネタ思いついたら建てるぜ(∵)
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