サトシ「タケシを返せ!!」 (22)
サトシ「違う...違う!」
映画の記念氏にはサトシとオーキドの他に見知らぬ男と女が昔からの仲間だったかの様に映っている。
サトシはその記念氏をビリビリに破り捨てると、真っ黒な瞳に復讐の炎を滾らせた。
サトシ「タケシ...タケシを取り戻しに行く!」
愛する者を取り戻す為にサトシはオーキド研究所に向かった。
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オーキド研究所に乗り込むと楽しそうにパーティーの準備をしている博士たちが居た。
サトシ「...」
ソウジ「やっと来たのかサトシ」
マコト「相変わらず遅いんだから!」
オーキド「そんなとこで立ってないで手伝ってくれ!」
サトシ「黙れ!」
腕を思い切り握りしめ、爪が手の平に食い込み、血が床に落ちる。サトシは近くに置いてあったモンスターボールを手に取りソウジ達に構える。
サトシ「貴様達に奪われた物を返してもらうぞ」
ソウジ「な、何を言ってるんだよサトシ!」
マコト「落ち着きなさいよ!」
サトシ「...俺は冷静だよ。タケシを取り戻す為に貴様らをデリートする!」
モンスターボールをハンマー投げの要領でソウジに放つ。
吸い込まれる様にモンスターボールはソウジに命中し、ソウジは地面に倒れてしまった。
マコト「サトシ!何すんのよ!!」
オーキド「狂っておるのか!?」
サトシ「...ハハッ!狂ってるのは貴様達だ!!」
オーキド「...サトシはわしが止める」
オーキドは懐からモンスターボールを取り出し狙いを定める。
オーキドが何をしようとしているのか理解したサトシは高速移動でオーキドに攻撃を仕掛ける。
サトシ「俺の愛する者達を返せ!!」
オーキド「は、早い!」
僅か0.01秒で拘束されてしまったオーキドはサトシに胸倉を掴まれ首を絞め上げてしまった。
サトシ「タケシはどこだ!答えろ博士!!」
オーキド「た、タケシは...死んだ!」
サトシ「嘘だ...嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
マコト「タケシさんは...犠牲になったのよ」
サトシ「黙れ!...タケシの居ないこの世界で生きてく自信がないよ...」
サトシは自分の頭にモンスターボールを向ける。
オーキド「や、やめろ!サトシ!」
サトシ「さよなら...」
モンスターボールが勢いよくサトシの頭部を吹き飛ばす。
サトシは...死んだ。
サトシ『ここは...』
タケシ『待ってたぞサトシ!』
カスミ『早く行きましょう...パーティーに』
サトシ『...あぁ、一緒に行こう』
END
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