【安価】Dead or Eat it's to Living.Episode9【仮面ライダーアマゾンズ】 (558)

                                   , -‐- 、
                      /ニニニニニニニニ' - ―- _.\     _____
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      /,┌.  ┬  _  , _=     /  r' / / / ̄ ̄ ̄ ̄ハ 〈  ニ ニ' /    〉ニニ'/ _       / /_
    / イ lフ ,┴, ―, イ /_/__  /   {/  / /      / ∧ ∨ /  /  ゝ_ ノ /  /   ̄/   _ノ__ /_
   /   | |乂 ||三|| ./ |  /   /   { ̄ ̄ ̄二二フ  / __ニニ/  / _____/  ./  /     〈∠ ―', ./
 /KAMEN RIDER AMAZONS> '     {     \   く  /         / /         / /  , へ  ∠ ―-/ /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_フ_´_______',       \_∨_____ノ/_____ノ/  //| |___ニゝ\
            ―────────────────────────‐ 7 〃  ./〃   '――――――'
                                                /〃〃/

                                                / ´

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アマゾンとは────


野座間製薬が研究・開発した極微小サイズの人工生命体、通称アマゾン細胞を人間大のサイズになるまで培養された生物のことである。
アマゾン細胞は蛋白質を好む本能があり…………特に人肉を極めて好む性質がある。
普段アマゾン達は人の姿を偽り人の社会の中に溶け込んでいる。
だが、腕に着けた“アマゾンズレジスター”の抑制剤が切れた時、アマゾン達は己の本能に戻り人を喰らう化け物になる…………

君も、そのアマゾンだ。



・過去スレ一覧

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【安価】Dead or Eat it's to Living.Episode8【仮面ライダーアマゾンズ】
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─ルールを守って楽しく食事をしよう!─


・安価の連取りはご遠慮ください。

・安価での連投もご遠慮ください。ただし、5分間経過しても書き込みが無い場合は可とします。

・コンマ判定での連取りはご遠慮ください。

・連取りや、安価の内容が荒らしや不適切と判断した場合、その真意に限らず解釈の変更、若しくは下へズラします

・ルールに不備、追加する必要が出れば随時変更、追加していきます。

そろそろクライマックス。最初からクライマックス?


お前は誰だ!(呼び掛けの挨拶)

DAY…88

-Status-
名前:六本木弘
分類:シャチアマゾン(アマゾンカニバリズムϚ)
満腹度:100/100
食人衝動:---
食人指数:0

-Battle Status-
ランク:A
HP:5000
アタック:250(※+20)
ディフェンス:250
テクニック:250
スピード:250(※+20)

-Extra Ability-
・サーチャー(特)…アマゾン細胞を有する生命体を識別する事ができる。
・プレデトリーコレクター(特)…捕喰したアマゾンの能力を獲得できる
・隷属(特)…アマゾンを支配する事が出来る。
・多重影分身…身体を分裂させ無数の分身を作る
・水棲…水中戦時に一部ステータスがアップする
・飛行…空を飛翔する事ができる
・自己再生…戦闘中にHPが回復する。
・ヤマアラシの針…攻撃から暗殺まで対応した針
・人たらし(特)…不思議な魅力で信頼関係を築いてしまう。
・トラロック耐性…トラロックの雨を諸に浴びても皮膚が荒れる程度で済む。
・コンドルの眼…捜し物にも適した猛禽類の眼
・ステルス=ニンジャ…機械の眼をも欺き、存在に気付いた時には死だけが遺っていた
・跳躍(特)…バッタの様な跳躍力
・ライジング…自由自在に電撃を操る
・乾眠…身体から水分を極限まで排出して耐久性を向上させる。
・液状化(バイオ+)…身体を液状化させ攻撃を無効化させる
・ベジタリアン…アマゾンの食人衝動を完全に抑える
・沈静化(弱)…興奮したアマゾンを鎮める
・覚醒解除…覚醒したアマゾンを通常状態に戻す事ができる
・環境適応(特)…地球上のありとあらゆる環境に適応する
・洗脳(特)…意志・思考をコントロールすることが出来る
・レーザー…けしとぶがよい
・記憶操作…脳の電気信号を操ることで記憶の模造、改竄が行える
・猛毒…骨までも溶かす毒
・メタル・フレーム…皮膚に留まらず骨格まで金属で覆う事が出来る
・磁場形成…磁場を形成できる
・PTヤーン…相転移性を持つ特殊な糸を生成する
・プラズマ操作…プラズマを生成し操る事が出来る。
・光合成(特)…日光からエネルギーを生成できる
・ハイパークロックアップ…光速を超越する
・料理(EX)…おふくろの味

-Etcetera-
Intelligence:100(知識・知能判定時に大幅な補正あり)
English:00(英語に関する判定時に無条件成功※但し、例外あり)
アマゾンドライバー:アマゾンディガンマへと変身する事ができる。
アマゾンカニバリズム:人肉を求めずにアマゾン細胞で構成された肉を好む。
タイプϚ:無痛覚、無衝動かつ調整を必要としないΣの進化系。
アクアフィールド:擬似的な水中を再現する
変身:姿形を異なる存在へと変化させる
ワクチン:トラロックへの抗体を持つワクチン
瞬間移動(WR):ずっとアナタの傍に────
不老不死:この因子の持ち主は老化する事なく、たとえ千年後でも同じ見た目をしている
サイコキネシス:念動力を操ることが出来る
ナノマシン Type-T:なんでもできちゃう
maid leader:家事は始まる前に終わる
超絶代謝:喰わずとも生きること
pause&restart:the世界



弘「ゴキブリって言ったこと、忘れてないからね」



↓3

1.出掛ける
2.野座間製薬へ訪れる
3.悠と話す
4.その他

↓1~3 謎の遺伝子
1~0 失敗
ゾロ目 種族の壁を越えて(選択式)

↓4~6 Ⅵ型強化
1~9 失敗 
0 一段階強化(最終強化)
ゾロ目 グソクムシ00
00 自動更新

↓7~9 教育制度
1~6 失敗
7,8 忠誠
9,0 敵意と恐怖
ゾロ目 外界教育

↓10~12 海底都市拡張計画
1~7 失敗
8~0 工作部隊
ゾロ目 建築用ナノマシン部隊
00 移動都市

↓1~3 戦火のコントロール
1~4 失敗
5~8 軍と警察
9,0 企業とテロリスト
ゾロ目 アイハブコントロール
00 楽園消失

↓4~6 職業斡旋
1~6 失敗
7~0 経済の誕生
ゾロ目 外界交易
00 企業

↓7~9 端数調整
1~3 失敗
4~7 アマゾンズドライバー
8~0 シンアマゾンズドライバー
ゾロ目 Ⅵ型ヴァイザー一段階強化

↓10~12 教育計画
1~5 未完成
6~0 完成
ゾロ目 大成功(予定)

↓1~3 雄の資質
1~4 Bランク(Aランクに)
5~9 Aランク(悠並)
0 Aランク+(悠+)
ゾロ目 弘並
00 阿修羅が如く

↓4~6 紘の資質
1~4 Bランク(Aランクに)
5~9 Aランク(悠並)
0 Aランク+(悠+)
ゾロ目 弘並
00 阿修羅が如く

まだ食べてないから(安心)

・海底都市アマゾンには忠誠、人間へと敵意と恐怖が教育されます

・建築用に調整されたナノマシンを利用した工作員が編成されました

・知識と経験のある者達で産業を起こし、一部で外界と交易(非公式)が行われます

・アマゾンズドライバーとシンアマゾンズドライバーの端数が調整されます

・Ⅵ型ヴァイザーが一段階強化されます

・情緒教育を要とした教育計画が立てられました


※資質は資質なので現状でオール100という訳でも無く、将来がⅥ無しの素でどれほどのステータスに成るのかは不明

変異Ⅱ/Ⅲ型(1段階強化)

変異Ⅳ型(+2(3)段階強化)
↓  変異Ⅳ型β(上記α版と戦闘力同一)
変異Ⅴ型(+3(6)段階強化)

Ⅴ型専用ヴァイザー(+2(8)段階強化)

変異Ⅵ型(+4(12)段階強化)

Ⅵ型専用ヴァイザー(+3(15)段階強化)



【名称】強化アマゾンズドライバー
【HP】+1000
【アタック】+100
【ディフェンス】+100
【テクニック】+100
【スピード】+100


【名称】シンアマゾンズドライバー
【HP】+1500
【アタック】+150
【ディフェンス】+150
【テクニック】+150
【スピード】+150

【名前】シャチアマゾン(通常Ⅰ型)
【HP】4000
【アタック】150
【ディフェンス】150
【テクニック】150
【スピード】150



【名前】シャチアマゾン(変異Ⅵ型)
【HP】5000
【アタック】250
【ディフェンス】250
【テクニック】250
【スピード】250



【名前】シャチアマゾン(変異Ⅵ型+ヴァイザー)
【HP】5500
【アタック】300
【ディフェンス】300
【テクニック】300
【スピード】300



【名前】シャチアマゾン(変異Ⅵ型+ヴァイザー変身)
【HP】6500
【アタック】400
【ディフェンス】400
【テクニック】400
【スピード】400



【名前】アマゾンディガンマΧΧ(変異Ⅵ型+ヴァイザー)
【HP】7000
【アタック】450
【ディフェンス】450
【テクニック】450
【スピード】450



化け物だぁ

アマゾンシンディガンマじゃないのかな?

【名前】オメガオリジン(通常Ⅲ型)
【HP】2500
【アタック】100
【ディフェンス】100
【テクニック】100
【スピード】100



【名前】オメガオリジン(変異Ⅵ型)
【HP】3500
【アタック】200
【ディフェンス】200
【テクニック】200
【スピード】200



【名前】アマゾンオメガΧΧ(変異Ⅵ型+強化AD)
【HP】4500
【アタック】300
【ディフェンス】300
【テクニック】300
【スピード】300



【名前】アマゾンオメガΧΧ(変異Ⅵ型+ヴァイザー+強化AD)
【HP】5000
【アタック】350
【ディフェンス】350
【テクニック】350
【スピード】350



【名前】アマゾンシンオメガ(変異Ⅵ型+ヴァイザー+シンAD)
【HP】5500
【アタック】400
【ディフェンス】400
【テクニック】400
【スピード】400


【名前】オメガオリジン(変異Ⅵ型+ヴァイザードライバー)
【HP】5000
【アタック】350
【ディフェンス】350
【テクニック】350
【スピード】350

>>59
ですね。


現状の子ども達の資質では悠と同等。さて、これがどうなってしまうか

DAY…89

-Status-
名前:六本木弘
分類:シャチアマゾン(アマゾンカニバリズムϚ)
満腹度:100/100
食人衝動:---
食人指数:0

-Battle Status-
ランク:A
HP:5000
アタック:250(※+20)
ディフェンス:250
テクニック:250
スピード:250(※+20)

-Extra Ability-
・サーチャー(特)…アマゾン細胞を有する生命体を識別する事ができる。
・プレデトリーコレクター(特)…捕喰したアマゾンの能力を獲得できる
・隷属(特)…アマゾンを支配する事が出来る。
・多重影分身…身体を分裂させ無数の分身を作る
・水棲…水中戦時に一部ステータスがアップする
・飛行…空を飛翔する事ができる
・自己再生…戦闘中にHPが回復する。
・ヤマアラシの針…攻撃から暗殺まで対応した針
・人たらし(特)…不思議な魅力で信頼関係を築いてしまう。
・トラロック耐性…トラロックの雨を諸に浴びても皮膚が荒れる程度で済む。
・コンドルの眼…捜し物にも適した猛禽類の眼
・ステルス=ニンジャ…機械の眼をも欺き、存在に気付いた時には死だけが遺っていた
・跳躍(特)…バッタの様な跳躍力
・ライジング…自由自在に電撃を操る
・乾眠…身体から水分を極限まで排出して耐久性を向上させる。
・液状化(バイオ+)…身体を液状化させ攻撃を無効化させる
・ベジタリアン…アマゾンの食人衝動を完全に抑える
・沈静化(弱)…興奮したアマゾンを鎮める
・覚醒解除…覚醒したアマゾンを通常状態に戻す事ができる
・環境適応(特)…地球上のありとあらゆる環境に適応する
・洗脳(特)…意志・思考をコントロールすることが出来る
・レーザー…けしとぶがよい
・記憶操作…脳の電気信号を操ることで記憶の模造、改竄が行える
・猛毒…骨までも溶かす毒
・メタル・フレーム…皮膚に留まらず骨格まで金属で覆う事が出来る
・磁場形成…磁場を形成できる
・PTヤーン…相転移性を持つ特殊な糸を生成する
・プラズマ操作…プラズマを生成し操る事が出来る。
・光合成(特)…日光からエネルギーを生成できる
・ハイパークロックアップ…光速を超越する
・料理(EX)…おふくろの味

-Etcetera-
Intelligence:100(知識・知能判定時に大幅な補正あり)
English:00(英語に関する判定時に無条件成功※但し、例外あり)
アマゾンドライバー:アマゾンディガンマへと変身する事ができる。
アマゾンカニバリズム:人肉を求めずにアマゾン細胞で構成された肉を好む。
タイプϚ:無痛覚、無衝動かつ調整を必要としないΣの進化系。
アクアフィールド:擬似的な水中を再現する
変身:姿形を異なる存在へと変化させる
ワクチン:トラロックへの抗体を持つワクチン
瞬間移動(WR):ずっとアナタの傍に────
不老不死:この因子の持ち主は老化する事なく、たとえ千年後でも同じ見た目をしている
サイコキネシス:念動力を操ることが出来る
ナノマシン Type-T:なんでもできちゃう
maid leader:家事は始まる前に終わる
超絶代謝:喰わずとも生きること
pause&restart:the世界



弘「明日は雨か、流石に梅雨だなぁ」



↓3

1.出掛ける
2.野座間製薬へ訪れる
3.悠と話す
4.その他

↓1~3 謎の遺伝子
1~0 失敗
ゾロ目 種族の壁を越えて(選択式)

↓4~6 Ⅵ型強化
1~9 失敗 
0 一段階強化(最終強化)
ゾロ目 グソクムシ00
00 自動更新

↓7~9 戦火のコントロール
1~4 失敗
5~8 軍と警察
9,0 企業とテロリスト
ゾロ目 アイハブコントロール
00 楽園消失

↓10~12 教育計画
1~6 失敗
7~0 大成功(予定)
ゾロ目 グソクムシ00

※Ⅵ型でグソクムシ00習得確定なので一部省略


↓1~3 雄の資質
1~8 Aランク(悠並)
9,0 Aランク+(悠+)
ゾロ目 弘並
00 阿修羅が如く

↓4~6 紘の資質
1~8 Aランク(悠並)
9,0 Aランク+(悠+)
ゾロ目 弘並
00 阿修羅が如く

↓7~9 避難
1~3 出遅れ
4~9 弘と子供
0 悠と
ゾロ目 1000匹のアマゾン

お、惜しかったな(動揺)

野座間製薬本社ビルの屋外。
そこには、巨大なドローンが数百台ズラっと並ぶ異様な光景が広がっていた。


弘「これがトラロック…………こんな風に不用心に外に晒しておくのもどうかと思うけどね」


勿論、厳重な警備は敷かれているのだが弘はそれを無視する様に警備員たちを素通りしながらソレを眺めている。
既に彼等も弘と手によって掌握されているのだ。
だから堂々と、社屋へも入っていく。
そしてそのまま、上階にある本部長室へと顔パスで進む。



研究員「降水確率は60%から70%と言ったところですね……」

令華「微妙なところね……雨が降っても暫くは様子見かしらね」

加納「流石に天候まではどうしようもありませんからね……」


そこでは、トラロックについての話し合いが行われていた。
ナノマシンを仕掛けてあるので直接聴く必要は無いが、万が一作戦圏について等の聞き漏らしがあってはいけないのでこのまま聴こうかと、ニンジャの如く気配を消して耳を澄ます。


悠「母さん!」

弘「!」


そこに、駆除半でトラロックの噂を聞きつけたのだろうか、悠が現れた。
気配を消した弘には気づかぬ様子で、素通りして水澤令華に詰め寄る。


弘「…………」



↓5まで
1.悠の話が終わるまで待つ(水澤冷夏と一対一で話す)
2.途中から話に加わる
3.先にコッソリと加納と話す
4.その他

↓1~3 カニバリズムの記憶
1~6 無し
7~0 消去
ゾロ目 コピー

令華「前に聞いたわよね、自分は人間かって。今なら間違いなく断言できる、貴方は人間よ」

悠「母さん……!」

令華「作った私が言うんだから間違いないわ、貴方は実験体とは違う。自分でも解るでしょ?」

悠「…………解るよ、僕は──弘たちと同じアマゾンだ」

弘「…………」


悠の言う“アマゾン”は、実験体とか括りの無い意味なのだろう。
善田雅太郎に言われた言葉も関係しているかもしれない。

水澤令華に対して反抗的な姿勢を見せるのは、やはり3000体のアマゾンを配下に持った事もあるのだろうか。



令華「悠……違うわ、貴方は実験体とは根本的に──」

悠「母さんが言ってるのは、技術とかそう言う事でしょ……聞いたよ、僕はアマゾン細胞に人間の遺伝子を組み込まれて産み出されたって」

令華「っ!それを、どこで?」

悠「どこだって良いでしょ……母さんには関係ない」


その反抗的な姿勢が、弘に一抹の安堵を与えた。
何かしらの支障が出ることは無いだろうが、あまり善田雅太郎の名前が出るのは宜しい事とは思えない。
名前を出さなかった事に、ひっそりと心の内で称賛の言葉を贈る。


令華「ならば尚更よ、貴方と弘は特殊……いいえ、特別な存在。実験体みたいに人を食べる害獣とは違うのよ」

悠「……母さんには、何も見えていない」

令華「え…………?」

悠「アマゾンだって生きてるんだ、それにアマゾンを産み出したのは母さんたちでしょ……面倒も見ずに、都合が悪いからって殺すなんて、そんなの僕は間違ってると思う」

令華「…………」

弘「…………?」


どこかの言葉に、引っ掛かりを覚えたような…………?

悠「もういい……僕は行くね」

令華「待ちなさい悠!早く避難を……!」

悠「……僕は僕で勝手にするよ、母さんもやりたいようにやればいい……!」

令華「悠!!」


しかし、令華の静止を我関さずとでもいった態度で振り返りもせずに部屋を後にしてしまう。
一度は追いかけようとする素振りを見せるも、何故か諦めたようにチェアに腰掛け、深いため息をついた。


令華「はぁ…………」

加納「追わせますか……?」

令華「いえ……それよりも、トラロックの調整の方をお願い」

加納「宜しいのですか?」

令華「どの道、トラロックはいずれ行わなければなりません……それに、少し一人にして欲しいの」

加納「……畏まりました」


そして、部屋には水澤令華が一人だけ残った。
いや、もちろんコッソリと広が潜んでいるのだが。
兎に角、誰にも話しを聴かれない状況が勝手に作り出されたのは好都合だ。


弘「こーんにちはー♪」

令華「!?」


弘が現れた事で、水澤令華は目に見えて動揺の様相を見せた。
それだけ悠の反抗がショックだったと見受けられる。
まあ、それがどうしたと思うわけだが。


弘「お久しぶりですねー、何ヶ月ぶりでしょうか?」

令華「…………何の用かしら?」

弘「いえ、ちょっと聴きたいことがありましてー」


さっきのことも、含めて。



↓5まで
1.トラロックについて
2.善田雅太郎について
3.弘について
4.悠について
5.その他

弘「悠、シグマって言うアマゾンに圧勝したらしいですね。駆除犯の皆が言うには鷹山仁を鎧袖一触したくらい強かったらしいですけど」

令華「…………当たり前よ、悠は私の最高傑作。あんな死に損ないなんて――」

弘「なるほどーぉ、特別製って訳ですね……ところで、私はどうなんですか?」

令華「え……?」

弘「実は、会っちゃったんですよね……善田雅太郎さんと」

令華「善田、雅太郎……ですって!」

弘「あー、やっぱりご存じですか……あの人曰く、私も特別らしいんですけど」

令華「…………」

弘「話して貰えませんかねぇ?」


ちょっと、話しやすくしてあげる。
ここで洗脳してしまっては面白くない。
飽くまでも、水澤令華自身の口から語って貰うのだ。


令華「もしかして、覚えていないのかしら?」

弘「え?」


今度、呆けたのは弘の方だった。


令華「いいわ……彼と接触したのなら殆ど手遅れと言ってもいい」


そう言って、少しずつ口が開いていく。


令華「善田雅太郎は貴女を作ったと言った?まあ、それも間違ってないわね……彼が作ったのはアーキタイプ。つまりは幹細胞の段階まで、調整を行ったのは私よ」

令華「二年前、初期の段階から実験体の問題点は把握されていた……つまり、人食いね」

弘「…………」

令華「だから、実験体の次の段階として問題点を解消する為のプロジェクトが発足した……有力だったのは、私の研究していた第三のアマゾンと――」

弘「私、ですか?」

令華「そう、善田雅太郎の開発した“進化するアマゾン細胞”……だけれども、彼は幹細胞を作っただけでデザイニングはしなかった」

弘「それで……貴方に、託された?」

令華「ええ。彼は『この細胞は自由に使って良い、どんな進化を見せるかも貴方次第だ』と言って、試験管の状態で渡してきたの」

弘「…………何故?」

令華「彼が言うには、自分で総て筋書きを見えてしまうのは詰まらないから、と……正直、その意図を理解は出来なくとも、細胞に興味はあった。善田雅太郎の優秀さは何度と目の当たりにしてきたから」


…………やはり、今の六本木弘になったのは善田雅太郎の自己責任なのでは?
自分が作れば完全な存在になってしまうと危惧したのだろうか、その辺りは弘にも解らなかった。


令華「だから、私なりにデザイニングした。でも生まれたのは…………包み隠さずに言えば、とても脆弱な存在だった」

弘「脆弱、ですか?」

令華「実験体に割り振られたランクで言えば……そう、Eランク。生まれたばかりの貴方は、人間でも簡単な銃火器を持てば易々と駆られてしまう程度でしか無かったのよ」

弘「…………」


あまり、二年前とか、昔の事の記憶は定かで無い。
だけれども、あり得る話だ。
どこか弘の根源には、自分の弱さへの恐怖が根付いているから…………


令華「それで興味を失った私は、他の実験体と同じように試験用に回した。どうせ役に立たないだろう、と思ってね」

弘「…………じゃあ、何で私は悠と同じ家に住む事に?」

令華「異変に気づくのはそれほど時間が掛からなかったわ。貴方はね、同じように試験用として管理されていた他の実験体を……食べたのよ」

弘「っ!」


アマゾンカニバリズム。
自分のその異変に気がついたのは、悠が自分もアマゾンであると認識した頃、クモアマゾンを葬らんと噛みついた時の事…………
それよりも前に、自分はアマゾンを、同族を喰らっていた……?


令華「しばらく観察した結果、貴方は自分と同等かそれよりも力の劣るアマゾンしか捕食しなかった……返り討ちに遭うのを恐れたのね。そして、アマゾンを喰らう度にその強さが増していくことにも」

弘「…………」

令華「様々な動物の肉、不慮の事故で亡くなったスタッフの肉……あらゆる種類の食料と拘束した実験体を並べたとき、貴方が食べたのは実験体だった」

弘「だったら、何で悠と一緒にさせたんですか……!」

令華「様々なパターンの実験が行われて、どんなに空腹でも絶対に食さない物がある事が判明したわ」

弘「?」

令華「人肉と、そして再生力の試験で採取した悠の肉片。どんな状況でも、絶対に口にしなかった」


絶句した。
まるでアマゾンである事を否定されている様な気分にさえなった。


令華「そうして漸く気がついたわ、善田雅太郎の言っていた“進化”の意味を。彼もやはり天才だった、あえて初期段階の個体能力を制限する事で同族を喰らい、自身を強化せざるを得ない状況を意図的に作り出していたのよ」


いや、違う。
善田雅太郎はアマゾンカニバリズムは意図した物では無いと言っていた。
彼が嘘をつくとは思えない。
偶然か、それとも水澤令華がデザイニングをした影響か…………


令華「自分よりも悠が圧倒的に強い存在と認識したからなのか……解らなかったけど、実際に悠と接触させても食べようとする様な様子は見せなかった」

弘「…………」

令華「だから私は賭けてみることにした、彼の言う“進化”が他のアマゾンにどんな影響を及ぼすのか」


ある意味、水澤令華の思惑は成功したと言っても過言では無いだろう。
悠もまた、弘と同質の存在へと“進化”したのだから。
…………他ならず、弘の手によって。

はい、取り敢えずここまで。

矛盾が多い?辻褄合わせなんてそんなもんです!(開き直り)

仕方ないじゃないの、全部自分で組みたてた訳じゃなくて8割方受け身で飛び込んでくる設定を組み直してる訳ですから……
実力不足と言われればそこまでですが。

でも簡単に悠の肉片食ったけどな!

>>139
そうなんですよねぇ、傷舐めたり肉片採取したり食べてたり…………
ドライバー込みでAランクに準ずる力があったり、ヤンデレって事で誤魔化したい。誤魔化させて。

明日か、それとも今日か。

やりまっせ。


この世に生まれた事が罪だと言うのなら(呼び掛けの挨拶)

弘「ウフフフ……アハハハハハハ!」

令華「!?」



滑稽な話だ。
成る程、これが因果という物なのだろうか。
偶然であって、必然であった。
どこか、喜劇的にさえ思える。


令華「何がそんなに面白いの……?」

弘「いやぁ……こんなに話が上手く繋がるなんて、思いもよらなかったですよ」

令華「…………」

弘「フフフ……でも、一つだけ言いたい事があります──悠は貴方の“モノ”じゃない」

令華「どういう意味かしら?」

弘「言葉の通りですよ、悠はもう貴方の手の中にはいない……いずれ、完全に巣立つでしょう」

令華「っ…………!」


先ほどの悠の拒絶の言葉の余韻か、水澤令華は苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべる。

でも、もう水澤令華の話に興味は無い。


弘「ちょっと形式ばって言ってみようかなぁ……息子さんを私にください、なんて」

令華「なっ…………!?」

弘「あ、もう既に貰っちゃってますけど……大切な物を、ね」


そう言ってお腹をさすってみると、水澤令華は言葉も出ずにロボットみたいに口をパクパクとさせて動かなくなった。


弘「もういいや……忘れて良いよ」


それで話は終わり、と言わんばかりに弘も部屋を去った。

DAY…90

-Status-
名前:六本木弘
分類:シャチアマゾン(アマゾンカニバリズムϚ)
満腹度:100/100
食人衝動:---
食人指数:0

-Battle Status-
ランク:A
HP:5000
アタック:250(※+20)
ディフェンス:250
テクニック:250
スピード:250(※+20)

-Extra Ability-
・サーチャー(特)…アマゾン細胞を有する生命体を識別する事ができる。
・プレデトリーコレクター(特)…捕喰したアマゾンの能力を獲得できる
・隷属(特)…アマゾンを支配する事が出来る。
・多重影分身…身体を分裂させ無数の分身を作る
・水棲…水中戦時に一部ステータスがアップする
・飛行…空を飛翔する事ができる
・自己再生…戦闘中にHPが回復する。
・ヤマアラシの針…攻撃から暗殺まで対応した針
・人たらし(特)…不思議な魅力で信頼関係を築いてしまう。
・トラロック耐性…トラロックの雨を諸に浴びても皮膚が荒れる程度で済む。
・コンドルの眼…捜し物にも適した猛禽類の眼
・ステルス=ニンジャ…機械の眼をも欺き、存在に気付いた時には死だけが遺っていた
・跳躍(特)…バッタの様な跳躍力
・ライジング…自由自在に電撃を操る
・乾眠…身体から水分を極限まで排出して耐久性を向上させる。
・液状化(バイオ+)…身体を液状化させ攻撃を無効化させる
・ベジタリアン…アマゾンの食人衝動を完全に抑える
・沈静化(弱)…興奮したアマゾンを鎮める
・覚醒解除…覚醒したアマゾンを通常状態に戻す事ができる
・環境適応(特)…地球上のありとあらゆる環境に適応する
・洗脳(特)…意志・思考をコントロールすることが出来る
・レーザー…けしとぶがよい
・記憶操作…脳の電気信号を操ることで記憶の模造、改竄が行える
・猛毒…骨までも溶かす毒
・メタル・フレーム…皮膚に留まらず骨格まで金属で覆う事が出来る
・磁場形成…磁場を形成できる
・PTヤーン…相転移性を持つ特殊な糸を生成する
・プラズマ操作…プラズマを生成し操る事が出来る。
・光合成(特)…日光からエネルギーを生成できる
・ハイパークロックアップ…光速を超越する
・料理(EX)…おふくろの味

-Etcetera-
Intelligence:100(知識・知能判定時に大幅な補正あり)
English:00(英語に関する判定時に無条件成功※但し、例外あり)
アマゾンドライバー:アマゾンディガンマへと変身する事ができる。
アマゾンカニバリズム:人肉を求めずにアマゾン細胞で構成された肉を好む。
タイプϚ:無痛覚、無衝動かつ調整を必要としないΣの進化系。
アクアフィールド:擬似的な水中を再現する
変身:姿形を異なる存在へと変化させる
ワクチン:トラロックへの抗体を持つワクチン
瞬間移動(WR):ずっとアナタの傍に────
不老不死:この因子の持ち主は老化する事なく、たとえ千年後でも同じ見た目をしている
サイコキネシス:念動力を操ることが出来る
ナノマシン Type-T:なんでもできちゃう
maid leader:家事は始まる前に終わる
超絶代謝:喰わずとも生きること
pause&restart:the世界



弘「雨、か」



↓3

1.出掛ける
2.野座間製薬へ訪れる
3.悠と話す
4.その他

↓1~3 謎の遺伝子
1~0 失敗
ゾロ目 種族の壁を越えて(選択式)

↓4~6 Ⅳ型β強化
1~6 失敗 
7~0 料理、家事
ゾロ目 一段階強化

↓7~9 アマゾンランクアップ
1~0 失敗
ゾロ目 e→b、d→a
00 Aランクメーカー

↓10~12 教育計画
1~6 失敗
7~0 大成功(予定)
ゾロ目 資質+

変異Ⅱ/Ⅲ型(1段階強化)

変異Ⅳ型(+2(3)段階強化)
↓  変異Ⅳ型β(3段階強化)
変異Ⅴ型(+3(6)段階強化)

Ⅴ型専用ヴァイザー(+2(8)段階強化)

変異Ⅵ型(+4(12)段階強化)

Ⅵ型専用ヴァイザー(+3(15)段階強化)


・教育計画が大成功確定

↓5まで どの段階で介入しますか?
1.駆除班出動
2.頂きます
3.食べちゃった……
4.戦う選択は有りだ
5.その他

ちょっとシーズン1を見直してから書きます。
明日がラストと言うことで。

ちょっと今日中に終わらないかも。

のんびり眺めて貰って、安価やコンマが来るのを覗きに来るつもりで見ていただければ、と。

弘「あめあめふれふれ、かあさんが…………」


雨。
見事な雨としか言いようが無かった。
まるでシャワーを一身に浴びている様な、滝の如く勢いで降り注いでいる。

これならば、件のトラロックとやらは問題なく実行されるだろう。


弘「…………あ」


暫くして、雨に不純物が入り交じったのが解った。
アマゾン細胞を分解する酵素、即ちトラロックガス。


弘「…………でも、ただの雨だ」


今の弘には微塵も効果は無い。
既にそれを無効化するための措置は打ってある。
対して街に散りばめた擬態には、偽装の為に消えて貰う。
時間差を演じているが、これで3千近くのアマゾンが消えることになった。
仮初め、だが。

ゆっくりと歩いている内に、目的地には辿り着いた。
悠とマモル、前原の反応がある地点。
そろそろ、お迎えの時間だ。


弘「じゃのめおむかい、うれしいな……傘、持ってくれば良かったかな?」


道端に転がっている適当な棒を拾って、作り出す。真っ赤な傘。
蛇の目では無いが、即興にしては丈夫で中々に良いモノが作れた。


弘「ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン♪」

ごめんなさい、色々と筆が乗らないのを言い訳したい所なんてすが…………
単にgtx1060を導入したりとかそれに伴って新しい電源を積んだりとか、sataの配線忘れてアタフタしてたり────

全然書いてないんですが、ボチボチと。

赤い傘には相変わらず冷たい雨が激しく降り注いでいたが、弘はその場から逃げる様子も無く立ち止まっていた。
地下での狩りは、悠がいる事もあって殆ど一瞬で終わったようだ。
ならば、そろそろ出てくるだらうと傘をクルクル回していると──


弘「おっ……?」


悠では無いが、見知った人影を見つけた。
水澤美月。
悠の義理の姉?妹?で、水澤令華の実娘だ。


美月「悠!悠ーぁ!」


口振りからして、悠を探しているようだ。
はて、どうやってこの場所を探り当てたのだろうと弘は疑問に思った。
弘の様にアマゾンを探す能力も無いのに…………現場に向かうところを追ってきたのだろうか?


弘「あれっ」


その程近く、排水溝が下から持ち上げられるとそこから服が所々破け、やつれた顔の四人組が出てきた。
人では無い。
アマゾンだ。
悠に導かれ、駆除班たちから逃げてきたのだろう。


「だ、大丈夫?」

「ハアッ、ハアッ……!ごめんなさい……もう、耐えられない、みたい……」

「…………っ」


ふと、その中の一人の異変に気が付く。
苦しそうに悶えるのは、覚醒の兆候だろうか。

そして、近くには見繕ったかの様に近くには美月の姿があって────


ハチ「ゥアアアアア゛ア゛ア゛アッ!!」

美月「!?」


人の姿から、ハチを象ったようなアマゾンの姿へと変貌し、獲物──水澤美月に迫る。

その光景を、弘は赤信号でも待つかのように表情も変えずに眺めていた。


弘「あー、残しておいた個体かー……何だか、妙な縁だね」

弘「あらあらあのこ、ずぶぬれだ……」


ハチアマゾンは亡者の如く、美月へとゆこゆこ近づく。
その手が伸びようとした瞬間──先程とは別の排水溝から緑色の影が飛び出した。
影は、美月とアマゾンの間に割って入り、ハチアマゾンはその風圧で吹き飛ばされてしまう。


美月「悠っ!」

オメガ「美月……どうして此処に?」

美月「コレ……!」


美月は懐から金色のレジスターの様な物を取り出す。
ソレの正体を、弘は忍ばせていたナノマシンを介して知っている。
通常のレジスターと比較して数倍の量の抑制剤を注入し、アマゾンを昏睡状態にする代物だ。
内容量自体は通常のレジスターよりも少なく、切れれば昏睡状態も回復するが──


オメガ「…………悪いけど、ソレは受け取れない」


その正体を察したのか、悠は受け取りを拒んだ。


美月「何で……お願い、逃げて!」

オメガ「…………」


その願望は、解らなくも無い。
弘だって、悠には死んで貰いたく無くてアレやコレやらと手段を尽くした。

もしも弘と美月で異なる点があるとすれば……悠の意志を酌んだか否か、でしか無いのだろう。


美月「悠はもう、そんな事しなくて────」

オメガ「違うよ」

美月「え…………?」

オメガ「僕は、人間には成れないんだ」


それは、拒絶とあると同時に決意でもあった。


ハチ「う、ああ……アアア……」

美月「!?」


よろめきながら、再びハチアマゾンは美月に迫る。
その前に、悠の手がそれを制止した。


ハチ「お願い……その子を、食ベサセテ!!」

オメガ「ごめん……もうそうなったら僕にはどうしようも出来ないし…………美月も、あげられない」

美月「悠……」



↓1
1~5 die set down
6~0 覚醒解除成功
ゾロ目 悠、覚醒解除成功

オメガ「………………疾っ!」


ただ、腕を横へ振り抜いた。
風が凪ぎ、丸い物が地に落ちる。
黒い粘液が滴り、道を染めていく。


そしてふっ、と息を離すように振り解いた。

弘「あらー、遅かったかぁ……」


その言葉とは裏腹に、あまり残念そうでは無かった。
恐らく、悠や家族以外の誰かの命が絶たれようと、その反応に差異は無いのだろう。


美月「悠……」

悠「…………」


変身を解きアマゾンオメガの姿から、水澤悠に戻る。
そして、穏やかだがどこか突き放す様な目で、だが優しく美月を見つめた。


悠「ありがとう、僕がアマゾンだって知っても変わらないでいてくれて……」

美月「悠だって、変わらないよ……あの頃と……!」

悠「違うよ。もう、違う。美月は人間で僕は…………」

美月「アマゾン?」

悠「そう」

美月「でもっ、だからって……!」

悠「…………もう、違うんだよ」


視線を外し、その優しい声は、だけれどもどこか遠くを見ながら告げる。


悠「僕はもう、あの家の…………水槽で飼われてる魚じゃないんだ」

美月「え…………」

悠「初めから人間じゃなかった。だから、外に出た僕は美月の側にはいられない」

↓5まで
1.金のレジスター、破壊
2.初めての相手は水澤美月では無い!
3.最後くらい、慰めてあげよっか
4.その他

美月「待って……悠、待って!!」

悠「…………」


美月の言葉を歯牙にもかけず、その場から去る。
慌てて追いかけようとするが、それを立ち塞ぐ様に新たな人影が現れた。

そう、六本木弘である。


弘「かあさんぼくのをかしましょか、きみきみこのかささしたまへ…………ってね」

美月「弘…………?」

弘「ん……まあ取り敢えず、どうぞ」


そう言って、さっきまで差していた真っ赤な傘を美月に手渡した。
戸惑いながらも、美月はその傘を受け取る。


弘「なるほど、なるほどぉー……コレを悠に着けようとしてたんだね」

美月「え……あっ!?」


いつの間に……傘を渡してきた時だろうか、金色のレジスターは弘の手に渡っていた。


美月「弘、ソレ返してっ!」

弘「やだ」


短く言い放ち、両手に持ったレジスターを────粉々に砕いた。


美月「あっ……あああっ?!」

美月「なんで……なんで、なんで!?」

弘「なんでって、何がなんで?」


押し問答のような話。
弘は不思議そうに美月を眺めた。


美月「それは、悠に……悠が!」

弘「…………悠の為、って言いたいの?」

美月「そうだよ!」

弘「違うね」


弘は確信めいた笑顔で、断じた。


弘「これは、アマゾンを昏睡状態にする為の腕輪……これで気絶させて、悠を元の処に……元に戻そうとした」

美月「そう……その方が、悠の為にも────」

弘「悠は、美月のペットじゃないよ?」


少し強い口調で、言葉を制した。
対して美月は、少し驚いた顔で呆けてしまう。


弘「いや……人形、って言った方が良い?都合のいい、お人形さん」

美月「そんな……違う!私はっ!」

弘「だって悠は、戦う事を望んでる」

美月「え…………?」

弘「言ってなかった?もう、水槽の中には戻りたくないって」

美月「………………」


言っていた。
もう水槽の中の魚では無いと、もうそこにはいないと…………

弘「その傘、あげるよ」


唐突に。
話を無理やり反らしたみたいに、言う。


美月「な、え、何?」

弘「だって私、もっと良い物を貰っちゃったから」


何の事か、解らなかった。
いや…………実際のところ、解りたく無かったのかもしれない。
その次の言葉を、聞きたく無かった。


弘「悠はね、私が貰っちゃった」

美月「────」


耳を塞ぎたかった。
でも、手に持った傘が邪魔で、それは出来なかった。


弘「悠は私の物。私は悠の物…………束縛しない、お互いに与えあう存在……」


少し強引な所もあるけど。
それは、弘の心の中でひっそりとつぶやかれた。


弘「悠は美月の物じゃない。絶対に、美月の所には来ない」


それを、とても朗らかな笑みを浮かべていう物だから。

美月は怖くて、苦くて、憎くて、嫌で…………悲鳴をあげる。


美月「あっ……ああっ……あああああっ!!」

弘「だーめ。泣いたって、悠はあげない……間違っちゃった美月の所には、来ないんだよ」


幼い子供に諭すように、ゆっくりと、ハッキリと伝えられる。


弘「私は美月があげられない物も悠にあげた…………あんな鎖じゃなくて、悠の欲しい物も、あげられる物を何もかも全部」


美月の落とした傘を、再び握らせる。
雨をよく弾いているのを確認してから、続けた。


弘「力も、居場所もあげた。キスだってした、セックスだってした────全部、私をあげた」

美月「あっ、あぅあ、えぅ」


声にならない言葉。
勿論そんな物は、聞き流す。


弘「あなた悠に求めただけ。縛って強請って、言うことを聞かないからまた縛ろうとして…………そんなんだから、私が貰っちゃった」


そして


弘「じゃあね、もう会わないかも」


再び、歌いながら悠の元へと歩き出した。


弘「ぼくならいいんだかあさんの、おおきなじゃのめにはいってく、ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン♪」

↓1 M
1~4 拒
5~7 別
8~0 海
ゾロ目 陸

今日はここまで。

もうちょっとビターに書こうと思ってたのにマイルド過ぎちゃった。

続きはマモちゃんの進路から。

来月からの異動が決まったりで引き継ぎやらてんやわんやしてます。

更新間隔が開きまくってしまって申し訳ありません。

頑張ってみます

すみません、やっぱり今日は無理そうです。
明日は行けます。

22時から。やります。

さあて、始めるザマスよ


お前は誰だ!(呼び掛けの挨拶)

相変わらず、降りしきる雨。
その中、膝を抱えながらうずくまっているマモルを見つけた悠は駆け出した。


悠「マモルくんっ!」

マモル「…………」


トラロックの驚異から逃げ出そうと促すが、マモルは頑なに動こうとしない。
何があったのか問い掛けると、答えはアッサリと返ってきた。


マモル「三崎くん、食べちゃったぁぁあ……!」

悠「……うん」

マモル「美味しかったぁ……」

悠「そっか……」


マモルはかなりショックを受けている様子だが、悠は諭す様に逃げることの説得を続けている。


弘「あー、腕を食べられちゃってるなら向こうに行った方が良いかな?」



↓5まで
1.マモルの説得に加わる
2.三崎の腕の治療を行う
3.覚醒したアマゾンの処理を手伝う

悠「良いよ!アマゾン何だから食べちゃっても可笑しくないっ!」

マモル「…………?」

悠「だってソレがアマゾンでしょ!アマゾンだから人を食べたくなるのに、それが駄目な理由なんて正直解んないよ!」


人間が牛や魚を食べるのは良くて、アマゾンが人を食べるのは駄目。
何故ならその観念が、人から観た目線だから。
だったら、アマゾンからの観念ならばどうだろうか?
人を食べるのは、悪では無いと考えられるかもしれない。


悠「生きるって事は─────他の誰かを食べるって事だよ!」

弘「………………うん、そうだよ」

マモル「六本木くん……?」

弘「大事なのは食べたか食べないかじゃない。その糧を繋げられるかどうか、だと思う」


弘も、喰らった。
無数のアマゾン。
生きるため、強くなるため、自分のため、悠のため…………
他の命を食べ、殺し、奪った。

だから、人を食べたとかそんな理由で……咎める事は出来ない。


弘「食べちゃったら……生きなきゃ。食べるのがいけないって思うなら、その理由も、どうすれば良かったのかも、考えるのには生きなきゃ出来ないから……!」

悠「そう……だから、今は!」

マモル「…………うん」


漸く、悠の手を取って歩み始めた。
トラロックの驚異から逃れる為、走り出す。

取り敢えず今は、それだけ。

↓1 M
1~3 トラロックワクチン
4~0 Ⅴ型成功
ゾロ目 プラス

↓2 三崎
1~5 忘れてた
6~0 治療しなきゃ(治療とは言っていない)
ゾロ目 スティグマ

三崎くんはどんな感じ?

↓3まで
1.お前もアマゾンになるんだよ!
2.腕だけ治しといた
3.時限爆弾
4.その他

↓1
1~5 3ヶ月後
6~0 半年後
ゾロ目 1年後


※時系列が不明なのでアレですが、どのみち最終話の海岸での話です

トラロックの日から半年が経過した。

悠の説得で隣街まで逃げ延びたマモルは、海底都市へ誘ったが断られてしまった。
と言うよりは、情報を上手く伝えられなかったと言うべきか。
トラロックから生き残った純粋な実験体アマゾンが1000体、その安寧の為にマモルは地上に留まる事を選択した。
1000体を運ぶ事が出来ないと思われたのか……兎も角、私と悠はその選択を尊重し、陰ながら見守る事にした。


悠「今日はお外に出るけど、パパかママの側から絶対に離れないこと!いいね?」

雄「はい」

紘「はーい」


子ども達は半年の間に人間で言うところの5,6歳ぐらいにまで成長していた…………
明らかに常軌を逸した成長だが、アマゾンならばそれぐらいでも可笑しく無い、と深く考えるのは止める。
大凡見積もって成長率は人間の10倍程度だろうか……2歳に成る頃には私や悠と見た目の年齢は変わらなくなる計算だ。


弘「えーっと、マモルちゃんは……」

悠「アッチ、だね」


今日は、子ども達とのお出かけを兼ねて見回りに来た。
時々アマゾンを狩る事だけを考えて何だか可笑しくなってる赤いオジサンが来るので、追い払わなくてはいけなかったりするのだ。


弘「あれ…………ソッチもそうだけど?」


何か別の、アマゾンの気配を感じた。

その違和感は直ぐに解消された。
解散した筈の駆除班が、マモルの噂を聞きつけてか、集合して来ていたのだ。


雄「あ、囲まれた」


二十体近くの覚醒したアマゾンが、駆除班を囲む様に出現した。
戦力的に、絶体絶命と言える展開だが──


弘「助けに行かないの?」

悠「……弘が何もしないって事は、何か細工してるって事だから」

弘「…………」 


ご明察です。


前原「黙っててすみませんでした……アマゾン!」

『sigma...!』


悠「シグマ?」

弘「あ、音声の変更忘れてた」

遅遅として進まない……だが、寝かせて欲しいんだ。

今夜

ごめんなさい、出来ると思ってたら今さっき漸く帰宅出来た有り様なので明日にずれ込みます……申し訳ない。
明日は休みなので絶対に大丈夫。

(本当に)待たせたなぁ……


お前は誰だ!(呼び掛けの挨拶)

スティグマΣ「……四手で終わらせる!」


手始めにと言わんばかりに、アマゾンに向かって飛び掛かると着地と同時に両手を突き出した。
指を揃えた手刀は字の如く刃のようにアマゾンを貫き、黒いタールの様な液体を垂れ流しながら崩れ溶ける。


スティグマ「二……!」


近づいてきたアマゾンを迎撃するように、回し蹴りをお見舞い。
頭部だけを狙い定め斬り飛ばし、首から噴水を撒き散らしながら地へと帰っていく。


スティグマΣ「三!」

『violent...break!』


ドライバーの右グリップを引き抜き、鞭の形状をしたアマゾンウィップを生成するとそれを横一閃に振りぬく。
鞭はアマゾンの丁度腰部の辺りを通過し、上半身と下半身は彼らの認識の外で永遠のお別れを告げていった。


スティグマΣ「チェックメイト──」


『violent...slash!』


両腕のアームカッターが肥大化し、スティグマは独楽の様に回転しながらアマゾンへと飛び込む。
そして案の定、人力のギロチンは難から辛うじて逃れていたアマゾンをも凶刃によって断した。


福田「なっ…………」

三崎「ええっ……」

高井「マジか……」

志藤「…………おいおい、嘘だろ?」


勿論、前原を除いた駆除班はかつてシグマが虐殺された時以上の衝撃に呆け、引いていた。

弘「あっ」


スティグマ、前原が覚醒したアマゾンを難なく屠った直後。
一息ついた駆除班を囲むように、人影が…………百以上。


志藤「おいっ、まさか……」

スティグマΣ「全部蟲……みたいです」

三崎「何コレ……アマゾンの村か何か?」

高井「冗談じゃねえな……」


絶望的な状況だったが、駆除班は流れる様な動作で銃を構えていた。
どこか、先程の光景を観て麻痺していたのもあったが、アマゾンの駆除という風前の灯火に常日頃から曝され続けた故の“慣れ”もあった。


「待って!!」


しかし、そんな彼等を制止する声が……


三崎「マモちゃん……!?」

志藤「マモル!」

福田「やはり生きていたのか……!」


突然の再開に対し、彼等の顔には喜びの色が浮かんでいた。
しかし、反してマモルの表情は険しかった。


マモル「…………」

マモル「来ないでっ!!」

三崎「マモちゃん…………?」

スティグマΣ「マモル……」 


皆、マモルの様子に躊躇い、動きが止まる。
明らかにアマゾン達を守ろうとしているマモルの姿に戸惑いを覚えた。


マモル「止めてよ……ボクたちはただ、静かに暮らしたいだけなのに!」

高井「でも、ソイツらは……」

マモル「ボクもだよ……ボクもアマゾンだ!」

志藤「…………」


視線が一瞬、三崎に集まる。
何故か完治したとは言え、嘗て彼はマモルに腕を喰われた経緯があった。
“アマゾン”その言葉が、重くのしかかる。


マモル「アマゾンだからって殺すなら…………そんなの、させない!」


しかし、その顔は何処か苦しげだった。
嘗ての戦友、それ故にお互いの心にディレンマが交差する。


アマゾンa「あっ……!」

アマゾンb「……来た!?」


突然、後方に待機していたアマゾン達が脅えるように騒ぎ始める。
その異変に気づき周囲を見渡すと……一点へ、マモルが走り出した。


マモル「また……来た」


その視線の先には、薄汚く泥にまみれた浮浪者……
だが、その人相には駆除班の面々も覚えがあった。


志藤「鷹山仁……!?」

仁「おやおや、駆除班の皆様もお揃いで…………って、アレ?」


対して、鷹山仁はスティグマとなった前原には見覚えが無かった様子だ。

↓5まで
1.弘が始末する
2.よーし、パパが格好いいところ見せちょうぞー
3.はじめてのおつかい
4.行けっ、強化トンボ男!(大滝)
5.その他

そこまで傍観していた私は、ふと思い付いた事をそのまま口にする。


弘「雄、紘。ちょっとあのおじさんで遊んでみる?」

悠「ちょっ、待った待った!」

弘「えー?」


私の提案を、殆ど反射的に悠が止めに入ってきた。
何というか悠は子供達に対して過保護すぎるきらいがある。
かと言って私は放任し過ぎている様な気もするので、ちょうど良いのかもしれないが。


悠「雄と紘に行かせるなら僕も付いていくから!」

弘「うーん……じゃあ、私は念の為にここで駆けつけられる様に見張ってるからもう一人護衛つけるね」

悠「うん、そうして」


ここで護衛は誰なのかとか、どうやって連れてくるのかを聞いてこない辺り、悠も染まっていた。


弘「いい?あのおじさんはまだ何かやらかしてくれそうな気がするから殺しちゃ駄目だよ?」

雄「うん、わかった」

紘「痛めつけるだけ、だね♪」



↓1~3 雄の現状
1~3 Aランク
4~0 A+
ゾロ目 弘並
00 阿っ

↓4~6 紘の現状
1 Bランク
2~4 Aランク
5~0 A+
ゾロ目 弘並
00 阿っ

OWABI無かったよね?大丈夫だよね?

Ⅵ型補正が入ってたらAランク以下はまず無いので……

頑張ってね仁さん!


【名前】アマゾンチルドレン(素)
【HP】3000
【アタック】120
【ディフェンス】120
【テクニック】120
【スピード】120


【名前】アマゾンチルドレン(Ⅵ)
【HP】4000
【アタック】220
【ディフェンス】220
【テクニック】220
【スピード】220


【名前】アマゾンチルドレン(Ⅵ+ヴァイザー)
【HP】4500
【アタック】270
【ディフェンス】270
【テクニック】270
【スピード】270

【名前】モグラアマゾン(Ⅴ型+強化前ドライバー)
【HP】1800
【アタック】140
【ディフェンス】140
【テクニック】140
【スピード】130

【名前】トンボアマゾン(Ⅴ型+ドライバー)
【HP】3100
【アタック】240
【ディフェンス】220
【テクニック】220
【スピード】240

【名前】前原アマゾン(Ⅴ型+ヴァイザー)
【HP】4300
【アタック】230
【ディフェンス】210
【テクニック】190
【スピード】190



【名前】アマゾンアルファ
【HP】2500
【アタック】120
【ディフェンス】120
【テクニック】100 
【スピード】100



どうあがいても悪夢

しまった、マモちゃんAランクになってたんだ

こうですね。


【名前】モグラアマゾン(Ⅴ型+強化前ドライバー)
【HP】2600
【アタック】160
【ディフェンス】160
【テクニック】160
【スピード】150

トンボのドライバーはどの段階のドライバーだ?オール100?

>>378
オール100プラスの状態です。

あ、リュウジも素体をBランクのままにしてた……



【名前】トンボアマゾン(Ⅴ型+ドライバー)
【HP】3900
【アタック】260
【ディフェンス】240
【テクニック】280
【スピード】260


ミスばっかやね……いけないなぁ

悠「いい?あまり無茶しちゃダメだからね?」

紘「わかってるって!」

雄「殺しちゃダメ、なんだよね」


緊迫した空気の中、まるで散歩でもするかのように穏やかな顔で近づく親子と思しき三人が近づく。
一番初めに反応したのは、鷹山仁だった。


仁「お前……ってか、そのガキは誰だよ?まさか、お前がこさえたとか言わねえよな?」

悠「………」


どこか冗談めかして言うが、悠は否定する様子も無く只々警戒するだけだった。
つまりそれは無言の肯定であり、それに気づいた仁は驚愕する。


仁「え……嘘だろ?」


そんな仁をあざ笑うかのように、海岸から大きな波紋と水柱が音を立てて生じた。

波を断ち切るように飛び立ち、現れたのは……三十路と思しき青年の姿。


大滝「大滝竜介リターン……てか?」

スティグマΣ「竜さん……!?」


かつて覚醒し、悠の手によって駆除された筈のトンボアマゾンこと大滝竜介。
その姿に、駆除班は驚きを隠せない。


志藤「そんな馬鹿な……竜介、お前は駆除された筈じゃ?!」

大滝「残念志藤さん、トリックですよ」

マモル「大滝くん……何で?」

大滝「まあまあマモル、詳しい話はいずれな……皆さん揃ったところでレッツモーフィンといこうじゃないか……!」


大滝が仕切るような形でアマゾンドライバーを取り出すと、周りをそれに倣ってドライバーを装着し始める。
それはさながら、日曜日の午前7時半から8時にかけて見られるテレビの一場面の様でもあった。


悠「ぉぉぉおおっ……アマゾォン!!」

『sin...omega』

雄「アマゾン!」

紘「アーマ、ゾーン♪」

『『sin...blank』』

大滝「アマゾン……!」

『dragonfly...!』

マモル「アアアアアアッ!!」

『mole...!』


ドライバーを装着したアマゾンが7体、一堂に会する光景は異常の一言だった。
その状況を産み出した元凶は、未だに傍観を続けていた。


仁「え、なにこれ、新手のイジメ?」


金属バットを持って悠々自適に喧嘩を売りに行ったらアサルトライフルを持った集団に囲まれた様な状況に、仁は少し悲しい気持ちになっていた。

× ドライバーを装着したアマゾンが7体
〇 ドライバーを装着したアマゾンが6体

今日はここまで。

大丈夫大丈夫、夏休みで二日もお休み貰えたから明日も問題無いっす。

いやしかし、本当に『冥界からの魔物』になってしまった

そろそろ終わる……かなぁ?


お前は誰だ!(呼び掛けの挨拶)

↓1 
1 一矢報いたぞ!
2~4 しかし周りを囲まれた
5~9 満身創痍だ
0 ミンチになっちゃった
ゾロ目 善戦……?
00 しどい

sオメガ「…………」


ズラっと勢揃いしたアマゾンが並列する中、まず初めに前に出てきたのは悠だった。
無言で、特に警戒する様子も無く仁、アマゾンアルファへと近寄っていく。


アルファ「……ゥアアアアッ!!」


アルファは右腕を掲げるようにしながら駆け出し、アームカッターをオメガの肩口へ目掛けて振り下ろした。
普通ならば、それで腕が切断出来ずとも出血は免れない筈だ。
しかし、既に彼は“普通”では無いのだ。


アルファ「あ…………?」


鈍い不協和音が脳にまで響き、まるで岩にでも引っ掛かった様な感覚。
アームカッターは、オメガの肩部に付随された装甲に阻まれ動かない。
その状況はあまり望ましく無いと判断した仁は、腕を引き、今度は両腕から拳を連打し殴打を試みる。


sオメガ「…………」


しかし、ビクともしない。


アルファ「な、に……?」


オメガからの反撃を警戒し、バックステップで距離を離す。
しかし、次なる攻撃はオメガでは無く……モグラ、トンボ、スティグマという嘗ての駆除班三人組による連携だった。


モール「オオオオオッ!」

dフライ「せいっ!」

スティグマΣ「…………疾っ!!」


羽根の様な刃で胸を切り刻まれ、ドリルで防御に出した掌を貫かれ、拳で左腕の骨は粉砕された。
追い討ちとばかりにキックの三連打がほぼ同時に。
衝撃をいなす事も適わずに、アルファは海水を吸って固くなった砂に受け止められる。


アルファ「ぐ、おおお…………っ」


しかし、まだ悪夢は終わらない。


kブランク「おじさん、今度は私たちの番だよ!」

yブランク「遊んでくれるよね……?」

yブランク「よいしょっと」


地面に這いつくばったアルファを立たせようと、無理矢理に左腕を掴み上げ、引き揚げる。
幼子ゆえに力加減が悪かったのか、腕は容易く千切れた。


yブランク「あ、取れちゃった……」


棄てるのも勿体ないか、と自身の手の中に残った腕はそのまま口に放り込んで食べてしまう。
運の良いことに、皆がアルファに注目していた為にその光景が見られる事は無かった。


kブランク「じゃあ、コッチね」

『blade...loading』


ブランクアマゾンの右腕の装甲が展開し、そこから生える様に赤熱した剣が出現した。
一度振るうと剣は冷めた金属色に変化し、そのままアルファへ接近すると残った右腕に向けて振り下ろす。
先程のオメガへ向けた攻撃とは真逆に、チーズでも切り裂くように右腕は胴と別れを告げ、紘の手元へやってきた。
皆に背中を向けている内に、紘も急いでその右腕を喰らい、飲み込んでしまう。

つまり、それを見ていたのは双子同士と、獲物であった仁だけである。


yブランク「あ、これってやり過ぎ?」

弘『後で治しとくから、大丈夫だよ』


通信で念の為に母親に確認すると、まだまだこの程度では問題ないらしい。
アマゾンというのは思いの外に頑丈なのだな、と双子は学習した。


アルファ「────?」


仁は、殆ど一瞬で己の両腕が無くなった事を半ば理解できず、膝をつきながら放心する事しか出来なかった。

↓5まで
1.die set down(溶原性細胞?ナニソレ美味しいの?)
2.ベホマして事後処理(記憶操作等)
3.このままお帰り頂こう
4.その他

sオメガ「…………もう、帰ってください」


悠は、哀れむような声色で語りかけた。


sオメガ「そんなボロボロになってて……この人数に本気で勝てる訳無いじゃないですか」


いや、独りでも勝てない……なんて無粋な指摘は喉元に押し留めた。
仁は未だに砂を見つめるばかりで悠の声が届いているのかいないのか、サッパリわからない。


悠「…………もういい、帰ろう」


アマゾンの姿から人の姿へと戻ると踵を返して子供達の背中を軽く叩き、そう言った。
既に脅威では無い鷹山仁を不憫に思ったのだろうか。


マモル「…………」

前原「…………」

大滝「ふぅ……」


それに倣ってか、他の者達も同様にドライバーを外し、戦闘態勢を崩す。
ひとまずの終焉が見えた。


大滝「淳、お前……どうする?」

前原「え……?」

大滝「このまま駆除班としてアマゾン狩りを続けるのか?」

前原「…………」


今、この町に己の意志で好き好んで人を喰らおうと企むアマゾンは殆どいなくなった、と言っても過言では無い。
マモルと共にいるアマゾン達は、手探りながらその生き方を模索しているようだ。
人に干渉せず、さりとてアマゾンとして生きる方法を…………


前原「俺は…………」



↓1~3
1~3 駆除
4~6 M
7~0 海
ゾロ目 パイプ

前原「お世話になりました」

志藤「淳、おまえ…………」

前原「見ての通り、今の俺はアマゾンです…………」

高井「でも、だからって!」

前原「チェス盤をひっくり返してみたくなったんです」

三崎「……どういう事?」

前原「嘗て人だったからこそ、他の視線で物事を見てみたいんです……アマゾンから見える、人を」

志藤「…………自分で決めた事だ、俺は止めねぇ」

前原「ありがとうございます……!」

三崎「いやー、しかし駆除班も寂しくなっちゃうねぇ……」

福田「また会えるだろ…………今生の別れという訳では無い」

三崎「そう言えば……何で竜さん生きてんの?!」

大滝「ハッハハ、何でだろうな……」


そして、嘗て駆除班を組んでいた6人は誰一人として欠ける事なく、されどそれぞれの進む道は一度分岐する。
再び同じ道で介する時…………それは────


志藤「本当は、もう会わねえのが一番何だろうけどな…………」

鷹山仁の両腕を治し、割と近くで見つけた泉七羽に放り込んだ。


弘「お久しぶりー、七羽さん!」

七羽「あー……また仁、無茶したの?」

弘「あわや死ぬ手前だったよ……」


死んだら死んだで、別のアマゾンとして蘇っていたかもしれないが……
今でさえゾンビのような様相になっているのに、そうなったらシャレにならない。


七羽「弘は、これからどうするの?」

弘「ひとまず、ノンビリと暮らすよ……家族と一緒にね」

七羽「家族かぁ……」


その言葉には何処か含みがあるように伺えたが、流石にその真意まで察する事は出来なかった。
ただ、仁を見ながら呟くように……


七羽「家族って、良い?」

弘「うん、最高だよ」

七羽「そっか…………」


あまり、会話は弾まなかった。
だけれど、また何処かでいずれ巡り会う気がする。
その機会に、ゆっくりと話せるのならその時に、と。


弘「ウチの悠に殺されないように気をつけてって、宜しくね!」

七羽「どうかなぁ、仁って頑固だから……」


笑い合いながら、泉七羽とはそうして別れた。

おまけ・蛇足


↓5まで
1.4,y
a.4.k
2.x.y
b.x.k
3.駆.y
c.駆.k
4.独.y
d.独.k

まあ適当に、もしかしたらシーズン2やる時には設定撤廃するかもしれない小ネタですから…………


それをエンディング(惨状)という事にして、起きた時までに決まってればなと。
今日は寝ます。

でも…………俺は最期まで生きるよ!


wow-wow-wow……(呼び掛けの挨拶)

※雄、及び紘の性格等について



↓5まで
1.S2本格開始の時に改変出来るならイッチの定めた仮の設定でも良いよ
2.どうせなら今決めたいな

・雄の場合は数字(1,2,3,4)
・紘の場合は英字(a,b,c,d)

↓5まで
1a・悠の様に穏やかだが感情の起伏が激しい性格
2b・弘の様に朗らかだが、その笑みの裏で知謀を働かせている様な性格
3c・無口で何を考えているか解らないが、意外に視線を配っている仲間想い
4d・アイスべき馬鹿。降り懸かる火の粉は爆裂的に鎮火する
5e・頼るべき兄貴or姉御的キャラ。年下からは信頼される
6f・候補を幾つか出してその中から多数決で

6 悠のように基本的に穏やかかつ弘のように朗らかだが悠譲りの闘争本能と戦うことを楽しむ性質と弘のように常に考えを張り巡らせる
アマゾンのことは基本的に全て自分の所有物と思っており、従うものには慈悲深く、従わないものにも従わせようと努力するし、なるべく飴を与えて懐柔しようとする
人間は良くも悪くも大して思っていないが気に入った人間は助けたり、アマゾン化させたりもする
いつか人間とアマゾン戦争になるんだろうなーと漠然と思ってる
(祖父に近い性格だが祖父ほど自分のみって訳でもない)

f b+家族大好き且つ才能は雄の方があることをわかっており次の王様は雄だろうなーと感じて
深海都市や家族の為になることを頑張る
人間には雄と同じようなスタンスだが
雄より更に人間に興味はない

二人とも千翼は弟のように思っている

基本的に>>480で良いですかね


・溶原性アマゾンについての認識

↓5まで
1.亜種のような存在。救えるなら同族(変異型)に作り直すが、死ぬなら死ぬで構わない
2.保護の対象、漏れなく同族化
3.変異型より下位の存在。自分らにとってより良い立場や状況を作り出す為に犠牲になってもらうのに忌避は無い
4.ごはん

トラロックから実に5年の月日が経過していた。

世間にも認知され、緩やかに終息していくと思われたアマゾン細胞の災禍……

しかし、事態は思わぬ方向へと舵取りを始めていて────





長瀬『おい──おい、千翼聞いてんのかよ千翼?』

千翼「…………ああ」

長瀬『ボーッとしてんなよ、狩り始めるぞ』

千翼「………………」


深夜、普通の生活を送るものなら床に、少なくとも自宅にいる時間。
二手に別れた三人と二人、合計五人の若者がヘッドセットを通して会話していた。
三人の眼前には、夜間のパトロールを行う警官の姿…………

狩りは、カウントダウンを始めていた。


雄「千翼、大丈夫?」

千翼「え…………あっ」

雄「嫌だったら、止めても良いんだからね?」


どこか不機嫌そうな少年に対し、幾つか歳上と思しき青年が穏やかな笑みを浮かべながら様子を窺う。
千翼と呼ばれた少年は少しだけ困った様な表情をしながら、それでも会話に辛うじて繋げた。


千翼「…………大丈夫だよ、雄」

雄「本当?俯いたまま動かなかったからさ……」

千翼「本当に、少しボーッとしてただけだから……」


子供の頃……と言っても殆魔つい最近の事だが、思い出していた内容を彼に話す気にはなれなかった。
あまり多くを語るような事でも無いし、何処かに嫌われたくないという想いがあったのかもしれない。


雄「まあ、いざとなったら僕が代わるから、ね?」

千翼「…………ありがとう」


お互い同型の、色が異なるバイクのエンジンに火を入れた。
獣の如く唸り声が宵闇の静寂の中で木霊し、狩りの開始を宣言しているようだった。


雄「おっけ、こっちは何時でも良いよ長瀬……」

あらかじめ指定されていたポイントまでバイクを走らせれば、逃げるように走り抜けるバイクと、それを追い掛ける人影が視界に写った。
否……それは人の影では無い。

警察官の制服を纏った、怪物。

アマゾン。
そう呼ばれる、存在だ。


千翼「…………」


不機嫌の理由は、あまり解らなかった。
敢えて挙げるとすれば、千翼は誰かに指図されるのを嫌がる性格、だからだろうか?

それでも戦おうするのは、寂しさを紛らわす居場所を欲してなのだろうか…………


雄「…………」


雄は見守る。
手を出しても構わないが、その行為自体に意味があるとは思えない。

興味本位でここにいる。
だから、興味の湧かない事には手も口も出さないつもりだ。


千翼「…………アマゾン!」

『neo...』


ナックサックから取り出した、紅いベルト。
それを腰に巻き付け、注射器の様な物を取り出したかと思えばそれをベルトに挿入した。

アマゾンの掛け声と共に、千翼の姿は焼けるような熱を帯びながら変貌した。

鎧を纏った様な青い姿。
アマゾンネオ……そう、呼称されているらしい。


雄「アマゾンに対してのネーミングって安易だよなぁ……コードを後ろに付けて呼んでるだけじゃん」


ふと、雄は余所見する。
左腕につけた時計……にしては大きすぎる、端末を弄り始めた。


雄「紘……?どうしたの?」

紘『定期報告だよ。4Cの方も始めたみたいだから』

雄「…………」


少し遠くの様子を探ってみる。
狙撃され重傷を負ったアマゾンは、車に乗ったまま火炎放射器で炙られている様だ。

アマゾンといえど、体の限度を超えた攻撃を受ければ死に至る。
そのアマゾンも、助からないだろう。


雄「法則性、解った?」

紘『あーごめん……共通点とかは殆ど無いかな』

雄「…………そっか」


目の前にいるヒヒのやうなアマゾンもらそうだ。
この街には人からアマゾンへと変身したモノで溢れようとしている。

…………自分達の手では無い、何かで。

それは────


雄「ちょっと、気に食わないかなぁ」


感染源があるならば、それを手のひらに納めてしまうのが一番手っ取り早いだろう。
だから、まだ戯れの様に人の中に紛れ込むこの行為は…………終わらなさそうだ。

ヒヒじゃなくてヒョウじゃね?(素朴な疑問)

>>497
間違えた……ごめん、タク

紘『…………雄は、さ』

雄「ん?」

紘『今の状況、どうしようと思ってる?』

雄「うーん……取り敢えず、全体が見えればそれで良いかな」

紘『それだけ?』

雄「別に人類が全滅したりアマゾンに塗り変わってもどうでも良いし……外出する口実みたいなもんだよ」

紘『あー、そう言ったら私も同じ様な感じかなぁ』


今のところは、ちょっと気にかかったアマゾン……千翼を見ている方が行動のメインだったりする。

実を言えばあまり本腰では無い。
背中が痒いが、そこまで手を伸ばすのも面倒で孫の手を探すまででも無い…………その程度の、関心。

自分やその周辺が危機に晒される様な状況でも無ければ放置するのも厭わない…………そう言う側面は、良くも悪くも母親に似ていた。


雄「あ、終わった」


紘とヴァイザー越に会話をしている内に、千翼は戦闘を終えていた。
地力あるのだが、上手く扱えていない様で少し苦戦した様だ。
機会があれば、戦い方を教えるなり弄るなりしてみるのも面白そうかな、なんて考えながら


雄「…………母さんは、やっぱり全部お見通しなのかな?」

紘『だと思うよ……ママの知らない事なんて無いんじゃないかな』

雄「だよねぇ……」


答えの見えない、課題。
その出題者には…………何時まで経っても越えられる気がしない。







s1...fin.

宣言忘れてました。

これにてアマゾンズS1編は完結となります。

虎牙アギト・龍騎編は来週頃を目安に始めていきたいと思います。

実を言うとイッチも機種変とかで元データ無くしてるからあったらすっごく嬉しかったりする。

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