道明寺歌鈴「私だって甘えたい」 (19)
道明寺歌鈴ちゃんのSSです。
暗闇の中、目の前で今まさに眠りに就こうとしているプロデューサーさんをじっと見つめます。
ただある意味だけを込めて。だけれどプロデューサーさんったら、何日も何日もこうしているのに。もちろんただ見つめるだけじゃなく、胸元をはだけさせてみたりとか、わざと転けて下着を見せたりだとかしているというのに。それなのにプロデューサーさんは「大丈夫か?」とか、「風邪引くぞ?」とか言って私のアピールを無視して。
私だってそういう欲求はありますし、いくら直接誘うのが恥ずかしいからと言ってそうアピールしても無視され続ければ限界なわけで。
ひしっと目の前のプロデューサーさんにしがみつきます。
「どうした?」
不思議そうに尋ねるプロデューサーさんの顔を見つめ、返事の代わりに口付けをしました。同意など得ない、強引な口付け。逃げようとするプロデューサーさんを離さないようにしっかりと抱きしめて、ひたすら唇を合わせ続けます。目を瞑って、感覚を唇に集中させて。ただその温もりと柔らかな唇を確かめるように。
一分、五分、一時間? 短いようにも長いようにも感じられる口付けを終えて、プロデューサーさんと目と目を合わせます。
最初は戸惑っていたプロデューサーさんも流石にここまですれば意図は伝わったようで、私のことを優しく抱きしめてくれます。ん、と短く返事をしてプロデューサーさんの胸元に顔を埋めます。
「……私だって、そういうことしたくなりますもん」
と、小さく呟いて再びじーっとプロデューサーさんの顔を見つめます。見つめ合ううちにどちらからともなく顔を近付けて、唇を重ね合います。さっきみたいな乱暴なキスではなく、お互いをお互いが感じ合う口付け。
嬉しさと幸せと、様々な感情が混ざりあって心の内がぽかぽかと温まってきました。その心地よさに抱きしめていた腕から力が抜けてしまい、そのままプロデューサーさんに押し倒されてしまいます。
少し驚きはしましたが、プロデューサーさんが求めてくれたことが嬉しくてきゅんきゅんとしてしまいます。
すると、私を押し倒したプロデューサーさんがそっと私の頭を撫でてくれます。優しく、髪を梳くように撫でられると自然と頬が緩んでしまい、口が小さく開いてしまいました。
プロデューサーさんはそれを待っていたかのように、すぐに舌を私の口内へと入れて中をかき混ぜられてしまいます。
ふぁ、と小さな声をあげて受け入れていると、それだけでは飽き足らないのか私の舌とプロデューサーさんの舌を絡められます。思わずぴくんっと小さく身体が跳ねてしまいますが、彼は気にせずにそのまま絡め続けてきて。
そんな彼に仕返しとばかりに私からも舌を絡めかえします。そうするとプロデューサーさんは驚いたような声を小さく漏らしました。
ふふんっと口付けをしたまま笑うと、さらにと溜まっていた唾液をプロデューサーさんの口内へと流し込みます。
私を撫でていたプロデューサーさんの手が一瞬硬直しました。驚いたのだと私が理解したと同時にプロデューサーさんからも唾液を流し込まれました。私がしたらきっと彼もしてくるだろうと分かっていたので、驚きはせずに。
でも嬉しいものは嬉しくて。寝室にぴちゃぴちゃと音が響くくらい夢中で口付けを続け。唾液を送り、送られ、ベッドのシーツや寝間着がベトベトになっても気にしないくらい夢中になっていて。
どれくらいそれを続けたかはっきりしないけれども、どちらからともなく唇を離しました。私たちの唇を唾液の透明な糸が繋ぎました。
はあ、はあっと呼吸を乱しながらプロデューサーさんを見つめて。キスに夢中になっている間にいつの間にかはだけていた寝間着を整えることなど考えもつかなくて。
「ぷろでゅーさーさん……もっと……」
拙く彼を求めることしかできなくて。
でもそんな私の言葉を聞いたプロデューサーさんもそれでセーブされていたものが、溢れ出したのか乱雑に、けれど何処か丁寧に私の寝間着を脱がしていきました。恥ずかしいという気持ちと、プロデューサーさんが私を求めてくれているという喜びがどろりと混ざって興奮してしまい。
きっと今の自分ははしたない顔をしているんだと自覚してしまって。だけどそんな私を見てプロデューサーさんも興奮しているんだということが彼の表情、仕草から分かって。
きっと今の自分ははしたない顔をしているんだと自覚してしまって。だけどそんな私を見てプロデューサーさんも興奮しているんだということが彼の表情、仕草から分かって。
彼に上半身の寝間着や下着を脱がされ、私のおっぱいやぴんっと勃った乳首まで見られてしまい無性に恥ずかしくなって抱きつくと、不意をつかれたのかプロデューサーさんと一緒に倒れ込んでしまいました。と、そこで私の脚に当たる硬いモノの感触が。ああ、やっぱりプロデューサーさんも興奮しているんだということが改めて分かって嬉しさが込み上げてきました。
ただ、込み上げてきたのは嬉しさだけではなく、あることもで。前にお掃除をしていた時にプロデューサーさんの持っていたえっちな本にあったことのワンシーンが浮かんできました。
もどかしさと興奮しきった頭でぼんやりとそれを思い浮かべながら彼のズボンを下ろし、とは言っても、そそり立っている彼のモノが引っかかって少し手間取りましたが下ろし終えると、ガッチガチになったモノが。
プロデューサーさんもこれから何をされるのか理解したようで、ごくりと息を飲む音が聞こえました。期待するかのようにぴくぴくと小刻みに揺れるプロデューサーさんの身体を目の端に捉えながら、両の手のひらで彼のモノを包み込みます。
熱くて、ぬるぬるとしていて、とっても硬くて。なのに私が手のひらで擦ったり、ふーっと息をかけるとぴくんっとだらしなく身体を跳ねさせて。暫くそうしているとプロデューサーさんが切なそうな呻き声を出していて。
それを聞いた私の頭の中には「ここでおちんちんを咥えたらどうなるんだろう?」といった考えでいっぱいになりました。浮かんだそれをもちろん無視なんて出来るわけなく。
いつか見たえっちな本にあったあのシーンのようにモノの根元から舐め回すように先端に舌を這わせていき、舌先でモノの先端、さっきからずっと透明な液体を垂れ流している箇所を何度も突っつき。
「うっ、くぁ」といったプロデューサーさんの声を聞きながら繰り返しているといきなりプロデューサーさんに頭を掴まれ、強引に口内へとモノを挿入されてしまい、じゅる、じゅるっと私の唾液と彼のモノが激しく絡み合う音を響いて私のお口が使われてしまいます。
「んぐ、んっ」と呻きながら必死に酸素を求めて足掻いていると彼のモノが更に硬くなってきたのを感じました。
ああ、もしかしてと物扱いされながら思考の海に浮かんだ考えに至ると、ぐいっ! と喉奥まで彼のおちんちんを突っ込まれ、びくんっと跳ねたかと思うと私の口内いっぱいにどろっとした精液が満ちました。
はあ、はあと息を乱しながら私の口内からおちんちんを抜いたプロデューサーさんに向けてぐちゅぐちゅと、まるで精液で口の中を濯ぐようにしてから口を開いて彼が私の口内へと射精した精液を見せつけます。
それによって自分がしたことに気付いたのか、しまったという表情になるプロデューサーさんに、彼の精液をごっくんと飲み込んだ私は耳元でそっと囁きました。
「ぷろでゅーさーさんのせーえき、もっとくだしゃい……」
と、それを聞いたプロデューサーさんにベッドへと押し付けられ、乱暴に下半身の寝間着と下着を脱がされ、秘部を暴かれます。さっきとは違って、自分の欲望を発散させることしか考えていない、乱雑で、強引な手付き。
プロデューサーさんのおちんちんをしゃぶって、しゃぶらされている間に既に期待しきっていた私の秘部はぐしょぐしょに濡れていて、前戯などもういらないくらいで。なのにプロデューサーさんはそんな私の秘部を指で遠慮なく責めてきて。
私はといったらそれですらもう限界に近いのに、更に乳首をつねるようにいじめてくるのです。声にならない嬌声をあげながら無理、イっちゃうと何度も何度も言ってるのに彼はそんな私を見ていやらしく笑うと一層その責めを激しくして。
くにくにと乳首を捏ね上げられて秘部からは愛液がだらだらと溢れ出して。
なのに駄目押しするように唇を塞がれ、舌で遠慮なく口内を秘部にされるかのごとく暴れられると私の頭は真っ白になって、なにも考えられなくなって。
「んっ…んぅむっ!」
「我慢…せずに、ほら……」
(むり、だめ、いっちゃ……)
「っ…だめ…っ…や、ぁ…くっ…ああああっ!!」
はぁ、はぁと息も絶え絶えに押し寄せた快感に全身を委ねているとプロデューサーさんに両脚を抱えあげられます。
びしょびしょに濡れそぼった秘部も、真っ赤に膨れ上がった乳首もプロデューサーさんに見られるようなあられもない格好だけれど、さっきの快感で惚けていた私にはなにもできません。強いてできることと言えば。
「ぷろでゅーさぁしゃん……」
「歌鈴……っ」
名前を呼ばれながら秘部へとさっきよりも硬くなっているおちんちんをあてがわれます。挿入されると理解した私は慌てましたが、一度盛大に達してしまったために身体にまともに力が入りません。まって、と言おうと口を開いたその瞬間、プロデューサーさんのおちんちんが私の膣内へとずぷりと。
「~~~~~~っっッッ!!!!」
私の声にならない嬌声が寝室に響き渡りました。けれども、それとは裏腹に私のおまんこはプロデューサーさんのおちんちんをすんなりと受け入れて。
自分でもはっきりと分かるくらいキュンキュンとプロデューサーさんのおちんちんを締め付けていて。
それでもプロデューサーさんのおちんちんが私の根元から挿入され、ゆっくりとプロデューサーさんが動き出すと余りの気持ちよさにおかしくなっちゃいそうで、呼吸も上手くできなくなって、だらだらと唾液と愛液を垂れ流してしまって。
そんな私の様子をプロデューサーさんは分かっているはずなのに、彼は容赦なく私のおまんこを抉るように腰を打ち付けてきます。
「っ…あっ…ぷ、ぷろでゅーさー…さんっ! いった…いった、ばかり、なの、にっ!」
「…歌鈴っ……、歌鈴っ!」
「あ゛っ…!! や、お、おくぅ…っ! ごりごりしちゃ…やらぁっ!」
「……なに、いってっ…好き、なっ…くせにっ!」
「やぁっ…! だめ…っ…だめぇ…っ!」
「そう言われたら…っ、もっと、したくなる…っ!」
「い、いじわる…っ!」
「歌鈴…っ! 歌鈴…!」
「っ…ひゃいっ…おく、にっ…おくに、くらしゃいっ…!!」
「っ…歌鈴、全部っ…」
「ぷろでゅーさー…っ…! っっっ……!!」
絶頂しそうになり、思わずぎゅぅっとプロデューサーに抱きついて必死に声を噛み殺して。けれど私の身体は快感の中でプロデューサーさんのおちんちんを抱きしめるかのように締め付けて、それに刺激されたプロデューサーさんのおちんちんが私のおまんこの中へとびゅるびゅると熱い精液を注ぎ込んでくるのがはっきりと分かりました。
はー、はーとお互いに息を切らしながら抱き合って心地よい倦怠感に包まれてプロデューサーさんの顔を見つめます。
目の前の荒い呼吸をしながらも私を安心させるかのように微笑んで頭を撫でてくれるプロデューサーさんに、「……えへへ、愛してまふ、プロデューサーしゃんっ」と告げると、大事な場面で噛んでしまったという後悔をする間もなく私の意識は眠りの底へと沈んでいきました。
──────
(あーもう、私ったら昨日なんてことを……!)
朝ごはんを作りながら昨日の夜の乱れっぷりに顔を真っ赤に染めてしまいます。結局あれから疲れ切って寝落ちてしまった私をプロデューサーさんは綺麗にしてから寝かせてくれた様で起きた時には身体の怠さと幸福感が残っていました。
だけど記憶というのははっきり残っていて、自分の乱れようが次々とフラッシュバックしてしまいます。忘れたくないけど恥ずかしいという自分でも少しおかしいような感情に頭をぶんぶんと横に振っていると背後から抱きしめられました。「プロデューサーさん?」と問いかけるとこくんと頷いた動きが伝わってきました。「どうかしたんですか」と聞くと、プロデューサーさんは耳元で。
「愛してるよ、歌鈴」
と、囁いてきて。
それを聞いた私は嬉しくて、幸せで、恥ずかしくて頭の中が真っ白になって。
それでも、やっぱり─────
「私も愛しています、プロデューサーさんっ!」
以上です。
読んでくださりありがとうございました。
R18なSSは初めて書きました。
疲れて歌鈴に甘えられたいって欲望のままに書いたので短いですが、ありがとうございました。
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