荒木比奈「……あっつ……っス」吉岡沙紀「っすねえ……」 (18)




ーーー事務所にてーーー


比奈「あ゛ー……」


比奈「つ゛ー……」


比奈「い゛ー……」


沙紀「……………」





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比奈「あ゛ー……」


比奈「つ゛ー……」


比奈「い゛ー……」


沙紀「…………………」


比奈「あ゛ー……」


比奈「つ゛ー……」


比奈「い゛ー……」


沙紀「……………………………………」


比奈「あ゛ー……」


沙紀「うるさいっすよ比奈さん! 何回言う気なんっすか!」






比奈「いや暑いもんは暑いっス」


比奈「まだ梅雨も明けてないのに!」


比奈「この気温!」バン


比奈「この湿気!」バン


比奈「そしてさながら御都合主義のように壊れてるエアコン!」バン


比奈「むーりぃー……」グダァ


沙紀「どんなに騒いでも夏は逃げないっすよ……あと乃々ちゃんのアイデンティティ奪わないであげてくださいっす」






沙紀「っていうか比奈さん、そんなに暑いんなら髪まとめたらいいじゃないっすか。だいぶマシになると思うっすよ」


比奈「めんどくさいっス……飴舐めたいっス…」


沙紀「えぇ……」


比奈「真面目な返事をするならゴムがないっス。ヘアゴムが」


比奈「ヘヤにいるのにヘアゴムがない……ふふっス」


沙紀「輪ゴムでもしてりゃいいんじゃないっすかね」


比奈「え、ひどくない?っス」


沙紀「暑い暑いって言われたんでこっちも暑く感じてきたっすよ……あといい加減他のアイドルの持ちネタパクって全力で喧嘩売るのやめましょうっす」


比奈「パロディっス」


沙紀「言い換えりゃいいってもんじゃないっす」





沙紀「そもそもそんなに暑いなら帰ればいいじゃないっすか……お仕事今日ないでしょ?」


比奈「プロデューサー待ちなんっスよ。お昼奢ってくれるって言うんで。そうじゃあなきゃ……」


沙紀「こんな暑っ苦しいところにはいない?」


比奈「っスよ」


沙紀「っすねえ」






比奈「時に沙紀ちゃん」


沙紀「なんっすか?」


比奈「この前のお仕事で着た水着着ながら事務所でごろごろしてることには突っ込んでいいんスか?」


沙紀「あー……」グダァ


比奈「響子ちゃんと新手のプレイでも始めたんス?」


沙紀「確かに待ってるのは響子ちゃんっすけど、まだそこまでは強要されてないっす……」


沙紀「や、まあ、誰もいないし、暑いし……?」


比奈「沙紀ちゃんも大概おかしいと思うっスよ……」


沙紀「……っすか?」


比奈「っスよ」


比奈(割と真面目に沙紀ちゃん関係の響子ちゃんは通報案件なんじゃなかろうか)





沙紀「ん……自分では割としっかりしてる方だと思ってたんっすけどねえ」


比奈「……ひとり、うちの事務所でしっかりしてる人を想像するっス」


沙紀「っす」


比奈「その人の佇まいを想像するっス」


沙紀「……っす」ムム


比奈「そのしっかりした人は、事務所で何を着てるっスか……?」


沙紀「んー……」


沙紀「あ!」


比奈「お?」


沙紀「リオのカーニバルのような衣装を身に纏い周囲を熱狂の渦に巻き込みながら「ヘーイ!!」って」


比奈「ようし説教っス。ちょっとそこ座れっス沙紀ちゃん」






沙紀「なんでさ!」


沙紀「……っす」


比奈「……さては奈緒ちゃんに布教されたっスね?」


沙紀「新しいアニメ始まったからどうせなら最初から見なって貸してくれたっす」


比奈「ハマる人はとことんハマるっスからねえ、あのシリーズ……」


沙紀「奈緒ちゃんすっごい目を輝かせながら推してくるから断りづらくって……。まあ、なんかの絵の参考になるかも知れないっすし」






カンカンカンカン


沙紀「あ、帰ってきたっすねプロデューサー」


比奈「みたいっスねえ」


ガチャ タダイマモドリ…


ウワアッツ! コワ! アーカエリテー


P「お疲れ様でー……。比奈ー、いるかー?」


比奈「おー、こっちっすよプロデューサー」ヒラヒラ


P「お前こたつの代わりに用意した人をダメにするソファにばっちり埋まりやがってお前」


沙紀「お疲れ様っす。プロデューサー」


P「えっ沙紀何その格好。また響子になんかされた?」


沙紀「なんで第一声それなんすか……。クーラー治らないから仕方なくこうしてるんっすよ」


P「すまない……本当にすまない……ちひろさんが急に長期有給を取ったために事務処理が回らなくて本当にすまない……」






P「いやまあ飯食ったら対応するさ。午後は事務処理だしな」


比奈「このクソ暑い事務所でっスか?」


P「……なんか急にすべて投げ出して海行きたくなってきたな」


沙紀「水着、楽っすよ?」クイッ


P「そこまで行くとなんか大切ななにかを失う気がするからやらない」


沙紀「ちぇー」


P「……んじゃま、そういうわけで。飯行くけど沙紀は?」


沙紀「響子ちゃん待ちっす」


P「あー……。まあそうな」


P「……"事務所に入って沙紀の姿みたら卒倒する"にジュース一本」


沙紀「"事務所に入ってあたしの姿を見たら鼻血を出しながら卒倒する"にアイス一個」


P「……帰りにアイス買ってくる」


沙紀「やーりぃ」






比奈「いいっスねえアイス。欲しいっスねーあたしもー」クイクイ


P「どうせ奢りなんだから好きなん頼めばいいでしょ…」


比奈「やーりぃ」


沙紀「……今気づいたんすけど、晶葉ちゃんあたりに頼めばエアコンくらいならすぐ直せるんじゃ」


P「出来たら頼んでるわ。あいつ今幸子と一緒にロケ」


沙紀「場所は?」


P「成層圏」


比奈「なんかもうどこ行っても驚かなくなってきたっス……」







P「そろそろ出るか。いい加減暑いしな」


比奈「っス。いきましょいきましょ」


沙紀「一応ハーゲンダッツを希望するっすよ」


P「へーへー、わかったよ」


比奈「沙紀ちゃん、じゃあ」ヒラヒラ


沙紀「はい、またあとで、っすね」


ーーー外、事務所付近にてーーー


響子「あ、プロデューサー! 比奈さん! お疲れ様です!」


P「おお。お疲れさん」


比奈「事務所で沙紀ちゃん待ってるっスよ」


響子「わ、大変。急がないと! お二人とも、お先に失礼します! お昼楽しんできてください!」


比奈「そっちもたのしんでくるっス~」


P「鼻血を出さない程度に節度守ってな」


響子「? ……はい!」






ドドドドドドドドドドド


バンッッッ!!!


響子「ごめんなさい沙紀さん! お待たせました!」


沙紀「ん?」


響子「」プシャアッッッッ




沙紀「お、ハーゲンダッツ」


沙紀「やーりぃ」


おわり

水着沙紀記念
スマホからなんで文字の表示おかしかったらごめんなさい。依頼出してきます

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